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2011年1月21日 (金)

■淵夜の遠心力 -更新第633.001回-

時刻は、一時半を少し過ぎたころ。

風呂を上がって、少し厚ぼったくのぼせた頭に何か水分が欲しく、
マンションを出てすぐの自販機まで、ダカラを買いに出た。
薄い雲を、月の強い光が、さもそこに雲などない程に透かしていた。
鼠色を飛び越えて、怪しいビルの壁を金色に染める。

時刻は、一時半を少し過ぎたころ。

規則正しい暮らしも良い。
時にはミッドナイトの住人になりたい。
真夜中には憧れがある。
大人になっても。

真夜中なんてない。
真夜中にも神秘なんてない。
真夜中の真ん中に眠っていたのはただ忙しさの涯てばかりで、
それは現実の隅っこでしかなかった。

自由の果に辿りつく時間が、そこにはあると思っていて、
それは今も変わらない。
ただ自分の辿りついた行き先がそうでなかっただけだ。
そんな風に思う。

彼なら辿りつけるのではないだろうか。
不思議な希望があった。
謎めいた、少年Pはそんな軽やかな影をひきつれて。
100yenSHOPで売っている、おかしな色の笛を吹き、百人ぼっちの大名行列。


屋根から屋根へ、時刻は、一時半を少し過ぎたころ。


その先には二時が待っていて、
いよいよ三時がやってくる。
けれどあっという間に四時を跨げば、いつの間にか真夜中は早朝に飲み込まれてしまい、
午前中は終わりを告げる。


目覚めれば、束の間のシエスタ。
だからそーじゃなくって。


本当はもっと、ただ、ただ、ただ。
真夜中と言うありえない時間に、とどまっていたかっただけなんだろう。
無限の時間のシンボルに。
何かに向き合う、その時間に。

真夜中がいざなう渦の中心に飲み込まれても、
いつの間にか遠心力に変わったチカラに放り出されて、
時刻は、一時半を少し過ぎたころ。
あな、寝むたや。


オイサンでした。


コッポラコッポラ。



 

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