« ■最北のMeridian<子午線>【まちと旅路の章】 -更新第803回- | トップページ | ■最北のMeridian<子午線>【お店の章】 -更新第803回- »

2012年8月28日 (火)

■最北のMeridian<子午線>【出来事の章】 -更新第803回-

へい毎度。オイサンです。


2012年8月4日~7日までの4日間、
札幌~稚内~旭川・美瑛をおとずれた北海道旅行の記録、
「最北のMeridian<子午線>」。

ここではその4日間の出来事のうち、
あれやるぞー、コレやるぞーと、はなから決めてかかっていたイベントごとについて
書いてます。

その他のページへは以下のリンクからどうぞ。


 ▼最北のMeridian<子午線>
  メインページ / 出来事の章 / お店の章 / まちと旅路の章



------------------------------------------------[120828更新]--------



■その1 札幌にて~シン君と、タイガーをジェットする。 ← しない



まずは前半戦最大のイベント、
「札幌のTwitterフォロワーさんとお会いする」
の巻。


約束は13時、場所は札幌・時計台の前というベタ加減。


最初は札幌駅の有名なモニュメントの前って話だったんだけども、
時計台に変えさせてもらった。
理由は、行くつもりにしていたお店が時計台の近くだったってことと、
あとは……雰囲気づくりw? 札幌っぽく。

けど結局、考えてたお店は使わなかった。
天気も良くて暑過ぎもせず(*1)
これなら外でぼさっと座って話した方が気分がいいかと思った(*2)ので。

……などと考えるのは、
まさに『北へ。』に脳髄を焼き切られた者の背負う業なのでしょう。
まあ会いに来てくれるのは
ガラス細工に命を懸ける色白ロシア美少女でも、
悲運のフィンランド美少女フィギュアスケーターでもないけどな。


  *1:
   クソ暑い本州以南のコンクリートジャングルに這いつくばっていた
   虫ケラどもの皆様におかれましては信じがたいことでしょうが、
   オイサンが渡道していたこの四日間、
   北海道では肌寒いくらいの気候が続いておりましたのでございますよ。
   少なくとも、「8月だし、まさか長袖の出番はないだろう」
   と高をくくって半ソデのみの装備で試される大地に勝負を挑んだオイサンにとっては。
   最高気温が20度台前半の日もございましてね。ええ。


  *2:
   しかし今考えてみると、
   そんな風に思うのは、都会のシゴトに疲れたオッサンだけで、
   日々をほどよい田舎(失礼?)ですごしているワカモノは
   オサレカフェで過ごした方が楽しかったかもしれない。
   だったらごめんね(私信)。



お相手は、札幌に住むぴっちぴちの男子高校生です。
桃クロ好きの。
TwitterIDは@zshinz01君。以下シン君


Twitterの上では、基本タメ口で遠慮がなく、
ときに荒っぽい言葉で今のヨノナカ問題についてもばっさりと、
マその中身については是非もあるにせよ切り倒し、
並みいる年上の面々に混じってFPSに興じる物怖じしないアタマのいい子って感じ。

R0050745 R0050741
待ち合わせた時計台の裏手と、デートしたテレビ塔下。

物わかりがイイとか、あんまり良くない意味での賢さ……
勉強だけヘンに出来るとかそういう意味ではなくて、
イイ頭の使い方をしようとしてるなー、という感じの御仁です。
考えた結果に導き出されるものが正しいとか正しくないとかは
イロイロまああるんでしょうけど、
彼の年では色んな物を取り込んでそれに対して知ったり考えたりすることが
大事だと思うので、
それをやってるのは、ああ立派だなあと感じ入る次第。

  オイサンが高校生のときなんてのは、
  オトナのしてることについてなんて、紋切り型の反発心がちょこっとあったくらいで、
  その中身について知ろうとしたり考えたりなんて、一切しませんでしたからね。
  学校の勉強で手一杯で、ホント頭の悪い学生さんでしたよ。

そんな、Twitter上でのイメージだったので、
現れる少年の姿には、いくらか斜に構えた感と切れ味を備えた
ペーパーナイフのようなのを思い描いていたのですが……
札幌のシンボル、時計台の裏手から現れたのは、
いやはや、出だしからなんとも笑顔の人懐っこいワカモノでした。

 あらびっくり。
 何よアンタ、かわいいじゃないの(おネエ)。

うーん。
コレまで結構な数のフォロワーさんとお会いしてきましたけど、
出だし一発目からここまでするっとにこやかな人は珍しいですぞ。
マそもそもオイサンが人見知りでカタくなる方なので仕方ないんですけど。
皆さんにこやかではあるんですけど、
なんて言うのかな、彼の場合、様子見をしないというか、
一言目が
「うわー、オイサン背ぇ高えー」
でしたからね。素直なだけかな。気持ちよかったですねえ。

マそんな感じで時計台の前で落ち合い、
大通公園のテレビ塔の下でソフトクリームなんか買ってベンチでおしゃべりです。
デートだイエーイ(←超浮かれ気味)。
とはいえ今回は、オイサンがシンデレラよろしく
15時にはかぼちゃのバスで稚内に向かわねばならないのであまり時間がありません。
シン君は、学校は夏休みですが午前中は塾があったとのことで、
オイサンのために! 忙しい合間をぬって駆けつけてくれたのでした。


  「いえ、
  どうせサイリウム買いに来ようと思ってましたから、
  ついでで」



あ、そっすか。サーセン。チョーシコキズギマシタ。
ばっさりだ。

  ※実際は、サイリウムはこの一日前に出てきたときに
    ついでで買ってしまってたらしいです。
    ハナシモりましたサーセン。

話の内容は、毎度おなじみのどんな出会いだったかとか、
フォロワーさんの話とか。
あとは、お互いの仕事とか学校の話。
『アマガミ』の話もちょっとした様な気がするんだけど……ワスレタ(オイ)。
ギャルゲーはあんまやんねッス、位の話だった様な。

それよりも、彼がTwitter上の面々とチーム組んでやってるFPSの話が楽しそうで、
「同級生をボコってやりましたよ」
なんていう武勇伝が印象的。
北海道と、東京と、北九州で連携プレイってすごい時代になったもんだなー。
あんまり物語系のゲームは好まないみたいで、
スポーツに似た感覚で楽しんでるんだなーという感じを受けました。

彼自身、オタクって感じは全然せず、
むしろオッサンがオタクですみませんとクラーク博士の前で土下座したいくらい。
桃クロにはまらなくても、お前フツウにモテるだろう、
モテないまでも彼女くらい作れるだろう、
と思ったんだけども、そんな彼らがヘーキでアニメイトに買い物に行きますしね。

  ご存知?
  オイサンらの時代には、「アニメイトに行く」ってことは
  フツーの学生にとっちゃ同級生に隠さないと大変なことになるくらい
  ハズカシイ行為だったんじゃぜ?
  ソースは、中学時代地元のアニメイトで一般人だと思ってた同級生に出くわして
  店から出るなり待ち伏せていたそいつに
  「俺がここにいたことは、学校では黙っていてくれ!」
  って拝み倒された経験を持つ俺。
  万引きでもしたんかいw
  俺はデフォルト犯罪者か。業は背負ってるけども(背負ってるのか)。

あーでも、アレだな。
以前会った、奈良の高校生(当時)と似たタイプの気がする。
今は多分、これくらいがフツーなんだろうなー。

  ……良かった。オイサン、今ワカモノじゃなくて。
  学生時代のオイサンが今ワカモノとして暮らしてたら、
  虫ケラ扱い確定ですよ。ハードル高えわ。

恐らくシン君はオタクカルチャーもそういうフラットな視点で捉えてて
「オタク世界しか知らずに育ち、
 ワリと最近になってようやく幾らか普通人の視点も獲得するようになったオイサン」
のことも同じ土壌の持ち主だと思ってくれているのでしょう。
結果的にはおんなじくらいだってことで。
恐らく、彼がオイサンと同じ年になる頃には
今のオイサンとはまた随分といろんな面でひらきのあるオトナになるでしょうけどね。
現時点でどうにか話が通じる程度なのかなーと。

マそんな感じで、
うーん、なんだろ。

あまり話題の準備をしていかなかったってのもあるんだけどw、
ひたすらカジュアルに世間話してきた。
北海道とはいえ、札幌ですからね。大都会ですよ。
育ち的にはオイサンよか全然都会っ子ですし。
これがまた、名寄とか、北見とか……音威子府とかね。
ホント山間のまちとかだと、また全然世の中の見え方が違ってきてしまうのでしょうが、
今回はそこまでのギャップはなく。

ただ彼的にはやはり北海道を出て関東に来たいみたいで、
したい勉強があるのか、
遊びたいだけなのかは知りませんが、
マ故郷を離れてみるのは良いことだと思います。
水の合う合わないは人それぞれでしょうしね。
うまいことご両親をだまくらかして(それも大事なスキルだ)、
こっちに出てこられるといいですね。

マ何するにせよ、とりあえずの目的は持って来なはれ。
せやないと話になりまへんよってな。

また、暗いもの、ドロドロしたものは……ほとんど感じなかったなー。
夏休みだってのもあるだろうけど、楽しそうで。
世代なりの悩みや煩いは、当然抱えてるんでしょうけどね。
先々は生きてくの大変な時代だと思うもの。
ガンバレガンバレ。
その分、選択肢もあると思うけどな。
世界の将来像について、誰にも、何も確実性の高いことが言えない分、
やりたいことを押さえつけようとする意見に対して反論はしやすいと思うし。

そんな、接点がないはずのオイサンとシン君を結び付けてくれた
『アマガミ』とTwitterに感謝しつつ。
非常に不思議で、心地良いご縁だと思います。
また何かこういう、
自分とは違うジェネレーション、
自分とは違うカルチャー、
自分とは違う視点の才能と一緒に、
面白いコトが出来たらいいなあと思います。
もったいないよね。
せっかくご縁が出来たんだから。

心優しき北のワカモノは、
オッサンがバスの中で食う弁当を買うのにまで付き合ってくれ、
大通りのバスセンターまでお見送りまでしてくれて。
ほどほどに再会を誓い、お別れしたのでした。

R0050910x
ちなみにそのお弁当がコレ。なかなか美味しかった。

いやあ、良かったヨカッタ。
札幌に友達が出来たよ。
ロシア美少女でもフィンランド美少女でも、
能登声のツンケン女子大生でもなかったけど(しつこい)。



Shin2
「私は、札幌の使者・時計台仮面!」


ああ、そうそう。



彼、一度関東に来た時、パトランカさんにタカられたそうです。
焼肉をおごれと。
何やってんだ、神戸の大学生。
俺に言え!(違
ポイントはどうされますか!(謎

他に、札幌では到着して荷物を預けるなり
なぜか靴を見て回ったりアニメイトに行ったり。
地元でやれ、そんなことは。

行く予定だった喫茶店で、下見がてら一人でお茶をしたり
「こふじ」というお店でお昼にこぶ鯛の定食をいただいたりしました。
お茶とお昼のお店については、お店のコトを書くときにまとめて書きまーす。


▼北へ。DiamondDust PV




------------------------------------------------[120828更新]--------
------------------------------------------------[120902更新]--------



■その2 何度目かの宗谷岬~Edge of the NIPPON



これは、二日目・日曜日の朝のこと。
天気はあやしく曇り模様。
町なかの様子を見て回ろうと散歩程度に軽く走ってからホテルにもどって朝食を摂り、
特にすることもないので宗谷岬に向かうことにします。

R0051001
グッドモーニング朝ゴハン


手段はバス。
稚内駅前バスターミナルから、2500円チョイで往復切符が買えます。
時間にして片道約50分。
稚内の駅前バスターミナルは、かつては駅から少し離れたボロ屋にありましたが(失礼)、
改修後はキレイになった駅舎の一部に入っているようです。
オイサンが初めて来た2004年の頃に比べると、
若干バスの本数が増えたような気がする。
前は一日4本くらいだったような気がするが、
今回は午前中だけで3本くらいあったかな……夏季仕様の時刻表かも知れぬ。

あと、04年当時はまだ、岬のバス停の名前が「大岬」だったと思う。
これは地元の人から聞いた話で、
正しい地名は「大岬」で、地元でも「宗谷岬」とは呼ばない(呼んでいなかった)のだとか。

R0051023
利用者の少ないバス。

ここ稚内の市街地から岬までの間には、小さな漁師の集落が、
道沿いに幾つか点在しているのだけれども、
そのうちの岬に近い集落の名が宗谷で、その名が自然と岬に移っていったのだそうな。
バス停にも、岬の手前に確か「宗谷」ってのがあって、
以前は「岬まで行く人は『大岬』まで乗って下さい」ってアナウンスが
入っていた……ように記憶している。

恐らくは、「分かりやすいから」って理由で、
岬もバス停も、メジャーな「宗谷岬」に合わせたんだろうけど。

……うーん。

個人的には、そういうの、どうかと思う。
いちいち「大岬が宗谷岬なんですよー」って説明するのも面倒だったのかもしれないけど、
その、行ってみないと分からない情報とかね。
あった方が、旅行者としては楽しいと思うんだがなあ。
「わかりにくい、間違う」とか、文句言う旅行者もいたんだろうなあ……。
これも時代か……。
気まぐれに、人生のたった一日か二日遊びに来る者のために、
長い時間をかけてしみついてきたものが簡単に引っ剥がされて、
大した理由もなく置き換えられてしまうんだねえ……。

  ……つまんないぜ?
   「XX年頃に、『大岬』から『宗谷岬』に、名前が変わりました」
   「なぜですか?」
   「観光的・商業的・経済的な理由です」
  ……って言われるの。
  なんーの重みも、味わいもない。
  これが、ねえ? 集落同士の争いがあったとかさ。
  自然災害があって、身を寄せ合った結果そうなったとかさ。
  そんなんだったら、「ああ、人の営みの歴史があるんだねえ」ってなもんだけども。
  まあ市町村の合併とかだって、似たようなモンなんだろうけど。
  あんまり、安易に変えない方がいいと思いますよ?
  大事なことですよ。

  ……まあアタクシだって、所詮はしがない旅行者ですけどね。
  エラそうなことは申せません。

さて、宗谷岬。
バスにはオイサン含めて、確か4人しかいなかったはずですが、
岬には既に、ぼちぼちと人が集まり始めていました。
お前ら暇だな?

R0051166
誰もが笑顔になる最北端のモニュメント。

空はすっかり曇り模様で、時折冷たい霧雨をぱらつかせたりする始末。
オイサンが冬の北海道が好きなのは、
「間違っても雨は降らない」
ってことが理由の一つにあるのよね。
降るのが雪なら傘ナシでも行動は出来るし、絵にもなるし。
雨じゃあどうにもならない。

しかし……ここはいつも通りだな。取り立てて書くこともない。
有名な歌の流れるモニュメントとか色々作られて、
もの寂しさや最北端の味わいのようなものは失われていってしまっているのが
これまた残念。

しかし、寒い。

8月だから大丈夫だろうと高をくくって、
上着はおろか長袖の一つも持ってこなかったオイサンには致死的な寒さです。
気温はさほどでもないのですが、
雨で濡れるし風は強いしで、体がどんどん冷やされる。コレは危険だ。
一計を案じ、土産物屋に飛び込んで……。



……。




宗谷岬訪問5回目にして、とうとうこんなものを買ってしまった……。

R0053258 R0053255

宗谷岬ジャンパー。
うわー。
俺いま、ものすごく浮かれた観光客だなー。
恥ずかしいでえ。
宗谷岬ベテランとは思えない装備。しかし背に腹は代えられぬ。

あ、けどコレ、フードも着いてるし雨も沁みないし、割と重宝するわ。
イイ感じ。
あと3時間ばかしここで過ごすのだし、ないと死ぬわ。

  宗谷岬のバス停には、
  駅方面からのバスが到着して大体20~30分後に、
  駅方面に向かう反対方向のバスが来るようになってるのだが、
  オイサンは9時半頃に着いて、12時半過ぎのバスで戻るつもりにしていたのです。
  マ先にも書いた通り、あんまりバスで来る人は多くないみたいだけどね。

そうこうするうちに岬の、最北端モニュメント周りにもぼちぼち人が増え始めたので
オイサンはそれを嫌って丘の上に逃げ込みます。

R0051049
丘の上の光景

  宗谷岬周辺には主に三つの見所がある。
  一つはお馴染み、道沿いにある最北端モニュメント周り、
  二つ目は行ってみれば分かる、丘の上の公園めいた場所、
  三つ目は行ってみてもなかなか気付かない、
  丘をもっと内陸に切り込んでいく、宗谷丘陵を見て回るコース。

  有名なモニュメントだけ見て写真撮って帰ってくるだけならば
  20分もあれば十分なのですが、
  他もいくらか楽しんでこようと思ったら、マ1、2時間は必要じゃないですかねえ。

  オイサンなんかはモニュメントだけでも、
  なかなか名残惜しくてその場を離れ難く、
  また次から次へと現れては消えていく人たちの表情とともに姿を変えて見える、
  海と空とモニュメントを眺めているだけでも全然飽きないので……
  毎回、ここで2、3時間を過ごします。
  とても好きな場所です。

その二番目、丘の上にある、
バルチック艦隊の襲来を見張ったという歴史のある望楼。

三年ほど前に訪れたときは、まだこの屋上まで上がることが出来たのに
今回見てみると階段が取り壊され(崩れ落ち?)、
上までは上がることが出来なくなっていた。
まあ、古いものだからね。

R0017946 R0051050
左が2009年の冬、右が今回。屋上に上がる階段がなくなってる。

丘の上には他にも、平和の象徴的な鐘だとかモニュメントが建てられているのだけれども
その辺には対して興味がない。
この辺から雨もちょっと勢いを増してきた。
丘を降りてもおみやげ屋があるきりで、落ち着いて雨をしのげる場所はない。
ここは一つ、丘のてっぺんにあるレストハウス『アルメリア』に逃げ込むのがよかろう。
買ったばかりのcape SOUYAジャンパーのフードに助けられつつ
(折りたたみ傘も持ってたんだけど)、アルメリアへと、えっちらおっちら丘を登る。

この丘は、初めて来たときは雪で完全に道が閉ざされ登ることの出来なかった丘。
買ったばかりの帽子を風に持って行かれた丘。
色んな目に遭わされる。
この風景をいつまで覚えてられるだろうねえ。


 ▼ゲストハウス『アルメリア』にて、ひとり本を読む。

雨に追われてアルメリア。

確かに昼ゴハンは、この「アルメリア」で
宗谷黒牛のステーキかハンバーグか食べて帰るつもりにしていたが、
まだ10時そこそこの時間であり早すぎる。
かといって、外をうろつくにもあまりに条件が悪い。

R0051057
思い出深い、アルメリアへ至る道。

一計を案じ、レストランコーナーではない展望スペースに逃げ込んでみると、
うまい具合に360°ガラス張りの半径4mほどの円筒形のラウンジには魔女っ子一人いない。
なんと贅沢な。

ここぞとばかりに缶コーヒーを購い六人掛けのテーブルを占拠して、
濡れたジャンパーを椅子の背にかけ、靴下も脱いで超くつろぎモード。


  全裸なう!(さすがに嘘)。


しかしコレと言ってすることもないので、
鞄に放り込んでおいた文庫本の短編集から一編、
「貯水池のステンドグラス」を読む。

その物語は、貯水池の中を観察できる地下部屋にもぐりこんだ主人公が、
水底に漂う自分と同じ顔をした遺骸を見つけるところから始まるのだが、
鉛色の水を透かして差してくる日の光にゆらゆらと照らされるその小部屋の様子が、
雨に自分をとじこめた全面ガラス張りのこの展望室とちょっと重なっているような、
都合のいい酔いを楽しみながらうらうらとした時間を過ごす。

窓の外には牧場が広がり、霧雨の中を牛が緩慢にうごめいて草をはんでいる。
宗谷丘陵特有の周氷河地形もその片鱗くらいなら垣間見ることが出来る。

うーん、さすがに……
北海道くんだりまできて、観光地のド真ん中で本だけ読んで過ごしたことは
ちょっと記憶にないな……。
でもどうしようもないもんな……。

しかし結局、そうしてするすると本を読んでいるうちに数十分が過ぎて雨もおさまり、
どうにか出歩けるくらいにはなった。
サテ、ちょっと歩きましょうか。


 ▼宗谷丘陵チョイ散歩

一時間ばかり、内陸方面への散歩。
最近はフットパスなんていう遊びが流行ってるようで、その案内板も見受けられる。

  ▼稚内観光協会 フットパス
  http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/footpath/root1/

なんだチクショウ、超面白そうじゃん。
こんな面白そうな遊びがあるんなら歩けば良かった。
マ雨降ってちゃ無理だけど。
てか次回はこれやろう。 ← また来る気まんまん。

宗谷丘陵の景色を眺めながら歩いているとどこまでも行ってしまいそうなので、
キツネやシカともニアミスしつつ、適当なところで折り返す。

R0051069 R0051095 R0051105

お昼は予定通りアルメリアで宗谷黒牛のステーキをいただき、
今一度最北端のモニュメントにご挨拶をして……
また来る約束というか、誓いというか、予感めいた気持ちを感じながら
バスに乗ります。

R0051119
この仲睦まじい親子が……(画像をクリック!)


帰りのバスにはお嬢さんが三人ばかり。
走り出して五分もすると、すやすやと寝息を立て始めてしまった。


R0051176




■その3 稚内半島一周ジョギング20km



二日目、宗谷岬から町へと戻り、商店街をちらっと覗いたあと。
いよいよ、今回の旅行のメインイベントへと突入です。

稚内半島(?)一周ジョギング。
コースの詳細は、下記のルートマップをご参照下さい。



より大きな地図で 稚内一周ジョギング20km を表示


これまで稚内を4回訪れて、
ノシャップ岬から南へ、日本海沿いに下っていったらどんな景色になってるんだろうかと
考えたことが幾度かあった。
マ車を運転する人ならどーってことのない話なのでしょうが。

また、ある時稚内の地図を眺めていて、
その日本海沿いの道から内陸部へ切り込み、山を越えて南稚内まで続く道を見つけ、
この道を抜けることが出来れば、わざわざノシャップ岬から南下しなくても
町から海側へ、直接抜けることが出来るな、と考えた。

デ地図上で、
稚内→ノシャップ岬→南下→内陸に切り込む道→南稚内→稚内
の距離を量ってみて、約20km。



……。




「20kmくらいなら、今だったら走れんじゃね?」
と、思ってしまったのが運の尽き。
じゃあやってみましょうというのが今回の発端。

午前中の宗谷岬では雨に降られてしまうも、
正午をまたいで青空が覗く程度には好転。


R0051182


気温はちょっと低いけど、マ暑すぎるよりはマシでしょう。
当日の天気予報では確か、6時あたりから雨マークだったので……
当初の予定では大体、ゆっくり走ってたまに辺りを見て回って、
大体3時間半くらいかなー、ちょっとゆっくりすぎるかなーと考えていたので
のんびりしていると降られるかも知れない。

若干ギャンブリングではあるが……マなんとかならないことはないだろう、
と高をくくって決行決行。
時間は14時50分、見切り発車でスタート!





……ゴォール(早い)!
時刻は17時20分、2時間半ってところ。
普段よりもゆっくりペースで走り、
ノシャップ岬でちょっとのんびりして、
あとはところどころで写真を撮ったりはしたくらいでコレなのでまあ妥当な感じか。

途中雲行きがあやしくなるコトはあれど降られることもなく、
日が照っても吹き付ける風の冷たいおかげでオーバーヒートの憂き目にあうこともなかった。
ある意味、ベストコンディションの中でのジョギングだったといえるでしょう。
良かった良かった。


 ▼第一区間 稚内駅前~ノシャップ岬

4km程度の区間で
ここは既知の区間。何度も歩いたことがある。
ので割愛。


 ▼第二区間 ノシャップ岬~折り返し分岐点まで

ノシャップ岬から南へ8kmばかり、日本海側沿いの道を走ったのだけれども、
陸側には、台地のようになった山が延々続き、その麓までは草原が続いている。
ずっと同じ景色。

R0051223 R0051230 R0051246

大概は延々道だけなのだけれどもところどころに人里があり、
またその合間合間に、温泉施設やら、大きな老人ホームやら、
ときには年季の入ったラブホテルなんかが姿を現す。

たまに、その平原にシカが現れたりなんかしてね。

R0051234x

すごい立派なツノをしていてちょっと怖かったです。
海側は……ちょっとおもしろい景色でした。

利尻富士が、雲の隙間からその頂上だけを見せていて、
海の上に山が浮いているような景色。
もう、海沿いの道を離れるまで、ノシャップ岬からずっとそれが見えていて、
それを見たとき、あーなんか祝福されてるなこれはと、
これまたほど良く陶酔しつつ走った。

R0051258

海沿いを南下する部分がメインで、
そこを越えて内陸に折り返してしまえばあとはラクショー、
……と、思っていた時期が、俺にもありました。(画像)


 ▼第三区間 折り返し分岐点~南稚内~稚内

実際は全然そんなことなく、
折り返し地点が大体12km地点、そこからまだ8kmもあったのがキツかった。
ちゃんと調べとけよw
ラスト5kmくらいを一番キツく感じたのは、その辺りで一旦補給をしたからか。
一度だけ、市街に入る手前辺りのセイコーマートで水分を補給。
350mm缶のPBスポーツドリンクが50円とかでびっくりした。

R0051268 R0051311

そこから先の市街地はワリと苦行。

呼吸や気持ちはまったく問題ないんだけども、
関節が軋んで痛むし、足が上がらなくなってくる。
今の自分にフルマラソンは無理だ、ハーフが関の山だと悟った。
フルに挑戦しようと思ったら、体が慣れるまで走り込むしかないのかなー。
持久力というよりも、パーツの耐久力の問題だと感じる。


 ▼謎のオブジェ

ところでこの、日本海沿岸から稚内市街までを結ぶ道路は
「無事カエルロード」と名付けられているようで、
走っているとワリと頻繁に、
何やら廃材でこしらえられたと思しきカエルのオブジェが現れる。
なんじゃこりゃ。

多分これとは関係がないのだろうけど、
一番初めにそれっぽいのを見かけたのは、
市街地からノシャップ岬の間の小学校にいた……こいつ。

R0051196

……どこかで……お会いしましたっけ……。
初めて? あ、そう……。
そしてその次が、ノシャップ岬手前の運動公園の入り口におられた……
こちらの女性。

X2_dcaaf95

先ほど、あなたのお兄様と思しき方とお会いし……え?
兄などいない? 左様で……。

  あ、ちなみに。
  ノシャップ岬周りも、オイサンが初めて訪れたときとは随分様子を変えていて
  はじめは本当に、岬の場所にちょっとした広場とオブジェがあっただけだったのが、
  次来た時にはその近くにレストハウスやお土産屋が出来、
  今回はそのさらに内陸部に、パットゴルフのコースなんかもある
  大きな公園が出来ていましてびっくりした。

R0051213

  いやあー……。
  変わっていくねえ。こんなところまで。
  ホント、初めての時はえらい吹雪でほとんど前も見えず
  (つかそんな中を岬を見に行く観光客とか、今思えばどうなってんだ)、
  目と鼻の先に突然巨大な除雪車が出てきてびびったりしたもんで、
  この辺りにもお社と鳥居しかない岬神社なんてのしかなくて
  「ひなびたところだねえ」
  ……と思う余裕も、実はなかったんだけど。
  あ、灯台は昔からあったな。あと流氷館も。
  けど、まあ。
  ウン。
  随分拓けたもんですよ。

話をオブジェに戻すと、マそんなことで、
のっけからカエル全然関係ないパチモン全開キャラクターオブジェの宴だったわけですが、
市街から南へ、人里を離れるにつれて誰かのチェックが甘くなるのか、
どんどんヤバいキャラクターが増えていくという人の世の世知辛さ。
憶えてるだけでも、北から順に

 ケロ□軍曹
   → ○ン○ン○ン
    → ネズミ(国産の黄色くて癲癇起こすヤツ)
     → ネズミ(舶来産のしゃべるヤツ)


X2_dcad34f X2_dcad7b7 X2_dcae76f

あと他にも……なんかピンク色のやつがいた様な気がするんだけど……
ワスレタ。
最初は面白がって全部写真に撮ってたんだけど、
段々飽きてきたのと、ジョグが中盤過ぎてからゆとりもなくなってきて
やめちゃった。

そもそもそんなに面白いネタでもないのでな!!


 ▼走ってみて

ジョギングコースとしては……クルマ通りも多いわけじゃなし、
道も荒れているわけじゃなしで走りやすくはありました。
けど、オイサンみたいな初見ならともかく、
毎日走るとなると……飽きるでしょうね。
マあの辺の人たちがあんなとこ走ったりすると思えないけど。

風が強くて、日差しを遮るものが一切ないので
カンカン照りのときはキビシイでしょうね。
補給ポイントがたくさんあるでなし。
けど、思ったよりも人里は頻繁にあって、自販機なんかは探せばあるんじゃないでしょうか。

そう、結構人が住んでるんですよねー。
失礼ながら、それにはびっくりしたし、
温泉施設があるのは昔から聞いていたんだけどもそれ以外に、
1973年創業だかの超古臭いラブホテルがあったり、ペンションがあったり、
大きな老人介護施設があったのには驚いた。
あんなとこに老人ホームあってもなあ……。

山越えの道も案外ただの道で(当たり前だが)、
周辺は普通に「郊外の住宅街」の赴き。
本当は、その山間の道からさらにちょっとだけそれて、
地図上で山の中に存在していることを見つけた
「稚内村」の跡地?のような場所を訪れてみたかったんだけども……
雲行きの怪しさと、体力的に厳しかったんで諦めた。
いやー、でもあの道、あの場所……たどり着けるのか知らんけど、気になるわあ。

マそんな感じで、いくつかのほどよい未練名残も残しつつ(ニヤリ)、
どうにかこうにか、走り切ることが出来ました。
帰り着いたのが17時20分頃で、ほぼ2時間半程度。
ちょっとゆっくり目ではあったけど、楽しかった。
またちょっと、稚内が好きになったにょ。


 ▼助けてタケシタ先生

そうそう。
この時立ち寄ったノシャップ岬で、そこそこ年輩のご夫婦?の
シャッターを頼まれたんだけど、その奥様がオイサンに
「お久しぶりです」
と。

あ、あなたは、そのお顔はもしや……!?
……知らない人だなあ。HAHAHA、誰かに似てます?

「タケシタ先生……」

まじで誰だ(迫真

ああビックリした。
どうやらオイサンはそのタケシタ先生によっぽど似ていたらしく、
ご婦人は最後まで納得がいかない様子で去っていきましたが。
そんな似てんのかなあ。

だいたい、あのバb……ご婦人はオイサンよか明らかに年上か、
オマケしても同い年くらいだったぞ。
オイサン、そんなに老けて見えます?

タケシタ先生、もしこのブログをお読みでしたらご一報下さい。
じじいだったらぶっ飛ばす(とばっちり)。



------------------------------------------------[120902更新]--------
------------------------------------------------[120930更新]--------



■その4 美瑛で自転車



さて、四日目にはあまりイベントごとは考えていなかったのだけども。
とりあえずいつもの様に(ってアンタ)、美瑛の丘を巡ってくることにした。
あそこは何度行っても飽きませんからね。
午前中から午後の早い時間にかけて、一回りしてしまおうという計画。

朝のジョギングを終えてホテルで汗を流したら即出発。
時刻は7時チョイ過ぎ。

今日は朝ご飯はホテルではなく松屋ですます。
普段と変わらねえw

新しくなってしまった旭川駅の富良野線のホームから、
7時40分頃の電車に乗って美瑛到着が8時20分頃。
ここに来るのももう何度目だろうかなー。

R0052090 R0052085 

  そもそも、北海道上陸第一回の最初の最初の訪問地がここだった。
  美瑛。
  右も左も分からないまま、降りたった旭川空港からタクシーに乗って
  いきなり美瑛に。

  辺り一面真っ白ですよ。1月だもの。なんもない。
  駅前の案内所に荷物を預けて、宛もないのにぶらぶら歩いて。
  時間もあまりなかったから、
  観光地らしい観光地へも全然たどり着けなかったんだけども、
  ひとえに真っ白な町や丘がただただ珍しくて、
  テンション上げまくってずんずん歩いた。
  楽しかった。
  あれですっかりハマった感じだった。
  今思えば本当に何もない、ただの生活道路の坂を上って下っただけなんだけど。

  ちなみに、空港までタクシーで行き来するなら
  旭川の駅からよりも美瑛から乗った方が安くて済むので、
  普段は、美瑛を周るならそれを行程の最後に回して、
  美瑛からタクシーで空港、んで帰る、というコースをよくとります。
  旭川の駅から、空港バスに乗ってもいいんですけどね。
  美瑛から空港バスという手もモチロンあります。



 ▼借りた自転車で走りだす、37の朝(尾崎豊)

さて自転車を借りよう……けど、こんな時間からレンタサイクル屋が開いてるものかね?
と、思ったけどもそこはさすが勤勉な日本の観光地。
全然フツーに開いてました。
スバラシイ。

何軒か様子を見たあと、
うち駅から少し離れた一軒でマウンテンバイクをお借りすることが出来ました。
いえーい。 ← 高島忠夫 ← また分かりにくい
お値段は、一日1500円。

  3時間までは時間ごとにいくら、っていう設定になってるんだけど、
  3時間越えたらもう丸一日設定の方が安いってことだったので
  そのように。
  あと、お支払いが完全あと払い制で……
  そんなシステムで大丈夫か? 乗り逃げとかされないのかね、
  とエルシャダイならぬオイサンでも心配になるおおらかさでした。
  あと、借りる時も返す時も、どこがイカれたとか直ったとかノーチェックで。
  イマドキ、黙って壊されて返されたりしないのかなーと。
  信用商売なのか、諦めてるだけなのか。
  マ別段、オイサンには特に差し障りなかったんでいいんだけどさ。

しかし……自転車乗るのなんて、何年ぶりだ?
ついこの間まで、体重120kg超えがフツーだったオイサンは、
乗ると自転車が気の毒、という気がしてずーっと自転車には乗っていなかったのです。
中学頃まではブイブイ言わしてたんですけどね。

ちゃんと乗れるかな……。しかも、MTBはお初だぜ?
最後に乗ったのは高校時代……くらいか?
カマハンのママチャリが最後。
知ってる? カマハン。

結果、ワリとフツーに乗ることが出来ました。
いやあ、三つ子の魂なんとやらというけども、大したもんだ。
立ち漕ぎのときのバランスと、
あまりいじった事のない形状のディレイラーにちょっと苦労しましたが、
まあ、まあ、問題なく走れるレベル。

  最近の変速機ってあんなところにあんな形でついてるのね。
  ハンドルの根元のところに、
  バイクのアクセルみたいに捻って設定出来るようにくっついてました。

ただ、自転車って、道のどこを走ったもんかちょっと戸惑うことがありますね。
この日は人も車も殆ど通らない道ばかりだったので好き勝手走ってましたけど。
イカすぜ美瑛。
もしこれがフツーの市街地だったら、
危ない場面の一つや二つ、あったかも知れません。

R0051718

いようし、今日一日頼むぜ相棒。
つっても昼過ぎまで5時間ほどだけど。



 ▼コース&目的地

美瑛はもうホント何回も来ていて、
主だったビューポイントなんかは大体見て回った感がある。
木とか、丘とか。
だもんで、先ずは取りこぼしたままの二つをとりあえず見に行く感じで。

一つは、となり駅の美馬牛にある美馬牛小学校。
三角屋根が可愛らしい名所。
もう一つは、これはメジャーなのか分かりませんが、水沢ダム。
とりあえず地図にデカデカと書かれていて気になったので
見に行こうかと。

駅前の観光案内所、四季の情報館で地図をもらって簡単なプランを立て、
気ままに走り出しますよ。


▼サイクリングコース

より大きな地図で 美瑛 を表示


先ず最初の目印ポイント、新栄の丘展望台で一休み。
あー、ここは……両親を連れてきた時に寄った様な気がするが……違ったかな。

カップに入れたメロンにソフトクリームの乗っけたものと
オリジナルコーヒーを戴きます。
うむ、うめえ。
別にメロンとアイス、いっぺんに食べる意味が全然わからないけど
別々に美味しいわ。

R0051767x

ワリとダラダラ休憩してしまって若干時間が押すが……まあいいや。
ノンビリいこう。
いい景色です。
この時点で既に1時間半近くが経過。


 ▼美馬牛駅・美馬牛小学校

途中立ち寄った美馬牛の駅。
まあ……こちらではよく見るタイプの田舎駅ですわ。
オイサンもだけど、なぜか写真に撮ってる人が目立ちます。
コレ、なんか特別な駅なのかしら。
オイサンは目印に撮ってるだけだけど。

R0051778

まともな改札もなく、駅の中まで立ち入れたのでホームに立ってみると
駅長さんらしき人物が、誰かと携帯電話でしゃべっている。
「今日もまだ涼しいけど。明日からはまた、30度だってよ」
ははあ。
やはりここ数日の涼しさは異常らしい。
良かった涼しくて。

さて次、美馬牛小学校……なんだけど、
肝心の校舎は木々に隠れて見られません。
あらら。

R0051794x

どっか周りを探せば見える角度もあるのかもしれませんけども、
実はそんなに興味あるわけではないのでパース。
さっさと次に参りましょう。
ここまで約2時間、時刻は10時30分をまわる頃。


 ▼ワインディングロード

拓真館の前を通って、千代田ファームのわきを経由し……。
この辺はアップダウンと道の蛇行の激しい中々の難所。
以前一度徒歩で回ったことがあり、
そのときは丸一日、かかった覚えがあります。

しかし……自転車さん、すごいな。
ギアを一番軽くしてやれば、推進力こそガタ落ちするものの、
坂であることをほとんど意識しないくらい軽くペダルが回ります。
気分は小野田坂道くんです。
ケイデンスをあと30上げろー!!
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる!!
……でもホント、一番のローギアでは際限なく回しても、
ホンット、前に進みません。
絶望的。
押して歩いた方が早そうですが、
それでも乗って漕いでる方がラクなくらいペダルは軽い。
オイサンが子供の頃はここまで軽いギアはなかったような。
これもギジツの進歩なんですかねえ、なんて、
軽トラに抜かれながらぐるぐるペダルを回します。


 ▼水沢ダム~未踏のビューポイント

さて、見慣れた場所に出ました。千代田ファーム。
ここはしょっちゅう来る場所なのでいいとして、この裏手当たりが水沢ダムのはず。

どうやらそれっぽい、水辺を回る遊歩道を見つけてそれにそって軽快に走りますが、
なんか、ダムというよりはただの池にしか見えない。
道、あってるのかなあ? などと疑問に思いつつも
大体の場所は把握できているので深くは追求せず、道なりにどんどん走っていくと……

ふむ。

ここはどこだ。
地図にない道で曲がってしまったっぽいぞ?

……。

まあ、ひと気はなくて静かで、いい場所だけど。

R0051830

そう、これですよ。
北海道の醍醐味は。
自分が足を止めると、他の音は一切失せて無音になるところ。
あー静かだ。
せっかく気持ちがいいので、マいよいよ本格的に道が分からなかったら引き返せばよし、
ひとりぼさっと立ち止まって、念のために買ってきたおにぎりを食べます。
ボチボチ昼だし。

  予定では13時過ぎには駅前に戻ってないとダメなんだけど……
  マ時間に余裕は見てるからいいか。

しばらくそこに留まったあと、そこからさらに少しだけ進むと。
あらー。
絶景じゃないの。

R0051842

これは……なかなか良いビューポイント。
地図にもマーキングされていないし、そもそも道自体が案内マップには出ていない。
これはなかなか面白い場所を見つけたぞ。
クルマで入ってくるのは難しいっぽいし、
徒歩で辿り着くのも……距離的にしんどいだろう。
バイクか自転車でないとなかなかこない場所だろうから、あまり手がついてないんだろう。

R0051935

まあこんな場所、美瑛にはまだまだ隠れてるんだろうけど。
レンタサイクルを選ばなかったら、今回この景色には出会わなかった。
正解正解。

  そう、いい加減、
  「観光マップに書いてある場所を確認しておしまいにする」
  みたいな旅は卒業せんといかんな、と思う。
  初めて行く場所ならいざ知らず、訪れ慣れた場所なら
  ゆったり歩いて、自分の目でポイントを見つけられるようにならんとな。

  ことにこの美瑛なんて場所は、ホントただの丘がうねっている場所の
  ちょっと見晴らしの良い丘や、かわいい形の木に名前が付けられてるだけなんだから。
  しかもそれは、過去にタバコ屋やらクルマ屋やらが
  CM向けにロケハンして見つけてるんだから。
  自分でこれだと思える場所をいい加減見つけて居つけるくらいの方が面白かろう。

  ……などと、今回地図を睨みながら自転車を走らせていて感じたのでした。
  義務感みたいに、★印のついた場所を目指して走るのは、
  それはそれで楽しい遊びではあるんだけど、ちょっと窮屈になってきた。
  自分で遊びを見つけ出せるくらいになりたいなあと。
  そんな風にね。

  最近、食べ物屋をさがすのでも、食べログなんていう便利に過ぎるモノが出てきて、
  気がつけばそれを頼っている自分がいるものだから……
  色々量的な拡大が進んで情報がバーストして昨今、
  そういう情報の収集やフィルタリングは、
  限られた時間を賢く・効率的に生きるには必須かも知れないけども。
  やっぱちょっと、面白味には欠けるよね。

  かといって、そこに既にマッピングされたものだからといって
  避けて通るのも、それはそれで生き方として窮屈だ。
  あるもないもなく、自分にとってあるようにのみ生きられたら、
  世界はもうちょっと広くなるんじゃないかなあと思うオイサンです。

  以前、知るほど世界は窮屈になるのは当たり前だ、
  みたいに言ってる人がいたけど、
  それは違うんじゃないかねえと思うオイサンです。
  残念。

この日の空は曇りがちで、気温の低さもあって肌寒くさえあったんだけど、
この時だけ、大きな雲がぱっとほどけて小さな雲の船団に姿を変えた。
視界全体が変化に富んだ、ダイナミックな見応えのある景色だ。
ここもまた人影が皆無でまたしばらくぼーっとしてしていると遠くから鐘の音が聞こえてきた。
もう昼か。
さすがにちょっと先に進んだ方が良いやも知れぬな。

R0051927

……しかしさすが、試される大地さんは一筋縄ではまいりません。
なにぶん先ほども申し上げましたようにここは「地図にない道」でございます。
禍福は糾(あざな)える縄の如し、とはよく言ったもので、
お写真に見える下り坂を気分良くガーッと下っていったところ
ガッツリ道に迷いまして、
ここから二十分ばかりかなり不安な迷い道くねくねでありました。

大体の方向感覚だけをたよりに延々走っていったところ、
どうにか当初の目的だった水沢ダムの水辺にとりつくことが出来
(先ほど走ってきた遊歩道も確かに水沢ダムのほとりではあったのだけれど
 随分はしっこだったらしい)、
なんとか地図の道、以前も走ったことのある道に合流できた。
いやあビビった。


 ▼水沢ダム~再び美瑛の駅 お昼ゴハン

そこからは走り慣れた道で起伏もさほどあるわけでなく、
三愛の丘という、駅からもアクセスしやすくクルマでも来易いというメジャーなポイントで
いつも撮っているのと同じ様な写真を撮り、そこから駅まで、
一気に帰ったのでした。
それでも歩きだと結構な距離のはずなんだけど、さすが車輪がついてると速いな。
今度ハカセにつけてもらおう(どこにだ)。
ゴールしたのが大体13時頃だったので、ほぼ4時間半。
なかなか楽しい行程でござった。

R0051968


三愛の丘にて。ちょっと面白い、気に入った一枚。


R0051995x


自転車も返却し、お昼は、駅の西側にある「こえる」というお店で
以前食べてなかなかおいしかった覚えのあるカレーうどんを食べ……
る、つもりだったのですが閉まっていたので断念。
死ぬ。
仕方なく駅の東側に戻り、駅前に展開しているプレハブみたいなアンテナスタンドで
カレーうどんをいただきます。
いいんです、ここはここでおいしいことは以前食べて知ってますから。

  美瑛は丘のまちとして有名ですが、
  その丘の畑でとれた野菜と小麦をつかったカレーうどんを売り物にしようと
  奮起中です。
  おいしいですよ。
  ただ、「素材が良いからおいしい」という
  ある意味エポックではあるんですけれども見た目にわかりにくい売り方なので
  派手さはありません。
  食べて損のある代物ではありません
  (「食べる価値がある」「食べて損のない」ではないあたりに注意が必要だ)。
  
見れば、メニューには「冷やしカレーうどん」なる
訳の分からないモノがハバを利かせている。
けしからん、こらしめてやる。
主人、これをもらおう。

そんなこんなで、8時半から5時間あまり。
今回も今回とて、美瑛の丘をわたる空の景色をタンノーしたのでした。
さーて……次回は、どこをどういう風にまわりましょうかのう。
それ以前に、どんな季節に来ましょうかのう。
春ですかのう。
秋ですかのう。
もう一度、冬に来てもいいですのう。
↑いずれにしても再び来る気満点。

R0052103 R0052116

さて……これで、イベントらしいイベントは全部だな。
あとは待ちに戻って、のんびりするだけだ。
 
 
 
------------------------------------------------[120930更新]--------

 

 ▼最北のMeridian<子午線>
  メインページ / 出来事の章 / お店の章 / まちと旅路の章



R0052052



 

|

« ■最北のMeridian<子午線>【まちと旅路の章】 -更新第803回- | トップページ | ■最北のMeridian<子午線>【お店の章】 -更新第803回- »

[日記]」カテゴリの記事

携帯・デジカメ」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/55967/46849061

この記事へのトラックバック一覧です: ■最北のMeridian<子午線>【出来事の章】 -更新第803回-:

« ■最北のMeridian<子午線>【まちと旅路の章】 -更新第803回- | トップページ | ■最北のMeridian<子午線>【お店の章】 -更新第803回- »