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2013年2月27日 (水)

■サヨナラにこんにちわ -更新第844回-

陽気に腹つづみを打って窓辺の小鳥とセッション中のヒロさんに、
嫉妬に狂った夏目が渾身の腹パンチをお見舞いするもけろっと受け止められ、
それどころかズブズブと取り込まれてそのまま行方不明になる
ほのぼの日常系アニメの薄い本ください。


  うふふふふ♪ 沙ー英ー♪ ←満腹


……。


こんなこと書くから、いつまで経っても
胸を張ってひだまりクラスタの集まりに参加出来ないのだ……。

P2240241

あ、どうもこんばんわ。
ほのぼの日常系アニメを見るのに命をかけるアラフォー、オイサンです。
それくらいしか楽しみがないんじゃよヨボヨボ。
ボクは、萌えアニメしか楽しみのない、情熱のない老人よボォーイ……。

マそんなことはおいといて。
相変わらず寒いですね。

もう今期に入って2カ月が経過しようとしておりますが、
何故か今頃になって、
前期の『ひだまりスケッチ×ハニカム』のOP『おーぷん☆きゃんばす』と、
『ガールズ&パンツァー』のOP『DreamRiser』の感想を書き残しておこうとするここは、
憂き世の時の流れからしっとりと取り残される夢幻の深淵
「ゆび先はもう一つの心臓」。

皆様に愛されて、丸7年が過ぎようとしています。
て言うかすぎました。
忘れてたわ。



■Dream Riser!



『ガルパン』の本編そのものをさほど面白いと思っているワケでないことは、
昨年末の総括のところで書いたままなんだけども。

でもその辺の限界点は、すなわち1クールであることの限界でもあるような気がいたしますね。
もっと1クールに特化した戦い方・作品づくりってのはあると思いますけど、
それを選んだら選んだで昨今のアニメビジネスにおいて「勝つ」ことを諦めることになるとか、
作品の根本にある表現したいことを諦めることになるとか、
そういう矛盾と、今度は戦わないといけなくなるように思われる。

  そーゆー事情の影が落ちて
  生き生きした赤色の作戦的な悲劇が生まれたりするんでしょう。
  くわばらくわばら。
  まあそれは別のお話だけど。

そんな中でも『ガルパン』は、
戦車に関するメカ描写であったり、戦い方の知識やその他うんちくなど、
「戦車への溢れんばかりの愛」を余すところなく表現することで
「……なんかしんねえけど、戦車って面白そうだぞ」と
アホなオッサンどものハートを上手にコチョコチョすることに成功して、
ロケ先の大洗をはじめとする協力各所を巻き込んだ還元作戦に成功しているご様子で、
無償の、盲目の「愛」というものは、嗚呼斯くも素晴らしいものであるなあと
カンタンすることしきりであります。
お見事。

  作品というものの、一つの価値のありどころを見事に示したなあと思います。
  すごいっす。

そんな色々素晴らしい『ガルパン』ですけれども、
オイサン的にはもう何よりもOP主題歌であった『DreamRiser』がまあどうにも素晴らしい。




歌い手Chouchoさんと作詞家こだまさおりのタッグと言えば、
以前こちらのブログでもプチ絶賛した『氷菓』のOP「やさしさの理由」も同じで、
どうやらオイサンかなりやられているご様子です。

  作・編曲もすごく良さに貢献しているはずなんですけども、
  ごめんなさい、
  オイサンにはその良さに言及出来るだけの音楽的知識がない。
  スピード感や透明感という点において、すごく大きな役割を果たしているはずです。

アニメのOPって、番組で流れる部分は実際に出来が良かったり繰り返し聞いたりすることもあって
満足感が高かったりするんだけども、
案外フルで聞くと、後半はなんかイメージとぴったり来なくて
あー……、みたいな気分になることがワリと頻繁に起こります。

  ……オイサンだけですかね? 皆さんそう言う経験ございません?
  ……なに?
  『るろうに剣心』のOP?
  まだそんなことを言っとるのか、いい加減おとなになりたまえよ。

それがこの曲に関しては……あとでご紹介する「おーぷん★きゃんばす」もそうなんですけど……
2番が素晴らしい。
1番もいいけど、2番がそれを受けてぐんぐん加速していく感じがたまらなくイイワケです。
歌い手さんノリノリです。
しかしこのChouchoさんという歌い手さんは、
髪の毛みたいな声をしているくせに、
その声の芯の強さとそれを支える土台の動かなさたるやすごいですね。
イヤ本当の力は生で聞いてみないとCDじゃあ分からないのでしょうけども。
腹の底から出た髪の毛の太さの音が、揺らぐことなく弾け出している。
そんな印象を受けるのです。

歌詞がまた、すごくてね。
2番のサビ、


  ♪ 加速度を上げて! 雲をつきぬけて!
     誰も知らない、進化形の「今」!!



ってのはもう圧巻です。
すごいスピード感。
目にもとまらないとはこのことで、
そしてそのことをここまで表現しきった言葉はついぞ読んだことがない。
まあそもそもの読書量も少ないオイサンですけど。

変化する自分を表した、連続するプラスの二次曲線、
その瞬間瞬間の自分をサンプリングして観測しようとしても
し終えたときにもう自分はそこにいない、
その瞬間の自分以外、他の誰にも観測できないどんどん上昇していく自分の変化を
実感してる感じが、イケイケのメロディと、
のどを振り絞ってる歌い手さんのテンションと相まってものすごい伝わってくる。

加速度っていうことばに2次曲線のイメージを預けて、
それと雲を並べることでグングン空を上っていく絵がもう、放っといても浮かんでくる。
戦車なのに、空飛んじゃった感がハンパない。
サビに入る直前のBメロのお尻、


  ♪ 明日を変えてゆくの 過去最高にドキドキしてる……!


っていう前フリと、短い間奏のタメも周到。

  この2番を初めて聴いたとき、ワリと真面目に
  「あ、多分このマンガ、後半で戦車に羽根生やして空飛ばす気だな」
  と思ってしまった……。
  せっかく空母に乗ってることですしね。
  さすがにそんなことはなかったけど。
  あとどうでもいいけど、あの学園艦、変形して人型になって
  右手でぶん殴ればいいのに。

まあ、そんなことで。
曲、歌詞、歌い手と、三拍子一体になった
ものすごいパワーに満ちた一曲でございますことよ。

いやあー……、最近のアニメは、曲に恵まれとるなー。
ここ数年、そのことはとみに感じる。
90年代のアニソン砂漠の時代に比べると、本当に恵まれてると思うわ。

  ……その辺の状況を一転させたのは、やっぱ『エヴァ』なんだろうなあ。
  良きにつけ悪しきにつけ、
  「アニメは金になる、かければそれなりにリターンが見込める」
  と世の中に思わせて、お金を出させ手間をかけさせるように向かわせた、
  あの作品の功績は大きいんだなあ、と思う。

……なに?
『るろうに剣心』?
くどいね君も。

マ実際のところ、『るろ剣』は『エヴァ』以降なんだけど、
放映から本ブレイクまでは間がありましたからね。

  今ちょっと、たまたピカソに関する本を読んでいたりするのですが、
  ピカソという人は画才はもちろんのこと
  ビジネスとしての才能にも長けていたというか、
  大層したたかな人だったようですね。
  自分を高く売り込むこと、売れる絵を描くこと、仕組みを作ることに
  非常に情熱を注いだ人物なのだそうな。

    て言うとすごい真面目で誠実な人物なのかと思われそうですが、
    女性関係ではものっすごい残酷な人だったらしい、
    ということも、誤解のないように付け加えておこう。
    その辺は非常にエゲツないです。
    芸術性が高いことと、人間として対外的に誠実であるかどうかというのは
    全く無関係なんだな、ということがよくわかる。

  芸術、もっというと文化や表現というものを換金するにはどうすればいいか?
  またそれが換金されることで文化に如何に寄与されるか?
  という面において、この二つの話はわりと関連があることなのかも知れんなあと
  思ったりします。



■Hello,Good-bye



さて次は『おーぷん☆きゃんばす』……にいく前に、
大橋歩夕さんのアルバム「ふぁんたぢっく」から「Hello, Good-bye」を。
由あってTポイントカードをこさえてしまったのですが、
そのついでで大橋さんのアルバムを借りてみた。

エイラのふてくされ芝居がとても好きだったので、
どんな歌を歌う人なのか興味があった。

まあ……不思議な人ですね。
皆こんなモンなのかも知れないけど。
なんだろ。
歌、やりたいのかなあ。



どういうコンセプトなのか今ヒトツ伝わってこないアルバムだったけど、
この曲だけ飛び抜けて印象に残った。
歌詞にはっきりしたストーリーやイメージがあるわけではないんだけど、
大橋さんのちょっと中性的な声とアンニュイなメロディが淡く世界を包み込んで
気がつくとそのアンニュイさに飲み込まれてるという、
力強くはないけど、蝕まれる歌だった。

強いて言えば、
聞き手がいま立っているどんな場所、どんな風景にもなじむ歌で、
すごく視覚的に刺激を残す歌だった。

いつの間にか、自分の目が、歌の主人公の目になってる、
そんな感覚を味わった。
歌詞が具体的でない分、そういうことが引き起こせるんだろうな。



■おーぷん☆きゃんばす



いまさら『ひだまりスケッチ』4期の話をしますけど、
『ロボティクスノーツ』さんが余計なことしてくれたおかげで
#6を録り損じてエラいメに遭うたオイサンです。
おかげで二人の友人にエラいお手間を取らせてしまった。
面目もカタジケもない。

よーするに、『ロボティクスノーツ』に時間変更があって『ひだまり』と時間がかぶり、
結果『ひだまり』を録り損なってしまって
録画してそうな近場の知り合いに焼いてもらった、と
そういうお話です。

しかしまあ、『ハニカム』は気合い入ってましたな。
三期の抜けっぷりがウソのようです。
だてに歯を剥き出しにしてない感じです。

  ※「はにかむ」には「歯を剥き出しにする」という意味もあるそうです。
   ウラはとってないけどそうらしい。

そうして人からお借りしてまで見た#6はもう、
……あんまりこういう言葉を使うのは好きではないのですけど、
まさに「神回」でした。特にAパート。

  ちまたで評判の良かったBパート……
  ヒロさんが進路で悩んで、沙英さんと吉野屋先生に救われる話の方は、
  まあ、良い話になることは予想がついたわけですよ。
  そもそも原作からしてイイ話・泣ける話だし。
  けどもAパートの、あの……ほんと何でもない様な話を……
  あそこまでぴっちり見応えのある様に作るというのはすごいと思う。
  前にもちょっと書いた、OVAの『×☆☆☆特別編』が至高と考えるオイサンですが、
  ある面においてはそれもヒョイッと越えてきたナーという感じ。

  お話の上で原点に帰りながらもゆのっちが宮ちゃんを上回るという発展性があって、
  絵も、動きも、音楽も、やりすぎず抜きすぎない、
  「これぞ『ひだまりスケッチ』!」という雰囲気を楽しむために
  ベストな比重を決めてきたんじゃないかと。
  あくまでオイサンのさじ加減ですが、そう感じました。
  願わくば、1期であった実写挿入を、どこかでガツンと挟んで欲しかったですけどね。

すげかった。
あとは夏目大活躍の水泳回とクリスマス回は印象深かった。
いやあ。
さすがに、ああも劇的な経緯(※)を経て制作の決まった作品は
スタッフの気合いも違うってことなのでしょうか。
それとも、オイサンの勝手な思いこみなのでしょうか。
「俺たちはずっと変わらない気合いでやってるよ!!」
と気をワルくしたスタッフさん、おられましたら申し訳ありません。
でも第4期、すっげえおもしろかったです。
間違いなく過去最高。
それも色々蓄積があってのことですが。
ありがとうございます。

  ※第4期は、
   『ひだまり王決定戦』という『ひだまりスケッチ』関連のクイズイベントで
   「優勝者は主催者(まあ制作側ですわ)に自分の願いを突きつけられる……
    実際叶えられるかどうかは別として!」
   という賞品を手にした優勝者が
   「4期つくってー」
   と言ったことから……うそか誠か、制作に向けて動き出したそうな。
   神懸かったイベントだったらしいですからね、『ひだまり王決定戦』。
   オイサンはイロモノイベントだと思って行かなかったのが悔やまれます。

全体的にお風呂シーンが多いとか、ちょい色っぽいせりふが多いとか、
サービス過多のきらいもあったが、それは原作由来か。
そうは言っても所詮『ひだまり』ですからね。
エロいとかサービスとかとは縁遠い感じではありましたが。

  けど、最近『ひだまり』周りの公式カットやらで
  チョイチョイお色気風味のものが見え隠れするのは気になるな。
  あれはウメスがやりたくてやってるのか、お上からの要求なのか、
  ウメスが特段やりたくもやりたくなくもないんだけど
  望まれていると思ってサービスでやっているのか。
  ……或いは、女性からみたらただのなんでもない
  (若干お上品さに欠けるだけの)振る舞いを描いただけで、
  オッサンがそれを勝手にえろセンサーで受容してしまっているだけなのか。
  好きでやってるならいいんですけど、
  対外的な理由なら無理しなくて全然いいんですけどね。


 ▼おーぷん★きゃんばす

デ、その主題歌の「おーぷん☆きゃんばす」なんですけど。
面白いなあと思ってワリとよく聞いてます。

正直な話、全体を通して聴くとちょっとサービス過多で、
そのクドさにしんどいところもある類の歌……ではある。
ちょっと肩にチカラ入ってるというか。

1番はワリとユルく、
アニメの主題歌主題歌してふわっとしたところはあるんだけども
2番からのテンションの上がり具合が急峻で、
頭がぐるぐるしてきてしまいます。

  作詞・作曲はニコニコ動画系のZAQさんという方らしいんだけど、
  この若干クドめのサービス精神はニコニコ文化のものなのだろうか。

作品本編の話に戻りますが、
『ひだまりスケッチ』って、
自分の感覚だと「ウチワうけ」性向のやや強い作品に思える。
ウチワというと語弊があるかも知れないが、
没入度が高い、というか、受け手に高い没入性能を求められる、というか。
そしてファンの間でその感覚が共有されて繋がり合ってる感がある。

人がある作品のファンになるには、
その作品からある一定以上の強い刺激を受け取れなければならない
(その作品に、受けて自ら強い魅力・価値を見出せなければならない)と思うのだけど、
『ひだまり』に関してはその刺激の閾値が、ほかの作品よりも高い。

  まあこの辺の、「好きなだけの人」と「ファン」の境目は
  定量的でないから難しいんだけど。
  単純におカネを払う人っていうのとはまた違って、
  常に応援し続けている人、
  情報にアンテナを張っててその作品があることが状態化している人、
  みたいなことで。
  よーするに、『けいおん』でたとえるなら
  五年後十年後でもまだあずにゃんぺろぺろしてて、
  イベントやるよっていったら集まってくる人たちを(ここでは)ファンと呼びます、
  みたいなことです。

一時的に受け入れ、好み、楽しむ人は多いけど、ファンはすごく多いわけではない。
けれどもファン一人一人はより多くの刺激を受けているため、
一個体のパワーはほかの作品の一般的なファンよりも強い……
そんな感じ。
少数精鋭というと若干の語弊があるか。

沼にたとえるなら(なぜ沼だ)、
広くて大きめで、足をつけるくらいは誰でも気軽に出来るんだけど、
中心部に近付くと一瞬で足を取られるくらい突然深みの増すかわいいドロ沼。
且つ、外縁から中心までの距離がちょっと遠い、みたいな感じです。

  それでも、いわゆる「信者」というほどキワまってないところが救いなんだけど。
  右傾化は……そんなにしない感じ……だと……思うのだが……
  どうだろう。
  心の内では右傾化してるんだけど表に出ないだけかも知れぬ。
  それを右傾と言うかはワカランが。

  もっと広く理解・共感のされやすい感情のゲタのはかせ方をして、
  音楽っていうわかりやすさで味付けをしたのが
  『けいおん!』みたいなものなのだろう。
  その分、支援者ひとりひとりの熱量は若干あっさり風味になるけど、
  人数はたくさん集まるので結果トータルの熱量は大きくなった、
  みたいな感じで。
  いや、『けいおん!』にだって熱狂的なファンは大勢おられましょうけど、

  なんだろうね、『ひだまり』でファンを名乗ってる人らって、
  ほぼ全員に近いところがその熱狂性を持ってるように……見えるのだわ。
  「高い閾値」を越えた者たちなので。
  でなけりゃ、『けいおん!』を大幅に下回るであろうファン
  (すなわち購入者だ)の絶対数で、
  これだけの期間、熱を維持し続けることは難しいんじゃないかと思う。

デ、新しい人が入ってきても、
『ひだまり』が支配する空間は広がらず、密度が上がる。
ファンの輪は広がらない。ぎゅっと詰め込まれる。
「新たに濃さの増した内輪ウケ」になるだけで、外に向けては広がらない。

話を『おーぷん☆きゃんばす』に戻すと、
その『ひだまりスケッチ』のウチワ受け特性を、
期せずして上手に表してる歌だと感じた次第。

1番は、ワリとふつうに主題歌主題歌していておとなしいんだけど、
2番のテンションは、
いきなりここから入ったらとても気持ちが追いつかない高さがあり、
1番を聴いてることでどうにか階段2段遅れぐらいでついていけて、
Bメロの終わりあたりで、
上の踊り場で待ってる六人+αに手を差し伸べられて引っ張り上げてもらって
ようやく追いつける。
1番を聴いて気持ちの下支えが出来ていることを前提に、
2番にノレる、2番がイイと思える歌だなあと思った。

  そういう仕掛けを意識しているのか偶然なのかは分からないけど。
  気持ちの流れが計算されてデザインされている歌だと思うのです。

ところで、
ひだまり荘の六人は、学校などひだまり荘の外の生活でも結構な割合で
アパート内のカンケイを引きずってしまっているんじゃないかと思う
(作中ではひだまり荘に関係のない活動、
たとえば各住人が一人でアパート外の人間と関わる場面などは原則描かれないので
そう見えるだけかも)のだけど、
その「ひだまり荘のウチワ感」が2番にすごく現れている。

Bメロ末~サビ以降の歌詞から、
6人で一つの作品を作ろうとしている画が浮かんでくる。

  ♪ ☆☆☆(ほしみっつ)以上の感性で!
   ♪ 先生たちのドギモを抜いてやるのだ
    ♪ 奇跡のコラボレーション


  ほくそ笑むゆのっちの声とか。
  すごく勢いづいて、あまりよろしくない意味で調子に乗った気配がある。

根拠のない勢いで、6人がこぞって一つの作品を手がける、
それは6人のパワーの結集ともいえるけど……
そうして出来上がるモノというのは実は案外大したものじゃなく
(『たまゆら』の四人展的なアレ)、
それを見せられた先生たちの「(うわーやっちゃったなー)」という
心のため息が聞こえてくるようで。
本人たちは「やったった」的な顔をしてるとおもうんだけど、
あとあと黒歴史に近いモノになっていくというか。

  基本的にオイサンは、未熟な者同士の「コラボレーション」なんて
  耳あたりの良い言い訳で、逃げに終始する場合が少なくないと思っている。
  ある程度以上に完成度を持った者同士でないと、
  コラボレーションに大した結果は期待できない。
  もちろん、ぶつけ合うことで新しく生まれてくるものはあると思うので
  作品の完成度以前にそれを期待して、
  次回以降の成果に繋げるという意味では発展的であると思う。

  先生としてはそういう部分を見つけてそこにだけ丸を付けて上げて、
  「こことそことあそこが、どうしてこうなったのかよく考えてみなさい」
  と言って上げることが一番だと思う。

なんだか期せずして、
その「ひだまり荘のウチワ感」と「ひだまらーのウチワ感」が、
妙にシンクロして感じられる歌だなあ、と
ウチワの中に居る者として感じた次第。

まウチワとは言っても、
ひだまり荘の面々にしろ、『ひだまりスケッチ』とそのファンの関係にしろ、
ウチワはウチワなんだけど
「あいつら仲間内でぎゃーぎゃー盛り上がって気持ち悪い」
という方向よりも、
「何よアンタたち楽しそうじゃないのあたしもちょっと混ぜなさいよ」
と思わせるエネルギーの方が高いんじゃないかと思えることで。
かつ来る者を拒まない世界になってることが救いだなあと思う。
古参みたいな人たちがでかい顔をしないというか、
「おまえら新参は甘い」みたいな言説が存在し得ないというか。

  『ガールズ&パンツァー』周りで起こっていた、
  古くからのミリタリーにこだわりを持った人たちが新しく入ってくる人たちに文句をつけ、
  それを遠巻きに冷たい目で見てる人たちがいる、
  という現象を見るにつけ
  あまりそういうことは起こっていないっぽいなと思う。
  そういう、昔ながらのこだわりを大事にすることも大事だとは思うけどね。

この辺は所詮、内側からしか見られていないオイサンの感想なんだけど。
にしても、「芸術」を


  ♪ おいしい、たのしい、おもしろい ♪ 


と歌いきったことには素直に感動した。
ああ、この人は今、モノを作ったり語ったり、
美しくあろうとすることが本当に楽しいんだろうなあ、というのが伝わってくる。
ひだまり荘の面々も含めてね。

けどこのフレーズ、検索するとアホみたいにヒットするのね。
色んなところで使われてるんだな。
それがどうだって言うんじゃないですよ。
このフレーズを芸術に対して当てはめたってことが大事なので。



■Closing



マそんなことで。
ところで、PSVitaの値下げが発表されて、
ここ数週間ばかりずっと今買うかー、買うまいかーとウロウロしておったオイサンは
なんとなく大勝利気分です。
別に勝ってないけど。

  ……けど、アレやね。
  このタイミングで「ヒャッホゥ読み勝った買うなら今だー!」
  って飛びつくのも、
  ソニー・コンピュータエンタテインメントの思うツボみたいで癪に障りますね。
  ソニー・コンピュータエンタテインメント。
  もーちょっと焦らしたろ。
  あまのじゃくか俺は。

こういうとき、
ワリと最近お買い上げになった方とか、
最近でなくても前もってお買い上げになっていた方なんかは
やっぱりどうしても損した気分になる様で、
泣き言・恨み言を散見するワケですがマそれも致し方なしかなあ、と思います。

それよりも、そういう恨み辛みに対して
「あなた方は欲しいときに買えたんだからそれはハッピー」とか
「買ってから今まで遊べた時間があるんだからラッキー」とか、
マこれもまたワカラナイではないポジティブ理屈で丸め込もうとする
前向き解釈を精力的に発射する勢力がそこそこおられまして、
それに関しては
「ナンかそれは違うんじゃないか」というか、
「そういう話じゃないだろ」と思うオイサンでもあります。

むしろそういう意見……意見じゃないな、
意見そのものは全然イイんだけど、
他者をそういうハピネスに丸め込もうとする行為が野暮であるように思える。

  またメンドクサイこと言い出したな。
  まあしゃあねえ。そう思うんだもの。

損をしたと思って欲しくないのか、
或いは『そんな悲観することないよ』」と救って上げたいのか。
分かんないですけど。

基本的に同じモノを買うのに
(同じモノだと思うけど、スペックダウンはしてたりするかも知らん。
ちゃんと調べてないや)、
この不景気下で随分多くお金を出さされたそのかなしみは、
食らってそう感じた人は、やはり表明してしかるべきだと思うのです。
べつにいいじゃんね。
「くそう!」ってかなしむのは。

……まあ、考えなしに文句言うのも短絡的だとは思いますよ。
それこそ、それまでの時間とかね、色んな要素を加味せず
ただ「お金たくさん取られた!」ってコトだけを見て悔しがるのは
(お前どっちの味方なんだ)。
「トキメキ賃」はあると思いますもの。

けど多分、その辺は承知の上で言ってるんだろうなーと思うんですよね。
言ってる人は。
お祭りだから。
それはそれでなおタチが悪いのかも知れんか。

  でもどうだろう、
  「様々な要素を加味した上でプラマイ勘定してマイナスだったから言ってる」
  と考えればそれは真っ当である気がしないでもないな。
  その辺は定量化出来る要素じゃないのでマチマチではあるか。

ハピネス勢も、相手が分かって言ってるの分かってて
ハピネス戦争を仕掛けてるのかも知れませんけどね。
マそれに、

2万円で買おうが3万円で買おうが
手に入れた時にそのモノに感じるトキメキは変わらんけどな!!

  そもそもPSVitaがリリースされてから今現在までに
  そんなにときめける要素があったんかと言われたらそれはそれでギモゲフンゲフンヌ

なので、「差損=トキメキ賃」説も、
オイサン自身は納得出来るけど視点を引いて考えると
そう一般化出来るモンでもないんだろうなー、と……
自己論破にも余念のないオイサンです。
ホントめんどくせえな俺は。

  ゲンカショーキャクとかいう理屈もありますが、
  1年で1/3の目減りは……あー、でもゲーム機の寿命3年説だとしたら
  (最近はサイクルもっと長いけど)1/3ずつ減っていってもいいのか。
  けどイマドキのサイクルだと5年6年かしら。
  長くなったなあ。

別に、「早くに手に入れたからおカネを多く出さないといけない」
って理屈は、買う側としては普遍的なモンでもないですしね。
作る・売る側としては、今の世の中の仕組み下では理屈なんですけどね。

だもんで、
せっかく芽生えたかなしみは、ねえ。
出しとけ出しとけ。
と、思う。
イカンともし難え。
やられた! と思ったら、思っとけばいいし言っとけばいいと思いますよ。
フラレ気分でロケンローですよそんなもん。
フラレ気分はロケンローしてナンボです。

  そういうかなしみをしみじみとシャウトしてこそ、
  なんつうんですか、
  ホレ、
  アレだ。
  侘び寂びとか。
  心の透き間に生まれた言葉にもし難いすきま風みたいなものが
  味わい深いものとして残っていくのですよ。
  なんでも「イイね!」すりゃ良いってモンじゃない。
  お前はザッカーバーグか! ← SNS時代のツッコミ

せっかくロケンローしてるのを、腑に落ちないポジティブシンキングで、
「その方がポジティブだから!」っていう流行りと字面でおさえつけても
ストレスになっちゃいますしね。
はばかることなく、言っていいんだと思いますよ。
「なんで日本人は文句言わないんだ」的なことも、
この辺から始まってるんじゃないかと思いますね。
ワリとね。

マあまりに本気でお店や会社にからむのはどうかと思いますし、
強く思い過ぎるとまたそれはそれで
「真っ当なはずの自分の思いが叶わないのはひどく理不尽だ!」
とか思えてしまって暴力的になったりしかねないので、
その辺はホドホド、丁度いい匙加減でお願い致します。
言霊の力は侮れませんでな。

……実際んトコ、様々の解釈を駆使すればその差損を
純然たる「損」でなくすことも出来るのでしょうが、
その「『損した』と思いたい」という酔いに、モ一つカワいらしさに欠く「正論」
(……と言えるほどスジの通った話でもないと思うけど。どっちもどっちだ)で
蓋をしなくてもいーのにね、と思ったりします。
野暮ってもんでしょ。
その人のかなしみは、その人のものだよ。

  ……うん、別に「正論」ではないよなあ。
  「ええい鬱陶しいガタガタ抜かすな」っていう成分は気分的には分かるけど、
  理屈の成分は、正論よりはヘリクツに近い気がする……どちらかといえば。
  まあこれは感覚の問題だけど。
  ハピネス論をぶつけてる人たちは、
  彼らの発する(もしかすると自分たちにとっても腑に落ちてしまいかねない負の理屈に)
  自分が引きずられるのがイヤなのかも知れんな。
  それはあるかな。
  俺までへこむからおまえ黙れ説。
  ああ……あるかもなあ。


マ立場はいろいろかもですが、オイサンは


「ああそうだね、損しちゃったねえ。
 憎いねえ、SCEが。ひどいコトするよねえ。

 でもイイじゃん、
また買えば



って、言って上げたい。
イミわかんねえと思うけど、たぶんコレ↑は合ってると思う。
自分でもわかんねえ。

いいんだよ。

あなた方は、確かに損をしてしまった。
残念! バーカバーカ!
でも良かったじゃん損出来て。
「ぐわあ損した!」って言えて。
忸怩たるかなしみを得た。
それって快感だろ?

マそんな感じです。
人間って、やっぱこう、そういうトコかわいいよなあ、
と思うオイサンとしては。




それを踏まえて。




PSVita、安くなってくれたんで買おうかなと思います。
『デモンゲイズ』面白そうなんでね。
あれ、なんだろ?
底意地悪い人みたいだなこれじゃあ。
そういうつもりはないんだが。いやホントに。

マそんな感じでヒトツ。
こんな感じで、8年目もゴソゴソまいります。

オイサンでした。




 

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コメント

■JKPさん
 
言ってしまえば、主人公の声優もだな……。
ありがとうございます。
この調子でがんばります(なにをだ)。

投稿: ikas2nd | 2013年3月13日 (水) 22時02分

>『るろうに剣心』のOP?
>まだそんなことを言っとるのか、いい加減おとなになりたまえよ。


何を言っているんだ、オイサン!!
『るろうに剣心』はOPだけじゃない。
EDもだ!!!

8年目突入おめでとうございますです。

投稿: JKP | 2013年2月28日 (木) 23時34分

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