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2015年1月の4件の記事

2015年1月25日 (日)

■あの秋でオータム~小諸訪問・5回目 / 7回目~(その一) -更新第968回-

ボウズが びょうぶに へをこいた !

 ブッ≡3
 虎 「くさっ」
 一休「将軍様、今です!」
 義満「死ねええええええ!!」

   ガトリング砲 ガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 虎 「ぐわああああああああああああ!!!!(はちのす)」




オイサンです。

昨年の、7回の小諸訪問のうち、
一人で行った5回目と7回目のことをまとめて書いてしまおうかなと思う
(冒頭のくだりは何だったんだ)。

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5回目は10月の25日、主に布引観音を見に日帰りで、
7回目は11月17日に、飯綱山公園と、諸(もろ)の田園風景を見に。
どちらもフルに歩きだけで回った。

行程はどちらもほぼ同じで、
上野を6時半頃発の新幹線で軽井沢まで行き、そこからはJR、しなの鉄道で30分ほど。
大体8時~8時半頃には小諸に着く。
帰りは17時半頃に小諸を発ち、同じルートで18時に軽井沢着。
上野へは19時過ぎに帰ってくる。

小諸で使える時間は、9時間程度。
それでも歩きで行動していると、一つのポイントをしっかり押さえて、
ゴハンを食べて、ちょっとお茶するだけでもワリとギリギリ。
5回目と7回目、どっちもあまりのんびりは出来なかったなー。



●○● 早朝の小諸 ○●○

朝が早いので、朝ゴハンは小諸に着いてから食べる。
都会じゃないので、吉野家とか松屋とか、朝定食みたいなシャレたことをやってくれる
ファーストフードのお店はないけど、一軒、駅前の目抜き通りにおそば屋さんがある。
8時から……だったかな。

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5回目の時は、きざみそばが気になりながらも天ぷらそばを頼んでしまったが、
7回目の時に食べたきざみそばは、これがまた美味しかった。

  お揚げを細くきざんだものがどっさりのっかっているだけだけど、
  やたら美味しいのよ。
  おそばにお揚げって、何でこんなに相性がいいのかしらね。

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左がきざみそば、右がてんぷらそば。ゴハンを頼むとたくあんつけてくれます。


ちなみに、駅前広場の停車場ガーデンも9時から営業しているので、
そこでモーニングを食べても良い。
大体オイサンは、そこでコーヒーをマグに入れてもらいます。

この頃は立て続けに出没していたのですっかり顔を覚えて戴いたらしく、
「同じで良いの?」などと聞かれることもしばしば。
同じおばちゃんがいたらだけどね。



●○● 懐古園 ○●○

毎回、本筋のイベントに入る前に、ちょっとは必ずのぞいてしまう懐古園。
ちなみに正式な開園時間は8時30分で、そこから先は入園料が必要です。
それよりも早朝と閉園後の深夜帯は……公式なのか非公式なのか知らないけど、
タダで入れてしまう。

8時30分前後の境目の時は、お金が要ったり要らなかったり、
なんかマチマチなので注意が必要。


 ▼▼懐古園の様子

5回目の時は、水の手の展望台の辺りまでだけ見て、裏手の出口から出てしまった。
布引観音へのコースがそっちにつながっているからだ。

7回目の時はがっつりとフルに見て回る。
時期がもう遅いこともあって花や葉は全部落ちてしまっていたけれど、
それでも十分に見所があるし、
むしろ木々が生い茂っている時期に比べ遮るものが少なく視界が広くて、
違う見所が開けた感もある。
時期によって色々な楽しみ方があるものだなあ。

実際同じ場所から見た風景でも全く見え方と印象が異なって、
おっと身を乗り出すほどだった。

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もみじ谷にかかる橋。左が10月、右が11月。

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水の手の展望台からの風景。左が10月、右が11月。

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二の丸跡から臨む浅間山。左10月、右11月。


5回目、布引観音コースの時は、懐古園はサラッと。
……と思ったのだけど、先週もお会いしたばかりの大欅さんが秋の装いをまた若干深めていらして、
いやはや、雄々しい、麗しい。見飽きないなあ、この方は。

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水の手の展望台からの眺めも、同じようでいてホント飽きない。素晴らしい景観だ。
なんていうかこの……手の届く範囲、一抱えで済む範囲の眺めというのが、
私にとってはとても安心感のある眺めなのだね。


 ▼▼ビッキーのモロ画像

サテ、ここからすっかり、コースが完全に分岐。

5回目で行った布引観音は、小諸の市街地から千曲川方向へ下り、川を渡ってずっと西へ。
人里から離れた、山の上にある寺院。
まオイサンくらい小諸通になると、「ビッキー」という愛称で親しむ者も少なくない。
そんなわけはない。

7回目の飯綱山公園と諸(もろ)は、ビッキーとは逆方向、市街地から北西へ登っていった方になる。
遮るもの無く浅間山を望む高台の公園と、その高台の麓辺りに位置する田園とたくさんの湧き水の集落。

ビッキーは恐らく、小諸が『あの夏で待ってる』で広まる前には、
懐古園や浅間山に並ぶメジャーな観光スポットの一つだったに違いないのだけど、
あまり大きく扱われているイメージがない。

諸と飯綱山公園の方は……たぶん、そこそこの物好きでもないと、
小諸に来ても追いかけることのないポイントだと思う。
地元の人か、田舎や地方をよっぽどこまかく回ろうというフィールドワーカーでもなければ。
オイサンも、地元で売っている観光マップに書かれていなければ
そこがビューポイントだとは思わず素通りしてしまうような場所だ。




マどっちにしても、「長野・信州」くらいの大きなくくりの観光ガイドでは
見向きもされないような場所であることにはかわりない。
ここは順を追って、布引観音、諸の順にご紹介していきましょ。



●○● ビッキーと僕 ○●○

ビッキーへ至るには、一般的なコースだと大体千曲川沿いに行くことになるわけだが、
小諸市街から川沿いまでおりるには、知る限り、3つほどコースがある。

 1) 懐古園の東側、蛇行する急な下りを下りる。西浦ダムの東南側に出る。
 2) 懐古園の中から、散策路を伝って下りる。西浦ダムの、ほぼ正面近くに出る。
 3) 懐古園の西側を通る、古い住宅の町並みの道を田園地帯に向かって下る。


今回は懐古園から入って水の手の展望の手前の谷にかかる酔月橋を渡り、
鹿嶋神社、寅さん会館の脇を抜けて、町の西側、田園地帯に続く住宅街に出る、という3)に途中合流するコースにした。
坂の途中から眺める、川と橋と田園の風景が心地よい。
この道も好きな道。のんびりとした、民家の風景。
道なりに進めば、橋と田んぼ地帯と断崖を見渡すポイントに出る。

そっちもいい眺めだけども、
今回は諏訪神社の手前で折れて、たんぼの中を歩くコースを選ぶ。
なにげない道だけど、こんな道にもところどころに石仏や道祖神がちょこちょことおわします。
なんでしょうね、この町の、この見守られている感、安心感。

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本当にただ田圃がひろがり、断崖が見えるだけの景色なんだけど、
その石垣の具合とか、家と山の重なり方とかが、
いちいち設えたように心にうまく収まるのですね。
それはまあ、人それぞれだと思うけど、オイサンとはすごく相性がいいのだと思う。

石仏さんも秋の装い。

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青空の元、刈り取りの終わったたんぼの景色が広がる。
その中を延びる道をひとり、とろとろと流れる用水路の水音を聞きながら歩く。
渡る風の肌触りと、鳥の声と水の音だけ。
実家の近所にも、これに近いような場所はあるけどね。
むーん、人っ子一人いねえ。気持ち良いぜ。

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  そしてオッサン、この辺ではたりと気付く。
  ……しまった、停車場ガーデンに、ハンカチと……地図を! 肝心の地図を忘れてきてしまったらしいぞ!
  地図としてだけならタブレットがあるのでかまわないが、
  おすすめビューポイントなどが分からなくなってしまった……。
  ぐぬぬ……これはミスった。
  絶景ポイントを見落としたら、見落としたら……
  ……マまた来ればいい(あっさり)。



●○● ビッキーに会いに。大久保橋、布引大橋 ○●○

サテたんぼの中のクソのどかな風景を堪能したら、大久保橋という千曲川にかかる橋に出る。
そこから本格的に布引観音に向かうコースの始まり。

……といっても、ごく普通の車の通る道を川沿いにとろとろ歩いていくだけだけど。

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途中、川から逸れて民家方面へきゅっと入っていくと武田信玄の弟、信繁の首塚があったりする。
が、その脇を通りながらも華麗にスルー!

そうして何でもないけど気持ちのいい道をとことこ歩いていくと、
枝分かれして登っていく道の先で、大きな橋が川を跨いでいるのが見える。
まっすぐ行けばいい筈なんだけど
ムウ、
あの上からは結構な眺望が臨めるのではなかろうか。
行ってみようか。

この大きな橋は布引大橋というらしい。
結構な距離を大回りして登ることになるけども、上からの眺めはなかなかの見どころ。

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山と、川と、道と家々がすとーんと見渡せる。
うーん、普通の眺めなんだけど、なんでこんなに良い眺めなんだろう。
この当たり前感がとても良い。
本当、この山と川と道の風景の中で育ったら、なかなかよそへ出て行ったときに

  余談、
  橋の登り口で、コンクリートの隙間から生え出していたコスモスを、
  こんな風にツイートしたら結構なFavとRTが得られた。
  別段どってことないアレなんだけどね。これも小諸パワーか。
  

橋の上まで上がるのは、私なんかは全然平気だけども結構な大回りになるので
めんどうくさい人はめんどうくさいかも。

布引観音までにはところどころ、
道幅が広くはなくクルマがそこそこ通る箇所もあるので、歩き・自転車の人は注意。
歩きだと、こういうどうでもいいところが楽しいのでいいんだけどね。

●○● ビッキー! ビッキーじゃないか! ○●○

さてようやくビッキーこと布引観音に到着。
大きめのバスと乗用車が数台停まっているくらいで、大繁盛という感じではない。
個人的には、小諸の観光的な見どころの大本命といったら
懐古園とココかと思ってたんでちょっと拍子抜け。

  てかこの辺見なかったら、小諸、ホントなに見るんだ。
  ナンもないぞ。
  いや、山とか川とか見て満足する人たちはそれで十分なんだろうけど……
  ……ああ、でも、懐古園や布引観音見て楽しいような人たちは、
  山や川でも十分楽しめる層なのかも知んない。
  なるほど(自己解決)。

布引観音は、山です。自然の山。
その中にお寺があるよ、ってだけ。
そういう注意書きがところどころに書いてある。
「自然の山なので、それなりの危険に備えて行動せよ」と。
もっともな話だ。
そして山なので、足場の悪い結構な斜度の中を、20分ばかし登ることになる。
レッツ。

オイサン以外の参拝者は概ね、この山を登るにも難儀するくらいのご年輩。
ときどき、オイサンと同い年くらいのご夫婦とか。自分より若い人はほぼ見なかったな。

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石とか、崖とかに様々な由来が結び付けられている。
かく言う私も、ここへ来て初めて「牛に引かれて善光寺参り」の本当に意味を知った。
そんな逸話があったのね。
ただ牛車に乗ってお参りするもんだとばかり思っていたわ。

そんな中、お堂が見えて来て、思わず歓声を上げる。
まわりからも上がる。

やっぱりビックリするね。

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この山の中に電柱がぶっささってるのもちょっとすごいと思うけど、
あのお堂は輪をかけてすごいわ。
なに考えて、どういう価値観に基づいて、あそこにああしよう思ったのか。
作った当時は「おら見てみいどエラかろう!やったったで!」くらいの、
ドヤ感満載だったのかもしれないけど、時がたてばドヤ感がそがれてただ静かなたたずまいだけが残る。

さて本堂に到着。

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まわりには、ひざがガクガク、汗もダクダクのご老体が死屍累々……
いや、この表現はあまりに不吉だ、そのまま事実になる可能性が十分にある(輪をかけて失礼)。
しかしそんな亡き骸予備軍の皆さん(よしなさい)も、
布引観音の神々しいこと、ここからの眺望の美しいことに、
有り難い有り難いと手を合わせて繰り返し唱えておられる。
きっと今なら現世に何の未練もなく昇tさすがに無関係の人からも怒られそうなのでこの辺にしておこう。

マ要するに、
そこそこキツくて、苦労の分お堂は神々しくて、眺めは掛け値なしに素晴らしい、と
こういうわけです。

左右から張り出した断崖の合間から垣間見る浅間山の美しいこと。
天気が良くてなお素晴らしい。

しかしあの、断崖に建つお堂だけはホントいつ崩れ落ちても不思議じゃない気がするんだけど……
アレ、安全面とかどうやってチェックしてるんだろう???
崩れ落ちて死んでも自己責任なんだろうか?

  ……こないだの地震、だいじょうぶだったのかな……。

床板の隙間から下は見えるし、手すりはギシギシ軋むし、
高所恐怖症ではない自分でも普通に怖い、「動かない絶叫マシン」と呼んでも差し支えのない怖さ。
命の危険を感じたであります。長時間いたい場所ではなかった。
いつ崩れ落ちるかって。

  それが証拠に、さしもの放っておいてももうすぐあっち入りの皆さんでも命は惜しいと見えて(懲りてない&当たり前だ)、
  結構な人数押し寄せていたにも関わらず、引けて帰っていくのはすっごい早かった。

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布引にゃんこ。ご老体に大人気。
でもコイツ、皆いなくなったあとで芋虫食べてたぜ。


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梨穂子! 梨穂子じゃないk……なんだ牛か、驚かせやがって。

サテ、オイサンもそろそろ引き上げるとするか。

帰り道は、選択肢もないので普通に来た道を引き返す。
さっきの布引大橋を渡って別ルートで帰るという手もあったということに気付いたのは帰ってきてから。
今度はそっちも歩いてみよう。

田園地帯でぽつぽつ見つかる石垣がいい味を出している。
あと、こんな雑なトンネルとかね。

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ビッキーに関しちゃ大体こんな感じ。
んじゃ、飯綱山公園と諸、いってみましょうか。


続く。



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2015年1月20日 (火)

■緩される大地・青梅でヒヤシンス -更新第967回-

アラフォーと二人で青梅をぶらぶらしてきた。
これがまた良いぶらぶらだったんで、そのままの雰囲気で書く。
うぇーい。

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……。



……デまあ、このあといつもの「このオッサンら何してはんの?」っていう
お散歩風景をお届けするワケですけれども、
今回は先に結論というか気持ちを書いておくと。

あのー……
こういう田舎ぶらぶらは、行っている間ももちろんとても穏やかな気持ちで楽しいんですけれども、
帰ってきてから振り返ると、それがまた何倍も何倍も……
好い時間、贅沢な時間だったということが実感される。

心が、じわっと、甘くて優しい気持ちに浸される思いがする……のです。

オイサンはあまり見たことないですが、
『ちいさんぽ』とか、『ブラタモリ』とかのお散歩系テレビ番組が好まれているのには、
そういうことの気持ちの良さを求めている人が大勢いるからなのかもなあと思ったりする。
あ、『モヤモヤさまぁ~ず』はワリと見てました。

日々の中で、ああしんどいなあとか、ああイヤだなあ、つらいなあ疲れたなあと気分がへたってきたときに、
ふっとその、青梅の町や、以前の野水の桜を見に行った時の風景……というか、
自分も含めた風景、空気や、靴底の感触なんかを思い出すと、
萎れかけた気持ちにあたたかな日が差す気持ちになる。



ほっとするんだよねえ。



かといって、それで「よしやるか!」「いくぞ、がんばるぞ!」ってなるのかというと、
そもそもの気持ちの質がそういうのではないのでそうはならないのだけれども、
……いいんです、そういうモンじゃないんだから。

「ああ、うん、まあ、しゃあねえな。そういうこともあるな」

っていう、受容される気持ちが自分の中に芽生えるだけでもラクにはなる。
背中を押すものではないけれども、落ち着いて歩き出すだけのゆとりは持てる。


デ、このことを書こうとしたとき、
「ゆるし」という言葉を使ったものかどうか、困った。


「ゆるす」という言葉には、やはりゆるされる前提となるための罪や過失が、
どうしても付きまとう。
オイサンら別に、そんな「許され」なアカンような悪いコトしてへんもん。
なんで悪いことした扱いでないと、自分たちの今のこのありがたい気持ちを表現できないの? と。
だから「ゆるす」という言葉は、今回適当じゃないなあ、どう書き著そうかなあ、と思ってたんだけど、
ちょっと確かめてみると……
「ゆるす」という言葉の語源は、「ゆるい」「ゆるくする」というのと同じなのだそうで、
あー、だったらいいわ、合ってるわと、今回このようなタイトルを冠するに至ったのでした。



……ヤじゃん?



悪いコト何もしてないのに、「許す」とか、上から目線で言われるのなんか。
我々、別にダメなことなんもしてないもの。
普通よ。
人間が生きる時間や場所の上には、「何も置かれていない」のが普通の、最初の、
ニュートラルな状態だというのがオイサンの持論で、
それを「空き地」だとか「空き時間」だとかいうのが、納得がいかない。
空いているのではない、
空いてるから何かを置いていいんじゃない、
置くべきだと考えるのではない、
「空いてる」んなら、「空けておく」のがいいんだよ。普通なんだよ。
何もそこに、何かを置いて積極的に重量をかける必要はないんだ。
何でもかんでも、なんかに使わないといけない、もったいないって考えるのは、病気だよ。
そんなのは、ゲームの中だけで十分だ。



……まあ、そんなことでね。



青梅での時間は、ふたたび、自分をそんな「普通」へと導いてくれました。
いやあ、何ものにも代え難い、贅沢な時間ですよ。
ホントありがたい。もっともっと、普通でいよう。



……ん?



タイトル、全然「許す」とか関係ないって?
キミは「ゆるしてヒヤシンス」という言葉を知らんのか。
『日常』を見たまえ『日常』を。





ところで、今さらながらなんで「ゆるしてヒヤシンス」なのか疑問に思い、
もしかして「ゆるし」がヒヤシンスの花言葉なのか? と調べてみたところ、
紫色のヒヤシンスには「ごめんなさい」「許して下さい」とかいうのがあるっぽい。
ナルホド……。

じゃ今度は、アルゼンチンペソの花言葉でも調べておくか……。



●○● 早起き者たちの大地 ○●○



青梅に到着したのは8時をちょっと回った頃。
もちろん朝です。
集合は6時でした。早起き。

  あ、この日の相方はもちろん、ジェントル号のオーナーことテラジさんです。

オイサンは前日、もっと早くに休むつもりだったのに結局寝たの2時過ぎで、
睡眠時間が3時間なかった。
でもなんか全然元気だったけど。

  どうでもいいけど超寒かった。
  家を出る時、ちょっと防寒装備過ぎたかな? と思ったくらいだったけど
  早い時間のうちは、それでも足りないくらい寒かった。
  途中二回ほどはさんだコンビニ休憩で、二人とも「なんでこんなに?」というくらい
  震えていた。

やっては来たものの、お店的な施設はまだどっこも開いてない。
当たり前だ。
営業してるのは交番くらいのもんだ。
交番だって青梅ではあやしい(そんなことありません)。

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駅前にだるま。だるま有名なのか? 虚無の目をしている。
じっと見ていると呑み込まれそう。
観光案内所もまだ眠っているので、昔ながらの案内地図をたよりにフラフラ歩き出す。
地図を見てみて、とりあえず手がかりになりそうなものが
町に点在するお寺くらいしかなかったので、なんとなく、お寺巡りになる雰囲気。
よろしいんじゃないでしょうか。

あとは、道すがらの看板とか商店とか、どうでもいいものをぽちぽちとカメラに収めながら歩く。
ちょっと面白いなーと思った釣り道具屋の店先で写真を撮っていたら、
テラジさん曰く、中からご主人が様子を伺っていたらしいのだけどもスッと姿をくらましたらしい。
むう。

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ちなみに、この訪問をした翌週、お昼を食べながらテレビを見ていたら
青梅の町レポをやっていたびっくりした。
町の至る所に古い映画のレプリカ(パロディ)看板がかかっていて、
お店とひっかけてあったりしていたのだけど、そのことを取り上げていた。

まあ我々的には、その辺のガンバリ方にはさっぱり興味を示さなかったのですが
(ガンバっとんねんからちょっとは興味持ったれよ)。



●○● メガ巡り・ギガ巡り・テラ巡り ○●○



巡った寺社は、
 住吉神社
 西分神社
 宗健寺
の三つ。

別に、特にお寺に興味があるというわけでもなく、詳しいわけでもない二人です。
歩いた先にあるお寺を拾っていくだけ。

十字路にお巡りさんが何人も立っているので、すわ事件発生かと思ったら、
出初め式をやってるからその警備だか案内だかというきわめて平和的な理由でした。
青梅は火事も事件もなく、今日も平和です。
結構なことです。
お巡りさんも消防士さんも、ヒマが一番。


■住吉神社

はじめに訪れた住吉神社は、山の斜面にあって石段こそ急で立派だけれども、
いかにもローカルな氏神様然としたかわいらしい神社。
しかしその急な石段がくせ者だ! 青梅の罠が、ジワジワとひざひざマンの弱点をむしばむ!
おのれ青梅、卑怯だぞ!

  あ、ひざひざマンというのは、
  「テラジさんの膝の具合が良くない」ということです。
  命名は奥方だそうです。

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冗談はさておき、参道を上がると町が見渡せるなかなかのビュー。
そうして見知らぬオッサンがウロウロしていると、地元の子どもが走り回りに来たりする、
良い神社でした。
きっとひざひざマンごっこです。
ローキック2発で殺せます。


■西分神社

二つ目は西分神社。
住吉神社から東へ少し行って、線路を渡った辺り。宗徳寺というお寺の裏手にある。
しかしこちらも、住吉神社と同じ……否、住吉神社よりも強力な階段トラップを以て
ジワジワとひざひざマンの弱点を痛めつけてきます。
帰りのアクセルが踏めるか心配です。

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しかしこちらの西分神社、素人目にもなんだか立派で、
しかもその立派さが鼻につく豪華さでなく、質実剛健な感じで
二人して「……なんか、ここは……いいですね」と口を揃えてしまったほど。

お庭の雰囲気といい、山を背負った佇まいといい。
なかなかに見所のある良いお社でした。
ただその西分さんには、もう一つの恐ろしいトラップが。
これです。

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一見ただのベンチですが、
巧妙に背中に体重がかかるように作られた座面、
不自然に低い背もたれ、そして設置場所が崖っぷち……ということで、
我々調査班はこれを、腰掛けた老人を自動的に後ろの崖に放擲する装置、
「おじいさん落っことしマシーン」であると看破。
青梅三大トラップの一つと認定しました。
みなさんも気をつけましょう。


■宗健寺

サテ三つ目。宗健寺。
ここへはどうしてたどり着いたのだったか……
二つ回って歩き方がますます適当になってしまい、パッと見た地図で
とりあえず近くにあったお寺に目標を定めた、みたいな感じだったかと思う。
そんなもんですよ。エエ、毎度。

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しかしこの宗健寺さんが、一番見所らしい見所があったというか、
分かりやすいおもてなしが色々あったというか。

御利益のある石造りの蛙の像があったり、
振ると幸せになれる石の小槌(大・小)があったりだとか。
尚、その石の小槌は小さい方でも10kg、大きい方はなんと20kgもあるという、
正直、どうやって振るのか持ってみて戸惑うくらいのシロモノだった。

  もしかするとこれも、青梅さん一流のトラップだったのかも知れぬ。
  全く油断がならない。
  本当に許しの大地だったのかここは?  ← 今頃になって疑問がわいてきた

個人的には、この松の写真が今回のブラブラで一番いいかなと思っている。

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無料で甘茶をお配りしております。
本当に甘くて、ちょっと癖があるけどおいしいお茶でした。
たまに自販機で売ってる黒豆茶に近い感じだったと思う。

    









●○● 二俣尾の「川のセブン」、再訪 ○●○



サテそんな宗健寺さんを参り終えたところで一休み。
徐々に目を覚まし始めた駅前に戻り、軽く腹ごしらえをしながら作戦会議。


  オイサン「次どうします」
  テラジ 「この間行った、薪を売ってたコンビニあったとこ、行ってみません?」
  オイサン「ああ、いッスよ。三つくらい奥の駅ですよね。二俣尾。
       昼ゴハンは……どうしましょうか?」

  テラジ 「それです。青梅まで来て申し訳ないのだが……」
  オイサン「はいなどうした?」
  テラジ 「八王子の玉ねぎゴハンが食べたくてどうしようもなくなってしまったwwww」
  オイサン「無問題www」

というわけで、次の目的地と昼食キャンプ地が決定。

ちなみに、「薪を売っていたコンビニ」とは、
青梅から中央線を四駅、さらに奥多摩方面へ進んだ「二俣尾」近くにあるセブンイレブンのことで、
昨年奥多摩へ行く途中に立ち寄ったときに薪を売っており、
面白がってツイートしたら地元の人を中心にそこそこの反響をもらってしまった経緯がある。

  ▼奥多摩は百合色の世界~NEW3DSを買ったり、PSVITA『FLOWERS』に心奪われたり -更新代949回-
  http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2014/10/-949--2263.html

その際、地元の人たちがその店舗のことを「川のセブン」と呼んでいたのが
妙にローカル愛を感じさせて味わい深く、印象的に心に残っていたのでした。

  ……しかしまあ、そんなどーでもいいことに囚われて再訪とかしていたら、
  そのうち本当に、あの日本海は親不知のセブンにも再訪しかねないな。

  ▼スンスンの河を越えて。~城端前哨戦・新潟・富山めぐり~その3~ -更新第862回-
  http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/3-862--f052.html

しかしこの人たちは、行き先はそんな適当に決めるくせに、
駅前に個人経営の果物屋さんと八百屋さんがガッツリ営業していることに驚いたり、
その先に突然現れた、準備中のギャラリーの異様さにびっくりしたり、
「この道のうねりが良いですね」
「この十字路はかわいいですね」
とかってワケの分からんことに共感しあったりで、

  次行ったときは、あの30分50円の駐車場に停めようぜ。
  面白いから。

青梅駅から二俣尾までは、カーナビさんによればものの10分。
ジェントル号さんは今日もトロトロ、悪の(断定)プリウス軍団にもめげずに走ります。
が……


  「……ジョギングしてる人、多くないですか」


そう!
なんかね、気持ち悪いくらい、ジョギングしてる人が多いんだよ、青梅!
何かのイベントかな? 大会かな? と考えても見たんだけど、どうもそういうわけでもないくさい。
車で10分ばかし、二俣尾まで走っただけでもバラバラに数十人、
下手するとところどころ歩道で渋滞するくらい、沿道を人が走っている。
なんなの、健康ブームなの? 走らないと死ぬの!?

……などと、訪れるたびに新しい謎を提供してくれる街・青梅。

  あのね、今ちょっと調べてみて、何となくわかっちゃった。
  2月に「青梅マラソン」なんてのがあるのね。だからアレだ、みんな練習してるんだ。
  なるほどね。

そんな風に、荒野を走る死神の列をやり過ごして二俣尾・川のセブンに到着。
この日、店頭に薪はなかった。
どうやらやはり、キャンプシーズン向けのラインナップであったらしいな。

コンビニへの寄り道はほどほどに、これまた二俣尾に来て何をするか決めてたわけでないので、
またも手近なお寺へ向かう。
ちゃんとした名前は分からないけど、山門には「瑞龍山」とありますね。

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ここは小さな山門まで持っていて、店構えならぬ寺構えは今回訪問した4つの寺社中で随一。
本堂の屋根も、建築様式の違いなのかも知れないけどえらく立派で、
随分と厳かな気持ちになりました。
まあ、だからと言って何かするわけではないのだけど。


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●○● ふたまたおだお ○●○



寺を降り、線路沿いに歩いていると、二俣尾の駅舎が見えてくる。

「無人駅なんですかね」
「行ってみましょう!」

無意味にはつらつとするチームアラフォー。
こいつら追っかけてカメラ回してるだけで『このまち大好き』的な番組が出来てしまいそうな勢いです。

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二俣尾のコンコース(?)。無人駅だった。
ホームにおりる階段の手前にICカードのセンサーが無骨にぶっさしてあった。
……なんかこう、無人駅も、随分風情がのーなってきた感あるな。
時代よのう。

そんな跨線橋だか駅だかわかんないフタマタオ駅を通過して線路の反対側に下りたら、
あとはもうコンビニへ向けて引き返すだけ。
ほんとに何しに来たんだろう? 超楽しいんですけど。

  あと全然関係ないけど、ワリと最近まで「コンコース」の意味が分からなかったのが私です。
  あとねえ、「ピロティ」。
  うちの中学には「ピロティ」があって、そこがどこなのかは分かっていたけど、
  「ピロティ」が何なのかは理解していなかった。
  そこはかとなくエッチですよね。「ピロティ」。「パンティ」みたいで。 ← バカ
  フタマタオ線橋のパンティですよ? きゃーエッチ!  ← 楽しそうだな俺

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あ、こんなところにストラックアウトがある。
現在二俣尾で確認されている、唯一の娯楽です。


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そうして線路沿いの411号線を青梅方面へ向けて歩いていると、
ちょっと素敵な感じのコーヒーショップが目に留まる。
むう、あの店は良い予感がするぞ。ここは一つテラジさんをそそのかしてお茶にしようじゃないか。
テラジさんテラジさん、ちょtt


  がんっっ!!!


──その時、私の言葉を遮ったのは、
  店の駐車場から出てこようとしたクッソ高そうな金ピカのポルシェ(※)が、
  歩道との段差で思い切りオケツをこすり付けた音だった。

  ※ホンマに金ピカのポルシェだった。それだけでもワリとびっくりした。

言葉を失う二人。
 テ「……うわあ」
 オ「……結構、いい音しましたよね」

  あ、ちょっといいですか?
  ここが今回の青梅紀行のハイライトなので見逃さないように。

クルマを入れ直そうとしてたのか何なのか、
一度店の駐車場に入ったその金ピカのポルシェは一度車道に出ようとし、
その時に自慢のヒップアタックで歩道に一撃を加えたのだった。
明らかに挙動がおかしくなる、金ピカポルシェの車体と、運転席に見えるロマンスグレーの男性。
どうみても落ち着きを失っている。わたわたと小刻みに、前進、後進を繰り返す。

 テ「……(見守る)」
 オ「……(見守る)」
 テ「あ、えっと、なんでしたっけ?」
 オ「ああ、あのお店でコーヒー一杯飲んでいきません?」
 テ「ああいいですね、入りましょう入りましょう」

駐車場で、電池を逆さに入れたミニ四駆みたいなおかしな動きを続ける金ポルを尻目にお店に入る我々。
店内はログハウス風で天井が高く、静かな音楽が流れておりとても落ち着いた雰囲気。
当たりの匂いがふかふかします。運ばれてきたメニューを見て……アラフォー、懊悩。

 テ・オ「(やべえ……軽食も美味そうだ……!!)」

確かに、ミートソースとかハンバーグとかオムライスとか、アラフォー2人の好きそうなメニューが無駄に充実している。
なんなんでしょう、この二人の食の嗜好とか。
しかしここは心を鬼にして、コーヒー……と、チーズケーキで我慢します。
俺たちは……断固として八王子で玉ねぎライスを食べるんだ!!(決意)
チーズケーキはご愛敬。

そうこうしているうちに……というか、ワリと時間があってから、もう一人お客が。
……金ポルオーナーです。
いやあ、入ってくるまで、随分と間があったなあ。
……見てたんだろうなあ、金ポルのおしり。
いい音したもの。
高そうだもの。
内心変な汗かいてたんだろうねえ、などと、
この金ポルオーナーは、のちのちまであさましい噂話のタネにされるのだった。アワレ。

とまあ、
こんな金ポルによるアトラクションが毎回見られるかどうか知りませんが、
それ抜きにしてもお茶もケーキもとても美味しいお店でした。何より雰囲気が良い。
また来たいですね、ところであの金ピカのポルシェは……などと言いながら青梅のコーヒー屋をあとにしたのだった。



……。



終わり。
このあとはなんもないよ。
八王子の道の駅で、いつものラーメン(オイサンはそば+お野菜バー)と玉ねぎライス食べて、帰った。
解散は15時……よい子か!

「まだ、帰りたくない……」
とか、
「終電……無くなっちゃったね……?」
などという甘ったるい戯言は一切通じない、真昼の住人。

多分私たち二人はアレフガルドで、竜王の

「おまえたちには せかいのはんぶん、そうちょうの せかいを やろう!」

という取引に応じてしまったに違いありません。
なんて健全なんでしょう。あまりに健全過ぎて社会が成り立たなくなる懸念がある。

しかし案ずるな。
私は忘れない。
帰り際ジェントル号に乗り込み、
「じゃあー……帰りますか!」と意気揚々、
ナイト2000の3000倍の計算能力を持つというジェントルスーパーコンピュータ(カーナビ※)に、
目的地「わかばだい」をセットしようとして


  ワ カ パ イ


と打ちこんだアラフォーの煩悩、その罪の深さを! ワカパイてw
まあジェントル号の紳士コンピュータなら、我々をその彼岸へと導いてくれるに違いないけども。
……すっかり忘れてたけど、ジェントル号の名前の由来は「変態紳士」だしな。
そしてそれをネタにまたゲラゲラ笑うオッサン二人。

  ※ちなみに、この人工知能に、
   外付けの超検索有機コンピュータ「タイチョー」をリンクさせることで
   あらゆる渋滞を回避する超索敵アプリがセットされます。
   「タイチョー」をインストールするには『ラブライブ』が必要です。

嗚呼、許される大地。その名は青梅。
金ピカポルシェのオーナーにも、寛大なる青梅のゆるしのあらんことを。
青梅は今日も、ヒヤシンス。


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オイサンでした。



 

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2015年1月11日 (日)

■暗峠(くらがりとうげ)にサヨナラを。~2015年・新年の帰省・その二~ -更新第966回-

オイサン・オブザイヤー受賞、オイサンです。
皆さん、おとそ気分継続してますか?
継続は力です。
最期までしっかりおとそ気分で走り抜けましょう。

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……私ですか?


私は、年末年始8日間かけてリフレッシュした鋭気を、
出勤初日に9割がた削られもはや打つ手がありません。
一つ前の町まで戻ってレベル上げをしたいところですがそうもいかない。
手詰まりです。

その年末年始のリフレッシュの模様の続きです。
今回の帰省のメインイベント(帰省にそんなものがあるのか)、生駒山・暗峠登山の様子など。

……だいたいさ、このオッサン、
正月休みだっつうのにちょっと時間が空いたらジョギングだなんだ登山だなんだ、
ちょっとはぐうたらしろというんだ。
なんなんだよ、少し落ち着け。

あ、でも、帰省時恒例・『ダイの大冒険』か『帯ギュ』を読み返そうキャンペーンは
怠らずに実施してきましたよ。今回は『帯ギュ』読んできた。

あと関係ないけど、母に薦めた『山賊ダイアリー』を父も読んでいることを知りちょっと嬉しかった。
父はあんまりマンガ読まないからね。
教えてくれたミズハスに感謝したい。



●○● 1月1日(木) ○●○



じゃきんと賀正、のツイートも板についてきた5年目の正月
果たしていつまで、こんな風にTwitterを使い続けることだろう?
もう随分と、辺りの景色も違ってきているしな。

初日の写真はそこそこに、地元の町を見下ろす名山(と勝手に思っている)、
生駒山が初日を浴びている姿を収められる場所を探してテクテク歩く。
……と、偶然、町も山も見渡せるとても良い場所を発見。

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おーそうか、なるほど。こんな場所があったか。盲点だったワイ。
初めてのパノラマ撮影にも挑戦してみる。

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我が家のおせちは、数年前から色んなところのを買って済ませている。
百貨店とか、どっかの料亭とか。
今年は京都・下鴨茶寮のおせちらしい。
写真を撮って残しておくのはオイサンの仕事。
お雑煮は、母の実家・岡山風雑煮と、父の実家・島根の雑煮が交代で出てくる。

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どっちも大好きである。ンマイ。

そうしてゴハン食べてゴロゴロしたら、一家で初詣。
奈良住まいだから、春日大社とか、ナントカ神宮とか、豪勢な初詣を期待されてしまいそうだが
ウチは地元のこぢんまりとした氏神様で事足りる。
てくてく歩いて20分たらず。
子供の頃はこんなこともしてなかったと思うけどね。確か。

降雪は夕方からに順延になったらしい。
ではそうなる前に、とワルいカオをする私。
降り出す前にジョギングに出る。平城宮跡(平城京の跡地)まで、ざくざくジョギング。


大きな地図で見る

夕方から降り始めた雪は結構な勢いで、
西側と北側の窓は、雨戸を閉めようとしてもレールに雪が詰まってキチンと閉じない始末。
苦労した。

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実家に帰ると食後の洗い物はオイサンの仕事(勝手にやってるだけだけど)で、
片付けをしながら、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを聴く。
実は近いウチに、2000字しばりで短いここなちゃんSSを書くことを自分に課しているのだけれども、
なかなか良い案が浮かばない。
ウィーンフィルのシュトラウス一家がモチーフにしている様々なことから何か拾えないかと、
かつてないくらい一生懸命演奏に耳を傾ける。

  「入間川のほとりから~飯能の謝肉祭」

などと、タイトルだけは思いつくのだけど、話の方がサッパリだ。
飯能河原でバーベキューする話にしかなんねえよw

そんな自分の才能のなさに悶々としながら更けてゆく、
2015年最初の夜。そんな調子で今年もよろしく。
尚、その自分に課したミッションの方針は未だ固まっていない。



●○● 1月2日(金) ○●○



雪は夕べのうちに止み、空は晴れ。

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今日は母方の親戚の叔母が遊びに来る。
昨日の朝写真に収めたお山……生駒山の中腹には神社があって、
叔母とそこへお参りに行くのが毎年の恒例行事になっている。

デその山にオイサンも登るのだが、
昨年『ヤマノススメ』にワリカシやられてしまったオイサンとしては、
例年通りただ参道を登ってお参りして降りてくるだけでは、チョイともの足らぬ。

なので、今回の帰省イベントその3
(その1は小諸からの連携、その2は奈良の町歩きで、いずれもミッション未達成)として、
「生駒山に大阪側から登って山頂を踏み、奈良側に降りてくる」。
を設定。

生駒山は標高642m。
昨年登った高尾山は599mなので、一人で登った山としては一番高い山、ということになる
(人と一緒に登ったのでは、尾瀬の至仏山が2200mで最高だけど、
開始地点が1600mくらいらしいので標高差では今回の方が上みたい)。

  と思ったら、高尾山から縦走した小仏城山は670mあるらしいので
  そっちの方が高いのか。

高さはともかく、子供の頃から見守られ、見上げ続けてきた山なので、
いっぺん自分の足でキチンと登って、そこからの眺めを味わっておきたい、
という欲求。

  小諸で言ったら、この山は奈良市民にとっての浅間山みたいなものじゃよ。
  ……たぶん。

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うまくタイミングが合ったら、奈良側から登って降りる予定の親父・叔母チームと合流する、
というオマケ付き。
コースは、


   枚岡駅 ~ 暗峠 ~ 山頂(生駒山上遊園地) ~ 宝山寺 ~ 生駒駅


を予定。
ちなみにこの生駒山、山上には「生駒山上遊園地」というのがあって、
この辺の子供はたいていここに遊びに来るのではないだろうか。
最近はそうでもないのかな。
オイサンの子供の頃は、
ここともう一つ「あやめ池遊園地」がこの近辺の遊園地二大巨頭で
(さらにそれ以前には「ならドリームランド」があったが、
こちらは割と早い段階で廃墟になってしまった)、
まあ大体どっちかに遊びに行く感じではあったのだけど、
最近のお子さん事情はワカラヌ。
USJまで足を延ばしたりするんだろうか。

デ、山頂マークも、その山上遊園地の中にある……らしい。
遊園地には何回か来たことがあるはずだが、ちょっとそこまで覚えてないな。

まあともかく、低山ぶらぶら歩きを趣味に加えつつあるオイサンとしては、
地元の名山を登って帰りたい、という気持ちがあったのさ。
ここなちゃんが天覧山を登るようなものだよ。


 ▼▼暗峠(くらがりとうげ)の伝説

雪の降ったあとのことでもあるし、
地元でも有名な「暗峠(くらがりとうげ)」というスポットを経由することもあって
親父殿はあまり行って欲しくなかったようだが、マそこはちょっと譲ってもらった。

この暗峠、正直、なんで有名なのか、よう分かっていない。
曰く、怖い人が出る(要するに不良とか悪人のたまり場である)とか、
曰く、勾配が激しすぎて(最大斜度37%?)事故やらなんやらがよく起きる、とか、
あとは、マわかりやすく、曰く、心霊スポットであるとか。
そもそも名前からしてドスがきき過ぎていて
名前のイメージが先行してたんじゃないか? とは思う。
必要以上に危険な場所として認識されている模様。

  日本の道路百選とかにも選ばれているようだし。

  ▼暗峠 検索結果
  https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=%E6%9A%97%E5%B3%A0

山登りとしては、
なんのことはない舗装もされたハイキングコースレベルの代物でしかないので、
ちゃんと準備さえしていれば、そこまでビビるレベルのものではない。
……と、思っていた時期が、俺にもありました(刃牙の目)。
けど、アレなのね。
登り始めからしばらくしてTwitterでもらった情報によると、
クルマ道としては全国的にも1、2を争う、スパルタンな、いわゆる「酷道」なのだそう。

国道だとはつゆ知らず、
またまさか、こんなトコ車で来る奴もおらんだろうと思って歩いていたら、
結構な数のクルマ・バイクが上から下からやってくるので
さすが、河内のオッサンおばはんは洒落が分かってるなあとつくづく感心していたものです。
だって、あの傾斜で……雪もあるのよ?
正気の沙汰じゃねえ。

……と思っていたら、フォロワーさんが実際、バイクで登ったときの動画を送って下さったので、
せっかくだから載っけておきたいと思います。


 ▼TDM900で関西随一の酷道、暗峠を走ってみた
 

  3分30秒あたりから、まさにこの道を歩きました。
  しっかしズルイよなあ、10分足らずでテッペンだもの。
  オイサン、1時間半くらいかかったんじゃないだろうか。
  エンジンめ!


また別のフォロワーさんのお父上が、ここまでの道とは知らずクルマで挑みかかって
死ぬ思いをした、というお話も聞けました。
うーん、有名になるのも分かる気がしてきたぞ……。
伊達や酔狂、名前だけのイメージ先行ではなく実力も伴っていらしたご様子……
マそれも、クルマ乗り・バイク乗り中心でしょうけど。
歩きでも、雪が重なると滑って転んで、斜度のすごいところでは滑り落ちそうでかなり怖かったけどね。


今回の生駒山登山イベントは、自分としては
そういう子供の頃からの幻影たちに実体を与えよう、という意味合いも持っている訳ですよ。
思えば、初日の「奈良を観光地として見て回る」ことにも、同様の意味合いがある気がする。


 ▼▼登り出し

10時半、枚岡(ひらおか)駅。

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沿線の、徒歩で巡るスポットを近鉄が紹介している「てくてくまっぷ」というのがあって、
生駒山のハイキングコースもそれに載っている。
駅でマップを配っているので、それをもらって歩き出す。
駅員さんもとてもフレンドリー。

  ▼近鉄沿線ハイキングマップ てくてくまっぷ
  http://www.kintetsu.co.jp/event-hiking/sansaku/tekumap.htm

コンビニで飲み物と、一応いざというときのための食料などを調達していこう……
と思えど、駅前にコンビニなどなかった。
さすが東大阪の片田舎……。田舎だなあ。イヤ、無いことはないのだろうけど。
代わりにといってはナンだけど、枚岡神社が初詣客でにぎわい、出店が出ていたので
そこで回転焼きを二つ買った。
飲み物は自販機で調達。

  枚岡という駅は降りたことなかったけど、この神社はそこそこ有名らしい。

しばらく線路沿いに歩き、国道308号線とクロスするところで登り始める。
出だしからすごい勾配。
雪の影響は、この時点ではほぼない。ただ急な坂道。
ただしその「急」加減が尋常ではなく、急なままで延々続く。
つづらに折れたりもせず、無茶な斜度をほとんどストレートに登っていく。
これはひどい。
うおお。道敷いたヤツ誰や。

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最初のうちは、この辺りではワリとよくある急な斜面に出来た住宅街という印象だが、
徐々に周りの風景が鬱蒼としてきて山に入ったのだなあと知る。
ところどころ、寺社が現れたりお地蔵さんがおられたりするけれど、見所らしい見所はなし。
穏やかさ、のどかさとは無縁で、全体的に「雰囲気がある」。
おどろおどろしく、何か出そう、潜んでいそう、という本能の恐怖に訴えかけてくる感じ。
宗教的な意味での「お山」感が満載。
今日の天候にも依るところがあるのかもしれないけど、
うーん、やはりどこか、人を畏れさせるものを持った場所ではあるのかも知れない。

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 ▼▼暗峠

サテ、そんな道をひたすら登りに登り、暗峠にたどり着いた。

間に面白いコトなんかなかったのでとばしたけど、
雪が薄く残って濡れていたり、シャーベット状に凍っているところはかなり緊張した。
あの斜度でバランスを崩したら、危ない転び方をすることは目に見えてる。
滑り落ちてどうこうするということはないと思うが、
踏ん張れはしないだろうし、おかしな転び方をしそうだ。

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そういう箇所で結構時間を食ってしまった。滑ること、転ぶことが恐ろしく、慎重になってしまう。
これまでの山ではそういう「落ちる」心配はほとんどしてこなかったけど、
今回初めて、雪山とかでの滑落という危険を、ちょっと味わうことが出来た。
大げさかもだけど、山で「こわい」と思うことはほとんどなかったので
新鮮だった。
ホント、偏にスパルタンな坂道・山道。
気難しい、頑固なおじいさんと一緒にいるような場所だ。

ちょっと機嫌を損ねるとすぐにけっ飛ばされる、そんな感じ。

  にしても、あの日、あの天候で、あの場所をクルマで往来しようというんだから
  来てた人たちは肝が据わっているなあと感心する。

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一応、この碑を収めたくてここまで登ってきたけれど、
このルートではどうやらここが最頂点らしく、この先下りが始まる。
今回の目的に「生駒山の山頂を踏む」があるので、これを素直に下るわけにいかない。
ここから一つ手前の分岐に引き返し、生駒山上へ向かうルートに乗り換えなければならない。

  ……さっき、クルマでここに来る人がどうとか言ってたけど、
  こんな日にそこまでしてテッペンに向かおうだなんて、アンタも大概だよ。

というわけで、暗峠の最高点から少し引き返し、
広めのクルマ道の分岐を慈照寺方面へ歩く。
これまたおそろしい傾斜の、細い下りを歩くと小さな集落に出た。

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暗峠もそうだけど、ここに人が住んでるんだものなあ……
なにか事情でもあるのだろうか、と思わざるを得ないけど、
普通に暮らしているだけなんだろうなあ。

  なんかね。
  北海道とか、地方とか、そういう田舎に暮らしているというならいざ知らず、
  奈良とか大阪とか、特にここなんかはちょっと下れば
  もう結構な町なわけで、そこを下らないでここにずっと居を構えているというのは、
  なんだか不思議な気がするのだけど。
  でも、ホントただ、「普通」であるだけなんだろうなあ。

このあたりから、下ってくる人とすれ違う頻度が上がったように思う。
この辺りで、生駒山を取り巻くいくつかのルートが縦走コースをハブにして繋がっているから
交通量が多くなるのかもしれない。
間を置かず、しっかりした登山ルックの、オイサンよりも年上の男性ばかり数人、
濡れた雪道、土道をホイホイと下ってくる。
物好きはいるもんだなあ。

信貴生駒スカイラインをくぐると、山頂まではもうすぐ。
大きな電波塔・テレビ塔がいくつも見えてくる。
ひさびさに人間の文明らしきものに触れて、ちょっと安心する。


 ▼▼生駒山上(山頂)

たどり着いた山上遊園地は……閉園中!
Jesus……マジかよ。
入れないのか。ということは、園内にあるという山頂マークにはたどり着けんのか。マジかー。
入場だけならタダだと聞いていたから、そこだけ覗いて帰ってこようと思っていたのだが。


まあ開いてないものは仕方がない(アッサリ)。また来よう(また来るのか)。


サックリと諦め、下りに向かう……のだけど、道が分からないな。
コレどっち行ったらいいんだ?
いい加減くたびれたし、下りはコワイし、
奈良側から登って来てる親父殿たちは、途中、道が凍ってるとかでケーブルカーを使って
既に合流予定地点だった宝山寺まで着いてるらしいから、
なんならケーブルカーを使って下ってしまおうかとか考えていたのだけども。

遊園地が休みってことは、ケーブルカーもここまでは運行してないんじゃないのか
(山上遊園地が登りの終点)。
……仕方ないな、歩いて降りるか。

暗峠より少し下に差し掛かった辺りから空がうっすら翳り始め、風も吹いてきた。
ときどき、ささやかながら雪も降りてくる。
うーむ、なんかしんなりしてきたぜ。気分が沈む前に動こう。


 ▼▼生駒山上~宝山寺(下山)

道ばたにあった案内板を確認……よくワカラン。
しかしハタと、その近くにあった「鶴林寺」という鳥居の傍に、「宝山寺→」という矢印もある。
ああ、ここが登山道になっているのか。
なんかもう完全に山だな。
鳥居をくぐってちょっと下るとT字になっていて、右へ折れると鶴林寺、
左が宝山寺。

目的地は宝山寺(=下山)なので当然左なのだけど、折角だから鶴林寺とやらも覗いてみるか。

なんかすげえ鳥居だなオイ。

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  ちょっと調べてみると、ここはもう、うち捨てられた跡地らしい。
  今はもう少し人気のあるところに移されているのだとか。
  だってココちょっと怖いもの。ヒト来ないよ。

サテ、ここから先は、ホントにただの山道けもの道で、人が通った踏みあと程度の道がついているくらい。
ハッキリ言って、怖かったです。
場所によっては、道……というか、足場が片足分くらいしかない斜面もあり、
しかもそこが水を吸ってグズグズになっている。
ズルッといったらそのまま斜面をいくらか滑り落ちること必至。
無駄に緊張感があった。まさかここまでデンジャーだとは。

人の、新しい足跡がしっかり残っていたのは心強かった。
恐らく、先ほど頂上付近ですれ違った人たちだろうけど……イヤ、ほんと、お互い物好きですね。
何が楽しいんだ?

そんな、枯葉と薄い雪に覆われた野道をえっちらおっちら、1時間半ほど。
ゆけどもゆけども宝山寺に下り着かず、
漸くケーブルの駅が見えたと思ったら霞ヶ丘駅だったり、
舗装路に出たら出たで、
アホみたいな勾配の斜面に雪やら落ち葉やら、山が俺にもっと転べとささやいてくる。
濡れてたり、落ち葉があったり、雪をかぶってたりしなければここまで恐ろしいこともないのだろうけど、
まあとにかくタイミングが悪すぎた。
そもそもこの霞ヶ丘駅自体、無人で利用者がほとんどいないらしい。
つまりは、この梅屋敷~霞ヶ丘間は、一般人の歩く道としては使われていないんだろう。

足を取られたらおしまい、という緊張感で体をほぼ真横にしてソロリソロリと歩きながら、
なんとなく、「こういう世界もあるんだな」とぼんやり思っていた。

生駒山上~宝山寺までのくだりは、本当にもう恐ろしいばかりで
面白さはなかった。ケガしないで帰るコトが第一目標の、緊張の連続。
難度の高い崖とか、冬山とかに登る人っていうのは、こういうのを楽しみにしているんだろうか。


 ▼暗峠・生駒山登山 総括
  ・大阪側の斜面、登りはまだ比較的ラク。
  ・案外クルマが通る。すげえ。
  ・眺めは総じてよくない。中腹あたりから少し見えるくらい。大阪側も奈良側も。
  ・とにかく山上からのくだりが怖い。
   山上~霞ヶ丘までの山道も大概恐ろしいが、そこから先の舗装路も、雨雪重なると牙をむく。

 ▼結論
  何にせよ、用もないのに雨雪のあとに来るところじゃない。


すっかり山登りの話にばかりなってしまったけど、結局叔母・親父組とは合流できず、
駅に着いたら何食わぬカオで電車に乗って帰った。
家ではしばしの談笑のあと、4時過ぎから早めの晩ゴハン。
カニ+鴨の鍋。らんぼうだな。

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叔母は、今もうは引退しているが大学の教授をやっていて、
かつては学会やら研究やらで世界中を飛び回っていた。
そういえば以前、「ペルーへナスカの地上絵なんかを見に行った」と言っていたことを思い出し、
アルゼンチンペソを持っていないか訪ねてみたが駄目だった。
無念。

その後はこれといって何をするでもなく、叔母を見送って、父と話をして、就寝。
取り留めなく始まり、取り留めなく過ぎてゆく今年の年末~新年の帰省。
明日はもう最終日。



●○● 1月3日 ○●○



帰省最終日。帰りたくないでござる。

朝から、小学校時代の友人Pとブラリでかけるのだが、
如何せん、彼とは昨年、『ペルソナ3』の舞台を2度も見に行ったり、『ディーふらぐ』のイベントに行ったり、
朗読劇を見に関東までやって来た彼と晩ゴハンだけでも一緒しようと、
ランチがおいしいと評判の九段下の割烹の前で入るかどうか躊躇していたら、
突然現れたナゾの腰の曲がったお婆さんに
「あら、入らないの? ここは美味しいのよ。
 さあどうぞどうぞ、大将、お二人さんよ」

と、頼んでもねえしバアさん店の人間でもねえのに客引きをされてしまったり、
結構、しかも年の後半にご一緒したので、懐かしいとか久しぶりとかいう感覚がない。

  ちなみにその「妖怪客引き老婆」は、九段下辺りでは有名な97歳のお婆さんなのだそうな。
  97て。

どうでもいいけど、この友人Pと一緒にいると、
何故かこういう若干面白いことに出くわすんだよねえ。何故だろう。
目の前で、タクシーのホイールカバーが外れて坂道を一人で転げて行ったり、
カレー屋が停電したり。
なんかモってんだろうなあ。
いや、彼一人がっていうんじゃなくて、彼と私が一緒にいると、
そういう世界への扉を開く鍵のピースが組み上がってしまうんだろう。
そうに違いない。


▼消える本屋

ここ数日、一人でだったり父と一緒にだったり、郷里の町をぶらついたところ、
なんか色んなものがなくなっていた。
特に、町から本屋が消えていた。
あるにはあるのだが、さびれたスーパーの中に一軒だけ、あとは隣駅のショッピングビルの中に一軒。

それだけあれば充分だろ、と感じる人もあろうけれど、
かつてこの駅周辺には、最多時で大小取り混ぜて9軒の本屋があったのだ。
先ほど上げた隣駅(十分徒歩圏内である)まで含めると10軒以上にのぼる。




   その町から、本屋が消えた。




母が不思議がっていた。
一体みんな、どうやって本を読んでいるんだろう? と。

近隣の本読みたちは恐らく、奈良、大阪あたりの大きめの本屋や郊外の書店で手に入れるか、
デジタルがOKな人はAmazonやKindleで欲求を満たしているのだろう。

母は活字もマンガも大好きで、本屋LOVE、図書館激Loveなパルプ少女(66)なのだが、
最近出歩くのがちょいと不自由で、
とてもじゃないが郊外の本屋へアクセスするには親父殿のアシがないと無理なご様子。
親父殿は、先にも書いた様に、バッタ一匹でテンション鰻登りの
「書を捨てよ、町にも行くな、野山を駆け回れ!」を地で行く人なので、
中々その辺りの利害や頻度が一致しないし、
母は遠慮しいなので、なかなか好きに、本の園に赴けずにストレスになっていやしないかと心配である。

  父も母も、もう少しわがままになっても良いようなものだが。

AmazonやKindleは本屋に母が求める機能と本質的に異なるので代替機能たりえない。
そもそもさ、中高生なんかは、参考書とか問題集とか、どこへ買いに行くんだ?
マンガやらなんやらは、それこそなんとでもなると思うけど、
その辺の本って、現物を見られないと結構困ると思うのだが……
どうしてるんだろう。

ついでに言えば、レンタルビデオ店もなくなった。
こちらも3軒あったのだが、ツタヤが出来て2軒が撤退し、
そのツタヤも、夏からこっちのうちに無くなったらしい。
ご丁寧にツタヤは、隣駅からもきれいに撤退したらしい。
さすが、コンビニエンスなカルチャーを標榜するだけあって振る舞いも軽やかだ。
テメエにカルチャーを名乗る資格はねえ。

この町は、いつの間にかカルチャーの砂漠だ。
音楽ショップもない。

しかし10軒近くあった本屋が一気にゼロになるとは、なんとも極端な話だ。
さよなら、ジャパンブックス。
ジャパンブックスのないわが町が、果たして私にとってわが町たりえるのか……
そしてこれを機に本やマンガへのアクセスが手薄になった母が
一気にボケたりしてしまわないか、正直、ワリと深刻に危惧している。

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……とまあ、そんな事情もあって、近隣の本屋をWebで探してみた。
比較的近くに一軒、しかし結局クルマ・電車がないと行かれない場所だったが、
中規模の書店が見つかったので、その友人にクルマを出してもらって視察に行ってみることにした。
アシがわりにしてしまって、なんとも申し訳ない気がするが。

結果から言えば、まあまあ。

入った瞬間は、ちょっと「おっ」と思ったのだけど、一通り眺めて回ると、
雑誌は充実しているがコミックス・小説系はモ一つだ。
新刊ハードカバーの文芸書なんかがほとんど見当たらないのは売れないからなんだろうか。
天井が結構高いのに書架が低いので、
もう少し頑張ってデカイ書架を入れ、品ぞろえを増やしてくれたらいいのになあ、とか思ったが
店からしたらそんなのリスク以外の何ものでもないのだろうな。

  ……そういえば小諸で本屋に行ったことがないな。

どっちにしても、あの程度の規模では
母が一人で歩いて行けないのではあまり意味がなかったかな。
一応、父に場所と名前だけはインプットしてきたけど。



……。



そんな感じで友人には本屋に付き合ってもらい、
帰ってくるといつも二人でお邪魔しているオサレカフェでゴハンとお茶。
美味しい。
特に、さつまいもを使ったチーズケーキがグレイトなうまさであった。
ゴハンも美味しかったんだけど、なんだろう、ちょっと物足りなかった。
量が少ないワケではないんだけど、満足感がもう一つ。
カフェのゴハンてそういうとこあるよね。
何が違うのかしら。

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どんな話をしたかあまり覚えていないけど、とりとめのない日常のことだったように思う。
ケータイがどうしたとか、Vitaがどうしたとか。
そうそう、3DSで撮った、ウチの娘たち(=フィギュア)の立体写真のウケが思いのほか良かった。
確かにあれ、奥行きじゃなく、ちゃんと飛び出して見えるからビックリするんだ。
面白いし。
ちなみにこの日は、彼といても特におかしなことは起こらなかった。
神通力が切れたのだろうか。



家に帰ったら、バタバタと片付け、帰り支度をしているうちに
あっという間に家を出なければならない時間に。

やがてはこの家も失われるのかと思うと、胸がつぶれそうになる。
まあ自分が帰って守ればいいんだけどさ。
そうだなあ。
そうするのもありかなあ。
全然イヤじゃないしなあ。

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本屋がなくなって、今回の帰省はなんだかやたらと淋しさが募るものになった。
こうまで気持ちがさみしいのは、家を出て、2度目に帰省した帰りの時以来ではなかろうか。
時は経つし、人は老いる。
仕方のない当たり前の営みで、
古くから人はずっとこの思いと共に生きてきたに違いないし、
自分だけがそこから自由であれるはずもない。
自分は特別だが、そこまで特別じゃない。
自分の特別は、誰もが特別であるのと所詮は同レベルの特別でしかない。
特別であることにかわりはないけど。


荒れ模様の天候でもあるし、新幹線が混みまくりなのも分かっていたから、
指定券はあるけど少し早めに着くように家を出る。


毎度、家を出る時の父の動きは忙しなく、
その父の落ち着きのなさを母と二人で笑うのも毎度の手続きだ。
母と無意味にハグをして、父に呆れられるのも毎度のこと。

今回は去り際のオイサンの足に母が取り付いてきて、
「! ふくらはぎがふとい! なにこれ!」
と驚いてたのが帰り際のハイライト。
そこかよw

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昨年、父が車を買い替えた時、なんとなくほっとした。
思えば、あれは、多分。
父も男の子らしく、新しいクルマにはときめきがあるし、
買ったものを信じ、贔屓にしたいという気持ちが強いらしい。
わかる。
男の子はいつまでも、わかりやすく男の子なんだなあと、そんな父をみていると実感する。

そういう分かりやすい気持ちは、はたして女の子で言えばどのような部分が該当するのか分からないけれども、
きっと女の子にも、幼い時分から年老いるまで変わらない、
核になる感情のようなものがあるのだろうと思う。
それがいったい何なのか、誰か教えてくれないか?

帰りの新幹線でなんとなく聴いていた
『ときめきメモリアル サウンドコレクション3』。
もう20年近く昔のCDだ。
PS版『ときメモ』の、劇中BGMをアレンジ再録したCDで、
客観的に聴けば大したことのないものなんだろうと思う。

けれどもその大したことのないメロディにサウンドが、こうも豊かに心に響くのは、
他ならぬ、当時の……ハタチそこそこの瑞々しい細胞に保存されたが故のことなんだろう。

今回の帰省で、父も母も、やけに年老いたことで衰えた様々なことを強調してきた。
物忘れの激しさ、覚えの悪さ、体の動かなさ、長持ちのしなさ。
けれど、どうなんだろう?
もうじき七十に手が届きそうな彼らは、
ハタチから半世紀の時を過ごそうとしている彼らでも、
ハタチそこそこの頃に瑞々しい細胞にとりこんだ言葉や文字や光の像は、
今でも鮮やかさを心に止めているんだろうか。

今でも口ずさんだり、聞き返したりするのだろうか。
ハテサテふむー。


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オイサンでした。




 
 
 

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2015年1月10日 (土)

■暗峠(くらがりとうげ)にサヨナラを。~2015年・新年の帰省・その一~ -更新第965回-

2015年、明けましておめでとうございます。
今年もよしなに。

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2014年、最も印象に残ったセリフは、
声優・洲崎綾さんによる

  「この子(=佐倉綾音)、クーッソ可愛いぱんつばっか持ってっからw
   あはははははw
   あははははははははははははwww」


でした。
相方のぱんつのレパートリー、公共の電波でバラすなよw
聴いてる方も衝撃だわw


そんなこととは何の関係もなしに、
今回は年末から年始にかけての帰省の日記です。
うぇい。



●○● 12月27日(土) ○●○



本日は……出勤。フツーにオシゴトDayだった。
ただし早上がりではあって、夕方からは年末恒例、
ちひろパパさん、このブログの読者のJさんと一緒に岩男潤子さんのクリスマスライブ!
……の筈が、肝心の岩男さんの体調不良のため順延。
うむ、致し方なし。
無理しないで、早くよくなってもらいたいものです。

ゴハンだけでも三人で一緒しましょうということで、アラフォー三人町田に寄って馬肉で乾杯。
16時半には集合する予定が、オイサン一人大幅に遅れてしまいスマヌ。
お詫びの印に『うる星やつら』のガチャを回して
チェリーとラムちゃんのスイングを当てて行ったがウケはもう一つだった……。
おかしい……。

本当にもう好き勝手にゲラゲラ笑って、この日は22時半頃解散。
楽しい夜でした。



●○● 12月28日(日) ○●○



世間はコミケ。
今日は帰省含め、いろんなことの準備日。
実家への土産を買ったり、『ヤマノススメ』の最終話を見ながら荷造りをしたり。

そんな作業の傍ら録画したアニメを流していると、ディズニーのCMが流れてきて……
春頃におやじ殿からもらったディズニーのタダ券のことを思い出した!
今かよ!
期限、年末までじゃなかったっけ!!?!
慌てて券の期限を確認したが、1月末まではあった……良かった……。
つーても、あとひと月でどないせえちゅうんじゃ。
誰か一緒に行く?

ジョギングは14㎞コース。



●○● 12月29日(月) ○●○



実は当初の予定では、この日、小諸へ行くつもりだった。
そして小諸から東京まで戻ってきたその足で帰省する、という無茶な日程。

かつ、そのまま小諸~東京~京都~実家と戻ると実家に着くのがテッペン越えてしまうので、
それなら京都で一泊してから翌朝実家へ……というなんだかわからない計画だったのだが、
色々勘案した結果とりやめた。

  ちなみに、もし小諸へ行っていた場合、昨日買った「実家へのおみやげ」は、
  おみやげのみやさかさんへのお土産になるところだった。
  そして実家へはみやさかさんで買った野沢菜やらを土産にするという……
  なんて完璧な作戦!!

実際に実行された作戦は、
「夕方頃に奈良に着き、そこで一泊して、翌朝奈良のまちをぶらつこう」
というコレマタ意味の分からない計画。
少し落ち着いたらどうだね?

  夜遅くとか早朝とか、あまり歩いたことのない時間の、
  地元・奈良の町を、観光地・奈良として歩いてみようという意図はあった。
  地元民は、午前中~夕方くらいは歩いたことはあっても、
  家から出向く都合上、早朝と深夜帯はどうしたって手薄になる。
  そこを埋めてみよう、という試みだ。
  何か違うものが見つかったり、違う見え方がするんじゃないか?
  というボンヤリした企画。
  ムダかも知れんけど、それはそれで。

問題は新幹線の時間。
昼の時間の新幹線はもうパンパンで、早朝と深夜以外ないような状態だったのだけど、
偶然、夕方頃京都着の列車がとれた。

  ちなみに帰りの新幹線は行きよりよっぽど悲惨な状況で、
  ピークの3日・4日はホントに席がない。
  色々粘った挙げ句、どうにか3日の夕方発・夜着という奇跡のように都合のいいシートを押さえられた。
  もしこれが取れていなかったら、帰りも京都で一泊して翌朝早朝の新幹線で帰ってくる、
  という荒技を使わねばならないところだった。
  マそれでも別に、ムダに旅情が出てエエんやけど。

そんなわけで、この日はほぼ移動日。
これといって面白いこともなし。
2回のジョギング用の装備と、登山靴を入れたら荷物がアホみたいにデカくなって我ながらびっくりする。
ホント、旅の荷造りがいつまでたっても下手だな、わしは。

京都~奈良までの特急券を買うとき、
禁煙・喫煙の別があるのに気付かず喫煙車両になってしまい、
前の席の人が普通にタバコ吸い始めてぎょっとなったりはした。
次回から、慌てて特急券を買う時は気を付けよう。

奈良に着き、ぶらぶら歩いて、宿に入ったのが20時を回る頃。
そのくらいになると、近鉄・JRともに、駅周辺といえど結構な暗さになることに驚いた。
関東のそれなりの駅付近に比べると圧倒的に光量が少なく、
結局最後まで目が慣れなかった。
暗い。恐ろしく暗い。
それでも道行く人は普通に行動してるので、やはり地元ではこのくらい当たり前なんだろう。
いやあ、あの暗さには正直驚いた。
やっぱり、そこにいてみないとわからないモンだな。

店もぱたぱたとしまい始めていて、あまり選択肢に余裕がなかった。
結局ひがしむき商店街の中のカレー屋さんでカレーうどん。
こんなお店が出来ていたのか。なかなか美味しかった。

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その後、特になにをするでもなく、宿で就寝。

 ▼▼人妻声優ぶらりひとり旅

ところで、この日『寝ポテ』を聴いて知ったのだけれど、
大人気声優の阿澄佳奈さんも小諸へ巡礼に行かれたのだそうです。
「一人旅に再チャレンジ!」と言ってましたが、
アンタ独り身のときさんざん行きたい行きたい言うてて行かへんかったのに、
なんで結婚した途端一人旅してはるんですかw
いや別にエエんんですけどね。

  多分アレでしょう、
  一人のときは休みを取るのも取り辛いような心情の働きもあったのでしょうけど、
  結婚したから、みたいなことで多少融通もつけやすくなって、
  とりたいように休みも取れるようになった、くらいのことでしょう。

そんなことよりも気になるのは、あれだけたくさんの作品に出ておられる阿澄さんが、
一人巡礼の先に選んだのがなぜ小諸だったのか? ということに興味がある。
マ他の作品が、わかりやすい聖地のある場所だったのかとか、ありますけど。
いやー気になるわー。
どこ泊まったんだろ、気になるわー。
グランドキャッスルかしら。



●○● 12月30日(火) ○●○



早朝の奈良の町を見て回るぞッ!
……と意気込んでいたはずなのに、意味の分からない夢を見ていたらしれっと寝坊して起きたのは8時。
これにより、奈良に宿をとったイミがほぼ無くなったorz

まあしょうがないと気を取り直し、さっさと朝ゴハンを食べてチェックアウト。
荷物はフロントに預け、出発。
天気は……あいにくの曇り~小雨。

  うそやん、昨日晴れるて言うてたやん。なんやのよモウ。

しかしそれさえものともせず、まあしゃあないと割り切って適当に歩き出す。
目的地は……特にない。
どこい行こう?
とりあえず駅の南側、ならまち方面を元興寺方面へ向かってデタラメに歩いてみる。
マなんかしらあるだろ。
お寺を見に来たわけではないんだ。

  ちなみに寝坊したときに見ていた夢は、
  段ボール箱ふた箱分のふりかけごはんを食べる夢だった。
  なんなんだ。宮ちゃんでも降りたか。

 ▼▼ドジっ子白毫寺さんのスパルタンお尻ぺんぺん

で、結局たどり着いたのは白毫寺。
途中で案内板を見つけたので、なんとなくそこまで行って帰ろう、という気分に乗って到着。
結果、行って良かった。静かで眺めが良い。
バス停を見つけてから先が長くて道に迷ったかと思った。


大きな地図で見る


母曰く、春秋には人出が多くてくつろげたものじゃないらしいが、
冬の早朝だからか、自分以外一組しか人が見あたらず、ほぼ貸し切り状態。
その人気のなさも手伝ってか、なんというか……
非常におおらかな印象を受けた。

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重文級の仏像の展示なんかもざっくりした感じで
(いちおうセキュリティはしっかりしてるんだけど)、
何よりも、「字」が畏まっていない。

案内や説明が、随分ユルい「字」で書かれていて……それがおおらかさを生んでいる気がした。

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いやあ、白毫寺さんはドジっ子っぽいなあ!
……などと失礼なツイートをしておったら、白毫寺さん名物・長い石段のくだりで
案の定すっころんで、お尻をしたたかにうちました……。
未だに痛いです。
カメラやその他の機器に損害がなくて良かった……。
にしてもケツが痛い(2015年1月10日現在)。
骨がどうにかなってるんじゃないだろうな……
多分どうにかなってると思うんだけど(思うのか)。

傷ついたケツを引きずりながら奈良の町をさまよい、
新薬師寺、春日大社をさくさくとスルーして目抜き通りに出る、
の、だが……
ひさびさ、町なかを闊歩する野生のシカの存在に面食らった。
お、おう……慣れ親しんだ風景のはずなのに、こうして改めて見てみると、
この町はやはりどこかクレイジーだな。
これが当たり前だなんて。

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 ▼▼ニセ水瀬いのりの豪快ランチ

昼ゴハンは実家に帰ってから、と思っていたのだけど時間的に難しくなってきたので、
もちいどの通りの出口付近で見つけたちょっと美味しそうな、
けれども古めかしい喫茶店風の軽食のお店でエビとじ定食をいただく。
エビフライのたまごとじとか珍しいな。おいしい。

店に入ったのが昼ちょっと前くらいで、オイサンの入った直後あたりから
ぞろぞろと混んできた。
オイサンは店の隅の方、
大勢がかけられるカウンター的な役割も果たすのであろう大テーブルに一人座っていたので、
相席で、おひとり様の女性が案内されてきた。

なんとなく声優の水瀬いのり嬢に似ておるなー、とか考えていたのだが、
彼女は席に着くや毫ほどの躊躇もなく「牛スジ煮込み定食」を注文し、
運ばれてきたそれを腕まくりまでして平らげた挙げ句、
楊枝を巧みに操って歯のスキ間にはさまったのであろう、スジの繊維の掃除までして
さっそうと立ち去っていったので、にわかにチノちゃんの好感度が上がった

  どーでもいいけど、佐倉綾音さんて、歯がすごいちっちゃいよね。
  PVとか見てて感じる違和感の正体は、そこにあるような気がする。

ついでにあとから席を立つことになったオイサンが、
テーブルの彼女の座っていた辺りに手をついたとき、
めっちょ砂糖がこぼれてたので好感度がさらにプラス。

そのあとは普通に宿に荷物を回収に行き、在来線に乗って実家まで。
帰ってくるなりジョギングに出掛けるようなアラフォーの息子ですまない。
いや、何くれとなく家のことはするんですけどね。
いい加減、親が帰ってきた息子になにを期待してるのか、よく分かんないんだよねえ。
兄貴は兄貴で、帰ってきたらずっと『FF15』やってるしさ。
親の話を聞いたり、近況を語ったりはするんだけど。
毎回帰省から戻ってくると、次はああしようとかこうしようとか、
思うところもあるんだけどねえ。難しいなあ。
帰省って難しい。

ジョギング距離は12㎞弱。



●○● 12月31日(水) ○●○



実家に帰ってきても(なるべく)朝ジョグはかかさない。
この日は特に大きなイベントはなかった。
この辺りにしては珍しく、どうもこんな時期に雪が降るらしい。夕方から。
親父殿の買い物に付き合うなどして、粛々と暮れてゆく2014年。

昼、母に頼まれて、みぶ菜のつけものを求め親父殿と二人、近隣のスーパーをはしごする。
何軒か廻ったのち、結局いま一番さびれ気味のスーパーの、
さらにさびれ気味の専門店街の漬け物屋さんで買い求めたのだが、
これがまたやたらしっかり美味しい漬け物だった。
やっぱりねえ、なんていうか……コレですよ。

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思えば、今回の5日間ほどの帰省の間で、
一番濃密だったのはこのときの親父殿との買い物の数時間だったかも知れぬ。
買ったのは、漬け物と、牛乳と、あと何か一つ……レタスだったかな?
なんだろか。
特に何かを話したというわけでもない、ただただ、
望みの漬物を探して歩いただけの2時間弱だったのだけど。
楽しかった。充実していた。
いい時間だったような気がする。
贅沢はいかんな。

帰り道、かつては深い雑木林だった坂の途中を切り開いて建った分譲住宅の生け垣に、
体色を冬の焦げ茶色に変えたバッタを見つけて、にわかに父のテンションが上がった。
ハハハw

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お昼は焼きビーフン。

夜は年越しそば。
我が家には島根出身・出雲そば原理主義者の親父殿がいるのでそばは出雲。

  ヘタによその土地のそばを褒めようものなら、すぐにヘソを曲げるから困っちゃいます。
  郷土愛が強いのは美しいことですが、色々アレなのは色々アレだと思う。
  小諸そばも薦めあぐねてるんじゃよねw
  いいんだけどさ。出雲そば美味しいから。

一年の総括ブログ記事をアップしてしまえば今年は終了だ。
いったん団らんの場から席をはずし、記事だけアップしてまた戻る。
紅白をスルーし、Foresterとかいう合唱だかアカペラだかのグループを、
しみじみと親父殿と二人で聴く夕べ。

▼フォレスタ 時代


中島みゆきの「時代」をカバーした彼らの歌声を聴きながら、
最近はこういう歌を歌う人が減ったね、
どうしてこういう「大きな」歌を歌う人が出てこないのだろうねと、
取り留めもない話題を交し合う。

紅白は、ナガブチをちょっとと、サザンと、
中森明菜ぐらいしかまともに聴いていない。
中森明菜はなんかもう見るからにヤバい感じだったが、
歌声はさすがに締まっていて、他の出演者には出せない味を出していたと思う。
やっぱちがうね。

あー、あと一応、トリの松田聖子と嵐は聴いたけど
……なんでキミら、トリ任されたん?
ていうか、ジャニーズと松田聖子に任された役割は昔から変わらんか。
あるイミで、ブレてないと言えるのかも知れない。

日付が……年号が変わる前に退散して床に就く。
雪が降るらしいから明日朝は走るつもりはないけど、
初日の写真くらいは撮ってみたいと思いつつ、着床(違

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まだ先は長いな。
ここらで一旦切るか。


 
 
 

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