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2012年7月 1日 (日)

■しゃーなし人生、気になります!~2012年4月期アニメ感想 -更新第782回-

ゆるキャラが目から媚薬出したりするか!!!


皆さんこんばんわ、このたび、世界根も葉もないツッコミ選手権、
日本代表に選ばれましたオイサンです。

六月も終わりったというのにここ数日の涼しさ、
ヘタすりゃ肌寒ささえ感じるこの気候は何事でしょうかね。
あ、都下の話ですけど。
えらい涼しかったんですよ、先週何日か。
今もかなり空気ひんやりですしね。
そんな気候だモンで、まさかもう春アニメが終わり夏アニメが始まろうだなんて……!!

……というわけで、例によって、さらっとですが、
今期(既に前期か)の作品の簡単な感想なんぞ書いておこうかと思います。

今期、結局真面目に見たのは、以下の13本でした。多いなー。

 『黒子のバスケ』
 『これはゾンビですか?of the DEAD』
 『坂道のアポロン』
 『戦国コレクション』
 『黄昏乙女×アムネジア』
 『つり球』
 『夏色キセキ』
 『氷菓』
 『モーレツ宇宙海賊』
 『ゆるめいつ3D』

 -------- キリトリセン --------

 『シャイニングパン屋』
 『謎の彼女X』
 『這いよれ!ニャル子さん』


キリトリセンから下は見たり見なかったり、流したり。
それ以外の並びは50音順です。
あと、『咲』は全部録ってあるので、多分ぼちぼち見るでしょう。
……といいつつ、前期の『LASTEXILE』もまだ見てないので微妙でしょう。


■総評

今期は面白いものが多かったですね。
そうでなきゃそもそも10本も見ませんが、特段無理をしたというワケでもなく、
あーアレ見ないと、コレも見ないと、と楽しんで見ているうちに期が過ぎ去ってしまった。
ですんで、上位十本はそれなりに、
最後まで何か尖った良さを持っていたということになるでしょうね。
やっぱり、テレビアニメの全体的なレベルが上がっているように思います、昔に比べて。
マ私がオッサンになって、
(これでも)色々許容出来るようになってしまったってのもあるかも知れません。

今期特徴的だったと思うのが、
面白さの度合いの描く曲線が、作品によって顕著にまちまちだったこと。

  冒頭スタートダッシュでそのまま逃げを打つもの、
  中盤あたりでダッシュをかけるもの、
  特別どこで盛り上げるというわけでもなく、終始同じペースで、
  しかし常に平均以上の馬力で走り続けるもの、
  色々でした。

逃げタイプとしては『つり球』『アムネジア』、
中盤ダッシュが『氷菓』『これはゾンビですかOTD』、
平均タイプが『モーレツ宇宙海賊』『黒子』、
個人的な受け取り方ではありますが、そんな印象。

逃げとかダッシュとか言っても、
ダッシュ時以外がつまらないかと言えばそんなことも決してなく、
特に力を入れているポイントがどこに見えるか、というだけですが。
2クールものでまだ終わらないものも混じってますけども。

だもんで、
「こっちの作品が一息ついてる時はこっちが盛り上がってて」
みたいな状況が幸運にも期せずして生まれ、
全体の時間を通せば全部が鎮まっている時期がなくて、全体通してタイクツしないで済んだ。

あと、理解しがたい面白さのものが複数あったことも特徴的でした。
どれかというと、『戦国コレクション』、『これゾン』、そして『つり球』。
『つり球』は、
最終的には王道青春ストーリーに落ち着いてワケが分からなかったのは前半だけですが、
それでも、あれだけイミが分からないのに中盤まで面白く見られたのは
やはりよく分からない。
『戦国』に至っては
「一話目のフンイキが、なんか良かった」としか言いようがない。
合間合間に不条理劇がはさまったりして、
たまにハズレの回があっても最後まで毎週見る気にさせてくれた。
『これゾン』は……
ふりきれた言葉選びとテンション、これに尽きるので、
その振り切れ具合が肌に合わない人はもうついていきようがないでしょう。
マ「原作ファン向け」といってしまえばそれまででしょうかね。
オイサンは運が良かった。

作品それぞれについては以下で書いていきますが、
ホント、バリエーションに富んでて実に楽しい期でした。

以下、作品個別に。



■うれしいのか、かなしいのか? 『つり球』

『つり球』は、序盤は面白いというよりも
意味の分からなさと画面の美しさで引き込んでくれて、
中盤以降、実は王道だったということが見えてきて安心感にかわるという
あまり感じたことのない流れで見せてくれました。
非常に面白かったしノリ易かった。
音と絵が非常に自分の好みに合っていたというのがラッキーでした。



冒頭のぶっ飛び具合において行かれてしまった人も多々おられたようなので
ちょっとやり過ぎだったのかも知れませんけれども。
また画的に「輝度彩度が高すぎて目にツライ」と言う方もおられて、
おおそういう欠点もあるのか、と思いましたが、
確かにそういう方にはあの画はツラそうです。
特徴的といえばそうだし、クセが強いといえばそう。
今期の『アポロン』や『放浪息子』同様、見た目的な、分かりやすい表現のカタチってことで。
自分にはスカッとハマってうれしかった。

ちょっと残念だったのは終盤。
ハルと敵の、正体と目的が明かされるくだりで、
真実がアキラとハルの間でしか共有されておらず(あとアキラの正体もか)、
その後何度も語られなければならなくてテンポが悪かったこと。
視聴者には既知の事実を作中の人物のつじつまを合わせるために
何度も聴かされるのは、ちょっとなーと思いました。
それと、ユキがハルに操られてイキナリ名古屋まで距離を置かれる展開も、
盛り上げるためのムリヤリ感、ご都合臭はぬぐえない。
惜しいです。

けど、10話でハルがユキにキレるシーンと、そのあとのユキの
「俺、釣り大好きになっちゃってんじゃないかよ」
っていう台詞はさりげない上にも名ゼリフ・名演技だったと思います。
泣ける。コレ書いた脚本家さんはすごい。
あとケイトばあちゃんは主演女優賞w ババア大活躍w
やっぱ女の子向けを意識しているのか、
若い女性陣がちょっとパンチ効いてなかったのが、残念といえば残念かなー。
キャラデザインが好きなだけに。
まあこれであんまり萌え萌えされても引くかもだけど。
クラスメイトの女の子、大して活躍しなかったくせに
ラストバトルではメインどころに混じっててちょっと?マーク。
ほんとはもっと、前に出てくる予定だったんでしょうね。

細かくさらってみれば、
アキラの感情の波にちょっと無理があるんじゃないかとか、
序盤ナツキがさらっとイイ奴になり過ぎじゃないかとか、
あるといえばあるんですが、
その辺はワケの分からなさに戸惑ってるうちにごまかされてしまった感があります。
キホン、絵と音の良さ、声優さんのお芝居のイキの良さで楽しませてくれた作品ですが、
いやあ、
こういうパワフルなの好きです。
面白かった。

点数つけよっかな、どうしよっかな……。
まあ今期の作品同士の間での比較くらいの、目安のイミでつけましょうか。
『つり球』、9点。



■てーいち君になりたい。『黄昏乙女×アムネジア』

『アムネジア』は、出だしのおばかでえっちでゆるゆるな展開でノセながら、
且つ、オカルトで行くのかコメディでいくのかという思わせぶりな展開を作っておいて、
後半のシリアスな流れに導きいれるという……
まあ大方予想通りの構成だったわけですが
(……だったので、後半のシリアス展開に入ってからは結構積んでしまった)、
その構成のおかげで、ソツがなく、隙もなく、
毎話毎話タイクツしないすばらしさでした。



……あのですね、20数分×11~13話というフォーマットで、
如何に視聴者をタイクツさせず、盛り込みつつ、盛り上げてオトすか、
という技術が、色んなカタチで成熟してきているのを感じます。
それが今期、様々なカタチで実を結んだ感じですね。
『アムネジア』はその、現時点での集大成に近いんじゃないでしょうか。

  そんな中で、
  原作のチカラによっかかって昔のままのつくりで勝負してきた『ニャル子さん』を、
  オイサンがあまり楽しめなかったのはまあ当然と言えば当然、な気がします。

面白い。
むやみに重過ぎず、むやみにえっち過ぎず、むやみにバカ一本でもない。
コミカルさと、緊迫と、えっちくささを程よくブレンドして
「どれ」と言わせないスタンスを自ら作っていたと思います。
まあ前半のノリから根っからのコメディを最後まで期待した人とか、
ゴッスゴスのオカルト展開をもっと早くから望んだ人には
このどっちつかずなブレンド具合は、裏切り行為としか映らなかったかもしれませんが、
オイサンとしては前半の流れから予測した通りでして、
その上で尚面白かったので大変に素晴らしかったと思います。

終盤の展開なんかについてはもう、うらやましい・悔しいくらいで。
オイサンが過去に書こう、書きたいと思ったことが、
オイサンなんかが描くよりもよっぽど上手く面白く描けていてうわーってなってました。
夕子さんの痛み苦しみ恐れ、すごかった。

最終話はなんだかあまり評判がよくなかった? みたいですけど、
個人的に、特に不満はなかったです。
夕子さんが最終的にあのおバカな姿に落ち着いたのなら、
ああいうことはあるだろうな、と思えたので……ヘタに綺麗にまとめるよりは
ああいう素っ頓狂な終わり方が、ベタではあるけどよかったかなと。

いやあ。
今期はホント豊作。実りのクールだったと思います。
『黄昏乙女×アムネジア』、9点。



■人生まとめて、しゃーなしだ! 『これはゾンビですか?OTD』

化けたというワケではなく、オイサンが見落としていて
「あ、コレやっぱ面白かったんだな」と中盤で気付かせてくれた『これゾンOTD』。
3話目か4話目の、プラモ壊されてメイドカフェに行く回で完全に虜にされました。
面白すぎるよw



いやー……。ホント、意味わかんない。
「こんなん面白いハズがない!」
と、今でも思っているのだけど、事実、心から面白いからどうしようもない。
大好き。

『アムネジア』と違いこちらは基本コメディですが、
ときどきちょっとスプラッタ描写やしんみり展開でシメて見せ、
あとはラノベお得意のお約束とえっちい感じで楽しませてくれました。
さりげなく音楽も良いし、テンポがいいし、
その緩急のテンポと、あとはネタのひねくれ方が
オイサンの生理にマッチしてたってことでしょう。

シメどころも、所詮はコメディのオマケと割り切ったあっさりさで
面倒くさくならない程度。職人芸だなあと感心します。
正直、シリアスやしんみりはなくても問題ない要素だったと思うのですが、
ずーっとあのバカノリを続けるだけでは
コッテリし過ぎてしんどいだろうし、アユムの人柄もうまく出せないしで、
緩急づくりのためには必要なパーツだったのだろうなあと思います。
そもそも、原作通りなのでしょうしね。

今期、キャラクター皆を、
いわゆる萌えアニメ的な意味で愛せたのはこの作品だけですね。
ユーも葉っぱの人もセレスも大好きなんだけど、
竹を割ったようなハルナがやっぱり一番かわいいと思います。
でも「ポイントカードくそ虫」とか「くそダーリン」とかは言われたいです。
見ててホント楽しかった。
「くそダーリン」はオイサン的ツボ台詞大賞受賞。
ハルナの「しゃあなしだ!」「だーよなー!」が聴けなくなるかと思うと寂しい。
終わらないで欲しいです。
OPもムダにかっこいいし、次回予告もアホくさくて面白い。
存在自体が隙なのだけども、それを除けば隙がない。
足元をしっかり捉えて己を貫いた、100点満点を上げたい作品です。

  同期に『ニャル子さん』がいたのが不遇ですね。
  決して『ニャル子さん』の方が面白い・デキが良いというんではなく、
  話題性では敵わない、ということです。

なんとなく終盤になって、
この先、永遠に(?)死ぬこともなく、年をとることもなく、
一人生きていかないといけないアユムのことを思って
胸を痛めえてさえいる自分がいました。
そういう作品ではないんですけどね。
底抜けなオバカ加減の端っこに、何故かそういう隙間風を感じてしまうのです。
9点。



■そんなに気になりますか? 僕はなりません。『氷菓』

途中でゴロンと氷菓が変わったのが『評価』。

  逆だろ。
  すみませんわざとです。

前半の、長い古典部の部誌のエピソード、
あれを抜けて1話2話構成の短い話に入ってからが急に面白くなってびっくりした。
千反田さんがネタキャラ扱いと言うか、
「気になります!」が彼女のお家芸、お話を始めるための様式美として
発射されるようになり、且つ、
ホータローさんが……これもまた「芸」として……
それを「ぼやき芸」で処理するようになった辺りから、
つまり、各人が「人物」としてよりも「キャラクター」として
自らを機能させるようになってから、ようやく面白くなった。
これはやっぱり「ラノベ」、キャラクター小説であって、
一般文芸作品としては不十分なんじゃないだろうか、と思いました。
マそれでもそうなることでアニメ作品としては見やすく面白くなったので
いいんですけど。
そこからは面白かったです。

まあそれもこれも、
オイサンがそもそもミステリーを得意としないからってのは大きいのですが。  
いかがでしょ、ミステリーとしての評価は。
コレ面白いの?
まだ終わってませんけど、現時点での評価は8点。
上がりそうな気がします。



■次回予告が面白かったのだよ。『黒子のバスケ』

文字通りのダークホースというか。
我ながらびっくりしつつ面白がって見てるのが『黒子のバスケ』。
最初はホント、ジャンプ作品とは思わずに見始めて、途中で気付き、
「俺がジャンプアニメを楽しんでみている!?」
とびっくりするなど。

  別に毛嫌いしてるわけじゃないけども、今まであまりなかったことなので。
  大体、マガジンのマンガだとばっか思ってましたよ。

主人公がツートップだけっていう頼りなさがなんか新鮮です。
チーム全員個性派とか、四人組くらいが最近の定石な気がしてたんで、
カガミくんと黒子っちが出てきた後も
「もっと色々濃いいのが出てくんだろ」と思ってたんだけど
主役格でスーパーマンなのはこの二人だけ。
あとはワリと地味な(一応キャラは与えられてるけど)先輩方で周りを固めるという、
「バディ&周辺」のキャラ配置がなんだか新鮮です。



二人だけで話がもつのかな、と不安に思ってましたけどちゃんと面白いです。
その分、カントクや敵キャラでスパイスを効かせてる。

お話の展開はいかにもジャンプというか、
週刊少年マンガ誌のいいところをきっちり集めた、これまた職人芸ですね。
肩の力を抜いて筋トレしながら見られる、娯楽作品のお手本みたいでした。
難しいことを考えなくても、意外性も何もなく、
こちらの考えた通りにしかならないのでラクに見られます。

あーそうそう。
カントクは、
「ヒーヒー言わされながらぐっちゃぐちゃにいたされて欲しいヒロイン」
部門の今期No.1です。
……イヤな部門賞だな。
夏のビックサイトでひどいめにあえ!
エロ同人みたいに!(←「みたい」じゃねえだろ)
7点。



■勉三さん、まだ学生やりよると? 『坂道のアポロン』

『アポ道の坂ロン』は……こないだ書いたからいいや。
面白いです。
音は言わずもがなすばらしく、絵もきれい。
でも……っていうね。
完成度が高すぎて、ほころびがすごく目立ってしまった感じです、ホント。
文句つけることじゃないと思うんだけど。
出来る子に対して、欲を出してやたら叱ってしまうえらい人の気持ち。
うーん。

なんだろう、ホントにねえ……この三人には色々と、矢継ぎ早に起こり過ぎで、
「この中に『おうごんのつめ』を隠し持っている者がいる、出てきなさい!」
と、先生に持ち物検査をされても文句が言えないレベル。
九州の高校生の青春は波乱万丈だな!
サン・アターーックッ!(波乱万丈違い)
もう少しだけ、穏やかに生きてもらいたい。
ドラマがありすぎです。

総じて悪い評価は聞かれず、最終話にしてもそうだったのですが、
オイサンは中盤以降の展開は、やはり詰め込みすぎで、
ラストがああいう形で落ち着いてしまったのは食い足りなさが残りました。
8年という時間が軽く扱われすぎてしまった感。

あせらずに、もっと小さいところで話を区切ってしまって良かったんではないかなあ、
と思いつつ、それはそれで、この作品のテーマとしては絶対に不十分だよなあ、
とわかりつつ。
どのエピソードも必要で、それぞれもこれ以上は縮められなくて。
じゃあどうすんだ……話数増やすしかないだろ、って結論ですよね。
「11、2話で作るならこれがベスト」って言い方は出来るんですけど、
そんなもんベストでもなんでもないと思ってしまいます。
ベターでさえなくて、レッサーグッドというか、
一番目と二番目に強いやつが出てない大会で優勝、みたいなカンジ。
ポジティブに捉えるのは、この際間違いだと思う。
これに対しては
「面白かった! すばらしかった! お疲れ様! 
 けど足りねえ、分かってると思うけど!」
って言うのが、やっぱり正しいんだと思う。
「楽しめたのだけど楽しみきれなかった」という、
後ろ髪引かれる思いを残してしまったのは、やはり失敗なのだ、と言いたい。
デ、その上でやっぱり、面白かったです。
ノイタミナ枠すごいなー。
8点。
もったいなかったです。


■これも戦国ぅー。『戦国乙女』

イミわかんねえといえばこの人です。
乙女じゃねえよ。『戦国コレクション』。
いやー……後藤圭二、侮りがたし。
オムニバスって、上手にやればこんなに面白かったんだなー。

正直、ナカミとしちゃあそんーな面白いモンでもないと思うんですよ。
イヤほんと。
「ギャル化した戦国ファンタジー武将が現代に飛ばされてきてダラダラする」
っていう、ナンジャソレ。
一話一話の中身は、不条理なものは不条理だったりして面白いこともあるけども、
キホンべったべたですしね。
面白いものじゃあないんだ。

けどそれを、
普通にかわいらしかったり、アクションで見せたり、
さっぱりもってイミ分かんねえことをさせてみたり、
ありきたりな人情話にしてみたりっていう、幕の内弁当みたいな、
次何があるか分からない的なものにすることでとりあえず見せ切ったということと、
それをしっかり計算して構成したことに価値があるんだと思います。
引き出しの一つとして、このやり方は憶えておきたい。

後藤カントクとしては、あまり新しいアタマは使わないで、
過去の引き出しを漁って出てきたものを並べ替えて、
「あとは大体、これコレこーいう感じで!」っていう、
比較的、ラクではないけどおいしいお仕事だったんではないかなあ、
というのはオイサンの勝手な妄想。

言うなれば、
美味しいお惣菜を売ってるスーパーを数軒見つけてあって、
そこから買ってきたお惣菜を詰め替えてお弁当をこしらえた、みたいな、
そんな出来栄え。
いいんですよ、飽きずに最後まで食べられるんだから。
「美味しいお惣菜を売ってるスーパーをたくさん知っている」ってことだって、
イマドキ大事な価値だと思います。

あとは、お店の入り口と出口(OP/ED)、トイレをキレイにしてね。
古い喫茶店をカフェに改装しましたみたいな、そんなんだったような気がします。
面白いと言うか、くつろげるっていうのが正しいのかな。

『アマガミ』に、『SS』や『SSplus』から入ってきた人たちの気持ちが、
今なら分かる気がします。
これで『戦国コレクション』をやろう! とは思いませんけど、
こういうことだったんだなー。
ところで驚いたことにコレも2クールやるんですね??!?
コナミさん金持ってんなー。
8点。



■ダメだけど、ダメじゃなかった! ダメだけど!! 『ゆるめいつ』

えーとね。面白かったです。
OP入れて5分もない? すっげえ短いので、
毎回「もうちょっと見たい」と思わせられてそれが良かった。
コレを30分でやられたら、多分見なくなってた。
エピソードもう1本足して5分やるか、
1本のもう少し長くして7、8分でやるかくらいが
毎回の満腹感もあってよかったんじゃないかなあとは思いますが。
でも楽しかったです。
10分あっても良かったんじゃないかしらね。
点数? 難しいな。7点。




■『夏色キセキ』

うーんw マとりたてて、面白くはなかったですね。
『夏色』は終始一定したテンションだったとは思います。
ただそもそものコンセプトは、オイサン向けではなかったです。
どーなんだろ、売り物として、あの作品の目指した平熱と、
求める層……つまりスフィアファンの皆さんの嗜好が合致すんのか、
というところが疑問。

なんか、りぼんとかなかよしとか、
低年齢層向けの少女マンガ雑誌の内容だと……思うンスけどアレ。
程度が低いというんではなく、
キャラクターとしての女子の描かれ方とかメッセージの伝え方が。

『プリキュア』的な、子供にも分かるプリミティブな
(プリミティブゆえに大人にも通用する)強さ熱さを磨き上げたものでなく、
かといって、純粋に大きなお友達向け日常系のテンションでもなく。
ヒロインの彼女らに憧れるような年齢の女の子が見て
ようやく楽しめるものである気がいたします。

ちょっと……よく分からなかったなー。
いかがです、スフィア好きの皆さん。
オイサンは別にスフィアであるところのスフィアには興味ないので
よく分かりません。

お話の筋自体も、さほど好きにはなれませんでした。
『たまゆら』と似た感じかなー。
話の仕掛け自体が面白いわけでもなく、話の外側の雰囲気が取り立てて良いでもなく。
あまり感心はしませんね。
6点……かなー。



■『這いよれニャル子さん』

うーん……。楽しめませんでしたねえ。
正直なところ、なぜここまで話題性があったのか、それが先ず謎な『ニャル子さん』。
原作人気なんでしょうか。声優人気なんでしょうか。
OPの歌がすごくキャッチで、
イッパツ目で見ている側のテンションを上げたっていうのが、
なんとなくですが、大きい気がしてます。
オイサンの中では。

台詞のマクシタテのスピード感押しとパロネタが主たる売りモノだと思いますが、
あの速度が、オイサンは結構しんどかった。
テンポが良いのではなくて、オイサンにとってはテンポがちぐはぐで、
悪いものをムリヤリ押しこまれている感じが強く、それでしんどかった。
早いもの、まくしたてるものは決して嫌いではないので、
何か、速さ以外の違う要因があるのだと思います。

その一因としておそらく、『ニャル子さん』は「画が動かない」。
「動画枚数・カットが少ない」という物理的なイミにおいて
飛びぬけて動いていないワケではないのだと思いますが、
印象として、まくしたてられる言葉にこめられた情報量との対比として、
画が本当に動かない印象が強かった。
だから見ていてすごくタイクツだった。
言葉によって流される時間と、その間に目で見える動きに差がありすぎて。
それはもう見せ方のウマイヘタの問題で、
動画枚数で定量的に評価できるものではないと思います。

  だからもしかすると、ドラマCDとかだったらいくらか違ったのかも知れない。

カット割りとか、レイアウトとか、技法的なことは詳しくありませんけど
その辺のことが良くなかったのではないだろうか、と思っています。
マンガで言うところのコマ割りとコマ運びが単調だったんじゃないのかなあ。
頑張ってないわけじゃないと思うんですけど。
エンディングの、横長画面を真横いっぱいタテにつかうのとか、
結構好きだったんですけど。

毎エピソード、
話の基礎部分(起承転結など?)は生真面目に守って作られていたと思うのですが、
その中身に工夫や意外性はなく、
あとはアスミンのがんばり(=キャラクターのキャラ性能)と
パロディネタがすべてだった。
というか、これは「そういう作品」なんでしょうね。

あとは、
見栄えよくその世界に退屈させずに引き込む見せ方があった……
んじゃないかと思うんですけど、
それを最後まで見つけられずに終わってしまった感じです。
それを求めるのは贅沢なのかしら。
うーん。
5点……か。



■モーレツ宇宙海賊

えーと、故あって放映終わったんですけどまだオイサン4話くらい残してます。
最後のひと盛り上がりの手前ですね。

んだけども、すげえ面白いんですよ。
SFベタなオイサンが、「あSFってこういうもんか。すげえな」と思うくらい。

けど不思議なことに、ご本人(=作品自体)は「え?何が?」っていう顔をしている。
格別、何を盛り上げようとしている気配も感じないのです。
どういうことなんだろうこれは。
すごく淡々としているように見えるんですね。
演出が地味というか、起こっている出来事以上に演出しようとしていない、というか、
ああ、登場人物が演技をしていないっていうのかしら。
イヤ、声優さんは演技をしてるんですよモチロン。
ただキャラクターの皆さん、
アニメの中の世界を、物語ではなく生活の舞台としているキャラクターの皆さんが、
そこで起こる出来事に対して過剰に反応していない、
狂言回し的に振舞っていない、と言えばいいのでしょうか。
そんな風にお見受けします。

我々がこの世界で起こったことに対してびっくりする時、
我々は演技をしてません。
しかしフツーのアニメにおいては、キャラクターの皆さんは、
画面の向こう(=キャラクターにとっては日常の舞台)で起こる出来事に対して、
我々がこの世界で起こることに対してする以上に、
+αして感情的に過剰な反応をして「見せて」くれているように感じますが、
その+αが、この作品の方々からはさほど感じない。

……そんな気がいたします。
その分、ジミではあるのですが、それでもなお飽きさせずに、
2クール最後まで引っ張ってつれてきてくれた地力はホンモノだと、
僭越ながらSFの大御所に対して、オイサンは思ってしまったのでした。
いやあ。
みんあ。
ホンモノって、すごいぞ。
9点。



■『シャイニングパン屋』

原作ゲームが持っていた意外性、
「こんなに真剣にパン焼きを極めることになると思わなかった」
というポイントをそのままアニメ化してしまったことと、
狂気のエンディング。
それにつきるんじゃないでしょうかね。
そして狙い澄ましたように、少しずつ微修正されていくエンディング……。

今週は、パン焼き以外のことをするのか?
今週は、エンディングがどう変化するのか?

その二つを見守るための作品だった。
ウム、きっとそうに違いない。
……と書いてしまうくらい、スミマセン本筋はあんまり真面目にも見てないですが、
リックが酒場の姐さんだかに説教されるシーンは
結構グッと来てしまった覚えがあります。
ほかはえーと、別に。
6点? 5点?



■謎の彼女X

これも……ねえ? あんまり面白く見られなかったんですよ。
OPは大好きだったんですけど。
おとなしかったなー。
謎だ謎だと言われつつ、
ヒロイン卜部さんの謎っぷりがあんまり際だたなかったというか、
インパクトなかった。

言葉でいろいろ言われるんですが、画ヂカラが足らなかったように感じます。
アクションとして動いたりはするものの、
それは物理的なすごさかっこ良さであって、
謎という一面に直結せず、ノーミソが興味を引っ張られない。
『氷菓』における、あまり好評ではないにせよ、あの文字演出のような
言葉をイマジネーションに、イマジネーションを画に置き換えたことでの伝達が、
もっとされても良かったみたいに思う。
要するにこう、口先だけでスゴイスゴイいって盛り上げようとしてる様に見えてしまうのですね。

  あ、『ニャル子さん』もそれに近いものがあります。

ただの高校生男子の妄想日記で終わってしまった感じですね。
原作読んでませんけど、
植芝センセの過去作品から察するに、もっとゴズンと重たい画ヂカラが、
そこにはある前提で成立する作品なんじゃないんだろうかなー。

5点か、やっぱ4点か。



■Closing



マ大体こんな感じで。

まだキッチリと見終わってないもの、
途中から真面目に見られなかったもの、
そもそも2クール作品でまだ終わってないものとかありますけども、
でも、本当によく楽しめたクールでした。

『アムネジア』のところで書いた、
「1クール制の中で、どれだけ楽しめるように構成するかという技術・手法の成熟」
って言うのは本当に感じます。
プロってすごいなー、みんなアタマ使ってるんだなー、と感心する。

また同様に、それを、諦めるというか、手放すことも一つの選択肢ではあると思います。
そうした方が最終的には良いモノが出来ることもあると思う
(『アポロン』みたいに、下手に押さえ込むよりも、
 暴発させてしまった方が良いこともあるのではないかと思う)。

気になるのは、もしかすると今後
「1クールアニメにするために都合の良い原作作品が、
 使い勝手の良い、優れた作品としてもてはやされることになる」
ことが起こり得るんじゃないかなあということで、
「アニメにすることを前提として考えられていて、
 コンパクトにまとめられたモノが良いものなんだよ」
という、オトナの事情でコンテンツの良い悪いが丸め込まれてしまうのは、
イヤな流れだなあと思ったり、した。
もういくらも起こってることなのでしょうけど。
「もっとこうじゃなきゃだめだ、売り物にならない」
みたいなことを言われかねないのかなあという不安。

しかしそんな中でも、そういうタイプではない『モーレツ宇宙海賊』みたいなものがチャンと面白くつくられ、
どうやらBD・DVDの方も売れ行き好調のようなので、
安易にそんな方向に流れないでいって戴けると嬉しいですな。

その辺、アニメ、まんが、ゲーム、ラノベは独立性を守りつつ、
お互いをうまく結びあうインタフェースを確立していって欲しいなあと思います。
そもそも別物なんだからねえ。



やっぱ長くなってしまったけどれども、マそんな感じで一つ。
オイサンでした。



 

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