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2013年1月26日 (土)

■カミサマと夜空の手鏡~北海道旅行18・摩周編(3日目・1) -更新第837回-

がばり、ダイヤモンドダストに間に合ったぞ!
はっ、夢か……オイサンです。

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未だおとそ気分の抜けない素敵なオトナがお送りする、
釧路~摩周旅行記2013、その三日目・最終日です。


  クックック……。サイシュウビダト?
  ホンキデ コレデ オワルト オモッテイルノカ オメデタイヤツメ……。



クッ、頭が……

今何か聞こえたような……まあいいか気のせいだろう。



■リベンジ・ザ・ダイヤモンド



デその、最終日の朝。

起床は遅く5時をチョイ過ぎたくらい。
日の出の時刻が6時45分頃なのでワリと余裕はある。
ニュースなぞ見ながら軽いストレッチで目を覚ます。
今日は都心も雪なのかー。
体温上げるために、夕べコンビニで買っておいた春雨ヌードルを
軽く啜り込んで出発。おおさむい。

  ……えー、
  摩周温泉にお住まいの皆様、お早うございます、お早うございます。
  昨晩から引き続き、見慣れぬ巨漢が町を徘徊しておりますが、
  皆様に危害を加えるものではございません。
  どうぞ混乱されることのございませんよう、
  また石などを投げつけることのないよう、
  温かいご支援賜りますようよろしくお願い申しあげます。

コースは夕べの星見と同じく、釧路の川沿いを水郷公園の脇を通って遡り、
道の駅摩周のあたりで一休みして帰ります。

  夕べ、道の駅の駐車場にいた馬運車はまだいました。
  一晩ここで明かしたのか……。

天候はそこそこ良く、気温も予報ではマイナス19℃に迫る勢い。
これは期待が持てる。
一時間あまり。
風もなく、穏やかに堆積する寒さの中、
川面からもうもうと、温かくもない湯気を上げてざぶざぶ静かに流れる釧路川を見つめ、
ぼんやり過ごしてみましたが……
ダイヤモンドダストさんは、出ませんでした。
残念。

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気象庁のサイトで確かめてみたら、朝6時7時の気温が、
昨日の13日でマイナス14℃くらい、
今日、14日でもマイナス17℃くらいだったらしい。
うーむ。
これしきの気温じゃあ、出るか出ないか微妙なセンなんだろう。
あの、建物から出て5秒で鼻毛が凍り付く感覚でもマイナス15、6℃ってことかー。
年に何回くらい出てるんだろう、ダイヤモンドダスト。

マしゃあねえ。
また次回だ、次回(見るまで来る気満々)。

  そうは言っても、アレだろうなー。
  五十、六十になってもまだ見られてなかったら、焦るんだろうな。
  今回みたいに五年に一回とかのペースで来てたら、
  六十までにここに来るのも、あと4回くらいですもんね。
  うおお、そう考えたら早速焦ってきた。←自滅

▼冬の装い

ここらでチョイと、オイサンの冬の北海道での服装をご披露してみましょうか。
おすぎのファッションチェック。

 ●上  長袖ヒートテック
       +登山用シャツ(マムート製。高性能!) or ユニクロのフリース地Tシャツ
       +厚手のセーター
       +コート(ダウンインナー付)
 ●下  ヒートテック+ユニクロの暖パン(防風素材+内側起毛)
 ●頭  摩周湖で買った耳だけパッド(2日目のお写真の部参照)
 ●足  フツーの厚手の靴下+コロンビアのトレッキングシューズ
 ●ぶき てつのおの

大体こんな感じで、そのマイナス15℃やらの世界をウロツいておりましたのですよ。
あとは手袋(二枚重ね)くらいか。
案外普通じゃろ?

今回一番冷えて辛かったのはゆび先と爪先なので、
手袋・靴下関係をもう少し充実させてやれば完璧かと。
爪先にカイロ入れるとかな。

摩周湖の売店で買った耳パッドさんは本当にスグレモノで、
かさばらないわ、防寒には十分だわでこのお買い物は超正解。
俺GJ。
マ雪が降ってたら、耳当て付の帽子の方が良いことは言うまでもありませんけどね。
今回、降雪はほぼゼロだったので、耳だけ守ってれば十分だった。
トレッキングシューズはそろそろ買い換えるか、修繕するかしないとなー。
ぼちぼち10年だもんな。

ダイヤモンドダストこそ見られなかったものの、
道の駅で美しい朝やけに癒されながら缶コーヒー買って一休みし、
晴れ晴れとした気持ちで宿への帰途に就いたのでした。
また来るわー。
樹氷もキレイ。

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  あ、全然関係ないんですけど、
  こっち(北海道)では必ずと言っていいほど売られている缶コーヒー、
  ジョージアのサントスプレミアム。
  「北海道限定デザイン缶」とかいって本州ではほとんど見かけないんですけど、
  コレ本州でも売ってくれませんかねえ? コカコーラさん。
  結構おいしいわ。 缶コーヒーの中では好きな味。

帰り道、宿の少し手前に大きなトラックが三台も数珠繋ぎで待機してるので、
朝からナニゴトだろうか? と思って見ていたら
除雪した雪をピストン輸送する係のトラックが出番待ちをしていたのでした。

除雪車が地面から吸い上げて上のパイプから吹き出す雪を
一台目のトラックが荷台に受け、
それが一杯になったら一台目は出発し、すかさず二台目がパイプの下に入る、
という方式。
ダイナミック。

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樹氷を写真に収めるなどしながら宿に帰り、
この日も時間ギリギリの朝ゴハン。
……お宿の人はさぞかし、
「朝っぱらから夜中まで、一体外で何やってんだ……」
とお思いでしょう。
何も疚しいことは致しておりませんよ。
……とはいえ、あの小さな町に
メガネ・蝶ネクタイ・半ズボンのアイツがやってくるような事態が起これば
オイサン真っ先に疑われそうです。
だってアリバイねえもん。



■チェックアウト~人形の家再び



ゴハンを食べたらバタバタと片づけをしてチェックアウト。

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帰りの汽車は、摩周駅を11時56分発。
まだまだ時間もありますし、お昼も食べておかないとなりませぬ。


  「You、せっかく天気イイんだからもう一度摩周湖見に行っちゃえYo!」


……と、俺の中の悪魔が囁いたりもしましたけれど。
しかし、摩周湖さんとのお別れは昨日済ませてしまったので、
今からもう一度会うのも何やらキマリが悪い気がする。

 摩周湖 「な、なによ……。また、来たんだ……」
 オイサン「あ、えっと……うん。
      なんか、どうしても会いたくなって」

 摩周湖 「……!
       ふ、ふーん、そう。勝手にすれば?
       帰れなくなったら、その……ず、ずっと……いてもいいんだし……」


みたいなことです(どんなことだ)。
ですのでここはヒトツ、また人形の家でお茶でも戴き
テキトウな時間になったらお昼を食べるという方向で参りましょう。

  しかしHIPHOPな悪魔ですね。
  最近の悪魔はヘヴィメタじゃないんだ? 相撲見たりしないんだ?

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むう、お昼ゴハンをオムライスにするかシーフードカレーにするか、
はたまたグラタン風人形の家ドライカレーにするか迷うぜ……。
結局オムライスにしたんだけど。ウマー。

お店の入り口脇に貼られた二枚のイラスト、
フクロウと狐を模したデザインの、
国旗か、何かの組織のシンボルマークのような絵が気になって仕方がない。
カッコいい。
もっと言ってしまえば、欲しい。
思い切ってお店の方に聞いてみましたが……

 「随分前に、屈斜路コタンで露天風呂を管理しながら木彫り師をやっている
  オガワさんという方から戴いたもの。その辺りでお店もやっているらしい」

ということが分かったきりでした。
むふう。
しかしアレは……大層カッコいいものですぞ。
その動物のシンボライズの仕方といい、彩色のセンスといい、
オイサンの好みにジャストミートしておる。

これは……次回来るときには、屈斜路コタンもコースに組み込む必要がありそうですな。
メモメモ。
阿寒湖・阿寒岳・屈斜路湖辺りをメインに、
一度のんびりしにきても良いかもなー。

阿寒湖畔のホテルで温泉につかって、昼は阿寒岳に上って。
どなたか一緒にどうですかね。



■細岡展望台にて



お昼ゴハンが終わってしまえば、お別れの時が近付いています。
グッバイ摩周。
また来るよ。

  ……実際、旅行で訪れた土地で「また来たいねー」と話していて
  本当に再訪する率ってどのくらいなんだろう。
  摩周湖の展望台ですれ違ったカップルさんは、
   男「お前、ちゃんと見た?」
   女「見たよ。見たって」
   男「ホントに? 二度と見られないんだよ?」
  などと揉めておられましたが、彼にとって観光地は二度と訪れない場所なんだろうな。

さて、大きな荷物を担いで、一時間に一本もない列車に乗り込み、
ゴトゴト揺られながら次なる目的地に思いを馳せる。

摩周の旅は、毎度コンパクトにまとまるのがいい。
近くの宿へ泊まって、湖を見て。
それだけで終わるのがいい。
最後にもう一つ、お決まりの場所があるのだけど。



それが、細岡の大観望。



釧路湿原の東側に位置する、湿原を見晴らす展望台です。
マ展望台っつっても施設も何もなく、
高台に、湿原にむけてテラスのように張り出した台地に柵をつけてベンチを置いて、
看板かけただけの場所なのだが。
帰りにはここヘ必ず寄り、
釧路湿原さんをしばらくぼーっと眺めのもまた、このコースの醍醐味のヒトツ。

  ちなみに、湿原の西側には「釧路湿原展望台」という、
  こちらはしっかりした建物や、周囲に散策コースもある立派な展望施設もあります。

……とはいえ何がある、何が起こるっちゅうわけでもない、
だだっ広ーい場所を、ただ突っ立って延々眺めるだけの場所なので、
1時間も2時間も、ここにとどまる人はそう多くはないでしょう。
少なくとも、オイサンがこれまでそこにいたうちに
一時間……三十分以上そこにいた人間を、オイサンは見たことありません。

一両編成のディーゼル汽車に、
隣に座ったクソ元気な小ボウズ兄弟のアホなやりとりを聴きながら揺られること、
南へ約一時間。
無人駅、「釧路湿原」です。

汽車を降りると、そこから15分ばかりの雪山道ハイキング。
展望台の少し手前に、細岡ビジターズラウンジという施設があるので、
ひとまずそこで大きい荷物を預かってもらう。
ここではお茶や軽食も戴けます。

ラウンジにて、コーヒーとジェラートでしばし休んだ後、
そこからまた更に5分ほど、雪と氷の道を上ります。
道すがら見える、木立の隙間の湿原の風景は……
思わず歓喜の声が漏れてしまうほど、今日は見通しが美しい。
ヌホホ。 ← 歓喜の声

雄阿寒、雌阿寒、
そして斜里(知床の付け根の辺り)まで、遠くはっきりと見晴るかす。




おおおおおー。




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……やっぱ、来て良かったなー。




……いえね、予定立ててるときは思ったのよ。
「さすがにここはもう、三回目だし、いいんじゃないか」と。
もしかしたら四回目かも知れぬ。
「また同じ場所へ赴くのではなく、
 他の新しい場所を開拓するのに時間を使ってみてはどうか」
と。

……いやー。
けどねー。

つくづく実感する。
コレが多分自分の、一生の時間の費やし方なんだろうなーと。
ながーい、径のでかーい、そこそこ未満の斜度の螺旋を
要らんことを思いながらえっちらおっちら登っていくんだろう。

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その径が小さな人やら、螺旋の斜度が急峻な人は
同じ時間でもどんどん高度を上げていくんだろう。
けど一つの高度に長くとどまらないと気が付けないことも多分幾らかはあって、
それを気にしい気にしい上るのか、
次の高度にあるものを目指してひたすら拾い集めるのか……
そんなことなんだろ。

ここに代わる場所というのも、なかなかない。
2006年の初頭に初めて訪れたときから、
「あー。ここへは、死ぬまでに多分あと何回か来るなー」
と思ったモンだ。
宗谷岬も同じ。
まあ、そう思ったから来てるというのもあるんだろう。
そう思う場所だってことが大事なんだろうな。
逆説的だけど。

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ほめ言葉になるのか分からないけど、CGみたいなんだもの。
多少、自分が右へ左へ動いても、視界の深奥にどーんと横たわった風景は微動もしない。
遠すぎて大きすぎて。
辺りを鳴る音は、風と、
それに揺らされる枯れて乾いた葉のぶつかる鈴の様な音ほど。

  風が吹くと乾いた葉と枝がこすれあって、
  ホント鈴みたいにしゃらしゃら鳴るんですよ。
  ただの枯れ葉なんだけど。
  それが、静かだから細かな振動まできれいに耳に届く。

あとは、カラスや鳥の鳴き声、通過する汽車の警笛。
そのくらいなもんでね。

それも、この……なんだっけ、
東京23区が何十個だかおさまるという広がりの中では、
まあ微々たる振動ですよ。
それをぼーっと、しかし集中して眺め、
耳を澄ます時間のなんとまあ気持ちのいいことでしょう。

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今回は1時間くらいしかいなかったんですけども、
その間に訪れたのは観光客が3組と、あと、キツネが一匹。
柵の外を、そそくさと走り去っていきました。珍しいな。

  最後、オイサンの立ち去るのと入れ違いにやってきたオジサンたちは、
  観光だったのかなんだか分からないけども。
  普通のスーツにコートの、オイサンよりも年輩のおじさんの二人連れ。
  何かのオシゴトのついでに、近場で見られそうなところを見に来た感じなのかも。
  そういう人結構いるらしいので。

ここもまた、後ろ髪を引かれる思いに苛まれつつあとにします。
前、ここに立ったのは5年前か……。
なんか、自分の影がここに残っているような気がするなあ。
来るたびに、来るたびに、
過去に訪れた自分の影とすれ違っているような気がするねえ。

 「あれ? さっき帰ってったワカモノ、5年前の俺じゃね?」

みたいな感覚に見舞われる……不思議。
ここはそういう場所なのです。きっと。
時間の流れが、少しゆがんだり澱んだりしている、そんな気がする。

ラウンジで預かってもらっていた荷物を引き取って
雪道をまたモッタラモッタラと下り、
無人の駅で列車を待っていると……駅が背にした山の斜面に、シカが三頭。
そして列車の入ってくる直前、
カラスを追ったオジロワシが、もう殆ど目の高さを過ぎていった。
うおう。近い。
昨日、摩周湖で見たのと違い、ほとんど目の前を。

そんなわけでこの日は、鹿、狐、鷲と、
花札だったら役の付きそうな、はたまた桃太郎かというくらいのお三役。
まさか鷲まで見られるとは思わなかったな。

そんな充実した気持ちで汽車を待ち、
いよいよ旅の終着地(となるはずの)、釧路へと向かうのでした。
 
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ちょっと長いんで一旦続くわ。 
オイサンでした。 
 
 
 

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