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2011年4月12日 (火)

■二人のタイムトラベラー~2011年4月期・アニメ感想その1 -更新第658回-

「もみあげはどうなさいますか?」
「コテンパンにして下さい」
オイサンです。


4月に入り、新しい番組も始まったのでちょこちょこと感想など。
マいずれにしてもまだ一話くらいしか見ていないのでアテにはなりませんが、
とりあえずフレッシュなところをお届けしていこうかなと思います。



■戦国桜に浪漫の嵐!



……何故か。
突然、『戦国乙女』がツボに入り始めてしまったオイサンです。

▼戦国乙女 OP


  ツボっつうか、心の鳩尾っつうか。

おうおうおう、どうしたどうした、俺。
いくらなんでも、それはないんじゃないのか?
と、自分で思ってみても、こういう感情は歯止めが利かないから始末が悪い。

いや、一話目を見終えた時点でも、
決して「面白い」なんてケほども思っちゃいないんですけどね。
ただ、「……いいなあ、コレ」と思っているだけで。
多分『陰からマモル!』的なアレだと思うんですが。

『イカ娘』のような、
ちゃんとしていることが分かっているから横目で見ても尚あまりある、
という流し見需要ともまた少し違う、
寧ろ逆に「ダメなことが分かっているのにガッツリ見てしまう」という
ワリとタチの良くない方面のアレです。

  なんだろうねえ、
  このダメな男にズルズル惹かれる、ダメンズ好きの女のような感じは。
  でもまあ、しゃあねえやな。

とりあえず、OPに出てくる緑色の弓使いのおねーちゃんと、
藤色っぽい槍使いのおねーちゃんが登場するくらいまでは、
息切れしなけりゃ粘ってみようかと思います。

  「緑色の方は見た感じチョーソガベなんとかかシマヅなんとかだろう」
  と思ってたらイマガワなんとかだった。
   ↑
  戦国武将とかまるで興味ないので、
  織田信長の時代にチョーソガベ誰が現役か(そもそもその時代に家があるのか)とか
  サッパリ分からない。
  島津さんトコは……何時代の誰が一番メジャーなんだっけ?

でもなー。
こういう作品って、ヘタに考え過ぎず・練り過ぎずでベッタベタに作られてる分、
必要以上に息切れしたりしないから……これまたたちが悪い。
「80点より上は取れませんけど、55点よりも下にはなりませんよ」
的なねー。

「たかだかパチンコ台から出てきたオンナノコ一杯のアホアニメだぞ、
 細かいことガタガタ抜かしてんじゃねえよ野暮天がそれなりの目線で見やがれ!!」

みたいな、あまりに男らしい開き直りがある分……強いんですよねえ。
いやオイサンの勝手な偏見8割ですけど。

……マ個人的な気分のかけらとしては、
戦国の焼け野原に放り出された女子高生と、
先の地震と津波で何もかもを失ってしまった(と仮定した)自分の姿を重ね合わせてみて、
その何もなさの中でどれだけたくましく生きていけるのだろうか?
みたいなことが、フッと胸に過ってしまったというのはアリ。

ヒロインの持っていたケータイを見て不可解な気持ちでいた信長でも、
ヒロインがお腹を鳴らしたのを聞いて察する場面には、ちょっとした鮮やかさを感じてしまった。
いつの時代でも、人間お腹が空くとお腹が鳴って、
そこにゴハンを与えてやることも、おいしいゴハンには敵わないことも、
やっぱ根っ子なんだな、という確認。

そんなことを考えて挿入された場面ではないのだろうけど、
ああ、なんかいいなコレ、と思ってしまったオイサンです。

あと、「メシを食わせた > 食わせてもらった」イッパツで成立してしまう、
主従・恩義・義理人情のシンプルすぎる関係っていうのも、
今の世相にはなくてあるような……多分この先の世の中で重要さを増してくる話なんじゃないかなあと
思ってしまって見ていた。
あの大盛りゴハンが信長の目論見の全てを物語っているようで、
面白えなあとまた一人妄想をたくましくしたオイサンですよ。

  なんででしょうね。
  やっぱり、多分あの地震と津波と、その後の世の中のありようが
  オイサンの中でそういう価値観の上塗りを新たに起こしてるんだと思いますが。



マそんなことでね。



色々、ゴチャゴチャ・ゴテゴテと考え、塗り固めたものも楽しいのですが、
そういう直感的・本能的でないものよりも、
今はアホみたいにイッパツでぶっこんでくるものがちょっと嬉しいご様子のオイサンです。
化学兵器よりも大艦巨砲。

 「ホーシャノー?
  がっはっはっは、死にゃあしませんよ!」


と、電話口で大笑いしていたエライ人の気持ちがちょっと分かるというか。
聞いた瞬間は「フツウ死ぬんだよ!!」と心の中でつっこみの大合唱でしたけど。
どうにかならんかホンマ。
OP主題歌の


  ♪ 追い風を感じたのなら 迷うことなく進め


って一節が、なんとなくそのときの気分にマッチしてしまったというのも、ちょっとアリ。
ただ、アレだ。
これだけは言っておきますよ。オススメはしないし、共感も求めませんよ!
ヘタに「そんなに言うなら見てみるか」って気持ちになられて、
これ以上アホだと思われるのもありがたくはないのでね!

  お話は……まだ一話目だからわかりませんけど、
  先ず間違いなく凝ったものにはならないだろうし、絵的にも65~70点の間くらいですからね。
  フツウの期待はしないように!

見るなら自己責任でどうぞ!
ヨノナカ、「面白い」一つとっても色んな「面白い」があるので、
人の言っている「面白い」が自分の期待する「面白い」と果たして合致するのかどうか、
そういうすり合わせくらいは出来てもバチは当たりませんからね。



■運命石の扉



なにやら、先行で配信とか始まっていたみたいなのですが。
本放送で第一話を見ました。

一応、原作ゲームの方は大層面白い! とチマタで評判だったので購入してまして、
手をつけてみたところ……如何せん、オイサン向きでないお話でして。
どうやら話が面白くなる全然前の段階ですっかりイヤになってしまいました。
参りましたね。

なので、なんとかアニメの方で補完していきたい所存なのですが、
これまた同じようなペースで進められたり、
謎で引っ張られてヤキモキさせられるのはイヤなので(そもそもコレが向いてないってことですけどw)、
始まる前にどうにかストーリーの全体像を知っておこうと
ネタバレ込みでストーリー解説をやってるページを探してみました。

いや、なかなか、思ってるようなサイトはないですね。
感想を上げていたり、各ネタについての考察をやっているところは見当たるのですが、
「本編で語られることだけを、客観的に、端的にまとめたサイト」
ってのはなかなか無いものです。

  正直、謎の考察などはあとでもいいので
  あらすじだけを客観的に、箇条書きっぽく羅列してあるところとかないかしら。
  お話の流れと勘所だけを。

良さゲなところが一つだけ見つかり、お陰で大体のところは理解出来たのですが
肝心のオチが書かれていなかったのでちょっと残念。
どういう種類の面白みであるのかは分かった。
確かに、コレをゲームでプレイしたら没入度は高いでしょうね。
あらすじ読んでるだけでもワリとハラハラさせられましたもの。

それぞれの盛り上げどころ・泣かせどころがどういう筆致で運ばれるのかまではわかりませんが、
お話の枠組み部分だけでこれだけ楽しませてくれるのであれば、
最終的な評価も高いのでその辺のレベルもきっと高いのでしょう。

  まだ、お話のキモとなる「世界線」の詳細なスペックがよく分かっていませんが。
  「必ず同じ『結果』にたどり着く」っていう概念なのであれば、
  「中間をいじれる」ってこともあり得ないと思うんですけどね。
  『結果』と言われているのは、時間の上の、何か特定のタイミングの出来事だけをさしているんだろうか。
  時間という概念の上で考えるなら、
  あらゆる出来事は何かの経過でありながら同時に何かの原因でもあり何かの結果でもあると思うんだけども。
  「誰かが死ぬ」ということの「死因」は、確かにその死の原因ではあるんだけれども、
  その死因が発生する為の理由があって、その理由の「結果」でもあると思うし、
  その死によってまた何かが起こるなら、その出来事の経過に杉ないわけで。
  その「結果」をただただ人の世の都合だけで定義づけられてしまうなら
  そんなに安っぽい話もないなー、と感じますのでね。
  まあ、さすがにそんな単純な話にはなっていないと思うけど。
  色々されている「考察」では、その辺が考察されてるのかしら。

まオイサンはそういう時間旅行・操作モノがあまり好きじゃないので、
とりあえずこれで、ノンビリと大きく構えてみることが出来そうです。
……ミステリーとかもねえ。
結末を知った上で読むのが好きなんです。
そういう結末であるということを知ってないと、経過上の人々の心情が読み取れないでしょ。

  だから、『ブギーポップ』の一冊目の出だしは大好きでした。
  コトが全て終わったところから始まってくれて。
  一冊目しか読んでいなくて、そこしか覚えてないけど。

恐らくオイサンは、劇中の誰かが「結末」(ではなくとも物語の現在よりも少し先)を知っていて、
そこに至る過程が「謎」と称され、それをもったいぶられるのがイヤなのですね。
誰もが現在という同一ライン上にいて、そこに同列に参加するのが好きなんです。
きっと。

そんで一話を見ましたが、ここまでの構成はゲームとほとんど同じで……
ちょっと、やっぱり最後まで見られるか微妙。

そんな今回の経緯の中で、思ったことが2点ありました。
ヒトツは、自分の欲したような
「物語で語られたことだけを客観的・網羅的に記したページを
 作った方がいいんじゃないかな」
ということ。
これは別に『シュタゲ』に限った話ではなくて、
オイサンが読んだり遊んだりしたお話すべてについて、
遊び終えたらきちんと客観的にまとめてあげておけば、多少需要はあるんじゃないかなと。
多分オイサンと同じ様な欲求を持ってる人はいると思うので。

もう一つは、あらすじを読んで思ったんですが。
このお話、3ヶ月かけてテレビでやるよりも
劇場版で2時間半とかでやった方が企画映えするような気がしました。
オイサン別に敏腕企画マンでもなんでもないけど。
このお話を広く世に知らしめるにはテレビの方が良いのでしょうし、
多分コストの回収もテレビの方が確実なんでしょうが、
どっち向きかといったら映画なんじゃないのかなー、と。
……ヘタしたら、「実写化!」とかに食われかねない企画の気もしますね。
だって出来ちゃいそうですもん。
要らんコトされるまえに、さっさとアニメでやってしまった方がいいわ。

OPはちょっと格好良くて好きでしたが、
このOPの「格好よさ」が、オイサンと『シュタゲ』という作品の関係の
全てを物語っているような気がします。
「やんわりと、ある種の人々の日々を語る物語の装いをして、
 主役は人ではなく物語(であり設えの数々)である」
という構造が、この歌の格好良さにものすごく透けて見える。

▼シュタインズ・ゲートOP


最後の


  ♪ 孤独の観測者


は大好き。本当に好き。言葉も、歌いっぷりも、格好良くて。
でも、仲良くはなれないんだろうなあ。
残念だ。



■その他



そんだけかい、という感じですが。
他には、『昭和物語』と『Aチャンネル』、『日常』は見ましたが、
まだ如何とも言い難いところなので特には。

『昭和物語』はシンミリしっとりしていてオイサン好みではあるのですが、
どんなお話なのか? なにを軸に進んでいくのか? さえわからない。
ただただ、昭和の家族のありそうでありそうな日常を描くだけなのかしら。

『Aチャンネル』は、『あずまんが』と『けいおん』のあいのこみたいな雰囲気。
このまま、ただその延長として進むのであれば多分途中で切っちゃうんだけど……
困ったことに、音楽がすごく良い。
OP楽曲もオイサンのすごい好みで、既にCD購入は大安定の大決定。
今のところのTOPだ。
なので、毎週OPを聴き、発売されるであろうサントラを楽しむために
見続けることになるのではないかと思います。
見てらんないものでは決してないので。

▼Aチャンネル OP


『日常』。
笑えます。けど、とりたてて面白くはない。
ほのぼのエキセントリックネタの集合体。
これでウケをとり続けるのって大変だと思うんだけど、
原作は人気を保ってるんだからすごいなあ。
流し見候補生。

そんな程度かしらね。



■『マクロスF劇場版 サヨナラノツバサ』



春アニメとは全然関係ありませんが、遅蒔きながら『マクロスF』の劇場版を見て参りました。
劇場で。
劇場版だから、劇場で(どういう理屈だ)。

「戦闘シーンがとにかくすごい、オススメだ」と聞いていたのでそういうつもりで出かけたのですが、
イヤもう、何がすごいって、
もう冒頭の、シェリルとランカのライブシーンがいちッッッッッ……ッ番! スゴかった。

  オイサン個人の好みで言えば、DANZENランカちゃんのステージの方が好みで、
  クオリティ、手の込みよう、お金のかかりようも随分上に見えます。
  マしかし、お好み補正をはずせば恐らくは甲乙つけがたいものなのでしょう。
  どっちもすごかったです。

あの映像の基礎を誰が考えるのか……多分原案は河森監督だと思いますが、
50を越えたオッサンの頭の中から出てきて良い映像じゃないと思うんですよね。
アレは。
ものすごいイメージの力。
以前PS2版の『ドラゴンクエスト5』のレビューかなんかで書きましたけど、
堀井雄二さんのように、
「これだけのメルヘンをノーテンに詰め込んでいる人間が、
 今果たして日本にどれだけいるだろうか!?」
ということですよ。

  ▼PS3が可能にする、夢と感動とロマンを求めて。 -更新第153回-
  http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/-153--d099.html


それが50、60のオッサンの脳にあることに先ず驚く。
別に年齢じゃないんでしょうが、余計なことを背負い込まずに
(たとえ背負い込んでも、世間では重要とされるそれら雑事に重きを置かないことを貫いて)
そのことを第一義に思い続けるからこそ保てるのでしょうなあ……。
すげえぜ。

最初、あの原案を説明された人は何を言われてるのか理解できないんじゃないのかなと思います。
「飛び出す絵本っぽく」
っていう、大枠はわかると思うんですけどね。
いやー……すっごいなあ。
随分昔、PSで『マクロスVFX-2』が出た頃、gMという雑誌のロングインタビューで監督が、
「ボクらはもっと最新のCG技術を使ってスゴい絵を作りたい、
 それでないと出来ないことが山ほどある。
 だから(それの出来る)ゲーム畑の人たちがすごく羨ましいのに、
 彼らはその技術を使い切ることを全然していない、すごくもったいない」
みたいなことを言っておられたのを思い出しました。
監督は今ようやく、「あの頃」やりたかったことが出来ているのでしょう。

しかしこういう人はきっと、今は今でもっとやりたいこと、
作りたい絵がまたそのスーパーステキノーミソの中に溢れていて、
また追いつかない技術や不甲斐ない誰かにフンガイしつつ
「アレが欲しい!」「俺ならもっと!」と思っているのでしょう。

もっと、自分のやりたいと思っていることを自分以上の手腕で実現する人間が世界にいたのなら
「ああ、俺はもう要らないな」
と思えてラクにもなれるのでしょうけど、
こういう人は……トップランナーであり続ける人はきっと一生ラクは出来ないのでしょうね。

うーん。
……圧倒されました。

え?
映画の他の部分?
普通でしたw
普通っつってもクオリティは非常に高く……なんというか、
「普通にいつもの『マクロスF』でした」
ということです。
終盤、バジュラ母星に突入してからの初代マクロスへのオマージュに満ちた舞台づくりや、
マクロスクウォーターの隕石サーフィンなど、
見所満載、ハッタリ全開で燃えるモノはありましたが……
冒頭ライブを凌ぐものではなかったように思います。

物語の展開はハイスピードで、しっかりエンターテインメントしており、
面白くはありますよ。
オイサンがもう一つ好む形でないというだけで。
マその辺はお好みで。

R0041947x

マ一先ずはそんな感じで。
オイサンでした。

 
 
 

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コメント

こんにちは日向さん。
ところで「ひなた」さんなのでしょうか、「ひゅうが」さんなのでしょうか?
 
今期はOP/ED的にも、聴き応えの物が多くて嬉しい限りです。
特にOPが良いと、それだけでも十分に見る動機に、オイサン的にはなりますので。
新しい記事の方でOP/EDの購入計画については書いてしまったのでここで改めては触れませんが、
末長く聴いていけるものがたくさん出てくれると嬉しいですね。
 
CDが売れないとかいう話があるみたいですが、
オイサンにしてみりゃ、良い曲をちゃんと出してくれれば、
んなことは決してないんですけどねえ。
 

投稿: ikas2nd | 2011年4月20日 (水) 00時07分

こんにちは、オイサン。

たしかに「Aチャンネル」のOPはいい曲ですよね。私も購入する予定です。
あと…購入する物と言えば「シュタゲ」のOPです。「シュタゲ」のOPは今期のアニメで一番気に入っています。オイサンも書いてましたが、格好いいOPですから。何度もその部分だけを繰り返し見ています。

私としては「シュタゲ」の内容も結構気にいって。このままだと今期一番のアニメになりそうです。ちなみにゲームのほうは未プレイでして。PSP移植バージョンの発売を待とうと思います。

投稿: 日向 | 2011年4月16日 (土) 12時07分

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