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2011年4月17日 (日)

■ハジマリ・ハジマリ -更新第660回-

そう……それは二度寝と呼ばれる、人類に残された最後の楽園〈エデン〉。
オイサン@カッコ良く言ったってだめだ!

つまり、今日は二度寝をしてしまいましたと、そういうことです。
だもんで、予定が2時間押しで進行してしまいました。
マイッタマイッタ。
それというのも昨日の金曜、ガラにもなく夜遅くまで友達とお酒を呑んだりしていたせいなのですが。

お相手は、最近お馴染みになってきたおみかん隊長、よつさん、
そして今回がお初になるうっつぃさんという方の、三人でした。
オイサン入れて四人ね。

秋葉原に集合し、近場のお店などウロウロしたあとお店を求めて徘徊したあと、
8時から10時過ぎくらいまででしたかね。
他愛のない普通のおしゃべりからオタクなお話まで。
愉しゅうございました。

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ウルワシの殺人アホ毛。

隊長がまるごとおみかんサワーをカケツケ三杯したら
四杯目にはおみかんが入っていなくてご立腹だったとか、
よつさんのインチキ英語アワーとか、
うっつぃさんのアマガミトレーディングフィギュア先行販売とか、
そんな2時間あまり。
是非またご一緒したいものです。
三十路も半ばを迎えてようやくこういうお遊びの楽しみを知るダメなオイサンですが、
今後ともよろしく。



■Stand-by-April



前回は『日常』のOPのお話をしましたが、
今期アニメのOPでそれ以上に気になっているのがこちら、
『Aチャンネル』のOPの『Morning Arch』。

  
  動画は前にも貼ったけど再掲。

CDの発売前から、こうまで「CDで聴きたい」と思うことは珍しい。
昨年は『俺妹』のOP『Irony』がオイサンの中で大ヒットだったんですけども、
それでさえ、まあ出たから買おう、というくらいでした。
それがこの『Morning Arch』に関しては今から「早く出ないかなあ」と心待ちにしております。


このお歌が何を歌おうとしているのか……それは恐らく、オイサンの感じたところ
「はじまり」、もしくは「はじまりのはじまり」ということのような気がいたします。

 ▼はじまりのやさしい歌

4月と言えば、いわゆる一年とは別にFiscal Year、すなわち会計年度の新しいはじまりで、
日本人にとっては言わずと知れた、もう一つの一年のスタートラインです。

というかむしろ、実生活の面ではこちらの区切りの方が影響が大きく、
たくさんのことが心にも体にも刻まれる境界面なのではないでしょうか。
それは多分、フツーに日本の小・中学校に暮らした人であれば、疑いようのない感覚でありましょう。

その4月、春の改編にスタートというタイミングに相応しく
目にやさしい中間色の溶けこんだビジュアルと、
次第に高まっていく鼓動のような、期待感に溢れる前奏のリズム。
春一番の強い風と、それに後押しされて走り出してしまった衝動の様な疾走感が、
この曲からは感じられます。

  冒頭のビジュアルの、
  徐々に自分の高度が上がっていき視界が広がっていく
  (というのを、風景を「下げる」ことで表現している!)、
  あの高揚感。

オイサンは、桜は樹も花もさほど好きではありませんが、
やはりそこはニホンジン、
イマ時期の空を埋め尽くすパステルピンクのおパ……否、
あの花の魔力には、抗っても抗いきれるもんじゃありません。
ナンボ頭や心が反応せずとも、上がる気温に拡がった血管には敵わんのです。

風が吹く。花が舞う。そのまだ少し冷たい風の中を走っていく。
そんな、自分と自分を取り巻く風景の全てが、この曲からは感じられます。

  ……とか書くと、これまたオイサン春ダイスキ! ……みたいに見えるかもしれませんが、
  実際んトコ春もそんなに好きじゃないので誤解のなきよう(ドナイヤネン)。
  オイサンは冬が大好きです。

そしてもう一つのはじまり……歌の最後に登場する、朝、というキーワード。

 ♪ 手を振るキミへと とっておきの今日を渡そう

という詞に込められた気持ちのやさしさが、何やら妙に胸に応えます。
朝一番に待ち合わせたナカヨシの誰かさん、
自分もその人の一日の一部なんだという自覚と、
そこに花を添えられるようにあろうという、
自分のためでない、人のための気持ちのやさしさがあたたかい。

そこには強さがあります。

そしてまた、その強さも多分、その誰かからもらったものなのでしょう。

とても理想的なはじまりの姿を、
この歌はとてもしなやかに伝えてくれている気が、オイサンにはいたします。



……。



……マ、そうは言いつつもね。
オイサンももうエエ年のオッサンですから。
なかなかこう……そこまで清々しい朝ばかりではありませんよ。
眠くてダルくて、憂鬱なはじまりの方が多い。
絶対多い。
ダンゼン多い。
「おはよう!」と、元気にかけられる声を、鬱陶しく感じることの方が多い。
だもんで、自分が疎ましく感じるモンだから、人にも、そんーな、
ガンバってでかい声で挨拶なんかしない方が相手だって嬉しいだろう、
と思って、ワリと日々を過ごしております。

デ、その姿勢は今後も変わらないと思うんですよね。
べつに。
この歌を聴いたからってね。
それはそれでいいんだと思いますし。

ただ、そのことと、こういう光に溢れた春と朝のありようがあることをしっているコトは話が別で、
いつでも自分がそこに立ち返れるように、
その道標としてこのうたは生きているんだと思います。
何でもかんでもニコニコテカテカしてりゃイイってもんでも、
世の中ナイのでね。

いつでもどこでも、その気になりゃあ背中に背負ったドリームキャストがパカッと開いて、
乗っけたディスクをブーンと回せば、
ダッシュも、ジャンプも、バーティカルターンも出来ますよと、
「この世界の本当の春と朝の姿」をギュッと記した記憶なのだと感じます。

……今はホレ、東の方も北の方も大変なコトになっていて、
元気だそうったってそうはいかない人たちが一杯おられますんでね。
「元気出そうぜ!」
って言ったって、
こっちゃメシも食ってねえしロクに寝てもねえんだよ、出せるか!!
っていうのが、絶対に正論だと思いますよ。

  むり。
  無理ムリ。
  そんなん絶対に無理。
  無理でいいんだと思います、正しいですソレ。

けどもいつか、ナンボかご飯も食べられ多少睡眠も足りてきて、
サテいざ立ち上がろうかという折に。

或いは1000年2000年を経て、何もかもなくなってしまった後の世で、
昔の地層から掘り起こされたこのディスクが再生されたとき……
我々が「春はアケボノ!」と詠われた、あの人のあの書キツケを読むように。
「はー。この国の昔の連中は、
 こんな風に春の朝をむかえておったのね、あはれよのう」
と思ってもらえるように。
この歌は、春と朝の高まりの一つの姿を、
きれいに切り取って残してくれたのだなあと思います。

ありがたいことです。
ナムアミダブツナムアミダブツ(そんなにか)。

 ▼絵と本編の残念

……と、お歌の方をさんざ褒めたので、
さぞ本編の方もお気に入りなのだろうとお思いでしょうが、
これが実はそんなことありません。
面倒くさいオッサンです。

オープニングの絵は……今のままでもそんなに悪くはないんですけれども、
如何せん、やたらとスタッフクレジットが前へ前へ出てきてしまって、
せっかくお歌が描いた絵を、上塗りしてしまっているように感じます。

  ……あのですねー……。
  もったいない。
  すごく、もったいないなあと思います。

たしかに、歌に合わせた躍動と疾走はテンポに乗ったカットの切り替わりで見事に表現されてますし、
春や朝、そこに乗った気持ちというのも、
淡い色彩と、象徴化された数々のシンボルでバンバンに伝わってきます。
けれども、そうして見る者の意識の中に歌が描いていく風景を、
文字という強力過ぎる具体がどんどん上塗りに塗りつぶしていってしまって……
ちょっと混乱する。
スタッフのクレジットを蔑にしていいとはこれっぽっちも思いませんが、
もう少し控えめでも良かったのではないでしょうか。

うーん。

確かに、キャラクターが走り踊るようなベタな画が馴染む曲だとも思わないので
画の方向性はステキなのですが……。
もっともっと、歌をさらに後押しする風景を描いて欲しかった。

また、全体的な配色のせいかぼんやりとしてしまりのないカットが多くて、
脳味噌にビシッとした刺激をくれない。
「4:3前提で作ってるのかなー?」
と思って指でフレームを区切ったりしてみましたが、そういうワケでもなく。
コラージュ的演出のレイアウトがあまりよろしくないのか。
ちょっとどういう意図なのか、分からずにおります。

お話本編の方も、2話目まで見た現時点ではワリとこぢんまりとしてますね。
フツー。
オンナノコ四人、ふわふわと、キャッキャウフフと、
マなんというか、実にきららキャラットらしい作品だなあと思います。
ところどころがエキセントリックで。
ケーキみたいなもんです。

しかしケーキというヤツは、根っこを抑えるだけなら「お砂糖」と「脂肪分」、
この二つがガツンと効いてりゃ、マとりあえずどーにかなるモンです。
甘過ぎる! とか、しつっこい!! とか、
加減を誤るとそういう文句がもちろん出ては参りますが、
そんなのはある意味「好みの問題」で逃げ切れる範疇。
商品としての瑕疵にはあたりません。

けれども、その更に上、誰からも好かれたり、一目置かれたりする位置を狙うには、
もう一工夫が要求されるわけで。

どんな良いお砂糖や果物を使うか?
パンチは利かせつつも、甘過ぎずしつこ過ぎないセンをどう狙うか?
また、甘みだけでない、苦みや酸味で楽しませたり、
変わった素材も取り入れて他ではない味わいを作り出したり。
はたまた、憶えはあるけども一風変わった味の感じ方をさせたりと趣向をこらすことで、
こころに残る味わいになって参りますね。

  イヤ、オイサンは食べる専門ですけど。

今ンとこの『Aチャンネル』本編は、所詮は町カフェのケーキだなあ、
と思って見ております。

ゴハンとは別で、更にノーミソを痺れさすためになんかゴテッと甘いモンが食べたい、
その感覚を満足させるべく一定ラインを振り切るための、
甘さとしつこさをぶちこむためだけのもの。
求められる刺激の種類を必要最低限だけを取りそろえ、
それぞれの刺激が閾値を越えてさえいれば良い、というシロモノです。

  そこに苦みや酸味は見当たらないと思いますし、
  それぞれの質に対しても、特筆するほどの気遣いは無いように感じます。
  これが更に一歩過剰になると「ファミレスのお菓子」になる、というのがオイサンの味覚・感覚です。
  ちなみにファミレスのお菓子的な作品だったのが『かなめも』ですね。
  決して面白くないわけではないですが……アレはしつこかった。

  



……マそんなことでしてね。


毎度のごとメンドクサイこと言いのオイサンです。

多分、OP見たさに毎週見てしまうとは思うのですが、
今のまま行くのであれば、多分さほどこころに残る作品にはならない、と……
このように考えておりますよ。
『俺妹』がそうだったよーに。

何か新しく、細やかで、鮮やかなものを見せて戴けると嬉しいなあと思います。


オシャベリガハジマル!
オイサンでした。


 

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