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2010年1月の27件の記事

2010年1月31日 (日)

■サイレント・ヒルの夜更け -更新第414回-

さて、オイサンです。
この週末はいつもと違うリズムで過ごしたせいか、
何やら若干具合が悪い。

ナニをしておったかと言いますと、
このページを読んで下さっている方に会いに、静岡まで行って参りました。
『アマガミ』がらみでこのページを知って下さった方なので、
マちょっとお話など伺いに。

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静岡なんていう普段は通過しかしない場所ですから、
ついでに美味しいものを食べ、
良い景色でも眺めがてら、ちょっと遠めのお散歩です。

ロマンスカーで小田原まで、小田原からは新幹線こだまで。
全部在来線でも行けない距離では全然ないですが、
マ時間ももったいないのでね。



■覚悟無き挑戦者



……しかし、そうしてお話をし終わってみて、
改めて考えて思い当たってしまうことがあります。
それは、オイサンが、こういう人との話の中でしたいコトというのは、
どうやら結局

  「オイサンの書いた下らないっぽいものでも、
   ホントにちゃんと、読んで、
   何がしかを感じ、楽しんでくれている人がいるんだ」

ということの確認で、それをすることによって、

  「オイサンが今、ただただ無駄に費やしているかもしれないこの時間を、
   他者が読み楽しんでいるという作用によって
   自らのために正当化しよう、
   少しでも意味のあるものだと思い込もうとしている」

という……自信の無さと、無為・ムダへの恐怖の産物だということに、
なんだか気がついてしまいました。
うーむ……。
気がつかなければ良いのに……。

自分がしていること・書いているものの本当の価値……
それはつまり、

  「自分が生きていく上で、必要であったり、
   武器や手段となりうるものかどうか」

ということが一つ確かな秤となりますが、
それを確かめたいのであれば、
もっと別の、もっと直接的で、確実で、シビアなやり方がいくらもあるはずで、
それをやらずにこっちに逃げているということが、
やっぱりちょっとこのトシになると情けないことだなあと思ってしまった次第です。

このページでやっていることは勿論趣味ではありますが、
この年齢の男が時間を費やし、血道を上げる以上は
やはり何かの産物である必要があるとも思います。

ていうか、それは、それをやる人がどういうウェイトと位置付けで以って
そのことに臨むか次第なんですけどね。
オイサンがこのように感じてしまうということは、
他ならずオイサンがこのページにあることを、
そのようなものだと考えているということなのでしょう。

よーするに。
「その気があるならさっさと賭けろ」
と、自分が自分に言っている。
ということなんでしょうね。
再確認。



■サイレントヒルの三題噺



サテ重たい話はこのくらい、
ここで問題です。
静岡と言ったらなんでしょう?

オイサン的には

  ・お茶
  ・ガンダム
  ・登呂遺跡

ですが、なんかもうこれだけですっかり三題噺の趣ですね。
今回の流れをざっと流れを説明すると、
ガンダムを見て、
登呂遺跡を見に行こうと思ったらタイムアップで見られないまま引き返し、
お友達に会って喫茶店をはしごして、
翌日、駿府城跡を見て、日本平を見て、
おそばをいただいて帰ってきたと。
そんな、別段とってことないアレですよ(例によって何言ってんだ)。



■ガンダム、静岡の地下道に立つ!!座れ!!



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先ずガンダム。
ていうか、駅の地下道の中に突然バンダイのプラモコーナーがあってびっくりした。
とりあえず撮影しておく。

その後、まだ友人と落ち会うまで時間があったので
そこそこ歩けそうかと登呂遺跡へ向かったのですが、
途中でおばあさんに道を尋ねたところ、
待ち合わせ時間までに戻ってこられそうな距離になかったので
断念して途中でおり返す。
無計画。

 ▼デアイ

その後、静岡駅で友人と落ち会い、喫茶店を二軒はしごする。
一軒目は喫茶店「男爵」。
二軒目は「ブーケ」。

  ▼男爵
   http://a-soviva.jp/shop/GRP14/SGP98/PGE1/000644.html
  ▼ブーケ
   http://a-soviva.jp/shop/GRP/SGP/PGE1/000705.html

どっちも前もって調べておいたお店です。
静岡まできて茶も飲まずにコーヒーを食らうこの無頼。
しかしやっぱ、アレだな。話をしながらだと、コーヒーの味ってわからんな。

  しかし、調べてみて分かったのですが、
  静岡・新静岡駅近辺には昔ながらな雰囲気の喫茶店が多いっぽい。
  そして、街並みを実際に歩いてみて、商店街が案外賑やかで元気な感じがしました。
  R0023296  
  ヤンキー兄ちゃんなんかも多い感じでちょっとコワかったですが、
  地下道でもイベントやってたり、アヤシイ占い師なんかがいたりはあるもののの、
  家の無い系の御仁はいなくて、町自体はなんか良い雰囲気。

  そのくせ、ちょっと行けばひなびた風景や自然のある公園などがあり、
  オイサン、結構好きです。

その後、飲み屋「座坊」でゴハンを食べながらお話をし、
最後にロイヤルホストでまたコーヒー飲みながら。

  ▼坐坊
   http://r.tabelog.com/shizuoka/A2201/A220101/22001251/
   R0023342
   日本全国カキ会議。みんな初対面。

15時半に会ってから、結局てっぺん超えるまで。
総時間、8時間超?
ばかじゃねえ? 俺らマジパネくばかくねえ?
ていうかお相手は終電なくしてました。
悪いことをした……。
オイサンは駅前すぐのホテルをとってたので問題無かったですけどね。
へへえんだ(人非人)。

 ▼話題袋

お話の中身は、あちらのメインは『アマガミ』について。
こちらのメインは、「自分のブログがどんな風に読まれているかについて」。
先方は、オイサンの
「手帳の中のダイヤモンド」に興味を持って下さった方ですから、
オイサンがブログに書いたことや、
それ以外に『アマガミ』に関して互いに思うところを何かと聞いて下さって
トウトウとお話して来ました。

  アペンドディスクが出るならどんなのがいいか?
  という話になって、オイサンは
  「ひびきちゃんや香苗さんが、話のメインになってもいいけど、
   でも最終的には攻略は出来ない、みたいなヒネたものがいい」
  というお話をしました。

  メインヒロインとの物語の裏で、サブヒロインがどんな思いで
  どんな活躍をしていたのか、ということを見たいと。
  でもやっぱり橘さんと結ばれることはない、という。
  もし攻略可能なメインヒロインにのし上がるのなら、
  それはアペンドディスクではなく『アマガミ2』として製作して欲しいと思いました。
  主人公も、橘さんで無くてね。

またその方のしっかりしてるなあと感心させられたことには、
「自分が読んでいて丁度良いボリュームというのは
 大体何文字くらいなんだろう?」
ということに疑問を持たれ、イベントをいくつかピックアップして、
それらが大体何文字のセリフで構成されているかを勘定してみた、
ということでした。

結果的には3000文字くらいのイベントが
読み応えと読後のバランスが良く、すっきりしたのだとか。
マ実際は、長い短いの配置がバラけて最終的に心地よさが生まれるのでしょう
(要するに全部が3000字ではそれでそれでキツイ、ということです)が、
そういう分析をキッチリおやりになっている姿勢は、
インチキな書き手として是非見習っていきたいと思った次第です。
甘いぜオイサン。

その他にも、
「構造・物語主体の物語と、人物・キャラクター主体の物語のどっちが好きか」
とかオイサンの大好物な話とか、
『バキ』の結末予想だとか、『一歩』の結末予想だとか
なんでオイサンの知り合いは、こぞって『一歩』予想が好きなんだw

  しかしまあ、色々と面白い趣味をお試しの方で、
  「闘魚」なんていうマニアックなことをされたこともあるとか、
  北海道でクマとクマーしたこともあるとかで、
  そっちの話も実に興味深かった。
  ゲームもしっかりやってるし、立派な若者です。

オイサンの方はというと、ブログの記事に関して
「日記」「創作モノ」「それ以外(解析記事・ご意見記事)」
の三つをどういう割合くらいで読んでいただけてるのかとか、
主にそのどれを目当てで来られてるのかとか。
創作の中で伝えようとしているところを、
どのくらい伝え切れているのか、書き方に問題は無いかというようなことを、
なんとか聞き出そうとして参りました。



■10 years After



お相手の方、前もって戴いてた情報では2X歳ということで、
ああxコ下か、若いな、どの辺の話題を振ったら通じるのかな、
くらいに思ってたのですが、
実際会って確かめてみたら2X -2歳であることが判明。
なにその微妙なゲタ。
マそれにしたって2つの差なんですが、それでもX歳下がX+2歳下になるというのは
ちょっとショックでした。

  ・物心つく頃にはSFCがあった(それでも最初に触れたのはFCだったそうですが)。
  ・『YAWARA!』を見てた(バルセロナ五輪)のは小学校の上の方。
    『ラブプラス』の話になったときに判明。皆口お姉さんつながりですね。
  ・『ダイの大冒険』はリアル小学生で、技の真似をしたりしてた。
    オイサンは高校~大学の境の頃。
    予備校の自習室に行く前に立ち読みしてました。

とか。
マそれでも、いくらでも会う話がみつかるのがオタク同士の良いところなんですけど。
……オイサンの話題年齢が低すぎるだけかもですけど。
最近、肌年齢は上がり気味だというのに……
(ナニで凹んでるんだ)。

あと味覚の話で、
オイサンが
「最近味覚が変わって煮野菜とか異様にウマイ」
とかいう話を繰り出せば、あちらは
「僕はまだ、牛丼屋でしょうがをたくさんのっけるようになったとか
 そういう程度です」
とカウンターを打ってきなさる。
ああそうか、確かにそういう時期がある。
アレも一つの味覚の段階であったかと、改めて気付かされることもしばしばでした。

初日はそんな感じです。
なかなかに稀有な、有意義な時間でありました。
どうでもいいけど、かなりモリモリ食べちゃった。
体重が気になる。



■日本平



二日目の今日、日曜は普通に静岡をちょっと観光。
半日しかないので大したことは出来ませんが。
駿府城跡の公園を見て、
日本平から富士山を臨んで、
おそばの戸隠で磯おろしそばを食べて、おしまいです。

 ▼駿府城跡公園

ホテルでは朝ゴハンをつけずに吉野家で朝定食をいただき
(ゴハンメニューがなかったんですもの)、
その足で駿府城跡公園へ。
オイサン知らなかったんですが、駿府城ってイエヤス=トクガワのお城だったんですね。
……ふーん( ← さして興味ナシ)。

●トクガワさん、無駄に足を揃えて立つ!
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揃えすぎだろ。


●石畳純一
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……石田さんと橘さんは名前が同じだけあって
ベクトルが似てないでもないよな。


●死者の書
役所の壁に書かれていた壁画なんですが……
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遠足か何かの一幕……なのでしょうが、
オイサンにはどうにも、死後の世界にしか見えませんでした。


●新旧時事放談
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市庁舎と400年前の石垣がおしゃべりをしている、そんな気配。
市庁舎、若造のクセに上から目線。
お前、自分が400年後に残ってると思うか?


●富士山
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霞がかって見えませんでした。
でもねコレ、見えても大した景色じゃないぜ? 多分。
だって手前の街並みと港がキッタナイんだもん。
台無し。
保全しろよ。


●ロープウェイ
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……を見るたびに思い出す、うめ先生の
「だめです、ロープが切れる」という一言。
切れますかw


●久能山東照宮
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イエヤスさんのお墓があるところですが、
どうにもキンキンビラビラして品が無く、オイサンの好みにはもう一つ。
ですが、廟だけは凛として、ナニやら強い意思を感じました。
うむ、やっぱ人間は墓だな。
あとやはりこう、オイサン的には建長寺さんのような質実剛健さと質量が好もしい。


以下、静岡の日常風景をひたすら小バカにする小ネタ二つ。
気を悪くしないで下さい。


●三村
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●邑子姉さん、出番です!
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でも……チェッカーズは七人ですよね!!



しかしナニが一番びっくりしたかって……

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オフ会しに行って、お土産持たされると思わなかった!!
ファン?
オイサン、ファンついた?
あたし、きれいになった?
ありがたく頂戴いたします。
美味しく頂きたいと思います。

……えー、全国のこのページをご覧の皆さま、
日本国内ならワリとどこへでも参ります。
その土地の名産品をご用意の上、是非お声掛け戴きたいと。
このように思いますよ。

特に下関、宮城、滋賀県当たりの方はおられませんかね。
フグ、牛タン、近江牛と。
さぬきうどんも大歓迎でございます。



以上、オイサンでした。

うーむ……。
やっぱりなんか具合悪いな。
大丈夫か。
さっさと寝ることにします。


次週、いよいよ絢辻さんSS『ハッピー・バースデーがきこえる』完結編、
更新開始!










……「開始」?


 

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2010年1月29日 (金)

■スイスからの手紙 -更新第413回-

シゴトバのトイレの鏡で自分を見、

  「ヘンなカタチの生き物だな」

と、なんだかごく自然に考える。
オイサンです。
自分が、じゃなくて人間が。



■今月の『アマガミ Sincerely Your's』~がんばれ小鉄先生!!



今月のWebコミック『アマガミ Sincerely Your's』は
小鉄先生が急病のためお休みだそうです。

  ■シンシアリーユアーズ 更新延期のお知らせ
   http://www.famitsu.com/blog/web_comic/1231587_1993.html
   [WEBコミック編集部 Editor's Blog]

うーむ、残念……。
楽しみにしておったのですが。
ちくしょう、こないだの中打ち&新年会で飲み過ぎたな!?
なんて羨ましい!!

……などと、
恐らくは凹んでおられるであろう先生を追い討つのは本意ではありません。

キチンと体を治して、
かわいいかわいい絢辻さんを、
美也を、
利穂子を、
紗江ちゃんを、
薫を、
森島センパイを、
ひびきちゃんを、
香苗さんを、
七咲を、
是非是非ぐいぐいとですな、頑張って描いて戴きたいものです。
普通にお大事にして、復帰してください。

それまでオイサンは、いくらでも待つ!
震えて待つ!!
すかいらーくでずっと待つ!!!


……。


ふ、フグに中ったとか、ないよな……?



■越えてゆけ! 嗚呼越えてゆけ、越えてゆけ!!



 ▼ゲームデザイナー桝田省治が
  『俺の屍を越えてゆけ2』の企画内容をTwitterで公開

  http://blog.livedoor.jp/htmk73/archives/2457897.html [はちま起稿]


これは楽しみな。
ハードはなんだろう、多分携帯機なんだろうけど。
オイサンのハートをひとつ大きく揺るがしたゲームのうちの一本です。
……しかし、開発者が
こんな機密めいたことを公に向けてつぶやいてしまう時代なのだな。



■昨日のお買い物



昨日はオシゴトのチームでゴハンでした。
デその前に、ヨドバシAkibaにてお買い物。

  ▼電撃マ王
   

電撃マ王 2010年 03月号 [雑誌] 電撃マ王 2010年 03月号 [雑誌]

販売元:アスキー・メディアワークス
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『アマガミ』コミカライズ七咲編が載るというので買ってみた、
電撃マ王!
……これまた、オイサンにはあんまり読むトコのない雑誌だな。
ていうか、紙ペラッペラ。すげえ。
『アマガミ』コミックについてはこれまた王道の漫画化に見えます。
特段目新しくもなく、きれいにまとめてらっしゃるなあ、という感じ。
絵は、綺麗だけどあまり好きじゃない。
そして張り切って読むほどでもない。
普通。

  ▼『ひだまりスケッチ×☆☆☆』と『バカテス』OPマキシ。

畑亜貴しばり。
そんでまだ聞けてねえ、と。
  

できるかなって☆☆☆ Music できるかなって☆☆☆

アーティスト:
宮子(水橋かおり),ヒロ(後藤邑子),
沙英(新谷良子) ゆの(阿澄佳奈),ゆの(阿澄佳奈),
宮子(水橋かおり),ヒロ(後藤邑子),沙英(新谷良子)
販売元:ランティス
発売日:2010/01/27

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Perfect-area complete! Perfect-area complete!

アーティスト:麻生夏子
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ほかにも、ようやく音泉屋から
森島センパイのキャラソンとラジオCD vol.4が届き、
『ひだまりラジオ』も第4回配信が上がってたのでそれらも聞かないとです。

  ▼ひだまりラジオ×☆☆☆ 第4回配信
   http://lantis-net.com/hidamari/
   新入生二人を相手に、アスミス大暴れですw

とりあえず森島センパイと梅ちゃんの曲だけ聴いたけど……
梅ちゃんの曲が異様にいいな。
気に入ってしまいました。



サテ、この週末オイサンはですね、ちょっとご用事で西の方へ、
泊りがけで近場まで遠出(どっちだ)してきます。

出先のホテルとかって、書き物がはかどるし楽しいので好きです。
今年は正月の北海道も行かなかったし、久しぶりな希ガス。
楽しみ楽しみ。



■今週のびっくりどっきりアクセス



今週のびっくりドッキリアクセス、略してBDAは、

なんと、スイスからお越し戴きました!

 いたずラブ

 ひと気のない公園で少女と愛を育もう

 GC


なんていう、インモラル極まりないワードで
いちいちスイスから遊びに来てくださったあなた!!

 ▼いたずラブ ひと気のない公園で少女と愛を育もう(モチロン18禁)
   http://www.m-land.co.jp/fs/medialand/1000000248821
   ヘタするとniftyさんからマジで怒られかねないので
   そうなったらリンクも削除しますよ。別にオイサンそんな趣味ないんだから。


ありがとうございます。
そんなゲームオイサン知りませんでした。
……面白すぎるよ。
スイスはその辺、おおらかですか?
こっちはアグネスがぶいぶい言わしててメンドくさいです。
そっちでも捕まンない程度にお励み遊ばしませ。


……。


……ほんっと、ビックリするわ。
変態はドコ行っても変態だな!!


あのな、それ見つけて買ったって、

ドイツ語のOS

動くか知ンねえからな!!
そんなワードで引っ掛けられた方も恥ずかしいということを忘れるな!
そんなエロゲー、紹介した覚えはねえ!!
面白いから今後もどんどん遊びに来て下さい!


■魂のソフラン

ハニワさんが教えてくれました。



オイサンでした。



 

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2010年1月27日 (水)

■それを知るには、やるしかない -更新第412回-

いい加減良いトシにもなって、親からは次の世代を求められることもある。
その度に思う。
親は……つまり祖父・祖母になろうとする二人は、
孫に何を見るんだろう?
なんで人間の親は、孫を求めるんだ?

オイサンの父と母は、オイサンとその兄をもうけたことで
ある意味で個の動物としての使命を、既に全うしたはずだ。

  そんなことで割り切って人間が満足するとか、
  そういう風に考えてる訳でも勿論ないけれど。
  それでも思うんだから仕方ないだろ。
  そこも割り切れはしないんだ。

孫を得ることで、まだその孫と何かをしたい、
孫を使って(というと聞こえは悪いが)新しい満足を求めたいのだろうか。
それとも、孫こそが彼らの求める終着点、結果の姿なのだろうか。


  後者……のような気は、するんだけど。


子を持ち育てた経験のある彼らにしてみれば、
人は子を持って育て上げて一人前であって、
であれば、自分の子が一人前になるのを見届けること、
つまり子が子を持つまでを見届けてこそ、
ようやく彼らの仕事が全うされたことの証になるとか、
……そんな風には、読み取れないことはないんだけど。

そんなことを隣席の同期と話していて、辿り着いた。


  「それを知るには、やるしかない」。


孫を待つ者・孫を抱いて笑顔をこぼす者の気持ちを知るには
自分がその身になるのが一番なんだろうな。

……ん?
案外うちの父母も、
「それを知りもしないで、知りたいから」
なろうとしてたりするんだろうか。


……。


マそりゃねえな。
父上殿はそんなに理屈の回る方じゃなし、
母もあれで脳天気だし。
ヤレヤレ。
誰に似たんだろう、オイサンの、この頭でっかちは。


マなんにしても、
恋にしろ、
結婚にしろ、
動機がそんな興味にしかないうちは望む形のモノは生まれはしないだろうし、
上手く運ぶハズもないんだけど。
ままならないねえ。





あーあ。





どっかに手帳、落ちてないかなあ。





オイサンでした。




 

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2010年1月26日 (火)

■冴えと疲労と『けいおん!』の機微 -更新第411回-

 


■朝 予感




今日は朝から良くない予感がしていた。
目覚めは良かった。
そんなに、長く、良い状態で眠ったわけではなかったにも関わらず。

寝覚め自体は普通で、朝食を摂り、シャワーを浴びた辺りで
「なんかちょっと、冴えた感じがあるな」
と気が付いた。
調子の良いとき特有の広く澄んだ視界、
目に入ったものが、後頭部の奥に一気に、濁りなく映し出されるのを感じる。
頭の中もからっと上向きだった。

普通の「気分が良い」ときには、
これで頭の中が空で軽く、無鉄砲にテンションが上がって無闇に乾いて明るい。
つまりは脳天気な状態になるばかりなのだが、
今日はそこに一枚、濡れ雑巾を乗せたような湿りがあった。
ピンと冴えているのに、ずくずくと重い。
その冷静な湿りが、冒頭の「良くない予感」を認識させた。

着替えながら点いていたテレビを眺め、
レコーダのリモコンの再生ボタンを何気なく押すと、
昨晩、レコーダの肥やしになっていたいくつかの古い番組を一枚のBDに焼いたのだが、
その中にあった『けいおん!』の最終話
(命名の上では「番外編」とあったが)が流れた。

……むう。
面白い。
異様に面白いな。

アバン部分が終わり、冒頭の部室で
唯が軽音部の皆を日曜の鍋に誘うシーン。

皆に都合が合わないと断られ、結局唯は皆を誘うのを諦めて
「じゃあ、憂とギータと三人でお鍋するよ」
と呟くのだが、それを梓に
「ギター、汚さないで下さいよ? 
 せっかくメンテしたばっかりなんですから」
と諌められる。
すると唯は、
「大丈夫、ちゃんと前かけするから」
とまた見当はずれの受け答えをするのだが、当の梓も
「それならいいですけど……」
と、そのズレを完全には修正しきらないところで話を終わらせる。

そのとき、創設メンバーの三人、律・澪・ムギは何も言わず、
一瞬だけ梓を見遣って次のカットに移るのだが、
その機微が面白く、鮮やかだ。

「いや、それでいいのかよ!」
と心中突っ込む視聴者に対して、
恐らく創設メンバーの三人の心にも二割三割程度は同じ気持ちがあるのだろうが、
それ以上に「唯のズレに対する馴れと諦めと親しみ」
が既にすっかり心に馴染んでいるはずだから、もう激しくは突っ込まない。

そして本来なら、ともに過ごした時間の長さやそもそもの性質から
それを看過出来なくても不思議ではないはずの梓が
そのように受け止めたことに関して、
「あ、梓もそこに落ち着いたのね」
と、聞き流せはしないまでも、無言で「見流した」のだろう
(或いはいくらか前からその呼吸を身につけた梓への
「無言の承認」のようなものかも知れないが)。

それを台詞もなく、
「みんなが無言で梓を見る」という一瞬のカットのみで表現したことに
とてつもない面白さと鮮やかさを見つけ、
そして軽い嫉妬を感じたのだった。

……こんな風に、
他のときには見つけられないちょっとした機微や面白みを
ことさら意識しなくても見つけられてしまうのは、
心が冴えている、
つまり自分のセンサーが、普段よりも閾値を甘くして、
よりたくさんのことに感じ入ることの出来るプロファイルに設定されている証拠だ。
何によってこれが起こるのかはわからない。
出来れば、普段からずっとこういうモードでいたいと思うのだが。

このままずっと見ておれば
本放送時には見落としていた細やかなものをたくさん拾えそうだったので
正直最後までいきたかったが、

  「今日は調子がいいのでオシゴト休みます」

とも言えないので、渋々家を出た。

歩く道々、広くもない道を結構な速度で突っ切っていく
夜勤明けの無茶なタクシードライバーの顔まで
やたらはっきり見える。
せっかくのこの冴えたセンサーが一体何を予感したのか。
なんか、心当たりがあるだけにイヤな感じだ。
オシゴト、行きたくない。



■夜 結



悪い予感は……当たったといえば当たったのだけど、
それは、たとえ今日起こらなくとも今月の末までに八割方は起こるであろうと
以前から予知されていた出来事が、今日に回っただけだった。

今月中でなくとも、来月か、最長でも今期中には起こることだから……
マ早い方がいい、とはオイサンの気質上言わないまでも、
ああ来ちゃったな、という感じではある。

その内容の方も、ピンからキリまで振れる内では
最良に近いところのものだったから
(本当の詳細は明日にならないと明かされないのだけれど)、
さほど悪いものではなかったみたいだ。

どちらかといえば、今朝、この冴えによって見つけられた『けいおん!』の機微の分、
今日はプラスに終わった気がする。

うん。
悪い予感は当たらなかった。
今日は、いい日だった。
多分。



■シンタス・アスミスの Sweetもアマいもカミ分けて







同窓会に着て行く服がない。
オイサンです。

マそんなことでね。
ここからはいつもの調子です。
でもその冴えのおかげで、絢辻さんSSも進んだよ!

サテ今回も新谷さんのローカルトークが冴えわたる
『リョーコとカナのアマガミ カミングスウィート』、
怒涛の更新、第43回!
43回てすげえな。

今回は新谷さんが小学校? の同窓会に行くという
ラジオドラマがメインです(違。

って言うかさ、同窓会って、なんでオシャレしていく必要があんの?
小学校の同窓会とかさ、みんなもう、男子も女子も一緒ンなって、
鼻たらして泥だらけンなって駆けずり回ってた連中に会いに行くわけでしょ?
そんなもん、ジャージでいいじゃん!
「全員絶対ジャージ」ってルールを作っちゃえばいいじゃん。
……そーだ、オイサン自分が幹事やる時はそういう縛りを設けよう。


……。


そんな考え方が、きっとオイサンから全てを奪って行ったんだね……?
まオイサン、自分で幹事なんて絶対やんねえんだけどな。

しかし毎回思うのですが、
なんで新谷さんは自分の家族や地元、そして同級生などの
ウチワも内輪の大うちわネタをこんなに楽しそうに話せて、
そして実際オイサンらを楽しませることが出来るんだろう?

これは一種の才能なのではないだろうか。
なんていうか……こういうことに華があるから
アイドルなんてやってられるんでしょうね。

  逆か?
  アイドルだから、オイサンらも楽しく聞いてしまうんだろうか?
  でもオイサン、新谷さんの歌にもさして興味ないしなあ。
  このローカルトークがなかったら、多分そんなに色々楽しみに聴かない。

そしてその地元に向かう車中で
緊張のあまりチューハイを飲んでしまう新谷さんw
二人のイケメン同級生を、心中ひそかに「イケメン二大巨頭」とか呼んでることを
ラジオで暴露する新谷さんww
あなたは何者ですかw
あなたは本当にアイドル声優ですかw

  どうでもいいけど、完全にアスミスとシンタスの
  ファミレス or 居酒屋トークだよw
  雑談雑談。
  いやもうそれがオイサンなんかにはたまんねえわけですけどさ。
  あとアスミスの異様にデカイ驚きがツボです。

そんなことばかりでなく、普通に声優として驚かされることも。
にぃにのコーナーで、
もう一年近くも演じてないはずの梨穂子をスッと引き出せてくるなんて、
やっぱ声優、すげえ。
プロの声優なら当たり前なのかもしれないけど
(そしてスッと出せたように見えて、収録中時間を止めたのかも知れないけど)、
それでもすげえわ。



オイサンでした。



■追伸



あと、「阿澄佳奈 胸」で検索してここに辿り着いたそこの奈良県民!
ハズカシイ! 同郷として、オイサンは恥ずかしいぞ!!

  ……てか辿り着かれた側が言っても説得力ないけど。

とまあ、かように奈良県民はですな、
アスミスのおっぱいに興味津々です!!
Viva、平城遷都1300年!!

あとあと、総務省さんから謎のアクセス戴きました。
いらっしゃいませ!
はたらけ!!



 

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2010年1月25日 (月)

■コスプレ ≒ トリケラトプス拳 -更新第410回-

コスプレって、
そのキャラの格好や動きを真似ることで、
そのキャラの気持ちになりきることなんだよな……?

じゃあ、コスプレって、「象形拳」みたいなもんじゃないか?
って思いました、オイサンです。

象形拳ってのはアレです。
最近だとトリケラトプスを真似た「トリケラトプス拳」が話題になった、
動物の動きを真似して戦う拳法のことです。
  
  ▼トリケラトプス拳
   http://twitpic.com/99jkn


マジメなヤツ(オイ)で言ったら、
カマキリを真似た蟷螂拳とか、鷹の鷹拳とか。

  ▼形意拳 [Wikipedia]
   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E6%84%8F%E6%8B%B3


  ▼鷹爪拳
  


その文脈で行くと、ランカ・リーのコスプレは「ランカちゃん拳」だし、
初音ミクのコスプレは「みっくみく拳」だ。

まあコスプレは外側と内面を近づけるだけで
その動きを攻撃・防御などの闘争に結びつけるものではないから厳密には違うけども
(大まかにだって違うわい)、
もしもそれをガンダムやガオガイガーで実践した
「めぐりあい宇宙拳」や「ハンマーヘヴン & ヘル拳」の体得が可能であるならば、
地球上にもはや敵はいなくなるであろう。
宇宙戦艦を一撃で沈める、ビームライフルの動きを象った「ビームライフル貫き手」とか、
頭上の敵のアゴから脳天までを貫く「ラストシューティング貫き手」とか、
見たいぞ!

  ……ただの東方不敗さんだなそれは。

しかし、であるならば、
現在SSにかかりっきりでかなりのこと絢辻さん本人にダイブしているオイサンは、
「絢辻さん拳」の境地にワリと近づきつつあるッ!
「絢辻さん=トリケラトプス」みたいに言うな!!

……待テヨ、じゃあ緒方拳を真似るのは「緒方拳拳」か?
志村けんを真似るのは……小学生までだな。
ウン。
よし、どうやら熱っぽい。
寝よう。


オイサンでした。
そんなコト言ってたらコロッケも清水アキラも中国拳法の達人だよ。
栗田貫一は本物になっちゃったけど。



 

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2010年1月24日 (日)

■ブルジョワ NEVER DIE -更新第409回-

今日、髪を切りに行ったのだが……
めっちゃめちゃ寝てしまって、お店のお爺さんに申し訳なかった……。
あんな姿勢の人間の髪、よく髪切れるな……。
起こしてくれたらいいのに。

散髪屋さんって、
寝てる人間の髪を無理なく切る訓練でもしてるんでしょうか。
それとも「ケッ! 人がシゴトしてんのに寝てんじゃねえ!!」
って思ってるんでしょうか。

オイサンです。

あのお爺さんも、最近あんまりクチ聞いてくんないんだよなあ。
怒ってなければいいケド。



■年またぎ『キミキス』劇場



いやあ……なんか久しぶりに、据え置き機でしっかりゲームした気分だ。
気持ちいい。
楽しい。

”ブルジョワ刑事”こと祇条さんと”天才刑事”こと二見さんを
二人まとめて手玉に取る
オイサンのひどい人プレイ劇場。
結局、うまく回りませんでした。

四週目の頭で、方針を祇条さんにしぼったものの、
四週目が終わった時点でレベル4にギリギリ上がったところで休日デートに持ち込めず。
しかたなく、現在三週目の頭からやりなおしているところです。

話題袋も祇条さんに特化して、
あたりそうな話題をのべつ幕なしにぶち込んでおいて、
前から順番に試してみる殲滅戦仕様。
こういう「つぶしプレイ」を始めた途端面白くなり始めるから不思議なものです。
しかしそうなってくると、反面感情移入は出来なくなってしまうのですね。

そんな中で見つけた、祇条さんのブルジョワコント二本。


■髭男爵

意味が分からない人は先ずこの動画からどうぞ。

 

 ▼ブルジョワのお漫才・その一 スイーツ(笑)
  祇 条 「ブルジョワのお漫ざーい、
       ブルジョワの私が、庶民とケーキについてかーたる、の巻。
       あら相原さん、ごきげんよう」

  主人公 「祇条さんの一番好きなケーキって何?」
  祇 条 「はい、計器ならタコメーター、
       刑期なら執行猶予なしの四年ものが好きです」


  主人公 「えっ……」

  祇 条 「えと、タコ、つながりで……。おかしい、でしょうか……?」
  主人公 「……いや、おかしいっていうか」
  祇 条 「ごめんなさい、庶民と話慣れていない、私がいけないんです……」
  主人公 「……」


 ▼ブルジョワのお漫才・その二 突っ込み上手
  祇 条 「ブルジョワのお漫ざーい、
       ブルジョワの私が、庶民と昼食を交換してあーげる、の巻。

  主人公 「祇条さん、お昼?」
  祇 条 「あら相原さんもお昼ですか?」
  主人公 「祇条さんも今日はサンドイッチなんだね。中身は何?」
  祇 条 「はい、一つはスモークサーモンとモッツァレラチーズとキャビアで、
       もう一つはフォアグラのパテとトリュフとレタスです」


  主人公 「食べたことないものばかりだよ……。

  祇 条 「あら、そうなんですか?」
  主人公 「うん、初めて見るよ。
       これがパンか……それでこれが……レタス?」

  祇 条 「あ、そっちですか? うふふ」
  主人公 「……(負けた気分)」

 
しかし、ほんの2時間ほどだけど、久しぶりにがっつりゲームしたような気分だなあ。
もっとゲームしよっと。
やっぱ楽しいわ、据え置き機でやるゲームは。
携帯機はどーも……物足らない気がする。



■デジモノレビュー



愛機・シグマリオンIIIさんもボチボチくたびれてきた今日この頃。
シャープのネットウォーカーも、
工人舎のPA・PMも、キーボードのダメさ加減に期待が外れてガッカリしていたのですが。

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Inspire the Next、富士通さんがついにやってくれました。
LOOX U G90です。

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  ■富士通、500gを切るミニモバイルPC「LOOX U」  [PC WATCH]
    http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100118_343012.html


隣町のヨドバシカメラに実機を触りに行ってきたのですが、
これがまあ、悪くない。
キーボードもいい。
そんなに重たい作業をさせるつもりもない、
っていうか、シグマリオンIIIの後釜ですから、やることと言ったら
テキスト打ちくらいのものです。
下手に色々出来てしまうと、このオジサンすぐに集中力を欠いてしまいますからね。

何が良いかというと、先ずはキーボードが安定していますし、
配列もそこそこに普通っぽい。
少なくとも、オイサンのインチキブラインドタッチで困ることがない。

何よりも、ワンタッチで解像度が変えられるのが素晴らしい。
あのサイズの液晶(5.6インチ)で1280x800は、
ただテキストを打つだけのオイサンにはちょっと細かすぎるのですが、
ボタンひとつで800x600にまで切り替えられるのはもう、ナイスアイディアです。

あとはメモリ1GB+XPにするか、2GB+Win7にするかってことと、
大容量バッテリーのリリース待ちくらいで、もうかなり乗り気です。

しかしここにきて、迂闊にもアマゾンさんがGR-DIGITAL IIIも
何故か大安売りを始めたので……
色々誘惑が多くて困る日々ですよ。

トホホ。



■本日の珈琲



今日はドトールで豆乳ラテとエスプレッソ、
ダンケでバターブレンドを飲んだだけなのでストレートはナシです。
カフェインな日々。

ああ、でも、一つ発見。
オイサン、エスプレッソって、そんなに好きじゃなかったんですけど。

今朝ドトールで書き物をしていて、
ここ三日ほど、どうにも詰まって上手く書けずにいる部分がありまして、
今朝もそこで詰まってました。
やっぱりしっくりこず、進まんな、
一旦引き上げてなんか気分変えようかなと思ってたところに、
急にエスプレッソが飲みたくなって追加で注文してみたんですが。

そしたらまあ、苦味でガツンと頭が冴えて、
どうにかこうにかですが先に進むことが出来ましたとさ。
こういうこともあるものかと、妙に感心。
面白い。


オイサンでした。


 

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2010年1月23日 (土)

■ソラとぼんちと南のアロマ -更新第408回-

海鮮蒸しご飯 < オムライス < カレーうどん+山菜ご飯 !!
オイサンです。

イヤなんの話かって、お昼ご飯ですよ。
いつも食べてる居酒屋さんのランチ(=今日は海鮮蒸しご飯)をスルーして、
一駅向こうのコーヒー屋さんでオムライスを食べようと思ったのに、
途中でお腹が空き過ぎて、
たまに行ってる美味しい立ち食いそば屋さんでカレーうどんと山菜ご飯を食べちゃった、
……そんな、哀しい物語なのさ。

でも、いいの。
すっげえ幸せだったから。

  ♪ A地点から
  ♪ B地点まで
  ♪ 行くあーいだに、既に恋をしてたんです!

分かっちゃったヤツ、ジジイ認定!
そーなんですよ、川崎さん!!



……ホント、分かる人間いるのか……。
誰を相手にしてるんだこのブログ……。



■ソラノヲト



今期新たに始まったものの中では唯一真面目に見ています。
キャラデザインも手伝って、すごく『けいおん』風味なのですが。
ただ、あのOPを聴く限り、最後までこのほんわかムードが続くとも思えない。
途中でとてつもなく大きな哀しみが待っていると思われる。
そのちょっとした緊張の予感が、作品をいい具合に引き締めているように思います。

■ソ・ラ・ノ・ヲ・ト OP 光の旋律


このまま肩透かしでなにも起こらない、
戦争もいつの間にか終わってる、ってのもありだとは思うのだけど、
それ以上に終末的な世界のようですし。

一話で語られた逸話を思うと、
どうやら舞台となっているセーズの町は火山の町みたいなので……
ちいさな噴火でも起こるのではないかと思ってます。
町がなくなったり、人が大勢死んだりって大規模な事件は起こらないでしょうが、
それによってたくさんの人が、ちょっとずつ哀しい思いをしていくんじゃないかと。
ホンワカいってもそれはそれで楽しいので、
どっちにしても嬉しく見ていきたいと思います。

『デュラララ』、『バカとテストと召喚獣』、『おまもりひまり』、『おおかみかくし』あたりは、
ストーリーのアウトラインだけ拾いたくて倍速(音声あり)で見てます。

  それでも、『バカテス』はもういいかなと思い始めてますけど。
  OPだけはいいんですけどねえ。
  「Perfect-area Complete!」って、
  意味が分からな過ぎて、もうすげえときめくんですけど。  

    やっぱり、畑亜貴はすごい。
    オイサン的には世界創世の神の一人です。
    この人の操る言葉には、人の……なのか、オイサンだけか知んないですけど、
    脳天を加速活性化させる、底知れないパワーとテンポが秘められている。

  結局、すべてがお話のために始まっているお話や、
  同様に、お話のための設定に興味がないオイサンには向かないということか。
  オイサン的には寧ろ、「Perfect-area Complete!」という言葉と歌詞の世界から
  全然違う物語が生まれそうなくらいなのだが。

■Perfect-area Complete! 反転版





■コーヒーまっすぐ見聞録



さて今週から、新しく始まりましたこのコーナー。
いや別にコーナーじゃねえけど。

もともと紅茶よりも日本茶よりもコーヒーの好きなオイサンですが、
昨年の暮れ頃から輪をかけてコーヒーづいてまして、
書き物がてら、地元の色々なコーヒーのお店に入り浸ってます。

せっかくなので、飲んでみたストレートコーヒーについて、
実際の性質や傾向、そしてその表現が正しいかどうかも分からないまま
綴っていくコーヒーレビュー。

と言いますか、どこで飲んだ何ていう銘柄がどんな味だったか、
正直書いとかないと覚えてらんないですし、
自分の好きな味のストレートコーヒーがどれなのか、
というのをキチンと知っておきたいので
すっかりオイサンの主観だけに基づいてメモって行きたいと思います。

  詳しい人が見たら
  「お前それありえないから!」
  とか思われるのでしょうけど、気にしない。
  オイサンがオイサンの舌で、オイサンの好みのコーヒーを探そうというお話です。
  でも何か言いたい人は言って行って。
  とりあえず、飲んでみて素直に感じたところをまんま書いて行きます。
  しかしお金はかかる。

ちなみに基本はブラックで飲み始めますが、
中盤以降は砂糖もミルクも使います。
お菓子だって、一緒に頂きますとも。
美味しかったら良いんです。
ブラック+お菓子の甘味で楽しむのが一番好き。

  とはいえ、ケーキとかばっかり横に置いて食べるわけにもいかないので、
  ちょっとつまめるクッキーなんかを置いているお店はすごく嬉しいのです。


▼コロンビア クレオパトラ スプレモ
近所のお店「新鮮珈琲館」にて、レアチーズケーキと一緒に。
あっさりしている。
酸味は確かに薄いけど、苦味と香りもサッパリ気味な気がする。
もうちょいコクは欲しい感じ。


▼インドネシア スマトラ マンデリン
上と同じお店。
まろやかだと思う。
コロンビアよりちょっとパンチが利いて、オイサンの好みには近い。
これを濃い目に煎れてもらうと良いかもしれない。


▼マンデリン インドネシア・スマトラ
しまった、さっそく銘柄がかぶった(何してはるんですか)。
近所のお店「カフェ・トロワンジュ」にて。
だって書いてある順番が違ったんだもん(それだけでか)。
でもやっぱり、これはワリと好きだった。
新鮮珈琲館のよりもちょっと深煎りなのだろうか、苦味が増してて尚好きかも。


 ★★★オイサンのいんちきワンポイントコラム★★★
 しかしオイサン思うのですが、
 コーヒーの味を評価するときに「酸味」という言葉が使われますが、
 正直オイサンには、コーヒーの味のどの成分が「酸味」と呼ばれているのか
 わかりません!
 いよッ、正直者!!
 すっぱいってことですよね?
 すっぱいか? コーヒー。
 苦味のはしっこの方にちょっと感じる、とがった感じのことでいいんだろうか。
 「舌のこの部分で感じるのが酸味」っていうのを覚えておいて、
 それで判断するしかないんですかね。

 苦味と香り、あとコクについては、
 「ああ、この部分のことだな」ってのは、なんとなく分かるんですが。



■汎用過ぎて伝わらない標語選手権



相模原代表。

R0023257


  「考えよう やっていいこと 悪いこと」


……。







……薄ッ。







コレを考えて貼った人は一体、
ここでどんな人が起こす何を防ぎたかったのか。
もうちょっと具体的にお願いします。

コレ一枚で全部防ごうなんて、虫が良いにもほどがあると思う。
もうちょい手間かけろ。
汗をかけ。



以上、これ以上ないくらいの四方山具合で。
オイサンでした。
サテ、お風呂入ってゲームしよ。


 

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2010年1月22日 (金)

■春色の謀りごと -更新第407回-

「ハァ……」
「何よ。新学期早々、溜息なんてついて」
 暖かさと寒さが、水にうまく馴染まなかった小麦粉みたいに同じ風の中に
くっきりとした境目を持って、いっときに吹き付けてくる。新学期。それば
かりか、新学年。濃すぎず、薄すぎない空の青、これこそが空色だという清
清しい青色に、やっぱり桜色としか呼べない薄桃の花びらと香ばしい焦茶色
の幹がフレームを作っていた。日本人なら見間違いようのない春の彩りに、
僕は半分浮かれて、半分、憂鬱だった。
 正直、僕は春があまり得意でなかった。このどっちつかずの風に触れると、
これまで一年かけて作り上げてきた色んな事がリセットされてしまうような、
そしてまた新しく作り直していかなければならないような、怖さと煩わしさ
を感じてしまうから。
 僕の隣で絢辻さんは、惑うことなく嬉しそうに、その風に長い黒髪を遊ば
せていた。絢辻さんの髪のカーテンをくぐると、寒暖複雑に絡み合っていた
風が、暖かいのと冷たいのに選り分けられていくみたいだった。
「ねえ、絢辻さん」
「なに?」
 グラウンドの片隅に選挙の公示ポスターよろしく張り出されたクラス替え
発表の傍らで、僕ら生徒はこのあと講堂で始まる始業式までの時間をめいめ
いに過ごしていた。短いとはいえ、休みを挟んで久しぶりに見る顔も一杯だ
からだろう、皆、少なからず浮かれていた。僕みたいに憂鬱や不安を抱えて
る奴もいたろうに、それでも何故か、弾む気持ちの方が優ってしまうみたい
だ。
 確かに僕も、その発表を見た瞬間は心が大きく弾んだ。
『ほら、絢辻さん! 僕ら……』
『A組、でしょ?』
『あれ……もう、見つけてたの?』
『……。まあ、ね』
 ほんの五分ほど前の会話。校門手前で一緒になって、殆ど同時に掲示板の
前に立ったにも拘らず、「絶対に先に名前を見つけるぞ!」と子供っぽく意
気込んでいた僕の検索速度を華麗に抜き去って、絢辻さんは冷静だった。僕
も絢辻さんも、去年と同じA組。でも大事なのはA組であることじゃなくて。
今年も、絢辻さんと同じクラスだってことだ!
 ……そうやって一番の喜びが過ぎ去ってしまうと、後に残ったのは憂鬱さ
の予感ばかりで、僕はそれを少しでも払拭しようと、以前絢辻さんにした質
問を、角度を変えて繰り返した。
「前、好きな季節を聞いたことがあったよね。あの時は春が好きって言って
たけど」
 絢辻さんは澄ました顔で立ちながらさりげなく、くるくると辺りを見回し
ていた。交じわり合うたくさんの同級生たち、そこに絡みつく人間模様の網
の目を、少しでも多く把握しようとしているに違いなかった。話しかけてる
のに、僕の方には見向きもしない。
「そうね。それがどうかした?」
 色んなことの境目の時期だから。
 新しい、始まりの季節だから。
 まだ色々なものがやわらかく交じり合う……それこそ、この曖昧で不安定
な風のような時期だから、それを自分次第で作り変えられるのが好き。そん
な、絢辻さんらしい理由がそこにはあった。
「でもさ、あったかいとか寒いとか、そういう理由でも、春が好きなの?」
「気候、ってこと? そうねえ……」
 絢辻さんの話からは暑さ寒さの話が抜け落ちていたから、なんだかその辺
が気にかかって、尋ねてみた。絢辻さんの肌が好むのはどっちの感覚なんだ
ろうって。
「季節の変わり目だし、温度差があったりで体調を崩しがちだから、ちょっ
と怖くはあるけど……」
 絢辻さんのことだ。多分、好き嫌いだけでは理由にならない。僕としては、
どちらかというと色んな理屈よりも暑いの寒いのの方が重要で、そしてその
好き嫌いで言ったら、暑すぎず寒すぎない春と秋が、そして夏に向かって段
々と暖かさを増していく……目の前の春の温度を確かめるように絢辻さんが
大きく息を吸い込むと、髪のフィルターに選り分けられた空気の温かいとこ
ろ、桜色の気配だけが彼女の中に流れ込んでいき、ちょっと控え目な胸が空
に向けて膨らんで一度ゆやんと大きくたわんだ……そう、そうして暖かさを
増していき、女の子が薄着になっていく春が……僕は秋よりも好きだった!
「……どこを見ているのかしら?」
「ぃえ!?」
 ほんの一瞬、反り返った絢辻さんの胸。それをぼんやりと、余計なことを
考えていたせいで眺めてたのを見つかった。暖かくなってコートとマフラー
が外れ、クリーム色のセーターが描いた淡い曲面が、面積と体積を求めろと
僕に訴えかけてきたんだ。そのためには、は、半径を正確に測定せねば! 
とりあえず目測で!!
「……あなたの頭は、年中春なのね」
 絢辻さんは染まった頬で睨みつけては来るけれど、ことさら逃げたり、隠
したりはしない。それはプライドが許さないからなのか、何か別な、女の子
特有の機微が働いているからなのかは分からない。
「え、そ、そんなこと……」
 ボクノハ、レッキトシタ、数学脳デスヨ?
「変態」
 う……。ギヌロリと音を立てた瞳に怯んで僕が言葉を失うと、絢辻さんは
不思議そうな目で。困ったように笑って。一つ、小さくため息を漏らした。
「もう。……うん、やっぱり、そうね。春が好き」
 胸ではない、その奥の何かを隠そうとして、絢辻さんは踵を返す。僕に背
中を向けて見上げる空にはピンク色の花びらが、吹雪のように舞っていた。
僕も、絢辻さんも、これまでこんな空を見たことがあっただろうか。
「暖かくて、浮かれたり眠かったりは困るけどね。冬のままでいるよりはず
っといいわ」
 一面のパステルカラーの中、青とピンクを背負った絢辻さんは、何だかと
ても新鮮だった。思えば、黒と灰色ばかりをその陰に見てきた気がする。そ
れを多分、彼女自身も感じているんだろう、
「今年はきっと忙しくなるだろうけど、今はちょっぴり、ぼんやりもしたい
気分」
と、少しだけ、らしくないところも覗かせた。表情は見えなかったけれど、
その背中はこれまで見てきた中で一番気持ちが良さそうだった。色んなもの
を背負って、頑なで。始めは近付くことさえ難しかった背中から立ち上る体
温は柔らかく、何だか今、やけに華奢に見えた。そっと、後ろから包み込み
たくなるくらいに。
「そっか」
「うん」
 長い冬を抜けた先にあった彩の季節。人よりも随分長かった、絢辻さんの
冬。分厚い雲に空を閉ざされる頃がようやく終わり、永く積もっていた根雪
は、やがて射してくる光に温んで、地面を潤すに違いない。そうしたらきっ
と、これまで失くしたと思っていたはずの土が顔を出す。その下から芽吹く
緑は一体どんな花を咲かせるだろう。実をつけるだろう? これから先の一
年は、絢辻さんの言うように決してゆとりのある時間ではないはずだけど、
その木々の芽吹きだけはずっと傍で見ていたい。そんな風に思っていた。
「それで? それがどうかしたの?」
「え? ああ、いや。別に……」
 振り向いた絢辻さんに突っ込まれたけれど、実際、質問に大した意味はな
かった。自分の憂さを、強い彼女に払ってもらおうとしただけだ。春はやっ
ぱり春だから、何かを失くしたり、作り直したりは必要になるだろうと思う。
だけど少なくとも一つ、変わらないものがある。そのことを確かめられて、
僕はもう満足だった。
 それでもまだ、「ふーん……?」と疑いの視線を投げてくる絢辻さんから
逃れるために、僕はもう一度掲示板を仰ぎ見た。間違いない。僕の名前と絢
辻さんの名前は、同じ括りの中にいる!
「また一年、同じクラスだね」
「ええ。そうね」
 あからさまな逃走だったけど、追撃はなかった。彼女も同じく掲示板を見
上げ、ほっと満足げに、流れた髪を耳にかけた。
「良かったよ。絢辻さんと一緒で」
「そう」
 嬉しそうに、そして何故だか少し誇らしげに、絢辻さんは横顔の口元をほ
ころばせた。そして。さほどの感慨はないのかと思っていたけど、絢辻さん
は細くて白くて、……あの日、凄まじいパワーで僕を締め上げて見せた右手
を、まっすぐ僕に差し出した。
「一年間、またよろしくね」
「……うん!」
 求められるまま、僕はその手を取る。あたたかい。やわらかい。その「よ
ろしく」には、社交辞令で済まない重たいものもたくさん乗っかっているん
だけれど、僕はもう、そんなものには怯まない。いくらだって受けて立つ覚
悟だ。絢辻さんの髪がより分けた風が気圧に浅い谷を拵え、その風に桜の花
がそよいでまた薫る。桜なのか、彼女なのか、体の芯まで痺れるような甘い
香りに包まれて、僕はえも言われない幸せに包まれた気がした。
「神様に、感謝しないとね」
「カミサマ?」
 常春の僕の頭。夢見心地で、多分この上もなく無防備に笑ってしまった僕
を……絢辻さんは、フフンっと鼻でせせら笑った。そう、神様ねぇ……。
「子供じゃあるまいし、まだそんなものを信じているの?」
 今度は少し不満げに。彼女の不穏な含み笑いは、ぽちょんと一滴、辺りの
春色に墨を垂らした。空は途端に重くなり、気圧の谷を深くする。そして呟
く一言は……僕の空に春雷を呼んだ。
「偶然、だと思う?」
「えっ?」
 傲岸、不遜。絢辻さんは僕の手を取ったまま、キロリと鋭い視線を再び掲
示板に投げつけた。その目はいつもの、運命の神に挑む目だ。あたたかだっ
た時間が、温度計ごと凍りつく。
 --自分次第で、作り変えるのが、好き。
 --A組、でしょ?
「ま、まさか……」
 ……何をどうやったらそうなるかなんて、僕には及びもつかない。そんな
こと出来っこないって、自分がやれと言われたら反発する。それでも、握ら
れたままの掌から伝わってくるのは、絶対の自信と、とても冷たい「誰にも
内緒よ?」という死のお願いだったから。凍らせられたゆび先から、全身に
稲妻が走った。エターナル・フォース・ブリザード。僕は死ぬ。
 まさかと言いながらも、僕の中にあるのは確信。その僕の冷たい汗をフフ
フ笑いでかわしながらも、彼女が抱えるのは口にしないだけの事実。手品で
も魔術でもない、種も仕掛けも、どころじゃない、裏も、横も、下もあるか
ら根が深い。ウラ口、ヨコ道……袖のシタ。
「あ、絢……」
 僕が次の何かを口にするその前に、絢辻さんはそこから全部が伝わってし
まうのを嫌って手を振りほどくと、
「講堂。先、行ってるわね」
と、身を翻した。軽やかな足取りが全てを物語る。今日も上手くいった。だ
から、上機嫌。
 右から左から声をかけられながら、体育館へ向けて小さくなっていくその
背中を見送って、僕はもう。開いた口が塞がらない。掲示板をぽかんと見上
げ、神ならぬ恋人によってもたらされたその「偶然」を、もう一度この目で
確かめた。間違いない。A組だ。僕も、絢辻さんも。
「い、いいのかな……」
 さすがにちょっと怖くなって、僕はポツリとつぶやいた。これか。「幸せ
すぎて怖い」って。違うか。普通に怖い。
 一体こんなことのために、どれだけの根回しをして、どれだけのリスクを
負ったんだろう? そしてそれらを乗り越えてまで、これから先の一年のた
めに彼女がしたかったことって、つまり。
 --あなたは、年中春なのね。
 ……あ。
「あ、絢辻さん待ってよ! 僕も一緒に行くよ!!」
 その思いに辿りついたら、僕は走り出さずにいられなかった。溜息ついて
る暇なんか、どこにもないじゃないか。一分一秒、彼女がくれたここでの時
間を出来るだけ近くで過ごさないのは、あまりにもったいない。進め、進め、
一歩でも。あの背中に置き去りを食らわないように。絢辻詞は甘くない。僕
に何を求めてるのかは知らないし、ちょっとやそっと頑張ったって、なんで
もかんでも出来るほど僕は器用に出来てないけど、せめて僕が精一杯、磨き
抜かれた僕でいられるように。そして何より、これから萌え出るはずの、き
っとまだ弱くて柔らかな新しい絢辻さんの芽を、僕がそばで、守りたい。見
ていたい。
 --そうね。やっぱり、春が好き。
 来年も、再来年も。いつまで経っても全然素直じゃない絢辻さんに、また。
 遠まわしでもいい。「そばにいて欲しい」って、言ってもらえる様に。


 
 
 
                                                 ( おしまい )

 
 
 
ちいす。
オイサンです。

昨日・一昨日の暖かさは気圧と前線の気まぐれなのでしょうが、
春を思わせる陽気でしたね。
正直オイサンは、春があまり得意ではないです。
特に冬から春への境目に吹く、あの「生寒い」風が。
冬にはなかったちょっと重い湿りと、
その湿りに中途半端な暖かさを乗っけた冬 → 春独特の、あの風が。

あの風を感じる瞬間・感じられることはすごく好きなんですけど、
寒さと、春独特の浮かれた感じにはさまれると風邪引きそうで、
癪に障るんです。
体の中にふわんと何か、あったかいものが行き渡る瞬間に
「ああ俺、やっぱ動物だ」って思わされるのが癇に障る。

デ昨日の朝なんかはまだ一月だっちゅうのに
ホントに春の気配で、その風を感じてしまったものですから。
その感じを忘れないうちにと、こんな ↑ 感じになってしまいましたとさ。
この絢辻さんは多分、ナカヨシ後の絢辻さんでしょうね。
ヤマ無し、オチ無し。うめてんてーじゃあるまいし、な話ですけど、
楽しんでいただければ幸いです。



■いきなり読者アンケートのコーナー



今回のSS、タイトルは

  ▼春色の謀りごと

なわけですが、もう一つ候補に

  ▼謀略はさくら色

なんてのがありました。
前後が逆転しているだけで言ってることはどちらもまったく一緒です。

より柔らかいイメージを残す(上)か、よりドスを利かせる(下)かの違いで、
最終的にはドスよりも柔らかさを選んで上の方にしたわけですが、
お読みいただいた皆さんは……どっちの印象をお持ちでしょうか?

 「読む前に、より興味を引かれるのはどちらか?」
 「読後、話の中身にイメージが近いのはどちらか?」

の二面から、ご意見を戴けるとうれしいのですが。
コメント欄にでも何か残していって戴ければ幸いです。
「どっちでもいいよ!」
という人は、好きなおでんの具でも書いていけばいいよ。
オイサンは断然タマゴだね(興味ないのか)。
あとは鯨の背脂。関西限定らしいけど(完全におでんの話)。


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■東雲アマガミ



ついでに、今週のヤングアニマル・東雲先生連載の
『アマガミ Precious Dary』感想。

えー……っと、ぶっちゃけた話、
読むトコ無くなってきちゃった
カンジですね。
絵は綺麗で迫力あるんですけど。
まあでも、これはそういうコンセプトの連載なんでしょうね。
絢辻さんも黒も白も関係なく、「かわいい」ところにクローズアップする感じですし。
やっぱり、本編で見たシーンを、細部まで絵にしたらこうですよってのを
楽しむためのものなんだろう、こっちは。



以上で。
オイサンでした。

みんなもからだこわさないようにね。 


 
 

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2010年1月20日 (水)

■くたびれてTONIGHT -更新第406回-

せめて、blogらしく。
オイサンです。



■食べたい日記



しょうが焼き食べたい。

お汁粉食べたい。

ポテチ食べたい。

絢辻さん食べたい。

絢辻さんは食べたいっていうか、
「食べられたい」って言わせたい。
絢辻さん好き好き。

  絢 辻 「……。
       やめてよ、恥ずかしいから」

 
好き好き。
 

  絢 辻 「……。もぅ」

 
 
とか書いてるだけで
脳からなんか出てくるのでやめます。
薄気味悪いオッサンだなあ、もう。

今年はキモさ控えめで行こうかしら。
微キモ。

……却って強調される気がするな……。



■くたびれ気味?



人間、一つのことばっかりやってると、
「blogに書こう」と思えるようなことも
日々の中でなかなか見つけらんないものなんだなあ。


 ■田原俊彦 抱きしめてTONIGHT
 
 記事タイトルをぱっと思いついたのにしちゃったから
 全然関係ないのにこんな動画を載せてみたけど、すげえなトシちゃん。
 かっけえ。
 当時、オイサンはまだ全然子供だったし、
 正直今でもこの歌の歌うところや、歌詞が女性にどう響くのかとかは
 やっぱりわからない。
 でもこの歌詞の世界観が好きな女性は、きっとこういうカッコイイ男性に
 カッコ良く迫られ攻められるのはタマランもんがあったりするんだろうなあ。
 それは多分、オイサンら二次元の人が、二次元女子の二次元的な部分に
 コロッとやられてしまうように。

 そういう風に考えると、
 大人になった絢辻さんがホテルのバーやらレストランやらで、
 大人の男にこんな風に迫られてるところを想像して
 何やら無意味に悶々としてしまうオイサンがいたりするわけで、
 オトナどころかいい加減オッサンにもなってしまったのに
 一切大人っぽいことを知らないオイサンは大人に憧れたり嫉妬したりも
 未だにするわけで。

 ホント自分がいったい何と戦っているのかさっぱり分からなくもなったりする
 今日この頃ですよ。
 って本題と全然関係のない動画のキャプションのツモリがこんなに長くていいのか。

 でもまあ、この歌詞に出てくるようなかっこつけた大人の男性なんてのは、
 今の日本ではほぼ都市伝説的な存在のような気もするんだけど。
 どーなんだろ。いるのかな。オイサンが見たことないだけで。
 なんかいたとしても、結局はギラギラと脂ぎって野生的な、
 お金とお酒と事業が大好きな人であって、
 幻想的な世界の住人とはちょっと違う気がするんです。
 それはアレだろうか。
 オイサンにとって、既にオトナの住む世界が幻想の世界でなくなったというだけかしら。

 そーいや、いつだかの『フジワラでいいカナ?』って、
 藤原啓治さんとアスミンのやってるWebラジオで、
 啓治くんが

   「大学生のときの自分と、(40も回った)今の自分を比べたら、
    今の方がよっぽどピュアですよ。
    学生時分は世の中のこともオトナの世界のことも良く知りもしないから、
    『どうせ××なんだろ?』
    みたいな、斜めからしか世間を見られなかったけど、
    今は本当のことも分かるから、そういう濁りや不確かな思い込みがなくなった分、
    まっすぐに純粋に、世界を見られていると思う」

 っていうようなことを言っていて、すごく納得したし、共感したっけか。
 そういう意味で言えば、オイサンも大人にはなってるのかもしれない。
 マまだまだ、世間を斜めに見てる所はあるけどね。
 子供だなあ、オイサン。
 ……閑話休題ッ!!


今日はちょっとカラダが重い。
活動するのに足るくらいは寝てるはず。
でも端々で、
「自分がちょっとおかしいな」
と思う部分が出てきた。

体調が悪いわけじゃないけど、
普段であれば自然に警戒していることが散漫になっている感じ。
たとえば、


  ・ファミレスでトイレに行くときに携帯を席に置き忘れる。
  ・家を出る段になって、部屋の窓を閉め忘れている。


とか。
普段なら自然の流れでやってしまっているようなことを、
どこかで何かがずれて抜け落ちてしまうんだろう、
スルーしてしまっていることがいくつか見つかって
ドキッとする。

  マこういうのを「疲れてる」と、世間では呼ぶのだろうな。
  でも、今ワリと疲れるような状況にないオイサンが
  疲れてるなんていうと周りから責められそうなので
  言わないけど。

こういう「習慣でやってて安全が確保されている」部分が欠け落ち始めると、
思いもよらないピンチを招きそうでちょっと怖い。
もの落としたり、なくしたり。

なので、今日はジョギングもお休み、
あったかいゴハンをしっかり食べて、
早めに寝ることにします。

だけど本当は、こんな風に
「ときどきガツンと休まないと体がくたびれてくる」
ようなサイクルと負荷で日々を生活していること自体が問題なんだろうな。
毎日、少しずつでも無理が蓄積していってるってことですからね。

毎日のことを毎日やって、
それが快適であるような毎日の組み立てを見つけないとだめだ。
そしてイレギュラーが発生したらまずどれを切り離すかという
優先順位もつけておきたい。
土壇場になって、判断に迷わないように。

特にオイサンなんかは一人なんだから、
他に何を煩わされることもない。
一人じゃなくなったらそうもいかないだろうけど、
そうでないうちはキッチリコントロール出来るくらいでないと。

……一日単位で疲労と回復の収支がぴったりゼロっていうのは難しいだろうけど、
週前半と後半くらいで、そこそこそれに近い状態で収まるように
調整していかないといけないのだろうな。

みなさんも気をつけて下さい?



オイサンでした。



案外、本当に死ぬ時は、こんななんでもない記事を残して
そのまま逝ったりするんだろうな。


 

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2010年1月19日 (火)

■めおとぜんざい -更新第405回-

そういえば『NOeL』がPSアーカイブ入りしていたのを思い出して、
とりあえず引っ張ってみた。
ついでに『ときメモ対戦ぱずるだま』も。

  『ぱずるだま』の方は、好雄さんの相変わらずの悪い人ぶりにやられた。
  あそこまで極まってると、もう勝とうという気も起こらないので却って清清しい。
  RPGのイベントバトルを見るようだ。
  その他のザコヒロイン(笑)の皆さん相手にも、
  こうげきだまのパターンを思い出せなくて苦戦したりした。

デ肝心の『NOeL』。

さんざんやりつくしたゲームだから
記念マキコ的に引っ張るだけのつもりだったのだけれど、
イヤ改めてやってみると、これはやっぱりすごいゲームだなと思った。
インタフェースといい、ルールといい。

ただ正直なところ、96年当時はこのゲーム本来の肝であるはずのギャルゲー的要素、
つまり恋愛成分とシナリオについては、実はあまり感ずるところがなかった。
ゲームを面白いとは思っても、キャラクターにときめいたり、
主人公として振舞えるほどの没入感を感じたりと、
心を揺さぶられるようなことはなかった。

後に発売された攻略本「NOeL全部」にて、
ライターの成沢大輔氏が書かれていたインプレッションにこんな文がある。



------------------------------------------------------------------------
 アレが起こったのはゲーム内時間で11月20日あたりのことだったか。
「ねえ、こうして電話しているだけじゃもどかしいよぉ。逢いたいよぉ」
 ただの雑談相手だと思っていた代歩から、
いきなりこんなセリフをいわれるもんだから動転したなんてもんじゃない。
「ぎゃっ」だったか「ええええっ」だったか、
とにかく大声で叫んだ記憶が鮮明に残っている。

  (中略)

 このときからNOeLをまともに遊べなくなっちゃったのだ。
それがゲームだってことはわかっているけど、
代歩の言葉の衝撃がずっとカラダの中にあって、
いざ遊んでみようとするとどうにもこうにもテレくさい。
我ながらおバカだなとは思いつつも、
実際にそんな気持ちになってしまうのだからどうしようもない。

(じゅげむBOOKS「NOeL全部 Le Monde du NOeL」)
------------------------------------------------------------------------



オイサンにはそこまでのノリはなかったので、
「ノリのいいおっちゃんが書いてるんだなあ。
 自分も『ときメモ』には没入したから、それと似たようなことなんだろうけど」
くらいにしか思っていなかったし、今読めば、ここに書かれている感情の半分は
「オシゴト」なのもまあ、わかる。

けれどもなぜか昨晩、ほんの10分ほどプレイしてみたところ、
以前やったときよりも会話がより生きたものに感じられてびっくりした。

何故今になって、という理由は……はっきりとはわからないけども、
多分こんなところだと思う。

以前は、このゲームをあくまでも「ゲーム」としてとらえることで、
その懐の深さを自ら狭めていた感がある。

出来るだけ長く会話の時間をつなごう、
出来るだけたくさんのボールを消化しよう。
出来るだけたくさんの会話を聞こう。
とりあえず好感度を稼ぐために。
良いエンディングを迎えられるように。

そのためには、隙さえあれば、多少流れに無理のあるボールでも
話題をつなぐためにバンバン投げる。
それはいわば、ポケモン図鑑をコンプリートするための構えだ。

確かに、ビジュアルフォンの向こうのヒロインと
出来るだけ長く、会話を弾ませようと奮闘すること自体は
このゲームの趣旨に寧ろ則った心情であるけども、
そうではなく、
もっと自然な会話を、相手のことと相手との間に流れる空気に目をやって、
会話をより会話らしく成立させていこうとした今回のスタンスが、
その感覚の変化を生み出したのではないかと思う。

「今の流れで、さっきのこのボールを振るのはもうおかしいな、
 とりあえず除けておこう」
とか、
「あ、また似たような流れになった。
 とっといたこのボール、まだ使えそう」
とか。

もうすっかり隅々まで味わいつくしたゲームだからこそ、
無駄が出ることや見逃しへの抵抗感が薄まって、
何よりも自然であることを追求するともなく追求出来るようになった、
という感じだろう。

おそらくは、これがこのゲームの本来の姿なのだろうと思う。
本当に会話をするように、会話ボールを判断し、
自分が「このボールを振りたい!」と思っても場の流れがそうではなかったら、
「まいっか、機会があれば」
と軽い気持ちで見送ることができる。
それでもハッピーエンドが迎えられるよう、極めてゆるくチューンされたバランスが
「それで合うてるで」と言ってくれてるみたいだ。

  一昨年、随分放ったらかしにしておいたPS2版の『ドラクエ5』をクリアしたとき、
  高校時代にオリジナルのSFC版を終えたときとは一味も二味も増した余韻を感じて
  「これがこの物語の本来の味わいかー」
  と驚いたことがあった。
  この『ドラクエ5』の場合、映像や音楽の表現も、
  ハードの進化にともなってグレードアップしているし
  物語自体にも若干の手が入っているから今回のケースとは異なるけども。

エンディングは、ヒロイン3人分とも覚えているけども、
このまま続けていけば、そこにいたる道々で拾うものも変わるだろうから
ラストに乗る感情もまた異なるものになるんだろう。
キチンと味わっていけば、また埋もれていた物語や自分の中の感情が見つかるに違いない。

相変わらず馬鹿なことを言うようだけど、それは要するに
「ただしい熟年夫婦の距離感」なのだろうと思う。
お互いの言いたいことが聞きたいことであるように、
互いが場をつくることと、場が互いを導くことが同時に起こるような、
最後には
「ああ、うん、まあ、いいや。満足だから」
と落ち着き合えるような曖昧な距離感に落ち着いたような気がする。

無理に頑張ることのない、肩の力の抜けた、
それでいてそれが幸せな関係。



……。



ただ、まあ、そうした醸成と、倦怠や諦念の類とを取り違えないように
気をつけたい物ではあるけども。



■シンタス・アスミスの Sweetもアマいもカミ分けて







はいはい42回ー。
今回のツボポイントは、

  ・なぜか『オハイオ』といいたい新谷さん
  ・実家では鏡餅を砕いて油で揚げて、おかきにして食べていた新谷さん
  ・謎の競走馬・モチ

の3本です。
いやあ……新谷さんの実家トークはなんでこんなに和むんだろうなあ。
この人、ホンット田舎の出なんだなあ、としみじみと感じます。
そしてそこが良い。
かわいい。
田舎のオタクが、東京出てきて夢をかなえて頑張ってるってところがすごくいいじゃないですか。
そして妄想癖は激しいし。

あと、おウマに詳しい友人に尋ねてみたところ、
競走馬「モチ」は実在するらしく、
「モチ、粘る! モチ粘る!!」
「モチが伸びる、モチがのびる!! モチ一着でゴールイーン!!」
という実況が定番なのも真実なのだそうだ。

ていうか動画あった。

■モチのダンマク


■モチ粘る、モチ粘る!




馬主、実況、GJw
コレがホントのモチねt(ry。



病人でした。
お汁粉食べたい。



 

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2010年1月17日 (日)

■これも二股って言うんだろうか。 -更新第404回-

テレビでCMを見るにつけ、
子供店長が過労死しないか心配です。
オイサン@名ばかり管理職。

今日はチガウ用事があって、隣町のアニメイトに行ってきたハズなのですが、
おかしいな。

R0023248


絢辻さんが一人、ついて帰ってきた……。
え?
あれ?
絢辻さんの様子が……!!


R0023251





 !!





ふ、増えたっ!!
ぼ、僕は一枚しか買ってないのに勝手に増え


  絢  辻  「これは一体どういうことかしら……?
          『ムダ遣いしちゃいけません』って、
          あたしあれほど言ったわよねえ?



えーと……今ジャぱネットでは、絢辻さんハンドタオルを一枚買うと
同じものがもう一ま


  絢  辻  「アニメイトで買ったのよねえ?
          それにさっきは増えたの何だの、
          楽しそうに騒いでなかったかしら?」



……。
はい、スミマセン。
二枚買いました。
だって使ったら汚れちゃうって思ったんだもん。


  絢  辻  「Sigh……。あなたねえ。
          その気持ちは嬉しいけど、
たとえ500円でも、
          今のうちに、そんな家計の余裕があると思う?」



ええと……はい、ごめんなさい。
もうしません。
来週は缶コーヒーをやめます。



■南青山少女ブックセンター

南青山少女ブックセンター(1)
配信元:電子書店パピレス
提供:@niftyコンテンツ

改めまして、オイサンです。
絢辻さんがあっちに行ってくれたので話を続けます。
ほんとはずっと傍にいてくれてもいいんですけど。

隣町のアニメイトに言った本当の理由は、

  ■本日のこんちくしょう -更新第402回-
  http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/-402--583c.html

で書いた、桑島由一さんの小説を手に入れるためでした。
デ買ってきたのがコイツ。
結局はブックオフで買ってきたんですけどね。

本当は、雰囲気的には『大沢さんに好かれたい』の方がいいか?
と思ったんですが、中を見てみたら
「……なんか、どっちもどっちなくらい気が進まないな……」
と思ったので、とりあえずこっちに。

 【中古】ライトノベル(文庫) 大沢さんに好かれたい。 / 桑島由一【10P15Jan10】 【中古】大沢さんに好かれたい。
桑島由一【10P15Jan10】


販売元:ネットショップ駿河屋 楽天市場店
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……。


うーん。


やっぱり、ラノベは肌に合わんなあ。
オイサンはずっと、「ラノベは字で書いたマンガだ」と言っていますが、
まさにその通りな内容になっている気がします。

内容が、というよりは、表現の仕方が、なんですけども。
正直なところ、地の文は殆ど読む必要がなくて、
まずはポンポンポンとカギカッコだけを読んで行き、
ところどころで
「あ、さっきまでとは場の雰囲気が変わった?」
と思ったら、そこで初めて、ちょっとだけ戻って地の文を読む。

……そんなことでとりあえず通じてしまう。

オイサンは前々の記事で書いたみたいに、
桑島さんの日本語のつかいっぷりとしては、
恐らく「ここ一発!」というところでの一言に預ける言葉のチョイスと、
その言葉のもつ雰囲気に込めるたくさんの意味、
というところにシビれていると思うので、
そのやり方では肝心なところを読み落としかねないのですが。

……でも、地の文まで全部読むのは、コレ耐えられんぞ……。
ぜったい殆ど要らんやろ……。
苦痛だ。
ラノベは、文章や言葉や表現を楽しむためのものではなく、
「物語のための物語、しかもそのフレームワーク」と、
「キャラクター」とを、
楽しむものでしかないんだろうかなあ。

うーん。
難しいなあ。

ところどころ、面白い部分はそりゃあるんですけどね。
でも……。
マンガにした方が早いというか、
本当はマンガに一番適したものを、無理に文章にしているだけの気が、
すっごくするんですよねえ。
意味あるのかなあ。
もちろん文章のした意味がある作品もあるんでしょうけど。

「お前の書いたものとどれだけ違うんだよ!」
って言われたら困っちゃうところもあるんだけどねえ。
違えて書いてる自覚もつもりもあるんですけど、
ところどころ、似たようなことをやってる箇所もありますし。

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でも、文章だからこそ打てる逃げも一杯打ってるつもりですし、
逆にそれこそが文章ならではの攻めだとも思いますしね。
マこちとら所詮は素人の手すさび、
商品力を備えたものと比較するのはナンセンスですけど。

ラノベ書きの書いた、もうちょっと一般向けの作品を探して読んでみるかあ。
桜庭一樹さんの受賞作かなあ。

私の男 私の男

著者:桜庭 一樹
販売元:文藝春秋

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……。



マそんなことでね。
今週も、ロクにゲームが出来なかったなあ。
他のコトとのバランスが悪い。

マ書き物が進んでないから仕方ないんだけど。
それにしたって、脳内絢辻さん分が薄れてきてしまっているので、
ちょっと補充しないとおかしなことになり兼ねない。

ちょっとバランスをとろう。
マそんなことで、福を呼ぶ猫画像。

R0023178

にゃーん。
コトがうまく転がりますように。
オイサンでした。
神頼みしてる場合じゃねえな。


第一歩として明日も元気に早起きだ。



……。



あのさあ、本当に、本当の本当にバカバカしい話なんだけど、
聞いてくれるかい?

「絢辻さんが向こうに行ってくれたので」
って、記事の途中で書いたんだけど……

  「もしも本当に結婚したら、やっぱり、ずっと近くにいるのは面倒になって、
   『向こうに行って「くれる」』
   なんていう風に、絢辻さんに対しても思うようになってしまうのかなあ。
   そんなんヤだなあ、寂しいなあ」

と。
本気で思っちゃったんだよ、オイサン。
どうしようもねえなあ。
大丈夫かなあ。
大丈夫じゃねえよなあ。
でもだからこそ、大丈夫な気もするなあ。



 

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■ラザロ! ラザロ! ラザロ! ラザロ! -更新第403回-

50,000点と80,000点が全てだったあの頃。


■StarSoldier 魂の16連射




……マ、今でもワリとそうだけどな。
ラザロはずっとオイサンの宿敵です。
名人、あんたのせいでオイサンいつまで経っても夢の途中だよ。
これでも地元じゃ、ちったあ名の知れたシューターだったんだぜ?

今もまだ、
16発/sでボタンが叩ければ世界を平和に出来るって、
心のどこかで信じてるんだ。



なんか、普通に泣いた。




『一日三食チクワでゴザル』フイタ。


 追記
  あ、「ファイト!(16発!!)」って、そういうことか……。


 

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2010年1月16日 (土)

■本日のこんちくしょう -更新第402回-

一言で言やあ、この人は身の程知らずなんです。

興味のない分野では、誰に何をどれだけ負けようとケほどもこたえやしませんが、
自分が多少なりとも勝負したいと思っている分野では、
たとえ相手がその領域での大統領だろうがなんだろうが、
ヤられることには我慢がならない。

我慢がならないことはないけど、悔しくて悔しくて、
今の自分のいる位置の不甲斐のなさに、
背中から肩から、
なんだかわけの分からない蒸気が噴き出すんじゃないかと、
そのくらいの熱が出てくるワケです。

ついでに、涙も出てくる。

そんな、本日のこんちくしょう。

100116_3


昨晩の記事、

  ■26年目の「ゲームで吐血」 -更新第401回-
    http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/26-401--7d02.html

にて紹介した、『カナリア』の動画の歌詞です。

■カナリア ナニカ



この動画で流れる歌は、オイサンのプレイしたDC版で用いられた曲ではなく
PC版の曲だったのですが、
DC版の曲でオイサンが一番

  「この曲が一番『らしい』な」

と思っていた曲の動画がちょっと探して見当たらなかったので、
「コレが一番、雰囲気近いっぽい」
と思って、軽い気持ちであの曲を載せました。
それなのに。
キチンと聴いてみたら、もうすごい。


  ♪ ナニカを隠してとぼけてるんだ
  ♪ ナニカを無くして笑ってるんだ



あたりに滲む漠然としながらも確実な手ごたえを感じさせる哀しみの表現、
そしてそこにきて、


  ♪ ナニカを食べて 元気つけろ!


という、突然現れる具体的にして乱暴な、けれども愛に溢れた一撃。
なんでここでこの言葉と気持ちを持ち出して、
そしてそれがこんなに響くという確信を、書き手は持っているのか、
それを思うと、それが出来ない自分がまあ悔しい。
涙腺は決壊です。
1%は感動、99%は悔しさです、オイサンの場合。
何故この詞を書けない。何故この詞を書いたのが俺じゃない。
相手はプロです、失礼極まりない。
それは分かってる。
でも悔しがらずにはいられない。

そのあとも、オイサンの憧れるような表現で旋律は埋まっていきます。


  ♪ 停まらないのに乗ったと思って 覚悟を決めて最後まで行こ
  ♪ 黒い溝で針に追われ ナンテコタない余白符を埋める



この詞をお書きになった桑島由一さんという方はプロのラノベ書きであり作詞家であり、
ゲームのシナリオライターでもらっしゃいます。
今はワリと一般に近い小説をお書きになっているようですが、
正直オイサンはあまりこの方の小説家としての面は存じ上げず、
過去にもやはり歌詞で、ワリとやられているのです。

小説家だと知ったのは、その歌詞でやられてから随分経ってから。

マなんだか小説の方は読むのが気が進まなくて今まで読まずに来ましたが、
せっかくこうして、思いだしたようにガツンとやられてしまったワケですから、
このタイミングもまたきっと何かの縁、
いっちょ手に入れて読んでみようと思います。

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オイサンでしたよモウ。
ふーんだ。
寝ゆ!


 

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■26年目の「ゲームで吐血」 -更新第401回-

ビール、「金麦」のCMを見ながら考える。
……絢辻さんがビールのCMなんかやってたら、
飲めもしないのに買っちゃうよなあ……。

オイサンです。



■好きなゲーム十選



一昨日発売のファミ通に、
「編集者の選ぶ好きなゲームベスト十」
という企画が載っていたので、オイサンもちょっと真似てみようと思います。

「好き」であるということと、
「面白い」ということ、
そして「他人にオススメしたいもの」というのは全部随分違うので、
その辺ちょっと意識して。

あくまでも、この26年のデジタルゲーム人生の中で
オイサンが個人的に「好き」なものを挙げてみたいと思います。


  ……。


……デ試み開始から10秒で

「こちとら何年ゲームやってきてると思ってんだ
 10本とか無理ぞゴルァ!!」

と速攻、サジをマスドライバーで月まで発射しそうになりました。
しかしそれではお話にならないので、
選べなかったゲームさんたちもあとあと挙げるとして、
痛みを伴いつつもナントカ10本、選んでみた。
これです。


  アースライト(SFC・1992・ウォーSLG)
   アマガミ(PS2・2009・恋愛ADV・SLG)
    いただきストリート ゴージャスキング(PS・1998・ボードゲーム)

  ジェットセットラジオフューチャー(XBOX・2002・ACT)
   ツインビーヤッホー(PS・1995・STG)
    ときめきメモリアル(PS・1995・育成恋愛SLG)

  NOeL(PS・1996・ADV)
   北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ(FC・1987・ADV)
    リッジレーサーレボリューション(PS・1995・RCG)

  ロマンシング Sa・Ga2(SFC・1993・RPG)



……がんばった。
オイサンがんばった。
しかしこれはあくまで「『好き』な『ゲーム』十選」であって、
人生においてはそれ以上のものたちが存在すると申し上げておきます。
順番はアイウエオ順。





■1) アースライト







その昔、SFCでハドソンが出した、ウォーSLG。
PCエンジンで出ていた『ネクタリス』の後継ソフトに当たるのかしら。
宇宙を舞台にしたSFモノで、ユニットの生産は出来ない。
一応ユニットは成長するものの、
マップ(ステージ)が移るとその成長は引き継がれないので
純粋にSLGとしてます。

オイサン、ウォーSLGは好きなのですが、
あんまりガチガチなのは耐えられないので
若干バランス緩めの『アースライト』は
オイサン的には歯ごたえもそこそこで丁度良かったです。
「パワプロ君」みたいな、丸っこいデザインにビビッドなカラーリングの、
ポップな登場兵器群も茶目っ気があって好きでした。

BGMにクラシックをチョイスしていたのも、
そのポップなデザインとスペオペの荘厳さがミスマッチで
とても楽しかった。

同ジャンルでは
 『キングオブキングス』(FC)
 『砂漠の狐』(FC)
などが上がっていましたが、思い入れや遊んだ時間を考えると
大差でコイツ。
今でもやり直したい逸品です。

■キングオブキングス






■2) アマガミ





絢辻さん。
ハイ次!
うそうそ。
既にさんざん書いてきましたけど、
現時点で、コンシューマ恋愛SLG・ADVの一つの到達点でしょう。
ストーリー、ビジュアル、キャラクター性、音楽、操作性。
オイサンの「スキ」を刺激する要素満載。

マまだ出会ってから一年経っていないので、
これから時間を経たときに自分の中でどういう位置づけに変化していくかわかりません。

というか、オイサンに影響を与えたけれど
上の「ゲームとしての十選」には入っていないソフトに
  『俺の屍を越えてゆけ』(PS・RPG)
  『フラグメンツ・ブルー』(PS2・ADV)
  『北へ。DiamondDust』(PS2・ADV)
とかがあるのですが、それらと同じように
「心の殿堂」には入るけど「スキ」なんて言葉では括れない、
そんなものになっていくと思います。
同ジャンルエントリ作品には
  『お嬢様特急』(PS)
  『リフレインラブ2』(PS)
  『カナリア』(DC)
あと、絢辻さん。



▼リフレインラブ2

OPは変だが中身はいいゲームだった。

▼カナリア






■3) いただきストリート ゴージャスキング







あえてPS版。
言わずと知れた、金儲けボードゲームの金字塔。
他にはデジタルではボードゲームはやってないんじゃないかしら。

なんでしょうね。
多分このゲームの魅力はギャンブルみたいなもんで、
ラストエンペラーを踏んだり踏ませたり、
独占エリアを絶妙にまたいだりしたくて、
ついついやってしまうんだと思います。
数字ががーんと上がる快感。

あとはNPCキャラクターとの生き物くささとやりとりの妙味。
ですから、オイサンはいいキャラクターに出会うと、
「あ、このキャラクターで『いたスト』やりたいなあ」
と思ってしまいます。
今だと輝日東の面々と卓を回りたい。

  はるか「ぃよぉーし、いっちゃうわよぉー!?
      ワン、ワーン!!」

とか、SDキャラで言って欲しいもの。
ひびきちゃんと絢辻さんがSランクで、
美也・梨穂子あたりはDランクなんだろうなあ。
七咲と薫はBランク? 上崎さんと先生がA……か?
キャラが少ないので、どうせなら『TLS』シリーズオールスター!!
で作ってくれませんかっ!!
なんか違う欲望の発露になってきた。

ああ、筒美先生の音楽もはずせません。
最高の劇伴です。





■4) ジェットセットラジオフューチャー







3Dジャンプアクションアドベンチャーの最高峰……だと、思います。
当時としては最高スペックのマシンで作られた、
広大な3次元空間をかなりなスピードで360度飛び回る快感は
筆舌に尽くしがたい。

それなのに、乱暴で大味にはならず、
ときには立ち止まってマップを見渡したり、
針穴に糸を通すような緻密さも要求されるヒリヒリ感もあり。

エッジの利いた音楽とデザインも刺激的だし、
「ショウワ99年」とかいう馬鹿げたシナリオセンスも最高です。

今でも、続編が出るならハードごとでも買いたい、
そんなソフトのうちの一本。

アクションゲームとしてはこれ一本がランクインですけど、
候補としては
 『スーパーマリオ64』(N64)
 『悪魔城ドラキュラ』(FCD)
 『メトロイド』(FCD)
 『ツインビー レインボーベルアドベンチャー』(SFC)
 『ジェットセットラジオ』(DC)
ジャンプアクションじゃないけど
 『あすか120%Final』(PS)
が入ってました。
結構ヒリヒリ系ですよね。
やっぱ『マリオ』かなあ、とも思ったんですが、
総合でキモチ良かったのは『JSRF』ってことで、コイツ。
▼悪魔城ドラキュラ






■5) ツインビーヤッホー







STG枠からは『ツインビー』の最新作(だけど10年以上前)。
オイサンSTGは大好きなんです。
でも弾幕はあんまり好きじゃない。
撃つのが好き、狙うのが好き。

同じジャンルでの候補作は
 『アインハンダー』(PS)
 『スカイガンナー』(PS2)
 『スターソルジャー』(FC)
 『爆裂無敵バンガイオー』(N64)
 『スターフォックス64』(N64)
など。
幼少期を支えた『スターソルジャー』、
暗黒の大学時代を彩った『アインハンダー』、
どっちも大好きだけど。

燃えさせてくれる演出が好きなので、
キャラクターがリアルタイムでカットインしてきたり、
2D画面のくせにアングルが変わったり、
このゲームのそういう賑やかところが大好き。
弾幕でないアドリブ系STGとしてのツボも押さえている。
パワーアップもバリエーション豊富で、自分なりのカスタマイズで、
力押しでいけちゃうところも良いんだと思います。

あんまりスコアに縛られず、
お話を読むように自由に楽しめるのがいいのかもなー。

BGM、ステージ3の『海のかなたへ』、
ステージ4『Dancing Toys』は名曲。
異論は認めない。
だからBeeメイツではないと何度(以下略。
▼バンガイオー






■6) ときめきメモリアル ~forever with you~





オイサンの第二の人生が始まったのはこいつがあったから。
ギャルゲー、育成恋愛SLGの、歴史上の第一人者であることは
歴史が認めている。

今となってはやっぱり古めかしさが残りますが、
システムにしろバランスにしろ、とても良く出来たゲームだと思います。
それに、当時これが、ほとんど一人の人間の魂だけでつくられたということが
すごいと思うし、愛おしい。
今でも「好き」な理由は、当時の思い入れによる所が大きいですが、
初心に帰ろうとする時には立ち上げてしまう、
そんなゲームです。

同ジャンルでは
 『エターナルメロディ』(PS)
 『悠久幻想曲』(PS)
 『TLS2』(PS)
など、メディアワークス作品群とか。






■7) NOeL(PS・ADV)





ギャルゲー枠からのランクインが多いのは仕様です。
詳しいことはこっちの記事を見て下さい。

 ■あの娘とエアー餅 -更新第336回-
 http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/-336--0baf.html

ギャルゲーでADVのくせにリアルタイムのヒリヒリ感。
珍しく、「上手く」なれる、恋愛ADV。
荒削りだけど、そのシステムの野心性。
シビれます。
これが30万本売れたって言うんだから、
いい時代だったよねえ。
オイサンは1996年が大好きです。

これもまた、続編のためならハードを買ってもいい、
そんなゲーム。
出ないかな。
ホント続編出ないかな。

同じジャンルとしては……2)で挙げたのと同じになるはずなんだけど。
ああ、そうだ。
  『季節を抱きしめて』(PS)
  『ダブルキャスト』(PS)
あたりはまあいいとして、
  『Dancing Blade かってに桃天使!』(PS)
  『Serial Experiments lain』(PS)
あたり。
……ね?
この辺りに、「好き」と「面白い」と「オススメ」が一致しない
理由があるわけさ。
思い入れが左右する世界。

▼Dancing Blade かってに桃天使!


▼ダブルキャスト






■8) 北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ





物語ゲームが多いのも仕様?



これは大人になってから再度見出したソフトなのですが。
ファミコンの時代、テレビゲームがまだ子供のおもちゃだった時代に、
これだけ重厚な物語をゲームに語らせていたことが驚愕です。
まパソコンからの移植なのでアレですが、それにしたって面白い。
堀井雄二のストーリーテラーとしての真骨頂が見られます。
ぜひまた、現代劇に回帰してもらいたいと強く願います。

『北へ。』と並び、オイサンの北海道好きを加速させたソフト。

同じジャンルからの候補は
  『フラグメンツ・ブルー』(PS2)
  『ポリスノーツ』(PS)
ジャンルというか、「似たような面白さを持ったソフト」かな。
正直、どっちがランクインしてもいいんだけど。
どちらも同じくらい、「人の心に迫った」物語を読むことの出来る、
素晴らしい物語ゲームです。
『オホーツク』の方が年寄り向け、
『フラグメンツ』の方が若い人向けです。
見た目的にも、お話的にも。
▼フラグメンツ・ブルー






■9) リッジレーサーレボリューション







オッサンみたいなゲームとギャルゲーばっかりやってそうなオイサンですが
レースゲームも実は大好きです。

  つっても、『GT』シリーズに代表されるような
  リアル系ドライビングシミュレータには興味はなく、
  あくまでもゲーム的で非常識な挙動のゲームに限りますが。
  レースには興味あっても、クルマにはあんまり興味ないですから。

中でも一番やりこんだのは『RRR』でしょうか。
いまだに、スカッとしたいときには
これを引っ張り出してきてひとっ走り致しますね。
マ慣れてるから勝ちやすいってだけですけど。

一応、新し目の『リッジレーサー6』(XBOX360)もプレイはしてます。
PSPの『リッジレーサーズ』も1・2ともにプレイ済み。

とはいえ、同ジャンルからの候補は
  『R4』(PS)
  『F-ZERO』シリーズ(SFC・N64・GC)
くらいなので、レースゲームが好きってよりも
これらのシリーズが好きなだけかもしれませんが。

あとオイサンの憧れとしては、空を飛ぶもののレースゲームで
面白いのがやりたいなあと、ずっと思っています。
デ『フレースヴェルグ』(PS2)やら『叢-MURAKUMO-』(XBOX)やら、
あたらしいところでは『フェイタルイナーシャ』(XBOX360)なんかに手を出して
毎度やけどしているワケですが。
なんか面白いの……とまでは言わないけど、
ちゃんとしたの、出ねえかなあ。

……しかし、なんでそのテのジャンルのソフトは
こんな厨二っぽい名前ばっかなんだ。
▼叢-MURAKUMO-






■10) ロマンシング Sa・Ga2





激戦区のRPG枠からは名作の誉れも高い『ロマサガ2』。



同ジャンルからの候補は
  『ドラクエ2』(FC)
  『ロマサガ・ミンストレルソング』(PS2)
  『ドラクエ5』(PS2)
  『俺の屍を越えてゆけ』(PS)
  『メタルマックス』(FC)
ホントどれもいいゲームなんですけどね。

「好きさ」加減で『ロマサガ2』に落ち着いたのは、
システムとシナリオの融合具合が良かったから、
ということに他ならないです。
その上で、「自分だけの物語が作れる」といううたい文句にうそがない。
乱暴な部分もあるにはありますが、
それを補って余りある力強さが魅力でした。
SLGっぽさもあって、当時としては類を見ないゲームになっていたと思います。

後継の『ミンサガ』はさらに完成度を上げたもので
こっちでも十分なのですけど。
『ドラクエ』はオイサン的には『2』が最高峰で、
『FF』シリーズは、好きさで言えば『4』『6』『8』あたりなのですが、
ここに並んだ連中ほどではないという意味で候補に入れませんでした。

「好き」さって、やっぱりちょっとした「クセ」があってナンボ、
な気がします。

▼メタルマックスリターンズ



あー、思ったより大変だった……。
くたびれたのでこのへんで。



オイサンでした。



 

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2010年1月15日 (金)

■いつもハートに不整脈 -更新第400回-

エコー検査の最中にグッスリ眠ってしまって先生に怒られました。
オイサンです。

エコー技師のあんちゃんが、オイサンの寝るベッドのへりに座って
「息吐いてー、止めてー」
とか言うのですが、最初に寝かされるときに
「体を真横にして下さーい。こっちにちょっと凭れる感じでー」
とかって、横になったオイサンの体を
自分の腰だかお尻だかの辺りに凭せ掛けるのですが。

オイサンすっかり寝不足で、あんちゃんに凭れかかりながら
「あー……こうして隣りに誰かいるってのも悪くねえな」
とか思って眠ってしまい終わったあとで死のうと思った。

べっ別に、高齢者向けBLとかじゃないんだからねっ!!



……。



まあそんなことで(どんなことだ)、昨日は午後からお休みを戴き、
昨年の健康診断で注意を受けていた部分の再検査に行っていました。
そんで思ったんですけど、
つか前々から思ってたんですけど。



「お医者ってのは、結局何がしたいのかようワカラン職業だなあ」



ということで。
人間の体を調べたいだけなのだろうか?
調べた結果を使って「新しく何かをより良くしたい」みたいなコトはないのかなあ、
と思ったのです。
今回はそんなお話。



■しかし、お医者さんの言うコトっていうのは。



今回オイサンが引っかかっていたのは、
 ・高血圧
 ・LDLコレステロール(血液検査)
 ・心拡大の兆候
の3点。
上二つはなんとなく分かって戴けると思いますが、
三つ目は聞き慣れないかと思うのでちょっと説明すると、
マ読んで字の如く(ほな説明要らんやないか)、
「心臓がデカい。とりあえず、見た感じ」
という所見です。

  この「所見」という言い方もイヤらしくて、
  「病気の具体的な症状ではないけれど、なんかマズいかも知れない」
  という程度の、兆候ですらない、
  「良し悪しも特にないけれど普通ではない現象」
  みたいなもののことらしいです、お医者さん的には。

デその心拡大をより詳しく診るために、
超音波を当てて調べてみよう、というのが今回の趣旨でした。

結果は、特に悪いものでもなく、
「心臓がデカく見えていたのは、実際に左心室のカベの筋肉が厚いから」
とのこと。
つまり、オイサンは心臓が逞しくって筋肉フェチの女子が見たら
「ステキ!! 抱かれたい!!」
とかもうモテてモテて困っちゃう!!!
……という、ウレシイ類のモンでもなく。

  寧ろシンタスに「マッチョ! キモイ!」とか言われないで済む分
  オイサン的には安心だ。

ただ、血圧が高いのは、それに一因があるらしい。
血液を押し出す力が強い、ってことですからね。
そもそもついこの間まで、忍法スーパーメタボリックのベテラン選手でしたから
(中3の頃からずっと体重3桁でした)、
その体を支えるための心臓になってるんでしょうね。
だもんで、それはもう治る類の状態じゃない。

血圧の方は、直ちに問題のあるわけではないけれども
マ気にし続けた方が良いレベル。
ほなどうせえというかというと、お医者さん曰く、

「塩分を抑えて、悪い油を抑えて、
 ちゃんと睡眠をとって、規則正しい生活をして……」

と。
切って貼ったようなことしか、言わないんだな、彼らは。
……なんていうか。
不毛な。

今の世相を見れば、それが当たり前かつ最良でありながら、
一般に働く人々にとっては如何に難しいことであるかということが
彼らだって分かっている筈で、
彼らだってそういう世相や労働環境の中で生きている筈なのです。
その難しさはヒシヒシと感じているはず。
なのに、ソレしか言わないわけです。
いつまで経っても。

なんというか彼らは、病気を調べたり、教えたりすることはあっても、
それを防いだり、
ベストではないにせよよりベターな方法を考え出したりしたりはしないのか、
それは彼らの仕事じゃないのかな、
などとオイサンは思ったりするのですが。



  不満や文句ではなくて、ギモンなだけなんですけどね。
  もちろん、彼らの言っているやり方が根治のためにはベストで、
  自然なことは分かってますから。



でも彼らはもう、何十年経っても、

  「その不可能に挑戦するか、薬を飲むか。
   でなければ、倒れてから入院させるか」

のどれかしかやってきてないわけで、それにギモンを感じないのかなあ、
と思ってしまったのです。
うーん。
なんかね、理系っぽくない。

  いや、ある意味で理系っぽいんだけど。
  理屈で固めてあとは冷たい、みたいな意味で。

世相に即したカタチで、ベストケースが実践できなくても、
「キラーン、だったらこうすれば多少マシになるじゃーん!!
 こういうシステムを組み込めば、そういうことが起こるケースは
 未然に防げるか、100%ではないにせよ、発生件数は抑えられるんじゃーん?!」
みたいな、問題解決への喜びみたいなものを、
どうにも持ち合わせておられないように見えますよ。

マもちろん、探求はされてる……のかも知れませんけどね。
コトは人間の体にまつわる話であって、人間にとって何もかもの根源にあることですから、
おいそれと変えたり変わったり、
画期的な出来事を一斉投入できる分野ではないでしょうから。

ただ、どーもねえ。
親身になって、本当に何かを考えているようにも、
末端のお医者さん方の姿勢からは、見えない。

「言うだけ言ったからな。あとは自分でナントカしろ。
 死にかかったら金もって来い、入院させてやるから」

みたいな風にしか見えないんですよね。
別段、そんなにお医者に期待してるワケでも、
色々を押し付ける気もないですが。

今の世相が人の体にやさしくなく出来ているなら、
そうした環境の中でも、
被害が最小限にとどまるようなシステムを準備して食い止めたり、
同じミスが二度は起こらないような仕組みづくりをしたりするような、
「人の体の在り方をより良くしたい」
(「より「悪くならないように」したい」の方が近いのかもですが)、
みたいな、
自分がシゴトとして関わるものが抱える問題の極小化的なアプローチを
実践することへの情熱や喜びとか、
逆に、
人の体ありきで考えるのではなくて
「環境がこうであることはもう変えられないから、
 その中でもせめて少しでも健やかに生きていく体をつくるには
 こうしたらいいですよ」
的な、環境に合わせて人間の体をチューンする方法を探してみる情熱とか。
無いものなんですかね。
お医者さん。

オイサンはオシゴトはガチ理系ですが、
オイサンの理系成分はあくまで職業理系であって
根っこの部分は文系なのですが。

そのオイサンから見ても、
彼らが研究者として、あるいは職業として、
「問題に対してどうしていきたいのか」が見えなくて、
ワリと「不思議な人たち」に見えてしまうのでした。


マ意思を持った何十億からの連中が
それぞれ個別に問題を抱える話ですから、
大きな網で掬うのは難しい話なんでしょうけどね。
それにしたって、もうチョットなんかないのか、
答えでなくても、姿勢を見せることは出来ないのか、って思います。


……うーん。
……ふーん。


オイサンでした。


P.S
 あと、運動は続けた方が良いって言うんですよね。
 体全体のためにはそうだと思うんですが、
 心臓と血圧にフォーカスして考えた場合、
 心臓に負担をかけて、筋肉を厚くする要因にもなるような気がするんだけど。
 矛盾してね?
 そういうモンでもないんだろうか。



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2010年1月13日 (水)

■生きるとか必死とかあんまり大ゲサ言いたくないけど -更新第399回-

あっ、今日は虹野さんの誕生日じゃないか。
何かプレゼントした方がいいのかな。

オイサンです。

最近どうも美味しい珈琲が飲みたくて
近所の喫茶店に入り浸っていますが、
お金がかかって仕方がないな。

日常のちょっとした贅沢なのだけど。



■生きるために重要なこと



生きたいように生きることは大変で贅沢なことなのか。
ひたすら、生きるために生きることが普通なんだろうか。
マ割と、生きたいように、
死なないようにする以上の生き方が出来る人間なんてのは一握りなのだろうな。

今朝、とある知人の話を聞いててそう思った。
以下、その知人の話をびぼーろく。
聴いたことのメモと、散漫な感想だけだけど。


・その知人の母方のお祖母さんの旦那さん
 (=「お祖父さん」なのだが、後述の事情のためこう書く)が
 12人兄弟(!!)の八男で、当時の地元県警のナンバー2だったそうな。

・実は、母方のお祖母さんの旦那さんは、元はその12人兄弟のご次男だったのだが、
 なんがしかの事情でお亡くなりになってしまったので、
 その12人兄弟の八男坊がその後におさまったのだそうな。
 今聴くと「なんぞそれ」と思う話だが、当時はよくある話。
 確か、ウチの曾祖父ちゃん・曾祖母ちゃんもそんなんだった。

・その兄弟の長男は鍛冶屋だった。
 長男なので戦争に行かなくても良かったのに、行きたがって行った。

・デ戦争に行ったはいいケド敗けそうなのを見てヤバイと悟るや、
 結核のフリをして後方部隊へ下がることに成功。
 難を逃れる。

・戦後、やってきた進駐軍を見て
 「こいつらには刃向かっても勝ち目がない」とまた悟り、取り入ることに。
 連中の乗り回すジープやらを見て
 「これからの時代はコレだ」と思って、あっさりとそれまでの鍛冶の仕事を捨て、
 車の販売と燃料屋(油売り)を始める。

・また、戦争で焼け野原になった町を見て、
 「これからは家が売れる」と見て取るや、住宅機器を売ることも始める。

・その長男も今はお亡くなりだが、その息子が燃料屋を引き継いで社長になり、
 地元でGSをやっている。住宅機器も引き続き売ってる。
 デ、今はソーラーパネルを扱おうとしていて、
 知人は正月に地元に帰った時に、ソーラーについて聞かれたらしい
 (別に詳しくないはずだがw)。

・その現・GS社長(=知人の祖父さんの兄弟の長男の息子(長い))が
 年始に挨拶に来た(親類だから)ときに、知人・母が「水道の蛇口がおかしい」と言ったら
 スーツのポケットからパッキン出してきてその場で直したらしい。
 かっけえ。


以上で、知人の祖父さん話は終わり。
以下、その知人の同級生の話。


・同級生には、地元の市議会議員がいるらしい。

・知人・実家は、それまでヨソの土地だった家の裏の土地が
 使われなくなったのを買い取ったとか(この辺面倒なので割愛)で、
 二つの敷地を一緒にする工事を計画してその準備を進めていたところ、
 その市議会議員の同級生がたまたまやってきて、
 何を嗅ぎつけたのか、
 やっぱり同級生(だったかな、忘れたけど)の土建屋だかを小一時間でその場に連れてきて、
 工事や手続きの一切を請け負っていったのだとか。

・デその同級生の市議会議員も交えて地元の飲み屋でプチ同窓会をやったところ、
 飲み会の最中でも、店に人が入ってくると、
 山のような名刺の束をもって挨拶に飛んでいくのだとか。


以上。

……なんか、端々にお年寄りの武勇伝的な要素も見え隠れだけども、
それ以上になんだかやたら感心させられた。

戦時中のジイサンにしろ、同級生のその議員さんにしろ、
なんだろうか、
働くということ、生きるといういうこと、食ってくということ、
そこに必要とされるバイタリティなるものをヒシヒシと感じる話だった。
何がメインかというと、先ずは「命をつなぐことがメイン」なんだってところに
ブレのなさを感じる。

  なんかその狡猾さ、必死さ、強さと迷いの無さの中に、
  絢辻さんの美しさの影を見たような気がして、
  すごくハッとしたのでした。

仕事のために生きるわけでも、
生きることの満足感のために生きるわけでもなくて、
先ずは生きることが先決で、満足感なんかはその後について来るもんなんだっていうスタンスが、
妙に眩しく感じた。

  マ議員さんがいきなり土建屋を斡旋するだとか
  イイのかソレ大丈夫なのか的な匂いもしないでもないけど
  (突っ込んで聞いてないので詳しいとこはワカラン)。

「これからは何の時代か?」「今何が足りないか」
を嗅ぎ取り、衒いなく、ホイホイそっちに行く力。
多分、「それが正しく美しい」という倫理観の中で育って来たのだろう。

オイサンは違ったのかなあ。
「満足感の予感」のようなものがないと、そちらに足を向けることに、
どうしても躊躇いが出てしまう。
そのくせ、自分が満足感を感じる方向へも、
それなりの安全性を確保できないと歩いていこうとしない虫の良さがある。
世の中に、そんなうまい話はあるワケがないのに。

これは多分、……親のせいにばかりするつもりもないのだけれど……、
「生きる」型の親父と、「満足感」型の母の間で育ったところが大きいのだろう。
そしてそのどちらもがそこそこに成功し、そこそこに失敗していて、
なのに二つが一緒にあることで、
それなりに幸せな空気を作ってきたことを理解しているからだ。
多分、自分一人だけでその二つを半々に持っていても、
中途半端になるだけで幸せにはなれないんだろ。

マ誰が悪いのかっつったら、
未だに親に与えられたものを頼りに生きようとしてるオイサンの
覚悟の足らなさが一番の問題なんだ。
いい加減、自分で見つけた物を確かめてすり減らしながら
歩いていないといけないハズなんだが。
もともと、そういうことに気付いたり、行い始めるのが人より遅い。
大体、10年くらい遅い。

あと、戦時中の話を聞いてて思ったんだが、
オイサンはその時代の貧しさを実際体験してないから分からず、
フィクションなどの美化されたものでしか知らないからそう感じるのかも知れないけども、
高度経済成長期に入る前にこの国にあった貧しさは、
「貧しくてもなんとかなる」と多くの人が感じていたんではないか、と
思ってしまう。そんな気配を感じる。
絶対そんなことはないハズだ、みんな必死だったはずだと、頭では理解してるんだけど。

なので、「肌で感じる貧しさ」の話にしてしまいますが、
現在の貧しさは、気を抜くと即死してしまう冷たさのようなものを感じる。
「何とかなる、耐えて、がむしゃらに振り回せばどこかで上向く」
という、我慢していれば、という希望が、今は、なんか、無い。
「知恵を絞って、タイミングを読んで、
 その上で、自分が出した答えもタイミングも合ってないと、即死」
みたいなもののような気がする。

マそれも多分、それぞれの時間を歩いている人間の「たくましさ」の問題だけだと思うけど。
あとは、甘い汁を吸うことばかりを憶えてしまった人間が、
「なりふり構わなさ」を上手く発揮できないとか、
新しい時代の中で大事にされすぎてしまった「人間らしさ」「その人らしさ」
みたいな耳当たりの良い言葉が、心にも体にも刷り込まれてしまったせいなんだろう。

カクゴだとか、そういうものが違うんだろうな。
先ずはその辺を振り切るのか、あくまでこだわるのか、
そんな判断から始めないといけないようには思う。

しっかりせな……。



■と、そんな舌の根も渇かぬうちに。



ひさしぶりに『ときめきメモリアル4』の話
ここんとこあんまりゲームも出来てないのだが。
一応、帰省中もちょこちょことやっていた『ときメモ4』。

現在2周目の2年目、10月。
ってほんとにちょこちょこだな。

順当に、”肉まん刑事”こと柳さんと懇ろになってます。
一応デートは重ねて手もつないだけど、パラメータ的には一体どこを高めたらいいのか
確信が持てない。
恐らく文系+容姿あたりだと思うのだが。
井口裕香は甘い声をしてるなあ。
今まであんまり意識して聴いたことなかったけど。

柳さんはゆるゆる・ぽわぽわの梨穂子方で、絢辻さんとは真逆のベクトル。
一体オイサンはどんなタイプの女子が好きなのか、自分でもさっぱりだ。

謎の定時制女子・ハルたんとの顔の見えない交換日記も順調。
だが、今後どう展開するものやら。

他にも、”高貴刑事”皐月センパイと、”ヤンキー刑事”龍光寺さんが
家族ぐるみで交流があるっぽいなど、謎の横糸も見え隠れ。
それが一体どういう風に物語を形成していくのか、
制作側にはどんな意図があるのか分かりませんが、
なんだか面白いことにはなっているご様子。

とにかくこのゲーム、プレイの間があいても
やる気の失せることがないので、多分こんなペースで続けていくのでしょう。

ハテサテ、今回はソフトブサイクのメインヒロインに
食いつかれなければ良いですが。



以上、色々てきとう、
オイサンでした。



 

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2010年1月12日 (火)

■ハピネスパパのあざやか躾 LESSON -更新第398回-

今朝、マクドナルドで。

ぱたぱた書き物をしていたら、
小さな男の子が二人、お父さんに連れられて入ってきて
オイサンの席の隣に座った。

ありゃ、コレはちょっとうるさくなるかな、だったらヤだな、
と思って一瞬警戒したんだけども。

  まあ例えうるさくなったとしてもだ。
  絢辻さんの子供だと思えば腹も立たない
  (「お父さんお母さんも苦労してるに違いないんだ」
   などと考える、最近のオイサンの腹立ちの鎮め方・抑え方)。

……でも、そんな警戒する必要が全然なかった。

子供たちは比較的静かで行儀が良かったし、
お父さんの言うこともちゃんと聞く。
お父さんはお父さんでキチンと面倒を見ている。
そして何よりも、それがさほど負担でないように見える。
もちろんご苦労はあるのだろうけど、過剰にストレスに感じている様子がない。

子供のすることにイライラしたり全然していなくて
(そもそもおとなし目だし言うこと聞くし)、
寧ろ、子供たちがかわいくて仕方がないと、微笑ましく見守っている感じがすごくあった。

お子さん二人、たまにやんちゃもするんだけど全然許容範囲内で、
それもお父さんがちょっと諌めればすぐに収まるし、
そのやんちゃの様子を、お父さんも楽しそうに見守っては笑っている。
近年稀に見る、よく出来たお子さんとお父さんのコンビだった。

と同時に、その関係があまりに鮮やかだったので、
オイサンなんかは「一体どうやってるんだろう?」と不思議なほどでした。
子供の行いのアタマとオシリはきちんと面倒を見て、間はワリとスルー。
でも要所要所では手を入れている、そんな感じなんだけど。
お父さんに、その躾の仕方とか、
どんなバランスの取り方や心構えで、子供や、子育てというものと向き合っているのか、
コツをちょっと聞いてみたいと思えるほど、幸せそうに楽しそうにしていた。

あんまりキリキリと面倒を見過ぎてしまうと
自分が参ってイライラしてしまいそうですからね。
ほどほどに、しかしキモは外さず躾ける・面倒をみることが大事なのだと思いますが。

  どうやって、そんなに言うことを聞くように育てたのか?
  そもそも大人しかったのか? いつもそうなのか?
  それとも公共の場ではそう振舞うように教え込んだのか?
  それはどうやって?
  (自分に対して)どのくらいの厳しさ・緩さで子育てに臨んでいるのか?
  どこに手を入れ、どこには入れないなどの自分の中での線引きはどんな感じなのか?
  等々。

  勿論、どれも簡単に答えが手に入るようなシロモノではないでしょうし、
  聞いたからといって簡単に実践出来たり、
  出来たにしても全ての子供と親に当てはまるものでもないでしょうから
  埒のないことなんですが。
  それでも聞いてみたくなるくらい、鮮やかに幸せそうだったんですよ。


……というのも、どうもねー。


昨今、小さなお子さんを連れた親御さんというのは、
どこかのタイミングで、ほとんど必ずと言って良いほど
一度は渋い顔をしたり、金切り声を上げたり、するものに見えるから。
まあ、そういう方々が悪目立ちするだけなのかもしれないけどさ。

怒鳴ったりキレたりはないにしても、
親サイドが明らかに自分サイド(=大人目線)都合でイラついたり、
不機嫌オーラ・子供にはうんざりだオーラを周囲にまき散らしているシーンをですね、
ワリと普通のご家族からでも受け取ることが多いもんですから。

  その渋い顔というやつが曲者で、
  大概、親が子供のためではなく、自分都合を優先した結果現れてくるもので
  それがエスカレートしてくると、
  叱りではない怒り、愛のない叱責の連続になってしまうみたいで。
  もちろん、それもそうそう簡単に責められる話ではないのだけれど。

  そうした「愛のない叱責」を見ていると、
  もうこっちもウンザリしてしまうワケです。
  お前、自分の都合と感情だけで怒ってやるなよと。
  もっと子供のためを思って、子供に分かるように教えてやんなさいと。

そうした「オトナ都合の苛立ち」を回避するためには、
もう親が完全に我を消して、
子供のために全てを捧げるくらいの気持ちで接していくしかないんだと
オイサンなんかは頭で考えて思いこんでいたのだけれど、
そしてそれも半分は間違ってないと思うんだけど、
完璧には出来っこないしどこかで限界はあるはずだし。

でもそれも、今日の親子を見ていたら、そんな捨てたもんでもない、
他にいくらもやり方があるんだと思えてきた。

  もしかしたら、あのお父さんが
  その「我の消尽」を体得した姿なのかもしれないけど。

寧ろ、そんな風に警戒しなければならないのがおかしかったんだろうか。
昔のオトナは、大概あれが上手に出来たのかなあ。

マそんなことで、ちょっと嬉しくなった、成人の日の朝の出来事でした。



■シンタス・アスミスの Sweetもアマいもカミ分けて





41回目(!!)の配信。

今回はもう、雑談大会。
スバラシイ。
ふつおたトークが長い長い。
オイサンは新谷さんの地元トーク・ご家族トークがたまらなく好きだw
何故だろう。
お母さんが酒飲みで酔っぱらったら大変だとか
ホントもうどうでもいい情報なんだけどすげえ嬉しい。
今回は、新谷さんの

  「あけましてアマガミゴマ……噛んじゃうでしょぉこれー」

がツボでした。
柊フォレスさん、成人式だったんだw
おめでとー。大人は大変だぞ? オイサンそうでもないけど(何故だ)。

桜小鉄先生、新年会出てるってか。
いいなあ、すごいなあ。
どうでもいいけど、
「桜小鉄」先生にしろ、「東雲太郎」先生にしろ、
シンプルでカッコイイ名前だよなー。
さすが、センスが違う。

なんにせよ、4クール目突入!
すごい番組だな。春からアニメ化だなこれは。多分。

あと、音泉で注文した「アコガレセット」「ソエンセット」の到着が
今月下旬になるようで。
普通に買っても変わらんじゃないか。
マいいんだけど。
せっかく行ったんだから、現場で買ってくれば良かったな。
キャラソンはともかく、ラジオCD・座談会CDが聴きたいぜ。



■「ぼくうた」オイサン的アルバム検討中。



冬のC77でお買い上げた、サークル『あるびおん』さんの
オレ的アマガミイメージアルバム作成キット、「ぼくうた」。


  ■「ぼくうた」公式サイト [あるびおん]
    今頃リンクはってどうするつもりぞ俺……。
    Nyazui先生、どうもすみません。バスケがしたいです。


要するに、自分で『アマガミ』の世界やヒロインたちにマッチすると思われる楽曲を集め、
自前イメージCDアルバムをこしらえるための装丁一式なのですが。

  楽曲のデータ化と個人的な編纂という文化が定着して以来、
  ナカナカ商業的にはグレーっぽく見えてしまうコトもあって
  (個人的に皆がルールを守ってればホワイトだと思いますけどね)、
  あっても良かったのにありそでなかった、面白い企画だとオイサンも思います。

デ、オイサンも一丁やってみっかと。
日々手元にある楽曲や昔聴いた曲の記憶などから
各トラックに相応しかろうと感じる曲を、
記憶とセンスを総動員して検索中です。

愛する愛する愛する愛する愛する愛してやまない絢辻さんと、
ワンワンディスコな森島センパイあたりはスンナリ決まり、
梨穂子・薫のフレンドリーコンビも、割かししれっと見つかった。
紗江ちゃんもそこそこ。

けれどもメインヒロインでは、七咲が決まらず、
他にもサブメインとでも言いますか、
上崎さん、美也、マッキー美佳さんも未定。

上崎さんにいたっては最早ネタ扱いで、
某スネークのテーマでも乗っけてやろうかと思ったりもしたのですが、
ヘンにネタに逃げるのも勿体なく、
日夜、変に考え過ぎにならないように、ポヤポヤと検索中。

■スネーク! どうしたんだスネーク!!



うーん。
案外、というか、思った通り難しいな、コレ。

ちなみに、オイサンの封入特典カードはサッカー刑事こと明日夏ターンでした。
しまった、その場でサイン貰ってくれば良かったぜ。



おしまいは、連休中一番笑ったネタ↓でお別れです。



■ハードドライビン



……これだからセガファンは。
こういう連中が偉くなって、R360の企画にGOサインを出したりするんだろうな。
夢は倒れたままなのか?



オイサンでした。


 

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2010年1月11日 (月)

■鎌倉巨大ロボ、けんちん汁で動く!! -更新第397回-

朝、ジョギングをしていると。
今日はお出かけの都合で、ちょっと時間がなかったので
急遽、コースを短縮したのですが、なれない道を走ったせいで
なんだか高そうな住宅街に迷いこむ。


ええ、オイサンです。


庭こそそんなにないものの、
建物はしっかりしてるし、駐車場は数台分あるし、
そんで停まってる車も、外車かハイクラスの車だし。

やっぱりあるとこにはあるもんだなあと、完全ヒトゴトモードで走っていると、
すかさず伴走している絢辻さんに


  「買って♪」


とせがまれる妄想をする、オイサンさすがです。
そんな楽しみでもないと、ジョギングなんて続かねえって。

さらにその先を行くと、今度は見なれない保育園の前を通りかかります。
オイサンの家の近くは「上××(かみナントカ)」という地名があるのですが、
そこからついて「上××保育園」。
そしてそこに通っている子は、「かみっ子」と呼ばれているようで、
「元気に挨拶、かみっ子良い子」とかなんとか、
標語が書いて張ってある。

しかし、「かみっ子」なんて言われたら……
オイサン辞書の一発目には、ジャック・ハンマーが載っていて。
挨拶代わりのチョップブローを元気に頂戴する絵が浮かんでしまいました。



■北鎌倉にて



さてオイサン本日のおでかけは、
北鎌倉から鎌倉まで、ハイキングコースを抜ける山歩き。
途中途中の喫茶店で書き物をするという
ハイソかつ貧乏くさい、
言ってしまえば寂しい中年にはありがちな遊びでありトホホ。

マこちとら暇を持て余した独身貴族の遊びであり
お前だったのか、ルネッサーンス。

そんな感じでお送りする、今宵の「ゆび先はもう一つの心臓」。
お写真多め、脂少なめ、麺硬めで出発です。



■本章の目的



今回の目的は、北鎌倉にある 駆け込み寺・東慶寺入り口にある
喫茶「吉野」でお茶を頂くこととと、
長年の憧れであった「天園」の地を踏むこと。

  ▼▼▼ 喫茶・吉野 ▼▼▼

前者の喫茶店「吉野」は、一昨年の暮れ、
郷里の関西から訪ねて来てくれた当時の恋人と北鎌倉を訪れた際、
従兄弟から
「大層良い雰囲気の店だから行ってみると良い」
と聞かされていたので寄ってみたものの、
既に年末の休みに入っていて苦杯を飲んだお店。

  ちなみにその時のデートの模様は
  こちらの記事にまとめてあるので
  あまりのアツアツぶりに当てられて死んでも良い。

   ■現出!アド街ック地獄~幕府滅亡編
     其の壱 / 其の弐   

  ▼▼▼ 天園 ▼▼▼

二つ目の「天園」は、思えば12年越しの憧れの場所である。
オイサンに衝撃をあたえたゲームは、
皆さんご存知『アマガミ』を筆頭に数ありますが、
中でもギャルゲートップ3といえば(ひとまず『アマガミ』は除けるとして)
初代『ときメモ』、『北へ。~DiamondDust~』、そして『NOeL』。

今回訪れる天園は、その『NOeL』の続編、
『NOeL~la neige~』の中でヒロインの一人が訪れる場所。
ゲーム中では「シーエフ」という名前で登場します。
オイサンは鎌倉大好きですが、
その理由の大部分は『NOeL~la neige~』の舞台になっているから、
というドグサレぶりです。

  ■NOeL~la neige~
  
  ちなみに、北海道大好きなのは言うまでもなく『北へ。』の影響です。
  そしてダイエットに成功したのは『アマガミ』の影響……。
  オッサンほかになんかないのか。

その天園は「天園ハイキングコース」というハイキングコースの途中にあり、
辿りつくには鎌倉アルプスと呼ばれる山々を、
わりとグワーッと踏破しなければならないスパルタン仕様。


  ■天園ハイキングコース [鎌倉紀行]


体重が120kg超あり、
運動もロクにしていなかった一年前までのオイサンにとっては、
天竺にも等しいガンダーラであります。
そこに行けばどんな願いもかなうというよ。

ですが、今。

体重は80kgに減り、毎日6kmを突っ走るオイサンなら、
この流れなら行ける……!!
というわけで、年始めの今、
敬愛する鶴岡八幡宮にお参りするのと合わせてトライしてみようと
思い至った次第であります。

  これすなわち「一年の刑は元旦にあり」であり、
  正月早々今年一年分の刑罰をまとめて受ける習わしであり
  耐えられなければ即死であり、わが帝国臣民の八割は元旦が命日。
  ム、本日も手遅れ気味に間違っておりスマヌ。


はい、ここまでが前置き。
長い!
マ本編はそんな書く事もないので、
写真だーっと貼って終わりにしますので、読むトコあるのはここまでです。
ここから先は、右往左往するオッサンのうたとおどりでお楽しみ下さい。



■北鎌倉~喫茶吉野


北鎌倉までは、藤沢からJR東海道線で大船を経由し、
大船からはJR横須賀線。
10分くらい。
ひなびた駅。

R0022495

喫茶吉野のある東慶寺までは、駅から歩いて5分くらい。
割とすぐです。
コーヒーがおいしく、
サンルームもあって心地よく、
ケーキがうまいとは従兄弟の弁。

R0022486 R0022457

果たしてその通りであった。
唯一難を述べるのであれば、せっかくのサンルームが喫煙席しかないことか。
まタバコ吸う人に良い思いすんなってのは無残な話ですからアレですが。
しゃあねえな。

フルーツケーキもおいしかったが、
正直オイサン的には、相模大野の喫茶ダンケの方が上。
惜しい!
脳髄がコーヒールンバを奏でるほど惜しい!!

客層は年配のオジサン率が高い。
オイサンも含めて……か?
そしてみんな、コーヒーとなんかしらケーキを頼んでるな。
良い空間だ。
もっと人が多いかと思いきや、朝早いってこともあってか、空いてました。
年配のオジサン二人が楽しそうに話をしてるんだけど、
話題が「剣道の防具をどうしつらえるか?」について、だった。
うーむ。
なんだか鎌倉って感じです。
カップがストンとシンプルで持ちやすい。好感度高し。

小一時間お茶とケーキ、そして書き物をし、お店を後にする。
また来たい。
次回はフルーツケーキではなくパウンドケーキを頼んでみよう。
早くもミッション1をクリアー。
幸先が良い(食べただけ)。

ブレンドとケーキのセットと、お代わりにモカのストレート、
占めて1550円ナリ。

ちなみに、今回は時間の都合で東慶寺さんはナシ。
東慶寺さんも、はんなりとした時間の過ごせる良いお寺ですので
興味のある方はこちらの記事をご覧下さい。

   ■現出!アド街ック地獄~幕府滅亡編
     其の壱 / 其の弐   



■けんちん汁の店 五山



ケーキとコーヒーを頂いた下の根も渇かぬうち(間違ったジャパニーズ)、
時刻は11時半。
お昼ゴハンだっ!!

  ……お前、ハイキングは。
  いや、このあとです。
  昼から夕方まではみっちり山歩きですよ?

  これすなわち、「腹が減ってはフィクサーは出禁」であり、
  腹ペコの黒膜は立入禁止。
  む、またしても餓死するほど間違っており許せ。


というわけで、お昼ゴハンはさきほどの吉野からさらに5分ほど、
建長寺方面に歩いたところにある「五山」さん。
踏み切り渡って右手すぐ。
けんちん汁が名物のお店です。
お店の中はこぢんまりとしてますが、良い雰囲気。
オイサンが注文したのはけんちんそばと炊き込みご飯のセット、1050円ナリ。

R0022529

おそばは麺もおツユも割と普通なのですが、
けんちん成分が非常においしい。
特に、お写真で上に乗っかってる緑の葉っぱが異様に美味しゅうございました。



■ハイキング開始。 建長寺



さて、腹ごしらえも終わっていよいよ戦闘モード。
3時間あまりの山時間の始まりです。
天園のハイキングコースは、北鎌倉方面からですと、
入り口はあの有名な建長寺さんの中にあります。
なので、マあんまり興味はありませんが建長寺さんへ参りましょう。

  ちなみに、ハイキングコースに入るには
  建長寺さんの参拝料は支払わねばなりません。
  ご注意。

……すみませんでした。
ナメてました。
すごいわ、建長寺さん。
迫力が違う。
パネェ。

R0022564

山に抱かれた山門の威様は、鶴岡様にも引けをとらない。
東慶寺さんにははんなりとした尼僧のような落ち着きと母性がありますが、
建長寺さんのそれは、紛れもない父性、男性。
これでもかっ!! というほどの威厳とオッサンくささに満ち溢れています。
800年にも及ぶ加齢臭が、わんわんとですね……
とかいうとバチがあたりそうなのでやめますが、
男らしい迫力に満ち溢れてらっしゃいます。

すげえよ。
まじで。

全体像を捉えないとそのパワーは伝わってこないのですが、
遠景写真ではやはり伝わらないというアンビバレンツ。
お写真の限界……少なくとも、オイサンの腕前ではここが限界です。
一見の価値ありです。
さすが歴史の教科書に載るだけのことはある。
正直、ここがクライマックスだったと言っても良いくらい、
オイサンのテンションは上がりましたとさ。
歴史的な背景とか、価値とかは分かんないんだけどね。

  あのですね、こうして改めて写真を見ていると思うのですが……
  寺社仏閣建築の、豪快さと緻密さ、そして圧倒的な質量、
  これらの構成要素にどこかで見憶えがあると思ったら……
  そう、巨大ロボットに感じるアコガレと、同じものを持っている。

   R0022576

  なんかホレ。
  どうよ。
  『マクロス』なんかまんまじゃないですか。
  「全艦、トランスフォーメーション」な感じじゃないですか。
  R0022582 R0022589 R0022592
  この梁の一本一本からレーザー出るぜ?

そんなワケで、
テンションが上がるとこんなお写真が増えるオイサンです。
あと、敷地内に生えている木々もまた、えらく迫力がおありになります。

R0022609

今なら、何やらレアな、
不精ひげをたくわえた超ダイエット中のお釈迦様の仏像なんかが公開中
(わりと本当)。
オイサン的にはその仏像よりも、天井に描かれた神龍の絵の方が
ツボでしたが。
いや、迫力。

R0022628 R0022634



■天園ハイキングコース 半僧坊



建長寺さんを抜け、案内板に従って行くと、いよいよハイキングコースに入ります。
ワリとシャレにならない感じの石段を上がっていくと半僧坊。
えーと、そう言う名前のお寺というか、祈祷所みたいな場所です。
烏天狗の彫像が山の斜面にたくさん建てられていますが、
そのイワレはわかりません。

  ……また絢辻さんに怒られる……。

R0022679 R0022693

あとからやってきた大学生っぽい一団が、
「『GANTZ』のあのシーンだよ!」
「ほんとだ、動き出しそうだ!!」
と言って喜んでおられた。
『GANTZ』のことはよく知りませんが、マそんなシーンがあるんでしょう。
気持ちはワカル。

あと、富士山がてっぺんだけ見られました。
天気の良い日はもっときれーに全体像が見られるのだそうです。
さて、ガンガン参りましょう。



■勝上嶽(しょうじょうけん)の展望台・十王岩



ここから先は、もう山を尾根まで上がって辿っていく、
その途中途中のポイントでのお話になります。
見晴らしの良い場所だとか、なんかおおきな岩がある、だとか。
ですんで、印象的なお写真にコメントつけていっておしまいです。

R0022766
コケ。
なんか面白い画になるかな、と思って撮っていたら、
後ろからやってきた妙齢のご婦人にナンパされる。
「苔撮ってるの? ブログにでも載せるとか?」
うーむ。

R0022790
御留守。
ここにも何かの石仏が収まっていたのでしょうか。

R0022794
看板。
天園が天国に見える。
パトラッシュ……僕もう疲れたよ……。



……オイサン恐怖劇場~……



さて、ここで一枚、恐ろしい写真の登場です。
あ、いや、別段直接的に恐ろしいものが映ってるわけではありません。
グロ画像でも、心霊画像でもないのでその辺はご安心を。

  ここは真性のヘタレ親父がほのぼの運営するブログ、
  「ゆび先はもう一つの心臓」。

十王岩を越えてちょっと行った所に、
岩壁をくりぬいたような石室がありました。

ここもさっきみたいになんかあるのかな?
と思ってオイサン、ちょっと脇道に逸れてわざわざ覗きに行ったのですが、
……正直、ちょっとコワかった。
もうちょっとひと気がなかったら、もっとビビっていたでしょう。
これです。

R0022805

石仏が五体ばかり座ってらっしゃるんですが……
どうしたことか、皆さん頭がナイ。
切り取られたのか、砕かれたのか知りませんが、
首から上だけが、全員分、ありません。
中には、ただの石が頭の代わりに(代わりになんかなる筈もありませんが)
乗っけられているもののあって、何だかコワさ倍増です。

R0022808

祟られそうです。
……だとイヤなので、皆さんにもご利益のお裾分けがあるように
ここに載せさせてもらいました。

……茶化す気はありませんけど、
このご時世に首なしの石仏だなんて、リアルでシャレになりません。
お怒りにならず、安らかなお気持ちでいて下さると良いのですが。
手を合わせて先を急ぎます。
つるかめつるかめ。

コレが一体何なのか、ご存知の方がおられましたらお知らせ下さい。
マズイものだったら本気で供養に持っていかないと。
マ人目にもつく場所にあるものなんで、そんなヤバいものだとは思いませんけども、
一応ね。

R0022830
ドリル岩。
これが建長寺の右腕(?)に合体して主武器になった、と言われています。
近接戦闘が得意だったようです。
幕府滅亡の際に、二度と合体出来ないようにここに封印されました。

R0022909
天園に到着。
なるほど、天の園、とはよく言ったものです。
山の頂上に拓けた園地です。
うーむ、長年憧れてきたけれど、大した事ねえな。

R0022936 R0022940
ハイキングコースもピークを過ぎ、オイサンもぼちぼちくたびれてきました。
そうなると頭の片隅に、ときどき絢辻さんが現れ始めます。

で、お写真は天園近くにある峠のお茶屋さん。
おでんやらぜんざいやらを売ってますが、
何か買わないと休憩も出来ない、
ジュースのゴミも、メーカーが違ったら捨てちゃいけないというスパルタンぶり。
マしゃあねえっちゃしゃあねえけどさ。
なんか醒めるなあ。

ぜんざいとか焼きオニギリは魅力ですけど、ここは敢えてパス。
……どうしてかって?
今、オイサンの頭の中には絢辻さんが降りてきてるんだよ。
ここでおでんを食べてる絢辻さんは見たくない。
それだけだ。

R0022978
全然なんてことのない写真。
コレなんだったっけなと思ったら、そう、この場所で野生のリスがいたんでした。
リス。
……リズ?
…………エッリッザッベッス!!
 
 

 絢 辻 「こんなところまで来て、ザブングルのネタなんてやめて」

 
 
……分かってくれるんですね。
嬉しいです!!
(歩きながら、リアルタイムに思い浮かんでいたネタ)
 
 
R0022986  
 

 絢 辻 「ほら、そこ。濡れてて滑るわよ、気をつけて。
      下、沢になってるんだから。
      ここで滑ったりしたら、それこそ沢にざぶんグ……なんでもない」

 
イカン、絢辻さんじゃなくても良くなってる。
ていうか、どっちかというと『夏のあらし!』のカヤさん(CV:名塚佳織)だわ。

R0023032
山道を抜けて、瑞泉寺に出ました。
過去にも一度来たことがありますが、
オイサンが来るときはいっつも何の花もない。
あまり良いイメージがありません。
イヤ普通にオイサンのせいだが。

R0023045
鎌倉宮への看板……を見て、
「鎌倉グウ……最近、エドはるみも全然見なくなったな」
などと考えるオイサンは、実は鎌倉向きではないのかもしれません。

R0023062
適当に入った珈琲屋には、エロい顔をした猫がいました。


R0023072
さて、いよいよ今回の鎌倉遊びも佳境です。
ゴール目前、鶴岡八幡宮。
しかしなんと、本殿参りは人数制限実施中です。

マ年始ですしね。
オイサンは、別段本殿まで参りたいとは思いません。
参道に立って、本殿を見上げられれば十分なんです。
あそこには、黄金色したモノスゴイ神聖の風が吹いている。
それさえ浴びられればもうOKなんです。
イヤほんと、あそこだけはね、ケタ違いですよ。
R0023121


はい、鎌倉駅到着。

R0023124

オシマイ!
本当は小町通りで何か買ったり食べたりしたかったんですが、
人も多いしでさらっと流してやめました。
平日とかに行く機会があるといいんですけどね。

あと、小町通りには、鎌倉駅近くの入口付近に
アホみたいなホットケーキを食わせるIwataとかいう喫茶店があって、
ジョンレノン御用達だったそうです。
別にジョンには興味ないけどな。


以上、本編は本当にサラっと終わり!
オイサンでした。
なかなか楽しい休日だった。


 

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2010年1月10日 (日)

■推測変換のバラード -更新第396回-

「お墓参り」と「オカマ入り」は似ているが、
肝心の「オカマ入り」が何なのかが分からない。

ども、
ピュアソウル病のオイサンです。


当たり前の話ですが、クリスマスが終わってからこっち、
どのお家もイルミネーションの装飾を片付けてしまわれました。
シゴトの帰り道とかジョギングとか、
オイサンは夜道にいる時間が長いものですから、なんだか結構さみしい感じです。
いや、あんまり気合い入れてアレやってる家はどうかとは思いますけどね。


  ……。


などというマクラとは何の関係もなく。

オイサンは字が汚いので、キーボードとか携帯とか、
当たり前になったことですごく恩恵を浴している人間ではあるのですけども。
今回は、それら便利デバイスは、やっぱ便利なだけにマイナスもあるよなあ、
なんていう、数百歩、出遅れた感じのお話です。



■込める作業の希釈



最近のオイサンは、朝、ファミレスで書き物をし、
そこからちょっと電車に乗ってシゴトバから遠めの駅で降り、
20分ばかり余計に書き物のことを続きで考えながら歩くのが日課になっています。
その歩きの途中で良いアイデアなり書き回しを思いついた時なんかは
携帯のメールにぺけぺけとメモったりします。


デ、それをやってて今更ながらに思うのです。

キーボード、殊に携帯でのタイピングは、
「文字を書く」ことから「そこに気持ちを込める」という段階を、
つくづく奪ったなあ、と。

それでも、手書きの文字のまま読み手に届けられるような媒体でもない限り、
最終的に活字に落ちて伝わる分には同じことなので、
よっぽど、その「込める」ことに強いコダワリのある人でもない限りは
容認出来ていたとは、まあ、思います。

  変わんないですからね。
  それでも、「いや、違う!!」なんていう人は、
  よっぽど立派な人か、ちょっと困った人かのどっちかです。
  イヤほんと。
  炒めモノや揚げモノにお酒を使ったからって
  「そのせいで酔っぱらった!!」ってイチャモンつけてくる人とおんなじです。
  そこはもう、思いこみ・思い入れの問題です。

ですけど、ですよ。
ことが携帯の「推測変換」や「変換候補」になってくると、
これがまた話は変わってくるわけです。

何故なら「推測変換」や「変換候補」の機能は、
伝え手が、自分で言葉や切り方・繋げ方を選ぼうとする
その範囲すらデバイス側で規定してしまうからです。

自分が乗せようとする思い、
それをどんな言葉、あるいはその集合に任せればいいか、
そんなことまでも、携帯電話の言う
「こんなもんでどないでっしゃろか」
という提案に、ホイホイと左右されてしまうワケです。


  漢字を憶えなくなる、なんて、些細な話ではありません。
  イヤそれだって由々しき問題ですが。
  けれどそれ以上に深刻な、
  自分の思いを、自分の言葉とリズムで著す機会を
  さりげなく制限される、というお話しです。


何しろ、携帯のキーは打ちにくい。
長い文章・複雑な文章を打つことには、向いていない。
なればこそ、その二つの機能に頼る頻度が高くなる。

  馴れればンなこたあない、早い人は早い、と仰る向きもあるでしょうが、
  それはアレじゃないでしょうか、
  結局はその「推測変換」「変換候補」の機能を使いこなしているから
  打ちにくさが緩和されている・早いのであって、
  自分でゼロから構築した言葉と分節、リズムをもった文章を
  自分の考えた通りに打ち込むことに長けている人が、
  その「打つのが早い人たち」にどれくらいおられるんでしょう。
  オイサンにはちょっと疑問です。

自分が、
こういう表記の仕方や文節の切り方、言葉選び・言い回しをしたら読みやすい、面白い、
或いは自分が意図した通りの伝わり方をするだろう、
そんな風に練ったものでも、それをそのまま打とうとすると、
「こう打った方が早よおまっせ、
 なんでしたら、他の皆さんはこういう言葉を選んだり、
 こういう繋ぎ方をしてるんでっせ」
ということを言われてしまう。

そして、それに逆らうとなんだか面倒で長くなってしまうから、
とりあえず、ということでそっちを使ったり……
皆さん、なさってませんかね。

そして言われた方を使うことによって、
次回からはその使い方が優先順位的に上の方に来たり、
次の辞書データに反映されたり……するんでしょ?
あれって。

それはつまり、言葉使いの多数決が横行してるってことじゃないんですかな、
などと、偏屈なオイサンは思ってしまうワケです。

個人個人が、自分と通じる他者と伝達しあうときに用いる固有の言葉づかいの在り方、
それをすなわち思いを込めると呼びますが、
ことばの中に占める人間同士の気持ちの割合の希釈を、
この機能はさらに推し進めたのではないかと思うわけです。
今更、ですが。



デ、そこにさらに。



最近じゃあ「Google日本語入力」なんてものが出てきて。
詳しいことはわかんないんで間違ってたら申し訳ないのですが、
こいつはオイサンの理解の上だと、
Web上にある単語や文節などのことばからデータベースをこさえ、
変換やその候補挙げをサポートするものらしい。

要するに、既存のことばの流用の推進じゃないでしょうかね。。

これによって、またワケもわからず
「何やらそれっぽい」という理由でよく知りもしない言葉が使われたり、
伝え手が自分の思い描いていた気持ちが
果たして本当にその言葉で表現できるかを深く考えたり知ろうとしたりしないままに
候補に表示されるままに使用してしまうことが進んだり、
表現としての、新しい言葉の使い方が生まれにくくなったり、
「他でよく使われている」という理由で、無機質に文章作りがされたり……
してるんじゃないかなあと思うのです。

  マ最後のところは、職業表現者がそれをやる……というか、
  それにやられるということはないと思いますが。
  日常の言葉から素敵な言い回しが生まれる、
  その気紛れな機会が失われるんじゃないか、くらいのことですが。

もちろんいい面だってあるわけです。
知らない言葉や、言葉のバリエーションに触れる機会は増えますし。
でもその恩恵は、やはり基礎があってこその話なわけで。
上でも述べたように、多数決みたいなものによって
言葉の流行り廃りも推し進められる。

  最近よく目にした「流行った」表現だと
  「(人間が・心が)太い」とか、「(言葉・思いを)紡ぐ」とかがありますね。
  特に「紡ぐ」は、なんか気持ち悪いなオイサンは。

それによって、感覚と表現を繋げる経路の画一化も進みます。

どういうことかといえば、例えば「カラい」という味覚。
同じ「カラい」という感覚でも、人によって違うはずです。
そこをいかに細やかに表現するか。
今自分の感じている「カラさ」をどう他者に伝えようとするのか。
それが出来ること、自分の感覚を、100%正確とはいかないまでも、
他者に

  「ああ、この人の言っている『カラさ』は、
   自分が××のカレーを食べたときに感じるのと
   同じくらいのカラさのことだな?」

と分からせることの出来る表現力・伝達力。
それがあること、
それをやるときに脳を走る電気信号の経路が他者とは異なることが
個性を育むんではないんでしょうか。
それを……なんだか、奪っているような、そんな気がするのでした。

あの、なんつったってね、ことばだって「道具」です。
使い方が大事で、
人間なんていう、動物の中ではわりかし不器用で不自由な生き物にとって、
かなり存在の深いところに根ざした道具なんです。
その使い方によって、群れから色んな目で見られるようになる、
大事な大事な道具なんです。

  ……少なくとも、オイサンはそう思っていますし、
  オイサンの世代ではそうだと思います。

  けれどももしかすると、これらのデバイスの登場と流布によって、
  新しい世代にとっては既にその前提すら覆っているのか? と、
  今考えてちょっと怖くなりましたが。

使いこなせば面白く使えるし、幅も広がります。
使い方一つで、色んなことが出来るようになる。
それがこなれている人間は魅力的に映ります。
だから、それを自分のものにする前に多数決で縛られてしまうことは、
ちょっと勿体ないとオイサンは思うワケです。



■画一化の必要性



もちろん、これだけ人間が量的に増え、
そして時間や空間を隔てずに多数の人間と触れ合わなければならない場面も増え、
色んな意味での多様化が進んでいる中では、
ある程度画一化・共通概念化の進んだ、「言語の標準表現」のようなものがあった方が
(技術者が技術書や論文に、少しでも誤解やブレのないように書こうとするように)、
話の通りがよく、いろんな人間に、均一な伝達が出来る、ということもあるでしょう。

ある事柄の伝達には、ある決まった表現・言い回しさえ使えっておけば、
そこに込められた感情の種類や量を、画一的・均一的にコントロールでき、
その言葉・文章の向こうにいる人間が、今どういう状態にあるのかを
文字や、画面や、ネットワークのこちら側からでも把握しやすかったりすることがあるでしょう。

ですけどねえ。

それによって失われるものも……
マ道具だから、使い方次第・使う人間次第だってのはわかってるとはいえ……
零れ落ちたり削がれたりするものの量が、
ハンパなく多いと思うんですけどねえ。

  まオイサンの心配することじゃないんだろうけどさ。

せめて、年齢制限を設けるとかさ。
何歳まではタイピングデバイス使用禁止で、
さらに何歳までは推測変換も禁止、とか。

ねえ。
結構、深刻な話なんじゃないかと思いますけども。

そうでもないのかな。
人間の、その、なんていうか、
「個であろうとするチカラ」とか「同・欲求」とかは、
そんなにヤワなものじゃないのかも知れませんけどね。



……。



一昨日、『とめはねっ!』の新刊が出て、
どうやらドラマもスタートしたらしい。

  ドラマの方はチラ見しただけですが、
  かなり高濃度茶番だったくさいので見ませんが。

とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス) とめはねっ! 5
(ヤングサンデーコミックス)


著者:河合 克敏
販売元:小学館
発売日:2009/06/30
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ナントカいう書家の方のメディアへの露出も増えているような気がする
(その割には名前が思いだせない)。
マ正月前後だからってのはあるかもしれませんが。

思えば、そんな風に、今の時代に「書」がもてはやされ(ようとし)ているのは、
文字・言葉、それらに思いを込めて書くこと、伝えること、
その行為そのものや作品の美しさ、
そしてそれを受け取る気持ちや能力を育てることの重要性を
みんながなんとなく感じ始めてるからなのかも知らんなあ、
とか、
大げさに考えるのが楽しいオイサンなのでした。


でもさ、河合先生……
段々と「マンガを描くこと」がヘタになってきてる気が……オイサンはします。

絵は綺麗で丁寧になってますし、
お話作りにしても、「面白くしにくいかもしれない題材」を、
少年マンガ的なテンプレートに則って盛り上げることに長けていたりと
巧みになってはいるのですが。
マンガ全体としてみたときに、
肝心のテンポが悪かったり、ひっかかりを過剰に感じたり、
オイサンはします。
ネームが悪いというか、コマとセリフの配置がおかしいというか。
流れるように、流れていかない。

意図的なものなんですかねえ、アレは。



……。



マそんなことで。
最後、ちょっと関係なくなりましたが。

オイサンだって大した使いこなし方をしているわけではありませんが、
ちょっと考えてみてもいいんじゃないかな、とは思いませんかね。
でも、字の汚い人間からすると、ありがたいんですよねえ、キーボード入力。
だって、後から読んでも読めるんだもん。
……って、お前の字の雑さはどんだけだ。



オイサンでした。



 

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2010年1月 9日 (土)

■真夜中のしゅーてぃんぐすたー ミ☆ -更新第395回-

オイサンでーす。

『ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)』、
一昨晩は1時半に起き出して見たんですけど、
横になって見てたせいで夢朧になっちゃって
結局後半はあんまり憶えてませんでした。

なので改めて見直して……以下、感想。


  ■OP!



絵はまださみしい感じですが。
コレ、これからどんどん……足したり変えたり、していくつもりなんだなという
内に秘めたパワーをすごく感じる。
こレは多分、未完成なのではなくて、
はなから変化を狙ってこれにしてあるんじゃないかと。

■ひだまりスケッチ×☆☆☆ OP 「できるかなって☆☆☆(ほしみっつ)」


だって、あまりに静かすぎるもの。
3期目というベテラン番組と、その視聴者の間の呼吸みたいなもの?
だって、校長先生はいるのに、「女王」の出ているカットが一つもないですもんね?
未完成だとして、急ごしらえするにしても穴がありすぎる。
ひだまり荘の面々も殆ど出てないし、
大家さんも夏目も、全然いない。

これはもう、何かを企み倒してるとしか思えない。
今から最終回のことを考えるのはイヤですが、
それでもラストにはどんな画になっているのか楽しみで楽しみで。

  見てますか? 新房カントク。
  「しっかり変えていけ?」と言ってますよ?
  こんなものじゃ満足しないぞと。
  信じてますよ?

冒頭の4人が原作にとても近い雰囲気になってますね。
色の淡さとか。
これで動かすのって大変じゃないのかな。
サビの勢いが好き。
あと、

  ♪素材はキミだっ! 動かないで!

のところのミズハス(宮ちゃん?)の声にとても力が入っているのがすごく好感。
言いそう。
なずな氏のシンボルは……なんで、鼻メガネ?
あとサビ前のコーラス、

  ♪(塗って!塗って!Painting!!)

も楽しくていい。
それと、歌詞。
前期の『?でわっしょい!』は、今でこそ好きですが、
最初に聴いた時は
「どうして、『ひだまり』のメインファクターである美術と関係のない、
 『女の子のニギヤカな日常』にだけフォーカスした歌詞にしてしまったんだ?」
と疑問に思ったものですが、今回はそこも忘れず、しっかりと書きこんできてくれました!
さすがです、畑亜貴。


……とまあ、OPだけでもこれだけ喜べてしまうワケですよ。



  ■ハイ次、本編!



なんだろ、妙にこれまでと雰囲気が違う気がする。
……単純に前期までは、オイサンが4:3テレビで見てたから?
へちょ絵になるタイミングとか頻度、
それに絵の構図がこれまでと違ってる気がする。

追試終わりで、宮子とゆのが部屋で並んで座ってるシーンで……
初めて、この二人が「学校の友達」に見えた。
今までは「同居人」とか「家族」のようなものに見えていたんだけど、
「そーいや、この二人はただの学校の友達だったんだっけか」

▼08:40
 画面いっぱいのうめてんてーとヒロさんのへちょ顔は
 迫力ありすぎる。

▼10:30
 すごい動き方するなー。
 背景とか。
 新房カントクは手描き?のフルアニメに拘りでもあるのか。
 『×365』の一話でもあったし、『夏のあらし!』でもあったよな。

▼11:30
 そしてシチューが食べたくなってきたわい……。

▼Bパート!
 ……大家さん、オッサンやないか……。

▼14:20
 「宮ちゃん宮ちゃん、起きてるーっ!!?」
 ガチャッ!!
 ……。
 宮ちゃんもヒロさんも、鍵かけてないんだ……。
 特に宮子は、寝てるときも?

▼15:00
 どうでもいいけど、ひだまり荘……でかいな!
 人物と壁の比率がおかしい気がする。

▼15:40
 宮子の声の出し方が、ところどころ、
 今までよりもちょっと男っぽくなってる気がする。
 バラツキの範疇か。

▼16:50
 お弁当……誰がどれをとったのかが気になる。
 沙英さんはホントお父さんだなあ……。

▼20:00
 なずな父のような、こういう大人になりたい。

▼20:10
 新人二人はかわいいなあ。
 特になずな氏のお召し物が可愛らしい。

▼22:40
 うめてんてー、飛んだ!!?
 トカゲじゃなかったの?
 トランセル?

そして、一話目にして、最終回みたいなラストだ……。



  ■ED!!



OPと同じく、これからどう賑やかになっていくのかが楽しみ!
曲調がこれまでのmarbleとはガラッと変わっている。
多分、作品の調子もこれが相応しいものへと変わっていくんだろう。



と、いうわけで。
面白いと思うのが、
大体どんな雰囲気なのかは、原作も、一期二期も見てる者からしたら周知のことで
目新しさやワクワク感なんかはないはずなんだけども、
端々に
「これからどんどん変わってくんですよ!
 『ひだまりスケッチ』らしく展開していくんです!」
という予感に満ちた仕掛けが仕込んであるところ。
分かっているからタイクツになってしまいそうなところを、
分かっているからこそワクワク出来るものにしてある。
上手だと思います。
第一話らしく、これからの展開に期待の持てる構成になってたと思います。



このほかにも、『ソラノオト』『バカテス』『おおかみかくし』あたりを見ましたけども、
なんかしっかり見続けられそうな物がない。
かろうじて『ソラノオト』?
面白くなればいいケド。

マそうはいっても、この『ひだまりスケッチ』も、
かなり思い入れ先行で見ていて、そんな面白いモンかと言われたら
多分そんなでもないはずなんですけどね。

でも、一期であれだけやられてしまったということは、
そもそもにオイサンを引き付けるものすごい力があったはずで、
それに引っ張られて、今も見続けているようなもんです。

ハラハラやドキドキや、
何か激しい面白みや楽しみではない、
歩き慣れた道を、四季折々の移り変わりを探して歩くような気持ちで、
安心して、時々見つける新しい発見にほくそ笑みながら、
ずっと見続けたい作品です。


というわけで、今期もよろしく!!



Yes, Asumitts!!



 P.S
  祝!! BDシリーズリリース決定!!
  いやあ、良かった。
  DVDだけだったらヤだなあと思ってたんだ。


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2010年1月 8日 (金)

■小さきものたちの -更新第394回-

オイサンはタッパが180cm越えでデカいめではあるんですけど。
あ、オイサンです。

  新谷良子さんアコガレの、
  「ドン! 『……黙れよ』」
  が出来るくらいの身長です。
  やってあげたい。つかやらせて欲しい。

そんなオイサンが、今朝
駅で電車を待っていたときのこと。

待ちの列にはオイサンが一人だけのワントップ状態だったんですけど
(それは列と呼ぶのか、という話は置いておいて)、
しばらくしてオイサンのすぐ後ろに……
なんか、身長がオイサンの半分くらいしかない女子高生が……

  ……イヤ、実際さすがに半分てこた無いハズですが、
  視界的にはホントそんな気分。至近距離だとマジ見失いかねない。
  「き、消えた!? ……下かッ!!」
  ってなるくらい。
  140cmあったのかなあ。

……でも身なりはしっかり高校生のお嬢さんが、
オイサンのスリップストリームに入るように、スッとお並びになった。

……なんだろうねえ、
その瞬間、オイサンやたらと緊張してしまいまして。
何の緊張だったのかはわかりませんが、
電車が来るまで気が気じゃありませんでした。

電車が入線してきてもまだ気になって気になって、
乗るとき、降りる人に進路を譲るように、
乗降口の脇で、身を横にして立つのですが、
その隙に横目でかなりガン見してしまったのですけども、
これがまた、まーあちっさい。
うっかりするとアタマを撫でてしまいそうなくらいでした(ダメうっかり)。

  ……これが相手が七咲だったら
  「せ、先輩。なにを……しているのですか?」
  で済むかも知れませんが、ホントにやったら普通に通報ですからね。

最後の辺でちょっと目が合ってしまって気まずかったんですが、
……なんでしょうねえ。
デカい側からすると、ちっさいものにはアコガレがありますねえ。
絢辻さんの小食には憧れて真似てみたものですが、
さすがに、体のちっさいのは真似できませんからね。

……大事にしてもらいたいと思います。
ご本人はコンプレックスだったりするのかもしれませんけど、
それにはそれなりの理由や良さがあるものですからね。

マ育つものを無理に押さえつけれとは言いませんが、
伸びないのであればそれはそれで悲観せず、
良いところを見つけてそれを生かして、生きていって下さい。
需要はきっとある。
高いところのものは、オイサンみたいのがとってあげますから。
下は任せた。
そんな感じで。


とか言ってるところにコレですよ。

  ▼枕草紙 第百四十四段 [ぁゃιぃ(*゚ー゚)NEWS 2nd]
   http://ayacnews2nd.com/archives/51449998.html

濡れたスイカとか。
発想ねえわー。



■実家にて



兄貴が「俺はムギちゃんのマユ毛が好きだ」
って言ってたんだけど。

  ▼東海漬物 [徒然なる一日 ~プチAA遊戯場~]
   http://530spec.blog119.fc2.com/blog-entry-3843.html

言ってるそばからコレかあ……。
そういやあの人、昔ッから太マユ好きだったなあ。

……あ、イヤ、うちの兄貴のブログじゃないし、
兄貴が商品企画したわけでもないですからね!?

あと、この画像がウソかマコトかもわからない。
コラ……なのかなあ。



■このあとは!



『ひだまりスケッチ×☆☆☆(ほしみっつ)』!!

はーじまーるよーっ。
どんなOPなんだろう。
新番がこんなに楽しみなのも珍しいな。
二期んときより、なんか楽しみだ。

ちょっと仮眠取って、リアルタイムで見たい所存なんだけど。
どーしよう。


 

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2010年1月 7日 (木)

■30/30 ~氷と、タバコと、携帯と。 -更新第393回-

今朝は食欲がもう一つだったのでゴハンを軽めに済ませたら、
そののち猛烈な勢いの排便があり、
お腹ン中カラッポになっちゃって午前中ずーっと腹ペコで過ごしました。

オイサンです。

人間なんて、つくりはシンプルな物よのう。
あーお腹減った。



■二つの萌えを、持つ男



オシゴト、新年二日目。
早速外出で、例によって事務所に帰る途中の出来事。

まだまだ年明けまだきの昼下がり、
ちょっとまどろめば、初夢の続きかと思えてしまうような風景が続く住宅街。

若いお母さんと小さいお子さんが、庭先で何やらはしゃいでいる。
なんだろなーと思って通りすがりにチョイとそちらを見てみると、
庭の片隅の水たまりに張った薄氷を見つけたお母さんが、
よちよち歩きの子供を呼んで、見せようとしているみたいだった。

ふらふらと歩み(多分本人的には、全力で駆け)寄ってくるお子さんに、
お母さんはもう満面の笑顔で、
当のお子さんは……思考と理屈に汚れきったオッサンのオイサンには
何を思っているのか皆目見当もつかない、無の表情、でも笑顔。
ただまっすぐに、お母さんがキラつかせる、
薄くて、穴の空いた氷に向かって一直線だった。

あー、なんだろなあ、もう。
そんだけのことなのに、なんでこんなに和むんだろう。

お子さんは……いくつくらいなんだろう。
正直子育てしたことないオイサンには
幼児が何歳くらいとかもう全然見分けがつかないのですが、
立って歩くのが、ちょっと危なっかしいくらいの御年で。


  そこでオイサンが病人紳士たる所以はきっと、


  「絢辻さんにも

   あんな時期があったんだろうなあ



  とか、



  「絢辻さんもああやって

   自分の子供と遊んだりするんだろうなあ


  とかしか考えない、
  でもその両面からは考えてしまうことなんですけども。

  どうでも良いけど、病人紳士なんて言うと
  かの風上旬先生の大傑作『入院患者クランケちゃん』を思い出していかんな。

   ▼入院患者クランケちゃん
    http://kitchen.cside.com/kazakami/kranke/
 

5階美少女家電売り場でございます (マジキューコミックス) 5階美少女家電売り場でございます
(マジキューコミックス)


著者:風上旬
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んーでも、オイサンなんかがあんまり見ていると、
通報されて散弾銃を持ったマタギがワラワラとやって来かねないので
いつくしむのもほどほどに、
テクテクと事務所への道のりを急ぐのですが、
その先の公園で。

……会社でお昼ゴハンを食べたあとなのでしょうか。
ミソの旅路もぼちぼち折り返したと思しきご婦人が一人、
冷たいベンチに腰掛けて。

組んだ膝先、薄汚れた赤いラインのスニーカーのつま先をぶらつかせ、
細いレンズの眼鏡からもはみ出す切れ長の目は半開きに鈍く曇り、
けれど睫毛はシャープさも忘れず、
ざらっとした、枝毛・後れ毛上等の長いお髪をしっぽに縛って
右手にはタバコの吸い差しから紫煙を細く立ち上らせ、
左手には携帯。
めるめるめるとメールを打っていらっしゃるご様子。



……。



イイ。



このやさぐれ具合。



日常の日常たる疲労感。



たまらなくイイ、萌ゆる。



なんかこう、くたびれた中にも諦めきれないというか、
ダメすぎない、やれば下手にやれてしまうから
何もかもを捨て去ることは出来ない厳しさとやさしさのようなものが覗くのがいい。

  あのねえ、ぶっちゃけ、
  気怠げなベヨネッタみたいなのよ、その姉ちゃん。

  ▼ベヨネッタ http://bayonetta.jp/
  

  良くね?

デやっぱりこちらはこちらで、
あんまり見てるとご本人から携帯かタバコを投げつけられそうなので
横目で一瞬拾い上げる程度にとどめて、
ボカァ何モ見テマセンヨ? ばりに通過する。

うわー。
でも、どっちももう、
カメラ持ってたら無条件に反射的に、
シャッター切りたいくらいの良い雰囲気。

そして先に見たあのお子さんも、
なんなら三十年も経てば後で見たご婦人のようになるかもしれないんだなー。
すげえ。
たかだか三十メートルあまりを歩く間に、
なんだか人の人生を見てしまったような気がしてかなりオトクな気分。
人間って、時間って、すげえなー、面白いなー、魅力的だなー。



……などと。



三十年前の正月に、幼子だった我が身が果たしてどんなだったか。
木っ端ほども思い出せないオイサンがゆく、
川崎の町の片隅の、2010年1月6日の午後0時。

三十年後、2040年の正月に、あの子はぜんたい、どこで何をしているだろう。
あとでパパに自慢してやろうとほくそ笑み、自分の子供を氷でおびき寄せているのか。
はたまた公園で一人、呆れた恋人に醒めたメールを打っているのだろうか。



風よ、教えてくれないか。
オイサンだったのでした。



……30年後、このブログが残ってりゃまーだ良い方だな。
デジタルってどんくらい残っていくんだろ。


 

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2010年1月 6日 (水)

■ハッピー・バースデーがきこえる<後編・4> ~手帳の中のダイヤモンド・番外編 -更新第392回-

前編 / 後編その1 / 後編その2 / 後編その3
アマガミ 絢辻さんSS 目次




            -- 4 --




 店に入ると、僕らはカウンターのお婆さんに短く、遅い来店の詫びを告げ
た。そして手早いオーダーの後、テーブルに着くや目の前に置かれたものを
見て、目を白黒させた。殊に、絢辻さんは。
 一面深い茜色の、落ち着いた佇まいのこの喫茶店は絢辻さんの猫かぶり時
代の隠れ家で、今では僕と絢辻さん二人の時間の隠し場所だ。昨年の創設祭
の少し前に絢辻さんに教えてもらって以来、僕らは時折ここにこもっては、
色々な話をしたり、ケンカ……と言っても毎度のこと、僕が一方的にやりこ
められるだけの展開だけど……をしたり、ときには黙って本を読んだり音楽
を聴いたり、何でもない、たくさんの時間を過ごしてきた。そしてここにこ
もった翌日には、薫や梅原から「昨日はどこ行ってたんだ、捜してたのに」
と言われることが多かったから、多分まだ、バレずに済んでいるのだろう。

 R0021974

 そのお店で、今、僕の前には自分で頼んだホットのブレンド、絢辻さんに
はシナモンティーが置かれている。それと……
「これは……」
 白くて丸いケーキプレートに乗せられた、カットケーキは紅茶色のシフォ
ンだ。
「ちょっと時間が経ってしまったから、お味が落ちているかも知れないけれ
ど。ごめんなさいね」
 そんな、上品な微笑みとともに店のおばあさんが置いていったそれを見下
ろして、絢辻さんは言葉を失っていた。
 かわいいケーキに添えられた、チョコで『Happy Birthday
to 詞さん』と書かれた輪をかけてかわいいビスケットのプレートとしばら
くにらみ合った後……やがて一つの結論に達した絢辻さんは、うつむき加減
のまま、上目使いの視線をジロリと僕に差し向けた。
「な、何……あ! ち、違う! 知らないよ!?」
「嘘! じゃあ他に一体誰の仕わ……!」
 小声で僕を引っ掻こうとしたその矢先。何か、思い当たる節が見つかった
のだろう。絢辻さんは失速して、糸が切れたみたいにテーブルに、突っ伏す
ようにして拳を着いた。
「あ、や……辻、さん?」
「……ごめんなさい。多分……ううん、間違いなく、あたしだわ」
 見落としていたことがショックだったのか、絢辻さんは、彼女にしては珍
しくのろのろと鞄を漁ると財布を取り出した。僕も見慣れた、赤い革の二つ
折り。絢辻さんの持ち物は実際の値段以上に品の良いもの、良質のものが多
いけど、財布については特にこだわりがあるみたいで、その存在感は持ち物
の中でもトップクラスだ。高校生が持つにはちょっと重厚すぎるその趣も、
絢辻さんの手には借りてきた猫の様に収まるから、さすがだ。
 そこから一枚、名刺サイズのカードを抜き取ると、絢辻さんはテーブルの
上に滑らせた。僕はそれをつまみ上げる。
「何これ。『Member’s Card』……ここの?」
「始めたらしいのよ。前の前だったかな。あなた、お会計のときはいっつも
トイレに行っているから知らないでしょうけど」
 そのカードの裏面には、スタンプ欄とパーソナリティを書き込む罫線とが
あって、絢辻さんの涼やかな文字で、普通は無視してしまうような項目にま
で几帳面に書き込まれていた。
「僕、もらってないなあ」
「『あなた達は連名でいいわよね』、ですって」
 見ればなるほど、スタンプの欄には近い日付が二つずつ、この店らしい飾
り気のない印に押されていた。この店へは、めいめい一人で来ることも以前
はたまにあったのだけれど、それをやるとお店のおばあさんが過剰な気回し
をするから、出来るだけやめようということで、僕と絢辻さんは合意してい
た。そのおばあさんが二人分のカードを絢辻さんに託したのは……僕らのチ
カラ関係を把握されてるから、なんだろうな……。喜んでいいのか、悲しむ
べきか。
 絢辻さんの個人情報に目を走らせていくと辿り着く、「Birthday」
の記入欄。これまたしっかりバランスのとれたイタリックに近い書体で「8
th Oct」とあった。
「ああ……」
「スタンプのときに、しっかりチェックされてたのね」
 何がそんなに気にくわないのか、絢辻さんは渋い顔で。またもやケーキと、
見合って見合って。けれど制限時間いっぱい、意を決した絢辻さんが手にし
たフォークの軍配で西の横綱の鼻先にひたりと触れれば、取り組み成立。結
びの一番、はっけよい。
 カチン、と。めいめいちがう国で生まれた陶器とフォークがぶつかり合っ
てたてる澄んだ音には、高潔な楽の音のような丸みがあった。
「ん……。おいしい」
 初手の指運びこそしぶしぶだったものの、信じられないくらいふかふかの
シフォン生地をフォークで器用に切り取ると、添えられた生クリームを乗せ、
口に入れてしまえば絢辻さんも女の子だ。押し寄せる甘身に逆らえず、決壊
した頬と目尻が、見ているだけで嬉しい気持ちにさせてくれた。幸せは何で
出来ている? そんなの決まってる、その原材料は糖分と脂肪分で、生クリ
ームは天からの使者だ。さすが、マザーグースは英国淑女の英知の結晶だと
思い知る。唇のはしにお行儀悪く張り付いた生クリームをこっそり舐め取る
舌の動きを目撃した僕はもう……嗚呼っ! 大きくなったら、生クリームに
なりたいっ!!
「良かったね。おめでとう、絢辻さん」
 あまりの嬉しさについ口を滑らせた僕に、今度はその、ぶちかましの矛先
が僕に向く。
「それよ」
と絢辻さんは、今度は僕の鼻先にフォークを突き付ける。あ、危ない危ない。
ぴたりと静止したその切っ先には、僕の鼻くらいストンと容易くこそげかね
ない勢いがあった。
「その話をしに、わざわざここまで戻ってきたんでしょ」
「あ。そ、そうだね。はは……」
「もう……絶対、全然別のことを考えてたでしょう」
 絢辻さんは取り組みの手を止め、幸せで一杯の口の中をシナモンのちょっ
ぴりスパイシーな香りで洗って言った。
「だけど、そういうことなんでしょ?」
「え?」
 カップもフォークも元の位置に戻して、絢辻さんは背筋を伸ばすと、
「そうやって、するっと出て来ちゃうくらい当たり前のことってことよね」
と、冷たい調子で言い放った。甘い物とお茶で脳も体も温まり、余裕が戻っ
てきたのだろう。その言葉のお尻に「あなたたちにとっては」という一節が
省かれているのが、絢辻さんの作り出す行間の空気にあぶり出され、僕は少
しだけ、ほんの少しなのだけど、腹立ちというか、闘志を感じた。第一ラウ
ンド開始の合図だ。
「うーん……」
「こらっ」
 背筋を改めるつもりで背中を預けたオーク造りのチェアはものすごく頼り
がいがあって、ついうっかり、後ろに大きく舟を漕いでしまう。それを絢辻
さんに咎められてカクンと椅子を戻すと、その勢いで今度はテーブルに頬杖
をついた。
 薫が、梨穂子が、梅原が。絢辻さんの誕生日に、絢辻さんの何を祝ったか
って?
 ……生まれてきたこと。その成長。無事に育ったこの一年、そんな誰かと
出会えたこと。
 耳当たりの良い理屈は幾つも思いつけたけど、でも本当のところはそのど
れでもない気がしていた。それは多分、僕が誰かを祝うとき、そんな風に考
えたことがないせいだ。
 僕らは生まれてこの方、生まれ、育ってきたことを、無邪気に無条件に、
喜ばれることに慣れてきた。何が喜ばしいのかも知らないまま、けれども体
の芯に刻まれたその喜びが揺るぎ無く正しいものだと知っていて、そうして
誰もが祝われる喜びを心に持っていると思っているから……その嬉しさだけ
を頼りに、祝いの言葉をひとにも贈ることが出来るんだと、そんな風に思え
てきた。「今、君は僕の感じた喜びと同じ喜びに包まれているんだね」と。
ともすれば虚ろにも思えるその喜びの中心には、誰も見たことがないけれど、
きっとちゃんとした理由があって、それを知るには、世界で、歴史で、いち
ばん最初に「お誕生日おめでとう」を言った誰かに会いに行かないといけな
いんだろう。それはまさに、二千年も昔のクリスマスに起こったはずだった。
 空虚なはずなのに、芯の詰まった不思議な嬉しさのその中心には、一体、
何があったんだろう。
 今こうして澄ました顔でお茶を飲んでいる絢辻さんが失くしたのは、その
喜びそのものだった。僕らが持ってる当たり前の土と水、お祝いって、みん
なが喜びの苗を持ち寄り、誰かの心の苗床に植えていく、そんなことのよう
に思えて……絢辻さんには、受け入れるその苗床がないのだと、なんだかそ
んな絵が僕の心に描かれていた。
 ん? でも待てよ、
「そういえば……」
「どうかした?」
 その途端、僕は一つの不思議に思い当たって声に出してしまった。今日は
店の音楽がお好みだったのか、そっちに耳を傾けていた絢辻さんも、不思議
そうに食いついてきた。
「絢辻さん、去年、僕に誕生日のプレゼントをくれたよね?」
「上げたわよ……まさか。忘れてたの?」
「わ、忘れるわけないよ! もらった本だって、大事にしてるよ」
 カップの把手に延びていた絢辻さんの指が止まり、ざわりと一回り、体が
大きくなったみたいに見えて、僕は慌てて取り繕う。
 実際、絢辻さんからもらった本は、お宝本や漫画とは一線を画した部屋の
本棚の一等地に大切に保管してあった。怯えながらでも、キチンと目を見て
そのことを告げると、「そう」と絢辻さんは、一旦は止めた動きを引き続き、
コクリと一口紅茶を含んで安心したようだった。そして突然、
「そうだ、ねえ。あれ、ちゃんと全部読んだ?」
と、思い出したように責める目になった。
「もちろん読んだよ……」
 そうだった。去年の僕の誕生日に贈られた、絢辻さんオススメの「相当悲
惨な物語」は、僕に十七歳最初の夜を死にたいような気持ちで過ごさせてく
れたんだ。でもそれは悲惨なばかりじゃなくて、「散漫で不実な生き方をし
ているとそんな目に遭うぞ」という戒めを含んでいるように読めたから、な
んだか絢辻さんらしいと思えなくもなかった。……まあ、僕は昔から国語の
成績は良くないから、その読みが合っているのかどうか、甚だ怪しくはある
のだけれど。
「そうじゃなくてさ。あれは一体、どういうつもりだったのかなって」
「ああ、あれは……」
 そうなんだ。あらためたかったのは、僕の誕生日を祝ってくれた、絢辻さ
んの気持ち。絢辻さんには実績がある。僕の誕生日を祝ってくれたという、
立派な実績が。そこにはどんな気持ちが隠れていたんだろう。僕の何を、喜
んでくれたんだろう? それは大きなヒントになるはずだ。絢辻さんを祝っ
た僕自身の中からその気持ちを探し出してみることも出来たはずだけれど…
…当たり前であることにあぐらをかいて生きてきた上に、国語も苦手な僕で
は、それはとても時間のかかる作業のように思えた。
 けれど、絢辻さんも顔こそ逸らさないけど、瞳は右の目尻から左の目尻へ、
瞬きの度に位置を変えて、僕の正面に立つことを拒んで見えた。その当時の
自分が考えたことに、何か負い目でもあるみたいに。
「あれは、『そういうもの』だって、知っているからよ。お祝い事なんだか
ら」
「そっか……。そうだよね」
出てきた答えは自分の中にある物とさして変わらず、僕はひそかに落胆する。
考えてみれば、猫かぶりの絢辻さんにそういう気遣いや付き合いが絶対的に
必要な物だったことは疑いがない。そして、みんながそれを持っていること
を前提に行動する事は難しくない。むしろそこに……お祝い事というものが
『そういうもの』であって、その根底にある『気持ち』との間にはっきりと
した結びつきを求められずに済むことは、猫をかぶった彼女にとって好都合
だったはずだ。
「それと」
「それと?」
 そこまで言って絢辻さんは、また一度、僕から視線を外した。瞳の濃い黒
が、グレーと青の中間のトーンに落ちる。
「方便……みたいなものよ。あなたの喜ぶ顔はもちろん見たかったわ。だけ
ど、あたしのことももっと知って欲しかった。だから一般的な風習にかこつ
けて、あたしのことが分かるものをあなたにもらってもらったの。それじゃ
いけない?」
 出だしゆっくりだった口調は徐々に滑らかになり、しまいには前傾気味の
勢いがついた。駄々っ子の開き直りに似たその迫力に、理屈で対抗はできな
い。さらに絢辻さんは、こう言ったらなんだけど、と付け加え、
「あたしが贈った物って、あなたの好みとか希望とか、ほとんど慮ってなか
ったはずよ? 気付いてたでしょ?」
と、組んだ腕が頑なな意志を感じさせた。
「それは……」
 ……確かに。僕、本なんかお宝本や漫画じゃないとなかなか読まないし、
読むにしたってあんな難しい話からは大抵逃げてばっかりだ。あの本が僕を
喜ばせてくれたのは、他ならず、絢辻さんからのプレゼントだということに
尽きた。
 けど、それって。
「それじゃあ、絢……」
 結局見つからなかったヒントに、溜め息と一緒にこぼれかけた言葉を僕は
飲み込んだ。まずいまずい。……でもそれは、すっかり手後れだったようで。
「なによ?」
 絢辻さんは勝手に、頭の中でその穴埋めを完成させて目つきをぎゅっと鋭
くした。
「言いたいことがあるなら、はっきり言ったら?」
「ないよ、ないない」
 言いかけても、言いたいことはそれじゃない。言ったって、ケンカになる
か、傷つけるだけか、はたまたフリダシに戻るのか。これだけ読みとられて
しまったらもう言ったも言わないも無いのだけれど、たとえバレバレでも口
にしないということだけで世の中はその後の形を随分変えるのだということ
を、僕は絢辻さんとつきあい始めてからこっちの一年で身に沁みて知ってい
た。で、慌てて一口、自分のコーヒーをすする。それで完全に確信を得た絢
辻さんは、
「悪かったわよ」
と、決まり悪そうにしながらも小さく鼻を鳴らした。
「けど、あの頃のことはもう勘弁して頂戴。色々、必死だったんだから」
「……そうだね。お互いにね」
 それに関しては、何の異論も挟めない。梅原にそそのかされて始まった、
あの怒濤のような六週間の出来事は、きっとこの先の僕の人生の中でもそう
そう訪れることのない時間だと、胸を張って思える。……のだけど。絢辻さ
んは、僕のその言葉には同意しかねるとでも言いたげに、必死? あなたが?
と、苛立ちを隠さない。勝手だなあ、本当に。
「まあいいわ。だから、あれはイレギュラー。今あたしが欲しいものとは、
ちょっと違うの」
「そっか……」
 その時僕は、必要以上に落胆してしまってたんだろうか。トーンの落ちた
僕の声に反応して、絢辻さんは慌てて付け加えた。
「でも、あなたに喜んでもらいたいって気持ちだって、本当にちゃんとあっ
たのよ?」
「そ、それは分かってるよ! 実際、本は面白かったし」
 それには僕も慌てて切り返す。喜んでないなんて思われるのは心外だ。そ
れに万が一、絢辻さんが「自分のことを知って欲しい」という気持ちだけで
贈ってくれたものだったとしても……その気持ちだけで、僕が喜ぶにはあま
りある。けれども僕の言葉があまりに安易だったのか、くたびれ気味に椅子
にもたれた絢辻さんは小首を傾げて目を見開いた。その言葉の信義を窺われ
ている。そりゃあ、絢辻さんの心と体を繋ぐ配線は色々複雑だから、その全
部を把握しているのかと言われたら躊躇する。でもどこかに、……他の誰か
にするみたいに、お義理や打算で贈ったプレゼントとは質の違うものであっ
たこと、何かしら絢辻さん自身の喜びと、僕の喜びを喜ぶ気持ちのかけらが
添えられていたことくらいは、考えなしの僕にだって感じ取れた。
 絢辻さんが、どんな気持ちでこの物語を読むのか。
 絢辻さんは、どこを面白いと思うのか。
 どこで笑って、どこで泣いて。
 自分の気持ちを登場人物の誰に預け、結末は、胸のどのあたりにしまうん
だろう。
 絢辻さんは、絢辻さんは。
 絢辻さんは。
 ページをめくるたび、あの本は僕にとって絢辻さんだらけだったから、絢
辻さんの言ったどちらの気持ちも、すんなり僕の腑に落ちた。
 そんな風に、目を覗きこまれても退かなかった僕の自信を見て取って絢辻
さんは、
「ふうん」
と、興味深そうに肯いた。そしてまた一口、視線を外して紅茶を口に含むと、
「だったら、感想の一つくらいあっても良かったんじゃない?」
 こっちだって、不安になるじゃない。絢辻さんの呟きは、店に流れていた
少し重めのピアノの調べに後押しされて、僕に反省をうながしてくる……お
店まで彼女の味方だ。不誠実を責められ、うっと小さく仰け反った僕に畳み
掛けてくるのかと思ったけど、そうはならなかった。
「まあ、あなたの何を喜ぶのか、なんてことにまで頭が回ってなかったのも
本当だからね。どっちかって言ったら、自分のことばかりだった」
 不誠実はお互い様だとでも言いたげに一つクスリと笑いをこぼし、
「それでも……あんな風に思って、人に贈り物をすること自体……すごく、
久しぶりだったなあ」
と、絢辻さんは急に熱っぽい目になって、語った。一年近く前の心の感触を
反芻するまなざしは、ふわりと立ちのぼった紅茶の細い香気に酔っているよ
うで。……彼女はいつも、僕なんかにはもう本当にもったいないくらい綺麗
だけど、このときばかりはもっと別次元の、上等な織物のような綾をまとっ
て見えた。甘い香りすら漂わせ、……こういうのを、カンノーって言うんだ
ろうか……。おかしなことに、僕は目の前の恋人に一目惚れをしてしまいそ
うで、思わず喉を鳴らさずにいられなかった。
「こ……」
「ん?」
「今年も、楽しみにしていいのかな……なんて」
 色んな思いが束になり、しょうもない僕の喉から出て来たそんな言葉に、
絢辻さんは目を細めた。そんなとき、絢辻さんはありがたかった。言った僕
ですら気付いていない、言葉に縒りこまれた細い糸の一本一本まで、敏感に、
すべてを見つけて汲み取ってくれる。本当の期待、ちょっとした不安。純白
の糸から、タキシード色をした紳士的な望みまで。今日は何を見つけてくれ
たんだろう、組んだ腕をそのままテーブルについて、多分、また犬みたいな
目をしていたに違いない僕に、瞳を合わせた。
「どうかしらね」
 そうして、嬉しそうに笑った。それはとても自然な、どこにでもいる、女
の子の微笑みだった。と同時に……こんな風に笑える女の子を、僕は知らな
かった。
「ご期待に沿って上げられるかは、分からないけど?」
 またしても。……胸のうちを見透かされたみたいだ。絢辻さんの肘と肘の
間に焼き上がった、この上もなくやわらかそうな制服色のふくらみに、ほん
の一瞬……、いや、二、三秒? ……あとで絢辻さんからは「じっくり一分
は見てたわよ!」って叱られたけど、話半分でも三十秒くらい……目を奪わ
れたのを見つかって、僕はカップにかけようとした指を止めて、慌てて、隣
にあったお冷やを手にとった。この店のお水はするりとした甘みがある。こ
っちの水は甘いぞと誘わしい匂いをたてる、その水に飲み込まれるように、
僕はごくごくと、急激に渇きを増す喉を潤した。


     *     *     *


「おかわり、もらう?」
 さっきの花の微笑みとはやっぱり別次元、悪辣なニヤニヤ笑いの絢辻さん
は、空になった僕のグラスをつついて言った。
 うまい逃げも思いつけず彼女の言うままお店の奥を振り返ると、お店のお
ばあさんと同じ面影を持つウェイトレスさんは、僕らの来る前からいた、こ
の店で割とよく見かける年配の男の人の応対をしていてすぐにはお水をお願
い出来そうに無かった。けれど、一瞬だけ僕を横目に捉えて浅く頭を下げた
から、多分あとで用聞きにきてくれるだろう。
 一先ず諦めて姿勢を戻すと、絢辻さんは少しは納得もできたのか、もうさ
っきのネタを引っ張る気もない様子で、脇に立ててあったメニューをテーブ
ルに開き、もう何度目にもなるのに、フンフンと目を通していた。革カバー
のついたメニューの上品なたたずまいがお好みなのだと以前聞いた憶えがあ
る。時間のなじんだ写真の風合いも、スプーンほどの重みの一つ一つの謳い
文句も、固定されない、天秤の最後のひと揺ればかりのそれらの調和も。そ
れらを楽しむ絢辻さんの様子に、さっきの意地悪な気配や、特別な華やぎは
もうない。そんな他愛のないぼくらのたくさんの時間が、窓の桟に残る埃や
金具の錆びのようにこの店には積もりつつあって、沈黙さえ飲み込む静かな
厚みがこれから先の時間まで約束してくれているように、僕には思えた。

R0022041

 僕は、まだ渇きの残る喉を冷めかけたお茶でごまかしながら、
「でもそれなら、僕らも似たようなものかな」
と、今なら分かってもらえる気がして、切り出してみた。絢辻さんは姿勢を
変えないまま、瞳だけをくるりと、メニューから僕へ移した。
「絢辻さんの何を、って言われたら、固まったものがあるわけじゃないんだ
けど」
 僕の自供を、絢辻さんは黙って聞いている。何を祝い、何を喜び、何を願
うのか。
「絢辻さんにもっと喜んでもらいたいから、お祝いしたんだよ」
 絢辻さんは、ぱち、ぱちと二つ大きなまばたきをして、しばらく時間が止
まり、また、ぱち、ぱちぱちとまばたき。そこからさらに時間は動かず、ふ
た呼吸ほどあった。
「もっと、って?」
「え?」
 意外な切り返しに僕が驚けば、絢辻さんは呆れた調子で体を起こしてメニ
ューを閉じた。
「何よ。今、あなた、自分で言ったんじゃない」
 そしてわざわざ息を吸うのももったいないと、吐くため息も肺の中の残り
の空気で済ませてしまうと、ティーポットにかぶせられた保温のためのフェ
ルト地のコートを取り除け、お茶の残りを確かめた。
 そっか。僕、確かに言ったな。「もっと」って。
 僕自身、その言葉に織り混ぜた無意識の意図がどこから出てきたのか気持
ちの糸を手繰り寄せなければならなかったけれど、意外なくらいあっさり、
その終端が一つの引き出しに繋がっているのが見つかった。けれどその引出
しを開くには、一つ、危険な峠を越える必要があった。迂闊、だったかもし
れない。
「ん?」
 僕の緊張を嗅ぎ取ったのだろう。絢辻さんは一つ、鈴のように喉を鳴らし
た。絢辻さんの二つの胸のふくらみの、谷間のさらにその奥には、確かに一
本、骨と管が通っていて、そこを絶妙に操ってあんな音を出すんだ。その催
促に、僕には逃げ場はないし、ごまかせない。けど、絢辻さんにはいくらで
も退路が残されてる。絢辻さんは、ずるい。
「一応、僕は」
 少しの躊躇の後。これは言ってしまってもいいのか、分からない。グレー
ゾーンだ。普段の会話の中だったらほぼ間違いなくデッドボールで、乱闘確
実の危険球。絢辻さんは僕の投げる球から身をかわすことをなかなかしない
から、上げて落としたり、下げて上げたりの駆け引きは難しくて使えない。
きわどい内角で仰け反らせてからの外角攻めなんて以ってのほかだ。だけど
今、もう残されているのはこのコースだけだった。バッターボックスぎりぎ
りに立つ絢辻さん自身が、そのコースで勝負をしなさいと要求しているも同
然だった。
「絢辻さんが、その……お家の人と、……良くないのは、知ってるから」
 内角の、高さは真ん中。まっすぐだ。といっても、僕には変化球なんかな
いんだけど。
 体を掠める球筋に、全身をぴくりと小さくわななかせ、絢辻さんは僕を、
見た。その瞳の色を覗いた僕はやっぱり怖くなって、目線をテーブルに落と
した。絢辻さんの手元、ティーソーサーに寝かされたスプーンに大きくたわ
んで映った彼女を見ながら、それでも途中ではやめられないから、続けた。
「誕生日の話も、前に聞いてたし」
 絢辻さんは黙っている。怒り出す準備なのか、それとも既に溢れ出たもの
を押さえつけているのか。彼女の顔だけを消した僕の視界の中で、絢辻さん
の組んだ腕に力のこもるのが見えた。
 ひょっとしたら……と、思ってはいた。絢辻さんが、彼女自身の誕生日を
なんとも思っていないという可能性。そこに喜びがないのなら、僕らには何
も出来ないし、しちゃいけないはずだって。絢辻さん自身が喜びを見つけて
くれるまで、辛抱強く待つしかないって。だけど今朝、梅原がくれた絢辻さ
んの観察情報は希望に満ちたものだったから。
 ──お前からの何かを、そこそこ期待してるってこったな──
 僕は、計画を実行に移したんだ。そわそわと、僕からの何かを待つ絢辻さ
ん……そこにこめられた期待に、僕は自分自身への一点張りを決行した。
「だから、絢辻さんが少しでもたくさん、誕生日を喜べたらいいなって思っ
たんだ」
 絢辻さんの見つけた喜びが、どんなものなのか、何だったのか。それは分
からない。それでも一枚でも多くの花びらをつけられるように。来年も、そ
のまた次も、少しずつ自然に、強い根で新しい自分を支えられたらいいと思
った。
「喜ぶのは、絢辻さん自身だからさ」
 分からない、分からないけれど、絢辻さんの一番近くにいるはずの僕がそ
れを分かって上げられないのは不甲斐なく、それは僕が悪い、けれど、喜ぶ
ことは間違いではないんだということだけを強く伝えてあげたかった。
「周りの人間に出来るのは、その人が喜んでるのを後押しして上げることく
らいだからね」
 当人の喜びの針を追い抜いてしまわないように。それは、お祝いの鉄則だ。
そのくらい、ささやかな程度のつもりだった僕の計画は、お祭り野郎二人の
無茶な浅知恵のせいで大きく形を変え、多分、絢辻さんの均され始めたばか
りの土に過剰な栄養と水を注いでしまったのだと思う。僕は狼狽した。それ
でもうまく行くのなら良いと思っていたけれど、まだか細いばかりだった絢
辻さんの根はそれらを吸い上げ切れずに、根腐れを起こしかけたんだろう。
「えっと、だから」
「もういいわ」
「えっ」
 僕の話を遮った……というか、段々とまとまりを忘れ始めた僕の気持ちを
一度結ぼうとして差し挿まれた絢辻さんの言葉の水面はピタリと静かだった
けど、そこを満たした物は水か油のどちらかで、僕の投げ込んだマッチの炎
がどっちに転ぶのか……やっぱりまだ、絢辻さんの目を見るのは怖かった。
 中途半端な視界の中、絢辻さんの首から下は澱みなく動いてティーポット
からお替わりを注ぎ、シナモンティーの流れの糸がやがて細くなり、ぽつぽ
つと小さな雫になったのを見て、もう一度ポットの中をあらためた。ポット
の蓋を戻すとき、陶器の触れあうカチャリという音が少しだけ僕を落ちつけ
てくれて、そして再び、ポットには保温カバーがかけられた。
「わかったから」
 僕が恐る恐る顔を上げると、絢辻さんはそこでまた、二つ大きく瞬いて、
瞳から何かを飲みこんだみたいに見えた。
「あなたの言う通りね」
 ……そんなこと、言っても。その顔も声のトーンも、とてもそんな風には
見えなかった。むしろ渋い、受け容れ難さに満ちていて、とても「分かった」
ような晴れやかさはない。憮然と一服、新しいお茶を啜り、わずかに斜に構
えたカップの影から上目横目に僕を睨みつけてくる。
「それって、先ずはきちんと、あたし自身があたしの誕生日を喜んでいない
と始まらない。そういうことでしょ?」
「ええと、……ああ、うん」
 僕は半分しどろもどろになりながら、さっきまで自分が口走っていた内容
と絢辻さんの言葉を重ね合わせて、肯く。お祝いと喜びは掛け算で、その人
の喜びを大きくするためだ。もしも元がゼロだったら、いくら周りが祝って
も、うつろな祝いは空回りしてゼロのまま。それを聞くと絢辻さんはさらに
目つきを険しくして、僕のことを睨みつけてくる。
「そりゃ、嬉しいことが全然ないわけじゃないわよ」
 絢辻さんが僕を睨む場合は、大体三つ。一つは、本当に怒っているとき。
半分、殺すつもりのときだ。もう一つは、何かを探りだそうとしているとき。
その視線の役割はナイフとおんなじ、僕の心に突き立てて、隠れているもの
をえぐりだそうとするんだ。最後は……ただ気まずくて、照れ隠しのとき。
一つ目と二つ目は見分けがつきにくいのだけれど、三つ目の時は大体分かる。
でも、今回はそのどれかが全然わからなかった。一つ目ではない気はする。
でも二つ目の可能性は十分だったし、三つ目のような気配も漂わせていた。
いずれにしたって、どうしてそうなったのか、分からないんだけど。
「だけど、あたしのは人に祝ってもらうようなものじゃないでしょ? それ
に、そういうことじゃないの」
 絢辻さんは続ける。まるで僕が、分かって意地悪をしているみたいな言い
草だ。冷めた紅茶はすぐになくなってしまったみたいで、絢辻さんはまた、
ポットの保温カバーに手をかけた。けれど、さっき空になってしまったはず
のポットは持ち上げた瞬間期待した手応えを失って、絢辻さんはふっとバラ
ンスを崩して、唇を尖らせた。
「やっぱり、だめか……」
 えっ? 嘆息混じりの細い声が聞こえた。僕はどきりとせずにはいられな
い。さっきまで強い光を灯していた絢辻さんの瞳は鋭さを失っていた。霧雨
に濡れた紫陽花の角度で密かにうつむき、何かやり方を間違えた、或いは、
計画に狂いが生じたその針路を正すときの姿勢と面差しでいた。けれどその
一言が声に漏れたのはうっかりだったようで、僕の動揺から今起こったこと
を逆算した絢辻さんは、なんでもないわ、ごめんなさいと、珍しく普通に取
り繕った。
「でも、こんな風に無理に理屈を探しても、あんまり意味がないのよ」
 絢辻さんは、頭がいい。それは単純に勉強が出来るとか、脳のつくりがす
ごいとか、もちろんその辺りも並じゃないのだけれど、それだけではなくて。
 そんなことじゃないのよ。感情に理由が欲しいわけじゃないの。あたしが
知りたかったのは、みんながどんな風に人にお祝いを贈るのか。ただそんな
こと。それがどうあっても生まれつきじゃなきゃ手に入らないものなら、諦
めるしかないわ。静かに僕を拒む彼女の言葉に、通りを一つ間違えて待ち合
わせの場所を見つけられなかったときに似た戸惑いと焦りが、心臓から僕の
中にしみ出ていく。
「ただストンと……」
 一度、言葉が喉の渇きにつっかえて、絢辻さんも、水のグラスを手に取っ
た。何か、プレッシャーが彼女にもあったみたいだ。
「腑に落ちるような、そんな言葉が欲しかっただけだから」
 ……絢辻さんが本当にすごいのは、それだけの優秀な頭脳がありながら、
人間が心と体で出来ているということを、それこそ心と体の両方で、本当に
理解しているということだった。だから、どんなに筋が通っていても理屈の
ための論理は通用しないし、感情任せの強引なだけの思いにも屈しない。心
と体の繋がるその瞬間の感触だけを、いつだって信じ、求めていた。そして
人に接するときも、それを忘れないことだった。
「そうなんだ。ごめん」
 だから僕も、素直に謝るしかなかった。さっき見せてくれたほほ笑みこそ
が、多分今一番正解に近かった。そんな気はしてたのに。
「ううん、あたしこそごめんなさい。少し、意固地になっちゃったわね」
 絢辻さんはスイと背筋を伸ばすと、肩をすぼめて見せた。長い髪が瞬間さ
らりと広がって、重くなっていた空気をふわりとさせた。
「少しずつだけど、なんだか分かってきた気がするわ。ちょっと時間はかか
りそうだけど……まだ大丈夫」
時間はまだあるし、と、絢辻さんは不思議な言葉に連ねて、
「あなたも、いてくれるものね」
と、諦めたみたいに、まゆ毛の先に小さな悲しみをぶら下げて笑った。
「それって、どういう……」
「いいの。ありがと」
と、僕の疑問にはお構いなしで締めくくった。何に対してもらったお礼なの
か、僕は分からず、でもその理由も聞いてはいけない、聞かせてくれない温
度を絢辻さんが漂わせていたから、僕はまた、絢辻さんの言う「時」が来る
のを、もう少し待ってみることにした。




(次回で終わり!)




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2010年1月 4日 (月)

■RETURN TO REAL -更新第391回-

2010年も絢辻さんが一番大好き!!
オイサンです!
今年も絶賛、経過観・察・中!!

アマガミ キャラクターソングvol.2

三ガ日も過ぎて、ようやくホームグラウンドに戻って参りました。
そんな新年四発目の今回は、
取りたてて皆さんにお知らせするほどでもない休み中の出来事を、
一応書き留めておく日記回。

こうでもしておかないと、
何だか自分が何もしていなかったような気がしてしまうくらい、
ワリとあっという間の年末年始だったような気がします。
なんか短かったなー。

マそんなに実のあることをしたわけではないのも、
確かなんですけどね。



  ■09/12/29 (火)



帰省と、明日の初コミケに備えての準備。
荷造りだったり、大きい荷物を実家に送ったりするのに
バタんこバタんこする。
それ以外はいつもの週末と大して変わらないペース。



  ■09/12/30 (水)



初コミケー!!
詳細記事はこっちです。

  ■はじめてのC -更新第386回-
   http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/c-386--e9d6.html

書かなかったイベントとして
「新宿駅で都営新宿線のホームが分からなくてオロオロする」
という一幕がありました。
5分ほどのロスで済んだので、
後々の余り時間で全然吸収できたのだけど焦りました。

あと、会場を引き上げたあとで、Ikaさんも本をお出しになっていたことを思い出し、
そこくらいは見てくれば良かったかと軽く後悔。
マ大本命はしっかり達成出来たので満足ではあるのですが。

  ■Ikaのマホ釣りNo.1
   http://ikapani.blog55.fc2.com/

……。

次回も、行ってみようかなー。
この程度の混雑だったら平気だし。
こうやって深みにハマッていくんだろうかな。

思ったのですが。
レポートではあんな風に「プレミアムな場ではない」とか、
「クオリティがどうだ」とか書いたのですが、
もしかしてコミケって
「日本中からオタクが集まってきて、
 たくさんの知り合いや同好の士と、やたら一遍に会えるから楽しい!!」
っていう場なのだな、さては?!!
……と、思い当たりました。
そういう意味ではこの上もなくプレミアムな場なのだなあと。

だってレポートって、
「誰々にお会いしました!!」
みたいなことがすっごく多いんだもん。

そしてオイサンも、どなたかだかに
「ikas2ndが紳士だった!」「でも変態じゃなくて病人だった」
とかいうようなことを言われていたと知り、
なんだかすっごく嬉しくなってしまった。
うーん。
それならもう一回、病人ぶりにも磨きをかけて、
誰かに会いに行きたいなあ、と思ってしまいますものね。

にゃずい先生、夏にも出陣する気マンマンのご様子だし、
ちょっと検討してみよう。


でこの日、コミケ後は大したイベントもなく、
20時半頃、実家到着。
素直に寝る。



  ■09/12/31 (木)



午前中は親父殿と買い物。
午後はジョギング。
夕方からは一人で外出し、朝の買い物途中で見つけた
名も無き喫茶店(イヤ名はあるだろ)、
「コーヒードリーム」(ホレ見ろあるじゃねえか)にて
書き物をするつもりで一人でお茶。

「ハッピーバースデーが聞こえる」の続きを書く予定だったのに、
行く道々で「がたぐらす」の話を思いついてしまって
すっかりそっちに乗っ取られる。

  ■がたぐらすの絶滅 -更新第388回-
   http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/-388--110b.html

90分あまりでほぼ完全に書き上げ。勢いって素敵だ。
評判は特に聞こえてこないけど、
年末にそれなりに納得のいくものがズバッと書けて個人的には嬉しかった。

そのお店ではオイサンがお茶してる間、
オイサン以外のお客は地元のオッサンが三人ばかり、
入れ替わり立ち変わり。
不景気を嘆きつつお茶をすすっていく。

途中、何故かオイサンがお店の奥さんに似ているという話になって、
「え? 息子さん? 違うの?」
なんていう展開で盛り上がられてしまう。
ヘンなの。
その勢いで、お客のオッサンの二人が
どうやらオイサンと同級生の子を持つ父親らしいことがわかったのだが
(喫茶店自体がオイサンの母校である小学校や中学校とも近い場所にあるので)、
結局同級生の誰だったのかわからなかった。

そんな見知らぬオッサンに
「早く結婚して子供を作りなさい。君らがしっかりしないと日本がだめになる」
だとか説教されつつも、初対面のお店の奥さんに
「良いお年を」と送り出される09年最後の夜。
無意味な説教は、されるのも楽しいもんだな。
なんか悪くない。

夜。
我が家では、テレビは紅白も格闘もお笑いも見ず。
唯一「年忘れ にっぽんの歌」か何かで30分ばかり盛り上がる。
やっぱ、昭和歌謡のパンチ力はすげえぜ。

 ■年忘れ にっぽんの歌 [TV Tokyo]
  http://www.tv-tokyo.co.jp/toshiwasure09/

■一節太郎 浪曲子守唄

http://www.youtube.com/watch?v=eg6T2V39bgs
「めし炊き女」とか、すげえ単語がバシバシでてくるぜ。
痺れる。

■大下八郎 おんなの宿


■カスバの女

http://www.youtube.com/watch?v=-Z1F7I_U3lg


あと一応、水樹ナナの晴れ舞台だけはチラ見する。
へぇー、あんたもナナって言うんだ。

21時から年越までの三時間は、
年末ラスト更新の記事で自分を追い込んでみるも結果はごらんの通り。

  ■一年は、仔猫のように飛び回り -更新第387回-
   http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/2009-387--802b.html

でも、ブログばっかり書いてた09年のシメとしては
ふさわしい幕切れだったんではないかな、
などと、一人悦に入って眠る。

グンナイ、素晴らし過ぎたオイサンの2009年。
イイ夢見ろよ。



  ●10/01/01 (金)●



元旦。
正月仮面のことを思い出さずにはいられない。
おせち、お雑煮、初詣。
午後にはジョギング。
夕方から明日の下見を兼ねて、喫茶店「Cauda」でお茶。

R0022258
4コママンガみたい。

大晦日も元旦も、フツーにやってるワンダフルな喫茶店。
これといって何事もなかった元日。
書き物だけはしていたんだけど。
なんとなくこの辺から、ちょっと体調が悪くなる。



  ■10/01/02 (土)



小学校時代の友人THと、昨日下見をした喫茶Caudaでお茶。
……をしていると、その友人THの携帯に、
里帰り中の別な友人(オイサンとも同級生で友達)TKから連絡が入り
彼も合流することに。
こういうことになるのは二度目だ。
縁があるんだろうな。
悪ノリしてもう一人、近所に住む小学校時代の友人TNを誘うも
「年明けにある、キャリアアップの試験勉強中なのでダメ」
だと断られる。
……負け組。
遊んでる俺ら負け組。

お昼ゴハン、オイサンはチキンドリアにロールケーキのケーキセット。
THはホワイトソースのオムライス。
R0022265 R0022238

Caudaを出、さあどうしようかという話になり、
4kmほど先にある別なケーキ屋まで歩くか、という話になるも、
トイレ休憩に寄った途中の神社で友人THが負傷しやむなく断念。
大のオトナが豪快に転ぶの、久しぶりに見た。
いい加減なところで折り返して、適当な場所で解散する。

あとから参戦した友人TKは、
「奥さんとは別々にそれぞれ実家に帰省してみたものの、
 暇だったからお前らに声をかけてみた」
と言っていたんだけど、
果たしてこの展開で彼のいう「暇潰し」のお役に立てたのだろうかと
すごく不安になる。
なんというか、より一層「時間を持て余している俺たち」を
強く強く実感する展開になってしまった気がする。
今後なにがあっても、彼はオイサンたちには連絡してこないんじゃないだろうか。

オイサンと、最初に一緒だった友人THの二人は、
基本超の付くノンキ者で、
あとから参戦の友人TKはワリときちきちと生きているっぽいしっかり者だから、
なんとなくペースや話題が合わなくて申し訳ないことをしてしまった気がした。
マそれが自然な姿なら、それでもイイっちゃイイのだけど。

ちなみにTHは、昨日の「がたぐらす」の話の冒頭を読んで
「オイサン結婚するのか!!」とビビってくれたみたいで。
こちらの思う壺にはまってくれて嬉しく思う。
底意地の悪いブログでスマン。



  ■10/01/03 (日)



高校時代の友人KNと会う。既婚者。
オイサンのスリム化ぶりに、待ち合わせ場所で最初見落としてくれる。
これも、オイサンの思う壺。嬉しい。
万が一ブログを読まれても、痩せてることを悟られて驚きが薄れないよう、
ここ何週間かダイエットのことを書かずに用心した甲斐があった。

  ……マ結局、彼はブログ読んでなかったわけだけど。

奥さんがおめでたで四ヶ月なのだそうだ。
めでたい。
既にお子さんが生まれていたときに備えて
お年玉をぽち袋に入れてきて正解だった。
お子さん自体はまだリリース前ではあるが、前祝いに一応お渡ししておく。

  後から思えば、変なプレッシャーになってなきゃいいな、と
  ちょっと反省。
  やり過ぎたか。

奥さんが出してくれたノリタケのティーカップが可愛くて嬉しい。

R0022272

しかし、あそこはヘンな夫婦だ。
マ夫婦なんて、ヘンなものなのかも知れないけど。
共通言語が一切無い様に見えるんだ。
一体何を手がかりにしてコミュニケーションを成立させているのか……
基本、ほぼ100%の荷重で言葉に頼って人と接するオイサンには
サッパリわからない。

あれでお互い、不安になったりしないで済んでるって言うんだから
(それも彼一人の思い込みかもしれないけど)すごいと思う。
「夫婦になる」なんてことには、
何か特殊な才能が必要なんじゃないか? って気になって、ちょっと怖い。
あまりオイサンをビビらせないで欲しい。

R0022290
彼に戴いたお土産。

家の方では、親戚が二人遊びにきていた。
従兄弟のねーちゃんと、母方の叔母さん。
どちらもオイサンのスリム化ぶりに、大層驚いてくれる。
いやあ、これだけ突っ込んでもらえるとボケ甲斐があるってもんだ。

ダイエットなんて、出オチみたいなもんだからな。



  ■10/01/04 (月)



デ本日。
実家を離れ、ホームグラウンドへ戻る。
現在自分の今の住処でこの記事を叩いているのですが。


……マ、なんというかね。


年末から年明けにかけて帰省するものにとっては、
「自分の家に戻るまでが年末です」
みたいなもんでさ。
自分ちに戻って、キタナイ部屋に一人になってみないと、
マイニチに帰って来た気なんてしないもんでさ。

今こうして、自分の居場所に戻ってきて、
ようやく年も明け、リアルな自分に戻ったような気になるわけさ。

そんなことで。
2010年、ここから改めてリスタートです。
皆さん、今年もノンビリいくのでよろしくね。


2010年も、オイサンです。


……。


つか今日、『カミングスウィート』更新あったんだな。
迂闊だったぜ。
今、聴いてます。



 

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2010年1月 3日 (日)

■人として物語を生きるために。 -更新第390回-

オイサンです。


今日はごく身近なラノベ書きの人に、
こんな話を聞かれたり、聞かされたりしました。



■キャラ立ちと物語について



「キャラクターさえしっかり立たせられれば、その話は成功したようなモノ」
なのだと。
デ、
「お前(=オイサン)の最近見たオタク系作品の中で、
 自分が一番イケるキャラクターってどれだった?」
みたいなことを聞かれました。

  マ先の言葉は、どっかの作家さんからの受け売りみたいでしたが。

デ後の質問については、
最初、彼は『化物語』をベースにリサーチがしたかったみたいなのですが、
如何せんオイサンがそれを見てなかったもんですから、
話は「じゃあ『らきすた』で」ということになり、
しまいにはオイサンが話をしやすい『ひだまりスケッチ』だとか『夏のあらし』だとか、
『みなみけ』を引っ張り出してお話をしました。

しかし結局、オイサンはオイサン的に納得のいく回答は出来ませんでした。

  まあそれでは話にならないので、
  無理をしていくつか回答を出したんですけど。

なぜなら、『らきすた』にせよ『ひだまりスケッチ』にせよ、
基本的には「四人ひとまとめ」であって、
「四人で一つのキャラクター」であるとオイサンなんかは見ていて、
その中でどの人に引っ張られてお話を見るか、ってことは、正直ないからです。
強いて言うなら「良い四人」。
あの四人の場の引っ張り合いと、間に流れる空気を作り出すことこそが
大切なのだと思うからです。

  『夏のあらし』だと、それは「はじめ・あらしさんのペア」とそのほかの人たち、
  『みなみけ』だと、南家三姉妹。

オイサンなんかはワリと……
冒頭の
「キャラクターさえしっかり立たせられれば、その話は成功だ」
というお言葉は、逆説的な言葉なのではないかと思うのです。

  マそうは言っても、オイサンは所詮素人ですから
  その辺そう思って、この先読んで戴きたいのですけど。

オイサンは、結局のところ、
キャラクターとキャラクターの間に流れている物こそが大切で、
主要なキャラクターを並べて配置した時点で、
「ああ、この話はこれこれこういうテーマの話で、
 各々がそれぞれどういう役割であるがためにこういう配置になっているんだな。
 人物それぞれが、その話の中でそれぞれこういう役割を果たすために存在するんだな」
ということが、パッと伝わる・読みとれるのがいいお話だと思っています。

そしてそれが出来るためには、
キャラクターそれぞれが物語のパーツとしてキチンとしていなければならず、
かつ、物語のパーツとしてキチンとしているためには、各人物が、
人物としてその役割を果たし得るほどのパーソナリティを
キチンと装備していなければならない、と、そういうことだと捉えているのです。

  物語が設える状況に対して一本の芯を持って対応し
  自律的に行動するキャラクターである、ということです。

それが出来ているからこそ
「キャラクターがしっかりしていればその話は成功する」
と言えてしまう。

それはどちらかといえば結果論であって、作る段階での意識はやっぱり逆になり、

 「キャラクターをしっかりさせる → お話が成功する」

のではなく、

 「お話の骨子をしっかりさせる
   → 必要なキャラクターとその挙動を自然とハッキリさせることが出来る」

ということなのではないかなあ、と、
その言葉を聞くとともに、自分の好きなタイプの物語にあてはめて考えるにつけ、
思った次第です。

つまりは
「キャラクターからお話が出発する」ワケではなく
「お話(というか語りたいモノゴト)から出発し、
 それを語るためにキャラクターが作られる」
モンなのではないのかな、と思うワケです。

  たとえば前期、オイサンが一番楽しんだ『レールガン』。
  これは第一話を見た時点で
  「ああ、このマンガは『力を持つ者と持たない者、そして持たない者の存在意義は?』
   みたいな話になっていくんだな」
  ということがスルンと頭に入って来、
  それをそれを鮮やかに背負って見せた佐天さんの動きに注目してりゃいいんだな、
  ということが読みとれて、とても面白く見られたわけです。

マお話の作り方なんて人それぞれでしょうから、どれが正解で正しくて面白い、
なんてことはカッチリとは存在しないのでしょうし、
彼の言葉がどこまでのところを指していたのかもモ一つはっきりしないので
どうとも言い難いのですが、
彼の話を聞いたり、話を聞かれたりしていて、
すごく「キャラクターがしっかりしてれば大丈夫論」に囚われているような気がして……
違和感があったので、こんなことを書いてみた。

けれどもマ、繰り返しになりますが、こちとらは素人で、
あちらは曲がりなりにもそれでおカネを稼いだ経験のある人間ですから、
どっちが正しさに近いかと言われればあちらなのでしょうけど。

それでもやっぱり、読者としては、
読みたいと思う物語は「お話・テーマ始点」の物語だなあと思うんですけどね。
好みの問題ですけど。

そして最終的に「お話ありきに見える物語」ではなく、
あくまで「人の通った後に出来た物語であるように見える物語」に仕上がっていてくれるのが
一番ステキだと思います。



  [参考]■おいもダムの決壊 -更新第204.6回-
      
http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/-2046--e390.html



最後に、
話をした中では上手く答えることが出来なかったのだけれど
後から思えば言えたなあというコトをここにメモっておく。

『戦場のヴァルキュリア』では、ヒロインのアリシアに萌えたけど、
やっぱり全体的には面白くなかったので途中で見なくなった、ということと、
同じく『ティアーズトゥティアラ』では、オガム萌えだったけども
やっぱり全体的にはお話が平べったかったので見なくなった、ということ。

そしてオイサンにとっての最大の萌えキャラは、
『バキ』シリーズの花山薫と烈海王であること。
つか『バキ』シリーズは、主人公の刃牙以外は萌えキャラの宝庫ですけどね。
あれだけ、出るキャラ出るキャラみんな立ってて、
ロクにお話もないのに面白く読める物語は……あとにも先にも『バキ』くらいです。



以上、オイサンでした。



 

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2010年1月 1日 (金)

■シュール凧上げの恐怖 -更新第389回-

……。



さ……。



寒ーい!!



オイサンです!
皆さん、明けましておめでとうございます!
今年も「ゆび先はもう一つの心臓」をどうぞよろしくお願いします!

しかしまあ、どうなってんだってくらい寒いですね。
寒くないですか!?
オイサンとこは寒いです!
奈良で、一応太平洋側に属する地方ですがそれでもめっさ寒いです!
日本海側はどうなってんだ!?
大雪とからしいけど、人間の生きていける寒さなんだろうか?

石川あたりから見に来て下さってるあなたも、
富山あたりから見に来て下さってるあなたも、
福井あたりから見に来て下さってるあなたも、
そして勿論、北海道からお越しのあなたもね、
是非とも、あったかくして! ご覧になって下さいね!
携帯のみなさんは、ちょっとどこからいらしてるか分からないもんですから、
ご容赦下さいね。

他にも、大阪、広島、秋田、秋田!? これまた寒そうだなあ。
大丈夫ですか?
あと島根ね。
島根はオイサンの父親の実家です。いいとこですよね、出雲。
しじみとうなぎが美味しいです。
変わりどころでは、ロス・韓国・中国あたりからいらしてる方もおられますね。
九州勢もわりとおられます。
大分、福岡、長崎、宮崎から。
あー、長野からの方もおられますねー。
岐阜の方もいたと思ったんだけどな。

あと多いのが、愛知勢。
ホント多いです。ヘタすると関東勢より多い。
なんでですかね。大先生の影響力でしょうか。

あとは静岡あたりから神奈川・東京の東海・関東勢ですね。
宮城からもこまめにいらして下さる方がおられますね。
ありがとうございます。寒いでしょう。
体には気をつけて下さいね。

ちょっとこう、際限ないので全部の都道府県を挙げるわけにもいきませんが、
皆さんお寒い中、そしてお忙しい中、
今日もいらして下さって本当にありがとうございます。

しかし、イヤほんと、なんだこれ? この寒さ。
今朝、窓開けたとき、なんか懐かしかったよ、この寒さは。



■お元旦戦記



えーっと、
今回はただのオイサンちのお正月風景と、お雑煮の話とか、
そんなことです。

案外ね、こういう風景を記録しておくとのちのちの資料になったり、
人様んちの風景が覗けたりするのは面白いんじゃないかと思いますよ。
お雑煮とか、お正月のならわしとか、
家々でパーソナルなものが多かったりしますからね。

オイサンは、絢辻さんちのお正月風景にものすごく興味ありますけどね。


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お節は、オイサン家では何年か前から買っています。
大体三万円台のお節を買っているみたいです。
今年は金沢の老舗料亭「金茶寮」さんのお節だそうです。

うん、おいしい。

新谷良子さん発祥の地・石川県だけあって、魚介の品目が豪華です。
でもカンパチは入ってませんw
「お酢系の味付けが見事」と我が家では評判でした。


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オイサン家のお雑煮は岡山県のお雑煮がベースになっているようです。
これは祖母の故郷が岡山であることに由来していますね。

人参・ごぼう・ほうれん草が入り、お汁はお吸い物、
そこにかまぼことなるとと、鰤の甘く煮た小さな切身が乗ります。
おいしい。

たまに、父の郷里である島根は出雲のお雑煮になったりします。
こちらはお吸い物のお汁に、鰹節をたっぷり、そこにおもちを沈めただけの
シンプルなものになります。


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お雑煮といえばオイサンは、
「今は全然よく知らないけど、これから長いお付き合いになるであろう」
という人と話しをする時に、お雑煮のハナシを振ってみるコトが多いです。
大抵イキナリで驚かれますが(そりゃそうだろ)、
なかなかどうして、コレが案外効果的に盛り上がれます。

というのも、お雑煮に関しては
日本人の多くが共通体験として持っている事柄であるにも関わらず、
他人のそれに対しては知識が薄く、郷土色が強くて驚きに満ちているから、だと思います。
そこから家や地方や人間関係、生い立ち的なことに広げられることも多いですし。
デかつ、イヤな思い出を持っている人が、確率的に多くはない……気がする。
イヤなコトが起こりづらい状況ですしね。
お正月。

……とか考えてると、
「絢辻さんちのお雑煮はどんなんだろう?」
とか考え出すオイサンに……限界はないような気がしてきた!!
シナリオライターさんは
「そ、そんなことまで設定してねえよ……」
って思うでしょうけど。
会話モードに眠ってないかなー。
ないだろうなー……。

  会話モードの追加コンテンツをDLとかで売ってくれないだろうか。
  延々会話モード。

大体、絢辻さんちってお雑煮とかやんなさそうなんだよな……。
絢辻さん自身はきっと、そういう家系とか家族色の強いものにいい印象持ってなさそうだし。
お節も間違いなく買ってそうだし。

……でも、うーんと幼い頃に、おモチを嬉しそうに引っ張って
「おもちー♪」
とか言いながら食べてる小絢辻さんは見てみたい……。

くうおおぉぉぅ……( ← 発症)。


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母が買ってきたという謎の獅子舞です。
音に反応して踊り出します(本当)。
母はどうしてもこれが欲しくて買ってしまったそうですが、
何故なのかは誰にもわかりません。

そして、近所の氏神様に、ごく簡単で手ごろなお参り。
毎年の行事です。

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……お。



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昨年一発目のブログを飾った哀しきナンバーロックさん
今年も引き続き頑張っておいでですよ。
ちょっと姿勢は変わりましたね。
来年もここにいるのでしょうか。
ちょっと楽しみです。



■そして晩ゴハン。



そして晩ゴハンは、オイサンが望んでやまなかった鶏団子なべでした。


  ■底ぬけSCRAMBLE ~本日は、お鍋モードで~ -更新第330回-
    http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-f25f.html


いやあ、団子が旨い!
白菜も旨い!
くずきりがかわいい!
食べた食べた。美味しかったー。

唯一の心残りは……絢辻さんがいないことだ!!
うわああーっ!!

イヤでも、マジ旨かったわ。
今度自分ちでも人呼んでやろーっと。


そして最後に、本年一発目の「どうしてこうなった」画像。



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 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| (     )  どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /
 ___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ^ω^ )  どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
|    | ( ./     /

 ___ ♪ ∧__,∧.∩
/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ  どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、   レ´`ヽ   どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
|    | ( ./     /

 ___        ♪  ∩∧__,∧
/ || ̄ ̄||         _ ヽ( ^ω^ )7  どうしてこうなった!
|.....||__||         /`ヽJ   ,‐┘   どうしてこうなった! 
| ̄ ̄\三  / ̄ ̄ ̄/  ´`ヽ、_  ノ    
|    | ( ./     /      `) ) ♪





以上、オイサンちのお正月風景でした。
凧上げは電線に注意して遊びましょう!


オイサンでした。


 

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■がたぐらすの絶滅 -更新第388回-

 いよいよ年貢を収める覚悟で、約半年ぶりに帰る実家へ彼女を連れて戻っ
た。
 彼女は自身の家族との折り合いが良くなく、年末年始は実家に戻らないと
親がうるさいから悪いが会えないとオイサンが告げた時、自分はわざわざ帰
らねばならない家もないから、それならばいっそのこと自分も連れ帰って欲
しいと彼女から言い出したのだった。お互いもういい年で、そろそろ覚悟を
決めたほうが良いとは以前から無言の、けれども共通の認識であったから、
ほとんど惰性ではあったけれど、そうすることを決めたのだ。
 話が決まってからは早かった。オイサンは年の瀬を迎える前に彼女の両親
に挨拶に行き、これまで彼女の口からのみ聞いていた「折り合いが悪い」と
いう事態を、身を以って事実であると感じ取ることになった。それは悪いこ
とばかりではなくて、話は案外通り良く聞いてもらえ、あっさりと許可を得
ることが出来て無関心とはかくも鮮やかなものかと拍子抜けをし、続いて胸
をなでおろしたのだが、最後に今後のことに思い至ってしばらくは胃が痛ん
だ。しかし「筋さえ通せば、うるさい人たちじゃないから」という彼女の言
葉にあとはもう開き直るしかないのだという諦めに似た覚悟が生まれて気は
楽になった。
 我が家の方はというと、年の瀬と年始めをまたぐ闖客でありながら、彼女
は喜びを以って一族に迎えられ、彼女はどうだったか知らないが割合楽しい
時間を過ごすことが出来た。それはいつまで経っても身を固める気配のない、
女っ気の欠片さえ見られなかったオイサンへの安堵が手伝ったとともに、彼
女自身の性の良さが大きかった。既に身内となったオイサンが言うのは手前
味噌だが、彼女はオイサンと同い年ということもあって若干トウがたっては
いるものの、十分に、否、そこいらの若い娘よりも数倍美しかったし、むし
ろ幾らかの時間を浴びた分、その美しさが肌になじんで堂に入っていた。そ
もそも高校時代まで周囲に対して猫をかぶって生きることを旨としていた彼
女は自分の手入れの仕方も見せ方も心得ていて、猫かぶりをやめて以降もそ
の手腕を遺憾なく発揮して手抜かりのない自分磨きを続けていたから、当た
り前といえば当たり前だった。
 ただ、新しく家族となるオイサンの両親の前では過剰に猫をかぶることを
彼女が自ら禁じていたから、それなりに緊張はしていたようだったが。
 いずれにせよ、もっと難儀するはずと長年思い描いてきた場面は思いのほ
か静かに過ぎ去って、オイサンと彼女は正月の時間を相応の緩やかな空気で
過ごすことが出来た。
 彼女は、やっぱりというか、オイサンが少年時代から大学時代までを過ご
した町並みの中を共に歩きたいと言ってくれ、オイサンも悪い気はしなかっ
たし、なにより他にすることがなかったので二人で何もない田舎の正月を歩
いた。
 実家から最寄りの田舎駅に向かって五分もない、一度坂を小さく下り、ま
た少し上って、これからさらに長い下りに入ると言う坂の頂点でオイサンは
足を止めた。その道の脇には真新しい小さな公園がいつの間にかあって、公
園を抜けた向こうには公園と同じくらいの新しさのマンションが建っていた。
その風景に、オイサンはしばし呆然とした。
「買う?」
 オイサンがそのマンションの方を見ていたと思ったのだろう、彼女が冗談
めかして言うので、
「仕事がないよ」
と、その声に我を取り戻したオイサンもリアルな冗談を交えてから、そうじ
ゃなくてさ、と本当の話を始めた。
「ここ、大きな空き地だったんだ。僕らの遊び場だった」
 今、公園とマンションになっているその敷地は、半年前まで子供の遊び場
には十分過ぎる広さの原っぱだった。オイサンが小学生の高学年の頃まで、
その空き地はフェンスに囲われはしていたものの、今立つ場所の目の前のと
ころに大きな穴が空いていて、いくらでも自由に出入りが出来た。それを咎
める人もいなかったから、オイサンら子供の間ではそれはやっても全くかま
わないことで、友達と約束をしてそこへ出かけるときも、親に堂々と行き先
を告げてから出かけたものだった。
 しかしオイサンが中学校に上がって学生服を着るようになると、まるでそ
うなる時を待っていてくれたように、何日もしない間にフェンスの穴は塞が
れてしまって、大人も子供も、出入りすることは出来なくなった。無理をす
ればいくらでも越えることの出来る高さのフェンスだったが、子供たちは何
故かそうすることも怒りも泣きもせず、ただいずれこうなることは分かって
いたとばかりにその時間の終着を見送った。
 それから、約二十年。空き地は誰も立ち入れない--厳密には、地主と草
刈りの業者くらいは出入りしていたのだろうけど--空き地のまま、フェン
スに新しい穴も空けられないまま放置されていたのだ。半年前の夏に帰省し
たときも、そのままだった。その空き地が整地され、所によっては土が足さ
れて公園とマンションになっていたのだった。公園に人影は見当たらなかっ
たが、マンションはもう何室も埋まっているようだった。
「ふうん」
 その風景を見たこともない彼女は退屈そうな息の抜き方をした。至極当然
の反応だった。だからもう一歩、彼女にリアリティを与えてみたくなって、
オイサンは自分たちしか知らないその空き地の呼称を披露してみることにし
た。
「『がたぐらす』、って言ってね」
「『がたぐらす』?」
 その不思議な響きには、案の定、彼女も囚われた様だった。確かにその言
葉には不思議な響きがあった。一体、誰が名付けたのかは分からない。自分
たちの代……上下三学年ほどの幅のある近所の遊び仲間たちのうちの誰かだ
ったのか、それとももっと前に子供だった誰かなのか、大人たちだったのか。
そもそも、その場所が一体いつから空き地だったのかが分からないから、ど
の説が有力なのかを量ることももままならないのだ。
 がたぐらす。後半の「ぐらす」は草の意味だろうか? 確かに、その空き
地には遊具や建物や、空き地にはお約束の木材や土管などのオブジェクト類
があるわけでなく、ちょっと地べたに起伏がある程度の草っ原だったから、
その「ぐらす」という音の感じさせる予感には説得力があった。もしもそう
した意図を織り込んだ名であるならば、これ与えたのは悪ガキ連中ではない
だろう。
 しかしでは、前半の「がた」はなんだろう? これはもう推測憶測を超え
ることは出来ない。でこぼことした起伏を表したつもりの音なのか、あるい
は区画整理のされていない、ガクガクとした空き地の形状を言い表したもの
なのか。それとも、「がたぐらす」という一つの単語で何かを言い表そうと
したものなのか、いやいや、それとも、それとも。
「がたぐらす」
 彼女は過去そこにあったであろう見覚えの無い野っ原の風景に追憶の触手
を伸ばすように呟いて、おとがいにゆびを添え、色々と思い出を巡らせる僕
の隣で暇をつぶすように考えた後で、訊いてきた。
「どんな字を書くの?」
「えっ」
 彼女からの意外な問いかけに、オイサンは戸惑った。考えたことも無かっ
た、と言えば嘘になる。誰が考えたかも分からない、その指す意味も定かで
ない名前がどんな風に表記されるのが正しいのか、過去に二、三度、その疑
問に行き当たらないではなかったが、他のもっと大事な考えに押し流された
り、正解の無い答えを探すことの無益さに諦めたりと、結末は様々だった。
様々だったが、共通した結果として、答えは出ていない。大体真面目に取り
組まず、保留にすらしてこなかった。毎回毎回、途中で置き去りにしてきた
のだ。
 そしてずっと保留にしてきたその問題の答えを、今このタイミングで、空
き地の思い出とも無縁な彼女から求められるとは思っていなかったから、慌
てた。慌てたけれど、彼女がその答えを真面目に欲しているわけがないこと
も瞬時に察することが出来た。オイサンの思い出話に調子を合わせてくれた
だけだ。何か、その先に話を広げようとして。
 だからその思いやりに応えて、何か広がる返しをしたかったのだけれど、
それもかなわなかった。分からない物は分からない。それがね、と過去に同
じことを考えた話を披露しても良かったが、結論は同じだ。彼女にはウソも
通じない。素直になるしかなかった。
「……さあ。わからない。字にすることなんかなかったからね」
「そう」
 彼女は不機嫌になるでもなく。その結論も分かっていたようにするりと受
け止めて、
「アイヌ語みたいね」
と、随分と遠くまで話を広げてみせた。アイヌ?
「ええ」
と、オイサンのオウム返しも受け止めると、彼女はそれまで進行方向に向い
たままだった体を、何故か今になって公園の方に正対させ、そこに広がって
いる時間に言い聞かせるように話してくれた。
「アイヌって文字を持たないのよ。だから伝えられていることは全部、口伝
を後から日本語で書き留めたものばかりだし、今北海道に残っているアイヌ
語由来の地名なんかは、全部後付けの当て字」
 どこでそんな知識を仕入れてくるのか……過去に何度も趣味で北海道を訪
れていたオイサンも知らない話を、彼女は堂々と語り、最後に、
「知らなかったの?」
ととどめを刺した。これにもまた、
「うん……」
と。素直になるほかなかった。勉強好きな彼女は、今度ばかりは不機嫌にな
って小さくため息をもらし、
「遊びにばかり行っていないで、そういう文化的な側面にも目を向けてきな
さいよ」
と、お金をかけて遊びに行くのは結構だが、それなりのものを持ち帰ってこ
い。そんなメッセージを送ってくる。或いは、それが出来ないのなら、その
お金と時間は私に差し向けなさい。そんなところだ。そのメッセージを受け
取ったサインとして、オイサンは敢えて、それに関して云とも寸とも言わな
い。知らないふりをすることが、気まずさを表明するのに彼女との間にはも
ってこいだった。だから、会話は普通に続いた。
「へえ、そうなんだ。……でも、アイヌ語って」
「そう。絶滅危惧言語ね」
 このことだけは、オイサンも知っていた。「言語」が「絶滅」する、さら
にそのことが「危惧」されているという字面には、ロマンをくすぐる酸味が
あったからだ。遊び半分で調べた知識が、彼女の機嫌を良くさせた。
 ……けれど。オイサンの少年時代を象徴する「がたぐらす」が、まるで絶
滅危惧種であるように、否、最早その実体が姿を変えて消滅し、存在を憶え
ている者も減り、再生させる術のない「がたぐらす」はまさに絶滅危惧種で
あり、あとはただ消えゆくのを待つのみの、危惧どころではない、絶滅確実
の記憶であるのだと、まざまざと付きつけられた気分だった。寂しさはなか
った。当然だと思った。多分、二十年という立ち入りの出来ない時間と血の
めぐりの中で、いつかこの日が来ることにも、着々と心は準備を進めていた
のだろう、と思えた。
 彼女は自らがそんな処刑に手を下したことにはつゆとも気付かず、うんち
くの続きをたれながらくるりと向きを変えると駅へ向かって一歩踏み出した。
彼女の背中に見送られて、少年時代が逝く。図らずも、オイサンの少年時代
の最期を看取ったのが彼女であったことに不思議な感慨を覚え、これから過
ごす彼女との時代はきっとうまく運ぶに違いないと、オイサンは一足遅れの
覚悟と安心を覚えた。


                               (了)


 


 
新年、明けましておめでとうございます。  

オイサンです。

2010年、本年も「ゆび先はもう一つの心臓」をよろしくお願いいたします。

一発目は帰省中の妄想から。

……ちなみに、「がたぐらす」は実在した空き地です。




 

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