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2016年4月25日 (月)

■いつの間にか、きみを。~桜と向日葵と「思い出す」人生のこと・小諸、十一回目~(1) -更新第1054回-


『風月は百代の過客にして、散り咲く花もまた旅人なり』……。


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そんな歌があったかどうか、
見事に枝垂れた桜の枝の向こうで、空が今にも雨の幕を引こうとしているから、
彼女はいまどんな顔をしているだろうと思って振り返ったら、
となりの枝を愛でていたその横顔がずいぶん昔に聞いたままになっていた歌をさえずったものだから、
ぼくはもうたまらず、そのまま気を失いそうになってしまった。



オイサンです。



小諸に行ってきた(3か月ぶり・11回目)。
1泊2日、土曜の昼すぎに着いて、日曜の昼前に帰るような日程。

目的は……特にない。強いて言うなら、ノンビリしに。
マ結果から言えばノンビリは失敗。
うーむ。ノンビリするのって難しい……。どうしても、ウロウロ、ソワソワしてしまうね……。

オマケの小さな目的イベントはいくつか。

 ・懐古園の桜を見に行く。丁度さかりっぽい。
 ・おみやげのみやさかさんがフィーチャーされた、新しいポスターを見に行く。
 ・小山田いく先生がお亡くなりになったので、現地に悼みに行く。


あとはいつもの通り、
キャンディライトでゴハンを食べたり、
駅前のそば屋さんできざみそばを食べたり、
そば七さんでみぞれを食べたり、
珈琲こもろさんでお茶したり。

  そりゃ24時間もない滞在時間にこれだけ詰め込んだらノンビリなんか出来ないね。
  もっとこう、足を止めて……なんでもない眺めをただ眺めるだけの時間を持ちたかったのだけど、
  うまくいかなかった。
  だめだねえ、あくせくしちゃって。現代人だねえ。毎回そうなんだよねえ。
  こないだの秦野歩きもそうだったし。
  誰かとなりで、どうどう落ち着けと手綱を引いてくれる人が要る……のかもなあ。

  どうでもいいけど、今回巡った数件のお店のうち、
  半分以上で顔を覚えられているのはさすがにいかがなものだろう。
  特に、停車場ガーデンのおかみさんは、何も言う前から
  「水筒は? 2杯分でいい?」と、ぶっ込んでくるからビックリします。

  ※いつも散歩を始める前に、停車場ガーデンさんでコーヒー2杯分、マグボトルに入れてもらうのです。


▼小諸11回目の地図




■春・満席の小諸へ
昼過ぎ、小諸に到着して、荷物を宿に置き、まずは腹ごしらえでキャンディライトへ向かう。

  この「宿」が今回新しいところで、ちょっと面白かったんだけど、その話はまたあとで。

キャンディライト、かつてないくらい席が埋まっていた。
やはり桜がさかりで、人出が多いからだろうか。
マスターと奥さんからも「桜見に来たの?」と尋ねられ、お客もあとからあとからやってくる。
ムウ、大繁盛である。小諸のくせに。

だもんで居座っても申し訳なく、Aランチのトンカツを食べてサクサク席を空ける。
やはりこのお店は揚げ物が抜きんでて美味しい。
お味噌汁に小鉢も、いつもの素朴なのにしっかりしたお味で満足。

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……そして毎度のごとく、
オイサンより後からやってきた明らかにお客のお婆さん(自分もしょうが焼きかなんか食っている)が、
その更に後からやってきたカップルのお客に、
なぜか食べる手を止めて水出しをしていて、カップル客の方は見るからに戸惑っている。
相変わらずだが、どういう仕組みになっているんだ、この店は。この町は。



■懐古園~桜、最前線
駅前広場から三の門へつづく地下道をくぐると……御門の向こうが人であふれかえっていた。
う、うおう……。

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キャンディライトで得た「懐古園はすごい人だった」という情報の通りだが、
これもまたにわかに信じがたい、初めて見る光景だ。
私の知ってる懐古園は半径5m以内に人がいない世界だぞ。

駅前の広場からしてウカレ気味で人が多く、停車場ガーデンさんも満席の行列であった。
「駅前が一番静か」でおなじみ、こもろのほうそくが……み だ れ る !!
マ今回は早朝でなく、午後2時からの参戦だったので、時間帯のせいも多少あるであろう。
都心の雑踏の半分以下とはいえ、小諸にこれほど人がいるのを見るのは初めてだ。

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しかし人以上に、花、花、花。
タケちゃんマンではない。
花の洪水である。
冬が主戦場のオイサンには、目が痛くなるほどの淡いピンクのホリゾント。
どっちを向いても桜、どこまで行っても桜。



「花見なんて、行っても酒を飲んでばかりで花なんて見やしない」



というテンプレがあるが、ここではそれすら通じない。
だって360°、ドコ見ても桜なんだもん。
目を逸らしても「オイお前! ちゃんと見ろ!」と視界に割り込んでくるオレオレぶりです。
花見とも違う花見せられという新しいイベントか、なんなら拷問であるかもしれない。
なるほどだとすれば、ここは一種の刑場であったのやもしれぬ(ざんしんな歴史解釈)。

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懐古園は、城址ではあるけど城郭はなく、神社や天守閣跡の土台などが残っているだけのため、
敷地そのものはこぢんまりとしてるが高低差があり、広がりがある。
上から下を、下から上をと、眺めにバリエーションが豊富で飽きが来ない。
オイサンは冬枯れの木の陰が石垣に映るような季節ばかり見てきたので、こういう派手な眺めは新鮮だ。

「ここが人と桜の激戦区……桜最前線なんだな」と実感した。

桜が……有史以来、人類に見世物にされ続けてきた桜が、とうとう人類に対し牙をむいた。
あらゆる空間は桜に支配され、人類は桜に浸食されて滅ぶに違いない……
嗚呼、花の命が短くて良かった。



こうして、懐古園をひと回りした。



となり町の上田を盛り上げている大河ドラマ『真田丸』の余波か、
甲冑姿の武者が抹茶とお菓子をふるまってくれる、メイドカフェならぬ甲冑野点(のだて)をやっていたり、
その甲冑ヤロウどもと記念写真を撮れるイベントもあったりした。

さすがにオイサンは記念写真は撮らなかったが、野点のお茶とお菓子は頂いた。美味。
万が一、あれが甲冑ヤロウAチームだけでなく、
男性向けの十二単の美人さん忍風乱れくノ一を取り揃えていたなら、
さしものオイサンでも記念写真のみならず、そのアフター的なサービスまでご利用していた危険はあった。

  ちなみにグレイスランドホテルでは、デリヘル的なサービスはご利用いただけません
  (と、ご丁寧にエレベーターに貼り紙があった)。

なお、黒人のお兄さんが超嬉しそうに甲冑男子と記念写真撮ってて微笑ましかった。
海外に行ったらあのくらい無邪気になってもいいのかもね。
微笑ましいもんな。
国に帰ったら、どんな風に友だちに自慢するんだろうか。

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オイサンは桜という花や木が世間サマほど好きではないし、
花見というイベントも得意ではないので、
「桜を見に来た」などというのは、実はただの使い勝手のいい口実でしかなかったのであるが、
今年は例年にくらべ、よく桜を愛でているように自分でも思う。

仕事の行き帰りに見る四ツ谷~市ヶ谷の川沿いの並木や、
先日の秦野で見たものや、
今回の小諸でも、懐古園の中、乙のあたり、ダムのそば、飯綱山、まちの中、
と至る所に桜が咲いていたけれど、

そんな中でも、この日見た大手門のそばでに咲いていた八重紅枝垂れの花が、
色といい、大きさといい、形といい、今年見た中で一番美しかったと思う。

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……けど、
それが来年もそうなのかと言われればそんなことはないのだろう。
来年はきっと違う場所の花が一番美しかったりするのだろう。
月日は百代の過客にして、行き交う年もまた云々カンヌン……
とは松っちゃん(松尾芭蕉)の有名な言葉だけれども、花も同じだなー、などと。

二日目の日曜日、そぼ降る小雨を八重紅枝垂れ枝でしのぎながらしみじみ感じ入る自分がいた。
色即是空……
色、すなわち形あるものは是れみな空であり、うつろい留まらないものである、
とはまあ、よく言ったものである。

ちなみにこの花は、いわゆるポピュラーな桜ではなく、
小諸固有の「小諸八重紅枝垂れ」という超必殺技ライクなお名前の木です。
かわいいよね。

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……毎度のことながら、長くなってきたので続きます。
全3回を予定!
2回目になる次回は……なんと! 意外な「あの人」が登場しちゃいますよ~っ!
(↑意外過ぎて自分でもちょっとどうかと思いつつテンションおかしくなってる)



 

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コメント

11回目のご訪問ありがとうございます!野点もご利用いただきありがとうございます。
野点の中に私中の人もおりましたのでお会いしていたかもですね!
またのお越しをお待ちしております!

投稿: 小諸市なつまちおもてなしプロジェクト | 2016年4月26日 (火) 08時18分

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