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2009年8月14日 (金)

■Stand (by me) . -更新第280回-

サテ、一応場所的には、自分のホームに戻ってまいりました。
オイサンです。

  気持ち的にはまだまだ色々ごちゃごちゃなのでアレですが。

台風やら地震やら、
オイサンが里帰りしている間に色々大変なことがありましたが……
自分が自分の拠点にいない間に色々あられると、
自分の場所がエラいことになっていないか気になって大変です。

  静岡の皆さん、ご無事でしたかね。
  たまに見に来て戴いてる方がおられるので、ちょっと心配です。
  ……マそのうち、本チャンの東海地震が来た日には、
  オイサンもヒトゴトでは決してないのでドキドキですが。

実家で、親やら、友人やらとたくさんしゃべっていると、
何かを書こう・書き残そうという気持ちが、少しずつ減衰していくような気がします。
普段……自分のホームにいるとき、いかに自分が、
しゃべりたいことを、しゃべりたいように、しゃべれていないかということを
切々と感じてしまいます。
そんなだからあんなに、書くことが残るんだろう。

  その分、こうして書きつくるコトが出来るので、
  オイサン的にはその方が喜びだったりはするのですが。
  リアルタイムに人と話をするの、苦手なんですよねー。
  言いたいこと、聞きたいことを全部やれるワケではないのが、もうストレスで。

やっぱり書くためには、オイサンにとっては沈黙が大事なんだなあと想います。
それに。
さすがに絢辻さんのコトを考える時間は減ってしまって、
ふっとした瞬間にすごく寂しい気持ちになったり。
フッ、どうかしてるぜ( ← 本当にどうかしている)。



■中学時代の友人に、改めて会った。



美容師である彼とは、ここ5年ほど一切連絡をとっていなかった……というか、
連絡先が分からなくなって会えずにいたのだけれど、
先日、オイサンに「子供が出来た」と連絡をくれた人間と共通の友人だったこともあり、
その面影に引き連れられて彼のことを思い出したのだった。

彼の連絡先……というか、居場所はすぐに分かった。
彼の名前がちょっと独特であることが奏功した。

名前をGoogle先生にぶち込んで検索したら、
彼が働いているお店のWebサイトが見つかり、顔写真入りで彼が紹介されていた。
店の名前と場所、さらにありがたいことに、彼の盆前後の出勤スケジュールに、
近況がわかるブログなども見つかったのだった。

幸いにも、オイサンの実家からそう遠くではない……
近くでは決してないけれど、いけない距離では全然無いところに、
その店はあった。

デ、そこからが。
そもそも出不精で、自分と人とのありように自信のないオイサンの、
ウジウジグダグダの見せ所。


 「どーしよっかなー、行ってみようかなー。
  やめとこっかなー。
  でもなー、シゴトバだしなー、相手、オシゴト中なの分かり切ってるワケだしなー。
  しかも、100%お客さんの相手中なワケだろー?
  迷惑だよなー、相手個人ならまだしも、お店とかお客とか、
  周りの人に迷惑かけてまでなー、押し掛けるのもどうかと思うよなー。
  ……自分が来られる側だったらどう思うかなー。
  嬉しいかなー、面倒かなー。
  ……そんなん、相手によるよなー。
  そうだよなー。
  大体メールのアドレス変わってるワケで、その連絡がオイサンには来てない時点で、
  『ちょっとアイツはもういいか』って、思われてる可能性大、ってコトだよなー。
  ……それをなー。
  Web検索で、名前ぶち込んでまで居場所探って、
  しかもオシゴト中のシゴトバに押し掛けたら
  ……余計敬遠される……つうか、気味悪がられるに決まってるよなー……。
  空気読め、って話だよなー。
  ヘタしたら、最近よくある『昔の友達が現れたと思ったら宗教の勧誘だった』
  みたいなのと思われるかもなー。
  ……あー、もう……どっちがいいんだろうなー。
  ……。
  ……とりあえず、やめとけば確実なんだよなー……」

 『……なんか色々考えてるみたいだけど。
  あなた、どうしたいのよ。その人に会いたいの?
  それとも、そんなに会いたいわけじゃないの?』


 「会いたいのは、会いたい。……んだと思う」

 『だったら、会いに行けばいいじゃない』

 「だけど、相手に迷惑かも知れないし、嫌がられるかも知れないし……」

 『そんなの、大した問題じゃないと思わない?
  迷惑かけるにしても、引き際さえ間違えなければ一瞬のことだし、
  嫌がられるかも、って、それはあなたが傷つけば済むことでしょ?
  相手にも多少の負担を強いることにはなるかもしれないけど、
  それはお互い様レベルの話よ』


 「そりゃ、まあ……。だけど、」

 『傷つくのがイヤ? そんなのカスリ傷程度よ。
  この話は、そのリスクをどう負うかの問題だけなんじゃない?
  傷つくリスクを負ってでも会いに行きたいか、
  そのリスクは回避して、会うのを辞めておくか。
  違う?』


 「……」

 『……まあ、こんなの、
  あたしが一番、とやかく言えるタイプの話じゃないからね。
  これ以上は何も言わないわ。
  でも、決して分の悪い賭けではないと思うわよ』


 「……まあ、そりゃ、そうか。
  あんまり得意な分野じゃないけど……」

 『それはよく知ってる。やってみたこと、殆どないもんね。
  こういう、女の子に告白するようリスクの話。
  だけど、いいんじゃない? 
  最近、見た目もちょっとは変わってきたわけだし。
  気持ちの面で、少し変わってみるのも。
  ダメならダメで。今後の練習だと思ってね。

  ……それじゃあね。
  早く帰ってきて、あたしの相手もして頂戴ね』



……とまあ、言われてみれば心の声の言う通りなので。
前日の晩辺りから当日の朝までかけてグダグダと考え込んでいたのを、
とりあえず相手の都合は置いておいて、
今回は「自分がどうしたいか」というところにだけ従って
会いに行ってみることにしたのだった。

……結果的には、昼にお店に行ってスンナリと会うことが出来、
ワリと喜んでもらえたようだった。
オイサンも会えて嬉しかったし、夜に改めて会い、
軽いご飯をつつきながら色々と、趣味やこれまでの話から始まって、
美容師ならではの面白いお話なども聞くことが出来、実にみのりのある再会となった。

たとえば、男女の色彩の捉え方の話。
男性には色弱が多くて、女性の方が多くの色を、細やかに鮮やかに、
視覚的な世界を捉えているらしいのだという。
女性の方が彩りのある世界を見ているのかと思うと、
これはワリとショッキングな話ではあった。

しかし、芸術にしろ何にしろ、評価するのが男性であることが多いことを思うと
その豊かで細やかな表現が理解されないことが多いのかと思うともったいない。
「女性らしい表現」なんて言い方をするけれど、そういうプリミティブなところでそもそも差が付いていて、
女性にしてみれば当たり前のことを言っているだけなのかも知れない。

  そこから派生して、モデルさんをいかに撮影するか、というような話で、
  オイサンの多少詳しいデジカメの話などが出来たこともまた、良かった。
  お互いの専門分野を役に立てることが出来て。

そしてたとえば、美容師のメンタリティ、モチベーションの話。
女性をかわいくしたい、そして自分がカットなりコーディネイトなりをすることによって、
素敵な出会いを獲得して欲しい、のだそう。
自分だけにそのかわいさを確実に最大限に引き出せる、素材としての女の子に出会い、
そしてそれを達成したいとも言っていた。

  その気持ちはオイサンにも分かる気がする。
  キレイなもの、魅力的なものをみると、その素材から受けるインスピレーションで
  何か作品を作り上げたくなるものだ。

マこれが「美容師の」なのか「彼個人の」なのかは分からないが、
話を聞く限り、真面目に美容師をやっている人間ならば誰でも持っていそうな気がしたので、
こうまとめさせてもらった。

  オイサンのような回路屋が、真面目な技術者であれば、
  こんな設計をしたいだとか、理路整然としたコーディングをして、
  かつ効率よく、見た目にも美しいものをつくりたいとか、
  思っているのと同じだと思うので。

他にも趣味的な話……オイサンの得意な分野の、ゲームや漫画やアニメの話……
何よりも、彼が未だにその分野からも外れずに話が出来てくれることに一番安心した。
それが無くなると、オイサンなんかはたちまち話題が尽きて
昔話しか出来ることが無くなるからだ。
Web上での人との繋がりの話、それに昔の話など。

いずれにしても、すごく面白かった。
メンタリティにせよ、表現者としてにせよ。
未知の分野の話と、
共通の分野で、お互い如何に異なる視点を持っているかの話。
今後も色々、面白い話が聞かせてもらえそうで、楽しみだ。


  ……にしても。


心の声の主が誰だったのか、言わずもがななので言わないが。
不思議なものだ。
自分の中にないはずの考え方が、こうして心に住み着いたキャラクターの姿を借りて、
ちらほらと舞い降りてくる。
そして、大袈裟なようだけど、確実に行動を後押ししてくれる実感。
嘘のような、本当の話。
むしろ、こういう形でないと、新しいモノを自分の中に取り込むことが出来ない自分の欠陥。
……であるのか、形が特殊で、時間がかかるだけで、皆とさほど変わらないのか。

せっかくもらえた再会なので、
今後も大事にしていきたいものだと切と思う。


オイサンでした。


  ……。


……はー。
絢辻さん。
もうチョイしたら帰るからね。
ほったらかしにして、怒ってないといいけどなあ。
いや、怒ってる分にはいいんだけど。
かわいいから。
怒った顔の裏で、哀しいとか、寂しい思いをしてないといいなあ。

なんかケロッと、「ああ、おかえり。早かったのね」とか、
本から顔を上げざまに言ってくれたりすると……
それはそれでこっちが寂しかったりするけど、一番いいのかもしれないなあ。
むふう。

そんなコトがキッカケで浮かんだショートなシナリオネタが2篇。
もう、なんでもアリだな。
ぼちぼちモノにしていこうと思う。


 

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