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2014年2月16日 (日)

■DANCE WITH FOXES~よく歌う神様と眠る湖の歯ぎしり~ 北海道旅行19・阿寒編-3・2日目-1 -更新第906回-

2014年、1月18日、未明。
阿寒の日の出の時刻は6時50分前後。

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夕べぽっくりと眠りに落ちてしまい、支度も心構えもないまま寝直したため、
目覚めても、心が外の世界へしっかりと向いてくれなかった。

朝まだき、空も山も、真っ白に凍えたはずの湖も大きく開いた窓に暗く、
寒さに備え、靴を履くまでに、少し時間がかかってしまった。
まだいいんじゃないかな、
無理に起き出さなくても、今日はゆっくりしてもいいんじゃないかな……と、
ボンヤリした気分が心に語りかけてくるけれども、
何かの衝動がどこかでまさって毒虫のごとく蠢き始めると、
布団の熱にくるまれた眠りの余韻の真ん中に
はつらつとした強い動機が芽生えているのがわかる。

そんな感じでモタモタやってたせいで、
外に出たのはほとんど日が昇ろうかというタイミングになってしまった。
部屋の窓から見る分にはダイヤモンドダストが起こった様子はなく、
機を逸した、ということはなかったけれども、朝食の時間がもうすぐに迫っていた。



お早うございます、オイサンです。


四十路間近のオッサンの超個人的な北海道の旅の19回目。
はじめての阿寒編、今回はその2日目のご様子をお伝えします。

_____________________________________
▼おーざっぱな予定表

 1日目、1月17日(金)。羽田~釧路~阿寒湖移動。釧路で珈路詩に寄る。
  ↑Complete!!

 2日目、1月18日(土)。阿寒湖滞在。雪山軽登山。
  ↑★今日ココ

 3日目、1月19日(日)。引き続き阿寒湖滞在。大きな予定ナシ。温泉街散策。

 4日目、1月20日(月)。阿寒湖~旭川移動。バスで5時間。喫茶花みずきでお茶したい所存。

 5日目、1月21日(火)。朝から美瑛散歩。花みずきでスコーン食って帰る。

_____________________________________

今日は、午後からガイドさんつけての軽登山なんていう
これまでやったことのない類のイベントを組み込んである。

まだ今回の北海道旅行の行き先を決める前に、
そろそろ阿寒はどうだろう? と調べていた時にこのツアーが目に留まり、
ごく自然に「あ、これやろう」と思ってしまった。
だから、今回の旅が阿寒になったのは、この軽登山ツアーが決め手になったも同然だ。



■朝



サテ、朝の湖。
まだ暗い暁光の湖畔に立ち、ここでひと思案。



……湖上へ、出たものかどうか?



ハッキリ言ってこの湖面の氷とやら、なにがどこまで安全なのか、わからない。

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どこが安全なのか? どこまでが安全なのか?
そもそも、観光客が一人で勝手に湖上へ出ても良いものなのか???
許可がいるなら、いつ、誰にもらえばいいんだろう?

見渡したところ、湖上のあるポイントにはテントがフジツボの様にかたまって張られているのが見えた。
アレはどうやら、ワカサギ釣りのためのテントであろう。
そしてまた、その近くにはやはり氷上にプレハブ小屋が設えられていて、
どうも氷上祭りの受付がその小屋であるようだった。
その近くには車も停まっている。

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……ああ。
普通に、クルマで乗っかってきちゃうんだ。
すげえな。
氷の厚さは、厚いところで6、70cmはあるらしい。

  このあとも何度かこの湖の上を歩きまわったけど、
  一度、ごく当たり前の顔をした軽トラックが湖の上を走ってるところを見た時は
  ちょっと笑ってしまった。
  普通かw

よそのホテルの裏手から湖に降りるクルマ幅の道が敷かれているので……
まあ、これはここから降りられるってことだろう。
見たところ、危なそうなところや、水の温みそうな湖岸のあたりであるとか、
湯の湧き出るポイント辺りには立ち入れないように赤いネットが張られているので
そこへは当然近付かないものとして……

  「せっかくだから俺は、湖面におりる方を選ぶぜ!!」

色々なフラグが立つのを感じつつも降りてみる……うおお、
足裏に感じる感触がたしかに氷だ。
そしてちょっと、……フワフワしている。
地面が、下まで詰まっている感じがしない! ……気がする。

あと、すべる。
上に雪のかぶっているところは大丈夫だが、氷むき出しの所は普通にスケートリンク……
いやそれ以上に、濡れているのでとぅるっとぅるに滑る。

  あとどうでもいいけど、確実に笑いが取れるたぐいの話を
  「鉄板のすべらない話」って言うけど鉄板だって滑ると思うぞ(そういうことじゃねえよ)。

サテ。
どん、と氷の上に立ってみて感じるのは、
地面に比べるとごく薄い膜の上に立っている感じがする。
……たとえて言うなら、
「自分がちいさくなって、太鼓の上に立っている」ような感じがある。

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実際に音が鳴るワケでも、震えが伝わるわけでも決してないが、
自分の足を運んだその振動が、ドゥン、ドゥンと波になって、氷の下の水をわずかでも震わせている、
という音の感触が足の裏にある。
ごくごく、低く。
ごくごく、鈍く。
これまた当たり前だが、地面に比べれば厚みと密度が異なるわけで、
その感触をまざまざと感じる。

  今回阿寒辺りでは、雪・山用のトレッキングではなく、
  雪道に強いという謳い文句の、底の薄いただの歩き靴を履いていたので
  尚のことそういう微弱な振動を感じ取れたのかもしれぬ。

まずはおっかなびっくりの立ち上がり、
氷上祭りのメイン会場となっているらしい周辺をぶらぶらと歩いてみて、
もう少し先へ、もう少し先へと歩を進める。

結局このあと1時間ばかり、どんどこどんどこと湖の上をさまよった。
一応、一歩一歩、先を確かめつつ歩きはしたのだけれども、
これはワリと危険行為であったことがあとで判明する。
阿寒は温泉地なので、湖の底からも、ところどころ温泉の噴き出しているところがあり、
それが水流によって冷やされずに湖面まで上がってくる箇所がある。
これを「湯壺」と呼び、そういうところは湖面の氷も当然薄くなっていたり、
ポッカリ穴になっていたりして。
人が乗ると、もちろん……
アウトー。



……。



と、いう様なことがあとからわかった。

 ▼自然と向き合う時の安全ということ

これは、オイサンの触れ合ったごくごく狭い範囲での印象なのだけど、
現地の方々は安全に対してワリと淡泊な印象だった。
過敏でない、過保護でないというのが正しいかも知れない。

たとえば上で書いた湯つぼ、氷上の危ない箇所についても、超メジャーな観光地なら
「危ないよ! 落ちるんだよ! 落ちたらまず死ぬよ!」
という警告がうるさいくらいに出されたり、
ここまでなら確実に安全、みたいな仕切りが張られると思う。
が、ここ阿寒にはそれがない。

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仕切りの張り方が、
「ここまでなら確実に安全」というよりは、
「ここからは確実に危険」の方が、感覚として近いのではないだろうか。

  「安全なんです?」
  「いや、わかんないです」
  「落ちたら?」
  「まあ、死にますよねw」

みたいな調子で……「それは当たり前」みたいなノリに見えました。
なんかこう……覚悟が自然に出来ているというか。
人間のありようが一番大事! っていうよりも、なんかいろいろ大事なものがあって全部同列で
それは当たり前のことですよね、みたいな力の抜け方を感じました。
「危ないことは特別じゃねえよ」、みたいな。

ちょっと……独特だったなあ。

「危ない」とも「危なくない」とも書いてないから安心だと思っていたら大間違いで、
とりあえず明確に危ないと分かっているところは危ないと書いて貼っておくけども、
そうじゃないところは「ふつう」なのであって、
「ふつう」とは危ないかも知れないし危なくないかも知れないことなんだな、と。
思いました。

「ふつう」=「安全・既知の領域」ではなく、
「ふつう」=「わかんねえ・未知の領域」。
30%くらいの危なさは「危ないかどうかわかんない」で、
7、80%も危なければ「危ないって書いとこうか」くらいなんじゃないだろうか。
まあ人間の手の届く範囲の方が少ない場所なので、そういう認識なのは当たり前の気がします。

いえ、のんびりした人里に生きてきたオイサンの基準としては、
基本的に安全に生きられる状態が「ふつう」で、「未知」は「危険」だと考えていたので、
話をしていてときどきふわっとかみ合わない気配を感じ、
思い返してみるとそれがその部分だったな、と思う。
「死にますが何か?」みたいなことが、ネタでない意識としてあるような。
そんなことなかったらすみません。<阿寒の皆様

上で書いた湯つぼも、出現場所が日々変わるらしい。
つまり、あのクソ広い阿寒湖の上に危険ポイントが日替わりで発生するわけで、
そんなもん気を付けたって100%追い切れるワケがない。

それを踏まえて、氷上まつりの目玉の一つスノーモービル体験では、
素人が一人でスノーモービルを運転していいらしいのだけど、そのコースはワリとらんぼうに敷かれている。

  「らんぼうに」というのは「広大に」くらいに捉えて下さい。
  つまり素人目に「ホンマに大丈夫なんか」というレベルで、というくらいであって、
  彼らにとって「ホンマに大丈夫」なんてものは基本、存在しない。

これは後でネイチャーガイドのヤスイさんに教えてもらうことだけど、
「スノーモービルで走ってたら、湯つぼにはまって落っこちる例もありますよ。
 人間はモービルが沈むまでの隙に這い上がれたりしますけど、
 モービルは間に合いませんから、そうして沈んだのは結構あります」
んだそうで。

だから多分、あの氷上遊びも、安全がガッツリ確認された上で行われていることではないのでしょう。
無論、毎日下見走行がされるとか、やれることはやっているに違いありませんが。
マ「大丈夫と言われたから大丈夫」という判断を、
普段オイサンがアタマおかしいレベルで信じてしまっているというだけかも知れませんけどね。

 ▼美しく、不思議な世界

凍った湖の上を歩きながらそんなことばかり考えていたわけではなく、
とりあえず危ないことに気を付けながら、
目につく美しいもの・不思議な光景を出来る限り拾い集めておったのだけれども。

……このときも、やはり、音がする。

夜とは響きが異なるが、やはり氷の下から、何かのぶつかるような音。
ドュョン、ゴョトュン、とでも表記すべきか……重さと硬さと柔らかさの同居した、
普段の会話ではあまり使わない音がとどろいてきます。
かといってそれは、おどろおどろしいとか恐ろしいとかではなくて、
どちらかといえばユーモラスな響きです。
大人が子供を諭すような、温かみのある音です。

  イメージで言えばすごく納得のいく感じなのですが、
  ものすごく大きい氷の塊同士を、水の中に沈めてゆーっくりぶつけたらこんな音なんじゃねえか、
  という想像のつく音です。

  もしかするとアイヌの方々の話す言葉の音というのは、
  こういう音を聞き、それらを自然にとりこんで話せるような音なのかもしれんですね。
  このあと、これよりもっと不可思議で不可解な音を湖から聴かされることになるのですが……
  それはまた、あとのお話。

氷は透明度が高く、雪さえかぶっていなければ20cmくらい下までは見透すことが出来る。
氷の中に走る亀裂や気泡が見えるが、そこから先は光が届かず、ただ黒い。

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その黒さはやはり恐ろしい。
湖上の真ん中(湖全体で見れば全く真ん中ではなく端っこも良いところだけど)に立って見渡せば、
東に雄阿寒岳、西に雌阿寒岳。
雌阿寒は、その名に恥じず雪で白く化粧をしているけれども、活火山らしくせっせと噴煙をあげてもいる。
雄阿寒はどっしりと静かなものだ。
朝焼けで、雪肌にほんのりと薄紅のさした雌阿寒はの美しさはお嫁にもらいたいくらいだけれども
そうなると雄阿寒さんが黙ってないだろう。

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西の雌阿寒さん。


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東の雄阿寒さん。

そんなことを考える間も、足元ではドォン、ドォンと音がして、
ときにはビシッとかバキッとか、どこかでヒビの増える音がする。
夜と、朝とで趣の違う音が、あちこちで鳴り止まない。
時には目の前で、びしり、びしりと、氷に、雪に、新しい亀裂が生じるのを見ることもある。

二つの山と森に見下ろされてこんな音を聞かされた日には、
そりゃ昔の人は「神様が何か言ってる!!」と思うでしょうよ。
オイサンだってちょっと思うくらいだ。
畏怖と言うものはどうしたって生まれる。

サテ、今朝の気温は-19℃。
着込んでいるとはいえ、いい加減、手先足先がシビれてまいりました。
宿に戻って風呂に浸かって、朝ごはんを頂きます。



■阿寒の朝~温泉街を歩く



朝ゴハンは、前回も書いた通りバイキング。
先にネタばらしをしておくと、3泊して、レパートリーは変化なかったと思います。
細部でひと品ふた品、増えたり減ったりがあったかもしれないけど。
朝ゴハンなんかは、決まりきったものでも全然問題ないです。

午後からは上でも書いた山登りだけども、午前は特に予定はない。
温泉街を歩けるだけ歩いて、早めのお昼をとって午後に備える手はず。

阿寒の温泉街のようすは、この辺↓の観光マップなんかを見てみて下さい。
温泉モーラの方はちょっと古いのかな。

 ▼阿寒観光協会 
 http://www.lake-akan.com/areaguide/index.html

 ▼温泉モーラ 
 http://www.onsen-portal.jp/sozoro/onmap006.html

阿寒湖の温泉街は、
平行する二本の道路(クルマの走り抜ける大きな国道と、観光客向けの目抜き通り商店街)の間で
構成されているだけなので、迷ったり、位置関係を把握するのが難しい、ということはない。
ホテルと飲食店と土産物屋が立ち並んで似たような景色が続くので、
建物の順番が混乱するくらいのものだ。

ぶっちゃけると、長居するほど面白味のある場所ではナイ。

オイサンみたいに、神社を見て、郵便局を見て、小学校を見て……などという
ワケの分からんところまで見て歩く観光客でもなければ3日もとどまるのはレアケースと言えよう。
多分。
山登ったり森に入ったりするのでなければね。
そういうことをする人たちは、長逗留したりするのだろうか。
そういう人たちはキャンプかな。

  前回もちょっと書いた通り、夜遊びするような施設のほとんどない場所だった。
  バーとか、スナックとか、おねーちゃん侍らせてガーッハッハッハッハ!みたいなの(なんだそれは)。
  ガチン! グビグビグビ……前回のラブライブ!
  海辺の町だとワリとそんなんばっかなんですけど。
  内陸でも、摩周あたりには結構あったような。
  そんなにこの辺りに住んでいる人が多くないから、成り立たないのかもしれませんけども。
  いずれにしてもオイサンにはあまり関わりのない話でござんす。


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メインストリートである「まりもの里商店街」と「幸運の森商店街」を
端から端まで歩いても、合わせて片道1km程度の規模なのでそう広くはない。
ただし、雪があって道が凍っているので、あんまり行ったり来たりすると消耗は激しい。

オイサンの場合、商店街を抜けてその先の林道の入り口辺り
(上の温泉モーラの方の地図の、ホントに右端)まで歩いたりするので2㎞くらいはあるのだけども
それでも大した距離ではない。
山登りの方は、12時半にホテルのロビーにガイドさんに来ていただくお約束になっているので、
ゴハンをチョイ早めに終えて戻ってくる算段。
朝ゴハン食べた後にまた少しダラダラしてしまったんであまり余裕はない。
シャッキリせえw

  全然どーでもいい情報なんだけど、
  温泉街のなかほどにある「菅原美容室」さんは早くから開いてて遅くまでやってて、熱心だなあと思いました。
  なんかいつ前を通っても開いてたようなイメージ。
  さすがに夜中の1時とかは閉まってたけど。
  当たり前だっていうか知らない土地をそんな時間にウロウロすんな。

先ずは観光センターに行って、湖まわりのことをお尋ねしてみることに。
……結論。
別に氷上に出るのは勝手に出ていい。
けど、ワケも分からずずんずん遠くまで行くのは危ない!

「今、お祭りの準備でスノーモービルのコースはったりしてますからその辺は大丈夫ですけど、
 あんまり誰もまだ通ってない様なところは、わからないですからやめた方がいいですね」

とは、観光センターまりむのお姉さんの弁。
……はー、ソッスカー。デスヨネー。  ← 朝ワリと攻めてしまった人
うむ、あれはどうやら危険行為だったらしいので……
明日からはもう少し控えめにしよう。 ← やめる気はないらしい。

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クルマ停まってるところは湖の上です。

温泉街、午前の早い時間だと、まだお店の大半は閉まっている。
何軒か開いているお店を覗いて回るうち、あっという間にメインストリートの端っこにたどり着く。
外れにある「阿寒ネイチャーセンター」という小さな建物がなんとなく気になりつつも、
アイヌコタンなどは後回しにしてひとまず行けそうなところまで、
林道の手前に橋があり、その途中に小学校やスポーツ施設などがあるようなので
その辺りまで歩いてみることにした。

道は、ただただ単調なクルマ道。
マ普通の生活道路、通学路ですしね。面白かったらその方がおかしい。
つーか、そんなところを歩いてる見知らぬオジサンが偏にアヤシイ。
右手は雑木林をはさんで阿寒湖で、
左手は林。山の方へ続きます。


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小学校の門柱、というかオブジェ……コワイ!
夜間はコイツをライトアップとかしてみると……コワイ!!!
この丸みのある木彫はアイヌの伝統工芸のデザインを踏襲してるのでしょうね。
でも慣れないとコワイわ。

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途中にあったスポーツ施設。
屋外に大きなオーバルのスケートリンクが作られて、子どもが14、5人近く、軽快に滑っておられた。
小さい子もいたけどみんな上手い。 ← 滑れない人
大人もついて見ている。
ただの親子関係のようなペアもいれば、コーチと生徒みたいな関係も見受けられる。
まあオイサンは、スケートしているところを見に来たわけではなくて、
雌阿寒岳が近くに見えたからそれをおさめに来たんですけども。
スケート靴のブレードが氷を蹴る、コシュ、コシュという音は軽妙で、力感もあるのに儚げで、独特です。

橋を渡ったところで引き返そうと思っていたのだけども、
水の流れに沿って小道が湖の方へ繋がっていたのでついでにそちらへ歩いてみた。
雪の中を凍らずにさらさらと流れている様が美しかった。

  まあ、なんですね。
  このオッサンは、ついて行ったらアカンよと言われてるのに真っ先に雪女とかにユーワクされて
  危ない目に遭うタイプですね。
  ね、絢辻さん。

しかしそうすると、なかなか眺めの良い場所に出た。
湖をはさんで、雄阿寒岳さんが真正面。

  マ雄阿寒さんデカいから、対岸側からだったらどこに立っても大体真正面なんだけど。

町からも、お祭り会場からもそこそこ離れてきたのでとても静かで水音もあってとても落ち着く。
マ落ち着きますっつってる場合じゃないくらい寒いんだけど。

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するとその静寂に混じって……またしても、
目の前の巨大なスピーカーから奇ッ怪な音が、耳を澄ますまでもなく聞こえてきた。



  ピューン……ピューン……ヒュイーン……ヒュイーン……

    ゴォーン……ゴゴォーン……




……なんだ? この音。
また、湖が鳴らしてるんだろうか???
こんな、インベーダーゲームみたいな音を????
ご冗談でしょう、ファインマンさん!

    

それからしばらく……15分ほどそこでボーっとしていたのだけども、
この音はやむこともなくひっきりなしになっている。
ずっと、ずっと、湖底のインベーダーゲームは続いているらしい。

実はこの音を録音しようとして色々試みたのだけれども
手持ちの道具(デジカメの動画撮影機能・携帯電話とウォークマンの録音機能)では
うまく音を集めることが出来なかった……。

  どーしてこの瞬間に専用のICレコーダーを持ってないのヨこの役立たず!
  甲斐性ナシ! 安月給! 童貞! 
  ああっもっと罵って! 顔を踏んで下さい!!
  ……JapaneseNinjaNo.1は面白いなあ。

  ICレコーダー、所有してはいるんですけどね……。
  まさか出番があると思ってなくて、旅行へは持ってきませんでした。
  同じことを考えた人間がいないかと思い、帰ってきてから動画を探してみたら
  ……あった。
  でも数は多くないな……。

  ▼凍った阿寒湖 不思議な音 鳴き声
  



  これこれ。まさにこの音です。今聞いても不思議な音だ。
  ホントに、何の音なんだろう?
  屈斜路湖でも、結氷すると同じ音がするのか。やはり氷由来の音なんだろうなあ。


  


時刻は、11時を回ろうかという頃合い。
夜中には間違いなく聞こえなかったし、早朝にも聞かなかったので、恐らく時間帯によるのだろう。
日が昇り、気温が上がって水が温んだり氷がゆるんだりすることが関係あるにちがいない。

この音についても、このあと、宿の人や観光センターの方、
午後についてもらったネイチャーガイドのヤスイさんにも尋ねてみたのだけれども、
回答らしい回答が返ってきたのはヤスイさんくらいのもので、
他の方々は首をひねるばかり。
「さあ……聞いたことないですねえ」
と言うんで、フツーに暮らす地元の方はあまり気にしてないんだなあとつくづく実感。

  確かに、お昼前に静かな場所で、凍った湖を眺めたりは……
  フツーにしてたら、あんまりしないかも知れない。

以前、結氷するかしないかくらいの時期(やはり1月の上旬だったと思うけど)に屈斜路湖を訪れたとき、
薄く割れた氷が風に吹かれ、岸に打ち寄せて、
まるで鈴の鳴るような、シャララ、シャララという音を聞いたことがあった。
あれはあれで美しい、不思議な響きであったけれども、
正体が知れないということもあって、美しさ、不可思議さでこちらはその上を行く。

  ▼川湯・屈斜路湖・摩周湖旅行編「雪に空蝉」(2008年1月12日~14日)
  http://yukini-utsusemi.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_8a61.html

「また明日も来てみるか……」

いい加減、ゴハンを食べてしまわないと昼からのお約束に間に合わない。
後ろ髪を引かれる思いで元来た道を引き返す、あやしげな見知らぬオッサンです。



■おっさん、こける。



ぎゃー。



こけた。



不思議の湖畔から人里へ戻り、
アイヌコタンの入り口でどうやら関西人しかびっくりしないらしい単語にびっくりし、
来る時とは違う、大外から広い方の道路沿いの道を歩いて宿まで戻る。
昼ゴハンの目星は2軒つけてあり、1軒は宿の近く、もう一軒は商店街の中ほどにある。

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えー、結果、2軒とも休みでした。
くそう!!


その2軒がそこそこ離れてる
(そもそも温泉街の東はしにある宿から西の端のさらに向こうまで行き、
1軒目のお店のために一度東はしまで戻り、
2軒目を探してまた真ん中まで戻る、というアホみたいな動きを繰り返した)モンだから、
いい加減時間も押してしまい、慌てて3軒目へ向かう途中、
……盛大にころびました。
右わき腹、強打。
超まくのうち。

  2/11日現在、まだ全然痛いです。
  多分、肋骨が若干アレなことになっていると思われます。

いやあ……人間、いかなる時でも焦ったらいかんね。
ロクなことがない。

転んだ直後は呼吸もままならず、
ゼーヒー言いながらとりあえず通行の邪魔にならない場所によけて体勢を整える。
そんな時でも真っ先に心配したのはコートの右ポケットに入れてあったデジカメだったっていうんだから
このオジサンはどうしようもありません。
カメラは無事でしたけども。

わき腹がちょっとおかしな方向へ伸びたり、
右腕をついて立ち上がったりしようとするとえもいわれぬ激痛が走ります。
むう……こんな調子で、午後から山のぼったりして大丈夫なんだろうか……。

  へっ、俺は手負いの方が怖いんじゃぜ?(真っ青

まあ真っ青は言いすぎですが、とにかく下手に動くと痛いのなんの。
ぐぬぬ……こんなに痛くてインカ帝国! ← 意外と余裕がある。
山登りは言わずもがな……昼ゴハンもまともに食べられるかどうか……。

  お昼ゴハンといえば、
  結局「奈辺久」さんでわかさぎのかき揚げ丼と鳥そばのセットを頂きました(食うたんかい)。
  はじめからセットになっているワケでなく、
  こちらの奈辺久さんでは丼物もおそばも全部ハーフに出来るという新設設計なので
  半々サイズのセットに。

   P1183202 P1183205

  こういう気遣いというか、融通が利くのは旅行者にはありがたいですね。
  地の美味しいものを、限られた食事の回数で出来るだけ種類多く頂きたいですからね。
  美味しかったです。

さあ、宿へ戻って山登りの準備をせねば……(登るんかい)。


ここらで一旦後半へ続く。



 

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