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2012年7月24日 (火)

■蝉の十三回忌 -更新代791回-

「で、ではあなたがあの、太宰治先生ですか!?」
 
「しゃよう」

 
 
……噛んだ。



オイサンです。

朝、今年はじめて蝉の死骸を見た。
クマゼミだった。

蝉の命は短いとは言うけれども、落ち着いて聞いて欲しい。
彼らはアレですぞ、
お日様の下に出て来てからは確かに一週間程度の命かも知れませんけれども、
その前に土の中で短くても3年、長い奴だと17年も生きるらしくて
虫ン中じゃどっちかというと長命な部類に入るんですぞ
(ってWikipediaさんに書いてある)!!


   だ   ま   さ   れ   る   な   !!


「でもでもぉ、やっとお日様の下に出てこられるようになってぇ、
 人生これから! って時に一週間しか生きられないなんて、
 やっぱりカワイソウで私、食べられませんプキュー!」


とか、まだ寝ぼけたスウィーツ(笑)(←この表記も最早懐かしいな)なコトおっしゃいますか?
しかし考えてもご覧なさい、
落ち着く個室でゴロゴロと、
ずーっと甘い汁(木の根から樹液を吸って生きるのだそうです)を吸って
生きてられるのですよ?

  ……ちなみに、上みたいなことを言ってるオンナほど
  地元の公園で野生のヤツを頭からバリバリいってる恐れがあるので気をつけろ
  (ファーブル調べ)。

ここはデジタルな堕落者の集う最後の楽園、『ゆび先はもう一つの心臓』。
ウチをご覧になってる皆さんなら……好きでしょ?
家から出ないでゴロゴロ寝て暮らすの。

ずーっと『ポケモン』の羽化作業とかやってても、
ずーっとプラモに色塗ってても、
ダラダラダラダラ今期のアニメ消化しててもネットやってても
だーれにも文句言われないんですよ?

  ※しかしそんな彼らも、まれにモグラやオケラの
    「突撃オレの晩ゴハン」訪問を喰らって食われたりするそうです
    オオコワイ。


ねえ。夢のようですよ。

しかしそれを思うと、我々人間のやってることって、
一体なんなんだろうナーと思ってしまいますね。

蝉の皆さんは、何かを考えたり作ったりしなくても、
地面というあったかいオフトゥンの中でただゴロゴロと5年10年ぬくぬくした挙句、
シメの一週間は燃えるような太陽の下でアバンチュールに身を焦がし、
ウッフンアッハンして亡くなっていきなさる。

そこに何があるかというと……
我々ブンメイジンの目から見れば、「なんもない」です。
ツイッターで見かける、
「床オナしてたら上半期終わってたorz」
的なのと、あんま変わんない。

  「お前、週末何してた?」
  と聞かれて、
  「メシ食って寝てエロスに身を任せて寝た」
  っていう人、いませんよね多分。
  「いやー特に何もしなかった」
  って言うでしょう。
  ホラ。
  何もしてないんですよそれは。

それが彼らは一生レベル。
すげえな。

……でもまあ、本来そうなんでしょうね。
だと思う。
「増えて残って残すために生まれて生きる、それだけをやる、
 無駄なコトはしない」。
地球レベルでは、それが正しい価値観なのでしょう。
それ以外のことは多分、無意味に星を汚して、浪費して、疲弊させる、
オロカな部類の行いだとガイアさんは思ってるに違いない。
「やめてくんねえかなあ」と。
多分ね、「もっと輝け」とか囁かない。
それ空耳。
お前の空耳。
うわーいハズカシーイ。

人間が調べなければ、「蝉が17年生きる」なんてことも
誰も知らなかったわけですし。
「それを知り、解き明かすことが高尚なのだ、素晴らしいことなのだ」
とヒトは言うけれども、
別に知らなくたって誰も困りゃしないわけです、
ぶっちゃけ。

ただヒトが、増えたり、増えたあとを維持したり、
あとは知っとかないとコワかったりするもんだから、
そういう自分の便利さのためにやっとるわけですよね。
アタマ良いと大変だ。
「もしかしたら蝉のことも、知っとけばあとで増やして食べられるかも知れないし」
みたいなことですよ。
イヤそれはそれで立派なことだとは思うけど。

結局のところ、増えすぎた自分たちが食うためにやってることを、
後付けで正当化してるだけなんだろうなー、
正当化しないとやってらんないからやってんだなー、
などと、
まあ全体として生きること・増えることが生き物としての衝動なのだとすると、
そうなることこそ当たり前なのだと思いますけどね。
人間は人間で、そうあることへの努力を最大戦速でやってるだけなんでしょうけど。
だからしゃーない。
だいたい合ってる。
マ余分も一杯あるけどね。
余分をやってる人はやってる人で、そうやって何かやってるフリをして、
それに見合ったゴハンを戴かないと生きていけないので、
それは「経済」のためにやっとかないといけないわけです。

増えすぎちゃったからそういう小難しいこともヤリクリしていかないと
立ちいかなくなっちゃった、っていうだけで、
デまたそれをやっていくうちに増えちゃって、という
なんというか、アタマ悪い感じですけど、
嬉しい悪循環に、ヒトは陥ってるんでしょうねえ。

……フシギだねえ。
何故なんだろうねえ。
何故命は、長らえて増えて残ろうとするんだろうねえ?



誰かそこ、ツッコんだれよ。



などと。



「朝、今年はじめて蝉の死骸を見た」ってただそれだけで、
こんだけの余分を撒き散らす、
実は一番面倒くさいタイプオイサンでした。


ツクツクホーシツクツクホーシ。



 

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