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2010年8月 3日 (火)

■buddy!~雪に芽吹くは新緑の~ アニメ『アマガミSS』第五話感想 -更新第559回-

いかんいかん。
オイサンです。

何がイカンて、ボーっとしてたら
『アマガミSS』第五話・薫編第一回の感想を書く前に薫編の二話目が来てまうがね。


  ※というワケで、遅ればせながら例によって
   アニメ『アマガミSS』第五話・薫編第一章の感想です。
   未見・未放送地域でネタバレご勘弁の方は
   押し入れにでもこもって、ガタガタ震えているがいいさ。




■概観



これは薫というヒロインの立場からかもし出されるものなのだろうけど、
やっぱり、薫には華がある。

フツーに考えれば森島センパイの方がキャッチーでド派手で華はあるのだけど、
アニメになって、物語をより細やかに伝え、演出することが出来る土壌の上では、
微妙で細やかな、薫が背負わされている感情の方が見栄えがするのではないかしら。

  ……つーか、森島センパイの持っていたアクション性というのか
  見た目一発、動き一発の「どーーん!!」っていう恋の良さは
  確かに第三話で炸裂していたけど、
  これまたアニメの強みである「動き」の部分を作り手がスポイルしちゃったもんだから
  バッサリ死んでしまった感じですかね。

というか、冒頭の時間を全ヒロインの顔見せに取られた森島センパイと違って、
初めから全部の時間を「薫用」に使えることと、
そもそも距離が近くて初めからからみ倒せるからハデに見えるのかしら。

いずれにしても、森島センパイ編の終盤がすごく失速した感と相まって、
薫編はスピード感があって、気持ちの波が心地良く伝わってくるから
お話・キモチの上では退屈しないで見ていられた。
ただこれも、終盤にお互いの気持ちが安定してきてしまうと失われそうな気がするので
(特に、薫の<スキBEST>のルートで行くなら、見えづらい、
分かりづらい感情がキモになってくるのでその危険性は高い)、
どうにか上手くキープしてって欲しいなと思います。

あとは、今回改めて思った↓の問題。

 ▼のりしろ・キリトリセン

そして、今回見てて気がついた。
如何に物語が動いても、心情が細やかでも、このマンガは見ていてどこか単調で、
ついうっかり画面から目を放してしまう単調さが抜けない。
その原因がなんなのだろうなと思っていたのだけど、
16:9の画面の両サイドを、すっごい持て余しているのがありありと伝わってくるせいだろう。

4:3画面への放送では多分左右を切り落としてるのかしら。
多分そうなんでしょうね。
だから、重要なパーツをその余剰画面におくわけにもいかずに意図的に真ん中に寄せている……
なんていうのはモチロン既知の問題で、
今時のテレビ放映用の映像作品で左右切り落とし型のはみんなやっていることのはずなんですけど。
『アマガミSS』では、その左右を、本当にもう、ただただ、ベローンと余らせていること、
その時間が長いように思う。

  何の意図があるのか、ないのか。
  すっげえ堂々と余らせて見せている。

『アマガミSS』では気になって、他ではあんまり気にならないというのは、
多分他の作品では(もちろん『アマガミSS』でもシーンによっては)
カメラを振ったり、なんか絵を斜めにしてみたり回してみたりして、
そこに大事な絵が入っても時間的な変化で解決するように作って、
左右がぼやーんと、ただ空き地にならないようにしてるのだろうけど……。

  何故か『アマガミSS』では、あまり画面を動かしたくないのか、
  動かしたくても出来ないのか。
  そういう対策が、わりと取られていない。

だから……
4:3画面で見たら、実はもうちょっとダイナミックに、面白く見られるんじゃないか?
そんな気がしてきました。
かなり印象違うんじゃないだろうか。

  4:3アテにも、普通に縮小画面で放送してたらイミわからんけど。

もしこの、「左右空き地問題」を最後まで変えずに行くのであれば、
ちょっとやそっとでは、この「見た目タイクツな」印象は
変わらない気がしてきた。

……あと、背景の細やかな描写と色遣いに比して、
人物の色塗りがぺったぺたなこと。
これで背景もぺったぺただったら……どうなるのか分からないけど、
もう少しバランスが取れてても良いんじゃないかしらん。



■細部



冒頭。
森島センパイ編が終わって、どう次のヒロインに繋げるのかと思ったら。
おお、すごいな。
二年前のトラウマのシーンまで戻って、薫のエピソードを付け足した。
確かにこれならとても自然に、各ヒロインとの始まりに気持ちをリセット出来るなあ。
ステキ。

でも各ヒロインごとに毎回、同じ時間に戻るワケではないだろうから、
今回こうして、フられた直後に薫と送り届け、
次回紗江ちゃんとはまた別な邂逅の仕方、時間の戻し方をするのだろう。
このシーンだけでも、全ヒロイン分は見る価値があるな。

……ところで、丘の上公園に「ケーキを取りに行く途中に寄った」という、
薫の家、或いは薫がケーキを頼んでいるケーキ屋はどこにあるんだろう。

 ▼

そしてなんか、Aパートはあっという間に終わる。
Bパートは、見ている間は良い意味で長く感じ、
終わってみたら「え?終わり?」と思えた。
密度が濃くて面白かったってことなのだと思う。

 ▼

梨穂子がやけにかわいい。
原作よりも幼くてより残念な感じに仕上がっとるなw

 ▼

全校の男子代表のシーン。
橘さん、最初から薫に既に気があるみたいな描かれ方しとるな。
薫は薫で、田中さんの恋愛相談を橘さんに持ちかけたのは、
悪友で相談しやすい男子ってこともありつつ、
恋愛の問題に対して橘さんがどういう反応を示すかの試金石にもしてたんだなと、
そんな風に描いてある。

これはアニメ制作側の意図であって、
多分ゲーム本編には無かった物語の成分なのだろう。
「このパーツを使って、こういうお話にしよう」
という再構成の跡が見えて面白い。そういう見方をしたらいいのか?

田中さん、ちょっと声が違うね。

 ▼

二人で坂を下り、帰るシーン。
甘酸っぱいなー。中学ンときを思い出したわ。
いたなあ、こういう間柄のコ。
小学校からの腐れ縁で、ただ一緒に帰ったりするだけのコ。
ホント、当人同士は気付かないモンなんですよねえ、こういう距離と関係にあることに。

そういう無意識の良さがキレーに出てると思うんですけど、
そうなると、前のシーンまででお互いちょっとずつ意識していたように見えたフシは
今度はどっかに飛んでいってしまってて、アレ? と思う。

ここまで見て、やっぱり「全キャラ紹介の第0話」をやって、
一発目に薫を持って来てたら、
全体としてはもっと分かりやすくて面白い話になってたんじゃないの?
という気がした。

 ▼

美也さん、紗江ちゃん。
美也がかわいい。
可愛いんだけど、ゲーム本編でオイサンが頭で思い描いていたのと、
全然違う表情をなさる。

オイサン的には、美也は確かに可愛い妹ではあるのだけど、
正直興味の対象からは完全に外れていて、
「攻略したい!」とか「もっとエピソードを!!」とかいう欲求からは
全然外れたところにいる存在なのですが、
このアニメ版の美也は、ちょっとそういう方向にふれている。

美也ファンは多いけど、みなさんはゲームの初めから
こういう顔をするコだと思って見ていたのだろうか。

……ところで、、アイスを乗っけたり、サーモンとウインナーをつけたりって。
一体何の食べ物の話なんだ。

 ▼

分かれるシーン~ファミレスのシーン。
面白いなーと思うのが……橘さんと薫、
確かにお互いは意識しあってるんだけど、ここではどちらかというと
性的な、というか、肉感的な意識の方ばっかりですねw
お二方。
橘さんもそういう意味以外の意識をしているはずなのに目線はそっちばっかり行って、
薫からは
「そういう目で見られているだけかもしれない」という風に見えるにもかかわらず、
何故かもっと艶っぽい感情をみなぎらせているという……
やたらと「えっちくさい目で見られて悦んでいる薫」
が強調されてて……なんか、リアルで興奮した。

 ▼

で、ワリと唐突にエンディングなんだけど、
この終わり方はすごく好きでした。
引きがあるようでないような、余韻たっぷりの終わり方。
見ていて気持ちいい。
次回がすごく気になります。

ED曲は……森島先輩の「花」でエラく評価を上げたのに、
なんかまた、歌詞のクオリティ的には
「DJK」とまでは言わないけど、絢辻さんのキャラソンレベルまで下がったな。
語りすぎ・言葉硬すぎの、歌の詞とは思えないガチガチさ。
曲調はしっとりだけど、イマイチ・イマニの出来だと思います。



■Closing



マそんな感じで……
面白い。
面白いんだけど、三回見返して分かったのは、
実は森島センパイ編からそんなにパワーアップ・グレードアップしたわけではなくて、
一回目に「おお、面白くなっとる!」と思ったのは、
失速からのギャップで底上げされてたんだな、ということに気がついた。

でも、ようやく「フツーに面白いアニメ」のクオリティになったような気はします。
それは喜ばしい。
先日しらすさんともお話したのですが、
森島センパイ編では60±5点のところにあったのが、
75±5点くらいになったと思います。

  ……あんまり、単純に点数でお話はしたくないんですけども。
  マ目安として。

先は楽しみ。
そして、毎回こうして少しずつギャップの揺り戻しを利用して面白く見せ、
その影で本当のグレードアップを繰り返して言いってくれれば、
ラストの絢辻さん編では……。


デュフ。

デュフフフ。

デュフフフフフフフ。



オイサンでした。
アミーゴ。



 

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受信: 2010年8月 4日 (水) 13時58分

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