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2012年1月29日 (日)

■二十年目の修練闘士<セヴァール>~我は無敵なり -更新第756回-

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この味が
  良いねときみが言ったから 
          一・二・九は あんきも記念日


オイサンです。
本日はぶらりと、王禅寺ふるさと公園まで散歩。

しかし折からの寒さでお目当ての公園には二十分ほどしかおらず、
途中見つけたケーキ屋さんでしっぽりぬくぬくしたのでした。

お写真は、サバランなるケーキ。
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ラム酒にどっぷりつけ込まれたスポンジがもう潤々でたまらん美味しかったです。
飲み物も、チョコフレーバーのアールグレイという変わり種。

ケーキは他にも、
見栄え的にはすごいオイサン好みの……ていうか、写真映えしそうなものが
ショーケースに並んでいて、もう一回来たいなあと思わせる良いお店でした。
お店の方もすごくいい感じ。
唯一難があるとすると、狭いこと。
店内六席しかないです。
隣の席ではご婦人が、地元の少年サッカーチームの運営について熱弁を奮ってました。
色々とご苦労の絶えない様子。
生っぽい会話が面白かったです。

途中立ち寄った白山神社では、なかなか立派な彫り物に遭遇。
龍神と七福神(↑冒頭のヤツ)ですかね。
眼福。
由緒ある神社なのかなあ。


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王禅寺ふるさと公園

あとはまあ……晩ゴハンをちょっと豪華に。
先日の『孤独のグルメ』でやっていて、どうしても食べたくなってしまったので……
あんきもを。
戴いてみました。
山口県産らしいですが……美味しいこと。
また要らぬものの味を覚えてしまった……。

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あとは自転車マンガを二冊購入。
継続購読中の『Odds GP!』と、自転車+ご当地ものという二大ツボを押さえられて
『南鎌倉高校女子自転車部』。

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ちょっと絵の線が細すぎて読むのが辛い部分もありますが、
背景はしっかりしてるし、
お話も、序盤ながらこの先のエンジン点火が楽しみな下地を作っている感じがあるしで
先が楽しみです。



■二十年の「絶 対 無 敵」



すごくうすボンヤリした話なんですけども。
先日、ちょっと懐かしいマンガを買いました。
懐かしいと言っても、新刊です。
昔買っていたマンガの続巻を、間は抜けているんですけども買ってみた。
そこには二十年の隔たりが眠っていたはずなのですが……。



今日は、そんなお話。



『SHADOW SKILL-影技-』って漫画があります。
『シャドウスキル』と読みます。
マンガのお話の中身は今回の本筋とあまり関係がないのでざっくりで済ませます。

ファンタジー格闘大河ロマン、という、
分かるような分からないようなご説明ですが、大枠はそんな感じ。
ものすごい強い武術(=影技)を身につけた
圧倒的に強い傭兵(=修練闘士(セヴァールと読む))たちが、
同じような特殊技術(魔法だったり獣人化だったり)を持つ敵と、
戦乱ファンタジーの世を戦っていくというお話。
国同士の大きな戦いの歴史の中で、
命のやりとりとか、
兄弟愛とか、
強さ・弱さとか、
そういう「志」方面のことを高らかに謳ういかにも90年代前半っぽい少年マンガです。

見開き2ページの大ゴマの四隅に、
極太のドデカフォントで漢字四文字「絶 対 無 敵 !」
みたいな演出が持ち味。
緻密なストーリーとか膨大な設定とかは、
背後にはあるのでしょうけども読み手からはあまり見えない感じで、
基本は膨大な設定によるハッタリで出来ています。
上でもちょっと書いたように、
修練闘士<セヴァール>とか、影技とか、武技言語とか、
魔道士<ラザレーム>とか符術士とか。
そういう、裏打ちのあってないような設定で話を大きくすごく見せる類の作品。

  イヤ、悪いって言ってんじゃないよ。
  それはそれで一つの芸風だとオイサンは思いますし、
  実際オイサンはそういうバカみたいなのは結構好きです。
  『天上天下』とか。


 ▼この作品が出てきた頃のこと

デこのマンガ、初めて出会ったのはオイサンが高校生の頃でした。
かれこれ二十年も前になりますか。
今回買った8巻のあとがきで初めて知りましたが、出自は同人作品だったようです。

  二十年前の同人業界か。
  今とは全然ちがう空気だったのでしょうねえ。

初めてオイサンの目に触れたのは、
アニメイトが当時発行していた、無料の情報誌。

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ケーキ屋さんのショーケース。 あ、今日はチョイチョイ話に関係ない写真がはさまりますw

まだアニメイトが今みたいに立派ではなくて、
コアデ企画という名前の会社に運営されていた頃のお話です。
「animate news」 だったか、「ちょっとAV」だったか、
2色カラーの10ページくらいの無料冊子が隔月で発行されていたのですが、
そのページの1/6くらいのスペースで紹介されていたのを見かけたのが
最初でした。
「緻密な描き込みがものすごい!」
みたいな推し方で紹介されていたのをよく覚えています。

今にして思えば、当時あまりない出来事だった様な気がしますね。
オイサンもまだ高校生でしたし、田舎の人でしたから、
同人はおろか、マイナーなコミックの世界のこともよくは知らず、
そうした聞いたこともない作品や作家さんが
いきなり大きめの扱いで紹介されていたので目を引かれたということもありました。

マそんなところから単行本を買い始め、
数冊出たところで連載されていた雑誌が休刊か廃刊になり、
その後も雑誌や出版社を転々として単行本も出たり出なかったり、
装丁だけ変えて同じのが出たりとか、なかなかフクザツな状況が続いたみたいです。
オイサンは最初に単行本が途切れた時点でもうあまり追いかけておらず、
先日、ちょっとした気まぐれで最新刊にだけ手を出してみた、という感じです。


 ▼二十年を「生きる」作品

何でまた急に続刊を? と言われると、なんというか……
すごいなー、と思いまして。
何がっていわれるとボンヤリしているんですが、
二十年「もつ」っていうのが、またすごいなあと。

「もつ」というのがどういうことなのか、これまたボンヤリしているのですが。

作者の中で、途切れずに生き続けている事がすごいと思ったのです。
二十年間、というか、
二十年前に物語なり、設定なり、その世界の持っていた勢いを、
同じ水圧で流し続けることが出来るということのすごさ。
それを意識して馬力上げてやっているのか、
世界がまだまだ自走していてそれの後押しをしているだけなのかはわかりませんが、
読む限り、
絵柄は随分変わってきていますが、
お話……というか、人物たちのテンションは決して変わっていない。
それは作者が、当時その世界に託そうとした気持ちやテーマが、
今も変わらず同じように生きている、
生かすことが出来ている、
当時の作品に乗せて伝えようとしたそのテーマに対する自分の
「伝えたい!」とするモチベーションが変わらずにいることに他ならないと思います。
オイサンはそれをこそ、何よりすごいと思ったのでした。

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白山神社では、フツーの木に絵馬が下がってました。

お話自体は、読み手からすると、
あまり一続きの連なりを感じられるようなお話ではないのです。
短いエピソードごとにブツ切れな感じ。
ただ、大河ものっぽくはあるので、
恐らく書き手の方には大きな流れやたくさんの設定があって、
豊かに息づいているのだと思います。
最後にはそのブツ切れのエピソードに現れた出来事や人物が織り重なって
(今でも端々には繋がるのですが)大きな流れになっていくのでしょう。
でも、今の時点では、あくまでも単品のエピソードの集合にしか見えてきません。

それを……なんていうのかなあ。
度重なる雑誌の休刊や休載にも負けず、
終息させることなく、
自分の中で火を絶やさなかったことが、
……正直「すごい」と思ってるかというとそれもよくわからないんですけども(どないや)
とりあえず口が開いてしまうというか、
感嘆の息が漏れると言うか、呆れるというか。
「はぁー、そうなんですかあ」
みたいな気持ちが、若干プラスの感情で漏れ出てしまう。

ビジネス的に、
オイサンが現役でアクセスしていた90年代の前半~中盤頃に比べて
拡大しているのか縮小しているのか
(当時はアニメになったりラジオドラマ、ドラマCDが出ていたりしたので
拡大しているってことはないと思いますが)わかりませんが、
それでも尚、連載が出来て単行本が出せていると言うことは
誰かがビジネスの恩恵を浴することが出来るくらい、
世の中で求められているものだと言うことです。

  その消費のサイクルが二十年経ってもまだ成立していることも、
  上と同じような気持ちで「すごい」と思います。

今回買った単行本のあとがきに、作者さんのことが書かれていましたが、
同人・連載をやっていた当初は二十代の前半で、今ではもう四十代なのだとか。
それでもまだ同じようなテンションで、
同じ土俵のお話を描き続けることも、これまたすごい。

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かばん。なんか良い感じだったのでw

二十年って伊達じゃないですよ。
自分の心は間違いなく変わるはずだし、体は絶対に変わってしまう。
体が変わってしまえば、やはり心も変わるはずなんです。
大事にしていた物を実はそうでもないと気付いたり、
その逆があったり。
二十歳から四十歳の価値観の変わり方は、
それまでの人生に比べても、そこそこ急峻な勾配をもっていると思います。

  まあ、その辺はそれぞれの人生の歩み方によるとは思いますが……
  全く変わらないと言うことは、そうそうないと思う。

それを乗り越えるだけの「分厚さ」を、
二十年前から作品に持たせていたということなのでしょうか。

長く続いている作品といえば『こち亀』とか『はじめの一歩』とかありますが、
なんかね、
あれらとは少し質が違う。
『こち亀』には時流であるとか時代性であるとかが感じられるし、
『一歩』は老成してきてる。
『影技』似ているものと言えば、
『BASTARD!!』とか『ヤマモト・ヨーコ』とかでしょうか。
「二十年前もあったけど、
 二十年間途絶えずにずーっとやってきたわけではない。
 それなのに(それだから?)二十年前とやってることが変わってない」
ということに、なんとなくですけど、すごみを感じているのだと思います。

  ちなみに『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコ』も、
  長らく動きを止めていたのを、ここ数年、過去作を新装リリースし始めていて
  続刊リリースからの完結も進めていく構えのようです。
  ファンタジア文庫時代の第一巻のあとがきに原作者の書いていた
  「最終エピソードのタイトルは決まっていて、『ハートウェア・ガール』です」
  という言葉。
  当時とはハードウェアもソフトウェアも進化して、
  寧ろそれぞれの言葉の意味、指し示す範囲もいくらか異なってきていると思います。
  そんな中、作者の思い描いたその言葉は、当時と同じ形で像を結ぶのだろうか。
  そんなことを確かめるために、最後まで読みたいと思っています。
  さすがに、既刊で持ってる奴は買い直さないけどね。

「途絶えつつ、途絶えない」すごみとでもいうのでしょうか。
時々死ぬ、みたいなことで。

人間、長くやっているとやっぱり死にそうになることはあるわけで、
死にそうになったらどうしても生き残る道を模索して、
必要があれば、「命を守るために」変わってしまう。
それは至極当然の行いで正しい道です。

しかし彼らはそこで敢えて、変わってまで生き残るのではなくて、
一回死んで、変わらずに生きられる状況が見えてきたら生き返る。

……そんな結果なのかどうかわかりませんが、
たくさん雑誌を移ってるってことは、無関係ではないのだろうなあと
なんとなく、書きながら思った次第です。

まあ、世の中には一つの思想を胸に抱いたまま死んでいく御仁もおられるわけですが、
果たしてその思想、思いは一体いつ芽生えた物なのか。
生きてるうちには認められず、死してようやく価値を見いだされるものも多い。

  ……あの、ちょっと関係ない話ですが、
  オイサン思うんですけどトンガった思想って、
  相手が自分と同じ、ナマミで生きてる間は褒めて上げ難いってところが
  すごくあると思うんですよね。
  それが没して肉体を失って、どこか二次元的な存在になって
  ようやく素直に褒めて上げることが出来るようになるって、あるように思います。

  「研究が進んで」とか「時代が追いついて」とかは、
  あるイミ認める側・旧来側のただのイイワケの部分が多々あって、
  生きてる間、相手が自分と同じ生き物であるウチには、
  相手を自分より上の位置においてやるわけにはいかん、
  何故ならそれは自分が生きる上で不利な位置に降りることに等しいからだ、
  みたいな、
  そういう打算が働いてしまうのではないかなあと思います。

  んでまあ、それをオイサンが苦々しく思ってるかというと、
  そういうけち臭さ、生きものっぽさはリアルだと思うし、
  いとおしいと思うんですけどね。
  ちっせえなあw みたいなところで。
  はい閑話休題。

だからその、思想とか、テーマとか、テンションとかノリとか。
そういうものは「時代にそぐわないから」「保持しづらいから」という理由で
適応のためにねじ曲げていくのではなくて、
あ、無理だな、と思ったら一回死んだフリをするってのはありなんじゃないかなあと、
そのように思った次第です。

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オイサン行きつけの割烹のコロッケ。美味!

人間は、まあ肉体的に子孫を残すことが出来るし、
それはやはり出来ることなら至上の価値であり続けるべきだとは思いますが、
たとえ肉や血をつなげなくとも、思想、思い、業、
そんなものを受け継ぎつなぐことでも、「人」は「残っていける」と思います。
オイサンは思っています。
少なくともオイサンらの暮らす「センシンコクw」では
そういう社会になってきていると思う。


……なんか、バカマンガの話してたはずがでかい話になって来ちゃいましたけど。


『SHADOWSKILL─影技─』の変わらなさを目の当たりにして、
作り手としての強かさ、そしてまた呑気さに、
いたく感心してしまったオイサンでした。


なんかまとまりはないけど。
そんな感じです。



■まとまりないついでに。



本日の『ドリームクラブZERO』日記。


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玲香さんは、実家の中学に上がったばかりの妹さんが
ヒキコモリで悩んでるんだそうです。
どうにか力になってあげたいですねえ。



オイサンでした。



もう一個の彫り物、龍神。
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