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2010年2月 5日 (金)

■ゆたかさをください -更新第417回-

今朝、シゴトバ近くのマクドナルドで出勤前の書き物をしていたのですが、
うっかりシグマリオンのスタイラスペンでコーヒーを混ぜ、
マドラーで画面をタッチしてしまいました。

オイサン@どっちもべとべとです。


しかし、朝のマクドナルドは変な空間ですな。

ジジイと呼べる年齢の方が、寝たりボンヤリ新聞読んでたりする横で、
壮年のオッサンがPSPに興じているかと思えば、
若者が超真剣に資格の勉強をしていたりする。
誰が抜けてて、誰がしっかりしてるか分かんなかったりしますね。

  イヤ、オイサンは抜けてるクチですが。

なんとなくそれを眺め、
この間読んだ「嫌消費の若者」の記事何かを思い出していました。

  ■嫌消費 [strange]
   http://d.hatena.ne.jp/strange/20100202


「若い人が物を買わない、車を買わない」
「お酒を飲まない」「表で遊ばない」、
総じて「お金を使わない」なんてことはもうどのくらい以前からでしょうか、
「草食男子」なんていう言葉が横行し出す前から
言われていたことではあります。

そしてそのことが、
「これからの日本の経済を揺るがす、由々しき傾向だ」
みたいなことを言われるのですが……
そうかあ? とオイサンは思う、今回はそんなお話です。
イヤ、そうっちゃそうなんですけどね。



■妹消費じゃないよ、嫌消費だよ。



そういう、お金を使わず家にこもって自分を守り、
静かに暮らそうとする生活性向に、最近は「嫌消費」なんて名前がついているそうです。

  ▼「嫌消費」世代 [JMR生活総合研究所]
   http://www.jmrlsi.co.jp/menu/mnext/d01/2009/diamond200912.html
   上のstrangeさんでも紹介されてる記事ですね。

この際の「若い」がどのくらいかキッチリしたセンは分かりませんが、
オイサンがオシゴト周辺でざっと見渡した感じだと、
ここ4、5年の間に入ってきた人たちでしょうか。

  ついでに言うと、オイサンはもう12年選手ですが、
  車も買わなければお酒も飲まず、ブランド・ファッション・海外旅行、
  その他ステータス的なことには一切お金を使わずに生きてきた、
  草食どころか霞も食わない「仙人男子」でございます。
  最近でこそ、国内旅行とカメラに多少お金を使いはしますけども。

  マそれ以前に「二次元男子」であって「変態紳士」ですので
  PCにネットワークにと、電気ばっかり食いますけどね。
  そういう意味では「電力男子」であり、
  子供の頃はPCの代わりに紙と鉛筆でばかり遊んでいましたから、
  しいて言うなら「山羊男子」。

  よくそれで、同僚にはネタにされますが、それも生粋の物なので
  いい加減キャラクターとして認知されたものとオイサンは思ってます。



■飲め、打て、買えと怒られる。



どーなんだろ。怒られてんだろうか?
「お前らがお金を使わないと、シャカイがハッテンしないんだよ!」
と。
なんかこう、直接的には言われてないんだけども
ジワジワと責められているようで気分は良くない。

確かに、お金の流れを止めたのでは経済シャカイは回転しないし、
ハッテンもしないかもしれません。由々しき問題ではある。

ですけど、余剰のお金もロクに入ってこず、
車やらは買えば買ったで税金を取られるという
下手すりゃ命さえ脅かされかねない環境の中で、
「欲しくない・持たないなんておかしい!」
とかいう腑にも落ちない理由一つで買うかと言われたら……買わないでしょう。
フツウ。

  オイサンから見れば『アマガミ』を買わない奴らなんか
  男の風上にも置けないインポ野郎以外の何者でもありませんが
  それと同じだなんて、そんな無茶な話があるか!!(おや?)

生きるためのお金は別で支給して戴けるというのなら話は別ですが、
そういうワケでもありません。

マそんなことで、
社会を回すことに参加するのはモチロン大切ですが、
イザ社会が回り始めてみたらそこに自分の姿がない、なんて、目も当てられません。

そこに自分が生きていることがやはり生き物には最優先でしょうから、
そんな腹の立てられ方をしたって、言われた方も困ります。
自分に恩恵をくれるシャカイのために貢献は出来ても、
いきなり人柱にはなれませんよ。

  人のための社会なのか、社会のための人なのか?

  それはもう、
  虹野が沙希か麻宮がサキか、じゃなかった、
  クリフトがザキか宮永さんが咲か、でもなかった、
  卵が先か鶏が先か、って話ですが、
  オイサンは6:4で「人のための社会」なのだと、思います。
  感覚的に。
  マ生物学的な話で、人がシャカイをどう捉えているか、
  には拠るでしょうが。

うん。
だから、魅力を感じない商品群に、
いきなり自分の将来を支える大事な大事なお金を大量に突っ込め!
……と言われても、そんな義務があるでなし、
出来ないのがフツウでしょう。
安いもんじゃないからね。



■何で欲しくないの?



それでもまだ「売る」ことを考えようってんだから
消費社会で育ったオヤジどもは頑なです。
マしゃあねえ。

先ほど自ら「仙人」と名乗りはしましたが、
一応「ハイスペック」とか「大画面」とかのワードには
反応してしまうオイサンなんかはまだ良心的です。
最近の若い方は、なんかもうそういう売り文句もどうでもいいんだそうで。

しかしね、それも分からないではない。
だって、最近のモノは凄くなりすぎて、その凄さが直感的でないもの。
目で見、耳で聞いても違いが分からないものも多い。

オイサンはDVDとBDの映像の良さの違いは分かりますが、
多分、さほど興味のない人には
「わからない≒どうでもいい」レベルの差でしかないでしょう。
コトが音響に及べば尚判別は難しく、それ以外になると異次元です。

  クルマの乗り心地とかはさみの切れ味とか、
  「気のせい」レベルと言われたってしょうがない。
  モチロン、分かる人には分かるでしょう。
  分からないことを馬鹿にしたくなる気持ちも分かります。

  でも、興味がない人には、例えそれがどんなに良いものでも
  「実用以上」のスペックはオーバーキルなのです。
  見えれば、聞こえれば、切れれば、乗れて走れば充分じゃないの、と。

マそれだけが理由じゃないでしょうけどね。
でも、そういうところに魅力を付加してアピールしたって、
「嫌消費」の人たちには多分だめなんでしょうね、
って思ったっていう話です。



■何を売ろう?



でオイサン思ったのですが。
彼らを見ていると、つまるところ彼らの志向するところは

  「ステータスにこだわらず」
  「不合理にお金を使わない」
  「かつ、自分の手で出来ることは、やってしまって安く上げる」

ということのようです。
……なんかね、それって、オイサンが幼い頃同居していた、
祖父・祖母のメンタリティに近いような気が、
ちょっとするんですよね。

思えば、うちのジジババはすごかった。
庭で野菜を育てて、
着る物も、裁縫・編み物で自分で拵え、破れたら繕い、
裏山で木を伐って来てはDIYで物をこしらえて。
糠をこね、味噌を作り、籐でかごを編んでいた。

  おかげでオイサンは、大人になった今でも
  「セーターを買う」ということに、ちょっと迷いがあったりします。
  「セーターは家で編まれるものであって買ってくる物ではない」
  という意識が働くんですな。
  ドテラとかもそうです。
  全部、お祖母ちゃんメイドだった。

もしかすると、「嫌消費」と呼ばれる若者たちも、
やり方さえ教えればそれに手が届くくらい、
いくらでも、自分のものは自分で作ろうとするんじゃないだろうか、
そんな風に思うのです。

  ……オイサンの希望的観測含みで、ですけど。

だって彼らは可能な限り自炊して、
お仕事にも自作のお弁当を持参したりするんでしょう?
そして自分の時間を大切に、飲み会を断って帰っていくわけだ。

ブランドにもこだわらないなら、ミシンの使い方を教えてやれば、
そうやって確保した時間を使って着る物くらい作るんじゃないかと。
てかもう作ったりしてそうだけど。

そうして拵えたものには愛着もわくだろうから、
破れれば繕いもするでしょう。

お茶もお菓子も、外へ飲み食いしに出かけるよりは、
コーヒーメーカーと調理器具で、
自分で豆を焙煎・抽出し、お菓子を作って仲間と楽しくやりそうじゃないか。

そうなれば、モノを売りたい側のお商売の機会としては、
たとえばお裁縫に使うミシンにハギレ、周辺小物、
料理に使う調理器具に食材・調味料、テーブルウェア。

そういう「物」以外でも、
ミシンの使い方や編み物・料理の技術、
材料の見分け方なんかの情報、あるいは手ほどきなんかも
お商売にならないわけではないでしょう。
そういうモノゴトを、安価に、多彩に、提供していけばいいんじゃないのか。

そりゃ海外旅行一回とかクルマ一台、
或いはそれらに付帯する燃料費とか税金とか維持費とかに比べたら全然小粒だろうけど。

  ……まイマドキ、Webでちょちょっとやったら
  一杯出てきちゃうでしょうから、それとどう差別化すんのってのは
  アタマの痛む所かも知れませんが。



■水谷、尾崎、バンダイ……



そうして考えますと、オイサンには
「アレ? 彼らの生き様は、案外『イイ』んでないの?」
と、思えてしまうんですよね。

物質文明に溺れ、
「モノばかりがあって心の抜け落ちた、豊かなようで貧しい国だ」
と自分たちの国のことを自覚するようになって久しい我々は、
彼らのような生き様を、かつて「豊か」と呼んで憧れてなかったか?

  ゆとりを持ち、自分の時間を大切にし、
  モノを大切に長持ちさせ、
  「思い」を中心に、人とのつながりを大事に生きる。

そんな風に想起するのですが、違うカンジでしょうかね。

勿論、これまで自分たちが築き上げてきた社会規範を
根底から無視されたあげく食い扶持まで脅かされて、
腹立たしく思い、戦々恐々とする方々の気持ちも当然分かるのですが。

ですが、これほど劇的とはいえ、新たに生まれた文明と価値観を
「これまでと合わないから!」
「自分らの作った仕組みと違うから!」
という理由で叩き潰すのは、多分、今の社会にはそぐわない。

どちらかといえば彼らこそが、今のシャカイが出来上がる段階にそって適応しつつ
出来上がったカルチャーなんだと思うので……
彼らの望みに合わせてみるのが、今の状況をスムーズに打開する近道なのではないかと、
オイサンなんかは思うんですけどね。

  マ「今まで」の部分が混乱を来たしたり、
  齟齬を起こしたりはすると思いますけど。


……。


なんというのか、横並びや没個性を横目で馬鹿にしながらも、
流行という流れをこさえて、それに外れた出る杭を打って、
同じでないものを爪弾きにすることで、
よくわからないバランスをこの国はとってきたのでしょうね。
そんな気はします。

そしてそうすることで、世間を回るお金の流通量を最大化して、
経済の大国としてきたのでしょう。

我々オタクなんてものは、
「萌え」が一般に認知される05年か06年頃までは
そのバランスシートの中ではかなり少数派であるため見逃され、
その輪の外側から
「みんな揃って大変そうなことを、よくもまあやってんなあ」
などとのんきに、ボサボサの頭とファッションで見ていました。

  ……というつもりでいたオイサンも、
  きっとどこか知らないところで観察され、
  バランス取りのための分銅の一つとして、
  神か悪魔か、見えざる手に導かれて謎の情報に
  踊らされ続けていたのでしょうね、きっと。

  「ハイスペック」「高画素」「高音質」なんかには
  ピリッとやられてしまうのがその証拠。
  滑稽な話です。

いかなるニッチも見逃さない、
幾重にも重ねられたミクロのザルに掬い上げられて、
必ずどこかの情報に引っ掛けられて踊らされる、
なんだかそのものすごいシステムが、この国にはあったような気がします。

けれども新しく現れたこの草食な人たちだとか嫌消費の人たちだとかは、
まるでニュートリノ素粒子のように、
スーパーカミオカンデでもないと引っかからない種類の御仁たちで、
既存のザルでは捕まえられず、今、その仕組みをこさえた人たちを
慌てさせているのでしょう。

そんな感じでこの国のシャカイは、自らを肥大・膨張させるために、
欲を刺激する「技術」と「システム」を何十年と磨いてきたのでしょうけども、
そりゃ同じような刺激に晒され続ければ慣れもするのが
生き物ってヤツのいいところです。

彼らは、欲と言う刺激への耐性をつけたニホンジンの進化形なのかもしれませんよ。


……とか。


絢辻さんのことを考える片手間に、呟いてみる、
マックの地下の朝八時。
サ、バカなコト言ってないで、ボチボチ行くか。



絢辻さんは可愛いなあ。



オイサンでした。


 

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コメント

使えるお金が有ったら、いくらでも使ってみせるのだがね〜
金持ちは金持ちで、金を貯める(大金を持つ)と言う事が重要で、貧乏人は使う金の余裕が無い。
使わないのは、未来への不安なんかなぁ〜?

いつの世も、性欲に関する業界だけは不況知らずな気がするから、草食系や植物系男子もアダルトアニメやゲームには、消費欲がわくかも?

投稿: 美容師N | 2010年2月 7日 (日) 07時38分

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