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2012年9月 3日 (月)

■ビー玉越しにのぞいたら?~ハートをセツゾクするアレのアニメで、男性声優さんがビックリドッキリした件について -更新第805回-

こんばんわ。クリス・ペプラーです。
うそですよオイサンです。

「不意にハートをセツゾクして世界が変わるアニメ」の企画で、
あまりオシゴトのない男性声優にドッキリを仕掛けてスーパーぬか喜びさせ、
公衆の面前で種明かしをして
彼が凹むところを見てみんなが笑顔になった件で色々炎上しているご様子ですが。

最終的にオイサンが思ったのは2点で、

 「この件について、この作品を擁護するつもりで語ってるひとは、
  語る時に作品名はあまり出さない方がいいのにな」


ということと、

 「ドッキリを仕掛ける相手を間違った気がするな」


ということでした。



■まず一つ目。



この問題、
「『(作品名)』(での)問題」みたいな呼ばれ方をしてるんだけども
作品そのものに問題があるワケじゃなくて、
制作側とか企画した人間(プロデューサー?)の問題、
もしくはその態度自体の問題のワケだから、
「XXXX(中心人物の人名)問題」とか、
「男性声優ドッキリ(いじめ)問題」とかにしとかないと、
作品そのものに問題があるように見えてしまって
どうしても作品に悪いイメージが付きまとうので
「作品名+問題」という字面は避けた方がいいんでないかい? と、とても思った。

今回の場合、作品には罪はないワケですよ。
エエまったく。
これはね、作品と作り手が気の毒ですよ。

しかしさすがに皆さん、そんなことにはキチンと気付いてらして
「作品と制作側は別」っていう声はちゃんと聞こえてくるのでそれは全くその通りだと思うし、
特に今回、やらかしたのが原作者とかの「作品の作り手」ではなく
どちらかといえば企画やお金回りを考える「商品の売り手」の方だったので、
作品そのものにはなんの悪気もないワケで。
作品自体が事件の悪意になんら侵されていないことは、
不幸中の幸いかなあと思います。

これが、やらかしたのが原作者だったり監督や演出家だったり、
いわゆる作品の作り手側の人間であると、
いかに「作品自体と制作の問題は別」といえども、
「そういう害意のありうる人間の生み出す映像や音楽やメッセージが、
 如何に感動的であったとしても、素直に心を預けてしまって良いものだろうか?」
という疑念が生まれてきてしまうし、
その疑念は間違いではない、警戒はしてしまっても無理はない、とオイサンは思うちょります。

やらかした人の人格が作品そのものにどの程度入り込むか、
というハナシですね。

  まあ、なんか一回よろしくないことをやらかしただけの人間捕まえて
  悪人だ何だと言い募るのも残酷な話だと思いますけども。

  やっぱりこう、人間……「イヤお前が言うな」って、
  どうしても思ってしまいますからね。

  だから、今回の件とはハナシが違うけども、
  ちょっと前にeufoniusの中の人が、どなたか女性声優の語るユメをTwitterであざけって、
  女性声優の方がTwitterをやめてしまう、ということがありましたが、
  そうなってくると
  「eufoniusの作る『音楽』と、eufoniusの『人格』は別」
  とは言えないと思ってて、
  全部が全部では勿論ないにせよ、少なくとも、
  ユメに関する彼のメロディを果たしてどこまで信じていいものかな、
  とは思ってしまうワケです。
  「作品(に内在されるもの)」と「作り手の人格」は不可分、というスタンス。

  「商売だから、音楽は善人のカワをかぶってやるよ、感動的なメッセージを送るよ」
  っていわれても、なかなかそれに素直に手を叩き、オカネを払う気にはなり難い。
  他人のユメをあざける人間が歌うユメの歌の、何を信じればいい?
  ……というお話です。

  ただまあ、それでも解釈のしようはいくらもあって、
  ユメというものに対する「強い定義」を持つがあまり
  今回のようなことにもなりうる、とは思います。
  確固たる世界観、というやつです。
  ただ逆に、彼が歌う
  「人をあざけってでも守らなければならない自分のユメの歌」、
  あるいは「そういう弱さ/強さを持った人間の歌」についてはホンモノかもしれないと思うので、
  それには聞く価値はすごくあると思う。
  モノを創作する、という面においてね。
  あくまでも、個人的な感覚ですけどね。

  あと、こういうことが起こるまで、
  彼はその内面を作品から気取られずにやって来て、
  こちらは今まで気付かずに彼の音楽を聴き続けていたわけだから、
  そこはやはり職人だなあと思います。
  そこに関しては、こちらは負けを認めないといけない。
  プロです。そこは掛け値がない。



■2点目の「ドッキリを仕掛ける相手を間違った」については……。



あのー、
こういう冗談は、ホンマに弱い相手にはやらん方がエエのとちゃうの、
ということでね。
キホンやと思うんでね。ワリと。
それは、コミュニケーションの技術・戦術として。

今回の引っ掛けられた彼、
……こう言うたらアレやけど、アレなんでしょ、
声優界のポジション的に、かなーり、地味なトコにいたんでしょ? ドッキリ喰らった時。
シゴトはないわ、オカネもないわ、目立たへんわで。

  ……まあそのポジショニング語りも、
  「喰らった」話をオモロするためにオオゲサにしたあるんかも知らんけども。

そういう弱い立場の人を餌で騙すゆうんは……悪人のやることよ。
冗談で済まんことになりかねんよ。
詐欺か犯罪よ。

まあね、ほんなら、
「オカネもシゴトも潤沢な人間は騙してエエんか」ゆうたらそら勿論アカンけど、
そこはもう、相手のハラの話でね。
喰らう側の耐久力の問題で。
ことは命に関わるハナシなんで、
「そんなつもりはなかった」
言うて軽く小突いただけでも、死んだらやっぱり、ヒトゴロシやからね。

かといって、ホンマの大物とか大御所とかにやったら
それはそれでヘソ曲げられかねんし、今度は引っ掛ける側の命があぶない。
まあやってもエエけど……やらん方が本人の身のためやろうね。

デほんまに弱い相手を狙ろたら、今回みたいにシャレにならんことになる。

だってホレ、今回コトが明るみに出たのも、
やられたご本人がラジオかなんかでしゃべったからでしょ?
そんなに余裕があるワケやない人間が引っ掛けられて、
そんなに余裕があるワケやない人間が語るから、
聞いてる側にもシャレにならん空気が伝わって、
義憤を買って、燃え広がったわけでしょ?

  やられた本人が既にブログで「違います、いじめられたとは思ってません」て言うてるから
  そこはもう信じるしかないけども。
  でもそう表明するまでは、聞く側にはそういう空気を伝えてしもてたんとちゃうのかなあ。
  ……まあ憶測にしかならんけどね。
  印象のフィルターは、受け手の都合のエエようにしか働かんし。

これがアナタ、ゆとりがあってシャレのわかる人間を引っ掛けたんやったら、
たとえそのことをラジオでしゃべっても

 「イヤーこんなことがあったんでスよー! 参っちゃいましたよー!」
 「えーまじでー? 美味しいじゃーんwww」
 「まあねーw」

で終わりですよ。
ミユ・マツキですよ(マテ

せやから、
……まあ、やること自体がそんなに趣味のエエ話ではないけども、
もし狙うんやったら、
中堅未満で、若くて元気でそこそこ勢いもあって、
シャレも分かって気心知れてる、
そういう人間を的にかけるべきだったんとちゃうかねえ。

  具体例はよう挙げんけれども。
  だってオイサン、声優関係者とちゃうからね。実像は知りません。誰のことも。

少なくとも、
やられたコトを悟ったときに
芝居抜きで崩れ落ちるほど落胆する人間を選んだらアカン

と、
オイサンは思いますけどね。
それは単純に、企画の失敗も意味しますんでね。

  ただ。
  批判は承知で言うとくと。
  「本気でヒザを折る人間を選んだ方が、絵的にオモロイのんは絶対」やけどね。
  インパクトはすごいでしょう。その方が。

  但し、いいですかここ大事ですよ、これが芸能の世界でなかったら、
  「オモロイから」という理由で弱い人を選んではいけません。

  それはホンマモンのいじめです。

  けど今回のコレは芸の世界のデキゴトですから、
  「全体的にオモロなる」という理由で、弱い人を選ぶ場合はありえる。
  それはある種、賭けですけれども。

  「芸のためなら女房も泣かす」やないけども、
  そこで本気でヒザを折って、多分そのとき会場は沸くでしょう、沸いたでしょう、
  その沸いた瞬間に「やった!!」と、
  崩折れながら、心で死んで頭で甦れる人間は、芸事の申し子さんでしょう。
  選んだその弱い人間が「芸事の申し子」であることに勝算があって、
  弱い人間を選ぶことは、ありえない選択肢ではない。

  彼を今回のターゲットに選んだプロデューサーさんが
  彼を芸能の人としてどこまで見抜いて信用していたか……
  ……と、いうところやと、思わんでも、まあ、ないですね。
  そのプロデューサーさんの人となりをオイサンは知らんけども、
  芸事のだった可能性は、まああるでしょうね。
  そこは信用であり、信頼関係だと思いますよ。
  如何せん、今回はちょっと足りなかったんでしょうな。

他の声優さん仲間の謝罪文なんかを読んでると、
経験とか、気心の知れ具合とか、色々量った上での人選ではあったようですけれども、
やられることを「(信じられているから)愛されている」と感じる人間と、
「(信じていたのに)裏切られた」と感じる人間とおるわけやからね。

「ラジオでしゃべった時に洒落にならん空気」を醸し出してしまった時点で、
それは失敗だったんでしょう。
作品の公式発表では、それを嗅ぎ取り騒ぎ立てた人間を指して
「制作側の意図しない悪意ある改竄」みたいな言い方をしてましたけど、
それはあなた、お互いさまの身勝手な言い分ではないでしょうかね。

  「空気よめ」は、
  やる側・強者の特権やのうて、
  やられる側からも言われることやというのを、
  やる側はキチンと意識せなアカンっちゅうことやと思いますね。



■……そんな感じかな?



それ以外のことは、特に言おうとは思いません。
だって、誰の発表のどこまでが事実でどこまでが真実かわからないから、
色んな状況が出てきても真偽の判断がつかないんだもの。

例えば。

制作側から公式の謝罪文が出てきて、
そのあと出演声優陣が謝罪文を続々と出してきておるけども、
声優陣のコメントを見ていると
「状況を見ていて、そろそろタイミングで、上からの許可も出たので、
 ぼくらも自発的に、自分たちの悪かった範疇で、自分たちの言葉で謝ります」
という文面に概ねなっているけれども、
読みようと印象によっては
「ウソつけ制作側とか事務所から言われて書いたんだろ」
と思えるし、オイサンだってそうなんじゃないかなーと思ってしまうフシもあるし。

けどそれは、事実かどうかは、やっぱワカラン。
憶測です。

声優さん方のコメントの
「パワハラやいじめだとは思ってない」という部分とか、
「(やられた声優の)彼とは私的にも付き合いあって、アレ以降も普通に付き合ってるし
 こんなことになってどうしようかという話も一緒にしたし」
みたいなことも、疑おうと思えばいくらでも悪いように捉えられるワケで。
けども、ウソにしろホントにしろ、確証はこっちにはない。

ほんならもう二択で、
どっちかを丸呑みにしてしまった方がハナシが分かりやすい。

間違ってたところでこちらの懐の痛むハナシやなし、
今回オイサンは、得体の知れないプロデューサーサイドを無闇に疑うよりは、
多少なりともその身を前面にさらしている、「作り手」である声優陣の言葉を、
特に『アマガミ』やらのカラミもあってそこそこ話も聞いてきた、
寺島にいさんの言葉を信じて、
「ああ、そういうことだったのね。だったら良かったわ」
と、丸呑みにすることにしました。

彼が、ドッキリを喰らった声優さんのことを親友だと呼び、話し合い、
プロデューサーのことを信じているというのなら、
そっから先はアレですよ、
「お前が信じるアイツを信じる」ってやつですよ。

  カッコつけるとかじゃなくて……もう、めんどくさいんでねw

  プロデューササイドがその辺のことまで見越して、
  「声優に言わせたらオタクは黙るだろう」というハラをね、
  持ってる可能性だって、もちろん分かりますよ。
  その可能性もあるでしょう。
  けどまあ、しゃあない、そこから先はもしそうやったとしても、
  もうエエわ騙されたるわ、という気持ちです。
  もう一回いうけど、メンドクサイから。

  「寺島さん、言わされてるんでしょう、本当のことを言って下さい!!」
  と……
  詰め寄ってあげることが、先々とホンマに相手のためになることも、
  もちろんありますよ。
  でも、出来ませんしね。
  そうするだけの根拠も、今回はないですし。
  エエかなと。

なので、これ以上は言うことは特にありません。
オシマイ。


マそんな感じで、
「知らんモンは知らん」「ワカランもんはワカラン」としか言いようがないので
ワカラン部分のことはもう考えんと決めたら、
あとに残ったのが「自分の意見・考え」として発表するのもメンドクサイような
「当たり前にアカン話」ばっかりだったので、
敢えて自分の口でいうことではないなー、という感じで、黙ってようと思いました。

とりあえず、言う価値のありそうな上の2点だけ……
思ったことを書いておきましょう。



……と、いう感じ。



オイサンにとってはもう『ココロコネクト』は、
……あ、作品名出ちゃったよ。マいいか
『ココロコネクト』は、いおりちゃんともぐ夫君の純愛ストーリーなので。

  もぐ夫くんのカノジョが住んでる世界を、
     これ以上ツマラン騒ぎでガタガタさすな!!


……そんな気持ちで一杯です。
イヤ、これはワリとマジよ。
あとはまあ……野呂圭介のおらんドッキリはドッキリやないね。
殴られ役は用意しときましょう。



……。



これは最早、どうでもいいことかも知れないけれども。

エンタテインメントのフィールドにおいて、
お客さんに対して(中にはお客っていうくくりに入らない相手もいてるけど)
こんなにくそ真面目な言葉を持ち出して説明しなくちゃならなくなってる時点で、
少なくとも、
この宣伝活動は「娯楽」としては失敗なんでしょうね。
残念。

「宣伝」という意味では、想定以上の大成功かもしれないけど。
皮肉なもんで。

けどまあ、一通り動画みてラジオのパートも聞いた感じ、
ワリとフツーのノリで来てる感じもしますけどね。
どっきりに引っかかった時も当然へこんだだろうけど、
ここ数日の騒ぎの渦中の間の方が、よっぽどキツかったろうなあと思ったり。


マそんな感じで一つ。
オイサンでした。
つるかめつるかめ。


 

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