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2012年8月28日 (火)

■最北のMeridian<子午線>【まちと旅路の章】 -更新第803回-

オイサンであります。
うそじゃないよ。

2012年8月4日~7日までの4日間、
札幌~稚内~旭川・美瑛をおとずれた北海道旅行の記録、
「最北のMeridian<子午線>」。

ここではその4日間のうち、移動中や、
まち中で出会った些細なデキゴトなんかについてまとめて書いてます。

その他のページへは以下のリンクからどうぞ。


 ▼最北のMeridian<子午線>
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■その1 光る雲をつきぬけFLY AWAY



そうそう。
今回の北行きの、大きな目的をひとつ、忘れてた。

「飛行機に乗る」。

そんだけ。飛行機に乗りたかった。
こどもか。

いや、ただ飛行機に乗りたかったというか、
飛行機に乗って移動する「旅の特別感」を味わいたかった。

……いやいやイヤ、
「飛行機に乗るための様々な手続きを踏んでようやく旅が始まる
 『旅の特別感』を味わいたかった」。

これが正確。

やっぱトクベツっすよ。飛行機での旅行。
めんどくさいもん。様々な手順が。

R0050670

チケット取って、
飛行場まで移動して、
チェックイン、
手荷物預け、
保安検査、
デ搭乗。

めんどくさいけど、
そのめんどくささが特別な感じで良いです。
段階を踏んで、気持ちを昂ぶらせてくれる。

その入り口として保安検査まで終わって、
搭乗待合まで行ってようやく、飛行機さんとご対面出来ますでしょ。
やっぱりね、「おー、始まるなあ」って思いますもの。
ガラスの大窓の向うで、
大勢の人間が寄ってたかって、
飛行機さんの身づくろいを手伝ってるの見るとね。
年甲斐もなくワクワクする。
頻繁に利用しなけりゃならないヒトにとっては
多段の準備工程はただただ煩わしいコトかも知れませんけどね。
遊びでしか乗らない旅行者には、大事なことです。
それだけで日常の枷をぶっ壊してくれる、大事な推進力になる。

新幹線程度だとこうは行かない。
特に新横浜とか京都とかの途中駅だと、
新幹線さんがビャッと猛スピードで入ってきて、
ワーッと乗り込んで、またビャッと出ておいきになりますから、
こう……ジワーっと盛り上がる落ち着きが足りない。

「まあまあ、そない慌てんだかてよろしい。じっくりいこうやないの」

っていう、焦らされ感がタマランわけです。
さすが熟年のアジですよ。
オンナゴコロを分かってる( ← オッサン)。

座席は、今回かなりギリギリに出発を決めたので
行き・帰りとも通路側になってしまって残念ながらあまり良くはなかったけども、
帰りの便の対応は嬉しかった。

荷物を預ける時にダメもとで、アップグレードが出来るか訊いてみたら、
席のランク区別は(クラスJとかSシートとか)されてないんだけども、
実はつくりとしては上位クラスの座席ならある、
と教えてもらって、席を替えてもらった。

  要するに、
  本来ならハイクラスでちょっとお高いハズの座席が、
  特に区別なく同じ料金で用意されていて、
  そこがまだ空いてるのでどーぞ、
  としてもらえたということです。
  スバラシイ。
  ADOさん出来る子。

しかし帰りはもう超くたびれていたのか、
離陸の瞬間も憶えてないくらいアホみたいに寝ていたので
あまりイミはなかった。

というか、
それは多分いい席だったからよく眠れてしまったんだろう
(そして窓側でもなくて、ガンバってしまう要因も何もなかったから)。
実際、寝心地すごい良かった。
フッカフカやぞ。
フッカフカやぞ。
ゾックゾクするやろ。

 ▼ザブングル 特技
 



■その2 わっかない号に乗って~道内での移動(初日・札幌~稚内)



ところで今回の経路はちょっと変則だった。
変則にした。
いつもであれば

 羽田 ⇔(ヒコーキ)⇔ 旭川 ⇔(JR)⇔ 稚内

の往復で終わりのところを、
今回は羽田から札幌へ降り、札幌からはバスで稚内へ移動することにした。
稚内に2泊したあと、今度は列車・特急サロベツで宗谷本線を旭川まで南下し、
帰りは旭川空港からフライト。

  札幌降りにすると2万円近く安かったのと、
  あとはまあ、札幌に用事が出来たことと、
  そのまま電車で移動するのも芸がないと思ったので。

  R0050705  
  新千歳空港~札幌間の車内。どうですこの浮かれっぷり!

  大体電車で移動しても、札幌~旭川が1時間、
  旭川~稚内が3、4時間なので、そんなに変わらん。

札幌から稚内は、宗谷バスさんの「わっかない号」が約6時間で結びます。
途中15分程度の休憩が3回入って予定より若干早めについたので
実質の乗車時間は5時間くらい。
休憩2回だったかな? まいーや。

  日に五便? くらい運行してるのかな。
  車内はガラガラでした。オイサン入れて4、5人だったと思う。

休憩1回目は砂川SA。
SAとしては日本最北らしいです。これより以北はPAになるんだそーだが
違いがわからん。

R0050860
最北の砂川SA。

休憩2回目は羽幌。道の駅「ほっとはぼろ」なんだけど、
ここはオイサンが5年前に、
オホーツク~稚内~留萌の極寒道北周遊一人バスツアーをやった時宿泊したお宿。
なつかしい。
運転手さんのアナウンス聞くまでそこに寄るなんて知らなかったので
嬉しかった。

短い停車時間に走り回ってお写真を撮ってしまいました。
はしゃいだ観光客。

R0050908 2007 R0050905
ほっとはぼろ。真ん中が2007年の冬の写真、一番右が今回の。


バスの中、札幌で買っておいた弁当を食べ、
音楽を聴き、Twitterを眺める。
いいねえ、こういう何にも押しつぶされない時間が大好きだよ。

……あー、だから「移動のため」っていう名目の、
長い拘束時間を作っちゃうのかな。自分。
買ってから、ずっとあまり真面目に聴かずに置いてあった
堀江由衣さんのアルバム『秘密』を聴く。
タイトル曲の『秘密』が、やけにじんわり心に沁みた。
こういうとき、書き物のヒラメキがあったりするんだけど。


 ▼稚内駅の変貌ぶり

そうしてバスに揺られ、徐々に日も落ちて雨もぱらつき始めた。
稚内の駅に着いたのは20時をちょっと回ったくらいで夜の帳もすっかり降り、
バスの長い振動に揺られて眠気もいくらかあったのだが……
駅とその周辺の変貌ぶりに肝をつぶす……どこだここは!!???!?!

R0050943
お写真は二日目の朝のモノ。

R1017031
2007年冬の稚内駅。

「駅舎がキレイに立て替えられた」という話はふんわり聞いていたようなものの、
場所まで移動し(少しだけど)、中におみやげ屋とカフェが出来、
あまつさえシネコンが入ってるとか、
聞いてねえ!!
誰が見るんだよシネコン(超失礼)!!


いやー……。


おったまげたー……。
眠気も全部吹っ飛んだわ。
まさかここまで変わってるとは。

バスを降ろされてから一時間ほどはなかなかその風景を受け入れられず、
雨が白い線を引く、最北の闇の中をうろついて
写真を撮ったりしてしまいました。

  闇って言っても、昔と違って駅が随分明るいんだけど。
  改築前は、それこそなー。
  駅前といっても真っ暗だったもんなー。

よそに預けられた猫の気持ちがよくわかる。
見知らぬ土地や家に連れてこられると、しばらくはうろうろ探検して様子を伺い
縄張りを決めると言いますが、まさにその気分。
なるほど、こういう気持ちでいるのか。

今のその風景を受け入れるためと、
その驚きをどうにか誰かと共有したくて伝えたくて、
駅中のカフェに入って、稚内フィッシュサンド? だったかな、
それとコーヒーを注文し、
閉店間際でそろそろ暇そうにしてた店員のお兄ちゃんをつかまえて
そのびっくりを伝えたりした。

  だって、ホントびっくりしたんだもの。

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気もそぞろで撮ったフィッシュバーガーとメニュー。オシャレだな!誰が喰うんだ!(やはり失礼)

聞けば稚内は、今日・明日とお祭りで、
今日はたまたまこんな時間(21時)まで営業してるんだと教えてくれた。
「明日は花火も上がりますからまた来て下さいね」
と、なかなか商魂たくましいお兄ちゃんである。
立派だ。

  ……やっぱり働き人としては、
  お客さんが増えて、オシゴトが増えて、忙しくて嬉しい!
  と思えるくらいのことをオシゴトにするべきだなあと思うオイサンであった。
  ホントよ。
  マそんな風にはいかないし、
  そんなことばかりではヨノナカ成り立たないんですけどね。

そんな風に人と話をして、どうにかようやく、
「ここが今の稚内の駅だ」といくらか納得し。
その日の宿に向かったのでした。

でもね、やっぱり滞在した三日間、
なんどもなんどもウロウロして同じような写真を撮って、
ようやく飲み込めたような気がしますよ。
決定的だったのは、二日目の夜に花火を見たとき。

マそれはそれで、また別で書きます。



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■まつりの夜(二日目・稚内にて)



狙ったワケではないのだけれど、
稚内に着いた初日の夜と、翌・二日目の夜は稚内の町はお祭りでした。

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ぶれるほど急いで何かを買いに行くオッサン

初日の夜に稚内に着いたとき、
駅ナカカフェのお兄さんが言ってたっけ。

「いつもはこんな時間(21時頃)まで開けてないんですけど、
 今日と明日はお祭りなんで。良かったら、また、明日も来て下さい。
 明日は花火も上がるはずなんで」

確かに、バスを降りたとき、広場スペースに簡易テントがたたみ置かれていて
何かやってたのかな、くらいには思っていたのだけど。
宗谷岬から帰ってきたときも、
駅前の広場でステージ組んで、なんかやってたっけ。

ジョギングから帰って来たのが17時半手前で、
そこから一休みしてぼちぼち晩ゴハンで外へ。
駅前の「ひとしの店」で魚の定食を食べ、
出てきてみると駅前は結構な賑わいになっていた。

屋台はほんの数軒だけだったんだけども人が群がって、
おお、
盛り上がっとるなあ。
ホントに小さな規模だけど。
けどそれは、今まで五回(だと思う……もう一回あるかも)稚内に来ているオイサンが
見たことのなかった光景だったんで、
ああこういうのもあるんだ、とちょっと新鮮だった。

  マ今まで、夏に来たことがあるのは一回だけですからね。
  あとは全部真冬だ。

例の駅ナカカフェでコーヒー飲んで、ぼちぼち引き揚げようかとした21時頃、
そういえば花火ってもう終わったのかしらと思ったら、
丁度始まるところだった。

R0051351

この町ってこんなに人がいたのかと思うほどたくさんの人が
(と言っても、スペースとしては全然広々として、混雑って感じは全然ないんだけど)たむろし、
北の先、
名所でもある防波堤ドームの先の方を見上げている。

子供も多い。
家族連れやら、カップル連れやら。
中には旅行者も混じっているんでしょう。

ちょうど、北海道の夜空を埋める星の群れと同じくらいの密度で、
人波が、駅から港までの数百メートルの道と、
これもまた新しく拓かれたらしいその先の広場まで続いている。

  これは三日目の朝に町をもう一度歩いてみてようやく知ったんだけど、
  以前はフェリー乗り場があったり、
  実質どのくらい営業してるのか分からない民宿とかメシ屋とか
  (これもまたオイサンが冬場にしかこなかったから
   営業してるところを見なかっただけかもだけど)が
  並んでいたりした場所が整理され、
  野外ステージと小さな広場が設けられていた。

オイサンもまた屋台で飲み物を買って、
しばらく写真を撮ったり、人並みの合間をぬって、ぶらぶら歩いてみたりした。

いやー。
変わるねえ。
町の姿が。
お年寄りがこしらえ、守ってきた(というか変える必要のなかった)町の姿が、
若い人たちの、決して先鋭的ではないけれども
ある程度スタンダードな現在の姿に。
「まあこのくらいはあるだろ」程度の。
なんか、いい。
お年寄りとワカモノの意見の中間辺りの、ゆっくりした感じ。
なんかね、アラフォーくらいの町。
オイサンは好きだ。
この変わった姿も、変わりゆく今まさにこの様子も。

以前の、古びて寂しい感じの町並みも、
まさに演歌に歌われた最北らしい味わいがあってやっぱり好きだったんだけど、
この変わり方は丁度良くて好きだなあ、と……
生まれ変わった駅前から、
初めてこの町を訪れた時から変わらず丘の上でくるくる回る風車を見上げてみて
そんな風に思いました。

R0051372
ライトアップされる丘の上の開基百年記念塔と風車、そしてまち並み


屋台では、昼に岬で食べた宗谷黒牛のスペアリブやらハンバーグを売っていて
その辺りがすげえいい匂いさせてた。
一番人気。行列。
あとはカキ氷やコーヒーフロート、甘いもの、お決まりのビール。

屋台の数なんかホント5、6軒なんだけど、
みんな楽しそうにしてるなー。
中でもビール売りの屋台のおっちゃんが一番酔っ払っててw、
来る人来る人全員に

 「ひとつハムニダ! ひとつハムニダ? 二つハムニダ?
  はいビールハムニダ!!」


とか、謎のハムニダ語を連発しててお客さんが困ってたw
やめんかw
あんまりしつこいんでオイサンも笑っちゃったよ。
つかお前飲むなw

オイサンの感覚では、稚内でこんな人出が見られるなんて思っていないくらい
大勢のお客がいたわけだけど、
「人の集まり方が『緩くて』いいね」
というのは、オイサンが花火大会の様子を写真に撮って
ツイッターにアップしたのを見てくれた、ちひろパパさんの弁。

確かにその通りだ。
となりの人たちから十分にスペースを取ってだらっと座り込んでも全然ゆとりがあって
ストレスがない。
みんなにこやか。
首都圏や都下でやる花火大会は、こんな人ごみじゃこうはいかんだろうもんな。
……都下の花火大会なんて行ったことないけど。
さすがパパさん、目の付け所がシャーp……おっと、
今コレ言ったら褒めてんのか馬鹿にしてんのか微妙だな。

花火も結構迫力があり、
屋台で買ったハンバーグも美味しく(お前また食ったのか)、
とても楽しい雰囲気のお祭りの夜でした。

ひとりでも楽しかった。
そのあと部屋に戻り……お風呂から上がったら、
ジョギングのダメージもあってほぼ即死でした。



■稚内の町並み



稚内の町は、二日目の朝と三日目の朝、ジョギングがてらぶらついただけで
あまりちゃんとは見られなかった。
三日目の朝にもっとちゃんと見ようと思ってたんだけど、
宿でうだうだしてたら時間がのーなった。

稚内の駅からは、真西の真正面に小高い丘が見え
(稚内のまち中からならどこからでも見えるんだけど)、
その上では大きな風車がくるくる回っている。
その根元の辺りは稚内公園になっていて、氷雪の門だとか、開基百年記念塔だとかがある。

  初めて訪れた時には、それがなんかもう……異世界感満点でね。
  駅から見える断崖、その上でライトアップされて回る風車。
  「なんだここは!」って、イッパツで心をつかまれた。
  面白い。
  町が、海と、迫る丘に囲まれて箱庭を形成してるみたいで、
  そこへ風車がシンボルの様に配置されることで、
  ものすごい『ドラクエ』チックな、和製RPG的な世界観になる。

以前は、北門神社の参道からそれたところにロープウェイののりばがあって、
一応「日本一短いロープウェイ」という売り文句(売りなのか)もついていたのに
廃止されてしまった。
まメンテなんかも大変だったんでしょうね。
地元の人間は先ず乗らないでしょうし、観光客もそうそう乗らなさそうだし。
それでも、前回来たときはまだ乗降駅だけは残っていたのに、
今回はそれもすっかりなくなっていた。

R0050995 R0017570
左が現在、右が過去のロープウェイ駅。

そんな事情もあって、
今では稚内公園へ行こうと思ったらエッチラオッチラ歩いて上るしかないんだけども、
コレが意外とキツかった。

朝のジョギングがてらちょっと走って上ってみたけど近来まれに見るキツさで、
さしもの平地を走る程度じゃ呼吸も心拍もほとんど乱れることのないオイサンも、
このときは心臓がバクバクいった。
前上ったときもこんなだったかなあ。
Twitterのフォロワーさんにいる激坂大好き自転車クライマーさんを連れてきてあげたら
アヘ顔になって悦ぶ……否、喜ぶだろう。

R0051472 R0051510
丘の上からの稚内全景と、銚子にも負けない立派な風車。


結局、氷雪の門を見て、風車の根元までたどり着いてタイムアップ。
残念。
氷雪の門のところで、母娘づれがいたのでシャッター役を引き受ける。
へいへい、なんぼでも押しますよ。
ところでお嬢ちゃん、お父さん欲しくない? いらない? あーそう。

駅の周りにも、「最北端の終点」みたいな線路の終着点の看板があったりしたんだけど、
駅が移動して、若干線路が短くなったんで
ホントにただのモニュメントになってしまった。

R0050938

まあもっと昔はこの稚内の駅自体なくて、
一つ手前の現・南稚内の駅が終着駅だったと言うから。
こうして少しずつ、姿を変えていくんでしょうね。



■列車・特急サロベツ 宗谷本線の旅(三日目・稚内~旭川)



三日目、稚内~旭川まで南下する、帰りの移動は特急サロベツ。
13時45分発、17時33分着の4時間弱のロングラン。
……けど、特に何もなかったなー。
ウン。
何もなかった。
本読んだり音楽聴いたり、頑張ってPSPのゲームやってみたりしたけど、
なかなか。

4時間ずっとおとなしく座ってることは出来なくて、
頻繁に立ち歩いては車両の継ぎ目でストレッチしたり、
停車駅で降りてみては写真撮ったりしてました。
落ち着きのない大人のアカウントがこちらになります。


 ▼駅が新しくなるということ


突然ですが、私は宗谷本線が大好きです。
ええ。
音威子府とか名寄とかで降りてブラブラしてみたいと、
2004年の1月に初めて乗って以来、ずっと思っている。

R0051565 R0017648
左が現在、右が2009年の稚内駅構内。

稚内も駅がリニューアルしてきれいになり、
無意味に重く、寂しげな空気はどこかへいってしまいましたが、
それは旭川駅も同じコトで。

旭川駅も大きくリニューアルしました。
宗谷本線のホーム、きれいに近代的になってしまって……
昔の、立ってるだけで寒くて悲しくて寂しくて、
足の先から凍え死んでしまいそうな雰囲気はさっぱりどこへやら。

うーん……。

こんなコト言っちゃいけないんだけど……残念だ。

R0017351
2009年、冬の宗谷本線ホーム。

やっぱりあの……異世界感?
「これから日本の、いっちばん北の先まで行くんだ!」
「ああ、日本のいっちばん端っこ、いっちばん寒いトコに来たんだ!」
(いっちばん寒いワケでは、ホントはないんですけどね)
っていう、演歌の主人公になったみたいな気分を
ものすごく分かりやすく手っ取り早く感じさせてくれるものがなくなってしまって。
新宿に買い物行くのと、フンイキあんま変わんないですからね。

  上の、稚内の町並みのところで言ってることと矛盾するんだけどね。
  ただ変わるだけなのか、
  変わったことで見えた何がしかがあったのか、
  そんな差だと思って下さい。
  なんかね、旭川駅の変わりようは、今までのものを全部塗りつぶして、
  ハイ近代化、みたいな感じなのよ。

好きだったんだけどなあ。
自分の体からツララが垂れ下がってしまうような、あの感じ。

宗谷本線のホームもさながら、
オイサンが四日目にお邪魔した美瑛・富良野方面へ向かう富良野線のホームもきれいさっぱりリニューアル。
ここはそんな寒いサミシイ感じではなかったんですが、
何しろ、改札からホームまでが遠い遠い。
多少余裕を持って改札を通っても、油断していると列車が出てしまいかねないくらい、
駅の敷地の端っこにありました。
超離れ小島ホーム。

階段おりて、長いトンネルを延々歩いて、階段上がってようやくホーム。
それもまた、すっかり近くになっちゃって、ねえ。
トンネルを抜けたら『北の国から』の世界に連れてってくれる列車が待ってるんだ、
っていう空気が、やっぱりうしなわれてしまった。
残念だ。

誰かの演出とか意図とかじゃなくて、
年月に積もった澱とか、色んな手落ちが重なって出来上がっていたものですからね。
ひとたび失われてしまったら、作り直せるもんじゃない。
惜しい。
工事もさぞかし大変だったんだろうなあと思います。

正直、文化財的な重みがあったんじゃないかと思わないではないんですけども。
マそれは思い込み、オオゲサですけどね。
あの感じがもう味わえないのかと思うと、やっぱりちょっと寂しいオイサンです。

地元の人や、普段乗ってる人はマともかくですけど、
旅行者として宗谷本線を、稚内を訪れる人なんてのは
多かれ少なかれ「そういう分かりやすいイメージ」を抱いてるに違いないんで、
その後押しをして浸らせてくれた貴重なものだったと思います。
旅情といいますか。
大事だと思いますよ。
ホントに。

マそこに住む人たちが、
どうしたってそのイメージから脱却したい、
しないとどうにもならんって言うなら、
それを止める権利は、たかだか門外漢の旅行者ごときにはないんですけどね。

やっぱ町は、そこに住む人たちのものですよ。
ええ。



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■旭川のまちなみ



旭川さんは、駅こそ新しくなったものの
町並みに大した変化はありません。
中央の、買い物公園がちょっとにぎやかになったかな? という程度。
それでも昔に比べれば、これでも随分さびしくなったのだそうですけど。

ここ最近は永山の方が栄えてるのだそうです。
行ったことないな、永山とか。
「ナガヤマ」という地名が、具体的にどこを指すのかも分かりませんが。
駅ならあるんだけどね。
単純にその周辺ではない気がする。

R0051622
朝の常盤公園

四日目の朝に軽く、市街地から常盤公園を抜けて石狩川沿いを走りました。
いやあ……寒い。
気候がちょっとおかしいのだろうけど、にしても寒いわ。


R0051628x


朝、常盤公園内の小川に沈んでいた自転車。
ちょっとどうなんだ、と思いつつも妙に幻想的だったのでお写真に収めてみました。
ちょっと色がおかしいのはこのときのカメラの設定のせいです。

そうそう、この記事を書く前に以前のページを見返していたら、
こんなタイトルの記事があって自分でびっくりしたわ。

  ▼あとがき ……と、川底色の自転車 -更新第751回-
   http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/-751--57ed.html

  決して狙ったわけじゃないんですよ。いやホント。
  驚いた。

石狩川なんて、小学校の社会で習ったときには、
まさか自分の目で見ることになるとは思ってなかったのだけど、
こうしてその畔を走ることになるとは、とおかしな感慨に浸りながらジョギング。
早朝、犬の散歩中のひとや、ご夫婦で散歩中の人などとたくさんすれ違う。

R0051649x
ぼくのミシシッピこと石狩川

この辺は冬場に少し歩いたことしかないから風景が新鮮。
といっても、ただの住宅街なんだけど。
都市の中心駅から30分も歩くだけで、これだけのんびりした景色が広がるんだから
嬉しい町です。
あたしゃ好きだねえ。

大きな川があって、周りは高い山々に囲まれて、
ここで育って出て行っても、
こういう景色はずーっと原風景として心に染み着いていくんだろう。

やはり初めて北海道に渡った2004年の正月、
どっさり雪の積もったこの川のほとりで、
まだまだちいさなよちよち歩きの女の子とその父親の二人連れとすれ違った。
雪はあまりきちんとかかれていなかったのですれ違うことは出来ず、
お二人の方がすれ違うための退避場みたいになっている足場によけて、
オイサンを通してくれたのだけれども。
あの女の子も、もう小学校の高学年くらいにはなってるんだろうなー。
結構時間経ってんだよなー。

昨晩の雨もあって、風景は水にぬれてやたらと光っていました。
小一時間走ってホテルに帰り、さて、次は美瑛に向けて出発。



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