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2009年10月28日 (水)

■花のアマガミ八百八町! -更新第340回-

 
 
 
■忌人鬼憚・一 暗狩り女
 
 
 
 その瞬間、教室から丁度人一人分くらいの質量がなくなったように感
じて、僕は夜中の地下鉄のホームを列車が通過したような引力に廊下へ
吸い出された。そこに誰かが出かけたというくっきりした航跡を見つけ
ることは出来なかったのだけど、空間に、点々と喪われているように見
えた人型のくぼみを、勘を頼りにふらふらと拾って行くと、階段のとこ
ろで奇妙なものに出くわした。
 踊り場の小窓から射し込む光が切り落とす階段のわずかな影の、その
一溜まりがフイに深みを増したかと思うと、そこからぬるりと、真っ黒
な、コールタールでこしらえた粘土のような塊が盛り上がり出て、それ
はおおよそ人間の形をなしたかと思うとやがて精緻に制服、靴下、そし
てしまいには長い髪をさらりとなびかせ、影からぷちんと切り離されて
一人の女の子になった。その女の子はどこかよそからただ歩き出てきた
風情で、ひたひたと、床で上履きの底を鳴らしながら階段を屋上の方へ
と、影から影へ、日の当たる場所はひゅんひゅんと省略して、現れては
失せを繰り返し、上がって行った。僕は首から提げたカメラをきちりと
構えると大して危うさにも備えずに、ぽたぽたと彼女の残していった影
の雫について行き、屋上への鉄扉をがちゃりと押し開いた。
 先ほどの様子ではあのまま屋上に出ては陽の光に萎びて無くなってし
まうのではないかと心配したが、戸を出てすぐの手摺のところに彼女は
いて、瞼を重そうにしながら風を浴びていた。ファインダーを覗いたも
のか、僕の迷う隙に「部活?」と、彼女は此方のカメラに気付いて尋ね
かけ、僕の指を止めさせた。絢辻詞。灼白の光に焼き付けられた一切隙
間の無いその黒を、僕のカメラは、正常にとらえられたためしがない。
 

 
……意味も根拠も全然ないんだけど、コレを書いてて、
アマガミの出演陣って、なんか妙に時代劇に馴染むような気がしてきた。
つか、火鉢の傍らに立て膝ついて、煙管ふかしてる薫が見えただけだけど。
かっけえ。でも立て膝ついたら見える見える。

アニメはもう、いっそ何もかもブッ千切って
時代劇版『アマガミ八百八町!』とかでも面白いかもしれんな。
梅ちゃんは絶対「てえへんだてえへんだーっ!」って言うよな。
すぐネタが尽きそうだけど。
『ハイスクール奇面組』みたいだ。
 
 
 
■ついでに、『アマガミ』アニメ化シナリオ案・その2



以前の記事でこんなことを書きましたが、
もうチョイ深めに考えてみるとこんな感じ↓になった。
具体的になってきただけに色々と穴も見え隠れするのでもっと詰めたいところですが、
マ軽い気持ちで読んで下さい。

主人公は、オイサン的にはやっぱり分散させたく、二人。

 主人公A:タチ山さん(仮)
  トラウマ持ち。シナリオ的には重たい方担当。
  関連ヒロイン : 絢辻さん・梨穂子・森島センパイ・上崎さん

 主人公B:バナ川さん(超仮)
  トラウマなし。バカタレシナリオ担当。超弩級の変態紳士。いや戦士。
  関連ヒロイン : 梨穂子・森島センパイ・薫・七咲……中多さん?


梨穂子はタチ山さんともバナ川さんとも幼馴染みで、
タチ山さんに思いを寄せている。
しかしタチ山さんはゲーム本編のままのトラウマを持っていて、
そこから立ち直るきっかけをくれた森島センパイに思いを寄せている。
それを知っている梨穂子も自分の気持ちを言いだせない。

対して主人公B、バナ川さんは梨穂子を想っているが、
梨穂子がタチ山さんのことが好きなのを知っているから言い出せない。
けれども持ち前の明るさと変態アビリティで、薫や七咲とワイワイ愉しくやる毎日。
中学から薫と仲のいいのはこっちのバナ川さん。

あるときタチ山さんは絢辻さんと「出会い」、惹かれ始める。
タチ山さんが絢辻さんと関係を深めていく中で、
梨穂子は焦ってタチ山さんに思いを告げ、タチ山さんは戸惑った挙句、絢辻さんを選ぶ。

  ここまでのどこかで、森島先輩への思いを解決する必要があるなあ。
  また、絢辻さんシナリオの中で、
  タチ山さんのトラウマ解決の成分を高める必要もある。
  「絢辻さんには僕が必要で、僕自身にも絢辻さんが必要だ」
  と思わせるだけのドラマが。

傷つく梨穂子。
一方、バナ川さんは薫や七咲、森島センパイに惹かれたりしながら
変態な日々を送っているが、
そうして傷ついた梨穂子を見て梨穂子への思いを新たにする。

で、タチ山さんは上崎さんとも対決し、見事振り切って絢辻さんとハッピーエンド。
バナ川さんは梨穂子と結ばれる、と。

薫と森島センパイは……サバサバと男らしく終わってもらって、
七咲あたりにはサブな部分で恋物語がないと不満がでるかもなあ。
キャラ人気的に。

……という具合。
中多さんには……やっぱりうどんをこねててもらう(*1)、と。
ダメw?


  *1:「うどんをこねる」
    慣用句。話の本筋と関係のないところで、自分の得意分野に精を出すこと。
    悪い意味ではなく、相手の得意分野での力量を認めた上で
    用いられることが望ましい。


     
用例:「こっちは手が足りてるから、
          お前そっちでうどんでもこねててくれる?」



メインどころの流れしか埋めてないので物足りない感じですし、
ものすごい無難なまとまりですが。
王道だとこんな感じになっちゃいそうで……
でも、見る側の期待を上回れない時点で、やっぱ見てても退屈でしょうな、これじゃあ。
もうチョイ捏ね回してみるか。


以上、そんな感じでサラッと。
オイサンでした。


 

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コメント

■はちべぇのイロイロ十色さん
初めまして、ようこそのお着きで。

>シナリオライターの頭の中を覗いてみたい

いやまったく。
ホント、普段どんなこと考えてるのか見てみたい気はします。
けれども、案外普通のことしか考えてないような気もするんですけどね。
むしろ「頭の中に物事がどんな風にしまわれているのか?」ということに興味は湧きますな。

投稿: ikas2nd | 2009年10月31日 (土) 20時16分

シナリオライターの頭の中を覗いてみたい

投稿: はちべぇのイロイロ十色 | 2009年10月31日 (土) 19時23分

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