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2011年12月17日 (土)

■バルスで月を墜とす -更新第734回-

こんばんわ。
こちら絶賛心肺停止中、依然予断を許さない状況が続いております
『ゆび先はもう一つの心臓』、
オーナーのオイサンでございます。

色々と不甲斐ない状況に陥っており、心身ともに下降中。
きついわ。

気付けば一週間更新をすっ飛ばしてしまっており、
これ以上心肺停止状態が続くと蘇生出来ないおそれがあるので
一応自分用にと、日記をつけておこうかなと思います。
先週書いてのっけるタイミングを逸してただけのアレですけども。


……。


先週はまだ元気だったんだなあ、自分。
ゆとりって大事だ(↓読み返してしみじみと)。

マそんな感じで、先週までの話ばかりをまるで昨日のことのように書いてますが
先週に戻ったつもりで読むといいよ。



■月蝕



月蝕でしたね。
英語で言うとlunar eclipseだそうでカッコイイ。
オイサンです。

  ちなみにイタリア語で言うと
  eclisse lunare
  だそうです。
  おお、カッ……こ良くはないな、特に。

当日の土曜日はオイサン全然フツウにオシゴトしてまして、
Twitter上で色々言われていたんで月食があるのは心得ていたんですが、
あまり情熱的に見ようともせず。
オシゴト終えてシゴトバから出て来て見上げてみると、
おお、なかなか綺麗に見えるじゃないのちゃんと欠けてるじゃないの、
なんて思っておしまいでした。

あまりこう……そういう特別な現象に心躍らせるタイプではないのですね。
その機に乗じて、Twitterのアイコンを
ヘンタイアイコンにしておどけてみたりはしましたけども。
冗談のタネくらいにしか考えていない。

未だに、どうしてああいう風に欠けて見えるのか、
キチンと理解は出来ていないオイサンです。
どーもよくわかんねえんですよなー。
小学校の理科の、天体とか超苦手でした。

しかしああして月がすっかり翳ってみると、
思いのほか周りの星がやたらと良く見えたのには驚きました。
いやあ、あんなに見えるもんなんですね。

……でも、月自体は光ってなくて、
太陽の光を受けて「光って見えてる」だけのはずなのに、
それで明るい暗いがそんなに変わるのもなんかヘンな気がするな。
俺ら騙されてねえ?



■バルス



金曜日には『ラピュタ』のテレビ放映があり、
Twitter上では「バルス!」のタイミングに合わせて皆で呟く、
というイベントで盛り上がってたみたいです。
なんか世界的にみてもその瞬間の最大Tweet数の風速はアホみたいに高かったらしくて、
それでも落ちなかったTwitterすげえ、みたいなコトで盛り上がってましたね。
なにしとんねん。

マこちらも、オイサンフツウにオシゴト中で
全然参加はしてなかったんですけど。

『ラピュタ』といえば、最初に見たのはいつ頃だったのかなあ。
中学だったと思いますけど。
当時は確かに心躍らせて見ておりまして、
面白い映画だったとは思うのですが、それから真面目に見たのはもう一回くらいかしら。

何年か前にもまたテレビ放映があったので、
その時はいくらかつまみ食いのように見たんですが、
心躍るようなことは、あまりなかったです。
ただ、2時間という時間をあれだけ畳み掛けるように構成してくる、
その娯楽作品としての完成度はやはり比類なく高いものだな、
という感想を抱いたのは憶えていて、
同時にそんな風にちょっと引いた視点からみてしまうと、
逆に二時間という時間の中にあれだかの物語の時間を詰め込んでしまうのは、
やはりそれはそれなりにスケール感がなくなるものだな、
結構ちんまい話だったんだな、
と感じたことも、良く憶えてますね。

  映画というフォーマットはなかなか苦労が多い、と。
  やっぱり、良くも悪くも計算し尽くされた話で、
  面白さと引き換えに地続きであることを放棄しているなあ。

  例えばジブリが、(不)定期刊行のシリーズものOVAを出すようになったら、
  それはそれで、違ったスケールの物語が見られるだろうなあ、
  と考えるとワクワクしないではない。

どうしてそんな風に、お話にのめりこんで見ることが出来ないかといえば
その理由はハッキリしていて、
お話の中に、オイサンが感情移入できる先がない、
視点を預けられる相手がいない、ということなんですね。
身の置き場がないというか。
これが例えば『ポニョ』だと、ポニョの親父さん、
あの変な王様(だっけか)に感情移入が出来て、
それで泣くことも出来たんですけど、『ラピュタ』は……なかなか、ねえ。
あんまり湿った人がいないので、もう難しいみたいです。

  一番近い気持ちでいられるのはムスカなんじゃないかなあ。
  あの「世の中」に一番やられてるの、あの人じゃないですかね。

あの世界で「フツウに」生きてる人が、あのお話の中には出てこない気がするんですよね。
親方とかおかみさんとか炭鉱街の人々は、実はそうなのかも知れないんですけども、
それでもあの2時間の世界における彼ら彼女らは、
やはり(そうとは知らされずとも)世紀の一大イベントの熱に浮かされた
地面から10センチくらい足の浮いたテンションで、描かれていたように思います。

  みんな、生活者ではなく役者になってるというかね。

なのでオイサンは、今現在あの話の中で一番好きなのって、
ドーラ一味にさらわれる寸前、羊(だっけか?)の世話をしているシータのシーン、
あそこです。
アレが多分、一番「あの世界の気の抜けた」シーンだと思うので。
追跡も逃亡もない、ロケバスの中の空気だと思うんですよね。

  男であれ、女であれ、平民であれ王様であれ、
  その世界で、人として地に足がついてしまったときの普遍的な哀愁が、
  誰にあるかを見たいので……
  そうなると、あの世界では注目すべきはやはりムスカかシータなのでしょう。

マ活劇とそのテーマだけを見て、スカッとホロッと、
して終わればいい作品だとは分かっているんですけれども。
それでいい作品なのであれば、もうオイサンは見なくて良いワケなので。
オイサンが面白く見ようと思ったら、マそんな感じですよ、
というお話でした。



■今期アニメ



もう12月も終盤にはいるじゃないですかやだー。
そんなわけで2011年秋アニメも、
四角回ってレースの様相が発走当初からは随分変わってきました。
やっぱ評価って動きますね。


 ▼首位、『アイドルマスター』

個人的には、やっぱりというか、『アイマス』が強いなーと思います。
割り切り方がすごくしっかりしています。
これだけ登場人物が多いのだから全員を深く掘り下げることは難しいし、
あまりフクザツな話は出来ない、と、
当初から「濃いストーリーテリング」はバッサリとカットする方針だったのでしょう。
お話はシンプルで、
その分悪役の961プロの社長はかなりなオバカさんで終わってしまいましたが、
ヒロインたちの中心にあるもの・想いの強さだけは、
外すこともブレることもなしに、まっすぐに伝わってきた。
ホントに、そこを見せることに特化してきたんでしょうね。
思い切ったと思いますし、だからこそ上手くいったと思います。
シンプル過ぎて、濃い濃いのドラマを見たい人には向かないでしょうけど。

アレで伝えようとされているもの、伝わってくるものに感応出来る人間には
たまらないものだったのではないかと。
そのように思います。

……この作品相手のこの単語を持ち出すのもどうかと思うんですが、
昔のロボットアニメを見ているようでしたね。
いや、イヤミとかじゃ全然なく。
夕方の……ロボットアニメじゃなくても、
女の子向けの魔女っ子モノとか、
そういう勧善懲悪ものに近いノリを感じておりました。
当たり外れも、やっぱありましたけどね。


 ▼二・三・四位争いの集団、『はがない』、『ラストエグザイル』、『WORKING!!』

かといって、『アイマス』が傑出しているのかと言われればそういうわけでもなく、
後続には僅差で『はがない』、『ラストエグザイル』、『WORKING!!』が
ダンゴになって半馬身~一馬身差で追う展開。

『はがない』は、基本ゲヒンなアホアニメですが、
時々さりげなく、アホのスキマに無言で切なさを匂わせるシーンが挿入されて、
その瞬間の淡白さがすげえいい。
オイサンの、実は一番見たいタイプのものがそこにはありました。
全体的にはちょっとアホ濃度が高すぎますが、
その気になったとき意外と真面目に出来がいい。
そういう全体像含めてかなり好きな部類です。
BD購入も視野の範囲。

『ラストエグザイル』は最初敬遠してたんですが、
活劇としてフツーに面白いですね。
毎度の如く、1クールでやるのは無理のある話の気もしますが。
とりあえず絵に迫力があるので退屈はしないで見ていられます。
画とキャラクターの魅力で見ているようなモンです。

ただやっぱり哀しいかな1クール作品の性で、
ジゼとファムはともかく、ミリアがファムに対してそうまで入れ込める
想いの強さが、この時間の短さではそうそう育まれないのではないか、
という気分になってしまうのですね。
時間的なスケールの小ささと言うか。
拭いきれない問題なんだろうなあ。


『WORKING!!』は当たり外れが結構激しい。
佐藤さんの恋愛がからんだ話は急激に面白さが上昇する。
その回だけ、演出の間の取り方描写の仕方も、
もすごくオイサン好みのものに変貌するので気が抜けません。


 ▼後続集団、『たまゆら』・『ホライゾン』・『P4』

その後続には、『たまゆら』が単独五位を走っていて、
『ホライゾン』『P4』が六位争いの位置。
『マジ恋』『マケンキ』『ベン・トー』は最後尾グループっつうか半分落馬。
オイサン個人のレース概況はそんなところです。

『P4』は、まさかの超ラクチンアニメでした。

オイサンの知ってる&期待した『ペルソナ』とは正反対の姿をしてましたけど、
にも拘らず
「マこれはこれで面白いからいいや」、と言わせるだけのパワーがありますね。
本来の主軸である、
「自分とは何か」みたいなストーリーラインやバトルは端っこに追いやってしまって、
ラクチン楽しい、ちょっぴりえっちな日常・コミュパートをメインに据えるという豪腕ぶり。
なんというか、作り手(どの役職が該当するのかわかりませんが)の
「時代を見切った」感がたまりません。
「今の子らはこういうのが楽しいんでしょ?」みたいな、
決して馬鹿にするでなく、寄り添う感じがあたたかい。
ヤリ手じゃなー。
「視聴者ウケ」に向けて存分に割り切ったビジネス手腕と申しましょうか。
そもそも原作がこうなのかも知れませんけど。
ある意味すごいわ。押し切られました。
これはこれで、完成度が高いといっていいのでしょう。

視聴時間当たりの満足度で言えば、
『P4』は『たまゆら』を上回っているかも知れません。
そのくらい、『P4』は、ナカミ的に感心するものでは決してありませんけども
どこに顧客満足を置こうとしているかが明確。

  ……しかし、今の人はこれで「満足」するんですかね。
  サラッと見て終わり、みたいな。
  ズシッとした物を楽しみたいときはこれじゃない別な何かを探しにいくのかな。

……そーなんですよねえ。
期待や予想とは違っても、
そのものなりの新しい面白いところをドスンと落ち着かせてくれれば
それはそれでいいんですけど。
表層から読み取れる「ああ、こういうことがしたんだろうな」ということと、
実際に出てくるものが違ってしまうと、やっぱ
「あーあ……うーん」
ってなっちゃいますよねえ……。

  イヤ『たまゆら』のことなんだけど。

……うーん。
惜しい……のか、惜しくないのかも、良く分からん。
ただこれは、大当たりはしない作品だよなあ、と、思う。
ウリとか萌えとかを意識しない作品だから仕方がない、という主張以前に、
「持ち味を最大出力で発揮できていない」という意味で……。
持っている二つの要素、
箱庭的キャッキャウフフアニメの顔と、
雰囲気であじわうシンミリアニメの顔、
どっちも60点ずつぐらいしか、オイサンの見立てではなくて……
どっちに軸足を置いてもモヤッとする、みたいなところがある。
届くべき人にも、なかなかスッキリとは届ききらないんじゃないかなあ、
と思います。
イヤ、届く人には届くと思いますけど。
もっと届かせたい範囲って広いんじゃないの? と思う。
入れるべき射程に宛てられていないというかね。
期待が大きすぎるのかね?
モヤモヤします。
決してキライじゃない、
寧ろスタンスとしては好きな作品なのですが。
そんな感じです。
今期惜しい大賞を授与する予定。

『ホライゾン』が最後まで千切れずに残ったのが、オイサン的には意外でした。
面白く見続けられると思わなかった。
膨大すぎる設定と背景が先行して、
正直、未だに何をやってる話なのか良く分かっていないんだけど。

途中Wikipediaで原作の設定をちょこっとだけつまみ食いしたので
ナントナクだけ分かっていますが、それでもほとんど分からない。
にも拘らず見続けていられるのは、
オイサンの中学生時代の遺産が反応するからとしか言いようがない。
こまごました設定のごった煮が、
その意味や重みは分からずともワクワク感を伝えてくれるわけです。
この「なんだか分からんがスゴイ何かが起こっている感」というのは案外大事で、
いってみればハッタリの部類なんですけど、
ハッタリのまま逃げおおせればそれは謎になる。
虚仮の一念なんとやら、ってやつです。
これは立派な虚仮だと思います。

あとは……基本的に映像化に向かない作品だとは思うんですよね。
その膨大な設定で語られている抽象的な概念を、
言葉に頼らず映像にして説得力を持たせることが出来るなら
これほど映像化することに「意義のある」作品もないと思いますが、
……できてないもの。
全然。
出来てないし、多分できないし。
結局、原作が文字と想像力で読み手に描かせている抽象的な光のラインみたいなものを、
誰もを納得せしめる具体的な画として、分かりやすく提示することは、出来てない。

原作で、文字だからこそイヤミなくスピード感を損なわず展開させることの出来る情景を、
アニメにしても結局全部言葉で喋っちゃってるもんだから
(といってもオイサン原作は読んでいないので、
もしかしたらコレでもいくらかは映像に落とし込んで
言葉を省略することが出来ているのかも知れませんけど)、
テンポは悪いし面倒くさいしであんまり、意味がない。
確かにウケの良い原作ではあるのだろうけど、
「画にする」ことの意味を、作り手はもう少し考えても良いのではないだろうか。

  あ、ただ主人公のトーリ君のキャラクターが、
  往年のタイラー艦長にちょっとかぶって見えました、
  というのは、まあ余禄。

その他の三作品は、もう知らん。
もう知らんが……以前に比べれば、オイサンもこういう超娯楽作品との付き合い方も
多少心得てはきた様な気がする。


……。


あ、イカん。
『イカ娘』をすっかり忘れてたじゃなイカ。
えーと、イカちゃんはある意味ゴマメでゲソが、
『P4』『たまゆら』のうしろじゃなイカ?
すみません、あまり真面目に見てないです。落馬グループに近いですね。



マそんな感じなのですが。



栄養ドリンクのCM、あるじゃないですか。
ドラマ仕立てに、お仕事中のしんどそうなサラリーマン捕まえて
「風邪? 寝不足? だるい? そんなときにはこれ!」
「シャキーン!」
みたいなやつ。ゼナのCMなんですけどね。


……イヤ、栄養剤飲ませて働かせないで、
休ませてやれよ!おかしいだろ!


  ▼ゼナCMギャラリー
  http://www.taisho.co.jp/zena/cm/index.html

日本マジ狂ってる。
何が悪いって、ゼナとユンケルとレッドブルが全部悪い様な気がしてきた。



……などと。



泊まりシゴトのお宿にて、
深夜のテレビをぼんやり眺めていて思ったオイサンでした。




 

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コメント

こちらではお久しぶりです。
多くは言いません。
体だけは十分にご自愛ください。

投稿: JKP | 2011年12月18日 (日) 03時35分

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