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2011年3月13日 (日)

■それでも大地に立つしかないので。 -更新第648回-

オイサンです。
さすがにこの事態に気付いてない人はいないと思いますが、
昨日の3月11日、……何時頃でしたかね。14時過ぎだったと思いますが。

  ……もうこの辺りは、イチイチ細かいこと調べるのもアレなので調べませんが。

東北の太平洋側沖合を震源に、マグニチュード8.8だかのどエラい地震が起こりまして、
翌3月12日の21時現在、津波やら原発やらで、日本国中ハチの巣をつついた様に大わらわです。

  国中、といっても主に真ん中から東半分・北海道除く、ですけど。
  近畿以西の中国四国、九州あたりは太平洋沿岸でもない限り落ち着いたものです。
  TwitterのTLを見ていても、奈良の実家や友人、中国四国の友人に様子を尋ねてみても
  まーあ呑気なものでした。

震源は東北岩手沖だったわけですが、
オイサンの自宅のある神奈川、シゴトバのある東京中心部も、
まーあこれがどうやらお揺れになったご様子で、
Twitterを見ていても家からシゴトバから、物が落ちたり天井が抜けたりと大騒ぎでありました。

幸い、オイサンの身辺では亡くなった方も大きなケガをされたかたもおらず
その点においては幸運でありました。



……。



「どうやら」だの「ご様子」だの、ヒトゴトくさいとお思いでしょう。
そうなんですね。
オイサンは……幸か不幸か、金曜日の11日に有休を戴いて、
11・12・13の三日で北海道は旭川・白金温泉に旅行に出ていて
肝心のそのときには関東(はオロカ、本州に)おりませんでした。

これは別に何かを察知したわけでも狙ったわけでもなく、
「そう言えば去年は北海道一回も行ってねえなあ」
と今年のアタマ頃からボンヤリ考えていて(別に年イチで行く人もそう多くないと思いますけども)、
先週の銚子旅行とその先の日程を考えたとき、
「このタイミングしかねえなあ」ということで、前もって企てていたことです。

昨日地震の発生した14時~15時の間、オイサンは、
旭川を訪ねると必ず立ち寄る喫茶店でお茶を飲んでおりました。
一年半ぶりに訪れたにも関わらず、以前と変わらずお相手をして下さる、
店の寺社仏閣や仏像がお好きなお嬢さんと、そんな話をしていた折でした。

北海道、殊に内陸の旭川という土地は極端に地震が少ないらしく、
年に何回も揺れないというお話。
事実、その時店にはオイサンを含めて14、5人のお客とお店の方がおったのですが、
当初、揺れに気付いていたのはどうやら内地出身のオイサンだけだったようです。

R0040888

オイサンは地震独特の浮遊感を椅子越しにお尻に感じ、
ああなんかふわふわするな、これはもしかしたら地震かな、と思っていました。
職場なんかだとその時点で同時に数名が気付いて、
「揺れてるよね」
「コレ地震だよね?」
なんて、顔を見合せて確認をしあうのですが、
カウンター席の隣に座っていた初老の男性に視線を投げてみて、目が合っても会釈を返されるばかり。
少し離れた四人掛けのご婦人がたも、オイサンの異変に気付いたのか小首を傾げて来なさるので、
「揺れてますよね?」
と直接的に訊いてみても首の角度を深めるばかりで何の話をしているのか? という風情でした。
こりゃオイサンの勘違いかな? と思っている間にも揺れは止まず、
いい加減天井から吊るされたアンティークな照明や、
窓辺に飾られたオーナメントがゆらんゆらんと揺れ始めたのを見て、
ようやく何の揺れなのか皆さんも理解されたようでした。

一頻り揺れが収まった後、それでも
「旭川で地震なんて珍しいわよねー」
だなんてのんきな反応で、……このお店にはテレビもラジオもないものですから、
オイサンはいつものごとく、携帯電話からTwitterのタイムラインを追ったのですが……
「岩手で震度7!?」
という、どなたかのツイートを見てオイサンは一人、内心動揺しながらも
「(マジかよ?)」
と眉を顰めることしか出来ませんでした。

しかしその後、お店にも第二波・第三波の揺れが届き、
旭川の皆さんもただ事ではないと察知し始めたのでしょう、
何かしら何かしらとにわかに店内も……あまりよくない言い方ですが「盛り上がり」始めました。

その頃にはもうオイサンのTLは大わらわで、
地震の内容はほぼ確定的な情報(その当時の発表はM7.9でした)となり、
たくさんの人が、事実確認や被災地域に住む人たちの安否を求めたり、
自分たちが受けた被害の状況を知らせたりするツイートで嵐のようになっていました。



……それが大体、発生から3、40分くらいの出来事。
今こうして思い返しながら書いていても、この間の出来事はもっともっと長い時間の出来事だったように感じますが、
30分くらいのことだったのだなあ、と不思議な感覚に襲われます。
一時間か、もっと長い時間だったように感じます。

そのあとオイサンは、旭川の中心からは離れた宿へと向かわねばならず、
とんぼ返りで自宅に戻った方がいいのでは、という考えも頭をよぎったのですが、
その後拾える情報を拾う限り、
 ・自宅周辺はさほど大きな被害が出ていない様子
 ・羽田の様子がまだはっきりしない(降りられないかもしれない?)
 ・羽田に降りられても、羽田~自宅までの交通機関は全滅っぽい
ということが分かったため、ここは一先ず静観し、機を見て、帰るタイミングを計ることにしました。
そこから宿に向かうまで、バスで2時間近くあったハズですが、その間のコトはあまりよく憶えていません。

  ……イヤ、アニメイト旭川に寄ったり、その同じフロアにある模型屋で
  巨大デンドロの写真を撮ったりしたことは憶えてるんですけどね。

そんなこんなで今現在まだ旭川の宿におるワケですが、
せっかくの旅行を楽しめているかと問われれば……まあ、気が気でないとしか言いようがありません。
ただ、「たのしい」というと語弊はありますが、
この「自身が家を空けている間に、自分の身に接した地域が災害に見舞われる」という状況を、
得難い経験として身に刻んではおります。
非常に複雑な心境なワケです。

全く知らない土地の出来事を遠くから見るのであれば、
「ああ大変だなあ、自分たちも気をつけなくちゃなあ」
というくらいのことです。
行ったことがある、くらいの土地であれば、
「あの時行ったあの場所や、会ったあの人は無事かなあ」
というくらいでしょう。
しかしさすがに、自分も本来ならば直撃喰らうはずだった災いをあまりに良いタイミングでひらりとかわし、
まるでヒトゴトの様に眺めることしか出来ない。

 自分の家は、町は、どうなっているだろう? ……という不安。
 来る次の災害に備えて、家の中を充実させておきたいのに手が届かない! ……という焦燥。
 まるで自分だけが都合よく逃げて来たような ……という背徳感。

これは……あなた、なかなかに堪えるものがあります。
いっそ、せっかく来たのだから、そして帰ったら様々な出来事に追い回されるに決まっているのだから、
今のうちに楽しんでおこうとは思っていますが、
なかなかそこを、当初の想像通りにこなすことすら既に難しい。

本当なら、気ままに歩き、見つけた美しい風景を写真に撮ってTwitterに上げるなり、
「雪見露天風呂なーう!」とか、
「ここ、夏は露天混浴なのか……(ゴクリ」だとか、
普段のアホなネタpostを投げるなり……
そして東京の方では、この日曜にはエンターブレインのイベントやらが予定されていた筈なので、
オイサンはオイサンで、皆の集まるその愉しげな様子を横目に眺めてちょっと羨ましいと思ったり……
そんな休みを、思い描いていたのですけどね……。


  マ包み隠さず申し上げれば、上で書いたようなアホみたいなことは、
  オイサンの脳味噌ですから、刺激を受ければ思いついてしまうことは止められず、
  間の抜けた文言やおかしな標識を見かけるたびにポツポツと思いつきはするのです。
  が、とてもじゃないですが人目のつくところに上げる気にはならないし、
  ツイッター上だってお世辞にもそんな雰囲気ではなかった。
  ……幾らか、「普段通りのネタpostとかあれば和んで嬉しい」といったご意見もお見かけしましたけれど、
  なかなか、ねえ。
  それに乗っかることすら、一人安全な場所に逃げてきた者の奢りのようにも思えて、
  素直に受け止めることも出来ず。


……とまあ、真面目腐ったことを書いている様ですけども、
なんというか。
こういう気持ちも含めて、これが今回の旅だったのだな、と思っています。
これから帰る家のこと、そしてそこで続けていく生活のことを思うと不安ですし、ちょっと気も重いです。
止まないテレビでの緊急地震速報・津波警報を考えるとドキッとしますし……
原発の中に閉じ込められたまま亡くなった方の話は、正直、聞いたときはもどしそうになりました。
やり切れない。

  ついでにいうと、今回お世話になったお宿の仲居さんのお友達が
  福島の第一原発で働いておられるのだそうです。
  ご無事を祈りたいと思います。

だけれども、マ旅は一期一会と申しますしね。
まだまだ現在進行形で、恐らく、これをこういう形で書いていること自体呑気な、
事態を現実として受け止めきれていない証拠なのだろうなとも思いますが、
いずれは
「あの地震が起きたときこうだったな」「あそこに初めて行った時、あの地震が起きたっけな」
と結わえあって記憶に残って行くんでしょう。

ちょっと、緊張しています。
これから渦中に帰ることに。
一応、帰る算段は付けてあって、交通機関の状態も、調べて大枠は理解していますが
まともに動いてくれるだろうかとか。
……あまり考えたくはありませんが、新たに第二波・第三波が起こるのではないかとか。

けれどもまあ、今回の自分は、一番の混乱の最中にあることを避けられただけでも、
これはもう、素直に幸運だったと受け止めて、
それがアドバンテージなのか、先々ディスアドバンテージになっていくのか分かりませんが、
これからの土台を固めていきたいと思います。

最後になりましたけど、
今回どんな形であれ被害に遭われた方、ほんとにお見舞い申し上げます。
もう、そういう風に形式ばって言うことしか出来ません。
あんまりそういうのは好きじゃないですけど。

今の段階ではまだまだ皆さん、色々受け止めきれなかったり、
力の出せる状況にないと思いますので、
先ずはゆっくり頭の中の色々を整理して、一頻り感情を解放して、
休んだら、そこからまた頑張りましょう。



そんじゃ、また後ほど。



オイサンでした。


 

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