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2015年10月の11件の記事

2015年10月28日 (水)

■厠にて~初老に乗った少年 -更新第1013回-


8月に40回目の誕生日を迎えまして、
一年間限定でアラフォーからジャスフォーに生まれ変わったオイサンです。
来年にはアラフォーに戻ります。

マそんな四十だ四十だと喧伝して回る必要はないのだけど、
なんかこう、ついつい折に触れて「四十になりました」と言ってしまいますね。
三十になったときも同じ感じだったと思うけど。

こういうコト言っちゃうのはなんでなのかなと、ボンヤリ考えてみた。
厠で。

Dsc07543
四十路という名の荒野を行くオイサン

トシ取ってることを忘れそうなんですよね。そもそも。
っていうか、忘れてるワケです。普段は。がっつりと。

オイサンは独り身ですし、
「うるせえ分からず屋ども! もうてめえらの世話になんかならねえよ!!」
と、勢いのまま実家を飛び出して(ドラマチックな表現)からコッチの20年弱、
暮らしのガワの部分に変化というものが乏しい。
中身については、やることなすことが少しずつ変わっていはするけれども。

  ……あ、そういえばボチボチ、ジョギングを始めて丸6年になるので
  そんなコトも書こうと思ってすっかり忘れていた。
  マそれはまた、別のお話。閑話休題。

「一人で、自分だけの空間で暮らしている」という環境についてはずっと何も変わらない。
シゴトバの寮を出てからは特にそうだ。外的に、取り巻く変化がない。

  マ別に寮に入ってた頃も周りと関わりを持っていたワケではなく
  完全に独自のペースで暮らしていたので今まだ寮に入っていても変わらないのだろうけど。
  要は自覚と、自覚にかぶせるカワというか、スキンというか、
  自覚をどうデコるか、という問題だけなんだけどね。

結婚して子供でもあれば、日に日に過ぎていく月日を、外的に実感出来もするのでしょう。

  そういえば……、
  最近ではすっかり『魔王・勇者』『ログホラ』まわりで有名な桝田省治センセが、
  初代PS版の『俺の屍を越えて行け』制作のきっかけに、
  「生まれたばかりの自分の子どもを見ながら
   『ひとり増えて、ひとり減るってのは摂理だなあ』と思った」
  みたいなことを言ってたのを……このテの話をしてると毎回思い出すな。

  あとまた派生するけど、
  桝田センセの名前はいつも「省二」なのか「省治」なのか分からなくなる。
  デ今改めて調べてみるついでにツイートを眺めてみたらこんなお話が。

  おお、こんなラジオやってたのか。
  センセもゲストで出るのか、ぜひ聴こう……って言うか、桝田センセがナシコロモ嬢のことを
  ナチュラルに「りえしょん」て呼んでいることにサプライズed(受動態)。
  梨衣嬢のしゃべりはハラハラして得意じゃないけど……聴いてみるか。

デ、何の話だっけ。ああそうだ。
外的にもたらされる変化がない……ので、ホントに中身はここ20年ばかし変わってない。
変わる必要がないから。
そりゃシゴトバの中では立ち位置なんかは変わりますけど、
実はその辺も大した変化はないモンで、エエ。


ただ、そういうソフトウェア(精神)・ミドルウェア(環境?)的な面での変化がなくとも、
ハードウェアの面では刻々と経年劣化が始まっておるワケですよ。

そう、肉体です。
ガタというやつが、どうしてもくる。
当たり前だけど。

しかもそれは、明確に、劇的に訪れるものは少なくて、
じわっ…………………………………………………………………………………………
……………………………………じわじわっ………………………………………………
くらいでいらっしゃるモンで、お迎えする方もコレなかなか
「はいキタ! キタコレ! 四十のガタ、コレキタよ!!」
って、ちょっとこう……言えない。違うかもしんないから。確信もないし。
あんまり騒ぎ立てて、周りから「ウレシい奴だな」と思われるのもホレ、お恥ずかしいじゃないですか。
いいトシなワケですし。
ねえ。
カラータイマーが光るわけでないし。

  マたまに光るタイプの奴もあるワケですが、
  大概それ、あ、光った、と思ったら次に目覚めるのは病院のベッドの上か、
  なんならそのまま目が覚めないヤツですから注意が必要です。
  注意のしようもすげえ難しいんだけどね、それ。

風邪を引いたり体調が普段と違うとき、ちょっとオカシイなと思うときって、
「これは、病……気……? イヤ、気のせいか……?」
って、まあ先ずは思うじゃないですか。

それとおんなじで、今までスコンとやれていたコトに、
何かちょっと手間取るな? とか、微細な異常を来すときとか。
対岸まで届いていたジャンプが1ドット分届かない、みたいなことが起こったとき、
ただそのときの見立てやタイミングを誤った一時的なコトなのか、
決定的で永続的なケッソンが我が身に訪れたのかは、なかなかすぐにはワカンナイわけです。
それこそ、そこからさらにある程度、時を経てみないと分からない。

ラノベのプロローグでよく見る、
「思えばあの時が、すべての始まりだったのだ……」
っていう、アレだ。

「信じたくない! 認めたくない!」
という心理も、そこには当然働く。

そうしたハードウェアからの明確なサインによって、
我が身にカウントアップされる年齢を逐一意識出来れば良いんだけどもナカナカそうはいかないから、
常に「自分が年を取っておるんだぞ」ということ他所うなりとも植え付けるために、

  四十だ! 俺は四十なんだ! フォーティ! 気をつけろ!
  あの崖を飛び越すことはもう出来ないかもしれないぞ!
  でもまだなったばっかだしな! いけるんじゃないかな!
  あっそーれピョイ~ン! \ウワーッ!!/

……っていうようなコトをね。
自ら宣言してかないと、危ないんじゃないのかな、と思うワケですよ。

              上の人↑は死んじゃいましたけど。

実際、今少しずつ身に訪れている、衰えのようななにか……
怪我や病気の治りが遅いことというのは三十半ばからあって、
これはもうそういうことだなという確信に至っているのだけど、
そこそこ長い距離を走ったあとの回復の遅さだとか、
関節に蓄積する痛み・軋みの大きさや長さであるとか。

  体重が増えていることによる一時的なものなのか、
  それともやはり、永続的な経年のタマモノなのか。

それでもまだ、走っていて息が切れないだとか、
距離を伸ばすだとかはあまり苦でないのでその辺にギャップがあることがまた
判断を難しくしていたりするのだけどね。

  て言うか最近、膝だのなんだのよりも足の裏が痛いんだよ……
  ひかないんだよね、何だこれ。

肉体的なことは、これまであまりキビシイ使い方をしてきたつもりはないので
まだ貯蓄を切り崩して行けるのかも知れないけど、
その分、目鼻耳の感覚器はこれまでたぶんヒト様よりスパルタンに使い込んできた自覚があるので、
ちょっとくたびれてきている気がする。
一日もたなくなってたりしますからな……。

まあまあ、そんなんで、
気ばかり若くて無茶を繰り返すイカれた爺を紹介するぜ! オイサン! 以上だ!
って、若い人から言われないよう、年相応に枯れたフリは出来るように精進していきたいと、
このように考えておりますよ。


オイサン40丸、針路よし!
次の停泊地、五十路へ向けて微速前進、ヨー初老ー!!(すっかり親父ギャグ)


……オイサンでした。



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あたらしいむすめさん


……へー、「ヨーソロー」ってただの「宜しく候」の略みたいなモンだったのか。
「問題ないよー、行っていいよー」程度の意味だったのねー。





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2015年10月26日 (月)

■二宮金次郎、LINEとダライアスで10億円稼いでいた!? -更新第1012回-

先日オシゴト帰り、
「よーっしパパ今日はついこの間まで『あそこの麻婆豆腐は辛すぎて途中からナニ食ってっかわかんなくなっちゃうから食べた後いっつも後悔するのになんか時々食べに行っちゃうんだよなあ、困った店だなあ』と思ってたけど使ってるパクチーが実はやたら旨くてトッピングにパクチー追加したら担担麺がゲキウマになっちゃったからよし! あそこは麻婆食べに行く店じゃなくてパクチーラーメン屋ということに自分の中でしよう! そうしよう! ……とつい最近心に決めたパクチーラーメン屋でパクチー山盛りラーメン食べちゃうぞー!」
と論理的な思考にふけりながら、
御茶ノ水とも神田とも九段下ともつかない中途半端な三国緩衝地帯を意気揚々と歩いていた時のこと。

オイサンの行く歩道の先を、一人のワカモノが、
まるで手にすくったオタマジャクシでも見つめるように、胸の前にそろえて開いた両掌を覗き込む姿勢で歩いておられた。
背中にはちょっと大きめの背負い鞄。
うつむいて、少し背中をの丸めたその姿勢には、子供のころから見覚えがあります。



キンジロウ・ニノミヤ。
日本が世界に誇る、自走式薪搭載二足歩行戦車(自主読書機能付き)です。



本当にエラいうえに故人なので、
あんまりバカにすると倫理委員会方面から火ダルマにされそうなので今日はこの辺で勘弁してやりますが、
あの日本中の小学校に銅像が建てられている有名人(近年じゃウケがイマイチらしいですが)に、
アラマア斜め後ろか見た姿はそっくりじゃないですか。
ご子息?
ご子息系男子?  ← 誰だって誰かのご子息だろ


彼が二宮金次郎さんの家系かはともかく、歩くその姿勢は気になります。
顔でも洗うかのように覗き込む、胸の前で開いた両手には一体何があるんでしょう?





……こうでした。





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5インチ程度の大きさにバラつきのあるスマートフォンを3台、
掌に並べてそれを覗きこんで歩いておられる。
びっくりした。
何してんの現代の二宮金次郎。尊徳? 尊徳勘定?
ちょっとしたデイトレーダーじゃないですか。
ソントクだけに。

一瞬アシュラマンが三面別々にアカウント取ってLINEでもやってんのかと思って
お顔もチラッと見ましたが、普通のパッとしないメガネでした。
腕も二本でしたね。

マ実は真っ先に思ったのは、
『ダライアス』でもケータイアプリに移植されたんだろうか?」
でしたけど。


  ▼『ダライアス』の筐体をまさかの自作、しかもシートまで! 数多くのトラブルを乗り越えて
  http://www.inside-games.jp/article/2015/04/08/86629.html
  [ インサイド ]


ホント、彼はあの三面鏡でナニ見てたんだろ。
画面の中身までは分からなかったから、今でも疑問です。

……ところで、二宮金次郎さんて一体何のホン読んでたんでしょうね。
『10秒で1億稼ぐ本』とかだったらイヤだな。





今なら『落第騎士の英雄譚(キャバルリィ)』がオススメです(心にもないレコメンド)。最新8巻、GA文庫から発売中! パンチラもガーターベルトも一杯です!
コミカライズ版もよろしく!
読んだことねえし読む予定もねえけど! アニメも倍速だわ!





二宮ガンズ&ローゼス。
相模原の人だったんですねー。ご近所さんだわー。


 ※ここまでの文章を事実だけ要約すると、
 

  仕事の帰り道、歩いて追い抜いた人が
           掌の上にスマホを3台並べて見ていた。


  となります。お読みいただきありがとうございました。


マそんな感じで……あ、追伸。

パクチーラーメン屋さんは大勢並んで待っていたので、
「汁なし担担麺に群がるハイエナどもめ!!」
って吐き捨てて、違うお店でゴハン食べて帰りました。

神のみぞ知る汁なし担担麺ってどう?
どうって言われても。

あんまり変わったことしながら歩かんで?
気になって、結果的に読む気もない本の宣伝、ブログですることになっちゃうから。
言っときますけど上の二冊はホントに読んでないし
読む気もないから知らないよ。
万が一面白かったら教えてください。


オイサンでした。


 

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2015年10月20日 (火)

■猫とアラブと、競泳水着~ドリームクラブにて、百合スジに転向する絢辻さんを想うのこと -更新第1011回-

朝。
オシゴト向かう途中に目を引かれ、はっとさせてくれた二つの物。

オイサンです。

一つは、アラブから来た異邦人。
もう一つは、ツンと澄まして座った黒猫柄のスカート。



■月曜日の異邦人

駅の改札を出るとすぐ、
先日書いたパンの匂いのする地下道をくぐるか、地上の信号を渡るかの選択を迫られる。
大抵は信号との折り合いが悪くて、地下道コースを選ぶことを余儀なくされる。

今日の信号カラーも無情の赤で、
人型のサインにくっついている色が変わるまでのタイムゲージもほぼ満タンだったから、
ヤレヤレと、昨晩のやりすぎたジョギングでまだちょっと重い足を階段へ向けた。

そのときふっと、通りの向かいで信号を待っている、背の高いアラブ系の男が目を引いた。
シルエットは極めてシンプルであり、
見るからに肌触りの良さそうなベージュのセーターを着て、スリムな綿パンを履いていた……と思う。
丁寧に皮のケースをかぶせたミラーレスの一眼カメラを首に提げ、
何を見るでもなく、信号の変わるのを待って立っている。

  マ素材やなんかまでは、遠目だったので詳しくは分からなかったけれども。

つまりは、ゴテゴテ、ダボダボしたものではなかったということだ。
無駄な線は少ない。
飾り気のない装いにカメラだけ。
ただそれだけで、信号待ちをしていただけなんだけども、
まだ車通りも多くない朝の都会の真ン中で、異邦人然、とした彼のたたずまいに
不思議と目を引かれたのだった。

異邦人然。
\イホウジンゼン!/と音がした、と言っても過言ではない。
そこだけ既に写真のように、周囲がぼやけて、彼だけちがう空間に立っている。


……マ、理由なんかはないですよ。


なめらかな、強弱のはっきりした直線で深く彫りつけられた顔立ちとチョコレート色の肌が、
まだ少し寝ぼけたような石灰色の町の輪郭から自然に浮き上がって見えただけだと思う。

彼のまとった異邦人としての風合いが自然と哀愁を漂わせていて、
ついついもう少し見ていたいと……出来ることなら、私が彼を写真に収めたいくらいだったけれども……
思って、一度は地下道へ向かいかけた足を止めて、
信号が赤から青に変わるまでの時間、その男の姿を、通行人の目でぼんやり眺めた。

もし気付かれていて、彼がソッチの人だったりしたら
何か視線の意味をカンチガイされてしまったかも知れぬし、
不愉快な思いもさせてしまったかも知れぬ。
であればイロイロと申し訳ないのだが。

なんというか、朝の東京に珍しく、美しい情景であったことですよ。
悲哀……ではないけれども、そこはかとない異邦のこころもとなさ。
カメラが唯一その心細さに対抗する攻撃力ではあったのだろうけど、
逆に、胸にカメラを提げていなければ、異邦人であることを感じさせることも、あまりなかったのではないか。
そんな一幕。
ああいうのをサッと上手に、画にできるようになりたいものだ。

しかしまあ、アラブ系の人というのはその彫りの深さの陰影が異邦人っぽさを醸し出して
うらやましいですな。
あの兄ちゃんも、実際は大したコト考えてなかったと思うんだけど。
「(腹減ったな)」とか「(ジャパニーズJKのスカートは短えな!)」とか。

  ……貴様ッ! そのカメラの中身は、JKぱんつでいっぱいか!!(言いがかり

そういう意味では、ジャパニーズでもケン・ヒライとかヒロシ・アベなんかはうらやましい。
オイサンなんかは、ただのちょっと怖い感じのアジアの人ですからね。
マ海外に行けば、また違う感性で見られるんだろうけどさ。
あちらでは目の色が黒い・髪の色が黒いというだけで神秘的だと感じるらしいですし。

不思議とアラブの人には、白人さん、黒人さんとも一風違った雰囲気を、オイサンなんかは感じます。
えきぞちっく、ていうんですかね。塩化リゾチームでしたっけ?

  ……しかしこうして、色々と言葉にしてみて思うところがたくさん出てくるのだけれども。
  「異邦人」とはなんぞやとか、
  アラブアラブって言ってるけど、どこまでがアラブなのか、どこの人がアラブ系の人なのか、
  自分がイメージして話している「アラブ」っぽさっていうのは
  世間のアラブなイメージと合ってるのか? とか。
  一応、サラリとうわべくらいはさらってみたけども、
  なんか書き方に失礼があったらすんまそん。差別的な意図は何もないのよ。

異邦人、英語で言うとなんだろう? Stranger?
そう思って調べてみたが、普通にForeignerとかだった。
Alienっていうのもあったけど。ホントか?
Englishman in NewYorkでもI'm Alienって歌ってたな。

▼Englishman in NewYork



Strangerは、訳を見る限り若干失礼な感じかもしれぬ。
あと、エキゾチック(Exotic)にも、「ストリップダンサー」なんていう意味があるのね。
あとカミュの元祖『異邦人』にも興味が出てきてしまった。元祖?
こーゆーの、全然読んだことないなあ。


▼久保田早紀 異邦人




■きみの猫スカートに首ったけ

そこからさらに歩き、朝ゴハンも済ませた最後から二つ目の信号で、
スカートにたくさん黒猫を飼ってるお嬢さんをお見かけした。
黄土色の地に、しゃんと背筋を伸ばした細身の黒猫のシルエットをいくつも配したスカートをはいたお嬢さん。

スカートの形には詳しくないけども、サーキュラー? ギャザー?
膝より上丈の、ひらひらとした折込がそれなりに目立つ形をしていた。

目を引かれたのは、ただそのスカートのデザインだけ。
斜め後ろからだったのでお顔はよく見えなかったけれども、
少なくとも、下腹部から下のラインがそのスカートの面白さを邪魔するようなことはなかったから、
それなり以上にしゅっとしていたのではないだろうか。
ストッキングを履いてたかな。
覚えてない。

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学生さんなのか、あの時間だから勤め人だとは思うのだけど。
そこそこ目立つかわいらしさで、童貞の一人や二人、軽く殺せると思います。

スカートと言えばアニメ『ご注文はうさぎですか?』の第一話(一期ね)の冒頭、
ココアが初めての町を一人で歩くシーンを見た佐倉綾音が思ったのが
「ココアの履いているスカート丈は着こなしが難しい、
 足のラインに自信がないと履けないものだ」
ということだそうで、それにはチノ役の水瀬いのりも同意していた。

そのシーンに流れるメインBGMの命名権が二人に与えられ、ついた曲名が

「キミのスカート丈に首ったけ」

……というのは有名な話だが。
オイサンは、あのスカートに住む黒猫に、彼女が面白い名前をつけていないか気になるのであった。
「ちゃー」とか「きんむぎ」とか、「モルツ」とかじゃなければ良いが。

▼キミのスカート丈に首ったけ




■突撃! 深夜のラビットハウス!

……とまあ、なんやらこじゃれた話を二つばかり披露したところで、
今日も私のイカれた愛にかなしみながら水をやろう。
最近また、夜のお店に入り浸っているオイサンです。

マなんの話かつったら『ドリクラGogo.』の話なんですけどね。
上の話とは全然関係ないですよ。

いやあもう。
大体ね、花里愛ちゃんの競泳水着姿は反則なんだよ!!
あまりにもイヤr……健康的すぎる!

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ああ……かわいい…… ← キモチワルイの分かってるんだけどどうしようもねえんだよ!!

  などと言ったら、松尾象山館長は
  「恥を知りなさい君たち。萌えには反則なんてねえんだよ」
  とキレなさるだろうか。

毎度、ストーリー開始前に花里愛ちゃん+アンジュさんに競泳水着を着てもらい、
5、6曲歌っていただくので時間がかかってしょうがない。
大体、カラオケを眺めてる時間と、そのあとゲームしてる時間が同じくらいだよ!
ドリクラのカラオケを眺めてるだけで必要な栄養分と休息が摂取できるテクノロジーの開発が待たれる。
世界平和と、食糧危機・エネルギー危機解消のためにも!!

そんな寝言を言いつつ、
ストーリーの方で現在仲良くなろうとしているのはノコタンシショーなんだけど。
浮気者か。
浮気しまくりサンダーボルトか。

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カラオケでは花里愛ちゃんを基点にパートナーは気分で変えていたのだけど、
あるときアンジュさんをパートナーにしてみたら……
おやおや。
なんだか随分、お声の響きが良い。

  このゲームの素晴らしいところで、
  同じ歌を聞くのでも、歌い手のペアを変えることで歌の印象がサラッと変わったり、
  逆にヒロインの声の印象が歌った歌によって声の印象がすごくよくなったりするの。
  そんでちょっとドキッとしたりね。
  恋って……思わぬところに転がっていたり……するんじゃぜ?キラーン ← 言ってることは気持ち悪い

デ以来ちょっと気になってしまい、
ノコタンシショーとも若干仲がおよろしいということもあって、
隙を見て(なんの隙だ)、ストーリーの方でもチョイチョイご指名させてもらっております。

  ……ウーム……。
  宇宙警察、ときたか……。たいへんなことになってきた。
  『ドリクラ』宇宙には、宇宙刑事の皆さんもM78星雲も実在する流れになってきたぞ。
  ホント、なんでもアリだなこの世界観は……思いついた奴はやはり天才だ。

  会話やコミュニケーションをキャッチボールになぞらえるというのは
  日本では古く室町時代からのポピュラーな手法であり、
  成立しないコミュニケーションを「言葉のデッドボール」などと皮肉ったりしますけれども、
  『ドリームクラブ』からユーザーに向けて投げ込まれるのは、
  もはや消える魔球レベルですね。
  フツーの人間に取らせる気がない。

  けど、取る人はフツーの球と同じようにスパーンと取るし、
  なんならこっちのがフツーよか取りやすいね、イイ音して気持ちいいね、くらいのことをしれっと言う。
  なんなんでしょうね、この世界のいとおしさというのは。
  この世界を楽しむ他の方々の機微がどこにあるのか存じませんが、
  オイサンはもう、「俺はもう、この世界が大好きなんだ!」とすごく表明したいワケです。
  オッサンの愛・宣言とか、埒もありませんけども。
  「この世界のすべてを受け容れることが出来るのはオレだ! オレだけなんだ!」
  という固有の全能感みたいなものは、さながら『ゼルダ』シリーズの謎が解けたときの
  「オレだけが解けた!」っていうカタルシスに通じるものがある。
  そう、『ドリクラ』は萌え界の『ゼルダ』と呼んでも過言ではありますまい。
  無節操!変態!勇気! のトライフォース。

お話の主軸はしっかりノコたんで進行中。
この子とハナシしてると、なんかフツーに知り合いと話してるような気分になるな。
ギャルゲーとはいえ、異性を相手にするような、緊張感というか、異物感が無エ。
気取らなくて済む、というか。
オタクだからなのかもしれないが、オタク設定ヒロインは過去に何人も相手にしてるもんな。
不思議。
「あーそうなー」みたいな気分になる。

あと、彼女の持ち歌「O-share is Noko-ism」は、エンディングを張れる曲だなと思った。
黒バックにスタッフロールが流れるだけのシンプルなエンディングでかけても
十分座持ちするテンションがありますね。

お話の要所で口を挟んでくるセイラさんは、
正直、彼女メインのシナリオではあまり魅力を感じなかったけど、
こういう役回りで出てくると妙に映えるな。
「あ、この人いい人、魅力的」って思っちゃう。



■Closing~裏表のない素敵なオリビア

マそんな感じでヒトツ、取り留めもない日記でしたけれども。

最近、朝の松屋で結構な懐メロが流れる。
今朝などは、なにをトチ狂ったのか「ゴーウエスト」(♪ニンニキニキニキニンニキニキニキ…のアレ)が流れてきて、
一体どうしたんだと思わせたあと、杏里の「オリビアを聴きながら」がきた。
落差が激しすぎるだろう。

「オリビアを聴きながら」と言えば、サビの

  ♪ 疲れ果てたあなた 私の幻を愛したの……

という切ない一節が有名ですが、
絢辻さんのことを最も、荒れ狂うような高温で愛していたころ(今だって熱量の高さは変わらないが)に聴いて、
「いつか絢辻さんからも、こんな風に言われる日が来るのかもしれないなあ」
などと先を思って悲しくなってみたりしたのだが、
今考え直してみるとそれはそうではなくって、
この言葉はきっと、絢辻さんは言われる側だな、と思った。

絢辻さんが、絢辻さん自身に言われるセリフだ。

しかしそれでは、話の筋立てが哲学的すぎるし難解すぎる。
マなにぶん絢辻さんのすることだからそれでも丁度いいくらいかもしれないけれどそれは一先ず置いておいて、
絢辻さんが実は百合スジで、彼女自身によく似た、優しい恋人から言われる言葉だったらしっくりくるなあ……、
とか、
月曜の朝から松屋でカレー食いながら考えるコトではねえな。
ウム。
カレーうめえ。\辛エ/

  言われた絢辻さんは絢辻さんで、
  なんだか妙に腑に落ちてあっさり受け止めてしまいそうだけど。
  「ああそうね、その通りだわ。かなしくて耐え切れないけれど、それは全くその通りだわ」
  とか思っていそうでまたかなしい。絢辻さんはやっぱりいいなあ。
  誰よりも真剣に生きてる、絢辻さんが大好きだ!

……しかし、ナンですな。
このあたりの昭和歌謡の名曲と言われる歌は、
結構な割合で、ちゃんと聞くと全然たいしたことをうたったものではないですな。
そこんトコの当たり前具合が、
当たり前のことを美しく激しくドラマティックに、あたかも特別であるように、
大切なものであるかのようにごってりとデコレーションしてシロップでずっくずくにして歌い上げていることが、
名曲たる所以、数多くの人の支持を得たコツなのだろう。

「ああこの歌は、私の大切な思いをこんなに大切に、
 私みたいな些細な人間の気持ちが損なわれないように(大袈裟に)扱って歌い上げてくれている!」


っていうことのタマモノなのでしょう。
パワーポイントで要点を箇条書きにして出したら
「これが問題点です」
って1枚、2枚で終わってしまいそう。いや、見事。

悪いってことじゃなくてね。素晴らしい、という話ですよ。


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オイサンでした。


 

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2015年10月19日 (月)

■すれ違うことが、人の生まれた意味なのか。~『WORKING!!!』、『刃牙道』8巻・感想など -更新第1010回-

『ぼくらはみんな河合荘』の最新8巻を買いました。
オイサンです。





椎名がかわいい。とびぬけてかわいい。
「(……コミュ力すっごいな)」
っていうヒトコトが異様に印象に残る。

『ぼくらはみんな河合荘』、えらいもんで、
アニメは1クールだけでホント中途半端に終わった作品だったのに
全部のキャラの声が完全に再生される、いや、役者さんの魂を感じる。
主役のウサくんの声なんかほとんど特徴ないのに(失礼。ごめんなさい井口さん)。

▼ぼくらはみんな河合荘 OP



このドタバタには、また動画で触れたいと思わせてくれる作品ですが、
マ、二期はないんだろうなー。ことさら評価の高い作品ではなかったからなー。
決して出来が悪かったり、大きな不足のある作品でもなかったはずですけどね。

声優さんがらみで書くと、
最近、無性に『幸腹グラフィティ』が見たくなる時がある。
ふんわりサイドのサトリナさん声が恋しい。
サトリナさんのお声は……いいですね。
がなっても、声の低いところがしっかりしているせいかキンキンせず、
角がなくてまろやかなのがいい。
『超電磁砲』のお姉様とか、『アマガミ』の薫とか、
純真なJC・JKからやさぐれたアラサーまで幅広くこなすサトリナさんパネェ。
根本的な声質はほとんど違わないのに、演技で違うから一瞬誰だかわからないこともある。
七色の声を持っているのもすごいと思うけど、
お芝居の違いで正体をなくすというのもすごいと思う。


園崎未恵さんの、正体のなさもすごい。
バルクホルンさんやラジオの素のしゃべりだけで判断していると、
とてもじゃないけど松屋の店内放送は、園崎さんだと自然にとらえることは
難しいのでは無かろうか。
息継ぎの仕方のクセとか、声の根っこの方にある響きで大概は判断できるのだが、
この人はその辺で殆どつかませない。
いま松屋では

「今の松屋のお米は全部新米ですよ、
                      しかも定食は大盛り無料でおトクですよ」


という主旨のキャンペーン告知が流れているのだけど、
果たしてこれも園崎さんなのか? を捕まえるのが、
目下のオイサンの朝の課題だ。 ← 朝ゴハンが毎朝松屋
平時の店内放送の声が園崎さんなのは、注意して聞いていれば大体わかるのだが、
今回のこのキャンペーン告知放送は、注意してても確信が得られない。
実際園崎さんなのかどうかも分からないから、
「違う」という確信でも得たいものなのだが、果たして。
……Twitterで聞いたら応えてくれるかなあ。(メイワクだからやめなさい)


伊藤静さんなんかは、お見かけするときの役回りが似通ってしまったりしてる気がする。
クールさを持つ、子供っぽいオトナの女性が多い。
たまにクールさのない間抜けなだけの、それでもやはりちょっとだけ年上めいた立場の人。
あれはあれで、立ち位置を確立してるのはすごいと思うけど。

  今期始まった『桜子さんの足元には死体が埋まっている』の桜子さんなんか
  まんまですよね。

  ただ如何せん、サトリナさんはラジオとかでのトークがあんまりキレないんだお……。
  役者さんだお……。
  園崎さん+伊藤静さんタッグの、501ラジオは神懸っていたお……。

マそんな『幸腹グラフィティ』、恋しさのあまり、2巻だけ買ってしまった。
なにやってんの。
でも、全巻マラソンはしなくとも好きな作品、記憶に残った作品を、
一部だけでも買って手元に置いておくのは有用だと、オイサン思うですよ。
『うまるちゃん』もマラソンする気はないけど、3話が入る巻だけでも買おう。

ウーム、そういう意味で、ちょっと過去何年かを振り返って
記憶に残っている作品、2期3期を期待する作品の、記憶に残ってる回の一部だけでも
円盤を買っておこうかなあ。



■『刃牙道』8巻

ついでにマンガの話だ。
今現在の『刃牙』が、新旧問わず、読者からどのように受け止められてるかワカランけど、
オイサンはこの武蔵編も結構好きだ。




  けど、8巻のラストで本部が見せたような「武」の姿とか、
  武蔵が見せた「武」っていうのは、
  とっくに2部(『バキ』)の死刑囚編で死刑囚たちがやってたことだと思ったのだけど、
  質がちがうのだろうかね。
  その辺が、まだうまく自分の中で納得できてない感じではある。

今回は切られたあとの烈の一連の思惟がとても良く、
「切られただけですぐに動けなくなどなるものか、必ず反撃してみせる!」
と、断じた過去を回想するも、
臓器を切られ、背骨を切られたらどうなるか、
人体をどういう状態が襲うのか、ということがすごく実感を伴って
……作者が持っているわけはないのだけども……描かれていて、
おあああああこりゃすげえな、さすがだなとうなってしまった。

特に「背骨を寸断される」表現の説得力がものすごく、
言葉にされるだけで十分、オイサンなんかは全身からガクンと力が抜ける錯覚を味わうことができた。

  昔から、理科の図録なんかに載っている全身の筋肉の絵とか見るだけで
  体中がだるくなったりしたもんです。

よく脳震盪で気を失うシーンで「操り人形の糸が切れたような」と表現されるけれども、
アレは脳が(=信号の出どころが)機能を一瞬失っているわけで、
正しくは「操り人形の操り手に異常が発して、繰糸を取り落す」状態にちかいと思われる。
が、背骨をブッたぎられた、これは違う。
これこそまさに、操り人形の糸を切られた状態である、と実感する。
脳は、指令系統は生きている。

  ……たぶん。
  背骨とそこに束ねられる「枢」な部分がぶった切られることで、
  果たして脳にどんな「衝撃」が飛ぶのかわからないから、
  関係する脳へのダメージとそのときの脳の状態については正確には語りえないけれども、
  少なくとも、脳へは直接的なダメージはない。
  ので、脳から送られる指令信号は正常である、と仮定しよう。

その指令の信号を伝達するための柱やコードが寸断されて、四肢まで指令が行き届かない。
ゆえに、崩れ落ちる。
これこそまさに、「操り人形の糸が切れた」状態であろうと思うし、
その瞬間自分の体が全く自分の物でなくなる、力がはいらなくなる、
力の入った実感が返ってこなくなる……
もっというなら、力が入ったか入ってないのかどうかもわからなくなるだろうという、
そのあらゆることの空虚さが自分の体を襲って、
烈海王のいう「斬るとは、斬られるとは、こういうことか!」
という言葉の意味が、まざまざと自分の背骨から全身に広がっていくのを感じたのだった。

いやあ、すさまじかった。

本誌で読んでいないから、
烈がブッた切られたらしいコトは知っていたけれども、
なんか生死についてはキッパリとは描かれておられないっぽいので、
後からフツーになんとなく助かった感じで出てくるだろう、
くらいに思っていたのだけど、
この巻の本部と刃牙のやり取りで、ハッキリ本部が「烈の死」と言ってるんで
さすがにホンマに死んじゃったんだな、と、ちょっと意外な気分で実感した。
マ「武道家としての死」とかの言葉使いで逃げるのかもしれないけど。
絵的な物証は提示されてないしね。

ハテサテ、次はどうも渋川先生と戦るようだけど、どうなることやら。

個人的には今、
「案外、武蔵に一番通用するのは、オリバなんじゃないの」と思っているけれども。
まあなんとなくだけど。



……ちょっとだけ、前期のアニメの感想を書いておくか。



■『のんのんびより りぴーと』

思ったより気負いなく始まって、そのまま終わっていったな、という感じ。
その肩の力の抜け具合たるや尊敬に値するのだけども、
個人的にはもうちょっと楽しませてもらいたかったな、という非常に微妙な力加減を要求してしまう。

オイサンのアップした小諸写真に、親切なワカモノが手を加えてくれましたw

なんかこう、「あれっ?」とか「おやっ?」と思わせてくれるような一面が欲しかった。
期待した、というか、予測したそのままでやってきてそのままで帰っていってしまったので、
予測を上回るのでも、回り込むのでもいいから、
ちょっとはこっちの期待外のこともやって欲しかった。
そしてそれをこちらの期待に変えて欲しかった。
「こ、これはー!! お、思てたんとちゃうけどー!!
 めっちゃオモロイから実はこれが見たかったてコトにしとくー!!」

みたいな負け惜しみが言いたかった。

けどまあ、期待した分は楽しませてもらったと……思う。
脇に位置するこのみちゃんも一穂ねえひか姉も活躍してたし。こんなもんかな。

  このみちゃんの出てくるエピソードは、彼女の毒っ気のせいか、原作で知っていても面白かった。
  毒持ちキャラ+新谷良子 のとりあわせはクセになる。
  声がアッケラカンとしてるから余計怖い。
 
駄菓子屋とれんちょんのハートフルエピソードに頼りすぎ
な気はする。
もっとこう、「田舎だから」なことにシフトできないか。
ただ「イイ話」をやっても仕方ないと思うんですよね。
荒削りだった部分が落ちて洗練されたっていう見方は出来るけど、
もう少しいびつに遊んでみてもいいんじゃないかしらん。
ハートフルでも、笑いでもない、ちょっとだけダークな気配があってもいい。
まあ原作にその気がないから無理だろうけども。
3期は……あるのかなー。ちょっと微妙な気がするなー。
2期でこれだけ守りに入ってしまうと、3期って来ない気がしますね。



■『干物妹!うまるちゃん』

番宣を見て期待 → 期待外れ → から大化けを果たした、まさかのお願いシンデレラ
シンデレラガールズはまさにこの人たちでした。
……つって、話の内容やつくりが途中から良くなったワケではなく、
オイサンが勝手に切絵ちゃんを好きになっちゃったから面白いような気がしちゃったってだけだけど。

しかし、一人好きなキャラが出来ただけで、
これだけ作品世界全部を受け容れられてしまうようになる、というのも
なかなか稀有な現象であったように思う。
これはなんなんだろう、何か、見る視点というか、解釈が変わるんだろうか?

切絵ちゃんが気に入ったのにつられて原作を読んだことで、
そもそもこの作品世界が描こうとしてたものの理解が進んで、
作品に対してあてるべきモノサシが間違ってることに気付いて、あてるモノサシを変えた、
というのが一番の原因なのだろうが。

3話のあのラストで、
海老名ちゃんというライバルの存在を意識しつつも、
ゼロの表情で、とても行儀良くカレーを食べる切絵ちゃん、というヒキを作ったのは、
なんかちょっと異様な緊張感だったというか、
なんか……あるな! と思わせられてしまったところはある。

Atp8060712
問題の切絵ちゃんZEROのシーン

全体通してそんなに面白かったかと言われたら、
やっぱり「キャラが好き」以上の評価点は見つからないけども。
マでも、こういう丁寧すぎない、
書き割りチックに動く昔ながらのギャグアニメが好きなんですよ。
ほど良い花だったんじゃないかと。

あとは12月のゲームを待つばかりですな。




■『WORKING!!!』

面白かった。

ただ、こじれていた……というか、この作品を支えていたさまざまなすれ違い・行き違い、
誤解・ヘタレ、カンチガイがパタパタと整理整頓されていき、
はいはいおしまいオシマイ、じゃれあってる時間はもうオシマイダヨー、
と言わんばかりに物語世界が彩りを失っていくのが、
……なんだろうか、すごく不自然で。

この第3クールの存在意義が
「アニメでは全く解決されてこなかったそれらの問題を終わらせる」
ことなのだろうから、致し方ないといえば致し方ないのだけれども、
あまりに1クールでバタバタバタ!!と終わてっていくのは、やはりなにか気持ち悪いというか、
まるで打ち切りマンガのラスト数週を見てるような気分だった。
あまりに一どきに、あまりにきれいに片付いていきすぎる不自然さ。

「連載は終わっちゃうけど、この世界のドタバタはまだまだ続くよ、
 みんな元気に生きてるんだよ!」
っていう感じが残らず、閉じたさみしさはすごく残ってしまった。
あからさまな作りものっぽさがここで出てきてしまって。
そこまでやる必要……ある? と、ちょっと思ってしまった。
まるで夢オチのようなんだもの。

この感じが、オイサンには妙に恐ろしく感じてしまいました。

これってもしかすると現実の世界にもそっくりそのまま当てはまってしまうことなんではないだろうか。

つまりその、ナンダ、人間のそういう弱いトコとか間違いとかすれちがいとか。
「ああすればいいだけなのに」
「もっとこうならいいのに」
「そうじゃなくてこうでしょう、簡単なことでしょう」
「あなた、それは単純な誤解でしょう?」
みたいな、ハタから見れば一目瞭然の、恐ろしく些細でくだらないズレみたいなもの、
『お互いを正しく理解しあえない』っていう最大の欠陥が、
なければ、
なくなれば、
解消されてしまえば、
この人間社会なんていうものそのものが存在する意義が、
   そもそも失われてしまう
のではないだろうか???

……なんていう、随分大きな話を、こんな変態の見本市アニメを見ながら考えてしまったのでした。

まあ、まだ終わってねえけど。
このマンガは、果たして誰が主役で誰の物語だったんだろう?
種島センパイはどーなっちゃうんだろう。


……。


他に真面目に見ていたのは『ギャングスタ』くらいで、それはまだ見終えていない。
その4作品は面白かったけど、他はあまり見続けるモチベーションを保てなかった。
『GATE』は録って焼き残してあるので、機会があったら見たいと思っている。
そのくらい。


今期は、まだいろいろ整わない感じ。
ひとまず萌えアニメ界のガンダムこと『ご注文はうさぎですか??』と、
『ガンダム 鉄血のオルフェンズ』が確定してるくらい。
しかしまあ、なんかどっかで見たようなアニメばっかりだな、他は。

マそんな調子のまま迎える年末ですよ。
……そうか、今年は『ごちうさ』と一緒に年末を迎えられるのか。
イイ正月になりそうだな。




 

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2015年10月13日 (火)

■然伽巳日記[Sagami-Nikki]~大道芸に酔って山に登るのこと(後篇) -更新第1009回-

本日のハイライト。
出掛けた先の、展望の良い公園で、謎のアウトドア親父(75)にからまれる。
 

 
  親  父「あっちが大山だね。あっちが丹沢で」
  オイサン「(ぼちぼち話し始めて20分経つぞ……)
       あー、一昨日、丹沢の入口まで行きました。
       今度、鍋割山でも行ってみようかと思って」

  親  父「ああ、鍋割山! 鍋割山はねえ、あれはねえ!」
  オイサン「はあ」
  親  父「……好きだね」
 
 
  _人人人人人人人人人人人人人人人_
  > Facebookにでも書け <
   ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 

 
知らねえよw!

オイサンです。
まったくもう! リタイア親父はホントに暇だな!!

今日は小田原にある、石垣山一夜城歴史公園をブラッとしてきました。
何やら結構な史跡でもあるらしいのですが
その辺はテキトーに調べてちょ。

  ▼石垣山一夜城歴史公園(小田原市)
  http://www.city.odawara.kanagawa.jp/public-i/park/park-etc/ishigaki-p.html

マ天気が良くて、特に予定もなかったもんだから
地図でパッと目についたところに出かけたんですが、なかなかの当たりでした。
小一時間で着けて、あれだけ見晴らしも良くて人も少ない、気持ちの良い場所はなかなかない。

Dsc06918

マそんな日当たりの良い展望台でうっかりクチなんか開けてると
オイサンみたいに暇なオヤジに仲間だと思われて、
こないだ買ったばかりだとかいうカシオのExwordとか見せびらかされるので
ちゅういがひつようだが!

 

 
「この辞書、鳥の鳴き声まで出るんだよ!!」
 
 
  _人人人人人人人人人人人人人_
  > 価格.comにでも書け <
   ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

 
 

 
すみません、取り乱しました。
前回の続き、SW後半、大月の向こうの山に登った時の話です。




■□■水の激しく落ちるを求めて山に登るのこと■□■



連休の真ん中、3日目と4日目は、滝子山に登ってきました。
滝子山は山梨県にあります、標高1600m弱の山。
美しい沢が数多く流れており、登山道中に多くの滝が見られる。

  本当の山頂、三角点は1590mにあるのらしいが、
  山頂とされる最高点には1620mって書いてあった。
  どっちだ。

今回のターゲットをこの山に定めたのは、探した条件が

  1)公共の交通機関駅から、歩いて登れて歩いて下ってこられる
  2)標高差が1000m以上ある

……だったから。
1)は、まあ毎回の絶対条件なんだけど。
バスでも良いけど、電車の駅だったら尚良し。
極力人の少ない時間帯に、サッと行ってサッと帰って来られるのが理想のオイサンには、
バスは朝がそこまで早くないのがネックだ。
山に出会いとかを求める気はサラサラない。

2)が、今回の主たる狙い。
これまで、

 ・高尾山(600m弱)
 ・生駒山(640mチョイ)
 ・高松山(800mチョイ)


とレベルアップしてきたので、次は登高差1000m超にトライでしょう、という感じ。
うんどーしたいしね。うんどー。

また、1)の「出来るだけ早朝の時間帯から」をより高いレベルで叶えるために、
前日から八王子にベースキャンプをはり、
6時半頃にはスタートの笹子駅に着けるように手配。
当日自宅からスタートしたって全然登って帰って来られるが、そこは気分だ。

 ▼▽▼聖地で支度を整える▼▽▼

マそんなんで、前日は八王子の駅周辺をぶらぶらと、
『うまるちゃん』のプチ聖地巡礼気分で徘徊したりする楽しみもあり。
水とか、食べ物とかを調達するにも不自由しなかった。
……どころか、八王子のヨドバシカメラでヘッドランプを調達するという、
ソリッドスネークもびっくりの現地調達ぶり。
準備しとけやw

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前日の晩ご飯、スープカレー


  まヘッドランプなんか、よほどの不測の事態でないと使わない行程を考えてましたけど。
  霧が出るとか、下山が遅れて日が暮れるとか。
  それでも備えるだけは備えておかないと……さほど高くないとはいえ、
  山では何が起こるかわからない。
  自分が死んでおしまいならそれはそれでいいけども、周りの人に迷惑がかかりますからね。
  死ぬときはあとくされなく!

 ▼▽▼『神々の山嶺』で精神を高ぶらせる▼▽▼

ついでに行っておくと、山に登ろうっちゅう前日に、
宿の風呂で、現地調達した『神々の山嶺』を読んだりするのはオススメしません。
「ああ、俺は明日、山で死ぬんだ……」ムードが最高に高まってしまいます。
恐れるな俺の心。
イヤしかし、たかだか1600mちょっとの人里にほど近い登山道の整備された山を登るだけでも、
道を間違いそうになるわ、荷物は重いわくたびれるわで大変なのに……
8000mを越える雪山に、初めての道で登るとかもう、
どんな超人なんだこの人たちは、と尊敬の念を新たにするのには十分に良いと思う。
悲しむな俺の闘志。




 ▼▽▼いよいよ登る▼▽▼

えー……こっから、山登り本編の話をするワケだけど、
大して面白いコトもありません。
お兄さん、それはコンテンツとして致命的ではないですか。

中央線・笹子駅からスタートしてお隣の初狩の駅に降りてくる、
全行程、ふつーで約6~7時間のコースを、
自分はどうせのったらのったら写真撮ったり、山頂で過剰にのんびりしたりするだろうからと
9時間くらい見込んでの超ゆとり行程。

笹子駅で一緒になった見知らぬオッサンは山にいくらか慣れた感じで、
基本オイサンよか前をたったかたったかと歩いておられたのだけど、
登山道入り口で会い、山頂で会い、ラストの初狩駅でもまた会い、と結局最後まで一緒だった。
なに? オイサンに気があるの? 山ガイ?

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駅・砕かれしハチラチ・さびれスナック

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迷わせる気満々の案内図さんたち


オイサンが写真撮ってるスキに追い抜いて行き
途中でまたオイサンが追い抜き、また追い抜かれ……を繰り返した感じ。

この滝子山、「中級者向け」を謡うだけあって、
ずぶの素人のオイサンがこれまで登ってきた山々に比べると随分トリッキーでして、
登っていると、ガイド本にある通り、美しい沢とたくさん出くわす。
イキオイ、「沢を渡る・越える」という場面が頻繁にあり、
そうなるとオイサンのようなへっぽこ山ノボらーは、途端に道を見失ってしまうんですな。
「足を濡らして水場を超える『道』がある」という風に、まず発想がいかない。
そういうトコには、橋なり、渡りやすい設えがされているモンだと思い込んでしまっているから。
「アレ? ここからどっち行きゃいいんだ?」
って、なる。
あとから思えば、なんでその方向性の存在に気付けないのかと……我ながらビックリするくらい、なる。

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そんな罠に幾たびか出くわし、2回ほど道を見失って間違った方へ歩いてしまいそうになりました。
イヤ危ない危ない。

そのどちらも
「おかしいなあ、こっちかなあ。随分スパルタンな一般登山道だなあ」
と、行っては戻りを数回繰り返した挙げ句に本来の道の存在に気付き、
「アこっちかよ!」
となるという、リアル『ゼルダの伝説』的な展開を体験する羽目に。
はー、山での遭難なんて、きっとこんな単純なことで起こるのだねえとヒシヒシ痛感。
二回目の道失いの時は
「これはもう、今日はここで引き返した方が無難なんじゃねえかな」
と思ったくらい、行きつ戻りつ、した。

危ない方へも何回か進み、「イヤこりゃやっぱりおかしいよ」と思って引き返してくる。
だって本当にどう進んで良いかわからなかったし、
間違って進もうとしていた方は自分にはスパルタン過ぎてとても登れないレベルだったんだもの。

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  それでも、山にもう少し慣れた人なら決して登れないレベルの地形ではなかったと思うから
  かえって危ない感じなのだけど。
  登るときはいいんだけど、下りが……足場がしっかりしてないもんだから、
  平気で滑ったり転げたりしますからね。
  そうなるともう、怪我するか、落っこちるかする。
  登りは無理すれば結構登れてしまうものだから行ってみるんだけど、
  イザ「これはもう登れん」というところまで登ってしまって引き返そうとしたら、
  下れるレベルはとっくに超えてて安全には下れない、ということが、
  結構起こるんではないかと思います。
  ……ということをね、今回学んだ。

我ながら、危ない方へ行っていたなあとは思う。
変に強気で進んだりしないで本当に良かった。
これも『ゼルダの伝説』をしっかり遊んでた経験があったからこそだな。
半分冗談、半分本気。

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しれっと書いてますけど、ワリとガチにスリリングでしたよ。

マそんなエッチラオッチラがありつつも、4時間弱で山頂到着と、
ほぼコースタイム通り。
2回の迷いで数十分ムダにしているので、途中のペースが速い目なのだな、自分は。

山頂では、北側がすっかり雲の中で期待したほどの眺望は得られず、
コース途中にあった滝もなんとなく堪能できずじまい。
ただ、ほぼ常に寄り沿って登ることになる沢の流れはずっと美しく、
またコース途中にときおり現れる小さく開けた山の踊り場のような場所は
「『ドラクエ』だったら、ここで何かイベントが起こるんだろう」
と思わせる、本当に妖精が踊っているところに出くわしそうなあざといほどの美しさで、
ああ、黎明期にRPGを作った人たちはきっと、
こういう地形のあることや、その美しさ・神秘性を知っていて、
ああいう場面を生み出す気になったのだなとボンヤリと感じたりしておりました。

  山は小さなRPGだ。アクションRPGだけど。


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3つあるはずの大きな滝の1つを、いつの間に見過ごしてしまったのかが、
ちょっとわからない。それも、3つのうち最大のやつをだ。

6時45分くらいに笹子の駅を出発し、山頂に着いたのが……10時半を過ぎたくらい。
あまり広くないそこでお昼を取ったりぼんやりしたりで11時半頃まで過ごし、
初狩の駅に下り立ったのが14時45分頃だったから、
トータル8時間、うち休憩1時間だから、まあまあ、
行きつ戻りつしたコトを考えれば良好な時間管理だったのではなかろうか。

尚、下りも沢を渡るポイントが頻発し、
いい加減慣れはしたのだけどやはり一箇所だけ、
「そっちだとは思うんだけど、本当にそっちなのか?」
と思うようなポイントがあって、しばらく躊躇してしまった。
フムウ。

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そんな場所にはロープを張れば良いとか、案内札を立てれば良いとか、思うけども、
そこが中級たる所以でもあるのだろうし、
マそもそもが娯楽の場でも生活の場でも、
言ってしまえば人の領域ではないところなので、
人に親切であることを求めるのは、ちょっと居心地が悪い。
勝手に立ち入ってる、というスタンスだからね。お客様ではないんだ。

まあ親切に「初狩駅 → 」と札のあるところに限って、山地図を見ると
「……と標識があるが、そっちの尾根筋はまだ整えられていないので、
 経験の浅い登山者は尾根筋を逸れた踏み跡のしっかりしている道を行くのが正解」
とか書かれてあって、
中級とはいえ、人為的にムダに難易度を上げる仕掛けはどうなんだ、と思わないではなかった。
そこはやさしくしてください。

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あと、下山中は風が吹く度に木が揺れて、高いところからこーんこーんと
ドングリが落ちてくるのがとてもいたずらで心が和みましたです。

1000m登るだけあって、傾斜は全体的に急気味だったと思う。
それは下りに特に顕著で、登りで弱った足腰に結構な緊張を強いられた。

広いとは言えない足場の道が長く続き、大きく踏み外せば
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
と、数10mはゆうに近道出来てしまいそうな箇所も多々。

中には近道じゃなく、そのままあの世行きワンチャンあるで的な地形もあり。
「……まあ人生の最終的なゴールに連れてってくれるワケだから、
 近道と言えねえこともねえな! ガハハハハハハ!」
などと、益体もない強がりを引き連れて下っていくしかないオイサンであった。

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 ▼▽▼昭和ブラザーズ▼▽▼

尚、ようやく辿り着いた初狩の駅では、
 到着:14時50分
 次の電車:15時40分頃
と、小一時間待たされてしまった。
1時間一本か……まあそんなモンだろうな。
電車が来る頃になると駅には同様の登山者が10数名溜まってしまっていた。

  余談だけども、その中で異彩を放って印象深かったのが、
  法事か何かで近くに来てたっぽい、
  礼服姿の若い夫婦(と言ってもオイサンと同じかチョイ上くらい)と、
  そのお父上(たぶん奥さんの)と思しきご老人の3人組。
  たぶん他にも同じご一族はいたのだろうけど、目立ってたのはその3人。

  昭和のイロオトコみたいな風体のダンナは、
  それが素なのか気取っているのか変に格好つけた空気をまとっていて、
  奥さんのことを「きみ」と呼び、落ち着いた風の低い声で、
  細々したことまで場を仕切りたがる。

  空いたベンチに「きみは座っていていいよ(むしろ座っていなさい)」、
  「きみはこっちの荷物を持って。僕はこっちを持つから」、
  「きみは先に行って待ってて、おとうさんは僕が……」と、
  然して座っていたそうでもない奥さんに指図して、
  気使っているのかなんなのか、
  奥さんのしたいこと・して欲しいこととはチグハグらしくてもう、
  あちらこちらでコツンコツンと小さな衝突を生んでいる。

隣りにいてもまあ、面白いやら居心地が悪いやら、
イヤ面白がっちゃ悪いんだけど、
どっちかというととても面白くてもう、もっとずっと聞いてたかった。

  マ家族、夫婦なんてもんはね。
  どこまで行ったって個人の集まりの、画一した姿を持たないモンですから、
  これはこれで正しいんだと思いますけどね。
  ヨソのダンナが奥さんをどう呼ぼうがいいんですよ、ええ。
  それを「面白えな!」と思える人間がそこにいることもまた、同時に間違いじゃないハズなんでね。

マそんな、
山登りなんていう昭和のホビーを堪能するオイサンと、
昭和でときの流れの止まったような山梨の山間の風景と、
昭和のオトコのおかしな矜持の代表みたいなおかしな旦那とその家族が、
なんだかおもしろいタイミングで交錯したなあ、という瞬間でした。


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ラスト、山関係なかったな。
でもいいシメだったよ。

しかしまあ、どうなんだろなあ。
自分は本当に山登りが好きなんだろうか? と疑わしくなってしまう山だった。
毎回下山では飽きちゃって、
「あーもーさっさと下ってアイスコーヒー飲みてえ」
って思っちゃうのよね。
人里を離れ、安心しきって「もう下りたくねえ」ぐらいのことをね、
言うかと思ってたら。

帰ったら八王子で温泉に浸かってから帰ろうかなー、なんて思ってたんですが、
ただでも本数の少ない中央本線が遅れてたりしたので、
面倒になってまっすぐうちまで帰りましたとさ。
ポテチン。



マそんな感じでヒトツ。



あまりのうどん食べたさにジョギングを短めで切り上げた夜、
「宗教関係のセールスはお断りです」と貼り紙のされたアパートの半開きになったドアから
怒号が漏れ聞こえ、
「心に安らぎが不足しているのではないか」
などと考えてしまったオイサンでした。

スピリチュアル。



 

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2015年10月12日 (月)

■然伽巳日記[Sagami-Nikki]~大道芸に酔って山に登るのこと(前篇) -更新第1008回-

2015年の7月クールも終わってしまい、もうすっかり秋ですね。
10月……。
京都、なんかいいんじゃないですかね?

紅葉燃え立つ秋の京都、
背中にうまい棒をギッシリ詰め込んだでかいカゴ背負って、
五条大橋の真ん中に立ちはだかりたいですね。
モチロン、職質されて「拙者でござるか……。拙者、うまい棒弁慶と申す!」
って言いたいだけです。

オイサンです。
四十になりましたよ?

今年は涼しくなるのが例年に比べてとても早い気がしますが、どうですかね。
皆さんトコもそんな感じ? そんなでもない?
9月の5連休……シルバーウィークに入る前、近所をチョイと歩いた時に、
金木犀が、その甘い香りで町を包み込み始めていて、
確か以前は10月の頭くらいにその香りを感じた記憶があるので……いつもよりはちょっと早いんじゃないかな、
と思うオイサンです。

マどっちが妥当なのかは知りませんけども。

そんなんで、なんだかんだと書かないといけないコトは溜まってるんだけども
マ手近なところからやっつけてしまおうかという短絡見切り思考で発進!
微速前進!



■□■シロガネーゼの迷走■□■



がたがたやってる間にシルバーウィークが終わってしまった。
実りのない連休だったという実感がある。
土曜日を4回やったあとに日曜が来て終わった、みたいな、連続間のない5日間だった。
もったいないことをしたという気分はある。

大きなイベントは、連休初日にアラフォーと行った本厚木の肉ホルモンフェスティバル。
最近、こういう食べ物系のイベントって多いね。みんなお腹空いてんのかね。
あと、3日目・4日目(月・火)に行ってきた、滝子山のロンリー登山。
最終5日目は、アラフォーと小諸・新潟お土産交換会。

しっかりと遊んではいるな。

つまり、オッサンと会って、一人で山に登って、またオッサンに会うという
いかにも孤独なオッサンの、色気のかけらもない連休でした。
孤独死へのPrelude。

あー、でも最終日にネットで見つけたキュアトウインクルのエロ画像は最高でした(さいてい)。
孤独腹上死へのPrelude。



■□■本厚木で食らう肉、そして漫談パフォーマー■□■



パパさんはお肉が好きですね。
伊達にイタリアでモテモテのお墨付きをもらってらっしゃらない(どういうことだ)。
オイサンも、6、7年前まではサモアかトンガ辺りに行けばモッテモテの自信があったのですが、
今ではそれも(それはただのデブだ)。

それはサテオキ、厚木あたりはどうやらホルモンが有名、というか、
それで売り出したいらしく。シロコロ、とかなんとか? 詳しくは存じませんが。
それをうまいこと売りつけるために肉祭りをやるとのお誘いを受け、
前の週の小諸土産をお渡しする都合もあって本厚木へ。

Dsc06155


よく晴れたいいお天気で、会場のビール売りのお兄さん曰く、
「前日は雨でサッパリだったから今日は頑張らないと」とのこと。
パパさんが人気の肉寿司を買いに並んでる間に、オイサンは飲み物を調達して回ります。
パパさんのお目当てはその肉寿司だったらしいのですが
オイサンはこれといった目当てのお肉があったワケでもないので、
会場で目についたゴツいソーセージと、トンコツ水餃子をチョイス。

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  本当は水餃子じゃなく、その隣の肉の塊を焼いたヤツにしたかったのだけど、
  1400円した上に金券と電子マネーの併用ができないということだったのでパス。
  そこまでのこだわりはない。
  会場内では現金は使えず(飲み物はOK)、
  入り口で販売している専用の金券か、交通系電子マネーのみ使用OKという現代っ子仕様。

イヤ、どれもなかなかのお味でした。さすが肉寿司は突出して美味しかったです。
ゴハンがもうチョイしっかりしてたら寿司としての完成度がもっと上がっただろうか。

 ▼▽▼大道芸人ともよちゃん ▼▽▼

デお肉も良かったのだけども、それよりも何よりも面白かったのが、
肉会場の反対側のステージでやっていた、お兄さんのファイアーダンス大道芸。

そう、この日はとてもお日柄もよく……夏の断末魔のような暑さだったので、
ものっすごい日向に設営されていたステージの観客席には
人が全く寄り付かないという、芸人のお兄さん的には超アウェイな環境。
雨では話にならないけれども、天気が良すぎるのも考え物です。

今年は涼しくなり始めるのが早いくらいですが、
お日様がチョイとばかり本気を出せば、まだまだお年寄りの一人や二人、
熱中症で軽く昇天させられる時期です。赤子の手をひねるより易しい。

そんなことで、
お肉を食べるのに適した人の多く集まる木陰のベンチスペースは
ステージから20mは離れていようかという距離にあり、芸人お兄さんは超ロンリー。
走れゴメスのように。

▼Lonely Way ゴメスのように



しかし……まさかここから、お兄さん・奇跡の大逆転劇が始まるとは、
そこで肉食ってた人間のほとんどが思っていなかったことでしょう。
オイサンだって、あそこまで見事にやりきってみせるとは思わなかったよ。
本当にすごかったんだから。

オチから言うと……約30分後、お兄さんがステージを終える頃には
あれだけガラガラだったステージ周りの客席……
ざっと4、50人はかけられる長いす群がすっかり埋まり、
その外側にも2重、3重に立ち見の人垣が出来るくらい観客が集まって、
それはそれは、大したステージになっていました。
すごい!

「突然日が陰って、そこで見るのが苦ではなくなった」とか、
「ほかに座るところがなくなった」とかいうオチではありません。
かといって、お兄さんの芸がひとえにすごくて、黙ってても客が吸い寄せられていった、
というのでもありません……イヤ、この言い方は誤解を生むな。
お兄さんの芸自体も、なかなか十分に素晴らしかったですよ。
これも掛け値のない感想。

しかしそれ以上に、
「客寄せのための」お兄さんの振る舞い、芸、構成、手順が、実に素晴らしかった。

逆説的ですが……お兄さんが黙って同じ芸をやったとしても、
オイサンはここまで感動しなかったでしょう。
彼が芸を尽くし、言葉を絞り、手練手管を尽くして
「芸を見せること」と「客を寄せること」を段階的に融合させて見せたからこそ、
二つを合わせてより感動的な芸、ステージになった……と、
そんなこと考えて見てるのはオイサンだけかも知れませんが、オイサンは思います。

  マあれで感動すんのかって言われたら知らんけども。
  多分、オイサンの真向かいに座ってたクラッシャー・ジョウ(4X)も
  似たように考えていたに違いありません。
  出だしはちょっと、ノリが押しつけがましかったかな。

……マそれはちょっと言い過ぎかも知れませんけども、
でもね、本当に見応えのあるステージであり、ステージづくりだったですよ。
コレほんと。
観客ゼロの頃、

 「どうか、どうかもっと近くに来て見て下さい! 僕はさみしいです!」

と感情に訴えるだけから始まって、

 「もうね、近くまで来ないと見えないような、地味な芸をやります!」

と、ホント手元でだけチマチマチマチマやる水晶玉の芸を始めたかと思うと
(しかしそれも本当に見えないワケじゃなく、
遠目でもギリギリ見えるくらいのことをやってみせるのだからソツがない)、
時々大きな芸をやって目を引いたら、
今度はギリ失敗するような芸をやって笑いを誘い、
子供を呼び、その親を吸い寄せ、いくらかの人が集まったら今度はその人たちに

 「あなたたちは良いヒトです!
  どうか人垣を作って、遠くの人たちには見えないようにお願いしますw!
  今からもう、この目の前でしか見えないことをやりますので、
  大げさに喜んでください!
  ハッキリ言います、サクラをお願いします、いいですかw!
  そうそう、上手ですねw!」


とかなんとか、もうロコツに客寄せトークをやって見せる。
十分に観客が集まって芸のシメが近づくと今度は、

 「皆さん、私の芸もそろそろおしまいに近付いてまいりました。
  もうお分かりですね。お会計の時間ですw!
  私は今日このイベントの主催者から、パフォーマンスをやる『許可』はもらっていますが、
  『出演料』は一銭もいただいておりません。
  考えてみてください。特に大人の皆さん。
  私のような大道芸人が、どうやって収入を得ているかを!
  最後のパフォーマンスのあと、僕がここに帽子を逆さにして置きます。
  お分かりですね? ★紙のやつがいいです。
  ハッキリといいます。お金をください。
  お父さんお母さん、子供に5円10円持たせて出した気になるというのはやめてくださ い。
  ちっとも嬉しくありません」



とかもう、最高です。

いやー、オイサンはこういうのに弱いw
あんまり見応えがあったので、色々含みで映画一本分くらいのおヒネリを奉納してまいりましたです。
同じ芸人(おや?)として、学ぶべきところがたくさんありましたから。

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その後は一旦海老名ちゃんのおヒザ元に河岸を移し、
随分前に2度ほど訪れたコーヒー屋さんでお茶をして、解散。
ええ、勿論今回もキッチリ道に迷いましたとも。
プロですもの。
あの辺、今すごい工事してんのな。
海老名ちゃんを古くからよくご存じのパパさんもちょっとびっくりしておいででした。
ちょっと感慨深げでもあって。

  海老名ちゃんのあの辺を工事 とは。

ちなみにパパさんは最近コーシーに凝っておられ、
「粉を買ってきて淹れる」ポケモンから
「豆を買ってきて、自分で挽いて淹れる」ポケモンに進化したかと思ったら、
豆も種類だけじゃなく焙煎具合やらなんやら頑張り始め、
とうとうブレンドを始めたようです。
男子三日あわざれば刮目して見よ、を地で行ってる感じです。
目がチカチカします。
まあくっついているとちょっと変わったおいしいコーヒーにありつけるので、
引き続きよろしくお願いしたい所存。

「ブレンドを始めた」と聞いて爆笑してしまいましたが、
バカにしてるわけでは無論なく、
「らしさ」が極まっていく潔さ・迷いのなさへの賛辞だと思っていただけるとありがたい。
なんかこう……そういう痛快さ、愉快な気持ちになるよね? ならない?
らしい人がらしいのって、嬉しいよ。
オイサンもアレだな、お返しにお菓子くらい焼けるようになってみるか?



……と、恒例、ここでまたちょっと長くなってしまったんで切ります。
切絵ちゃん。(言いたいだけか

Ap9290022 Ap9290018

Ap9290019 Ap9290028
うまるちゃん終わっちゃいましたけど切絵ちゃんはえいえんにかわいいですね。
最後のうまるも好きです。



続きはSWウィーク後半、山に登った話です。
ではまた。


 

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2015年10月11日 (日)

■焼きビーフンの描く夢~上野の森美術館で『蒼樹うめ展』を見るのこと~ -更新第1007回-

……秋ですね。
オイサンです。

秋と言えば、芸術の秋。
『ひだまりスケッチ』って、美術のマンガなんですよね。

……ここまで読んで、自然に阿澄佳奈さんの声が聞こえてきたあなたは出来る子。
そしてそこから今日の話題がなんなのかピンと来たあなたはやればできる子。

はい、よくできました。
そうです、上野の森美術館で開催されてる『蒼樹うめ展』に行ってきました。

オイサン、多分この美術館に来るのは2度目です。
過去、母に頼まれてピカソ展を見に来たのは、確かここだったと思う。
 1回目:ピカソ
 2回目:蒼樹うめ
だよ。すげえなウメス。

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マそんなことで、うめてんてーの世界に死ぬほど浸ってきたので、
夢のパステルワールドにご案内。
ちょっと刺激が強すぎて、いろいろあふれ出てしまってますけど、いいの。
そういう日記だから。

届かない北斗七星、ひしゃくのドラマ!



■□■ ウメス世界のなりたち □■□



曲がりなりにも美術的な展覧会なので、展示物の撮影はキホン出来ませんでした。
これがフツーなのかは知りませんが。
マ出来なくてフツーかな、となんとなく思う。

なので、先ずは大体の構成からご説明。

展示は作品分類で大きく4部にわかれていて、
その合間合間に純粋な作品展示とはちょっと違った
アトラクション的なお遊びコーナーがはさまってました。

 ▼▽▼ 展覧会構成 ▼▼▽
  1.~4.が、主たる作品展示の流れ、a.~e.が、アトラクション的な展示

  1. 神話前史~うめてんてーが蒼樹うめ先生になるまで
  2. 神、降臨。~『ひだまりスケッチ』の時代
   a. ゆのっち絵描きうたのコーナー
   b. 生原稿掲示のコーナー+ゆのっちの部屋再現コーナー
   c. うめてんてーの原稿が出来るまで(執筆過程を、ビデオで上映)
   d. うめてんてーのシゴトバ再現
   e. うめてんてー・ライブドローイングのコーナー
  3. 『魔法少女まどか★マギカ』の時代
  4. その他のオシゴト



■□■ 総評 □■□



デ、感想。

ものすごい月並みですけども、先ずは個人的に、
「自分はやっぱり『ひだまりスケッチ』が好きなんだなあ」
と、しみじみ感じた。
ウソ。
しみじみでは済まなくて、入り口のところで怒涛のように押し寄せてきて、
いきなり感極まってしまった。

  入場ゲートの前に立ったとき、ものすごい体温が上がって、
  なんかへんな汗がぶあーっと出ました。
  アタマがかーっとなってね……
  オイサンよく分かんねえけど、好きな子の部屋に初めて上がるときとか、
  きっとあんな感じなんでしょうね。
  ……ム。
  でも中学ンとき半分付き合ってたようなコの家に上がった時も
  ここまでの反応はしなかったな……。
  やはり俺の愛は壊れているのか。

もう随分長いこと近くにあるのでよく分からなくなっている部分もあって、
いつか終わるんだろうなとは思っているし、
死ともいえる、作品の停止を既に受け入れてる節もあるのだけど
(一度終わったようなものだし……)、
こうして久しぶりに「改まって面と向かう」機会を設けられると、未だにちょっと緊張してしまう部分がある。
あー、うわー、えーと、何着て行こう? ひ、ひさ、久しぶりやね、元気やった?
……みたいな感じ。

作品群は、しっかりと鑑賞。
オイサンの場合どうしても『ひだまりスケッチ』が中心になってしまいますけども、
「蒼樹うめ」の世界を存分に堪能。

作品点数がどのくらいだったかちょっとわかんないですけども……
(図録を数えるのが面倒くさい)、
見て回るのに、ざっと2時間弱。それも終盤、若干駆け足気味で。
ただし、人がとても多くて、一つの作品を見るのに時間がかかってしまう
(観覧に列などはないのだけど、作品の前に人垣が出来てしまうと見えるまでに時間を要する)
こともあったので、そういう時間も含む。

あと、充実のガイド音声端末。
総収録時間、35分。
うめ先生ご自身と、ゆのっち役のアスミンと、まどか役の悠木碧さんが出演
(って言っていいのか……)されており、
一人での解説はもちろん、二人・三人でのおしゃべりで展開するという
美術展の音声ガイドと思えない構成でこれまたサービス満点。
よくやったなこれも。
入り口で借りられる。\700ナリ。
ただコレね、コレはコレで面白いんだけど、
作品を集中して見るには若干、うるさいかもしんないw
イヤ、聴き終えてからゆっくり見ればいいんだけどさ。
人も多くてあんまり立ち止まってもらんないし、鑑賞の環境は、あまり良くなかったと言える。
もったいない。



■□■1. 神話前史~うめてんてーが蒼樹うめ先生になるまで□■□



てきとーにゴツいタイトルにしましたけども、よーするに
『ひだまりスケッチ』以前、それも幼少期の作品から、プロ手前・美大での習作などが展示されてた。
小学校の時の謎の版画(6段の跳び箱を飛んでるがなぜか「5」の段がない)とか、
ゴジラっぽい怪獣を塗ってあるが、何故かレインボーとか。

  そしてそのレインボー怪獣をあしらったグッズが物販でソッコー売り切れてるあたり、
  蒼樹うめファンの「分かってる」具合がすごい。

お習字の作品とかね。
確かに、「蒼樹うめ」のルーツ過ぎるルーツを探るには重要な展示であるとは思う。
しかしうめてんてー、そのレインボー怪獣を自ら
「本展覧会の中で一番ハイセンスだと思う」
と言い切ってしまうのはどうなんだw
そんなだから売り切れちゃうんだろw!



■□■2. 蒼樹うめと『ひだまりスケッチ』□■□



オイサンの『ひだまり』との関わりはアニメ第1期開始からなので、
原作2巻が既に出ているくらいからのお付き合いですし
(それでも今のファンの中では前半分には入るくらいの古さだとは思うけど)、
「まんがタイムきららCarat」本誌も追いかけてるワケではないので、
『ひだまり』一つに絞っても、見たことのない絵・関連作品は多数。
また、展示にはかなりの割合でてんてー直筆のキャプションが付けられており、

  「わー、知らない絵だ!」
  「おー、知ってる画だけど元はこんな感じなのか」
  「コレ描いた時、てんてーこんなこと考えてたのか……」


の様な、発見はたくさんあった。
反対に、思い出すことも幾つか。

今でこそ宮子スキー・なずなスキーな私ですが、
今回、等身大抱き枕カバーが展示されているのを見て、
そういえば『ひだまり』で一番最初に好きになったのはヒロさんだったなあと思い出した。
ヒロさんのちょっとまくれ上がったスカートから除く、
他の3人(+1)と比べると明らかに「ぽちゃむちっ」とした太ももに、
ナゼか記憶が呼び覚まされた。
ナゼそれを見て思い出したし。分かんねえけど。

  どーでもいいけど、うめてんてーは「ぽちゃむち」を描かすと
  ものすごい火力を発揮しますね。
  今回の展示では、そんな絵ヂカラも再認識しました。
  すごかった。
  一度、渾身の力でつきたてのお餅を描いて、サトウ食品あたりにプレゼンしてみればいいんだ
  (おかしな提案をするな)。

またオイサンはコミケにも行かないタチなので、
コミケで売られるようなグッズとか、イラスト集に載るような画なんかとも面識がなく、
「ぎゃーなんだこれ!」
ってなるようなのも多々。
特に、背景までびちっとキマったイラスト集の絵なんかは見た瞬間へんな息がもれてしまいました。

  TwitterのTLでおなじみのアイコンの元絵も発見w
  あの人のあのアイコンが、原作2巻オマケの限定カレンダーのものだったとは……。
  全然知らないはずのグッズなのに、「む! これは……見たことあるなw!」
  と思えて楽しかった。

ガイド音声で「ひだまり荘周辺の地図設定もあります」と聴いて
ものすごい喜び勇んで探したのに、
「ざっくりですよw!」というガイド通りのざっくり加減でちょっと残念でした……
てんてー、これはお使い地図ですw!

けど、ツワモノひだまらーくらいなら、
内部資料はともかく、公式絵であればこの辺のものは全部網羅してても不思議はないかな?
というくらいの作品数でした。

まぁーでも、ここが膨大だったね。
芳文社を支えて10年だもんなー。

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あと全然関係ないけど、最近、新一年生の茉莉ちゃんと、『ドリクラGogo.』のノコタンシショーが
妙にかぶるときがある。
およーふく好き同志ってのもあると思うけど……なんでだろう。



■□■3. 『ひだまりスケッチ』以外□■□■



マそんな、うめてんてーと言えば『ひだまりスケッチ』メインでしか関わりを持っておらず、
その『ひだまり』でさえガチ勢に比せばユル目のオイサンなので、
それ以外の作品ともなると、面識はより希薄に。
初めて見る物のオンパレードでした。

メジャーな『まどか』でさえ、
公式メインビジュアルかその付近にあるものでもないとあんまり知らない、という事態が勃発。
そもそも、『まどか』でもうめテンテーはキャラデザインという立場でお仕事をされてるワケですが、
あくまでもデザインであって直に絵を描かれてるわけではないので、
展示を眺めながら
「……そういえば、「うめテンテーが描いた『まどか』」ものを見たことは
 ほとんどなかったかも」
と考えていた。

『まどか』に関しては、
自作のマンガではなくあくまでデザインとしての関わりであるがゆえに、
より細部に対しててんてーご自身が「意図」を込めておられたように思う。
その「意図」についての細かいキャプションが丁寧につけられていたので、
『ひだまり』を見るよりも発想の勉強にはなった。

  ああ、こんなこと考えてこういうフォルムにしたんだ、みたいなことです。
  実際「機能する」モノであれば、
  より深く……というか、持たざるを得ずして意味を持つのでしょうけども、
  「目を引く」「存在を象徴させる」辺りが機能のメインになる2次元世界のデザインは、
  より純粋に意図だけを映し出していて面白い。
  『ひだまり』は日常であるし、装丁よりもより振る舞いでキャラクターをデザイン出来るので、
  デザインに現れる密度は、画的にあまり高くないのかな、と思った。
  もちろん「らしさ」はしっかりと埋め込まれているのだけど。

  個人的には、杏子の、シンプルさと大胆さが上と下でがばっとせめぎ合ってる感じの
  バトルユニフォームが好きです。
  槍(と見せかけて節棍だけど)使いっていうのも好きなポイントだけども。
  マ「よく食べる聡明ながらっぱち」が好きなだけかもしれませんが。

『まどか』の他には、
『きららカリノ』だとか、絵師100人展に出展した絵だとかが展示されておって、
これらは本当に全く、オイサン未見。
こちらの方にもハッとさせられる作品が多数あって、イヤハヤほんとに。
いくらか見知ったつもりのお友だちの家に上げてもらったら、
なんかもう全然知らないことが色々見つかって、ビックリするし笑ってしまうし、
あっという間の2時間弱でした。

  そう、大体、全部見て回るのに2時間弱かけた。
  その後、物販で10分くらい。

しかしまあ、ホント
「かわいい女の子を描くのが好きなんだなあ……」
と、若干呆れかえってしまった。
砂糖菓子で出来てるのは、てんてー、あなた自身なんじゃないのか?
焼きビーフン食ってて大丈夫か?

……まあ、中身がオッサンだから可愛い女の子書くのが好きなのかもしれないけども。
どーなんだろ。中身。
その辺を、もうちょっと掘り下げるというか、上手く探り当てられる展覧会だと良かったなあ。
図録のインタビューにも、その辺に突っ込んだ話はなかったな。



■◇■3. アトラクション的なもの□◆□



最初に書いた通り、展示の間にちょっとしたアトラクションとかお遊びが挟まって、
それも面白く、ファンサービスとしては上々。

  ▼a. ゆのっち絵描きうたのコーナー

……のコーナーは、
モニターからうめてんてーの肉声で絵かきうたが流れ、
ゆのっちのへちょ絵が描けてしまうので
テーブルが用意されていて、展示の入り口で渡される用紙(なぜか2枚もらえる)に
描いてみよう! 描いた作品は、壁に貼っていこう!
……というもの。
オイサンもばっちり描いて貼ってきました。

てんてー曰く、
「自分の絵を余りにも見慣れてしまっているような、
 そんなありがたい人が来てくれたときに楽しめる展示ってなんだろう???
 と考えた結果、絵かきうたとかいれてしまった」
(図録のインタビューより)

のだそうなw そっかーw 入れてしまいましたかw

  ……どうでもいいけど、まだ会期中なのに、ネタバレしてしまっていいのかな。
  っていうか、美術展でネタバレってなんだよ。
  いい、イイ。書いたれ書いたれ

……いま書いててちょっと違和感があったぞ。
ファンサービス。そうか、ファンサービスか。
美術展に「ファンサービス」って……要るのかね……???

  ▼b. 生原稿掲示のコーナー+ゆのっちの部屋再現コーナー

生原稿・ネタ帳は、ガラスケースに入れられての展示。
原稿のペンの線は、なんか見惚れてしまうかわいらしさでした。
線がね、可愛らしかったんですよ? 信じられます?
見ているときはあまり意識できず、
「この線の感じは……なんだろう???」
と思っていたのだけど、そうだ、いま思い返してみると、あれは「可愛らしかった」。

  オイサンはマンガとして好きな絵柄に、
  真っ先に挙がってくるのがみず谷なおき先生で、
  次いでゆうきまさみ先生、河合克敏先生、魔夜峰央先生などが挙がってくる。
  線がシンプルで、ひと目ですかっと決まっているのが、基本好き。
  その系統に、うめてんてーはおられると思います。

あと、ネタ帳。
ネタのメモやら、プロット的な物がずわーっと殴り書きされてるんだけども、
その最下段に気になる一言が。

  「NTT かげもとさん XXXの件?」 

先生w 電話メモです!!
くそう、オレもNTTに就職すれば良かった! かげもとさんうらやましい!!!
↑ お前はそんなとこばかり見てないでネタを見ろ

ゆのっちの部屋再現、は……ひだまり荘のゆのっち部屋を、
なんつーか、書き割りのような調度で再現しているコーナー。
ここは写真撮影OKだったんで、お写真を載せます!!


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あと、この部屋の中に大きい付箋が置いてあり、
てんてーへのメッセージを書き残していけます。
今晩のゴハンのリクエストとかが出来ます(応えてもらえるとは言ってない)。

※尚、筆記具のえんぴつが置いてあるのですが、
  いくらそのえんぴつが書きにくいからといって、
  持参したふでぺんを使って書いたりしてはいけません。

おじさんみたいに、係のお姉さんに
            やんわり注意されてしまいますよ!!

スミマセンデシタ……ダッテナンニモカイテナカッタンダモン……エンピツ、ミョウニカキニクカッタシ…

  ▼c.うめてんてーの原稿が出来るまで(執筆過程を、ビデオで上映)
      &
   d.うめてんてーのシゴトバ再現


ここでは、うめてんてーの原稿制作過程のビデオがループ上映されてます。
絵描きさんたちには垂涎の!やつ!!だったんではないでしょうか。
オイサンは……正直、あまりにも人がたかっていて、
見たい優先順位的にはそんなに高くなかったんで、チョイチョイ見てパスしてしまいました。

「シゴトバ再現」コーナーは、てんてんのオシゴト机がまんま再現されている、
とのことです。
モニターやら、タブレットやら、ティッシュカバーやらフィギュアやら。
どなたかが呟いておられましたが、
マウスパッド? だか コースター? だかは、
任天堂のポイントを貯めてもらえる景品だったそうなw
コースターそのものよりも、
てんてーがどんなげーむ買ってポイント貯めたかの方が気になるわwww

  ▼e. うめてんてー・ライブドローイングのコーナー

そして、本美術展最大の目玉展……大目玉!!(にほんごがあやまっている)、
てんてのライブドローイングステージ。
……って、オイサンは見られなかったんでどんなご様子だったのか知らないけど。

小さなステージの壁に大きなキャンバスがかかっていて、
日に何分か(何時間か?)てんてーご本人がやってきては、
イラストを少しずつ完成させていく……というシロモノ、……らしい。

  だって見てないんだもん!! 見たかったよう。

なんか見ていない者の身としては、
あの小さなうめ先生が壇上に現れて目の前で絵を描いていくとか、
にわかには信じられないので……そういうものらしい、ということだけお伝えしておきます。
こちらからは以上です。



●○● Closing~作家の個展を見に行く、ということ ○●○



とまあ……約2時間、うめ漬け・うめ尽くし。
空気が、色合いが、全部蒼樹うめで、思えば最初に感じた高鳴りを
「好きな子の家に上げてもらう」と表したのは正しかったのかもしれない。


  ウメテンテー「うめ時空にひきずりこむのだー」


ゲートからあっちはうめ先生の作品時空で……
てんてーの、原稿用紙だかPCだか分からないけど、パレットの中に入り込んだようで。
くぐる瞬間、心臓の具合がおかしくなるのもちょっと分かる気がする。
まるでうめてんてーがずっとそばにいて、あの声で語りかけてくるようだった……すげえ。

……と、思ったんだけど。

音声ガイドの密度がものすごくて、
入ってから出るまで、殆どずっとてんてーの声を耳元で流しっぱなしだったから
当たり前だったw。

リアルに囁かれっぱなし。

あと、上の方で書いててちょっと気になったんだけども……
今回のような美術展に、果たして「ファンサービス」は必要だろうか?

来場されるのは多かれ少なかれ、作家なり、作品なりに興味のある「ファン」なのだろうから、
それはあって決して悪いことではないのだけれども、
なんというか、
「これまでやってきたサービスの結果を、一度サービスの手を止めて集めて見せる」
場であって、今、なう、展の真っ最中に、それが重ねて行われることは、
この展自体がまた彼女の作品となってしまって、
何かまた渦が二重三重になってしまいそうな……そんな違和感を覚えた次第。
マ別にいいんだろうけどね。
サービス精神というか、
「それをやらずには不安で居ても立ってもおられない!!」
という可愛らしさもまた、うめてんてーの作家活動を支えるファクターであることに
変わりはないのだろうから。

運営については……もうねw
連日90分の待機列が生じ、日によっては180分、300分なんていうディズニー顔負けの待ち時間で、
物販も売り切れ・売り切れの連続で、ちょっと批判にさらされ気味かもしれません。

  オイサンもね。
  グッズは売り切れで、最低限のポストカードセットを2セット、マスキングテープを一つ、
  図録を2冊買えただけです。終わ郎手ぬぐい欲しかったよう。
  ……でもいいの。十分だよ。

けどまあ……ちょっと、客の入りは尋常じゃなかったね。
まさかこんなに!! って、思ってると思うよ。
確かにね『まどか★マギカ』は、すごかったと思うんだよ。作品力が。
けど、『まど★マギ』フィーバーに乗っかった人たちのどのくらいが、
「蒼樹うめ」を意識していたかと言われると、ワリと「?」だと思うのね。
じゃあ『ひだまり』はどーなんよ、と言われたら、
胸を張って「大ヒット作品です!!」って……ナカナカ、言うのも難しいんだよw
この感じは分かってもらえるだろうか。
4期もやってりゃアンタそりゃ、って思うかもだけど。武道館に8000人は集まるんだけど。
……ねえ。
『けいおん』じゃないんだよ、『ひだまり』は。
やっぱりこう……ゆのっちじゃないけど、
「いやいや、そんな私なんか!」
っていうキャラクターなんだと……思いますよ。
来場爆発は、ちょっと予測し得なかったと思う。ある程度、しゃあねえ。

ただ、入ってから、狭くて、流れが悪くて、落ち着いて見られないというのは
さすがにいただけない。
待たせて入れた分は、やっぱりゆっくり見られるように、
待ちと列をコントロールして欲しかった。
終盤の開催ではその辺は緩和されていたことを切に願う。

あと、展示情報として、
制作年や使用画材・素材がキャプションされてないっていう指摘があって、
それについては確かにちょっとアレだなとオイサンも思ったんで、そこは突っ込んどく。
図録も最後に年代順とか一覧がなくて。
その辺、ちょっと「美術展」としては片手落ちな感が否めず……
すべてが全て、従来のフォーマットに則ってないとだめだとは言わないけど、
その辺、参照性とかね、長所があってこそ連綿と受け継がれているものでしょうから、
イイトコは残しつつ、らしさは出していって欲しかったなーと、思う。

その辺の重厚さもあってこその美術展だとはまあ、思うのでね。
せっかくやるなら、ハクもつけていきたいじゃない?

……まあいいよ! 反省を活かして、次をやればいいよ。
ホラ早くやりなさいよ!

もうアレだよ、真冬のエルミタージュ当たりでやればいいよ、てんてん展。
泊もつくし、さーすがに、早朝から4時間も5時間も並べねえだろ。

▼エルミタージュびじつかんはここです。


エルミタージュでうめ先生のサイン会……ペチカが熱くなるな……

……。



ところで。



皆さんは美術展に行くとき、どんな目的・どんな動機で臨まれますかね?
今回は「蒼樹うめ展」ということで、
「『ひだまりスケッチ』の世界展」ではなく、
「『魔法少女まどか★マギカ』の世界展」でもなく、
蒼樹うめという、マンガ家であり、絵描きであり、イラストレーターであり、
クリエイターでありアーティストさんの展覧会だったわけです。
蒼樹うめを知るための展示、と言って差し支えない。

  ただしあくまでも、「視覚方面」の作品に限定しての展示ではあったけど。
  オイサンの知っている「マルチタレント」兼「神」の蒼樹うめは、
  うた歌ったり踊ったりしてましたからね。
  あれらのパフォーマンスだって、うめてんてーのオシゴト・作品であることにはかわりがない。
  ……と、思うけどご本人がイヤがりそうだからやめておきましょうねw

オイサンは、ここまで書いてきた通り、
『ひだまりスケッチ』こそ大好きでここ10年近く来たけれど、
『まどか』を始めとする他のうめてんてーのオシゴト群にはあまり明るくない。
言ってしまえば、
蒼樹うめというマンガ家の、美術的バックボーン、
この展覧会の開催側のテーマであるところの「蒼樹うめ自身」に強い興味があったのか?
と問われれば、
……実は、というか、ああやっぱりねという感じだと思うんだけども、
さほど興味はナイ・ナカッタわけです。
多分。
少なくとも会場を訪れる動機としては、それはなかった。

  ……マそれはそもそも、
  「美術展を見に行くというのは、総体としてどういうことか」
  をちゃんと考えなかったせいでもあるのだけど。

どうして今回、この「蒼樹うめ展」を見に行こうと思ったか、ショージキ分からない。
直前まで「行かなくてもいいや」と、ある程度思っていたのも、また事実。
ペペッと簡単に思い浮かぶ動機なんて、至極シンプルに、
「『ひだまりスケッチ』だいすきー!! うめてんてーはかわいいー!!
 だから見に行く!!」
っていう、それだけなんだけども。

  ダメじゃない、ダメじゃないよ? 勿論それはダメじゃない。
  そういう来方をしてる人たちを否定する話じゃない。
  自分がそれに納得してるかってだけだ。

ある作家さん単独の美術展を見に行く動機として、
「自分が価値を認める作家の、作品の系譜(それは時系列でないかもしれない)を知り、
 考えることで、創作的・作品的なバックボーンを探りたいと思う」
ということがあるのではないだろうか、と思う。
勿論、好きな作品の実物を目の当たりにしに行く、だって良い。
目的はそれぞれで構わないのだけども、
開催が、その「作家という系」を提示しているのであれば、
受け手の目的も、ある程度そこに寄り添って良いはずだ。

……でも、オイサンにはそのどっちも無かった。
特にナマで見たい絵があったワケじゃなし、作家の総体に興味があったワケじゃなし。
ミーハー気分だったのかなあ。

見終わって、あとから考えて気が付いた……というか、
この展覧会を見に行ったことの自分にとっての意義として、

「アニメ『ひだまりスケッチ』の作品世界、
 この子たちは一体どこからやってきたんだろうか?
 ということを知ろうとすることが出来た」

ということがあるな、と思いました。
ちょっと言い方が回りくどい(ちょっと?)けれども。

自分の中心にはやはり、アニメ『ひだまりスケッチ』への興味があって、
ちょっとおかしな逆説になるかも知れないけれども、
そのパーツとして「原作」「原作者」があって、
さらにその先に「原作者が作った別の作品」がある。

今となっては原作とアニメの境目がオイサンの中では随分失われているけれども、
そのこともどうやらオイサンには、
アニメから流入した多数の要素を取り込んで、原作が今の形になっているように見える。
もしかしたら、それは原作者・蒼樹うめ先生には失礼な言いぐさなのかもしんないけれどもだ。

  アニメはやはり、制作陣が原作を解釈して、
  また再構成(再創作と言ってもいいのかもしれない。その程度には色々だろう)
  するものだと思いますから。
  無論そこには、原作への敬意と最低限守るべき線はありますよ。

どーしてだか自分がこんなにも好きなアニメ『ひだまりスケッチ』の正体、
それを好きな感情の衝動の正体を知りたくて、
自分はこの展覧会に足を運んだんだなあと、いまこうして気持ちを整理しながら腑に落ちている自分がいる。

  ……ワリとね、掘り下げて考えてみて、ショックだったりもするんですよ。
  「え? アレ? 俺、うめてんてーのこともワリと好きだったつもりでいたんだけど、
   そうでもない? 『ひだまり』が主で、うめてんてーが従だ?
   え、まじで?」
  と、結構な衝撃を受けている。

既に行かれた方、コレから行こうと考えておられる方、
もしかしたら今まさに入場待機列に並んでおられる方。
皆さんはどうですかね。
何を以て訪れ、何を持って帰られますかね。

自分がうめてんてーのどこから入ってどこから出て行こうとするのか、
これを機に、キチンと考え直してみるのは良い機会だと思います。



しかしまあ、面白いモンでね。



こうして掘り下げて考えながら図録を眺め、
『ひだまりスケッチ』以外の作品、会場で目と心を奪われた作品たちを改めて眺めていると、

「うめてんてー、男の子・男の人を描きたいという欲求や衝動はないのかなあ?」
とか、
「いま描いてるものは、どのくらい描きたいものなんだろうなあ?」

なんていう、絵描きであり、クリエイターであり、アーティストであるてんてーの心が
どっちを向こうとしているのかにも興味がわいてくるので、
それだけでも「蒼樹うめ展」は成功だったのではないかな、
意味をなしているのではないかなと思います。
エエ。
バッチリとね。

自分がこの先、蒼樹うめという作家と付き合っていくのか、
それともやっぱり『ひだまりスケッチ』ありきのうめてんてー……
どこまでいっても緑色のあんちくしょうなのか。

そんなややこしく考えず、ただ楽しく笑ってればいいのかもしれませんが、
人生のひとときに寄り添っただけのものとして消費してしまうには……
自分にとって『ひだまりスケッチ』は、ちょっと大きくなり過ぎちゃったように感じるので、
メソメソとこんなことを書いてる次第。
それでも重たくはなんないのがすごいトコだけどね。

てんてーご自身が気にしてらした
「来てくれた人は楽しんでくれるのだろうか???」
ということに関してはバッチリでしたし。

……動悸がして、呼吸がヘンになるくらいは楽しめましたよ。
ホントに。
ゆのっちの部屋再現とか、やばかったですからね。
絵かきうたに悶え、
生原稿の線の可愛らしさに悶え、
幼少期の版画、5段目だけがない跳び箱の謎に悶え。

……なんか、幸せだったなあー……。
初老のおっさんだけど、ドキドキしたし、キラキラしたし、ふわふわした。

恋愛とか性愛は、どうしたって最後に、下っ腹に来るじゃない?
生き物だから。マシーンだから。\ダダッダァー/

好きな子の家に上がり込んだ、みたいなことを書いたけど、
その下っ腹の熱がない恋をしたような。そんな時間でした。



……以上!! きりがないので、ここまで!



蒼樹うめ展のあまりの盛り上がりぶりに当てられてとうとう買ってしまった
『ひだまりスケッチ×☆☆☆』のBD-BOX、そのオーディオコメンタリーで、

  小見川「こないだお姉ちゃんに会ったら、お姉ちゃんガス爆発を起こしたらしくて……」
  ミズハス「お姉さんはガスなの?」
  あすみん「気体!!??」

ってやりとり聞いて、
君ら、普通のオーディオコメンタリーかキャラクターコメンタリーか分からんやないかwwww
と思ってしまったオイサンでした。

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図録&チケット!

楽しくおいしく ラララ 書いた日記でした! オチなしごめんね!
(ウメス福音書[ひだまり・ひだまれ・ひだまりるん]より)


 

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2015年10月10日 (土)

■然伽巳日記-Sagami-Nikki- 耳元で囁く新しい物のこと~JVC・HP-AL600購入 -更新第1006回-




……。



ハイどうも。
現在上野で絶賛開催中の『蒼樹うめ展』が、日々死神を生み出す行列の大盛り上がりで、
にわかに『ひだまり』熱が再燃中のオイサンです。

なんだ、上の間は。

盛り上がりすぎて『ひだまりスケッチ×☆☆☆』のBD-BOXを買ってしまいました。

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無印『ひだまりスケッチ』と『×365』は既に購入済みで、
個人的にあまりデキが良くなかったかな、と思っていた『×☆☆☆』は、
今後また何か盛り上がりがあった時にでも、と保留にしておいたんだけども。

まさか、手を付ける日が来るとは。

マそんなてんてん展については、また詳しく書きたいと思う。
『ひだまり』に関しては、書き始めると個人的な思いばかり溢れて止まらなくなる。



■JVC製耳かけ式イヤホンHP-AL600



イヤホンを買った。JVCさんのHP-AL600-S。耳掛け式のやつ。

ここ1年くらい、音聴きにはヤマハのHPH-200を使っておって、彼も変わらず元気に働いてくれているのだけども、
ただ外へ持ち出す際、彼もヘッドホンとしては十二分にコンパクトだといえども
やはり鞄の中でそれなりのスペースを占有してしまうのが、最近になってちょっと気になり始めた。

だもんで、日常の外出用にはやはりもうチョイ小さめの、
そこまでものすごい良い具合に聴けなくてもいいから、
とりあえず気分を変えたり整えたりするのに困らないくらいに、
おおげさじゃなく音楽を聴ける程度のものがあればいいなあ、ということで、探した。
条件は

 ・あんまり高くない(5000円くらいまで?)
 ・持ち運びに便利
 ・HPH-200とかけ離れない程度の音質で聴けるといいなあ
 ・耳掛け式


……という感じ。

デ見つかったのがこちら。




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  耳かけ式については、音漏れ上等なのにそれを承知で使うのはケシカラン、
  という論をお持ちの方も世間にはおられその論にいくらかの分も認めはするのですが、
  マ様々な事情で他のタイプのもの(インナーイヤーとかカナルとか)を使えない人間もおる、
  ということでご理解とスルーを推奨。
  オイサンの好む音量は、多分よその人に比べても小さめだと思うんだけど。

ヤマハ・HPH-200さんはポータブルヘッドホンなのにオープンエア型、
対する今回の、JVC・HP-AL600-Sさんは
耳掛け式の中でも出来るだけ遮音性を上げようと努めている密閉モデル。

  昨今の耳掛け式イヤホン(アームレスヘッドホンという呼び方もあるようですが)の
  家電量販店でフツーに売られているものの相場が大体
  1000円弱~2000円弱の範囲に収まる中で、
  2000円台中盤~3000円チョイくらいで売られているところを見ると、

聴こえ方が同じであるわけは当然ないのだけれども、
少なくとも、以前中継ぎに買ってみたオーディオテクニカの900円クラスの物に比べれば、
断然聞こえは良いし装着感も良好。
音の広がる感じやこもらなさ、それに伴う透明感と、
なんと表現するんでしょう、繊細なところまで届けてくれる感じは、
さすがにヤマハ・HPH-200さんに分があるようなものの、不満は感じませぬ。

遮音性については、外から確認したわけじゃないけども
構造的には頑張ってるご様子。

あ、いわゆるエージングとかは特に気にしないで書いとるです。

↑ 相変わらず過去の状態を記憶しておいて比較・検証するのなんかは苦手である。
  エージング前後で比較できる人とかすごいなあと思いますね。
  あれはどうやってるんでしょう?
  やっぱり、ヘッドホンから出てきた音を、前も後も録音して残しておくんでしょうか。
  それとも、エージング前の音の状態を記憶してるんでしょうか。
  いずれにしても、手間暇・パワーかかってるなあと感心する。

マ少なくとも、今回の条件とした
「出先でちょっとリラックスしたり、退屈しのぎで音を鳴らそう」
というレベルには十分。十分か、それ以上じゃないですかね。
えらくいい。
お値段も全然高くはないし、どうやら後からリリースされた型番商品を押しのけて
生き残っているロングセラー品のようなのでその辺の安心感もある。

HPH-200さんと比べるとデフォルトで低音がずいぶん勝つ印象だけども
(HPH-200さんは中~高音が伸びるイメージ)、その辺はイコライザで調整して解決。
低音に包まれた中に一本、高音の芯が通るような感じで、これはこれでちょっと違った透明感。

あと、HPH200さんだと、やはりヘッドホンなので耳当て部分が大きいため
……頬骨に軽く干渉するんですよね……。
その結果何が起こるかというと、

「長時間聴いていると、耳より先にアゴが疲れる」

という、ヘッドホンの話なのか何なのか、イミの分からない状況に陥る。

  アゴて。

家でDSやPSPをプレイする時などに使ってると、
ほんとアゴがおかしくなりそうなのよね……寝転んでたりすると特に。

今回のHP-AL600-Sさんは耳以上には体に干渉してこないので、
当たり前と言えば当たり前だけど、非常に好感度高いです。

  話はちょっとズレるけど、携帯ゲーム機のスピーカーはもうチョイ頑張ってもらえぬかね。
  本来なら家でやる分にはヘッドホンなしでやりたいモンです。
  今のレベルだとせっかくの音が汚くて、どうしてもイヤホン・ヘッドホンに頼りたくなってしまう。

  そういえば以前買った、BlueToothで飛ばして家のスピーカーにつなぐ機器も
  いつの間にか使わなくなってしまった。
  充電とか、接続の手続きがどうしてもネックになってきちゃうのね。
  マそれは贅沢・モノグサが悪いんだけど。

  もし、びっくりするくらい音がいいコンフィグの機体を別バージョンで出してもらえるなら、
  ビックリ具合にもよるけど、+5000円~+10000円くらいの価格差なら、
  オイサン的にはワンチャンあるで。
  3DS・PSVita・高品質音響バージョン。
  ……マ物がスピーカーだけに、内部の作りを全部変えないとダメになったりしそうだから
  +10000円なんかじゃきかないだろうけど。

マそんなんで、なかなか気に入るひと品でしたんで、
自慢がてらにインチキイヤホンレビューでした。

マここぞ!という時には、やっぱり家帰ってからHPH-200さんで聴き直しちゃうんだけど。
そんな上等な耳してるワケでも、強いこだわりがあるわけでもござんせんでね。

あと全然カンケイねえけど、
癒しモードのサトリナさん声聴きたさに、
ついつい『幸腹グラフィティ』のBD、2巻だけ買っちゃったよ。
おじちゃんなにしてんの。





♪ 目ーにー見ーえーなーいー幸ーせはー
  こころのーどーこーかーかーらーやーって来るーのー♪ 、っとくらぁ



 

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2015年10月 9日 (金)

■ぼくと、小諸と、ボスボラス。(後篇) -更新第1005回-

倒幕 を Tバック に聞き間違えたまま、最期の時まで乱世を駆け抜けた幕末志士たちの
熱いリビドーを描いたロマン活劇ください。

オイサンです。

えーと、おかしなトルコ料理屋に行ったときの話と、
小諸に行ったときの話、
その小諸編なんだけど、そもそも別の話なんで別に続きでも何でもないです。

小諸に1泊2日で行ってきましたよ、という日記です。
9回目、初秋の小諸。

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まだ暑かった。



●△● 9月12日・13日 小諸とアースクエイク ●△●



未明、関東地方がそこそこ大きな直下型地震に見舞われた日。
「と、東京はもうだめだ! こんな町にいられるか! 私は小諸に行く!」
ってフラグ立てるだけおっ立てて、小諸に一時避難してきました。
危ないところだったぜ。(なにがだ

一応の目的は「弁天の清水の写真を撮ること」だけど、
それもまあ気が向けば、みたいなところ。
そんなにすごく行きたいわけでもないけど……久しぶりに行くか、
みたいな感じ。

昼過ぎに着いて一泊、翌日の昼過ぎに帰る、という変則日程。
地震のおかげで小田急が一瞬とまったりロマンスカーが運休になったりと、
ちょっとハラハラする要素がありつつも、
14時頃、無事小諸到着。北陸新幹線に影響がなかったのは幸い。

案の定、東京駅の新幹線窓口はなかなかの混乱ぶりで、
今回ばかりは前もって切符をとっておいて正解だった。

止まった電車の影響を考えて早めに出たので新幹線までえらく間が空いてしまった。
一本前の電車に変えられないか相談してみたところ、
前のも、自分の乗るのも満席だという。
大人気だな。結構なことです。

一旦駅を出、近くで見つけたBECKコーヒーでお茶をすすったりすすらなかったり。
屈強そうなガイジンが二人でパワフルな朝メシ食ってたのと、
しわがれたガイジン老人が、奥さんなのだろうか、
日本人女性を相手に何やらシワシワと語って聞かせてたのが印象的な光景だった。
ガイジン多いな。

 ▼▽▼ 開幕キャンディライト ▼▼▽

サテ、滞りなく、佐久平を経由しての小諸。
ちなみにこの日のお天気はごらんの通り。
秋の入り口、信州の涼しさを期待するも、あっさり裏切られ暑いほどの快晴。

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腹が減ったので、荷物の都合をつけるのもそこそこに、
ぺしぺしと写真を撮って小諸感覚を思いだしつつ、キャンディライト直行。
「なんとなく休みとかじゃないだろうな、とビビりながら訪ねてみるも
通常営業。
ただし今日のランチは……。

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チャハン、か。
初めて聞く料理だ。

相変わらずだな。Aのセットにしよう。 ← いじっただけ

さすがに半年ぶりなので(前回の来諸は2/21)、
さしものミスターキャンディもオイサンのことは憶えてないだろう……と思いつつ入店。
水を運んでくるなり、
「今朝の地震は大丈夫だったの」
とフランクな対応w
……おぼえてやがる。すごいな客商売。

小諸もチョイ、震度1か2か、くらいで揺れたらしい。
「寝てたんだけど、ケツが揺れておかしい! と思った」とか言い出す。

しかしこの店のマンガのラインナップは素晴らしいな。
新谷かおる先生の『ガッデム』がある時点で若干どうかしているなと思ってたが、
『うろつき童子』が思い切り揃ってるのに気付いて卒倒しそうになった。
メシ食いながら読むもんじゃないだろ。

本日のメニューはソースかつ重 with コロッケ。

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あいも変わらず揚げ物が絶品。お味噌汁も美味しい……染みるぜ小諸メシ。
……ところでサ。
カボチャに生クリームがついて出てきたんだけど……
これって皆さんのご家庭ではフツウのこと?
あんまりびっくりしたもんだから、写真も撮らずに食べちゃって証拠は残っていない。
写真の端っこにちょっと写ってる、オレンジ色の横の白いの、
アレ、かぼちゃと生クリーム。わかる?
決して不味くはなかったですけど、殊更、美味しくもなってはいない様な。

マそんなんで、いつも通り、おいしい嬉しい、キャンディライトの一幕でした。
しかしなんだ、小諸まで来て、真っ先に来るのがキャンディライトってのもどうなんだろうね。

 ▼▽▼ おみやげのみやさかさん ▼▽▼

帰るのは明日だからお土産は明日で良いのだけど、
宿で食べるお菓子くらい買って帰っておこう、ということでおみやげのみやさかさんへ。
コンビニ感覚か。失礼な奴だな俺は。

『なつまち』グッズをザラッと流し見て、
柑菜ちゃんネコ耳ストラップとチップスターだけを買っていくという、
キミは観光客か地元のオッサンかどっちかねと駐在さんも思わず職務質問の構えです。
みやさかのお母さんも大したもので、
半年ぶりの観光客をちゃんと覚えていて下さるものですね。
おかあさん! ぼく帰ってきたよ!

「今日は今着いたばっかで、お土産は明日また、本格的に買いに来ます」
とワケの分からない言い訳と予告を残し、スピードワゴンはクールに去るぜ。
ところでお母さん、気になるんですがその、
……レジの横に置いてるオマケみたいのはなんです?


「これですか? これはなつまち饅頭を買ってくれた人にだけつけてる、

 手製のしおりです。手作りステッカーは付けておきますね♪」



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とお母さん。
キューン♪
お母さんかわいい! お母さんをフィギュアにしたい!
お父さん、どうですかね!!?


  お父さん「やりましょう」


すみません、お父さんの意向をねつ造しました。
冗談はともかく(ヨソん家の人妻をフィギュアにするとかいういかがわしい話を冗談で済ませた)、
みやさかさんお手製のステッカーは、
「本物のシールの作り方が分かんなかったので、
 水に濡らして貼り付けるカンタンな奴にしたw」
と白状するお母さん。
いいですもう最高です。なんでも最高です。 ← ダメな客
というワケで明日、なつまち饅頭を買って帰ることは確定事項です。

 ▼▽▼ 諸・弁天の清水 ▼▼▽

一旦宿に入って荷物を置き、こころに巣食い始めた邪気を払ったら(何をした)、
サテ本日のメインイベント、諸・弁天の清水と飯綱山公園へ向けて出発です。
マ別に大したこっちゃない、散歩みたいなものです。
時刻は15時半。
なぜこの時間を選んだかというと……夕陽が差して、水も山も、きっと綺麗に映えるだろうと踏んだからだ。
浅間山は小諸の東側に位置し、諸・弁天の清水はその浅間山の西側の斜面にあります。
するとどうでしょう、
小諸の西に沈んでいく夕陽が、東側にあるそれらをきれいに照らし、
オッサンのようなヘボ写真撮りでも多少はマシなお写真が撮れるという塩梅です。
マジック! 何がマジックなものか。

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諸の集落までは、駅前からでも歩いて30分かからないくらいです。
近い。
坂はそこそこのぼりますがね。
いつものように小諸商業高校の脇を抜けてR18沿いに出、
R18に沿ってしばらく歩けば、飯綱山公園に至る上り坂に出くわします。
が、今回はそこはまだスルー。もうチョイ北まで進みましょう。

  念のために晩ゴハンを食べる予定のお店、「お食事処・まこと」さんの位置を再確認。
  トラッカーやら、近所のオッサンのたまりb……オアシスになってるようなお店です。
  前回来たときは、日曜野球部のオッサン~オジイサンが20人ばかり、
  ドカドカと入ってきて若干ビビりました。 ← ビビっとんのやないか
  隣りにはガストがあってオシャレに賑わっていますが……、
  へっ、だーれがそんなとこ行くかい! オンナ子どもの行く店だろ!? ← 暴言

前回訪れた記憶だけをたよりに(=地図を忘れた)、
ほとんどただの民家と畑の間をつらつらとぬって歩くうち、
ああ、着いた着いた。道、合ってた。
ここです、諸の、弁天清水。
小諸の駅から……歩いて30分ないくらい。20分くらいですかね。

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諸の弁天清水には、水汲みの方々がひっきりなしにやってこられます。
オイサンは16時頃から、17時チョイ前くらいまでいたのですが、
その間、人が途絶えたのはものの5分ほど。
全部で5、6組の人たちが入れ代わり立ち代わりで車を乗り付けてこられては、
大きなポリタンクにがっさがっさと汲んで行かれました。
いやあ大人気。

中でも強者のおじいさん、
オイサンが到着した時点で既にそこにおられ、
水を汲むわけでもなく、ただただ到着するやカメラを構えてばかりいるオイサンを
若干怪訝そうに見ておられましたけれど、
お互いフッと息をついた瞬間に、
「夏になるとねえ、この水草に白い花が咲いて、それは綺麗だよ」
と教えて下さいました。

ほう、水草に白い花……それはもしかして、この水草が梅花藻だとおっしゃってますか?

「そうそう、梅花藻、バイカモ。よく知ってるねえ」

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これは、驚きの新情報。
梅花藻については、オイサンもごくごく最近、テレビのネイチャー系番組で
たまたま知ったばかり。
滋賀県のナントカいう町だとか、北海道の西別川だとか、
水の本当に清い所にしか繁らないという藻で、夏には梅に似た白い花を咲かせるという。
テレビで見て、チョイと興味がわいて見てみたいと思っていたのだけども、
まさかこんな身近に生えていたのかっていうか、
既に見たことがあったということか、俺は。

  ちなみに、翌日この話をおみやげのみやさかでお母さんにしたところ、
  「へーそうなんですか! それは知らなかった、珍しいんですね!
   耳寄り情報ですねえ、多分観光協会の人も知らないと思う!」
  と驚いていたので……大丈夫かな、違う草だったりしないかな。

尚、このご老人はかなりの湧水マニアらしく、
日本中あっちゃこっちゃの湧水を汲みに回っては
その水源を飲み干し涸らせてしまうという妖怪ジジイでいらっしゃすみません後半ウソです。

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色々汲んで回っているのは本当のようで、
「白州とかもねえ、有名でしょう。サントリーの工場とかあって」
と、オマエ、なかなかタイムリーな話題振ってくるやないか!
出来る子やな! おっちゃんこないだ行ってきたばっかやで。

そんな感じで、次から次へとやって来る水マニアたちに奇異の目で見られながら小一時間、
こんこん・滔々と、湧き出し流れる澄み切った小諸の湧水を写して楽しむ。
水を撮るのは楽しい。

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 ▼▽▼ 飯綱山の黄昏 ▼▼▽

今度は日が完全に落ちる前に飯綱山公園までのぼりましょう。
光線の良い時間は長くないから、あんがい忙しいな。

……途中途中で、同行した娘の写真なんかをぽちぽち撮りつつ山頂までたったか上る。
400段の階段を直登すんのはなかなか骨が折れた。

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だいたいねえ……暑いんだよ!!
なんだい、もっと涼しいと思ってたのにこの暑さ、日差しの強さは。
佐久平に着いたときから思ってたけど、いやもう、この日の日差しの強さと来たら
すっかり、夏。

「夏のうちに来られなかったな、『なつまち』の町なのに」
と思っていたのに……小諸の夏は、まだ死んでいなかった!!
いや、大げさじゃなくね。
半袖だと、もうちょっと寒いんじゃないかなと思って懸念してたけど、
なんのなんの。
汗ダークダックスです。
なあ、赤トンボさんもそう思うだろ!?

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接近するだけでも緊張したのに、
「すんません、こっち目線もらえませんかね」
と声をかけたら、ホントにチラッとこっち見てくれたサービスのいい赤とんぼさん。
小諸は虫まで愛想がいいのか。

デ山頂。
いやあ……ここは気持ちがいい。
大きな道が近いからちょっとやかましいのが玉にきずだが、眺めの良さは一級品だ。

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誰もいないし、何をしたワケでも、おもしろいコトが襲ってきたわけでもないから
書いてお知らせ出来ることは何もないのだけど、
ただただ、草っぱらの上でぼさーっと、
夕日を浴びて風に吹かれて、写真を撮ったりボンヤリしたり、
駅前の小諸ガーデンで買ったコーヒーとビスケットをいただいたり。

この場所は本当に良い場所で……
ヒト様に何かをオススメするというのは大変むつかしく、
皆それぞれに好みもあれば事情やプラン、経験もあって、
そんな中で、たまたま自分が見つけた、
たかだか自分だけが素晴らしく良い、素晴らしく価値があると思っただけのモノゴトを、
相手の都合もロクにオモンパカることなく
「××を知らないのは、人生の半分損している!」
とかぶっ放すというのは、
マ一時期流行った言い回しで、その殆どは冗談で言われることではあるし、
配慮に欠く言い方ではあるのだろうけども、
やっぱりこう、
自分の秤以外で量り得ないモノゴトというのもどうしても存在して、
そしてその……それを頼りにしてしか表せないコトというのも……
悲しいかな、ある。
それを疎かにしてしまってはひとと何かを分かち合うこともままならなくなってしまうワケで、
「嫌われてしまうかもしれない、だがコレを手渡さないわけにもいかない!」
という……相手への信頼含みというか、相手任せのところもありつつ、
みたいな覚悟でぶっこんでくしかない。

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オイサンのような、自分で何かを生み出したり、刻み込んだり出来ない凡人には、
せめて自分という唯一絶対無二の(ありふれているものでもあるけれども)感覚、
生体フィルターを通したものをヒト様の中に残したい、
そうでもしないと自分の歩いた後に何も残らん、みたいな欲求や焦燥感が、
ひとにはあったり無かったりするのかもしれませぬ。
つまり何が言いたいかと言うと、
小諸へ来られる方は、是非ここを覚えておいて、訪れてもらいたいなあと思うと、
まあそういうことでございます。

そんなバカなことを考えながらボンヤリしているとご同輩の女性が一人、
やはりふらりとカメラを提げてやってこられ、
あちらこちらと写真を撮って回って、気が付くといなくなっていた。
ここにはそんな人間ばかりくるのかも知れないな。

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そんな感じで、この日はここまで。

帰り、あの恐ろしい山道の階段をそのまま下るのは怖いので、
高原美術館の脇から大きな道に沿って山を下り、お食事処「まこと」さんでゴハン。
焼肉定食をたのんだら生姜焼き然としたものが出てくる。
じゃあ生姜焼き定食をたのんだら何が出てくるんだろう?

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R18沿いのスーパーでちょっと買い物をして駅前を経由し、
自家焙煎珈琲こもろさんでナイトコーヒーを一服。
落ち着く。

夜、宿に戻っておみやげのみやさかさんでもらったオマケのデカールの写真をアップしたところ、
今回はおみやげ無しでいいと思っていたアラフォーが食いついたので
明日は彼の分もおみやげを買って、
みやさかさん限定スペシャルデカールとしおりをもらって帰らねばなるまい。
なつまち、罪な店舗特典の宝庫だぜ……!!

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 ▼▽▼ 2日目 ▼▼▽

2日目。起床は4時半。
日の出時刻が5時半なので、
そのくらいまでには見晴らしの良いポイントへテケテケ移動してお山の写真を撮ろうという……スパルタンな目論見。

  旅先でくらい、ゆっくり寝てればいいと自分でも思うんですがね。
  これで家族なんか持った日には、
  「お父さん、ゆっくり寝ててよ!!」
  とか、煙たがられたりするのだろうな。
  ……持てぬ。そんな理解のない身内など!

では朝ジョグ開始。
みはらし庭を経由して駅前、線路をくぐって懐古園へ入り、
水の手の展望台前から谷を越えて公園の北側へ出る。
そこからは布引観音へ、千曲川の東岸をたどって向かうコースを軽くジョギング。
観音までは行かず、布引大橋で折り返してくる。

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途中から空が雲に覆われてしまって惜しかったけど、
それでもなかなかの絶景、初めて歩く、桜のトンネルを抜ける道でした。
春に来ると良さそうね。
帰り道は以前歩いた道。
知らない道を写真におさめながらの歩きだったんで小一時間かかったけど、
真面目にジョギングしたらもっと早く、快適に走れる道でしたね。

デ、この日はもう13時過ぎには小諸を発つのでほぼ午前中勝負。
……と言っても、やることも特にないけど。
駅前のそば屋で刻みそばを食べて、
さっきちょっと抜けた懐古園をぶらついて、
お昼はそば七さんでみぞれを食べて、おみやげ買ったら……おしまい。
新しいことは何もないなw
地元のオッサンの散歩でも、なかなかこうはいかんだろうってくらい、何もない。

  一つだけ、初めて小諸へ来たときから気にかかっていた
  『茶ん須』という喫茶店を開拓する予定だったのだけれども
  日曜はやってなかった……。

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宿の朝ゴハンは抑えめにして、駅前のそば屋に向かう。
テレビに流れるワイドショーげな番組を耳にしながらすするきざみそば、うまし。
ジャスティス。珍しいことは特に何もない。

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写真撮ったって、以前載っけたのと同じなんだけどねw
でもいいの。同じであることが大事なの。

懐古園。
コースもいつもと変わりなく、入り口から反時計回りに巡る。

  ……そうだな、たまには神社から入って時計回りするくらいの変化は付けても
  罰は当たらないのかもしれぬ。
  ていうかそれだけの変化かw

相変わらずの大欅さん、水の手の展望台からの眺め、
広くなっている庭園を抜けて動物園方面、
天守台から神社へ抜けて池を巡り、おしまい。
神社ではオマケ付きのおみくじを引くことも忘れない。

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こう書いてしまうといかにもあっという間だが、
これを一時間チョイかけて歩くとなかなか充実した時間になる。
静かだねえ。
人影は希だ。
穏やかである。

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このあと、駅前の停車場ガーデンでお茶を飲み、
お昼が予定通りそば七さんでみぞれを食べ、
時間を持て余したので無意味に、疎水伝いに山の方へ向けてしばらく歩いた。
ああ、勿論みやさかさんで、おみやげのなつまち饅頭を買いましたよ。

そうそう、勿論ツルヤさんには寄って、
ツルヤオリジナルのドライリンゴやら、レモンフレーバーのポテイトやらは買いましたよ。

帰りの佐久平の駅で、目の前を通過する新幹線がやたら速い気がして驚いた。
以前何かの動画で、外国のお嬢さんが東海道新幹線の通過するのを見て、
そのあまりの早さに超テンション上がるのを見たことがあった。
そのときは「……そんなに驚くほど速かったろうか?」と疑問に思ったが、
こうして間近に見るとちょっとビックリするな。

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マそんな……代わり映えのしない、9回目のひとり小諸だったワケですが。
正直、とりあえず小諸周辺で、自分の交通手段で行ける辺りは行き尽くした感があり、
サテ何を目的に行ったものか? という気持ちで来てみたのだけれど、
ここに来るのに目的は……要らないねw
せいぜい、心により大きなのんびりを植え付けるための、
のんびりターボエンジンくらいなもので……
同じコーヒーを飲むのでものんびり3割り増し、とか、そんな感じです。

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マそんなんで、きっとまたワケもなくブラッと来るでしょうし、
また同じようなお写真を撮るのでしょうけども。
それでいいのだ。

オイサンでした。

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2015年10月 8日 (木)

■ぼくと、小諸と、ボスボラス。(前篇) -更新第1004回-

「ケツの毛まで毟ってやる……!!」
って、
堺雅人があの顔でスゴんでくる脱毛エステの広告ください。

こんばんわ。
あなたの茶番アテンダント、オイサンです。

本日は、当機・ワンワールドメンバー「ゆび先はもう一つの心臓」にご搭乗下さり
まことにありがとうございます。
当機は間もなく、毒も薬もない落とし所に着陸いたします。
然して面白くもないフライト、いかがでしたでしょうか?
面白いコトなんか、何も言いませんよ。
飛行機だけに、オチがないのが一番。


 \ツマンネーゾ/ \カネカエセ/


マそんな感じで、今回も日記日記なお話です。
色々ご無沙汰気味で申し訳ありませんね。


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8月に行ったものっすごいヘンなトルコ料理の店の話と、
9月の半ばに何となく1泊2日で行った、9回目の小諸の話。

いかがでしょうね、アニメの感想とか、読みたい?



■□ボスボラスの逆襲~トルキッシュ・アタッカー~■□



某日、オシゴトの帰り、知人らと共にトルコ料理を食べに行く。

トルコ料理と言えば、2か月ほど前、超気心知れた魔神であるところのJ氏と一緒に
市ヶ谷にある店を訪れて食べたばかりだが、
その話を職場の知人らにしたところ彼らもトルコ料理というのを是非食べてみたいというので、
店は彼らに適当に見繕ってもらって行ってみることになった。

  ちなみに、最初に市ヶ谷の店に行ったのも特にトルコ料理に興味があったからではなく、
  「帰り道にたまたま見つけたお店の名前が面白かったから」であって、
  且つその店が「トルコ料理」っていうちょっと惹かれる食べ物屋だった、というだけなのだけど。
  その店を見かけるまではトルコ料理なんて頭の片隅にもなかったよw
  ボスボラス・ハサンっていう名前でした。
  美味しかったですよ。
  名前大事。

デ、今回のお店は日暮里にあったのだけど……
なんでも、店主がウザイことで有名だという。

「このお店に決めた」という報せをもらって名前で検索してみようとしたところ、
真っ先にサジェストされたのが「[店名] ウザい」だった……。
だ、大丈夫か……?

その日は平日で、オシゴト終わりで行ったオイサンらの到着時刻は20時30分頃と少し遅めだったのだけど、
着いてみると……、
お店全体が既に、完全に出来上がっていた。

店のウリであるというベリーダンスショーは既に始まっており、
ダンサーのお姉ちゃんが一人見事な腰つきを奮う中、
地べたに座った客たち(3、40人いたと思う)が、
めいめい食べたりしゃべったり、ゲラゲラ笑いながら手拍子を打っている。

……そんな中でもひときわ目立つオリエンタルな男性が、
ひっきりなしになんとも調子のいいジョークを絡めつつ料理や酒を運びがてらに客に絡んでいる。
そしてまた沸き起こる笑いと拍手。

何だこの店。


内装もすごい。
ちょっとした公民館ほどのスペースに、テーブルも椅子もなく、
多分トルコとか、あの辺の中近東風の敷物が敷いてあって、
皆その地べたに座ってゴハン食べてた。
一応テーブルらしきものとして床に厚めの板が置かれており、
客はグループごとにその板を囲み、料理はその上に運ばれてくる。

天井からは、……こちらもトルコ細工的な物なのだろうか、
鮮やかなガラス細工のランプが無数に提げられていてそれっぽいのだけど、
よく見ると全部に値札がついている。
……売り物だった。
確かに、売るほどある。


  ……すごい店見つけてきたなあ。


客に絡んでた男がどうやら、ウザさで名を轟かせる店長らしい。
なるほど、ナンパまがいのセリフで客の女性にコナかけたり膝枕を求めたり、

「ワタシ以外のオトコみんな死ねばいい!」

とか叫び出したり、
お客一人捕まえたかと思えば引き立たせて、

「彼は今日誕生日だヨ~! はいそこのメガネの兄さん!
 なんか言って上げてなんか!」


と、今し方到着してまだ酒も入ってない我々のメンバーの一人に要求してくる。

ホントに、何だこの店www
クソおもしれえw

最初は面食らって唖然としてたけど、段々面白くなってきました。
すごいな。
マこういう客いじりはホントにダメな人はダメだろうし、
ちゃんとご飯だけ味わって食べたい、という気分のときに来る場所じゃないけど、
使い方を選べばすごく面白い武器になる、そんなお店。

「ウザい」というのは、どうやらほめ言葉ですね。
好きな人たちが「うwぜwえw」って言うノリ。
客あしらいも上手で、ベースのノリを変えることはしないけど、
振ってみて乗ってこない客の集団のところへはそれ以上振ってこないし、
乗ってこないことに文句も言わない。

とりあえず2、3発振って様子を見るらしい。

帰り際には店先まで、
「おかしなこと色々言ってごめんなさいね~、
 今日はありがとございましたー」って挨拶に出てきた。
その対応は至極まともで真摯で丁寧だった。なかなか器用な取り回しである。


料理も普通に美味しかった。
メンバーの中にいたリアルなトルコ経験者の話では、
「トルコというよりもウズベキスタンっぽい」
って言ってたけど。よくわかんねえw

店長、突然スイカを丸ごと運んできたかと思ったら、

「おニイさんたち、ウズベキスタンって知ってる~♪?
 あ、知ってる?
 じゃあタジキスタンは? キルギスは~? あ、っそーう♪
 でもこのスイカは~、その辺とは全然カンケイナイ、

 そこの
東日暮里で買ってきたタダのスイカ~♪」


とか言ってまるまる半分、ぶった切って出してきたときにはどうしてやろうかと思ったw

メインっぽかったラムの心臓の串焼き(ケバブか、シュラスコっぽい)を

「コレはネ~、間違いなく今日一番おいしいモノなんだけど~、

 冷めると一瞬で
今日一番マズいモノに変わるから早く食べて食べて~♪」


とか言って運んでくる。
やwwwめwwwろwwwwww
たまには普通に運んで来いww

あと、コース料理の中に何故か水タバコ体験が含まれてて、
それはそれでちょっと面白かったっす。

まあまあ、好き嫌いは分かれると思うし、
オイサンも一人じゃあんまり行きたいとは思わないけども、
なかなか楽しいひと時でした。

店長、あのテンションでずっとやってるのも大変だろうなあ。
なんか時々、「元気でやってる?」って、様子を見に行きたくなるような……
好きそうなヒトはちょっと連れてってびっくりさせてやりたい、
そんな気にさせるお店です。
味でハズしていないからこそ、だけどね。

面白かった。


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オシゴト帰りに行ったのでお写真はナシ。
上のお写真は、その前に行った市ヶ谷のお店。

マなんでも、トルコ料理ってのは世界三大料理と呼ばれるほどの美味しいものなのだそうで、
興味があったらいっぺん食べてみると良いかもしれません。
豆とかお肉が主として美味しいです。あとはヨーグルト系ですね。

尚、気になってリアルにトルコを知ってる人に聞いてみた。


  「……トルコの人って、みんなあんなん……? ああいう国民性?」
  「……I don't Know.」


えー、食べに行くときは、うざいお店かそうでないか、
よく確かめてから行くと良いと思います。


……ウーム、
小諸編が長くなってしまいそうだから、ここで一回切るか。
初めから別々の話にすればよかったw




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2015年10月 7日 (水)

■サンタナ -更新第1003回-

朝、電車を降りて一番に通り抜ける地下道がある。

そこではワリと最近まで、お家ない系のタフガイの皆さんが寝泊りをなさったり、
道端や電車内で現地調達してきたと思しき週間マンガ誌などの2次販売の店舗を展開なさっていたりした。

さて、その地下道にも、東京の地下道の多聞に漏れず、強い風が吹き抜ける。
オイサンの歩く時間には、オイサンの進行方向に対して向かい風だ。
アゲンスト。

  ほら、オイサンてアレやから。
  世界のために多数派と戦う、正義のロンリー反乱分子やから。
  向かい風の風当たり強いねん。
  でもくじけへんねん。世界のためやから。

しかしなぜか不思議なことに、そのワイルドガイの集う地下道に吹く風には、
甘い、小麦粉やバターの焼けるような……香ばしさが含まれているのだった。
ネットスラングで言うような、揶揄的な意味での香ばしさではない。
本当に……朝の光、牧草と輝きのよく似合う、
素敵な一日の始まりを予感させるような、牛乳とチーズを隣に思い浮かべずにはおれない
焼きたてのあの匂い。





オイサンには、それが気持ち悪くて仕方がなかった。





匂い自体は、とても幸せな気持ちにさせてくれるものだ。
いとおしく、幻想的だとすらいえる。

しかしこのニオイが、あのたむろするタフガイの皆さんの、
白と灰色が混じって時に青くさえ見える乾ききった針金のような毛髪の隙間や、
カサカサと剥がれ落ちる黒ずんだ皮膚の表面と
どこからか入り込んだ黒い土が底に敷き詰められた爪の間で繁栄の限りを尽くしているであろう
未知のバクテリアの皆さんの奮闘によって醸される、
すえた皮脂と、それらが分解され理解の及ばない化学反応の果てに生み出された帰結なのかと思うと……
いかにその結果が、恋の始まるような香りであったとしても、
汚れ極まったあの姿から立ちのぼるあらゆる臭気が混然となって、
想像を超えた反応のはてに作り出されたにおいなのだと思うともう……
息を止めて駆け抜けたい衝動に駆られることも、ままあった。

しかしあるとき、ひょんなことから、この地下道を逆向きに歩く機会を持った。

地下道は一本道でなかった。
普段のオイサンは階段Aから入り、途中で折れて階段Bから地上に出る。
そこで折れて上らずに進めば、
……その先を見たことはなかったが、地下鉄の乗り場があるはずだった。
ふつうに考えれば、改札があり、ほかの出口階段C・D……などがあるのだろう。

その日のオイサンは地上の階段Aから地下道に入るのではなく、
階段Bの先にある地下鉄の駅から、階段Bや、いつもの階段Aのある方へと歩くことになった。


……賢明な読者の皆さんは、もうオチにお気づきであろう。


地下鉄を降りる。
改札をくぐる。
殺風景な、地下鉄の通路。
切符売り場が目に入る。
無口な丸い石の柱が、何本も立ち並ぶ。
待ち合わせの時間が近い。地上へ、階段Bへ向けて踏み出す。
売店がある。
パン屋がある。
パン屋がある。
パン屋が……ある。
パン屋がある。
パン屋が。
パン屋が、パン屋がある。
いわんや、パン屋をや。
地下鉄の改札を抜けたすぐ脇に、香ばしい、小麦粉とバターの焼ける匂いをまき散らす、
きらびやかな朝の光がよく似合う、
牛乳とチーズのよく似合う、
牧草を濡らす朝露のごとき、透明なあの香りをわんわんと吐き出すパン屋がある。

……そうか……。
ふつうに、パンの匂いだったのか。
パン屋が焼くパンの、パン屋がパンを焼く、パン屋が焼いた焼きたてのパンの匂いだったのか……。

ワリと普通にショックで、両手がだらりと落ちるのを押し止めることが出来なかった。
言葉が漏れた。



「……なんで最初にソレ思いつかへんねん、オレ」



こちらからは以上です。
オイサンでした。



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