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2016年2月 7日 (日)

■味りん・ファンファーレ!~アニメ【ろこどる】舞台探訪・きわめて尋常なる初老が流山に行ってみた・5th -更新第1043回-

コンバンワ、流川市の宣伝本部長、宇佐美なにゃ子!
……のパンツはかせ係・オイサンです。

  ……ほんぶちょー、申し訳ありません……まさか5回目があるとは……。
  なので、パンツのストックを用意しておりません。
  仕方がないので僕の私物の、このトランクスを……
  洗ってあるから大丈夫ですが、男物でサイズもブカブカだと思います……が……
  ……おお、こ、これはこれで……(ゴクリ。

なんなら官憲にご厄介になる気満々の(うそですよ)オイサンが、
アニメ『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた。』の舞台・流川市のモデルとなった
千葉県・流山市へ聖地巡礼に行ってきた、
友情と若き懊悩の日々を綴ったその5回目。


もうスポット周りの話は全部終わったのだけど、
改めて思い返してみると、アニメとご当地舞台の関係が色々とみえてきたなあ、
と感じたので、今回はそんな、生真面目な感想をまとめておしまいです。



アニメとリアル、そのよき関係性を求めて、オッサンがとうとうと語る第5回。



  第1回:全体的な巡礼まとめ・市役所など
  第2回:流山・かご屋商店
  第3回:流山・清水屋、流山駅、鰭ヶ崎・とんかつマツノ
  第4回:鰭ヶ崎・丸十パン、運河、初石・エーデル



●○● 探訪スポット ○●○





 ・平和台駅周辺
 ・流山駅

    跨線橋 / 流山市役所 / かごや商店 / 新川屋 / 清水屋
 ・鰭ヶ崎:とんかつ洋食マツノ
 ・運河駅

    利根運河 / ビリケン様 / 眺望の丘
 ・初石駅:ケーキハウスエーデル・たぬケーキ
 ・おおたかの森SC




●○● 『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた』の舞台を探訪したら、
    アニメ作品と巡礼の関係性について思うところがいろいろ出てきた。~Closing ○●○




とまあそんな調子で、
前回までをもちまして、流山ショロウ(初老)ズのオイサンと熊心くんさんによる
アニメ『普通の女子高生が【ろこどる】やってみた』の舞台探訪はおしまいです。
ものの8時間ばかりの日帰り巡礼だったけど、思いのほか盛りだくさんだった。

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あのあとは、フツーにTXでアキバまで戻り、新宿で分かれた。
この熊とはまたどこかで会うこともあるだろう。
そんな縁を感じる。

マ次会うときは人間と熊、食うか食われるかの瀬戸際になるだろうけど。
彼はかわいい熊だから大丈夫だろう。
この先もお互い、パンチやキックはとどかないけど握手は出来る、
そんな距離感でやっていけたらと思う。

彼は、『ろこどる』ではなにゃ子がスキ、なのらしい。
流山の市役所を出、かごや商店へ向かう道の途中で

 「自分は、なにゃ子がスキなんですよ、
   今はそこから中の人の方に行ってるんですけど」


と、なんやら照れくさそうに話してくれたのだが、
この「スキ」っていうのが、なんか良かった。
その「スキ」がどういう「スキ」なのか、
口にするときの彼の一瞬のためらいは誤解させるには十分な含みを持ってて、
こいつやるなあ、(なにがだ)という印象を残していった。
なかなかやるクマである。



……流山は。



人が面白い、というのは無論ある(そして約一名が無双すぎる)のだけど、
風景にとどまらない、古い建物や景観などの見どころ、
継承される古い手業……味りんや餡子の昔ながらの製法……の面白味なんかもあって、
当初思い描いていた「流山、地味で何もない感」は、見あたらなかった。

  それでいて、長閑で鄙びて、
  流れる時間がゆっくりしているっていう方の「何もない感」は結構しっかり味わえるから、
  これまたナカナカだな、と唸らされるのだけど。

相棒の熊心くんさんが本当に久し振りに、しかも会うのが2度目の人だから、
流山・流川の風景は、話題に困らない程度にチョイチョイ差し挟まれてくれたらいいや、
程度に考えていたのだけど、思いもかけず、楽しい話題をたくさん提供してくれた。
ありがとう、流山、流川。



ここから先は、ちょっとアニメの感想とからめた話。



流山へ来る前日に、『ろこどる』のOVA版を見たのですよ。
DVD1巻におさめられている、未放送13話「流川、案内してみた」の回。

その話の中で、なにゃ子たちは、他県から来たローカルアイドルに、
流川のことをあまり上手に、魅力的に紹介出来ないんですよね。
マそれは、物語のオチというか、一つの流れ、仕掛けとして。
「自然が豊か」「緑がきれい」「水が豊富」「のどか」とか、そんなことが話の主で。

  たぬケーキとか、とんかつマツノさん(劇中ではウメノ)の紹介はあったけど。

……けどもさ、観光ガイドとか調べると、
(流山としては、だけど)結構ちゃんと、色々あるのよ。
寺社はあるし、上で書いた新川屋さんや清水屋さんの建物とか、
それこそ清水屋さんが地道に守ってる、昔ながらのあんこの作り方だとか。
運河めぐりのフットパスとか、結構ある。

作中で流川にやってきた、他県の年頃の女の子(そして当のなにゃ子たち自身)が
そういうものに関心を抱くかは微妙なセンだけど
(そもそもアニメは「流川」であって流山ではないから、
そこまで同一視して苦言を呈するのもどうなんだ、ってのもあるけど)、
オイサン自身はOVA見てから「そこまで何もナイのかー」という気分になってしまった。

マそれでも、と思って来てみたのだけど、実際来てみれば、色々あるある。
十分ある。
楽しめると思うし、食べる物もおいしいよ。
清水屋さんの陣屋もなかは異様においしかったし、
かご屋さんで買った、小倉ベーカリーのおぐらぱんもおいしかったよ。
マツノのご飯もサービス満点に美味しかった。



……でね、アニメの12話(レギュラー放映分の最終回)で、
オイサン実は、結構感動したんですよ。



それまでは
「普通の女子高生の自分が、ろこどるとしての自分をどう扱うか」
でイッパイイッパイだったなな子が、
流川ガールズソングの歌詞を作るにあたって、みらいちゃんには
「自分たちのことを歌ったらどうです?」と言われて奮起したものの、
出来上がった歌詞から推し量るに、彼女が向き合ったのは
「ろこどるとしての自分がどうであるか」ということよりも、
「ろこどるとしての自分が、自分の夢を叶えてくれる自分の町に対して、
 何をして上げられるか」
ということで、
それまで「やるからにはちゃんとしないとダメだ」と口では言いながらも、
「じゃあ、何をどうしたら『ろこどる』として『ちゃんとした』ことになるのか」
が分かっていなかったコトに、歌詞の上で一つの答えを出した絵になっていた。
そのことに、実はとても感動したんスよ。
ジブン、萌えアニメで感動したんスよ。

  またそれがババーン! とあからさまに語られるのではなく
  すごいさりげないコトもとても良くて、
   ・お話上、歌を作らないとダメ → なな子は歌詞分担
     → なな子、自分の目的に対して無自覚なまま地味に覚醒

  という流れが、ものすごい必然性もあって、且つ目的に対しても無理がなくて、
  サイコーにサイコーだと思ったんスよ。

デ、そんなサイコーな12話で覚醒を遂げたなな子が……
13話で……また……元に戻ってる……って、
すごい残念だったんスよ。ちょっとガックリ来たんスよ。

流山(流川)に本当に何もないなら致し方ないんだけども、
モデルとなった場所に来てみれば、結構ある。案外ある。
その案外ある流川(流山)のコトをもう少しよく知って、
やってきた人たちに紹介できるなな子に、12話を経た13話ではなってて欲しかったなあ……。


……と、物語の上のなな子自身の変遷と、
現実の町の、流山(流川)の実情をオーバーラップさせて、感じてしまったのですた。


マそんなの、アニメ見てるだけなら別に分かンないコトだし、
流川≠流山なんだから、そこまで求めるのはどうかと思うんだけど。
けど、イザ地元を訪れたときに、なんとなくなな子の甘さが見えてしまうような構造に
図らずもなってしまったのは、やっぱちょっと、惜しかったなw

  あと、アニメの方で、流川にやって来たのが徳波市(多分徳島モデル)の子ってのも分が悪いw
  自然の豊かさでは、所詮「都会の片田舎」には太刀打ち出来ないもの。
  あっちは本家本元クソド田舎で、本業の観光屋さんだものw

それともう一つ、アニメの流れに関しては、残念さがある。
なな子たちがろこどる活動でヨソの人たちを呼び込んで来た時に、
訪れた人たちに「魅力的だ」と思わせるモノやコトを新たに用意しておくこと、
町の文化を育んでおくこと、地域を奮い興してしておくことは、
それこそ役所のオジサンがたの仕事の筈なんだけど、
その辺がやれてないというか、少なくとも描かれてないのが、これまたちょっと残念。

  『はじめの一歩』で、
  間柴のフリッカーをかいくぐってフトコロに入る足を身に付けたものの、
  そこから打てるフィニッシュブローを持っていないと気付いた木村、
  みたいなことですよ。

宣伝することが目的じゃないだろ、その先が本当の目的だろ……と思えた。

  ……けれども、「流山」として考えたときには、
  これはこれで最善の結果が出ていると考えるべきなのだろうな。
  「物があるのに何もない」と思われていたところへ、
  「何もない」と謳ったアニメの影響で人がやってきて、
  「なにもないことはない」、ということが知らしめられたのだから。

話チョイ逸れちゃったけど、でね、アニメがあんまりナイナイ言うもんだから、
モデルになった流山にもないのかなーって思っちゃったワケですよ。
……とはいえ、ご当地的アニメがただのロケ地の観光PRビデオになっちゃうのは、
それはそれでおかしな話
なのだけども。

しかしそうは言ってもねーw
ジッサイんとこ、流山をGoogleMapで確認すると、
なかなか厳しい戦いを強いられている……コトもよくわかる。
大き目の公園は近隣の市に取られてるし、
江戸川も、公園設備のあるサイドは隣のモノだ(これはお隣さんがお金をかけて整備したのかもだ)。
市の形も、妙にトリッキーでまわりの自治体が食い込んできている。
なんでこんな形になってるんだろ。


マそんな流山だから、かご屋商店三代目や清水屋女将四代目さんが言うように、
なぜだか『アド街』と『モヤさま』が立て続けに来た2014年というのは
当たり年だったのだろう。

  「どうして、あの年だけ固め打ちできたんだろう??」

とは、清水屋女将四代目のおコトバだけど、
そういう潮目みたいのは、やはり人の間に流れているものなのでしょう。

まオイサンはもうオッサンだから、
あんまり「アニメすげー!」「これがアニメの力!」みたいな、
アタマのテッペンに力のこもった言い方は好きじゃないんで、
その潮目にアニメもひと役買えていたのなら面白いかな、くらいに思っておくとして、
他のメディアとは違う力の貸し方が出来るならその分野で細く長くでも、
今回みたいにこうして訪れたとき、
清く正しくたくましく暮らしながらも外の人間を楽しくおもてなししてくれる、
気の良い、
そして真面目な職人であり商売人である方々の気持ちや志に報いる形で
暮らしのお手伝いをしていけたらなあ、と思うのでした。



まる。



マそんな感じでヒトツ。


恋してもっと、近所でもっと。
流川へ、そして流山へ。
愛と尊敬をこめて。


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オイサン(Forty)でした。



 

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コメント

■パパさんさん
へい、毎度おおきに。
 
ですね、そういう側面があることは聞いてました。
誘致のチラシのフレーズも、どっかで見た覚えが。
さすがにそれをアニメで大きく打ち出すワケにはいかないでしょうけどw
家族連れ向けの市民プールが大きくきれいになりました、みたいな話はアニメでもありました。
 
TXが通って、南流山・流山おおたかの森あたりの沿線が整備されて
きれいになったというのは、若い世代には大きいと思いますよ。
 
気になったのは(これは歩いてみた感想にすぎませんけど)、
TX周りの、新しいパパママ世代好みと思われる風景と、
流鉄沿線の、それこそ古びた町並みはえらく趣きが違っていたことで、
地元の愛されキャラである流鉄(市内外問わずファンが多いらしい)は、
もともとが先細り傾向ではあったみたいですが、「TXにもお客を吸われてねー」と、
地元の人がちょっと難しい顔をする場面にも遭遇したりして、
新しい人を引き込む施策は、成功しているとはいえ、
以前から住まっている人たちには、軋轢とまでは言わないまでも痛し痒し、
みたいなところは、やっぱりちょっとあるようです。
 
マあの風景を保ったまま人を増やす、
なんてのはかなりな離れ業だとは思いますが、無くすのは惜しいというか。

また流山市の市役所は流鉄流山駅が最寄りで、
TX路線からはバスやら使わないと行きにくい不便さがあり
(自分はぷらぷら歩いて行けましたけど)
これはアンバランスだなあ、と感じたんですが、
おおたかの森S.Cの中に役所の結構大きい出張所が窓口を構えてて、
記事にあるように考えてるところはしっかり考えてんだなーと感心しました。

実際歩いてみないと分かんないモンだなあと、何かと思うところの多い巡礼でした。
 

投稿: オイサン@ikas2nd | 2016年2月13日 (土) 23時11分

どもです。

流山界隈=運河=東京理科大学野田キャンパス、程度にしか
あの界隈を知らなかったのですが、流山ってこう言う一面が
あるようですよ。

http://suumo.jp/journal/2013/11/13/55195/
http://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/19/018182.html

私も最近(ここ半年くらい)で知ったんですが、
「都心への通勤圏内で緑豊かで子育てに持ってこい。
育児支援を行政がするから、子育て世代は移り住みませんか?」
と言う取り組みを市がしているようです。

どうやら単なる鄙びた街ではなさそうですね。流山。
いや、それだけなんですけどね。

投稿: パパさん | 2016年2月 7日 (日) 22時55分

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