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2009年12月 1日 (火)

■底抜け BATH ROOM ~本日はお風呂モードで~ -更新第365回-

  ※以下、脳内で音が出ますのでボリュームにご注意下さい。
    ドラマCDやらを聴いてからの方が
    よりリアルな音響でお楽しめるかもでーす。

 
 
 

  ~~屋上にて~~



主人公 「あの、絢辻さん。
     ちょっと、訊きたいことがあるんだけど……」

絢 辻 「何かしら」


主人公 「その、絢辻さんて、
     いくつくらいまでお父さんと一緒にお風呂に入ってた?」

絢 辻 「……」


主人公 「実は、うちの……」
絢 辻 「……フゥ……」
主人公 「あ、絢辻さん?」


絢 辻 「あなたって人は……。
     どうしてそう何度も何度も同じ過ちを繰り返すのが上手……」

主人公 「ち、違う、誤解だよ!! 話を最後まで聞いて!」
絢 辻 「何が違うっていうの!」


主人公 「み、美也の話なんだ! 美也の奴が……」
絢 辻 「美也ちゃん? て、妹さん?」


主人公 「そうなんだ。恥ずかしい話なんだけど……
     実は美也の奴、まだ父さんと一緒にお風呂に入ってるんだよ。
     だから、それが普通なのかどうか訊いてみたくて……」

絢 辻 「ああ、そういうこと。
     ……でもだからって、それ。
     よりにもよってあたしに訊くこと?」



主人公 「そ、そうだったね……。
     でも、相談相手に真っ先に思いついたのが絢辻さんだったから」

絢 辻 「全く……。
     それにしても、妹さん? 一年生よね?」

主人公 「うん」


絢 辻 「うーんん……。
     大丈夫? 既に、密室で間違いが起こったりしてない?」

主人公 「そ、そんなはずないじゃないか!!」
絢 辻 「あら、そう言い切れる?」


主人公 「言い……切れるよ」

絢 辻 「  本  当  に  ?


主人公 「だ、だって! 父さんと美也だよ? 父親と娘だよ?」

絢 辻 「それはどうかしら」
主人公 「……なんだよ、その目は」


絢 辻 「そりゃあ、父と娘かも知れないわ? だけど」
主人公 「だけど?」


絢 辻 「『あなたの』お父さんでしょ?」
主人公 「うっ……」


絢 辻 「『あなたの』妹さんでしょ?」
主人公 「ううっ……」


絢 辻 「『あなたと同じDNA』で出来てるのよね?」
主人公 「うおおおああっ……」
主人公 (どうしてだっ!? どうして急に、
     大丈夫だっていう自信が失われていくんだ!!?)



絢 辻 「ほらごらんなさい。
     案外、バカに出来ないわよ? そういうのって。
     つまるところ、同じ材料……」


絢 辻 「……」


絢 辻 (同じDNA、同じ材料、か……)

主人公 「あ、絢辻さん?」


絢 辻 「なんでもない。
     そうだ、ねえ、確かあなたと妹さんって
     あんまり似てなかったわよね」



主人公 「そうだね。よく言われるよ」

絢 辻 「あなたはお父さん似? お母さん似?」
主人公 「どちらかというと、父さんだね。美也は母さん似」


絢 辻 「Fmh……」
主人公 「それが、どうかした?」


絢 辻 「ちょっと想像してご覧なさいよ」
主人公 「え? な、何を?」


絢 辻 「……」
主人公 「うん?」


絢 辻 「いい? これから話すことははあくまでも例え話だから、
     深く突っ込んじゃダメよ?」

主人公 「? ……うん。わかったよ」


絢 辻 「じゃあいくわね、コホン……」

主人公 「?」


絢 辻 「『嬉しい……。これであたしたち、夫婦になれたのね』」
主人公 「えっ!? あ、絢辻さん!?
     急にどうしたの!!?」



絢 辻 「こうしてめでたく結ばれたあたしとあなたは、
     人生をともに歩み始めたの」

主人公 (な、なんだ? 何が始まったんだ……!?)


絢 辻 「そして、おめでとうございます!」

主人公 「え!? あ、ありが……」


絢 辻 「二人は、お姫様のような女の子を授かりました。
     はい、ぱちぱちぱち~」

主人公 「ぱ、ぱちぱちぱち~……」
主人公 (とりあえず、話を合わせておこう……)



絢 辻 「それから、」

主人公 「あ、ねえ絢辻さん、名前は?」
絢 辻 「え?」


主人公 「名前だよ。僕たちの子供の。女の子なんでしょ?」

絢 辻 「……」
主人公 (わくわく)


絢 辻 「……つ、『つばさ』、とか……」
主人公 「おおっ! いい!!」
絢 辻 「えっ!? そ、そう?」


主人公 「うん、すごくいいよ!
     絢辻さんの『詞』と、韻を踏んでるんだね!」

絢 辻 「そ、そう……、だけど…… /// ///


主人公 「そっかー、つばさか! うんうん!」

絢 辻 「そ、そんなに興奮しないで! 続けるわよ!
     それから十七年の幸せな時が流れ。
     つばさちゃんも、晴れて今日から高校生」



主人公 「うんうんうん!
     よおーし、お父さん、がんばって働くぞ!」

絢 辻 「あなたのことはい・い・か・ら・!
     つばさちゃんはお母さんにそっくりの、清楚で、見目麗しく」

主人公 「うんうん、うんうん!」


絢 辻 「スタイルもバツグン、あなた好みに胸もおっきくて、」

主人公 「   え   っ   


主人公 (お、『お母さんにそっくり』って設定のはずじゃ……)

絢 辻 「……どこを見てるの。
     それとも、何か文句があるのかしら……?」

主人公 「い、いや、なんでもない!! どうぞ、続けて」

絢 辻 「……フン。
     とーっても無垢で、純真で、汚れを知らない、」

主人公 (ごくり……)


絢 辻 「花も羨むとびきり素直な美少女に……」

主人公 (こ、この話、ラストまでに何人死ぬんだろう……!?)


絢 辻 「……て、ちょっと。
     なんで今度は、そんなに蒼い顔してるのよ?」

主人公 「え、そ、そう? おかしいな、はは、ははは……」
絢 辻 「大丈夫? まあいいわ」


絢 辻 「ともかく、美少女に育ったのよ。
     そして、入学式のその日の晩。
     仕事から帰ってきたあなたがお風呂で体を休めていると……」

主人公 「いると?」


絢 辻 (すーっ……)

主人公 「……絢辻……さん?」


絢 辻 「がらがらがらーっ!! とバスルームの扉が開いて、
     『
パパーっ、あたしも一緒に入るーっ!!』」
主人公 「え……。
     ええーーーーっ!!?!?!!?」



絢 辻 「なんとびっくり! つかさちゃんが一糸纏わぬ姿で……」

主人公 「えっ!? つ、詞ちゃんが!!?


絢 辻 「ち、ちがう!! 間違えた! 無しよ、今のはナシ!
     えーと、な、なーんとびっくり、
     つばさちゃんが一糸纏わぬ姿でバスルームに乱入してきました!」



主人公 (つ、詞ちゃんが、一糸纏わぬ……!!)

絢 辻 「こらっ! ちょっと聞いてる!?」
主人公 「は、はい! 聞いてます!」


絢 辻 「ざぶーん! 『いーち、にーぃ、さーん……』
     あなたが制止する間もなく、つばさちゃんは湯船に肩まで浸かると、
     百まで数え始めてしまいました」



主人公 「……僕らの娘は、ちょっと残念な感じだね……」
絢 辻 「あなたのDNAが勝っちゃった設定よ。
     二人目はあたし寄りにするからね」

主人公 (するからね、って言われてもな……)


絢 辻 「さて、ここで問題です。
     若かりし日のお母さんに瓜二つのつばさちゃん。
     ハダカの彼女と向かい合わせのパパは、
     彼女がいくつ数えるまで、色んなコトを我慢出来るでしょうか?」

主人公 「なっ……!」


絢 辻 「どう思う?」

主人公 「お、おかしいよ!
     我慢できなくなること前提じゃないか!!」



絢 辻 「正解」

主人公 「絢辻さん!!」
絢 辻 「興奮しないで、冗談よ」

主人公 「それにしては、ちょっと長いよ……」
絢 辻 「悪かったわね。だけど、それが如何に危険な状況か。
     ちょっとは体で理解出来たんじゃない?」

主人公 「た、確かに……」


絢 辻 「話が
極端なのは認めるけど。でも、やっぱりちょっと異常よね。
     妹さんの中からもう一人妹さんが生まれてくる前に、
     どちらか分からないけど、
     聞く耳を持ってる方を諫めてあげた方がいいんじゃないかしら?」



主人公 「そう……だよね。分かった、ありがとう絢辻さん」

絢 辻 「どういたしまして。
     まあ、仲睦まじいのは結構だけれどね」






絢 辻 「……少し、分けてもらいたいくらいだわ





主人公 「え? 何か言った?」
絢 辻 「ううん、なんにも。
     『娘が出来たら、あたしが自分でお風呂に入れよう』
     って言ったのよ」

主人公 「あ、絢辻さんっ!!」
絢 辻 「あははは! 冗談よ!」



  ~~Epilogue~~



主人公 (そ、それにしても……絢辻さんそっくりの娘のハダカか……。
     僕には想像もつかないけど、絢辻さんの頭の中には、
     自分のハダカが思い描かれてたんだろうなあ……

主人公 (うっ、い、イカン! イメージとはいえ、
     絢辻さんのハダカが今すぐそこにあるかと思うと……!!
     鎮まれ! 鎮まるんだッ……!!)


絢 辻 (あー驚いた……。一瞬の言い間違いとは言え、
     ハダカの自分が彼のいるバスタブにダイブしたときは
     何が起こったかと思ったわ……)

絢 辻 (ハ、ハダカのあたしが……!?
     ハダカの彼に……
     や、やだ! 何考えてんのよあたし!!)


主人公 「……!? は、はは、……ははっ……」」

絢 辻 「……! ふ、ふふっ……ふふふっ……」



        ・
        ・
        ・



香 苗 「……」

梅 原 「……」

香 苗 「ねえ、梅原くん。聞こえた?
     あの二人、何の話をしているの?」


梅 原 「うーん……遠くてハッキリとは聞こえないが……
     『僕らの娘』がどうとか、
     『一緒にお風呂』がこうとか……!!」


香 苗 「!!
     いやーっ!! 素敵ッ! /// ///


梅 原 「何のことかは分からないが、
     さっきから照れくさそうに笑いあってるし……
     夢のようなキワドイ話になっているのは間違いない!
     けしからん! けしからんぜ大将……!!」

 
 
 
 
 
 
はいどうも、オイサンです。

お待たせした挙げ句に上がったSSがこんなんでどうもすみませんね。
つかオイサンは、こうした形式のものをSSだとは思ってないんですけどね。
脚本つうか、台本つうか、それにも及んでねえものですけど。
本格の方も現在キッチリと進めてますので、もうちょっとお待ち下さい。


  マ中身にそれほどの差はありませんけどな。


サテ今回のお話は、神奈川県にお住まいの、
ペンネーム「絢辻さん大好きっ子」さんからのメール投稿をもとに作らせてもらいました。
お便りどうもありがとう。
オイサンも絢辻さん大好きですよ。
負けねえぞ?

  「オイサンこんばんわ」

はいこんばんわ。

  「このエピソードは、僕が夜ジョギングをしていたときに、
   余所のお宅のお風呂場から偶然聞こえてきた小さい子の歌声を聞いて
   思いついた物です」

おいおい、ホントに偶然か?
してたのはホントにジョギングだろうな?

  「お風呂の微妙なエコーのかかった女の子の歌声のあとに、
   お父さんらしき人の声と拍手が聞こえてきて、
   なんだかほのぼのしながら、
   『絢辻さんにはこんな思い出はないんだろうなあ』
   なんて考えてしまいました」

あー、絢辻さんにはないんだろうねー。
それにしてもオイサン、我々メンズが女性の裸体を想像する場合、
それは99割の確率でイヤらしさを伴う物のはずですが、
作中で絢辻さんがしたみたいに、女性が女性のハダカを想像するときには
「なんとなくただハダカ」の絵なのだろうな、と考えて、
なんだか不思議な気分になってしまいました。

今回お便りを採用させて戴いた「絢辻さん大好きっ子」さんには、
「ゆび先はもう一つの心臓」特製、携帯ストラップを差し上げまーす。



……抽選で(この期に及んで抽選すんのか)。



楽しみに待ってて下さいね。

以上、月始めなのでまたちょっと目標めいたことを書こうかと思ったのですが
ジョギングの途中で余計なネタに巡り合ってしまって
台無しになったオイサンでした。



アディオス。


 

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