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2016年5月の6件の記事

2016年5月31日 (火)

■ガルムの森のオシイサン~映画『ガルム・ウォーズ』感想 -更新第1062回-

書くのを忘れていたけど、
先々週の週末、映画館で押井守カントクの『ガルム・ウォーズ』を見てきた。

なぜ書くのを忘れていたかと言えば……忘れてしまう程度の内容だったからなのだけど。
ストレートに言えば、面白くはなかったです。

 ▼映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』公式サイト
 http://garmwars-movie.com/jp/

 


ファミ通のクロレビだったら6・5・7・4くらいの感じの、95年頃のPSかSFCのRPGみたいな映画だった。
押井監督にしたらえらく素直な話だなあと思ってたらクレジットに樋口真嗣氏の名があったので、
9割がた彼が作って、監督は犬のキンタマと小便だけ撮ってたんではなかろか。
ラストシーンのわんこのカットが、
監督の「なんかごめんね」というメッセージに見えたけど、それはまあ受け手の勝手な妄想です。

もう少し具体的な感想を述べると、あらすじは……


 舞台はとある惑星、
 高位の(神様的な)存在に生み出され、クローニングによって繁殖し闘い続ける3つの部族の代表者が、
 なりゆきとはいえ手を取り合い、自分たちの存在の意義、その出自を追って
 禁断の地に足を踏み入れる……


 
というモノ。
……ね? なんかもう、あんまり面白くなさそう、というか、
「え? 90年代のハナシ?」って感じでしょ?
その感覚は正解で、99年に一度凍結になった企画を、再度復活させたプロジェクトなのだそうな。
シナリオはほぼ昔のままで、デジタル映像技術や枠組み(資金集め)の方法論などを
現代のやり方でやることに意義があった作品、らしい。

確かに、見た目はすごくきれいだったけど、
いまとなっては(少なくとも素人目には)目を見張るほどのものではなく、
資金集めとかは見る側には関係がない。
マその資金集めの仕組みを使うにはカナダで撮影をしないといけなかったらしいので
そういう意味では画面に表れているともいえる
(またその資金集めの仕組みを使うには、現地のスタッフやら労働文化に合わせなければならず
そういう意味でもまた、否が応にも画面の出来に表れてはいるのだろうけど)。

うーん。

押井監督のロジックで言えば、
そういう「やりたいこと」や「果たすべきミッション」が完遂出来、
且つ「黒字になって」「次回作のオファー」がくるようなら成功なのだろうから、
多分これも成功作品なんでしょう(黒字云々はまだわからないけど)。

入場前に売店でパンフ買おうと思い、
「『ガルム・ウォーズ』のパンフレット下さい」
とワリカシハッキリ目に言ったつもりだったのに、
どうやらその売店のお姉さんは非常に優秀な……相手の心を読んで接客をするタイプの方だったらしく、



  「はい!

 『ガールズ&パンツァー』

 のパンフレットですね!」




とほぼノータイムで差し出してきたのには驚いた。
が、もしかするとアレはお姉さんの
「悪いことは言わないわ、『ガルムウォーズ』はおやめなさい。
 『ガルパン』を見て帰りなさい。いい? 『ガルパン』よ、『ガルパン』を見るのよ。
 『ガルパン』はいいわよ」
と、暗に僕を救おうとしてくれた優しさだったのではないだろうか。
それを無にしてしまうなんて、僕はなんて愚かだったんだ。

とはいえ、コレをいま劇場で見ずにおき、
あとでなんとなく衝動的にブルーレイとか買ってしまうことなどを考えれば、
傷が1800円で済んで良かったのではなかろうか。パンフ代入れたら2800円だけど。

うーむ、事前にインタビューを読んだときに、監督自身
「衣装に金がかかった。あの衣装デザイナーとやれて良かった」
って衣装のことしか誉めてない感じだったのをもっとしっかり考えるべきだったw
監督親切だなw

  あと映画のパンフって、なんで本編の50%以上の値段すんの?
  映画本体の価値ってそんなモンなの?

いや、見る人が見れば面白いと思いますよ。
ただ、似たようなものをたくさん見てきてしまったオッサンから見たから
「ナンヤネン」て思ただけで。
マそれを言うなら、撮る人が撮った映画だから、そこまで考えるとやはり
「ナンヤネン」案件であることには変わりがないんですけど。
押井監督、なぜ貴方がいまコレなの? という驚きはある。

まあでも、「押井守監督の映画を見る」ということにはこういうことまで含まれているのでこれでいいのです。
ハズレじゃなくて、「こういう種類のアタリ」なわけです。
それは理解している。
今回も私はしっかり、押井守監督の映画を見た。
次回も見よう。

あと、予告編で流れた『FF15』のCG映画。
あれだけの映像が出せるなら、イケメンむちむちCG映画撮らないで『FF1』か『2』、
あるいは『5』あたりを映画にしたら、もっとお客が入るのでは。
それと、コレマタ予告編で『艦これ劇場版』の予告が流れたとき、
隣のオッサンがものすごいため息ついてたのがすげえ面白かった。

あと『シン・ゴジラ』は普通に面白そうです。
……何? 『エヴァ』のシン劇場版?
なあに、今更『エヴァ』が遅れたって、たとえ終わらなくったって、
別段誰も、驚きも怒りもしやしないさ。


 

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2016年5月30日 (月)

■燃やせ宇宙への情熱 -更新第1061回-

今朝見た夢は特にひどかった。

私は家で、二人の男の世話をしていた。
特殊な意味ではなく、我が家に泊まりに来たそのもてなしをしていた……のだったと思う。
二人の男が誰だったかは覚えていない。顔見知りだったようにも思われる。
その家は、私がいま住む実際の家とは違い、これはあとから明らかになるのだが、
広場の片隅に建つ、木造のみすぼらしい二階建ての一軒家だった。



夜が明けたのか、時間が経って、場面はロケットの打ち上げのシーンになっていた。



家のある広場の反対側に発射台が組まれ、
ロケットの発射は万事整っているようであった。
昨晩我が家に泊まった二人の男も、どうやらそれに乗り組んでいるという。
ロケットの使命は、……これはおぼろげだが、なにか物資の運搬というようなことだったと思う。
宇宙のどこへ、何を届けるつもりだったのか。


ロケットは点火され、ほとんど発射の直後から真上に向くはずの進路をゆがめて斜めに逸れ、
浅く長い弧を描いて、広場の反対側……我が家からほんの少しだけ離れたところへ落ち、
派手に爆発・炎上した。


火の手は最初、我が家までは及ばずに済むかのように見えたが、
火は燃え広がるまでもなく爆発地点から火勢を増しに増し、
まるで炎が手を伸ばす様に我が家の木の壁を焼き始めた。
みるみる家の壁が煤けて黒く焦げ始め、ぷすぷすと煙を上げ始めるのが、
すでに炎と煙の大きな固まりになっていたロケットの向こう側に見えていた。

乗り組んでいた二人の男のかたわれが、どうやって運び出されたのか、
炎に包まれたまま私の目の前を抱えられて通り過ぎてゆき……
運び出した人間も熱くて抱えておれなくなったのだろう、放り投げられて飛んで行った。

そしてどこから出てきたのか(それとも最初から出演していたのか)、
私の実の職場の隣の部署の課長がやってきて、のんきな声で

「あー、あれは燃えるよ。全部燃える」

と、壁が焼けはがれて赤く染まり始めた我が住まいを見ながら言った。

「なんもかんも全部燃える。全部パア」

そこでハッと目が覚めた。
起きてひと言目がコレである。





「そんなとこで

   ロケット上げんなや!!」






関西人だなあ……。
オイサンでした。


うーん、何故こんな夢を見たのか。
考えられるイメージの原因としては、

 ・寝る前まで『ガルパン劇場版』を見ていた。
  カールの着弾する爆煙や、ラストの広場でアリスがロケットを撃つ場面など。
 ・一昨日のジョギング中、川沿いの広場で、時期の早い花火を遊んでいる
  若者のグループを見た。

くらいか。
げに夢とはままならぬ、辻褄の合わぬものよ。



 

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2016年5月29日 (日)

■Kawasaki・春のパンでPeace祭り!・後篇~2016年春アニメ感想+『ガルパン劇場版』感想追加 -更新第1060回-

山陰にサインイン。(回文
オイサンです。

今回も2016年4月期のアニメ感想の続きですが、
オイサンお気に入りの『田中くんはいつもけだるげ』の聖地は広島なのだそうですな。
まだ竹原にも行ってないし、大学時代の友だちとも長らく会っていないし、
オバマさんも行ったし、そろそろ行くのも良いかなあ。

島根にも、また行きたいしねえ。
山陰をにょろにょろ旅して広島に至り、竹原をのぞいて友人と会って帰る旅でも組もうかしら。



●○● 2016年4月期 アニメ感想 お品書き ○●○



 ▼▽▼<前篇>▼▽▼
 『クロムクロ』
 『田中くんはいつもけだるげ』
 『パンでPeace!』
 『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』
 『マクロス⊿』
 『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』

 ▼▽▼<後篇>▼▽▼
 『ふらいんぐうぃっち』
 『くまみこ』
 『甲鉄城のカバネリ』
 『三者三葉』
 『ハンドレッド』
 『ばくおん!』
 『ハイスクールフリート』



■『ふらいんぐうぃっち』

 ▼公式サイト
 http://www.flyingwitch.jp/

 ▼アニメ「ふらいんぐうぃっち」PV第1弾・2弾
 
 


2016年4月期が誇る、珠玉ののんびりアニメ3傑の2本目。
のんびり力はその3本の中でも群を抜いて高い。
これといって泣けも笑えもしないのに何となく見てしまうのは、
「ふきのとうを獲ってきてただ揚げるだけ」みたいな、
魔法すら関係ない話を2話だか3話だかでいきなりぶつけてきた油断のならなさのせいだろうか。
魔法使いにだってそうそう出来る芸当ではありません。
よくわからない。

笑うというよりは「ほほえむ」、
子どもが遊んでいるのを見守るような目で眺め、時々頬をゆるめてしまう、
そんな作品。

『よつばと!』的だという感想も聞くけど、まだ『よつばと!』の方が力が強いと思う。
『ふらいんぐうぃっち』は、それをもっとこう、ぬぺ~っと伸ばして塗ったような感じ。
トーストに染み込むバターのような。
『よつばと!』は、まだ厚みが残ってて、なんなら時々バターの固まりが口に飛び込んでくることがある……。
ストレス(=強い笑い・驚き)を予感させながらも「スカす」のが上手いのは分かるんだけど、
それだけでこんなに見てしまうものだろうか?
人を選ぶところはあると思う。
背景と音楽が特に美しい。お芝居も比較的抑えめ。
今期のどの作品よりも、見ているときのテレビ画面が広く感じる。

……しかしこう……なんだな。
「のどかであること」「おだやかであること」だけでこんなにも心に求められ、
娯楽になるということは、
現実の世の中でどれほどのどかさ・穏やかさが稀少な存在であるか、ということだな……。

世界はもう少し、おおらかさを取り戻さなければならないのではないか。
どっかの作家さんだかが、

「ラノベの裏表紙解説に
 『途中主人公が2、3回ピンチに陥りますが、それほどでもありません』
 って書いてる作品があったけど、みんな刺激が欲しくて物語に接するんじゃないの?
 どんだけストレス嫌なの?」


みたいなことを書いていたけど。
ホントにもう、スリルやヒリヒリ感は、毎日の暮らしでお腹一杯なんだと思うよ。
それを自分たちの尺度で
「ガマンが足らん」「軟弱だ」って言うのは簡単だけど、それは、ねえ?
「ワシらの若い頃は!」
ってドヤるご老人部隊と同じコトでしょ。
癒し系・日常系作品がもてはやされるのって日本くらいなんでしょ?
国がこぞって病気にかかっているのだと思うよ。

ここから何かを見出して現実に持ち帰るのは難しいと思うけど、
優しい気持ちになれればそれでもいいかな、という気はする。

聖地は弘前。
こんなこと↓↓↓も、もうやってるのかー。


 ▼ふらいんぐうぃっち 木幡真琴 車内アナウンス 1 ダイジェスト
 

 ▼ふらいんぐうぃっち 木幡真琴 車内アナウンス 2 ダイジェスト
 


こういうの、嫌いじゃないけど、ちょっとキャラとしてしゃべりすぎじゃないか?
巡礼者向けのサービスなのだろうか。地元の人はどう思ってるんだろ。



■『くまみこ』

 ▼公式サイト
 http://kmmk.tv/

 ▼「くまみこ」特報PV
 

2016年4月期が誇る、珠玉ののんびりアニメ3傑、最後の一本……
に、ウッカリ入れちゃったけど、ごめん、コレはのんびりアニメじゃないや。
クマと人間の少女との、食うか食われるか、限界のコミュニケーションを描く
ハートフル・デス・コメディだった。

「もふもふカントリーライフ」などと銘打たれてはいるけど、
これはきっとWEBラジオで安元さん(ナツ(=クマ)役)が言っていた通り、
編集さんが軽はずみに付けたキャッチなのでしょう。

動画的には、気負ったところや無駄な豪華さを押し出してくるところは感じないけど、
丁寧に細やかに、無理なくがんばっているのかな、と思います。
だからまあ、ハッとするような、すげえ、というようなことはない。
けれども、この作品最大のウリであるJC巫女のマチが垣間見せる、
田舎のJCらしい油断まるだしの健全エロス、素肌の瑞々しさだけで出来た
リビドーの釣り糸を描き出すには必要十分。つるっつるです。すべっすべです。
ぷにっぷにです。
クマの毛の質感? 知るか鮭でも食ってろ。

ところどころ、熊のナツを演じる安元さんが
「ものすごくマイク前で演技をしている」感じになっている気がする。
熊じゃない、オッサンの話声であることが丸見えになる瞬間があって(特に感情が高ぶるような場面)、
チョイチョイ醒めるのはいかがなものか。
職人肌・演技巧者の安元さんらしくない……マそういうディレクションのもとでやってんだろうから
こちらからとやかく言うことではないんだけど。
ん? ってなることが幾度かあった。

非常に後ろ向きな、「負の感情」で彩られている時間が長いアニメです。
怒り、妬み、蔑み、貶め、嘆き。
しかし如何せん、それを笑いに転化して、カワイイので見られてしまう。
ある意味、とんでもなくカムフラージュが上手で恐ろしいアニメです。
作ってる本人も気付いていないでしょう。
ただ、画を描いてる人たちだけは、自分たちがやけに
恐怖におののいて涙を流す女子中学生の絵ばかり気合い入れて描かされていることに
気付いてはいるでしょう。

コレ見てただ「かわいい~♪ 田舎~♪ 癒し~♪」って言ってると、
いつの間にか心を腐食させられている可能性が高い、
シロアリのようなアニメである、と断言して差し支えないでしょう(あるわボケ怒られろ)。

  イヤ、ダメだっつってんじゃなくてね。そういうポテンシャルを秘めてますよって話ですよ。
  いいじゃん、別にシロアリプリティもふもふカントリーライフ作品でも。
  それだって一つの機能・特長・才能だよ。
  尚、同様のオーラを帯びながら作り手も受け手もそのことに気付いていて、
  且つ隠そうともしていないのが『ばくおん!』です。
  パンでPeace! ← 言いたいだけ

webラジオが面白いので、それに引っ張られて見てる感はちょっとある。
目新しい面白さ、優れた表現は……ないと思うなあ。。
けど、実質4人のメインキャラだけで、これだけもたせてるのはすごいと思う。
クマがしゃべる、クマがITに強い、田舎ヘイト、JCがえろい……
要素はそんなもんだものね。

 ▼熊出村 村おこし放送
 http://www.onsen.ag/program/kmmk/

田舎ヘイトはいいけど、肝心の田舎の日常らしい日常があまり描かれないから
とっかかりのネタくらいにしかなっていないのが寂しい。
2話目のあの変なゴージャス自転車とその丁寧な壊れっぷりが異彩と悲しみを放っていたかな、と言うくらいだ。
それでも十分に楽しめてしまうのだけどね。

しかしまあ、最近のアニメは「どこへ向かう」っていう軸を本当に必要としない。
ていうか、よくこういうのに、視聴者である自分たちは付き合えているな、と
我がことながら感心する。
恐らく見る側として、識域下にも無意識にもなにも求めていないから、
何も無くても出てきた物に対して出てきたものなりの満足が出来て、
そして心にも残っていかない、ということなのだろう。
それを消費・浪費と呼べばいいさ。



■『甲鉄城のカバネリ』

 ▼公式サイト
 http://kabaneri.com/

 ▼「甲鉄城のカバネリ」PV第三弾_2016.03.17解禁
 


えー、……ガチで面白いやつです。
すごいですね、「まだテレビアニメでこんなの作れたんだ!」とびっくりしている。
ストーリーは重たいし、ぶちまけられる感情も極まって強烈なんだけども、
それが受け手に向けられたとき、存外ストレスにならないのは何故なのでしょう。

とりあえず驚いているのは、「この人ら『全部』やる気だ!」ということが垣間見えたから。
犠牲になる覚悟と、それでも捨てられる怒り呪いと、取り残されるかなしみの深さと、
救われた喜びと虚しさと、全部まとめて一人で5分で全部やる! 
と決めて、
不自然じゃないお話と心の流れを全部やって嘘くさくしないという……
それを見たときに本当に驚いた。
画ヂカラ、お話ヂカラ、音楽、どこをとっても。
こころで決まった何事かを、ストレートな言葉では表さず、態度と流れで心情を表現する細やかさ、その手続きもお見事。

  生駒がお姫さんの血をもらうシーンで、
  青侍に「早くしろッ!!」と叫ばせるのにはもう……背筋が震えました。
  くそう。すげえな、そういうことが出来るのか。

閉塞感のあるお話は苦手な私ですけれども、
それでも見られているのはそうした鮮やかさが上回っているからでしょうか。
正直よく分かりませんが、これはもう、圧巻。見るたびに圧倒される何かがある。

バトルシーンは壮絶だし流麗だし、静かなシーンも細やかで美しい。
ただこう、もうチョイ……落ち着きがあってもいいかな、とは思う。
見る人を引き付けるために息をもつかせない展開、というのは必要だと思うけども、
緩めろというんじゃなく、もっと長く息を止めさせる場面があっても好い。
あとはこのお話が娯楽以上の何を伝えようとしているのかを見極めるだけです。
まだ4話くらいまでしか見てないのでアレですが、
今のところ黒と灰色、あと赤の場面ばっかりの気がするので、
もっとたくさんの色彩の乗ったこの作品の場面を見たいなあと思っている。

いやー、すげえわ。



■『三者三葉』

 ▼公式サイト
 http://sansyasanyou.com/

 ▼三者三葉 第1弾PV
 


見ればそこそこ面白いんだけど、見始めるのにちょっと気合いを入れなければならない。
マ見て得られる楽しさ・面白さと、見るのにかかる労力のバランスが、自分的にイマイチということだろう。

主人公三人娘の、一見トラブルメーカーっぽい元気者が相対的に一番の常識人、
という配置の意外さがいい。こういうの好き。
荒井"みでし"チェリー先生っぽい抜けの作り方だなあと思う。
テンプレや、受け手の期待する(或いは身構えてしまう)緊張感に対して、
ちょっとした肩透かしをたくらんでくる感じですね。

動画的には大変気合の入っているのが見て取れて、カメラワークや構図がときどき妙に斬新。
すごい気概とかその意味とかが感じられて好いのだけど、見てて若干ドヤ感を感じて鬱陶しいw
ストーリーの密度も、いまの8割くらいに落としてくれたらもう少し楽しく見られた気がする。
頑張ろう頑張ろうとしている感じでちょっと息苦しいのでした。
疲れる・積極的に見ようという気持ちになっていかない要因はこの辺。
メイドのロリババアが出てくると途端に楽しくなるんだけど。
メインの3人だけだと、ちょっと弱い感じがする……。



■『ばくおん!』

 ▼公式サイト
 http://bakuon-anime.com/

 ▼「ばくおん!!」PV第2弾/「Bakuon!!」Official Trailer Part 2
 


パンでPeace!
……間違った。
ここまで全話見られている。
自嘲と傲慢、羨望とそねみに彩られたバイク乗りたちの日常を描く野心作。
スミマセン言い過ぎだったかも知れません。そうじゃないかも知れません。
近頃はだんだん慣れて来たけど、見始めの頃は
「バイク乗りの世界って、こんなにささくれだってイザコザしているのか……」
と、オートバイの楽しさよりもコミュニティの面倒くささばかりが鼻について
いつ見るのをやめようかとじりじり後ずさりするばかりだった。

パンでPeace!  ← 魔法の言葉

美少女成分でそのササクレ具合を緩和しているのか、
或いは美少女がやってるから違和感が際だつのか分からないが、
なんだか変に気になるのよね……。
扱われるネタは、恐らくは実際のバイクオーナーたちの間では了解済みのもので、
それらをどう消化するかまで決まった手続きのあるものなのだろうから
笑って済ませられるモンなんだろうけど。
ひと言で言うと「すごいめんどくさそうな世界だ」と言う感想に落ち着いた……。
楽しい! 気持ちいい! っていう面が……なかなか見えてこなかった。
ああ、この世界には入りたくないな、と思わされるばかりで。

それを救ってくれたのは、謎のカワサキ好きのフルフェイス先輩であった。
あの人を見てたら、ああそうか、それでも楽しいんだ、
愛し続けることが出来るんだということがひしひしと伝わってくる。
最後の良心(ほんなら名前くらい憶えたれや……)
だからまあ……語るパートと沈黙するパート、両方が必要だったのだろうけど。
面白い構成の仕方だなと思った。勉強になる。

あと、OPは好いですね。非常に好きです。
出だしのノリのいい鍵盤が心地好いですし、詞ではサビの

 ♪ 感じて こたえて 風になる

がオイサンの中で非常に秀逸。
「風の中で答えを見つける~♪」みたいな詞が定石だとオイサンは思っていたから、
そうか、こたえてから風になるのね、というのはちょっと新しめの発見でした。
詞を書いた人はバイクにも乗る人なのだろうか、
なんだかそういう実感がこもっているように見えた。



■『ハイスクールフリート』

2~4話くらい見た。
なんか直前に放映タイトルの変更?があったみたいですな。
おかげで私も1話目が録れませなんだ。マいいけど。

……不思議と何の感想もないな。
多分、『クロムクロ』と同じベクトルの作風で、『クロムクロ』よりもドウデモイイ指数が高いのだろう。
画はきれいだと思うのですけどね。

1話がすっ飛んだので、
そもそもどういう設定で、どういう事件が起こって、いまどういう状況なのか、
分からないまま見てきたせいもあるけれども
(マ普段から1話目を飛ばして見たりするから、そういうことには慣れっこだけど)、
いずれにしても、キャラクターの口から語られる言葉と醸し出される空気が
イマイチ噛み合っていないように感じていた。
あとキャラクターが多くて、まだ誰が誰なのか把握し切れていないのも原因かも知れない。
漂流モノは、どこへ向かうのかが規定されないまま話が進むから、
1話飛んでしまうと他のジャンルのストーリーよりもキツイのかも知れない。

うーん、OPやEDについても特に思い入れがないし、
マ気が向いたら見る枠。



■『ハンドレッド』

全話見てるけど、流し見。完全に冷やかし枠。
OPの冒頭が荘厳くさくて騙されそうになるけど、決して面白くはないです。
そしてそのOPも、荘厳なのは出だしだけで、
90秒のうちにみるみる残念になっていくというガッカリ仕様……すげえな。
ある意味親切なのか?
『IS』『キャバルリィ』枠。
何故にこう、ラノベの皆さんは異能者が集まる謎学園での序列バトルものがお好きなんでしょうか。
リアル学校の序列テストとかスクールカーストなんか大嫌いなハズなのに!

なんというかまあ、1クールに1つはあった方がなんとなく落ち着く、
買わないけどコンビニにないと落ち着かない……チロルチョコみたいな存在です。
コンビニのチロル、あれどのくらい売れるのかしら(よけいなお世話)。



……。



とまあそんな感じでして。
今期、短時間枠に元気がないな、と思ってたんですが、
どーやら『てーきゅう』のスピンアウト(『うさかめ』)とか、
『宇宙パトロールルル子』とか、なんかいろいろあったのね……見逃していたわ。
USAT枠を忘れていた……。

ちゃんと調べなさい俺。

とはいえ、それでなくても13本という結構な数を見ているのね。
まあ見ているような見ていないような、だけど。
そして楽しんで見ているハズなのに、こうして書いてみると文句が多いいw
マ見なければ文句も申せませんし、
見ればこそ惜しいところも目に付くと言うものよ。

今クールもあとひと月のラストスパートですが、
心に残り、体に刻まれる作品がヒトツでも多く現れてくれたら幸いです。



マ、そんな感じでヒトツ。



今クールこの先、
『カバネリ』でどんな熱いドラマが展開されようとも、
『ふらいんぐうぃっち』でどんな心を癒すあたたかなワードが囁かれようとも、
胸に残るのは『ネトゲ嫁』の「ざんねん、全裸でした!」なのかと思うと
物語作りの難しさ・残酷さに涙が止まらなくなるオイサンでした。


パンでPeace!

 
 
 

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2016年5月28日 (土)

■Kawasaki・春のパンでPeace祭り!・前篇~2016年春アニメ感想+『ガルパン劇場版』感想追加 -更新第1059回-

劇場版の『ガルパン』、先日のBD発売直前に最後の3回目をまた劇場で見てきたんだけど、
やっぱ面白いね。

オイサンです。

「アニメっていいなあ」と、作る人の苦労もろくに考えずに思ってしまいました。
作ってる人たちは幸せになっているのかなあ。
水島監督は、アニメを作ることは幸せなんだろうか。
あの飄々としたコメンタリーの語り口の向こうでどんなことを思っているのだか。
マそんな小難しいこともともかく、新たに3つのことに気が付いた。

 ●その1●
 Aパートのエキシビジョン戦で生徒会チームが果たす初撃破、
 その不名誉な被弾の相手は、どうやらローズヒップさんの乗るクルセイダーだったらしいこと。
 いやあ気付かなかったw

 ●その2●
 廃校を通達された会長が最初にとった行動が「戦車の避難」だったことをご都合主義的に捉えてたけど、
 「戦車(と西住ちゃん)さえ手元にあれば、そこから状況をひっくり返せるかも?」
 と考えての策だった……とすると、腑にも落ちるし大変泣けること。
 やっぱり杏会長は最高です。

 ●その3●
 ローズヒップさんのクルセイダーは、あらゆる場面でもチョロチョロ落ち着きがなく、
 大変愛らしいことw
 かわええw 劇場版上映後やたら人気が出てたのでなんでだろうと思ってたけど、
 ラストのカットでお行儀悪く紅茶を飲んでるローズヒップさんも妙に印象的で、
 その秘密がなんとなく分かった気がした。

……デ今しがた、劇場版のBDを受け取ってきて見ていたんだけど、
スタッフコメンタリで監督とプロデューサーが
「ローズヒップの車だけ落ち着きなくて、なんか顔が見えるようですねw」
って言ってて笑ってしまった。

あと、アンツィオが助太刀するのに
どうして愛しのピヨピヨ(P40)じゃなくてCV33で来たんだろうかw? というのも気になったところ。
エンディングで意気揚々と帰る三人(これがまた可愛いんだけど)が、
CV33を軽トラにみたいなのにCV積んでるのを見て思った。
劇場版見たときは、まだアンツィオ戦見てなかったからな。
デカブツを運ぶお金と手段がなかったのかしらw?
トラックに積めちゃうCV33が、また可愛いんだけど。

……と、『ガルパン』の話ばかりになってしまいそうですが、
今回は2016年4月期アニメの感想なのですよ。



●○● 2016年4月期 アニメ感想 お品書き ○●○



 ▼▽▼<前篇>▼▽▼
 『クロムクロ』
 『田中くんはいつもけだるげ』
 『パンでPeace!』
 『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』
 『マクロス⊿』
 『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』

 ▼▽▼<後篇>▼▽▼
 『ふらいんぐうぃっち』
 『くまみこ』
 『甲鉄城のカバネリ』
 『三者三葉』
 『ハンドレッド』
 『ばくおん!』
 『ハイスクールフリート』



■『クロムクロ』

 ▼クロムクロ公式サイト
 http://kuromukuro.com/

 ▼TVアニメ「クロムクロ」PV第3弾
 

5話まで見た。ワリと好きです。
飛びぬけた新しさ・面白さがあるワケではないけれども、
呆れるくらいどうでもいいという程でもなく、
「面白すぎず、どうでも良すぎず」の完成度が好いです。
ストーリーものだけど、一生懸命見なくてもいい、ラクに見られる点で非常に有難い。

  自分でも、コレがOKで『キャプテンアース』がNGだったサジ加減は
  よくわかんないけど。
  『キャプテンアース』は売らんかな精神というか、
  必死すぎる感じが好きじゃなかったな。
  「ボクって変わってるでしょ」みたいな感じが鼻についた。

P.A.Worksさんが突然のロボットものだったので、なんで!?って思ったけど、
さすがの富山推しです。納得。
今回は、「話のそもそもの発端がこの土地の戦国武将だから」っていう、
地方性に必然性・意味を持たせてるところはちょっと良かったなと。
最近、アニメの聖地化について、
「この土地を推すためにアニメの舞台に使った」みたいな
土地オリエンテッドの聖地使用が目立つような気がして……
「作品の表現とか空気感に必要だから・マッチしたからロケした」というのが本来的なものかと思うので、
多少無理矢理でも必然性を持たせようとしたのは個人的に嬉しい。

  マその戦国武将も架空のお家のようなので確固たる必然ではないけど。

あと、GLAYさんの歌うOPは結構好きなんだけど、
GLAYさんのお歌ってのは、大体こんな感じなんですかね?
イイ感じに古臭く、すごいベタな歌詞でちょうあんしんして聞ける感じが
本編の風味とマッチして有難いのだけど、
拵えたGLAYさんはアニメソングだからと気を使って若干古め・ダサめに作ってくれた
(もしくはそういうオーダーだった)んだろうか。
それともこれが彼らの今のエッジなんだろうか? というところが不思議。

ながいこと第一線で活躍し続ける人ってのはやっぱりちがうな。すごいぜ。
変にカッコつけたり、エッジきかせたり、他にない何かを! みたいな必死さとかないもんな……。
面取りの仕方に職人芸というか、切れない個性、みたいなモンを感じた。すげえ。
絶対切れない安全日本刀で斬り合うママさんチャンバラみたいな感じなんですかね。
あとGLAYさん、どうせ気を回してくれるのだったら、
『クロムクロ』なのだから今回だけでもKROYとかに出来なかったのか(無茶言うな)。

バトルシーンも目を引くようなものではないし、
メカデザインも、なんの必然性があるのか変にハデハデしい上に野暮ったくて
30年前のガムのおまけみたいだし、
お色気をがんばるのかと思えばそんなこともないしで、大変に地味ですが。
それがくたびれずに見られる好いサジ加減になっているように思います。
この先も、変に熱血になったり鬱になったりしないで、
見る側の期待を越えない速度で、「ああやっぱりね」と言われるくらいで走りきってもらいたい。
チョイチョイ挟まるサトリナさんボイスが癒しです。



■『田中くんはいつもけだるげ』

 ▼TVアニメ「田中くんはいつもけだるげ」公式
 http://tanakakun.tv/

 ▼TVアニメ「田中くんはいつもけだるげ」PV
 


2016年4月期が誇る、珠玉ののんびりアニメ3傑のうち一本。
画的にハッとした瞬間は、今のところなかった……と思うので、
動画として格別な部分というのはそんなに無い、のだろう。
ひとえに雰囲気、テンポ、間、トーンが好みで、大変よろしい。
毎週一風変わった入り方をするOPのその間といい、
統一して一枚柔らかなフィルターをかませたような声(の演技)を持った役者さんの品ぞろえといい、
色調といい。
まあ何が素晴らしいって、
このアニメの軸を作っているのは間違いなく太田であって、
話の8、9割を占める太田の声と芝居のトーンが最高にノンストレスなのだと思う。
すごいぞ、太田。
えらいぞ、太田。

監督が川面"のんのんびより"真也さんであり、
音楽も水谷"のんのんびより"広美さんであり、
まあなんというか、『のんのんびより』1期1話に脱力ネタを盛り込んで毎週やってる、みたいなところがある。
これではオイサンが好きにならない理由がない。

  川面監督、『のんのんびより』の劇場版も作らないでどこで油を売ってるんだ!!
  と憤っていましたがこんな隠し球を持っていたのか……。
  なんだよー、先に言えよモー(憤ってもいないしなれなれしい

あと、音楽が水谷広美さんだと書きましたが、
ベースで川村"岩男潤子の辣腕プロデューサー兼ツッコミ兼おかかえ力士"竜氏が
参加しておられるようです。
ツイッターで自分で宣伝してた。

今期アニメ・嫁にしたいランキングダントツNo.1(*1)の女子力モンスター・太田といい、
生きる弾丸・宮野といい、ファッションヤンキーの越前といい、
癒し系人材の豊富な本作にあって、けだるげな主人公・田中くんが一人でゲスいという
ミスマッチな配置も面白く、練れた作品だなと思います。

  ちなみに、今期アニメ・嫁にしたいランキングNo.2(*2)
  『ふらいんぐうぃっち』のケイくんです。

   *1:男性部門・総合ともに
   *2:同上

しかしまあ、なんだ。
男子サイドも女子サイドも結構な人数がいるにも関わらず、
どっちを向いても同性同士のカップルしか誕生の匂いがなく……
まったく今の世の中というのは、ほんのりやおい・ほんのり百合を基準にできあがってしまっているのだなと
否が応にも実感させられずにはおりませぬ。
未だに異性婚のみを当たり前に考えて、そうせいそうせいと
言いそやす輩はキチンと時代に目を向けるべきである。

その上で人口を増やすことが必要なら、もはやシステムで対抗するしかないだろう。
それが現実なのだ、多分。
……何の話をしているんだ。アニメの感想を書け。

梅雨に入るか、入らないか……そう、ちょうど今頃の時期に縁側にすわり、
お抹茶で食べる塩大福のようなアニメかな、と思います。
1話・2話を録り落としたのが痛い……orz


■『パンでPeace!』

正直、面白いところはほとんどないのだが……
OPの曲が好きで、なんとなくたまに「パンでPeace!」って叫びたくなる(病気か)。
コレ原作面白いのかな。逆に気になる。

……うん。

なんか書くことあったかな、と思って、いまちょっと振り返ってみたけど。
やっぱり何もないな。面白さも可愛さも、特に。
みんなで叫ぼう、パンでPeace!


■『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』

 ▼公式サイト
 http://netogenoyome.com/

 ▼TVアニメ「ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?」 PV
 

1話以外は見た。意外と追いかけられている。
ストーリーもカッチリあるお話ではあるけど、そこに大して面白味は感じておらず、
ヒロイン・アコのアホさ加減、ストレートに恋する乙女ちゃん加減だけを楽しみに見ている。
いやー、かわいい。こういう子好きだなー。
「イタくて見とられん」ていう人の方が多そうだけど、
オイサンはこういう好き好き光線ダダ漏れの恋する乙女ちゃんは好きです。
ついでに働き者で養ってくれるんだったら、リアルでいてくれても全然いいのに!
アコは働かなそうだからリアルでいられると困る!(キッパリ

  5話目の次回予告の「残念、全裸でした!」ですっかりやられてしまった。
  オモロイやないかくそ。

ネタとかネットスラングがらみの小ネタがたまに想像の斜め上に行くので嬉しい。
メインキャラは皆いい人で、且つそれなりのエピソードを背負ってはいるものの、
破綻や目に見えた瑕疵がない分こぢんまりとまとまってしまって
お話の展開そのものに目新しさはないのでそこはオマケ程度。
オンラインゲーあるある的なもめ事とか引きこもりのマインドを絡めた小ネタとかは
コレと言って目新しいものではないから、
やはり一番のウリ、一点ものの面白さはアコのキャラクターかなあ、と。

OPが好きなんだけど、楽曲といい、画的な雰囲気といい、
なんだか『俺妹』にすっごい似ている気がする。
狙ったのかしらん。

何にしても、言葉のおもしろさイッパツで持って行けてしまうパワーがあるので、ツボにはまれば強いでしょう。
だめな人はもう、スッカリだめなタイプの作品です。

こちらもWebラジオが面白い。

 ▼豊永・南條の2人はラジオしないと思った?
 http://www.onsen.ag/program/netoge/

主人公役の豊永さんと、何故か猫姫先生役の南條ヨシノさんがやっておられる。
お二人とも三十路に入ったばかりとのことですが、
奔放に楽しそうにおしゃべりになるのが好感度高いです。
技術じゃないけど、息が合っててノリがいい。勢いがあるってすごい。


■『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』

 ▼ジョジョの奇妙な冒険 第4部ダイヤモンドは砕けない アニメ PV
 

第3部までとは趣を変え、2Dアニメ方向に舵を切ったご様子。
ウム、正直3部までの見た目は特に好きではなかったので、オイサンにとっては嬉しい変更。
やたらな擬音とか「わかりやすいジョジョっぽさ」に執拗にこだわらなくなったのは
好い変化なんじゃないかと思う。
なんていうか「ジョジョ好きのプライド」とか「分かってる感」みたいなものが
非常に押しつけがましくて、見ててシンドイ場面もあったので。

3Dじゃなくても画も(今のところ)十分きれいだし、、荒木タッチをアニメらしく再現してて好い。
億泰がこんなにかわいい萌えキャラだとは気付かなかった。
空が黄色!
もともとオイサン4部は好きで、お話にも無駄なパーツ
(トニオとか透明な赤ちゃんとか、本筋に関係ない思いつきみたいなネタ)も多くて
お話の完成度としてはあまり高くはないと思うんだけど、
その雑多な感じが、3部までのゴシックホラー!な面と打って変わってポップさを醸しているのが
非常に気楽でよろしい。
当時、いっそのこと『コナン』みたいにこの路線のまましばらく長くやったって良かったのになーと
思ったりもした。

今回はOPも、そのポップさに呼応するような曲でとてもマッチしている。
すばらしい。
……が如何せん、動きが足りなくて地味というか、エフェクトだのみで
ちょっと画的には手抜き感を感じまする。
ダンスっぽさ出してるんだからもっと動かせや。

制作の手が足りてないのかしら? と思っていたら、
第6話放映前後のWebラジオで、パーソナリティの二人が
「僕らまだ6話見られてません」って言っててオイオイオイ、大丈夫なのかと
尚のこと心配になるなど。
ラジオの収録をいつやってるか知らないけど……この先がチョイ心配。


■『マクロス⊿』

 ▼特番「マクロスΔ 先取りスペシャル」告知PV
 



5話か6話まで見た。ストレートに言えば物足らぬ。食い足りぬ。

マクロスなんだけど、マクロスだと思わなければ面白い。
楽しむためのお作法を押さえるまでにちょっと時間がかかってしまった。

『マクロス』という作品はキホン、「アタマオカシイ」ものだというのがオイサンの認識で、
それは要約すると
「見る側の想像を、ウケや狙いでなく、作り手の純粋な『面白い』という理想だけで
 ノーリミットで斜め上に超えてくる」
というものなのです。
作る側の強烈な妄想・アタマのオカシさが、見る側の微々たるアタマのオカシさを共鳴させ増幅させて、
「これだ! これなんだよアニキ!!」という気持ちにさせる作品である。
見る側の心の奥底に眠っている、無意識に抑え込んでいた本当に見たいものの妄想を呼び起こし、
「イヤ、しかしこれはさすがにアタマおかし過ぎるだろう……」
という気持ちを飛び越えて肯定させる力を持っているものだった。

……の、だけど……。

『7』『F』と、そのアタマのおかしさも徐々に弱まってきていたものの、
今回はすっかりおとなしくなってしまった感がある。
作り手の頭のおかしさが、すごい頑張ってやってる「頭を使って考えた頭のおかしさ」で……
天然モノでない、養殖の味わいでしかないように感ずる。非常に残念である。
まあでも、大変だとは思う。
歴史を重ねて、守るべきお作法を守りつつ斜め上をいかないといけない、というのは。

だからこう、もっと『Gガンダム』みたいな位置付けの『マクロス』を、
どっかで一回やってもいいと思うんだよね。

  ……と書きながら、
  「既に『マクロス7』が十分『Gガンダム』的だったな……」
  と気付くアラフォーですけども。
  それを思えば『マクロス7』はよくやったよ。
  いや、あの段階を踏むのはまだちょっと早すぎた気がするけど。
  アレをやるなら今だったかもしれない。
  なんていうかこう、黄門様が印籠から出るレーザーで悪人を薙ぎ払う、みたいなね。

今回も随分、突拍子もない設定の世界に広げていってはいるけれども、
おかしな方向に広がっちゃっただけなカンジ。
歌のファクターにアイドルグループを持ち込んできたことは当たり前だと思うし
(むしろ当たり前過ぎてそっちに驚いたというのはあるけど)、
歌の方にも、さほど力が入っているとは思えない。
OPの曲は、劇中歌としてはいいんだけど、主題歌っぽくない気がする。
今後、ストーリーとリンクするような要素があるだろうか。
たとえばもう、いっそのことクラシックの要素をぶち込むとか、
雅楽とか民族音楽を持ってくるとか。

映像表現や世界観にしても、
びっくりするようなことは今のところなかったように思う。
唯一引っかかったのはバルキリーの絵がなんかぬるっとしていることか。
これは多分意図しているのだと思うケド、どういう効果を狙ってるんだろうか。
ミクモさんが指で作るWのサインが「手マンの構え」って呼ばれてたのが妙にオモロイ。

どーなんだろな、
「アニメを作る人が、アニメばっかり見ててもしょうがない、つまんない、
 もっと外の色んなものを見て手に入れた驚きや感動を取り込んで欲しい」
みたいなことを、昔の年を取ったクリエイターたちがよく言っていたけど、
そういうことなのかも知れぬ。
勿論、他のモノを見てないなんて思わないけども、それ以上に
「足下の『マクロス』を見過ぎている」のではなかろうか、という危惧がある……。

いっそ「『Zガンダム』の続編を作ります!」って言っといて、
完成したら「実はコレは『マクロス』として発表します」
みたいな無茶苦茶でも……イヤそれはさすがに無茶苦茶だが、
しかしこの「イヤさすがにそれは」を取っ払ってくれてしまうのが
『マクロス』のモノ凄さだと思ってもいるので、次はさらなる限界突破を試みてもらいたい。

  ……とは言いつつも、『ガンダム』が平成に入って色々こしらえてる間も
  『マクロス』はワリと長いこと沈黙を守っていたワケで、
  それは案外賢い選択だったのかも知れんな、などと思いもする。
  ということを、いま上で至極当たり前のように「次」のことを書いてしまって思った。
  次なんかなくてもいいんだ。

マそうやって作った突拍子のないものは売れるように見えないから、
若手や実績のない人がやってもなかなか認めてはもらえないのだろうし、
そうなると
「実績のある、突拍子のない脳味噌の持ち主が作って認める立場の人間たちを黙らせる」
しか新しい物が出てくる道はないのだけども、
そうではなく、実績のあるモンスターの人たちが「認める」側に回って、
若手の考える突拍子のない物に
「よっしゃオモロイ、それやれ!」
と思い切りのいいハンコを押してあげる仕組みにならないといけないのかも知れぬ。

マそういう作り手が、管理する側、認める側に回ることも、
その気質上、難しいことだと思うけど。


……といったところで前篇おしまい。続きは後篇で。


どこか、カルロベローチェのチョロQ作ってくれないかなあ。
オイサンでした。
後篇に続きます。

 
 

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2016年5月27日 (金)

■Kawasaki・春のパンでPeace!祭り・序~2016年春アニメ感想+『ガルパン劇場版』感想追加 -更新第1058回-

ちょっと前までは、
「いま、物的に欲しいものってあまり無いなあ……」
などと、枯れてる俺カコイイアッピールキャンペーンを展開していたオイサンですが。
先日、いま欲しいモノ(且つ、買おうと思ったら買えるモノ)をピックアップしたら
あっという間に100万円近くなってビックリした。

欲しがりか。
欲しがりさんか。
ほしがりエンプーサか。
あーお金欲しい。

 ▼欲しがりエンプーサ
 

  ……どうでもいいけどさ、twitterだと、
  「えっちしたい」「おっぱいもみたい」「うんこしたい」「おなかいたい」
  「人の金で焼き肉食べたい」「休み欲しい」「ねむい」「しにたい」
  っていうのはイヤってほど見かけるのに、
  ストレートに「お金欲しい」って書いてるのほっとんど見かけないのってなんでなんだろ?
  なんかこう、「何を差し置いても一番言っちゃいけないこと」みたいな空気感じますよね。
  イヤ、そりゃ品があるとか節度のあるハナシじゃないのは分かってるけど、
  そういう意味では上で書いたことだって同じじゃない?
  同じ品がない畑の話の中でも最下位に置かれてる感じ、これはなんなんだろう、
  日本人の美意識なんだろうか?

だもんで、いま欲しい物を並べて書いておくので、
誰かオイサンに買い与えてくれると、きっとこのオジサンはがんばって面白いことをしますよ。


●カメラ RX1RⅡ 42万円くらい
http://www.sony.jp/cyber-shot/products/DSC-RX1RM2/
とりあえず欲しい。液晶のチルト機能がとにかく欲しいので、
ただのRX1に液晶チルトだけついたバージョンがあればいいのになあ。
ローパスのON/OFFとか、ポップアップのEVFとかは特に魅力を感じない……。
画素数アップはどうなんだろう。好い方向に作用しているのかしら?


●ノートPC レッツノートRZ4か5 20万円くらい
新しいRZ5だと、SSD128G+メモリ4GBで15、6万円くらいのが、
RZ4だったら、SSD258GBのメモリ8GBでも同じくらいなのでRZ4でも十分だ。
他のスペック差は大きいのだろうか。


●BlackBerryPriv 10万円くらい
Android版BlackBerryさん!

 ▼BlackBerry初のAndroidスマートフォン「BlackBerry Priv」徹底レビュー[geekles]
 http://geekles.net/gadget/151223-blackberry-priv-review
 

これでいよいよBlackBerryさんもスマホの仲間入り!(コラ
パッと見フツウのスマホで、スライドしていつものフルキーボードが出てくるという
お前日本がコレ作らなくてどうするんだよ! と言う、オイサンの夢見た日本がここにある仕様。
いやー、欲しいねえ。Androidでどのくらいスムーズに動くか知らないけど。


●Windowsタブレット 2、3万円くらい
要求スペックは、
 ・WindowsOSであること
 ・大きさ8インチまで、解像度1920×1080以上であること
 ・外部記録メディア(microSDとか)対応

……くらいかしら。それ以外で重視するのはバッテリーのもちと重さ。
ほかはまあ、予算枠で良ければ良いほど。
リサーチした結果だと NECのLavie Tab W の508あたりがいいのかなー、という感じ。

 ▼NEC PC-TW508CAS LAVIE Tab W
 http://kakaku.com/item/K0000812485/spec/#tab


●G-SHOCK的なアレ 15000円~2万円くらい
960円の超スマートなカッシオウォッチを買ってみた。

Reddsc03143

まあオイサンもいい大人だし、ボチボチこう……男としてのランクをいっこ上げとく? くらいの?
この春のマストバイアイテム的な? 意味で? コンセンサスにアグリーしていく?
……という感じで、腕時計を(よく分からない。)

そしたら、コレとも似た感じのデザインのG-SHOCKがあったので、
山登りとかにそういうのあってもいいかな、と思い始めた。

  960円のは960円で、960円で機能的にはこれだけ十分なものが手に入るんだー、
  とびっくりしますけどね。
  オイサンの子どもの頃、カシオのデジタルウォッチといったら
  もうカッチョイイ物の最前線みたいなもんで、
  コレも半分はその頃の憧れから大人買いみたいな気持ちで買いましたけど、
  ホント、時間を見たり計ったり、アラーム鳴らしたりならコレで十分だよ。

……しかしG-SHOCKってのは色々ありすぎてどれがどれやら……。
カシオさんも全部は把握してないんじゃないのか(そんなわけがあるか)。
ああ、大体こんな感じのやつですね(うろおぼえ)。
四角くてデジタルのやつです。





そもそも今回腕時計を買ってみたのは、
BlackBerryさんのバッテリやらメモリやらがヘタってきて、
イザ時間を見たいときにパッと立ち上がらない、なんなら息切れして見られない、なんてことが
最近チョイチョイ起こり出したので、緊急対応用である。
しかしイザはめてみたら、はめる前は気にしてた「鬱陶しそう」という接触感は
今のところ思ったほど気にならず(汗かき始めると気になるけど)、
ジョギングするときのストップウォッチ機能がなかなか面白くて、
ちょっと楽しいデバイスになってきた。
……ので、楽しみアイテムの一つとして、クラスを上げてみてもいいかな、という気分で。

デ最初はG-SHOCKで考えていたのだけども
(ていうか国産デジタルでまとまったデザインなのがカシオさんくらいしかない……。
ヨソのはどっかとっちらかっている気がする)、
EPSONさんが腕にはめる活動量計とか、GPS機能付きのアウトドア用とか、面白いのを出してたりしたので、
ヨドバシとかに行ったらチラチラと横目で見てしまうオイサンです。

面白いもんで、このG-SHOCKなんかは特に、
買わないで、欲しいままの気持ちで出掛けるたびに量販店で眺めて
「欲しいなー」って思っているのが一番楽しいですねw 買ったら多分、ソッコーで飽きるw
お店に並んでるのをじーっと見て、「これは俺のだ」と思ってる今が
一番楽しいですw



……。



とまあ、ここまででざっと75万円くらいですよ。
他はあんまないので、100万円は言い過ぎでしたね。
マ小銭入れに穴が空いてるとか(アカンがな)、絶妙なサイズの巾着が欲しいとか、
あるにはありますけどもあと25万円分は……特にないかな。
もう一個RX1買っちゃうかな(何故だ)。

マそんなんなんで、せっかくここまで読んで下さったアナタですから、
上の5つの中からどれか一つ、お好きな物を選んで
オイサンに買って上げると良いと思いますよ、エエ。
イヤ本当に。
損はさせません。
ワリと近いうちに、「俺、アイツにカメラ買ってやったことがあるんだぜ」って
人に自慢出来る日が来ますよ。
ええ、間違いなく。フッフッフ。



……などとですね、人生も斜陽を迎えつつある初老ゴミみたいな妄想は置いといて。
ボチボチ本題にまいりましょうか。
そうです、2016年・春アニメの感想です。


今期は……アニメ、バランスが良くて大変うれしいです。
ゆる萌えアニメ、ハード系SF、弱ユルSFの配分が良く、かつどれもナカナカ見ていて面白い。
短時間尺の作品がちょっとパワー不足かなと思うけど。
……と思ったら、『てーきゅう』のスピンオフとかやってたのね……
気付かなかった……もっとちゃんとチェックしよう……orz

……といったところで、長くなってきたんで切ります。本題始まってないのに。
2回に分けて載せまーす。



●○● 2016年4月期 アニメ感想 お品書き ○●○



 ▼▽▼<前篇>▼▽▼
 『クロムクロ』
 『田中くんはいつもけだるげ』
 『パンでPeace!』
 『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』
 『マクロス⊿』
 『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』


 ▼▽▼<後篇>▼▽▼
 『ふらいんぐうぃっち』
 『くまみこ』
 『甲鉄城のカバネリ』
 『三者三葉』
 『ハンドレッド』
 『ばくおん!』
 『ハイスクールフリート』



----------------キリトリセン--------------------------------
えー、なお、残念ながらここから下は生き残れなかった人たちです。
録ってて後で見る枠も入ってますが、見る望みは薄いです。


■『迷家』
録り貯め枠。あとでまとめて見る予定……ではある。1話も見ていない。


■『キズナイーバー』

2話だけ見て、あとでまとめて見ようと思って録画保存枠。
サトリナさんが出ている(だからどうした)。

■『SUPERLOVERS』
1話だけ見て、結構おもしろそうだと思った。
しかしあとでまとめて見ようと思って録画保存枠入り。でも多分見ない。

■『双星の陰陽師』
2話だけ見て、あとでまとめて見ようと思って録画保存枠。
コレも多分見ないだろうなあ……。

■『あんハピ』
残念、3話目くらいで見なくなった……。

■『Re:ゼロから始める異世界生活』
2話だけ見た。サラバだ!

■『聖戦ケルベロス』
2~3話くらい見て……切った。なぜそんなに見たのかも不明。

----------------キリトラレセン--------------------------------



ほなまた、近いうちに。
オイサンでした。
 
 
 

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2016年5月14日 (土)

■ツインピークスを駆けるJapanese Ninja No.1~明神ヶ岳・金時山登山~ -更新第1057回-

休むことに「黄金」などと名付けるくせに、
なぜそれをさも怠惰の象徴であり価値のない物のように扱うのかこの国は。
黄金だと思うなら、もっともっとたくさん作ればいいじゃない!!

心が叫びたがっているんだ。
オイサンです。

やはり人は、黄金を前にすると目が眩んで、怠惰に、残虐になってしまうんですかね。
黄金は罪です。

そんな罪な2016年のゴールデンウィークだったわけだが、
オイサンは中盤の3日間にアニメ『true tears』の聖地を訪ねる、
富山県の城端(じょうはな)への巡礼の旅が控えておったので、
前半1日を使って、身を清めるための山登りをしてまいりました。

Dsc02739
5年越し、約束の城端!


最近は登る登ると言いながらもめっきりなノボルノボル詐欺師だったので、
その汚名を濯ぐ意味も込めて、禊ぎの山である。



■はじめてのプチ縦走・明神ヶ岳~金時山

禊ぎの先は金時山。
いちおう神奈川の山ということになるのだろうか? 箱根外輪山の最高峰らしい。
以前から、機会を見つけて登ろうと思っていた山ではある。

なぜ目を付けていたかというと……オイサンの父親であるところのオイサンパパが
若い頃に登ったと聞いていたからだ。
オイサンパパが関東で働いていたハタチの頃の話だと言うから、
かれこれ50年、半世紀近く昔の話である。

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マかつて若かりし父の登った山をその息子が登ったからと言ってナンダってコトもない。
そこに感慨のような物があったワケではないのだが、
もしかして、登れば何かが発するかも知れないとは思ったし、
それよりも何よりも、頂上からの展望が素晴らしいらしい、という情報があったことと、
東寄りにおとなりの、
コレマタ箱根外輪山に属する「明神ヶ岳」から縦走した際の道中の眺めがまた面白い、
と聞いていたからだ。

そもそも、縦走というヤツを一度してみたかったのである。
縦走というのは山の頂上からとなりの山の頂上まで、尾根づたいにハシゴすることだ。

  登山家A「いやー、登った登った。このあと、もう一山いっとく?」
  登山家B「お、いいですなあー。ママお愛想!」
  母なる山「もう、二人とも登り過ぎよ。気を付けてらしてね」

みたいなことである(そのようなことではない)。
なんだか、より「山のオトコ」っぽくて格好良いではないか。

  ……マ山のオトコが格好良いか? と言われたら、
  それはそれで呻いてしまうのだけれども。
  70年代とかの登山ブームのときの登山家たちをは、山に特化していてタフである、とは思うけど。
  「山バカである」ことそのものが価値あることであるように見えもするので、
  そこを見習いたいかと言えばそうでもない。
  山のような場所で、人に頼らず己の世話をして生きていける技術は、素直に素晴らしいと思う。
  難しいところだ。

Dsc02276

Dsc02329
縦走っぽい景観

マそんな動機もあって、明神ヶ岳~金時山のプチ縦走を、楽しんd……否、
聖地・城端へ向けての禊ぎと、山歩きの感覚のリハビリのステージに選んだのであった。
……かつて、父も歩いたという道をたどって……。

  あ、オトンは縦走はしなかったぽいんで、道がどこまでかぶってたのかは分かんない
  (きもちが中途半端)。



■行程

行程は大体こんな ↓ カンジ。

  05:30頃 発 最寄り駅 小田急小田原線
  06:00頃 着 小田原

  06:05  発 小田原 箱根登山バスで
  06:45頃 着 バス停「宮城野支所前」 下車(標高 400m)

   登山開始!

  09:00頃 着 明神ヶ岳 山頂(標高 1169m)
  09:30頃 発 明神ヶ岳 山頂 → 金時山

  12:15頃 着 金時山 山頂(1212m)
  13:00頃 発 金時山 山頂 → 下山・金時神社・仙石原方面
  14:20頃 着 金時山 登山道入り口 → 箱根登山バス バス停「仙石」

  15:15頃 着 小田原駅


Dsc02090
今回のスタート地点、箱根登山鉄道の宮城野支所前


以前行き方を調べたときは
「行きにくい、アクセスし辛い山だな」と感じていたけれども、
そのようなことは全然なかった。小田原や箱根湯本からバスで一本、3、40分。

山自体も、特に難しいところや危ないところ、迷いそうなところもない。
ところどころ急な登攀があったり、1カ所だけロープを使って登る箇所があったりしたけれども
お子さまでも気軽に楽しめるハイキングコースだと思います。

明神ヶ岳の登りのごく最初のあたりで、赤土がぬかるんで足を取られそうになる箇所があったかなー。
あんなしょっぱなで、あんなグズグズのところで転んだりしたらへこむだろうなあ……。

と言うワケで、眺めが大変に良かった、ということを除いたら、
特段書くコトがある登山ではなかった。
至って天気も良く、道も良く整えられ、非常に恵まれていた。


Dsc02099
登山客を惑わすデストラップ。ハズレに進むと崖(うそ

Dsc02105


Dsc02097
登り始めてすぐ、住宅街の中で姿を現す最初の絶景。駒ヶ岳……ですかね?


ほかに難儀したと言えば、
金時山に入ってから急に人が増え出して、道も山頂も大混雑だったということくらいか。
特に、金時山の山頂では、決して狭くない、むしろ広々としているのに
それでも座る場所を探すのに苦労するほどだった。
大人気だな金時山。
マそれも、登りやすい山であることの証左であろう。

おかげで、山頂にある茶屋を使う気も起こらなくて、
手持ちのおむすびを食べてひと息ついたらさっさと退散してしまった。
下りでまで渋滞に巻き込まれるのはご免である。

  マ上のタイムテーブルを見ればお分かり頂ける通り、
  金時山の山頂到着がちょうどお昼時になってしまったのも一因ではあろう。
  タイミングがよろしくなかった。
  山へ行くのも時間差出勤せねばならぬとは、これまた無粋な世の中である。

到着が朝の9時過ぎだった明神ヶ岳の方は至りに至って快適で、
広々とした山頂に、オイサン一人と、先着していた若いカップルがひと組いたきりで
大変に快適でありました。

Dsc02360
金時山山頂。人が多い。富士山も隠れてしまっていました。イヤン。

Dsc02186
明神ヶ岳の山頂。箱根の山と裾野がよく見える絶景。

Dsc02201
明神ヶ岳の山頂。この時間帯は富士山がきれいに見えました。


そこへ、後から来た老夫婦がひと組と、オイサンと同じソロ歩きの老人、
トレイルランの御仁が一人来たくらいだった。
眺めも良く、金時山よりも今回の印象はいい。

マこうして山容も分かったし、
小田原から思いの外スムーズに来られることも分かったので、
次回は金時山を単体で、朝早くから登ってみようかと思う。
そうすればあんな混雑に見舞われることもなかろうし、茶屋でゆっくりも出来よう。
印象も変わると思う。

またルートの面でも今回は、
金時山の乙女峠側(西側)のルートを使わなかったから次回はそっちを歩きたい。



■スレッガーさんと新しい妖怪の話

しかし、明神ヶ岳から金時山へ向かう縦走路では、実にたくさんのトレイルランナーに抜かされたなー。
すげえな、トレイルランナー。増えてんなー。

Dsc02311


下界の道をクルマで走っていれば、路肩をゆく「妖怪・やまのぼり婆あ or 爺い」や、
「妖怪・ノーマナーロードレーサー」がワサワサと増殖しているのが目に付くが、
山に入ると今度は、「妖怪・山走り中年」が増えていてビックリする。
すごいな、二足歩行霊長類。どこでも行くな?

  しまいにゃ森のどうぶつに
  「にんげん立ち入りきんし!」「NoMoreにんげん!」とか、
  立て札くらい立てられそうだ……動植物に高い知能があったら
  もうとっくにそのくらいのコトはやられているのだろうけど。

デその妖怪・山走り中年は、3~5人くらいで小隊を組み、ヒャッハァー!! と山野をかけてゆく。
猛スピードとまでは言わないが、普通に歩くことが精一杯のオイサンから見れば、
よくあれで転んだり落っこちたりしないなと感心するほどだ。

  アレで、鎌やら斧やら持っていて襲いかかられたらひとたまりもない。
  ……イヤ、別に彼らがマナー悪いわけでも何でもないけど。
  イメージの話ね。

正直オイサン自身なんで山に登ったり下りたりなんかするのか、
目的も理由も分かぬままやっているけども、あの「突っ走る」という行為もまた
輪をかけて理解の及ばない行いではある。
シュバーっ!  ← よく分からない擬音

トレイルランナーは外人さんの割合が高くて……彼らのまた、速いこと速いこと。
下りもぬかるみもザレ地も岩場も、スッタスッタと飛ぶように駆け抜けて行かれる。
そういう超速外人さんをひっくるめてオイサンは「スレッガーさん」と名付け、
颯爽と追い抜き小さくなっていくその背中を見送りながら
「速い! 速いよスレッガーさん!!」
と叫ぶ遊びをさせてもらった。

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さながら忍者のごとし……
ハッ!?
もしや外人さんトレイルランナーが多いのは、忍者に憧れて
ニッポンの山を走れば忍者になれる、などとか信じているからだったりするのか?
Japanese NINJA No.1! カオを踏んで下さい!!

 ▼Japanese NINJA No.1!
 


しかし不思議と、そうしたForeignerはみんな欧米系の白人さんばかりで、
黒人さんや、平地でやたらとハバを利かせる声のでかいアジアンな方々は
とんと見かけないのであった。
アジアンな方々は、普通に登る分には見かけるけど、走りはしていない。
黒人さんにいたっては、登る姿そのものを見たことが、ほぼない。
ムウ、不思議と言えば不思議だ。
なんなんだろう、趣味・嗜好の違いの問題なんだろうなあコレも。



■下山昇龍覇

帰りは、「仙石」のバス停からバスに乗った。
しかし来たバスに慌てて乗ってしまったのが良くなかった。
来るときと同じ、小田原まで運行している系統のバスのつもりだったのだけど違ったようで
(実際、バスが来た時間は思っていたより10分ほど早かった)、
箱根湯本までしかいかないものだった。

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運よく座ることが出来たのでそのまま箱根湯本まで乗って帰り、
そこから電車で小田原まで戻ったって良かったのだけど、
なんとなく、当初の予定にこだわってしまった。
宮城野支所前で降りて、本来乗るハズだったバスを少し待った。
これがイカンかった。

そしたらまあ、やって来たバスは座るどころか超満員で、右へ左へのワインディングな山道を
40分近くオールスタンディングでヒャッハーすることになってしまった。
失敗失敗。人間、機には応変に臨まなければなりませんな。

仙石のバス停までたどり着けば、バスは夕方まで1時間に3、4本あるので、
帰るのに難儀したりはしないで済むでしょう。
もう少し奥まで入った乙女峠あたりのバス停だとどうなんだろう?

 ■交通情報
  ▼小田原駅~宮城野支所前 のバス [NAVITIME]
   時刻表: http://www.navitime.co.jp/diagram/bus/00081297/00028828/1/
   路線図: http://goo.gl/IWjEGx

 小田原・箱根湯本からのバスにこだわらなくとも、
 強羅駅(箱根登山鉄道)駅から歩く人も結構いるようです。
 どっちが時間早いかはわかんねえ。

  ▼帰り
  ・乙女口 → 仙石

   時刻表: http://goo.gl/aghmW8
   路線図: http://goo.gl/OY27OV

  ・仙石 → 小田原・箱根湯本
   時刻表: http://goo.gl/FcRvz0
   路線図: http://goo.gl/e3wL5S

 乙女口から小田原・箱根湯本方面へは、直通の系統ではないので
 一度「仙石」バス停で乗り継がないといけないみたい。めんどくせえな。



■サマリー・今回の山の難度・消耗度合い

明神ヶ岳・金時山ともに、
単体であれば初心者でも十分楽しめるハイキング山ではあるご様子
(実際お年寄りや小さい子どもの家族連れも多かった)。
しかし、いざ二山縦走となると、

 ・一度700mほど(標高450m → 標高1150mチョイ)登る
 ・そのあと850m程度まで下って、1200mまで登る


という行程を、7、8時間の中でこなさないといけない。
そのためネットや本では「中~上級・但し技術ではなく体力が必要」という分類になっていた。
実際、金時山を1/3ほど登ったあたりから結構キツくなってきていた。
人が増えてペースがおかしくなったっていうのもあるかもだけど。

 ▼ヤマレコ 明神ヶ岳~金時山
 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-357808.html
 自分の記録じゃない、ヨソの人のだけど、ほぼ同じ行程。

水分消費にしても、今回は
  ・水 2l(1.5l×1、500ml×1)
  ・スポーツドリンク 500ml×1
  ・ジュース 500ml×1
  ・コーヒー 400ml

を持参して、かつ下山時に500mlを1本買い足して若干余らせる程度に消費した。
これまでであれば、このくらい持っていけば1.5lボトルはほとんど余らせるくらいだったので、
やはり消耗はハードだったのだろう。

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明神ヶ岳山頂直前で姿を現すマウントフジ。

補給も、

 ・明神ヶ岳のてっぺんで
   おむすびを一つとから揚げを二つ、トッポ半分と歌舞伎揚げを2、3個
 ・明神ヶ岳から金時山への移動の途中で10分ほど休憩し、
   歌舞伎揚げ2、3個 キャラメルを数粒
 ・最後に金時山のてっぺんで、
   おむすびを二つとから揚げを一つ、残りのトッポ半分と歌舞伎揚げ


……を食べた。
それでも最後、若干空腹を感じるくらいだった。
これも、普段に比べれば随分多いし回数も頻繁な感じ。

登り始めが6時45分で、
金時山のハイキングコースを下り切ったのが14時過ぎくらい
(そこからバス停までまた10分くらい歩いたけど)だから、休憩コミで7時間半程度、ということになる。
これまでの登山と比べてそんなに長いとは思わないけど、
一度下ってまた大きく登る、というのは、やはり多少スパルタンなのかも知れん。

体感としては、くだりが短いのは非常に有難かった。
くだりが長いのは凹むんよね。下りが好きで山に登る人もいるというけど、
オイサンはあまり得意じゃないなあ。


面白キャラや動物に出会うことはなかった(面白キャラを動物と同列におくのはどうなんだ)けど、
金時山のくだりで、金時山と明神ヶ岳への分岐にある茶店のご主人(六十絡み)が、
下ってきて休憩していたご婦人二人連れに、すかさず声をかけていたのには
「な、なんて精力的なんだ……」と感心させられてしまった。
昔ながらの山男感。


 ♪ 娘さん よく聞けよ 山男にゃ惚れるなよ


なんていう歌があるけど、当時の山男って、モテたんですかね?
とてもそうは思えないのだが。野生的なオトコがモテた時代というのもあるのだろうか。
いずれにしても、モヤシっ子のオイサンには縁のない話ですが。

▼山男の歌

この歌が、ダークダックスさんの一番売れた歌だというんだから、やはりそういう時代だったのでしょう。




以上、オイサンによる箱根・明神ヶ岳~金時山縦走ハイキングでした。



この連休中は、穂高など山での遭難事故がたくさんあったそうな。
中には事故とも呼べないような、不注意・不用意・力に見合わない無謀な登山もあったようで、
マ亡くなった方に鞭打つのも趣味ではないですけど、
それはもう気の毒とはいえしゃーないというか、
捜索にあたる方々にとっては災難だなあ、と思いますです。

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泰然とそびえる箱根の山。こういう景色を見ていると、ふもとの町の人々は
「山に生かされているなあ」と感じます。



マ山は……山に限らず、自然は、
レジャーにもなりうるけども安全の約束された生粋の遊びだけの場ではないので
(それこそ生粋の遊び場であるという考えのひともあるだろうけど)、
何か起こっても誰かに責任を求められるワケでなし、
自分で一歩進んでは先を確かめ見極めて、また一歩進む、を繰り返すしかない、
命のやり取りの場でもございます。
あの「恐ろしい」状況に身を置いても、それが胸にビリッとこない人もいるんだなあ、
などと思ったりする。

  オイサンだってズブの素人ですし、自分が感知している危険が100%全部だなんて思わないけど。
  自分で感じている危なさなんて、本当にそこにある「危なさ」の、数%にも満たないんだろう。
  そのオイサンでも、ときどき「恐ろしい!」と感じます。
  特別危ない場所でない、ふとした瞬間に、爽快さと並んで「恐ろしさ」が訪れます。
  海水浴だって同じだと思うんですけどね。
  危ないし怖いよ、海も。

マ誰かに責任を求めることが出来たところで、それで返ってくるものとこないものはあるんで
出来たからといって「安心だ」とも言えませんが。

山に登るなら、
自分の技術・体力・装備に見合った山であるのか、
また、危険すぎない状況・天候にあるのか、などなど見極めた上で取りつき、
やべえな、と感じたら引き返す勇気と、その判断を下せるだけのゆとりをいつでも持って
臨んでいきたいしいただきたい、と思うのです。

……まオイサンのようなトンチキ者は、
いつ責められる側に回ったって不思議ではないです。
今回も「ラッキー」なことに、無事帰ってこられました。

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謎のオブジェクトげな石が、下界を見下ろす。


マそんなことで、明神ヶ岳と金時山は、
どちらもオイサンのようなトンチキ者にもラッキーが期待出来るくらいの
比較的気楽に登れて眺めの良い山なので、皆さんも箱根にお越しの際は観光ついでにどうぞ。
マ時間間違うと混むけどねー。

オイサンでした。


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