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2016年6月 1日 (水)

■当世眼鏡気質 -更新第1063回-

このたび、メガネを新調したのですけれども。

少し以前からなんとなく「そうだ、メガネを新しくしよう」という気分になっていて、
そんな気分になることも稀なので、この機会をキチンと活かそうと思っていた。

そして去る週末、
3月の末に年度の期限ギリギリで受けた人間ドックの結果でいただいていた
「胃粘膜ヒダ肥厚」なる所見と、
その正体を暴くために内視鏡検査を受けてこいという命に従い、

「内視鏡も進歩しているらしいが、どうだろう、そのうちAIなんかも搭載されて、
 自分の飲んだその内視鏡のAIが突然自我に目覚めて
 体のナカをどこといわず暴れ回る、
 ……なーんていう、新手のエロアニメはどうだろうね? ね?」


などと、職場の女史を相手に熱っぽく語ってエロく……否、エラく引かれるという
新しくも痛ましい黒歴史を乗り越え、ようやくその最初の検診に行ってきた。

胃カメラごとき、ケチケチせずにちゅるっと一発で飲ませてくれれば好いようなものを、
検診の先生は
「焦らないで、段階を踏んで先ず今回は最初の問診だけ、挿入は次回よ♪」
などと、いまどきプラトニックな高校生の恋愛でもあるまいに、
それをじらして弄ぶ保健の先生みたいなことをのたまう。

  なお誤解のないよう断言しておくが、
  医師は初老の男であり、オイサンは相も変わらず童貞である。

しかしまあ専門家の言うことに逆らうワケにもいかず、
下手に機嫌を損ねた日には、それこそ本番で入れんでエエところにカメラを入れたり、
切らんでエエ組織まで切ったりされかねず、
相手は仁術の使徒とは言え人間なのであって何をされるか分かったものではないので、
この日はおとなしく引き下がることにした。
今日はこのくらいにしといてやる。

サテそうなるとほど良く時間が空いたので、コレ幸いと近隣のショッピング施設へ、
いくつか前の記事でも少しふれたように
3度目の『ガールズ&パンツァー 劇場版』を鑑賞しに赴き、
大満足のうちに見終えて階下のフロアをブラついていたところで、
眼科の看板を見つけたのである。

せっかくメガネを新調する心構えになっているのだから、
ここはヒトツ、トコトンまで気分を出して本格的にいこうじゃあないか。

普段なら面倒くさがって簡便に済ませるところも凝ってみて、
眼科でキチンと検眼・検診を受けることにした。
お値段、2400円也。

しかしまあこちらもさすがに専門家、その手腕たるや大したもので、
ああだこうだとレンズをとっかえひっかえ診て言うことには、

「いまのメガネだと近くを見るには圧迫感がありすぎるのではないか、
 少しくらい見えない方向に度数を下げてみるのも良かろうて、
 なんなら乱視の矯正も外した方が、あまりに見えないというコトでさえなければ
 塩梅は良いかも知れぬがいかがなものか」


と、こちらの感ずるところをピタリピタリと言い当てていく。
医者をハシゴした甲斐もあったというもので、
この手品師のごとき眼科医とアシスタントのお嬢さんの言うがまま、
いまのメガネより一段度を落として、乱視の矯正も抜いた処方箋を書いてもらった。



……。



サテ一日置いたあくる日、
せっかく書いてもらったのだから使わねば罰が当たると意気も揚々、
処方箋を握りしめ、となり町まで眼鏡を拵えに出かけた。
なにゆえとなり町まで? と訝しがられれば、何のことはない、
安物オサレめがね屋の有名どころが三軒、軒を連ねておるのである。

それだけ品物があれば、オイサンでも気に入る意匠のモノがヒトツくらいは見つかるであろう。
特段ハデなものや奇抜なフレームを所望する気もないが、
かといってマジメ一辺倒に済ませる気もない。
河島英吾も歌っているように、


  ♪ 不器用だけれど 白けずに、 純粋だけど 野暮じゃなく


というセンを、出来れば一本、興が乗れば二本で狙っていきたい所存である。


 ▼時代おくれ
 


何しろ昨今ではメガネもそう高くはないので、
面白がって、余分に1本くらいは持っておくのも良いかも知れない。



デ、結局のところ、Z○ff、JiNS、C●●lensと巡って、
Z○ffで2本拵えてしまった。


1本は7000円の、もう一本は5000円のフレームで、
レンズの構造やコーティングには特に金をかけなかったのでお値段ナリである。
レンズを非球面にしたり、ウルトラハードとかいうコーティングや曇り防止などを追加したりすると、
たちまちノーマルのフレーム+レンズ価格よりあっさり倍も高くなってしまったりするので油断がならない。
まずは様子見なのでコレで良く、
使い心地が眼鏡にかなうようであれば、次回は同じデザインのフレームに
フルアーマーのレンズをくっつけたって良いのであるからして。

結論から言えば、
ていうか全然結論から言っておらずハナシももはや終盤なのだがっていうか
ここまでの前置きが異様に長いけれどもだ

新しいメガネさん、2本とも実に塩梅がよろしい。

ここ数日使ってみて、
これまでずっと感じていた目玉の裏をギリギリと圧迫するような感じは消え失せ、
シゴトバで画面を長いこと睨んでいてもさほどくたびれない。

気まぐれとはいえワザワザ眼科で専門医の検眼を受け、
レンズの処方をしてもらった甲斐があったというものである。
イヤハヤ、お見事。
度を一段下げたのも、乱視の矯正をとっ外したのも、功を奏した様である。


Atrdsc03198


フレーム選びも正解であった。

レンズ面積の広いもの、特にタテ幅のあるモノを選んだのであったが、
目とレンズの距離が近いこともあって
多少目玉を動かしても視界が枠外にはみ出す部分がほとんどない。
これは感動的であった。視界全部がクッキリしておるのである。

1、2年前まではフレーム幅の狭いモノが流行しており、
レンズのカバーする面積が視界のほんの限られた部分になってしまうようなメガネが
大勢を占めていた。
視界の中に、クッキリ領域とボンヤリ領域がたえず同居しているのである。
これがどうやらよろしくなかった。
マ妥協してそのようなフレームを選んでしまった自分が悪い部分もあるので
(それでも随分粘って流行にない幅広メガネを使ってはおったのだが)、
一概にメガネ業界の流行やクソチャラオサレメガネ野郎どもを責めることも出来ないのであるが、
いずれにせよ、最近は幅広メガネや怪しげな古道具屋がかけるような丸メガネも多くラインナップされておって
それに助けられた。

スッカリ気に入ってしまったので、
もうしばらく使ってみて不都合の出ないようであれば、フレームは今のモノのまま、
最強レベルまで強まってテクノロジーの進歩の高まったレンズにしたものを
もう一本持っておこうかと画策する次第である。


  目立たぬように、 はしゃがぬように
  似合わぬことは無理をせず
  人の心を見つめ続ける 時代おくれのメガネになりたい




目出度し、愛でたし。
オイサンでした。


 

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