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2016年8月 9日 (火)

■筋書きのない富山~延長5年、ツーアウトからの『true tears』・城端巡礼~(第1回) -更新第1079回-

隊長、テラジさん、よつさん、そして私オイサンの4人で行く、
アニメ『true tears』巡礼・城端の旅。

今回はその第1回。

前回は、旅程の全体を書いただけでなんも始まってない。
今日からようやく出発です。



●○● DAY-1 ○●○



■SCENE-1-0:予定

初日・前半はほぼ移動のみとなる予定。

朝05:30、ジェントル号はザ・百合ヶ丘を出発し、
途中、よみうりランドで隊長機、矢野口でエース機とランデブー。
そこから中央道、長野自動車道、上信越道を経由して、関東を脱出を図る。
途中SA・PAに立ち寄りながら日本海へ抜ける
(当たり前みたいに書いてますけど、それだって結構な重労働ですよ)。

旅の最初のチェックポイントは、「セブンイレブン糸魚川能生鬼伏店」
コンビニやないか! とつっこまれそうだが、
隊長を除く3人は、このコンビニとは3年前からの浅からぬ因縁がある。
マとは言っても、肝心の『true tears』とは何の関係もない、個人的な因縁だけど。
Dejavu……あなたとは、シャワーなんかじゃ消せない愛がある……

 ▼星のデジャブー
 


そこからは、深く美しき日本海に沿って西へ、富山に向けて進む。
その途中にあって避けられないのが難所・ザ・親不知
……いや、素直に北陸道を使えばさけられるんだけども、こちらもまた、因縁に結ばれた地。
避けることは……運命から逃げることを意味する。
逃げることは許されないのだ。
3年の時を経、ラリーイストとして大きく成長を遂げたテラジさんが
その腕前を親不知さんにぶつけます。
超熱血・本格ラリーまんがの決定版! テラジ=マクレー・ザ・RALLY! ガッデム!

親不知を抜けて富山県へ至ると、本日の宿が待つ富山市街を一旦パスし、
富山県西北にある氷見エリアへ向かう。
ようやく本来の目的である聖地
ここには、アニメ『true tears』のラストシーンのロケ地と言われるバス停など、
エエ場面の舞台が目白押し。



……そんな、超充実した一日になる予定の初日。
旅に出る前、誰かが言った。

「10時くらいから車ンなかで『true tears』流し始めたら、
 全話見終わる4時、5時くらいには、夕暮れ時に氷見に着けていい雰囲気になるんじゃねw」


完璧だ。完璧な計画だ。
運転手さん、実際ンとこ何時くらいには到着の見込みですかね?

「うまいこといったら、
 15時くらいには富山に着いちゃうんじゃないですかねーw」


なるほどー♪



■SCENE-1-1:俺の入善がこんなにあきらめに満ちているわけがない
           [入善PA(16:00) <-- セブンイレブン糸魚川能生鬼伏店(15:00) <-- 矢野口駅前(06:00)]



――誰かが言った。

「……今日、氷見まで行くのは諦めましょう」
「あ、はい。そうですね」
「そだねー」


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誰も、なにも反論しなかった。皆、物分かりがいい。
時刻は既に16時近い、曇天に夕闇の気配が滲む、ここは入善PA。
売店などもあるわけではない、自販機とトイレだけの小さなPAだった。





「氷見まで、あとどれくらいですっけ」
「さっき見た看板には90㎞って書いてたと思います」
「なんか距離が減らないような……。その前の看板でも90㎞じゃなかった?」

日本海沿いに出てからずいぶん走った。
14時頃、関東からの北上を終えて新潟・上越に入り、
「親不知のセブン・イレブン」に着いたのが15時ちょっと前だった。
その時点で、氷見まで残距離、いまだ130㎞程度。
疲労も激しく、風も強かった。
これはもう、今日のうちに氷見を回るのは厳しいな、という空気が、ありありと浮かんで来ていた。



 ▼15:00 セブンイレブン・糸魚川能生鬼伏店



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時はさかのぼって、15時。セブンイレブン・糸魚川能生鬼伏店。
この店の軒先からは、国道8号線を挟んで日本海が見えるのを我々は知っている。
今日は曇ってこそいるが、5年前のあの日のように、雨が降ったりはしていなかった。
若干蒸すほどで、よつさんの業界人ぽいスタジャンは暑そうなくらいだ。


 「とりあえず、親不知はパスしましょうかぁ……」


テラジさんがつぶやいた。
今回も、ジェントル号の手綱は彼の一手に握られている。
幾多の経験を積んだ、名ドライバーにしてラリーイストだ。

このときの日本海は、薄くかげっている割に明るい色をしていて、
波の重たげなうねりとはどこかバランスが悪いように見える。

彼もああは言っているが、もう一度相棒と親不知を走ることを彼は望んでいたはずだ。
ここまで来るだけだって、並大抵でない。
なんらか特別な機会がなければ、次に走る機会もそうそうないだろう。
今を逃せば次はいつになるか……
そんなことを考える間にも、タフなトラック野郎や地元の車がびゅんびゅん過ぎて行く。
だから本来なら、横っ面の一つもひっぱたいて

 「ばかっ! 何を弱気になってるのよ、アラフォーのいくじなし!!」

と檄の一つも飛ばすところだが、今回ばかりはそうもいかない空気。
……疲労の色が、あまりにも濃い。

「都心を脱して新潟へ向かい、そこから日本海沿いに富山へ至る」というここまでの予定、
その「都心」が、早朝も早朝のド早朝からからギュウギュウ詰めになっていて、
脱出までにどエラい時間を食ってしまった。
そこで時間と体力と、MPの大半を持って行かれてしまったのだった。
「都会は恐ろしい。東京は怖いところだ。」
郷里の年寄りたちが口を揃えて言っていた(そのような事実はないが)ことが真実だと、
今になって思い知らされる。

ときは折しもゴールデンなウィークの真っ只中。
日本で一番人が動くときに、
日本で一番自動車が集中する道を走ろうというのだから、そのくらい予想しとけや、
ってなもんでしょうけども……。

にしたって、まだ朝の5時もまわる前から道路が赤く染まるだなんて。
あんなに熱く脈打っているだなんて。もう死ぬしかないじゃない!

……あと他に、ドライバーの疲労が激しいのに原因があるとすれば、
ハードな行程に備えて前日早々に休んだものの、寝るのが早過ぎた上にワクワクしてしまって真夜中に目が覚め、
寝付けないっつって『ゼオライマー』とか見てたから、っていう……
完全に中学生男子みたいな理由です。
中学生男子か。
どうせ、あの辺のシーンでオナニーとかしてたんだろ。



 ▼06:00 矢野口駅前



そして、渋滞に巻き込まれた原因をさらに追求すると、
「寝る子は育つ」でおなじみ、我らがエース・よつさんが、
集合時間前に合流場所に到着していたことが挙げられる。
このような事態は初めてである……慣れないことするから!

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ジェントル号がランデブーポイントの矢野口駅前に着くなり、
待ち構えていた彼は新しく黒くなったホイールを見てしゃがみ込み、

  「おお、新しいタイヤは溝がすごいですね!」

などと呑気にのたまったのである。
……まあ、それを聞いてタイヤを見、

  「わっ、本当だw!」

と驚いていたテラジさんもたいがい呑気者だが。お前が変えたんやないかw
ちなみに今回よつさんが早かったのは、前日オシゴトで完徹だったからである。
ムチャシヤガッテ……。

  万が一早く待ち合わせ場所に着いてしまいそうだったら、運命の歯車さんを欺くために、
  乗る電車を軽く間違えるとか、一回ワザと反対側のホームに立つとか、
  小芝居をはさんでフェイントを入れるように教えておいたのに……。
  渋滞を回避するには、運命さんに
  「あ、こいつら今回も順調じゃないな、じゃあ渋滞はそんな重くしなくていいや」
  と思ってもらわないとダメなのだ……。



……などと。



いくら悔いてみても、時、すでに遅し。
テラジさん、隊長、よつさん、オイサンの4人が矢野口駅で揃うAM6時頃には、
東京の道路は、もはやどこもへも逃げ場のないTHIN・REDLINE
道路状況を示す表示は、血だってこんなには赤くないだろってくらい
WARNINGで真っ赤に染まっていたのです。

まさか東京を抜けるまでに、あんなに時間を要するとは。
高尾が、相模湖が、あんなに遠いだなんて……誰も思っていなかったのです。



4人の運命やいかに。
果たして、氷見へは初日のうちにたどり着くことができるのか。
次回へ続く。




 

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