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2015年10月13日 (火)

■然伽巳日記[Sagami-Nikki]~大道芸に酔って山に登るのこと(後篇) -更新第1009回-

本日のハイライト。
出掛けた先の、展望の良い公園で、謎のアウトドア親父(75)にからまれる。
 

 
  親  父「あっちが大山だね。あっちが丹沢で」
  オイサン「(ぼちぼち話し始めて20分経つぞ……)
       あー、一昨日、丹沢の入口まで行きました。
       今度、鍋割山でも行ってみようかと思って」

  親  父「ああ、鍋割山! 鍋割山はねえ、あれはねえ!」
  オイサン「はあ」
  親  父「……好きだね」
 
 
  _人人人人人人人人人人人人人人人_
  > Facebookにでも書け <
   ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

 
知らねえよw!

オイサンです。
まったくもう! リタイア親父はホントに暇だな!!

今日は小田原にある、石垣山一夜城歴史公園をブラッとしてきました。
何やら結構な史跡でもあるらしいのですが
その辺はテキトーに調べてちょ。

  ▼石垣山一夜城歴史公園(小田原市)
  http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/park/park-etc/ishigaki-p.html

マ天気が良くて、特に予定もなかったもんだから
地図でパッと目についたところに出かけたんですが、なかなかの当たりでした。
小一時間で着けて、あれだけ見晴らしも良くて人も少ない、気持ちの良い場所はなかなかない。

Dsc06918

マそんな日当たりの良い展望台でうっかりクチなんか開けてると
オイサンみたいに暇なオヤジに仲間だと思われて、
こないだ買ったばかりだとかいうカシオのExwordとか見せびらかされるので
ちゅういがひつようだが!

 

 
「この辞書、鳥の鳴き声まで出るんだよ!!」
 
 
  _人人人人人人人人人人人人人_
  > 価格.comにでも書け <
   ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 
 

 
すみません、取り乱しました。
前回の続き、SW後半、大月の向こうの山に登った時の話です。




■□■水の激しく落ちるを求めて山に登るのこと■□■



連休の真ん中、3日目と4日目は、滝子山に登ってきました。
滝子山は山梨県にあります、標高1600m弱の山。
美しい沢が数多く流れており、登山道中に多くの滝が見られる。

  本当の山頂、三角点は1590mにあるのらしいが、
  山頂とされる最高点には1620mって書いてあった。
  どっちだ。

今回のターゲットをこの山に定めたのは、探した条件が

  1)公共の交通機関駅から、歩いて登れて歩いて下ってこられる
  2)標高差が1000m以上ある

……だったから。
1)は、まあ毎回の絶対条件なんだけど。
バスでも良いけど、電車の駅だったら尚良し。
極力人の少ない時間帯に、サッと行ってサッと帰って来られるのが理想のオイサンには、
バスは朝がそこまで早くないのがネックだ。
山に出会いとかを求める気はサラサラない。

2)が、今回の主たる狙い。
これまで、

 ・高尾山(600m弱)
 ・生駒山(640mチョイ)
 ・高松山(800mチョイ)


とレベルアップしてきたので、次は登高差1000m超にトライでしょう、という感じ。
うんどーしたいしね。うんどー。

また、1)の「出来るだけ早朝の時間帯から」をより高いレベルで叶えるために、
前日から八王子にベースキャンプをはり、
6時半頃にはスタートの笹子駅に着けるように手配。
当日自宅からスタートしたって全然登って帰って来られるが、そこは気分だ。

 ▼▽▼聖地で支度を整える▼▽▼

マそんなんで、前日は八王子の駅周辺をぶらぶらと、
『うまるちゃん』のプチ聖地巡礼気分で徘徊したりする楽しみもあり。
水とか、食べ物とかを調達するにも不自由しなかった。
……どころか、八王子のヨドバシカメラでヘッドランプを調達するという、
ソリッドスネークもびっくりの現地調達ぶり。
準備しとけやw

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前日の晩ご飯、スープカレー


  まヘッドランプなんか、よほどの不測の事態でないと使わない行程を考えてましたけど。
  霧が出るとか、下山が遅れて日が暮れるとか。
  それでも備えるだけは備えておかないと……さほど高くないとはいえ、
  山では何が起こるかわからない。
  自分が死んでおしまいならそれはそれでいいけども、周りの人に迷惑がかかりますからね。
  死ぬときはあとくされなく!

 ▼▽▼『神々の山嶺』で精神を高ぶらせる▼▽▼

ついでに行っておくと、山に登ろうっちゅう前日に、
宿の風呂で、現地調達した『神々の山嶺』を読んだりするのはオススメしません。
「ああ、俺は明日、山で死ぬんだ……」ムードが最高に高まってしまいます。
恐れるな俺の心。
イヤしかし、たかだか1600mちょっとの人里にほど近い登山道の整備された山を登るだけでも、
道を間違いそうになるわ、荷物は重いわくたびれるわで大変なのに……
8000mを越える雪山に、初めての道で登るとかもう、
どんな超人なんだこの人たちは、と尊敬の念を新たにするのには十分に良いと思う。
悲しむな俺の闘志。




 ▼▽▼いよいよ登る▼▽▼

えー……こっから、山登り本編の話をするワケだけど、
大して面白いコトもありません。
お兄さん、それはコンテンツとして致命的ではないですか。

中央線・笹子駅からスタートしてお隣の初狩の駅に降りてくる、
全行程、ふつーで約6~7時間のコースを、
自分はどうせのったらのったら写真撮ったり、山頂で過剰にのんびりしたりするだろうからと
9時間くらい見込んでの超ゆとり行程。

笹子駅で一緒になった見知らぬオッサンは山にいくらか慣れた感じで、
基本オイサンよか前をたったかたったかと歩いておられたのだけど、
登山道入り口で会い、山頂で会い、ラストの初狩駅でもまた会い、と結局最後まで一緒だった。
なに? オイサンに気があるの? 山ガイ?

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駅・砕かれしハチラチ・さびれスナック

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迷わせる気満々の案内図さんたち


オイサンが写真撮ってるスキに追い抜いて行き
途中でまたオイサンが追い抜き、また追い抜かれ……を繰り返した感じ。

この滝子山、「中級者向け」を謡うだけあって、
ずぶの素人のオイサンがこれまで登ってきた山々に比べると随分トリッキーでして、
登っていると、ガイド本にある通り、美しい沢とたくさん出くわす。
イキオイ、「沢を渡る・越える」という場面が頻繁にあり、
そうなるとオイサンのようなへっぽこ山ノボらーは、途端に道を見失ってしまうんですな。
「足を濡らして水場を超える『道』がある」という風に、まず発想がいかない。
そういうトコには、橋なり、渡りやすい設えがされているモンだと思い込んでしまっているから。
「アレ? ここからどっち行きゃいいんだ?」
って、なる。
あとから思えば、なんでその方向性の存在に気付けないのかと……我ながらビックリするくらい、なる。

Dsc06283

そんな罠に幾たびか出くわし、2回ほど道を見失って間違った方へ歩いてしまいそうになりました。
イヤ危ない危ない。

そのどちらも
「おかしいなあ、こっちかなあ。随分スパルタンな一般登山道だなあ」
と、行っては戻りを数回繰り返した挙げ句に本来の道の存在に気付き、
「アこっちかよ!」
となるという、リアル『ゼルダの伝説』的な展開を体験する羽目に。
はー、山での遭難なんて、きっとこんな単純なことで起こるのだねえとヒシヒシ痛感。
二回目の道失いの時は
「これはもう、今日はここで引き返した方が無難なんじゃねえかな」
と思ったくらい、行きつ戻りつ、した。

危ない方へも何回か進み、「イヤこりゃやっぱりおかしいよ」と思って引き返してくる。
だって本当にどう進んで良いかわからなかったし、
間違って進もうとしていた方は自分にはスパルタン過ぎてとても登れないレベルだったんだもの。

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  それでも、山にもう少し慣れた人なら決して登れないレベルの地形ではなかったと思うから
  かえって危ない感じなのだけど。
  登るときはいいんだけど、下りが……足場がしっかりしてないもんだから、
  平気で滑ったり転げたりしますからね。
  そうなるともう、怪我するか、落っこちるかする。
  登りは無理すれば結構登れてしまうものだから行ってみるんだけど、
  イザ「これはもう登れん」というところまで登ってしまって引き返そうとしたら、
  下れるレベルはとっくに超えてて安全には下れない、ということが、
  結構起こるんではないかと思います。
  ……ということをね、今回学んだ。

我ながら、危ない方へ行っていたなあとは思う。
変に強気で進んだりしないで本当に良かった。
これも『ゼルダの伝説』をしっかり遊んでた経験があったからこそだな。
半分冗談、半分本気。

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しれっと書いてますけど、ワリとガチにスリリングでしたよ。

マそんなエッチラオッチラがありつつも、4時間弱で山頂到着と、
ほぼコースタイム通り。
2回の迷いで数十分ムダにしているので、途中のペースが速い目なのだな、自分は。

山頂では、北側がすっかり雲の中で期待したほどの眺望は得られず、
コース途中にあった滝もなんとなく堪能できずじまい。
ただ、ほぼ常に寄り沿って登ることになる沢の流れはずっと美しく、
またコース途中にときおり現れる小さく開けた山の踊り場のような場所は
「『ドラクエ』だったら、ここで何かイベントが起こるんだろう」
と思わせる、本当に妖精が踊っているところに出くわしそうなあざといほどの美しさで、
ああ、黎明期にRPGを作った人たちはきっと、
こういう地形のあることや、その美しさ・神秘性を知っていて、
ああいう場面を生み出す気になったのだなとボンヤリと感じたりしておりました。

  山は小さなRPGだ。アクションRPGだけど。


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3つあるはずの大きな滝の1つを、いつの間に見過ごしてしまったのかが、
ちょっとわからない。それも、3つのうち最大のやつをだ。

6時45分くらいに笹子の駅を出発し、山頂に着いたのが……10時半を過ぎたくらい。
あまり広くないそこでお昼を取ったりぼんやりしたりで11時半頃まで過ごし、
初狩の駅に下り立ったのが14時45分頃だったから、
トータル8時間、うち休憩1時間だから、まあまあ、
行きつ戻りつしたコトを考えれば良好な時間管理だったのではなかろうか。

尚、下りも沢を渡るポイントが頻発し、
いい加減慣れはしたのだけどやはり一箇所だけ、
「そっちだとは思うんだけど、本当にそっちなのか?」
と思うようなポイントがあって、しばらく躊躇してしまった。
フムウ。

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そんな場所にはロープを張れば良いとか、案内札を立てれば良いとか、思うけども、
そこが中級たる所以でもあるのだろうし、
マそもそもが娯楽の場でも生活の場でも、
言ってしまえば人の領域ではないところなので、
人に親切であることを求めるのは、ちょっと居心地が悪い。
勝手に立ち入ってる、というスタンスだからね。お客様ではないんだ。

まあ親切に「初狩駅 → 」と札のあるところに限って、山地図を見ると
「……と標識があるが、そっちの尾根筋はまだ整えられていないので、
 経験の浅い登山者は尾根筋を逸れた踏み跡のしっかりしている道を行くのが正解」
とか書かれてあって、
中級とはいえ、人為的にムダに難易度を上げる仕掛けはどうなんだ、と思わないではなかった。
そこはやさしくしてください。

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あと、下山中は風が吹く度に木が揺れて、高いところからこーんこーんと
ドングリが落ちてくるのがとてもいたずらで心が和みましたです。

1000m登るだけあって、傾斜は全体的に急気味だったと思う。
それは下りに特に顕著で、登りで弱った足腰に結構な緊張を強いられた。

広いとは言えない足場の道が長く続き、大きく踏み外せば
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
と、数10mはゆうに近道出来てしまいそうな箇所も多々。

中には近道じゃなく、そのままあの世行きワンチャンあるで的な地形もあり。
「……まあ人生の最終的なゴールに連れてってくれるワケだから、
 近道と言えねえこともねえな! ガハハハハハハ!」
などと、益体もない強がりを引き連れて下っていくしかないオイサンであった。

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 ▼▽▼昭和ブラザーズ▼▽▼

尚、ようやく辿り着いた初狩の駅では、
 到着:14時50分
 次の電車:15時40分頃
と、小一時間待たされてしまった。
1時間一本か……まあそんなモンだろうな。
電車が来る頃になると駅には同様の登山者が10数名溜まってしまっていた。

  余談だけども、その中で異彩を放って印象深かったのが、
  法事か何かで近くに来てたっぽい、
  礼服姿の若い夫婦(と言ってもオイサンと同じかチョイ上くらい)と、
  そのお父上(たぶん奥さんの)と思しきご老人の3人組。
  たぶん他にも同じご一族はいたのだろうけど、目立ってたのはその3人。

  昭和のイロオトコみたいな風体のダンナは、
  それが素なのか気取っているのか変に格好つけた空気をまとっていて、
  奥さんのことを「きみ」と呼び、落ち着いた風の低い声で、
  細々したことまで場を仕切りたがる。

  空いたベンチに「きみは座っていていいよ(むしろ座っていなさい)」、
  「きみはこっちの荷物を持って。僕はこっちを持つから」、
  「きみは先に行って待ってて、おとうさんは僕が……」と、
  然して座っていたそうでもない奥さんに指図して、
  気使っているのかなんなのか、
  奥さんのしたいこと・して欲しいこととはチグハグらしくてもう、
  あちらこちらでコツンコツンと小さな衝突を生んでいる。

隣りにいてもまあ、面白いやら居心地が悪いやら、
イヤ面白がっちゃ悪いんだけど、
どっちかというととても面白くてもう、もっとずっと聞いてたかった。

  マ家族、夫婦なんてもんはね。
  どこまで行ったって個人の集まりの、画一した姿を持たないモンですから、
  これはこれで正しいんだと思いますけどね。
  ヨソのダンナが奥さんをどう呼ぼうがいいんですよ、ええ。
  それを「面白えな!」と思える人間がそこにいることもまた、同時に間違いじゃないハズなんでね。

マそんな、
山登りなんていう昭和のホビーを堪能するオイサンと、
昭和でときの流れの止まったような山梨の山間の風景と、
昭和のオトコのおかしな矜持の代表みたいなおかしな旦那とその家族が、
なんだかおもしろいタイミングで交錯したなあ、という瞬間でした。


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ラスト、山関係なかったな。
でもいいシメだったよ。

しかしまあ、どうなんだろなあ。
自分は本当に山登りが好きなんだろうか? と疑わしくなってしまう山だった。
毎回下山では飽きちゃって、
「あーもーさっさと下ってアイスコーヒー飲みてえ」
って思っちゃうのよね。
人里を離れ、安心しきって「もう下りたくねえ」ぐらいのことをね、
言うかと思ってたら。

帰ったら八王子で温泉に浸かってから帰ろうかなー、なんて思ってたんですが、
ただでも本数の少ない中央本線が遅れてたりしたので、
面倒になってまっすぐうちまで帰りましたとさ。
ポテチン。



マそんな感じでヒトツ。



あまりのうどん食べたさにジョギングを短めで切り上げた夜、
「宗教関係のセールスはお断りです」と貼り紙のされたアパートの半開きになったドアから
怒号が漏れ聞こえ、
「心に安らぎが不足しているのではないか」
などと考えてしまったオイサンでした。

スピリチュアル。



 

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