« ■送辞 -更新第585回- | トップページ | ■食傷の秋 -更新第587回- »

2010年9月22日 (水)

■オトメノ!~揺れる・ふくらむ・ハチ切れる『アマガミSS』第12話感想 -更新第586回-

気に障りそびれることが多い。
オイサンです。


イカンイカン。
色々ゴタゴタしていて中多さん編最終話の感想を書くのを忘れていました。
ここんとこ更新頻度も下がっていて申し訳ない限りです。


というワケで、
もう今夜には関東圏では七咲編の一話が放送になろうというこのタイミングで
中多さん編の、最終話と、全体の感想をまとめてしまいたいと思います。

例のごとく、未放送地域だったり、まだ見ていなかったりで
ネタバレ勘弁の方は立ち入りをご遠慮願っております。
当店の格式に相応しくないものでして、ええ。




■中多紗江編 最終章 コイビト



ざっくりいってしまうと、つまりは
「感想を書くのを忘れてしまうくらいのものだった」
ということに集約されてしまうと思います。

  至極簡単で、愛想なしですが、ええ。

前回の第三章は、冒頭からはっとさせられる鮮やかさがあって
ここだけ違っているなと思いましたが、
最終章の今回は、それ以前の第一章・二章のクオリティに戻りました。

画面の単調さやぺたっとしたカンジは
放映開始当初に比べれば随分よくなりましたが、
脈絡の感じられないお話は相変わらずで、見ていて頭がぐらぐらする。

せっかく前回上手に表現できたトラウマの部分も、
今回の冒頭のフリと、そのわざわざ蒔いた種にも
終わるまで一切解決に手がつけられないという杜撰な扱いで
「一体ありゃなんだったんじゃい」
という台無しな展開に。
ホントに何がしたいんだ。

橘さんは……結局何も頑張らないんだけど、
頑張らなくてももう色んなことが自然に出来ているし、
中多さんにはきっとそれで十分なんだ、という展開なのだとは思いますし、
それならばコレでもいいのでしょうけれど。
それだったらそれで、トラウマの話とか、今回の冒頭のフリも、
わざわざナレーションつけてまで話すことじゃないと思いますし、
寧ろそのコトをこそ説明すべきだと、オイサンは思います。

  だって、見てるだけじゃわかんねえもの。

やっぱり、全体として彼らをどういう風に見せたいのかが
オイサンにはさっぱりつかめませんですよ。

カップルコンテストでの衣装が
お母さんがオーダーしてくれたものだというのはウソんこで、
中多さんが自分で拵えたんだけど恥ずかしくて言えなかった、とか、
ホントもうどうでもいい情報で。
まあ、中多さんらしさを表現した、というならアリですが、
ナレーション一発で済ませるってどうなのよ。

今回の「いい顔大賞」は、梅原を見て大笑いする田中さんでしょうかね。
彼女は普通のシーンで輝くなあ。



■中多さん編 全編を通して



動画としては、森島センパイ編、薫編に比べれば各段に良くなりましたが、
それも歯に衣を着せずに表現すると、「マシになった」という程度で、
いわゆるフツーのアニメに手が届くかな?
というレベルに上がった、という程度だと思います。

  マその背景には、昨今のテレビアニメのレベルが
  結構上がってるんじゃないかということがありますけどね。

お話については、……かわってないですね。
ブツ切れでガタガタで、どこに芯を通そうとしているのかがわからない。
ヒロインを見たら良いのか、橘さんを見たら良いのかも流動的な気がしますし、
表に出てくるのは橘さんなのに、
鍵を握っているのはいつもヒロインなので、
そこがちぐはぐになって、このもやっとした感じというか、
食いた足らなさ、薄味なカンジになっているように思います。
どちらかにしっかり軸足を置けば、もう少し濃密なものになるとは思うのですが。

  あ、音楽一つ一つの良さについては文句ないです。
  作品の雰囲気にあっているかとか、
  使い方についてはもうちょっとあるかもしれませんが。

しかし、やはりその……時間が足りないんだな、というのが感ずるところ。
ゲーム『アマガミ』本編の、あの膨大なエピソードを出来るだけ盛り込みつつ、
キャラクターの心情を滑らかに描いてお話を成立させるというのは……
どちらかだけならば、まだ上手くいくのでしょうけど。

今回のナレーション起用も、恐らくはそういう時間の足りなさを
「言葉で説明する」という一番シンプルな方法でどうにか逃げようとした
苦肉の策なのかもなあと思いました。

やはり当初から言われていたように、
「視聴者をゲーム本編に誘導するための、ヒロイン紹介ダイジェスト」
的なものでしかないと思います。
実際、コレを見て興味をもたれている方もそこそこの数おられるようなので
(オイサンが肌で感じているわけではないですけど)、
であれば、その役割としてはそこそこの成功を収めているということなのでしょう。
ならばその成功に対して、何も文句をいうことはありません。

けどもまあ、オイサンとしちゃあ「面白いアニメ」が見たかったな、
と思わないではいられませんし、
もっとしっかりしてたってバチは当たんねえだろう、とも思います。

他の原作体験済みの方々がどんなキモチでこのアニメをご覧になっているか、
よそのBlogでの感想とか、Twitter上での呟き以上のことはわかりませんが、
オイサン個人の感想としては、
「原作体験組は、わりと切り捨てられたかな」
という想いです。

あの濃密な原作での体験をアニメでもう一度!
原作がゲームであるがゆえに描ききれなかった部分を、
アニメの特性を生かしてもっと鮮やかに!
……なんていう、本来とられるべき補完関係をとったり、
その欲求を満たすだけのパワーは、このアニメにはないです。

本編が描いていた輪郭まったくそのものを、
しかも本編よりも細くて薄い線でもう一度なぞったものを見せることが、
本編を楽しんだお客を楽しませようとすることだとはどうしても思えない。



……マそんなことで。



何かを見つけて褒めよう、
ここが面白かったと言おうと毎回思うんですけど、
どうしてもちょっとキビシ目の言葉にしかなりませんね。

けどそれこそが多分、
オイサンがこのアニメを見る30分という時間に対して感じていることだと思うので、
……悪しからず、受けとめて戴けるありがたく思います。



オイサンでした。




  

|

« ■送辞 -更新第585回- | トップページ | ■食傷の秋 -更新第587回- »

[ご意見]」カテゴリの記事

アニメ・コミック」カテゴリの記事

アマガミ」カテゴリの記事

ゲーム」カテゴリの記事

コメント

■名も無きコメンテーターさん
初めまして、ようこそのお越しで。
勝手に名前つけてしまってすみません。マ便宜上ってことで。

ご意見どもです。
一つ一つ丁寧に反論というか、お応えすることも出来るのですが、
頭の中で色々と捏ね繰り回した結果出てきたお返事が、
まずはざっくりと……

  ありがとうございます、頑張ります。

というのが、先ず一つ、オイサンの偽らざる気持ち。

戴いた、
「『『つまらない』と書くこと』が何の得になるのか
 (それは自身にとっても、作品にとっても、読み手にとっても)」
というお話は、なるほど確かに興味深く、
それについては書き手として真摯に考えるべきテーマだと思います。
今時点でも幾つか答えはありますが、
それは恐らく名無コメさん(勝手に命名した挙句に略すな)の欲するところではないとお見受けしますので
ここには書かず、また別途記事にしたいと思います。

  > 自分のブログだから好き勝手に書かせろというかもしれませんが、
   あなたはその行為をほかの人にも見せているという自覚がないのですね。

最近は読んで下さっている方も、微々たるものとは言え増えおりますので
皆さんの目を意識していないことはないのですが、
マ配慮し過ぎるのもこのページの色ってものに関わるので、
オイサン自身の体臭が消え過ぎないように、やっぱりやっていくつもりです。
申し訳ないですけど。

こういうとき、「イヤだったら読まなきゃいいんじゃん?」というのが
恐らくは世間一般の対応だと思うのですが、

「多少イヤでも、マ出来れば読んで下さいね」

というのが、
書き手としてのオイサンの本能的な気持ち、エゴの気持ちです。
我ながらワガママだ。
けど、そうでもなければ、書かないし、あまつさえ載せたりしないワケです。
読み手の皆さんは、読み手の本能としてのエゴを貫いて戴ければ
それで良いのだと思いますが、それじゃ畢竟、戦争になっちゃいますかね。
本能を抱えつらぬきながらも衝突しないセンを求めるのが、
人間のノーミソの大事なオシゴトなのでしょうね。

  >そんな行為はアマガミのゲームにもアニメにも害でしかないです。

だとすればそれは哀しいので、
そうならないような「つまらない」を書けるように精進します。
あとは絢辻さんが分かってくれりゃ、オイサンそれでいいですよ。

  > そんな誰も得にならない感想を書くくらいなら誰かは共感する(かもしれない)
  > オリジナルストーリーに専念したら?

ありがとうございます。
そういう風に言ってもらえるのはとても素直に嬉しいです。
時間を作って頑張りたい所存。

それでは引き続き、オイサンのうたとおどりでお楽しみください。
「ゆび先はもう一つの心臓」、オイサンでした。
またのお越しを。


……あと気になったんですけど、
「『アマガミSS』はつまらなくない!」
……とは、言わないんですね?
 
 

投稿: ikas2nd | 2010年9月28日 (火) 06時39分

アニメなんて娯楽なんだし、そこまで批判して何の得になるのかわからない。

原作どおりなら垂れ流しと批判する。
オリジナルを作れば冗長でウザイと批判する。
変化をつければ無駄と批判する。
そして「唯一絶対無二の神」である自分にたまたま気に入った内容があれば紗江ちゃんゆらゆら萌え~と狂喜する

批判厨の行動はわかりやすいですね。

自分のブログだから好き勝手に書かせろというかもしれませんが、あなたはその行為をほかの人にも見せているという自覚がないのですね。そんな行為はアマガミのゲームにもアニメにも害でしかないです。

そんな誰も得にならない感想を書くくらいなら誰かは共感する(かもしれない)オリジナルストーリーに専念したら?

投稿: 名も無きコメンテーターさん(仮) | 2010年9月26日 (日) 11時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/55967/36882471

この記事へのトラックバック一覧です: ■オトメノ!~揺れる・ふくらむ・ハチ切れる『アマガミSS』第12話感想 -更新第586回-:

» (アニメ感想) アマガミSS 第12話 「中多紗江編 最終章 コイビト」 [ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人]
アマガミSS 1 森島はるか 上巻 (Blu-ray 初回限定生産)クチコミを見る 中多紗江編、最終話。果たして二人の恋は実るのか・・・。 ↑ポチって押して頂けると励みになります。コメントを頂けるとコメントレスさせて頂きます! ... [続きを読む]

受信: 2010年9月23日 (木) 21時38分

» アマガミSS第11話中多紗江第四章「コイビト」を観て [アマガミSSなどを捨てて置く場所]
 中部圏は関東より一週遅く、他よりは大体早いこともあり、ネタバレ注意でお願いします。  特に、ゲームをやっていない人の立場を全く勘案... [続きを読む]

受信: 2010年9月26日 (日) 10時14分

« ■送辞 -更新第585回- | トップページ | ■食傷の秋 -更新第587回- »