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2014年1月15日 (水)

■合言葉はBe Your True Mind~舞台『ペルソナ3-Weird Masquerade-』感想  -更新第893回-

ロジカルシンキングよりも、マジカルシンキングで、
世界に夢と笑顔を振りまいていきたいオイサンです。

女子じゃないと魔女っ子になれないと誰が決めたのか、
おれはあきらめない!



……とまあ、そんな馬鹿なことばかり言ってるオイサンでも
久しぶりにお芝居、舞台、演劇なんぞをを見て参ったりするのですよ。
『ペルソナ3-Weird Masquerade-』です。

昨年の末あたりに関西在住のひだまらー友達からお誘いを戴いて、
今回久しぶりに生のお舞台を観劇する運びとなりました。
いやー、どれくらいぶりだろう、生の舞台を見るのは。

  あいつです、昨春に超ひだまつりの為にやってきた、あのダメなあいつです。
  毎度ナイスなお誘い、ありがとうございます。

小屋は、水道橋の「シアターGロッソ」というステージ。
東京ドームシティ内にある、
どうやら普段は戦隊ヒーローショーなんかに使われている舞台らしいです。
ヒーローショーと聞いて、もしや屋外ステージか? と一瞬思ったんですが屋内でした。

  シアターGロッソさんでは、
  ロビースペースに後楽園ゆうえんち時代からのヒーローショーの系譜が
  パネルにして並べで貼られていてそれはちょっと圧巻でしたね。
  『ゴレンジャー』以前の分からあり、
  『サンバルカン』とかもあってちょっとすごかった。
  ずーっとやってんだなあ。
  あと、初めて入りましたけど、東京ドームシティって広いんですね。
  オシゴトで帰れなかったときに、真夜中、宿に向かう途中で
  わきを通り過ぎたりするくらいしかなかったのでそんなに広い印象をもってなかったです。



■舞台『ペルソナ3-Weird Masquerade-』感想



面白かったです! とても面白かった。
……と、いうのは「久しぶりに舞台演劇を見た」という、
新鮮さカムバックの衝撃も含めてのことなので、
純粋に「作品」として見たら、中身単体ではそれほどではなかったのかも知れないけど。

  皆さんご存知の通り、
  オイサンは大学でちょっとだけですが、演劇をたしなんでおりましたからね(知らねえよ)。
  二年ちょっとでやめてしまいましたけどね。

個人的には小劇場演劇のつもりで期待して見に行ってしまったので、
色々引っかかる部分はありましたけども、
久しぶりに、目の前で生の役者さんが飛んだり跳ねたり歌ったり踊ったりするのを見ると
ちょっと感動してしまいましたね。

これまでは演劇の、「生の人間がライブで演じる」ことについては
あまり価値を感じていなかった、というか、
「ライブ感=完成度の低さ」みたいに感じていてむしろいい印象を持っていなかったんですけども、
それが逆転してしまった感じです。

舞台の始まる前、
「あ、これから生身の役者さん本人が目の前に出てくるんだー」
と考えたらちょっとドキドキしたし、熱演中の役者さんを前にしながら
「このあと拍手したら、それがもう直に役者さんに届くんだよなあ」
と考えると、やっぱりワクワクした。
オンラインの、リアルタイムが前提ではないコミュニケーションになれてしまうと
そんな当たり前のことにもちょっとときめきがあった。

  これを機にまた何回か、お舞台を見に足を運ぶのもいいなーと思ってます。
  この勢いで何本か見たいところ。
  誰か一緒に見に行こうぜ。

デ肝心のお芝居の方ですが、先ず、キャラクターの再現度はハンパないレベルでした。
ストーリーが、
「原作の序盤をほぼまんま再現し、中盤に入ろうかというところで終わる」
というシロモノでしたので、ストーリーに沿って語られる人物像がブレることはありませんが、
立ち居振る舞いのイメージといい、声の質といい、
よくこんな似た雰囲気の人を見つけてこられたな、と感心するレベルだったと思います。

  原作のファンにも安心してオススメ!
  ちなみにオイサンは、原作のゲーム『ペルソナ3』は
  普通にクリアするにも200時間かかり、
  ラスボスに辿り着く頃には何故か全キャラレベルMAXで
  最強ペルソナのメサイアもくっついており普通にラスボス瞬殺という程度に遊びましたが、
  正直あまりお話は覚えておらず、さほど良い印象も抱いていません。

  なので今回も、友人からのお誘いがなければ、
  まず間違いなく見に来ることはなかったでしょう。
  お誘い感謝です。

いやホント、役者陣の陣容はほぼ完璧だったんじゃないでしょうか。
ボケもシリアスも、かっこいいところはかっこよく、笑いどころではスカッとコミカルに、
エロいところではエロく(主に美鶴先輩ですが)と、
その緩急たるやお見事。
100分の上演がさほど長さを感じさせずに終了。
まあお話がテーマ的に何か大きなカタルシスを得て終われる構成ではなかったので
その辺のスカッと具合はもう一つでしたが。

役どころは本当に原作の通りです。
美鶴先輩がエロスと凛とした締め役、
真田先輩がアクションと締め、時々マジボケ、
順平がクラウン、
岳羽っちと風花が悩み・葛藤の代弁者。
ほかにもヒロインの分身・ファルロス、校長先生が出てきますが、
ホント再現度に関しては100点です。

  このお芝居に関しては再現度がほぼ全てで、
  再現度さえクリアすれば人物像や物語は自ずとついてくるので、
  そこを見事に乗り越えた時点で大成功だと思います。

……デ。
上で挙げた中に出てきてない人がひとりいますね。
そう、主人公です。
女主人公、阿澄佳奈。

プロデビュー以来、初の舞台お疲れさまでした。

いやー、難しい役だと思うなんなー(突如れんちょん)。
て言うか、これは脚本があまり良くないんだと思います。
お話そのものは良いとして、主人公の扱いがあまりよくないように思いました。
ゲームの主人公像を、ほぼそのまま演劇に持ち上げてるんだもの。
主人公に人格や性格が、きちんと与えられていなくて。
「無色透明の君=周囲に対して、反応の薄い人物」
みたいに作られて、それを演じないといけないというのはちょっと強引だと思うし、
阿澄さんにやらせる意味が、ちょっとわからない。
強いて言うなら、「阿澄みさん@もったいない」。

  あれって挑戦し甲斐のある役なんだろうか……ちょっとわからないけど。

たとえば……なんですけども。
同じ女子の岳羽っちは前半から悩みを抱えていて、
中盤以降参戦する風花も同じように悩みを抱えていることが前面に命じされるキャラクターです。
そしてこの二人の悩みは、物語の終盤の同じタイミングで大きくブレイクするんですけども、
そのときに阿澄さん演じるヒロインの葛藤も同時にブレイクする。
……のだったら、はじめから別に女主人公なんてたてないで、
岳羽=阿澄 か、 風花=阿澄 でやってしまってよかったのではなかろうか?
と、思うのです。

男主人後編は見ていませんが、話のスジは同じだと聞くので、
だったら順平あたりに男主人公役の役者さんを配して、
二人の悩みが終盤で合流するような脚本にした方が、
ゲームのように一人称で楽しむものでなく三人称的に楽しむ演劇にはあうのではなかろか、
と見ている最中から考えていました。

……まあ、色々な都合や考えがあってこの形に落ち着いたのでしょうから
理由と勝算があってのことだとは思いますが。
なんか見ていて、もやっとするものをそこに感じたのは事実。

  ちなみに私を誘ってくれた友人は、演劇そのものというよりもやはり
  「舞台上で役の力を借りて暴れる阿澄佳奈」を楽しみに見に来ていたようで、
  ちょっとあすみんの暴れっぷりに関しては物足りなさを感じていたようでした。
  舞台全体が面白かったから舞台としては成功だったと思いますけど。
  あすみんを見に来る人も相当数いることが分かっているこの構成で、
  そこを満たしがたいこの布陣はいかなるものか、と思わないではないです。
  ファンサービス的な意味で。
  もっと奥深い、「舞台女優・阿澄佳奈」の今後もあってこういうことをやってもらった、
  というのであれば、見る側から敢えて言えることは何もないですけど。

まあ、お舞台ですんで、役者さんのスの姿から逆算されるものを求めて見に来るのが
そもそも正道ではないと言えばその通りですけどね。
それにしても、もっと阿澄さんの「人間らしい演技」を見られる構成でも良かった、
とは思います。
おにんぎょさん芝居が大半でしたからね。

 ▼音響と、映像と。

面白かったと言っておきながら文句ばかりになりますが、
役者さんがマイクを使っていたことも、
学生小劇場演劇ばかり見てきたオイサンにはちょっと戴けませんでした。
せっかく生舞台なんだから、肉声で勝負して欲しかったなあ。
小屋が特殊だったのかも知れないので、一概に使うなーともいえないですけど、
お舞台って生声が基本ではないの? 最近ではそうではないのかなあ。
「音響がでかいから」ってのもありますね。
けど、それなら音響はもうちょっと絞られても良かったと思います。
普通にでかかった。

それと合わせて……ふっつーに、ゲームの映像? お芝居用にチューンされてるかもしれないけど、
いずれにせよ動画を、そのまま背景に普通に使うの、あれは……いいのか。アリなのか。
てっきり、あの、オイサンのお芝居観は20年前の小劇場演劇なのでアレかもですが、
「そういう可視化出来るものも、小道具・大道具で出せるものは出して、
 それが出来ない部分は、役者の演技力と観覧者の想像力で表現するもの」
が舞台演劇だと思っていて、それを……
つまりは、
「舞台に興味がある」と言っていた阿澄さんがそういう「表現」をどう演じるのかが見られる、
それを見たいと思って見に来たワケで……
それをあっさりとゲーム画面映されてしまうと、
お、おう……せやな、
としか言いようが無くなってしまいまして、ええ。
ちょっと残念。

  なんつうかね。
  すごく真剣に、「役者・表現者 阿澄佳奈」の手並みを拝見したかったんですよ。
  オイサンは偏にそこを期待していた。
  だから、そこがちょっと見えにくかったのが、割と残念でした。
  あ、あとご結婚おめでとうございます。

  時代の流れなんですかね。
  リアルなお芝居の今を知らないので何とも言えませんが、
  出来るならお芝居の力で、そこにないものを見せて欲しかったなあと思いますが……
  観客に想像力を要求してしまうそういう古めかしい考えが、
  お芝居・観劇というものの敷居を挙げて人口を減らしているのかもしれませんしね。
  生き残っていくためには、こうしてわかりやすさを挙げていかないとだめなのかも。
  ……そうしたらそうしたで、色々失われ衰えてしまうモノも多々ありそうですが。

役者陣が、あのペルソナ出したりペルソナ同士でバトルさせたりする場面を、
演劇ならではの表現力演技力でどう見せるのか? 
ってところを楽しみに見に行ったので、そこは色々期待とは違ったんだけど。
それでも面白かったからいいかなとは思う。
でも見たい「演劇」ではなかったなー。
なんかのショウか、エンターテインメントでは確かにあったけど。
阿澄さん自身、「やってみたい・興味がある」と言っていた「舞台」は、
こういう形をしてたんだろうか。
本人じゃないとわかんないですけどね。

映像・音響機器の充実を、
「迫力がある」とプラス評価に捉えている人も多々あるとは思いますけども、
オイサンはあんまり好きじゃなかったなー。
お芝居ならではって部分が見たかった。

 ▼お芝居には体力が必要だ

あとは……阿澄さん、ほかの役者さんに比べて圧倒的に体が動いておりませんでしたよ。
ラジオとかで話しているズボラな生活ぶり、
運動や訓練のしなさっぷりがどこまで事実かわかりませんけど、
舞台やるにはもっと体力が必要だということが身にしみて分かったのではないでしょうか。
最初は衣装の関係で動きを抑えているのかなーとも思いましたけど、
たぶん違うでしょう。
センターで踊っているときもまわりに比べてキレがないし、
殺陣のときも、得物が長物だったので(薙刀?風のグレイヴみたいな武器でした)
扱いも難しそうでしたけど、振り回されてる感じで、
筋力足りてねえなー、という印象がアリアリと。

  ▼グレイブ(wikipedia)
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%96

普段のお仕事が忙しいでしょうからその合間をぬってトレーニングとかは
至難の業なんでしょう。
でもまあ、今回はそんな感じだったと思います。
ガンバレー。



……うん。



なんか文句ばっかりだけど。
面白かったんですよ。本当に。楽しめた。
でも上で書いた三つは気になった。

 ▼お芝居業界周辺のシステム

あとは、
「あー、チラシは昔と変わってないんだなあ」と、半分感心・半分疑問でした。
劇場にお芝居を見に行ったとき、
アンケートなんかと一緒にほかの公演のチラシをもらうわけです。
そういうのは、他の劇団が配らせてくださいと申し込んできてはさみこまれていくわけですが、
そういうシステムもまだ変わってないんだなー。
これだとキホン、お芝居を見る・やる世界にいる人にしか届かないので、
裾野を広げることはできないシステムなんですよね。
マほかでも色々宣伝はしているのでしょうけど、
今でもチラシを何百枚何千枚も刷って、劇場や劇団に足を運んではさみこみをやってるのかーと、
なんだか不思議な気分になりました。
結構バカにならないお金がかかるワリに、あんまり宣伝効果はないと思われる。

あと、チラシのサイズ。
A4が基本なんだけども、持ち運ぶのにも大きいし、デザインするにも散漫になりがちで、
あまり広告媒体として向いたサイズではないと思うのですよね。
特にデザイン面で、A4はうまく使わないともやっとしたデザインになりがちだと思います。
密度感もスケール感も出ない。
何故か頑なに、フォーマットはそれを守られているようでした。

  あ、あと、「ヘロヘロQカムパニー」のチラシが入っててびっくりしました。
  これは随分昔に関智一さんが出てきたての頃に旗揚げした劇団だったと思いますが。
  まだちゃんと運営してるんですね。立派だー。

あと、これはお芝居あまり関係ないけど、
シアターGロッソさん、階段の幅がまちまちでとても危ないです。
踏み外してスっ転んでる人を4回も見たので、なんとかした方がいいレベルだと思いますよ。
下りで転びやすいとか超あぶないですからね。



マそんな感じで……すみませんね、
「面白い」と書いておきながら、文句ばかり言ってる話になってしまいました。



でも、本当に楽しんで見られましたよ。
魅力ある舞台だったと思います。
なんで今『ペルソナ3』なのかなあとか、
こういう脚本(序盤~中盤の再現)になったのはどーしてなのかなあ、
という素朴な興味もありつつ。2回目・3回目があるのかね。
観劇前は、グッズやパンフレットは特に買うつもりはなかったのだけど、
見終わった後にはちょっと記念に何か一つ欲しいな、と思ってクリアファイルを買うことにした、
そのくらいは面白かったです。

文句多くって、そんな風に感じられないかも知れませんけど。
すみませんね毎度うるさいオイサンで。

ちなみに副題の
「Weird Masquerade」は、「奇妙な仮面舞踏会」くらいの意味のようですね。
Weirdには「運命の」という意味もあるのでそっちかも知れませぬ。
最初Wiredかと思った。


P1112249


DVDにもなるみたいなので、
興味のある方はそちらで見てみるのも良いかと思うオイサンでした。
次回、おまけに続く。



 

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