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2010年11月22日 (月)

■私信 -更新第599回-

ども、オイサンです。

戴いた、絢辻さんのテーマのピアノ演奏、聴かせて戴きました。
先ずはシンプルな感想の言葉として……
月並みですが、すごかったです。

とはいっても、
オイサンには編曲や演奏の良し悪しを正当に判別できるような耳や知識はないのでアレですが、
それでも、オイサン的にたくさんの刺激・衝撃、新しく気付いたことがたくさんあり、
そのことに非常に感激しています。

実のところ、オイサンは絢辻さんのテーマって、もちろん好きではあるのですが、
前回戴いたメインテーマほどの強い思い入れや格別の好きさはなく、
次は絢辻さんのテーマを弾かれると聞いたときにも
「ああ、次はあれなんだ、ふーん」
くらいにしか思っていなかったのです。
失礼な話。

……ですけども、これは。
これはすごい。すごかった。

  音楽ってすごい、
  音楽を作る・編曲するってすごい。
  音楽を演奏するって、すごい。

そんな驚きと発見の実感に満ちた2分49秒でした。
聞けば、この曲の解釈と編曲にひと月あまりのお時間を費やされたとのこと。

ですのでオイサンもそれにお応えすべく、僭越、浅薄ながら、
出来る限りの耳と言葉で、聴きとったところを解釈と感想としてお届けしたいと思います。
性分で長くはなってしまいますが、呆れずに受け取って戴ければ幸いです。



        ▼



まず全体通して感じたのが、
「ああ、これは『アマガミ』ゲーム本編の、絢辻さんの物語そのものを表現しているんだな」
ということでした。
もしかするともっと大きなターム、彼女の17年という時間なのかも知れない? とも思いましたが、
彼女の物語を著したものに違いないと思いました。

1フレーズ目……っていうんでしょうか。
メロディーが2周するうちの1周目は、聴きながら
「あ、随分と絢辻さんの白い面を押し出してくるんだな」
と思っていました。
艶やかな出だし。華麗で、たおやかな日々……ただ少しだけ、
高くて細い音の流れる向こう側で低音が、押し包むように緊張・主張しているのが、
彼女の内面を象徴しているように響きます。

サビに入ると少し急ぎ足に、そしてより華やかに、繊細に……なるのは、
生き急ぐ彼女の、遠くを見つめる目線のように。
高く、細さを増していく音はその脆さ・危うさと引き換えの、研ぎ澄まされた美しさを感じさせます。
ガラスの階段を飛ぶように。まさに「デア」った頃の絢辻さんそのもの。
けれどサビの終わりで少し落ち着きを取り戻すのは……多分この頃、橘さんに出会うのでしょうか。
この先どうなってしまうんだろう? ……ハラハラしながら聴いてしまいました。

それが1周目と2周目のメロディを繋ぐ間奏的なところでズン、と重みを増しますね。
「あ、ここで手帳を拾われたんだな」と。
そのときに、この曲が絢辻さんの物語を再現しようとするものではないのだろうか?
ということに思い至りました。

続いて始まる2周目では一転……もう、恋する乙女ちゃんの顔になってますね、絢辻さんw
カワエエw アコガレに入ったばっかり、揺れ動く、橘さんが気になって仕方がない、
そんな彼女が、中盤以降は脳裏にくっきりと甦ります。
時に弱弱しく、ときに弾むいたずらっ子のようにはしゃいで。
笑い声が聞こえるよう。

ですがそれも喜びばかりではなく、その端々には悲しみと苦しみの影が滲んでいて、
特に2フレーズ目出だしの辺りでは、すごく戸惑いが見られます。
駆けだそうとして踏みとどまる、その葛藤まで伝わってくるようです。
「あの人とあたしは違う」、そんな感じ。
図書室でのイベントをほうふつとさせます。
けれどそれが少しずつ緩み、かわいらしく温んでいく様子をこの2フレーズ目に聴きとりました。

デ、2フレーズ目サビ。
吹っ切れたような勢いの良い入りから始まりながら、
終わりのところでは息の切れたような苦しみを一瞬見せ、
途切れそうになりながらもを走り切るメロディ。
その果てにオイサンの脳裏に浮かぶのは、橘さんをひっぱたいた後の、屋上の夕焼けの色でした。
本当にもう、泣ける。
そして最後には白と黒の境界を失って、
とても繊細な一本の細い線に変わっているように思います。

その後にまた、ズズン、と黒い所が見え隠れするのもまた……彼女のいたずらなところ、
ご愛嬌ですね。
で最後はメデタシメデタシと。



        ▼



以上が、オイサンがこの3分弱の、
決して長いとは言えない踊るゆび先と弦の響の中から読みとったものです。
ものすごい高密度。
本当はもっと細かく、ここからここがこう、とお伝えできれば良いのですが、
如何せんオイサンにはその区切りを指定する知識がない。
申し訳ありません。

ほんの短いフレーズ……って言って良いのか、小節単位なのかもう、
楽譜もろくに読めないオイサンにはどういう単位でこのお話が構成されているのかわかりませんが、
ほんの数秒単位で区切りをつけ雰囲気を変え、
一つの物語の場面を高密度で構成している、
ああ、音楽ってこんなことが出来るんだ、
楽譜ってそんなにたくさんの情報が詰め込まれてたんだと、
今になって初めて実感として知ることが出来ました。
すごいです。本当にすごい。

そして何よりもすごいと感じたのが……
あの、オイサンはですね。
オツムの方が割かし残念な仕上がりになっておりますので、
なかなかこう、ヒトの言ってるコトを一回で聴きとり、理解することの出来ない感じなのです。

人の話にせよ、映画でも漫画でもアニメでもゲームでも、音楽でも、
繰り返し繰り返し取り込んで、ようやくその真意に……否、
概意に辿りつくことすら時間がかかるタイプだと自覚しているのですが……。
今回のこの楽曲・演奏に関しては、これまで上で書いてきたこと全てが、
その3分弱の時間で流れるように体の中に入ってきました。

  ……とはいえ、上のことはオイサンの勝手な解釈・妄想ですので、
  編まれ、お弾きになったときの意図と合致しているかは分かりませんから
  「分かった」も何もあったものではないのですが。

ただ、これだけの景色が、この音楽をトリガーとして絵巻物のように流れていったのは紛れもない事実で。
作曲の岩垂先生だって、
それぞれのテーマにきっと何かしらの意図や思いを織り込まれている筈なのですが、
オイサンはこれまで、その思いにまったく手が届かずにいたのです。
それがどうしてなのかは……もしかすると、同じリズム、同じ調子でしか再生されない
コンピュータ音楽の限界なのかもしれません。

それに新たに編曲を加え、人の手、指、感情でもって細やかな表現が加えられることで、
音楽というものから……合ってる・間違ってるは別にして、
様々のものを詰め込み、読み出すことが出来る可能性について
オイサンに気付かせて下さったことは、やはりすごい技術・力なのだと思います。

まあ「全っ然違えよ!」というようなとんちんかんな内容であっても、
音楽ベタのオタクの妄言と思ってご容赦願いたいと思います。
すみませんねどうも。



Twitter上の呟きやらでご存じか分かりませんが、
オイサンはほんの数日前までドエライお忙しいメに遭っておりまして、
この土日からようやく人並みに休めるようになったのですが、
その始まりにこんな素晴らしいOPテーマを奏でて下さり、本当に感謝の言葉もありません。
大袈裟なようですが、本当に心地良く、この休みを始めることが出来ました。

色々停滞している絢辻さん関係の書き物にも幾らか決着をつけねば!
……と気負って入った休みでもあったので、
なんというか、忙殺の中に忘れそうになっていた絢辻さんの面影を、
鮮明に「思い出す」ことが出来ました。

  マ他にも、まとめて見た『アマガミSS』梨穂子編が
  やたらよく出来ていたという要因もあるのですが(それは言わんでもエエやろ)。

そこには多分、自分の思い描く絢辻さんの面影に、
勝手にこの演奏をあてはめたという側面もあるにちがいなく、
勝手な解釈に、気分を害されたら申し訳ありません。
ですが、勉強、精進を続けたいと思いますので、
また新しい演奏をされる折にはご一報戴けると嬉しく思います。

それでは、この先益々寒さも増してくると思いますが、
お体に気をつけて、日々の暮らしにも創作活動にもお励み下さい。
ありがとうございました。

失礼します。



……。



……さてどうも、オイサンです。
ここまでの文章が何のことか分からない人はごめんなさい。

  マ一名を除いて全員わかんないと思いますけど。
  一人を除いてみーんな同じ答えせーのードン(古い)!

今日のお話は……題名にもある通り、オイサンからのある御方への私信です。
その方はピアノをお弾きになる方で、
オイサンは昨日、そのお方のお弾きになった、ある楽曲の音声データを戴きました。
その感想、ということになります。

ですのでなんのことやらサッパリな内容だと思いますが……
マ諦めたってちょ(酷
何の楽曲だったのか、どんな内容だったのかは……
マ文面の中で出ては来てますので、なんとなく想像しながら読んでみて下さい。
ゴメンなさいね。
でもここ、キホンそういうページですんでw


マそんな感じでヒトツ。

梨穂子編の感想は、4回分まとめ、近々掲載予定です。
オイサンでした。


 

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コメント

■Τ(AUpolonaise)さん・ちひろさん
コメントをどうもありがとうございます。
変則で、失礼にあたるかもしれませんが、今回はお二方に向けてお返事を書きたいと思います。
 
オイサンがこの曲……というか、編曲と演奏から感じ取ったことは、
まずは編者・奏者たるΤ(AUpolonaise)さんのお考えとは、
ある部分で重なり、ある部分では逸脱したものであったようですね。
 
そもそもオイサンは思い込みの激しい子(=オッサン)だもんですから、
その辺はある程度覚悟の上なのですが。
 
文学者・評論家の蓮實重彦という方の言葉の中に、
「映画監督は何も考えない。ただ本能のままに、無意識に撮る。それを明らかにするのが批評家の仕事だ」
というものがあるということを、つい先日とある本で知りました。
監督の語りえない部分を言葉にするのが仕事なのだそうです。
知らなかったw
しかしまあ、言い得て妙なのかもしれません。
 
オイサンの妄言がそんな高尚な域に達しているとは到底思いませんが、
その真似事のようなことでも、
作り手の喜びの一端でもお手伝いすることが出来るのであれば、
……間違ったことも申し上げるでしょうし、
場合によっては不愉快なお気持ちにさせてしまうこともあるかと思いますが……
恥を忍んで、今後も感想をお送りしたいと思います。
そして本来はさせるべきではない、
作品のあと解説をご本人にして戴く様な事になってしまい申し訳ありませんでした。
 
素敵な体験をありがとうございました。
また宜しくお願い致します。


投稿: ikas2nd | 2010年12月 3日 (金) 12時01分

ご感想どうもありがとうございます。ここまで感じとって頂けるとは…とても凄まじいとしか言いようがないというか、なにぶん自分は感性を言葉で表現することを得手としないもので、ここまで解釈されて文字に起こされる力が羨ましくも感じました。
この曲を物語として捉えて頂けたのは意外であり、また弾き手としても無意識から意識へ引き上げられたものがあります。作成中は、彼女をどう表現するか、意識上ではピースとしての組み立てをやっていたのですが、無意識でストーリーを作り出していたのかもしれません、そこに気づかせて下さったのは、このご感想のお陰だと感謝の意を捧げたい次第です。
編曲上ピースとして重点を置いたのは、前半と後半の両面性、それからサビの流麗さとサビの終わりの儚さです。あくまで感覚的に組み立てたので、これがどのような感情を励起させるかは聴き手の方に委ねられるものとして存在していただければ幸いです。
では自分は何を表現したかったかと問われると、これも言葉にするのが困難なのですが、端的に言うなれば「彼女そのもの」ですね、非常に曖昧な答えになりますが。ゲームをやって、彼女から感じ取れたものをシンプルかつコンパクトにまとめた結果、このような仕上がりになりました。
編曲にしても演奏にしても、まだ自分の技量が理想に至らぬところが多いのですが、出来る範囲で研鑽していきたい次第です。長くなりましたが、貴重なご意見ご感想、誠にありがとうございました。

投稿: Τ(AUpolonaise) | 2010年11月22日 (月) 16時30分

 どもです。つい先ほどその曲の初見の感想をその方にツイートしたところでした。
 初見の印象は「上機嫌な絢辻さんが誰もいない廊下を歩いていて、ふとよぎる不安に足を緩め、
その不安を振り切るようにまた元の上機嫌に戻って歩き出す」と言うものでした。
 初見からオイサンが感じ取った感想に到達するまでに私は数十回のリピートを要しました。
 ああこれ、絢辻さんそのものなのか、と言うことに気がつくまでに。
 実は今でもまだまとまりきってなくて、じゃあどの部分がどうなのよ? と聞かれると
オイサンのように明確には答えられず、感想としては初見の感想のみしか伝えられませんでしたが、
聞けば聞くほどそう思えてくるから不思議なものです。
 本来、直接ご本人にお伝えすべきことかもしれませんが、紹介してくれた、そして、パパさんなら
わかると思うと言ってくれたオイサンに伝えるべきかな、と思ってここに書きました。
 ご紹介いただいたこと、感謝してます。
 ではまた。

投稿: ちひろ | 2010年11月22日 (月) 00時40分

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