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2015年12月28日 (月)

■FaceBookは味噌の味~気になる高山・『氷菓』の聖地を巡る・その6~ -更新第1032回-

先日友人と行ったカラオケで、友人が『ときめきポポロン』を入れたら
「ただいま大変混雑しているため配信できません」
的なメッセージが出て大変ビックリしました、
オイサンです。

そんなことあるんだ……あんなメッセージ初めて見た。
マあり得ることなんだろうけどさ。
なんかこう、
キャバクラに行って人気のあるお嬢さんを指名したら
順番待ちでお相手してもらえなかった

的な侘びしさが胸にきざしました。

 

_人人人人人人_
> スズキキザシ <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

  どうでもいいけど、「きざし」って「兆し」とも「萌し」とも書けますよね。
  あ、勿論キャバクラにも行ったことありません。


そっか……チマメ隊は忙しくって、オッサンの相手なんかしてられんか……
ごめんなあ……忙しいとこにさらに忙しくしてごめんなあ……
マヤちゃんは可愛いなあ……。
マヤちゃんがも少し大きくなって恋をして、言葉遣いとか服装とかに気を使ったり
コンプレックスを抱いたりするところを見守りたいなあ……。

  あとチノちゃんは駄目な男に引っかかるタイプ。

そんなオッサンのうす気味悪い妄想を横目に始まるのは、
そんなオッサンばかり4人も揃えたジェントル4騎士団が征く、
アニメ『氷菓』巡礼・2泊3日高山の旅。その2日目の4回目です。

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■シンプル1500シリーズ ザ・高山巡礼13:
         遠回りする(のが好き過ぎる)アラフォー~駆け抜けろ、R361!


高山の町から離れたスポットも手中に収め、ここから先は撤退戦。
次に目指すは本日の駐屯地、諏訪です。

……サテここで、皆さんは覚えておいでだろうか?
この旅の始まりにお話しした、長野と岐阜を結ぶ二つの道のことを。





かたや、国道158号線。
松本~高山間を比較的(あくまで比較論です)直線的に結ぶ、現在主要な足として使われている新しい道。
来るときはこっちを通ってきた。
かたや、国道361号線。
乗鞍を大きく南に迂回する、あなたと私を結ぶ愛のワインディングロード
(だからなに言ってんだって)。

飛騨一ノ宮駅の駐車場で、四騎士団は悩みます。
どちらの道で、長野へ戻ろうか?? 夕闇は、もう山のすぐ向こうまで迫っている。

来た道R158は、行程スムーズだったとは言えなかなかにトリッキーであり、
トラッピーでもあり、スパルタンといえば十分にスパルタンと言える道のりだった。
これから徐々に暗さの増す中、あの道を、疲弊も積もった状態でどこまで早く走り抜けられたものか……
正直、道を「知っている」だけに不安感はある。

そして未だ未知なる道、R361。アンノウン。
こちらも決して楽な道のりでないことは、下調べで大筋分かっている。
しかしなんだ、この……地図上で見たときの、ググッと大回りする感じ。
R158と比較するとトンネルもなく、ぱっと見の曲者感は薄い。
比較的なだらかな感じしねえ? 眺めも良さそゲじゃね?
道があまり、縦にも横にも急峻な感じがしない……気がする。

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そんなことを考えたかどうか、
ドライバーであるテラジさんに搭載されたハイパーアラフォーどんぶりエンジン(powered by オッサンのさじ加減)と、
ジェントル号の超AI(声がかわいい)、
そして経路検索(powered by Google)が弾き出した結論は、

「マとりあえず、361の方で行ってみましょう」

というものだった。
ああ、走りたいんだね。
まオイサンも、そっちの道を見てみたかったのでいいんだけど。
デ実際走るのは、テラジさんとジェントル号だけど。

実際のところ、有効な判断材料は
「R158は結構すごかったが夜走ってダイジョウブだろうか?」
というざっくりした不安と、R361に関する
「とりあえず険しいらしい、ワリと最近まで車みちが開通してない場所があったらしい」
という、ボンヤリした事前知識だけだったので、
「……実際オレたちはR158の険しさを見てきた。それは相当なものだった。
 アレよりさらに険しいということは、さすがにないんじゃないだろうか?」
という甘い憶測にすがってしまうのも、
アラフォーたちの弱い心を思えば無理からぬところであるのである、のである。
のであろうか。

かくて、運命の車輪は回り始めた。
ホイール・オブ・フォーチュン。

飛騨一ノ宮で収められた最後の写真に刻まれた時刻は17時チョイ前。
諏訪にたどり着いたとき時刻は21時をまわり、
山あいから見下ろす黒々と夜空を映した大きな湖のほとりに岡谷の街明かりを見たとき、
車内に歓声が上がったことを覚えている。

思えば、昼をまともに食べていなかった。
高山を発って最後に立ち寄った道の駅、ひだ朝日村では既にレストラン営業時間17時半を過ぎていて
そこでもまとまったメシにはありつけず、
次に店らしい店に立ち寄ることが出来たのは、長野側、
塩尻の手前までたどり着いた神谷入口でのことだった。
そのときも時刻は、19時半近かったように思う。

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  しかし今、改めて地図を眺めてみると、
  かなり救われた気分になったあのコンビニでさえ全行程のイイトコ5分の3、
  半分強程度だったのだな……。

最終的に、4時間あまり。
飛騨一ノ宮を出てから、諏訪の湖面を拝むまでの道のりは、なんというか……
『リッジレーサー』の高難度コースを数時間に渡って走り続ける、そんな道のりだった。

  あの、渋滞とか、コンビニ休憩とか、ほぼナシですからね。
  後半ちょっとだけありましたけど、ほぼ走りっぱなしでこの時間。

Night Mode <夜走> ……。
そんなモードが『リッジ』にあったかどうか知らないが、
日が落ちれば慣れない者にはとても走れなくなる、
そんな迫り来るTime-Upの恐怖から逃げ続ける、閉塞と呼吸困難のタイムトライアル。
TIME EXTENDなんていうおやさしい仕組みを、この峠は用意していない……
あるとすれば、それは諏訪についたときか……夜明け……
明日という、24時間のTIME EXTEND……。

  ……はっ! イカンイカン!
  うっかり、スーパー『レーシングラグーン』スーパーポエム劇場に迷い込んでしまった。





渋滞の数時間とどちらが良いかと問われれば、
……そりゃあ、曲がりなりにも景色の回り続ける、
窓を開ければすがすがしい山の空気を取り込むことの出来る、
その気になれば車を停めて休憩の出来る、
山の道の方が良い、とは思う。

しかしどうだろう、『リッジレーサー』にだって夜走モードはないし、
たとえ夜コースでも、街灯がほぼ皆無なんていう無茶は要求されない。
デビルカーやホワイトエンジェルだって、1台ずつでしか襲ってこない。
軽トラの形をした白いエンジェルが背後から固め撃ちで襲いかかってきたりはしないし、
ともすれば、急角に折れた上り坂の先から、
吹き飛ぶようなGを感じさせながら重トラックが対向してくるような仕掛けだってなかったはずだ。

そうだ、『リッジ』に対向車はいない。
素人目にはイイトコ1台半の道幅に、大きめのトラックが突然正面から割り込んでくるなんて、
初見殺しもいいところだ。
R361には全部ある。
それらが全部あって、どのギミックもオフには出来ない。
オンオフが出来るのはBGMと、己の命くらいのものだ。山は恐ろしい。

唯一、『リッジ』とR361の両方にあるものがあるとすれば、それは……。
それはきっと、突如現れる、思いも寄らない美しい眺めくらいのものだ。



▲▲△ On-Take-3 ▲△▲

R361に入ってから、まだそこまで長い時間のたたない頃。
『言うほど、ひどい道ではないのではないか?』
『この程度ならどうにかなるんじゃないか?』
『自分たちの選択は、そう大きく誤ってはいなかったのではないか』……
そんな風に、まだ騎士団の誰もが思っていた頃……。

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進行方向の左手、北方には乗鞍の分厚い体積を感じ、
右手には……雑木が生い茂った山の斜面か、断崖。
そんな道をしばらく走るうち、ときおり雑木の林が途切れる場所が目立つようになってきた。
視界を遮るいくつかの山の向こうに、チラリと稜線をのぞかせる大きな山がある。
頂き付近に、なぜかずっと白い雲がとどまらせている。
その山が何度目かに姿を現したとき、誰かが気付いて言った。

「アレ、御嶽山じゃない?」

言ったのはたぶん隊長だったと思う。地図を見ていて、位置関係に気付いたのだろう。
隊長は索敵班なので、後部シートにいるとき、大抵地図を見ている。
そうじゃないときは『ラブライブ』を見ている。
あと、ジェントル号に標準搭載されてるカールを食ってたりする。
大概、旅の最初のコンビニでスティックパンを一袋買って食ってる。
デ旅が終わる頃にはなくなってる。
オイサンもときどきもらう。うめえんだアレ。
この旅の時は確か、どっかでうまい棒の大量詰め合わせを買ってたんじゃなかったっけか。

  マそれはいい。
  隊長の食生活について言及すると、現代栄養学の根底が覆るおそれがある。

その山が、この旅の半年ほど前に突然噴火を起こしてたくさんの登山客や山関係者の心に爪痕を残した
御嶽山なんじゃないか? ってことに気付いたのが隊長だったんじゃなかったか?
ということだ。

「ほんとだ、そうだ」
「すげえ」
「煙噴いてる」

そこからまた少し走ると山と林が完全に途切れてなだらかな斜面がひろがり、
ほとんど御嶽山の北面と正対するような展望地に出た。

「……ちょっと停めましょうか」

このとき、きっと誰よりも先を急ぎたいハズのテラジさん
(なぜなら日が落ちて大変な思いをするのはドライバーだから)からそう言い出して、
当然誰の反対もあるはずもなく、皆少し興奮気味にジェントル号から飛び出した。

「寒い!!」

五月といえど、アルプスの南端をなめるように走るR361の日暮れ時は寒かった。
風もあった。
けれども、オレンジと淡い紫に染まりながら、もうもうと煙を吐き出す御嶽山の山容は美しく、
オッサンのような子どもたちを、車から引っ張り出すには十分な魅力があった。

Dsc1_01339


……マこんときは、まだ出てから一時間チョイといったところだったと思うので……
「こっちの道を選んで、間違いじゃなかった」
という言葉もチョイチョイ交わされていたのだけれども。
そして今振り返っても、この景色と引き替えにするなら悪い道じゃなかったな、と
思わないではないけれども。

コース終盤、諏訪湖が見えるまでの暗闇の道の上では、
「うーん……誰だ! こっちの道がイイなんて言ったの」
と、たとえ誰かが思っていたとしても、責められはしなかったんじゃないですかねw?

▲▲△ たま姉土下座事件 ▲△▲

R361の途上、もう一つ、印象深い事件があった。

  ……ていうか、もう少し何かしらあったと思うんだけど、
  あのね、よく覚えてないんだよw
  時間が経ったってのもあるけど、走ってる最中も、暗闇の中をぶんぶんぶんぶん、
  右へ左へして脳味噌はシェイクされるし、視界はろくに利かないし、
  旅ののちにテラジさんから出てきた
  「今だから言うけど、あのときは実は、随分トバしました」
  という告白の通り、
  本当に一刻も早く日が落ちきる前に山を抜けてしまわなければならないことで
  頭がいっぱいだったのです。

先ほどお話しした、高山を離れてから最初の休憩コンビニとなった神谷入口のセブンイレブン。
二俣尾の川のセブンとはワケが違う。薪は売っていません。
そこへ差し掛かる直前、ジェントル号が突如、私たちに警告を発し始めた。

  「ネズミ取りエリアですよ! 注意して下さいね!!」

レーダー探知機の液晶の中で、ドライバーであるテラジさんに向けてしなを作っているのは、
なんともだらしのないボディを惜しげもなくさらして横たわっている感じの、
たまんねえことでお馴染み、『ToHeart2』からのたま姉です。

  「ネズミ取りエリアですよ! 注意して下さいね!!」

  あ、ちなみに画像だけで、音声はフツウの……いや、完全にフツウではないのだけど、
  音声はちょっとかわいい感じなだけのものです。
  キャラ声とかではありません。
  レーダー装置の画像が、オーナーの趣味でちょっとだらしないだけです。

しかし……多少人里めいてきたとは言え、さっきまで山と森と湖しかない中を右へ左へ、
ぐるんぐるんとローリングしてきた我々。
考えることは皆同じです。
「こんなところにネズミ取りがいる筈がない」

  た、たま姉がおかしくなっちゃった……!!

そりゃそうです、こんなロクにクルマ通りもない、
なんならスピード違反で引っかかるというなら野生のチーターくらいだろってくらいの場所で、
「ネズミ取りレーダーだ!」
だなんて……あっちへこっちへ振り回し過ぎて
たま姉もおかしくなってしまったんだと思って当然。
しかし行けども行けどもたま姉は、

「ネズミが!」
「ネ、ネズミが!!」


うわごとのように繰り返すばかりなので、
「……たま姉、ちょっと具合が悪いみたいだから、
                   一旦電源切っちゃってもいいんじゃないか」

という案が提案されるくらいでした。
しかし。

「あ、いた! あそこ!」

誘蛾灯のごときコンビニの光に吸い寄せられ、
ジェントル号の鼻先をセブンの駐車場に向けたまさにそのとき、
天井を突き破って外の様子をうかがっていたよつさん(巨人)が声を上げました。

え、いたってナニが? どこに?

と、よつさんの指さした方を見てみれば、……なるほど確かに。
このあと我々が向かおうとするコースの先に、ネズミ取りらしき陰が!!

……いたらしいんだけど、オイサンからは見えなかったんですよねw
ごめんw 分かんなかったw いたらしい……です! はい!

そうか……たま姉はいつだって正しかった。
おかしくなりかかっていたのは俺たちの方だったんだ。
ごめんよたま姉、疑って……。



■いよいよ諏訪に到着

などと、いくつかの出来事を乗り越えて、諏訪のお宿に着いたのは21時を回る頃。

私たちは疲れていたが、それ以上にお腹を空かせてもいた。
諏訪はボクらのベースキャンプ、着いたら行く店は決まっていて、
諏訪の夜は既に深みに及びつつあったが、ありがたいことに、
その店はまだ客を受け付けていた。

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そこは以前も訪れたことのある店で、前回訪れたとき客は自分たちしかおらず、
一人で店を回していた愛嬌のある板さんが自分で料理を運んできながら
「この肉はね、とれる量が少ない珍しい部位だから。
   ……だからね、味見がまともに出来ないんすよw」
とか平気で言ってお料理を出してくれるお店ですw
大丈夫、おいしいからw

……とはいえ、正直この店での記憶もあまり残っていない。
店には2時間以上いたと思うのだが、
思い思いに料理を頼み、酒を飲み、エヘエヘと力のない笑いを繰り返していたように思う。
ただ、旅が終わった後にも、テラジさんは幾度も幾度も繰り返していた。
彼は今でもよく言う。

  「あのとき諏訪で飲んだ黒霧島が、人生でいちばん旨かった」


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ザ・黒霧島(お写真提供 テラジさん)

この日の道のりがいかほどのものであったのか、
それを一番深く知っているのはほかならぬテラジさんで、
旅の密度……道を踏む感触という意味では、
4人の中でも文句なくテラジさんの体験がもっとも濃いだろう。
自分の知らないその濃密なふれあいに、嫉妬を覚えないではない。

  そんなことを考えながら、おいしい地鶏の親子丼をモグモグしていたオイサンです。
  お、うめえなコレ。今日は味見したのかな。

悲しいかな、ハンドルも握らないし酒も嗜まないオイサンには、
その酒の、舌に体に、染み込む具合はいかんとも共有しがたいのだけれど、
この日彼の中で入った何か大きなスイッチは、
今もジェントル号のシャフトと強く繋がったままでいるようであると
最近のオイサンは感じるのでした。

店を出る頃にはもう日付が変わろうとしていて、
大きな水辺にある諏訪の空気がしんしんと身に染みた。
湖畔を少しだけ散歩したが、オイサンはもう、カメラを構える気分にもあまりならなかった。
よつさんはまだ、スローシャッターで対岸の夜景を収めようと一生懸命になれる元気があった。
\ワケェ/

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ザ・諏訪湖(お写真提供 テラジさん)


コンビニに立ち寄って、少し買い物をして、
そのあとどうしたのかはもうスッカリ覚えていない。
多分風呂に入って、すぐ眠ってしまったんだと思う。

さすがに、翌朝、湖の周りをジョギングするような時間も元気もなく……
いつもの旅より少し遅めの朝10時、宿を出て初めて、
向かいの建物がつぶれたストリップ劇場だったことを知ったのだった。

……あと、そのストリップ場の写真をTwitterに上げたら、フォロワーさんからほとんど即座に
「あーw 私らも先々週くらいその宿泊まったw」
と返信があって、皆でちょっと笑った。


次回で終わりです。


 

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