« ■オトメノ!~揺れる・ふくらむ・はち切れる~『アマガミSS』第10話感想 -更新第576回- | トップページ | ■甘い香水[コロン]に、花火[火薬]の匂い~『キミキス スウィートリップス』感想 -更新第578回- »

2010年9月 4日 (土)

■陸軍輝日東予備校~『アマガミ Various Artists 4』感想 -更新第577回-

グッドモーニング。
オイサンです。


そーいえば、アンソロ本の4巻、
『アマガミVariousArtists4』の感想もまだだったので、
超遅まきながらではありますが書いていこうかと思います。

アマガミ -Various Artists- 4 (マジキューコミックス) アマガミ -Various Artists- 4
(マジキューコミックス)


著者:マジキューコミックス編集部
販売元:エンターブレイン
Amazon.co.jpで詳細を確認する

あとは、糸杉柾宏先生版の『キミキス』コミカライズ、
『キミキス スウィートリップス』の感想。

キミキススウィートリップス 1 (チャンピオンREDコミックス) キミキススウィートリップス 1
(チャンピオンREDコミックス)


著者:エンターブレイン
販売元:秋田書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

随分前に、blogの読者さんから教えて戴いていたのを
隣町のとらのあなでようやく見つけたので購入しました。



■そもそも、アンソロ本ってなんなのか。



……て言うか、
今更そんな超根源的なことを言い出すオッサンですがゴメンナサイね。
なんかこの本が、ていうかこのテの本が、一体どういう目的で作られているのか、
ということに……

  ……作られた目的といえばそりゃ「お金」なのでしょうけども、
  そういうことではなくてね。

どういう観点で楽しむべきものなのかということを、
どうやらオイサンはすっかり置き去りにしてきたような気がするので
その辺を一回整理しておきたいと思います。

 ▼『アマガミ Various Artists 4』を読んでいて

今回この『VA4』を読んでいて妙に嬉しい気持ちにさせられました。
というのは、
いろんな絵柄でヒロインが描かれているのを見るのは、
なかなか面白いもんだな、と思ったんですわ。

  そもそもがそういう目的で作られているものなのかも知れんなと思い至り、
  同人誌ってのも案外そういう面が大きいのか知らんと思った次第です。

正直これまで、オイサンはこのアンソロ本にも、
ビジュアル面よりもやっぱりお話、物語の面白さや深みを求めてしまっておりまして。
当然、数ページという少ない紙幅の作品も多々ありますから
そこまでどっぷりと厳密なものは求めておりませんが、
少ないなら少ないなりのフィールドを活かしたものを期待して、
あまりこう……絵的な部分というのは求めてこなかった。

  つまりは、「たくさんの絵」ではなく、「たくさんのお話」を求めてきた。
  何故なら、マンガだから、なのですけども。
  オイサンにとっちゃマンガがそういうモンだからです。
  けど案外、これは「絵」が主体なんじゃないかと思ったのが今回、
  ということです。

  あ、お話をしっかりされてる方もおられますよモチロン。
  その辺については後々書いてますので誤解のなきよう。

それが今回気分が良かったのか、フンフンと眺めていたところ、
あ、これは基本、読むものというよりは、眺めるものという視点がなじむな、
と思った次第でございます。

  ……思えば。「サア読ムゾ!!」みたいな姿勢じゃなく、
  ごろんと寝っ転がって、
  先ずはザラッと流し見て、
  一回ほったらかして風呂入って、数日そのまま置いといて、
  またしばらくしてから読んだという、
  その「ぞんざいな」接し方が奏功したのかも知れません。

もちろん、中にはしっかりとしたお話、
キャラクターの描き出しを信条とされている作品もあり、
そういうものに相対するときはガバッと起き上がって居住まいを正して読むわけですが、
8:2くらいで、「眺める」作品が多いかな、という風に思います。

  またこの辺で誤解を生みそうですけど、
  「眺める」作品が悪い、質が低いと言っている訳ではなくて、
  それは偏にオイサンの見る目の問題、求めるものの問題です。
  絵、イラストとしての細部、迫力、絵のどこをどう見るか、
  そんな「モノを見る目」がオイサンに乏しいというだけ。

デ今回、そうして「絵を眺める目」で接してみたときに、
この絵柄のバリエーションなんてものは賑やかで面白く、
絵柄が原典から大きく外れているほど「らしい」キャラクター描写が求められて
楽しいなと思えました。

 ▼今回の収録作品

今回の収録作品で言えば、
梢日向先生の描く、ロリっぽい七咲。
岡田コウ先生の描く、『苺ましまろ』みたいな美也と紗江ちゃん。
大塚子虎先生の、梢先生の七咲とはまた対極にいる、スタイリッシュな七咲。
……そのあたりの、「原典と全然違う」ヒロインたちが、
オイサンの視神経にとても心地よく響きました。

あとはその、CG表現で言うところの「不気味の谷」にいる方々。
原典の絵柄と近いところにいるが故に、
そのちょっとした差異をアクセントに勝負されている方々。
歌麿先生の紗江ちゃんに、神馬先生の香苗さん。
そして意外なところで、たろプン先生の茶道部三人衆は、
原典を大きく簡略化しているようでいて、
要るところだけをなんともキレイにピックアップして描かれており、
その実一番原典に近いのかもしれないと思いました。

そんな中にあって、丁度その中間点にいるなあと思ったのが、
杏二先生と、犬先生、たけのこ星人さんのお三人。

  奇しくも、前両名ともが絢辻さんVS薫の話を題材にされておりますとか
  もう俺得!!

ご両名とも、どちらかといえば独特であるよりは原作よりの絵柄で、
お話・ヒロインの心情の面をきっちりと描いてらっしゃいます。
杏二先生は長めのページ数で丁寧に、
犬先生は短いですが、その中でもネタ一発でパンチを利かせて、
ぐぐっと引き込んでくださいます。
いやもう、この二編はオイサン的にはすっごい嬉しかった。

絵柄的にはどちらも、派手さは抑え目ですがとても丁寧。

犬先生の絵は線一発の強弱がすごく印象的で、
ちょっと昔の漫画家さんを彷彿とさせますが、
「あ、この人絵上手い!!」
と、絵オンチのオイサンでもひと目で持っていかれるパワーをお持ちです。
すごいと思う。
絵が上手いというよりは漫画が上手い。
多分、この一冊の中では一番の「漫画家さん」。

杏二先生は、線の多彩さという面では犬先生に一歩譲りますが、
その分、きらびやかなページ構成とトーンワークで目を引きます。

コマ割り・ページ構成に気を使ってるなーと思うのはたけのこ星人先生も一緒。
短くて、ページの狭間に埋もれてしまいそうなのが惜しいですが、
ざっと流し読んでいても、
「アレ、今なんかスゴイのあった」と、目に留まりましたからすごい。

あとねえ。

犬先生の作風は、その昔ながらの線のアジが、
ちょっと前の安永航一郎先生を彷彿とさせ、オイサンが読みたくて仕方がない
「安永アマガミ」の影をほんのわずかとはいえ見せてくれたので、
もう嬉しくてしょうがなかった。

青空にとおく酒浸り 2 (リュウコミックス) 青空にとおく酒浸り 2
(リュウコミックス)


著者:安永 航一郎
販売元:徳間書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

杏二先生の作品は、
なんといってもせりふが完全に脳内で音声再生されることでしょうか。
セリフとか行間の間が、完全にオイサンの中の絢辻さん・薫・田中さんに一致していて
無理なく読める。
マその辺は個人個人で差異があるでしょうケド。
オイサンには合ってたってことです。
田中さんがパワーキャラ化しているのも、なんだかオイサンのイメージに合致するw



■Closing



マそんなことなのですが。
総じて、ページ数の少ない「たとえばこんなアマガミ」の品々は、
デキがよいように思いますね。
なんででしょうね。

オイサンは基本的にえろす成分に興味はないので、
あんまりにあんまり、サービス満点なカンジのものには一歩引いてしまうのですが、
この『VA』シリーズも1巻、2巻くらいまではワリとそういう色が強く、
ちょっと毛嫌いしていたところもあるのですが。
ここにきてオイサン好みの紙面になってきたのかなあと、
そんな風にも思います。

多分もう、出ても一冊とか、そんな感じでしょうけどね。
でもまあ、今回のは嬉しかったし、楽しかった。
オイサンにとっては良い一冊になりましたとさ。

マそんなこ感じで。
本当はこの後ろに、冒頭で書いたように『キミキス スウィートリップス』の
感想をくっつけようかと思ったのですが、
長くなったので別で載せます( ← 無計画)。

あ、文中では触れませんでしたけど、
オトウフ先生の『アマガミさま』は今回もアマガミさまでした。
あれはもう……カミサマですからねw
でも今回はちょっとだけパワーダウン気味だったかなー。



オイサンでした。



……。



いやー……。



素直に「褒める感想」が書けるって、幸せだわ。
すっごい気分いいです。




 

|

« ■オトメノ!~揺れる・ふくらむ・はち切れる~『アマガミSS』第10話感想 -更新第576回- | トップページ | ■甘い香水[コロン]に、花火[火薬]の匂い~『キミキス スウィートリップス』感想 -更新第578回- »

[ご意見]」カテゴリの記事

アニメ・コミック」カテゴリの記事

アマガミ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/55967/36541353

この記事へのトラックバック一覧です: ■陸軍輝日東予備校~『アマガミ Various Artists 4』感想 -更新第577回-:

« ■オトメノ!~揺れる・ふくらむ・はち切れる~『アマガミSS』第10話感想 -更新第576回- | トップページ | ■甘い香水[コロン]に、花火[火薬]の匂い~『キミキス スウィートリップス』感想 -更新第578回- »