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2015年11月 4日 (水)

■秋の豊饒アニメ祀り~'15秋アニメプチ感想(前篇)・『鉄血』『ゆるゆり』『おそ松さん』~ -更新第1015回-

のうべん婆「イーッヒッヒッヒ!! さあ今年ものうべん婆が来てやったよ!
        おまえたち、今年もあとふた月でおしまいだ、
        覚悟は出来てるんだろうねえ!!」


オイサンです。
のうべん婆、毎年ツイッターでやってたネタなんですが、
今年はブログの方にあそびに来てくれました!
ありがとうのうべん婆! 帰れ!

サテ、世間では何がそんなに嬉しいんだかハロウィンも随分盛り上がったみたいですね。
アレですかね、これの導入で、生まれてくる子どもの誕生日を10月と8月に分散させる目論みですかね。
ハロウィンはまだそこまで種付け祭りにはなってない?ああそう。
いや、豊穣を祝うお祭りだと聞いたから、
人間の方も種まき万端、あとは刈り取り大豊作的なアレなのかなと(下世話。

どうでもいいけど、ハロウィンやるほど豊作なんだったら、
キャベツとか葉物はもうちょっと安くなりませんかね。
農作物がちゃんと出来なかったらハロウィン禁止にすればいいのに。


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マこの国の人たちがよその国のお祭りやるのに、
そんなちゃんとした理屈を求めるとは思いませんけども。
どこもお金儲けに必死だ。

とはいえ、ハロウィンのイメージカラーリングであるところの
濃いオレンジ・黒・紫の三色コンボが、好ましさをもってこの国に取り込まれたことには
オイサンはありがたみを覚えますな。嬉しい。
なかなかこう、日本人の国民性から湧いて出るイメージではありませんからね、
アレはきっと。
たぶん。

00308
http://illustar.net/

ヨソんちのお祭りを上っ面だけとはいえ取り込むと、
そういう表層的なものは受け入れられやすい形で入ってくるので、
そしたら耳目や舌から新しい文化がとりこまれて、
チョイチョイ体にも、しまいにゃ心にも馴染んでいくでしょうから、
長い時間をかければちゃんとしていくんじゃないでしょうかね。

……マ私含め流されやすい人たちですんで、
自分たちの根っこをすっかり忘れて食らいつくされない程度にやりましょうね、
というのが、最低限の希望ではありますが。

「その祭りの本来の意味も知らずに!!」とか言われてて、
それも当然大事なんですけど、
それよりもそっちの方を、オイサンは大事にしたいモンだと思います、せめて。

……と、そんな御大層なことをマクラに書きながらも、
本編は秋アニメのここまでの感想です。
分量ちょっと多いので、2回に分けて。


■□■ 目次 ■□■


<前篇>
 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
 『おそ松さん』
 『ゆるゆり さんハイ!』
 『ワンパンマン』
 『ルパン三世』
 『小森さんは断れない!』


<後篇>
 『ご注文はうさぎですか??』
 『落第騎士の英雄譚』 / 『学園都市アスタリスク』
 『コメット・ルシファー』・『コンクリート・レボルティオ』
 『櫻子さんの足元には死体が埋まっている』
 『俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツ!された件』
 『てーきゅう』6期
 『いとしのムーコ』



■『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』
話題の、心が叫びたがっている僕たちはあの日見たモビルスーツの名前をまだ知らないガンダム。

えらく油臭い、汗臭いガンダムもあったもんだな、と
血や汗が、ちゃんと血と汗のにおいがするのはすごいなあと思う。

『ガンダムW』とか『ガンダムSEED』でも血や汗は流れていたはずだけど、
さっぱりそんな匂いは感じませんでしたからね。
その辺にざらついた匂いを立ち上らせている絵作り、世界づくりはすごいと思う。

「『ガンダム』である必要があるのか」というご意見が、
ほうぼうで散見される本作ですが。
その気持ち、分からんでもない。
しかしその点を判断するには、では『ガンダム』でなければならない要件とは?
『ガンダム』を『ガンダム』たらしめているものとは?
みたいな話をクリアしないといけなくなるのでオイサンにはサッパリな領域に入る訳ですが、
逆に考えると、
「『ガンダム』を作ることで、作り手が『ガンダム』をどう捉えているか、
 どのような『ガンダム』観を持っているか」
が明らかになってくる筈で、それを受け手の『ガンダム』観と擦り合わせていく作業が、
今後のこの『オルフェンズ』のお仕事になっていくのかな、という気は致します。

現時点で『オルフェンズ』が提示している『ガンダム』観には、
「子どもたちが戦いの中で、大人の都合に翻弄されながらも
 たくましく(弱々しく)自分たちの生き方を見つけ身につけていく」
というところだとお見受けするが、今後まだまだ足されていくのでしょう。

  ニュータイプ的な要素が、今後どう影響してくるのかとか、
  オトコとオンナの話だとか。

そういう観点から見て、
「この『オルフェンズ』が果たして
 『ガンダム』である必要があるかどうか?
 『ガンダム』たる資格があるかどうか?」
を考えるよりもむしろ、
「この作品を『ガンダム』として作ることで、
 作り手が『ガンダム』という「世界」に一体なにを差し出せるか?
 どんな価値ある事象を足すことが出来るのか?」
というところを楽しみにしていきたいと思います。

しかしこうして考えると、
『ガンダム』の世界では不思議と、子どもたちにガンダムが与えられるんですよね。
一点物の、大人たちの世界をひっくり返す力を持つくらいの、
大きくて特別で、かつ大人の世界でも通用する同じ価値観の上で量れる力が。
現実ではなかなかそういうことはないので、
案外『ガンダム』の世界というのは子どもに優しいのかもしれないな、などと、
『オルフェンズ』を見ながら考えてしまった。
マ状況が大概戦時下で平時よりも厳しいから、
それぐらいしないと仕方ないのかもしれんけど。
そこの必然性とか「何故」が描けると、なお面白いのかもしれません。

『オルフェンズ』、ガンダム世界での配置位置的には、
『ガンダムX』とか、なんかその辺にあるように見えますね。
なんとなくだけど。
見てないけど『0080』とかもこんな感じだったんじゃないだろうか。

マ小難しいことを書きましたけども、
この『オルフェンズ』単体で見た感想としては
今のところキャラクターも魅力的だし、アクションも見応えあるし、
ヒロインもイイ感じだしで、ここまで退屈せずに面白く見てます。
ドラマの作り方、スピード感はさすがですね。

ベタな展開を予想すると、
オルガさんが死んで、オルガにちょっと依存してたところのあったミカがうわーってなる、
みたいなところが考えられますが、
ミカには自立してる強さもしっかり見えるので、あんまり強烈にうわーっとはならないのかなー。



■『おそ松さん』
放映前から地味に期待していたこちら。

何に期待していたかって、どんなものになるかサッパリ想像がつかなかったことにだ。
制作発表時のキービジュアルからは、
「もしや、腐女子にもイケるイケメンハーレムアニメになるのか?
 ……誰がヒロイン的な立場に置かれるのかは別として……」
という、なんとも不穏で曖昧な期待だった。
だって、おそ松がすごいドヤ顔で見下ろしてる絵だったんだもん。

デ蓋を開けてみれば、1話目は見事、
イケメンハーレム系アニメ(に、ターゲットは限らないけど)を片っ端からパロって倒す内容。
なるほど餌を巻いておびき寄せ、サラリとかわした相手の背中の上で踊る、みたいなやり口。
2話目以降は原作リスペクトらしい不条理ギャグアニメになっている。

正直、1話目を見た瞬間は
「ああこういうことやっちゃうの? 縮小再生産なの? 
 わざわざ『おそ松くん』引っ張り出してまでやることなの?」
と思ったのだけど、構成・仕掛けとしては納得がいくし、
その後の不条理具合や舞台にとっている題材を見ていると『おそ松くん』をオトナにした意味もある。
しっちゃかめっちゃかでついて行き難い部分を感じながらも、
昔実家に一冊だけあった『天才バカボン』の原作を思い出すと感じ取ることのできる
「そうだ、赤塚不二夫のギャグというのはこんな感じでいいんだ」
という、原作へのベクトルが感じられる。

ただ、まあ、そのネタが綺麗に面白くまとまっているかと言われたら、
好みの部分がありつつも、あんまり素直に笑えはしない。個人的には。
見ていて気が抜けない、というのはある。
が、ものすごく気を抜いて見ることも出来る、という、なかなか懐の深い内容だと思う。
この種のネタを、ストレスなく見られるかどうかだけがネックか。
オイサンは好きだなあ。
そして、とても上手にやっていると思う。感心します。
円盤を売ることが出来るかどうかは別にして、オシゴトとしてはすごいなあと思う。

絵がね。すごいなあ。

あと、OP/EDがとても良いと思います。
OPは歌・絵ともに良いし、EDは絵が良い。どちらもテンションが上がります。
……しかしまあ、素晴らしい時代だね。
90年代からアニメ好きやってる人間には、夢のような時代だ。

アイドルみたいなグループだとかが、
そのアニメのためにしっかりと作られた主題歌をみっちり歌ってくれるんだもの。
今のアニメしかしらなければ、それが当たり前だろ、と思うかもしれないけどさ。
変なタイアップとか、わけのわからない歌を作られたりとか、普通だったんだから。
アニメがこんなに大切にされている時代って、今後もうこないんだろうなあ、としみじみしながら見てしまうよ。
ホント。
儲からないとか、労働環境は劣悪だとか、あるだろうけどさ。
見てる分にはすごいなって思う。作品としてリスペクトされているものね。

間に挟まる主題歌CDのCMを見ていると、かわいらしいお嬢さんがたが
えらく品性にかける振り付け(いい意味でな!)で歌って踊っておられる。
いやあ、なんだろうねえ。感慨深い。
どう表現したものか難しいけれども、
オシゴトだからとか、お金になるからとか、そういう面はもちろんあるにしても、
こう……そういうことも含めて、作品として認められ、尊重され、楽しまれているなあと感じるのよ。
なんだかわかんないけど。

ちなみにこれを歌っているA応Pってなんじゃい、と思って調べて見たら、
以前おかしなワケの分からないCMを打っていた「アニメ応援プロジェクト」とかの人たちなのね。
こういうことをする人たちだったのか。
あまりに活動方向がボンヤリしてるから胡散臭いと思ってたけど。
ふーん。

なんというか、こういうキャラクター性というかビジネスモデルって、
AKBとかのアイドルの時代っていうのもあるんだろうけど、
中川翔子とか、モモクロとかが土台を築いたっていうところが大きいんだろうなあ。
先人の尽力に感謝だ。


■『ゆるゆり さんハイ!』
オープニングのテンポを崩した

 ♪ ゆる!ゆり!サンハイ! ゆるゆーり、サン・ハイッ!

だけで相当精神を削られてしまった。なんということだ……。
一期を始めてみたときに感じた「な、なんだ、この何もない感じは……」という戸惑いに
よく似た空気を今また感じている。

1期のときはやや批判的な、「なんだこのスカスカなアニメは」という気持ちでそれを感じていたけども、
事情が大体飲み込めている今回はとても肯定的に、
「そうそう、これが『ゆるゆり』だったな」という受け取り方になった。
萌え系・日常系でも、昨今随分刺激の強いモノが増えてきてる中で、
百合っていうアピールポイントがあるとはいえ、
ここまで力の抜けているとちょっと際立っていて、
どうやらこれを見て「タイクツだ」と感じる若者も出てきているご様子。

これはこれで、他から際だって違和感を覚えるほど特殊なものであったかと、
改めて感心。絵的にもお話的にも。
最早個性だ。

一期・二期とは、なんか変わってるんですってね?
スタジオだか監督さんだか? が。良く知らねえけど。
あんまし意識しないで見ています。
より薄まったかな? という気はする。その程度。

しかし百合モノって、中学生くらいだと、
恋愛感情を匂わせていてもまだまだ百合というより
女の子同士のじゃれ合いに見えて、微笑ましく、あまり困らずに見ていられるけども、
さすがに大学生同士になってくると若干ニオイが変わるというか、
ちょっとむせ返るというか、実際むせるモンだなあと、
あっかりん姉と千夏姉が同衾しているのを見て思ってしまった。

キャラ贔屓については、わりとフラットに見ているけど、
あっかりんのぽんこつぶりが、見ていてとても微笑ましいなあと
1期2期のとき以上に感じておりまする。

でも、アレだな。あっかりん13歳で、こないだまで小学生だもんな……
このくらいのオツムの子っていたよね……。
だいたい男子はこぞってこのくらいの感じしかなかったしな、オツムの出来……。

「今期はこれと『ごちうさ』を一緒に見るのか……
 年明けまで、脳が固形を保っていられる自信がないぜ!!」
と思ったのはひみつだ。

あー、あと、あっかりんが誰かに似ているなあと思ってたけど、分かったぞ。
『ときメモ3』のメインヒロイン、牧原 優紀子さんでした。
ちっともヒロインらしくない影の薄さといい、そっくり!!


■『ワンパンマン』
原作が一時期話題になっていた気がする。
どんなマンガなんだろう、と気になってはいたけど、こういうギャグ漫画だったのね。
集英社のマンガのようだからギャグ漫画かと思っていたら途中からシリアスバトル物になる、
という流れかも知れないけど。
あと、『アイシールド』と原作者が同じなんですね。全然知らなかった。

えーと、面白いです。
でも、アニメとして、円盤を買ったり、何かハッとさせられるような発見があるとかは、
今のところ無いッス。ギャグ物は……そういう面では、本当に厳しいと思う。
よっぽど肌に合う人が、もう永遠に見てたいと思って買うくらいなんじゃないのかなあ。

  そう思って『日常』のBOXを買ってしまったオイサンですが。

絵ヂカラは時々すごいと思う。
とはいえ、原作は結構巻数が進んでいるようで、
これだけの要素とノリのままそこまで長続きさせられるとも思わないので、
どこかで転機が訪れて、何か面白いことを始めるのだろう、とは思うけど。

OP/EDにも特に感じるところはない。
JAMプロジェクトはあんまり好きじゃないし、
森口博子を起用してるのにもなんとなくすごさは感じるけど……
とても大きな、立派なお飾り、ぐらい。

ラクに気分よく見られるので、なんとなく消化は進む。
そんな感じ。
いや、面白さとしては十二分なのよ?

お金払って手元に置きたいってほどでは、今のところないということ。


■『ルパン三世』
とりあえず2話目だけを見ました。1話目は見逃しました。
それ以降は見てませんが。
どーなんだろ。
なんか新しいことしようという動きはあるんだろうか。
これまでのルパンの続きで作ってるんだろうか。

まあ『ルパン』は『ルパン』、
伝統芸能みたいなところがあるので全体的なシルエットは変わらなくて良いと思うけど、
……とはいえ、難しいねえ。
オールドファッションであることとか、ハードボイルドの受け取られ方も時代によって変わるわけで、
受け取られ方に合わせて変えていくのか、昔のままで行くのか。
合わせると野暮になるだろうし、貫くと理解されないかも知れないし。
うーむ、そういう意味で言うと『おそ松さん』と同じ軸線上にいるのかも知れない。

まオイサンは、伝統芸能としての、昔の筋立ての濃さのままのルパンであったら、
多少スジが面白かったとしてもあまり見る楽しみを見いだせなかったんで
切っちゃいましたけど。
どーかなー。

ルパンのひょうひょうとした感じ、次元の渋さ、カッコ良さ、
五右衛門のちょっとずれたカッコ良さなんかを普遍的なものとして、
もっと長く、もっとたくさん取り込みたいと考えている人には、
新しいエピソードのルパンが見られてうれしい代物なのでしょう。

オイサンはちょっと、もういいや。
そんなに、有難いものだとは思ってないですね。ルパンを。
礎にある、立派で太い土台だとは思っているけど、
それを新しく直したからと言って、同じお寺をもう一度見に行きたいとはあまり思わんです。


■『小森さんは断れない!』
このタイトルの響き、どこかで聞いたことがあるなあと思ってたんだけど、
バーン様の「大魔王からは逃げられない……!!!!!」だった。
もしくは『ダイヤモンドは砕けない』。

なんかね、弱い。弱々しい。
5分アニメとしても、この題材一本で押していけるのかと。
印象はとても薄いです。
残る印象は好印象ではあるのだけど。
地味……ですねえ。地味すぎて特に書くことを思いつかない……。

小森さんの見た目(高身長・巨乳・ボーダーニーハイ)は正直ドギツく、
脇の二人もキツ目の見た目をしてるんだけど、
やってることがもう地味だから……これは原作者さんの人柄なのかも知れません。
すごく良い人なんじゃないかなあw
何の話だw

あと、地味に主題歌がとてもいいですね。
さわやか。
音源欲しいです。


前篇はこんなトコ。
続きは後篇で。
バイナラ。



 

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