« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2014年9月の2件の記事

2014年9月21日 (日)

■しあわせのモーメント -更新第947回-

病院の帰り、遅い朝食に食べた古喫茶のホットドッグとアイスコーヒーが目が覚めるほどおいしかった。

Dsc05873


先々週末の日曜、雨の合間に月が顔をのぞかせた夜道をジョギングしていたら、
まだ九月も初旬だというのにほうぼうで金木犀が香り始めている。
走りながら何度も目を、否、鼻を疑ったが間違いなさそうだ。
ここ数日が急激に涼しくなっていたから気の早いのが花を開かせたのかもしれない。

薄くたなびく雲の高低重なるすき間からのぞく月には、物言わぬ不気味な美しさがあった。
からかわれている気がしないでもない。

などという、花木も狂う季節の変わり目に私も熱を出してしまい、
用心のため半日休みをとって医者にかかることにした。
冒頭のホットドッグは、その帰りのことだ。

コーヒーもホットドッグも、
実はごく普通なのは以前も食べたことがあるから重々承知で、
お腹の減り具合だとか、水分の足りなさだとか、
熱で体が少しおかしくなっているとかが折り重なって
殊更おいしく思えたことは分かっている。
けれど、パンにかじりついた時、コーヒーを口に含んだ時の、
舌の上から顔中に、そして全身へと、あたたかい幸福感が一息に浸潤する感覚はなかなかに得がたい、喜びの瞬間だった。

喫茶店でもカフェでもない、「コーヒーハウス」と自称する古い喫茶店、
吉田拓郎のベストがかかっている。
私にTIME FIVEと、『Nothing's gonna change my love for you』を聴かせてくれた店でもある。
普段はあまり足が向かないが、
こういうふとした拍子、些細な節目にこころを掴むお店のようになれたらと思う。



●○● 9月6日 ○●○

このところ金曜の帰りが遅いので、土曜の朝は早起きが利かない。
平日の睡眠時間も十分でないので、寝る時間も長くなってしまっている。
大体3時前頃に眠りに入り、9時前後に起きる生活になっておる。

時期的にはいつ頃だったか、『シュタゲ』のアニメをやってた頃に確立した
「土日は5時過ぎには起きてジョギングに出、
 一回りして帰ってきてアニメを見ながら朝ゴハンを食べて、
 それが終わったら7時過ぎくらい」
というサイクルは崩れてしまって残念。

このサイクルだと朝の時間を長く使えるし、
何よりも一走りして若干ハイになったアタマでアニメを見ると
面白さが割り増しになるのが良かった。
今でも、一番楽しみたい作品は軽くでもカラダを動かしたあとで見ることにしている。
今期その枠に収まっているのは『グラスリップ』か『ヤマノススメ』。

ちなみにこの日は7時半頃に一度目覚めることに成功したのに、
追い寝をしてしまって次に起きたら9時半だった。
惜しいことをした。

そこから一応軽く走りに出て、朝ゴハンが終わったら11時過ぎだったので
すぐ昼ゴハンの準備をするハメに!
……それはさすがにウソだけども。
こうなると、昼ゴハンを夕方近くまでずらして一日を二食にしてしまうといい。

  ただでも日に三度しか食べられないゴハンを一回減らすとは
  なんともバチ当たりなことだけど。
  美味しいものを食べる機会を自ら棄てることになるのは、
  なんとも身を切られるような思いである。

一日のスケジュールの構成は、
あとはそのゴハンの時間に合わせて夜のジョギングの時間をどこに持っていくかで
大体が決まってしまう。
ゴハンの前に走るか、あとにするか。
あとにするなら食後3時間はあけないとキツイので、
夜のあまり深い時間になるのを避けるならゴハンの時間をいくらか前に持ってくる必要がある。
明日は早起きしたいので、11時には寝るとして
まあ大体、17時に食べて20時半から走るとか。
そんな感じ。

結局この日は先に走った。

川沿いのコース、ちょっと速い人に追い抜かれたので、
ためしにその人のペースに完全に合わせてしばらく走ってみたら、いやあ、バテたバテた。
そこそこ食らいついたものの、終盤はダレダレになってしまった。
無理はするもんじゃない。

準備運動もそこそこだったし、
そもそも夕方には食べるはずだった食事をしないまま走り出したので
バテて当然だ。

  歩調・歩幅まで合わせて、普段はあまりやらない「大きめのストライドで強く蹴って走る」、
  という風にしたのもバテた原因だろう。
  普段は速く走るのでも、歩幅は広げず、足を出す回数を増やして速度を上げる。
  人の近くで長時間走るのに、歩調が違うと気が散るので合わせてみたが、
  裏目に出たか。

晩ゴハンは、前の日、TLのフォロワーさんが箱そばを食べてたのに引きずられて箱そば。
めかぶそばを頼むも、しまった、温泉卵さんが入ってらっしゃる……。
オンタマは好きではないのです。
Viva non-nonってやかましいわ。
あと箱そばは、地味にふりかけごはんがあるのがいい。
大好き。
ジャンクだねえw 野菜は別途、サラダで補いました。

夕食後、昼間あまり活動できなかったので、
いい加減日も落ちて店も閉まりつつある町をぶらぶらする。
本屋を覗き、小物を見。
行きつけのコーヒー屋が夜遅くまでやっててくれるのも有り難い。
気合の入ったコーヒーを頂きながらつらつらと書き物。

Dsc05738


家に帰って響Stationの方で、生天目さんとますみん荒鷲がやってるWebラジオを聞きながら
『リッジレーサー7』をやってたら、結局そこそこ遅い時間になってしもうた。
よろしくない。
それなりに年齢のいった声優さんの、作家を交えたぶっちゃけ気味のトークが心地よい。
『ひだまりラジオ』であすみんが確立した壊れたトークとはまた違う、
じんわりまったりと緩んだ番組です。オモロイ。
やっぱり『ひだまりラジオ』の頃のあすみんには、すごい若さがあったね。

何か知らんけど、
『水曜どうでしょう』のDVD副音声と、『ごちうさ』を再生していた一日だった。
『どうでしょう』の30時間生CM回を見ていたのだけど、
特典映像で流れる北海道のローカルCMをたくさん見てたらうらやましくなってしまった。
大抵がホテルとかリゾートとか、観光系のなんだけどね。
あっちのローカルな食品会社とかは、なかなかいいなあ。



●○● 9月7日 ○●○

朝から雨。予報の通りである。

朝ゴハンをいただきながら『ヤマノススメ』。
『ヤマノススメ』を見てると山登りたい欲が高まってくる。
三つ峠には登ってみたいが、先ずはとりあえず手近な高尾山と大山に登ろうと思う。
秋になってからだな。今やってる早朝散歩の延長で早朝から登ればいいだろう。
どっちの山も、7時前には登り口に立てるはず。

『ヤマノススメ』では、楓さんが実に魅力的なキャラクターだなあと感じる。
ミステリアス。
女子高生で、そこそこ登山慣れしてて知識も豊富で、
おっさんに交じって一人で山小屋に泊まったりもして、
けど飯盒なんかはそれほどやったことあるわけでもなくて。
変人系ぼっちくさいのに社交的。
えろい。
背景とか素性がはっきりしなくて、ちょっと矛盾っぽく見える穴もあるけど、
そこがむしろミステリアスに見える、
半分は意図的でない偶然なんだろうけど、こういうキャラ作りもありだなあと思う。
ここなちゃんなんかはなんとなく分かるんだけど。

  ていうかここなちゃん、中学生だったのね……。
  13歳って、こないだまで小学生やないか……おっちゃんと遊ばへん?

楓さんとヒナタは同じラインにいて、よその作品で言うと
『みなみけ』のカナ、『ときメモ2』のほむら会長、『のんのんびより』の夏海も同じライン。
『ひだまりスケッチ』の宮ちゃんもだな。
らんぼうもの系野生児。
楓さんは「らんぼうもの」ではなく、もっと頭脳派・理性派ではあるけど、
彼女の「美」が何によって支えられているかいえばストレスフリーで放埓な自然体にあるという意味で
分類は同じ。

  だから『アイマス』で言えば先ずは響が浮かぶが、それ以上に貴音さんも入ってくる。
  そういうカテゴリー。

オイサンはそういう、ナチュラルさに支えられた(肉体的な)「美」を持つキャラクターに惹かれます。
ゲラゲラ笑ってばくばく食べてお肌ツヤツヤ! みたいな人ですね。
他で言うと『TLS』シリーズの後藤育美さんとか、丘野陽子さん。翼子もだな。

  オープニングで4人が、色とりどりの背景に透ける感じでカットインしますけど、
  4人の中ではヒナタが一番映えてるなーと、毎週OPを見るたびに思う。
  Hinata
  超美少女。

雨がナカナカだったのでさすがに早朝から外をぶらつく気にもならず、
予報によれば夜のジョギングも諦めモード。
開き直ってケーキなんか食べてみる。

午後からは、息切れしやすいRX1さんのために、予備のバッテリー+外付け充電器を仕入れに行く。
「まだ買ってなかったのか」とか言わない。
何とかなるんじゃないか、という気がしてたんだが、
ここ数週の早朝ぶらぶらフォト散歩で予備がないと丸一日は
(少なくとも私の使い方だと)もたせ辛いことが明らかになったので。

  自分のシャッターが下手な鉄砲であるうちは、
  今のバッテリーのもちでは到底丸一日はもたない。
  すまない、私がトンチキなばかりに。

そうして行ってみた量販店でゲーム売り場を覗いてみると、そうだったそうだった。
XBOX Oneが日本でも出たんだった。

CMもほぼ一切見ないし、事前にも販売開始のほとんど当日になってから
「いよいよ日本でも発売!」
みたいなニュースを目にするという始末。
MSはもう日本を重要な市場とは捉えていないのだろうし、
そもそもコンシューマゲーム機の市場そのものを
それほど気合入れてやらないといけない市場だとも思ってないのだろう。
実際そうなんだろうし。

iPhoneにせよアンドロイドにせよ、
スマートフォン・タブレット系のOS機器で売り買いされるゲームの市場規模と、
据え置き・携帯機含めた従来の家庭用・コンシューマゲーム機での市場規模だと、
もうとっくに前者が逆転しているようだし。

MSがこの先、XBOX Oneをどういう風に使っていくのかにもよるだろうけど、
少なくとも家庭用ゲーム機としてコストかけてガンガンに売り込んでいく必要は感じてないのだろう。

とはいえ腐ってもニューハード、マシンパワーは上がっているのだろうから、
何かそれなりのゲーム性の拡張を提示してみせてくれたらいいのだけど、
Shareだとか、グラフィックだとか、ゲームの外側の体験の拡張が目について、
それによってゲームそのものが面白くなりますよ! っていう機能はあんまり分からない。
あ、でもキネクトは一応、新しいゲーム体験の提示ではあるのだろうか。
その点ではPS4よりも未来がある気がする。

ハードのパワーが上がって、「計算能力が上がるとこういうことが起こるのか!」
と初めて感じさせてくれたのは他ならない初代XBOXの『ジェットセットラジオフューチャー』で、
それまではまだ若干せせこましかった3D空間がアホみたいに広く感じられたのを覚えている。
なんかそういうのがあるといいんだけどねえ。



まあずっとFPSをやってきている人たちには、そういう次のハードの
「おお、すげえ!」っていう部分は見えていたりするのだろうけど。

XBOX Oneよりも気になるのは、先日サラッと発表されたNewニンテンドー3DS/LL。
「いやオッサン携帯ゲーム機やらへんやん」
とか突っ込まれそうだがまさにその通り。でも気になる。

ぐるっとおもちゃ売り場でフィギュアやらトレーディングなんちゃらやらを眺めて離脱。



雨が止んだ。



せっかくなので走ってみることにする。
昨日のバテっぷりもあったので、とりあえず7kmだけのつもりで、
雨が落ちてくるようなら中断すればいいし、調子が上がって来るなら距離を延ばせばいい。

結果、14㎞近く走った。
倍じゃないですか奥さん。
カラダは正直ですね。
おかしなもんだ。

途中、これまでも数えきれないくらい走ってきたコースだというのに、
まったく見覚えのないうどん屋さんを発見した。
新しく出来たのかと思って帰ってから調べてみるも、どうやらずっとそこにあったらしい。
……まさか、新手のドリームクラブじゃあるまいな?
とにかく気にはなるので、フツーに歩いてくるにはちょっと距離があるが
「今度一緒に食べに来よう」
と、毎度おなじみあずにゃんと約束をした。
キモイですね。
フツーに食べに来られないのか俺は。

コースのところどころで金木犀が香っていたのが気になる。
いくら涼しい日が続いているとはいえまだ9月に入ったばかりだというのに。

カラダを動かすようになって初めて、
秋は運動には良い季節であるということばが事実であることを、身を持って知った。
身体が冷えすぎず、熱を持ちすぎない状態が維持されることが、
運動のパフォーマンスにとってどれだけの効果を生むか、差を生むか。


……とかなんとか言っているうちに、9月ももうおしまい。
とかなんとか言っているうちに、今年も終わってしまうんだろう。
なんか、どんな風に終わっていくんだか、分かるような分からないような……。

死ぬまでに少なくとも何をやるか、それくらいは考えておかないと、
気がついたらもう明日死ぬ、みたいなことになりかねないな。
イヤ実はもう、そうなってるのかも知れない。

ただ、まあ、本当に明日明後日死ぬっていうことになったら、
いま時点で何を使用と思うか……それはハッキリしているので
良いと言えば良いんだけど。
あれもしたい、これもしたいは勿論あるけど、
残り数時間で片づけられる可能性のある一番やりたいこと。

それがハッキリしているうちは、何があっても、ああ、自分はやっぱり自分だし、
所詮自分でしかないんだなあと、
こんなことを考えながら割とハッキリした手触りを感じるオイサンなのでした。

Dsc05924


色々と書くことはある。
そう、色々あるのだ!
 
 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年9月 6日 (土)

■ウロウロなる日々 -更新第946回-

ひと気のない鄙びた場所をただ徘徊することが、とても嬉しい。

Dsc03664


ああ木漏れ日が揺れてるなあ、とか、
川面の水のうねりが滑らかだなあ、とか、
あそこに蝉がとまってるな、とか、
水の照り返しが岩に張り付いてるなあ、とか。
そういうのを眺めて、常ならざるも常に常なる瀬と淵の間みたいな場所に澱んでいたい。

Dsc04293


先日の、帰省中の奈良で見た朽ちた釣り堀とか、
もう営業してない小諸のコーヒーハウスの看板とか、
とどめはひと月ほど前の、咲いてない野水の桜の川縁だったんだけど。
じんわりと、既にいったん堰の下りた時間の流れ、
人々の立ち去った後の、少しずつ細っていくだけの時間の流れを観察していると
気分が満たされていく。

目と肌で感じること以外の音が、頭の中に響かない場所がいい。
それ以上の音は……無音の、文字を見ることで鳴る偽音なども……余剰だと思うときが、やはりある。


この気分は一体なんなんだろう。どこから来るのか。

はいってくるものをただ受け止めて、何かを返したりしなくていい時間と空間。
インプットを体の中に透すだけ。
ただ、すーっとしてたい。

マンガの『封神演技』で妲己が、この星と一つになりたいと願ってそうなったけど、
それに近い気持ちなのかもしれない。


ちょっと前に、早起きしてほとんど始発の電車で早朝の鎌倉を散歩した時
あまりに塩梅が良かったので、最近は日曜の朝は
だいたい4時起きであちこちうろうろしている。

人とか、クルマとか、町のうなりのないのが、
生まれと育ちのせいか、落ち着くというか、やすらぐ。
そうは言っても生粋の、『のんのんびより』みたいなド田舎ではなく
所詮は大阪のベッドタウン程度の田舎の育ちなので、
ちょっと遠くに電車の走る音がする、くらいがいいんだけど。
線路から直線距離で500mくらい離れているけど、夜には電車が走ると、タタン、タタンとその音が響いてくる。
そのくらいの距離感と静けさ。

そんなにブラブラして何を撮るかと行ったら
空とか坂とか階段とか、味のある看板をハンティングするくらいなんだけど。


先々週は江ノ島を、片瀬江ノ島駅(小田急)から岩屋まで歩いて戻り、
帰りは湘南モノレールで、湘南江の島駅から湘南町屋まで行き、
そこから歩きで鎌倉中央公園を経由して銭洗弁財天、源氏山公園、
あとは山を下りて北鎌倉(JR横須賀線)から帰るというコース。

Dsc03786


片瀬江ノ島6時スタートで、北鎌倉着が10時半くらい(最後の30分は喫茶店で休憩)だった。
江ノ島で1時間半、モノレール15分、あとの移動が2時間チョイと、そんなとこ。

正直なことを言うと、もうすっかり歩き慣れてしまった感のある江ノ島、
人がいないことと朝の光とで普段よりちょっときれいなくらいだろうと
大した期待はしていなかったんだけども、
出だしの江ノ島で海の向こうに臨む富士山があまりにいきなり美しく、すっかりやられてしまった。
やりおるわい。

浜辺にて、ラジコンヘリを飛ばす少年あり。夏休みの風情か。

Adsc03733


岩屋、釣り人。絵に描いたような風景。

Adsc03797



江ノ島は猫が多いが、例の事件もあって身構えてしまう。
良くないイメージがついてしまった。


湘南町屋の急な坂の途中に見つけた、妙にイキオイを感じさせる店名のこのお店、
今はどうやら閉店しているご様子だけど嘗ては近隣ではそこそこの人気店だったらしく、
カツカレースパゲティなどというとっちらかりながらもパンチの利いたメニューでブイブイ言わせてたらしい。
むう、もう少し早くに出会いたかった。

Dsc03871 Dsc03876


この辺りのアップダウンの激しい地形は歩いていて楽しい。

鎌倉中央公園は、行ったことがない……つもりでいたのだけども、
いざ着いてみるとなんだか見覚えがあった。多分何かのついでで一度来てるんだろう。
前来た時は中で迷って上手く通り抜けられず、その後プランがくるってしまったのを、
中のだだっ広い広場を見た瞬間に思い出した。あまり面白い思い出ではない。

かように、ぶらぶら街歩きにおいて大きな自然公園は曲者で、GoogleMapなどの地図で見ても
どこから入れてどこから出られるのかということが分かり難いことが多いので注意が必要だ。
プランを狂わせる大きな要因になりうる。

そのあとの銭洗弁財天、源氏山はもう何度も行っているので目新しいことはなかった
(しかし銭洗へは何度も行っているワリに、メインの銭洗いはやったことがない)のだけれど、
銭洗いにはひとりで来てるっぽい中学生くらいの女の子がいて
その足取りがなんだかふわふわしていて微笑ましかった。
夏休みのひとり旅行か、宿題の取材か。

その先の、これまたお馴染み葛原岡神社の社務所前でせんべいを買って食べてたら、
テーブルの上に何故か、かゆみ止めのキンカンが置かれてあって面白かった。
蚊がいるんだね。

Dsc04016 Dsc03965


山を下れば、目についた通り沿いの喫茶店でコーヒーを飲んで、おしまい。
この下りのルートは、以前クリッパーさんが来たときに歩いた道だったと思う。
北鎌倉の辺りには、イマドキのオサレカフェでなく、
もう60・70歳くらいのおじいちゃんおばあちゃんがやってる大昔からの喫茶店がぽつぽつあるので楽しい。
もう10年もしたら片っ端から終まってしまいそうだ……不謹慎かもだけど、多分事実。
正直、このテのお店のともし火を消すのは、どの店と限らずものすごく惜しいと感じる。
古都に息吹く、中途半端な古さの町並みというか、店構え。
こういうところのお店を、受け継いだり出来ないものだろうか。
カメラぶら下げて歩いてると大概遠くからきた旅行者と間違われる。
無理からぬ。
マ逆に、そうじゃないと怪しいかもだけど。


▼鎌倉のおすすめスポット募集

江ノ島~鎌倉間は、かなり歩き尽くした感がある。
名所旧跡、寺社仏閣を網羅したわけじゃないけど、周辺の道というか、
主拠点間を結ぶルートを大体足で把握した、そんな感触。

次は鎌倉~逗子方面へ向かうか、金沢八景方向へ山を横切るか……
そんな方向性になっていきそう。そんなに歩いてどうすんだってのもあるけど。

江ノ島・逗子・大船のカマクラトライアングルの範囲周辺で、
ここが面白いよ! とか、ここはもう見た? などの情報、
或いは、「ここに行ってみて欲しい」などのリクエストお待ちしております。

名所旧跡・景勝地でなくても、お店とかね。
危なかったり、遠すぎたり、無謀だったりでなければ。
どういう企画だ。

あと怖いところもイヤです。霊的に。
東勝寺は行かねえぞ。



■スーパーマチダワールド



先週は、町田からこどもの国を経由して、寺家ふるさとの森を抜け柿生まで歩く、という
いよいよ何の見所があるのか分からないコース。殆どただの住宅街じゃないですか。
まあそもそもが散歩に毛の生えた朝のジョギング代わりなので、
特段観光的な要素を持たねばならない理由もない。
人のうごめき出す前、暁光が作り出す美しさを求めての活動であるからして。

Dsc04229


全行程、約5時間。朝5時半に出発して、柿生駅着が10時半。
途中、朝食と謎のパン屋、謎のコーヒー屋でそれぞれ15分ずつ程度足を止めてたとしても
4時間チョイ。

町田市街を抜ける辺り、下りの急こう配。イキナリ絶景。
駅から三十分も歩かない辺りだけど、結構な田舎ぶりを見せ始める。
恩田川のほとりはしっかりと整備されてジョギングの人たちもちらほら。
川のある風景はやはり落ち着く。

Dsc04254


そして今度は上りの急こう配。
登り口にあるお地蔵様……継ぎ剥ぎがロコツで、見た瞬間背筋に寒いものが走る。
怖いよ。
壊された理由も、継がれた理由も分からんけど。

Dsc04311 Dsc04321


この辺りに住んでる人たちは、結構な傾斜地で大変だ。
実家のあたりも、これほどではないにせよ似たところがある。


▼こどもの国、オッサンの世界

今日のコースで唯一見どころになり得る筈だったこどもの国の中へは、
なんだか入り口を見つけることが出来ず周りを迂回するにとどまった。
オッサンやからか。
オッサンやから入れてくれへんのか。
ここから入れるという見込みのあった駐車場のゲートが閉まっていた。

こどもの国の駅近くで、早くから営業しているパン屋さんを発見する。
こぢんまりとしているがこれは当たりの予感。案の定、大当たりだった。
ケーキ屋みたいに指定したものを店員さんが取ってくれるスタイルが珍しい。
パンはどれも小ぶりだけど、それが返って嬉しい。
缶コーヒーを買って、店の前のテーブルで早速いただく。
うーむ、近所にあったら通ってしまいそうだが、如何せん、ここまで徒歩で2時間近くかかっておる。

Adsc04396 Dsc04385



▼ムキムキの引力

日体大横浜キャンパスの前を通る辺りで、
浅黒く日焼けした、見るからに筋肉の付き方が一般と異なる若者たちが、
ムキムキと、それこそムキムキと音をたてて自転車をこいで坂道を登ってくる。
男だけでなく女の子もいるのだが、
もう一人漏らさずムキムキムキムキ
ムキムキムキムキムキムキムキムキ
べつに彼らは一個の集団というわけではないみたいだったけど、次から次へと上ってくる。
ムキムキムキムキ上ってくる。
鍛えられた肉体を見て最初に「ムキムキ」という音を当てた人間の偉大さを思い知る。
すげえな筋肉。
ホントにこう……彼らは「ギュッとした人間」だった。

重力は、物が存在することによって空間に偏りが出来ることで発生し、
そこへものが惹きつけられていく力だとものの文書では説明されている
(正確な原理はまだ解明されていないらしい)けれども、
彼らムキムキ一族(失礼)の持つ肉体の密度は、おなじ人一人でも明らかに一般とは違い、
物理的にひきつける強い力が働いているようにも感じる。

Dsc04424


重力の強さの単位を1mkmk(ムキムキ)にしてもいいくらいではないか。
すまん言い過ぎた。



▼珈琲屋の桜

日体大キャンパスの裏手を通って大きな公園脇を抜けて下ると、寺家ふるさとの森。
サラッと書いてるがこの区間だけでも30分近く歩いているはずだ。
この日は異様に涼しかったから平気だけど、気温が高かったらバテてただろう。

Dsc04455

ここは過去に一度来たことがある。
道ばたで見つけた、ログハウス風のコーヒーショップで一休み。
……しまった、アイスコーヒーをたのもうと思ったのに
間違ってホットのブレンドをたのんでしまった、暑い……。

ここでもまた、店の表にあったベンチで一休み。
さっきのパン屋で買って、食べずにおいたスコーンをアテにコーヒーを飲む。

そうしていると、店の前を通り過ぎるリタイア後と思しきおじーさんたちが
ちらちらと店の中を気にしていく。
中にはわざわざ車を停めてみる人も。
恐らく、近隣に住んでて普段前を通るときになんとなく気にはしているんだけど、
オサレ過ぎるとか、どんな店か分からないとかで入り難く感じている人たちが、
オイサンのようなしょうもないのが店の前で寛いでることで
「ム! なんだ、ああいうイケてないんでもいいのか!」
と勇気を出してる感じなのだろう……失敬だな君たちは!!(ドン

Dsc04475


この後は、ふるさとの森の田園風景を横目に歩き、山を越えて人里の柿生へ向かっただけ。
途中、案山子にされた魔法少女のなれの果てが立ち並ぶイヌカレー空間に迷い込むも無事生還。
おそろしいところだ。

Dsc04478 Dsc04484 Dsc04487 Dsc04490
Dsc04493 Dsc04496 Dsc04502 Dsc04505
                                   --珠玉の魔法少女コレクション--

そんな感じで、

  WORLD 1 : 町田市街(現実世界)
  WORLD 2 : 恐怖地蔵・上り坂迷宮(異世界との境い目)
  WORLD 3 : 成瀬住宅地(超平地・超整然)
  WORLD 4 : こどもの国(入国拒否によりWARP)
  WORLD 5 : ムキムキ坂(ドンキーコング的な何か)
  WORLD 6 : ふるさとの森(時間的異空間・ちょうのんびり)
  WORLD 7 : イヌカレー空間


と、さながら『スーパーマリオ』のごとき、ワールドを跨っての異世界大冒険でした。
成瀬あたり(こどもの国手前)の、平坦でだだっ広い住宅街の景色が一番心和んだ。
涼しかったのもあって、ちょっと北海道の町を歩いてるような心持がした。
道路も広いし、空も広い。
そこで見つけた味のあるパン屋の看板。立ち寄ったおいしいパン屋とは別(別かよ)。

Dsc04362


あと、お年寄りはお金持ってんなあ……とつくづく思う。
年代物のポルシェに乗ってたり、高そうなロードバイクに乗ってたり、
そのロードバイクに乗ってた爺さんが『たまこまーけっと』三人娘のTシャツ着てたり
(それは関係ないだろ)。

今回は、白いギターの見張りをさせられたり、
陶器屋のキツネにつままれたり、屈強な黒人に捻られそうになったりはしなかった。
そんなおかしな目にばかり遭ってるワケじゃないのよこっちも。

一つ、面白いと思えたこと。

こどもの国で行き当たったおいしいパン屋の前は、当初のプランでは通らないはずだった。
その前の成瀬で折れる角を一つ間違え、
引き返すのも面白くなかったので遠回りにはなるがそのまま進んだ先で曲がったがために、
その前に出ることになった。

あそこでおいしいパンに有りついて一息つかなかったらとか、
あとのコーヒー屋でスコーンが無かったらとか。
それで今回の歩きの印象がまた随分ちがったろうと思う。
ただの偶然だけど、こんなどうでもいいことで人の一生なんてスコンと変わってったりもするんでしょう。

Adsc04090




| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »