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2012年8月28日 (火)

■最北のMeridian<子午線>【お店の章】 -更新第803回-

ウフン。オイサンよ。

2012年8月4日~7日までの4日間、
札幌~稚内~旭川・美瑛をおとずれた北海道旅行の記録、
「最北のMeridian<子午線>」。

ここでは、主にその4日の間に訪れた幾つかのお店に関して
つらつら書いていきます。

それは既に顔なじみだったり、今回お初のお店だったりしますが。
おしながきは、

 ・札幌 こふじ(居酒屋・定食)
 ・札幌 カフェドノール(喫茶)
 ・稚内 サウンドスペース ミズグチ(オーディオ・ゲーム)
 ・稚内 ひとしの店(定食)
 ・稚内 晩香(喫茶)
 ・稚内 デノーズ(イタリアン・バーガー)
 ・旭川 おもちゃのタモちゃん(おもちゃ)
 ・旭川 カオスヘブン(スープカレー)
 ・旭川 cafe 花みずき(喫茶)

などの予定。他にもなんか書くかも。
その他のページへは以下のリンクからどうぞ。

 ▼最北のMeridian<子午線>
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■その1 こふじ(札幌 一日目・お昼ごはん)



今回の旅行で最初に寄ったお店、「こふじ」。
初日の札幌でのお昼ごはんに。

  ▼北海道料理 こふじ
   http://www.kofuji.com/
  ▼食べログ
   http://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010101/1007737/

雑居ビルの地下にあり、ヘタをすると見落としかねないロケーションですが、
オイサンが訪れた時には幸い(?)上のビルが改装工事中でして、
思いっきり表に「こふじ 営業してます!」の看板が出ていたもんで
見落とさずにすみませした。

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ほんのり暗い、地下の飲み屋さんという風情ですが
しっかりお客が入っている。
カウンターが五席ほどと、4~6人がけ程度の座敷席が三つ。
奥の方にも座敷があったのかしら。
隠れ家的なお店……というか、防空壕っぽい(失礼)。
一人飛び込み慣れしてないと、入り口でしり込みしてしまいそうな佇まいではある。

  ……と書いていて気付く、
  そっか、オイサンはもう、多分ずいぶんそういうの慣れしてるんだろーな。

カウンター席は、多分地元の
(まあ当たり前だ。あまり観光客が寄り付く感じじゃない)、
夜も常連っぽいオーラの男性陣でいっぱい。
座敷に通される。
となりの座敷にも、男の一人客。
ガイド本など広げてるところを見るとオイサンと同じ旅行者かしら。
いるもんだ。

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オススメはギンダーラだったんだけど、
ちょっと食べ慣れ過ぎてるのでつぼ鯛の焼き魚定食を選択。
テーブルにはフツーのお店でも置かれているようなものの他に、
いかの塩辛が壷に入ってどーん!
北海道っぽいなあ。

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お料理、美味でした。
ボリュームは見た目の通りでてんぷらもついてるのが素敵です。
お写真センターの、豆腐に茶そばのついたのが一風変わってて満足感。
個人的には、てんぷらが野菜の煮物だったらより嬉しかった。
夜のお料理やお酒も美味しいんでしょうなあ。
飲めないけど。



■その2 カフェ・ド・ノール(札幌 一日目・コーヒー/甘味)



シン君とのデートで使おうと思っていたお店。
結局使わず、下見程度に落ち合う直前に一人で30分くらいお茶飲んだだけ。

  ▼インフィニ珈琲社
   http://www.infini-cafe.com/
  ▼食べログ カフェ・ド・ノール
   http://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010101/1000431/

気さくなマスターがやってるお店で、
彼の見立てでコーヒーカップが選ばれたり、雑誌が出されたりします。

  YAZAWAが表紙の、「成り上がれ!」とアオられた雑誌を
  無言で出されたときには何のメッセージかと思いましたが。
  オイサンそんなイメージなのかなあ。

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戴いたパウンドケーキはねっとりと重厚感があってパンチが効いてます。
うめえ。
アイスコーヒーも普通に美味しい。

  この場合の「普通に」は、
  チェーンでないコーヒー専門店のものとして
  特別なクセもなく美味しい、ということです。
  喫茶店の、どぼっとしてたり(ムダに濃い・しぶい)、
  逆にばしゃっとしてたり(ムダに薄い・水っぽい)、
  チェーン店のもののような味と香りに厚みの乏しい感じだったり、
  というのとはまた違います。
  やっぱコーヒー専門店のコーヒーは、間違いがなければ
  喫茶店やチェーンのカフェよりも一段美味しいですからね。

ケーキの写真を撮って、一人でひょいひょいお茶を飲んでたんですが、
別なお客が入ってきてマスターがそのお客のコーヒーを淹れ……
「このカップも撮りますw?」
と、なぜかオイサンに話を振ってくる。
嬉しそーにw
なんだお前、それはアレか? 自慢の一客か?
いいだろう、せっかくなので撮らせてもらってやるけれども。

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ほらよ、コレで満足かw? どうしようもねーな全くw

アレですね、人によってはメンドクサイお店だと思うかもしれませんね。
オイサンは今日限りだからいいけど、
これが地元で毎日通う身で、毎回のように話しかけられたら
ちょっと鬱陶しいわw
マでも、毎日来る客にはそれなりの対応をするんでしょうけどね。
でも嬉しい時には嬉しい、そんなお店でしょうね。
オイサンはちょっと嬉しかった。

  そーだ、これは、最終日に旭川の喫茶「cafe 花みずき」の
  おねーさんが言ってたことなんだけど。
  「ダメな喫茶店の条件は、店員がしゃべりすぎることなんだってー」
  と、マシンガンのようにしゃべったあとで言ってた!

マそんな感じで……
札幌の目抜き通りの地下にあるお店ですが、
静かでとても落ち着ける佇まいでした。

って、今回地下のお店多いか?
俺は地下活動家か?

サテそろそろシン君と落ち合おうと腰を上げた出しなに、
近辺の、マスターがお付き合いのあるらしいお店の名刺を
束でごそっと5、6枚、もらってしまいました。
こっちゃ、あと3時間もしたら稚内に向けて出発するんだよw

……あー、しまった。
どうせなら、シン君に軍資金と一緒に渡して、
夏休み中に全部回ってレポートするように言えば良かった。

そんな夏休みの自由研究も、おしゃれやん?
(高校生が自由研究するかどうかは別にして)



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■サウンドスペース「ミズグチ」 (二日目・稚内 オーディオ・ゲーム)



珍しく、食べ物屋ではないお店をご紹介。
稚内の商店街にある、「レコード屋さん」です。
イマドキ「レコード屋」て! ……とお思いでしょうが、
別にレコードを売ってるわけじゃなくて、
フツーにCDとかDVDとかブルーレイとかその再生機、
現代的なオーディオ機器を扱ってるお店です。


 ▼稚内中央商店街 サウンドスペース ミズグチ
 http://wakkanai-chuo.com/av/mizuguchi




それをなぜレコード屋などと?
……雰囲気がそうなんだもん。しゃあねえよ。

今回は二日目に、宗谷岬からバスで戻ったその足で、
20kmジョギングに入る前に立ち寄りました。

オイサンは、初めて来たときからこのお店が大好きでねえw
イヤ、何にも特別なことないんですよ?
無いワケじゃないけど(どっちだ)。

とにかく、中途半端に古いソフトを大量にディスプレイしているんです、このお店。
CD・DVDにとどまらず、初代PSソフトとかサターンのソフトとか、
もうすっかりジャケットが色あせてしまったようなソフトを
ずらーっと、惜しげも恥ずかしげもなくディスプレイしている。
そしてそれらを、未だに定価で販売している。
最強です。

ここのオーナーっぽい、ビン底眼鏡のヒョロッと長身の、
五十がらみのおっちゃんもタマランイイ味を出してます。
店員の愛想がいいのかと言えば真逆でして、
マ数年に一回現れてじーっと三十分ばかり品物を眺めて帰っていくオイサンも怪しいのでしょうけども
(オイサンのコトを認識してるか分かりませんが)、
完全にいぶかしんでるご様子で、早く帰れと言わんばかりに
スリップストリームに入ってプレッシャーをかけてくる。

  いやー、ウザイw
  ゆっくり見させろよばかやろうw

もうねえ、すごいのよ。
時間の流れっぷりが。
完全に止まったワケでもない、
かと言って流されすぎるでもない、マイペースぶりがもう、シビレル憧れるレベル。

あとで出てくる旭川のおもちゃ屋さん、「タモちゃん」クラスになると
いい加減悟りの境地、流水の極みに至ってるわけですが、
ここにはまだ強固な意志が備わっていて、
自分でまだ時間の水門の開け閉めをやってるわけです。
それもまた気分次第でね。

前に訪れた時にはレアものPSソフトの『ハームフルパーク』を
新品未開封で定価入手しまして(当時でプレミアつき14000円くらい)、
マこれもガッツリ日焼けしてましたし普通に家で開けて遊んでしまったんですけれども、
そんなこともあったもんだから毎回なにか、お宝が眠ってないかと
ついつい探してしまうんですね。

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その時の『ハームフルパーク』。普通に面白い、横スクロールSTGです。




いやー。
ここも、変わらないでほしいなあ。
世界遺産に登録されねえかなあ。

……無茶言うな?
でもねえ、いっぺん行ってみなさいよ。
あのビン底メガネ親父は、重要無形文化財だよ(失礼)?
あのメガネは多分ギヤマン製だよ?



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■ひとしの店(二日目・稚内 晩ゴハン)



二日目の夜、花火の前に晩ゴハンを食べたお店。
以前このページにも掲載した短編「大根おろし」のモデルにしたお店です。
思い入れは深い。

 ▼大根おろし
 http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/-673--ded0.html


……んですが、このお店も、駅前の再開発にともなって、
もとあった駅のド真ん前から移転。
……十メートルくらいw 一等地には変わりない。
すっかり新しくなっちゃって……いくらもらったんでしょうね(コラ)。

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左が2009年冬の「ひとしの店」、右が今回。ホントいくらもらったんだ。

ぶっちゃけた話をします。
このお店、料理は決しておいしくはないw

  ……ホントだよ?  ← 念を押すな

勿論まずくもないですが、敢えてココを選ぶ動機もない。
殊更disる必要もないんですけども、
美味しいからかよっていると思われて、
それを期待して行ってもらってもオイサン責任とれませんので。
自己責任で。 ← 事故レベルか

イヤイヤ、ご家庭料理のレベルだと思って下さい。
オイサンの感覚では、うちのオカンの方が料理上手です
(慣れ親しんだ味だから、という補正含みで)。

お店の中は、とても広くキレイになってました。
前は4人掛け×4席くらいしかなかったのに、
倍くらいになってるんじゃないかしら。
以前店内にかかっていた絵や句は大体そのまま使われてる。
厨房が良く見えるようになってる。
おばちゃんの顔は……なんとなく覚えてるなあ。
奥で料理してるダンナさんの顔はほとんど見覚えなかった。

店の奥からずーっと子供の声がしていて、
多分お孫さんの声でしょう。
つまり、「大根おろし」の主人公のモデルにした娘さんの、お子さん?
……一人娘だったらね。
わかんねえよ? そんなことまで。

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けど、まあ、初めて来た時に見た感じ、
お店でお手伝いしてた娘さんは中学生くらいで、あれから8年だものねえ。
結婚して子供くらいいたって不思議はねえや。
吹雪の中、サンダルで平気で店から出入りしてたメガネの娘さん。

カレイの煮つけ定食を戴いて、そそくさとお店を出る。
料理の方は相変わらず、
リニューアルもパワーアップもしてなかったけど、マいんじゃね?
この期に及んで、進歩もあったもんじゃないでしょ。
決して悪い意味ではなく。
ここまできたら、きっと変わらないことの方が大事だよ。

けど、お店が変わってしまったことは実はちょっとダメージある気がしている。
前のちいさくて煤けたお店の方が、
ここの味には説得力があったような気がするねえw
この小奇麗なお店でこの味のゴハンだと、ギャップがでかいように感じたりして、
ホント、最後まで失礼な感想で申し訳ないのだけれど。

次来た時も、また寄っちゃうんだろう。
お元気で。



■晩香(三日目・稚内 コーヒー/甘味)



三日目の朝、稚内の町を発つ前に寄った純喫茶。
稚内では老舗の部類で創業45年にものなるのだそうです。
「稚内で一番古いよ!」
とマスター言ってましたが、
このあとにお昼ゴハンを食べに寄った「デノール」さんが47年目だと言っていたので……
残念だがお前さん、稚内じゃあ2番目だ。

  マどっちがどれだけ間違ってるかわかりませんけどねw
  そんなの。

この喫茶には、ぜんざいとか鍋焼きうどんとか
それはキミ軽食のたぐいかねと言いたくなるメニューがありましてずっと気になってたので、
今回はさすがに鍋焼きはご遠慮するにしてもぜんざいくらいは倒しておきたい所存。
鍋焼きは、次、冬来たときに挑戦する。

ここはもう何度目かのお店なのですが、
マスターとしっかり話をするのは今回が初めて。
聞けば……っていうか、聞きもせんのにw、出てくるわ出てくるわ。
色んな話が。

自衛官として働いていた、50年近く前の話とか、
その頃の稚内の話とか。

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喫茶店のぜんざい。おもちもしっかりしてて、甘みもパンチ利いてて、お世辞抜きに美味しいです。

かつてのマスターは自衛隊にいて(本当)別の意味でマスターと呼ばれていた(嘘)そうで、
元は青森におられたのを、
ノシャップ岬近くにあるレーダーサイトに配属されて稚内にこられたのだとか。
冷戦のまっただ中、ロシアから飛んでくる航空機の対応に大忙しだったんだそうです。
おお、なんか想像を絶する世界だ。

  青森も一度行きたいねえ。
  かっこいいじゃないですか。
  青森。ブルーフォレストですよ。
  森が緑じゃなくて、青。
  こうして考えてみると、かなりかっこいい字面だな、青森。
  飾らない感じもいいね。
  何かある気がしてくるな。

「地元の人間は、漁師になんかならないよ。危ないもの」
とは、マスターの弁。
マスターは自衛隊で来ましたが、
出稼ぎでのため同じように青森からやってきて、漁師になる人も大勢いたんだとか。
そんで……

「当時の船は小さくて、多くても10人15人乗りだったんだけど、
 それが冬の海でひっくり返ると、みんな死ぬわけさ。
 当時の船なんか小さくて軽いからあっちこっちでひっくり返るだろ?
 そうすると陸には、何億っていう保険金を持った未亡人であふれかえるわけだな!
 がっはっは」

って。豪快な話だな。
いや、笑うところじゃないと思うんですけども。

当時の自衛隊の話もなかなか興味深く、
稚内にあった自衛隊の基地(と呼んでいいのか知りませんが)は
米軍が設計・建設をして、
日本人が米軍から教育を受けて運用するってのが当たり前だったそうで
(まあそうだろうな)、
そのときの、米軍と日本のカルチャーギャップには悩まされたし、
彼らの徹底して合理化された考え方と行動様式を見て、
「アこりゃこんな奴らと、今の我々が戦争やったって勝てねえわ」
と思ったんだそうな。

  曰く、職務に対する割り切り方だとか、
  曰く、最悪のケースを想定した教育と、それをぶれさせないための
  徹底して体に覚え込ませるカリキュラムだとか。

今となっては西洋ナイズされた文化や思想の中でオイサンなんかも育っているから、
さほどのカルチャーギャップを感じることはないようなものの、
当時の日本人には、衝撃を受ける事も多かったんだろうなあ、
などと思いながら話を伺っていた。

どちらかといえばむしろ、
「そういう西洋思想に衝撃を受ける」、
当時の純・日本的思想の方が、
もしかするとオイサンたちからは失われているのかも知れない、
という感覚を持てたことが新鮮だった。
西洋思想が持ち込まれる前の、純・日本思想が、果たしていかなるものだったのか。
多分今の自分たちが聞いたら、

  「え、それおかしくね? お前それサバンナでも同じコト言えんの?」

って思うことが多いんとちゃうかなー。

結局マスターは、
そうして米軍から学ぶ事も多かったのだけれど
どうしても好きになれなくて辞めた、と言っていた。
やっぱ彼らは、そういう合理性の中で、
日本人から見たら心情的に許せない「ずるいこと」を
当たり前のように組み込むのだそうで、それだけはどうしてもなじめなかったと。

軍曹あたりまで上がり、
まあもうこれ以上エラくなったところで先もなさそうだし面白くもないしで、
除隊して今のお店を始めたのだそう。

  「まあこのコーヒーも、言ってみりゃあ連中から学んだものなんだけどね。
   がっはっは」

味噌っ歯を見せる笑顔がとても印象的です。
ナイス。
御年七十半ばのご様子ですが、
まあしばらくはくたばりそうもねえな。

最後にマスターは
「まあここは、日本の一番北だってのと同時に、国境の町ですよ」
とも仰ってましたね。

それが一体どういう意味だったのか、
国によって、目に見えて何かを得たり失ったりしたことのないオイサンには
分かりませんでしたが。

思い返せば、根室の納沙布岬を訪ねたときは北方領土返還へのアピールが大変に強く、
純粋な思いのほか、政治的アピールの側面も強いのだろうなと分かりつつも
その念の強さ、深さ重さに薄ら寒ささえ感じたものです。
怖かったですね。ちょっと。
その場に留まるのもしんどいくらいだった。
稚内では、そーゆーアピールは意外とおとなしかったのであまり意識しないでおりましたが。

誰の目にも見えないハズの、「国」と「国」の「境目」を、
レーダーという揺るぎないもので可視化して見つめ続けてきたマスターには、
言葉では言い表し難い不思議な感覚が宿っているのかも知らんです。

  あとは、肌で感じた文化文明についても、
  その境目に自分はいる・いたと、感じてもおるのでしょうかしらね。

本来は、人と人の間にだけ存在して、
目ではなく耳や肌で感じるものだろうからねえ。
国境。

陸続きであればいくらか諦めもつくものを、
下手に海で隔たってしまっている分……
その溝をより大きく深く感じてしまうということも……
あるんでしょうな、日本。

さて、それではボチボチ参りましょう。
本当はもう少しゆっくりしていくつもりでしたが……
ホテルでウダり過ぎたせいであまり時間がとれなんだ。

いやあ、命拾いしたw 話が長いよ!!

そーいや、お店の名前の由来を聞けばよかったな。
『晩香』。
バンクーバー(「晩香坡」と書く)と、なにか関係があるのかね。



■デノーズ (稚内・三日目 昼ゴハン)



ハイ、お昼ゴハンの時間です。
『晩香』のマスターの「米軍がキライだ」という話を聞いた
その耳垢も乾かぬうちに(そんな慣用句はないが)、


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コレですよ。
「米軍バーガー」。
直径20cm近いハンバーガー。
稚内で47年お店をやってらっしゃる「デノーズ」さんのメニューです。

  ▼デノーズ
  http://tabelog.com/hokkaido/A0109/A010901/1013087/


でけえー。
でかいだろう! 写真がでかい? なにをばかな。
なんでも米軍バーガーというだけあって、
かの有名なエリア51に堕ちたUFOにあやかって作られたものだそうで
ウソですよ。
ウソウソ。
ウソに決まってます。

ああうめえ。
掛け値なしに美味しいです。
見ての通り、ボリュームもある。
まあ、ホットドッグとハンバーグとサラダを一緒にした料理だと思えばよろしい。

パンの表面がバリッと固くてですね、じつに香ばしい。
表面をナイフで押すと、パイ生地の様にパリッとやぶれます。
中はふわふわ。
お肉もジュワッとジューシイ。
マクドナルドなんぞは言わずもがな、モスとも一線を画す味わい。
パンとお肉がいいんでしょう。具のバランスもいい。
何がはさんであったのかまでイチイチ見ませんでしたけども。

  アメリカで食べたメキシカンバーガーが近い気がする。
  アメリカの、マクドナルドではないハンバーガーショップ
  (RedRobbinというチェーン)のハンバーガーもかなり美味しかったですが。

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サンノゼで食べたメキシカンバーガー

飲み物には変り種の、「あったかいパインジュース」をたのんでみましたが、
なかなかどうしてコレも美味しい。
ホットレモネードが美味しいのと、まあ大体感じは同じ。
冷たいパインジュースよりも飲みやすいかも知らぬ。
パインジュースにありがちな、ザラザラ感というか、イガイガした感じが全然しなかった。

ちょっとハリセンボンのツッコミの方似の
たっぷりしたオバサンがやってらっしゃるお店で
(奥では誰か別な男性が調理しているようだったが)、
あとから坊主(本職)がやってきて、
オバサンからライブのチラシだかを受け取るや、
「あー、この日はむずかしいなー」
と言うが早いか携帯から檀家さんに電話して、
法事か何かの日程を調整しようとしてたのが印象的でした。
オイ坊主w


……ああ。


『晩香』で食ったぜんざいと、特大バーガーのコンボで腹が一杯だ……。
このあとは、列車に乗って旭川まで4時間近くあるのだが……
その前に少しでも歩いて、運動しておくか……。

ご馳走様でした。



■おもちゃのタモちゃん(三日目 旭川)



サテ、舞台は稚内から旭川にうつりまして。
その一発目は、食べ物ではなくおもちゃ屋さんです。

旭川には、「買物公園」という場所がある。
なんのことはない、駅前の歩行者天国の目抜き通りをそう呼んでるだけなんだけど、
個人商店からチェーン店から、デパートみたいな大型複合店まで
1kmあまりずらーっと軒を並べてる通りでまあなかなかハデだ。

  近年は大型店舗の撤退なんかもあって、
  そんなにイキオイのある話じゃないらしいけど。
  ちなみに、駅前のESTAの中にあったアニメイトも
  今回行ってみたら買い物公園の中のデパートの一画に移動していた。
  あとESTAの、かつてアニメイトがあったフロアに隣接してた模型屋には
  1m近いスケールのデンドロさんが展示されていたりする、ヒソカな穴場です。
  しまった今回デンドロさんに挨拶しそびれたぞ。

初めて来た時はまだ牧歌的だった買い物公園も、
回を重ねるごとにお店が新しくなったり、若者向けになったりして、
小奇麗になったなあと思う。
昔に比べるとハデな感じ。

  通り中に鳴り響いてる宣伝アナウンスは、相変わらずヤカマシ呑気だが。
  ここ旭川なのに、
  なぜか帯広の十勝川温泉ホテル大平原の宣伝流してるんだよなー。
  需要あるのかな。マいいわ。
  いつだったか、携帯の出会い系サイトのCMを
  「これであなたも、オトコをゲッチュウ!」
  とかって思いっきり流していて
  お前それはあんまりだろうと思っていたのだけど
  さすがにどこからかクレームがついてそういうのはNGになったらしい。
  初めからそのくらい考えなさいよ。

前置きが長くなりましたけれども、そんな旭川買物公園の一角に、
ちょう古めかしいおもちゃ屋がありまして。
稚内でご紹介したサウンドスペースミズグチと同じくらい、
オイサンは来ると必ず覗いていきます。

それが「おもちゃのたもちゃん」。

ここもすごいのよ。
まあ、昔ながらのおもちゃ屋さんなんだけどさ。
店の表には、新品未開封のFC・SFC・N64のソフトがダラッとディスプレイされている。
ただし、中には日褪せし過ぎてパッケージがほとんど真っ白になってるのも
あったりしますがw
少しはケアしろよw

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こちらはミズグチさんとは違い、値下げはされてますが、
その品揃えがまたイカスわけです。

店内には、新旧のおもちゃが天井に届くほど堆くディスプレイ……というか、
積まれてる。
それこそ表のファミコン以前のブツから、ごく最近の戦隊モノのアイテムまで。
マその辺りはオイサン詳しくないのでスルーしますが、
店内にも古めのゲームソフトが潤沢ですなあ。
FC・GBはもちろん、PCエンジン(Huカード・CDROM2)、メガドラ・メガCD、
サターン・DCに至るまで。
あまりレアものを見つけてどうこうしようという気はありませんけども
(というか見つけてすぐに反応出来る程レアもの知識もない)、
ざーっと見渡してみたカンジでは、さすがに目ぼしい物はないカンジ。

個人的には、
PS2の『バンピートロット』とかN64の『ゲッターラブ!』、
SFCの『ごきんじょ冒険隊』なんかをプレイしたい欲求で探してるんですが。
ないようですなあ。
残念。

しかしこれだけレガシーげなものが詰まっていると
そのテの方々が押し寄せてくるんじゃないかと思われたりもしますが、
お店の紹介HPにもモロに書いてあったわ。

  ▼おもちゃのたもちゃん
  http://www.kuleba.jp/shop/detail.php?id=3302
  「創業62年目。
   お客様が掘り出物を探しに全国各地から足を運んで下さいます」 (紹介文より引用)

あらまあw

そんな愛され体質の「おもちゃのたもちゃん」なんですが、
このお店で何が面白いかっつったら、
それだけ物が積んであるので人が歩けるスペースはものすごい狭いんですけども、
その狭い通路のド真ん中で、さらに!
店のジイさんが椅子を置いて寝てるっていうね!
通れない!!

  上流から大きなおじいさんがドンブラコドンブラコ!

いやあー……。
大丈夫かな?

いや、お店が、とかじゃなくて、
……不謹慎でも冗談でもなんでもなく、

お爺さん、大丈夫? 息してます?
っていうハイレベルな寝姿なので……
うっかり、最上位の睡眠を摂取してやしないかと、ちょっと怖い。

お婆さんがとなりで、起きて普通に働いてなかったら
(お婆さんのマニューバも相当怪しいのだが)
脈を確かめてみないと不安になるレベル。

なんというか、お祭りみたいなお店ですね。
地元の人にとっては普通の光景なんだろうけど、
買物公園のあの一画だけ、ちょっとフンイキが違うねー……
と思っていたら、地元の人の間でもやっぱちょっとは感慨深い場所のようで。

旭川あるあるのTogetterにまとめられてたw

  ▼旭川あるある-togetter
  http://togetter.com/li/167439

とことん愛され体質ですな。
末長く、旭川のまちにおもちゃをお届して欲しいもんです。



■カオスヘブン (三日目・晩ゴハン スープカレー)



三日目、旭川での晩ゴハン。
閉店までに間に合ったら、イキツケの喫茶「cafe花みずき」で、
ダメだったら……どうしようかなーとノープランだったのですが。

昼も食べ過ぎたし、抜いちゃおうかしらとも思ったのだが
如何せん、4時間電車で座ってるだけでもオナカは空くもので、
せっかく旅行に来てソイジョイもなかろうと思い直してお店を探した。

デ見つけた。
スープカレーのお店「カオスヘブン」。
なんつう名前だ。なんか来歴があるのかしら。

渡道歴は長いオイサンも、札幌とは縁遠かったためか
名物とされるスープカレーは未だ未経験。
最近なんとなくカレーづいてることもあって、いっちょ食べてみる気になりました。
ホテルからも近かったんでね。

  ▼カオスヘブン
  http://ameblo.jp/chaoscurry/


薄暗い店内にオリエンタルかつエスニックな雰囲気。
お若いニーチャンがやってます。
渋谷辺りでニアミスしたら避けて通ってしまいそうな風貌ですが、
お若いのに立派やないの。

カレーは「ヘルスE」を注文、厚切りベーコンをトッピング。
お野菜たんまり系。

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……あ、おいしいわ。

お野菜が軽く焼いてあって、マイタケやかぼちゃのほんのり焦げ目が
ぱりぱりと香ばしくてよろしい。
そして食べてみて分かった、
最初は「カレーがしゃばしゃばしてるのってどうよ?」と思ってたんですが、
なんというか、理に適ってるカンジ。
理に適うってなんだよ、と思うけども、
かの高名なカレー聖・ウガンダ氏は
「カレーは飲み物だ」という有名な言葉を残しましたが、
カレーを、飲み物とはいわないまでも汁物として捉えた場合、
このしゃばしゃば感は腹にたまる。
たまるし、カレーにプラスして個別にスープを頼むのもなんかちょっと違う気がする
(オイサンの実家ではカレーには普通に味噌汁がついてきましたが)ので、
カレーそのものに「汁物+メインディッシュ」の役割を負わせるというイミで、
これはとてもアリだと思う。

うん、満腹満腹、美味しい美味しい。
なによりオイサンには、生でもなく、揚げたり炒めたりしたのでもないお野菜を
ごそっと摂れるのがとても嬉しいわけで。
わーいわーいカレーだー。
↑子供か ← 子供です ← オッサンやないか ← うっさいわぼーけー ← 子供か ← ……

すっかりハマってしまって、
よーし、明日の晩も、空港に向かう前にここで晩ゴハン食べようとココロに誓って
お店をあとにしたのでした。

旭川には、なんかもう一軒美味しくて有名なスープカレー屋さんがあるらしいのですが、
こっちもオススメよ。
とってもグーよ。 ← やっぱりオッサン

そんなんで、
東京帰ってからスープカレーのお店を探してみたんだけれども、
そんなに軒数があるわけじゃないのね。
なんかもっと、一杯あるのかと思った。
意外。

あーあ。
旭川住みてえなー。



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■cafe 花みずき(三日目・旭川 コーヒー/甘味)



さて最終四日目、午前中からの美瑛散策もなかなかの成果を上げ、
あとは夕方の便で東京へ戻るだけ。
それまでの時間を過ごすのは、ここはもうアレです、
気の置けない行き馴れた喫茶店しかありません。

cafe 花みずきさん。
http://tabelog.com/hokkaido/A0104/A010401/1020462/

初渡道以来懇意にさせて戴いているギャラリー兼喫茶の、
『北へ。DiamondDust』にもそのまま登場しているお店。
旭川の目抜き通りからかなりはずれたところにポツンとある感じのお店なのだけれども
結構人が絶えず、ほんのり静かでほんのり賑やか。

R0052205

年に一度も行かないのに、顔を覚えていてくださるのも有り難い話です。
お母さんと娘さんの二人で(主に)切り盛りしているお店なのですが、
お母さんの方は名前まで覚えてるというんだからすごいですな。

娘さんの方は、どこそこから来てる人、という風に覚えていてくださるんですが、
お母さんは「XXさんこんにちわ」みたいな風に挨拶してくれてビックリする。
うーむ、うちのオカンも見習って欲しいもんだぜと思ったけど
見習わなくていいや、気持ち悪いわ。

  ※うちの母は、オイサンが痩せた直後に家の外で待ち合わせをしたら、
   至近距離でスルーしておおせるほどの剛の者です。

何が特別なお店ってわけではないのよ。
このお店も。多分。
確かにコーヒーはおいしいしスコーンもおいしいし、
お店の中をギャラリー化して、週替わりで展示会みたいなことをしていたりはするけど。
さがせば、旭川にだってこれよりおいしいお茶やお菓子を出すお店もいくらもあるでしょう。
けど、オイサンはこのお店のお茶が好きだし、スコーンが好きだし、
かかってる音楽とか、広さとか、明るさとか、色合いとか椅子とか匂いとか調度とか、
そんなもんが好きなのね。
自分のサイズに見合う感じがする。

  まあ、初めてのときからきているお店なので
  最初の旅のテンションのまま見てしまっているとか、
  やっぱり自分のことを知ってくれてる人のいるお店だとかっていうのもあるのだろうけど。

予定では17時前にはオイトマンして、
昨日晩ゴハンを食べたスープカレーの「Chaos Heaven」で
また焼き野菜のスープカレーを食べて帰ろうと考えていたのだけれども、
結局ナンダカンダ、お店のオネーサンとだらだら話をして、
空港へ向かわないとならない直前の18時頃まで入り浸ってしまった。

別のお客がやってきてお店のおねーさんと話をしてるとき、
「え? あの年の学祭のときのステージの? ××年のでしょ?」
「そう……え? なんで知ってんの?」
「いや、俺、あそこだったから」
「え?」
みたいな、実は大学で同級生だったみたいなローカル極まりない話をしていたり、
そーいや今回誰にも何もお土産買ってないナーと思い始めたところに
アロニアという耳慣れない木の実のジャムがお店に置かれているのを見つけ、
「これどんな味なんです?」
なんて訊ねたが最後、
「はいじゃあ試食ターイム」ってなって
売り物ひと壜開けて、頼んでもないトースト出されて試食しちゃったので
ふた壜ほど買わされてしまったり(イヤ美味しかったんで結果オーライなんだけど)、


旅行好きでお城や寺社仏閣が好きな彼女が、
あるとき姫路城を見にいって、そこの石垣が良かっただのお庭が良かっただの、
岩やら木々の苔蒸した感じがもう素晴らしく美しくて!
と熱っぽく語るのをウンウンと聞いていたのだけど、
「そこに『番町皿屋敷』のお菊さんが身を投げたって言われてる井戸があってね」
という流れになり、
「そこにはさー、
 怪談にも登場する『お菊虫』っていう虫(実際はジャコウアゲハの幼虫らしい)が
 たくさん発生してさあ、これは名物になるっていうんで、
 一時はその虫を土産物にして売ってたこともあったんだって。
 ただの虫をよ?
 だからさあ、つまり人はそのモノをそのまま買うんじゃなくて、
 そのモノにまつわるストーリーを買うのよね。
 だからそういう物語を何か、くっつけないとだめよ」
とか言い出すもんだからオイサンも我慢できずに
「あ、結局お商売の話にいくのねwww?
 ていうかその話はアレだ、前にジャパネットのたかた社長が
 同じコト言ってるの聞いたことある!」
とツッコんでしまってバカ笑いしたとか。

なんか、そんな時間。

いやあー……あっちが気を使ってくれてるのかも知れないけど、
毎度楽しい時間が過ごせるわ。
ゆるんでいられる。
心地よい。
まぎれもなく旅先なのだけど、
旅先とは思えない実家にいるような心地よさ。

  しかしまあパワフルなお姉さんですよ。
  夜中にクルマ飛ばして稚内まで行って釣りして帰ってくるんですって。

しまいに長居した挙句、彼女のオクルマで
荷物を預けっぱなしのホテルまで送ってもらうことになってしまった。
なにやってんの。
車中、彼女が
「うちはただの喫茶店だけどさ、さっきも話したけど、
 お客さんの代わりに安い航空チケット探して取ってあげたり、
 町の催しで人手が足りなかったらやってくれそうな人を探して紹介してあげたり、
 なんかそういうことを色々やってあげたいのね。
 町の、なんていうか情報ステーションみたいな役割もできる喫茶店っていうのを、
 まあ本業のためにもやっていきたいのよ」
と、ふにゃふにゃしながらも熱っぽく話してくれて、
ああ、やっぱ仕事とか地元ってことを真摯に考えているんだな、と。
賑やかさを感じさせながらも、ちょっとずつ人やお店が減っているという
旭川の町を横目に、感じたりしました。

うーん。

……オイサンはただただ気まぐれに、数年に一度遊びに来るだけなんだけど。
まあ、せいぜい繰り返し訪れて、お金おとしていけばいい、
くらいなんだろうなー。
好きなまちなんだけどな。旭川も、美瑛も、稚内も。

じゃけんせめて、アニメイト旭川でCD買って帰りましょうねー。
『人類は衰退しました』のED。


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