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2013年1月の10件の記事

2013年1月27日 (日)

■カミサマと夜空の手鏡~北海道旅行18・摩周編(3日目・2) -更新第838回-

オイサンです。
釧路~摩周旅行記2013、その三日目・最終日(?)の続きです。 

 
 
■Happenning in 釧路~羽ばたけない僕たちへ。



ここで一旦、時間を昨日の晩に戻します。
あの、謎のドッキリ別室晩ゴハンの時。
テレビの天気予報が言ってはいたんですよ。

 「明日の関東は雪になる見込みです。
  といっても恐らく北部のみで、南部は雨でしょう。
  『北部は雪、南部は雨』の見込みが50%、
  『北部は積もるくらいの雪、南部はちらつく雪』の見込みが40%。
  残る10%は、もしかすると、ひょっとすると、
  『北部も南部も、積もるほどの大雪』になるかも知れません」

だと。
雪という言葉を聞いたとき、ほんの一瞬だけ「あれ、やべえのかな」と思ったんですよ。
けど、「10%」ってのはちょっとな、と思ったんですよ。
「もしかすると、飛行機を一本くらい早めることも考えた方がいいのか?」
と考えはしたものの、雪はどうも朝~昼間に降って夜には止むという予測だったので
ここは慌てて動かないでおこうと、ある意味、冷静に思い直した。



  しかしまさか、その10%が来るとは。



湿原をあとにし、釧路へ向かう列車の中で
釧路空港の「本日のフライト・出発便」の様子を知って青くなる。

 第一便(朝):出発済み
 第二便:欠航
 第三便:欠航
 第四便:欠航
 
第五便:現地天候調査中 ←今ココ(オイサンが乗る予定)



……ほとんど全滅じゃないですかやだー!!


どうやら関東さん、北も南も関係なくどエラい雪。
マなんぼどエラいつったって北海道さんの雪とは比べるべくもないんだけど、
なにぶん不慣れなもんで、あっちやこっちで面倒ごとが起きてるご様子で、
上の釧路便の結構も、羽田のコンディションの問題ばかり。
どっちにしたって飛べてないことに変わりはないんだけど。

かといって今さら何の打つ手があるわけでもないまま汽車は釧路市街に到着。
本来であれば、三時間後に空港行きのバスに乗るまでは
付近の喫茶店にでも潜伏するはずだったのですが、
正直フライトの動向が気になってしまって気が気でない。

  アテにしていたどの店も開いてないし、一軒は目の前で閉まっちゃうし。
  ここにきて、急速にツキに見放され始めたような気分になる。

そんな祈るような気分もむなしく、
16時を回ったあたりで釧路空港のサイトの「現地天候調査中」の文字は、
あっさりと「欠航」に変わってしまいました。





つまり……





帰れませんでした。




JESUS……なんてこった……。
これは初めての経験だ。
冬の北海道はもう十回以上だけれど、雪の影響で、
それも北海道側の都合でなく関東側の都合で帰れない、なんてのは。
対策を打つチャンスがあったとすれば、
夕べのニュースを見た時点で、便を朝一番に振り返ることくらいだったけども、
あの時間でそれが出来たのかどうか……。

いずれにしても、あとのフェスティバル。
祭り。
そう、これは祭りだ。
素直に踊ろう。
踊らないと、きっと帰る算段もつかないんだ。

 ▼困ったときのマジカルダンシング

さあ、不測の事態です。
そんなとき遊んでばっかの37のオッサンが、果たして何を考え、
どういう行動を起こしたか?
そんなことを、ちょっと書き留めておこうかと思います。
マ晩メシのおかずにでもどうぞ。

このとき心配したことは、大きく以下の三つ。

 1)今日寝る場所の確保
 2)明日(以降?)帰るための算段
 3)職場への連絡


1)は……まあ当然ですやね。
こんな極寒の試される大地で、いかに寒さに強いオイサンとて野宿は出来ません。
ていうか野宿とかしたことないし。
こんだけワンサカ飛行機が欠航になれば帰宅難民が溢れて、
市街地のホテルなんかあっという間に一杯になってしまいそう……
とビビったオイサンでしたが、コレに関しては、
「あー……言われてみればその通り」という結末に落ち着きます。

2)もまあ……当然ですね。
果たして、今持っている航空券はどうなるのか?
帰りの便を得るにはどうすれば良いのか?
オイサンの持ってる券なんて、パック旅行の紙っぺらですんで、
尚のことどう扱っていいのか分かりません。
サテどうしたものか。

3)は……まあ、どうしようもない。
「すみません行かれません」としか言えないんですけども、
まあ事情の説明の仕方、言い方ってもんがございますんでね。
今回不幸中の幸いだったなあと思ったのが、
こっち(北海道)都合の欠航ではなく、あっち(関東方面)都合の欠航であったこと。
あっちが大雪で難儀を身を持って感じていてもらえれば、
「ああ、まあ、しゃあねえな」と、
多少は思ってもらいやすいんじゃないか、と。

こっちが大雪で向こうが晴れてたりしたら、
なんかこっちが一方的に無計画の無警戒で落ち度があるみたいにとられそうですが、
向こうにいる人間が不意打ちの大雪にやられてくれれば
事情も飲み込みやすいと言うものかなあ、と。
「羽田が大雪で欠航便が!」
っていう報道も、ガッツリやってくれますしね。
「釧路が大雪で!」って言われたって、
どれだけあっちのニュースに流れるかも分かったもんじゃない。

 ▼テムズ川でダンス

一番最初に考えたのが、「とにかく宿をとろう」ということでしたが、
それより先に「本当に欠航で確定なのか?」の確認をとることにした。
まずは順当にJALに電話をしたのだけれども、案の定大混雑でつながりやしない。
ふむ。

  このとき、同時に帰りの便をどう確保するか考えていたのですが、
  若干トリッキーな一計を案じておりました。
  それは
  「羽田への便は千歳からの方が圧倒的に多く飛んでいるハズで、
   即ち、今から札幌に移動すれば、
   もしかしたら今日中に飛ぶ便があるかもしれない。
   そうでなくても、明日、多少早い時間に飛べるかもしれない」

  ということ。

  しかしケータイで、ここから千歳までの経路を検索してみたところ、
  最速でも19時過ぎの特急出発で千歳着が22時とか。
  フライトは早くてもその30分後だから……うーん、
  今日中ってのはちょっと現実味がないか。
  そんな感じで、実際に便があるのか、空きがあるのか以前の問題で
  一先ずこの案は保留。

仕方ない、こういう時には……専門家に相談しよう。

一度大慌てで駅まで戻ると駅ナカの喫茶に逃げ込み、
今回もお世話になった最寄りのJTBのお店に電話。

  結果的に、この判断が今回の一番の成功要因でした。

JTBさんからわかったことはいくつかあって、
「本日の欠航は確定事項である」こと、
「代替え便が飛ぶ可能性がある」こと、
「代替え便は、元の空港(今回の場合釧路)から飛ぶ」こと、
「代替え便を利用しない限りは、手持ちの航空券は無効になる」こと、
「今夜の宿泊代金は航空会社からは出ない」こと。

おたずねついでに
あわよくば席を取ってしまおうと明日の航空便の空席状況も調べてもらったところ
釧路は明日の夕方の便まで既に満席、
札幌からの便でも、明日の19時台までほぼ満席といわれた。

  おおう、下手したら明日も帰れない恐れがあるじゃないか。
  事態は想像以上に深刻だ。

あとはどうにかJALさんと連絡をとって下さい、と言われて一度は電話を切る。
ふむ、ひとまず情報としては十分であろう。

JALにかけてみてもやはりまだ繋がらないので、
ここは一先ず、宿の手配を済ませてしまうことにする。
宿に入れればPCが仕える。拾える情報も増えるだろう。

 ▼宿の情報

慌てて駅まで戻ってきたのにはワケがあって、
駅の中には観光案内所があり、
そういうところにはたいがい近隣の宿泊施設の連絡先が控えられているからそれを頼みにきた。
その案内所が確か五時までだったから、慌てて駅まで帰ってきた次第。
一冊、宿泊施設の一覧のついた、無料の観光ガイドをもらった。
ああ、これで十分だ。
テキトウなところを何軒か見繕ってお電話するも、一軒目でなんなく空室ゲット。
拍子抜け。

ここでまたJALに電話をしてみるも未だつながらず。
そうこうしていたら電話が鳴る。
相手はJTBさん。
おやなんだろう?

  「今のチケットの代替えで、
   明日の最終便になってしまいますが、今ならお席が確保出来ます」

とのご連絡。
聞けば、ダマでJALに連絡を取ってくれていたらしい。
おおう、イカす神対応。

こちらの要望としては
「出来ることなら明日のなるべく早い段階で帰り着きたい」
というのも、優先順位は限りなく低いが、あるにはある。
上手くすれば、午後から仕事に出られるかも知れないから。
……が、今一番優先度が高いのは、
「出来るだけ確実に、最低でも明日中には帰り着く」
ということだったので、二つ返事でそのご提案に乗らせて戴いた。

  「札幌まで移動 → 空港に張り付いてキャンセル待ち」
  という力業もないではなかったのだけれども……
  それも、目の前の確定したプランにはかなわない
  (まあ明日の晩まで、関東の雪がやまなかったらその限りではないけど)。
  確実性大事。

  正直なところ、
  ここからまた特急に乗って札幌まで3時間列車でジャーニー、
  というのに胸がトキめかないわけではなかったけどw
  旅の本質はねアナタ、グルメや観光じゃない、移動よ、移動そのものよ。

そんなこんなで、ものの30分のうちに

  ・このまま釧路に滞留
  ・お宿確保
  ・明日の最終便確保

と土台は固まった。
……マさすがにね。
手放しで喜べる状況ではなかったですけども、
一安心と胸を撫で下ろして宿へ向かい、
コワゴワ、シゴトバにジャブ打ちのご連絡を入れておいたのでした。
トホホ。
ごめんなさい。



■釧路の港の町と夜



そんなことで急遽、今夜と明日一日は、釧路で過ごすロスタイム。
予定外過ぎるだろ。

R0057249

ロッカーから荷物を回収し、駅前の宿にときめきチェックイン(18禁)。
フロントのお兄ちゃんに
「飛行機こんなに欠航して、お部屋パンパンになったりしてないんですか?」
とお尋ねしたところ、
「いえ、あっち(羽田)からの便も欠航になったんで、
 むしろキャンセル続きでがらがらです。トホホ」
と、おお、言われてみればそりゃそうだのご回答。
なるほどな。

一旦は部屋に引っ込んだものの、時刻はまだ7時。
このままここで老いて死んでいくのも忍びない(大げさ)。
しかし晩ゴハンに繰り出そうにも、
お昼が早かったもんで、
晩ゴハンは釧路に着いた途端に「魚一」さんであさりラーメンを戴き済み。

  ちなみに「魚一」と書いて「うおっち」と読みます。
  ゆのっちではない。

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なので、コレと言って繰り出す理由もないのだけど、
日暮れ時にはあまり落ち着いて見られなかった町を見て回ろうかということで
しばし、駅~幣舞橋辺りを散策。

マこの辺り、見るモンなんか何もないんだけどねえ。
寂れゆく地方都市の現実をと見せつけられるばかりで……
あんまり得意じゃないんだなあ。
むしろ若干凹むわけです。
世の中の世知辛さがじわじわ効いてくる。
特にこういう精神状態の時には、まあオススメ出来ない。
死にたみが高まるばかり。

しかし、明日一日それほどの遠出が出来るワケでもなし、
シケこめる喫茶店でも見繕うとするか。

駅から、手近な観光名所である港・幣舞橋までを突っ切る目抜き通りをひと歩きして、
やはり観光施設であるフィッシャーマンズワーフMooの中をウロツいてみる。
時間が時間なので、メインどころであるおみやげ屋さん街は閉まっていたが。
飲み屋さんがごちゃっと集まった2Fで見かけた、
炭焼き豚丼のお店がちょっと気になった程度。
うーむ、ラーメンが腹に入ってさえいなければ。

しかし釧路の町は……路面がもう、がっちがちの氷になってて恐ろしい。
摩周は雪のない場所でもここまでではなかったのだけど、
本当にただの氷、スケートリンクみたいになっていて
地元の人はよくコレ平気だなあと感心する次第。
表通りの明るい場所はともかく、
ちょっと裏に入った暗がりだと少し油断するとすぐ転びそうになる。

  ところで、摩周の雪道を歩いていると、
  雪なんだけどその下が凍っているらしくて
  薄い雪の下で、鈍く「ぱきっ」「ぱきっ」と氷の割れる音がするのが
  ちょっと心地よかったりした。
  あれは風情があるなあ。

盛り場を一回りしてみたところ、
やっぱり港町の荒くれ者が好きそうなお店ばかりで、
オイサンのような牙を抜かれたひょっとこ侍の逃げ込めそうな場所もナシ。

宿に帰るかー、と思ったところに、ちょっと不思議なお店が目に入る。




……クレープ屋……だと?




風俗店やラブホテルの斡旋所が流すアナウンスもやかましい、
そんなロケーションにぽつねんと、
まるでサーティワンアイスクリームのようなカラーリングの小さな店構え。
最初は風俗店かと思ったけど、看板もメニューも紛う方なき立派なクレープ屋だ。
閉店時間は……23時?
そんなバカな……。



ここで、ハタリと思い至るわけです。
こっちだって伊達に四半世紀近く十四歳やってません、
そのくらいの知識と嗜みはあるわけです。

  ……ははぁーん……そうか、これが噂のアレか。
  ピュアな心の持ち主の前にしか姿を現さないという、
  ドリームなんとかだったり、ビデオショップGOKURAKUだったりするんだな?
  クックック、オレ様にもようやく運が向いてきたと見える……
  (↑帰れなくなってちょっとアタマおかしくなっております)。

そうと分かれば足を踏み入れないテはありません、
イザ、夢の舞台へ!!




おおやべえ、雪っちゃん結構いけるなあ……



……えーと、
小太りで声が高いオッサンがやってる、普通のクレープ屋さんでした。
ライスクレープおいしかったです。




小太りで声の高いオッサン曰く、
「この辺のお店の、綺麗なオネエサン方が食べに来たり、
 そのオネエサンのお土産にするために荒くれ者どもが買って行かれたりするので」
と、なるほどなかなかよく分かる理由で、
この立地、この営業時間なのだそうです。
いろんな客層ねらったビジネスモデルがあるもんだなあ……。
確かに、こんなとこにJKなんかこなさそうだもんなあ。

  マそのどっちの客層からも遠く離れたオイサンが言うコトじゃないと思うけど。
  小太りで声が高いオッサンもさぞかし
  「なんだこんな時間にこのうらぶれたオッサンは」
  と思ったことでしょう。
  ビックリさせてごめん、小太りで声が高いオッサン

  て言うか、あんまりこの辺で学校を見かけないな……
  駅の北側にあるんだろうか。

そんなこんなで一巡り。
あまり一人で夜の港なんかをウロウロしていると、
謎のサンマ漁船に乗せられてコンクリート詰めにされ、
冬の漁港に浮かびかねないので(好きなように突っ込んで下さい)、
よい子は大人しく宿に戻って寝ましょう。

宿への道すがら、盛り場の一画の小さなビルの一階にいわゆるクラブを見つけ、
外の冷え切り静まりかえった光景と、
スモークのかかったガラスから垣間見る若者たちの踊り狂う情景の……
暗がりの中の光、みたいなコントラストが、妙に心に沁みたりした、

そんな、
ブラックアイスバーンの道をつるつる滑りながら惑う道東の夜。

そんなワケで、最終日で無くなってしまった最終日。
さて、本当の最終日、あした一日何して過ごそう。



オイサンでした。



マこれも、何かの思し召しなんだろう。
お天道さまにはかなわねえや。



 

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2013年1月26日 (土)

■カミサマと夜空の手鏡~北海道旅行18・摩周編(3日目・1) -更新第837回-

がばり、ダイヤモンドダストに間に合ったぞ!
はっ、夢か……オイサンです。

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未だおとそ気分の抜けない素敵なオトナがお送りする、
釧路~摩周旅行記2013、その三日目・最終日です。


  クックック……。サイシュウビダト?
  ホンキデ コレデ オワルト オモッテイルノカ オメデタイヤツメ……。



クッ、頭が……

今何か聞こえたような……まあいいか気のせいだろう。



■リベンジ・ザ・ダイヤモンド



デその、最終日の朝。

起床は遅く5時をチョイ過ぎたくらい。
日の出の時刻が6時45分頃なのでワリと余裕はある。
ニュースなぞ見ながら軽いストレッチで目を覚ます。
今日は都心も雪なのかー。
体温上げるために、夕べコンビニで買っておいた春雨ヌードルを
軽く啜り込んで出発。おおさむい。

  ……えー、
  摩周温泉にお住まいの皆様、お早うございます、お早うございます。
  昨晩から引き続き、見慣れぬ巨漢が町を徘徊しておりますが、
  皆様に危害を加えるものではございません。
  どうぞ混乱されることのございませんよう、
  また石などを投げつけることのないよう、
  温かいご支援賜りますようよろしくお願い申しあげます。

コースは夕べの星見と同じく、釧路の川沿いを水郷公園の脇を通って遡り、
道の駅摩周のあたりで一休みして帰ります。

  夕べ、道の駅の駐車場にいた馬運車はまだいました。
  一晩ここで明かしたのか……。

天候はそこそこ良く、気温も予報ではマイナス19℃に迫る勢い。
これは期待が持てる。
一時間あまり。
風もなく、穏やかに堆積する寒さの中、
川面からもうもうと、温かくもない湯気を上げてざぶざぶ静かに流れる釧路川を見つめ、
ぼんやり過ごしてみましたが……
ダイヤモンドダストさんは、出ませんでした。
残念。

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気象庁のサイトで確かめてみたら、朝6時7時の気温が、
昨日の13日でマイナス14℃くらい、
今日、14日でもマイナス17℃くらいだったらしい。
うーむ。
これしきの気温じゃあ、出るか出ないか微妙なセンなんだろう。
あの、建物から出て5秒で鼻毛が凍り付く感覚でもマイナス15、6℃ってことかー。
年に何回くらい出てるんだろう、ダイヤモンドダスト。

マしゃあねえ。
また次回だ、次回(見るまで来る気満々)。

  そうは言っても、アレだろうなー。
  五十、六十になってもまだ見られてなかったら、焦るんだろうな。
  今回みたいに五年に一回とかのペースで来てたら、
  六十までにここに来るのも、あと4回くらいですもんね。
  うおお、そう考えたら早速焦ってきた。←自滅

▼冬の装い

ここらでチョイと、オイサンの冬の北海道での服装をご披露してみましょうか。
おすぎのファッションチェック。

 ●上  長袖ヒートテック
       +登山用シャツ(マムート製。高性能!) or ユニクロのフリース地Tシャツ
       +厚手のセーター
       +コート(ダウンインナー付)
 ●下  ヒートテック+ユニクロの暖パン(防風素材+内側起毛)
 ●頭  摩周湖で買った耳だけパッド(2日目のお写真の部参照)
 ●足  フツーの厚手の靴下+コロンビアのトレッキングシューズ
 ●ぶき てつのおの

大体こんな感じで、そのマイナス15℃やらの世界をウロツいておりましたのですよ。
あとは手袋(二枚重ね)くらいか。
案外普通じゃろ?

今回一番冷えて辛かったのはゆび先と爪先なので、
手袋・靴下関係をもう少し充実させてやれば完璧かと。
爪先にカイロ入れるとかな。

摩周湖の売店で買った耳パッドさんは本当にスグレモノで、
かさばらないわ、防寒には十分だわでこのお買い物は超正解。
俺GJ。
マ雪が降ってたら、耳当て付の帽子の方が良いことは言うまでもありませんけどね。
今回、降雪はほぼゼロだったので、耳だけ守ってれば十分だった。
トレッキングシューズはそろそろ買い換えるか、修繕するかしないとなー。
ぼちぼち10年だもんな。

ダイヤモンドダストこそ見られなかったものの、
道の駅で美しい朝やけに癒されながら缶コーヒー買って一休みし、
晴れ晴れとした気持ちで宿への帰途に就いたのでした。
また来るわー。
樹氷もキレイ。

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  あ、全然関係ないんですけど、
  こっち(北海道)では必ずと言っていいほど売られている缶コーヒー、
  ジョージアのサントスプレミアム。
  「北海道限定デザイン缶」とかいって本州ではほとんど見かけないんですけど、
  コレ本州でも売ってくれませんかねえ? コカコーラさん。
  結構おいしいわ。 缶コーヒーの中では好きな味。

帰り道、宿の少し手前に大きなトラックが三台も数珠繋ぎで待機してるので、
朝からナニゴトだろうか? と思って見ていたら
除雪した雪をピストン輸送する係のトラックが出番待ちをしていたのでした。

除雪車が地面から吸い上げて上のパイプから吹き出す雪を
一台目のトラックが荷台に受け、
それが一杯になったら一台目は出発し、すかさず二台目がパイプの下に入る、
という方式。
ダイナミック。

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樹氷を写真に収めるなどしながら宿に帰り、
この日も時間ギリギリの朝ゴハン。
……お宿の人はさぞかし、
「朝っぱらから夜中まで、一体外で何やってんだ……」
とお思いでしょう。
何も疚しいことは致しておりませんよ。
……とはいえ、あの小さな町に
メガネ・蝶ネクタイ・半ズボンのアイツがやってくるような事態が起これば
オイサン真っ先に疑われそうです。
だってアリバイねえもん。



■チェックアウト~人形の家再び



ゴハンを食べたらバタバタと片づけをしてチェックアウト。

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帰りの汽車は、摩周駅を11時56分発。
まだまだ時間もありますし、お昼も食べておかないとなりませぬ。


  「You、せっかく天気イイんだからもう一度摩周湖見に行っちゃえYo!」


……と、俺の中の悪魔が囁いたりもしましたけれど。
しかし、摩周湖さんとのお別れは昨日済ませてしまったので、
今からもう一度会うのも何やらキマリが悪い気がする。

 摩周湖 「な、なによ……。また、来たんだ……」
 オイサン「あ、えっと……うん。
      なんか、どうしても会いたくなって」

 摩周湖 「……!
       ふ、ふーん、そう。勝手にすれば?
       帰れなくなったら、その……ず、ずっと……いてもいいんだし……」


みたいなことです(どんなことだ)。
ですのでここはヒトツ、また人形の家でお茶でも戴き
テキトウな時間になったらお昼を食べるという方向で参りましょう。

  しかしHIPHOPな悪魔ですね。
  最近の悪魔はヘヴィメタじゃないんだ? 相撲見たりしないんだ?

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むう、お昼ゴハンをオムライスにするかシーフードカレーにするか、
はたまたグラタン風人形の家ドライカレーにするか迷うぜ……。
結局オムライスにしたんだけど。ウマー。

お店の入り口脇に貼られた二枚のイラスト、
フクロウと狐を模したデザインの、
国旗か、何かの組織のシンボルマークのような絵が気になって仕方がない。
カッコいい。
もっと言ってしまえば、欲しい。
思い切ってお店の方に聞いてみましたが……

 「随分前に、屈斜路コタンで露天風呂を管理しながら木彫り師をやっている
  オガワさんという方から戴いたもの。その辺りでお店もやっているらしい」

ということが分かったきりでした。
むふう。
しかしアレは……大層カッコいいものですぞ。
その動物のシンボライズの仕方といい、彩色のセンスといい、
オイサンの好みにジャストミートしておる。

これは……次回来るときには、屈斜路コタンもコースに組み込む必要がありそうですな。
メモメモ。
阿寒湖・阿寒岳・屈斜路湖辺りをメインに、
一度のんびりしにきても良いかもなー。

阿寒湖畔のホテルで温泉につかって、昼は阿寒岳に上って。
どなたか一緒にどうですかね。



■細岡展望台にて



お昼ゴハンが終わってしまえば、お別れの時が近付いています。
グッバイ摩周。
また来るよ。

  ……実際、旅行で訪れた土地で「また来たいねー」と話していて
  本当に再訪する率ってどのくらいなんだろう。
  摩周湖の展望台ですれ違ったカップルさんは、
   男「お前、ちゃんと見た?」
   女「見たよ。見たって」
   男「ホントに? 二度と見られないんだよ?」
  などと揉めておられましたが、彼にとって観光地は二度と訪れない場所なんだろうな。

さて、大きな荷物を担いで、一時間に一本もない列車に乗り込み、
ゴトゴト揺られながら次なる目的地に思いを馳せる。

摩周の旅は、毎度コンパクトにまとまるのがいい。
近くの宿へ泊まって、湖を見て。
それだけで終わるのがいい。
最後にもう一つ、お決まりの場所があるのだけど。



それが、細岡の大観望。



釧路湿原の東側に位置する、湿原を見晴らす展望台です。
マ展望台っつっても施設も何もなく、
高台に、湿原にむけてテラスのように張り出した台地に柵をつけてベンチを置いて、
看板かけただけの場所なのだが。
帰りにはここヘ必ず寄り、
釧路湿原さんをしばらくぼーっと眺めのもまた、このコースの醍醐味のヒトツ。

  ちなみに、湿原の西側には「釧路湿原展望台」という、
  こちらはしっかりした建物や、周囲に散策コースもある立派な展望施設もあります。

……とはいえ何がある、何が起こるっちゅうわけでもない、
だだっ広ーい場所を、ただ突っ立って延々眺めるだけの場所なので、
1時間も2時間も、ここにとどまる人はそう多くはないでしょう。
少なくとも、オイサンがこれまでそこにいたうちに
一時間……三十分以上そこにいた人間を、オイサンは見たことありません。

一両編成のディーゼル汽車に、
隣に座ったクソ元気な小ボウズ兄弟のアホなやりとりを聴きながら揺られること、
南へ約一時間。
無人駅、「釧路湿原」です。

汽車を降りると、そこから15分ばかりの雪山道ハイキング。
展望台の少し手前に、細岡ビジターズラウンジという施設があるので、
ひとまずそこで大きい荷物を預かってもらう。
ここではお茶や軽食も戴けます。

ラウンジにて、コーヒーとジェラートでしばし休んだ後、
そこからまた更に5分ほど、雪と氷の道を上ります。
道すがら見える、木立の隙間の湿原の風景は……
思わず歓喜の声が漏れてしまうほど、今日は見通しが美しい。
ヌホホ。 ← 歓喜の声

雄阿寒、雌阿寒、
そして斜里(知床の付け根の辺り)まで、遠くはっきりと見晴るかす。




おおおおおー。




R0057177




……やっぱ、来て良かったなー。




……いえね、予定立ててるときは思ったのよ。
「さすがにここはもう、三回目だし、いいんじゃないか」と。
もしかしたら四回目かも知れぬ。
「また同じ場所へ赴くのではなく、
 他の新しい場所を開拓するのに時間を使ってみてはどうか」
と。

……いやー。
けどねー。

つくづく実感する。
コレが多分自分の、一生の時間の費やし方なんだろうなーと。
ながーい、径のでかーい、そこそこ未満の斜度の螺旋を
要らんことを思いながらえっちらおっちら登っていくんだろう。

R0057196

その径が小さな人やら、螺旋の斜度が急峻な人は
同じ時間でもどんどん高度を上げていくんだろう。
けど一つの高度に長くとどまらないと気が付けないことも多分幾らかはあって、
それを気にしい気にしい上るのか、
次の高度にあるものを目指してひたすら拾い集めるのか……
そんなことなんだろ。

ここに代わる場所というのも、なかなかない。
2006年の初頭に初めて訪れたときから、
「あー。ここへは、死ぬまでに多分あと何回か来るなー」
と思ったモンだ。
宗谷岬も同じ。
まあ、そう思ったから来てるというのもあるんだろう。
そう思う場所だってことが大事なんだろうな。
逆説的だけど。

R0057145

ほめ言葉になるのか分からないけど、CGみたいなんだもの。
多少、自分が右へ左へ動いても、視界の深奥にどーんと横たわった風景は微動もしない。
遠すぎて大きすぎて。
辺りを鳴る音は、風と、
それに揺らされる枯れて乾いた葉のぶつかる鈴の様な音ほど。

  風が吹くと乾いた葉と枝がこすれあって、
  ホント鈴みたいにしゃらしゃら鳴るんですよ。
  ただの枯れ葉なんだけど。
  それが、静かだから細かな振動まできれいに耳に届く。

あとは、カラスや鳥の鳴き声、通過する汽車の警笛。
そのくらいなもんでね。

それも、この……なんだっけ、
東京23区が何十個だかおさまるという広がりの中では、
まあ微々たる振動ですよ。
それをぼーっと、しかし集中して眺め、
耳を澄ます時間のなんとまあ気持ちのいいことでしょう。

R0057166

今回は1時間くらいしかいなかったんですけども、
その間に訪れたのは観光客が3組と、あと、キツネが一匹。
柵の外を、そそくさと走り去っていきました。珍しいな。

  最後、オイサンの立ち去るのと入れ違いにやってきたオジサンたちは、
  観光だったのかなんだか分からないけども。
  普通のスーツにコートの、オイサンよりも年輩のおじさんの二人連れ。
  何かのオシゴトのついでに、近場で見られそうなところを見に来た感じなのかも。
  そういう人結構いるらしいので。

ここもまた、後ろ髪を引かれる思いに苛まれつつあとにします。
前、ここに立ったのは5年前か……。
なんか、自分の影がここに残っているような気がするなあ。
来るたびに、来るたびに、
過去に訪れた自分の影とすれ違っているような気がするねえ。

 「あれ? さっき帰ってったワカモノ、5年前の俺じゃね?」

みたいな感覚に見舞われる……不思議。
ここはそういう場所なのです。きっと。
時間の流れが、少しゆがんだり澱んだりしている、そんな気がする。

ラウンジで預かってもらっていた荷物を引き取って
雪道をまたモッタラモッタラと下り、
無人の駅で列車を待っていると……駅が背にした山の斜面に、シカが三頭。
そして列車の入ってくる直前、
カラスを追ったオジロワシが、もう殆ど目の高さを過ぎていった。
うおう。近い。
昨日、摩周湖で見たのと違い、ほとんど目の前を。

そんなわけでこの日は、鹿、狐、鷲と、
花札だったら役の付きそうな、はたまた桃太郎かというくらいのお三役。
まさか鷲まで見られるとは思わなかったな。

そんな充実した気持ちで汽車を待ち、
いよいよ旅の終着地(となるはずの)、釧路へと向かうのでした。
 
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ちょっと長いんで一旦続くわ。 
オイサンでした。 
 
 
 

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2013年1月24日 (木)

■些伽巳春秋[Sagami-Shun-jyu]・明け暮れランデヴー(後編) -更新第836.5回-

ヘイボーイ、空を見ろ。うつむかないでさ。
オイサンです。

年末年始、旧交とかを温めた流浪のオッサン日記の続きです。

シックでメロウなオッサンの独り言に興味がある奇特なベイベーにだけ、
微笑む花もあるんじゃぜ?

……自分でもなに言ってんだかサッパリ分かんねえのでさっさと本題行くよ。
年が明けてから。



■猫とカレーの暴走タクシー



明けて1月2日。

小学校時代の友人と会う。
こちらはもう、ほぼ帰省の度に会っている人。
20年近く、毎年必ず会ってる感じです。
マ彼とは家が近いんでね。気も会うし、会いやすい。気が置けないとはこのことだろう。
なんつーかもう、未だに「XXちゃんあそぼー」の感覚ですよ。

  彼が実家住まいだからってのもあるけど、ちょっと異常だよな?
  小学校時代からオッサン友達が、
  チャイム鳴らして遊びに来るっつうのもw
  どっか外で待ち合わせろっつうのな。
  未だにおばちゃんも普通にお出迎えしてくれるから、
  何の疑問も持たずにやってるけどさ。

こちらもまた、特別なコトをしたってワケでもなく。
ぺろっと会って、てきとうに調べたお店でカレー食べて、
お茶をして帰ってきたんです。



……ん、ですけど。



おかしいな。



なんか、変なイベント一杯起こったぞ?
やっぱ彼はモッてるなあ。なんかモッてる。


 ▼珍事・其の一 停電してカレーがタダになる。

奈良の、とある有名な商店街の一角にあるちいさなカレー屋さんにて。
グリーンカレーが食べられるということで、
自分たちの住む町からはそこそこ離れていたんだけど
電車乗ってわざわざ出向いてみた。

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店に入って注文をし、
料理が出てくるのを待ちながらだダラダラ要らぬおしゃべりをしていたら、
突如、バツン! という音とともに店内の電源がダウン。
同じ建物の中の、他のお店や通路は煌々と電気がつき、
またお店の中でも厨房の一部は電灯が生きていたので、
これはブレーカーだなーと思っていたのですが……これが何故か全く復旧せず。

お店のご主人と、他のお客までいっしょになって、
配電盤をがっちゃんがっちゃん、建物の責任者に電話かけたり色々おやりになってたんだけど……
結局ダメ。この間15分あまり。
ぬおーこれはダメかなー食いっぱぐれたかなーと思っていたら、

「すみません、お店こんな状態なんですけど、
 とりあえずこのまま、調理だけ進めさせてもらっていいですか」

とのこと。
あ、調理は出来るんだ?
全然オッケーっす。食べられるんならノープロブレム。

  そもそも真っ昼間だったし、
  お店は表通りにも面した殆どガラス張りの壁だったので、
  ほんのり暗い程度で視界の確保にはまったく問題がない。
  むしろ、店内放送とかテレビの音、その他さまざまなモーター音なんかが綺麗に失せて、
  すごい静かでちょっとオイサン嬉しいくらいだ。
  エスプレッソマシンが使えなかったから注文したエスプレッソだけは出て来なかったけど
  代わりにマンゴーラッシーを戴きました。

デ、その静けさの中戴いたカレーはなかなか美味しく、
ごちそうさまでした、じゃあ出ましょうか、とお会計の段になると
「いやお代は結構です」
という。

あらまあ、そお? なんだか悪いわねえ。
ダメージ大きいのはお店の方なのに。
新年早々、お客は入れられないわタダにしないといけないわで。

しかしまあ、それなら遠慮なくお年玉代わりに戴きましょうってんで
ありがたくご厚意に甘えてきました。
うーん、お替わりすれば良かった(コラ)。

あ、カレーは本当に美味しかったです。

 ▼珍事・其の二 猫も塀から落ちる。特に理由もなく。

そうして、奈良名物タダカレーを堪能した(名物じゃありません)。
皆さんも奈良にお越しの際には是非ご賞味下さい(やめて下さい)。
タダですんで(だからやめて下さい)。

デそのあと、奈良の昔の家並みが残る
いわゆる「ならまち」の辺りをぶらっと歩いてきたんだけれども、

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その途中。


一匹の、猫が。


我々の前をたたたっと横切ったかと思うと、
目の前の、
くぐれそうな隙間はないけれど足をかけることは出来る大きな門扉を
一瞬見上げ、あらよっとばかりに取りついて、
あれよあれよと上り始めた。

  クックック……バカめ、背中がガラ空きだぞ!!

と、オイサンが思ったかどうか知りませんが(← 思った)、
私、クライミング中のその背中にさっと忍び寄り、
特に何をするワケでもなく至近距離でガン見してやりました。

のぼってる途中で気付いてパニックになるかと思ったんですけど
案外気が付かないモンですね、猫。
猫、そのままっぺんまで登り切って、
一呼吸おいたところでようやく目の前に迫ったオイサンに気が付いた。
さぞかしビックリしたんでしょう、
慌てて走り出そうとしたところを足を滑らせて、
1メートル半ほどの高さから見事に落下してました。



   はっはっは。宮藤、油断したな!



途中、壁から突き出してたフックみたいなのに
アゴを引っかけたりしててちょっと痛そうだった……。
すまない……← ほな最初からすんな

 ▼珍事其の三 暴走タクシー(の部品)

そこからまた更にブラブラを続け、
二軒ほど喫茶店をハシゴしたあとのコト。

  どうでもいいけど、
  ならまち辺りは美味しそうなカフェや食べ物屋さんが満載で
  近くに住んでたら毎週やってきて区画ごとに制覇していきたくなるな。

店を出て、イイ年こいたオッサン二人、
『ひだまりラジオ』がどうした、『けいおん!』がこうした、
日笠陽子がああだ、沢城みゆきがこうだと議論を戦わせながら
奈良には多いダラダラ坂を下っていると……




こんどは、一台のタクシーが。




我々の背後、坂の上からすーっと下って来て
ちょっと追い越した先の信号で、ぴたりと止まった。





……瞬間。






「ガラン!」





と、車輪のホイールの……なんていうんですかね、アルミのカバー?
車輪のゴムじゃない部分……ディスクとかって言うんでしょうか、
あれがタイヤから「ぱかっ!」って。
「ぱかっ!」って外れて、カロンカロンカロンカロンと転がり出した。

おいおいw

そのディスクは車線中央を越えて反対車線に飛び出し、
どこまでもころころと……ひとりで、坂を下って行ってしまった。

シュールwww

運転手さんはそれが自分のものだとは気付いてなかったご様子。
うーん。
ああいう時、こちらとしてはどう対応すればよかったんだろうか。
落としましたよ、っていうわけにもいかんし。



……そんな、おかしなイベント三連発の楽しい一日でした。
いやあ、なんだろうね。



極めつけに、別れ際。
彼が家の中から何やら細長いお土産を出してきてくれました。
「人のいないところで開けろ」
とのことだったので、家帰って母親の目の前で開けた(←鶴に逃げられるタイプ)んだけども、
……これでした。

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こ、神々しい……。
なんてよく出来た友だちなんだ……。
もうお前でいいや、結婚して下さい。

ありがとねー。
大事に飲むねー。
ひだまつり頑張ろうなー(なにをだ)。




■子供の遊び相手をさせられる。



翌、1月3日。
この日は高校時代の友人その2・N氏と会った。
彼は以前、私の実家の割と近所に住んでたんだけども、
このたびちょっと離れた場所に家を買ったらしい。
めんどくせえな。
なんでワザワザ。

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デまあその新居まで遊びに行って、
お昼ゴハンをご馳走になったりしてきたんだけども。

前回会ったときにはまだほとんど生まれたてみたいだった彼の娘さんが、
今二歳半? くらいにでっかくなってて、
なんかずーっと彼女と遊んでた。
つうか、相手させられてた。

いやー。
辛いね。
お子さんのお相手は……体力が続かない。
いや、体力は続くのかも知れないけど、テンションがもたないわ。
なんていうか、遊びが同じコトの繰り返しみたいになるんだけど、
「え、これさっきと同じことでいいの?」
みたいな、要らぬ芸人魂的な物が働いて、
子供相手に、体力より寧ろ気疲れするというおかしな事態に陥った。

  テンドンでいいのかなあ、
  ボケに変化つけないとさすがにマズイよなあ、みたいなことです。
  子供相手になに考えてるんだか。

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あと、相手の言わんとするところが伝わらないコトが多いので、
分かって上げられない・通じ合わないことに結構なストレスがある。
オイサン不器用で、その分からなさをテキトーに流したり、
力業で強引に流れを自分の方へ引き寄せたり出来ず、
結構真っ正面から相手してしまうので、多分余計に。
あちらは、こっちの言ってることは大概理解しているらしいのでね。
だとすれば、なんか、こう……テキトウに放っとけないじゃん。

  子供がナニ言ってんのか、
  ダンナの方はどうやらオイサンと同じくらい分かってないっぽいんだけど
  奥方は、一緒にいる時間が長いせいか、分かってるって場面が何度かあって、
  あーお母さんさすがやなーと思った。

しかし……友人に会いに行った筈だったのに、
ロクに話も出来なかった気がするな。
子供が出来ると、どうしても子供中心の生活になるとは思うけど。
いやー。
大変。
あれが丸一日続き、
そしてそれがさらに数年続くってことになると、ホントもうお母さんは大変だわ。
ますます子供を持ちたいなんて気持ちは遠ざかるねえ。
自分の子供はカワイイというのはまた分かる話だけど、
それと疲れないってこととはまた別だしね。
上手く息を抜く瞬間を、そこそこの頻度で作っていかないと
そりゃあ潰れちゃいますよ。
車ン中に残してパチンコにくらい行くさ。

  でもって、心底疲弊していたら、
  あわよくばそのまま事故として……と思ってしまってもムリねえなー、
  と思う。
  昔の母親はそんなこと考えないでしっかりやってた、
  という言説もあるのだろうけど。
  今とは、周囲……親類縁者、ご近所のサポートがあったりなかったりっていう
  環境の違いもあるだろうしね。
  いやあ。
  限界あると思いますよ。



……。



しかし、語弊があることを承知で申し上げますが。
つまんなかったなー。
今、こうして思い返すと。
相手してるときは楽しかったんだけど、
なんていうか……その、彼の今の暮らしの、あまりのベタっぷり。
本当に判で押したような、子供デキたての若い夫婦の暮らしで、
……何て言うのかなあ、本当に、彼や、彼の奥さんの、
個としての匂いがいっさい感じられなくて、
すごくつまらないものだったと今気付く。

彼もこのページは知ってるんで見たら気を悪くするかもだが、
それも承知で書いてしまおう。

  お子さんに人としての色が付いてきたら
  またそれも変わってくるのかも知れませんけれども。

  これは今思い付いただけのことなんだけども、
  そういう「風景の画一化」って、育児マニュアル系雑誌の影響もあるのかなーと
  思ったりした。
  イヤ、別に他人様を面白がらせる為に育児やってんじゃないでしょうから
  どうでもいいことなんですけどね。
  あれらのハウツー本はきっと、
  日本のパパさんママさんをアホみたいに助けてるんだろうし。

なんていうんだろう、
彼が以前持っていたもの、個としての彼の匂いとか個性とか、
そういうものがもう、キレイサパリ何もかもなくなってしまった様に見えたのよ。
代わりに、テレビの中から出てきた「パパ」という一般名詞の存在
そこにいるみたいで。
あれ、お前どこいったの? みたいな。

  それが悪いワケでも何でもなくて、
  ただそれが、オイサンにはつまんなかった、というだけなんだけど。

……うーん。
今、
今思い返すとだけど。
つまんない一日だったなあ。
なんだか。
楽しかったんだけどね。

お子さんの相手をするのがイヤだとか、つまらないとか、
彼と話がちゃんと出来なかったことが不満だとか、
そういう瑣末なことではないのよ?
分かりにくいと思うけど。
ホント、その辺に不平不満はない。

……ああそうだ、多分、コレなら伝わるんじゃないだろうか。





「子供が産まれました!」っていう、
写真の年賀状をもらったときの「喜びの量」、
それがずっと続いた感じの一日。






アレって、主役は「出す側」じゃないですか。
送る側が、あくまでも主人公として、拵えて送る。
もらった方としては大して嬉しいワケでもなくて。
「あー」みたいな気持ちになる。
……そういう日だったのよ。
わかるかなあ。





……ただ、やはりコレも今思い付いたコトに過ぎないんだけども。
その報せや暮らしぶりが、本当に大好きで、大切な人からのものであったなら、
「おお、そうかそうか! うんうん!」
みたいな喜びが……我がことの様にこみ上げくるものなのかも知れないなー。
そしてまた、
それを届けてくる全ての人とそういう喜びを分かち合えるのが、
真に豊かな社会なのかも知れないなあ、
などと……
思っちゃったよ。
まずいなw

彼のことは、一生の大事な友人だと思ってるんですけどね。
まあこういう人間です。

  ちなみに
  「それを届けてくる全ての人とそういう喜びを分かち合えるのが真に豊かな社会」
  についてなのだけど、
  「繋がってる相手が何人いようと、全員とそういう喜びを共有出来る」
  ことが大事なのではなくて、
  「そういう喜びを共有し得るくらいの人数との関係だけで、
   一人の人間の社会が構成される」
  ことが大事、なのだって意味です。
  念のため。

  よーするに
  「その人が手に負える範囲で、その人の社会が構成される」、
  十人と分かち合うのが精いっぱいの人は十人と、
  百人と分かち合える人は百人と、
  それぞれ繋がりを以て自分の社会を構成すればいい、
  そういう世の中が「豊かな」世の中なんではないかなあ、と。
  今みたいに、
  相手の幸せも喜べないような相手と無理して繋がらなくてもいい、
  実のある感情だけで構成される世の中ね。
  そういう意味です。
  分かんないですか。
  そうですね。
  マいいです別に。
  忘れて。

……繰り返し、誤解のないように申し上げておきますが、
楽しかったんですよ。
娘さんには、なんかやたらと懐かれましたしね。
初対面から、ワリとめっちょ懐かれた。

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あ、あと面白かったのは
お昼ゴハンがパエリヤだったことか。
ブログでも読んで合わせてくれたのかと思ったけどそういうワケではないらしく、
年に何度か、おもてなし料理としてパエリヤをやるんだそうな。
とても美味しかったです。
そしてパエリヤづいてたオイサンはとても嬉しかった。

子供が好きって言う人は、なんかすげえなー。



■Closing



とまあそんな感じで……
今更ながら、ですけど、年末年始、結構大勢の方に遊んで戴きました。
ありがとうございました。
例年にない、忙しく、賑やかな幕引きと幕開け。


マそんな感じで皆さん、今年もどうぞシクヨロ。
オイサンでした。



……。



ああそうそう、




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おでん食う?




 

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2013年1月23日 (水)

■些伽巳春秋[Sagami-Shun-jyu]・明け暮れランデヴー(前編) -更新第836回-

図書館で居眠りしてる絢辻さんのオデコにドラゴンの騎士の紋章ラクガキしたい。
オイサンです。

そして、プラセボ効果で次々と
人ならざる能力に目覚める彼女をあたたかく見守りたい。

なーんちゃっ(ジュツ

そんなバカなこと言ってるから、
買って来たばかりの『修羅の門』をお風呂で読みながら居眠りこいて
半身浴させちゃうんでしょ。



サテ今日は、年末から書き溜めてたけど上げられてなかった
年末~年始にかけてけっこ色んな人と会ったときのことをまとめて載っけます。
日記日記。
長いから二回に分けるかも。



■その1・高校時代の友人と、大船にてバロムクロスする。



12月23日。
一昨年、つまり2011年のの10月頃に、Twitter上で高校時代の友人を見つけ、
しかも話をするうちにどうもウチからそう遠くないところに住んでるらしいことが判明したんで
ちょっと会って話してきた。
名前は仮に「山盛り」くんとしておこう。

  しかし、見つけてから会うまで一年以上もかかってしまったな。
  なんか見つけたのはもっと最近だったような気がしてたんだが。

その山盛りくん、
ざっくり言うと彼はお医者さんで、既に結婚して子供が三人もいるらしい。
えれえもんだ。
まあ学生時代から勢いはある奴だったが。

  オイサン「子供三人かー。また作ったねえ。えれえなあ」
  山盛り 「いやー、なんも考えずにやってたらなー」
  オイサン「何も考えずにやるなよw 無心かw」
  山盛り 「www」

見た目は……昔は痩せてたのにガッツリ太ってて、
オイサンの知る高校時代の友人の中では一番様子が変わってたけど、
それでも面影はやはりあった。
相変わらず、触れると切れそうなアゴをしていた。
良いシャクれだ。

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お話の大半は彼のオシゴトの話だったんだけども。
見た目はともかく、
人間って根っこのところはよっぽどのコトがないと、きっと変わらんね。

彼も、高校時代持っていた、ガンガングイグイ、
あまり周りを見ないで押してくる押しの強さはナリを潜めて、
周りも見つつ、相手を見つつ、
力加減を変えてくるくらいの大人っぽさを備えてはいたんだけども
(お医者さんなんでそういう能力は必要なんだろう)、
でもやっぱり、
根底にある「俺は正しいことをやってる」みたいな、
確信めいた力強さの部分は変わってなかったなー。
表に出してくるわけじゃないんだけど、自信がにじみ出てくる感じ。

  自信という言葉とはまた違うのかもしれないと、思いもするんだけど。
  確信、に近く……自信が自ずから既に沁みついたものであるのだとすれば、
  確信……まだ獲得するには至っていない未来の物なんだけど、
  それが間違いないことを、言葉で自分に定着させようとしている、というか。
  まだ意識してやってる感じというか。
  「だから俺は大丈夫」みたいな感じ。
  どっちにしても似たようなものなんだけど、
  まだちょっと口に出してしまう寄る辺のなさみたいなものは感じた。

山盛りくんとは高校の同級生なのだが、
二年間はクラスが一緒で三年目は別のクラス、
またオイサンが文系で彼は理系だったこともあって、
学校にいる間につるんでいる友人関係も、かなり違ってた。
学校にいる時間での交流は、実のところそんなに濃くはなかった。

そしてまた、通学経路もそんなに同じというわけでもなく。
二人とも電車通学ではあるんだが使ってる路線が違い、
いっしょにいる時間なんてのは、学校の最寄駅から学校までの……
いいところ十分から十五分の間くらいのものだった。

ただその、行きと帰りの十分、十五分という時間を、
どうも自分の記憶にある限りでは、三年間のうち八割から九割方、
一緒していたように思う。
この日山盛り氏にも聞いてみたけど、彼も同じような認識だった。
その経緯がどうしてだったのかはワカラン。
何故か駅から学校までの行き帰りを一緒していたのだった。

  その時間に何の話をしてたか、なんてこともロクには憶えてない。
  たまに『動物のお医者さん』の話をしたことは憶えてる。

そんで今回、改めて彼にも話を聞いてみると、
まあ幾分かのリップサービスを計算に入れてみたとしても
彼もそれは不思議に思っていたという。

そしてやはりオイサンの感じていたのと同様、
二十年間会わずにいた間も、折に触れて……というほどの頻度ではないにせよ、
何かの機会にオイサンのことを、どうしているのかと思い出すこともあった、
と言ってくれていた。
印象深い友人の一人だと。

  それはオイサンも同じことで……
  そうでもないと、こうしてTwitter上で見つけるなんてこともありませんしね。

  「そう思うんだったら二十年のうちに一回くらい連絡取ろうとしろよw」
  ……とはご本人の自前つっこみだけど、
  いやー、それはなかなか……しないでしょう。
  一旦探し出したら行きつくまでやってしまわないと後味は悪いし、
  足跡を追跡するのは、何か断絶があったら大変なことですし。
  オイサンだって「Twitterで見つかる」という、
  如何にも手軽なきっかけがないとしませんよ、そんな面倒なこと。
  だからまあ、Twitter様々ですよねー。

オイサンは山盛り氏のことを、
個人的な意味ではなくもっと広く、客観的に印象深い人間だと思ってたんですよ。
オイサン以外の人間も良く憶えてるだろうと。

だって彼は、入学式から腕の骨を折ってギブス巻いてくるような奴だったし、
修学旅行も、本人の名誉のために原因は伏せておきますが、
ある事故に遭って肺がやぶれてしまい参加できなかった、という……
なかなかアグレッシブな生きざまを晒している御仁だったから。

  見た目もこれがまたエッジ利いてまして、
  ヒョロッと背は高くて、上でも書いた通り
  下手すれば自分のアゴで手首切って自死してしまいそうな風貌で。

そんな認識だったモンだから、
この日、この山盛り氏に会ったのを土産話にしようと
今回の帰省では他の高校時代の友人に会う時間もちょっと多めに設けて
写真を持参で臨んだんですけど。
案外反応は薄かった。

  スマン山盛り。
  君は不発だった。

まあ何が言いたいかというと、
深く、長く、密に、関わり合いにならずにいても、
日常の端々に潜むツボを細やかに押さえられておれば、
人の印象には残るものなんだなあ、ということです。
ささやかな日々の積み重ねが如何に大事かってことですね。


家族だって、そんなもんでしょ?


同じ家で暮らしてる、同じ釜のメシを食ってる、
そういうアドバンテージがあると言っても、
そんなに長い時間をホントに共有しているワケじゃない。
朝と晩を押さえて、きっと毎日、一時間も二時間も話はしない。
フツーは。

  案外ねー。
  オイサンも山盛り氏もらんぼうもので、馬が合ったってことはあるでしょうね。

  関係あるっちゃあるんだけど、
  先日始まった『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』の一話だけ見てて、
  ああ、こんな感じかも知れんなあ、と思った。

    

  つまりは、ただの利害関係や偶然から帰途を一緒にし始めただけの二人だけど、
  些細な言葉を交わしたり、待ち合わせたり、
  そんなことを繰り返すうちに、綾が生まれ、情が芽生えていく、みたいなことで。
  まあ『俺修羅』の方にはあまり細やかな展開は期待できないけど、
  そういうSSを妄想するのはちょっと嬉しい。

ちなみにこの日、彼のオシゴトがなかなか明けなくて、
大船の喫茶店を三軒はしごした。
ぶーげんと珈琲庵、あとは駅前の上島珈琲。
どこもワリと落ち着ける雰囲気で収穫。
一番好きだったのはぶーげんかなー。

  珈琲庵は面白かったけど。
  家族経営みたいなお店でしてね。
  普通に晩ゴハンの相談とか、次の家族旅行の相談みたいなことを、
  カウンターの向こうの旦那さん(マスター)と、こっち(ホールの奥さん)とでやってて、
  たまにカウンターに座ってる娘さんと思しき女性とやりとりがあるという。

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お客自分だけだったんですけど、ちょうそっちのけw
クリスマス前の晩に独りでお茶飲んでるオッサンなんだから、
少しは察しろよw かまえよw



■その2・おみかん隊長、BOBSASAさん、SHINちゃんと秋葉原にて会う。



12月28日。

この日はまだオシゴトだったんですけど、
『アマガミ』クラスタの東北の若き餓狼ことBOBSASAさんと、
同じく最北・最速のスナイパーことシンちゃんと、
『アマガミ』クラスタの全てを統べる、隊長ことNOR"the 隊長"kankitsukeiさんが
ちょうどオシゴトが引けるくらいの時間に秘密の会合をひらくらしい……
という超極秘情報を、ふつうにTLのつぶやきから見つけたので、
混ぜてもらうことにしました。

  ……でも、あとから考えると彼らFPS仲間なので
  そういう集まりだったのかなあ。
  と思って聴いてみたけど別にそんなじゃなかったらしくて一安心。

アキバでざっくり待ち合わせをし、
翌日から始まる超おたまつり2012冬の陣のチケットの受け渡しイベントがあったりしたあと、
町外れのサバゲーショップを覗いた後、
『月夜のサアカス』なるお店へ。

  サバゲーショップでは密着型のインナーグローブを売っていて
  買って帰れば良かったとちょっと後悔。
  アレは薄手で動きやすいのにそこそこ暖かい。
  以前は登山道具屋で売っていたのがなくなってしまい、探していたのだが。
  惜しいことをした。
  サバゲーの銃って存外高くはないのね。

まあここでも、何か特別な話をするかと言えばそんなでもなく。
隊長さんとは今年に入ってお会いできていなかったんで
仁義を通しておこうかなあと(どういうことだ)。

  オイサン「今年も『アマガミ』周りをネタにさせてもらって感謝しとりやす。
       うちのブログがやってけるのも、隊長さんのおかげです」


  隊  長「おお、あんじょう気張りや。
       しゃあけどあんまし無茶したらアカンで、
       最近桜田門もやかましよってな」


  オイサン「へえ、よお承知しとります」

……みたいな感じ(ではない)。

どんなゲームしたとか、してないとか、
アニメ見たとか、見てないとか。
サバゲーにやってくる伝説の老兵の話とか。

やっぱり、ワリとFPSの話が多かった気がしますね。
オイサンでも楽しく聞けましたけど、
どういうことを、どういう風に出来る人間が強い、みたいなコツの話が興味深かった。

シンちゃんの見せてくれた、
サーチ&デストロイ訓練用アプリが面白かったな。
5×5のマトリクスに、1から25までの数値がランダムに配置されるので
それを1から順にタッチするのに全部で何秒かかるかを競う、
シンプルなアプリ。
暇つぶしには丁度良い。

オイサンはこの三人ともと既に会ったことがあったけど、
シンちゃんとBOBSASAさんはこの日が初対面だったらしい。
言われないと分からんぐらい馴染んでたから分からなかった。
Twitterの威力はすごい。

この日も、ご挨拶程度、今年も一年お疲れ様でした、ってところ。
……翌日からコミケだったんで、
それに参戦した彼らはこのあとの三日間が
一年で一番疲れたかも知れませんけど。



■その3・湘南のシャイボーイと藤沢にて会合する。



12月29日。

昨年秋頃、
『ヨコハマ買い出し紀行』というマンガの舞台探訪で三浦の方へ行きましょう、と、
毎度お馴染みちひろパパさんと、
湘南のシャイな巨漢の三人で話していたのが実現せず、
その埋め合わせじゃないケド、一度顔を合わせて話でもしましょうか、
という集まり。
しかしパパさんが歳末大忙しで参加できず、あえなく二人で。
家長は辛い。

藤沢の駅で待ち合わせて、
彼が過去に行ったことのあるというお魚の店に連れて行ってもらいました。

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カマ焼き、牡蛎フライ、刺身の盛り合わせなど、
何種類かある魚料理の中から二品選べるというアラカルト形式の定食。
1000円也。
ほほう、これはリーズナブルでござるな。
お味噌汁がお代わりできるのも嬉しいでござる。
ンマイ。

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話の中身は互いの近況から、今年(つまり2012年)のアニメやらゲームやらの話。
マ近況ったって、オイサンの身の回りなんかそうそう変わらないんだけども。
オシゴトが忙しいとかそうでないかくらいで。
若い人は、やっぱり色々やってるね。
宿題をたくさんもらってしまった……。

『この青空に約束を』でしょ、『ラムネ』でしょ。
アニメ版の『ARIA』、あとは『ヨコハマ買い出し紀行』のOVAだったか。

  彼の心の琴線に触れたという『ARIA』のラストの台詞は、
  確かに一度、キチンと聴いてみたいと思った。
  だからどのあかりだよ。←お約束
  オイサンの『ARIA』像は概ね、Ika先生の4コマで止まってますからね……
  (それはARIAではない)。

  ▼IkaさんのARIA4コマシリーズ
  http://ikapani.blog55.fc2.com/blog-category-8.html
  [ Ikaのマホ釣りNo.1 ]
  読もう!P.S.すりーさん!

  そういう心にズドンとくる言葉というのは、
  それが果たして真実かどうかというのはまた別問題として
  ……というより寧ろ、その言葉があることによって自分の人生が前後左右に少し動くことで
    その言葉が真実になったりする、
    つまりは自分の人生の方からその言葉に歩み寄って行っていたりするんだけど。
    だから、良い、強い、優しい言葉に出会うことと、
    その言葉を真正直に受け止めることの出来る心の土壌を育てておくことは
    人生における最重要事項でもあるとオイサンは思ったりしますが……
  持っておくと、生きていくのが少し愉しくなったりはするわね。
  日常の、つらかったり嬉しかったり、
  色んな場面で測って合わせたように思い出されたりして、
  自分の時間の空白の一マスにスポンとはまりこんだりする。
  そんなときに運命というか、
  ああ俺はこの言葉と出会うべくして出会ったんだ、
  あのときあの作品が言ってたことは本当だったんだ、と思えたりしますね。

  そしてそれが真実だと(極めてパーソナルな感覚ではあれ)実感する。
  まあそれとても人間のスカタンな脳が自分に都合のいいように整合性を演出している
  (人間の脳にはそういう機能が生まれ持ってついてるらしい)んだろうけど、
  まあそれは、ねえ。いいじゃない。
  そのスカタン加減も含めて、ひとの一生ですよ。
  それは事実ではないかも知れないけど嘘でも間違いでもない。

  そういう大切な衝撃が、言葉っていう形をしてない場合も人によってあるでしょう。
  絵であったり音楽であったり。
  そうでもしないとキチンと生きていけないように、
  人間という生き物は出来ているのでしょう。

  そんなことから、「『アマガミ』は現実」だとか「『クラナド』は人生」だとか、
  「××を知らないとは人生の半分損してる」とか
  「『キミキス』アニメ化しねえかなあ」とか、
  傍目にはトチ狂った言説も生まれ出てくるわけで(最後ちがう)、
  それはもう傍目には実感出来ないことだから仕方がない。

  そう思うことはどーしたって止められず、
  そのような実感を持たない人間がそれを笑うことも止められないけれども、
  そういう言葉や作品に出会ったことのある人間には
  自分のそれと置き換えて理解することは出来るわけで、
  たとえ相手の愛する作品が自分にとって取るに足らない些細なこしらえ物であったとしても
  人生の重大な場面で出くわせば大きな物になったりするので
  そこはもう、お互い大事にし合うのが幸せなのだと思います。

  マそれを口にする方は、相手が通じる相手なのかどうか、
  つまり似たような物を抱えてる人間なのかどうってことは見極めて、
  かつそれが通じずに逆に自分が笑われてしまっても文句言えないってことは
  理解しとく必要があると思うけど、
  それと同じくらい、その思いを口にするのをはばかる必要もないと思うわけです。

  笑われたって気にしないでイイし、
  笑うしかなくたって気にしないでもイイ。

  ……その辺の曖昧さが、複雑に、精緻に出来上がり過ぎた人間の脳の
  認識の緩衝地帯なんじゃないかなあと思ったりもするわけです。
  ほかの動物にはこういうことはないんじゃないのかなあ。
  ある誰かが見たもの、聴いたことは、ほかの誰かが見聞きしても
  全く同じように、同じ意味をもって、心の同じ場所に同じ形で収まるように……
  なんか、出来てんじゃないのかなあって気はする。
  なんとなくだけど。

閑話休題。
何の話だっけ。
そうそう、彼からもらった宿題の話だ。
クリスマスにやっていたNHK-FMの『三昧』で流れてたらしい
『マクロスF』のクリスマス曲が良かったからそれを聞けだとか。

これかな?↓

Merry Christmas without You


ちなみに彼はその日の『三昧』で、
『TARI TARI』の「心の旋律」が流れた直後に
『ゆるゆり』の安元さんバージョンが流れたことについていたく憤慨されておりました。
ぶち壊しだと。

  彼の2012年ベストが『TARITARI』だったのもちょっと意外だったが
  でも納得もする。

あと、一応『わんおふ』にもちょっと興味が湧いてしまったな。
斜め上の意味で。

自分からはあまり何かお話する事が出来なかったんだけども、

  おしらす「ところでオイサン、『ひだまり』の4期はどうでしたか」

  オイサン「ん? でしたよ?(真顔)」

くらいかね。
正直な話オイサンは、
あまり彼から良い印象を持たれていないんじゃないかと思っていた
(とても素直に「メンドクセエおっさん」という感想を持ってくれていると思っていた)ので、
お誘いをもらえてとても嬉しかったです(小心者)。



■その4・高校時代の旧友と大阪なんばにてシンメトリカルドッキングする。



12月30日。
2012年最後は、高校時代の友人ふたりと大阪で。

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これも多分、もう三年ぶりくらいなんだけど……
いい加減このトシにもなると、オシゴトでからむでもなく、
近くに住んでいるわけでもない人間とであれば
三年に一回も会っていればそれは十分な頻度だというのがオイサンの感覚です。
ンなことないですかね。

三年程度だったら大して大きな変化もないでしょうし。
なんていうか、そりゃ死んだとかだったら大きな変化だと思うけど、
生きてれば、結婚してようが子供が出来てようが家買ってようが、
そんなものは「大した変化」のうちには、オイサン的にはもう入らない。

  ヒトトナリがガラッと変わってさえいなければ、
  そんなのは枝葉だと思うわ。

人間そのものがガラッと変わるのなんか
それこそ三日後には起こることかも知れないので……
離れている時間というのが、そんなに大きな問題だとも思わん。

この日会ったのは、それはまあ、まあなんともユルい連中でして、
競馬が大好きで、
特に示し合わせもしないでも、毎週の様にめいめい勝手にWINDSにやって来て
「毎週バッタリ会っている」だけのような男たちです。
そこに約束も制約もないから、ずっと同じペースで変わらずにいられるのだと思う。

  思えば「水曜どうでしょう」みたいな連中だな。

似たような連中が他にも三人いるんだけど、
そいつらは結婚したとか、旅行行ってるとか、住む場所を変えたとかでこの日は不参加。
テッパンの、この二人と会えてればあとはどうにでもなると思ってるけど、
こいつらのうちどっちかが欠けたらダメだろうかなー。
「変わらない」の砦の二人だなー。

  もう一人、「変わらない」の大御所に小学校時代からの付き合いの友人がいて
  彼とは年明け会う約束をしておる。
  いえーい見てるゥ?  ← ワリとガチで読んでくれてる。

しかしこうして会ってみたところで、何の実のある話をするでなく、
議論を戦わせるわけでなく。
今の自分たちと、過去の自分たちの話でトロトロと、
盛り上がったり盛り下がったりを繰り返すだけなんだけど。

どーなんだろな、こういう集いは。
今回は、上で書いた20年ぶりの友人との再会があったんで、
それをネタに報告しようと思って彼ら二人にも連絡をとってみたんだけど。
それに対する反応も薄かったなw

うーん、面白いんだよ? 面白いんだけど、
「コレわざわざやることなのかなあ」と思う気持ちも、実は結構ある。
本当に、常に、永遠に、変わらないという確信があるのであれば、
ただ偏に「元気でいる」ことさえ確認出来れば会う必要もさほどなく、
それが本当のイイ関係なのではないか、と考える自分もいる。

  便りのないのはナントヤラじゃないけど。
  分かった上で関わり合いがないのが、最終理想形かな、と。
  こっちから何か言わないと向こうから会おうと持ちかけてくるコトは先ずない。
  仲間の一人が結婚していたことはこの日会って初めて知った。
  が、そんなこともまた問題ではない。
  トシもトシだしね。

まオイサンはこう見えて、根は完全に関西のヒトで、
関東での暮らしにさほどのプレッシャーがあるワケでもないのだけれども、
やはり、
関西弁で考え、振舞っているときの方が思考は明らかに、
ラクで、自由で、恐らくスムーズでもあるのだろう、という実感がある。
広がりとスピード、自由度が高い。
意味の分からないことも平気で言える。

  ラクなのはほんとラクでね。タガが外れるというか。
  標準語の中で生きているときと較べると、
  標準語ではハミ出すことの出来ないある思考のワクから、
  最後の3cmを余裕でにゅるっとはみ出すことが出来る、みたいな感覚がある。

ボケやらつっこみが、当然の手続きとして会話に組み込まれているのが
やっぱ自分にとっては自然なんだな。安心はする。
相槌と同じですからね。

競馬の話やら、お決まりのゲーム・アニメ、漫画の話、
行方の知れない仲間の話、
そしてやっぱり自身の身の回りの話をしたりして、
くし揚げを食べ、珈琲をすする3時間あまり。

誰もお酒飲まないのも、なんかこう……昔と話の仕方が変わらない理由の一つかもね。
会話の場に、あの頃と違う文化が一切持ち込まれないこと。
こういう「変わらなさ」を嫌う人も、世の中にはいるんだろうけどねー。
マんなもん知ったこっちゃねえやな。

Twitterやってたり、ゴハンの写真を頻繁に撮ることをイイ具合に茶化されつつ。
そのことでオイサンのことをオトしたり、
自分たちのことをオトしたりと変幻自在。
良い腕持ってるよ、ホントw

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いつもは新幹線を京都で降りるところを、
わざわざ新大阪まわりのルートをとって会いに来た甲斐はあった。
それを思えば、まあまあ、やっぱりあう意味はあるのかな。



……やっぱ長くなったな。
ここで一回切ります。



ではまた後ほど。
オイサンでした。


 

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2013年1月20日 (日)

■カミサマと夜空の手鏡~北海道旅行18・摩周編(2日目・お写真の部) -更新第835.5回-

はいじゃんじゃん。
オイサンです。

2013年の釧路・摩周旅行二日目、
あぶれたお写真をだーっと載っけます。
まああぶれたっつってもこれで全部じゃ、全然ないんですけどね。

この日全部で435枚、ブラケット撮影で1ショット3枚収まるので、
3で割ると145ショット。
ヘタな鉄砲もナントヤラなので、まあそんなもんかなあ。


▼朝の水郷園地

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鑑の様になった水面に景色が映り込んで綺麗ですね。
実際この場にいても、あまりその辺は意識されないのですが。
このくそ寒い中、水鳥さんが大勢いてちょっとびっくりする。
水面からはたえず蒸気が上がっているので、やはり水の方があったかいんでしょうけども。
しかしまあ、ユニクロダウンがあんなにあったかいコトを思えば、
彼らの天然の羽毛はやはり相当な優れ物なんでしょうなあ。


▼道の駅~まちなみ

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真ん中は釧網本線の線路、右はただの民家です。
どうということもないけど、摩周の町は大体こんな感じ。


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町の真ん中を流れる釧路川と美羅尾(びらお)山。
山と川のある感じが、故郷のまちにどことなく似ている。
マうちの田舎は、さすがにもうちょっと町ですが。


▼喫茶 人形の家

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アンティークドールが飾られていることを除けば、
ごく普通の喫茶店。
ドールもそんなに目立つ所にいるワケじゃありませんし。
上段真ん中が、奥に隠れていた明るいティールーム。
表のスペースが薄暗いからビックリする。
食べモノのお茶も美味しいです。
ケーキはちょっと特徴がないかなー。

あ、右上は摩周駅です。


▼摩周湖 霧編

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霧の摩周湖。
粘った甲斐があって、この日もどうにか湖さんとご対面出来ました。
なかなかこの1ポイントに3時間いる観光客もいないと思いますが。
売店の兄ちゃんたちもちょっと不思議がってた感。
それでもみられて良かった。

右上は揚げいも、左中は優れ物のイヤーパッド。

そしてこれだけ何度も来ているのに、
冬にしか来ないので第三展望台や、裏摩周展望台にも行ったことのない私。
神の子池も行ってはみたいんだけどね。


▼著者近影

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以上、オイサンがお届けしました。
最終日、三日目? に続く。




 

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2013年1月19日 (土)

■カミサマと夜空の手鏡~北海道旅行18・摩周編(2日目) -更新第835回-

はいどうも。
一週間のご無沙汰でした。
アナタの暮らしのベストパートナー、オイサンです。

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……てきとうにも限度ってものがだな。
今日はアレだ、1月12日~13日、北海道・摩周湖編の2日目。



■細氷の朝



夕べは10時半には眠ってしまい、起床は4時半。
概ね予定通りです。
大きな目的の一つに「ダイヤモンドダストを見る」があるので、
日の出前には起き出して、ダイヤモンドダストさんをお出迎えする必要があります。

この日の日の出は6時45分とかなので、
一時間前にはスタンバっておきたいところ。
軽くストレッチと腹ごしらえをして待ちます。

結果はダメ。
晴れているように見えて、空には結構雲があった。
ダイヤモンドダストの一般的な出現条件は、
  ・気温-17℃以下
  ・晴天
ですからな。あきまへんわ。


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ホテルから釧路川沿いの道へ出て、まだ暗い雪の中を上流に向かって少し歩く。
途中、日の出まではまだ時間があるので近くの水郷公園の中をぶらぶらと散歩。
公園を散歩、といっても、一応人が歩ける様にとひと一人分の幅だけ雪が除けてあるんだけど、
コレ一体誰が何のためにやるんだろう。
生活道路ならまだしも、こんな遊戯施設の中まで。

  しかもよく分からないのが、
  園内のメインストリートを離れて池の畔の袋小路に至る路まで路が付けてあって……
  誰か、池に身を投げて死にでもしてんじゃないの? と不安になる。
  白鳥やガチョウさんは、朝から元気に泳いでましたけどね。
  ガチョウさんが、頭上をかすめて着水するところに出くわしたんだけど
  アレ結構なスピードで飛んでくるのな。すごいわ。

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薄闇の、雪と光の神秘的な光景の中を徘徊し、
やがて7年前の記憶……謎の「なんだろう橋」に差し掛かる。

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なんだろう橋……いや、釧路川にかかってるだけの、結構立派な木造のただの橋なんですけどね。
名前が「なんだろう橋」。
……なんだろう。
なんだろうじゃねえよw 分かんねえよw
7年前に見かけて以来気にはなっていたけれども、
まあ別に気にしたもんでもないのでしょうけどw

以前来た時には渡らずじまいだったので、
今回は渡ってやろう! と勇ましく一歩を踏み出すと……

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と、途中に「なんだろう鐘」が!!

な、なんだろう!!!

まだ朝早いということも忘れて、とりあえずついつい鳴らしてみる37歳児は私です。

  コォーン……。

お、結構丸みのある良い音。
そして何故かその近くにはセンサーとスピーカーが備えられていて、
人が通ろうとすると、録音されたダミーの鳥の声が流れる仕組み。
……コレ、要らんやろ……。

そのまま道の駅まで歩き、日の出の時間を迎えてもダイヤモンドダストは姿を現さず。
まあそうだろうな。
今日は前哨戦。
本番は、夜からきれいに晴れるって予報の明日だ。

……などとまあ、淡々と書いておりますがね。



  実際は寒いんだよ!!!



外に出た瞬間鼻毛は凍るわ顔は凍るわ、
耳、手先、足先はギンギンにかじかんで死にそうです。
物好きだなあ、俺……。
冷え切った体を抱え、途中またちらちらと道に迷ったりもしながら宿に戻ります。
メシの前に風呂に浸かろうかと思ったけど、
帰りつくのが朝ご飯の時間ギリギリになりそうだ。

  部屋に配膳にくるおばちゃん、ちょっと悪い妖精風味でこわいんだよなー。
  イヤ普通にいい人なんだけどサー。
  毒塗ったナイフとか持ってそうでさあ(持ってません(多分))。

しかし、こうして寒い中、雪の中を徘徊していると実感する。
ここに暮らす人たちが、都会に住む人間、雪とも寒さとも縁遠い土地で暮らす人間と、
同じ尺度、同じ速度でものごとを思い、行動することなんか出来っこないってこと。
それは気質の問題ではなくて、もっと物理的な問題だ。

写真をひとつ撮るのでも、手袋してるとあまり都合は良くないのだけども、
外しっぱなしにしているわけにもいかず
イチイチはめたり、はずしたり……を繰り返すことになるのだけども。
ああ、そりゃあ雪も降らない都会のド真ん中とこういう場所とじゃあ
時間の流れ方だって変わるし、
発展する速度だってどうしたって変わっちゃうよなあ、
と感じたりした。

手袋をはめたり外したり、ほんの些細な時間だけど、
やっぱりそれは大きな差だと思うわ。
朝から雪かきが必要だったりね。
休みが一日、雪のお世話で潰れたり。
自然のことを相手に、しなければならないことが、暮らしの中に随分足されるもの。

仕方のないことではあるんだけど、
そういうスピードの差が原因で、人が貧乏をしたり、
町そのものがなくなってしまったりしまうのは……
なんか、どうにか出来ないモンなのかな、とは思いますね。



■本日の予定。



宿に帰ってご飯を戴き、今日の行動予定を再考する。
天候的には、予報は
「午前中は曇ったり雪が降ったりするかもだけど昼からは晴れるよ!」
って言ってましたけど、
なかなかどうして、午前中の今もそこそこの晴れ模様です。

心づもりとしては、

  ・天気の良いタイミングを見計らって摩周湖を見に行く
  ・昨晩Webで見つけた、道の駅摩周の近くにあるスープカレーのお店で
   スープカレーを食べる
  ・喫茶店「人形の家」でお茶する


が主な行動予定で、予報の通りであれば

  ・午前中、天気の悪いうちは人形の家にこもってお茶&書き物
  ・ちょっと摩周市街を散策
  ・お昼ゴハンにスープカレーを食べて、その後天気を見計らって摩周湖


のつもりだったんだけれども、
この天気なら、さっさと上がって(=摩周湖を見に行って)もいいかも知れんなー。
とりあえず様子見として、10時半頃まではお茶でも飲むかということで
駅前の喫茶店「人形の家」へ。



■出没!アド街ック地獄 in 弟子屈(てしかが)



……とその前に、ぶらっと遠回りして町を眺むる。
といっても、小学校、神社、役場……町の中心街を歩いたってそのくらい。

  いやー、こんな小さな町……オイサンみたいなんがウロウロしてたら、
  さぞかし目立ってたんだろうなあ。

こっちの小学校はまだ始まっておりませんね。
この町は、結構あっちこっちで
車がウンウン走る音がひっきりなしに聞こえているのですが、
神社の中だけはやけに静かだった。

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冬の星座という歌だったか、

  ♪ もの皆憩えるしじまのなかに きらめき揺れつつ 星座は巡る

という歌詞があるけど、やはり静寂の中では様々な物も、みな憩うのであろうな。
なんかそんな風に、ふっと感じたのでした。
今夜は星を見に出るのもいいかも知れんなー。
さ、冷えてきたんでお茶飲みに行こ。

▼冬の星座

あ、全然関係ないですけど、神社の鳥居を寄贈した人の名前が
「金川金吉」さんで、なんかちょっと大丈夫かなこの神社、
と思ってしまったオイサンでした
(ちなみに駅前に金川さんなる家は確認した)。



■喫茶 人形の家



「人形の家」は、摩周の駅前にある、5年前にも一度寄ったことのあるお店です。
アンティークドールがそこかしこにディスプレイされて、
ちょっとオサレ風味のお店……と思いきや、
案外おっちゃんオバチャンの集会所になってて賑やかです。
気さくな感じ。

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まだ10時前だから、お店に人なんかいないだろう、
と思って行ってみたけど……全然人だらけ。
ナニコレ。
どうもご近所の方々が、オシゴトに行く前に一杯ひっかけて(コーヒーを)行くらしく、
カウンターは満席でした。

  ヨソモンのオイサン、ちょう門外漢。
  まあそれしきのプレッシャーに後込みするようなオイサンではありませんが。

若干オサレ風味のお店なのにも関わらず、
話題は農協やら商工会でのいざこざっぽい話がメイン。
あー、でもなんかこういうのもいいな、

しばらくすると皆さんオシゴトにでかけてしまって静かになり、
お店のお写真なんかを撮らせて戴いたりする。
知らなかったけど、ほんのり薄暗いカウンタースペースの奥の方にも
明るく広いティールームがあって、そこも見せてもらえてびっくりした。

そんなことをしつつ一人、コクコクお茶を飲みながら書き物なんぞしておると……
外、トツゼン吹雪。

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まじでか。
さっきまでそこそこ晴れてたじゃありませんかヤダー。
これは、先走って山の上に上がっちゃわなくて正解だったかな。
結構な風雪だ。

結局、11時半頃になると雪も収まってきたので、
お昼ゴハンは後回しにして、昨日に引き続き湖を見に行くことにした。
ちょっと粘らないとダメかも知れないし、
これ以上あとの時間になったら、昨日とそんなに変わらない時間になってしまう。



■摩周湖再び



ちなみに、摩周湖までは駅前からバスで20分くらいですよ。
距離的には10kmほどなので歩けない距離でもない。
マ延々上り坂だけどな。
もう少し気候の穏やかな時期ならオイサンは歩くか走るかしてたでしょう。

サテ、今回二度目の摩周湖さん。
この日の摩周湖さんはすごかった。
今までに、オイサンが見たことのない……しかしある意味、
どうやらこれが本当に姿でもあるらしい、摩周湖さん。

車で走っているうちに、また少し雪が降ったり風が吹いたりして、
走る道も、見通しこそどうにか利くものの、遠くは真っ白に煙って見える。
これは、危ないかなーと思っていたけども……案の定、
第一展望台に立って眺めた景色は、こうです。

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……なんも見えん。
一番自分に近い湖岸さえも。

かろうじて、ホント目の前の斜面から生えた木々が見える程度。
うおー、こないなんのかいな。
車の中で運転手さんが
「見えないときはもうほとんど目の前から何も見えませんからね。
 湖面が、とかじゃなくて」
と言ってましたが、なるほどこのことか。

  「摩周湖は霧が出ると見えない」という話は、てっきり
  「湖面付近に霧が貯まり水面が見えない」
  ような状態かと思っていましたが、そんなお優しい状態ではなかったようです。

人前に出て来はするけど扇で顔を隠して見せない、
或いは、
後ろ姿しか見せてくれない……
そんな姿を想像してましたが、なんのナンノ。
ピンポン押しても出て来ねえレベル。

オイサンはこの日このあと、大体11時半から3時くらいまでここにいて、
最後の最後の20分ばかり霧の晴れるタイミングがあって
この程度↓には景色を見渡すことが出来ました。

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一応湖の全貌、対岸の外輪が見えるくらい。
これはこれで、大変に美しい。

  いやあ、昨日も来ておいて正解だったなあ……。
  昨日は斜里岳(知床半島の根本にある山)の方まで見えていた。
  久しぶりで気付かなかったが、あれは相当に状態の良い見え方だったな。

それでそこそこ満足して、イザ帰ろうと帰りの車を手配する電話をかけた途端、
またどこからか風が吹いてきて、
あっという間に湖は濃い鼠色の霧に閉ざされてしまいました。

この日、札幌の高校生シンちゃんとTwitterで、

  オイサン「摩周湖が恋人です」
  SHIN  「ああ、だからオイサンが来たときにはよく見えるんですね」
  オイサン「おお、自分洒落たことも言えるやないか」

などという小粋なアメリカン(うす目)ジョークを交わしたのですが
なんかちょっと、ホントにその気になってしまいそうなタイミングの良さ。

  しかし、この冗談がのちにもっと洒落にならない事態を引き起こしてしまうとは……
  このときのオイサンには、知る由もなかったのです……。
  詳しくは3日目の記事をご笑覧下され。

そうしてヒマなオッサンが3時間半も展望台で粘ってるうちにも
(ずっといたワケじゃないけど)
この摩周湖第一展望台には、
そこそこの頻度で観光客の皆さんが入れ替わり立ち替わりにやってきなさるのですが、
この日ばかりは皆さん口を揃えて
「あー、なんも見えん」
と、残念そうにおっしゃってました。
さもありなん。

でも、どうか皆さん、これに懲りずにまた見にいらして欲しいと思いますよ。
オイサン地元の人間でもなんでもないけど。
ホント、掛け値なく素晴らしく、神秘的な光景が待ってますから。
写真では味わえない驚きがありますから。
みんなきっと、観光地の人間は似たようなコトを言うと思いますけど。

マそんな感じで3時間あまり、レストハウスを出たり入ったり、
四つの展望ポイントをうろうろしながら
ちょっとご機嫌ナナメな摩周湖さんとの逢瀬を満喫したオイサンでした。

あ、そうそう。
展望台でぼさっと湖を眺めているとき、
普通の展望スポットではない崖っぷちからカップルさんが何か眺めていたので、
二人が去ってからそこへ行ってみると……
湖の外輪山の少し離れた尾根に、十数頭ものシカの群が、
何か食べるものでもあるのか寄り添っているのが見られました。

また、いよいよ展望台を立ち去ろうとしたその寸前、
弟子屈の町を見下ろす西の方角から、遠く、
一羽の大きなシルエットの鳥が近づいて来るのが見えました。
そのフォルムは見慣れた物で言えば鳶の様でしたけれども、
もしかしてあれは鷲だったのではないかなあと思います。
しばらく目で追っていたのだけれども、
湖を越えた辺りで一瞬目を離したスキに、本当に消えたようにいなくなってしまいました。



■つじや商店



山を下りて、遅いお昼ゴハン。
帰りはJRの駅まで行かず、途中の道の駅で降ろしてもらう。
その近くで見つけた、スープカレーのお店で遅いお昼をとるため。

  ▼辻谷商店・つじや食堂
  http://www.tsujiya.com/


東南アジア巡りが好きっぽいご夫婦がやってるらしいお店で、
いかした怪しい雑貨とカフェがくっついたようなお店。
まあお世辞にも、洗練されたサイトデザインとは言い難いと、オイサンなんかは感じますが……。

  ちなみに、この三連休を明けたら、カレーやらの軽食メニューは休止するらしい。
  いい材料が手に入らなくなりそうだから、だそうな。
  ギリギリセーフだったな……。

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ふむ、おいしゅうございます。
ルーを大盛りにしたワリには量が控えめだなあと思っていたら、
大盛りになってなかったw 会計の時に判明w
マいいけど。

雑貨スペースで売っている衣類とか、
ちょっとレトロなホーロー食器なんかがなかなか魅力的なお店です。
よろしければどーぞ。



■道の駅 摩周温泉~謎の別室ゴハン



ついでに、すぐ近くにあった道の駅もぶらっと拝見。
自家製アイスクリームで有名らしい。ほほう。
しかしそれよりも目を引いたのは、
エゾシカ肉を使ったエゾシカバーガーやら、たくさんの変わり種のハンバーガー。
むう、こんなにうまそうなものがここにも。
しかしさすがに……これは次回だなあ(←また来るつもり満々)

  ……とまあ、こうして昼ゴハンを食べ終えたのがなんとも4時前。

むう、今日は宿に夕食の時間をきかれなかったが、
もし昨日と同じ時間に用意されたら、6時半にまたゴハンだな……
それはちょっと困るので宿に電話。
とりあえず7時半にしてもらおう……(それでもアレだが)。

すると、何故か
「では、お食事はとなりのお部屋にご用意いたしますので」
という謎のコメントが。
いやいやいや、別に部屋は同じでいいんですけど……

  「いえ、となりのお部屋で」

はあ……。
押し切られてしもうた。
別にこっちも、別室だと都合の悪いコトがあるワケじゃないんだけど
なんか気持ち悪いな。

不思議に思いながらも宿に戻ってお風呂を戴き、
やがてゴハンタイムが訪れるとフロントから電話が。

「おとなりの部屋に、ご用意出来ましたのでー」

むう、あくまでもとなりで食べさせる気か。
いぶかしみつつも隣の部屋へ行くと……
十畳ばかりの広い部屋のド真ん中、テレビの正面に、お膳がぽつんとしつらえられている。







                  R0056874_2







……。
異様だ。



……なんだろう、こういう画どーっかで見たことあるなあ、
と思ったら、嗚呼。
あれだ。
旅館ドッキリ。

おかしな物音がしたり、なま暖かい風が吹いたり、
テレビから毒を塗ったナイフを持った悪い妖精が出てきたり(出てこない)して
芸能人を驚かせ、
その姿をめでる日本の伝統芸能ですね。

ははあ、なるほど……そう思い始めるとなんかもう、
「ひっかける気満々! さあ派手に転んで下さい!」
と、押入か冷蔵庫、どっちかに潜んだ野呂圭介が今にも出て来そうにしか思えなくなるのも
人間の面白いとこです。



よーぉし、さあこい!



……。



何も起こりませんでした(当たり前だ)。

まあ理由を簡単に考えれば、
食事の時間が少し遅くなって、お膳を下げる係のオバサンが先に帰っちゃうとかで
部屋の片づけが遅れるから、くらいのことなんでしょうね。
オイサン、面白く考えすぎ。

  あ、ちなみにお宿のお風呂は温泉です。
  結構熱いので沸かし直してるのかな、と思ったんですが、
  注意書きに
  「熱すぎるときだけ水でうめてます」
  と書いてあった。
  おおう……地熱さん働きすぎやでエ……。

そして今日も量の多い晩ゴハンでした。
ゴチソウサマでした。



■Closing……真冬の北斗七星



サテ晩ゴハンも終わり、この日もあとは寝るだけ。
……では、ありません。

道内の予報では、今宵はきれいな晴れ。
明朝は気温も下がってマイナス20℃近くまで下がる模様。
つまりはダイヤモンドダストも十分期待出来ます。
ふっふっふ、腕が鳴るぜ!(なにのだ)


が、その前に。

ここはせっかくの北海道、好天の夜なんですから、星を見ないわけには参りません。
勿体ない。
いいですかあなた、北海道に旅行に行って、
夜、酒飲んだりオネーチャンと遊んだりしてただただ眠るような輩は
くそやろうです(断言)。
いいですか。
くそやろうです(一行ぶり・二回目)。
北海道に来たら、夜は星を見ないといけません。

オイサンはくそやろうではないので、
またも防寒具にしっかりと身を包み、釧路川沿いの明かりの少ないエリアへ……
ぶらぶらと出かけて行くのでした。

  ※見知らぬ町での深夜の外出は危険ですので控えましょう。
   また、近隣の住民に不安や恐怖を与えかねないので細心の配慮をするとともに、
   マやっぱりしなくていい外出はやめときましょう。



……。



すみません、オイサンのコンデジでは、
さすがになかなか上手く夜空の星は撮れないのでお写真はナシです。
けど、いやー。
毎度毎度、圧倒されますね。
北海道の星空。
すげえわ。
「他の星にまぎれてしまって、オリオン座がどこにあるのかが分かりにくい」
だなんて事態、都会では考えられない。

R0056894

オイサンの実家の奈良だって決して都会ではないけど、
そんなに星が見えたりしないよ。
ちいさなちいさな光の粒が、空一面を埋め尽くしている。
宇宙にはこんなに星があんのかよー。
北斗七星が近くてでかい!!

  ……このとき、
  「今自分が見ているものは、普段見ているのとは全く違う星空か、
   或いは、普段は存在しないレイヤーを追加した物を見ている」、
  そんな気がしていたけど、そうではないんですよね。
  普段見ているのと、夜空は同じ夜空。
  今見えている塵のような小さな光の群も、
  普段見ている夜空にだって実はキチンとあるものなんだ、ということを思うと……
  なんだかとても不思議な気持ちがしたのでした。

そんなことを思いながら、小一時間程度。
マイナス10℃を下回る気温の中をぶらぶら散歩した酔狂なオッサンがお送りしました。
道の駅の駐車場に、バカでかい馬運車みたいなのが
ぶるんぶるん言いながら停まっててチョイ怖かった。
見知らぬ街の、しかも田舎の、夜の闇は、恐ろしくないと言ったらうそになる。

やっぱね、ああいう場所で一番恐ろしいのは、
お化けでも、獣でもなくて人間ですよ。
何か、悪意を持って潜み、襲いかかってくるものが一番恐ろしいと思う。
木々に潜んで、雪山の陰に隠れて、何か想像もつかない恐ろしい犯罪が行われていたら……
そんなことも、どうしても脳裏をよぎってしまうオイサンです。
しかし、まあね。
こんなクッソ寒い中で潜んだり待ち伏せたり悪さしたり、
よっぽど肝が据わってないと出来ないとは思いますがね。

今年の摩周は、雪が多いのに気温が低い。
……んだそうですよ。
普通は、雪の多い年はあったかいんだってさ。
ラッキーであることよ。



   → 三日目に続く。



……そうそう、パソコンが突然熱暴走で落っこちて、
慌てて窓辺に置いて冷やし、
その間にホテルのフロントへドライバーを借りに行ってファンの掃除なんかしたのもこの日です。
旅先で何やってんのw

あと、星を見た帰りに一度、盛大にコケました。
ステーン。
転んだときは、腰とヒジを強く打っただけかと思ったけど、
部屋にもどって着替えてたら、ヒジ思いっきり擦りむいてて血が出ててビビった。
うおお……久しぶりに自分の血ぃ見たな。
ほんま何やってんのオッサン。

皆さんも、夜の雪道にはご注意下さい。
オイサンでした。




 

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2013年1月18日 (金)

■カミサマと夜空の手鏡~北海道旅行18・摩周編(1日目・お写真部) -更新第834.5回-

えーと、前回のお話、
釧路・摩周湖旅行・一日目のお写真をだーっと載っけます。
マ初日なんでそんなに枚数はありませんが。


R0056144
行きの飛行機。MD-90さん。来月には引退が決まっているそうです。
確かに乗る前からとてもシャープな雰囲気を漂わせていて、
乗ってみて納得。三列・二列の五席構成で如何にも旧型な感じ。
でも外見かっこいいです。


R0056172 R0056178
機内より。天気良かったわけです。
右の写真の右下辺り、あそこだけ雪なのか雲なのか、白いものが集中していて
ちょっと不思議な感じだった。



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釧路駅と、駅の中のうどん屋さんで食べたしお野菜鍋焼きうどん。
うどんってよりもラーメンに近い味だったな。
駅さんはあまり変わり映えしない。お金ないんだろうなあ(余計なお世話)。



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駅のホーム、途中駅、摩周駅の看板。
マなんてこたあねえや。
北海道の駅のホームは独特の雰囲気はあるけどね。



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左は摩周の街で見かけた謎の建物なんだけど、非常階段らしき構造物が、
見事に赤さびで真っ赤っか! ちょっとびっくりするレベル。
もう使われてないッぽい建物だったけど……。

右は、雪の上に投棄されていたマンガ雑誌。
これは普通の少女マンガっぽいけど、
オイサンの経験上、田舎に行くほどコンビニのマンガ棚には
嫁・姑の争いを題材にした漫画雑誌の占める割合があほほど上がっていく。
需要があるのだろう。
嫁になのか、姑になのかは分からんが。
デイリーポータルZあたりに、編集者・作者にインタビューしてもらいたいところだ。


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摩周湖さん5連発。似たような写真だがね。見ていて飽きないのだよ。
珍しく一部が結氷していた。
メジャーな場所だから写真では見慣れているとは思いますが、
ホント一度は実際に訪れてみる価値のある場所だと思いますよ。



R0056449
お宿の近所の通り。繁華街と言うか、飲み屋街みたいなところにあります。
摩周の町自体は観光地化も殆どされていない、
ぶっちゃけた話、さびれた田舎町です。
けど、まあ、いいんだよ。良い町なんだよ。



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お宿の晩ゴハン一日目。
まあ見てもらって分かる通り、これと言った特色のあるお料理ではないんですよ、
ここのゴハンは。
家庭料理に、ちょっとした郷土料理が並ぶくらいで、
全部いっぺんに部屋に運び込まれるので正直どんどん冷めていくw
量が多いから食べるのも大変w
けどまあ、なんかそのぞんざいさも、オイサンは気に入ってます。


マこんな感じで。
二日目に続く。


 

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2013年1月12日 (土)

■カミサマと夜空の手鏡~北海道旅行18・摩周編 -更新第834回-

~2012年1月某日・0430AM・自室~

絢  辻摩周湖に行くわよ

オイサン「……」
絢  辻「……」
オイサン「……」

絢  辻「なによ」
オイサン「……どうしたの? 急に」
絢  辻「どうもこうもないわよ。行くと言ったら行くの」

オイサン「ああ、うん……。いつ?」
絢  辻「今」

オイサン「…………」
絢  辻「だから何よ」
オイサン「ホントにどうしたの?
     あたま腐っちゃった? ながいこと僕と一緒にいたから」

絢  辻「(ぶちン)」
オイサン「(あっすごい音)」

絢  辻「……はいコレ」
オイサン「え、何?」
絢  辻「航空券。釧路行き」
オイサン「えっなにそれこわい」
絢  辻「ホテルはここよ(バサリ)。その地図の、●のついたとこ」
オイサン「手回し良いねえ」
絢  辻「あたしが言いだしっぺなんだから、
     そのくらい手配出来てないわけないでしょう」

オイサン「そりゃあそうだけど……」

絢  辻「はい、じゃあ……いってらっしゃい。5時半の羽田行きのバスよ。
     もうあんまり時間ないわよ」


オイサン「ぼ  く  だ  け  !!?!」


きーー……ン





(……10時間後……)





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オイサン「うーん。来てしまった」

 
 
 
 
 
……とまあそんなコトがあったので、絢辻さんの意図はイマイチわかりませんが
私は今、北海道は道東の弟子屈(てしかが)、摩周湖にほど近い町に逗留しています。
なかなか寒いです。
マ「行け」と言ってくれるモンはもったいないので来ましたけど。
わしゃ鉄人か。(絢辻「あたしは正太郎少年か」)
ハテサテ……どんな趣向が待っているのやら。





……というのはまあもちろんウソ、というか
全てウソとも言えませんが、とりあえず摩周湖近くにいるのは本当です。
寒いのも本当。

まあ、この年明けの3連休は北海道にいるのが大体常になっているオイサンなので、
今年もそれに倣っての感じではあります。
でも去年とその前は違うかな。

場所は、絢辻さんの指定通り、5年ぶり三度目の摩周湖です。
目的は……特にありません。
久しぶりに摩周子さんにお会いしたくなったというのと、
昨年末、折からの北海道を襲う寒波とやけに冷え込む本州での毎日を過ごすにつけ、
「ど―せ寒い思いするんなら、徹底的にいきたい」
という思いが募り、
そしてそのついでにダイヤモンドダストが見られるかも知れない、
という思いも手伝ってのこと。

  イミが分からない? まあそうでしょうな。気にするな。
  このオッサンはそんな感じなんだ。

期間は三日間
とりあえずダラダラと行きます。



■1日目



▼羽田へのバス
4時半に起きるつもりが起きたら5時。
やべえ。
近隣の駅から出る羽田行きリムジンバスが5時半発なので超やべえ。
もう一本あとのバスでも間に合うけどとりあえず急ぐ。
急げ。

音速で家を出てどうにかセーフ。バス中は爆睡!
いつも通り、何事もなければ予定時間より30分は早く着くだろうと思っていたら、
案の定、7時5分着の筈が6時半に着いた。
すばらしい。

寝入りばなにはpillowsの曲を聴いてたはずなのに、羽田到着のアナウンスを聴いた時には
寝起きにポテトチップスに変わってた。
なんでじゃ。


▼羽田(セガのことではない)
チェックイン、荷物預けをさっさと完了し、
座席がイマイチ面白くなかったので、カウンターでアップグレード出来ないか聞いてみた。
結果はOK。
+1000円払って、クラスJの最前・窓側をゲットする。
おおお、これエエ席やないの。テンション上がってきた。

朝食は、いつもの地下のフードコートでなく
ウロウロして(ウロウロすんな)偶然見つけたそば屋で戴く。
だし巻き卵定食880円也。

R0056111

マお安くはないが、空港の中じゃどこもそれなりのお値段するので良しとする。
だし巻きが思いの外でかく、セットの一口そばもなかなかで満足。
どうしたどうした俺。
なかなか出足が快調ですよ?
死ぬ?
死んじゃうコース?


▼搭乗~機内
保安検査場をやりすごし(やりすごすな)、
搭乗ロビーにて儀式の如く飛行機さんのお写真を撮っていたら、
天気がいい、富士山が見えよる。

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搭乗ゲートへ移動するまで気付かなかったけど、
この日は珍しくバス移動からの登場だった。機材へのバス移動は久しぶりだ。
過去に何度かはあったけど。

離陸後、空の上が超いい天気&航路にも恵まれて、
ディズニーランドをほぼ真上からスコンと見下ろすことが出来た。
精巧なジオラマかミニチュアみたいで圧巻。
釧路へは確かにそんなに回数も行っていないから、
こういう航路を飛んだことが多分そんなにない。
こんな風に見えるのかー。

富士山、空港からも見えていたんだけど……
繰り返しになるけどこの日は本当にもう天気が良く、機内からもガンガンによく見えた。
くそう、なんで写真撮れないんだ。
アナログ銀塩なら使ってもいいのかな?  ← 電子機器使用禁止期間中

R0056187

富士山が見え、その手前に箱根の山々が並び、
その更に奥には、……あれは信州長野の当たりの山々なんだろうねえ、
無数の峰が連なっているのがよく見えた。
ここまで遠くまで見渡せることは珍しいなあ。
オイサンは多分、ここまでのは初めてだ。
いやあ……いい席もらえたなあ。
言ってみるもんだね。
これはアナタ、幸先いいか、死ぬかどっちかですよ。
九割方死ぬ。

機内アナウンス。
「釧路の気温はマイナス14℃」って寒いなオイ。
釧路・弟子屈へはダイヤモンドダストが見たくて行くわけですが、
昨日の予報では、今朝の釧路、気温はー21℃の好天。
ダイヤモンドダストが見られるかも、って予報に書いてあるくらいで
「一日ずらせ!!」
と心で叫んでおりました。
明日も、寒くていい天気だといいなあ。


▼釧路空港~JR釧路駅
サテ何事もなく到着。ナニゴトかあっちゃ困る。
寒さあふれるいい天気。
タラップだっけ、あそこを通過するときに既に寒い。
いいぞお、期待通り。
けど、思っていたより窓の外に雪は多くない。
マ釧路はそもそも、そんなに雪深い土地ではないけども。

着陸時、お見送り・お出迎えのテラスに人がたくさん並んでいて、
有名人でも乗ってるのか? 俺が有名なのか? と思ったけれども(思うな)、
荷物の出てくる回転テーブル横で待っていたとき、隣に立ってたご夫婦の会話でその理由が判明した。

  「あの機体、今月一杯で引退なんだって」
  「ああそれで」

何のことはない、
オイサンの乗っていた機体が今月一杯で運行を終了する物だったらしい。
なるへそ。

  ▼JAL・MD-90、引退へのカウントダウン [ SKE48とエアバスA380超絶推し男のblog ]   http://blog.livedoor.jp/ske380_800/archives/19900966.html


  飛行機写真撮りマニアの間ではそういうのがあるんだそうですよ。
  パパさんが言ってたw
  皆さん大変熱心で結構なことです。

行きの座席アップグレード作戦があまりに功を奏し過ぎたので、
到着するなり帰りについても打診してみたが、
オイサンの券はパック旅行の券だったので当日じゃないとだめなんだとさ。
残念。

空港から釧路駅まではシャトルバスで。
以前、タクシーを使ったこともあったけどやっぱ高いのよね。
その時は色気出した運ちゃんの口車に乗ってしまい、
予定になかった湿原展望台(釧路湿原の西の端)を回ってから市外まで行ったら無駄に高くついた。
当たり前っちゃ当たり前なんだけど。
北海道は広い。

バス、満席。珍しいな。
座るとこなかったんだけど、
荷物をイスに置いてたおっちゃんが荷物をよけてくれた。感謝です。
そんなん当たり前じゃん、と言われそうだけど、
それをやってくれたのはそのおっちゃんだけだったし、
大体ねえ、やっぱ一人で座る気分の完成したところへ
突然隣に人が! ってなると、気持ち的にはどうしたってめんどくさいしね。
気持ちはワカル。責める気は起こらん。

空港~JR釧路駅までは50分程度です。
こちらも何事のイベントもナシ。


▼JR釧路駅
バスの駅到着が10時50分頃、摩周行きの汽車(ディーゼルです)発は11時36分。
あまり時間はないが、軽くおなかに何か入れたい所存。
駅ナカのうどんやさん?で塩野菜うどんを戴く。
……なんかラーメンみたいなお出しでちょっと残念だけど
うどんはおいしかった。
タンメンの麺をうどんにした感じ。
でも、うどんはやっぱり鰹だしだよねえ。

そして、駅の古本……屋、なのかな。
新刊も扱ってるみたいだけど。ここも、初めて訪れた2006年、7年前からあるが、
都会のブックオフでは見つけられないような、
鈍く光る謎のお宝が眠っているような、そんな気がいたしますよ。
帰りに時間があったらゆっくり見よう。

  ……釧路、ゲームの中古屋ないのかなー(←好き者)。
  発掘してえ。

一瞬すれ違った前髪ぱっつんのお嬢さんが、ほとんど黒猫でとても可愛かったです。

……心なしか……駅の中が明るく軽やかになったようにお見受けする。
前来たときはもう……寂れゆく地方都市の空気そのままで、
待合所にオシゴトない系の年老いた独り者の御仁がひしめき合っていたりして、
遊びでふらふらやって来ていた余所者のオイサンは、
生きることの大変さを感じ取り
なんだか申し訳ない気分にひたってしまったりしたのだけれども。
今回、そんなことなかったなー。
施設が変わったりした様子はなかったんだけど。

R0056232


▼列車・釧路~摩周
11時36分発の普通ワンマンディーゼルで、釧路からいざ、弟子屈・摩周へ。
1時間20分くらい。
一両編成なんだけど、乗客はいないなー。
がらがら。
里帰りっぽい若いお兄ちゃんお姉ちゃん、あとは日常使いのご老人、通学の学生さん。
そんな感じ。
オイサンみたいな旅行者然としたのはみあたらない。
車両も、そこかしこ塗装がはげ、もう一体何年走ってるんだろうという代物。
リクライニングも、座面を前に滑らせるとそれに連動して背もたれも倒れるという旧式。

  車両の真ん中あたりの座席だけ、何故か四人対面のボックスになっていて、
  しかもセンターにテーブルがある謎仕様。
  イヤ以前にも見たことはあるけど、コレ、設計者はどういうホスピタリティをねらって
  こうしたんだろう。

R0056295 R0056307

これといったイベントもなく、列車は定刻通り摩周駅へ。
摩周湖へは2008年の1月以来5年ぶり3回目、
摩周駅へは、2006年のやっぱり1月以来、7年ぶり2回目。
もう7年にもなるのかー。
そんな気全然せんわ。
スゲエ最近の感じ。



■摩周駅~宿~摩周湖



▼JR摩周駅
7年前に来た時は、冬の時期でも摩周駅から摩周湖第一展望台まで
1日4便バスが出ていたものだけど、
どうも近年は利用者の少ない時期にはバスは走らせていないらしい……トホホ。
マイノリティには生き辛いご時世じゃよ。
まさか、不景気がこんなところでマイノリティを圧迫させてくるとは。
効率よく、快適に生きようとするなら、出来るだけたくさんの人間の歩く方向と速度に合わせなさいよ、
と言われているようだ。

  マ事実、そうなんだろうけどさ。
  結局はスケールメリットが底を支えるんだろうね。
  「戦後、国民の価値観がほぼそろっていた」みたいなことの理由に、なんだか妙に合点がいく。
  貧乏だから、足並みを揃えて色んなことのコストを浮かせるしかなかったんだろう。

まあ、タクシー使うっきゃないなー。
明日は晴れてたら歩いてみようかな、とも思ってたんだけど、どーかな。
10km前後のハズだから、雪道を考慮に入れても2時間半もあれば着けると思うんだが。
2時間半の寒気に耐えられるかということと、
あとは、飽きるどうかだなー。

R0056319 R0056325

……という様な内容を、観光案内所の金髪のお婆ちゃんと話す。
案内所の中には、バアちゃんの退屈しのぎのために捉えられたと思われる、
オイサンんよりも数段若いバックパックのにーちゃんが座らされていました……どうしたんだろうアレ。

駅舎を出てみて思いだす、そうそう、ここは駅に足湯があるんだった。
明日にでもさっと浸かりに来ようかね。


▼お宿
地図も持たずにしばし町中を迷い歩いた挙句、どうにかお宿に到着。

  ちなみにお宿も、7年前に泊まったのと同じところです。
  特段良かったというワケでもないのだけれど……
  ていうか、どんな宿だったか憶えていない。

むむ、町のかたちの記憶も7年前のデータなので今一つ怪しいわ。
思ったよりも宿が駅から離れていた。
最初は、
「方角がこっちで合っていたか」「こんなに遠くまで歩いたか」
と不安になっていたが、町を流れる釧路川を渡る橋を越えるとき、ああ確かにこの橋は渡った、
帰る時、宿を出て荷物を負いながら確かに渡ったこの橋を、しかと思いだした。
そういう一瞬一瞬のことは何気なく憶えているモンだ。

宿にひとまず荷物を預け……
この日の予定にはなかったんだけど、
天気があまりに良いのでもう摩周湖までいってしまおう、と決断。
旅先で性急になるのはよくないけども、天気のいいのは逃せませんからね。
明日がどうなるか分からない。

  一軒、気になるお店があるのでその場所を確かめようと
  町をウロウロしながら駅まで向かってみたが、とうとう発見出来なかった。
  どうも実は川湯温泉駅に存在するっぽいのだけれど、
  食べログで検索すると、摩周駅の役場近くに存在するように表示される。
  これはいったい。


▼摩周湖
駅前でタクシーを捕まえて、摩周湖へ向かう。
しかし……俺も飽きないもんだな……。
乗ったタクシーの運転手さんは、弟子屈で生まれ育って50年らしい。
今年は寒い目で雪も多いのだそう。
昔はマイナス30℃、35℃は当たり前だったらしく、
その頃に比べればぜんぜんましだけど、それでもここ数年ではかなり寒いらしいです。
ちなみに、摩周の市街あたりは、大体摩周湖の湖底と同じくらいの標高なのだそうな。

ちなみにその運ちゃん、落ち着いた地味なしゃべりが高校ンときの物理の教師に似ていた(知らんわ)。



■摩周湖



車を降りて、駐車場から階段をほんの数段のぼるまで、
……いやあ、ときめく。

ここにたどり着くまでは割と醒めた気分でいるのに、ここに着いた途端、どきどきし始める。
それは以前訪れた二回でも同じ。
不思議なことだ。
離れて暮らす、連絡もとれない想い人に久し振りに会うような、そんな気分なんだねえ。

  ……恋人なんかいたことねえけどな!!
  お、お前等にわかりやすいように書いてやっただけなんだからねっ!
  感謝しなさい!?(CV:釘)

いや、まあ、でも。
茶化すトコでもないんじゃよ。
なんかもうオイサン、ホントにそんな気分なんだから。
階段上がる一歩一歩が、もうねえ。
高鳴る。

そんで階段を上がった辺りから少しずつ湖の様子が見え始めて、展望台に立ったところで、
一気にわあっと視界がひらけるわけです。
そうなるとすごいもんで、一目で全部、そこがどんな場所なのか分かる。
この不思議な湖を抱く風景は……陳腐だけど、一幅の絵画を見るような。

展望台の良い位置に立つと、
目のちょうど端から端までピッタリと湖が埋めてくれて、
その真ん中に知床の山々が浮かんで、
摩周岳の、熊か、猫か、毛深い獣みたいなシルエットが画面の端にゴロリと横たわって。

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湖のいびつな輪郭や、斜面から無数に突き出た、白と焦げ茶のダケカンバの怪しさも相俟って、
本当にいくら眺めていても退屈しない。
どこを見てもいいし、どこも見なくてもいい。
心をぐっと捉えながら、それでもすごく放っておいてくれる景色。




  「アラ? いらっしゃい、また来たの? まあ、好きになさいな」




……なんか、そんな感じ。
すみません。

  理由は分からないんだけど、その白と黒と深い青を眺めてると
  「ああ、これは絢辻さんだ」
  と、ぽんと自然に浮かんできた。
  まあ、勝手な印象とイメージだけど。
  絢辻さんは、こんなひと気のないところで
  取り澄ました顔をしてはいないと思うんですけどね。

  どちらかというと、封神演義の竜吉公主さまが、この湖のイメージに一番近い、
  そんなことを考えるオイサンです。湖の萌え擬人化。


    


本当にねえ。
じーーーーーー……っと、眺めてても全然飽きがこないんだけど、
如何せん、寒い。

  ここで一つ、失敗したことに気付く。
  冬の北海道では必須の、耳当て付きの帽子をホテルに置いてきてしまった。
  体の方は、多少寒いのは問題にならないけど
  ゆび先や耳などの末端部分は音速で持って行かれる。
  仕方がないので、レストハウスの売店で見つけた、謎の耳だけあったかアイテムを購入。
  315円也……しかしこれがなかなかのスグレモノ。
  帽子よりかさばらないし、肝心の耳はちゃんと温かいしで、
  おお、これは出物かも。

その後、レストハウスを出たり入ったりを繰り返し、
時折いもだんごを食べたり、かぼちゃ餡ドーナツを食べたりしながら約1時間半、
摩周湖さんとの再会を懐かしむ。

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いやあ。
ホントに五年ぶりなんだねえ。
そんな気全然しないねえ。

……人にはそれぞれ、見合ったサイズの景色ってのがあるような気がオイサンしておりまして、
ま自分に見合うのがこの冬の摩周湖……というと、それはちょっと上等すぎて僭越だとは思いますけど、
このサイズ……
見渡さなくとも、ちょうど自分の視界の幅に収まり、
それでも、あちらに集中すればこちらが行き届かなくなる絶妙な広さといい、
遠くまで見渡せるわけでもない、比較的近い範囲に行き止まる深さといい。
高さにしても百数十メートル程度にとどまり、
白、黒、青、あとは茶色と種類はけっして多くなく、
けれどもその少ない色をじっと見つめれば気付く程度のささやかなグラデーションで彩る
色彩といい。

一生かけて、自分の足で歩き回って、色々見切れそうな、そんなサイズ。
どこまで行っても手が届く、意識の、ちょうどひと抱え分くらいの景色。

  至仏山から見下ろした尾瀬が原も近い趣をもっていましたが、
  オイサンにはそこは広すぎた。
  摩周湖は、ぎりぎり全ての面倒をみられそうな、そういう手頃な広さを感じます。
  イヤ実際、全部の面倒見るとか、そういう話じゃないですよ?

あの、本当にねえ。
皆さん、ぜひ一度は見にいらして下さい。
夏場は霧が出て見られずじまいで終わってしまうことも多々あるので、
出来れば、冬。

日本であって日本でない、
ほかのどこでもない、誰の物でもない、
ああ、そう、この世界が誰の物でもない、
人間のものではないことを実感できる景色がありますので。

どこかへの入り口であって、何かの生まれ出ずる場所なのではないかと。
人の意識が吸い込まれて、星の光になって生まれてくるのではないかと、
そんな風に見える場所です。
どうか、どうか……。

そんな様々なことを、今年も感じながら一時間半ほどの短い逢瀬を終え、
後ろ髪をひかれる想いで摩周湖を後にするのでした。

だってさあ、考えてもみなさいよ。
5年ぶりに会う彼女と、一時間チョイでお別れですよ。
寂しいじゃないの。
……まあ、明日もまた来るんだけどさ。

しばしのわかれ。



■Closing



このあとは特に何もありません。
お宿にもどり、お風呂を浸かって、ゴハンを食べておやすみなさい。

このお宿はねw
お風呂もゴハンもねw
特筆することのないお宿ですので。
ええ。
イマドキ、自販機が観光地価格ですから。
それをことさらあげつらう気はありませんけど。
好きで選んだんだもの。

ゴハンがお部屋で、お膳で戴けるのがありがたいところですね。

そんな感じで一日目は無事終了。
明日は、早朝のダイヤモンドダスト探しのお散歩からスタートです。
はれるといいけどねー。



オイサンでした。



 

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2013年1月 9日 (水)

■蛇腹式の海 -更新第833回-

今日、お昼ゴハンを食べていたときのこと。
先輩がお正月休みの話をしてくれた。

 「子供が水族館が好きなので、関西の実家に帰ったとき、海遊館に行ったのだが、
  (関東生まれの)家内は海遊館のことを全く知らなかった。
  前に行ったのは20年近く前だったと思う。
  ジンベエザメとか、でかいエイとかが見所」

先輩から出た言葉のままではなく、
こちらから質問して出た内容まで、要約して大体こんな感じ。
それを聞きながら、パラパラと幾つか、蛇腹の年表が開くように疑問が湧いて出たので
ちょっとメモっておきましょう。


 ・海遊館は、関東ではあまり知られた施設ではないのか。
 ・20年も前からあったっけ?
 ・見所であるところの、ジンベエザメとか巨大エイは、やはり20年前の開業当時から
  いたのだろうか?
  寿命はどのくらいなんだろう。
 ・20年前からだと、阪神淡路大震災当時にはあった筈で、影響はなかったんだろうか?
  ついでにこないだの震災で、関東圏の水族館には影響はなかったんだろうか。
  水槽はどんな材質で作られてるんだろう。


などなど。
以下、順番に、散漫に。



▼海遊館の関東での知名度
まあ関西人のオイサンが、
関東の水族館でもともと知っていたのなんか、江ノ島水族館と八景島シーパラダイス、
サンシャインくらいのもので、「
鴨川とか葛西臨海なんかは最近Webで調べて初めてしったくらいだから、
やたら水族館に関心のある人間でないと、自分の生活圏の外のものなんて
知らなくても無理ないのかも知れない。
でも、USJなんかは知られてるよなー。

  マとはいえ、開業当時の海洋系遊戯施設としては日本でも1、2を争う
  というフレコミだったと思うので、若干ショッキングではある。
  関西ではなかなかセンセーショナルな扱いでしたからね。

  マ流行りのスポットになんか興味のないダメダメな子供だったオイサンは
  未だに行ったことないけどな。今は行きたいです。

  似たような話で、帰省したとき高校時代の友人に聞いた話。
  天王寺に、近鉄が世界最大級?のデパートをこしらえようとしているんだそうな。
  あべのハルカスとかいう。
  なんだそりゃ。
  どういう狙いがあるんだか分かりませんが結構な規模なのだそうで……。
  友人は「絶対コケる。いよいよ近鉄つぶれる」
  と、大阪人らしい景気のいい話をしてくれましたが。
  まあ気持ちはワカる。
  そんな、関西的には大事件(大げさ)な話題も、関東ではさっぱり聞かなかったしなー。
  ニュースに気を付けてれば多少は入ってくるんだろうけど。

▼20年も前からあったっけ?
調べてみると、開業は1990年らしいから20年前にはあったんだな。
結構古いな。
オイサン中学生だお。
中学生くらいとなると、興味のあるなし関わらず、
「大阪→遠い→いけない」
という思考回路の持ち主だったので、「圏外」だったんだろうな。
「ああ、すごそうだけど関係のない話だ」っていう感覚。
そういう子供だったんです、私。
……今でもワリとそうよ?

▼みどころであるところのジンベエザメとか巨大エイも、20年前からいたんだろうか?
 寿命はどのくらいなんだろう?

wikipediaさん曰く、60~80年くらいは生きるらしい。
長いな。
長いものだと150年というのもあるようだが。
開業当時からいたかはワカらないけど、いても不思議はないわけだ。
しかも、同じ個体が。
今いるのは何代目かであるようだが。
まあ、ああいう環境に入れられて、長生きはしそうにないけど。
外敵や、自然環境の変化からは守られそうだけど、
ノイローゼとかには人知れずなっていそうだと思う。
以前、豆腐料理屋で飼われていた金魚を見たときも思ったが、
飼われ魚にはどことはなしに狂気が宿っているように感じる。

まあ彼らの入れられている海遊館の目玉の巨大水槽はアホみたいにでかいらしいので、
ストレスがいかばかりかは測りかねますが……。
どうなんだろうなー。
海洋巨大生物の、感覚のスケール。


▼20年前からだと、阪神淡路大震災当時にはあったはずで……。
影響はなかったのかね。
そういえばこの間の震災でも、何にも言われなかったけど関東圏の水族館sは
全く無事だったんだろうか?
だとしたらすげえな。
結構な強度があるんだな。

無事だったからこそ何も報じられていないんだろうけど、それはそれで大したことであるように思う。
福島の有名な水族館がやられたって話は聞いたけど……それはさすがにしょうがないな。
ちなみに水槽は、アクリル樹脂で出来ているらしい。へー。

サンシャインの窓ガラスとか割れなかったのかなー。
原発だ防波堤だなんだと、ヒドイヒドイ、もろいもろいと言われてるけど、
日本すげえよ。
それだって大した物だと思うよ。

……まあ、失った物は一杯あるわけで、
当事者にしてみたらナンボすごかろうが失ったら意味ないってのも
理解は出来るんですけどね。



……などと。



なんとなく、たらららっと疑問が並んだのでメモっておいた。
何かの足しに。
何のだ。



■オマケ



 ▼「ポップであることを恐れない」覚悟 [ インターネットもぐもぐ ]
 http://mogmog.hateblo.jp/entry/2013/01/08/011119


「ポップであることを恐れない」、そのことにはすごく共感出来る。
これはもう随分むかし、98年頃の話だったと思うけど。
PSでSCEが『LEGEND OF DRAGOON』というRPGを出したときに言われたことで、
「今の日本のゲーム業界で、真正面から『剣と魔法』でRPGやれるのは
 『ドラゴンクエスト』くらいのもので、それはとても贅沢なことだ」
というのがあって、
よーするに王道をやって通用するってのはそのくらい大変だ、というお話なのだけども。

  ちなみにその超大作RPGがどれほどのメガヒットとなったかは、
  『2』が作られなかったことから察して下さい。
  大変なのよ、王道。

デその、リンク先の記事にある、いきものがかりさんの「風が吹いている」ですか、
オイサンも実家で、たまたまそこだけ紅白で見たんですけども、
「え? これトリなの?」
と、すごい拍子抜けしたのを、この記事を読んで思い出しました。
あらそう、また随分うす味なのをトリにするのね、と。
でもまあ、今時の若い人にはこういうのがうけるんでしょうねー、くらいの気持ちで。

そしたらどうやらNHKのオリンピック番組の公式ソングなのだとかで、
ああそういう経緯もあってのトリなのか、と。

いや、ポップではあったと思いますよ。
けど、ポップなだけだったと思いますけどね。
実にいかにも、NHKのオリンピック番組の公式応援歌になりそうな。
ど真ん中のストレートには違いないけども、120kmくらいの普通のストレート
(それだって素人にゃ打てませんけどね)。

  なんか、あれですよね。
  国体の開催地の自治体が作ったPRソングみたいですよね。
  小学校の時に奈良国体があったけど、なんかこんな感じだった。

ポップだけどガツンとこないと、そこはイミがないんじゃないのかなあ。
あれならまだ、近所のスーパーで流れてるローカルソングの方が訴える物がある。
フックになる物が。
「なんじゃそれwwww」
みたいなもんでもね。
だって、いきものがかりさんの方は、歌詞もメロディも、なんも覚えてないもの。

  それに引き替えスーパー三和の曲は、
  初めて今のマンションに引っ越してきた日の晩、
  荷解きの最中にちょっと買い物に行った帰りには、もう歌えてましたからね。
  それはちょっと話が違うかもですが。

▼サンワ・マイフレンド



いきものがかりさんの歌、
聞き覚えはね。
ある気がした。
したんだけど、それ以上に、
「どっっかヨソで聞いた、よく似た歌なんじゃないか」
っていう思いがどうしてもぬぐい去れないくらい……
どこにでもある曲っていう印象が……拭えなかったなあ。
聞いた瞬間に感じたのはそれだった。

まあ、そんな風に、うすーい歌を紅白の最後に聞いたんだった、
ということを、リンクの記事で思い出したって言う、それだけのうすーい話です。

でもまあ、やっぱりああいうのがウケるんですね。
なるほどな。
勉強になった。
覚えてないから、真似も出来ないんだけど。


マそんな感じで一つ。


本当はほかにも色々と……年末からこっち書かないといけないことがたまってるんですが、
とりあえずさっと湯通し出来そうなところだけ。
何だそれ。


オイサンでした。


 

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2013年1月 1日 (火)

■雀と霜柱 -更新第832回-

がっしょんがっしょん言うとるわ。
オイサンです。

明けまして。
今年もよろしくお願い致します。
イヤなら無理しなくていいのよ。

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お写真は、今朝庭に出ていたシモバシラさんです。
曲がっとるばい。

2013年の元日、皆さんは如何様に過ごされたでしょうね。
やることもそんなありませんね。

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特に申し上げることもないんですけれども。
ホント、お正月ってなんなんだろう。


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かつて首都のあった場所までとろとろと走って、
冷たい空気に身を浸してきました。


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何が起こるかなあ。
新年かー。
そこそこの時間生きてきたけど、やっぱりなんだかよくわからないなー。
良いんだか悪いんだか。

時間が経てば経つほど、
経験を重ねれば重ねるほど、分からないことが増えていく。
分かっていたことが分からなくなっていく。

そんな気がいたします。

答えなんかないとか、
自分なりの答えとか、
そーいう薄っぺらい話とはまた全然別の次元で。

この世というのは、やはりあるようにしかないのだなあと。


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十年ほど昔、長谷の大仏様の前で知ったことがなんとなく、胸によみがえるお正月。

マ毎度のこと、そんな感じでヒトツ。
ことしもほどよく、夢のように。

今朝、目を覚まして、がらがらと庭に面した窓の雨戸を開けた途端、
そこにいた雀がおどろいて飛び去った。
その下には霜柱が立っていて、それが一番上のお写真。

きっとそんなように今年も何かが起こり、
似たような気持ちで来年が訪れるんでしょう。


オイサンでした。


 

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