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2013年4月14日 (日)

■Road to RUSSIA~道志みち@バイカらない -更新第857回-

 

サテ、これまたひと月以上前のお話になりますが……
前々々々記事の冒頭でちょっとだけお知らせした西神奈川ロングドライブの二件目、
ヤビツ峠を越えて道志みちを走って山中湖まで行こう!
の巻きでございます。

……とは言ってみたものの、正直オイサンには
そのヘンの土地勘というものがコレッポッチもなくて、ですね。

江ノ島からクルマを走らせてきた、"キングオブ湘南シーサイド"さんとパパさんのお車に、
オイサンは本厚木でピックアップしてもらって後部座席で流されるままにふんぞり返っておりました。
ええ、それはもう見事なまでのフンゾリ返りようだったと言いますよ。
あのまま埼玉に連れて行かれても多分文句は言えないし、
黙ってたら気が付かない、という可能性も十分です。

  ……もしかしてアレは山中湖などではなく、
   バイカル湖だったのではあるまいか? 道理で寒いと思った。

まあそれは半分冗談ですが(半分も本気)、
そんな本人にもどこだか分からないお写真を、とりあえずご紹介しておきましょう。

  そんな枚数もないんだけど。

ちなみに、何故この道が今回のターゲットに選ばれたのかというと、
この道志みちという道は、『ヨコハマ買い出し紀行』という漫画で
主人公のアルファさんがとことこ旅をした、という
いわゆる聖地のたぐいなのだそうで。
恐らく、お誘いを戴かなければオイサンには一生縁のない道だったろうなあ、と思います。
おクルマないと到底通らないし、たどり着かない場所ですしね。

計画を聞いた当初、
地図でその道を辿ってみ、何となく「中央道的な道なんだろうな」と勝手に考えていたのですが、
なんというか、ああいう機能的なことを期待された道ではなく……
中央道を新幹線だとするならば、この道志みちは在来ローカル線。

ちょっと広めの片側一車線の道が延々と、とろとろと、
山と川とに寄り添って続いているだけの道でした。
ところにより対向一車線。
味わい深い。

えらいオッサンたちが大金集めて、
人間や重機を千人も万人もぶちこんでがんばって作りました!
っていうんではなく、どちらかといえば、
人の歩いた沢や尾根が、踏み固められて道になりました、という方がイメージ近い。

  もちろんここに道を通すのにも相当な労苦が合ったに違いありませんが、
  マその辺は風合いの話でね。

考えてみれば、『ヨコハマ買い出し紀行』の舞台に選ばれるくらいなのだから
そう殺伐とした風景であるわけはなかったんですよね。
原作は一応、パパさんからお借りして一通り読んだんだから気付よって話なんだけど。
なんかその一連のエピソードが印象ないんだよなあ。
なんでだろう。

マそんなんで、
そのくらいの頼りない土地勘と原作への理解度でもって
とろとろと走ってきた道程をつづって参りたいと思います。



P2230069



途中立ち寄った展望台。
えーっとー、……なになに?
パパさんのブログによるとここは「菜の花台展望台」だそうです(オイ

こんなところにそんなに人が来るのかなあ? と思ってしまいますが、
たこ焼きやら焼鳥やらの屋台が出ていました。
こういう場所に出てる屋台なんてものはもうそれだけでかなり魅惑的なワケですが、
さすがに朝一発目からガッつくのもどうかと思ったのでここは我慢。

あと、駐車場に謎のアンテナ張ってる謎のバンがいましたが、
あれは何をやっていたんでしょうね。

P2230078 

展望台よりヨコハマ方面を臨む。
靄がかかってるけど十分いい眺めである。
クックック……いい眺めだぜ、ざまあねえな? ←一生に一度は言ってみたいセリフ

P2230084 P2230081



■ヤビツ峠



ここからヤビツ峠を抜けて? このつい先日にもお邪魔した宮ヶ瀬方面へ抜けるのだそうで。
まだまだ雪が残っていたりするらしい。
山だねえ。
田舎だなあ。

途中、溶け残った雪と雪解けの水でぐっしょぐっしょの道を越えたのだけども、
その直前に対向したバイクの一団がいて、
「あいつ等は二輪であの雪道を越えてきたのか!?」
という盛り上がり方をする一行。

結局、その場は「あの雪道に行き当たり、諦めて折り返してきた」
という結論に落ち着いたんですけれども、

……はっ?

そういえばさっきのライダーたち……足がなかった!?
ていうかバイクに車輪がなかった!? ←それはさすがに気付くだろ
それじゃあさっきのは……((((゚Д゚))))
そんなヤビツ峠の怪談。

どうでもいいけど、
暴走族の一団が一斉に事故死して、夜な夜な爆音で走り抜けてく
千葉県の百鬼夜行とか迷惑きわまりないな。



■湧水、懇々と。



今回運転を担当して下さった湘南シーサイドの王は、
その名に恥じず温泉とかおいしい水の在処とかになぜか詳しく、
このときも、途中こんこんと湧き出す「護摩屋敷の水」なる湧水の出所に連れて行ってくれました。
つまりセーブポイントです。

P2230111

ちなみに不肖このオイサンめ、
ボルビックとクリスタルガイザーとエビアンだったら、どれがどれか
目隠しして当てられるそこそこの自信がありますが、
ここのお水は、そのうちのどれかといったらボル様に近かった。

  ……様な気がする。

ってアラフォーに言ったら
「せめて日本の、富士のおいしい水も仲間に入れてあげなさいよw
 ボルビックかよw」
と怒られました。
んなこと言われても。
こちとら欧米暮らしが永かったんだからしょうがないじゃないですか。



凛と澄んで、とてもおいしいお水でした。
故郷フランスを思い出します(まだ言うか)。
さすが湘南の王です。

しかしまあ、これだけ一体どこから湧いて出るのでしょうね。
どんどこどんどこ、どんどこどんどこ。
奇跡のようだよ。
力強い。

サテ、我が王よ!
おいしい水も結構ですが、水だけで腹はふくれませぬぞ!
そろそろおなか空いたんだけど。
王ー王ー、温泉とごはんマダー? ←ぶれいもの



■これが人の生きる道



主は言いました。
「人は、水とアーモンドチョコだけで生きるにあらず」と。
後の研究によれば、
これは実は『そろそろおなか空いたんだけど』って遠回しに言っただけだったそうです。

そう、次なる目的は温泉とゴハン。

道志みち沿いにある道志村が運営する温泉「道志の湯」。
ロシア人が好んではるばると訪れ、漢字の表記を見て愕然とするのだそうです。
ハラショー。

P2230114

ところでオイサン、前述の通り、
ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと
後部座席を暖める秘密兵器扱いで超ノンビリしてたんですけど、
そのオイサンを気遣ってか、あるタイミングで
ハンドルを握っていた湘南シーサイドの王からこんなお声がかかりました。

  陛下「オイサンずっと後ろで大丈夫ですか、
     道が結構回りますけど、気分悪くなったりしませんか」


  平民「ああ、うん。
     小学校の時、遠足かなんかのバスで一回だけ盛大に酔ったことがあったけど、
     それ以来全然平気。
     北海道の雪道バス6時間とかやったしね。
     ありがとー」


  陛下「あ、そうですか。ならいいです」

……今思えば、アレは
「お前一人だけゆっくりしてんじゃねえよなんか面白いコトくらい言え
というプレッシャーだったのかも知れませぬ。
ごめんねオイサン出来ない子で。

そんな風に気遣われ豪語までしたにも関わらず、
道志の湯に着く頃には、オイサンすっかり酔っていました。
うえっぷ。
ヤビツの峠道さんパネエ。
ホント、あっちにグラグラこっちにグルグルで、
常人には三つしかない三半規管を越えた機能を持つと言われる、
十万人に一人の四半規管を持つオイサンでもやられました。

しかしそれでも、峠を抜けて道志みちに入るとそれはそれはのんびりした山間の風景が続き、
なるほどこれは『ヨコハマ買い出し紀行』でなくてもお話の舞台に使いたくなるなあ、
と感じ入ることしきりでありました。

ずっと車中でありましたし、
あまりにとらえ所のない風景が淡々と、それこそ湧水のごとくこんこんと、
絶え間なく、凹凸もなく続くので
お写真をとる機会をすっかり逃してしまいましたけれども……
本来であれば、あの風景をこそファインダーに捉えておくべきだったなあ、
と今になって悔やんでいる37歳独身、花嫁募集中のオイサンでございます。

募集要項は下に出てます。


 ▼道志の湯

そんなこんなで道志の湯に到着。
風呂もいいけどまずは腹ごしらえです。
なに? 酔ってたのはどうしたって?
んなもん腹いっぱい食や治る(シャーマニズム)。

道志の湯では、温泉施設のほかにゴハン食べられる場所があったりマッサージ機があったり、
お土産屋さんがあったりと、
そこそこ立派な保養施設の体をなしています。

P2230121

食堂は広々としたお座敷。
メニューの方は、ぶっちゃけ若干おさびし山。
オイサンは、小麦粉練り物の汁浸しの上に大量の菌類をあしらったものと、
炊いた穀類を三角にむすんで火であぶったものを戴きました。

  そう、キノコうどんと焼おにぎりである。
  うむ、なかなかおいしい。
  ていうか、焼おにぎりがおいしくないとかそうそうないと思いますけど。

たらふく食ったあとはお風呂です。
内湯も露天も思いのままだ!
露天風呂は、チョイ温度が高めで3~4人が浸かれる浴槽が一つと、
温度設定(?)低めの一人プレイ推奨の桶型浴槽が3つありました。
この一人用浴槽のあんばいが大層よく、
飲み物でも用意して、浸りながら本読んだりゲームしてたりしたら
そのまま老人になってしまえそうです。

おまえのおかげで、幸せな人生だったよ……。

風呂から上がってまたしばらく畳の上でゴロゴロしておりますれば、
何かもう旅の目的とか人生の意味とかどうでもよくなって、
遠回りしなくても大切なものがいつもすぐ傍にあったことに気付けそうです。(畳に頬ずりしながら

さあ、
「風呂上がりにコーヒー牛乳」という価値観を鼻で軽く笑われる、という課題をクリアしたら、
涙を拭ってさあ出発です。

次に目指すは……山中湖だっけ?
まあいいやどこでも。
おなか一杯だしお風呂も入っちゃったし。

ちなみにその山中湖畔というところは、聞くところによれば
関東近郊のサカリの着いたオサレ大学生の皆さんがいっときの快楽を求めて集まっては
求愛のダンスを披露しあう、由緒正しい繁殖場所らしいです。

  たった一夜のとかとか、
  ときには望まれない嬰児とかが生まれては泡のように消えていく、
  はかない場所なのですね。(不謹慎

そうした虚ろさと儚さの渦巻く場所にふさわしく、
見えるであろう、と予測されていた富士山のお姿も、拝むことは出来ませんでした。
嗚呼、雲に隠れて裾野しか見えませぬ。
夢か幻か。
まあここバイカル湖なんで富士山とか見える訳ないんですけど。

しかしまあそこはそれ、
フロント座席のお二人はさすがの理系院卒、論理の申し子です。
文系のオイサンとはワケが違う。

  陛下 「まあ、アレですよ。
      今僕らの走ってるここも富士山みたいなもんですから。
      て言うか、『富士山ですから』」

  パパ 「そうだね、つまり厳密には『富士山を見た』と言えるわけだよ」

とかなんとか、
後部座席のオイサン、オオなるほど確かにその通りだと丸め込まれるより他無く、
全員すっかりやる気なくしちゃってロクにクルマを降りもしないモンだから
お写真もありません。
理系って便利ですね。
すれ違った痛系ラッピングバスはお写真に収めたクセに。

P2230129
コレ何のキャラだったっけなー。

結局、湖畔をぐるりと一周し、その先の道の駅でソフトクムーリでも食べようぜ!
という話になるも、
残念、売店のタイムアップでありつくことが出来ませんでした。
ソフトクムーリは24時間営業じゃなかったのか!

仕方なくお土産コーナーなど軽く流して車中に戻ると……
陛下が何か、一風変わったペットボトルのお茶を手にして大層上機嫌であらせられる。
陛下、それは一体?

  陛下「これ、お茶です。
      フタ開けると粉が水の中に落ちるんで、それを振ってお茶にして飲むんだそうです。
      バカに出来ないっすよ、うまいっすよ」

何その画期的なミスター味っ子的ギミック。
さっすが陛下、目の付け所がサムソンからの出資も直前になって白紙撤回される感じでござる。
よし面白そうだ、
他にブログに書けるような話のタネもないしオイサンも買ってこよう。(←比較的サイテーの動機

ちなみに、確かにおいしかったです。



■空をゆく大きな瞳から



こうして、関東の西の果てに至り、
論理的に霊峰を拝むことにも成功した我々三人。
ヒジョーに穏やかな気持ちで帰途に就いたのですが、その、最後の道中のこと。

運転を、相変わらず湘南の王にまかせきりのオイサンは
一体いま自分がどこを走っているのかもさっぱり理解せずにおったのですけれども、
ひと気も絶えたある山中で……
どういうキッカケであったのだったか、車を一旦停めました。

  これも、王が「景色のいい場所があるんすよ」と
  ご案内下さったんだったと思いますが。

P2230152

山あいから、海と町の覗くなかなか味わいのある景観。
眼下には海辺の町。
寒い。
陽もすっかり落ち、強めの風が荒んでいました。
深い藍色から朱色への急峻なグラデーションが寒さに一層の拍車をかける。

そのとき空を見上げると、
我々のほぼ頭上に、何やら不可思議な光点が一つ、灯っておりました。
その動きは見慣れないもので、星とも違う、結構な速度で空を静かに滑っていきました。
流れ星ではない。
飛行機……でもない。

  「なんでしょうね、あれ?」
  「星……じゃないね。あんな動き方しない」
  「飛行機?」
  「……でもないだろう。この時間に、ここを通過するああいう航路のはないと思ったけど」
  「……?」
  「もしかしたら、宇宙ステーションじゃないかな」

宇宙ステヰション。
なんと、ロマンティックな響きでしょう。

我々が、ぼーっとしているほんの十分ほどの隙に、
その場に居合わせたスポーツカーは
わざわざ勾配と蛇行の激しい坂道を選んで、下って行ってしまいました。

  「……あのクルマ、あっちの道降りてったの?」
  「いなくなっちゃいましたし……みたいですねえ」
  「大丈夫か? あのタイヤで?」
  「何考えてんだろう?」
  「……しかし、冷えてきましたねえ」
  「あー、寒いっすね。なんかマイナスみたいですよ今」
  「まじで」
  「行きましょうか」
  「そうね」 
  「そうだねー」

多分、あのスポーツカーのカップルも、
「あいつ等、このクソ寒い中男ばっか、クチ開けて空見てばかじゃねえか」
と思ったに違いありません。
人にはそれぞれ歩むべき道があるのです。

実際ンとこあの光点の正体がなんだったのか、確証はとれておりません。
今ンとこ。
けども、『ヨコハマ買い出し紀行』の、
アンドロイドのアルファさんの足跡を追って確かなものを得ることもなく風に吹かれていたら、
しまいに遠く衛星軌道の果ての宇宙ステーションと目が合った、だなんて……
なんとも腑に落ちる幕切れではありませぬか。


そののち王は、晩餐は宮殿で摂ると王宮へお戻りになられ、
パパさんと私と藤沢で下ろしてもらい、
行き着けたそば屋でゴハンを食べて帰ったのでした。

そんな、なんとものんきな国道413号線の冬と春。

次回こそは必ずや、
シベリヤ横断道路のM58からM55を経由してバイカル湖へ至り、
そこから富士山の威容をこの目で確認したいと思います。
スタート地点はハバロスフクあたりでいいですかね。
やっぱバイカル湖畔でも、ロシアの大学生が繁殖に夢中なんですかね。
イヤーン。

天気がいいといいなあ。
寒くないといいなあ。

夢はでっかくオイサンでした。
やるならカモカモー!



 
 

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