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2011年2月の5件の記事

2011年2月27日 (日)

■澱み借景 -更新第642回-

どもコンバンワ。
『ドリームクラブ』のせいで、
お酒を飲むことにあまり抵抗がなくなってきているオイサンです。

  イヤ、だからといってイキナリお酒に強くなるワケじゃないんですけどね。

なんかこう……ある一つのことをテーマにしたゲームをプレイして影響を受けることで、
今までの「自分はそういうことするキャラじゃない」感が消えて、
「こういうゲームをやったから、こういうことも始めてみました」
みたいなところが、オイサンにはあるワケです。すごく。
安っぽいミーハー根性と、エクスキューズの混成みたいなものですけどね。

  『けいおん!』を見てギター始めるのと同じです。
  オイサンの場合それが、『アマガミ』をやって50kg痩せたとか
  (それには直接的な関連性が見出せないので説明するのが一苦労ですけど)、
  『北へ。』をやって頻繁に北海道にいくようになったとか、
  そういうことにあてはまってくるわけで、
  定着するかしないかでそれがミーハー根性かそうでないかが決まります。

そういう風に考えると、今のオイサンの姿というものはかなりの割合で
画面の向こうからこちらに降り注いできたものを浴びることで体に染み付いたものだ、
ということが出来ます。
それは、今回の『ドリクラ』とお酒のような直接的な関係の物から、
もっと裏側の内側でつながる、思想的・テーマ的なものまで。

  イヤ、本当にね。
  オイサンはゲームから色々なものをもらって出来ている人間ですから。
  ゲームに背中を押され、分かれ道で蹴っ飛ばされして
  ここまで来たようなものです。

そんなことで、ついさっきまで、
ちょっとお酒を飲んだら寝てしまって書かなきゃならない記事も書けてないオイサンです。
アカンがな。



■にごり酒の澱



しかし、どうだろうか。
こうして、酔いの少し残ったアタマでふわふわと考えてみるに、
ブンガクなんてものは多少酔ったくらいで考えるのが適当なのではないかなんて、
思えてくるから不思議というか、人間いい加減というか。

  ……多分、酔っ払いはみんなそう考えたりするんだろう。
  度が過ぎると、ただのアル中の自分勝手な正当化になりかねないから気をつけよう。

世の中の、成熟を経験した人間の大半がお酒を嗜むのだとすれば、
作品が如何にご立派な顔をしたものだとしても、その足元、
くるぶしくらいまではひたりと酒に浸かっていても悪くはない、
寧ろそれは、人の姿を映し出すのに必要なことなんじゃないかと思えます。

  ただその浸る箇所が肝心要の足元であって良いのか、
  という問題はのこりますけども。

作品に、根元から吸い上げたその熱の気配が滲むのかどうかというのは、
その作品が評価されるにあたっての一つの重要な軸になるのかもなあ、
見る人はそんなところも見ているかもなあと……
思ったりもいたしますよね。

作品が醸し出す哀愁に、深み、浅はかさ、
……それがプラスのものなのかマイナスのものなのかはまだオイサンには量りかねますが、
そんなものが加味されるように思います。

  たとえ加味されるものが「浅さ」だったとしても、
  「お酒によって浅さがにじみ出てしまった悲しみ」のようなものが、
  また新しい深みを連れて来てくれることでしょう。
  ……マそれを言ったら、
  「そんなお酒を知らないことへの悲しみ」を利用して、
  シーソーみたいに新しい力を蓄えることもまた、可能なのかもしれません。

お酒が積み重ねてきた歴史は人の営みの中でも計り知れず、
齢を重ねた人間の、日々の喜びや悲しみの傍らにあるものですから、
その存在の厚みを、借景のごとく、背景に借り出すことを知るだけでも、
一つ、
作品に力強さを宿す助けと出来そうです。
……うーん。
まあ、物語の中での使い方を誤ると
随分と薄っぺらいものになってもしまうに違いありませんが。

何かを語らせ、また何かを黙らせるのには、お酒はうってつけの存在であるように、ですね、
『ドリームクラブ』もそうですし、『キャサリン』でもそう、
だれかとお酒を飲むというシーンが静かに何かを語ろうとする
いわゆる「大人ターゲットのゲーム」が少しずつ存在感をますこの時期に、
なにやら……深々と感じ入ってしまったオイサンなのですよ。

うん。
今まで、「何故この場面で、人がお酒を飲んでいるのか」について思いを馳せることを、
オイサンは疎かにしてきたかも知れんなあ。

まオイサン含めた若い人がお酒を飲まなくなりつつあるという昨今、
そんな歴史認識もまたこの先通用しなくなっていくのかもしれませんけどね。
それはそれで、すごく勿体無いような。
ていうか勿体無いな。
残念。


……とね。


酔っ払いはいつの世も、モノゴトもっともらしく語りますから。
皆さん、だまされないように注意しましょうね。
大人なんてウソばっかなんだから。
これホント。


  ……だんだん、「さて本当のことを言ってるのは誰でしょう」みたいな話になってきたから
  そろそろやめようw


……しかしこんな事を言い出すと、今度は性の問題にも同じことが言えてしまうので、
また自分の首を絞めることになるなあ。
やっぱ、それを知らないテはないのかなあ、なんて……ねえ。

でも大丈夫!
コンシューマーゲームで出てこない限り、オイサンの
「それは自分のキャラじゃない感」ははずせませんからね。
エロゲーなんてやんないもの。



ピュアソウル。
オイサンでした。




 

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2011年2月20日 (日)

■過ぎ去った時間を思って涙を流すこと~『ドリームクラブ』という宇宙船 -更新第641回-

 
 
 
…………。



なんだか…………。



また、おかしなものにつかまってしまったなあ、というのが正直な感想。
オイサンです。

なんのコトって、『ドリームクラブZERO』、
そして『ドリームクラブ』のことですよ。

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オイサンは昨年の秋頃に『ドリームクラブZERO』のPVにやられ、
年末には『ドリームクラブポータブル』を購入、
年明けにXBOX360の『ドリームクラブZERO』を購入と、
順調にやられて参り、先頃ようやくその『ドリームクラブZERO』を一周りいたしました。

  ……一周りっつってもアレですよ、全ヒロインひと舐めしたとか
  そういう猛者的なアレではなく、
  ……イヤひと舐めってまたそういう意味でなくて! ンもう!
  とりあえずヒロイン一人分のシナリオを遊んだっていうだけですからね。

オイサンは『ドリームクラブ』を、
マ正直なところを申しますと、一種のおバカゲー、イロモノだと認識しておったのですよ。
恋愛シミュレーション(アドベンチャー?)ゲームの一種だとは思っておりますが、
その中でも取り分けおバカに徹した類のものだと。
要するに、ちょっとナメてました。

  イヤだからナメてたといってもそういう意味じゃってンもう!!
  魅杏さんぺろぺろ! ぺろぺろ! これで満足かね!!

  ……。

  ふう。
  ……ねえ、あとでもうひと舐め、イイ?


まあその認識自体は多分間違ってはいないのでしょうけれども、
一周り終わらせてみたオイサンのココロに去来したものは、
バカゲーだろうがなんだろうか関係ない、とても大きな心地の良い感情でした。
温かなかなしみ。
バカゲーだからと高を括って臨んでいたオイサンには、
それはとんでもなく大きな喜び、嬉しい不意打ちでありました。

今日は、そんなお話です。



■過去と未来を繋ぐ一つの歌



『ドリームクラブ』は、簡単に言やあ
バイトしてお金を稼ぎながらキャバクラに通って、
お酒に強くなりながらそこのオネーチャンと仲良くなりましょうよエエおい!
……というゲームです。
うん、間違ってない。

  なんかもうこの時点でイロモノっぽいしバカっぽいでしょ?

期間は一年間、ターンは週単位。
平日はバイトを選んでお金を稼ぎ、週末には「ドリームクラブ」に通って
ホストガールと呼ばれるヒロインたちとお酒を飲み、言葉を交わして仲良くなるというものです。

今回オイサンは、前作『ドリームクラブ』でどうやら一番人気だったらしい
ツンデレ金髪ツインテールの魅杏(みあん)さんと仲良くなろうと進めて参りました。
彼女を選んだ理由は、
「ツンデレ金髪ツインテールのくせに実家が肉屋で普段はコロッケを揚げている」
なんていう、まったくもう制作者の
「このギャップに、ウブな童貞オタクどもはイチコロだッゼッ!」
なんていう狙いにまんまと嵌ってしまったからです。

  だってホラ、オイサンピュアだから。

  マ冗談はさっぴいても、オイサンもともと
  「実家がお商売をやってて家の手伝いに駆り出されるコ萌え」属性ですから(ナニソレ)。
  部活帰りっぽい中学生がジャージでチャリンコ漕いで、
  そば屋とかに「ただいまー」なんつって帰って行くところを見るだけで
  ワリと心臓に締め付けられるような痛みが走るタチですよエエ。
  誰か病名下さい。

初回プレイの結果は……BADEND、だったんですけどね。
見た目の高感度は最高潮までいっていたのですが
なんかストーリー的なフラグが足らなかったらしく、告白するも
「オイサンは大事な人にはかわりなくて、感謝してるけど、そういうんじゃない」
とすげなくされてしまいました。
クスン。



■ADV+SLG ハイブリッドゲームであることの意義と難易度



……こういうのが、ADV+SLGの宜しくないところですよね。
別にさ、好感度はMAXまでいってる訳ですから、
BESTとは言わないまでもGOODENDくらい貰えてもいいと思うんですよ。
SLGとしての成功は、プレイヤーとして達成してるわけですものね。
なのに最後の最後の扉に、お話の上でのフラグで鍵をかけてしまうのでは、
せっかく体裁をADV+SLGにしている意味がすっごく薄まるとオイサンは思います。
SLG成分を生かして、好感度がたまっていればとりあえずGOOD、
その上で彼女らの特別なココロの物語に触れることが出来ればより高次の関係に、
というんでいいんじゃいのかなあと。
その分、好感度を稼ぐのはもうちょっと難しく調整をしてね。

  ……これは推測なのですが、その「ちょっとの調整」が作り手として難しいから
  そういうロックのかけ方一発で解決しようとしている向きがあるんじゃないのかなあ。
  そういうパラメータ調整の、完成までも最後の5%が一番難しいと
  堀井雄二氏もおっしゃってましたしね。

うん、そう。

ギャルゲーに多く見られるSLG+ADVの形態においては、
個々のゲームとしてのお作法、
つまり辿るべき手順と達成すべき具体的な目標がプレイ開始当初には見え辛いので、
一周目って難しいんですよね。
そして大概制限時間が「転校までの一ヶ月」とか「卒業までの三年」とか決まっていて、
その期間の中で
「自分は、この用意されたゲームシステムの中で、
 何と何をどういう風にこなしてパラメータを稼ぎ、
 お話の上ではどんなフラグを、どんな手順を踏んで拾い集めていかなければならないか」
ということを、全て手探りで見つけなければならないので、
こなすべき何かを理解したときにはもうパラメータを上げている時間が残り少ないとか、
既にお話の重要ポイントを通過していて途中拾うべきフラグを回収できていない
(しかも大事なことをスルーしているのに、お話はさも順調に推移しているように描かれる)とか、
その両方をバランスよくやっている時間はなくなっているとか、
そういうことがワリと起こります。

かつ、終わってみても何がまずかったのか・足らなかったのかが分からない、
なんてことも平気でありますからね。
バカみたいなカオしてギャルゲーさん、けっこおツラい、お厳しいワケです。

その辺、もうちょっと考えて欲しいなあ。
ADVとしてのあっけなさというかそっけなさ、
「一個フラグを踏み損なったら、
 それまでの苦労・その先の苦労全部が水の泡でBADEND直行」
という危うさを回避するためのSLG的要素の導入だと思うんですよね。
オイサン的な解釈としては。

恋愛は一本の筋張ったドラマばかりではない、
ただなんとなく寄り添い続けるだけでも成立するモンだよ、
ということを上手に物語るための手法として、好感度とか、
そういうパラメータが用意されているもんだと思うので。
その辺、もっと上手に生かして表現してもらいたいと思います。

……とまあ、今オイサンが何か吠えたところで
それは負け犬の遠吠え以外の何者でもないのでこのくらいにいたしましょうか。
べっ、別に悔しいわけじゃないんだからね!



■ラストダンスを舞いながら



デ、BADENDにては男の哀愁に満ち溢れたダメエンディングテーマが流れるのが
ギャルゲーのお約束となっておりまして、
それはこの『ドリームクラブ』も例外ではありませんでした。

今回流れるのは、メインPVのテーマとなっていた「Puer色100萬$☆」の、
男声合唱バージョン。





本家「Puer色100萬$☆」は
ホストガール役の女性声優さんたちが華やかに歌うお歌ですが、
このダメENDバージョンでは、プロではない、
恐らくは開発スタッフであろう素人くさいおっさん3、4人の野太く感情のこもらない声が、

 ♪大きく息を吸っても 出るのは溜め息ばかり

だの、

 ♪Ring Ring Ring Rin' Ring Ring Rin' Ring Ring
  幻のBellが悲しく響く


だのと、
キャバクラのおねーちゃんに一年間入れ込んだ挙句、
何も手に入らなかった・残らなかったその悲しさむなしさを、
本家と同じ明るく華やかなメロディにのせて歌っていました。



……コレ、いい歌だなあ。



あの、メロディがね。
ヘタにトーンダウンもさせないで華やかなまま、
元のままだというのがすごく効いていて却ってもの悲しくもあり、
何よりも、
このゲームをプレイする人間の多くがこのゲームの入り口として初めて触れるであろう
あの歌のメロディに立ち返らせる……
「この世界と出会った瞬間を、一抹の寂しさとともに思い出させる」
チカラを感じさせました。

そしてオイサンは、まんまとその罠に、またも嵌ってしまったのです。
それはもういかんともし難い、オイサンにとって甘美なものでした。



■物語が、過去になる。



さっきもお話しました様に、今回のオイサンのプレイでは
好感度のようなパラメータは見た目最高まで達していたものの、
いかんせんこのゲームのお作法がどこにあるのか掴めないまま進んでしまい、
これでいいのかな、うまくいってるのかなと疑い疑いだったので、
BADENDを迎えても「ああやっぱりか」という程度の感慨しかありませんでした。

ですけども、そのダメENDのテーマを聴き終えてみると、
一つの物語、一つの時間の塊をそのまま過去として置き去りにしてきてしまったもの悲しさが
ふつふつと湧きあがってきました。


  コレは、一体どうしたことだろう?


すごく簡単に言うと、
終わらせる前まで、あの公式PVはオイサンにとって未来を向いたものだったのです。
まだ見ぬヒロインたちを、
「こんな子おりまっせ!」
と紹介するものだった。
けれども一巡り終わらせてみると、あの映像は、完全に過去のものに変わっていました。
「このお店には、過去こんな子たちが働いていたんですよ」
「ああ、そういやこんな子たちいたなあ」
という……アルバムをめくる動画のように見えてきた。

そして一人分とはいえその物語にふれたことで、
ヒロイン一人ひとりの背後にそれぞれが抱えた物語が透けて見え、
……一つ一つは決して劇的でも鮮やかでもない、陳腐なお話に違いないのですが……
その失われた時間に秘められたありふれた営みと紡がれる感情の糸の膨大さ、
その全てを背後の時間に置き去ってきてしまった不甲斐なさを……
まるで彼女ら一人ひとりの葬送を見るような思いで……
実感してしまいました。

  大袈裟なようですが、一つの群像劇の絵巻を見るような。

そうなって初めて見えてきたものは、
あのゲーム、物語世界の本当の主役は果たして誰だったのか?
という新しい疑問とその答えでした。



■絶たれる輪廻



結局オイサンは、ヒロインひとりとBADENDを迎えることで、
ドリームクラブというお店との関係を、現在につなげることが出来なかったわけです。
もしも魅杏さんと上手くいっていれば、
魅杏さんは、まあお話上、お店を辞めたりするのかもしれませんけども、
「ドリームクラブというお店から始まった二人の関係」という形で、
ドリームクラブというお店はオイサンの現在に繋がることになるのですが、
それが果たせなかった今、お店の存在も、魅杏さんも、
オイサンにとってはただの思い出になってしまう。

  少なくとも、初回プレイを終えたばかりの今は、ですが。
  これがプレイを重ねると、あんなこともあったこんなこともあった、となっていくのが
  繰り返しプレイを前提としたギャルゲの面白いところです。

これはオイサン独自の感覚かもしれませんが……
ハッピーエンドを迎えたプレイからはすんなり次のプレイに移ることが出来ますが
(余韻を楽しむために間を空ける、ということもしますけども)、
BADENDからはなかなか次に入れない、ということがあります。
それは辛い記憶が邪魔をするから、ということもありますが
(「ギャルゲーで辛いてwww」と笑われるかもしれませんけども、
いやなかなかどうして。アレはアレでダメージを受けるモンですよ。
オイサンなんかは本名プレイで本気ですからね)、
それ以上に
「物語の時間の終端から先頭に戻るために必要な繋がりが絶たれてしまうから」
という感覚が、オイサンにはあります。

今回特に、
初めは未来の象徴としてあったあのPVの曲が形を変えてエンディングにも使われることで、
「未来に見えていたハズのことが、
 何も手元に残らないまま、いつの間にか過去に変わってしまった」
という、空しさもここに極まれりという感情を呼び起こしたのだと思います。

  恋愛SLG・ADVというのは繰り返しプレイされることが前提の物が多いですが、
  OP主題歌がEDで流れることも、ままあります。
  それが、終わりがまた始まりに繋がることの象徴であるとは意識していましたが、
  それは大概BESTエンドを迎えた場合のことが多かった。
  今回のように、BADENDで主題歌のアレンジバージョンが流れる、というのは
  オイサンの知る限りなかったように思います。

その、オイサンの不甲斐なさゆえに過去として流れ去ってしまった時間には、
……12人分のありふれた日常が編みこまれていた、ということが、
あのPVによってものすごく意識されて追い討ちをかけてきたのですね。

自分の手で、過去へと葬ってしまった12人のかけがえのない時間。
そこから何事も掬い上げることの出来なかった自分。



……。



……あの、上でもチョイとだけ書いたんですけど。
別にね、ヒロイン個々のお話がすごく良く出来てるとは思わないんですよ。
別にね。
特別なこと、革新的なこと、多分なんもない。
陳腐なもんです。
ですけども、その「どこにでも転がってそう具合」が、却ってリアルに
「そりゃよくある話かも知れないけど、
 あたしらには大問題なのよ、人生の一大事なのよ!」
ということを突きつけているようで……
妙にいとおしく。
「あ、どこにでもいるコたちのお話なのかな」、って思えてね。
……なんかね。
重かった。



それが、多分、一つ目。



■歴史を継ぐもの、見つめるものは。



こちらは、BADENDとは直接的には関係のない話なんですけど。
あのPVが「過去になる」ことで初めて感じたことです。

オイサンは『ドリームクラブZERO』の世界と時間を曲がりなりにも一度経験し、
それをヒトツの「過去」としたことで、
未来への「像」徴……まだ見ぬヒロインたちに思いをはせるための紹介PVであったあの曲、
「pure色100萬$☆」に、一つの思い出の時間の絵という側面を見出しました。

『ドリームクラブZERO』というゲームは
前作『ドリームクラブ』から5か月前のドリームクラブでの出来事を描いた作品です。
つまり、『ZERO』での出来事は『ドリームクラブ』の世界史的には過去の出来事です。
『ZERO』ではお店に勤務するヒロインは12人いますが
(正確には、開始当初は8人? だっけ? で、途中どんどん入店してきます)、
初代『ドリームクラブ』ではホストガールは9人しかいません。
『ドリームクラブZERO』で「新たに加わった」とされる三人のヒロイン、
ノノノ、あすか、遥華の三人は決して「新たに加わった」のではなくて
「思いだされた」像であり、
その5か月の間に、彼女らはドリームクラブという「場」からの別れを経験しているわけです。

  そこにどんな理由があったのか、
  そして別れに際して、お店や、残る9人のヒロインたちとの間にどんな物語があったのか、
  今どこで何をしているのか。
  多分それらのことは『ZERO』にて彼女らのシナリオをクリアすればわかることなのでしょうけど。

PVの上では、ノノノ、あすか、遥華の三人も、
今現在も「ドリームクラブ」で働く9人のヒロインたちと一緒に華々しく歌い踊っています。

  ……作品的には「新ヒロイン」なので、寧ろ他の9人よりも目立つ位置でやってますね。
  PVですから当然ですけど。

けれども、今現在のお店としてのドリームクラブに彼女らはおらず、
そのステージに立つことも無い。
それを思いながらPV1分20秒あたりの、12人が揃って手を振る一枚絵を見ると、
なんというか……
「皆がいた、お店が一番賑やかだった時間」
みたいに見えて。

ゲームとはいえそういう人の入れ替わりなんていうことも当たり前に起こる世界なんだと思うと、
群像劇・史劇的な部分が妙に意識されまして、
時間の流れの中で何かが抜け落ちていく「温度の足らなさ」を、
ものすごく寂しく感じました。
そういう「ドリームクラブ的世界史」の意味でも、
あのPVは過去の、思い出の絵なのです。



そうして思ったのが……
ヒロインさえ入れ替わる、プレイヤーさえ輪廻から外れるあの世界で、
絶対の存在ってなんなんだろう、ということで。



残ったのは、他ならず。
「ドリームクラブ」という、お店の建物。



過ぎ去った時間としてあのPVを眺めていると……
そんな人の入れ替わりも、お客の入れ替わりも、何もかもを見てきたに違いない
あの「ドリームクラブ」というお店の建屋が圧倒的な存在感を放ち始める。

建物にしみついた出来事の記憶……それは多分、
今回『ドリームクラブ』から『ZERO』へと過去へ遡ることによって描かれた
「今回こういう時間の経過があった。
 でもそれはドリームクラブというお店の歴史のほんの一幕であって、
 こういう流れを連綿と繰り返して、このお店は続いてきた」
ということが見せる幻燈なのでしょうけども、
まだ見ぬ歴史上の出来事が、背景のオブジェクトの一つ一つから迫りだしてくるようで、
オイサンはもう……なんか、ホント圧倒されそうになりました。

  ちょっとPV流しながら想像してみて下さい。
  その画像から、ヒロインを消した映像を。

人が去り、
照明が落ち、
モニターも消えた……さながら閉店処理後の店内。
たとえ今働く9人がお店を去ったとしても、建物は新しいホストガールを迎え、
いつまでも「ドリームクラブ」として機能し続けるんだろうなと……
『ドリームクラブ』の主役はそのタイトルの表す通り、
まさに「ドリームクラブ」そのものであるあの建屋なのかもしれないなあと感ぜられました。

  そして、妄想含みにひとくさり唸るのならば、
  お店の顔、象徴とも言えるあの黒服の受け付けさん。
  あの時間と空間の入り口と出口、始まりと終わりを押さえる彼女こそが
  『ドリームクラブ』なのであって、幻燈の映し手なのではないのかと思えます。
  9+3人のホストガールも……実はそんな子たちはいなくて、
  彼女が1人12役、すべてを演じているのではないか。
  あるいはあの建屋が小さな宇宙船であって、
  彼女は地球に不時着した、そのたった一人の乗組員なのではないか。

  ヒロインたちがお疲れさまでしたと退勤したあと、
  暗い店内を一人巡ってグラスを傾け、お店……『ドリームクラブ』と何かを語らう彼女。

あの建屋を、
ホストガール12人と受付さんとプレイヤー……14の人生を呑みこんだ一つの小宇宙の様に感じたとき、
少しだけ影の落ちた、淡いピンクの幻想が怒濤に押し寄せてきました。
神秘的。
実に神秘的でした。

  ついでに言うと、この「場が主役である感覚」を、
  オイサンは過去に一度だけ別の作品で感じたことがあります。
  それは『悠久幻想曲』。
  あの作品の舞台となったエンフィールドという町は、やはり同様に人の営みによって
  地続きの歴史を感じさせてくれました。
  作品のナンバーが重なっても世界は広がりはしないのですが、
  その同じ面積の中で深み・厚みが増していく。
  箱庭とは広がりを制限するものではなくて、裡に向けた広がりを加速させるものなのだと
  思い知った瞬間でした。
  超閑話休題。

そんな風に、12ものありふれた時間を包み込み、
より多くの歴史を刻んでいるであろうあの建屋、箱庭の世界が……
オイサンにはたまらなく魅力的で。
オイサンは、なんだか本気になってしまったような気がします。

すべては、あの曲が始まりと終わりに用いられていたことから。
一つの曲が描く像を未来としてとらえさせ、
ある瞬間にそれが実は過去のものだったと知らせる、
そのやり口の鮮やかさ、面白さ。

あの曲がエンディングで流れることを全く想定していなかった、オイサンの完敗です。
うーん、なんでだろう。
「エンディングはアップテンポが至高」
を持論とするオイサンです、そのケースも十分に想定できたはずなのに。
やられちゃったなあ。



■Closing



マそんなコトでしてね。

こういうモノが心に響いてしまうときというのは、他ならぬ、心に隙があるときで、
今がその、隙間谷間に自分が陥っている時である、という自覚もあります。

けれども、
「ああなーんだ、だからか」
と、穿った自分が現れてこの高まりを言下に切り捨ててしまわない辺りに、
自分がこのピンク色の雲のような存在に本気である、
身を任せてしまいたいと願っていることが垣間見えるから救えない。

確かに今オシゴトちょっとしんどくて、
ただでさえ弱っちいオイサンのココロは隙だらけです。
インフルエンザをやらかしてからこっち、
色々とペースが乱れているというのもあります。

そんな中、こっそりとオイサンの心に不時着した妙ちきりんな宇宙船は……。
……ウン。
なんかね、当初の下馬評を覆し、多分実力以上に、
オイサンにとって輝かしいものになってきました。

自分でも自覚のある通り、
それは心のピンホールが見せる幻燈に過ぎないんでしょうけども……
恋、
しかもヨイの恋なんてものはそんなモンなんでしょうし。
その感じを再現してみせただけでも、これは多分面白いものだ。
なので、せっかくですから今しばらくはその面白い世界に、
チョイチョイ寄らせてもらおうかなと、そんな気分でおりますよ。



絢辻さんにめっかんない程度にね。



R0030738
ちうわけで、魅杏さん。 次は仲良くなりましょーね。



オイサンでした。
更新、途切れがちでごめんなさいね。



 

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2011年2月14日 (月)

■「翼よ、パリが火の海だ」「えっ」「えっ」 -更新第640回-

ぼくは……ぼくは、航空管制官なんかじゃない!!
こちらオイサン@ワンワールドメンバー。
オーバー。


のっけから何をトチ狂ったかとお思いでしょうが、はっはっは、何を今更。

R0034978

本日は連休最終日。
オイサンはまたお友達に便乗しておかしなイベントに首を突っ込んで参りました。
今日は何をやらかしてきたかと申しますれば、飛行機の撮影会です。

もっと言うと、ジャンボジェットのボーイング?744Dさんが本日をもって退役なさるというので、
その最後の雄姿をですね、
飛行機好きのしらすさんとちびパパさんが写真に収めに羽田までいきなさるというので、
じゃあ僕も僕もと、オイサンもワケも分からずそのあとについて行ってみたワケです。

  ※パパさんから突っ込みを戴いたので訂正です。
   正しくは、
   「JALの」ボーイング747-400Dが3/1に退役するので、
    JAL塗装の同機の最後の雄姿を収めに行こう」
   というのが趣旨だったようです。
   堀ちえみさんごめんなさい。

  マ一度「飛行機に乗りもしないのに空港に行って一日過ごしてみたい」
  というおかしな夢があったこともあり、
  最近あまりお写真らしいお写真を撮っていなかったというのもありつつ、
  また「飛行機を愛でる」という行為の謎に迫る、という意味もこめて、
  同行させて戴いたワケです。


この三連休、前半二日はあいにくの天気……というか、日本は広く雪だったのですが、
本日は実に綺麗に晴れました。

AM10時20分頃、直通リムジンバスを降りてパパさんと合流し、
目的の744Dさんが降りて来なさるという羽田第一ターミナルの展望デッキへ。
するとまあ、綺麗に富士山が見えましてですね。
途端、普段は冷静なパパさんの歩く速度がなんか倍くらいに上がってびっくりしました。

  また今日は、もう一段上にあるはずという展望デッキが改築工事中で、
  そちらへ分散されるはずの見物客が集中して人が多かったです。
  ……多かったらしいです( ← 普段を知らないから分からない)。

そのあとお昼を戴いてしらす氏と合流。
13時過ぎに降りてくるという、B744Dさんを待ち構えたのでした。

あ、余談ですが、しらす氏は展望デッキに辿りつく前に、
いきなりエレベータトラブルに巻き込まれて足止めをくらうという
なかなかイカした才能を発揮しておられました。
いえい、幸先悪いぜ。



■空飛ぶタバコの熱帯魚



オイサンには当初、「飛行機を写真に収める」ことの、
意味と言うか、勘所というか、
その何を楽しむのか、というところがもう一つ分からずにおったのですが、
少なくとも本日オイサンが同行させてもらい、同じことをやってみてわかったのは、
それは特段難しいことでも珍しいことでもない、
「色々ある飛行機のフォルムや色遣い、その面白さカッコよさ美しさ、バリエーションの豊富さを愛でる」
ということに他ならないのだな、ということでした。

生粋の方々には「それは違う!」と怒られるかもしれませんが、
本日オイサンが、行き来する飛行機を眺め、それらをお写真に収めながら思ったところ、
その美しさ・格好の良さは二つのものに通ずるな、と感じました。
それは「タバコのパッケージ」と「熱帯魚」。

オイサンはタバコも吸いませんしお魚も飼いませんが、
タバコのパッケージの色合いやラインのシャープさ、
あの限られたスペースの中で主張するデザインのバリエーションの豊富さはカッコイイと思いますし、
熱帯魚の、基本となるパーツ構成を同じくしつつも
パーツ個々の形を大胆に異にすることでシルエットそのものを変えてくる、
画一性の中に感じる雑多さには大きなエネルギーを感じます。

その二つが、今日見てきた、たくさんの似て非なる飛行機の方々にはあったような気がします。

マ自分がその収集にハマるかといわれたら、それはさほどでもありませんが、
そこに魅力を感じるというのは存分に理解できるところでありましたよ。

それに大体、やっぱり飛行機さんは大きい。
大きいが故に、遠い。
ですので、オイサンがメイン遣いにしているコンデジさんでは、
その格好の良さ、躍動感を十二分に収めるにはやはり不十分なのですね。
そのために一眼レフやらを買うかと言われたらそうでもないですし。


今日ご一緒したご両名は立派な一眼レフのデジカメを携えてらしたので、
いわゆる飛行機のお写真を収めるとなったらオイサンには太刀打ち出来ませんので、
オイサンは小賢しく手を変え品を変えで、どうにか自分の土俵で写真を色々撮ってまいりました。

以下は、その本日の成果でございますよ。




▼その一。
R0029564

第一ターミナル展望台から、富士山をバックに。
パパさん曰く、「こんなに綺麗に富士山が見えることは少ない」とのこと。
いやあ、オイサンももう羽田へは何度も……ていうか、
北海道行く目的でしか使ったことないけど、それでも15回? は使ってることになりますが、
富士山が見えるなんて知りませんでした。
綺麗だなー。


▼その二。
R0039566a R0039678

止まってる飛行機さん三連発。
まオイサンの持ってるコンデジさんでは、この辺が限界ですよ。

R0039639

今日は、普段メイン遣いにしているGR DigitalⅢの他に、
以前使っていたGX200さんをお連れして、ズーム機能を使ってどうにかこうにか撮っておりました。
まあ頑張ったと思いますよ。
ワザと手前にフェンスを入れて、画面を作ってます。
こうでもしないとやっぱり何百mmとかいう望遠レンズさんのパワーの前にはひとたまりもありませんからね。
小技を利かせていかないとw



▼その三。
R0039647_2 

羽ばたくJALのヒコーキさん。
上でオイサン、ヒコーキのことを「熱帯魚のようだ」と書きましたけど、
釣りとおんなじで、ヒコーキのお写真を撮りに来る御方々にはやはり
「目的とする機体」があるようで。
オイサンみたいにコレと言った標的も無く、五目にぱかぱかと撮るのは、
恐らくは外道釣りと同じで美しい行為とは言い難いかもしれませんね。
名も無き、ただの飛行機さんのオシゴト中の画です。


▼その四。
R0039684

その昔……ファミコンのカセットには持ち主の名前が書かれたという……。
そんな話を彷彿とさせる一コマ(そうか?)。


▼その五。
R0039705 R0039744

第二ターミナル展望にて。
いやー……結構、寒かったんですけどね。
人の多いコト多いコト。
皆なにしに来てんの?
でもいい天気でした。


▼その六。
R0039708

別に失敗したんじゃありません。
いやマジで。


▼その七。
R0039729 R0039731

これは予期せぬサプライズ。
特に撮影予定になかったポケモンジェットが突如来日(違。
明らかにどっかカラダ悪くした感バリバリの顔色のポケモンジェット。
なんか気分超悪そう。
落っこちそうで、オイサンは乗りたくありません。

手前に映っているのは隣にいた謎のガイジンさん。
日本まで来て何やってんだ。
お前にも田舎があるだろう(説得してどうする)。


▼その八。
R0039717

第二ターミナル建物内。
連休最終日、皆さんどっか行ってらしたんですかね。
ちくしょー、いいなー。
オイサンも、いつものごとく北海道行けば良かったぜ。



マそんな感じでね。
撮影の合間におしゃべりをし、カフェでお茶を飲み。
寒いながらも、一風変わった楽しい休日だったわけですよ。
ウム、連休の良いシメになったですたい。

以上、昨日は家から殆ど出ずずーっとゲームをしてましたとさ。
『ドリクラ』やってたらどうしてもお酒を飲みながらプレイしたくなって、
ウメッシュ買って来て飲みながらやってたら
案の定寝オチしてしまったオイサンでした。


R0039793


サテ、そろそろ真面目に書き物をしないとな。



 

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2011年2月11日 (金)

■夢と、木漏れ日と女神と栄光。 -更新第639回-

なるほど、では水泳部所属の女の子のことを
「塩素系ヒロイン」
と呼ぶのではいかがだろうか。


オイサンです。


インフルエンザからどうにか復帰いたしました。
つって、先週の金曜には熱が下がって、日曜あたりからは普通に活動しておったのですが。
どうにかどうにか、ペースを取り戻していきたいと思います。
ご心配下さった皆さんどもでした。

昨日はオシゴト帰りにラノベ大好きのオタクな後輩とゴハン食べて帰って来たのですが、
彼曰く、『俺妹』原作最新刊では
京介兄やんが黒猫にコクられて付き合い出したとかなんとか……
……おいおいマジかよ。
超衝撃なんだけど。
麻奈美はそれどう見てんのよ、とか色々聞いたんですけどまだ先は出てないらしくて
もうドキドキです。
イヤ買わないけど。
全部そいつから聞く。 ← 最低。

マそんな感じで、今日のお話は……
マこれといった実のある話ではありませんが、お歌のことなど中心に。



■木漏れ日の歌声



今週……インフルエンザから復帰してこっち一週間ほど、
なかなかこう、人間、元の調子には戻らんワケですよ。
簡単にはね。
マほぼまるまる一週間、寝て暮らしてたわけでして、
終盤、熱が下がってからは多少活動らしい活動もいたしますが、
それまではホントもう、昼も夜も無く、寝ては醒め覚めては眠りの繰り返しで、
リズムがおかしくならない方が、ぶっちゃけどうかしています。

そして一旦そういう、リズムというか、無軌道な生き様に陥ってしまうと、
オシゴトに入っても集中出来たり出来なかったり、
イライラしたりボンヤリしたりと、なかなか思うように、心も体も頭も働いて下さらない。

そんなときに心の整流に役立つのがオイサンの場合音楽だったりするのですが、
中でも今週、オイサンの気分にマッチしてくれたのが、
随分前に買ったCD、
『ひだまりスケッチ』のキャラソンアルバムである「ひだまりんぐsongs」でした。

ひだまりんぐsongs~ひだまりスケッチ×☆☆☆ キャラクターソング集~ ひだまりんぐsongs
~ひだまりスケッチ×☆☆☆ キャラクターソング集~


アーティスト:
ゆの,校長先生,なずな,ヒロ,乃莉,吉野屋先生,宮子,沙英

販売元:ランティス
発売日:2010/12/22
Amazon.co.jpで詳細を確認する

なんつうか。
気分を落ち着かせるのと元気を出すの、
その二つをウマい具合にいっぺんにやってくれましたね。
マそんなんで、中からいくつか、良くも悪くも引っかかった何曲かをご紹介。

 ▼「はなまるスケッチ」

ゆのっちの曲です。当然あすみんが歌ってます。
ゆのっちらしい、ころころと可愛らしいお歌で、
とがりもせず、まさに落ち着くのと元気を出すの、両方をやってくれる曲なのですが。
……如何せん、ちょっとひっかかります。
何がって、ゆのっちというキャラクターと、この歌で歌われている内容のギャップに。

  ♪ 壮大な夢です いつかはそう 立派な芸術家!

と歌ってるんですが……オイサンの中では、ゆのっちって……
決して、「立派な芸術家」になりたいなんて考えてる子ではないんですよねえ。
……うん。
例えば、絵が上手くなりたいだとか、
誰かの心に残る絵が描きたい、絵で人を笑顔にしたいとか、
そういうことは考えていても、
「芸術家に!」
っていう野望のようなものは……持ってないように思うんですよ。
まあ、「絵が上手い人」の先にある職業として「芸術家」しか思い浮かばなかった、
というのであれば、それはそれでゆのっちらしいかな、とは思いますけどね。

  ……まあ高校生なんだから、
  もうチョイしっかりせえよとも思いますけどねw

マ大体、「芸術家」が職業なのかと言われたら、違うような気もしますね。

 ▼「white days」

なずな氏の歌です。
……あの、オイサンはこの歌でなずな氏のコトが随分好きになりました。
あと小見川千明さんのことも。
……というか、小見川さんの巧さが、なずな氏のコトを好きにさせた感じ。

ものっすげえ歌うまいな、このヒト。
技術的にはまだまだ大したコトしてない感じですけど、
フィジカルが強いというか。ノド勘が良い(なにそれ)、みたいな。
喉を狙ったところに動かすのが抜群にうまいと思います。
音感だけではなくて、空気の出し入れをする量の調節とか、音の絞り方とか。
腹筋とのどの筋肉のバランスもいいんでしょうね。
「みんなのうた」とか歌って欲しいです。

歌詞の世界は至極ベタで突出したところはないと思いますが、
なんでしょうね。
メロディと小見川さんの声の雰囲気が全ての様な気がします。

部屋で一人、壁に凭れかかって、風に揺れるカーテンを見つめながら物思う、
歌詞にはそんなこと一言も歌われていないのにそんな絵が自然に浮かんでくる、
情感にすごく富んだお歌になってると思います。
すごくすごくいい。

 ▼「太陽とGO!」

ヘイ毎度!
オイサンごひいきの宮ちゃんの歌ですぜ。
ミズハスの、宮ちゃんとしての歌い口が、オイサンは多分好きなんだと思います。
聞いていてすごく楽しいし元気が出る、やる気も出る。
ミズハスも歌上手いですしね。
ちょっと強いメに歯切れよく歌う、その男っぷりの良さがもう、心地いいです。

ただオイサンは、宮ちゃんというキャラクターには
キャラソンという伝達の媒体はすごく相性が悪いと思っています。
何故なら、歌として歌ってしまうと、彼女の天然というキャラクターが
何か意識して作り上げられたもののように、
聞き手としては受け取れてしまうからです。

この曲ではありませんけど、やはり宮ちゃんのキャラソン
「美味ロック」という歌の中で、

  ♪今日もいい天気 ハイテンション日和

という一節があるんですが、そうして歌われてしまうと
「宮ちゃんは『がんばってハイテンションを維持している』子なんだ」
という解釈も出来てしまって、イメージにブレがでてしまうと感じてます。

  たとえば「天気がいいから外へ出よう」というコトですら、
  宮ちゃんは「考えて行わない」と思うんですね。
  彼女の場合、
  「気が付いたら外に出ていた、見上げたら天気がすごく良かった、
   ああ、だから出てきちゃったのかな?」
  という子、或いは、
  天気が良いと感じることと、外に出ることは同時の子だと思うので。
  その点、ゆのっちは
  「天気が良いから、もったいないから外へ行こう」
  と、知らず知らず何かに「縛られて」外へ出てしまう、
  そんで結果的にお財布落としたりしてへこんだりする感じで。

  ヒロさんは宮ちゃんに近いタイプで、沙英さんは多分ゆのっちと近い。
  乃莉っぺとなずな氏の新一年生コンビはどっちもゆのっち系なんだけど、
  その目論見の成功率が多分、乃莉っぺが図抜けて高いんだと思います。

何かを考えることなく、人生と言うダンジョンさえ
空気の手触りだけを頼りに右手法で危なげなくクリアしていく彼女に、
その「意識した上でのキャラクター感」というのは、
疑いの種にこそなれ、プラスになる要素はあんまりないなあと思えてしまいます。

なのでオイサンは……
宮ちゃんが延々鼻歌をひねり続けるだけのトラックがあってもいいのになー、
とか、勝手なことを考えたりするわけです。
宮ちゃんの鼻歌CD。



■女神は畑でネギを振る



本日の夕方頃に、久方ぶりの筋トレに勤しみながら、
Youtubeの動画を流していたんですよ。
その中に『ミルキィホームズ』のOPが混じっていたんです。


▼『探偵オペラ・ミルキィホームズ』OP 正解は一つ!じゃない!!



このお歌、作詞はオイサンの敬愛してやまない畑亜貴さんなのですが、
彼女の作詞にしてはちょっとおとなしいんですね。
こういう言い方をすると語弊がありそうですが、強いて言うなら
意味がワカル。

オイサンの一番に感じる畑亜貴さんの歌詞の魅力なんてものは、
畑さんご本人と作詞のモチーフとなるものが二人きりの会話を始めてしまい、
周りで聴いてる人間にはもう一体この人たちが一体何の話しをしてるのか
分からなくなり始める辺りから発揮され始めるくらいに思ってます。

  畑さんの歌詞・言葉遣いのすごいところは、
  それでもそこに歌いこむことを全く理解できなくしてしまうのでなく、
  言葉のホンのはじっこに僅かずつ滲むその言葉本来がもつイメージのようなもので、
  その分からなさを、ある程度感じられるレベルにまで結びつけてしまうところです。

  聴き手は彼女の言葉の綱を手繰っていくと、ところどころ、
  一見すると途切れてしまっているような箇所に行き当たるのですが、
  そんな箇所も良く見れば……というか、目に見は見えないけれど、
  蜘蛛の糸のようなもので繋がれていることをなんとはなしに感じ取ることが出来る、
  そういう言葉の力を熟知した、言葉の使い方を……
  知ってか知らずか、畑さんはおやりになっていると思います。

なので、意味とか、修辞とか、そういうものが吹っ飛んだあとが、
彼女の言葉遣いの本領だと思っています。

デ、上の『ミルキィホームズ』のOPは、まあそこまでのパワーを発射するに至ってないな、
と思ってなんだか物足らず、
Twitterに向かって「畑亜貴分が足りない!」と嘯いたところ。

「こういうのはどうか」

と……どうやら今日は雪のせいで若干ヒマだったんじゃないかと思しき
(オイサンの失礼な憶測)、毎度おなじみちびすけ父さんさんから幾つか、
オススメの初音ミク楽曲をご紹介戴きました。

その中の一曲。

▼『Dear cocoa girls』


これもやはり、パワー全開! 聴いてる人間、超おいてきぼり!
……とまではいかないように思いますが、それでも素敵なひと品。
映像がまたいいし、メロディーもすごくいいです。

  ……と言っても、アレですよ。
  オイサンが「イイ」というものなんて、マ概ね昭和のベッタベタなやつですよ、
  言っときますけどねw。
  あのねー、メロディーも……どっかで、どっかでコレ聞いたことあるんだよなあ。
  何なのか思い出せなくて、今すっごい苦しいんですけど。
  絶対、すっごい似た曲を聴いたことがある。
  マいいや、その話しはまたの機会だ

結構修辞に遊んでいて、軸となるお話は
「日焼けした肌=アイスココア色」
というところで、太陽の光や夏の空気を飲み物に見立てて、
それを飲み干すことで体がココア色に染まる、というイメージなのでしょう。
とても可愛らしく、恋する乙女ちゃん好きのオイサンなんかにはもうかなりキュンキュンくる歌詞の世界です。

そんな中でもやはりオイサンに一番響く部分と言うのは

  ♪ 制服・半袖 背中は ミルク味のままですから

という一節。
マ焼けてない背中は白いままですよ、という絵ですが、
いいのはそこじゃなく、「ですから」という部分。
ここがもう……タマランわけです。

夏、海、水着。
そんな中で彼氏と二人きり、ちょっとウカれて、はしゃいだ気分が、
いきなり敬語になってみたことでもう一瞬で存分に表現される……というね。
鮮やか過ぎてひっくり返りそうになりましたよオイサンは。

……あのー、これも多分ね、
頭っからの計算でこうなってはいないと思うんです。
ざーっと歌詞を作っていって、ある程度、字数があわないとか、
そういう事情も絡んだ挙句にぽーんと飛び込んでくるモンなんだと思うのですが

  「あ、なんだこれでいいじゃん!」
  的なね。
  ちがったらすっごいすみませんなんですけど。

最後にその雰囲気を作り出してしまう、それはやっぱりセンスのなせるワザだと思うんですよね。
そしてそれが、聴いていてマッチする人間もそうでない人間もきっといて、
オイサンにはアホほどマッチしてしまう。
そんだけのことだと思いますがね。
でもまあ、良いワケです。

あと好きな部分は

  ♪夏を少し 飲んで飲んでみたい

という意味のない繰り返しだとか、

  ♪遠くを横切る鳥にも よりそう白い相棒が
   並びながら自由に見えて


の、「相棒」という少し野太い感じの言葉遣いや、
その「白い相棒」が一体何なのかハッキリとは言ってしまわないところ、
「並びながら自由に見えて」という、
やっぱり具体的にはよくわからない、ちょっとらんぼうなまとめかたとか。

……うーん。
ホントにねえ。
羨ましくなってしまうくらい、このひとは言葉を奔放に使うし、
理解されることも、誤解されることも厭わない、
言葉を愛し言葉に愛されてる人だよなあと、
毎度毎度、つくづく感心させられてしまうオイサンなのでありますよ。

やっぱり前半も、もっともっとトバして欲しいという欲求はありますが、
それでも十分過ぎるくらいの殿堂入りの一曲です。
教えて下さったパパさんに感謝感謝。



……。



……しかしまあ、どうだろうね。
オイサンは別に、こういうお衣装の動画に劣情めいたもの感じたりは
ほどもしないのですが、
傍から見りゃあ、幼児体型のお嬢さんがスクール水着で踊り狂っておられるわけで、
それを食い入るように見つめながらウンウンと肯いているその姿は、
マちょっとした通報対象ではあるのでしょうね。

いやホント、イヤラシイ気持ちになんて、全然なりはしないんですよ?
ええ、ホントにもう。

全然。



……。



ねえ?( ← 訊くな)



■おピュア者たちの挽歌



そんな、イヤラシイ気持ちなんて一切持ち合わせないオイサンですが、
最近はすっかりおピュア者の社交場『ドリームクラブZERO』に入り浸る毎日です。
ええ、そりゃもう足しげく。

DREAM C CLUB(ドリームクラブ) ZERO DREAM C CLUB(ドリームクラブ) ZERO

販売元:D3PUBLISHER
発売日:2011/01/27
Amazon.co.jpで詳細を確認する


始める前は小麦色のポニテ美女・あすかさん一択かなあと思ってたんですが、
ツンデレ金髪ツインテールでお馴染みの魅杏さんが、
実は実家が肉屋で家ではコロッケ揚げてると聞いたらもう辛抱たまりませんで、
彼女に会うためにバイトに励む毎日ですよ。

  ホントどーしょーもねえな男って。

いやー……しかし、まさか自分がキャバクラのおねーちゃんにアフター誘われて
小躍りする日が来るとは思いもしませんでした。
二次元とはいえ。
マそんなことで悪い癖が出始めてまして、
リアルのキャバクラと言う場所にも、チラッとばかし興味の湧いてきたオイサンですよ。

  マ北海道だってね。
  『北へ。~DiamondDust』の影響で行くようになったワケですし。
  行かないとも限りませんですよ、このオッサンは。

マそれはおいといて、
今の興味は魅杏さんなのですが、最近ミョーに心惹かれておるのがこのナオさんです。

▼Glory days


この動画は『ドリームクラブZERO』ではなく前作『ドリームクラブ』のモノで、
公開された当時は全然なんとも思わなかった動画なんですけどね。
なんだろな。
今見ると、妙にイイ。


……。


しかし、この『ドリームクラブ』。
Webラジオの方も最近では結構楽しんで聞いておりますが、
どうもこう……「ピュア」という言葉を、違う意味に使い過ぎている気がします。
オイサンはもっと、このバカげた情熱を「本当にピュアだ!」と言い張っても
良い様に思うんですがね。

彼女らに食べさせるために6000円出してバナナを購入しようが、
謎の昆虫を除去しようが、
それを本当にピュアなのだと、……どうご説明して良いやらわかりませんけども、
昔のギャルゲーにおいて主人公があり得ないくらいニブチンだったのと同じレベルと意味で、
『ドリームクラブ』において行われる数々の行為もピュアであるが故だと、
それこそが二次元に許された、
常世との境界をまたぐ際に行われるあらゆる価値の再定義の効能だと思いますので。

なにもわざわざ、そこにまで現し世の野暮な価値観を持ちこんで
おピュアだの何だのと、
おっさんの開き直りみたいなことをワザワザやらいでも良いんじゃないかと思うのでした。

別に、それをもって自分を正当化しようというワケでもなく。
……なんだろうなあ。
その世界のゼログランウンド、リアリティをどこに設定するか、というだけの話で、
わざわざそれを現実世界に合わせる必然がどこにあるかな、
という話なんですけどね、多分。

あれだけ強い力を持った世界を構築することに成功しているわけだから、
ナマミの世界に引っ張られてしまうのは勿体ない気がします。
うん。
マ何を言ってるか分からないとは思いますが。
またウマい説明を思いついたら、同じ話をするかもしれません。

とか、まあ……
世のオッサンどもは、リアルにキャバクラに入り浸った翌日、
そのことがリアルに奥さんやら恋人やらにバレて詰め寄られ、
やっぱり意味のわからない説明か言い訳を、似たような気持ちでするんでしょうかね。


お? やあ、絢辻さん。
どうしたんだいコワイ顔をして。
え? 言いたいことはそれだけかって?
HAHAHA、ナニヲイッテイルンダイ、ボカァヤマシイコトナンテナニモ……

『やましいコトがないなら、この焼きゴテを押しつけても跡が残らないハズだ』?
ちょ、待、それなんて魔女裁b……



以上、オイサンが魔女裁判の現場からお伝えしました。
多分僕はもう駄目です、皆さんサヨウナラ。



※と、思ったら思い出しました。
 『トゥルー・ラブストーリー』のイメージソングで、
 弥生ちゃんのHalfMoonという曲でした。
 動画は見当たらなかったので各位でご確認あそばし。



  

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2011年2月 2日 (水)

■Tales of Influenza~ウイルスと響き合うRPG -更新第638回-

ジョギングを始めてからこっち、靴屋さんで靴を見るのが楽しくなった。
彼女でも出来れば、花屋で花を眺めるのが楽しくなったりするんだろうか。


フッ……彼女だと?
どうかしてやがるぜ、オイサンとしたことが。


どうも、地球のみなさんこんにちは読むのをやめないで下さい。
絶賛インフルエンザ満喫中で普通にどうかしているオイサンです。



■テイルズ オブ インフルエンザ~ウイルスとなぐりあうRPG



いやあ。
舐めてましたわ、インフルエンザさん。


  さすが、おやりになる。


そんじょそこらの風邪さんとはワケが違いました。
あんなにうなされたのは、ここ十年では記憶にないですものね。

自覚症状が現れたのは月曜の朝でした。
なんかちょっとカラダ重いから、今日はシゴトバまで歩く距離を減らそうと、
いつもの4kmから1km程度にまで減らしたのですが。
午前中のうちにあれよあれよと熱っぽくなり頭痛が始まり、
午後には全身、関節と筋肉が痛み始めて一切合財使い物にならなくなりました。

まオイサンのオシゴトが引ける時分にはお医者なんてものはみんな閉店なさってますから、
その日は「これは……インフルさんかもなー」などと多少の覚悟はしつつも
風邪対策っぽいゴハンと栄養剤を喰らって眠りについたわけです。

 ▼オイサン・ワンポイントアドバイス(言うとる場合か)▼
  ちなみにオイサンが風邪っぽいと感じたときに食べるゴハンの鉄板は
  豚のしょうが焼きです。
  あと、何かネギの入った料理とにんにくの入った料理。

  豚肉はビタミンBいくつかだかが風邪には良いらしく、
  しょうが・ネギも風邪には定番らしいので(体があったまるんでしたっけか)。
  この日食べたのは、しょうが焼きと、にんにくの芽の入った豚汁でした。
  栄養ドリンクは、大体ゼナの800円くらいのちょっとだけお高いヤツの力を借ります。
  あとはビタミンCの入った飲み物ですね。
  ダカラのVitaminWaterとかそういうやつを。

  まあ風邪を引いた人の言うことですから、話半分に聞くがよろしかろう(どないや)。
  あと、インフルさんは風邪ではありませんので
  風邪対策は多分大した意味はありません。

それでまあ……普段よか何時間も早く床に就いたわけですが……
いやあ、うなされましたねー。
うおんうおん言うとった。
オイサンは結構、寝ている間の自分の声を聞く方なのです。
寝言とか。

  誰かと電話をしている夢を見て、
  思いっきりオシゴトのテンションでハッキリとした電話会話を寝言でしながら徐々に目を覚まし、
  はっとなって誰にも聞かれてないのにやけに恥ずかしかったとか、
  ワリとしょっちゅうあります。

夕べは自分のうなされ声を聞いて、
嗚呼、俺うなされてんなー、
インフルさんか知らんがこのウイルスさんはやりおるなー

などと変に冷静に感心しながら、寝ては覚めてを繰り返しました。



■慟哭の夜に



帰ってすぐに仮眠をとり、9時過ぎに起きて、
またすぐ寝て、次起きたらまだ1時前で愕然としてまた寝て、
次に起きると3時半でまだ3時かよ! 朝は本当にくるのかよ! と絶望し……。

3時間ぐらい起きにうなされては起き、
起きる度に膀胱がパンパンになっていてトイレに行き、また水分を摂って寝る、
ということの繰り返しでした。
それがまた……体がねえ。
全身、関節と筋肉の痛みでギッシギシで、動くのが億劫なワケです。
これが恐らく、頭痛と熱だけならここまは辛くはないと思う。

  うーん。
  辛かった。

デ夜が明けてお医者に行ってみれば、悪い予感は的中のインフルさんだったというわけです。
A型。

  なんでもA型とB型があるらしく。
  どっちがどうとか聞きませんでしたが、アバンストラッシュで言えば

   ・タイプA(アロー) = 飛ばすタイプ。連射可能だが威力は小。
   ・タイプB(ブレイク) = 体ごと飛んでいくタイプ。連射不可だが威力は大。


  なので、まあ軽い方なのだと思います(おい本当にその理解でいいのかオイ)。

昨日の火曜日は本当にもう、昼も夜も無く眠り続けて、
けれどもその眠りもやはり3時間区切りでおトイレインターバルが律義にはさまるものですから
健康な時に爆睡したような「いやー、寝たー!」という爽快感なんか一切なく、
「うおお……また起きたのか……ぬおお……また寝るのか……」
という痛みから痛みへの繰り返し。

晩頃には多少マシにはなりましたがどうにか歩けるといった程度。
今朝になって熱も多少、悪い風邪程度には落ち着きましたが、
まだまだ気楽に歩きまわれたものじゃないです。

  そもそもインフルエンザですからね。
  あんまり人前をうろついちゃイカンわけです。
  最低限、ご飯とか、買い物とかくらいですけどね。

それでも、昨日は駅前まで出るだけでもひと苦労で、往復したらぐったりだったものですが、
今日はそこまで消耗せずとも行き来することは出来ましたから、
まあ回復はしているご様子。

しかしこの御仁、うなされながらも色々と下らないことは思いつくもので、
真夜中、

「うなされる……。
 『うな・される』ということは、受け身なわけだよなあ……。
 ということは『うなす』という動詞があって、
 どこかにオイサンを『うなしている(?)』ヤツがいるということか。
 誰だ! 出てこい! そこにいるのは分かっているンだぞ!」 ← わかってない

と一人芝居で辛さを乗り切ろうとしてみたり、
体内で行われているであろう、オイサンの免疫物質的な何かとウイルスの戦いに思いを馳せ、


  そしてあれだけ食ったにも拘らず既にお腹が空いている辺り、
  体内ではなかなか激しい戦いが繰り広げられているといえよう。
  頑張れ俺。なんか物資は送る。
                             posted at 00:51:22

  ……なんてコトを考えていると、小説版ロードス島のラストを思い出す。
  小ニースの中で拮抗する光と闇の二柱の神様。
                             posted at 00:54:46


とか余計な呟きを残してみたり。
Twitterしとらんでさっさと寝なおせよ。

  Twitterのlogを遡って戴ければ、この晩の様子はワリと生々しく残っております。
  お手間でなければどうぞ。
  別に面白いモンじゃないですけど。

しかし本当に不思議なんですが、
うなされながら眠っている間というのは確かに苦しいし、
うめくに値するくらいの不安感で一杯なんですけど、
いざ目が覚めて、水飲んだりトイレ行ったりしてちょっと落ち着いてみると……
カラダの状態なんてそんなに良くなったりしてるワケないのに、案外

  「……そんな、ウンウン声上げるほどのもんかあ?」

と、思ってしまうんですよね。
イヤ、辛いししんどいんですけどよ。
それにしたって、あんなにこの世の終わりみたいな声を上げるほどのコトはないんじゃないかと。
これは、目覚めている間のカラダの働きが、何か恐怖や痛みを抑制しているのか、
眠っている間のノーミソさんが大袈裟なのか。

どっちなんでしょうね。
人の体、フシギフシギです。


……。


なんてまあ、冷静な風で綴っておりまして、
実際辛い・苦しいながらも冷静でいる場面の方が多かったわけです。

初日の晩の発熱なんてものはかなり限界に近い所まで鰻昇ってまして、
ヘタすりゃ命にかかわるんじゃないの? と思いかねないほどだったのですが、
それでもなんとなく、その苦しさから感じ取るに、


確かに苦しいけど、今のオイサンは


これしきの辛さで死ぬ気はせんな。



という、なんだか傲慢な自信があったので冷静でおられました。
なんでしょうねコレ。
そしてこれを乗り越えることでまた新しい経験として幅を獲得していくのでしょうけど……
知的なことならともかく、肉体的な面では
オイサンもえーかげん下り坂に差しかかる御年でございますので、
過信は禁物でございますな。
アブナイアブナイ。
つるかめつるかめ。



■あなたのお家はどこですか。



ウイルスさんもオイサンの体の中でだけそんなに増えようとして、
全体どうするおつもりなんでしょうね。
そもそもアンタら、そんなに増えて何をおっ始める気なんだ。
とりつく相手がいないと増えることも出来ないのにさ。

  増えるだけ増えたその先に、何かいいことありますか?

……つって、このヒトらはそもそも「生物」ではないから、
そんな生き物っぽい目的なんて、どうだっていいのかしら。
でも、じゃあ一体、なんでそんなに必死なのよ。

……何考えてんだろうなあ。
わかんねえなあ。



……。



オイサンの体ン中にカケラでも残ってるうちに、……聞いといてやるよ。
なんか、言い残すことはあるか?

悪いようにはしないから。
数日とはいえ、同じ釜のメシくった仲じゃねえのよ。



ねえ。



少しは、仲良くなりたいじゃないの。



……うーん。



懐柔策は通じないようです。
滅ぼしあうしかないのか。



かなしいねえ。



オイサンでした。



 

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