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2015年5月16日 (土)

■ミッド越後ロマネスク ~オードリー・ヘップバーンは二度腹を鳴らす~(4) -更新第985回-

じゃきんと起床。
皆さんおはようございます、柏崎の朝です。

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長岡~寺泊~柏崎~小千谷を巡る、新潟モグモグツアー、
2日目は柏崎からスタート。



●◇● 第5章 朝の柏崎・青海川の朝と無限コーヒー ●◇●




5時。
オイサンは例によって旅先早朝ジョギングをするので、一人起き出してモゾモゾとお着替えです。
ジョギングとは言うものの、この柏崎フィッシャーマンズケープ周辺では
人の足でノビノビ走れるコースをあまりうまく設定できなかったので、
近場をちょっと回っておしまいです。

 ▼コース
  宿(柏崎フィッシャーマンズケープ) → 恋人岬 → 青海川駅

距離で言えば5㎞弱、
マ小一時間、写真を撮りつつてれっと走ればラクショーだろヘヘン、と思っておったのですが、
……いやあ、さすがテラジさんを育んだ最果ての大地。
アップダウンが極端で、寝起きの体には厳しいものがありました。
流石にもう春なので、肌を刺すような、とは言わないまでも、張り付くような



■恋人岬



柏崎のラブスポット、それが恋人岬。

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恐らくこの辺りの最高点ではないでしょうか。遠く臨む米山がきれい。

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恋人岬。
ここを恋人同士で訪れて、南京錠をかけると永遠に幸せな関係になれる伝説があります(後半てきとう)。
名前を書くハート形のプラ板も売ってる様です。
そんなん別にここで買わんでも、
自分で適当に作って持ってきた方が安いし面白いんじゃないか? などと考えてはいけません。
オフィシャルグッズ以外を使うとたちまち別れの呪いに反転するので注意が必要です。
資本主義のルールを乱した奴らは決して許しておけないとウルトラマン!!

  すみません、そんなルールがあるかどうかは分かりません。
  つーか、別に神様とかそういうもんでもねえよな。
  でも別に「ここで売ってるヤツしか使わないで下さい」とは書いてなかったなあ。
  南京錠もここで売ってるんだろうか?

このテのスポットは日本のあちこちで見られますけれども、ここは一体いつ頃からあるんだろう。
テラジさんの幼少期からあるというので大概な古さのハズ。
どうにか若い観光客を呼ぼう、という策の一つなのだろうけど、海外でもこういうのあるのかなあ。
日本中に、いったいどのくらいあるんだろう、
こういう「鍵をかける」とか「鐘を鳴らす」とか「手をつないで通過する」とか。
ラブ観光産業。
近所にラブホテルでも併設させとけばいいのに(余計な下世話)。

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宿から恋人岬へは、一旦急激にのぼってその後一気にそれ以上下るダウンヒル。
オイサンが訪れたのは朝の6時前で、
さすがにこんな時間からこんな辺鄙な場所(失礼)でイチャついてるカップルはおらんだろう、
とタカをくくっておりましたが、
ひざを痛めない様テクテク走るアラフォーの横を、すごい勢いで下って行くオクルマあり。
うおう。
岬で追いついてみると、案の定カップルさんが朝日に向かって愛を誓い合っておられます。
マジデカー。

恐らくこの時間なら誰にも邪魔されず、二人きりで愛を誓い合えると思ったのでしょうが、
ノンノンノン、そうは問屋が卸さない。
普段の朝ならそれも叶ったかも知れませんが、今朝ばかりはタイミングが悪かった。
神奈川くんだりからわざわざエビフライを食べに来た無意味に早起きなアラフォーが軽快に走っていますよ。
なんやったらオッチャン、シャッター押したろか? ん? いらんか?

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こんなトコで愛を誓い合うヒマがあるなら、
ゆんべもう2、3ROUND、オフトゥンの中で愛をこねくり回してた方が良かったんでないかい?

  ……しかし考えてみれば、キミらホンマ運悪いな。
  モノスゴイ確率で、たまたま来てたオイサンにはち合わせたわけですからね。
  普段多分、朝からここ走るヤツそうそうおらんと思うし。
  釣り人さんなら数人おられましたけども。
  二人してよほど、日頃からおいたばっかりしてるんとちゃうのん?

思いのほか美しい、柏崎の朝の海です。
サテ無意味に恋人たちの周りを2、3周して(ひどい)
鬼のような坂をのぼって宿前へ戻り、今度は逆サイド、西側へと下ってまいります。
この戻りののぼりがあまりにキツくて途中で足が止まってしまった。
おのれ。リベンジしてやるからな。



■青海川駅



恋人岬から一旦宿の前へ戻り、今度は西側の傾斜を下って青海川駅の方へ。
西側も、なかなかの勾配のくだりを一気に駆け降りる。
あとでこれを登らないといけないのか……きちいな。

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下り切ると鄙びた集落があり、小さな川が流れているが、どうやらこの川は鮭が遡上してくるのだそうな。
見てみたいものだ。
ある家の生け垣に、至極普通にミズバショウが咲いていて、
やはりここは寒い地域なんだな、ということを実感した。
この日はさほど寒くはなかったけど。

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集落の道をドンつきまで行くと、JR信越本線・青海川の駅。
なんでも、日本一海に近い場所にある駅なのだそうな。
ナルホド納得の近さ。若干こわい。
テラジさんのお話では、中越地震で駅舎やら線路やらがやられたのだそうで、色々と綺麗になっていた。
跨線橋がコンクリートの塊みたいな通路になっていて、そこだけ地下監獄みたいで恐ろしい。

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あとたった今知ったんだけど、ドラマ『高校教師』のドラマのロケ地でもあるんだそうな。
おお、ウッカリ聖地巡礼してしまったぞ。そのドラマ見てないけど。
なんか人気のあるドラマだったのは知ってる。 ← 興味なし

無人駅でホームにも入れ、写真を撮っているときに
「間もなく電車が通過します」とアナウンスが流れた。
しかし、待てど暮らせど電車がやってこない。
一応来るには来たのだが、アナウンスから4、5分はあったと思う。
おおらか過ぎるだろ……。



■朝風呂・朝メシ・無限モーニングコーヒー



ひとしきり朝の柏崎の空気を楽しんで宿に戻る。
恋人岬からの帰りを走って登り切れなかったのが悔しくて、
青海川の駅から戻ったあと、もう一回恋人岬まで下ってリベンジしたしょうもないオッサンがお伝えしました。
今度はちゃんと登り切った。

ひと汗かいたあとはお宿でおフロです。
あの素晴らしい露天風呂をもう一度、ってなワケで、起きて私を待っていて下さったテラジさんと二人で
また風呂へ向かいます。
ラブい。
朝から足を延ばして露天風呂……最高じゃないか……

  ……よつさん? あの男がこんな時間に起きてるわけないだろ!

風呂を上がり、どうにも喉が渇いたので自販機を探すが、
部屋とフロントのある3Fに見当たらない。
2Fの風呂場の前にあったのは分かっているけど、そこまで下りていくのもめんどうくさい……。
ホテルマンくんホテルマンくん、このフロアに自販機はあるかい?

  ホ「はい、大浴場の前にございます」
  オ「あー。じゃあこのフロアにはないんですね」
  ホ「ええと、大浴場の前に」
  オ「大浴場は2Fですよね」
  ホ「……?」
  オ「……?」
  ホ「……あ。ああ、ああ。はい」


田舎のホテルはのどかでいい……。

朝ゴハンはバイキング。やはり海産系が充実。

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のどぐろのヒモノなんかがあって、大変美味しく頂きました。
ゴハンもまた、新潟だけあって美味しいんだこれが。
ただのホテルバイキングのくせにもう、殺す気か!

ゴハンを終え、部屋でモニョモニョと片付けなどしておりますと、
タバコを吸いに出ていた二人が手にカップを持って戻ってこられた。
「お、それは!」
「無限コーヒーです(ニヤリ」

  言いたいだけだろ。

「よし、私も無限コーヒーもらってきます!」

  ええ、モチロン言いたいだけです。

喜び勇んで、フロントロビーでコーヒーサーバーのスイッチをON!
ゴガガガガ、と音を立て、どうやら出来合いのコーヒーが入っているワケではなく
一杯ずつ抽出してくれるタイプのご様子。
ウム、うれしい。
抽出中にフと、ロビーから奥へと続く廊下の暗がりに目を向けると、
フロントの入り口にあるついたての陰に★Coca Colaと書かれた自販機の姿が!!

田舎はホントのどかだな!

あ、無限コーヒーは美味しかったです。

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(お写真提供:テラジさん)



●◇● 第6章 ひとときの小千谷~旅にとまどう ●◇●



こうして、朝からたらふくメシを食ったアラフォー+アラサーの三人。
いいだけ部屋でゴロゴロし、ヨッコラショと帰りたくない腰を上げ、
ちょっとだけ土産物を物色したのち
ブオンと走ったジェントル号が次の目的地・小千谷へ着いたのがお昼前。

  「(バタン、と車のドアを閉め)さて……。昼メシ、何にしますかwwwww(半笑い」
  「いや、さすがにまだ腹が減ってませんw」
  「デwスwヨwネw」

さしもの我らがエース、胃袋大巨人よつサンの口からも若干の泣き言が
おくびと一緒に湧き漏れてきます。

  ──彼はのちにこの旅の様子を、
  「はじまりの食べ物を口にしてから先、かたときも腹の減るいとまがなかった」
  と語っている。食い過ぎである。

しかし、そうなると途方に暮れる。小千谷では、特にすることを考えていない。
郊外の大型モールにクルマを入れ、タバコをふかして考えます。
神宮寺三郎リスペクトである。

  テラジさん「どうしましょうかー……(何も考えてはいない
  よつさん 「そうですねえー……(腹、はやく減らねえかなあ
  オイサン 「困りましたねえー……(特に困ってもいない

風渡る、小千谷のけだるいひととき。





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(お写真提供:よつさん)



……。



旅の途中で不意に訪れる、こういう時間はとても好ましい。
旅へはいつものんびりするつもりで出掛けるけれど、知らず知らずのうちに心が高ぶって、
ああしよう、こうしようといつの間にか忙しく、目的をこなすために動き回ってしまう。

そんな中で、することも目的もない、視線の定まらない時間に行き当たると、
次を、何か次をしなければと焦りを覚えてしまいがちだけど、
それは粋じゃないと感じる。
どこまで行ってもいいし、どこで引き返してもいい。
何かを見てもいいし、見なくてもいい。
そういう最も大らかな時間が、旅の中にはある。
いつか訪れた青梅の旅にはそんな空気が溢れていた。

旅の時間は流れ続けて、やがて終わることも知っているから、
その貴重な中に身を置いてるとナカナカ気付けないけども……。

今思い返してみると、この時が、今回の旅でのその時間であったなあと思う。
ありふれきった郊外のショッピングモールだったけど。
この瞬間の、みんなちょっとまごついて、
仕方なくタバコに手を伸ばした空気はとてもよかった。


  (やべえ……腹が減らねえ……)


そんなどうしようもない、やんちゃな静寂。
ナンデモナイ道ばたで、何が来るかも分からない何かを待って時間をつぶすような……。



……。



旅から帰って写真を眺めていると、いつも、そこはかとない物足らなさに苛まれる。
肝心な場面の一枚がないのではないか……そんな淋しくて虚ろな気分が、どうしても残る。
それがいつで、具体的にどの場面なのかはわからない。
きっと、行っている間、そこにいる時には分からないことなのだろう。

その瞬間は、旅のどの時刻に訪れるか分からない。
最終日の朝なのか、
中日の夕方なのか、
もしかしたら出発直前の、皆が集合したときであるかもしれない。
はじまりの高揚感かもしれないし、康寧の充足感かもしれないし。

  この時も、その時間の訪れに、あまり上手に気付くことが出来なくて、
  ちょっともったいないことをしたな、と思う。
  もっとふんわり、あの時間を楽しめれば良かった。

撮るとき、撮ったときにも「ああこれだ」と感じることも、先ずないだろう。
その時間を、私は「旅の支点」と呼びたい。
旅の支点は、終わってみなければ分からないからだ。
予測をしたならしたことによって、きっとまた支点はうつろい、
パラドックスの様に元いた旅の時間には戻れない。
狙いを定めることは、出来ない。

「この一枚、この一文に、この日々の全部が包み込まれている」。

そんな一枚を、毎回漏らさず捉えられるくらいの敏さは身につけたいものだ。
そのくらいになら、死ぬまでにはなれると思う。
ならねばならぬな。そのくらいには。
それは多分、難しいことではないはずだ。
一人でいる時は比較的簡単だけど、人と一緒だと難しくなるね。

ムウ。なんかどうでもいいことを考えてたハズなのに、
人生の目標っぽいものが出来てしまった。
奥が深い。



……。



とりあえず土産物と信濃川が見たい、というオイサンの漠然とした要求に、
「じゃあもう、昼メシは塩沢石打のSAにクソみたいに旨いしょうが焼きがあるので
 そこにしましょう。小千谷は、道の駅を見ておしまいということで」
という、実にざっくりした行動方針がたつ。

そうと決まれば、走れ、ジェントル号!
俺たちが空腹になる、その時まで! 


  ジェントル号「ほな自分で走らはった方がエエのんとちゃいますか」



■道の駅 小千谷・ちぢみの里



小千谷郊外にある道の駅・ちぢみの里に来ました。
日帰り温泉とちょっとしたお土産モノスペース、あとは食堂。
のんのんとした空気が辺りに満ち満ちています。
のどけき贅沢な時間……。

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実家への土産に、
変わり種の栃尾のあぶらげ二種と昆布巻き、あとなんでもないたくあんを送る。

  なぜたくあんかといえば……この直前に書いたここなちゃんSSを書いて以来、
  俺が美味しいたくあんに飢えているからだ!!

デ買い物を済ませてしまったら、もうすることがない。
ただ一点、オイサンには小千谷に来たら見てみたいものがあった。
小千谷ちぢみである。

アレは小学校の社会の授業であったろうか、地方の工芸品・名産品として憶えさせられた小千谷ちぢみ。
なんかこう、「どこそこではこうぞ・みつまたが取れる」だとか、「今治ではタオルが」どうとか、
そういう断片的な記憶に残る小千谷ちぢみ……。
せっかくその本場に来たのだから、名前だけが深く記憶に残るそのモノに実体を与えて帰りたい。

お土産コーナーをひとしきり眺めてみたけれどそれらしきものは見当たらない。
お土産として気楽に並ぶようなものでもないのだろうか?
せっかくだからと勇気を出して、お店のお姉さんに聞いてみた。
お姉さんお姉さん、小千谷ちぢみはあるかい?

  お姉さん「小千谷ちぢみでしたら、
       町の中にあるサンプラザに行かれるといいと思いますよ♪」

アラいやだ、(何がだ ありがとう。地図か何かあるかしら?
お姉さん、一度奥へ引っ込んでチラシを持って来てくれました。


  お姉さん「これをどうぞ♪ 割引券もついてますから♪」


と、お姉さんが誇らしげに見せてくれるチラシの端についた切り離し式のクーポンには、
「有効期限 2015年4月5日」の文字が!!
……お、お姉さん?


  お姉さん「いやだー/// 私ったらうっかりばかりで!♪」


イヤ、うっかり成分は今の一か所だけだったけど。
可愛いからいいけど。
田舎はホント素朴だ……(ウットリシミジミ

ひとまず行くかどうかはサテ置き、聞くだけのつもりで聞いてみたのだけど、
萌えキャラスメルを嗅ぎ付けて寄ってきたテラジさんに一部始終を聴かれてしまい、
「そこ行きますか」
と乗り気な返事を頂けたので、お言葉に甘えて、レッツ・小千谷サンプラザ!

はたしてそこでは、一体何が待っているのか!
だいたい錦鯉です!(ネタバレ


つぎ待っている物。

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(お写真提供:テラジさん)

 
 
 
 
 
 
 

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