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2016年6月 2日 (木)

■ひとの社会はいつもケダルゲ -更新第1064回-

聴きようによっては、ちょっと過激な話になるかも知れない。

先日の2016年春アニメの感想の中で、
『田中くんはいつもけだるげ』の話にかこつけて、
この国の人口の増加と、増やした人間の成育については
家庭や家族・夫婦というところから切り離してシステムでやんないとダメかも知れん、
みたいなことを書いたけど、
それ突き詰めて変な方向に考えていくと古き共産主義の家族解体論みたいになっていっちゃって
なんか自分ヤバイ人みたいだ。やべえ。 ← 語彙の喪失

  しかしなぜあのうすぼんやりアニメを見ながら
  そんなヤバげな方向の話になるんだ、このオッサンの頭の中は。

ボンヤリ思い描いてたのは、子どもをのべつ幕なし親から取り上げて国の物にしよう、
ってハナシじゃなくて、足りない部分はこしらえてもらって国が引き取る、
育てたい・育てられる人たちは当然フツーに育てる、
みたいなことだったのだけど、やはり不自然でグロテスクな話だ。

  育てる気やアテが無くて子どもを拵える側の動機はなんなのかとか。

そうして引き受けられた子どもは、共同体とか施設みたいなところで
「親」や「家族」がそれそのものとしては存在しない環境
(それらを擬似的に再現することは考えるだろうけど)で成育されて、
以降はフツーに社会に出ていく、みたいなことを、
出来るだけ細部には想像を働かせないで考えていた。

マSFの設定だと思って。

「引き取る」とか「成育」とか「施設」とかいう単語がもう、
なんだか薄暗い湿り気を感じさせてしまって、
どうしたってアブナイ匂いしかしてこないのが困りものだな。
これはなんなんだろう、物語からの刷り込みのせいなのだろうか、
あるいは、生き物としての危険を嗅ぎ付ける本能の産物なんだろうか?

想定していたのはもう少し明るくて健全な、
「家・家族・家庭」という制度システムではないというだけで、
健全な共同母体で愛を受けて育てられたらいい、という話のつもりだったんだけど……
語り方が難しいですね。
言えば言うほど、悪の実験施設への勧誘を行う命の詐欺商人みたいになってしまう。
コワクナイヨー。

システムの細部を考えたら
「費用はどうするのか」とか
「お国が引き受けられる数の上限はどうなるのか」とか。

もしそんなシステムが健全に回ったとして、
且つ、フツーにお家で家族が育てる環境も併存するとして、
そうして育てられた人間には、どんな影響が出てしまうんだろうか、
等と考えると……
ウーム。
やはりどことなしに、グロテスクな香りを感じるのは……
やはり私も、親に育てられた人間だからだろうか。
とても残酷で、工業生産的で、非人間的なことのように見えるし、
見るからに悪用されてよろしくない末路をたどるお子さんがいっぱい出てきそうな気配がすごくしちゃうし、
やっぱりアレだね。
生き物の根っこに関わる部分のことは、オイソレといじれるものじゃないですね。
生理的な嫌悪感がどうしても邪魔をする。
一人っ子政策とか、よくぶち上げたなあ。
さすが、あの国はいい度胸してるよ。

  「医療、食、セックス。
   人間の本能に根差すジャンルを追及させたら中国って国は半端じゃねえ」
  って勇次郎が言ってたけど、ホントだなって思うわ。
  踏み込み方に遠慮がないもの。
  「イヤ、さすがにヒト様のお布団の中の事情にまで、そこまで突っ込むのは野暮でしょ」
  とか、考えない。さすが。

真面目に、「国を! どうにか! 存続!」っていうことを主体に考えてしまったら
そんな風に
不自然でもヨノナカを支えるための仕組みを考えざるを得ないのだろうけど。
けど、人間、「社会的な生き物である」とはいえど、
それはあくまでも結果論というか、生理的・感情的・識域下的な意味のタマモノなのであって、
社会や制度のために生きてるわけじゃないですもんねえ。
個体個々の意識や生理の流れが束になった結果、社会的に見えるものが築き上げられるので、
それを前提に個体をコントロールできるワケでは……ある程度以上は、ないですもんね。
野生のまま放埓でいいわけはないけど、理性が完全に上に立つことは
それ以上にありえんもんなあ。
そのあたりはき違えたら妙なことになるな。




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