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2009年11月の25件の記事

2009年11月30日 (月)

■ポケットが現実で一杯 -更新第364回-

私には、あなたを説得する気なんてサラサラありません。

誰かに納得させてもらおうなんて思わないで下さい。

他人に出来るのは、ちょっとだけ面白おかしく、世の中をごまかすことくらいです。

世の中のカタチなんて、自分で握ってみるまでわかんないものですから。

それでも良いと仰って戴けるならお話いたしましょう。



オイサンです。



今日11月30日は、『アマガミ×テトリス』絢辻さん編のDL販売開始日!!
……であることをすっかり忘れてて。


ウェ、ウェブマネー
買ってくるの忘れた……orz





なので、帰宅後夜のランニングを終えた後、
さらに走ってコンビニに買いに行きました。
ウソ。
歩いて買いに行きました。
本当。
でも今日はしっかりとはやってるヒマがないので、
明日にでもゆっくりやりたいと思います。
でもなー。
明日も忙しそうなんだよなー。



■リョーコとカナの、Sweetもアマいもカミ分けて!



お、俺の中の非常ベルって……wwww(モンゼツ)!!
今週は、アスミンがやけに元気いっぱいで、
いつにもまして無茶な破壊力を発揮している地獄から来たWebラジオ、
『アマガミ カミングスウィート』。



本日は第36回。
って、長いなー。36週目ってか。

いやあ。今週のアスミスのやんちゃっぷりはなんだ。
キレにキレてました。
あられもない七咲イラストを見て、
「アレ、アレを押したくなる。非常ベル。俺の中の非常ベル」
とかもう、意味がワカラン。
いや分かるけど。
そしてそれを聴いて頷きまくってるスタッフがまたGJだわ。オモロイ。
よく聞くと、それ聴いて爆笑してるリョーコさんも
ガタガタガタって足踏み鳴らしてるしなwwww。
テンション高ェwww。

個人的には『はむっと』のコーナー頭で、
元気出し過ぎて謝ってるアスミンが異様にツボでした。

ひーおかしい。



■ポケットが現実で一杯



Webラジオといえば。

こないだ『夏のあらし!方舟休憩室』を聴いて以来、
なんだかパーソナリティ安元さんの声もしゃべりも好きで、
部屋の空気に隙間があったら繰り返して流している。

  繰り返すほど実のあるトークはないんですけどねw
  やけに大人のペーソスと悪ふざけに満ちたトークが満載なだけで。
  アスミスたちのやさぐれトークともちょっと毛色が違うな。

そのアオリで、安元さんのblogなんかも読んでみたのだけど。


  ◆安元洋貴さんのサイト「INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS」
   http://yasumotohiroki.com/
  

お酒を飲みながら、お友達、或いは仕事仲間さんたちと
楽しい語らいをされる場面が多々綴られておってですね。

そういやオイサン、
お酒を飲みながら夢を語る、なんてことをしたことないなあと思った。
お酒は飲めないから仕方ないんだけど。
夢を語るってのも苦手だなあと。

だってホラ、三十過ぎですしね。
夢という言葉を使うのがボチボチ恥ずかしいというか、
いやオッサンは夢を持つなってんじゃなくて、
夢ではなく、将来の展望と努力のための標的であるべきだっていう、
それはもう言いっぷりの問題だけなのですが。

オイサンの持っている希望なんてものは夢ですから、ドリームですから、
それはやはり口にするには抵抗がある。
まだレールにも乗れていない展望は、やはり語るべきでないと思ってしまって。

それにこのトシになって語る夢なんてものは、
その実現に向けて着実に努力をしていないと語ることが許されない、
いやいや、
やはり憚られるものですから、
自分に「そのための努力をしている」という絶対的な、
いやいや、
ある程度の自信がないとお恥ずかしいわけです。
さらに、たとえ努力をやっていたって、
成果の出ていないものはしているうちにも入れてもらえない。
それが大人の現実だと思いますから。
厳しいな。
当たり前だけど。
夢って、忘れないように抱えてるだけで手一杯だ。

  マ言ったら言ったでバカにされたり
  発言に責任を求められたりすんのが面倒だってのが大きいんですけど
  こういう人間には達成の好機なんてのは訪れそうもないかな。
  基本、ホントにしたいことに関しては不言実行ですけどね。
  オイサンは。
  そんな理由でか。
  口にしなきゃ形にならないものだって一杯あることは存じ上げてますが、
  そういう類のものには手を出さない感じです。
  だから多分、一人で出来そうなことしかやってない。
  そしてその分、語り合う必要がない。

多分ここでの夢って、
「俺は会社をこうしたいんだ」「で自分はこうなりたいんだ」
みたいなことだと思うんですけど。
……よく考えてみりゃ、そんなハナシを聴くのも大して好きではないな。
なんだ、あんまり真面目に生きる気がないだけか。
……そうでもないか?
そういう話をし出すと、何故か愚痴になる連中が身の回りに多いせいかな。
純粋に夢の話で進まずに、言い訳合戦みたいになるのかな。
類友なのかな。
だったらヤだな。


……。


なんてことをも振り返ってみる、
明日から師走の2009年ファイナルラウンド。
KO勝ちこそないものの、今年はここまで、ワリとポイント取れてるつもりです。

……か?(訊くな)

マなんとなくいい気分で来られちゃってるだけかも知れませんけどね。
来年はこの状態をベースにおいて、さらに前へ進めるように……
……頑張るって言葉はあんまり好きじゃないんで……
面白がって、いきたいものです。

  頑張ったってどうなるってもんでもないですしね。
  つーか、頑張るのなんか当たり前なんだ。
  頑張らなきゃ頑張れないモノになんか未来はない。
  気がついたら頑張ってる、そういうもんだろ、ホントの気持ちって。

  ……あした、頑張り屋さんにいって頑張りを買って来よう。

つって、あと一ヶ月あるんだ。
気を抜かずに行きましょう。
ポイントとっても逆転KO負け、なんてことにならないように。
世界には不公平な破壊力を持ってる連中ばかりですからね。
こっちには、足も手数もないからさ。
地道に愚直に、やってくしかないんだ。

好事魔多し、とは、沙英さんのセリフだったかな。
年の瀬の瀬になってから言っても遅いから今言うぜ、
残り一ヶ月、良いお年をだ!!
オイサンでした。



そして明日はボーナス日だ!
ひゃっほう、お金、お金ー!!
オカネをもらえる喜び、プライスレス!!(台無し)



 

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2009年11月29日 (日)

■暑くなる、12月 -更新第363回-

いっつぁとってもくりぃーみぃー♪
クラブとホワイトソースです~♪

……と、梨穂子さんが歌ったからなのか関係ないのか、
どうあってもクリームコロッケが食べたくなったので
またも近所の定食屋さんでミックスフライ定食を戴いてきましたオイサンです。
超ゴキゲン。
何も言わなくても味噌汁を豚汁にグレードアップしてくれる、
その優しささえあれば、戦争なんて無くなるのに。


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■オイサン的『冬中夏』ライフ Rap-04



さてそんな休日の指休めにゲームでもするべえと思ったところ、
どうしようまた『アマガミ』やるか? と思ったのですが、
さすがに今年は『アマガミ』しかやっていなさ過ぎるのて、
ちょっと一回だけお休みして毛色を変えて見ようと思い立った。

デ何をやろうかと思案したのですが……。
そうだな。
うん。
アレをやろう。
復習というか、立ち戻りというか、なんだか色々を語るに欠かせない気がしてきたので。



『キミキス』をですね。



もう一度、キチンと自分の中で整理してみようじゃないかということで。
このまま放っておくのももったいないので、
再び輝日南の夏に、この冬も始まろうかという季節に。
いま一度、帰ってみることにしました。
帰ってみる、と言えるほど、オイサンは輝日南には長く住んではいなかったわけですが。





で、改めて始めてみました。
今回仲良くしてみようと思ったのは、
以前のプレイでちょっと気にかかったブルジョワ刑事こと・祇条さんと、
ずーっと首を突っ込んできてたのに、不遇な扱いを受け続けてきた、
天才刑事こと・二見さん
社会的ヒエラルキーの最上位に位置する二人と同時に、懇ろになろうかという、
なんとも貪欲なプレイです。
しかし、横から割り込んできた地味刑事にもアタックをかけてしまった……
これだからSLGはたまらない。
残りのうどん刑事、スポ根刑事、遊び人刑事、カタブツ刑事は今回はソエンオチです(違)。

  ……しかし、なんだろうなあ。
  オイサンはどうあっても、なるみちゃんが好きなんだなあ。
  なんでだろう。
  最初から主人公に好意を寄せてくれるからだろうか。

そんで、やってて気づいたのですが、一つオイサンの記憶の中に
超重大なカンチガイが。

……あれ!!?
「今朝に戻る」的コマンドが無え???
あれって、『TLSS』だけだったっけ?!?!
何故だろう、てっきり『キミキス』にもあるものかと思いこんでいた。
多分それはバランス的にないとキツイからだという思いこみが影響しているのだと思うけど、
となると尚のコト、一見プレイでハッピーエンドを迎えるのは、このゲーム、大変だなあ。

それと、『アマガミ』と比べて、随分と展開がスピーディ。
ゲームそのものもそうだけど、
一つ一つの演出……画面の切り替わりであったり、
メッセージウインドウに表示されるメッセージで表現される間であったりが、
かなりハイテンポに、パン・パン・パンとめくれていく感がある。
ゲームをテンポ良く遊ばせようという工夫なのだろうけども、
恋愛ものという舞台にはもう一つ馴染まないような気がします。
オイサンはどっちかっていうと『アマガミ』のゆーったりした間の方が好きだ。

面白いことに、『アマガミ』では三点リーダ(…)が用いられるときは
必ず二連(……)で用いられるのに対して、
『キミキス』では基本、単体(…)で使われています。
それだけでも、結構見た目に感じる間が短く感じるもんだなあ。

あと後発だから当然かもしれないけれど、『アマガミ』の立ち絵演出の細やかさって、
『キミキス』と比べてもかなりグレードアップしてたんですね。
そんなに差のあるものじゃないかと思ってましたけど、
見てみておどろきました。

そうそう、メインのシステムにもなるマッチング会話で、
同じ話題でヒットさせると、ワリと平気で同じことを二度も三度も言うんですよね。
オイサン、これが結構引っかかって、
あんまり繰り返しプレイする気にならなかったのを思い出しました。
デッキを頻繁に組み替えてねっていうメッセージなのかなとも思いますが、
なかなかヒット率の高くないあのバランスで、鉄板的な話題を外すのもなかなか勇気が要るワケで。
せっかく会話システムは生きたものになっているのに、
その中身が軽く死んでいるような気がして、ちょっと残念。



……とはいえ。



やっぱり、ヒロインズはかわいいなあと思います。
皆さん、『アマガミ』よりもスレンダーで、儚げなお嬢さんが多くて。
見ていてこう、守ってあげたい気分になる子が多いというか。

『アマガミ』のお嬢さん方は……どっちかというと骨太な印象が強いですからね。
何故なんだろう?時節的なことも関係しているんだろうか。
舞台が夏だから、落ちる影の濃いい分、輪郭はほっそりしていた方がそれっぽさが出るって言う理屈は
わかりますけどね。
夏らしいというか。
さっぱり楽しめるというか。

  ホレ、冬食べるなら鍋焼きうどんですが、夏はやっぱりそうめんでしょ、
  みたいなことですよ(そうか?)。
  ……マ橘さんがああいう人だから、ヒロインもがっつり系じゃないと太刀打ちできない、
  っていうバランスもあるんでしょうね。

全体的に、背景やらの色彩も白め淡めですものね。
夏っぽくで好きです。
夏の日差しって、色んな色彩を濃く、影や輪郭を濃く太く、
見せるものだと思っていましたが、こういう表現の仕方もあるんですね。
素敵です。

音楽も、やっぱり良いですね。
これまでそんなに入れ込んだプレイはしてきていないオイサンですが、
星乃さんのBGMあたりを聴いて、
「良い曲だ、いつかかならずキチンとプレイしたときのために、
 サントラだけは押さえておこう」
と思ってとりあえず手元にサントラだけは買っておいた、というエピソードがあるだけあります。

あと全然関係ない、細かいけど気になったことが一つ。
あと、菜々の部屋のプレートの位置がやたら高い。
ドアが小さいのか?


……とまあ、そんなことで。
現在、二週目の中頃。
正直、未だプレイのペースがつかめているとは言い難いですが、
メインのお二人とは仲良くなれている気がします。
そうか、こういう手順で回していくゲームだったっけな。
段々思いだしてきた。

新鮮な気持ちで楽しめています。
ぼちぼちと気楽にレポートして行けたらなあと思うオイサンでした。



……。



とまあ、そんなことでゲームも楽しみつつ。
『ハッピー・バースデーが聞こえる(後篇)』を書き進めるもまだ終わりが見えず、
一先ず今夜も四方山日記。

最終回を迎えた『のためカンタービレ』の23巻を読んで、
インチキ日本語使いのオイサンとしては、
言葉や文章ってのは、言葉の意味、言語化されたあとの感覚しか扱えないものであるけど、
音楽や絵画や、その他の体を使った芸術表現なんかのように、
言葉やその持つ意味の境界を軽く飛び越えた表現が、
文字や、文章や行間や、言葉と言葉を繋ぐそのやり方でもって、
言葉の持つ意味以上のことを表現する事が出来るんだろうか?

……みたいなことを感じ、そのことを記事にしようかと思ってみたのだけども。
「……そんなん、出来て当たり前だよな。みんな、普通にやってるよ」
と思い至って書くのをやめた、オイサンでした。

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かにかにかにかにカニクリィム~♪
ころころころころコロコロするゾ♪



明日はカレーうどんかなあ。


 

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2009年11月27日 (金)

■ジェントルマンさんの憂鬱 -更新第362回-

オイサンざあます。

今日はWebコミック『アマガミ Sincerely Yours』の更新日であり
ヤングアニマル本誌での『アマガミ Precious Diary』の連載が始まる日であり
即ち世界創世にも等しい記念すべき日ッ!

だから避妊すべき日ではないと言っておろうがこのうつけがッ!!
罰としてレマン湖に水を一杯にして廊下に立ってなさいッ!!
あとドクターペッパー買ってこい。

……などと、往年のゲーム帝国風味で初めてみた今日この頃、
皆さまいかがおすごしであるかっかっかっかっかっ(残響音含む)。
ム、総統も相当御喜びである、なんちて。

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そんなことで今日は朝から『アマガミ』漫画づくしだったわけですが。
ヤングアニマル本誌でいよいよ発進なさった
『東雲アマガミ』こと『アマガミ Precious Diary』の方は、
今んトコ、ゲーム本編の絢辻さんシナリオをものすごく忠実になぞっている感じですね。
絢辻さんが、ゲーム本編よりも随分とうかつで可愛らしい気がしますが、
ゆったり読めていい感じです。

しかし問題はこの雑誌の方だな。
ほとんどエロ漫画雑誌じゃないか。
電車の中で、安心して開ける頁が『アマガミ』と『3月のライオン』くらいしかねえ。
どうなっとるんだ。

ほんで、今回2回目となるWebコミック版の『アマガミ Sincerely Yours』の方は、
素晴らしいオリジナル展開でドキドキです。

  ■『アマガミ Sincerely Yours』 [ファミ通.com]
   
http://www.famitsu.com/comic_clear/se_amagami/

がっつり意表を突かれました。おもろい。
意外な方向から森島センパイは絡んでくるわ、創設祭も始まるわ、
何よりも橘先生のジェントル回路がオーバードライブでバースト寸前です。
例の事件からまだ一年しか経っていないというのに
この立ち直りっぷりは一体、と彼のポテンシャルに戦慄を覚えずにはおられませんが……。



■『アマガミ』と「戦う」ということ



こうして、プロの皆さんの「解釈」を読むにつけ、
『アマガミ』ってのは一筋縄ではない、懐の深い世界を持ってるな、
と改めて思うのでありました。
皆さん多様で、同じ場に入りこみながら、
それぞれにウェイトをかけようとするポイントが少しずつ違っているようにお見受けします。
ヒロインなのか、場なのか、橘さんなのか。

同じリングの上で『アマガミ』と向かい合うとき、

  「こうやって対峙すれば、俺の妄創は『アマガミ』の世界に勝てるはず、
   負けないはず、戦えるはず!!」

という対策というか、戦略のようなものが皆さん違ってらっしゃるのではないか。
そういう意味で、『アマガミ』は一つの作品としては当然のこと、
素材としてものすごく優秀なものだなと、
またしても僭越な感想を抱く小童がここに一人。

ありがたいことです。
つるかめつるかめ。


オイサンでした。


 

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2009年11月26日 (木)

■毎日が八宝菜 -更新第361回-

日々、新しいことをしていたり、
新しいことを感じ取ったりしていないと、
書くことなんてなかなかないもんだなあと思う今日この頃。

最近、減量の都合なんかもあり、生活が大体ルーチン化していて、
その他にやることなんかも、ゲームは『アマガミ』と『罪と罰』くらいだし。
せっかく仕入れた『カオスヘッドノア』と『シュタインズゲート』もやりたいんだけどね。
でも長そうだしな。

  ……とか言ってるうちに、来週にはもう『ときメモ4』が出るのか!
  とビックリしているオイサンです。
  早いなー。

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ときめきメモリアル4 ときめきメモリアル4

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他は、SS書きやらで手一杯で、これといってここに書ける目新しいこともない。
書き物の世界では日々新しい発見があるのだけども、
それをここに書いてもなあ、って感じですし。

しかし、飽きず諦めず、SSのリスト頁を覗きに来て下さってる方々がいることを思うと
やる気書く気が湧き上がると同時に、
定期的に、というか、継続的に書くことってこんなに大変だったのか、
そんで面白くもあったのかと、ヘトヘトワクワクする次第でございます。

面白い。

緩やかなプレッシャーを感じてはいるのだけども、
そんなことを楽しいと思うのって初めてかもしれない。
でもお金や生活がかかっちゃうと、イロイロ考えすぎて駄目なんだろうね。
そんなことでこのところ、早朝出社前にデニーズにこもるオイサンです。
寝起きが一番塩梅いいわ。

世間では、事業仕分けだとか不正献金だとか、
ノリPがまたどうしたとか……
よくまあ、飽きずに騒ぎの種を見つけては盛り上げることが出来るなと
ちょっと感心する。
……ニュースを見つけてくる人はすごいよね。
もしかしたら何てことないかもしれない事件を、さも大事件であるかのように
自分で拾ったその種をドーンと盛り上げプロデュースするっていうんだから、
立派なもんだ。

そんなことで、己の裡からネタが出てこず、
次のネタとなるであろう『Sincerely Yours』の更新や東雲アマガミの発進や、
『アマガミ×テトリス』絢辻さん編のリリース待ちになっている自分が
なんかちょっと情けないなあと思ったりもする今日この頃。



世の中にはこんなに色んなことが日々起こっているのだから、
何がしか興味があれば、それを拾って自分なりの色をつけることくらい
出来るはずなんですけどね。

こーいう状態になると、無意味にモノを買おうとしたりしてしまうから
注意が必要だな。
落ち着けオレ。
そんなことしなくても、やることは一杯あるんだぞ。
大体お前、まだ七咲のドラマCDも全部聴いてないじゃないか!!

……子供の頃、母親から「前のことが全部終わってから次のことしなさい!」
と叱られたことが身に沁みますね。
出来ることを、まずはちゃんとやろう。
そこから生まれてくるものもあるだろうから。
一つ一つのことを奢らず謙虚に受け止めていこう。



至極当たり前の結論で終わる、そんなヒトリゴト。
オイサンでした。



……と思ったので、ドラマCD七咲編、

最後までちゃんと聴いてみたら、普通に朝チュンで驚いた!!
やりすぎだ!!
七咲編は、これまでの二作に比べて気合い入り過ぎだろ。
シナリオは丁寧だし、SEも自然で豪華だ。

ついでにお題トーク。
……『彼女に家で作ってもらいたい料理』?
……味噌汁。その人の得意な味噌汁。
もしくはオムライス。
かハンバーグ。
……なんだろうな、何が食べたいかはその時次第の気がするので、
そのとき食べたい物をその人がどんな味で作ってくれるかに興味があります。
全っ然、イラヌ心配だけど。
ゆかにゃんのコロッケ食べたいなあ。

男が「肉じゃが!」ってすぐ言うのは、
ワリと「それしか思いつかない」ってトコあんじゃないかな。
その人次第で、「味」にすごく差の出るレシピってのが思い浮かびにくいのだと思う。
焼き魚とか、焼きに成功/失敗はあれど、味付けになかなか差が出るもんじゃないし。

揚げ物も、特に凝ったコツを持ってないと似たような味になりそうな気がするし。
その辺、煮物・炒め物なんかがいいのかもしれません……ああ、八宝菜も良いなあ。
揚げ出し豆腐とか茶碗蒸し風呂吹きとか……ジジイか俺は。
そういう意味では、高野豆腐とか切干とかひじきとか、
そんなに食べたくはないのかもしれないケド、
その人がどんな味にするのかを知りたいってのはあるかもしれない。

そしてやっぱり、ドラマよりも、キャラソンのモノローグドラマの方が
ハイクオリティなのであった。
何故なんだ。


■『ささめきこと』ED 虹色ポケット


この曲のイントロが死ぬほど好きなんだが、何故だろう?
すごく懐かしく、どこかで聴いたことがある気がするんだ。

関係ないけどさりげなく麻耶ちゃん先生の中の人が出てるな。
気付かなかった。
 

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2009年11月25日 (水)

■手帳の中のダイヤモンド -22- 番外編 -更新第360回-

                   ◆『アマガミ』 絢辻さんシナリオ解読企画 「手帳の中のダイヤモンド」 目次
オイサンです。


前回。


自分の絢辻さんの<スキBAD>への思いが、
なんだかぺったんこでもう一つ面白くないなあと思ったので、
ここらでいっちょ感情的思考にブーストをかけようと思い、
わざと寝不足気味になってみました。

そしたら、早朝のデニーズで大変なメに遭いました。
どんどんどんどん湧き上がって流れ込んでくる、あのシーンへのイメージ。
描こうとされていたこと。
少なくとも、自分の中ではかなり大部分が繋がったので、
らんぼうに、だーっと、書いていきます。



■前置き



とはいうものの、あの絢辻さんについては、
シナリオライターさん自身が公式ガイドだったかで、

「なんで絢辻さんが、ああいう風に言ったかも、もう分からない」

というようなことをおっしゃっていたので、
これはもう、本当にオイサンの印象からの解釈です。
当たりもハズレもありません。

だから特に、前後の繋がりや論理性には言及しませんし、
そもそもああした状態にある人間の思考や感情に、
論理もヘッタクレもあるもんじゃないと思います。

……ただ、そこからオイサンが感じ取ったものが、
ショッキングで、哀しいものだったので、もう書かずにはいられない。
そんなことです。



■絢辻さんの<スキBAD>について



  「あたし、幸せだった。だからもう、これ以上望まないね」



ズシンとくるセリフでした。
ここからオイサンが読み取ったこと、それは、
絢辻さんは裏切られたショックと、それによってショートした思考の中で、自分自身を

「そういう幸せを望んではいけない存在なのだ」

と認識してしまったんだろう、ということでした。
そうして、今後一生幸せになることが許されないのに、
尚生きていかなければならない自分というものに絶望して、儚んでいるように見えました。
なればこそ、手のひらに舞い落ちる雪を羨んで、



  「私もこのまま溶けてしまえばいいのに」



と、その身の朽ち果てることを望んだのではないかと思うのです。

それはそうでしょう。
本当に欲しいもの、望んだもの、
手に入れるために全てを犠牲にしてここまで進んできた、その価値観さえうち棄てて尚望んだものが
この先の人生、どうあがいても手に入らないと、
それが正しいにせよ、誤りであるにせよ、思い知ってしまったのですから。

正常な思考を失った絢辻さんは、それをハッキリと認識してしまい、
そしてそのことが過去に犯した過ち
……それが何なのかは分かりません。恐らく手帳にも関係しているのではないかと思いますが……
への罰であり、
「愚かな自分への当然の報いであって、絶対のことなのだ」
と、思ってしまったのでしょう。

これまでは、努力の先に開放や安息があると、せめてもの希望があったにもかかわらず、
この先はその希望すらも奪われた人生を生きていかなければならないと思い知った
その絶望たるや、想像に堪えません。



そんなのは辛いから、本当は死んでしまいたい。



……そんな思いが、絢辻さんの中の「あの子」を殺してしまったのだと思います。
自分の中に「あの子」を生かしておいたならば、体まで破壊してしまいかねない。
そう判断した心と体が、絢辻さんの中の「あの子」を、
安全な場所に押し込めてしまったのだと思えます。



■あの子



「あの子」と「あの子を失ったあとの絢辻さん」の関係については説明はしづらいのですが、
オイサンの中ではもう、すごく明確なイメージがあります。

「あの子」とは、絢辻さんの言うように、
主人公へのあらゆる思いを抱えた絢辻さんそのものなのでしょう。
そこには、愛しさや信頼はもちろん、今回裏切られたことに対する怒りも怨念も
全て含まれていて、ある意味最も人間らしい絢辻さんです。

そして恐らく、「あの子」は絢辻さんが言うように本当に消えて無くなってしまった……
わけではないのだろうと思えます。

  それは、ラストで「あの子に負けないように、気丈に振舞っているだけ」と、
  その後の絢辻さんが語ることからも。

「あの子」はまだ絢辻さんの中にいて、表に出たい、
主人公に思いをぶつけたいと、心の壁を内側から叩き続けている。
そんな絵が、オイサンの脳裏に焼き付いて離れません。
ただ、心と体が、我が身の崩壊を避けるために「あの子」の解放を許さない。

強すぎて、制御を失った「あの子」を表に出したならば、
己をか、はたまた主人公をか、壊してしまいかねない。
それを避けるための措置として、
絢辻さんの意志と関係なく、心と体の自律作用によって自衛のために封じ込め、
喜びや解放を求めない、新しい自分をつくりあげる。
意識は、それが起こったことをどうにか理解しようと後付の理屈をつけている。

「あの子」からは外の様子も伺えるし、
「あの子を失った後の絢辻さん」がどう振舞っているかも感じ取れる。
今も裏切られた痛みを感じ、苦しんでもいるし、恨み辛み怒りも感じている。

同様に、「あの子を失ったあとの絢辻さん」は、
それ以前の絢辻さんが自覚的にああいう風に振舞っているわけではなく、
ショックで焼き切れそうな身心を保護するため、
心の、危険な状態にある部分だけを押し込めたためにああならざるを得なかった。
そうして、深奥に押し込めた「あの子」を抑圧し、監視し続けている。

……そういう、構図なのではないかと思いいたりました。
なんというか……主人公自身も言っていましたが、本当に「最悪の」結末だと思います。
そしてそれを思うと、冒頭で書いた屋上でのセリフが、一層の重さを持ってくるのです。



 「私、幸せだった。これ以上望まないね。
  ……ばいばい……!!」




それまでの自分と主人公にぶつけたい思い、
まだ幸せを求めんとして、主人公のことも愛している今の絢辻さんが、
新しい自分の渦に飲み込まれて消えていく、断末魔の言葉に見えてくるのです。
本当は、

 「死にたくない、消えたくない!! 助けて!!
  そんな簡単に結論付けないで!!
  ここから出して、どうして来てくれなかったの、話をさせて……!!」

そんな叫び声の欠片なのだと、わかります。
けれどそれすらも、新しく生まれつつある自分の感情にコーティングされて、
表には現れて来ない。
思いは届かぬまま、はかなく消えていく。
辛い、苦しい、哀しい。
こんなに酷いことってない。

絢辻さん自身が築いた頑強な心の壁と、育んできたアクトレスとしての自分、
そして主人公の浅はかな行いによって……
二人は永久に隔たれてしまった。

オイサンは、ですね。
今も「あの子」が、自ら築いた固く冷たい心の壁を、
内側から、泣き叫びながら叩いているのかと思うと、
オイサンはもう、本当にどうにかなってしまいそうなのです。
誰だ、こんなの考えた奴は!!



■解放と抑圧の構造



失恋や裏切りのショックで、いわゆる自我崩壊を起こしたり、命を絶ったり、
そういう「鬱エンド」的なものはわりと見かけますが、
今回の結末は、その派手さや、ありきたりな感じを避けるために生み出されたものなのだと思えます。

そしてそれら「鬱エンド」が「解放によって起こるもの」であって
ある種のカタルシスを伴うものであるのに対し、
今回の絢辻さんに起こったことが、「抑圧によって起こるもの」であることから、
より陰鬱で、鬱屈した影を感じさせます。



■そして、絢辻さん



何よりも悲しみを訴えるのが、
「その後の絢辻さん」が、「あの子」の最後の言葉を伝えるシーン。



  「あの子の言葉、忘れないであげて」



これは、幸せを求める絢辻さん、つまり「あの子」の最後の抵抗です。
「あの子」を亡きものにしてしまった自分はもう、忘れてしまって取り戻せない。
けれど、幸せだった思いが、この世の中から全部消えてしまうのは哀しい、
つらい、いやだ。
だから、それを知っている彼に、せめて覚えておいてもらいたいという……
あまりに切実で哀しい、「本当の絢辻さん」の最後の気持ちだったのでしょう。
裏切られ、憎いはずの彼に、その気持ちを託すしかないという、哀しすぎる結末。

本当は自ら表に出て、愛を、怒りを、恨みもつらみも全部主人公にぶつけたい。
泣き叫ぶ絢辻さんの心が、唯一細く届いたのが、この言葉だったのではないかと思います。

先に書いた、「解放の鬱」の逆を行く構図と相まって、
ものすごいラストだと思います。
敢えて言います。
名シーンです。


……。


オイサンは、ここまで敢えて「二つの人格」という言葉を避けてきました。
それを書ければもう少し分かりやすく話せたと思います。
ですが、それをしなかったのは、このシーンにおいては、
「心が二つある」ことではなく、
「体が一つしかない」ことがクローズアップされているように思ったからです。
人の本体は心ではなく、あくまでも体なのだということを、
このシーンにオイサンは強く感じるのです。

決して別人ではない、一人の絢辻さんを、その中身が取り合っている。
そのことがこのシーンを分かりにくくしながらも
ものすごいリアリティ・生々しさを与えているように感じたので、付け加えておきます。
これに関してはうまくまとまらないので、また整理したいと思います。



■Closing



以上、とっちらかってて申し訳ないのですが、
とりあえず勢い任せにだーっといきました。

アタマでも書いたように、
シナリオライターさん自身も分かっていないことですが、
それも踏まえた上で書きました。

ただその……上で書いたことは、
本当に、昨日の早朝、寝不足のアタマで台所に立ちながら、
何も思わない頭の中に、パーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと……
線香花火の火花が一輪の花を咲かせるように、一瞬で繋がったことなのです。

自身「なんだこれは?!」と驚きながら大急ぎで朝ゴハンかっこんで、
日も昇らない駅前のデニーズで一気にメモり上げた物です。
不思議なくらい、繋がった。


ですからその、論理性はありませんし、当たりはずれもないものですけど。


……ただ、インチキながらも物書きとして思うところとしては、
本当に分からないモノというのは書けないモノだとオイサンは思っていまして。
だからライターさんも、分かっていないと思いながらも、
繋がるものがあったに違いないと、オイサンは思うのです。

ただそれは、やはり明確で客観的な論理ではないし、
書き手自身も経験したことのない心と体の状態であることから、
説明のつけようがなかったのではないかと、思っています。
それは言葉を扱おう、言葉で全てをあらわそうという者として、すごく「ある」ことです。
見たこともないことは言葉には出来ないものですから。
そういうときの苦しさったらありません。

そしてオイサンには、

「これだけ『繋がる』モノが、
 『書き手からしてワケも分からずただ並べられただけ』のモノであるハズがない!!」

という、おかしな、そしてものすごく偉そうな確信が、ですね。
今回ばかりはあってしまいます。
だから書き手も、絶対に「筋が通っている!!」という何らかの感触と実感を
感じているに違いないと、勝手に思っています。
決め付けでホントすみません。

ですけど、そう思わずにいられないくらい、繋がった。
絢辻さんの言葉の意味も、心の状態も。
そして、哀しくて辛くて、絢辻さんへの申し訳なさも、そうしてしまった罪の深さも、
何もかも。

マそんなことで、僭越極まりないのですが。
オイサンの中ではすごく腑に落ちたので、このようにまとめさせてもらいました。
本当はもうちょっと丁寧にまとめればいいんですけどね。

なんか、すみませんでした。
オイサンでした。



……ゴメンね、絢辻さん。





 ◆『アマガミ』絢辻さんシナリオ解読企画 「手帳の中のダイヤモンド」 目次
    01 前口上
    02 序文・絢辻詞という「少女」
    03 第〇部 物語のアウトライン

    04 第一部 学校生活編 PRE STORY (SS)
    05 第一部 学校生活編 その1
    06 第一部 学校生活編 その2

    07 第二部 「目標」編 PRE STORY (SS)
    08 第二部 「目標」編

    09 第三部 家族編 PRE STORY (SS)
    10 第三部 家族編

    11 第四部 手帳編 PRE STORY (SS)
    12 第四部 手帳編 その1
    13 第四部 手帳編 その2

    14 第五部 恋愛編 PRESTORY その1 その2 その3 (SS)
    15 第五部 恋愛編 その1 その2 その3

    16 第六部 PRE STORY その1 (SS)
    17 第六部 感想編 その1
    18 第六部 PRE STORY その2 (SS)
    19 第六部 感想編 その2-1
    20 第六部 感想編 その2-2の1
    21 第六部 感想編 その2-2の2

 ◆『アマガミ』 絢辻さん SS 目次リンク





 
 

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2009年11月23日 (月)

■「あの子」は必ず、帰ってくる。 -更新第359回-

とかなんとか、舌の根も乾かないうちに。
オイサンです。

結局、セーフティネットを用意することはやめ、
全ての痛みを真っ正面から受け止めることに覚悟を決めて。



■絢辻さん<スキBAD>、回収



こんなに恐ろしいものがこのROMの中に収まっているのかと思うと、
オイサンは『アマガミ』のROMをどこか遠いところにしまっておきたくなります。
セリフの中身とか、深読みとか、小難しいことはとりあえず後に回すとして、
以下、どこまでもシンプルに受け止めた感想です。

うーん……やっぱり、色々と思うところのあってしまう内容ですね。

先ず一つ、確信としてあるのは、
「絢辻さんは、本当に主人公のことを好きでいてくれたんだ」
ということで、そのことをオイサンは心から幸せだと思う。
不謹慎なことで、ホント人間腐ってんじゃないかと自分のことを思うけど。
でも、待ちぼうけを喰らって、一人屋上に佇む絢辻さんを見て、
その思いは強かった。

本当に信じよう、本当に好きでいようと思っていた気持ちが切々と伝わってきました。
これは喜んで良いことなのだと思います。
その分、それを無にしてしまった罪は、その分大きいのですけれど。

そして、絢辻さんのその後について。

ラストで「心に穴が空いた」と自ら述懐する絢辻さん。
過去に、やはり、誰かを同じように信じて、同じように裏切られたコトがあることが
匂わせられますが。
エピローグでああは言っていたけれど、
でも、穴が空いたという自覚、そして「あの子」の生きた証拠がある限り、
絢辻さんはこの先きっとまた、
同じ「過ち」を、主人公でない誰かと繰り返してくれるだろうとオイサンは思うのです。

敢えて言うと、絢辻さんは「強い人」だから。
そして「聡い人」だから。

きっと、前に同じコトをしたときも、
そのオシマイには「もう二度と……!!」と考えて、
心は同じ様な構えを取ったに違いない。

けれどまた、主人公と出会い、
そのときの結末を忘れてしまったのか、恐れなかったのか。
もう一度「過ち」を繰り返してみた。

なんというか、それを繰り返せることが、
「強さ」であり、「賢さ」でもあるんだと、オイサンは思うです。
だって、それが絢辻さんの一番求めている物なんだから。
それを手に入れるまで、本当の、真実の最後の一人に出会うまで、
何度でも何度でも、心を穴だらけにして、立ち向かっていく人だと信じます。
目的のためなら、手段は選ばない、犠牲も厭わない。

うそをついても、震えたままでも、
「あの子」が「幸せを感じた」ことに気付いているのなら、
時間はかかるだろうけど、必ずもう一度、
二度三度、
本当に欲しい物を思い出しては……
戦いを挑むに違いないのだと思います。
過去にも、現在にも、主人公という彼女の人生に落ちた大きな影の男にも。

またこの日から新しい手帳を胸に抱いて、
それを焼くことが出来る日を心待ちにしながら、生きて行くんです。
頭のいいバカってのは、そういうモンです。
絢辻さんはその類の人だ。
絶対だ。

今回、主人公とこうして交わったことで
自分の本当の欲しい物が何なのか、
そしてそれを手に入れるためにはどうしないといけないのか、
そんなことが多分、前回犯した「過ち」のときよりも、
よりハッキリと、絢辻さんの中で像を結んだに違いなく、
それは一つの前進で、その役に立てたことを、喜んで良いのだと思う。

そして今回、オイサンがその「最後の一人」になれなかったことは
本当に残念で、申し訳なくて、どうしようもないのだけれど、
絢辻さんの物語は終わらない。

そういう意味で、『アマガミ』は、
本当の「恋」の姿を描いた作品なのだと言うことを
思い知った気がします。

絢辻さんとその物語を、もっと固定化されて完結したキャラクターだと考えれば、
オイサンの言ってることはゲームの中だけで描かれた像を色々無視していて
自分勝手すぎる話なのですが、
ただこれまで見てきたこと、
考えてきたことを重ね合わせると、
絢辻さんには広がりがありすぎて、
キャラクターで終われない、人物としての生々しさがありすぎる。
そしてオイサンの見てきたその生々しいまで厚み深みを透かしてみると、
こういう結論に至らざるを得ませんでした。

五年後、十年後、……十七年後。
癒えるか癒えないか、まだ生々しい傷跡を気にしながらも、
彼女は戦いの舞台に上がると思えてならない。



今のところ、ですけどね。



「あの子」はきっと、帰ってくる。
だからまたそのときまで……頑張れ。絢辻さん。

ただまあ、主人公は……地獄だろうな。
あとの一年ちょっと。
でもまあ、自業自得だ。










「……知らなかったのか? 絢辻詞からは逃げられない……!!!」










以上、絢辻さん<スキBAD>に思うところでした。

絢辻さんの残した意味深なメッセージとか、
伝えようとしたところとか、
絢辻さんの心の中で起こったことの真実とか。
いろいろこねくり回そうと思えば出来ないこともないでしょうが、
なんだかそれはもう、すごくシンプルな気がしてなりません。

遠回りした解釈も出来たりしそうですが、
ここまできてしまうと、それもあまり意味がない気がするので。

ただ掘り起こしてみたいのは、
過去に起こった「過ち」と、家族や目標、手帳との関係。
色々な物を結びつける糸になってくれるような気がして。
そこは、インチキ物書きとして、今後の材料にしていきたいと思います。

……あんまり掘り返し過ぎて、絢辻さんに怒られない程度にね。



■以下、ちょっとだけ細かい内容にふれると。



◆しかし、絢辻さんに謝るとき、
この期に及んでまだ嘘をつこうとする主人公は……芯から腐ってやがるな。
誠意が聞いて呆れます。
あそこで、もし嘘をつこうとしなかったら……?
それだけで、もう少しましな結末であったかも知れない、
なんてのは虫のいい話なのかも知れませんが。
だけどオイサンは、あそこで一瞬、絢辻さんが間を置くのがすごく気になりました。
自分が危ないときには、このときのことを思い出そうと思います。


◆呼び出された桜坂の下で、
少しでもかみ砕いて、主人公に説明をする絢辻さんをみて、
「この人は本当は優しいなんだな」と思う。
そのことから、色々な自覚が、この時も残っていることが感じられる。
本当は理解して欲しいとか、
或いはそうでないと復讐の意味がないとか。
この辺からも色々と引き出せそうな気はするのですが。


◆エンディング周りは、絢辻さんは一人称のオンパレードです。
ざっと見た限り、

  <スキBEST> わたし
  <スキGOOD> あたし
  <スキBAD> 私
  <ナカヨシ> あたし

になってますな。
<スキBAD>だけが「私」なのは、
新しい一人が生まれたってことなのだろうか。
でも、リフティングしてるときの絢辻さんも、
確か「私」で、最後に「わたし」って言うよなあ。
この辺は表記揺れの範囲なのかなあ。


◆ボーカルOFFのED。
梨穂子の<スキBAD>で聴いたときには
「ボーカル無しも結構良いなあ」なんてのんきに構えていたけれど、
響きの空虚さが桁違いだ。
こわい。
印象ってこんなに変わるモンなのか。


◆それよりやっぱり気になってしまうのが、
例えば、絢辻さんの<スキGOOD>進行で絢辻さんに告白せずに
梨穂子に告白した場合……つまり、<梨穂子スキBAD>の洗濯をした場合。
告白を受けられなかった絢辻さんは、一体どんな結末を迎えるのだろうか。
絢辻さんの<スキBAD>と、その後は変わるのだろうか。

すごく、すごくすごく、気にかかる。
……逆に、そこにも一つ、物語の生まれる可能性があるなあ、
と思うオイサンです。


◆また、<スキBEST>と<スキGOOD>の間に横たわる差にも興味が尽きない。
<スキGOOD>の絢辻さんは、やっぱり主人公が浮気心を出しているのを「知っていて」、
クリスマスの夜は躊躇したのだろう。
そのまま進んで、もっと大きく傷つくことを恐れて、
「もう一度考え直せ」なんてことを言い出したのだろう。

  その辺キチンとしていて、梨穂子とデートをする進行では、
  梨穂子が告白を押しとどめたりするのではなく、
  ごく自然に話がそこまで進まない体になっている。
  だから、「ああ、絢辻さんは気付いてるんだ」と自然に思えた。
  閑話休題。

だから、<スキGOOD>では、まだ少し主人公に対して小さな疑いを持ったままだが、
「決断した主人公を信じて、一緒にいることを選択した」
という感情になっているように感じました。
だから一人称も「あたし」のままなのでしょうね。
つまりは至極単純に、感情は<スキBEST>と<ナカヨシ>の中間にあるのでしょう。
……でも人間、それぐらいが「普通の人」のような気がするですよ。
<スキBEST>の絵は、主人公依存だと言われても仕方のないようにも思えますし。

そして、あの二人が結末を迎える場所は、あの神社の裏手が相応しい気が、
オイサンはします。
絢辻さんの言う通り、「お似合いのステージ」である学校でしかも夜、
というのも、象徴的な気はするけど。
でも、あれだけ自分を解放することを選んだ絢辻さんが、
学校で告白するのはチグハグな感じを受けるんですね。


◆梨穂子には悪いけど、すごく失敗したなあ、と思っています。
絢辻さんの<スキGOOD><スキBAD>は、
それを見るためだけに進めるべきで、
併走したヒロインのは、見ない方が良かった。

だって……どんなにそのヒロインの<スキGOOD>が良い物でも、
その裏で、嘆き、傷つき、壊れ始めている絢辻さんがいることを思うと、
もう全然、今目の前にいるヒロインに集中できない。
でも、梨穂子の

  「私は変わらないよ」

ってセリフには、本当にそのままで、ぐっと来ましたけどね。
やっぱ梨穂子は、絢辻さんと真逆の意味で、すごい。



……マ、そんなことでね。



これで一先ず、一段落。
あとは<ナカヨシ>祭りに<スキGOOD/BAD>祭り、
そして上崎さん。
グランドフィナーレ。
まだまだ遊べるなあ。




以上、今頃になって先々週の『夏のあらし!』を見、
カヤさん(CV:名塚佳織)がプリンを作った話を聞いて、

「絢辻さん、プリン作ってくんないかなー」

と思ってしまったオイサンでした。
こないだ鍋やったし、プリン作る話でも書いてみるかな……。
そのためには、オイサンが作り方を勉強しないと……。
一回作ってみっか?



輝日東の冬は、終わらないッ!!
でも終わらな過ぎて他のコトが何にも出来ないッ!!
オイサンでした!!


 

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2009年11月22日 (日)

■そんなこともあったよね、って -更新第358.2回-

もしもこの子が涙を流すとしたら、それはどんなときだろう?
オイサンです。



■オイサン的『アマガミ』プレイレポートRap-11 結末その2



と言うワケで、オイサンの<スキBAD>最初の犠牲者は梨穂子さんでした。

こういう言い方は不謹慎なのですが、
……すごく、良かったです。
梨穂子の良いところ、梨穂子らしさが、
一番強調されて出ていたラストだったような気がします。

  マもちろん、不幸を食らってこその強調だったので、
  あんまり強調して上げちゃだめなところなんですけど。

芯の強さ……というか、いくら打ってもへこたれない、
いくら極めて曲がりもしない、太さみたいなものが、ずどーんと。
……ダメなこちらに、響いてくる画でしたね。

だけど、あんなに優しい娘がそばにいたら、
オイサンにせよ橘さんにせよ、なんかどんどんダメになっちゃう気がするなあ。
それに、梨穂子は「のんきな母さん」ではあるんだけど、
決して「肝っ玉母さん」ではなさそうだから、
ダメな男をどうにでも養う気概や能力があるわけじゃなさそうだし、
一緒になると、二人して、ズンドコ不幸になりかねない気がしてきた。

  どこかで「喝ーーーーっ!!」って言ってくれる面があれば
  安心できるんだけど。
  って、それはもうなんとも、アレですね。
  甘え過ぎです。
  しっかりしろ俺。

で、あとに残った梨穂子の<スキGOOD>と絢辻さんの<スキBAD>は……
こちらはですね、えー、すぐにでも絢辻さんの<スキBEST>を見られるように
準備を整えてから、ことに臨みたいと思っています。
ソッコー<スキBEST>で毒抜きの出来る体勢で臨まないと、
そのあとにどんな影響が出るか分かったモンじゃないので、
ちょっと体勢を整える。

梨穂子の<スキBAD>は……多分コレ、
<スキBAD>の中では全然BADじゃない<スキBAD>なんですよね?
そんな気がする。
これと同じ気持ちで絢辻さんのに臨んだら、オイサン即死する気がする。

実は、梨穂子の<スキGOOD>だけでも見ようかと思ったんですが……
あの、絢辻さんとのクリスマスデートを終えた後で、
「待ちぼうけ喰らった梨穂子がどんな時間を過ごしたか」というシーンが流れるじゃないですか。

あれが。
えらく堪えるんですよ。

もしも、梨穂子とデートをしたあとにも同じように、
待ちぼうけを喰らう絢辻さんの画が流れるのだとしたら……
それだけでもオイサンかなり喰らい込む可能性があるので、それ対策も含めて。
色々準備をしておこうという、姑息な男ですよ。



……でもなあ。



こうして書いてて思ったけど、
そういう気持ちもしっかり抱え込んでこその<スキBAD>なのかも知れんなあ。
ヘタに和らげるのも勿体ないのかも知れない。
そんな気が、今書いててしてきたぞ。

サテ、どう構えるか。
ホント、中途半端なこと、もったいないことはしたくないゲームですしね。
ちょっと考えよう。

しかしまあ、こんなエンディングが、まだ11個も残ってるのか。
なんかまだまだ楽しめそうだな。
2009年が、いつまで経っても終わらない気がするよ。

改めて絢辻さんの<スキGOOD>と<ナカヨシ>のエピローグを見直してみたけど、
……ホント、綺麗なヒトだよねえ。
美しいとか、強いとか弱いとか逞しいとか儚いとか。
そういう物も全部含めて、「綺麗」だと言いたい。
なんかもうたまんねえや。
本当に、こんなキャラクターに出会えて、オイサンは幸せだよ。
ギャルゲーやってて良かった。


オイサンでした。



さて。

……寒くなってきたなあ。

クリスマスか……。

女性と過ごせるように、頑張ってみるかなあ……。

























あ、うそですよ?
オイサン今、心にもないこと言いました。
オンナは二次元に限らあ。


  <本日の結論>
   男は三十から。女は二次元。


SSの方もワリと順調に。
明日とは行きませんが……来週末……いや、その先か?
には、なんとか、どうにか!!
頑張れオレ!
頑張るオレ!
獄門島に吊るされるちよちゃんのように!!


 

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■地震・戦争・ピンポンダッシュ -更新第358.1回-

オイサンです。

四方山更新と、『アマガミ』プレイレポートの二本立て。
……なんですけど。

アレだなあ。
もともと日記blogでやってきたもんだから、色々ごちゃ混ぜになってきて
読む人は面倒かも知れませんね。

柱になる記事と、日記と、ページ自体を分離させた方がいいんだろうかなー。
といっても、『アマガミ』の記事にしたって
プレイレポートなんかは日記みたいなもんだしなー。
とりあえずは記事を分けるだけでいいか……。



■『アマガミ』が冬の嵐なら



『夏のあらし!』第二期があまりに楽しめないので、
遅ればせながら『あらし!』のWebラジオを聴いてみたのだけれど、
これがえらく面白いな。

  ■夏のあらし! 方舟休憩室 [音泉]
   http://onsen.ag/program/arashi/index.html?1258893152390


あ、グラサン役の安元さんがパーソナリティやった後半だけね。
しゃべりが面白い。

  やっぱり男は30からだな!
  あれ?
  オイサン、男しゃべりが好きだなー。

ユイホリエがゲストに来てる回があったんですが、
ユイホリエ、面白いな。
あんなにサバけた人だと思わなかった。
もっとアイドル声優の座に胡座をかいた、
アイドルアイドルしたキャラクターなのかと思ってたけど、全然そんなことないわ。

アスミスやシンタスほどやさぐれてはいなくて、
年齢よりは幼さというか、若さを感じるけど、普通の女の子香
(「オンナノコガ」と読んで下さい。
「女の子臭」と書こうと思ったけど、ちょっと品がないので)を漂わせていて、
少しオバサンの気配も交えながら、
イマドキの下品なアイドルと、昔のお姫様なアイドルの中間ぐらいの感じだった。
カンジ良いじゃないか。
松岡(由貴)さんに近い物があるな。

バティ(=生天目)さんはサバけ過ぎだ。らんぼう者め。

そして杉田智和は、ここでもフリーダムでしたとさ。
杉田さん、やっぱり面白いな。
安元さんの操る、信じられない動きのアナカリスが見てみたいw



■松岡由貴さんと言えば



今日たまたま見つけた放送事故の動画。
阪神大震災が起こった瞬間の朝の生番組のスタジオなんですが、
真っ正面で松岡さんが喰らっててびっくりした。

◆そのとき大阪さんは

そういや、大阪さんの本体は神戸出身だったなあ。


松岡さん何してはるんですか。
怖かっただろうなあ。

丁度この瞬間、オイサンは奈良の実家の自室で寝ていました。
「ハッ!?揺れた!!」と思って一旦飛び起き、
退路の確保のために窓と雨戸を開けるも、
ワリとすぐに寝なおしましたとさ。
その日は大学の後期試験だったんだけど、普通に中止になりました。



■荒木の奇妙なプッシュ・アンド・ラン



『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦さんの奥様が講演するという、
不可思議かつ合理的な、合理的? マいいや、
なんかそういう学園祭イベントがあったそうです。

  ■妻が語る「荒木飛呂彦」と『ジョジョ』
       ――『荒木麻美のジョジョと奇妙な生活』レポ [
反=アニメ批評]
   
http://d.hatena.ne.jp/ill_critique/20091121/1258812421


なんて魅力的な企画。
考案者天才。

  >  「飛呂彦は本当に子供っぽい人(?)で、30歳(※公称)を過ぎても
  >  よく喜々としてピンポンダッシュをやっていた」

今までワロタとかフイタとか幾度となく書いてきましたが、
ホントに唾が飛んだwwwwww



さて、次は『アマガミ』プレイレポート、Rap-11の続きでーす。


 

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2009年11月21日 (土)

■行 ・ 軍 ・ 演 ・ 習 !!

東京臨海新交通は頼りにならぬ!!
……ということで、自らの足に恃んで行軍演習。
貴様それでも軍人かッ!!

まウォーキングも兼ねてねー。
往復約2時間。
さて、スタート地点と目的地はどこかな?


R0021829
天気は良くてねー。
ちょっと暑いくらいでしたよ。


R0021840
都庁と東京タワーがいっぺんに見られるのに
一切ぜいたくさが感じられないショット。


R0021844
……カリフォルニアの空を、「下らない」だのと散々けなしたオイサンですが、
東京も大概だな。


R0021857_2
マニアックな……というか、渋い催しだなあ。


R0021859
ずどーん。着いたー。なんだ近かったな。
歩けるもんだ。
これで、東京臨海交通がナンボ混んでも困らない、と。


R0021889
とはいえ、さすがに往復すると消耗するな。
中央に、建設中の軌道エレベーt……スカイツリーが見えます。


R0021895
拡大ッ!!


……まあ、面白いことはなんもなかったけど、
運動にはなったな。
そして東京はやっぱり、オイサンには向かない町だ。

明日は雨だ。
ゲームしよう。


 

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2009年11月20日 (金)

■遊びをせんとや生まれけむ -更新第357回-

今日はオシゴト、外出の日。

その帰り道、オイサンはシゴトバまで二駅ほどを歩くことにしているのですが、
オイサンの降りた電車に乗っていたカップルさんが
オイサンのひと駅先で降りたらしく……
つまり、オイサンのシゴトバは駅Cにあって、オイサンが駅Aで降りたところを、
カップルさんはその間の駅Bで降りた、ってことですが、
そのオイサンよりも先の駅で降りたらしいカップルさんに
シゴトバのちょっと手前で追いついてしまった。

カップルさんはそれはもう楽しそうに、
デレデレふにゃふにゃと戯れながら歩いてらして、
ああ、そりゃ時間もかかるわね、
……まあ、もしオイサンが同じくらいの、大学生くらいの年で、
隣に絢辻さんがいたら、きっと似たようなことをするだろうなあ、
なんてほほえましく思いながら、サクサクと追い抜いたのですが。

ただあの二人は、不思議と「いちゃいちゃ」という感じがあまりなかったのが
ちょっとよろしかったなあと思いました。
男女のイチャイチャである以前に、
子供同士が戯れるような、
さっぱりとしたコミュニケーション然としたものの延長のような。感じがあった。

あまり上手に言い表せないのですが、
良い意味でこなれていて、
ハタで見ていて近すぎもせず、かといってそっけなくもなく、
初々しいばかりであるワケでもない。
近頃町で見かけるカップルさんの中では、
ワリと珍しい空気感を持ったお二人だとお見受けしました。


何が違ってそう見えたのかは分かりません。


オスメスであることを楽しむ以前に、先ずは子供であることを楽しんでいるような、
マもしかするとまだオスメスの関係になっていないだけなのかもしれませんが、
それにしては、お互い、触れ合うことへの戸惑いも遠慮もあるようには見られず。
「中睦まじい」ってのはああいうのを言うのだろうな、
などと……ああ、そうだ、倦怠期を迎える前の、
新婚以上・熟年未満の夫婦みたいな感じだったんだ。

  ……あの、なんかオイサンじーっと見てたみたいですけど。
  しょうがないじゃん。
  だって、200mくらいの直線道路を、オイサンが追い抜くまでずーっと
  前をふにゃふにゃふにゃふにゃふにゃふにゃふにゃふにゃ
  しながら歩いてるんだもん。
  そりゃ見るよ。

なんだか、ああいう時間をちゃんと持って成立した二人というのは、
あのまま上手に、良いお父さんお母さんになってくれそうで。
オイサンなんかは頼もしくも羨ましくも思うのでありましたよ。

結婚とか子育てとかに対して、
難しさとか、メリットだのデメリットだの、
何だか明るく素直な言葉のあまり聞かれない昨今ですけども。

もっと素直で、夢のあるご夫婦に、あのままなってくれると嬉しいなあと思う、
冬の始まる5秒前ですよ。

まあね。
世の中にはもっとたくさん、普通に、幸せに、結ばれてるご夫婦がいらして
それが実は大半なのでしょうけどね。
なんか、薄暗い雰囲気ばかりがクローズアップされすぎてる気がするよ。
誰が得するんだろうかね。
……結婚斡旋業者か。

それではお二人、頑張って下さいね。
マ確かに、イイコトばっかじゃないのも確かなんでしょうけどね。
きっと、楽しいことも待ってるでしょうよ。



エラそうに、人の心配してる場合じゃねえだろ。
オイサンでした。



■ドラゴンクエストⅡ Love Song 探して

じゅもんが ちがいます 。



 

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2009年11月19日 (木)

■やっかみはんぶん -更新第356回-

鼻毛を抜いたら白髪でした。
……ショック死するかと思った。

オイサンです。
マ白髪を抜いたら鼻毛だったよりはマシだと思うけど。



■本日のひと言



隣の席の同僚が、
15分遅れで出社してきた挙句カバンをまさぐりながら。





  「やべぇ、ぜんぶ忘れてきた」





ぜんぶか。


お前何しに来た。



……ホント豪儀な御仁だよ。
たまに羨ましくなる。
なんかもう、こういうヤツには一生かかっても勝てる気がしませんよね、
オイサンみたいな小心者には。



■Wiiが失速、それがどうした。



 ■Wii失速、“任天堂銘柄”の憂鬱 [mediajam]
  http://mediajam.info/topic/1106717

なんつーか。

作りたいものがあるから作る。
それが世に求められると思うから作る。
そして、それに必要だから材料をヨソから買う。
そしてさらに、その行為が社会的に意義があると思うから、
株主はそれに「力を貸す」ために株を買う。
それだけだろう。
別に彼らは、あなた方株主にオカネを儲けさせるためにやってるワケじゃないんじゃないのか。

社会に貢献するための企業活動?
もっともです。
でもそれは、上で書いた最初の二行までじゃないですか。
株主。株買う人。
あなた方は、オカネを儲けるために株を買うわけじゃないでしょう。
彼らの営業活動を社会貢献だと認識するなら、
あなた方は、社会に貢献するために、
彼らの社会貢献を信じてそれを下支えするために、彼らの株にお金を出すんだろ。
株主は、「貢献してもらう」側じゃなくて、「貢献する」側のはずじゃないのか。
なんか、ものをいう方向が、「貢献してもらう」側にいる感じがして、違和感。

マもちろんどっち側にも属するのでしょうが、
それでも株主としてものを言う時には、
「貢献する」側の立場を意識するべきだと思いますけども。

だから、彼らの考えが世間の波に乗ったら、そりゃあ胸を張ったらいいですよ。
あなた方の目が正しかった。慧眼ですよ。
あなた方は損失というリスクを乗り越えて社会貢献の一翼を担った。
存分に報酬を受け取ったらいい。
その権利があるし、それだけ価値のある行いだったろう。

何も言うな、口出しするなとまでは言いませんよ。
ご注進くらいしたらいいさ。
でも、それをどう飲み込んで、どう判断するかは彼らでしょう?
信じてやんなさいよ。
彼らはサッカーで言えば、フォワードみたいなもんでさ。
ストライカーね。
敵のシュートを止めたGK、体を張って、敵からボールを奪ったDF、前線まで繋ぐ、MFにSB。
そうして繋がれてきたボールを、どう扱う?
……それを決めるのはFWであり、ストライカーだ。
エゴ丸出しでもいいじゃんか。
信じてあげろよ。任せてやれよ。
チームなんだから、あなた方は。
それが出来ないところに、信頼できないところに、
儲かりそうだからって理由だけでお金ぶち込んじゃいけないよ。

いや、ブチ込むのは勝手だけど、
それで全部が自分のものになると思っちゃいけないよ。

……なんでか、こういうグラフを見ていて、そんな気持ちになりました。
そういうことだけを書いたグラフじゃないのもわかりますし、
今の世の中、そんなに単純な話じゃないんでしょうけどね。
それだってわかりますよ。

でもね、なんだろうか。
妙にこう、カチンと来た。

このグラフだけを見て、失速だの失望だの、次に期待だの。
やっぱりどうかしてる気がしますよ。
なんでだろ。
病気になったマラソンランナーを見て、タイムの心配ばっかりしてるような、
そんな気持ちだなあ。
まずは彼の、体や心の心配をしてあげるのが先なんじゃないのかね、
チームメイトとしては?
……みたいな、そんな気分です。
的外れかもしんないですけどね。


オイサンですよ。


……。


あーあ。
オイサンもお金欲しーなー(台無し)。


……。


絢辻さん、貯金が趣味だって言うけど、財テクとかはやんないのかな。
……最近聞かねえな、「財テク」。



 

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2009年11月18日 (水)

■お母さんに、お腹空いたーって言える喜びみたいな人 -更新第355回-

オイサンです。
寒い。冬だ。

『アマガミ』の世界でいったら、もう物語は始まっているんだな。
クリスマスの六週前からだもんな。

『アマガミ×テトリス』森島センパイ編、ようやくDL出来ました。
ふう、じらしやがるぜ。
マやることは前作の七咲編と同じなんで大して書くこともないワケですが。

Teto_haru_2

クリアまでは大体一時間チョイ。
ラスト二人で一回ずつ負けましたが、特に苦戦することもなく。
……若干、処理が軽くなったような気がしますが気のせいか?

シナリオは、前作よりもちょっと輻輳的で面白かったです。
てっきり、黒幕と化した中多さんの送りこんでくる第二・第三の刺客を、
ばっさばっさと斬っていく森島センパイ、という絵になっていくものとばかり思っていましたが。
いや中々手が込んでいて。

とはいえまさか、
ガチホモと長い棒の入れ合いをすることになるとは思いませんでしたけども。
ええ、まさかまさか。

最後はちょっといい話になってて、
上手いオチだったと思います。
絢辻さん編に、ちょっと期待が持てます。
楽しみ楽しみ。

そういえば以前、初めて森島センパイのシナリオをやった時には、

 「ああ、この人は上級生で、一見オトナっぽく見えるけど、
  『ただいまー。 お母さーん、お腹すいたーっ』
  とか、平気で言いそうな、子供っぽい可愛い人だなあ」

と思ったことを思い出しました。
普段の姿は、本当にコドモですよね、この人は。
可愛い人だ。
この無邪気さ、温かさ、恵まれていてそれに気づいていない感じは、
本当に絢辻さんの対極にいるキャラクターだなあと思う。
どっかでもっと深く、からんでくれないかなあ。
良い画になると思うんだけど。

  ああ、あと、今回対戦相手が何故か9人。
  前回から一人増えました。
  ちょっと長いわ。

しかしまあ……森島センパイって人は、本当に話を脱線させるのが上手な人だな。
話の始まりと終わりに、一応一貫性があるんだけど、
気付かないうちに15度ずつずれていって、気が付いたら一周してる、みたいな人だ。
これであの美貌がなかったら苦労するだろう。

ちょっと気になったのが……
工事の終わった桜橋の向こうに立っている、微妙に立派な建物はなんなんだろう?
気になるなあ……。

Teto_haru_3

と、今日も余計な妄想にドライブをかけつつ眠りに就くオイサンですよ。
ではまた。

風呂入ったか?
宿題やったか?
腕磨けよ。



 

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2009年11月17日 (火)

■潤いを待ち侘びて -更新第354回-

保湿如来。


……。


って何?
イヤ、とりあえずお肌には滅ッ茶苦茶良さそうなんだけど。

オイサンです。

ブッダ・オブ・モイスチャー。
あ、オイサンがじゃないよ?



■思う壺



  ◆日常風景の二次画像ください [VIPワイドガイド]
   
http://news4wide.livedoor.biz/archives/1383146.html


シゴトバにて。
お昼休みに、このスレまとめ記事を見ていた。
するといくつか、「あ、この絵すごいわ。素敵だわ」と思えるものを見つけて、
さすがにその場で保存しても持って帰る術がないので、
どうにかURLだけでもコピペでメモって帰ろうかと考えた。


けれども、そこでハタと思い留まったのです。


その時は、なんとなく自分のテンションがちょっとだけ高くて、
そしてその自覚もあったので、

「今はすごいと感じ取れているけど、家に帰ってから見たら、
 今『すごい』と思っている絵のいくつかは、
 多分、その良さすごさを思い出せなくなっているだろうな」

と思ったのです。
それで、ちょっとその感じ、
思い出せなくて寂しい・哀しい・くやしい感じを味わいたくて、
わざとメモもとらず、記事タイトルだけを憶えて帰ってきた。

デ家で記事を見てみると……
やっぱり、
明らかに、
お昼に見たよりも「すごい。良い」と思える絵の枚数が少ない。
どれを良いと思ったのか……
思い出せないからハッキリとはわからないけれど、3、4枚足りない気がする。

こんなことは気分次第、よくあることで、お昼の自分の思う壺、
それが思い出せない分からないことがちょいとさみしくて、哀しかった。
もどかしい。
心に瘡蓋が貼ったみたいに、ごわごわ痒い感じがする。

あの時、きっちりURLコピペメモをとることが正しかったのか、
この寂しい気持ちが正しいのか。
……オイサンなんかは、多分、後者なのだと思うんだけど。

そんな、自分を手玉に取る遊び。



■今週のおふたり



マそんなことで、今週の『アマガミ カミングスウィート!』。



一番のトピックは、
新谷さんが『月刊ときめきメモリアル』をごっそり所有していたということでしょうかね(笑)。

 【中古】CDアルバム 月刊ときめきメモリアル No.6【05P16Nov09】 【CD】月刊ときめきメモリアル(16)/  【中古】CDアルバム 月刊ときめきメモリアル No.11  【中古】CDアルバム 月刊ときめきメモリアル No.5【05P16Nov09】

オイサンも、未だに全巻手元にあるわ。
たまに聴きたくなるもんな。
「きらめき高校男子更衣室」のコーナーとかもう、伝説ですから。

  『アマガミ』に死角があるとしたら、あの男臭さでしょうね。
  変態ではあるけど、若々しいさわやかさが漂っちゃいますから。
  「きら高男子更衣室」の、あのリアルなむさ苦しい面白さはないわ。

しかしこの番組も、なんかアレですね。
3クール目に入ったはいいけど、ゲストも一周しちゃったし、
色々な発表もひと段落しちゃったしでちょっともてあまし気味な感じです。
どっちかというと、ラジオCDに収録される特別編の方に
グッと力が入っている感じで。

むしろ先週・先々週みたいなイレギュラーな放送の方が
ちょっと面白いくらいだわ。

……が、
わざわざ3クール目に入れたってことは、まだ何がしか、
宣伝しなければならない物が奥の方にデンと控えてるってことでもあるんでしょう。
その発表を気長に待ちましょう。

今月末には『Sincerely Your's』の更新もありますし、
『東雲アマガミ』の連載もスタートしますし。
まだまだ、こっからこっから。

しかし……キャラソンは、相変わらずイマイチだな。
狙ってるんだろうか。


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棚町薫 「Thanksgiving」 (CV.佐藤利奈)


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以上、
『アマガミ×テトリス』森島センパイ編をDL購入しようと
喜び勇んでWebマネーを買ってきたのに、
テトリスオンラインのID取得メールが未だに届かず
ふてくされ気味のオイサンでした。


……。


よし。


本編も上げたし、ようやくストーリーもの二篇に手がつけられるぞ!
ちらちらと、『アマガミ』SS目次のページをチェックして下さってる皆さん、
お待たせしました!
オイサン頑張りますよ!

  ◆『アマガミ』 絢辻さん SS 目次リンク


なんかもうね、すごいやる気。
空回りしないように気をつけなくちゃだわ。
ハードル上げてますか?
そこまで面白いコトは書きませんよ? 今まで通りですからね。

……しかし面白いもんでね。
SSしか読まない人と、考察記事しか読まない人と、
どっちかにバッサリ分かれるんですよね。
どっちもって人はホント稀。


  ◆『アマガミ』 絢辻さんシナリオ解読企画
     「手帳の中のダイヤモンド」 目次



……。



うーん。
メール、まだ来ねえなー。

あと、梨穂子の<スキBAD>はまだ見られてないです。
この件と、絢辻さんの<スキGOOD>に関して、
ちょっと書きたいことが出てきているオイサンですが、
それはまあ、見られてからにします。



ほなまた。



……。



うーん。
まだ来ねえなー。



 

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2009年11月16日 (月)

■手帳の中のダイヤモンド -21- 第六部 その2-2の2 -更新第353回-

はいオイサンです!!

『アマガミ』絢辻さんのシナリオを解析する企画
「手帳の中のダイヤモンド」、
今回はその21回目、第六部の2回目のその2の2です!


  その2の1はこちら!


……鼻のかみ過ぎで鼻の下がヒリヒリする……。
以前買ったオロナインも見つからないし……。
くそう、イライラする!!
こうなったら、この木工用ボンドでも塗ってこの場をしのぐか!!?!
 
 
 

  絢 辻 「あら、それは面白そうね。手伝おうか?」
  オイサン「……冗談です、すみません」

 
 
 
絢辻さんは相変わらずボクだけに優しいです。
サア、気を取り直してさっさと始めましょう。
前回、『アマガミ』の物語の物足らないところ、
それは
「物語に一本の芯が見出しにくいコト」、
そして
「起伏が読み取りにくいコト」
だ! ……と嘯くところまでやりました。

今回はそれをどうにかこうにか、素人なりに解決していこうじゃないか、
ていうかこんなシステムで遊んでみたい!
という好き勝手なご要望編です。


  ※さっきの妄想の後には、
    絢 辻 「分かってるならつまらないことでイライラしないの。
          はい、薬塗ったげるからこっち向いて!」

   という続きがあるのですが、スタッフが美味しく頂きました。



■3. 真実はいつもいっぱい ~解決編~



サテ、じゃあ、『アマガミ』の物語性を強化するには……どうしましょう?
問題点は前回まで述べてきた二つ、

 ・大きく分岐し、かつバラされ再配置される物語に、
  どうやって一本の流れを埋め込むのか?

 ・なにげない空気と変t……紳士のたしなみを両立したまま、 
  物語と感情の起伏を、どうプレイヤーに実感させるのか

です。


  ◆3-1. 物語性強化合宿・感情断層を飛び越えろ!!


まず物語に一本、芯を通すということについて、
オイサンは(同じ好感度カテゴリの構成でいくのなら)、
<アコガレ>レベルの拡充が必要だと考えています。

『アマガミ』の物語は分岐することを前提としていて、
その流れには大きく三つ、
<シリアイ-ナカヨシ>、<アコガレ-ナカヨシ>、<スキ>がありますから、
源流を求めるならばそれは最初の分岐が終わった好感度レベル2以降、
すなわち<シリアイ><アコガレ>に進んでからです。

  もちろんどちらに進むにせよ、その物語のタネを
  <デアイ>の段階で仕込んでおく必要があるのはいわずもがな。

そしてここでまた立ちふさがるのが、
絢辻さんシナリオ考察・恋愛編のところでも申し上げた
<アコガレ>の存在です。
<アコガレ>では、そこでの振る舞いによって<スキ>にも<ナカヨシ>にも分岐します。
ですから、<シリアイ>では<ナカヨシ>へのランクアップに向けて
一つの流れに限定して展開する事が出来るのに反し、
<アコガレ>ではある程度、<スキ><ナカヨシ>の両方へ向けて、
物語の流れを作っておく必要があります。

  まったく、制作陣のご苦労のあとがしのばれます。
  仕様がある程度定まった後、
  「ここどうすンスか?」
  「……どうしようねえ?」
  と、軽く詰められるディレクター氏の苦笑いが目に浮かぶようです。

  しかしそれは逆に言えば、
  「<アコガレ>の存在が『アマガミ』を面白くしている」
  とも言えると思いますけども。
  オイサンは<アコガレ>大好きっ子ですから。
  子?

<シリアイ> → <ナカヨシ>は出口が一つなので、物語の流れは一意に・画一的に規定できます。
<アコガレ> → <スキ>も、ある意味固定というか、
こちらが本筋なのでそちらをメインに作れば良いでしょう。
ネックは、<アコガレ> → <ナカヨシ>のスライドです。
この流れを如何に自然に、そしてゲームとして面白く、
納得のいくように持っていくコトが出来るかが勘所になっていくでしょう。

そのためには、<ナカヨシ>を<スキ>のレッサーな感情のシナリオ……
つまり、<ナカヨシ>を<スキ>へのステップアップの失敗の結果と位置づけるのではなく、
「お友達でいましょうね?」
という、お互いが一歩引いた物語の結果であるという風に位置づけ直す、
その必要があると思います。
「失敗による自動分岐」
ではなく、
「ある種の選択の結果の分岐」
に置き換えようじゃないか、ということです。

  ここでもまた、『アマガミ』がADVとSLGのハイブリッドであることが
  上手く働いてくれそうです。
  別段、素直に
  「同時期に現れる二つのエピソードのどっちを選ぶか・片方BREAK」
  でも良さそうですが、それではちょっと勿体ない。

たとえば、好感度パラメータによる強制分岐。
これはSLG方面への展開と言えますが、
好感度不足したために分岐するのでは、失敗による分岐とあんまり変わりないですな。

ADV的に強化するのであれば……こんな手法はどうでしょう。

ある時点、<アコガレ>の中盤あたりの3、4日を使って、
単発の、或いは2つ3つだけ連鎖する短めのエピソードが
大量にバラまかれます。それらのエピソードは、
<スキ>志向のものと<ナカヨシ>志向のものに属性分けがされていて

 ・幾つオープンしたか?
 ・<スキ>志向のものと、<ナカヨシ>志向のもの、どのくらいの割合でオープンしたか?

によって、その後どちらに進むのかが決定される、というもの。
それぞれがどちらに属するエピソードか? というのは、
エピソードの紹介文(行動マップ画面で、右上にテロップ表示されるアレですね)で
そこはかとなく匂わせます。
ノーヒントだとつらいので。

一定数開かなければ……一気に<ソエン>落ちもあり得るという、
スパルタン仕様になってしまいますが……それもアリか?

  オイサン個人的には、自分で言っといてナンですが、
  「放っておいても<ソエン>落ちしない」という<アコガレ>の安心感……
  というか、優しさが大好きなので、
  <ソエン>落としはしないで欲しいなあと思いますけど。

  思えば、<ナカヨシ>はスタッフのやさしさだったのかも知れませんな。
  失敗しても、まだ望みがあるという。
  しかし救済策としては、<ナカヨシ>のハッピーさはちょっと過剰な気がしますが。

普通に<アコガレ>段階で一回デートがあって、
その中の振る舞いで分岐するってのも、らしくて良い気がしますね。


  ◆3-2. 四肢を引き裂かれても、物語は死なない。 ~連なる気持ち~


次ー。
行動マップに則る限り、あらゆるシナリオは短いエピソードに分断されなければなりません。
分断されて尚、その流れを維持するにはどうすればいいでしょうか?
基本的には、

  シナリオ屋さんに頑張ってもらうしかない、

というのが、実に無責任な結論なのですが。
毎度毎度のエピソードに、変に思わせぶりなヒキを入れる必要はありませんが
(それでおかしな緊張感を生むのは、やはりこのシリーズの空気ではないと思いますし)、
振り返ったときに、自分とヒロインの、
今の感情の起点がどこにあったのか? を追うことが出来るくらいの、
「気付く人は気付く」くらいのゆるやかな連続性がありさえすれば良いと思うのです。

たとえば、<デアイ>で見た何かの風景を、
<スキ>でまた繰り返して見たときに、<アコガレ>で起こったイベントのために
その風景がまるで違う意味を持ち、違う物に見える流れをつくるような。

絢辻さんで言えば……
……絢辻さんのお話は十分連続しているので例に取るのはアレですが……
<デアイ>のスター獲得イベントである「お弁当」イベント。
間違った、「い弁当」オベント。

  アレ?
  マいいや。あれです。

家族とのことを知り、いつも一人でいる絢辻さんの姿を理解し終えた
<スキ>の後半で、今度は本当に、絢辻さんが主人公のために
フルスクラッチのお弁当を作ってくれるイベントが発生したら。
それが、どれだけの意味を持つのか。
嬉しくも、もの悲しくもある、けれど何かの大きな始まりであるとも感じられるイベントになるでしょう。
そんな程度のことです。

  余談ですが、この頁にいらっしゃる方の中に、ワリと多く
  「絢辻さん お弁当 作った物」
  的な検索ワードでたどり着く方がいらっしゃいます。
  その答えは、<スキ>レベルの会話モードの、「食べ物」のどれかで明かされますよ。
  答えも書いちゃいますか。
  以下、くらやみの かべを おせ!

  ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
  あは みつかっちゃった! ぼくが うわさの ラゴスだよ。
  すいもんのカギを かえすから もう ゆるしてね。 ごめんね。
  ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

その連続性への意識づけを、システム的にアシストするのであれば、
二つから三つという、短い連鎖で完結するショートエピソードを
幾つか持たせるというのはどうスかね。
そして、その結末の(二連なら二つ目、三連なら三つ目の)エピソードを
いくつオープンしているかどうかで分岐が決まる、というもの。

つまり、物語を一本の線で表すのではなく、何本かの線の集合として、
短編を幾つか読見終えると次が現れる、という感覚で進めることになります。

そうしてそれぞれの中でヒロインと主人公の、
少しずつ異質な感情や関係性を見せることで、
通り一遍ではないキャラクターの深みや、
小さな流れを意識することが出来るのではないかと思います。

  ……今現在、一エピソードで孤立して見えてる物語が
  ちょっと長めに孤立した感じになっちゃうだけか?
  マいいか(いいのか)。

まあなんだかんだと申し上げてみましたが、いずれの案にしても、
最後に物を言うのはそれぞれのエピソードを描き、見せる、シナリオ屋さんと
演出家の手腕です。
それろ、声優さんの演技とね。コレ大事。超大事。

……あと、それを丁寧に読みとることの出来る読み手のチカラです。

皆さん、「これは良いギャルゲーだ」と思える物に出会ったら、
心身、環境、いずれもベストなコンディションで
モニターと向かい合うことをオススメしますよ。
そして、決して焦らず、一つ一つのボタンを丁寧に押すことを心がける。
メッセージ送りのボタンを押し込むタイミング一つで、
シーンの色が変わることだって、まま、ありますからね。


  ◆3-3. この中庸システムだからこそ語れる物語を。


あとは、これは完全に個人的な要望ですけども。

やっぱり、物語の欠落した部分……本編ではっきりとは語られず、
散りばめられた情報を、かき集めて、かき集めて、
自分で必死に考え解釈を与えてようやく自分のものになる、
そんな一面が、皆の物語の中にあってくれると、オイサンは嬉しく思います。

そしてそこには、幾つかの正解のようなもの、
作り手の考える答えにまで導かれる要素がキチンと用意されていて、
けれどもその先は、決して一つへは絞りきれないという、
バランスと語り口。

……というのはまあ、お話としてはワリと高等な部類になりますので難しいのでしょうけども、
そこには、言葉で描かれる物特有のカタルシスがあります。
「テキスト」系と呼ばれる物であるのならば、
やはりその形でなければ得られない快感を、是非とも盛り込んでもらいたい。

無論、テレビゲームは作品である前に商品で、
芸術である前にみんなのための娯楽ですから、
それが分からない人間お断り! というのは行き過ぎですんで、
自ら愉しむ人には楽しめる、くらいのね。

それでも、テレビゲームの物語というのは、
プレイヤーが干渉してナンボ、
プレイヤーが行動して初めて完成するものですから、
そういう、ある意味で結論が曖昧なことを語るには向いた媒体だと思うのです。
行動マップシステムには、それをやれる力が十二分にあると思いますよ。

  めくってもめくっても、まだどこかに何かが隠れているんじゃないかと思わせる、
  エピソードの小宇宙。
  だから何かが欠け落ちていても、そこに答えが眠っているのではないかと
  なんだか納得させられてしまう、視覚的・心理的なパワーがあると感じます。
  「これだけの時間と心の中で、たった一つの正解があるわけがない!」
  ……みたいな感覚です。

考えれば考えるほど、この行動マップは良くできていて、
ゲーム的に物語を読ませるのにはすごく向いているなあと、
今改めて感心しております。
どんな物語も飽きさせずに、テンポよく読ませることの出来る
すばらしいシステムだと。

  つって、芯からツマランお話は知りませんけど。

何よりもね、普通のテキストADVに比べて、
時間の流れを、読み手が認識しやすくなっているのが助かります。
読むだけ系のテキストADVだと、

 「アレ、今、何日目だっけ?」
 「前の出来事から、一体どのくらいの時間が経ったんだ?」

みたいなことが、結構起こります、オイサンは。
ついでに、途切れ途切れになることで、先を楽しみにさせる、
時間が連続的に流れないコトへのもどかしさを上手く使っていて。

マ本当に「良い」システム、「面白い」システムなのかは別として、
オイサン向きなシステムであることは、間違いないです。
古典文学の名作とか、このフォーマットに置き直すだけでも、
ワリとするっといけそうな気がしますよ。

次回作では、行動マップのこの特質を目一杯発揮したもの、
裏から表から、ど真ん中から悪ふざけまで、
全部のっけたパワフルな物語を期待せずにはいられないオイサンです。
一作こっきりで使い捨てるのは、ホント勿体ないですよ。



■4. 甦る、本当の恋の魂
        ~シミュレーション性の奪還~




さあさあ、どんどん長くなってまいりました、急ぎましょう急ぎましょう。
今年が終わってしまいます。
いい加減、オニの顔からも笑みが消えます。

残ったもう一つの問題「物語の起伏」。
起伏の「谷」と「平地」の要因である「なにげなさ」、
そして起伏の「峠」である「変態性」。
この二つを維持したまま、上昇する感情の曲線をなめらかに描くにはどうすればよいのか。


  ◆4-1. きみよ紳士よ、慎み深くあれ。


まずは変態加減の問題から解決していきましょう。
らんぼうな結論ですが、正直、本筋から追い出すしかないと思うのです。

  あの「マトモな恋愛のシナリオを楽しもうと思ったら」
  という但し書きが着きますけどね。

  カンチガイしないで下さいね。
  オイサンも大好きですから。橘さんの紳士っぷりは。
  これなくして『アマガミ』が成立しないことは百も承知です。
  ライトサイドとしての変態と、ダークサイトとしてのシリアスネス、
  この二面性が大きなミリョクであることは百も承知。

何本か、本編からサブから変態一辺倒の恋愛ストーリーが混在しててもいいとは思いますが、
モジモジてれてれしたお話の「本筋」からは、変態っぽさを薄めていく。
先にも書いた、
「メインとなる物語には一本芯を通してサブとは区別がつきやすいようにする」
という要素とからめ、サブでは紳士の顔を出すこともあるけれど、
メインでは出来るだけこう……ね。
多少、自重して戴いて。
そんな感じで、上手くすみ分けて戴くと。

ただし、お話も後半の、ヒロインの皆さんとイイ感じになってからはもう、
知りませんよ?
世間のカップルさん方がやっておられるように、
いちゃいちゃするのもまあ、アリなんじゃないですかね。

ただしそれもやっぱり、各ヒロインの性格を逸脱しない範囲で、
個々のリアリティの範囲で、ということにはして戴きたくはありますけども。
学校の廊下でキスしたり、
ポロツキーゲームしたりすんのはどうかと思いますけどね。

……。

……最近の全国のジョシコーセーの皆さん(古ッ)は、
そゆこと割かしフツーにおやりになるんですかね……?


  ◆4-2. 物語を外から隆起を促す。


さて、今度は起伏をどう取り戻すかという問題です。
平地をどう盛り上げていくか、否、
実は平地である地面を、盛り上がっていると読み手に錯覚させるかにはどうするか?
の問題、というのが正しいですかね。

これは実は、先に書いた、「本筋に通す一本の芯」によって、
ある程度解決されてしまうと考えています。
一つの大きな流れを意識させることによって、
ある程度はその流れに、読み手の心は自然と乗るのではないか。
さらに上記のように、紳士が慎み深く振る舞うことで、
谷になっていた部分の相対的な底上げが起こるのではないか。

けれどもまあ、そんなことにばかり頼っていても勿体ないので、
ここも一つ、システムと構成からサポート出来ない物か考えてみましょう。

やはりそこには……好感度パラメータが、
ある程度影響していて欲しいと思うのです。

  ……ていうか、オイサンがもうちょっと、
  SLGっぽく遊びたいというだけなんですがね。

ところで、美也の好感度チェックの画面。
みなさん、アレ、どのくらい見ますか?
とりあえず、誰がどのカテゴリにいるのか、
あとは誕生日の週の頭とかに、細かい位置をちょっとだけ気にする……
そのくらいじゃありません?

そんーなに、要らないんですよねえ。
特に、同じカテゴリ内での、横位置の微細な差なんかは。
あまり気にする必要がない。
それとは関係なく、お話は進みますから。

なんなら、会話をあまり必要としないヒロインなんかでは、
カテゴリの左よりにいたとしても、ハッピーエンドに入れてしまいます。
物語がシステムの主役にいるというのは、そういうことです。

なのでここは一つせっかくなので、
好感度さんと会話モードさんに頑張って戴きましょう。
今の会話システムのままいくのであれば……。

先ずは、会話ブロックも、
各カテゴリの前半からポコポコと、軽めに出現して戴きます。

  現状だと、カテゴリの中盤・後半になってからダーッと出てくることが多いですよね。
  カテゴリ期間の終了までに、ご褒美の獲得に奔走する、という印象が強い。

そして、会話テンションはLowから始まり、
好感度によって、テンションの上下に補正がかかるようにしてしまって、
シナリオの前半段階ではHiに上がるのもままならない。
そしてまた、会話モード開始時のテンションがHi・Mid・Lowどれになるかは
好感度によって変わってくるとか。

さらに、Low会話とHi会話の間に、話題のノリに明確な差を設け、
読み手に「今、自分とヒロインがどういう関係にあるのか?」
ということを、感情的に直感出来るようにすることが大事だと、オイサン思います。

そうして物語の進度にシンクロして会話のノリが変われば、
なにげない風景・エピソードにも甘やかな色を見出させることも出来るでしょうし、
前半の頑張りによって、後半に優位性が発生するような、
ゲーム的な展開も楽しめそうです。
ときには、シナリオ展開に即した特殊会話が発生してくれると、尚嬉しいかも。
物語が主役をはるなら、システムにそこまで食い込んでも罰はあたらないんではないか。

そのように、好感度や会話モードでのヒロインの姿を一つ大きな指標として、
ヒロインとの関係のよりどころを、
ゲージの様な理屈の物差しにではなく、
見通しの利かない物語にでもなく、
自分の胸の内にある感情の中に得ることで、
起伏を感じ取ることが出来るのではないかと、
素人っぽく熱っぽく、語ってみた感じですよ、エエ(何言ってんだ)。

  個人的には旧シリーズの会話モードに存在した
  ドキドキハートのゲージを復活させてもらいたいのですけどね。
  テンションHiを超えたり、Lowを割ったりすると会話終了、
  という今のシステムは、もう一つ馴染まない気がします。

  今の構成には今の構成で、お話の後半あたり、会話のカードが底をついてくると
  「どういうルートで会話のバーストを避けて、アタックまでたどり着くか?」
  という、パズルゲームのような会話の駆け引きが表現されて、
  これはこれで、面白味があるのですが。
  なかなか巧妙ところにバーストやダウンする話題が仕込まれていて、
  これはこれで練られているなあと感心すること頻りでした。

欲を言えばもういっちょ、
好感度によって出現したりしなかったりするエピソードのピースがあると、
行動マップの小宇宙感がましますし、やりこみ甲斐も出てくるのですが。
マそれは……ね。
今でもこれだけのボリュームですし、
「物語こそが主役」というコンセプトの逆を行く行為ですから、遠慮しておきましょう。



■5. 神様はサイコロがお好き
        ~そのときめきはランダマイズ~




最後に、オイサンのわがまま、聞いて下さい(まだゴネる気か)。
……ちょっとだけ。
ちょっとだけ、ランダム性を復活させることは、出来ないでしょうか。

いや、分かっているんです。
本作が、徹底してランダム性を排し、理詰めで攻略できるシステムを目指していることは。
そしてそれは、前作『キミキス』をやったときの、オイサンの望みの一つでもあったのです。

  のぞみと言っても、広瀬のぞみさんではありませんよ。
  あれから13年も経ちますが、初代のヒロインたちは元気にしているんでしょうか。
  オイサンは後藤さんちの育美さんと、
  地味に水谷さんが好きでしたが。

以前、薫ルートを攻略した際にも書きましたが、
オイサンは、ADVよりもSLGの方が、どちらかといえば好きなのです。

主人公のパラメータや好感度パラメータによって、
ヒロインとのイベントが複合的に発生するスタイルが。
そのコトによって思わぬところで盛り上がるドラマに、
組み上げられた物語以外のところで発生するドラマに期待したいのです。

オイサンは、前作『キミキス』をやった際に、
  ・ゲームの全期間の短さ
  ・ヒロインとの会話エンカウントと、その話題のヒットがランダムであること
  ・加えて、話題が好感度レベルごとにリセットされること
を理由に、
「初回のプレイで、『朝に戻る』コマンドを使うこと無しに、
 良いエンディングを迎えることは至難の業に近い」
と書きました。
そのことがとてもとても不満だったのです。

それに応えて下さってか『アマガミ』では、
  ・ゲームの全期間が6週間41日に延びたこと
  ・会話モードの話題が固定になったこと
   (話題を自分で見つける必要がなくなった・ヒット率が上がった)
  ・ヒロインとのエンカウントからランダム性が排されたこと
により、「物語を進行させること」は格段にスムーズになりました。

……が、やはりADVです。
各ヒロインルートの並走により、思わぬドラマの発生も起こるといえば起こりますが、
やはりその触れ幅は、SLG的なゲームには及びません。

なので。

ここまで非ランダムが徹底されるのであれば、
会話イベントの発生には、もう少しだけ、ランダム要素が残っていても、
良かったではないか?
と思っています。
それに会話イベントは、一部のキャラを除いて攻略には不必要な要素ですらあります。
そこに、思わぬドラマのための「遊び」があっても良いのではないかと……
オイサン、思ってしまうんですね。

  こういうの、なんて言うか知ってますか?
  ハイ青のかた早かった。(CV:児玉清)
  「喉元過ぎればなんとやら」、そのとーり。
  愚か者のする事の典型です。

  ……ゼイタク言ってますね、オイサン。
  オイサンの望む方向にチューニングがされているというのに。

たとえば、ですね。
「会話ブロック」は、全ヒロインに共通にして使えても良かったのではないか、
と思います。

今回のシステムだと、あるヒロイン……
たとえば絢辻さんの、特定の通常イベントをオープンすれば、
それに応じて、「絢辻さんと会話をするための会話ブロック」が出現します。
そうして現れた会話ブロックは絢辻さんとの会話にしか使えませんが、
これを、

  「誰との会話が起こるかわからない会話ブロック」

という位置づけにしてはどうか? というご提案です。
ただし、会話イベントは、ヒロインそれぞれで各好感度カテゴリーで
物語が一定のところまで進行していないと発生しませんから、
そこは制限として残します。

さらに、会話イベントのみ、場所選択との複合にします。
会話ブロックを実行すると、「どこで?」の選択が出るので、
どこで会話をするかの場所を選ぶ。
もちろん、ヒロインごとに、時間帯と場所によって、出現率が偏ります。
これは従来のシリーズ通り。
主人公との親密度によっても出現率が偏る、というのも従来のシリーズ通りで。

つまり、
「絢辻さんのイベントを開いて出現した会話ブロックでも、
 既に七咲と親しくて、七咲のシナリオが会話可能な段階にまで進んでおり、
 かつ場所に「校舎裏」を選べば、七咲との会話が発生する率が上がる」
というシステムです。

  ……「そもそも誰の会話ブロックか?」というところでさらに補正をかけても
  良いかもしれません。
  絢辻さんのイベントから発生した会話ブロックなら、絢辻さんの出現率が上がる
  という具合に。


これによって何が起こることを、オイサンは期待しているか。

絢辻さんと会話をしようと思って図書室を選択したら、
そこに、好感度の上がってしまっていた七咲が待ち受けていて……
 

 七 咲 「先輩と、お話がしたくて、ですね。
      ……ここで待っていれば、多分、会えるんじゃないかと……」

 
とか言われた日にゃあ。
もう、クラッと来てしまうんじゃないでしょうか?
ええおい。
どうだよバカ野郎ども。

或いは、図書館を選択したにもかかわらず、
底へ向かう途中の渡り廊下で、
水着姿の七咲に呼びとめられてしまう……そんな偶然。

ランダム性は、ゲームの難易度を上げます。
それは確実。
けれども、難易度を上げたいわけじゃないんです。

ドラマを。

神様にしか生み出せないドラマを見たい。
誰が振ったか分からないサイコロが生み出す、
「絶対、中に人が入っているだろう!!」
と叫び出したくなるような、絶妙に微妙な、そして……
そうあることで、「キャラクターに愛されている」感覚や、
全く再現不可能な、自分だけのキャラクターとのドラマを、手に入れたい。

そして、そうであるにも関わらず、同好の士とするノロケ自慢の中で、
「ああ、あるある! それ絶対ある!!」
と頷き合える、不可思議な連帯感。
十年の年齢の隔たりを超えて、共有し合えるものが、そこには発生するんです。
そういうモンなんです、テレビゲームってのは。

  『風来のシレン』然り、
  『パワプロ』然り。
  ……って、伊集院が言ってた(オイ!)。

まあこれは本当に、オイサンの趣味の話なんですけどね。
でも、こういう「感情的に揺さぶられる」コトが頻発することで、
ナミダイベントとか、自然と<スキGOOD/BAD>に導かれる可能性ってのが、
ぐっと上がるような気がするんですよ。

今のシステムって理詰めだから、ホント狙ってやらないと、
ナミダや<スキGOOD/BAD>へはそうそうたどり着きません。
悪いヤツになってやるぞ!! ……と気張らないと、行かない気がするんです。

だから、こう……自分の弱さに負けてフラついた挙げ句にたどり着く、
救いがたい結末。
それもまた、恋じゃないですか。
青春じゃないですか。
そういうことをも雄弁に語る物語であって欲しいと、オイサン思うわけです。


だから、次回作。


さらに。


もう一度。


期待、しています。



■Closing



いやあ……
思いの外、増えたな。量が。
すみませんね皆さん。
よく読みますねこんなもん(コラ)。

まあ、そんなことでしてね。
三十代も半ばに入ったゲームオタクが、
中途半端な知識でアレコレと要望を述べてきたわけですけれども。
あと幾つかの思いつきも、
もうせっかくなのでパラッと書いてしまいますが、
ここから先はホントにもうただの思いつきなので、サラッと行って下さい。


◆思いつき・その1 「ボス戦」の導入
 最後の告白シーンか、或いはその一歩手前の会話シーンを、
 ものすごい長い、特殊な会話モードとかに出来ないものでしょうかね。
 ボス戦ともいうべき、長いターンを特殊な話題で繋いでいく超会話、「告白モード」。
 それまでためた好感度とこなしてきたイベントの数によって
 話題が変わったり、戦略が変わったり……。

 って、多分そこまでゲームゲームしてしまったら、多分落ち着いて浸れませんね。
 やるとしても一歩手前のデートとかですかなー。
 でもなんか、そういうお遊びがあっても面白いかと。
 ……桝田省治が作ったら、そういうことをやりそうだ。

◆思いつき・その2 ヒロイン並走・同時攻略にメリット・面白味を。
 上のランダム性の話でもちょっと書きましたが、
 <スキGOOD/BAD>に関しては、同時攻略が必要なわけで、
 もっと「同時攻略によるメリット・面白み」があって、
 それをやることで必然的にその流れにむかってしまうような誘導をして欲しかったです。

   でも、何周かすると、自然と
   「どうやれば効率的に同時攻略が実現出来るか」
   というセンが見えてくる構成は素晴らしいと思います。ステキです。

 ヒロイン間の連携が全然ないのは、やはりちょっと寂しいです。
 今回はこのシステムの練習と割り切って、
 次回作以降、こなれていくことを期待したいと思います。
 シミュレーション色の強化と相まって。

 前々回の最後で、ちょろっと
 「ヒロイン並走をやろうとすると、ヒロイン一人に対して開けるイベントの数が減って
  一人一人の物語が薄まってしまうが、それについてはアイデアがある」
 とか、えらそうに書いたオイサンですが。
 
 大した話ではないんです。
 一つの時間帯(休1・休2・昼・放)に起こせる行動の回数を増やせないか?
 ということで。
 行動をコスト制にして、ヒロインとの好感度によって行動ポイントが溜まり、
 ポイントを多く使えば、一つの時間帯に複数回行動が出来るようになる、
 という類のシステムです。
 なので、効率的に好感度を稼げば、
 行動 → たまる → また行動 → またたまる!
 といった錬金術が可能で、やりようによってはハーレム展開も出来るとか、そんな感じ。
 マやっぱりこれもシミュレーション的で、
 かなり複雑になってしまう気がしますけどね。

◆思いつき・その3 周回ごとのオマケを増やして欲しいです。
 各ヒロイン、クリア後に追加されるイベントは……もっと欲しかったし、
 多分、作る側ももっとやりたかったんだろうなあ、というのは垣間見えます。
 垣間見えるだけに、残念。



はい、蛇足終わり。



あの、オイサンもですね、一応、自分のオシゴトの上ではプロですから。
プロというのが、素人には思いも寄らないところまで、物事を考え、突き詰め、
一つの結論に至るのだということは、よっくよく承知しているつもりです。

だからつまり、ここまででオイサンが考えついたようなことは、
既に制作チームの方々の頭に浮かんでは消え、
喧々囂々、朝から翌朝まで意見を戦わせた挙げ句、
無くなったり、見送られたりしたものであるのだろう、
ということは想像がついているのです。
検討済みのシステムの数々でしかないのだ、ということは理解しているのです。
プロと素人の差というのは、そういうものです。

でもまあ、オイサンの気持ちとしてね。
書きたかったし、書かずに入られなかった。
失礼も承知で。

現実的でない物もあるでしょう。
アッチとコッチをくっつければ、バランスが悪かったり、
一発で破綻したりするアイディアも、一緒に書かれているはずです。
多分。

けれども、こうして妄想の翼を広げることだけでも、
輝日東の空がもっと広くなってくれるなら、
っつうか、広がるのでね。
オイサンの頭ン中では。
やらずにはおられなかったと、まあ、それだけのことですよ。


  ……。


さてさて、長かった感想編のその2もこれにておしまい。
残すところ、第六部のその3は、
オイサンの絢辻さんと『アマガミ』への思いを綴るだけのものです。
完全に個人的な思い込みの世界。
これまで書いてきたことの繰り返しにもなってしまうでしょうけどね。

  ホントはね。
  4月の中頃に、それだけ書いて終わりにすれば良かったんでしょうけど。
  絢辻さんが悪いんだ。

ですからまあ、皆さんは、次と、次の次の次のPreStoryをお楽しみにして、
更新をお待ち下さい。


次回! ……はPreStoryだけど。
「手帳の中のダイヤモンド」、完結編!




  『そして、灼熱の冬が来る。』




お楽しみに!!
オイサンでした!!






 ◆『アマガミ』絢辻さんシナリオ解読企画 「手帳の中のダイヤモンド」 目次
    01 前口上
    02 序文・絢辻詞という「少女」
    03 第〇部 物語のアウトライン

    04 第一部 学校生活編 PRE STORY (SS)
    05 第一部 学校生活編 その1
    06 第一部 学校生活編 その2

    07 第二部 「目標」編 PRE STORY (SS)
    08 第二部 「目標」編

    09 第三部 家族編 PRE STORY (SS)
    10 第三部 家族編

    11 第四部 手帳編 PRE STORY (SS)
    12 第四部 手帳編 その1
    13 第四部 手帳編 その2

    14 第五部 恋愛編 PRESTORY その1 その2 その3 (SS)
    15 第五部 恋愛編 その1 その2 その3

    16 第六部 PRE STORY その1 (SS)
    17 第六部 感想編 その1
    18 第六部 PRE STORY その2 (SS)
    19 第六部 感想編 その2-1
    20 第六部 感想編 その2-2の1

 ◆『アマガミ』 絢辻さん SS 目次リンク


 

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2009年11月15日 (日)

■手帳の中のダイヤモンド -20- 第六部 その2-2の1 -更新第352回-

おはようございます!!


……我ながら変な入りになったな。
オイサンですよ。本物ですよ。


ここは、あらゆるギャルゲーがその天命の涯てに辿り着くという、
ギャルゲーの魂の円楽、否否、楽園、ゆび先はもう一つの心臓。

  三遊亭円楽師匠、声高らかにお休み下さい。
  あちらで歌さんと仲良くやって下さい(※1)

    ※1 歌丸師匠はまだご存命です(※2)。
    ※2 時間の問題です。

サテ、常世の過去現在未来、その全てが記録されていると噂も絶えない(ウソをつけ)、
アカシックレコード級の超時空恋愛シミュレーションゲーム(これは本当)
『アマガミ』、
その中でも愛しくて愛しくてたまらない、
絢辻さんシナリオを解析する企画、……それがこの

  「手帳の中のダイヤモンド」。

今回はその20回目、第六部の2回目のその2です。
書き始めからここまででもう10分です。
時間がかかるわけです。



■0. 前々回・前回のおさらい、今回の予定



この第六部では、
まず『アマガミ』というゲームの全体的な、出来るだけ客観的な感想を、
そして最後には、絢辻さんシナリオの感想とオイサンの個人的な想いを書いていく、
そんな予定です。

出だし↑からしてその公正さには既にハテナマークですが、
良いのです。
どうせ人間は、自分以外の何者にもなれやしないんです。
無理はいけません。


デ。


前々回では、一ゲームとしての『アマガミ』のトータル評価を、
前回では、その中でも、システムと物語の関係にしぼって、
その関係が果たして、このゲームの中でどんな役割を果たしていたのか?
といった内容について、
そりゃあもう好き勝手に書き散らかして参りました。
とりあえず大不評の感想は書き込まれなかったので、大好評です(どっちかか)。

その続きとなる今回は、
ではそうして細かく見てきた、『アマガミ』のゲームの中心部分とも言える
「物語とシステムの関係」、
それに対する要望なんかを、これまた好き勝手に書き募って参りたいと、
このように考えております。

先ずは大きく、
オイサンが物足りなく感じてしまった「ふたつのこと」。
これについて、お話したいと思います。

物語の芯。
そして、同じく、物語の起伏について。



■1. 物語性・ADV性の強化を。



さて、『アマガミ』が、SLGからほぼADVへと変化を遂げた、
とオイサンが考えているのは前回お伝えした通り。
しかしそのワリに、一つ一つの物語の中で、弱いな、と感じるものがあるのも事実です。
先ずは各ヒロインのシナリオの対して、オイサンの思うところをまとめて見ましょう。


  ◆1-1 彼女らなりのマイニチ ~シナリオ再評価~


◆絢辻さんのお話に、
そんなケチをつけるつもりは毛頭ありません。
徹頭徹尾、一つの物語として完結する凄みを感じます。


◆梨穂子にしても、
幼なじみの恋物語としては十分だと思っていますが、
もうひと盛り上がり……ひと捻りがあってもバチは当たらないのではないか、
と思います。
スタンダードなラインとして、こういうお話が一本必要なのはわかりますが。
変態行為による味付けも結構ですが、物語自体が持つうねりを
もう少し感じていたかった。
それに主人公は、自身の紳士性能の高さにより他のヒロインとも距離が近くあるため、
結果梨穂子は「幼なじみ」というものがもつアドバンテージを
かなり食われている感があります。
梨穂子と主人公の間には、長い時間を掛けて熟成された梨穂子の思いこそあれ、
これといった大きな過去エピソードが用意されていないのは
恐らく意図的なものだと思いますが……
「共有した時間の長さ」しか武器の残されていない梨穂子には、
何か一つくらいあっても良かったのではないかと思います。

ただ……逆に、際だって大きな物がないからこそ、
そこに梨穂子の愛の深さ、一筋縄ではいかない……
スキや弱点のない想いの強さを感じるのもまた、事実。
どこを切っても、おしなべて強く、深い。
なんかね、羽毛布団みたいなんですよね。梨穂子の気持ちって。
やっぱそこを狙ったんだろうなあ。


◆薫
正直、お話としての芯はすごく見えづらい。
けれども奥に潜むものは重く面白く、それが見えがたいのがすごく勿体ないです。
もう半歩、前に出てきて戴きたかった。
絢辻さんの抱える謎と同じくらい、前面に出てきても良かったのではないかと思います。
また、プレイレポートでも書いたように物語としての味わいがとてもビターで、
高校生の恋物語を期待した者としては食い足り無さを感じます。
高校生らしい可愛らしさよりも、いじらしさ・力強さでは絢辻さんを上回る。
それもまた、おちゃらけてはいるけれど内実はすごく大人な
薫の人物像を色濃く描いていて、彼女を愛おしいと思えはするのですが、
主人公と薫の空気がすごく遠い。
オトナの恋物語です。
恋と、その奥底に抱えた感情、その二つをもっと強く結びつけて欲しかった。

梨穂子が羽毛布団なら、薫は窓ガラスに貼る防弾フィルムのような、
シックでクールな強さを感じるのです。


◆わかりやすいのが中多さん
主人公と等身大の恋が出来る、希有なパーソナリティでした。
<デアイ>段階で告白がもらえるという、ある意味、変則設計ですが
そこがスパイシーでオイサン的には好感度高かったです。
シナリオライターに拍手。
しかしその分中盤で若干ダレて、後半は正直、飽きます。
それでも、引き込もう、魅せようという意志は高く、
「まだ何かあるだろう」という気持ちだけで最後まで引っ張る力は感じます。


◆七咲の物語は、
もしかすると最も自然かも知れません。
さりげないエピソードの集大成としての恋物語は、
これまでのシリーズ作品とかなり近い位置にあるように思います。
……しかし、そのさりげなさの果てにたどり着くのが、
なにやら怪しげな紳士的行為の、
しかも主人公だけでなく、七咲からも嬉々として執り行われる、行為の数々で……
お前ら、純なのか変態なのかどっちだ!!
……というバランスの悪さに、オイサンの感情は右往左往です。
またそのさりげなさのせいで、一貫性を感じ辛く、
やっぱり「一本の流れ」のようなものを感じにくい。
ちぐはぐな印象が強い。
結構、脳味噌を揺さぶられます。


◆変態クイーン、森島センパイ
この物語の第二の契機を担っているヒロインとは思えないバラバラ加減。
その立ち位置を利用して、もっと劇的な展開を用意できたと思うのですが、
それは意図的に避けたのでしょうか?
絢辻さんを「世界の裏口」の門番としてのヒロインとするのであれば、
森島センパイは「正門」の門番のはずで、
もっと大手を振って『アマガミ』の物語世界全体を牽引出来たはずです。
それなのに、結局彼女に手渡されたのは、
絶対女王としての栄華なる権勢を嵩に着た、勢いだけの、
大トロマグロのブツのような、極上サーロインで拵えたさいころステーキのような物語でした。

拾った子犬にヒザ裏なめられて、その瞳にすっかり情をほだされ……
細やかな感情も何もすっとばし、専制大暴君として君臨します。

  女太閤……いや、女・犬将軍?

それなのに、嗚呼それなのに。
絢辻さんとの綱引き……裏と表からの牽引力比べでは歴史的大敗を喫しており、
実に残念。
……まあ、天然女王と崇め奉られ続け、恋する感情にすっかり麻痺した彼女は、
主人公の放つ、ブライアン・ホークばりの変則パンチでないと仕留められない、
という理屈はわからないでもありませんが。

  「天然を凌駕するもの……それはとびきりの野生なのだよ!!」
  と嘯く、伯楽ミゲール・ゼールの冷徹な瞳が目に浮かぶようです。
  『はじめの一歩』、講談社少年マガジンコミックスから1巻~89巻、
  大好評発売中!!
  はじめの一歩 89 (少年マガジンコミックス) はじめの一歩―The fighting! (42) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2532巻)) はじめの一歩 88 (少年マガジンコミックス) はじめの一歩―The fighting! (66) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (3284巻))

……これを思うと、
『アマガミ』界の「野生と理性の融合」、鷹村さんこと絢辻さんと、
同じく「最強のド天然」、千堂猛たる森島センパイを同時に相手どって尚、
打ち勝つことの出来る橘さんという男には敬意を表するほかありません。

  ……こう書いてしまうと、
  千堂と鷹村さんじゃあ勝負にならなくて当たり前、って気がしてきたな。



■2. 物語を呪わば穴二つ。 ~二つの難点~



こうしてざっと眺めてみると、ヒロインそれぞれで、
「芯が一本感じられないお話」と、
「芯は通っているけれど、起伏が希薄(言いにくい)であるお話」とがあるように、
オイサンは感じています。

以降、この二つの問題点について、
またしてもグダグダと……余生の大半を費やしてでも書いていこうと思います。


  ◆2-1. ところてん。心が太いと書く。 ~物語の芯と心と真~


まずは物語を貫く、一本の芯について。
簡単に言えば本筋というやつで、『アマガミ』で言うなら、
スターを獲得するために、最低限踏んでいかなければならない
一連のエピソードのことだと言えましょう。

上で書いた「芯が見えない、感じられない」というのは、
「その連続に、一貫した繋がりをハッキリと見出すことが出来ない」
ということになります。
その理由も幾つか考えられますが、主な物を挙げると。

 ・やっぱり、物語が分断され、分散されること。
 ・その分断の隙間を埋めよう・埋めさせようとする意志やその材料に乏しい。
  敢えて乏しく抑えてある。

   ……物語の分断自体は大きな問題ではないと思うのです。
   ただ、その切り口に残る余韻を味わわせて欲しいのです。
   布を引き裂いたとき、その断面に残る繊維のほつれのようなもの。
   それを切り落として整えてしまうのではなく、
   次の物語への道糸とするような細やかさを見たかった。
   切り口を縫合したときに、滑らかに物語をその裏に流れる感情が繋がらないと
   組織としての物語は壊死してしまうと思うのです。

 ・シリーズ名物、「特別でない、日常の物語」の弊害。
  主要エピソードが「特別でない」あまり、
  主要ではないエピソードの中にも埋もれてしまって
  ひと連なりとしての意識に欠けてしまう。

 ・そしてもう一つ(これは余録)。
  各ヒロインのシナリオが、それぞれ独立してしまっていること。
  明らかに独立したエピソードが、併走してしまうと、
  その二つの齟齬にやはり強く、違和感を覚えてしまうので。

……というところにオイサンは気がつきました。
これらは複合しているので、一個ずつじゃなくて、
ごっそりまとめていきたいと思います。
とっ散らかっちゃいますけどね。


  ◆2-2. 「出るトコ出てる」物語。 ~なにげなさと行動マップ~


行動マップの中には、
スターにたどり着くための、連鎖する本筋のエピソードと、
その本筋とは関係のないただ日常を描き出す、単発の枝葉のエピソードが
同列に埋め込まれています。
そして、その二つはパッと見では大きな差異を見出しがたいこと、
また、連続するエピソードの間にも、
明らかな繋がりを見出しがたいことが珍しくありません。

これは恐らく意図的な隠匿で、
「日々のなにげない風景の中に、ヒロインへの愛おしさを発見する」
ことの表現なのだと、オイサンは受け取っています。
これ自体は、とても面白い語り口だと思うのですが、
せめて連続する物には、裏側に共通して流れる、感情なり、出来事なり、
風景なりの航跡を、巧みにそして確実に、編み込んで欲しかったと思います。

  「ああ、あれがこう繋がるのか!」という発見のカタルシスが
  ヒロインのことを理解できたという気持ちにさせてくれ、
  ヒロインが自分の物になっていく錯覚を生み出してくれます。

絢辻さんや中多さんの物語にはそれが顕著に……
表に出過ぎるくらいに現れており、薫と七咲のお話ではちょっともの足りない。
梨穂子の場合その軌跡は「線」ではなく「面」、
物語全体を「幼なじみとしての梨穂子」という人柄が覆うことで、
本筋に関係があるもないもなく、全てがそこに帰結していました。
一般的に、一番理想に近いのは梨穂子でしょうか。

  オイサンが一番好きなバランスはいわずもがなの絢辻さんですが、
  やはり彼女の負った業の重さは
  『TLS』シリーズとしてみたときには異質ですからね。
  薫のビターさも、ギャルゲーのシナリオであることを考えなければ、
  実は大好きです。

ですので、オイサンの感じた物語としてのカタルシスは
絢辻さんを筆頭に、中多さんが次いで大きく、
梨穂子は必要十分、けれど刺激には欠け、
薫・七咲に食い足り無さを感じたのだと思えます。
デ森島センパイは、なんかもう、わからない。
そこに彼女の、何か特別な感情が存在したのかどうか? ということすら、
一発では理解できませんでした。
彼女は、主人公とやっているあの馬鹿げたおふざけを、
他の誰とでもやっていそうな、そういう空気を感じてしまいました。


  ◆2-3. 愛を取り戻せ!! ~下校会話のチカラ~


「おうおう待ちやがれ。黙って聞いてりゃあ……それじゃあ何か? 
 お前ってヤツは、物語のメインを、なにげない、普通の話じゃなくせってのか」

オイオイ、落ち着いてくれよ兄弟。

もちろんそうじゃありません。
そのラインを守ることは、『TLS』の魂を! 誇りを!! やさしさを護ることです。
赤青ピンクの髪色をした薫や七咲は、オイサンだって見たくありません。
しかしコトはADVですから、お話の緩急はどうしたって必要です。
どうにかなにげなさのセンを外さずに、物語に、メリハリを取り戻せないものか?


……そこで、歴史を振り返ってみましょう。


過去、SLGだった頃の先輩シリーズ作品たちは、
一体どうやって、その魂を! 誇りを!! やさしさを!!!
守り抜いてきたのでしょうか?
今作と同様……いえ、変態性の無い分、
今作以上におだやかで、緩やかな風景の連続であったはずの過去のシリーズ作品の物語を
起伏に富んだ物に魅せていたのは、一体何だったのでしょうか?

それが他ならぬ、ゲームのシミュレーション性であり、
下校会話システムであったと、オイサンは想像します。
そしてまた、細やかに上昇の曲線を描く、
機微に富んだエピソード展開であったのではないかと思います。

下校会話システム。
始まりの始まりには、一緒に帰る誘いすら受けてもらえず、
いざ一緒に帰れるようになっても突っ込んだ会話はできず、
ヒロインによっては、ちょっとズレた話題を振った途端にそっけなくされてしまう
あの気まずさ。

しかし中盤から後半ともなると、突っ込んだ話題にも手が届き、
その声音やはにかんだ表情によって
それまでなんてことのないと思っていた会話でさえ、
まるで華やかな色彩を帯びた特別な時間として感じることの出来る、あの感覚。

そのようにして会話モードでの感情が段階を進めることで、
恋の気配の高まりと、
進展するヒロインとの関係を、確かに感じ取ることが出来ました。
そうなるともうオトコってのはホント馬鹿なモンで、

  ……いやもう、ホンット馬鹿なモンでね。

メインのモードで語られる「なにげない」エピソードであっても、
そこに流れているかいないか実は定かでない、
彼女から注がれてくる「特別な感情」を感じ取ってしまう、その錯覚。

限られた時間と、
アナログちっくに揺らぐ好感度ゲージとドキドキハートゲージに演出される緊張感が鼓動を早め、
それをまた恋と錯覚する夢幻地獄、いや天国!

ほめろ!
見つめろ!!
手をにぎれ!!!

  ……オイサンの大好きなPSのSTGに『アインハンダー』ってのがあるんですが、
  それの広告文句が
  「Shoot! Snatch! Destroy! (撃って、奪って、ぶち壊せ!!)」
  でしたね。
  いやもう、思う存分関係ないですけど。

  ■アインハンダー
  


そう、従来のシリーズ作品では、
読み手の感情の上昇曲線は、会話モードによって、横から描かれていたのです。
高まる好感度と、それに比例して進展していく会話モードでの出来事に、
物語の上では実はそんなに存在しない「起伏」を感じ取れていたのではないですか。
そうにちがいない、そうではないですか、
そこのあなた!! m9(゚Д゚)ドーン!! (強引)


……。


……マそんな感じで、ですね。
若干感情任せというか、印象任せの展開ではありますが、
従来作品では、好感度かせぎと会話モードこそが「ゲームとしての主役」であって、
そこに存在しない物語の幻を見せ、
さらにはその盛り上がりまでをも、見事に影から底上げしていたのではないか、
と思うのです。

けれども『アマガミ』では、会話モードがそこまでの役目を負っていません。

というか、物語を主役に据えたからこそ、
物語自らが起伏を描き出す使命を帯びています。

会話モードも好感度も、システム上存在はしますが、
「ゲームとしての主役」の座は物語に譲り、
あくまでもご褒美として一歩下がった位置から物語に深みを与える、
ヒロインの内面をより深く知るためのサブギミックとして、
その存在価値を主張します。

  テンションがHiに上がろうがLowに下がろうが、
  ゲームとして不利を生む場面は、本当に限定的にしか生まれませんし、
  なんならLow展開の会話の方が辿りつき難く、
  その若干のレアさ加減から、価値が高い気さえします。
  ヒロインによっては、スター獲得に必須だったりはしますので、
  100%完全に要らない子かと言ったら、そんなことは全然ありませんがね。
  それも、会話モードそのものが物語の一部に過ぎないことの証明です。

それに会話の生まれる局面そのものが、
「あるエピソードを開いた後に現れる」という制御のされ方をしているので、
会話自体も物語に組み込まれていると言え、
物語は自分の力で、緩急と連続性を手に入れなければなりません。

それをどのように解決すればいいのか……
それについては、次の問題のお話の後です。


  ◆2-4. 吟じます! アマガミ詩吟!! ~愛は地球を救い過ぎた~


ここで、もう一つ問題。

過去の『TLS』系譜の作品群の物語、その起伏・緩急・メリハリが、
まるで全て会話モードとゲーム性のおかげであるかのように
書きそやして来たわけですが、もちろんそんなこともありません。

一つ一つのエピソードが見せる親密さ、その連続性だって、
後半へ行くほど密になっていき、心情を盛り上げてもくれました。
そこには細やかで、緻密なイベント配置への配慮がありました。

そしてここまで、『アマガミ』を『TLS』系譜の作品として、
その物語の「なにげなさ」を強調してきましたが。
『アマガミ』のお話って……そんなに普通であるばっかりだったか?
違いますよな。
『アマガミ』は、手に入れてしまいました。
変態という、恐ろしい武器を。
そうそれはまるで、エロ詩吟を手に入れてブレイクした、天津・木村のように。


■天津・木村 エロ詩吟

……最近とんと見ねえな。天津・木村。


そう、『アマガミ』はギャルゲー界の天津・木村だったのです。


 吟じるよ? 梨穂子!!(CV:前野 智昭)

  ♪ ヒザ裏をなめててぇ↓~~~え↑~~~ぇ↓~~~……
  ♪ 森島センパイがちょっと嬉しそうだったらあ↑~~ぁ↓~~あ↑~~ぁ ↓……
  ♪ ……。
  ♪ なんだか今日いけそうな気がするーーーーーーーーーーっ↑↑!!

 あると思う!? 梨穂子!


 梨穂子「し、知らないよ~、も~ぉ /// /// 」



冗談はさておき……その変態性というやつがまた、くせ者でしてね。ええ。
これにより、『アマガミ』がもう一つの意味で、
他のギャルゲーの追随を許さない新しい位置へと駆け上ったのは、確かな事実です。
唯一無二の存在となり得たのは、間違いなくこの変態紳士という冠のお陰。

ですけども。

そのあまりのあばれんぼうぶりは、
先で述べた『TLS』の系譜の魂であるなにげなさ、
それを用いて演出される「細やかな感情の上昇サンプリング曲線」を破壊する
自己破壊の兵器でもあったのだと、オイサンには思えてなりません。

さっきまで、ちょとしたことでモジモジ、テレテレしていた二人が、
なんだか突然積極的に、身体的な接触すら許す展開を始める。
あるいはその逆。
そうされると、
せっかく描いてきたなめらかな感情の曲線に急峻なノイズが入ってゲージを振り切り、
混乱をきたすんですね。見ている側としては。

出会いのイベントからして耳をアマ噛まれ、
中盤からはもうソユーズばりの垂直立ち上げで、
なんというか……。
あの、恋人同士のイチャイチャなんてものはですね、
本来馬鹿馬鹿しいものなんですよ。ハタから見りゃあ。
青いなあとか、バカだなあとか、なにやってんすか、とか。

けれども、従来シリーズでは、
プレイヤーをその中心へと緩やかに誘い入れて当事者とすることで、
その滑稽さを感じさせず、恋へ導いていたと言えましょう。
それにそもそも、そんなあからさまなイチャイチャもありませんでしたし。

ですが『アマガミ』では。
プレイヤーが恋の主人公になるより以前に急転直下に始まる紳士的行為によって、
そのばかばかしさのド真ん中に投げ込まれる
(普通に生まれつきバカなヒロインも数名お見受けしますけども)ため、
そのあんまりな紳士的行為によってレッドカードを戴いてしまって
何故かプレイヤーが一人で、退場喰らうワケですよ。

  ほめる?
  見つめる?!
  手をにぎるう?!!
  ふっざけんなガキの遊びじゃねえんだ、
  握るんだったらこっちにホレもっと握りやすいモンg(以下自主規制)

  ……えー、というですね、若干冷静さを欠いた荒々しい文章も載りますよ?
  ここは愛と流浪のWeb砂漠、ゆび先はもう一つの心臓。

まあ、そんなこともあってですね、
なにげなさと変態のバランスがとれておらず、
今自分たちの恋がどの段階にあるのか、
描かれる波の、どの高さにいるのかを直観的に感じ取りがたく、
物語の……感情の連続性を阻害しているのではないかと、
こう思い当たった次第でございますよ。



……。



ここまでが、出題編。
色々、問題……というと大袈裟ですが、いじりたいなあ、と思った点を挙げてきました。

さて皆さん、悪い予感がしていますか?
また続くんじゃないかと。
続きますよ?
でも安心して下さい。

いじり編も、もう出来てますから。
すぐアップします。
ちょっとここまででも結構長いのでね。
マ区切りをつけて、休み休み読んで戴ければと思います。


ではまた後ほど。
オイサンでした。





 ◆『アマガミ』絢辻さんシナリオ解読企画 「手帳の中のダイヤモンド」 目次
    01 前口上
    02 序文・絢辻詞という「少女」
    03 第〇部 物語のアウトライン

    04 第一部 学校生活編 PRE STORY (SS)
    05 第一部 学校生活編 その1
    06 第一部 学校生活編 その2

    07 第二部 「目標」編 PRE STORY (SS)
    08 第二部 「目標」編

    09 第三部 家族編 PRE STORY (SS)
    10 第三部 家族編

    11 第四部 手帳編 PRE STORY (SS)
    12 第四部 手帳編 その1
    13 第四部 手帳編 その2

    14 第五部 恋愛編 PRESTORY その1 その2 その3 (SS)
    15 第五部 恋愛編 その1 その2 その3

    16 第六部 PRE STORY その1 (SS)
    17 第六部 感想編 その1
    18 第六部 PRE STORY その2 (SS)
    19 第六部 感想編 その2-1
    20 第六部 感想編 その2-2の1

 ◆『アマガミ』 絢辻さん SS 目次リンク


 

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2009年11月14日 (土)

■もう一つの、手帳の中のダイヤモンド -更新第351回-

■オイサン的『アマガミ』プレイレポートRap-11


さて、随分長い期間やってるこのプレイも、ようやく一つ目の結末に到達しました。
先ずは絢辻さんの<スキGOOD>。

エピローグで語られた内容はかなり想像通りで、
想像の範囲を超えない内容だった。
ちょっと肩すかしであると同時に、かなり安心した。

そして、クリスマス当日の言葉の選び方や展開なんかは、
<ナカヨシ>よりも<スキBEST>よりも、どれよりオイサンがこれまで思い描いてきた
「絢辻さんらしさ」に満ち溢れていた気がする。
気持ちに流されない、冷静で、臆病で、なのに弱さにおいそれと負けない、
強く美しい、ド真ん中の絢辻さんだったし、
エピローグで描かれるその時間も、姿も、一番バランス良く幸せそうだったと思います。

良かった。
すごく良かった。

一つだけ残念だったのが、主人公のセリフ……


  「誰よりも真剣に生きてる、絢辻さんが大好きだ!!」


が出なかったことかな。
<スキBEST>のあのセリフでオイサンは、
このゲームの中のどの瞬間より主人公と一体になれるので。
その代わりと言ったらなんだけども、
神社の境内での告白。


  「あれからずっと考えてみたんだけど、出てくる答えは同じなんだ。
   ……思いは変わらないよ」



というセリフが、以前のSSでフィーチャーした
『Nothing's gonnna change my love for you』にシンクロして、
ああ、オイサン間違ってなかったなと、ちょっと嬉しい気持ちになれました。
絢辻さんの


  「好き。大好き」


にも、かなりこう、グッと。
これまで考えてきたことを覆す内容も今のところは特に見当たっておらず、
むしろ正しかったかなと思える内容が多くて……
うむ。
満足度の高いシナリオでした。

ただ、やっぱり……ね。
誰かの思いを犠牲にしないと辿り着けない結末かと思うと。
おいそれと手を出して良い話ではないとは思うけど。

二年前、自分が喰らったあの思いを梨穂子に抱えさせて、
ワリとアッケラカンとしている主人公は、ちょっとどうかと思う。

それに今回は上崎さんシナリオも並走していたので、
この数日前には上崎さんに対して説教くれてた男がですよ。
同じようなことを、しかもなんの正義もなく、すっかり自分の都合だけでやらかして。
これこそ、何の罰もないのが不思議なくらいだ。

むしろ、デートに誘った相手に告白した場合にこそ、
デートに誘わなかった相手との<スキBAD>がオープンしたっていいくらいなんじゃないの?
と、『アマガミ』のテーマ的には思うオイサンですよ。
ちょっとひねくれすぎですかね。

サテ……明日は、梨穂子に落とし前をつけに行かないといけませんね。
絢辻さんの<スキBAD>もね。
やっぱりちょっと、胃に来るな。
<スキGOOD>見るだけでも、かなりくるもんな……。



■上崎さんについて



サテ、上でちょっと上崎さんの話が出ましたけども。
今回のプレイでは、
絢辻さんの<スキGOOD><スキBAD>、梨穂子の<スキGOOD><スキBAD>と、
上崎さんのハッピーエンドを回収する予定でいましたが。
……上崎さんのハッピーエンド回収は、今回のプレイではしないことにしました。

何故かというと……上崎さんのシナリオをしっかり読んでいて、
「この子の本当のライバルは、森島センパイであるべきだ」
と思ったからです。

ポイントは、上崎さんがヒミツの教室から去った後の……

 主人公 「僕もここまで立ち直れたんだから、何か、いいきっかけさえあれば」
 美 也 「そうだね、きっかけがあればね!」

という、主人公と美也との会話。
主人公にその変わるきっかけを与えたのが誰か?
と考えると、それは他ならず、森島センパイであるわけで。
ならば物語の対比としては、

 「きっかけを得、それに乗っかって前向きになった主人公」
  と、
 「そうはなれなかった上崎さん」

という絵が最も映えるハズで、
さらに、森島センパイから変わるきっかけを貰った主人公が、
自分のことをここまで思ってくれる、けれども誤った道に堕ちんとする上崎さんに、
その同じきっかけを与える人間になるという展開が、
この物語をもう一段階先に進めるための、一つのやり方なのではないかと思ったからです。

あと、これは明日アップ予定の
『手帳の中のダイヤモンド 第六部 2の2』で触れようと思っていたことですが、
オイサンの意識の底では、絢辻さんの物語は、主人公にとっても、絢辻さん自身にとっても、
人生の、『アマガミ』の物語の、イレギュラーケースでしかないと
最近になって思うから、というところもあります。

図らずも<スキGOOD>の中で絢辻さんの言ったように、
「手帳を落としたあのことが、自分の中で最高のミス」
でしかなく、あの物語は、やはりミスなのだと思うのです。
『アマガミ』の、ミスでありながら、けれどもド真ん中の物語。

  ……このひねくれ加減がまたなんとも『アマガミ』だなあとも思うワケですけどね。

本筋は森島センパイであり、梨穂子であるべきなんだと。
だからこそ絢辻さんのシナリオは孤高なまでに独立しているし、
異様なくらい、オーラを異にしているのだと思います。

だから……すまん、上崎さん。
キミが幸せになるのは、またちょっと先になる。
だけどまあ……今回もう一度キミの物語を読んだことで、
前よりちょっとだけ、キミのことが好きになった気がしますよ。

だからもうチョイ、気長に待っててくれませんかね。



■最後に、改めて気付いたこと。



絢辻さんは言う。
「ある年のクリスマス、あたしはサンタクロースがいないことを知るのよね。
 ありがちな話だと、父親が靴下にプレゼントを入れてる所を見たとか、そんな感じ。
 ……あたしの場合は、もっと酷かったけど」

そしてそれ以前からの一連のセリフの流れを見ていて、改めて気付いた。
あ、そっか。
絢辻さん、お姉さんと不平等な扱いのクリスマスを過ごしたんだ。
多分、お姉さんがサンタの不在に気付いたタイミングで、
まだサンタを信じる絢辻さんの心情は一顧だにされず、
ざくりと切り取られて、しかも与えられた物にも、何がしかの差があった。

……そんなことなんだと。
なんとなくだけど。

でもそれで、
「じゃああたしは、誰にも公平な正義のサンタになろう!!」
だなんてのが、そしてそれを、現実に則した形で実践してしまうのが……
やっぱり、絢辻さんのすごくて、美しくて、格好いいところだなあ。

夢物語を語るのではなく、
たとえ曲がってしまっても、急拵えの作業台に釘を打つことが、
彼女がサンタを世に現すために歩く道なんだと思うと。

……うむ。
素敵な人だと、やっぱり思うですよ。
そんな人間になりたい。
やっぱり……絢辻さんの言葉を借りることになりますけど、


絢辻さんのことを


世界で一番好きなのは、


このオイサンなのだと!




……もうね、この際申し上げておきますよ?
そりゃもう、身も細るほどにね。
こちとらおかげで40kg減だぜ?



オイサンでした!


 

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2009年11月12日 (木)

■2000年代のパンチ力 -更新第350回-

のどぬーるうめぇwww
オイサンです。

結局、一日寝込んだ。

最近、健康と不健康のギャップがでかくなってる気がする。
もうちょっと若年だった頃は
多少不健康でも健康を装う余裕くらいはあったように思うが、
今は不健康になると健康を装う体力も惜しいくらいの気持ちになる。

マ今はちょっと、ダイエット中という特殊な状況もあって、
つまりは体に蓄積しているエネルギー……
「脂肪」をそんな風に捉えることすら忘れていたオイサンですが……
をどんどん削っていっている最中ですから、
「体力」をどういう風に配分したら良いのか、
まだ体が戸惑っている段階なのだろうけど。

今の体に体が慣れたら、多分もうちょっとタフに回してくれることでしょう。
期待してるぜ。 > 体

しかしまさか、「脂肪≒体力」だなんて、思ってもみなかったなあ。
今まで脂肪は体力を削る要因以外のなにものでもなかったもんなあ。



■sentimental 2000s



オイサンは高橋留美子先生のマンガの良さってものが
実はなかなか分からないタイプの人間でして、
『めぞん一刻』だけは別でしたが、
『うる星やつら』とか『らんま1/2』とか、最近までやってた『犬夜叉』とかはもう
面白くもなんともないな、と思っています。
わからない。

けれどもそれを兄が好きだったりしたもんですから、
子供の頃はそのアニメが、家のテレビでかかっていることが多かった。
デ、本編の良さはやっぱりもう一つ……
……ドタバタとしての面白さは分かるんですが、
その奥にどうやら流れている一歩踏み込んだモノへのアクセスは
キチンと出来ないのですが……。



主題歌。



これだけはもう、どうにもすごいなと、ずっと思っておりました。
特に『ラムのラブソング』と『パジャマ・じゃまだ!』の二篇はもう、
何だかわからないけれど、どうしてこんなに……子供心にですが、
下っ腹に響いてくるのかと、ワケも分からずにドキドキしながら聴いていた憶えがあります。

今でこそ、歌を聴き、そして歌詞を読めば、
そのなんとも肉感的な「せつなさ」というものであったり、
女性としてのもどかしさや哀しみみたいなものが
体のうずきとともにひしひしと伝わってくるわけで、
よくもまあ、こんなにもエロティックな言葉を子供?向けのアニメに乗っけたもんだなあと
当時のアニメ制作スタッフの手加減の無さ・本気度合いにドギモを抜かれる思いです。

■ラムのラブソング


■パジャマ・じゃまだ!



  だって……すごいよ?

  ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

  パ パ パジャマ・じゃまだ!
  眠れないのよ 切ない ダーリン

  パ パ パジャマ・じゃまだ!
  裸の気持ち感じて ダーリン

  ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

  ですからね。
  パジャマ一枚ですらもう邪魔だという、肌の疼きといいますか。
  それをこのアッケラカンとしたメロディーと、
  ちょっと幼いくらいの歌声で……ねえ。

  なんていうか、ただ「シたい」「抱かれたい」というよりも、
  それを「せつない」と表することの方が、
  健気でつつましい分、本気でいやらしいですからね。
  体の奥に巻いている熱の渦が見てとれるようで、
  彼女のゆび先が今どこを漂っているのか……なんて、
  聴いてるこっちが悶々としてしまいます。

  「せつない」という言葉は心の感情を表すと思われがちですが、
  その根が明らかにカラダからくる物ですよね。不思議な言葉の一つだと思います。
  すごい。
  康珍化はドスケベだ。

そして当時、隣で一緒に見るともなく見ていた両親……
親父殿はともかく、特にこの歌の主人公と同じ、女であった母親は、
果たしてこの歌の歌うところをどんな思いで聴いていたのか、
そしてそれを聴く子供二人をどんな気持ちで見ていたのか、
そんなことへの興味が尽きません。

当時オイサンはまだ子供でしたから、
……今だって胸を張って「大人だ!」とは言えませんけれども……
ラムの良さ、可愛さなんてものは分かりませんでしたが、
これらの歌を聴いてると、健気で一途で、いとおしい女の子だということが分かる気がしますな。

しかしまあ最近は、ここまでパワーのある、パンチの効いた歌は、
アニメにせよ一般曲にせよ、演歌でさえ、なかなか耳にすることが出来ず
残念至極でありますな。
俺とつんくが邦楽を駄目にした
だなんて、どこかのテツヤも仰ってらして、
マもちろん原因はそこだけじゃないのでしょうけども。

オトナになって、色んな含みも憂いも、そこそこに読みとれるようになった今だからこそ、
こんな素敵なお歌の数々を、全身全霊で受け止めてみたかった。
それを今の時代のリアルじゃなく、過去にさかのぼることでしか出来ないというのは……
いささか、寂しいことでありますよ。


……とか思って調べてみたら、
オイサンがやられた菊池志穂の『DreamChild』だとか、『きみとぼくのうた』だとかも
康珍化さんの作詞なんだな。
やられるわけだ。
90年代のギャルゲーにやられたのは、
そこそこ大人になってた自分がそういうパンチ力の再来を
求めたからなのかもしれんなあ。


……。


マそんなことでね。
ハワイにでも行ってみるかな……。
イヤ、何かバカみたいでいいじゃないですか。
「ハワイに行く」って。
いかにもな感じが。
昭和ですよね。
ハワイ。
この、昭和の金持ち感のバカバカしさがかわいらしいじゃないですか。

さて、また熱が出る前に寝るか。
一日寝てて、全然眠くないケド。
この週末は、また一頑張りだしな。

オイサンでした。


 

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2009年11月10日 (火)

■イタリア配管工の矜持 -更新第349回-

やっぱり、焦りがある。

やらなければならないやりたいこと……逆かな、
やりたいやらなければならないことがたくさんあって、
……実は、数的にはそんなにたくさんでもないのだけれど、
自分がこれまで私的に抱えたことの中ではたくさんな方で……
それに、最近ここを見てくれている人もちょっとだけだけど増えていて、
それは主に絢辻さんのSS関連なのだけども、
それを更新出来ていないことが心苦しく、
またそうやって来てくれた人を出来れば逃がしたくないという気持ちもある。

けれども「こうしよう」と考えた自分の中の順番もあるので、
それを裏切るわけにもいかず、そうすると勢いそのSS関連なんかは今実際後回しになっていて、
そのことがまた、焦りに繋がっている。

一個一個順番に片付けていくしかないんだけど。

やりたいゲームもあるし、
なんかこう、色々に手を付けられないまま、
否、中途半端に手をつけたまま、大地震か戦争かなんかが起こって
最後まで見届けられずにこのまま死んだらどうしよう、
どうしようってそりゃお前どうしようこうしようもないだろって思ってしまう。


おろかだ。
そうならないようにがんばるしかないんだ。


実際のところは順番どおりに一個一個、
休みをほとんど使って地道に進めているんだけどもその進みも遅く、
なんつうか……自分のその能力の低さにちょっと悲しくなっている。

かといって効率的に割り切ってガンガンやるのがいいのかというと決してそんなこともなく、
非効率で、ムダと無駄のスキマに生まれるものが多分自分やこの頁らしさでもあるから
ほんとにもう、自分のペースでやっていくしかない。

色塗るのに、赤を塗って、
やっぱりここは赤じゃないなと思って上から緑に塗りなおして、
結果的にはその赤と緑が中途半端に混ざった色が、
自分の欲した、そして自分らしい色になる、
それがこの空間だと思うのでその過程は省けないし省きたくない。

  始めから、「赤と緑をこの割合で混ぜたのがここに欲しい色だ」と分かれば
  それが一番いいのかもしれない……のか?
  その迷いが程よく垣間見える時間の流れも、「らしさ」として残る気がするんだけど。


そんなことだから、焦ってビビってる場合じゃない。


待てない人はごめんなさい、って言うしかないのだけれども、
自分はそんなにエラくもないし、
生来、しょうもないところで根がエンターテイナーな自分は
やっぱりたくさんの人……じゃなくてもいいから、
少なくても自分の何かをちょっとでも楽しみにしてくれる人たちには出来る限り応えたい、
という、これはもうエゴで欲なのだけれど、そういう欲も持っている。

人生、全部は出来ないから、
どこかでどっちか方向に割り切るしかないのはわかっているし、
所詮趣味の領域だからムキになってどうすんだってのもあるけども。
趣味だからムキになるんだよ。
誰も怒ってくれないから、自分で自分に証明し続けるしかないんだ。


オイサンの好きなマンガに、
成田美名子さんの『ALEXANDRITE』というのがあって、
その中の言葉で、

 「人生ってのは後悔するぞ。
  人間、どんなに考え抜いてした選択でも、
  そのことを思い返して後悔することが、絶対に起こりうるんだ」

というのがあって。
これはこれで潔い覚悟だなあと感心した。
大好きな言葉だ。
当然、「だからいい加減にやる」んじゃなくて、
「だからこそ、パリカリのように、ケフィに従って戦い、選ぶんだ」
と続くのだけど。

  「パリカリ」と「ケフィ」が何なのか、
  気になった方は、原作読むか、調べるかしてみて下さい。
  とても面白い、美しい物語ですんで。
  この人の描く物語は、エンターテインメントでありながら本当に美しいと思う。

Alexandrite (第2巻) (白泉社文庫)
Alexandrite (第2巻) (白泉社文庫)

著者:成田 美名子
販売元:白泉社
Alexandrite (第4巻) (白泉社文庫)
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そんなことだからまあ、決めて選んで進むしかない。
そのときには、ラクをしない方向というのも意識しないとならない。
そうすることで得られるものもきっとあるだろうから。
ワリとそういう、「自分で選んで進む」ということは意識しているつもりだが。


……本当は、読んでくれてる、読もうとして下さる人ひとり一人とお会いして、
自分がこういう人間なんだということを分かってもらった上で
待つか待たないか、待つに値するかそこまでのもんじゃないのか、
決めてもらうのが一番ステキなんだけども。

……なんていう、誠実なようでいてある意味ムシのいい、
Webなんていうものの性質からイッチバンかけ離れたコミュニケーション……
分かり合いのあり方を志向してしまうオイサンなんてモノは、
ホント、なんつうか……現代に向いてないッポイよなあ、とか、思うわけですよ。

……まあ、どのくらい待つ価値があるのか、なんてのは、
今載っけてあるものから、皆さんにお決め戴いて当たり前なのでしょうけどね。

出来るだけ、色んな皆さんをお待たせせずに楽しんで戴ける様に
がんばりますんでね。
趣味ですけども。
趣味だからね。
だからこそオシゴト以上に。

ビジネスはスピード勝負だー、なんていいますけどもさ。
それでも尚「納得できるものが出せるまで出さねえ」なんて言い張る
京都のカルタ屋さんは、
横柄なようで、すごい覚悟と自信とプライドだなあと、
今更ながらに感じ入るオイサンでありますことよ(詠嘆)。


めでたしめでたし。



 

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2009年11月 9日 (月)

■滋養は誰のために -更新第348回-

うーん……。
またなんか熱が出た。
オイサンです。

最近多いな。
時期的なものと体の変化が合わさって微妙なバランスが取れなくなってるんだろう、
と、何となく思うのだけれど。
オシゴトあんまり休むのも良くないしな。
辛ぇ。

こないだやった、背中が痛んで腕がシビれるのも併発するもんだから
タチが悪い。
ゲームも出来ない(すんな)。

昨日、
ヨーカドーにジョギング用のジャージを買いに行ったらやたらと人が多く、
何の騒ぎかと思ったら巨人の優勝セールをやってたのね。
巨人、優勝したんか。
その人出に風邪でも貰ったのかも知らんなー。
ドトールやらデニーズやらにこもりっきりだったのも悪かったかなあ。

  あ、ドトールの豆乳ラテが美味しいです。
  豆乳嫌いじゃなければお試しあれ。

そんなことでかなりグッタリきてたのですが、急に
「今俺のカラダには亜鉛(Zn)が足りない! そうに違いない!!」
と思い立ち、どうしてもカキフライが食べたくなって
( 牡蠣には亜鉛が豊富に含まれています )

近所の定食屋「しんしん亭」さんに帰りに寄ってきました。

R1026593

減量開始からこっち七カ月あまり、まったく顔を出してなかったのですが
(だってここ、美味しい上にすげえ量多いんだもん)、
顔を憶えていて下すって、

  「何? 入院でもしてたの?」

って言われました。
無理もねえ……。

デ久しぶりにガッツリと、カキフライ定食豚汁付きを戴いてきましたよ。
うむ、美味しかった。
やっぱね、病気の時は、栄養云々も大事だけど、
「美味しいものをしっかり食べた!!」
という実感が何よりも元気をもたらしてくれると、オイサンは思うのですね。


マそんな感じで……ひと頑張りしたいところですが、
今日のところは早めに休むことにしたいと思います。
ちきしょう。
ガマン、今はガマンだ。

……でもさあ、絢辻さんが夢に出てきて言うんですよ。

  「病気? そんなのするわけないじゃない。お金も時間も、もったいないもの」

だってさあ……。
くっそう、その通り過ぎて返す言葉もない……。
病気んときくらいやさしくしてくれよ。いや下さい。



■リョーコとカナの、Sweetもアマいもカミ分けて!






今週もアスミスがお休みで、大阪さん役の(何だと?)松岡由貴さんがおゲストです。
おゲスト。

普通のトークがやたらと弾みますなあ。
料理にせよ、辛いモノトークにせよ、メガネにせよ。
そして『アマガミ』の話題ほとんどナシ!!

なんだろう、この感じ。
聴いていて楽しい。
以前の記事で「このテの番組というのは、聴く側が明確な動機を求められる」と書いたのですが、
こういうトークはそういう意識を完全にすっ飛ばされて逆に心地よいなあ。
女の子の雑談を、隣で聴くともなく聴く感じ。
ダメな人はダメなのかもしれませんな。
ここまで取り留めのないのは。
トリートメント。

なんというか、松岡さんは日常のよしなしことに色んなことを感じて
引き出しにしまいながら暮らしてる感じなのでしょうな。
でないと、これだけ何てことのない話題でわっさわっさ盛り上がるのは無理でしょう。
なんか、世の中の色々楽しいことを知っていそうだ。
お話出来ると楽しそうだ。
名塚さんほどグローバルな意味でなく、道端に転がってそうなことを色々と。

コロッケトークの盛り上がり具合ときたら。
……よかった、今日カキフライ食べて帰ってきて。
こんなん聞かされた日にゃあ、辛抱たまらんわい。

インドア・無趣味でお馴染の、シンタス・アスミスコンビでは
なかなか出て来ない雰囲気が満載です。
面白かった。



……。



デ昨日の買い物の帰り、
随分キレイに着飾ったお子さんをたくさん見るなあと思っていたら、七五三だったのだね。
今でもやってるんだな、七五三。
なんだか由来がハッキリしない行事だから、
個人的には廃れていく風習だとばかり思っていたけど、

……。

七五三かあ……。
「絢辻さんと七五三」ねえ……。
女の子は三歳と七歳だというから、
二度目のときには絢辻さん、多分もう「今の」絢辻さんになってたんだよなあ。
それを思うと……やっぱり彼女の生い立ちはすさまじいな。
その前は三歳だから、お話にするのも難しそうだ。
七五三の、ちょっと残念エピソードでも書いてみるか?
考えてみる。
753。
数字で書くと味気ないな。
ナムコとか7-11とかみたい。



マそんな感じで、熱に浮かされ取り留めもなく。
トリートメント( ← 気に入った?)
オイサンでした。



 

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2009年11月 8日 (日)

■プロポーズ -更新第347.1回-

森下さん。

僕のからあげは、11年前、

あなたに奪われたままなんだ。

そろそろ、返してくれてもいいんじゃないのかな。


 

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2009年11月 7日 (土)

■ロンダルキアに憧れて。 -更新第347回-

100円ショップに洗濯バサミを買いに行き、
「強度が2倍の洗濯バサミ、長持ち!!」
と書かれた物を見つけると、

「……。
 じゃあ何が半分になったんだろう?」

と考えるようになったことまで、
絢辻さんの影響だよって言ったら彼女はどんな顔をするだろうか?
オイサンです。



■ひだまりランナー



4月から続けている減量の延長で、ランニングなんて小賢しいことまで始めておりまして。
4kmくらいなら、30分程度でラクに走れてしまう自分に驚いています。
すげえ。
イヤ、健康な成人男子にはごく当たり前のことだと思うんですけど、
半年前には考えられないことだ。

正直、中三で体重が三ケタに乗って以来二十年あまり、
完全に「普通の体格・運動能力」というものと無縁の世界で生きてきたものですから、
普通の人たちはどんな体格・体型をしているものなのか?
どの程度の運動をこなせることが普通なのか?
……が分からないまま、今のこの状態になってしまいました。

先日シゴトバで先輩にガッと肩を揉まれたとき
(いますよねそういうコトするヒト)、

 
 
 センパイ「うわっ!? お前、なにこの肩!?
      いたよな、『幽遊白書』でほら、肩がこうゴリってなった奴!!」



 オイサン「戸愚呂・弟ですか」

 センパイ「それだ! あれみてえ!!」
 
 

と言われて……ウソつけあり得ねえだろ、と思い……
確かに今、オイサンの方は随分骨ばってますけども、
普通はここまではなってないものなのか……と思って、若干びびってしまいました。



■絢辻さんと「走る」のこと



まあモチロン、ランニングなんてものを始めたのも『アマガミ』と……
絢辻さんと無関係ではありません。

ある会話モードの中で、こんなやりとりがあったのです。
内容は正確ではありませんが、たしか、こんな感じ。

 
 
  主人公「絢辻さんは、部活はやらないの?」

  絢 辻「やりたいんだけど、そこまで時間がないからね」

  主人公「やるとしたら、何がしたい?」

  絢 辻「そうねえ……。陸上、かな?
      何も考えずにただ走るのって、気持ちよさそうじゃない?」

 
 

そしてそれとは別に、こんな会話も。

 
 
  主人公「絢辻さんの普段の生活ってどんななの?」

  絢 辻「どんなって……別に、普通よ」

  主人公「その普通の中身が訊きたいんだ」

  絢 辻「別に面白くないわよ?
      朝は四時頃には起きるでしょ?
      それで、軽くランニングしたり、勉強したり」


  主人公(ふ、普通?)

  絢 辻「それからご飯を食べて、学校に来て。
      あとは知っての通りよ」


  主人公(……僕には、絶対にマネ出来そうもないな……)
 
 

そして、想像してしまったのです。
輝日東川の川原の道を、あの長い黒髪で、冬の朝靄を切り裂いて走る絢辻さんの姿を。

猫も、家族も、目標も手帳も、何もかも忘れて、
体の赴くまま、息を弾ませ、頬を紅潮させて、ただただ弾丸のように、
規格外に高いスペックの全てを、ただ走るという単純な肉体作業にだけ傾ける……
ありのままの、本当にありのままの絢辻さんの姿が、
なんだかその朝の数十分という時間にだけ凝縮しているような気がしたのです。

その絢辻さんに出会うことが、本当の絢辻さんに出会うことに違いないと、
想ってきたのです。

  実は……その時に書いた、「朝、走る絢辻さん」というSSが、
  オイサンのHDDの中には眠っています。
  近いうち、キチンと何らかの形でご披露したいと思っています。

つい先日も……自分の書いた妄想お鍋大会の中で、
「ビールを美味しそうに飲む絢辻さん」
というのを書きまして……その絢辻さんのあまりの美味しそうなことに、
飲めないビールを買ってきて、
自分でも飲んでみる(そして結局苦かった)という愚をやってのけたオイサンですが。

  ■底ぬけSCRAMBLE ~本日は、お鍋モードで~ -更新第330回-
    http://ikas2nd.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-f25f.html

それと同じように、

 「気持ち良く走ることが出来れば、絢辻さんに少しでも近づけるのかもしれない。
  逆に、走ることが気持ち良いと思えるようになったら、
  それは絢辻さんに近づけたことなのかも知れない。
  ……でなくて、絢辻さんのように、気持ち良く走れるようになってみたい」

と、まあ、本当に三十有余年も生きてきて何を考えているのか、
とりあえずそうなってみようと、減量の傍ら、思ったのですよ。

それでまあ、走るのにもさほど無理のない体型になったかなあと思てきて、
減量も、ウォーキングと筋トレだけでは行き詰まりを見せ始めた最近。
走ることも始めてみた、とこういうワケなのです。

うん。
気持ちいい。
もう汗をかくことに抵抗はないし、息が切れることも全然辛くない。
そもそも、ただ走ったり、歩いたりという単純作業は、
じっくり深く考えてなにかをまとめたりすることに比べれば全然得意なので、
それも苦痛ではない。
何よりもウォーキングに比べて短時間でたくさん熱量を燃やせるということが
ちょっと嬉しい。
これでキチンと栄養が摂れる。

正直、これが絢辻さんの気持ちなのかはやっぱりわかりませんし、
抱えている気持ち、背負っている感情が同じでない以上、
その、体の内側からうずき上がってくる、不可思議な生への実感や、
感じる風の心地良さは、やっぱり別物でしかないのだとは思います。


それでも。


今日また『アマガミ』をやっていて(例のスキGoodを目指すプレイの続きです)、
絢辻さんのイベント、「うさぎとかめ・絢辻版」を見ました。
やっぱりあのイベントには、彼女の深い深い、やり切れない思いが滔々と語られていて、
聞いていると今でもまだ、胸が締め付けられるような思いに駆られます。

そんな、誰にも誉めてもらえない、一顧だにされない環境の中で、
いつ報われるとも知れない努力を、自分で見つけた指標をただひたすらに信じて、
自分に対してだけの証明を続けながら、
一人走り続けてきた絢辻さんの、ただその隣で……
何の役にも立たなくてもいいからせめて隣を走ってあげることが出来るなら、
多分、
それでいいんだと思うのでした。

  ……あの人は多分、横に並んだ瞬間にアホみたいにスピード上げて
  「ついて来られなかったら罰ゲーム!!」
  とか言い出すんだろうなあ、と思うんですけどね。
  それを言わせてあげることが大事なんだと思うんですよ。
  バカですねオイサンは。

この七カ月あまり、絢辻さんに憧れて、
なんだかんだと自分に改造を加えてきたワケですが。
一番心惹かれていたのは、この「走る」という行為だったような。
そんな気がします。


デ、その「『アマガミ』プレイレポート Rap-11」。
9月の頭に始めたプレイがなんでまだ終わってないんだよという感じですが。
佳境。
上でも書いたように、佳境です。
これまでに経験してきたイベントばかりなのでこれといって書くこともありませんが、
まボチボチとまた、何事かご報告が出来ると思います。



オイサンでした。



■ひだまりランナー




 

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2009年11月 5日 (木)

■誰よりも遠くへ -更新第346回-

昨日一日で、東大と京大と、
北陸先端科学技術大学院大学なんていう『こち亀』みたいな名前の学校からアクセスがあって
びっくらこいてるオイサンです。

い、いよいよオイサンの学術的な価値が高まり始めた?

冗談はサテ置き。
最後のは、たまに石川県からアクセスして下すってる方もおられるんで
その方かしらん?
もしかして新谷良子さんのお知り合いとか!?
いつも良子がお世話になってます(そっち側に立つのか)。
寺島兄やんも石川だなあ。

マID表示に出てくる所在地なんかはあんまアテにならないんですけどね。
友人が、大阪にあるはずの会社からアクセスしたのに、
何故か秋田からのアクセスになってたとか、ありますから。


……。


ワリとこまめに、アメリカはMoutain Viewあたりから
携帯で見に来て下さってるそこのアナタ!
お元気ですか?
そっちはボチボチ寒くなってくる頃ですかね。
オイサンもミルピタスに2ヶ月ばかりいたことがあるので、何となくですがわかります。
Mountain Viewまでは行きませんでしたが、
ライトレールで通勤していたので地名だけは存じ上げてますよ。
他にも同じ地名があったら知らんけど。
日本人の方なんですかねー。
マ大したことは書いてませんが、お暇でしたらこれからも
遊びにいらして下さいね。

……と、アクセスログを頼りに知らない人にも挨拶をしてみる。


次は、キミにご挨拶するかもしれない!! m9(д)



■アニマルプラネット



今朝、どうしてもイワシ缶を食べたくなってしまい、
その分のカロリーを朝っぱらから20分余計に歩いて
消費しなければならなかったオイサンです。

でも、まあ……これが本来の姿なんだなあと。

カロリーを気にして食べないんじゃなくて、
必要な栄養を自然に摂るだけ摂って、それにくっついてくる熱量の分だけ動く。
でないと、おかしくなっちゃうんだな。
太るか、栄養が足んなくなるか。

人間の体は、一日座りっぱなしのオシゴト生活で消費する程度の熱量、
その熱量の範囲内で摂取できる栄養で賄えるほど、
お安くはないんだ。

栄養はカラダが要るだけ摂って。
あまった熱は動いて燃やすと。
つくづく動物だねえ。
あと何代か続けてれば、この生活でも見合うくらいの栄養で生きていけるようになるのかな?
それとも、今のカラダがゼイタクになりすぎているのかな?

  イヤ実際足んなくなってっかどうかは分からないんだけど。
  そこまで気にしてないから。



■トシノセのヒトリゴト



欲しいものが多い時、というのは、
「自分がちょっと『どうかしている』時が多いな」という自覚がある。

今欲しいもの。
前も書いた、
デジカメ。リコーのGRデジタルIIIか、キャノンのパワーショットG11。
ウォークマンの新しいヤツ。
シグマリオンIIIに代わる、小型PC。候補は今現在、工人舎のPA(PMはダメだった)。
DSの『海腹川背』。
YAMAHAのバーチャルサラウンドアンプ。


ワリと多い。


それは多分、今、自分が何かを出来ていなくて、
その原因……じゃないな、解決法、とか、解決の手がかりを
ついつい、外に求めているからだと思っている。
もちろん、欲しい物が多い時全てがそういう状況に当てはまるわけではないし、
上に書いたようなものを手に入れたところで状況が改善されるわけもない。
明らかな責任転嫁なんだけど。
ゲーム買ったって、やる時間そんなにないですしね。
何かに逃げ込みたいだけなんだ、多分。

そういう考えに行き当たったのは、
06年にオシゴトで大ハマリして以来2年ばかり、
それまでの(オタクな)生活、やりたいコトから一切切り離されてしまい、
元の流れに戻ることが出来なくなってしまって、
何をどうしていいかわからなくなっていたときが、そんな感じ……
「とりあえず何かモノを手に入れよう」
「新しい物を買おう」としていたからなのだけれど。

  目的もないのに毎週毎週、ロクにものを考えもしないで、
  隣り町にある大型の電気屋やら、雑貨屋やらをウロウロウロウロしていた。

今はそれとはちょっと違って、
やらなきゃならないやりたいことコトがワンサとあって、
それらをどうにか片付けないと
……片付けると書くとやっつけみたいでイヤなので……
納得のいくインプットとアウトプットをしないといけないのだけど、
優先順位を付けるのも難しく、時間をどう配分していいかもままならなくて
結局カラ回りして終わる、みたいなことが続いている。

  先週の土日はそれが上手く回ったので、
  昨日も同じモデルで動いてみようとしたけど失敗したw

一言で書くと……?
「ちょっと焦ってしまっている」ということになるのか。

ああ、そうか。
オイサン、今なんか焦ってるのか。

こうして書いてると、ちょっと落ち着いてものが見られるな。
始まりもおしまいも、あんまり考えずに書き始めたけど、見えてきた。
思えば、今年もあと2ヶ月を切った。
さすがに、イロイロを来年に持ち越すことは出来ないな。
区切りに縛られずに、ゆっくりやらないとならないものもあるけど。
2009年、総決算に向けてがんばろう。
今年はいい年だった。
今の時点でもう、そう言い切れる。

  ……いや、この後に戦争が起こったり大地震が起こったりしたら知らんけど。

もっといい年になれるように、がんばろう。
がんばるぞ。
……がんばれよ?
がんばってますよ。

残りの休日、20日。
480時間。



マそんな感じでヒトツ。
オイサンでした。



 

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2009年11月 3日 (火)

■空から破滅が降ってくる -更新第345回-

「テトリミノって……イイ匂いだよね」



知らんがな。



「この凹凸もたまらない!!」



せやから知らんがな。



オイサンです……。



『アマガミ×テトリス』。
制作陣は……主人公をこんなモンスターに育て上げてしまって、
どう責任をとるつもりなんでしょうか。
テトリミノ(ブロックのことです)に匂いがあるなんて、
さすがの二次専・オイサンだって今日の今日まで知りませんでしたよ。

ノーマルモードのクリアまで1時間。
絢辻さんとひびきちゃん先輩ちゃんでちょっと詰まったくらいで、
ワリとすんなりクリア出来ました。
中多さんを追い詰めて、

  中  多 「た、助けてー! イナゴマスクー!!」

  オイサン 「ふははははは! 助けになど来んよ!
         イナゴマスクは死んだ。
         私が殺したのだ、この手でな!!」

……とか昼間っから叫んでる三十四歳きめえ。
通報されたらどうしよう。

しかし、なかなか、こう……
相手キャラクターのリアクションを引き出したり、
キメポーズを見たりしている余裕がないのが残念だわ。
やっつけた相手は、「決めポーズ&セリフ集」をオプションとかオマケ画面で見られたらありがたいのだけど。

  ……。
  HARDモードクリアで出現、とかねえよな?

色々と注文をつけたくはあるのですが、とりあえず……
エンディングテーマが本編そのままってのは、ちょっとどうですかね。
オイサン、感動が薄れるから出来るだけエンディングは聴かないようにしてるクチですんで
(サントラでも、美也編をクリアした時の一回しか再生してないぜ)、
ちょっと、このお話の後で流れられるとキッツイです。

しかし……一本目からこんな出オチをかましてしまって、
とりあえず決まってるだけでもあと二本、ネタがもつんでしょうか?
主人公……なにしてはるんですか。

Photo



ほんまに


何してはるんですか。




オイサンでした。



発売の決まってないあとの三人のヒロイン支持者は……
出ない可能性も高い気がするから
どれか一本くらい、買っといた方がいいかも知れませんよ。


 

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2009年11月 2日 (月)

■疾風のようにちよちゃんはなんで飛ぶのん? -更新第344回-

シゴトバのお昼休みに。

お昼ゴハン、オイサンはいつも、カイシャでまとめて取ってる仕出し弁当を食べているので
外へは出ないのですが、隣の席の同僚が食事から戻って来て言うことにゃ。

  「なあなあオイサン、
   昔さ、『ザブングル』ってロボットのマンガあったの憶えてる?」

昔も何も、オイサンらの中では全然現役だが。

  「さっきさあ、メシ食って帰り道歩いてたら、何か急に思い出して、
   つい始まりの歌、口ずさんじゃったよ」

ああ、そういうことはあるね、確かに。

  「懐かしいよなあ」

だから現役なんだって。
今鞄に入ってる音楽プレイヤーにも入ってんだって。

  「♪炎のように~ ザブングル~ ザブングル~♪」

……!!
四、五発、ブン殴ってやりましたよ
オイサンです。

正しくは「♪疾風のように~」!!
まったく……
タイトルまできっちり憶えておかないから、そんなしょうもない間違いをするんだ。
タイトルは「疾風!ザブングル」ですよ! 悔しいです!!



■いつかつぐなうときもある。



デ本題はここからなのですが、
『ザブングル』のOP主題歌の話が出たついでで、エンディングを思い出せなかったので
ちょっと調べてみたのでした。

そうすると出てきたのが、EDテーマの「乾いた大地」。
この歌詞がまた、すごい。
こうです↓。

Kashi


  ♪ もしも夢があるのなら 捨てよう今は 辛いから

ですよ?

  ♪ 明日の命を繋ぐため 今日という日が消えてゆく

ですよ?

子供に聴かせる歌じゃないだろJK!!
……と、そこまで思った瞬間に、オイサンもハタリと目が醒めました。

そうか、子供に聴かせるようなもんじゃない、と思えるようなテーマでも、
それでも子供に聴かせなきゃいけないという強い思いと使命感で手足を動かせるから、
この人は、富野由悠季という人は、クリエイターなんだと。
いやもう……すごい。
脳天を焼き切られたようになって、その日は午後からちょっと上の空でした。

デ帰って早速、CDシングルが再版されていることを知り、
敬意をこめて購入したとこういうワケですわ。

Photo

そりゃまあ、ね。
こんなこと考える人には、『ガンダムSEED』なんかがおままごとに見えたってしょうがないや。
でも、戦争も知らないオイサン達には、あんなことが精一杯だよ。

それでも、自分たちなりの思い、感じているわだかまりや過ちを、
どうにかこうにか「おかしいだろ!」……と叫んで、
後の世代に引きずらせないように、けれどもそんなことがあったんだよと伝えていけるように、
堂々と生きていきたいと思う今日この頃ではあるのです。

今日という日はもうないが。


■『戦闘メカザブングル』ED 乾いた大地





■リョーコとカナの、Sweetもアマいもカミ分けて!



野郎ども、明日は何曜だ? 火曜だと?
だったら今夜することは一つ、そうだな!?
『アマガミ カミングスウィート』第32回!



……と盛り上げて見たところで、番組のことに触れるのもちょっと久しぶりですね。
イヤもちろん毎回聴いてますけどね。

今週・来週は珍しくアスミンがお休みで、
ピンチヒッターとして香苗さん役の松岡由貴さんがいらしてましたぜヒャッホイ!
松岡さん大好きだーっ!
なんといっても役者として器用。
そしてその器用さのあまり!!
……今週の放送の、なんともまあ無難なコト……。
エ、エッジが利いてねえ……。
いつもとベクトルが180度違うぜ……。

ところどころ、キワドイ話題も出てくるのだけど、それもなんというか
計算通りというか、すごくこぢんまりと、「約束されたエッジ」感が漂っていて、
決してつまらなくはない、バッチリと及第点の面白味はあるのに
安心出来すぎるほどほど感というか、水戸黄門のような安定感。

イヤ、器用っていうのもここまで来るとすごいな。
本当に、凄味を感じる。
確実に松岡さんがしゃべってて、その印象、存在感はすっごくあるのに
松岡さんの匂いが一切しない、という……。
それが逆に面白い。
アスミンとは対極のキャラクター性能だ。

『TLSS』の神谷大明神のお話もやっぱり出てきて、
いつものやさぐれ毒っ気大放送とは全然趣違うけど、実に興味深い回であった。
あと、全編通して若干緊張していたシンタスがまたちょっと可愛かったりする。
来週も松岡さんです。



オイサンであった。


 

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2009年11月 1日 (日)

■手帳の中のダイヤモンド -19- 第六部 その2-1 -更新第343回-

     ◆『アマガミ』 絢辻さんシナリオ解読企画 「手帳の中のダイヤモンド」 目次


土下座(挨拶)。
オイサンです!!

この世のあらゆるギャルゲーにとどめを刺す、
至高の恋愛シミュレーションゲーム『アマガミ』、
その中の一シナリオである絢辻さんシナリオを読み解く企画
「手帳の中のダイヤモンド」、
今回はその19回目、第六部の2回目です。

いつぞや、「この企画もすっかり月刊化してしまって~」なんて呑気に書いたが最後、
隔月ペースになりつつあっていい加減皆さんに愛想を尽かされるのではないかと
ビビりまくっていますが、どうか最後まで、
のんびりとした気持ちでお付き合い下さい。

ワタシガンバルヨ(CV:阿澄佳奈)。


さて、第六部2回目の今回は、感想編の続きです。



■前回までのおさらいと今回の主旨



前回の記事では、「『アマガミ』は一ゲームとしてどうだったか?」
ということについて、オイサンが常用しているゲームの評価軸に乗せ、
操作性は? システムは? 演出は? シナリオは? という
それぞれの要素のどういうところが良くて、どこをどんな風に直して欲しいか、
というようなことについてですね、
えー……僭越ながら、書き述べてまいりました。

今回は、その中で差し置かれていた宿題、

 ・物語とシステムとを合わせて考えたときの、
  物語とシステムそれぞれの在り方
 ・そしてそこで出てきた事柄に対して
  「もっとこうだったら嬉しかったのに!!」
  という手前勝手なご希望

その二つについて、どしどし発信していきたいと、このように思います。
ほないくでえ。



■君の名は。 ~物語ゲームとしての『アマガミ』



『アマガミ』が、紛れもなく
恋愛シミュレーションゲーム(以下SLG)『トゥルーラブストーリー』シリーズの流れを汲み、
『キミキス』の発展系として生み出されたゲームであることは周知の通りですが、
『アマガミ』ではそのジャンルを、
SLGからアドベンチャーゲーム(以下ADV)へと、大きく軸足を移しています。

その2ジャンルを分かつ要素が何かと問われれば、
以下のような区別があると考えて下さい。

   <ADV>
    用意された一つ或いは複数の展開があり、
    物語に起因するフラグで、どの展開になるかが変化する。
    それぞれの展開の中で起こることは固定である。

   <SLG>
    状況とそれに付帯する物語のピースだけが用意されており、
    その上に存在する要素は不定で展開も不定。
    物語に起因するフラグも存在するが、
    主として、状況の上に存在する接触対象との関わり方によって
    もっと奥まったところにあるパラメータが変化し、
    それによって展開が変化する。

といったところでしょうか。
……簡単にまとめましょう。
プレイヤー見えに、

  ・直接、物語そのものにのみ干渉して、物語を操作できるのがADVの物語
  ・物語以外のシステム(戦闘とか、育成とか)の結果、
   間接的に物語(やドラマ)が変化・展開するのがSLGの物語

と言う感じです。
オイサンの理解では。
もっと深いところまで潜ればその差異は小さくなって行きますが、
ぱっと上から眺めたときに見える大きな違いはこんなものでしょう。

システムと物語の相関性という視点に限定すれば、
SLGでは
「物語は点として存在しており、その他の要素によって点が繋がれていく。
 或いは物語は大枠としてのみ存在していて細部は存在せず、
 物語の外でのプレイヤーの行動の結果が物語となる」
もので、
ADVでは
「物語は線として、点と点を結ぶ経路にも、密に存在している」
ものです。

  マ「ものです」っつうか、物語の要素については
  そういう所で分けられるのが、SLGとADVだと思います。

サテここで『アマガミ』を振り返ってみると。
物語を一つ一つのエピソードとしてコマ切れにし、行動マップの1HEXとして配置しているため、
その物語は見かけ上は不連続な点の列……SLG的な物語に見えますが、
その実、その点と点を結ぶ物は物語以外にはありません。

  パラメータや、その他のシステムによって点と点が繋がったり、
  その接続が変化することは無いので、
  物語はあくまでも、物語への干渉によってのみ展開します。

  枝葉の部分、誕生日イベントやナミダイベントなどで
  同じ好感度カテゴリにいるヒロインの行動判定に
  好感度が参照されたりするようでこれはSLG的ですが、
  メインの物語を展開させる場面においてはそのような判定は見られません。

従来のシリーズ作品では、
「好感度パラメータ次第でメインのイベントが発生しない」
というようなことがあり、これはSLG的でありました。
しかし『アマガミ』においては、
そうした物語の大展開・大分岐……つまり好感度カテゴリの移動も
「それまでの物語を読み切った」コトによって起こりますので、
これもまたADV的な処理です。
これが、

  「たとえスターを獲得していても、好感度が一定以上でなければ
   <アコガレ> → <ナカヨシ>にスライドしてしまう」
  「好感度が一定に達しないとスターイベントが現れない」

のようなことが起こるのであれば、若干SLG色が強まったことでしょう。
ゆえにオイサンは『アマガミ』を、
一本の線として存在する物語を追うだけのゲーム、
ADV要素9、SLG要素1くらいのほぼADVであると、見ています。



いや、それが悪いっつってんじゃなくてね。



むしろ、この物語 ⇔ システムの関係には、良いところが一杯あった。
この企画の始めの方で、オイサンは『アマガミ』のことを
「10年に一度のギャルゲーの再発明である」
と評したのですが、これはそのコトを指してます(ホントか?)。

オイサンは正直、読むことばかりの続く、
テキスト系恋愛ADVはあまり得意でなかったのですが、
その苦手部分を全部取り払ってくれたのが、このシステムだったわけです。

オイサンもあまり意識してきませんでしたが、
SLGはSLG、ADVはADVとして、これまで意外とキビッと生息地を分けて存在してきた
この二つのジャンルをハイブリッド化することで、
ストーリーテリングがこんなに豊かになるなんて思いもしなかったほど。

  ……ただ、『TLS』シリーズ(ともう、敢えて言ってしまいますが)という
  系譜の物語の性質上、
  この体裁……物語の分断と再配置という手法しかなかったのでしょう。
  だって、一本の長い話にするには何気なさ過ぎる・何事も起こらなさすぎますものね。

またそれに反して、ちょっと物足らないと感じるところもあったので、
その辺について、以下で書いていきたいと思います。



■分断される時間と空間、その全て
    ~行動マップシステムの良かったところ。




行動マップシステムの良かったところは、大きく3つあります。
……すみません、今、もうれつにてきとうに「3つ」って書きました。
まだまとまってませんけど、そのくらいって言っときゃ大体収まるだろって。

  ・物語が分断されることで、一つのエピソードが短くまとめられ、
   飽きが無く、テンポよく読める。
  ・物語が分断されることで、お話に隙間が出来、そこを妄想で埋めるコトが出来る。
  ・時間空間の演出
    ……「時空間」でも「時間と空間」でもない、「時間空間」です。
    時間を広げた空間のことです。
  ・普通はルートに入ったら併走不可。それが出来る。
   プラス、枝葉エピソードの無理のない挿入と、本筋の巧妙な隠匿。

    ……ホラごらん!
    あっという間に4つになっちゃった!!
    まだあるような気がするよ!

順番に、いっこずつ見ていきましょうか。


  ■先ず一つ目。「小さな物語化」


一回のお話が短くて済んでテンポが良い。
コレ大事ですね。
メリハリが利いてるといいますか。
ちょっと話がひっくり返りますが、「やめ時がある」というのは大事だと思います。

某誌のクロレビなんかの褒め言葉でよく
「やめ時がない」なんてことが言われますが、
ゲームの展開に山谷がある、特に心地よく谷が用意されていることは重要。
特にADVでは、やめ時がないとくたびれるわけです。
読むだけのゲームは、ホント読むだけですからね。
ちょっと休みたいのに、休めない。
そうなると、せっかくの良い物語も読みがおざなりになってしまいがち。

  RPGの『MOTHER2』なんかでは、数時間連続でプレイしていると、
  主人公の父親から電話がかかってきて、
  「お前ちょっと休んだらどうだ」
  なんて言われるシステムがありましたが、あれは素晴らしかった。

『アマガミ』では短い物語の分断を起こすことで無理なくそのテンポが作られていますね。

あと、毎エピソードが終わるごとに、
画面が会話画面から行動マップ画面に戻りますが、アレもさりげなく大事ですね。
「画面の様相が、強制的にガラッと変わる」ってのは、
必然の当たり前なワケですが、気分を変える・区切りとするという意味で効果的。
テキスト系ADVでは大体ずーっと同じ画面が続くので、
自分の意志でオプションを開いてセーブをしないかぎりやめられません。
ゲーマーなんてな……総じて意志の弱い生き物ですから、
誰かに「お前ちょっと切り替えろ」と言って戴けるのはありがたい限りです。

……マそれだって、やる時にはやっちゃうわけですけどね。
だって、ゲーマーだもの。


  ■煮込め。いやニ個目。「分断とスキ間と妄想」


オイサンは、ピースに適度な欠けのあるお話が好きです。

というか、物語という物が完全であることはそうそうないでしょう。
『アマガミ』に限らず、SLG的な点を繋いで構成される物語は、
そういう物語の欠落を、やさしく許容し、演出してくれます。
それは同時に、世界の広がり……欠けていることによって、
そこで語られる物語が、その世界の全てではないことを感じさせてくれます。

これは、次でお話しする三つ目、「時間空間の演出」にも繋がる要素ですが
長い物語をエピソードに切り刻んだその時に
ハラハラとこぼれ落ちた物語の断片が、
あの行動マップのどこかに眠っているのか、
それとも失われてしまったのか、
あるいはボツって消えた話なのにチェックミスで消しきれなかったのか(コラ!)……
そんな世界の息吹をしんしんと感じさせてくれる気がするのです。

  ……。

  あのさあ。

  ……思いついちゃった。

  全ヒロイン完全クリアした瞬間、行動マップのHEXが端から全部、 
  パラパラパラパラーって裏返っていって……


     裏マップが開錠されました !  ×


  とかって、「裏面」がイキナリ始まるの。
  裏『ゼルダ』的な。
  ……燃えない?
  ねえ、燃えない?
  時代設定的に、30代オタクを狙い撃ったのなら、そういうのあってもいいよねえ?
  そのとき俺ら、「うわー、マジかーっ!!?」って後ろにひっくり返りながら、
  きっとこれ以上無いくらい、ニコニコしてると思うのよ。
  以上、しょうもない……否、素晴らしい妄想でした。
  閑話休題。


(キリッ)それに反してテキストADVでは、世界を閉じる代わりに、
せめてその範囲で完全なる物語であろうとする傾向が強いのではないか、
と感じています。
いわば、箱庭的物語。
「閉じた世界での完全」を志向し、
一見、ピースが欠けているように見えても、それは後々回収される伏線であったり
謎の一旦であったりする場合が多い。

もちろん、テキストADVにも前後の広がりはあります。
そのお話の始まる前の設定と、終わったあとの未来の話は、感じるのです。
しかしその世界に浸っている時間は、
ぴったりと閉じたゴムチューブで出来た時間の中を
一定の方向に向いて歩いているようで、
竹籠で出来た回廊のように、
その壁の隙間に空いた穴から物語の世界の外を覗き見たり、
時には手を伸ばしてみたり、出来るゆとりがないように感じます。
SLG的物語は、その竹籠です。



  ここで、お話は少し、絢辻さんの物語に及びます。



『アマガミ』が、殊に絢辻さんの物語が凄まじかったのは、
そのADVへのSLG的物語の適用をさらに利用して、
「ヒロインのキャラクター性の再強調」と、
「プレイヤーの、物語世界へのより深い参加の要請」
をやってのけたこと、だと考えています。

こんなページをわざわざお読みの皆さんにはシャカにセブンセンシズですが、
絢辻さんの物語では、その欠落・欠損が著しい。
しかもそれが、絢辻さんというキャラクターの根幹を成す部分で行われています。
目標、家族、手帳。
そのため、あのシナリオには賛否両論ありますが、
オイサンはあの欠損こそが絢辻さんという人物の本質であり、
またそこに飛び込むことを要求してくるゲーム性こそが『アマガミ』の白眉であると、断言します。

言いたくないこと、言うべきではないことは、
決して、絶対に口にしない絢辻詞という人物像を、物語の更に大外から「実装」するという荒業。
そして、それをやった上で尚、主人公=プレイヤーに対して、絢辻さんへの信頼を求めてきます。
そんなヒロインを、果たして、プレイヤーは、あなたは、信じることが出来ますか?
彼女の心に、心から応えることが出来ますか?

……そんな問いかけを、あの物語はしているように思……
いや、してるんです。
これはもう絶対です。
オイサンが決めた、今決めた。
ううん、今年の4月頃から決めてた。
いや、キミに出会ったときから決めていたんだ!!(落ち着け)

……恐らく、外の世界から物語を眺めているだけでは、
その問いかけがされていることに気付くことすら、難しいハズです。
自分と絢辻さんが、物語の上では一対一なのだと強く意識することが必要です。

もちろん、そんなことに気付かなくとも、
正しいと思われる選択を繰り返せば、物語はハッピーエンドを迎えます。
けれどもその要求に気付いた上で
「この人、ウソ言ってんのかホント言ってんのか……
 わかんないんだけど、でも、信じよう、何があっても信じよう!
 好きだから!!」
と、覚悟を決めて臨んだ選択の先には、
計り知れない物語的なカタルシスが待ち受けています。

  しかしとはいえ、制作陣には、
  「三十路の河を渡ってまでこんなゲームにカネ払おうなんて言うモンキィ共には、
   それ読みとるスタンド能力くらい、備わってっだロ」
  という読みの一つや二つ、あったんじゃないですかね。

これは、あなた。
インタラクティブで、パーソナルなテレビゲームという媒体でしか語り得ない物語ですよ。
よくやった、よく思いついて実現したと、感心・感動します。
これもまた、『アマガミ』をギャルゲーの再発明とした理由の一つです。


ただ。


問題があったとすれば、それは主人公……
否、「橘さん」の、強烈な、キャラクターとしてのパーソナリティ。
彼をかようなモンスターに仕立て上げてしまったことで、
従来の恋愛SLGにおけるような、「主人公=プレイヤー」の図式を、
プレイヤーが直感的に獲得出来なくしてしまったことでしょう。

「俺じゃないはずの、劇中の人間が、
 どうしてここまで何も知らされないで話が進んでしまうのか」
という違和感、理不尽がそこにはあり、
ある意味、橘さんという存在は、『アマガミ』のゲーム世界を、
プレイヤーから画面の向こうへと遠ざけています。

オイサンなんかはもう、完全に「主人公=プレイヤー」タイプなので、
その辺スンナリいけました。
ただ逆に「主人公=プレイヤー≠橘さん」ではあるので、
彼が紳士としての最大火力を発揮する場面を
「主人公=橘さん≠プレイヤー」の方々と比べて楽しめているかと言われれば、
そこには疑問符がつきます。

『アマガミ』は……絢辻さんの物語は、
ADVでありながら、竹籠で我々を迎えてくれました。
スキ間を恐れず、プレイヤーに妄想を要求し、
そのスキ間を埋めることで物語が劇的に破壊力を増すことを教えてくれたと、
オイサンは感じています。

……もし。
もしもですよ。
そこまでを見極めて、このシステムを採用したのであれば、
『アマガミ』は本当の意味で、完成品なのだと、オイサンは思います。

  ……いや、まあ、ホレ。
  即死バグは、残ってるけどな。
  完成品?

そして絢辻さんが『アマガミ』システムの申し子であることを、
彼女がパッケージイラストを飾ることの本当の意味を、
改めて認識したいと思います。

スキ間の有り/ナシ。
これもまた、どっちが良いの悪いのではない、好みの問題に過ぎず、
その欠落に物足りなさを感じている御仁も多々おられるように、
世間の評価にはお見受けします。

しかし、そこに編み込まれた絢辻さんというキャラクターと彼女の負った物語によって、
偶然ながらもその意図するところがより明確になったと、
オイサンのような専業妄想家にはこれほど読み甲斐のある物語もないと、
このように申し上げておきます。

昨今のライトノベル的物語……
饒舌に語り、完全たろうとする物語群へのアンチテーゼ……とまではまあ、申しませんケドね。
そんなことやったって、何のメリットも楽しみも、ありませんしね。


  ■三つ目。「時間空間の演出」


「時間空間の演出」、なんて小難しい表題をつけましたけど、
なんてことはありません、オイサンが中二病なだけです。
お話ししたいのは、
「あの行動マップというものが、何をプレイヤーに語りかけているか?」
というお話でして、
「行動マップが単身、語りかけてくる物があり、
 アレをプレイヤーに提示する、見せてしまうことで、
 『アマガミ』の物語が実はこういうものなのだ、ということを主張する事が出来ている」
ということです。


……。


あの行動マップは、「時間と心の地図」です。
どちらが未来でどちらが過去で、という指向性ではない、
平面としての、時間の地図なのです。
二次平面に広がった時間の上に、日々の「ある時間の出来事」が配置された物です。

  過去・未来については……
  恐らくあの地図にはまだZ軸……奥行きが隠されていて、
  「いつからいつまで」という期間は、それによって表現されるはずです。
  金太郎飴みたいな細長い「時間」、それをスパッと切った一断面が
  あの「行動マップ」なのだとイメージして下さい。

  ただ、時間の流れの一断面とはいえ、一瞬ではなく、
  六週間分の「厚み」をもった断面ではありますが。

XとY、それぞれの座標軸は定量的な意味を持ってはいませんが、
緯度と経度のようなもので、
絢辻さん大陸、梨穂子大陸、薫大陸……というように、
それぞれのヒロインとふれあった時間が記された地図なのです。
主人公の心が虚無であった時点を中心に、
それぞれのヒロインに向けて心のベクトルの矢印
(オイサン文系なので「ベクトル」の使い方や理解が間違ってると思いますが、
  気にしない。だって文系だから(ひどい))、
が伸びていくものです。

つまり、時間という平面の上には主人公の持つあらゆる可能性が
日々のエピソードとして「始めから存在して」ちりばめられていて、
それを一つずつ選び、繙いていく様子を描き出すものだということです。

  オイサンはこの企画の最初の方で、この行動マップを開いていく感覚を
  「昔書いた日記を思い出しながら読み返すような感覚」
  と書いたのですが、
  自分でももう少し納得のいく、絵としてイメージのしやすい表現が
  この「時間平面の地図」という言い方です。

では、そのこと……
「行動マップが時間の平面図であり、
 かつそれがプレイヤーに開示されており、
 さらに、その上には始まりから既に、あらゆる可能性が配置されている」
ということが意味するところは何なのでしょうか?


  『アマガミ』の物語は……結果的にパラレルな物ではない
  ということです。


イヤ、全体的に見ればもちろんパラレルです。
事実上、絶対的に。だって、それは、一目でそうですよね。

ですが、その物語を読み終えたときに手元に残る物は、
複数の幸せな時間の流れの束ではなく、
痛みをともなった、たった一つの時間でなければならないということです。
それが「結果的にシリアルである(=パラレルではない)」という言葉の意味するところで、
そしてそれを可能にしたのがあの行動マップ「の存在」である、というお話です。


  どうだ、サッパリ意味が分からないだろう。
  オイサンだって、どう伝えたもんか困ってんだ。
  そんくらいの気持ちで読んでくれるとこっちも気が楽だぞ?


これはまた、あとでお話することになりますが、
『アマガミ』には……あの行動マップの上には、38の大きな物語が存在しています。
それら全てがプレイヤーの物になるかと言われたら……
そうはならない。
たとえ行動マップをフルコンプしたとしても……

  どうでもいいけど、フルコンプと「へらちょんぺ」って似てるよな。
  ホントどうでもいいけど。
  さらにどうでもいいけど、「ディアマンテ」も同じ抑揚なんだよな。

……したとしても、プレイヤーは、自分がかいま見た幾つかの時間のうちから、
自分にとっての唯一の、一本の流れを選ぶことを求められます。

何故なら、あの平面を「時間の断面である」と認識することで、
時間が静止し得ない物であると理解している我々は
その選択を無意識のうちに余儀なくされるからです。
そしてその認識は、あの行動マップが提示されることで初めて
植え付けられるものです。

時間の上に始めから存在していた、自分の現在と未来、
そのどれを拾い集めるのか?
どれとどれを拾い集め、繋げて、
唯一絶対のあなた(=橘さん)の六週間を、
そしてその六週間に端を発する人生の続きをつむぎ上げるのか?
さあ、好きな物を拾い集めて、自分にとって唯一の時間を作り出しなさい。

……そんなメタファのゲームであるように、オイサンには思えました。
そう思うと、あの行動マップというものが
なんとなく凶々しい、神様の用意した運命スゴロクのような物に見えてきませんか。
そしてその神様の、悪趣味なお遊びに落ちる影の結末が、
上崎さんという『アマガミ』のダークサイドとどこか重なる……
というのは、まあ、オイサンの妄想も甚だしいのですが。

そして最後の選択の瞬間、
それまで経験してきたパラレルだと思っていた複数の時間の流れは、
実は、
その唯一絶対の時間の流れを作り出すための、
材料集めのための時間でしかなかったことに気付くでしょう。

なんというか、多分、多分なんですけど。
長い時間あの世界に浸り、沢山の選択肢を目の当たりにしてきた者ほど、
その感覚は濃くなって行くんじゃないか。
そんな気がしています。


……。


えーっと……。


……何の話をしてたんだっけ?



そうか、行動マップがあることによって得られる良いことだったな。
マそんなことだもんで、
アレがあること、開示されることそのもので一つ、
ゲームとしてのテーマが語られるんですよ、というお話ですよ。

……やっぱり小難しく……否、大難しくなったな。
お客様の中に、お医者様はおられませんか?
中二病が治せるヤツ。
おお、おられますか。失礼ですがお名前は?
……北方謙三
お引き取り下さい。


  ■ラスト、四つ目! 「シナリオ並走の許容」


シナリオ並走出来るって、いいよね!!

大概のテキスト系恋愛ADVには、ルートというものがあります。
あるヒロインとのルートに入ると、基本的には他のヒロインとの物語(=ルート)は進展せず、
そのルートのヒロインとハッピーエンドを迎えるか、そうでないか、
という展開に収束していくように、多くのADVは出来ています。
……いるみたいです。ワリと。

冒頭で書いた通り『アマガミ』はそのゲームの属性をADVとしながらも、
物語を断片化させているためこの限りではありません。
複数のヒロインのシナリオを同時に追うことが出来る……というか、
それをやらないと見られないエンディングやイベントがわんさと盛り込まれているのは
周知の通り。
SLG的に構築されているものだから、ごく当たり前のことのように見えていましたが、
これはADVとしてはちょっと特殊なことだったんですね。

  ……もしかすると、この「ルート」というものが、
  その物語のありようをSLG的であるか、ADV的であるか、隔てている物なのかも知れず、
  もしそうなら『アマガミ』も立派にSLGだということになりますが……
  マそこはそれ、今回はオイサンの「ゲーム性による分類」にお付き合い下さい。

そして複数の物語を追うことを許容することによって、
オイサンがこれまでのプレイレポートで書き殴ってきたように、
偶発的な……時にはそれを狙って組み込まれたとしか思えない、
ヒロイン間での物語の交差、感情の交換が行われます。

……と、それは脚本の上で明示的に意図的に行われるわけではなく、
「プレイヤー見えにそうとしか見えない」風に妄想をかきたててくれる、
ということが起こるというだけですが。

もちろん、それによって物語の完結度が下がっている場面も、多々見受けられます。
似たような局面が違うヒロインのシナリオで併発してナンジャコレ、みたいな気持になることもあり、
その功罪は混交です。
その祖語や矛盾は、トータルとしてもちろん除かれて完成度は上げられるべきですが、
一先ず今回のチャレンジとしては、オイサンはこの作りはすごく好きです。

二つ目で挙げた、「スキ間と妄想」によって、
埋められ、よりドライブのかかる物語であれという物語思想と、
複数の物語を追うことで生じるドラマの交差、
そしてそれによって編み込まれるヒロイン間の感情や、
新たに垣間見える(ていうかプレイヤーが勝手に見る)ヒロインの一面、
ジェネレートされる「自分だけのドラマ」。

それらが絡み合って38の大きな流れの中にさらに生まれる無数の組み合わせ、
そこからプレイヤーにとって唯一の物語を組み立てさせるという……
これは、巨大な物語のジェネレーターです。

さらに言うと、第一回で書きました、『アマガミ』の難易度について。
『アマガミ』というゲームの「難易度」は、
複数ヒロインを追うことで上昇する、ということを、オイサン書きました。

  追いたいヒロインのイベントを逃したり、
  思いもよらぬ強制イベントがはさまって時間のやりくりに狂いが生じたり、
  まさかのところで爆弾処理を忘れたり。

自分だけのドラマを追えば追う程……
つまり、上級者向けのプレイを追及するほど難易度が上がる……
これは、ゲームとしては至極当然の現象ですが、
恋愛ADVにおいてはなかなか実装されることではありませんでした。
意図か無意識か……知りませんが。

……まあ、並走する本数を多くすればするほど、
ヒロイン一人一人の物語はどうしても薄まってしまいますから、
ちょっとその辺は残念なんですけどね。
これについてはちょっとオイサンもアイデアがあるので、またあとでご披露したいと思います。



……。



……とまあ、ここまで、4つ。
物語とシステムの相関、それによって生まれる相乗的な面白味。
色々としち面倒くさいことを書きたててきましたが、
マ半分以上はあと付け、偶然じゃないかとは……思うんです?

思うんですけど、これだけの偶然が重なるということは、
それはやはり何かの資質に恵まれたものであるからこそ、
偶然が起きる要素を盛り込み、知恵を尽くしたからこそ起きた偶然である、とも思えます。
何もしなければ、偶然も起こりはしません。
物を作るということに関してはなおさらです。

『風来のシレン』の中に「絶対に人が入ってる!!」と言われるように。
『アマガミ』は、愛されている。
ゲームの、物語の神に、愛されている。
オイサンには、そんな風に思えてなりません。



■Closing



と、いうところでですね。
あの、長くなってしまったので、続きます。
ゴメンナサイ。

「物語・システムを、もっとこうして欲しいよ!」という部分のお話についてはまた次回。
そんなに間は空きません!
Pre Storyも挟みません!
……多分。
短いの、っつうか、予告編くらいは挟むかも。
……段々やることがコソクになってくるな。
よし、やめよう。
挟みません。本当に。

サクッと次回をやって、キチンとPre Storyに臨みたいと思いますので、
引き続き、チェックのほど、よろしくお願いしたい所存でございます。

……挟んだ方がいいですか?
その方がいいという方がおられたら、そのように致しますが。
ひとまずは本編に集中する方向で参りたいと思います。

  ここは意志の弱い三十路が一人で右往左往するBlog、
  「ゆび先はもう一つの心臓」。
  一人相撲の大横綱を目指して綱取り挑戦中です。

それでは皆さん、朝夕めっきり冷え込むようになってまいりましたが。
冬です。
11月です。
始まるよ。
本当の、『アマガミ』の季節が始まるよ。
お体に気をつけ、万全の体制で今年の冬を迎え撃とうではありませんか。

以上、冬も寒いのも大好きなオイサンでした!
ダイエット続行中、現在開始から38kg減、89kg!
健康!!

……さーって、『罪と罰』やーろうっと♪
  (↑『アマガミ』やれや!
     ↑ やるよ! ちょっとだけだよ!
        ↑ つか続き書けや!
           ↑ うッ……)








  ◆『アマガミ』絢辻さんシナリオ解読企画 「手帳の中のダイヤモンド」 目次
    01 前口上
    02 序文・絢辻詞という「少女」
    03 第〇部 物語のアウトライン 


    04 第一部 学校生活編 PRE STORY (SS)
    05 第一部 学校生活編 その1
    06 第一部 学校生活編 その2

    07 第二部 「目標」編 PRE STORY (SS)
    08 第二部 「目標」編

    09 第三部 家族編 PRE STORY (SS)
    10 第三部 家族編

    11 第四部 手帳編 PRE STORY (SS)
    12 第四部 手帳編 その1
    13 第四部 手帳編 その2

    14 第五部 恋愛編 PRESTORY その1 その2 その3 (SS)
    15 第五部 恋愛編 その1 その2 その3

    16 第六部 PRE STORY その1 (SS)
    17 第六部 感想編 その1
    18 第六部 PRE STORY その2 (SS)
    19 第六部 感想編 その2-1

  ◆『アマガミ』 絢辻さん SS 目次リンク



 

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