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2015年8月23日 (日)

■1980年のデジタル・カメラ~夏の帰省と過去を映すカメラ(3) -更新第998回-

過去を遡って写すカメラ……
そんなものが実現可能かどうかはサテおいて、
過去にタイムスリップして、いまのカメラで写真を撮って帰ってくる、
そういうことなら、まだ可能なのかも知れない。
どちらがより現実に近いところにある発想なのかは、オイサンには判断がつかぬ。


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人を丸々、過去や未来に転送することと、
何か他の小さな部品や要素の持つ時間を遡らせることと。
こうして考えてみると、案外後者の方が簡単なのかも知れないな。

オイサンです。

そういう妄想に至るとき、オイサンはいつも
いま自分が使っているデジカメを1980年の日本へ持ち帰ったとして、
「果たしてそれは……過去の世界でもキチンと動作するのだろうか?」
という疑問に行き当たる。

ふつうに考えれば、昔と今とで物理法則が変わっているはずがなく、
その不変の(筈の)法則にのっとってこしらえられた技術の産物……デジタルカメラは
現在と変わらず(電池さえ入っていれば)機能を果たす、というのが当たり前だと思う。

用いられているさまざまな技術が、まだ地球上の誰にも気付かれず眠っているというだけ
(関連する技術なんかは既に使われていたりするのだろうけど)で、
それらが機能するためのすべては、整っている。

……はず、なのだけど、なんだろうか、
オイサンには、誰にも存在を気取られず、人のために整えられることもせず、
まだ眠りから覚めないそれらに色々なモノを飛び越えて火をくべたとき、
正しく、思うとおりに動くものだろうか?
ヒトの作りしものは、
ヒトによって手順を踏まれ、
ヒトによって広く呼び起こされたあとでないと
誰かに使われることは出来ないのではないだろうか……
という、なんとも蒙昧な感覚があるのだった。

  「そのロック、まだ解除されてねえよ」という感覚。

一つ一つのフラグを順に立てていかなければ、たとえ結末を知っていたとしても
エンディングへはたどり着けないアドベンチャーゲームのように、
すべての証拠を集めなければ犯人を追いつめられない推理小説のように。

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それを思えばこの世の中は、
高く堅牢な壁を前にしたとき、
順を追って入手した鍵を持たねば越えられないアドベンチャーよりは、
ゆび先さえ吠えれば、壁を蹴り、力づくで飛び越すことの出来るアクションゲームに近い姿をしているんではないか、
と、またおかしな考えに向くのであった。

タイムマシンの実現性が論じられるとき、よく用いられる
「造ることが出来るのなら、既に未来からの人類が現在に来ているはずだ。
 その事実が確認されていないことが、タイムトラベルが実現不可能なことの何よりの証拠だ」
という否定論。
しかし……もし段階を踏まない技術がその時代で上手く作用しないのだとしたら、
それはそれで辻褄が合うのかも知れない。
マいずれにしても、人間中心のむちゃくちゃな理屈であることは確かだ。


2015年、夏の帰省日記。
3日目と、最終4日目のお話。
オッサンが実家帰っただけの話だから、当然面白いことは何もない。



■3日目



空には色の濃い雲が垂れ込め、ほんのりしとしと雨模様。
そんな天気だというのに、親父殿は朝からゴルフである。
元気のいいことだ。
しかしあとから母に聞いたところによると、最近の親父殿は濡れるのが大キライなのだそうな。

  起きて顔見た瞬間に「……なんかテンション低いな」とは思ったけど。
  そういうことだったんだな。
  昔はさほどでもなかったように思うが、なんか変わったのだろう。

デ親父殿を送り出したあと……実はオカンと一つ、悪巧みをしていた。
「親父殿にナイショで、喫茶店にモーニング食べに行こうぜ!」
って、そんだけ。
となり町に美味しいコーヒーの店があるので、そこでモーニング。
雨の中、バスに乗って。PASMOは使えなかった。

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母が、以前別の喫茶店で飲んだという、
「ミルクとコーヒーが上層と下層で完全に分離したアイスコーヒー」
を飲みたいというので、それを。

母はトーストのモーニングを注文し、オイサンはミックスサンドのセットを。
サンドイッチはそこそこだったが、
おかわりで注文したモカジャバがとても美味しかった。
モカジャバ、過去にもどこかで注文した気がするのだが……
いつも気分で適当にたのんでいるから定かでねえ。
トロットロでカロリーは高そうだ。おすすめはしない。

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手前から、穂高、槍、野口五郎岳です。

帰り道、ついでに晩ゴハンの買い物。
晩ゴハンのメニューを考えろと言うので、最初はなんとなくグラタンとか言っていたのだが、
何が目に入ってスイッチが入ったのだったか……
急に『ゆゆ式』のことを思いだし、揚げ出し豆腐が食べたくなってしまって路線変更。

  『ゆゆ式』<==>揚げ出し豆腐 の関連性については
  是非原作をお読みいただきたい!!
  フェッソミーよりウマい揚げ出し豆腐!
  ヌッカーよりウマい揚げ出し豆腐!!

しかしうちの母は、いつまでたってもゴハンを大量にこしらえる癖が治らない。
品数を減らすか、一品ずつの量を減らすかしなさいというのに。
マこのトシになって物差しの目盛りをかえろとか、
単位の違う物差しを使えとか言われてもどーにもならん、というのも致し方のないことだろう。
もちろん、トシのせいばかりだとも言わないけどね。
命に関わらないところなら、窮屈な思いはなるべくしないでもらいたいと思う。

 ▼PM

午後は、小学校からの友人と約束をしていた。
ときどき東京へやってきては『P3』の舞台を見ていったりする、あの友人だ。
こちらもまた、特に何をするというわけでもない。
なんとなくゴハンでも食べて、近況を話してという程度だ。

時間がとれれば、県の南の方の山の中とか、
京都の方まで車で出掛けたいところだったが今回は見送り。
知り合いから、奈良の南方にみたらい渓谷なる、水の清い場所があると聞いていたので、
次はそこへ行けるようにしたい。

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実家に写真データを残しておくためのSDカードを買いたいのと、
一昨日見つけた『飛び出し注意くん』ガチャをもう一度回したいのとで、
車を出してもらって再度イオンの町へ向かってもらうことに。
なんか彼も、スマホの割れた画面のナンヤカンヤで電気屋に行きたいとのこと。
ちょうど良かった。

  尚、彼の車にはいつも何かしらのオタクコンテンツが流れているのだが、
  今回は『WORKING!』と『サーバントサービス』の合同イベントDVDだった。
  またコアっぽいの流してるなあ……。
  どっちも好きだからすごい嬉しいけど。
  小山力也さんが抑えめに口を挟んでいるのが印象的だったw
  今度帰ってくる時は、『ごちうさ』のイベントDVDでも持って来ることにしよう。

デ、買い物終了後のガチャ回しでガチャが詰まるイベントが発生、と。
四十路のオッサン、「ガチャが詰まった」の旨で店員を呼び出す。
みっともない!! 親父殿が一緒じゃなくて良かった!!

その後はお昼にラーメン食べて、コメダでお茶飲んで、おしまい。
ちょっと短めだったけど、平日にも関わらず会う時間をとってもらえたのは僥倖と言うほかあるまい。
彼が時間の融通の利く勤務で助かった。
彼が東京に遊びに来るようになって会う頻度が上がり、
一回一回の会話の濃度は下がったように思うが、まあ、
こなれた会話というのはこういうモノだろう。
共通したテーマを持った生き方をしていればもっと何かあるのかもしれないし。
彼とオイサンに共通したテーマがあるとするならば、
「いかにしてのんきに、周囲のモノサシや時間の流れから独立して生を全うするか」
ということくらいではなかろうか。
享楽的というのとも少し違うと思う。

夜は、父の帰りを待って揚げ出し豆腐。
……ム! やはりフェッソミーよりうまい!
ヌッカーより格段にうまい!!

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食後、洗い物をしながら寺泊で食べた終末兵器のようにウマいエビフライの話をしたら
母に終末兵器のようにうらやましがられた。
知らなかったが、エビがものすごい好きらしい。
なにい、初耳だぞ。カマボコが好きなのは知っていたが。
知らないことがまだまだ有るものだなあ。

出来ることなら、帰省日程をもう一日のばして、
この日はモーニングのあとで母を映画にでも連れて行ければ良かったか。
かといって、『マッドマックス』を見るとは思えないし、
いいところ、いまかかっているのだと『ジュラシックワールド』くらいだろうか。
マなんでもいいんだけどさ。



■4日目



深夜に突然、強い雨が降ったのはこの日の明け方、というか深夜。
ざらざら、ばたばたと強い音を聞いて、あわてて窓が開いていないか二階中を見回った。

今日の昼には、「郷里をあとにする」。
これを「帰る」というのか、「行く」と表せば良いのか、
毎度戸惑うところではある。

天気も引き続き良くないし、特に予定はなかった。
穏やかに午前をやり過ごし、
雨の合間を見つけてまたちらっと写真を撮りに近所を巡り、
昼ゴハンをとったらあっという間に時間になってしまった。

当初の予定では、休みの後半に奥秩父か小諸の山に登る計画を立てていたから
この日に帰ることにしていたのだけど、
週末の天気や宿の状態から、山登りは半分諦めていたから、
もう一日くらい滞在を延ばしても良かった。

母が父に、「喫茶店へケーキを食べに行くか?」と持ちかけたものの、
あえなく却下を食らったらしい。
そこまでは良いのだけど、後になって、父からオイサン宛に
「行くのか?」
と確認の電話がきた。
いや、却下したのではなかったか。

……分かっている。

一度却下して、あとからもう一度確認をとっていくスタイル……
つまり一回目の却下には特に意味はなく、まだ保留なんだ。
しかし肝心の母の方は一回目の却下で既に気分が下がり始めているから、
そこでまた聞き直されても「行かないんじゃなかったの」という結論にしかならず、
そう返事をされた父は、せっかく聞いてやったのに、とまた少しへそを曲げる。
ややこしいプロトコルの持ち主たちだなあ。
どっちも我慢強いと思うよw

解決策はいくらも思いつくけど、
そんなモノが(色んな意味を含めて)実用的なら、こんなトシになるまで
こんなことを続けてはおるまい。
彼らはきっと、「こういう姿」に覚悟か諦めを添えてここまできているんだ。
いまさら、「外野」が口を挟むコトじゃない。
夫婦の間の出来事には、子どもだって外野でしかないのだし、
いちゃいちゃしてるがいいよw
オイサンはそんなところも含めて、あなた方が好きなんだから。
ああめんどくせえw

  我がことながら、そんなことを「愛おしい」と思える
  ひねくれたメンタルを備えることが出来て、本当に幸運だったと思っている。
  それもまた、この二人の間に生まれた成果なのかもしれない。
  神様というやつは本当に回りくどいことが好きだと逆に感心する。

ケーキ代わりにもらいもののくず餅を食べ、
最寄りまで送ってくれる車の中で、
二人きりになった父は母への労りと、それを忘れるなとオイサンへも釘を刺してくる。
ああ、分かっているよ父よ。
しかし時には、あなたも自分の土俵から踏み出したところで母を労ってみてはどうかね……
とは、勿論言わない。

父は精一杯やっているのだ。
やってきたのだ。50年ちかく。

京都駅で一つのミラクルが発生。
き、君は……!!

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『飛び出し注意くん』!!(またか)


な、なぜ君がここに……!!?

思えばこの『飛び出し注意くん』、発祥は滋賀県であるからして、
最寄りの主要駅であるところの京都で大々的に扱っていても不思議はない……


あるよ!!!




こんなマニアックなキャラクター、普通、主要駅でここまでスペースを割いて大々的に……!!


……。

……もういいや。
オイサンは疲れた。
日本は、この国は、すっかりどうかしてしまったんだ。
なにかが、背骨に近いところにある大事ななにかが確実に麻痺している、
そんな気がするが……
これからの世界を生き抜くには、そのパラライズは欠かすべからざる資質である……
そんな可能性も、少なからず、ある。
時代は誰にも読めない。
コトに、世界のことなどなんーーーーーーーーーーーにも知らない、四十路のおぼっちゃんには尚更だ。

オイサンに出来るのは……
このワケのわからない土産物コーナーで、
テンションを上げこそすれ、下げることなくフルスロットルで買いあさって
アラフォーのハートに火をくべることだけだ!!

  ウッッヒョォォォーィ!!
  クリアファイル! マグカップ! ドライブステッカー!
  キーホルダーにストラップに子供用ソックスに……子ども用ソックス?
  ……やっぱりどっかおかしいな。
  さっき中学生くらいのお嬢ちゃんがカゴ半分くらいにこのグッズを買って行ったことも……
  や、やはりこのセンスは、最早グローバルにメジャーなのか?
  教えてくれ、ゼロ! 俺が間違っているのかい……!?

帰りの新幹線はあっという間だった。
雨で景色などロクに見えはしないだろうと諦めていたが、
曇天に山相を煙らせる富士の威容は思いのほか、趣があった。

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車中で食べた駅弁の写真とともに実家へ送ると、
「富士は近くより遠目がよい」と、父らしからぬ返事を得たのだった。



おしまい。



……あと、新幹線でとなだったオネーチャン。
微妙な大きさの荷物を席に残して長いコトゆくえをくらますのはやめてくれるかい?
オイサン、このポーチから怪しいガスが吹き出たり、
突然爆発したりするんじゃないかと、正直ヒヤヒヤもんだったですよ?
あなたの戻ってくるのがあと10分……いや、あと5分遅かったら、
車掌さんに連絡するところだったよ……。
「持ち主の戻らない、アヤシイ荷物が取り残されてます」、って。
だって……何が起こるか、もう分かんないじゃんねえ?

怖いよ。

マそんな里帰りの四日間でしたことよ。
合わせて、帰省する2日前に行った
山梨の謎のラーメン食堂+白州のサントリー工場の話も書こうと思ったけど、
ごらんの通り、一回で収まらないくらい長くなっちゃったから
次回に譲りマッスルマッスル。

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みんなも、おとーさん・おかーさんを珍重しようぜ。



オイサンでした。
↑もちろん、母が誕生日を一日間違えてメールを送ってきたことは
 初日にガッツリいじっておいた。
 
 
 
 

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