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2013年2月の6件の記事

2013年2月27日 (水)

■サヨナラにこんにちわ -更新第844回-

陽気に腹つづみを打って窓辺の小鳥とセッション中のヒロさんに、
嫉妬に狂った夏目が渾身の腹パンチをお見舞いするもけろっと受け止められ、
それどころかズブズブと取り込まれてそのまま行方不明になる
ほのぼの日常系アニメの薄い本ください。


  うふふふふ♪ 沙ー英ー♪ ←満腹


……。


こんなこと書くから、いつまで経っても
胸を張ってひだまりクラスタの集まりに参加出来ないのだ……。

P2240241

あ、どうもこんばんわ。
ほのぼの日常系アニメを見るのに命をかけるアラフォー、オイサンです。
それくらいしか楽しみがないんじゃよヨボヨボ。
ボクは、萌えアニメしか楽しみのない、情熱のない老人よボォーイ……。

マそんなことはおいといて。
相変わらず寒いですね。

もう今期に入って2カ月が経過しようとしておりますが、
何故か今頃になって、
前期の『ひだまりスケッチ×ハニカム』のOP『おーぷん☆きゃんばす』と、
『ガールズ&パンツァー』のOP『DreamRiser』の感想を書き残しておこうとするここは、
憂き世の時の流れからしっとりと取り残される夢幻の深淵
「ゆび先はもう一つの心臓」。

皆様に愛されて、丸7年が過ぎようとしています。
て言うかすぎました。
忘れてたわ。



■Dream Riser!



『ガルパン』の本編そのものをさほど面白いと思っているワケでないことは、
昨年末の総括のところで書いたままなんだけども。

でもその辺の限界点は、すなわち1クールであることの限界でもあるような気がいたしますね。
もっと1クールに特化した戦い方・作品づくりってのはあると思いますけど、
それを選んだら選んだで昨今のアニメビジネスにおいて「勝つ」ことを諦めることになるとか、
作品の根本にある表現したいことを諦めることになるとか、
そういう矛盾と、今度は戦わないといけなくなるように思われる。

  そーゆー事情の影が落ちて
  生き生きした赤色の作戦的な悲劇が生まれたりするんでしょう。
  くわばらくわばら。
  まあそれは別のお話だけど。

そんな中でも『ガルパン』は、
戦車に関するメカ描写であったり、戦い方の知識やその他うんちくなど、
「戦車への溢れんばかりの愛」を余すところなく表現することで
「……なんかしんねえけど、戦車って面白そうだぞ」と
アホなオッサンどものハートを上手にコチョコチョすることに成功して、
ロケ先の大洗をはじめとする協力各所を巻き込んだ還元作戦に成功しているご様子で、
無償の、盲目の「愛」というものは、嗚呼斯くも素晴らしいものであるなあと
カンタンすることしきりであります。
お見事。

  作品というものの、一つの価値のありどころを見事に示したなあと思います。
  すごいっす。

そんな色々素晴らしい『ガルパン』ですけれども、
オイサン的にはもう何よりもOP主題歌であった『DreamRiser』がまあどうにも素晴らしい。




歌い手Chouchoさんと作詞家こだまさおりのタッグと言えば、
以前こちらのブログでもプチ絶賛した『氷菓』のOP「やさしさの理由」も同じで、
どうやらオイサンかなりやられているご様子です。

  作・編曲もすごく良さに貢献しているはずなんですけども、
  ごめんなさい、
  オイサンにはその良さに言及出来るだけの音楽的知識がない。
  スピード感や透明感という点において、すごく大きな役割を果たしているはずです。

アニメのOPって、番組で流れる部分は実際に出来が良かったり繰り返し聞いたりすることもあって
満足感が高かったりするんだけども、
案外フルで聞くと、後半はなんかイメージとぴったり来なくて
あー……、みたいな気分になることがワリと頻繁に起こります。

  ……オイサンだけですかね? 皆さんそう言う経験ございません?
  ……なに?
  『るろうに剣心』のOP?
  まだそんなことを言っとるのか、いい加減おとなになりたまえよ。

それがこの曲に関しては……あとでご紹介する「おーぷん★きゃんばす」もそうなんですけど……
2番が素晴らしい。
1番もいいけど、2番がそれを受けてぐんぐん加速していく感じがたまらなくイイワケです。
歌い手さんノリノリです。
しかしこのChouchoさんという歌い手さんは、
髪の毛みたいな声をしているくせに、
その声の芯の強さとそれを支える土台の動かなさたるやすごいですね。
イヤ本当の力は生で聞いてみないとCDじゃあ分からないのでしょうけども。
腹の底から出た髪の毛の太さの音が、揺らぐことなく弾け出している。
そんな印象を受けるのです。

歌詞がまた、すごくてね。
2番のサビ、


  ♪ 加速度を上げて! 雲をつきぬけて!
     誰も知らない、進化形の「今」!!



ってのはもう圧巻です。
すごいスピード感。
目にもとまらないとはこのことで、
そしてそのことをここまで表現しきった言葉はついぞ読んだことがない。
まあそもそもの読書量も少ないオイサンですけど。

変化する自分を表した、連続するプラスの二次曲線、
その瞬間瞬間の自分をサンプリングして観測しようとしても
し終えたときにもう自分はそこにいない、
その瞬間の自分以外、他の誰にも観測できないどんどん上昇していく自分の変化を
実感してる感じが、イケイケのメロディと、
のどを振り絞ってる歌い手さんのテンションと相まってものすごい伝わってくる。

加速度っていうことばに2次曲線のイメージを預けて、
それと雲を並べることでグングン空を上っていく絵がもう、放っといても浮かんでくる。
戦車なのに、空飛んじゃった感がハンパない。
サビに入る直前のBメロのお尻、


  ♪ 明日を変えてゆくの 過去最高にドキドキしてる……!


っていう前フリと、短い間奏のタメも周到。

  この2番を初めて聴いたとき、ワリと真面目に
  「あ、多分このマンガ、後半で戦車に羽根生やして空飛ばす気だな」
  と思ってしまった……。
  せっかく空母に乗ってることですしね。
  さすがにそんなことはなかったけど。
  あとどうでもいいけど、あの学園艦、変形して人型になって
  右手でぶん殴ればいいのに。

まあ、そんなことで。
曲、歌詞、歌い手と、三拍子一体になった
ものすごいパワーに満ちた一曲でございますことよ。

いやあー……、最近のアニメは、曲に恵まれとるなー。
ここ数年、そのことはとみに感じる。
90年代のアニソン砂漠の時代に比べると、本当に恵まれてると思うわ。

  ……その辺の状況を一転させたのは、やっぱ『エヴァ』なんだろうなあ。
  良きにつけ悪しきにつけ、
  「アニメは金になる、かければそれなりにリターンが見込める」
  と世の中に思わせて、お金を出させ手間をかけさせるように向かわせた、
  あの作品の功績は大きいんだなあ、と思う。

……なに?
『るろうに剣心』?
くどいね君も。

マ実際のところ、『るろ剣』は『エヴァ』以降なんだけど、
放映から本ブレイクまでは間がありましたからね。

  今ちょっと、たまたピカソに関する本を読んでいたりするのですが、
  ピカソという人は画才はもちろんのこと
  ビジネスとしての才能にも長けていたというか、
  大層したたかな人だったようですね。
  自分を高く売り込むこと、売れる絵を描くこと、仕組みを作ることに
  非常に情熱を注いだ人物なのだそうな。

    て言うとすごい真面目で誠実な人物なのかと思われそうですが、
    女性関係ではものっすごい残酷な人だったらしい、
    ということも、誤解のないように付け加えておこう。
    その辺は非常にエゲツないです。
    芸術性が高いことと、人間として対外的に誠実であるかどうかというのは
    全く無関係なんだな、ということがよくわかる。

  芸術、もっというと文化や表現というものを換金するにはどうすればいいか?
  またそれが換金されることで文化に如何に寄与されるか?
  という面において、この二つの話はわりと関連があることなのかも知れんなあと
  思ったりします。



■Hello,Good-bye



さて次は『おーぷん☆きゃんばす』……にいく前に、
大橋歩夕さんのアルバム「ふぁんたぢっく」から「Hello, Good-bye」を。
由あってTポイントカードをこさえてしまったのですが、
そのついでで大橋さんのアルバムを借りてみた。

エイラのふてくされ芝居がとても好きだったので、
どんな歌を歌う人なのか興味があった。

まあ……不思議な人ですね。
皆こんなモンなのかも知れないけど。
なんだろ。
歌、やりたいのかなあ。



どういうコンセプトなのか今ヒトツ伝わってこないアルバムだったけど、
この曲だけ飛び抜けて印象に残った。
歌詞にはっきりしたストーリーやイメージがあるわけではないんだけど、
大橋さんのちょっと中性的な声とアンニュイなメロディが淡く世界を包み込んで
気がつくとそのアンニュイさに飲み込まれてるという、
力強くはないけど、蝕まれる歌だった。

強いて言えば、
聞き手がいま立っているどんな場所、どんな風景にもなじむ歌で、
すごく視覚的に刺激を残す歌だった。

いつの間にか、自分の目が、歌の主人公の目になってる、
そんな感覚を味わった。
歌詞が具体的でない分、そういうことが引き起こせるんだろうな。



■おーぷん☆きゃんばす



いまさら『ひだまりスケッチ』4期の話をしますけど、
『ロボティクスノーツ』さんが余計なことしてくれたおかげで
#6を録り損じてエラいメに遭うたオイサンです。
おかげで二人の友人にエラいお手間を取らせてしまった。
面目もカタジケもない。

よーするに、『ロボティクスノーツ』に時間変更があって『ひだまり』と時間がかぶり、
結果『ひだまり』を録り損なってしまって
録画してそうな近場の知り合いに焼いてもらった、と
そういうお話です。

しかしまあ、『ハニカム』は気合い入ってましたな。
三期の抜けっぷりがウソのようです。
だてに歯を剥き出しにしてない感じです。

  ※「はにかむ」には「歯を剥き出しにする」という意味もあるそうです。
   ウラはとってないけどそうらしい。

そうして人からお借りしてまで見た#6はもう、
……あんまりこういう言葉を使うのは好きではないのですけど、
まさに「神回」でした。特にAパート。

  ちまたで評判の良かったBパート……
  ヒロさんが進路で悩んで、沙英さんと吉野屋先生に救われる話の方は、
  まあ、良い話になることは予想がついたわけですよ。
  そもそも原作からしてイイ話・泣ける話だし。
  けどもAパートの、あの……ほんと何でもない様な話を……
  あそこまでぴっちり見応えのある様に作るというのはすごいと思う。
  前にもちょっと書いた、OVAの『×☆☆☆特別編』が至高と考えるオイサンですが、
  ある面においてはそれもヒョイッと越えてきたナーという感じ。

  お話の上で原点に帰りながらもゆのっちが宮ちゃんを上回るという発展性があって、
  絵も、動きも、音楽も、やりすぎず抜きすぎない、
  「これぞ『ひだまりスケッチ』!」という雰囲気を楽しむために
  ベストな比重を決めてきたんじゃないかと。
  あくまでオイサンのさじ加減ですが、そう感じました。
  願わくば、1期であった実写挿入を、どこかでガツンと挟んで欲しかったですけどね。

すげかった。
あとは夏目大活躍の水泳回とクリスマス回は印象深かった。
いやあ。
さすがに、ああも劇的な経緯(※)を経て制作の決まった作品は
スタッフの気合いも違うってことなのでしょうか。
それとも、オイサンの勝手な思いこみなのでしょうか。
「俺たちはずっと変わらない気合いでやってるよ!!」
と気をワルくしたスタッフさん、おられましたら申し訳ありません。
でも第4期、すっげえおもしろかったです。
間違いなく過去最高。
それも色々蓄積があってのことですが。
ありがとうございます。

  ※第4期は、
   『ひだまり王決定戦』という『ひだまりスケッチ』関連のクイズイベントで
   「優勝者は主催者(まあ制作側ですわ)に自分の願いを突きつけられる……
    実際叶えられるかどうかは別として!」
   という賞品を手にした優勝者が
   「4期つくってー」
   と言ったことから……うそか誠か、制作に向けて動き出したそうな。
   神懸かったイベントだったらしいですからね、『ひだまり王決定戦』。
   オイサンはイロモノイベントだと思って行かなかったのが悔やまれます。

全体的にお風呂シーンが多いとか、ちょい色っぽいせりふが多いとか、
サービス過多のきらいもあったが、それは原作由来か。
そうは言っても所詮『ひだまり』ですからね。
エロいとかサービスとかとは縁遠い感じではありましたが。

  けど、最近『ひだまり』周りの公式カットやらで
  チョイチョイお色気風味のものが見え隠れするのは気になるな。
  あれはウメスがやりたくてやってるのか、お上からの要求なのか、
  ウメスが特段やりたくもやりたくなくもないんだけど
  望まれていると思ってサービスでやっているのか。
  ……或いは、女性からみたらただのなんでもない
  (若干お上品さに欠けるだけの)振る舞いを描いただけで、
  オッサンがそれを勝手にえろセンサーで受容してしまっているだけなのか。
  好きでやってるならいいんですけど、
  対外的な理由なら無理しなくて全然いいんですけどね。


 ▼おーぷん★きゃんばす

デ、その主題歌の「おーぷん☆きゃんばす」なんですけど。
面白いなあと思ってワリとよく聞いてます。

正直な話、全体を通して聴くとちょっとサービス過多で、
そのクドさにしんどいところもある類の歌……ではある。
ちょっと肩にチカラ入ってるというか。

1番はワリとユルく、
アニメの主題歌主題歌してふわっとしたところはあるんだけども
2番からのテンションの上がり具合が急峻で、
頭がぐるぐるしてきてしまいます。

  作詞・作曲はニコニコ動画系のZAQさんという方らしいんだけど、
  この若干クドめのサービス精神はニコニコ文化のものなのだろうか。

作品本編の話に戻りますが、
『ひだまりスケッチ』って、
自分の感覚だと「ウチワうけ」性向のやや強い作品に思える。
ウチワというと語弊があるかも知れないが、
没入度が高い、というか、受け手に高い没入性能を求められる、というか。
そしてファンの間でその感覚が共有されて繋がり合ってる感がある。

人がある作品のファンになるには、
その作品からある一定以上の強い刺激を受け取れなければならない
(その作品に、受けて自ら強い魅力・価値を見出せなければならない)と思うのだけど、
『ひだまり』に関してはその刺激の閾値が、ほかの作品よりも高い。

  まあこの辺の、「好きなだけの人」と「ファン」の境目は
  定量的でないから難しいんだけど。
  単純におカネを払う人っていうのとはまた違って、
  常に応援し続けている人、
  情報にアンテナを張っててその作品があることが状態化している人、
  みたいなことで。
  よーするに、『けいおん』でたとえるなら
  五年後十年後でもまだあずにゃんぺろぺろしてて、
  イベントやるよっていったら集まってくる人たちを(ここでは)ファンと呼びます、
  みたいなことです。

一時的に受け入れ、好み、楽しむ人は多いけど、ファンはすごく多いわけではない。
けれどもファン一人一人はより多くの刺激を受けているため、
一個体のパワーはほかの作品の一般的なファンよりも強い……
そんな感じ。
少数精鋭というと若干の語弊があるか。

沼にたとえるなら(なぜ沼だ)、
広くて大きめで、足をつけるくらいは誰でも気軽に出来るんだけど、
中心部に近付くと一瞬で足を取られるくらい突然深みの増すかわいいドロ沼。
且つ、外縁から中心までの距離がちょっと遠い、みたいな感じです。

  それでも、いわゆる「信者」というほどキワまってないところが救いなんだけど。
  右傾化は……そんなにしない感じ……だと……思うのだが……
  どうだろう。
  心の内では右傾化してるんだけど表に出ないだけかも知れぬ。
  それを右傾と言うかはワカランが。

  もっと広く理解・共感のされやすい感情のゲタのはかせ方をして、
  音楽っていうわかりやすさで味付けをしたのが
  『けいおん!』みたいなものなのだろう。
  その分、支援者ひとりひとりの熱量は若干あっさり風味になるけど、
  人数はたくさん集まるので結果トータルの熱量は大きくなった、
  みたいな感じで。
  いや、『けいおん!』にだって熱狂的なファンは大勢おられましょうけど、

  なんだろうね、『ひだまり』でファンを名乗ってる人らって、
  ほぼ全員に近いところがその熱狂性を持ってるように……見えるのだわ。
  「高い閾値」を越えた者たちなので。
  でなけりゃ、『けいおん!』を大幅に下回るであろうファン
  (すなわち購入者だ)の絶対数で、
  これだけの期間、熱を維持し続けることは難しいんじゃないかと思う。

デ、新しい人が入ってきても、
『ひだまり』が支配する空間は広がらず、密度が上がる。
ファンの輪は広がらない。ぎゅっと詰め込まれる。
「新たに濃さの増した内輪ウケ」になるだけで、外に向けては広がらない。

話を『おーぷん☆きゃんばす』に戻すと、
その『ひだまりスケッチ』のウチワ受け特性を、
期せずして上手に表してる歌だと感じた次第。

1番は、ワリとふつうに主題歌主題歌していておとなしいんだけど、
2番のテンションは、
いきなりここから入ったらとても気持ちが追いつかない高さがあり、
1番を聴いてることでどうにか階段2段遅れぐらいでついていけて、
Bメロの終わりあたりで、
上の踊り場で待ってる六人+αに手を差し伸べられて引っ張り上げてもらって
ようやく追いつける。
1番を聴いて気持ちの下支えが出来ていることを前提に、
2番にノレる、2番がイイと思える歌だなあと思った。

  そういう仕掛けを意識しているのか偶然なのかは分からないけど。
  気持ちの流れが計算されてデザインされている歌だと思うのです。

ところで、
ひだまり荘の六人は、学校などひだまり荘の外の生活でも結構な割合で
アパート内のカンケイを引きずってしまっているんじゃないかと思う
(作中ではひだまり荘に関係のない活動、
たとえば各住人が一人でアパート外の人間と関わる場面などは原則描かれないので
そう見えるだけかも)のだけど、
その「ひだまり荘のウチワ感」が2番にすごく現れている。

Bメロ末~サビ以降の歌詞から、
6人で一つの作品を作ろうとしている画が浮かんでくる。

  ♪ ☆☆☆(ほしみっつ)以上の感性で!
   ♪ 先生たちのドギモを抜いてやるのだ
    ♪ 奇跡のコラボレーション


  ほくそ笑むゆのっちの声とか。
  すごく勢いづいて、あまりよろしくない意味で調子に乗った気配がある。

根拠のない勢いで、6人がこぞって一つの作品を手がける、
それは6人のパワーの結集ともいえるけど……
そうして出来上がるモノというのは実は案外大したものじゃなく
(『たまゆら』の四人展的なアレ)、
それを見せられた先生たちの「(うわーやっちゃったなー)」という
心のため息が聞こえてくるようで。
本人たちは「やったった」的な顔をしてるとおもうんだけど、
あとあと黒歴史に近いモノになっていくというか。

  基本的にオイサンは、未熟な者同士の「コラボレーション」なんて
  耳あたりの良い言い訳で、逃げに終始する場合が少なくないと思っている。
  ある程度以上に完成度を持った者同士でないと、
  コラボレーションに大した結果は期待できない。
  もちろん、ぶつけ合うことで新しく生まれてくるものはあると思うので
  作品の完成度以前にそれを期待して、
  次回以降の成果に繋げるという意味では発展的であると思う。

  先生としてはそういう部分を見つけてそこにだけ丸を付けて上げて、
  「こことそことあそこが、どうしてこうなったのかよく考えてみなさい」
  と言って上げることが一番だと思う。

なんだか期せずして、
その「ひだまり荘のウチワ感」と「ひだまらーのウチワ感」が、
妙にシンクロして感じられる歌だなあ、と
ウチワの中に居る者として感じた次第。

まウチワとは言っても、
ひだまり荘の面々にしろ、『ひだまりスケッチ』とそのファンの関係にしろ、
ウチワはウチワなんだけど
「あいつら仲間内でぎゃーぎゃー盛り上がって気持ち悪い」
という方向よりも、
「何よアンタたち楽しそうじゃないのあたしもちょっと混ぜなさいよ」
と思わせるエネルギーの方が高いんじゃないかと思えることで。
かつ来る者を拒まない世界になってることが救いだなあと思う。
古参みたいな人たちがでかい顔をしないというか、
「おまえら新参は甘い」みたいな言説が存在し得ないというか。

  『ガールズ&パンツァー』周りで起こっていた、
  古くからのミリタリーにこだわりを持った人たちが新しく入ってくる人たちに文句をつけ、
  それを遠巻きに冷たい目で見てる人たちがいる、
  という現象を見るにつけ
  あまりそういうことは起こっていないっぽいなと思う。
  そういう、昔ながらのこだわりを大事にすることも大事だとは思うけどね。

この辺は所詮、内側からしか見られていないオイサンの感想なんだけど。
にしても、「芸術」を


  ♪ おいしい、たのしい、おもしろい ♪ 


と歌いきったことには素直に感動した。
ああ、この人は今、モノを作ったり語ったり、
美しくあろうとすることが本当に楽しいんだろうなあ、というのが伝わってくる。
ひだまり荘の面々も含めてね。

けどこのフレーズ、検索するとアホみたいにヒットするのね。
色んなところで使われてるんだな。
それがどうだって言うんじゃないですよ。
このフレーズを芸術に対して当てはめたってことが大事なので。



■Closing



マそんなことで。
ところで、PSVitaの値下げが発表されて、
ここ数週間ばかりずっと今買うかー、買うまいかーとウロウロしておったオイサンは
なんとなく大勝利気分です。
別に勝ってないけど。

  ……けど、アレやね。
  このタイミングで「ヒャッホゥ読み勝った買うなら今だー!」
  って飛びつくのも、
  ソニー・コンピュータエンタテインメントの思うツボみたいで癪に障りますね。
  ソニー・コンピュータエンタテインメント。
  もーちょっと焦らしたろ。
  あまのじゃくか俺は。

こういうとき、
ワリと最近お買い上げになった方とか、
最近でなくても前もってお買い上げになっていた方なんかは
やっぱりどうしても損した気分になる様で、
泣き言・恨み言を散見するワケですがマそれも致し方なしかなあ、と思います。

それよりも、そういう恨み辛みに対して
「あなた方は欲しいときに買えたんだからそれはハッピー」とか
「買ってから今まで遊べた時間があるんだからラッキー」とか、
マこれもまたワカラナイではないポジティブ理屈で丸め込もうとする
前向き解釈を精力的に発射する勢力がそこそこおられまして、
それに関しては
「ナンかそれは違うんじゃないか」というか、
「そういう話じゃないだろ」と思うオイサンでもあります。

むしろそういう意見……意見じゃないな、
意見そのものは全然イイんだけど、
他者をそういうハピネスに丸め込もうとする行為が野暮であるように思える。

  またメンドクサイこと言い出したな。
  まあしゃあねえ。そう思うんだもの。

損をしたと思って欲しくないのか、
或いは『そんな悲観することないよ』」と救って上げたいのか。
分かんないですけど。

基本的に同じモノを買うのに
(同じモノだと思うけど、スペックダウンはしてたりするかも知らん。
ちゃんと調べてないや)、
この不景気下で随分多くお金を出さされたそのかなしみは、
食らってそう感じた人は、やはり表明してしかるべきだと思うのです。
べつにいいじゃんね。
「くそう!」ってかなしむのは。

……まあ、考えなしに文句言うのも短絡的だとは思いますよ。
それこそ、それまでの時間とかね、色んな要素を加味せず
ただ「お金たくさん取られた!」ってコトだけを見て悔しがるのは
(お前どっちの味方なんだ)。
「トキメキ賃」はあると思いますもの。

けど多分、その辺は承知の上で言ってるんだろうなーと思うんですよね。
言ってる人は。
お祭りだから。
それはそれでなおタチが悪いのかも知れんか。

  でもどうだろう、
  「様々な要素を加味した上でプラマイ勘定してマイナスだったから言ってる」
  と考えればそれは真っ当である気がしないでもないな。
  その辺は定量化出来る要素じゃないのでマチマチではあるか。

ハピネス勢も、相手が分かって言ってるの分かってて
ハピネス戦争を仕掛けてるのかも知れませんけどね。
マそれに、

2万円で買おうが3万円で買おうが
手に入れた時にそのモノに感じるトキメキは変わらんけどな!!

  そもそもPSVitaがリリースされてから今現在までに
  そんなにときめける要素があったんかと言われたらそれはそれでギモゲフンゲフンヌ

なので、「差損=トキメキ賃」説も、
オイサン自身は納得出来るけど視点を引いて考えると
そう一般化出来るモンでもないんだろうなー、と……
自己論破にも余念のないオイサンです。
ホントめんどくせえな俺は。

  ゲンカショーキャクとかいう理屈もありますが、
  1年で1/3の目減りは……あー、でもゲーム機の寿命3年説だとしたら
  (最近はサイクルもっと長いけど)1/3ずつ減っていってもいいのか。
  けどイマドキのサイクルだと5年6年かしら。
  長くなったなあ。

別に、「早くに手に入れたからおカネを多く出さないといけない」
って理屈は、買う側としては普遍的なモンでもないですしね。
作る・売る側としては、今の世の中の仕組み下では理屈なんですけどね。

だもんで、
せっかく芽生えたかなしみは、ねえ。
出しとけ出しとけ。
と、思う。
イカンともし難え。
やられた! と思ったら、思っとけばいいし言っとけばいいと思いますよ。
フラレ気分でロケンローですよそんなもん。
フラレ気分はロケンローしてナンボです。

  そういうかなしみをしみじみとシャウトしてこそ、
  なんつうんですか、
  ホレ、
  アレだ。
  侘び寂びとか。
  心の透き間に生まれた言葉にもし難いすきま風みたいなものが
  味わい深いものとして残っていくのですよ。
  なんでも「イイね!」すりゃ良いってモンじゃない。
  お前はザッカーバーグか! ← SNS時代のツッコミ

せっかくロケンローしてるのを、腑に落ちないポジティブシンキングで、
「その方がポジティブだから!」っていう流行りと字面でおさえつけても
ストレスになっちゃいますしね。
はばかることなく、言っていいんだと思いますよ。
「なんで日本人は文句言わないんだ」的なことも、
この辺から始まってるんじゃないかと思いますね。
ワリとね。

マあまりに本気でお店や会社にからむのはどうかと思いますし、
強く思い過ぎるとまたそれはそれで
「真っ当なはずの自分の思いが叶わないのはひどく理不尽だ!」
とか思えてしまって暴力的になったりしかねないので、
その辺はホドホド、丁度いい匙加減でお願い致します。
言霊の力は侮れませんでな。

……実際んトコ、様々の解釈を駆使すればその差損を
純然たる「損」でなくすことも出来るのでしょうが、
その「『損した』と思いたい」という酔いに、モ一つカワいらしさに欠く「正論」
(……と言えるほどスジの通った話でもないと思うけど。どっちもどっちだ)で
蓋をしなくてもいーのにね、と思ったりします。
野暮ってもんでしょ。
その人のかなしみは、その人のものだよ。

  ……うん、別に「正論」ではないよなあ。
  「ええい鬱陶しいガタガタ抜かすな」っていう成分は気分的には分かるけど、
  理屈の成分は、正論よりはヘリクツに近い気がする……どちらかといえば。
  まあこれは感覚の問題だけど。
  ハピネス論をぶつけてる人たちは、
  彼らの発する(もしかすると自分たちにとっても腑に落ちてしまいかねない負の理屈に)
  自分が引きずられるのがイヤなのかも知れんな。
  それはあるかな。
  俺までへこむからおまえ黙れ説。
  ああ……あるかもなあ。


マ立場はいろいろかもですが、オイサンは


「ああそうだね、損しちゃったねえ。
 憎いねえ、SCEが。ひどいコトするよねえ。

 でもイイじゃん、
また買えば



って、言って上げたい。
イミわかんねえと思うけど、たぶんコレ↑は合ってると思う。
自分でもわかんねえ。

いいんだよ。

あなた方は、確かに損をしてしまった。
残念! バーカバーカ!
でも良かったじゃん損出来て。
「ぐわあ損した!」って言えて。
忸怩たるかなしみを得た。
それって快感だろ?

マそんな感じです。
人間って、やっぱこう、そういうトコかわいいよなあ、
と思うオイサンとしては。




それを踏まえて。




PSVita、安くなってくれたんで買おうかなと思います。
『デモンゲイズ』面白そうなんでね。
あれ、なんだろ?
底意地悪い人みたいだなこれじゃあ。
そういうつもりはないんだが。いやホントに。

マそんな感じでヒトツ。
こんな感じで、8年目もゴソゴソまいります。

オイサンでした。




 

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2013年2月23日 (土)

■些伽巳日記~雑談する脂肪分・『GJ部』のこととか。 -更新第843回-

平日のお昼ゴハンは、
シゴトバ近くのお弁当屋さんの焼き魚弁当ばっか食べてるオイサンです。

P2160201

月曜日はワゴンのカレー屋さんが来るのでそれを食べますが、
残り四日はほぼ毎日そこの焼き魚。
魚が違うとかでなく、たぶん毎日サバ。
ときどき塩ではなく味噌を食べたりするけど、サバはサバ。

  あ、お野菜は別でサラダを買って食べてます。
  大概オクラと山芋と大根とわかめのサラダ。

美味しい。
飽きない。
……んだけど、ここまで飽きないというか、
ある種中毒的に求めてしまっているケを感じるので、
もしかするとアレ、
ものすごい油っこいんじゃないか? と
疑いを持ち始めています。

人間のカラダがやたらに求めるということは、
それなりに理由があるハズなので……
塩分か、油分か、糖分か、
なんかそういう快感物質が過剰に含まれているんではなかろうか?
と若干ビビり気味。

キホン焼き魚なんて、タンパク質の部類では
ヘルシーで低カロリーな部類のハズなんですけどね。
なんかコワイな。



マそんな感じのマイニチなオイサンですが、
今日のお話は。



お話ってのは面白いもので、たとえば
一度「死んだ人が生き返る」という展開をやってしまうと、
生き返ることに多少の制限が設けられたところで
それ以降「人が死ぬ」っていう仕掛けが持つ意味はすごく薄まってしまうワケです。
その世界での「当たり前」の線が決まってしまう、あるいは移動してしまう……
そんなお話とか、
物語のウラに漂うものがなしさはなぜこんなにかぐわしいのか……
そんなお話です。

それではごゆっくりどうぞ。



■歌う週末



先週末の話。
土曜日、鎌倉のハイキングコースをぶらっと回ってきました。

  あ、この辺↑↓は日記ね。

長谷の大仏様の裏手から入って鎌倉山を抜け、北鎌倉まで抜けるコース。

  随分以前に、JKPさんと歩いたコースです。
  その時は山中の喫茶店でお茶を飲んだりしたんですが、
  この日は一人でしたしさすがに寒かったのでパス
  だって山の中にあるオープンテラスなんだもの。

なんでまたそんな山の中に入ったかというと、
翌日が岩男潤子さんのバースデーイブライブでまたJKPさんとお会いすることになっていたので
身を清めるために。
……ではなく。
デジカメを新たに買ったので、その試し打ちをするために、です。
マ試し打ちと言うよりは、基本的な操作になれるため、ですね。

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成果はそこそこ……かな。
まだまだ、色合いを見たそのままに合わせるとか、
マクロで寄った時に合わせたいところに合焦させるだとか、
そういうことが上手くいかない感じ。
やっぱ使いなれた道具って大事だな。
GR-Digital3さんだと大体ピタッと決まるものな。

  ちなみにGRDigital3さんはまだまだ元気です。
  センサにゴミが乗っかってしまって「ああこらオーバーホールに出さなアカンな」
  と思ってたんですが、
  「思い切り振る」「筐体の隙間から思い切り風を吹き込む」
  のチカラ技二本立てでクリア。
  マジカヨ。

しかし、このハイキングコースこんなに短かったかな。
サクサク抜けられてちょっと拍子抜けでした。

 ▼Sunday

翌日曜日は、夕方から渋谷で岩男潤子さんのライブ……
だったので、昼過ぎから友人のJKPさんと落ち合って、
毎度毎度の小粋なトークに花を咲かせ、
「歌われる前に歌え!」の教え(誰のだ)に従順にカラオケ屋でひと唸りしてから
会場に向かいました。

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マ詳しいコトはまた別で書きます。
ゴハンは美味しく、話はバカバカしく、歌は素晴らしくのよい休みでしたよ。

ネオ百合ヶ丘で新しくランチにスープカレーやってるお店を見つけたので
行ってみたら日曜は休みだった、
ってコトが外れたくらいかな。
そっちはまたリベンジする。



■『GJ部』のこと。



なんつーか、無条件にかわいく面白いですね。
常に。
「なにが」「どう」ってのは非常に言葉にしにくいんだけども。
#5・#6のエンディングが綺羅々さん仕様なのだがこれがまたいいですね。
お気に入りです。
死ぬほどローテーション。
特別に綺羅々さんびいきってワケでもないけど、ミステリアスで気になります綺羅々さん。
ちょっと宮ちゃんぽいところもいいよね。

  てっきり人外の人だと思ってたのに、タダの外国人だと知ってビックリ。
  あの耳みたいなのはクセっ毛だったのか……。
  フツーにケータイ持ってたのにもかなりビックリしたんだけど。

▼purely sky


バックで踊るねこがバカにしてていい。
非常に惜しいのが、動画の密度が低いこと。
もっと密な動画でやって欲しかったなあ……。
まあ2回しか使わない、しかもエンディングにそんなに動画枚数割けるワケないんだけど……
ここだけでも京アニばりに躍らせて欲しかったなあ。
残念。

部長も「まお姉」であるコトに気付いたり、
毎回のように自主的に回る森さんも、アレ嬉しくててやってるんだろうなあ、だったり。
そんな#6。
……ああ、でも、天使姉妹の三女、毒舌サイコさんはちょっと狙いすぎたと思う。
ああいうアクセントはあんまり好きじゃないです。
あと今回の話のせいで、仙川に興味がわいてきてしまったぞどうしてくれる。
そう遠い場所でもなし、今度いってみよう。

あと全然関係ないんだけど、萌え豚の皆さんは
「かわいい!」 → 「SEX!」
が直結して一体どこが草食系なんだか。
すげえよな。



■『ビビオペ』のこと



ついでに話題沸騰『ビビッドレッドオペレーション』のことなど。
タイムライン上で、#6がクソだクソだとやたら騒ぎ立てられてたので
ワクワクしながら見てみたんですが、
いや、これは重要なターニングポイントになってくれました。
なるほど、コレで以降は安心して見ていられる。

この#6、
実際ハナシのナカミは何の意味もない水着回で、
つまり『アマガミSS+』における最終12話と同じなんだなーと思いました。
作り手の「やりたいことの中心の姿」、
或いは「最外縁の輪郭・円周」が、この話でもって定められたと思っております。
「ここまではアリ」という視点が定まった。

  冒頭で書いたのはこの辺のコト。
  「これはこの作品ではアリですよ!」「ナシですよ!」っていう、
  作り手側のスタンスを表明したというか。
  今回の『ビビオペ』は、テンション的な部分でその
  アリ/ナシの線を引いた回だったと思います。

何をしたいのか? というと、
「あー、お話的には多分『何もしたくない』んだな」と理解。
全編島編でもかまわんよ、ということなんだろう。
これだけ何もないと清々しい。
面白かった。

なのでネウr……じゃなかった、アローンのラスボスは多分、
青い子が岩を投げつけてやっつけることになるのでしょう。
この世界では岩が最強の武器だと。
な、なんていう伏線だ!(そういうことじゃねえよ)
いずれにしても大した期待を抱かずに、あとくされなく見ることが出来そうで安心する。

あと、OP聴いてたらなんか『のだめカンタービレ』のOPが懐かしくなった。

▼Allegro Cantabile

のだめカンタービレOP1 投稿者 akanechan001


マただ単に、
「折り返しの回は島編、水着でサービス!」っていうのをやりたいだけなのかも知れないけど、
それはそれでスタンスの表明だよねえ。



■『はがない』ラジオ



気まぐれに聞いて見たらこれがなかなか。
木村良平さんってのはしゃべりが上手いというか、遠慮がなくていいな。

 ▼僕は友達が少ない on AIR Radio
 http://www.onsen.ag/program/niku/index.html

この人、小鷹にしろ、『坂道のアポロン』のボンにしろ、
役と本人のギャップ激しいな。チャラいは褒め言葉。
井上さんの扱いがかなりぞんざいなんだがいいのかな。

番組内で語られる「残念」具合のハードルが高すぎて怖い。
ちょっとやそっとでは残念と認めてもらえないことの恐ろしさよ……
俺たちは「残念」にさえ届かないというのか。
あと普通のお知らせを「残念なお知らせ」って言うのやめろw
面白いw
ラジオでも見事に品がなくてビックリだ。
なんだろうな、直接的に品がないことを言うワケじゃないのに(たまに言ってたけど)、
なんかこう……色々諦めムードが漂ってるんだよなあ。

まあ……ためになる話が聞けたりするわけではないので
お好みでどうぞ。



■『みなみけ』のこと



エンディングを見ていて、内田が妙に優遇されて可愛いことに気付いた日曜日。
ひとりで立ってると可愛い子なのに、
周りに人が立つと途端にアホに見え始めるのはなぜなんだ。
残念だな、内田。
美少女なのにバカなのか、バカなのに美少女なのか。
……バカだから美少女なのかも知れない。

 バカ
  →難しいことを考えない・悩まない
   →ストレスフリー
    →よく笑う・よく食べる・よく寝る
     →美人


……みたいな。

キホン、カナもそうだと思うんだけどね。カナは美人に育つと思う。
3期の最終話で、何となくそう思ったのを覚えている。
……途中で、太ったり死んだりしなければ。
死にそうだからなこいつ。事故とかで。
3期のラストは実に良かった。
4期ははたして、必要だったのだろうか?
今のところ、4期ならでは的なものが見えて来ないんだが。

  『みなみけ』はOP/EDが(2期を除いて)ほぼ同じような雰囲気を保持してて、
  統一感があっていいんだけど逆にいえば変わり映えがしない。
  全然しない。
  それがいいんだけども、そうなってくると、
  この先はサザエさん化していかないと4期をやった意味が、あまりない気がする。
  ときどき面白いんですけどね。

変化があったとすれば(個人的な感覚にすぎないが)、
2期が2期で(オイサンはあれはあれで好きだが)、3期は元のノリを視聴者に取り戻す
リカバリー的な位置づけという役割を負っていた中で、
イザ4期に入って見ていると、
南さんちの三姉妹が、三人だけで笑っている画が
なにやら妙な不安感やかなしみを呼び起こすような気がし始めた。

あるべき影がそこにない暮らしを、
彼女ら三人はそれぞれに、ふっと寂しく悲しく思う瞬間もあるのだろうなあ、
みたいなことだ。
お互い一緒にいるときはそんな感情は露わにしないけども。
多分本編ではそんなコト気にされないように描かれているんだろうけど、
なんでしょうね。
ふとした瞬間瞬間に、そんなことを感じてしまうのは
やはりそこに、妙な空間や不自然さが織り込まれてしまっているからなのだろう。

そういうのでまた一本書いてみたいとか思うんだが、
それはそれでまた、色々敵に回してしまうんだろう。
でも、しょうがないじゃんね。
そういう風に見えちゃうんだもの。



■『ストライクウィッチーズ劇場版』



チョイと思うところがあって宮藤さんの映画を借りてきて見直した。
なるほどなるほど。
他のウィッチの話はおおむねオマケだったな。
エイラーニャは特に。ホント顔見せだけだった。
マ当たり前だけど。

  本筋の方もかなり薄味だと思うけどね。
  3期を始めるにあたって、
  新キャラの動機づけと紹介、あと501再結成のくだりを
  冒頭でやる話数が惜しいからソコ省くために作った、
  あとついでにお金取ってみた、みたいなことだなコレは。

とはいえ、
今でも本編の内容とかディティールに通じているワケではないけど
見た当時はそれ以上に予備知識ナシ
(ぶっちゃけると各ヒロインの顔と名前とパーソナリティが一致しないレベル
節子それ何も知らんのと同じや)で見たんだが
それでもラストでは泣けたのはちょっとすごい。
スポコンのフォーマットって偉大だ。何もなくてもなんか響く。

  そしてやっぱり「扶桑の海軍はデタラメだ!」は
  名台詞&褒め言葉だと思いました。
  コレ言ったのバルクホルンさんだったんだ。
  バルさんナイス。いいセンスしてるぜ。

3期いつやるんだろう。
しかしアレだな、
こうなると、エイラーニャのディティール知るためには
TV本編の方見るしかねえな。

Wikipediaに書いてある以上の二人の身辺のコトって、
本編中で語られているんだろうか。



■Closing



マそんな感じで。

「問題をフカボリする」という言い回しがありますね。
漢字にすると「深掘り」になるようで、
「深く掘り下げる」がそもそもの言い回しのようです。

なんとなく、
本当に何となくなんだけど、
個人的な印象としては、「掘る」よりも「彫る」の方が行為としてしっくりくる気がしていて
「深掘り」という字を見るたびにウッとなります。
何故なんだろうか。

  まあ「彫り下げる」とは書き表さないから
  オイサンがおかしいんだけど。

なんでか考えてみたんだけど、
「問題の原因をフカボリする」という行為の過程自体が、
地面にあいた穴の土を単純にがっさがっさと取り払っていく作業というよりは、
木材(丸木なのか板なのかわかんないけど)を目の前に相対して、
いろんな角度からああでもないこうでもないと
ちまちま彫刻刀を入れていく作業に似た印象を覚えているから……
なんだと思う。

イヤ、別にだからどうだって話じゃないんだけど、
「深掘り」の字面を見るたびにウッってなってるので
ちょっと言っときたかっただけ。
なかなか慣れないんですよねえ。

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オイサンでした。
 
 
 

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2013年2月11日 (月)

■ラザニアン・ホリデイ~些伽巳春秋 -更新第842回-

絢辻さんが天地魔闘の構えで
「フハハハハッ! 正しいッ!!!」
って言ってる遺影下さい。
オイサンです。

彼女が基本、アンチヒーローのイメージで搭乗するのはやむを得ないことなのか。



■江ノ島の落日



昨日は、ぷちオッサンデート。
フォロワーさんのお家が江ノ島近くでゴハン屋さんをやってるっつーんで、
まずは本人に内緒でこっそりゴハンを食べに行ってみよう、
ということで毎度お馴染みちひろパパさんと悪巧みをしてきました。

……が、片瀬江ノ島駅で待ち合わせだったところを、
何を勘違いしたかオイサンが江ノ電の江ノ島駅で待ちかまえてしまい、
うわあすみませんじゃあ真ん中あたりで落ち合いましょうあれー会わないなー今どこです?ここだよーぎゃーすれちがったーじゃ戻りまーす、
とかタイムライン上でやってるところを、


  「……もしかして、今江ノ島にいます?」


……と見つかってしまって、結局あとで合流することに。
間抜けにも程がある。
コッソリやれw

  江ノ島っぽい駅名としては、
  小田急の「片瀬江ノ島」、
  江ノ電の「江ノ島」、
  モノレールの「湘南江ノ島」
  あとなんか、江ノ島入り口とかなかったっけ?
  とか、なんだかんだあって紛らわしいんだよ!!
  まあどの駅同士もでも、歩いて十分くらいの位置にあるんで
  間違っても大したダメージではないんだけど。

結局、合流するのはこっちがゴハンを食べてしまって、
さらに江ノ島周りを終えたあと、ということで落ち着いた。

ゴハンは小粋なカリフォルニア風のお店。
前もってメニューを見ていて、
なんかどれも美味しそうだったので
(フォロワーさんのお店だから言う訳じゃないですが、どれも本当に美味しそうだった)
パスタにするかバーガーにするか、決めあぐねたまま現場に臨んだんだけども
ランチの限定メニューでラザニアがあったのでほぼそれに即決。
丁度ラザニアが食べたかったんじゃよ。

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グラグラの熱々で、掛け値なしに美味しかったです。
パエリヤないの?

  しかし頼もうと思っていた、
  「ナントカとあさりのスープ」を頼み損ねたのは痛恨だった。
  ガッデーム。
  ランチセットで別にスープが付いてたからな。
  マまた次回にでも。

ゴハンを終えて、
さあじゃあ今度は江ノ島のキャンドルまで上りましょうか、
と勇んで島の入り口までやって来てみたところ……

「なんじゃこりゃ」

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アホみたいな人出です。
うーむ。
三連休中日、晴天の江ノ島なので、当然といえば当然かも知れんけど。
にしても多いな。

パパさんのご提案で、
2012年ナンバーワンおもしろアニメ『TARITARI』の、
和奏ちゃんというキャラクターのご実家(おみやげ物屋)のモデルになった
甘味屋さんが、江ノ島の裏手? の方にあるんで行ってみよう、
というたくらみだったんですが。

  「よし、やめよう」

とちひろパパさん男らしい即断。
こんばんわ、人混みの苦手なアラフォーです。

しかしそうなるとホントどっこも行く宛のなくなったアラフォーズ。
まあ逆に、どこに行ったってイイ状況なんですが、
そうするとあとで合流する予定の湘南の大巨人をどうするかって問題が。
弁天橋のたもとにふたり佇み、
空高くを悠々と旋回するトンビを見上げて


  「鳥はいいなあ……どこへでも、自由にゆけて」


とかつぶやくかと思えばそんなことは全然なく、


  「トンビの翼のはしっこにヒラヒラがついてるでしょう、
   あれは飛行機のフラップとおなじ役割をしていて
   あれで翼面積を増やしてですね、揚力を得ているわけです」


  「ほほう、それであんなにゆっくり旋回しても失速しないでおられるわけですな?
   興味深い」



とかナントカ、風情のかけらもねえな。
イヤこれはこれで一つのフゼイなんだと思うけど。
花鳥風月を愛でる立派な風雅です。
トンビのフォルムは、鳥の中ではカッコイイ部類ですよね。
鷹や鷲にちかくて。
雀やウグイスの、まんまるなフォルムも好きだけど。

そーこーしているウチに湘南の大巨人が
ドイツ製の高いクルマで駆けつけてくれたので、
とりあえず人込みを逃げて鎌倉山の方へ行ってみましょう、
という流れに。

  ドイツ製の高いクルマはいいなあ……どこへでも、自由にゆけて。(しみじみ
  あ、MAZDA製のクルマもとってもいいですよ(フォロー

モノレール沿いに山を巻いて上っていく、
なんだかワリと最近見た覚えのあるコースを走ることしばし、
以前オイサンがみのもんたの自宅を発見したとき
偶然見つけた丘の上のケーキ屋さんの近くを通りそうだったので
今回はそこに寄ることに。
オイサンのどうでもいいお散歩情報が役に立つときもあるものだ。

この日、天気は一日快晴で、
午後にはテラスでお茶を飲んでもそこそこ行ける気温だったので
合計年齢百歳チョイのオトコ三人、オサレカフェのオサレテラスでケーキタイム。


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哲学するbananaシブースト


話した内容は、例によって大したことないです。



今週のサザエさんは、
 「『ビビッドレッドオペレーション』の正しい楽しみ方」
 「湘南の大巨人、『ガンダム00』『ラブライブ』『けいおん劇場版』を暑く語る」
 「ほんならエンターブレインはなんで今頃『アマガミCS』の公録やったん???」



の三本でした。

マ結局のところ、
「自分の見たい面白さを出している(と自分が認識できる)作品を見るしかない」
ってコトなんですけどね。
詰め込むフォーマットが「テレビアニメ」っていうものしかないので、
どうしたって誤解は生まれるし。

でもまあ、自分が見て「面白くない」と思ったものについて
「面白くない」と言うことも大事だと思うし、
その時になんの理由もなく「面白くないモンは面白くない」とぶち上げることは、
それはそれで中々勇気のいることです。
イマドキ。
何をするにしても、理由や理屈を求められる世の中ですからね。

何でもかんでも理屈を付けるのが好ましいとも思わないけど
通せる道理なら通せばいいと思うし。
中心に位置しない要素だとしても、欲するものと相反するものでない限り、
悪いよりは良いに越したことはないんだし。
基本的にテレビアニメという形態をとらざるを得ない以上、
最低限の動画・音楽・物語っていう要素の束縛からは逃れられないわけで、
まるまる無視したらなんがしかの文句がでることは当然だと思う。

また、それと同じくらい、
比重を無視した意見に耳を貸す必要も、またないとも思うけど。
言う方も聞く方も自由だわ。

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しかしまあ、確かに、
いわゆる「鬱展開」なるものが何故にここまで礼賛されるようになったのかも、
不思議と言えば不思議ではある。

  至極ざっくり考えると、お手軽なブンガク的要素としてであったり、
  もう一つは、ホラーや絶叫マシンみたいなモンとして使われているのであろう。
  鬱展開。

「お話だからといって、お話みたいにうまくは行かない=リアル」
っていう、まあ分かりやすいしまるきり間違ってもない
(それが全てだとまたおかしくなるけど)理屈の話と、
ホラーやオカルトが「心に負担をかけることで成立する娯楽」であるように、
それと同じ効果を持ったものとしての鬱展開の娯楽利用、のようなものなんだろうかな、と。

  自分から少し遠いところにある「鬱」なものを疑似体験してスッキリする、
  みたいな話。
  いや実際んとこはワカランけど。
  そういうのも、案外あるんじゃないかなあ。

あと、それとは関係なしに。

一つ思ったのが、作品の裏読み・深読み・読み込みについてのことで、
今まで気付かずにいたんだけれども
「作品・物語の裏に隠された裏設定を深読み・先読みすること」と
「物語の行間に流れるものを表現から読みとること」とが、
なんかごっちゃで語られているのか? と、ちょっと思った。

  カンタンに例を挙げると、
  前者は「『エヴァ』における死海文書とはなんぞや?」みたいなことで、
  後者は「『けいおん!』で、ムギちゃんはなんで自分のポテトをみんなのと混ぜたの?」
  みたいなことです。

どちらも
「隠されたものが表現の表層まで明確に著されてこない」ことは現象として同じだし、
度が過ぎない限りはどちらも悪いコトでもないんだけども、
前者は、
「受け手の愉しみ・作り手の手法としてアリだけど必須でも強要されるべきでもないモノ」
であり、後者は、
「作品を鑑賞する上での嗜みとして、あることが望ましいモノ」
だとオイサンは思っていて、
作品を見る行為においてどちらがよりプリミティブな位置にあるのかと言われたら
後者なのではなかろうか、と考えておる。

  基本的に、
  後者は作り手が意識的に埋め込まない限り発生しないのに対して
  (発生した場合に受け手に正しく発掘され理解されるかは無論まちまちだが)、
  前者は作り手が意図した場合には当然発生するけれども、
  意図しない場合にも発生して暴走することが頻繁にある……
  と、オイサンは思っておる。
  また前者に関しては、作り手にその解決や明確な意思が伴っていることが求められない、
  とも思う。
  要するに「投げっぱ上等、お前ら勝手に踊れ」っていう類のものであることも許される。
  もちろん、どちらも「潜ませたのにスルーされる」ことはある。
  後者は本来「在る」ものがスルーされることこそあれ、
  親切にも、「無い」ものまでが受け手によって作り出されて解釈されることは、
  どうも希であるように思う。
  前者は逆。
  それは多分、その方がラクだからなんじゃないかな、と思う。
  分かんないけど。
  「投げっぱ上等」で正解が用意されず、またその意図も表明されないものに対しては
  解答も「言いっぱ上等」が許されるので、おのずとそこへの参加の敷居は下がるし、
  面白く扱えるというのもある。

  そーしたことから、
  存在理由が作り手の意識により近いところにある、という意味で、
  「後者がよりプリミティブである」と思う。
  よく分からない?
  そうだな、オイサンもだ。
  あんまりガッチリ固めずに書いてるからワリとフワフワな話になってると思う。
  許せ。

ただ、誤解のないように言っておくと、だからといって
「どんな作品にも必ず後者の要素が存在する・あるべきだ」
「後者がなく、前者のみがある作品はダメだ」
と考えてるワケではないのでそこんとこシクヨロ。
一般論としての「作品」の構成要素としての位置づけの話でしかないので。

別にこんな話を、この日の場でしっかりやったワケじゃないんだけど、
話してて「あー、なんかごっちゃになってんのかなー」
と思ったので書いてみた。



話を戻そう。



この日はワンフェスやら、『アマガミCS』最期の公録やらが行われていて
タイムライン上には色々情報が流れていたんですけど、
湘南の大巨人が気にしていたのは
「こんなタイミングで公録やるからには、
 『アマガミ』関連でなんか発表があるに違いない!」
というコトだったんですけども。

  なんか、なんにもなかったみたい。

まああって欲しかったワケでもオイサンはないんだけど。
ボチボチ静かに終わっても良い頃だと思いますしね。
この延びっぷりは異常な気がする。
消費されて欲しいワケでもないけど、うまく鎮まらない終わらない限りは消費され続けるわけで、
落ち着いて、「減らない」位置に早く収まって欲しいなあ、と。
オイサンもお付き合いで、タイムラインをぽちっと「アマガミ」で検索してみたら

  「『アマガミ』をプレイし始めてみたが、こいつは手強い、
   手こずりそうだぜ……」

なんていうフレッシュな呟きが引っかかったりして
おおおお、まだまだ死んでないな、と思ったりしました。
輝日東の冬は終わらんなー。

R0058066

……というような話をデスネ、
ずーっとオサレカフェのテラスでやってたワケではなくて
途中からいい加減寒くなってきてしまって
近場のロイヤルホストにしけこんで、そこでまた続きをやってたんですけどね。
若者が一人いてくれると、場に良い熱が生まれるわ。


マそんな感じで、
ホント何をするでもなくコトコトと過ぎていった冬の落日。

そのあとは何となく時間が来て解散して、
ドイツの高い車で送って戴きました。
そんな、鎌倉・江ノ島十七時。


どーでもいいんだけどさ、
最近GRDigitalⅢさんのセンサにゴミが入ってしまったようで難儀です。
オーバーホールに出さないとなー。


オイサンでした。

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2013年2月 9日 (土)

■やさしさの航跡~ジェントル号便乗記・一 八王子攻城録 -更新第841回-

オイサンです。

時間は随分巻き戻りますが、
昨年末の12月も半ばのことでございます。
八王子の道の駅と城跡に遊びに行ってきました。

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落葉の五線譜


「……オッサン、なんでマタそんな何もなさそうなところに」
と、呆れておいででしょうが。
ほんとにねえ。
どうしてこう、身近に「何にもない好き」がいたり。
するんでしょうか。
人生って不思議です。
ラストミステリー。

何もないところ、
何かがなくなっていくところが好きなお仲間のフォロワーさんから、
土曜の夜だかに、

  「先日買い換えたばかりの車の慣らし運転がてら、
   プチ遠出をしたいので、明日ドライブなんかどうです?」


と、遠回しなプロポーズを戴いたので二つ返事で了承。

そんなワケで今回の『ドライブ A GoGo』、
本日のお客様は、
銚子攻略の際に生死をともにした暁の四紳士の一人にして
超二次元ビークル「ジェントル号」のオーナー、teraji800さんです。
今日は頭を短く刈り込んで、EXILEに加入した達磨大師みたいになってました。
じゃっかん有り難い感じ。



■待ち合わせと目的地と。



最寄り路線の駅前の、コンビニに朝6時台集合という
若いんだかジジイなんだか分からない仕様。
マでも、ゴルフなさる方々なんか朝の4時5時から出発なさるというから
かわいいモンですね。
あれは大変そうだ。
オイサンも、昨年尾瀬に登ったときは3時に待ち合わせだったしな。
大人の遊びは大変。

新たに生まれ変わったジェントル号(TOYOTAのカルディナ→MAZDAアクセラ)に
軽くご挨拶をして、本日の行程打ち合わせ。

  テラ「相模湖まで行ってソバ食って帰ってくるか、
     それとも、八王子に東京都唯一の道の駅があるので
     そこへ行ってソバ食って帰ってくるか……」

  オイ「あ、ソバは食うんですね?」

なんでも、車を新しくしたのを機に、以前からやりたいと思っていた
「目的を持った小さな遠出を繰り返すようなこと」を始めたいとお考えらしく。
その目的として、道の駅めぐりを思い立ったのだとか。
あー、気持ちは分かる。
おんなじ無闇に外出するのでも、
とりあえずの目的があれば行き先に迷わないで済みますし、
ヤッチマッタ感も減りますから。

  ちなみに今回も、毎度おなじみちひろパパさんにもお誘いが飛んでいたのですが、
  お誘いのメールが届くより先に寝落ちてしまっていたがために今回は欠席です。
  残念。早寝にもほどがある。

   「早起きしても早寝はNoNoNo!」

  と、日本で一番有名な女性ギタリストもあれほど歌っていたというのに。
  みなさん、早寝には気をつけましょう。
  ガチでカシマシ Never Ending オッサン's Talk。

▼日本一有名な女性ギタリストの動画


  「まあ、ちひろさんが起き出してきた時点で、
   合流出来るようなら考えてみましょう」

というアバウト方針で、行き先は道の駅八王子に定めて出発。
どうでもいいけどTwitterってすごいよな。
「あ、起きてきた」ってかなりリアルタイムに分かるって。

今回の目的地、八王子。
なんかね、ものすごい僻地らしいです。
東京のハズレ。椎名へきち。
GoogleMapで調べたterajiさんのお話では、
そこから先は道が舗装されてないとかなんとか……。

鄙びたり、寂れたりしたものが大好きなオッサン二人が今、
社会の荒波に背を向け旅立ちます。

ネオジェントル号、発・進!!
どっちを向いても宇宙!



■八王子物語



……で、道の駅、八王子。
早く着き過ぎた……どっこも開いてねえorz。

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しかし「そこから先は道が舗装されてない」という都市伝説はあくまで伝説だったようで、
ワリカシ大きく立派な道が続く場所でした。
車通りは多い。

しかし、コレがまた追えば逃げる蜃気楼のような道の駅でして、
さしもの我ら銚子四紳士(のうちの二人)、
そして超二次元ビークル・スーパージェントル号の似非科学力をもってしてもナカナカ、
近付くことさえ容易ではありませんでした。

  テラ 「あーれー? どっから入れば良かったんだ???」
  オイ 「ダミーじゃないっすかアレ。見えてるだけで入れないとか」
  テラ 「なにその結界みたいなやつw?
       で、この角をコッチに曲がって走っていくと……
       そのうちあっち方向に向けて曲がれる道が……見えて……」

  オイ 「……来なぁい、みたいなw」
  テラ 「あれーww」

クッ、我々を足止めするための策か!
中二病でも道の駅で休憩したい!

……まあ辿り着いたところで、
この時はまだ店屋も何にも開いてなくて周りをウロウロしただけなんだけど。
仕方なく、周辺の観光地図を眺めて今後の作戦を立てる二次元戦士たち。

  テラ 「……この、八王子城跡っての行ってみましょうか」

ふむ。
まずは周辺の砦を落として背後の安全を確保し、
最後に本丸の道の駅に攻め込むという策か。
悪くない。
さすが四紳士中随一の作戦立案能力を持つteraji800。
容赦なく恐ろしい子!

  思えば、銚子攻略戦の際も彼の策が面白いほどハマって、
  とんとん拍子にコトが運んだのであったな。
  毎度お世話になります。
  でも集合は早過ぎたね。

そんな訳で、トイレと飲み物の補給を終えた我々は
一路八王子城址へと向かっ
 
 
 


  _人人人人人人_
  > 突然の渋滞 <
   ̄YYYYYY ̄

 
 
 
 
殺伐とした八王子に、颯爽と長蛇の車列が!!



……って言うとまあ、大げさなんですけど。
若干モりましたサーセン。
高尾山に向かう道があるからでしょうかね。
にょろにょろと続く八王子城址への途中、突然ぷち渋滞に巻き込まれて爆笑する車内。
箸が転んでも楽しいお年頃、それがアラフォー。

道は徐々に細く深く、
見慣れたような大きく走りやすい道を逸れ、民家と坂と、木々の景色の中へ。
なんて言うか……昔の田舎の風景。

あー、懐かしい感じ。
実家の近くの、里山の中の住宅街とかこんな感じだったわ。
うねうね続く山あいに敷かれた道沿いの、
斜面のねもとにぽつぽつ建てられた家。
芝生のはげたむき出しの土の地面に、鼠色のブロック塀、好き放題に伸びる雑木林……
というか、ここでは彼らの方が主で、
人間はその隙間に間借りする立場であるような。

マそこまで人の手が及んでいないわけではないんだけど。

ドライバーさんはなんかもう、
この雰囲気も道のうねりも嬉しくて仕方ないご様子。
ヒャッハー状態でぐいんぐいんいかれてます。

  テラジ 「うおー、来たなあ!
       ……しかし、いいですかオイサン?
       こんな何もないトコ来ちゃって。
       私はすっかりテンション上がって来ちゃいましたけど!」


あーもー全ッ然ご心配なく。
オイサンもこういうの大好きです。
私の場合は車でなく、アシでうろつくことが多いですが、
一人で迷い込む先は、大概ココと似たような場所です。
そっか、クルマ乗りっていうのはこういうのが嬉しいのかー。

  まあタイプがあるんだろうけど。
  まっすぐなのをかっ飛ばすのが好きな人とか。



……。



そーなんですよねー。
人のいない方、いない方。
音のしない方、しない方。
星のまたたきまで、チラチラと音になって響いてきそうな場所にこそ心惹かれる
二人のアラフォーです。

そうして辿り着いた先は……
テラジさん曰く、「静けさのランクが一段上」の場所。

R0055281

駐車場でジェントル号を降り、自分が立ち止まると、
耳に届く音のみならず、肌に感じる空気の振動が、ひたりと失せてなくなる場所。

  そうなのよねー。
  町なかにいると、耳ではさほどやかましいと感じていなくても、
  何かしらのベースノイズが、必ず小さな振動となって肌の上を滑っている。
  冷蔵庫とか、HDDとか。
  外にいても、自動車の音や喧噪は言わずもがな、
  遠くから響いてくる、小さく様々な唸り重なった波動が、常に振動を伝えてくる。

  ……と、いうことにも、
  こういう「ほぼ無音の場所」にやってきて初めて気が付くのです。
  ああ、普段自分たちはいかほどノイズに慣らされて暮らしているのかと。
  シンと静まる感じは、耳ではなく、全身にやってくる。
  その揺らぎのなさは帰って居心地を悪く感じさせる。

そんな場所に、アラフォー二人。
意外と登山ゲな訪問者も多く、我々の倍ほどもお年を召した一団もあとからあとからやってきます。

R0055299

山全体が城址になっているようで、本丸まで登るとちょっとした登山になるご様子。
片道90分程度? ワリと本格的じゃん。
本日はさすがにそこまでお付き合い出来ないので、
近場で見所っぽいところを園内マップでアタリをつけて進軍開始。

  こんなときにも、軍師・テラジさんの作戦立案能力は高速回転です。
  攻めるべきポイントを見極め、ここ、ここ、ここ!
  と決めていきます。すごい。

こんな攻城兵器まで用意されておりご自由にお使い下さい!!
R0055308
無料ボランティアの方も、お願いすれば付いて説明してくれるようです。
なにその至れり尽くせり感。

  テラ「案内ボランティア、我々もお願いすれば良かったですかねえ?」
  オイ「いや、我々の場合、途中で飽きても
     『あの、もうこの辺でいいんで、そろそろ……』
     って言い出せないんで、いいでしょう」

  テラ「そうかもww」

お城とか、歴史的由来とかにはとんと疎い二人。

しかしまあ、静けさもさながら……寒い。
気温が、町よりも、さっきの道の駅よりも一段低い。
山だからなのだろうけども、あからさまな空気の冷たさが……
潤いを失って久しいオッサンの肌を蝕みます。

案内図によると滝があるというので、とりあえずそこを見て帰りましょう。
まあチョロチョロっとしたものでしょうけど。

  水が落ちてりゃなんでも滝なんだろうけど、
  こういうところも「滝!」とかうたって期待を持たせて失望させるより、
  若干自虐気味に
  「大したこと無いです! ほんとに大したこと無いので期待しないで!」
  くらいの書きぶりにしておいた方がネタになるのにね。

滝は……案の定のド迫力でした。
迫力に圧倒されて撮りそびれたので、写真はない。
代わりに、夏に南木曾で見た滝を貼っておきます。

R0049440

ちなみに、本物の八王子城址の方の滝は、
見た目こそ高槻やよいちゃんのおしっこみたいなもんですが
(とか言うと観光客が殺到しそうだな)、
案内にはこんな恐ろしい由来が書かれていました。

  ▼御主殿の滝 (「御主殿の滝」の項参照)
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%8E%8B%E5%AD%90%E5%9F%8E

(((((゚Д゚;)))))シャレンナッテネエヨ
実際、結構な心霊スポッツらしいです。オーコワ。

  ちなみに北条氏といえば、
  鎌倉のハズレにある北条氏滅亡の地と言われる東勝寺跡、
  「北条高時腹切りやぐら」はなんかもう本当に恐ろしいので、
  興味のある方はオモシロ半分で行って祟り殺されてみるのをオススメします。
  あそこだきゃあ……ホントもう、怖えのなんの。
  オイサンは、一回行ってみましたがもうダメです。
  二度と行きたくありません。
  怖い。
  ホント怖い。
  いや、マジ怖いんで。

とりあえず一回りして静けさもたんのーし、
時間もいい頃合いになったので再度、道の駅へ向かうことに。
早起きさんだったせいかお腹もいい具合に空いてきました。



■道の駅・八王子滝川ふたたび



サテサテ道の駅まで戻ってきま……し……た…………よ?
……。
なんか駐車場が、入り口で渋滞してる……。

驚いたことに、道の駅大繁盛です。
満車、どころか通常の駐車スペースに空きがなく、
正規の枠線の惹いていないエリアに誘導されました。
いいのかしら。

我々が城を攻めている間にどんな世界線の移動が起こったのか知りませんが、
ざっと見渡した感じ、オトナの中では自分らが一番トシ下、
くらいの分布で古強者が結集しております。
なんだよ大人気じゃん、道の駅。

どこからともなくモロコシを焼く醤油の香ばしい香り。
車を降りた瞬間からオイサンはモロコシの虜になり、
terajiさんの目はソフトクリームを狩る生粋のハンターの目に変わっています。
しかし、昔の人は良い言葉を残して下さいました。
腹が減っては戦は出来ぬ。
まずは腹ごしらえをしようじゃないか、という根本的にいろいろ間違った方向で
今後の方針が決定されるアラフォー二人会議です。

  いいんだよ、トシも四十に近付くと細かいことなんかイロイロどうだって良くなんだよ。
  そんな理屈より、短い老い先をどう楽しく過ごすか、
  直観が一番大事なんだよ。

そんなことで、入り口に掲げてある、
フードコーナーのメニューに釘付けになります。

ふむ、味噌フェア開催中……。
味噌つけ麺、白味噌野菜ラーメン、つけ汁うどん、野菜カレー……
いずれも八王子近辺で育てた家畜や野菜をふんだんに使った地のものだとか……。

  オイ「terajiさん……」
  テラ「ですなあ……」
  オイ「この、蕎麦の推されてなさっぷりは……」
  テラ「もういいんじゃないですか? 蕎麦じゃなくて」
  オイ「で す よ ね」

だって……ほかに比べて、お蕎麦系はメニューの
ほんの隅っこにちょろっと書かれてるだけなんだもの……。
オイサンの目には味噌野菜ラーメンか野菜カレー、
あとは野菜つけ汁うどんしか映っていません。
terajiさんはカレーにも惹かれているようですが、
こころはすっかりつけ麺のトリコのご様子。

  オイ「どうでしょう、ここは一つ、二人それぞれに一品ずつ頼んで、
     カレーを半分こする、という線では」

  テラ「それでいきましょう」

という作戦で一時は合意をみたのですが、
いざ店に入ってみるとフードコーナーの入り口に

 ▼もう一品どうぞ!
  ・タマネギ・たまごかけごはん
  ・ミニカレー


などという増援のお知らせが!! ひ、ひきょうな!!
緊急作戦会議だ!

  テラ「ここは二手に分かれましょう。私はタマネギたまごかけごはんを!」
  オイ「(あっくそっ先にとられた)分かりました、では私はミニカレーを!」

マさすがに実際はこんな会話ではありませんが。
何を申し上げたいかというと、
「サイドメニューも充実した立派なフードコーナーですよ」
ということです(まわりくどい)。

  「お野菜バー」なるサービスもありまして、
  入る前は地の野菜を買って帰れるいわゆる即売所的なものだと思っていたのですが、
  フツーにフードコーナーに備え付けられたサラダバーでした。
  失敗した、こっちを頼めば良かった。
  オーダーする直前まで、
  「地の野菜の天ぷら盛り合わせ」を頼むかどうか迷っていたのは私です。
  天ぷらは、かぼちゃとサツマイモのが大好きです。
  あとレンコンね、蓮根。

で結局出てきたものは……ア美味しいわコレ。
お野菜も、スープも、なんていうか、パンチがきき過ぎていない。

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あのー、有名店とか、おいしいお店のラーメンとかって
正直「パンチ効かせすぎ」だと思うんですよ。
辛い! とか、 脂! とか、塩! とか。
やさしくない。
ここのはちょっとユルめで、ほっこりするお味でした。
なんていうのかねえ、フードコート特有の、ちょっと気の抜けた、やさしいお味。

  ちなみに、この道の駅八王子、
  中はフードコートとおみやげコーナーにわかれており、
  工芸品的なアイテムやお菓子に加え、
  地のお野菜なんかも豊富に取りそろえております。
  ははあ、オモテの大渋滞はこの辺のお野菜なんかが目当てか。

  ほかにもこの日は、小田原の方から鈴廣さんが
  蒲鉾やら干物やらを売りに来ておられたのでその辺も関係合ったのかも知れません。
  マお正月も近いでしたしね。



■夕焼け小やけふれあいの里



サテ腹ごしらえも出来てお土産も物色し、人心地。
こっからどうしましょうか? と再びの作戦タイムに入ります。
少しは考えとけよw<俺ら

駐車場に立ててあった、縮尺も超ざっくりな感じの周辺広域地図を眺めつつ、
「あんまり遠くは無理ですよねえ」
「ここじゃあ近すぎますよねえ」
「じゃあ手近なところで取り敢えずこの、
 『夕焼け小やけふれあいの里』にでも向かってみますか」
という流れに。
また何というか……実に派手さのない選択です。
星乃さん大喜びです。
そりゃサックs(ry

デその次の目的地、『夕焼け小やけふれあいの里』も、
八王子城趾に至る道のりほどではないにせよ
なかなかにひなびたワインディングロードを駆け上がった先にありました。

うーむ。
ここ、一体、何を希求されて作られた施設なんだろう。

駐車場と、休憩所と、ちょっとした遊具のある公園と、あとは山。
近所に住んでいたら、ちょっと散歩がてら遊んでこようか、
と思うことはあるかも知れませんが、
観光地図に載せてまで、遠方からくる場所でもない様な気がする。
マいいけど。
人はまばらです。

  あとで調べてみたところ、奥までいけば結構な広さがあるみたい。
  キャンプ用のファイアピットもあるみたい。

  ▼夕やけ小やけふれあいの里 [ 八王子市 ] 
   http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kanko/003121.html

  ある一定ラインから奥は有料だったので、
  「そこまでイイですよねー」とケチったのがまずかったか。
  ツマンナイところで現実的なのもアラフォーの特徴です。
  100円200円をケチったあとで、10万円くらいのムダづかいをします。
  まあそんなに時間があったワケでもないですが。

じゃあちょっと上の方まで上ってみますかー、と
里山を巻く小砂利の坂道をエッチラオッチラのぼります。
めくるめく落ち葉のレッドカーペット。
満点大笑いです。
傾斜は結構スパルタン
ふくらはぎを引き締める効果があります。
使用者の感想です。

R0055332

ほど良い高さから見下ろすひなびた町並みをひとしきりタンノーし、
次はいよいよ、さらなる高みを目指します。
意識高いアラフォーやからな俺ら。
神社があるっぽい。

R0055329

てっぺんの神社には、何故かこの施設の名前の由来にもなっていると思われる、
「夕焼け」の歌碑がありました。
どういう関係なんだろう?

   ♪ 十五で姉やは嫁にゆき お里のたよりもたえ果てた……

……姉やさん、どうなっちゃったんだろう……
な、なんかこうふんしてきた。←最低

マそんなことで、
お金を払わないと行けるところもあまり多くない「夕焼け小やけふれあいの里」さんなので、
すぐに行動範囲が限定されてしまいポツネンと休憩所に佇む二人のアラフォー。

  着いてすぐ、ちょっと奥まった方にも行けそうだとふんで
  山道の方を伺ってみたらいきなり錠前つきフェンスに阻まれてしまい、
  で、でた~! すぐに行き止まり奴~!!
  と二人で悶絶したのも今ではイイ思い出です。
  テラジさん愉快な人。

どういう話の流れだったのか忘れましたけど、
ここでベンチに腰掛けて効いた、テラジさんの若き日のお話が興味深かった。
キーワードは、

  ・ゲーセンでバイト
  ・義理堅いロシア人
  ・タイヤとチロルチョコと腕時計


面白いけど、ちょっと怖くて、ちょっと切ない物語。。
相変わらずの名調子でございます。紙芝居かなんかにすればいいのにw
寄ってらっしゃい見てらっしゃい。

  話を聴きながらちょっとだけ、
  「昔ユーゲーとかに載ってた、ゾルゲ市蔵の青春期マンガみたいだなあ」
  と思ったのはナイショですったらナイショです。

オイサンの地元、奈良も田舎は田舎だったけど、比較的閉鎖的でのどかだったからなー。
京都は文化的に閉鎖的だといわれるけど、
気持ち的により開かれていない、開く気のなさにおいては
実は奈良の方が上かもしれぬ。

ベンチから対面のみやげもの屋を眺め、
二人して銚子のタワーでおせんべいを売っていたお嬢さんを思い出します。
ああいうモン売って暮らしてえなあ、と。
オイサンも摩周湖の展望台レストハウスとかで働けたらいいなあと思うわw

徐々に日も傾き、老体(オオゲサ)に冬と山の寒さが沁み入って参ります。
さあ、そろそろ帰りましょうか。
このままココに留まっていたのではジジイになってしまう。
マ町に帰ったってジジイにはなるけど。



■車中のふたり



車内は色々、
オタクっぽい話題からオッサンの哀愁に満ちたなんでもないような話題まで
とろとろと流れて参ります。

昨年秋頃? だったか、テラジさんが
謎のレア自販機を求めて北関東を探訪された時のお話も、実に興味深かった。

  テラ「ハンバーガーの自販機なんすよ」
  オイ「ああ、ありますね」

  テラ「別にね、食っても、特に『ウマい!』とも、懐かしいとも思うんじゃなくて
     ああ、こんなだったこんなだった、って思うだけなんですけど」

  オイ「はいはい。私はアレです、スイミングスクールにくっついてたフードコートの、
     アメリカンドッグがそういう記憶ですね」


  テラ「それも、もう日本に一台とかしか残ってない奴で」

  オイ「よく動いてますね」

  テラ「機械もともかく、これをメンテしてるのが94歳のじいさんなんですよ」

  オイ「きゅうじゅうよん??!?

  テラ「中身も、その爺さんがパンやら肉やら補充してる」

  オイ「それは……爺さん、別に自販機おかなくても
     自分の店で売ったって一緒なんじゃ……」

  テラ「そーなんすよ!」
  オイ「ですよね」

  テラ「でも、人もそんなに多いところじゃなし、
     一日大体どのくらい売れるか分かるから、毎日そうやって
     材料を補充するのが生き甲斐みたいになってんじゃないのかなあ……」

  オイ「ああ……なんか面白いけど切ない話ですねえ」

他にも、どっかのお弁当の自販機の話とか。
「大体人が買いに来る時間に合わせて作りたてを入れておくのでいつも暖かい」
とか……それこそ自販機のイミなさそうだけど、
結局買う方は同じものが帰るし、
売る方は店にいなくてイイっていうメリットあるし
(なんか農家の方? が兼業してるお店で、とかってお話だったか、
 違ったかも知れないけど)、
っていうんで成り立ってるみたいな話だったと思う。

おそばの自販機の、中身の機構の力ワザの話とかね。

……そう、そういうものの中身や仕組みって、
何かを最適化したり効率化してるのかとオイサンなんかは勝手に思ってしまうけど、
案外「人間がやってることを、力ワザで忠実に再現してる」だけのことが多くて
「え、それでいいの? いや目的は達成してるけど」
と思ってしまうことが多々ある。

  以前、Googleのデータセンターが冷却電力を削減するためにどうしたか、
  って話を読んで驚いたんだが、

  温度が極力上がらないようにしたい → 夜のが涼しい → ずっと夜だといい
   →世界中に転々とデータセンターを建て、自転に合わせて
    「今、夜にいる」データセンターを順繰りに稼働させる


  っていうんだから力ワザにもほどがある。
  アタマのイイ人ってのはホント分からん。
  さすが「富士山を動かすにはどうしたらいい」って入社試験を出す会社だ。
  ……あれはアップルだっけ? まイイやどっちも一緒だ(ちがいます)。

むうん……自販機道、奥が深いZE……。
そんなオクルマの中は、大体StylipsかCralisが流れてました。
あとは『中二恋』。

  テラ「CDの買い方ですか? ジャケットが可愛いのを買います!(キリッ」

おお、男らしい。
そうなんだよなあ……可愛い二次元絵にはもう、見境がない。
だもんで、秋葉とか歩くと結構大変なワケですよ、オイサンなんかは。
かわいいモンだらけでしょ? あそこ。
あっちでキュンキュン、こっちでキュンキュンして、
行って帰ってくるまでに、100回くらい恋に落ちます。
イヤまじで。
案外アキバ慣れしてませんから。
ところでテラジさんは、二次元と三次元だとどっちに軸足あります?

  テラ「あ全っ然二次元っすよ」

で す よ ね ー 。
私はねえ……ホント十割二次元なんですけど、
あの、分かるんですよ? フツーの方々が、その、三次元の女性に惹かれる気持ちも。
そりゃそうでしょう、ありますよ。
オイサンには無いけど。
けどねえ、その……あの、いるじゃないですか。
二次元絵のかわいさ、良さがわからない人。
「目が大きい、気持ち悪い」
っていう……あれがね、わからないんだ。
なんでわからないの? わかるだろ? ばかじゃないの?

  テラ「それはひどいwww決め付けですよ」

いやー……そうなんだけどねえ。
アレの良さを分からない気持ちが、自分になぜ分からないのか、それもわからない。
何故かそこだけわからない。

アちなみにこの日、車内で色々聴かせてもらったおかげで
後日『Choose me ダーリン』は買いました。
Clarisも、これまではほぼ『Irony』しか聴いていなかったけど
なんか他のも聴いてみようかな、という気になった。



■遠き山に日は落ちて



そんなこんなで、
ひと気のない場所をめぐり、うまいものを食べ、
かわいいものについて語り合った十時間あまり。

まあ……なんですね。
なんだろう。
男って、中学生の頃とあんまり変わんないもんだな。
女の子もそうなのかも知れないけど。

  男と女で出かけちゃうとなかなかそういう話の展開にはならないのかも知れんけど、
  そういう話も聞いてみたいですね。

クルマがあったり、
お酒があったり、
タバコがあったりはするけれど、
それが昔は新しいチャリンコだったり、
ファンタだったり、
ゲームウォッチだったりしただけで。

R0055342

馬力が上がり、
より遠く、より高くへたどり着けるようになったことと引き替えに、
何かやらかしてしまった時に自分や、周囲に与えるダメージがでかくなっただけで……
ペダルを踏ませる動機となる衝動の在り処とその形や色模様なんかは、
あの頃からそう変わってないんだなー、と。
里山の、大きな影に飲み込まれながら感じた一日でありました。

  もっと大きな動機や視点を手に入れる人も、
  世の中にはいるのかもしれないけれど。
  それはまた、ミシシッピーを下り、大きな海に出たときに気付くことなんでしょう。

マそんな感じで、楽しい休日。
運転お疲れさまでした、
またお声掛けいただければひじょーに有り難く思います。

  ……とか言ってるウチに、第二回も既にあったんですけどね。
  それはまた、次のお話。

オイサンでした。


▼だれよりも遠くへ



 

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2013年2月 8日 (金)

■つきたてのおモチが修羅場すぎるのか。~2013年1月期・アニメの感想とか。 -更新第840回-

はいどうも、オイサンです。
2月ですね。まめ投げるしかねーなー(遅い)。

ずいぶんゆっくりになってしまいましたが、
今年に入ってから見てるアニメとか、その感想の話とかしておきましょうかね。

マちょっとずつだけ。
全体的に見て、なんというか……ニギヤカです。
「楽しい」作品が多い気がしますね。



■『リトルバスターズ!』



まずは当たり障りのない辺りから(※のちのち当たり障りのあるものが出て来ます)。




2期に入って、ますますノンジャンル学園コメディとしての見やすくなってきた感じ。
マ慣れたってのが大きいか。
マンネリがお家芸に見えてくる、そんな感じ。

三枝さん回のアタマで久々の教室バトルを恭介が仕切ってるの見て
「おお出た出た」と思ってしまった。
それを思わせるだけでも大したものだと思うけど、
2クールあってのモノダネですね。

コメディとシリアスの、質的・量的なバランスがオイサンの生理にあってるんだと思います。
ただその分、大きな感動や衝撃はないから「名作!」と叫ぶには、
まあ至らないんだけど。

やっぱり名作・傑作と思わせるには、
見る側にそれなりの心の負荷を負わせつつも
その負荷を厭わせないだけの引力が必要になりますやね。
大事。
心に残る作品てのはそうやって生まれていくんだと思います。

ここからまだ先が長いんだろうから、
ちょっとずつ「見るのをやめられない」存在に仕立て上げつつ、
見る側の心にかける負荷を大きくしていけば、
きっとその境地にいたれるのでしょう。
ウム、勉強になる。

あと上手いなあと思ったのが、
先ず取り敢えず、主だった顔ぶれを全員出してから話を始めたことが良かったなあ、と。

先ずは短いエピソードでとりあえず全員を舞台に引っ張り上げて、
画面を賑やかにしておいてから
重たい話はあとでやる、というのが
いい親しみやすさを生んでる。



……。



こーいっちゃアレだけどさ。
『アマガミSS』さんも、こういうつくりに出来れば
またちょっと印象違ったかもしれませんね。
とりあえず全員出して、
主人公とのかかわりを作っておいて、
深く入り込むのはそこから、という。

マあっちは「最後はクリスマスに!」っていう大前提があるから難しいかもしれないけども、
そこも、ちょっといじれば上手く処理できたんじゃないかなあ。
マいいや。



■『みなみけ』4期



もう一つテンションが上がらない……というか、
さすがに飽きてきた……のか?



3期のときの様に、
毎週積極的に見に行こう(レコーダから選んで再生しよう)という気にならない。

……と思ったら、ああそうか。
4期開始に向けて、
最近まで1期・2期の再放送を
パラレルでやってたんだけど……
それを見ちゃってたから、
今ワリと「『みなみけ』おなか一杯」状態になってるんだわ。

皮肉にも。

しかし『みなみけ』は2期のショックがそんなに大きかったのかね。
個人的にはそこまで気になる感じではないんだけど、
まオイサンの感覚はアテにならんからな。
大概、そういう世間が反応するタブー事項には無頓着であることが多い。
なぜかはわからないが。

けどたまに当たり回があったりもするので
筋トレのおとも、寝る前のおともに丁度いい感じ。



■『ラブライブ!』



かわいい……んですけどね。主にOPは。
かわいいというか、エロいんですよね。
けどそれも、各ヒロインが個別にえろいんではなくて、
「どっかのアイドルの、えろい振付やカメラワークがえろくって、
 それに似せたからえろい」
みたいな感じだと思われます。
キャラクター単体で見たときに全然えろくないんだもん。



お話はスポコン系ですが、ハッキリ言って茶番です。
「弱小部が部員集めに奔走する」「主人公の熱意に共感して人が集まる」
というシーケンスですが、ぶっちゃけた話、

  おまじないや手続きとしてやるだけだったら、
  そんなモンさっさとスッ飛ばして
  全員集まったところからやったって別にエエやないか

と……思う。
そのくらい「まあキマリゴトだから」みたいな気持でお話が書かれている。
ように見える。
「オヤクソクなんでー」っていう。
うーん。
まあ『水戸黄門』だと思えばどうにかなるんだけど。
一応ドラマ主体だと認識しているので、
それならもう少しドラマをしっかりしてくれてもいいのになあ、とちょっと不満顔。

全ては歌唱シーン、ダンスシーンを見せるためのお膳立てでしかないのであれば
まあいいんですけども、
正直そのダンスシーンのCGモデルや動きも、
アップのところはいいんだけども
引きの画になった瞬間、一気に力が抜けるのは戴けないと思う。
ふにゃふにゃフワフワしてて重量感が感じられぬ。
いかがなものかねコレ。

どっかで化ける瞬間もあるのかなー、と思いつつ、
歌と、ところどころのボケどころが可愛いので眺めています。
それでも見どころはあるので。
大体倍速枠。



■『琴浦さん』



1話目冒頭ではちょう死にそうになりました。
だまし討ち過ぎるだろ。
思う壺です。

ただ、その後は面白い。
あほ→あほ→シリアス、くらいの割合で順繰りに展開する構成は、
退屈はしないんだけど心への負荷が大きいので
もうちょっと落差を加減してもらえるとうれしいです。

その構成自体は『黄昏乙女×アムネジア』と似た引き込み方なんだけど、
シリアス部がホラー・オカルトではなくサスペンス性向なので落差がしんどい。

お話の成分としては、SFサスペンスとラブコメの混合だけど、
主にラブコメとして見ている。
そしてラブコメとしては琴浦さんの乙女ちっくハートがとても可愛らしいので
楽しいです。
琴浦さんのラブハートが、気楽なものでなくあとのない痛さなのできゅんきゅん来ます。
オモロイ。



■『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』



あんまり修羅場じゃないし、
修羅場だとしても過ぎるというほどではない。



……などというネタはどうでもいいとして。
こちらも『琴浦さん』と同じで、
ネタフェイズとシリアスフェイズが一話で交互にやってくるんだが
その混合の仕方が、あんまり気持ち良くない。
ゆるっと見て終わりたい気分の時に、
急に激しい展開が来ても着いていけず、置いてきぼりを食らう。
ついていけない。

  まあそもそも、ネタフェイズの内容が
  オタク文化の縮小再生産内輪ウケ系なのであまり好みでない
  というのもあるんだけど。そこは好き嫌いの問題なので。

原作の、ノベルとしての構成は上手いんだろうなあ、と見ていて思う。
腹黒いヒロインも、必死な幼なじみも、見ていて痛く、
いとおしさよりも同情や哀れみが先に立ってしまう。
絵柄に比して、結構暗い話。
それとして見るにもネタ成分が上手く作用していない気がする。

ネタが弱いのかなー。
OPがすごく可愛いんでつい見てしまいますが。
ちょっと重たいし、すごく先がみたい、気になる、というものでもない。



■『GJ部』



伏兵。ちょう伏兵。
超ゆるふわ日常系。

何が起こるということでもなく、話に筋立てがあるわけではないので
面白いのか? といったらよく分からないのだけども、
とりあえずラクに見られて可愛い気分になれる、
ときどき笑える、
それで十分だって人にはオススメです。

『けいおん』ほど心揺さぶられることもなく、
『ゆるゆり』ほどネタに特化した激しさもない。
なんか昔の、オンナノコ観察系ノゾキ見ゲームを見てる感じに近い。

コレ原作は一体どんななんだ、と思って本屋でちょっとめくってみたら、
「4コマノベル」と銘打たれている。
なんのことはない大体4ページで終わるショートエピソードが延々載ってるだけだった。
なるほど、確かにこれをアニメ化したらああなるわ。
納得。

  いや、けど、その発想自体はチョロいと思いますけど、
  この長さのネタをあれだけの分量(10冊近く出てたような)続けるとなると
  それは大変なことだと思う。

人を選ぶとは思うけど、
これを「面白い」と思える人間は、
どうしてコレが面白いのか、これを面白くしている要素は何なのか、
そんなことを考えてみるのは有意義だと思います。


           


目当ての女の子がいるなら話は簡単だけど、
オイサンの場合特段に誰が可愛い、誰を見たい、
という気持ちでみているわけでなく、見ていて笑うことが多いわけでもないので
コレを見ることのどこに満足感があるのか正直ワカラン。
猫や花や景色を愛でるのに近い気分なのだろうなあ、と思いながら眺めておりますが。
仏像をなで回すような安寧がある。
変に、チテキコウキシンとか、カンドーとか、
刺激物が混入されていないのがかえって良いのだろうなあ、と。

  マそのせいでこんなこと考えてしまってますけども。

ちょっと中身の話をすると、
キャラクターが大きいんですよね。
手足がひょろっと長くて、ゆったり動く。
OPなんかにそれは顕著で、キリンあたりの大型草食動物を見るようなのどかさがある。
しゃべりのテンポやせりふの間のつまり方も、
一人を除いてすごく意識してゆっくり目に作ってある。
それがあくせくしてなくていい。

また、音楽がちょっとイイ。
結構無音の時間がある……んじゃないかな?
ちゃんと意識したワケじゃないけど、
ふっと気付いた瞬間に「あ、音楽鳴ってない」と思うことがある。

可能な限り、「詰め込まない」「押し出さない」ことを意識しているんじゃないだろか。
イマドキ珍しい作りだと思います。
情報量と刺激を減らすことで、一つの情報が場を支配する密度を濃くしている……
理屈は通らないけれども、心理的にはそういう効果があると思います。
イマドキの若い子たちにこれがどのくらい通じているのか分かりませんけれども。
オイサンは大好き。

……しかしこの、
「わがままな女の子が勝手に立ち上げた変な部活モノ」
ってのは一体何なんだろうね?
互いが互いの素性に触れすぎないという距離感のためには
ノンジャンル部活という舞台が最適なのか?
アパートものとかでは代替出来ない感じか。

『生徒会の一存』とか『えびてん』、『ゆるゆり』なんかの
筋なしオタク文化縮小再生産型日常系の中では
比較的、疲労や抵抗なく見られる一品だと思います。
オススメ。



■『たまこまーけっと』



今のところ、『GJ部』と並んで今期の双璧。
京アニだから、みたいなところもやはりあってしまうと思うけど、
けどやっぱり京アニさんはすごいなあ、と思ってしまう。
これをやれることにびっくりする。

  たまにTwitterでも言ってますけど、
  コレ日曜のゴールデンとかに流せばいいのになあ、と。
  『けいおん!』であれだけのヒットを飛ばしても、
  その時間帯のスポンサーを味方に付けるのは難しいのだろうか?
  それともその時間帯のパワフルなスポンサーと縁がつくのを、
  制作側が嫌っているのだろうか? なんか難しいしがらみとかありそうだし。
  別にメジャーになって欲しい! という欲求があるわけではないので、
  作り手が納得のいく稼ぎを上げられていれば、
  無理に表舞台にあがろうとすることもないんだけどね。
  お金の面で言えば。

  ただ、作品的に、小さなお子さんとかさ。
  そういう受け手にも、こういう良質のものが届けばいいのになー、
  とやっぱり思わずにはおられないわけです。
  ジブリやディズニーが悪いとはぜんぜん言わないけど、
  こういうのもあるんだよ、っていうのを見てもらいたいじゃない。
  昔の夜7時台にはこういうアニメが何本か……マそれはオリジナルじゃなくて
  週刊誌原作モノだったから、その体制としては今でも変わらないのかも知れないけど……
  そもそも、「こういう原作」が週刊誌から姿を消していることに
  問題があるのか?

  『GuGuガンモ』に似てる、とその見た目から言われてるみたいだけど、
  どっちかっつうと『おはようスパンク』とか、
  そういう少女マンガ雑誌から出てきた弱ファンタジー恋愛モノに近いと思うです。

今のところ、2話がオイサンのストライクゾーンで、
目が離せなくなっている。

こまごました何気ないヒミツやヒントが散発的に散りばめられていて、
それらも劇的でなくなんとなく回収されていくんだろうなあ、
と思って見ている。

ところどころに、必要かどうかわからないほんの一瞬のカットが挿入されることがあり
妙に謎めいた印象を与えてる。
1秒ないくらいの横顔のカットとか。
無駄なことをわざわざ手をかけてやるハズないと思うので、
それになんの意味があるんだろー? と首をひねる時間の楽しさ。
理解の及ばない振舞いに心揺さぶられる喜び。
そんなものに溢れている。

まあ、何て言うか、古めかしい作品だと思います。
新しく見せかけて、とかじゃなく、
包み隠さず、昭和終盤に見かけたテレビアニメを今のフォーマットと世俗に近付けて
再現してるんだろうなあと。

  2話目の終盤で、デラちゃんの目が映写機になる場面で
  「うわっ古くさっw」
  って口走ってしまった。喜ばしい。

なんていうか、
萌えとか、属性とか、さまざまな明確な分化とか商品性、
もっといえば「分かりやすさ」を持つことを強いられて侵されたテレビアニメの世界を、
一旦ごちゃっと溶かして境目を失くしてバラして作り直そう、という、
一気に全部やるんじゃないけど、その第一歩なのではないか、という気がいたします。

劇場アニメだと、それこそジブリとか細田作品とかがあるけれど、
テレビの世界にもそれをよみがえらせようっていうんじゃないかなあ。
大袈裟に考え過ぎかもだけど。
面白いよ。



■『ビビッドレッドオペレーション』



うーん。
やっぱりオイサンは、このノリにうまく乗っかるには
誰か上手に楽しんでいる人の視点を一度借りないと難しいみたいだ。

  突っ込むのに忙しくて見ていて却って疲れる。
  ラクさ、面白さが、ツッコミどころを無視させてくれるほど上回らない。
  そういう意味では『ガルパン』はやはりうまかった。

アツさ、かわいさ、ぶっ飛び感で連れて行こう!
というコンセプトを頭で分かっていても、どうしても、
周辺にそれっぽく散りばめられてしまっているノイズみたいな設定が邪魔をして、
純度が低く見えてしまう。
まだまだどっちつかずな印象がぬぐえない。
それで結局、せっかくのアツさやらが上滑りに見えてしまうのね。

  満載のツッコミどころへのツッコミをぶっ千切るためのアツさではなくて、
  つっこみを一生懸命無視してるように見えてくる。
  「お前ら黙れ」って言われているような。

速度が足りていない。
1クール(×2?)なんだと思うけど、その性急さもあって。
もっともっとアホくさくないと、周りの色々を忘れて見られない感じです。
理屈が勝ちすぎる。

  十七条拳法! くらいのあほくささを……イヤそれはヤリ過ぎだな。
  基準がおかしかった、すまない。
  それでも『グラヴィオン』くらいのパンチは欲しいところだ。
  
  とか言うと、すぐにドリルとかくっつけちゃうのが悪いクセなんだけど。

見ている気分は『ラグランジェ』に近いなー。
あと、本編よりこの↓診断メーカーが面白いのでオススメ。

  ▼診断メーカー ビビッドレッドオペレーション
  http://shindanmaker.com/315204



■『絶園のテンペスト』・『新世界より』



後半に入って、まだあんまり見られてない。
なんかまた面白いことにはなっているみたいなので
まとめて見ます。



■『ヤマノススメ』



すごく真面目にみたいんだけども、
如何せん『GJ部』と時間がかぶっていてたまにしか見られない……orz
今のところ1話と3話しか見てない。
と、思っていたら、神戸の大学生から

   (……ニコニコで見るのです……)

という有難い神託を賜ったので改めて見てから何か言います。
いやー、5分くらいだったらニコニコで見るのも
そんなに苦痛じゃなくて済むわ。

しかしこのアーススターエンタテインメントさんは、
前期の『てーきゅう』といい、今期のコレとか『まんがーる』とかといい、
短時間アニメを全話DVD一枚で売ることで、
新しいビジネスの成立のさせ方を編み出したんだろうか。
そこに興味が湧く。



■『僕は友達が少ない』2期



品がないwww
すばらしいwwww

……以上、解散ッ!



イヤ、相変わらずです。
キャラデザインがちょっと変わりましたけど、
ノリは相変わらずバカでゲヒンですな。
まあ、なんというか……育ちが悪い感じがたまらなく面白い。
ほぼうんこちんこの世界の話ですんで、ダメな方はダメでしょうけど、
その裏側に現れるものが面白いというかね。
育ちの悪さの裏側に見える真面目さ、みたいな話で。
小鷹の常識人ぶりを見て心救われるアニメだと思います。

スタッフの2割が真性大ばかヤロウで、
8割は真面目な一般常識人、でもその8割が2割に心酔して憧れて作っている、
そんなバランスを感じます。

  ……実際がどうだか知らんよ?
  そういう陣容でつくったらこんなもんが出来上がるんじゃないの?
  という仮定みたいなものです。

毎回新しい設えのコントを見て楽しむ作品。
話の筋とかはない。
こまかいことどーでもいいわw

改めて聞くとわかるけど、『はがない』1期のOPはパワーあったなー。
今期も前奏はすごいつかむけど。




■『ささみさん@がんばらない』



日日日(あきら)原作をシャフトが作るとこうなる、というか、
まあ大体こんな感じになるよな、というか、
シャフトさんがやらなかったら出来ません、という前提のもとでやられた感じだ。

日日日(あきら)先生はこういうの好きそうだなあ。
たくさん読んだわけじゃないからよくは知らないけど、
職業意識として書いてるんだと思うけど。無論書きたさもあって。
そんなに好きではないけど、ああすごい、上手だ、と素直に感心する。
なんていうか、中高時代に妄想した

  「ぼくのさいきょうの和製SFフォークロアファンタジー」

を、ちゃんと商業ベースに乗せた上で完結させられるお話を考えている、
という意味で、すごい、尊敬する。
大人だ。

そんなことだからやっぱり、いま面白い、と思えるかと言われたら、
自分の頭の中にもあるコト(若干『ハルヒ』へのリスペクト成分もあったりで)なので
想定を大きく飛び出すものではなく、
作品単体として飛び抜けて面白いとは思えないんだけども。

  そういう意味で、「労力に見合わない作品づくりをなさってるなあ」
  と思ったりもして、そういう点でもやはりまた尊敬に値する。
  皮肉とかではなく、本気でね。
  「あ、度外視でやってるんだな、ホントに好きで書きたいんだなコレ」
  と思ってしまう。

あすみんが案外、あすみんであることを忘れさせてくれるお芝居をしてて
そこもちょっと嬉しい。
お兄ちゃん役の大塚芳忠さんのお芝居も耳に心地よいです。
『夏のあらし!』とよく似た感じです。
シャフト陣のふざけ方とかが。
見ていてノーミソがぐにゃぐにゃする。
娯楽作品を見ているというよりはアートに近いんでないかなー。
シャフトさんが本気出して遊び始めるとそんな感じになる。

……しかし、ヒャダインにZAQさんかあ……。
時代は確実に移ろっておるのだねえ。
疾走感あるなあ。



……。



マこんな感じで。
うーむ、やはり数が多い。
今期は随分減らしたつもりではいるのだが。
長くなってしまった。

マここからまた減らしたり勝手に減ったりするでしょうけど、
大体こんな感じです。

ほなまた。
オイサンでした。



 

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2013年2月 3日 (日)

■カミサマと夜空の手鏡~北海道旅行18・摩周編(残りゴハン) -更新第839回-

 
 
 
■釧路・摩周編~残りごはん
 
 
 
……新しい朝がきた。
来るはずのない、四日目の朝が……。


R0057315


ウッ頭が……ここは一体……?
オイサンです。

釧路だと? オレはどうしてそんなところに……。
こんなところで生き恥を晒すくらいならいっそ、
摩周湖に身を投げて死んでしまえば良かった……!!

  あのね、多分怒られる。
  ちなみに摩周湖で投身自殺があっても遺体は捜索されないらしいんだけど本当かな。
  理由は「探しに行く方が危ないから」と「どうせ遺体が浮かばないから」だそうな。



■本日のご予定……



前回までのあらすじ。
関東に大雪が降ったせいで乗るはずだった飛行機が羽田に着陸できず、
まさかのご旅行四日目に突入していまいました。まる。

そんなんで、旅行なのにコレといってする事の決まっていない朝はのんびり。
最上階の食堂でお決まりのバイキング形式のゴハンをいただき、
荷物をまとめればもうチェックアウトのお時間です。

  まあこの間、おっかなびっくりシゴトバに連絡を入れたり
  あったりしたんですけど。

昨晩、特に行けそうな場所もないので、
幣舞橋から向こう、駅の南方面を歩いて春採湖の方まで行ってみようか……
と考えたんだけど、ここに来て何故か方針変更。
北の果てにある、釧路湿原に少しめり込んだ形でもうけられている
運動公園を目指すことにした。

R0057258

マ何があるのかはよくわかってないんだけど。
途中、ちょっと雰囲気良さげなコーヒー屋さんがあるっぽいのでそこに逃げ込み、
お昼はお誂え向きにスープカレー屋さんが見つかったのでそこで戴くとしよう。

そんなざっくりプランで、
大きな荷物はホテルに預けて出発です。
ロスタイムは……約8時間!



■釧路の町なみ・駅の北口



しかし、まあ……。
本当に駅の北側なんかは、ホテルがちょっと目立つことを除けば
ホントただの田舎町です。
失礼ながら。

  ……この店、オイサンの地元の奈良なんかは、
  観光都市のクセにお宿がすくないですからね。
  ビジネスホテル的な高い建物は景観を損ねるという理由もあるのでしょうが、
  それにしても宿泊施設の充実してないぶりはスゴい。
  力を入れる気がないのもスゴい。
  お泊まりは京都か神戸へ、奈良へはついでで来てちょうだい、
  というスタンスが明確。
  商売っけがないわけではないんでしょうけどね。
  でも、まあ……それが、それくらいがいいんだろうなあ。
  そこでガツガツし始めたらおしまいなのかも知れない。

この、どでかい道路がガーンと町をつらぬく感じは
帯広なんかとにているな。
今日は月曜で平日なんだけど、
小学生くらいのお子がウロウロしているのは、まだ学校がお休みなのだろうな。
主幹道路っぽいのに、大きなお店もろくに見あたらない。

R0057261 R0057270 R0057276

しかしまあ、冬の北海道は天気さえ良ければこの
青と白のコントラストの美しさだけでしばらくぼーっとしていられる良さがあるので
助かります。
ひたすら歩いて、お目当てのコーヒー店に到着。
早めの時間からやっててくれて助かるよ。



■コーヒー『珈路詩』



ちょいと小洒落た文句に迎えられて扉をくぐると、広々とした空間。
む、想像を絶してオサレである。

R0057285

お店に客の影はなく、
小柄なマスターは一瞬、
平日朝からの見慣れぬオッサンの来客に一瞬いぶかしむ様子を見せたけど、
まあ、すぐににこやかな営業スマイル? に。

 マ無理もねえやな。

なにがしかの事情ありげと察したのか、それともただの話好きか、
お店のことやら、
他の旅行客のことやら、
道東のことやらを話してくれ始めた。

  やっぱりオイサンの様な旅行客は他にもいて、
  他のあるお客なんかは、やっぱり自分で車を運転するのが苦手で
  札幌・釧路・旭川なんかの主要駅までやってきては逗留し、
  そこから公共の交通機関を使って近隣の町へ赴き、
  そこのコーヒー店を探しては感想を書いてるんだって。
  その人は俺か。
  どのくらいのお年の方なんだろう。

しかし、ここのご主人の道東愛は深いものがある。
厚岸のご出身なのだそうなんだけれども
東京でしばらく修行をなさって、釧路へ帰ってきてお商売をなさっているのだそう。
もう40年だとか言ってたかなあ。
「道東は、北海道でも他とちょっと違いますよ」
というのは、割といろんなところで聞かれる感想で、
ご主人も繰り返しそう言われてた。
オイサンも実際そうだと思う。

イイんだ、道東は。

広さが違う分、漂ってくる空気に混じる人の気配の濃さが違うというか。
空気の色が淡い。

札幌なんかは、空気清涼なれどもうすっかり都会だし、
旭川もまちだけど、盆地だからなのかぎゅっと詰まった感はある。
道東はもう、北から南から、ぺったんこの地面の上を
あるやなしやの人の気配を吹きすさぶ風が毎日綺麗にしていってしまう、
そんな淡さの中に、人を含めた様々の生き物がゆらゆら生気を立ち上らせてる。

……オイサンの勝手な感想ですけどね。
町があんまりワンサカしてないことも相まって、
どこにいても若干の寂寥感が漂う。
これがダメな人もいるかも知れませんけどね。

今日は突発的な休みなので行くところも見られるところもない、
みたいな話をしたところ、
色々とこの近辺の観光スポットを教えて戴いたんだけれども
いかんせん、既にこの辺4回目のオイサンは大抵行った場所だったので
申し訳なかった。

  過去に摩周に1回、川湯に1回、霧多布・厚岸・根室まで足を延ばしたのが1回。
  そして今回なので釧路自体は4回目。
  ついでを言うと網走・斜里あたりも行ってるので
  それを含めれば道東は5回目ということになるか。

R0057293

このお店、向かいが大きな病院なんで
その行き帰りの人が結構いるみたい。ちょっと年のいき気味の男の人が多い。
なんだろうか、年老いて、
命を取られるほどではなく病んだ男の哀愁ってしんみりしている。
それをこのお店の空気は……程良く彩ってくれる感じがする。
お得意さんが多いみたい。

そんな感じで小一時間程度、まあ世間話くらいですけれども話をし
これから向かおうとする釧路の運動公園がどんな場所なのか
情報を仕入れてお店をあとにします。
帰りも時間があったら寄ろう。

話をしながら、
オイサンの座ったカウンターの近く、水出しコーヒーの道具の脇に花が生けてあったのを
ご主人が、まだ花の開いていない一輪差しと取り替えて、
オイサンがお店を出る頃にはそれがふんわりと開いておりました。

R0057327




■運動公園へ



……つってもまあ、
振り返ってみればこの日はホント何をした、何を見たってワケでもなく。

釧路の住宅街をぬってひたすら北上し、途中でお昼にカレーを食べ、
たどり着いた運動公園を雪まみれになりながら一巡りして、
また歩いて市街地まで戻ったら日が暮れていた、という……

  近所のオッサンの散歩か!

というくらい何ということのない一日でした。

うむ。

本当に何もなかったな。
まあ、何か起こることを期待するコースでも旅でもないんだけど。
ていうか、何か起こった結果こうなった一日だけど。
思っていたより運動公園が遠くて……というか
足下がおぼつかないせいで歩くのに時間がかかり、
思いの外、時間にゆとりが出来なかった。

釧路、道凍りすぎ。

古い冷蔵庫の冷凍室か、ってくらい、
分厚い氷がところどころ瘤になって地面に張り付いている。
こわいわ。
道東は道凍でもあったのか。

R0057352

運動公園まで、珈路詩を出てから、歩いて大体1時間15分くらい。
地面はすっかり雪が覆っており、果たしてどんな施設なのか
今一つよく分からなかったけど……
お写真をごらんの通り、釧路湿原が遠くまで見渡せて、
まあ気持ちのいい場所でした。
走ってる人もいましたね。ツワモノ。

テニスコートやら、トラックやらスタジアムやらアリーナやら、
一通りの施設をぎゅっと集めた場所でした。
湿原を、今度は低い目線から近くから見られるかな、と思って行ったんだけど
まあまあ、こんな感じですかね。
これ以上は……湿原トレッキングとか、釧路川カヤック下りとか、
そういうことにまで手を伸ばさないと近付けそうにない。

  尾瀬ではそういうことすら許されないから、
  それが出来るウチにやっておくのも手かも知れないなー。

北海道の家々は、本州にくらべて開放的であることが多いよね。
お隣との壁がなかったり、道路側に壁がなかったり。
なんかフラット。
途中何度か、おさんぽ中のワンコに飛びかかられそうになる愉快なサザエs……オイサン。
何故だ。
なんかイイ匂いでも出てるのだろうか。
あと、コンビニで普通に灯油が売られていて驚いた。

R0057330 R0057402 R0057441
左から、住宅地・運動公園・コンビニの店先

まあここじゃ、それくらい置いていないと
イザという時のコンビニエンスがご提供出来ていることにはならないのだろう。



■喫茶プライム~珈路詩再び



帰りも、報告に珈路詩に寄ろうと思っていたけど
その手前の喫茶でもちょっとだけ寄り道。
喫茶「プライム」さん。
まあ何てことのない、小ぢんまりとしたお店でした。
なぜ入ってしまったのかもよく分かりませんが、
近所に住んでいたらなんとなく通ってしまいそうな、居心地の良い感じのお店でした。

ロイヤルミルクティーを戴いたんだったかな。
寒かったのでぬくもったのがありがたかった。

その後、再び珈路詩さんに寄る。
もうボチボチ駅前まで戻ってゴハンを食べてしまわないとならない時間が近づいてたけども、
行きがけに色々と教えてもらったご縁もあるので、もう少しだけ……。



……。



……うーむ、やっぱりつかまってしまったぞ。

次にどこそこに行きたい、やっぱ道東いいですよね、
知床はまだ行ってない、
トドワラに行ってみたい、
開陽台へはどうやって行きましょうかね……。

そんな話と、次の旅のプランでひとしきり盛り上がり、
なんか知らんが奥から引っ張り出してきて下さった
道東の大きな地図を戴いてしまいました……。
なんなんだ。

そう、函館と知床はオイサンのまだ行ってない二大地域。
そしてトドワラ・開陽台は宿題として取ってある、
行きにくい二大スポット。
どちらも人力でない自前の移動手段がないと難しい場所なのよね……。

まあ開陽台の方は、中標津の市街から16km程度なので、
昔から「いつか歩いて!」と思ってますが。
今ならジョギング感覚で、天気と気候さえ許せばイケてしまうと思っている。

  ▼野付半島・トドワラ [ 野付半島ネイチャーセンター ]
  http://www.aurens.or.jp/~todowara/

  ▼開陽台 [ 中標津町 ]
  http://www.nakashibetsu.jp/pc/sightseeing.html

イタレリツクセリ具合にお礼を申し述べ、
次また釧路に来た時も必ず寄ろうと心に誓って、
もうすっかり日の落ちて暗くなった釧路のまちを、再び駅を目指して歩きます。

……しかしさすがに、いい加減くたびれておってですね。
うまい具合にタクシーが通りがかったら捕まえてしまおう、
暗いし、寒いし、道は危ないし……
と、若干弱っておったんだけども。

さすが、試される大地さん。
こういう時に限ってオイサンを試してかかってきやがります。
全ッ然通りがからねえでやんのな。
車は結構走ってんのにな。
JRの駅まで行きゃあもう、掃いて捨てるほどタクシーさん待ち構えてらっしゃるのに。
そうこう思いを巡らせるうちにオイサンの小さな体はJR釧路駅まで到着。
くそう、普通に歩いちゃったじゃないかよ。

  ▼LCCの翼が吹かせる風は。
  しかしね、珈路詩のご主人とお話してて思いますけども、
  釧路って、ヒコーキ羽田と日に4便しか往復がないのね。
  お値段もやっぱりそこそこ致しますし。フツーに買ったら片道三万円超ですよ。
  近年ではLCC、ロー・コスト・キャリアなんていう、
  いわゆる格安航空会社なんてものも台頭しておりまして、
  これだと関空 ⇔ 札幌間が一万円もしないんだそうでございます。

  関東からだと成田就航便しか、今のところないらしいんですけども。
  詳しく知りたい方は自分でちゃんと調べてみて下さい。オイサンもよう知らん。

  デそういう交通手段が新たに現れることで何が起こるかというと、
  これは海外でのお話ですが、例えばフランスだったかスペインだったかでは、
  それまでは遠くて高くてオイソレと行くことの出来なかった地域にLCCが就航することで
  アクセスが容易になり、
  その地域の、値打ちというか、存在価値がグッと上がったのだそうです。
  人が多く行き来するようになり、
  別荘地・観光地として新たに開拓がすすんで経済的にも発展がもたらされた。

  それまでだって行けないわけではなかった場所が、
  運賃が安くなることでガラリと風向きが変わる。
  ……釧路とかね。網走とか、旭川とか。
  札幌以外の北海道の都市にも、もっともっと、そういう風が吹けばいいのに。
  そんな風に、別に地元民でもないのにワリと切実に考えるオイサンです。

あと一軒、最終日のゴハンは、今回はここで食べようと考えていたお店に足をむけます。
イヤ、こちらも全然なんてことねえ、
地元の定食屋さんなんですよ。
ただの。



■食堂むらかみ



駅前からちょっとだけ離れた、
雑居ビルみたいな中にある古びた定食屋さん。
ていうか、その室来なんかは全然予備知識なしに行ったんだけど、
えらい場末の酒場ちっくで若干ビビった。
もしかしたら夜は普通に飲み屋さんだったのかもしれない。

けど、時間がまだ宵の口だったこともあってかお客はオイサン一人。

お店は、おばあさん一人。
テレビで流れている、未だ続いているらしい東京近郊の雪のニュースを見て、
特段感想のあるようでもないらしく、眉ひとつ動かさずに
なんだか小さなストーブみたいに座っていらした。

……なんだかいいなあ。

中くらいの石油ストーブがカンカンと赤くなっていて、
漫画ライブラリーも実に中途半端な品ぞろえ。
おお、『男塾』があるぞ。
これ読みながら食べよう。
天挑五輪大武會編か……。
どのへんだったかな。

R0057445 R0057451

メニューは色々豊富だったけど無難に焼きサバを注文。
謎の「カツフライ定食」が気になったが……か、カツを更に揚げるのか?
なんというか、言ってしまえば
ちょっと小汚い、普通に美味しい定食屋さんです。

不潔とまではいかない絶妙な小汚さ、うらぶれた感じ、
そんなものに惹かれるものを感じることが出来るなら行ってみてソンのないお店です。
マんなこと言ったってね。
別に、わざわざ釧路くんだりまで来てそんな雰囲気味わわなくたって、
多分ね、アレですよ。
あなたの家の最寄駅の近くにも、ちょっと探せば似たような雰囲気のお店、ありますよ。

ホラ、今
「あ、あの店はもしかして雰囲気近いのかな?」
と思ったそのお店。
多分それで正解です。
いっぺん行ってみるといいや。

じゃーねおばちゃん。
美味しかったよ。



■あの子は可愛い古書屋の娘。



サテ、あとはいよいよ空港へ向かうだけだ。
うーむ、長かった。
長いようで短かったけど、やっぱりプラス一日とは長いモンだな。

いずれにしたって旅のお終いに名残は尽きないので、後ろ髪をひかれる思いで、
またJR釧路駅の構内を通り抜ける……あ、そうそう。
あの古本屋でも覗いて行くか。

R0057459

帰る道々読む漫画として、放置してあった『バキ』の最終巻を購入。
さて、帰るかー。



……。




…………。





………………。





……だめだ
どうしてもスルー出来ん!! 聞こう!
あの! ちょっとお尋ねしたいのですが!!!


  「はい?」


あのお嬢さんはどうしてあそこに腰かけてらっしゃるんでしょう??!!










↓このお嬢さん。









R0057461










  「さあ……」








「さあ」、いただきました!







  「なんか、拾ってきて、そのまま飾ってあるみたいです。
   気になるお客さんも、いるみたいなんですけど」





で  す  よ  ね  !
写真撮っていいですか!!


  「構いません……けど、
   右足がもげてるので……上の方だけにした方がいいと思います


なにその言い方、こわい!!!

……まあ、そのお言葉に従ってご覧の通り、お写真は上半身だけなのですけど。
このお言葉、二通りの取り方があって、
「なにかあなたにも悪い影響があるかもしれないから、
 悪いところは写らないようにした方が良いかも知れない」
という私への警告の意味と、
「良くないところが写るのは彼女が気の毒だから、
 きれいな所だけ撮って上げて」
という、彼女への思いやりと。

……どっちの意味だったのかは……ちょっと分かりませんでした。
お店の方も、少し不思議な雰囲気をまとった方だったんで。
まあいずれにしたって、とても趣の深いお話です。
何だかちょっと嬉しかった。



■Closing



あとは本当に、ホテルに預けた荷物を引き取って空港へ向かうだけ。
少し早目の車に乗って、
向かう道々見上げた三日月はチラリと鋭く、
銀色の光を投げかけていたのでした。

マそんな感じで。
飛行機が、最終便にも関わらず朝からの遅延をそのまま引きずって
フライトが30分遅れた以外はこれといったトラブルもなく、
あんなことがあったせいで、
いつもはもっと空港でモッタラモッタラと出続ける帰りたくないオーラも少なめで。
送迎デッキから、冷たい空気を思い切り吸って帰ってまいりました。

一日長く北の大地に足止めされてしまう理由を感じるほどの出来事が
起こったようには、あんまり、感じなかったケドも……
もし、それがあるとするならば、
珈路詩で聞いた幾つかのお話や、戴いた地図に記された何気ない目印が、
また五年、十年先の自分におかしな具合に繋がっていたりするんでしょう。

ああ、あの時関東に雪が降らなければ。
こんな自分には出会えなかった。



……なんて、都合良く面白いコトが起これば良いですな。
さーて。



今回も色々宿題を残してしまった。
次回はどこになるのやら。
阿寒・トドワラ・ナカシベツ。
中州・すすきの・ニューヨーク。

あ、そうそう。

帰りのヒコーキん中で、隣になったオネーチャンがずーっと
ハンディ日本国憲法みたいなん読んでてちょっとコワかったです。


R0057486


それではまた、北の大地でお会いしましょう。
北海道旅行・其の十八、釧路・摩周湖の巻の2、これにて閉幕。

オイサンでした。



 

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