« ■SUMMER BREAK! -更新第265回- | トップページ | ■いい玄関のお城 -更新第267回- »

2009年7月27日 (月)

■神様にもらったすれ違い・3 -更新第266回-

オイサンです。

オイサンの『アマガミ』プレイLap-08は、
当初の予定通り、サバサバ悪友、棚町薫さんとスキBestでのゴールイン。

今回の内容は、薫さんとの思い出を振り返る、そんな回です。



■全体を通して



しかし、……う~ん……。
よく、わかんなかったなー。
薫の気持ちが。
主人公のこと・主人公との関係を大切に思ってくれていることは
伝わってきたのだけれど。

やはり、そもそも悪友だった主人公のことを、
一体、いつ、何故、好きだと思うようになったのか、
男として見るようになったのか、
そのキッカケが描かれなかったので……。
オイサンから見れば、話のアタマからオシリまで、
終始同じテンションで進んでいったように見えました。

言ってしまえば、
薫の主人公への恋は、中学での出会いから高校2年の冬までに、
始まって「スキ」にまで上り詰めていて、
『アマガミ』での物語は、薫がその熟成し終えた恋をどう伝えるか、
そして飼いならしていくか、だけを追っていったように見えました。

そしてそこでは主人公は、その気持ちにはホントに一切気づかずに、
先に大人になってしまった薫を後から追いかけるような。
そんな感覚でした。



■恋を越えた物語



今回オイサンの体験した薫のスキBestシナリオは、むしろキッパリと、
「男と女の物語、異性としての恋の物語」を
描くことは一切していないようにさえ見えます。
この二人が、そんなものすら飛び越えた、
より高次の絆で結ばれた者同士に見えたのです。

モチロン、主人公と薫はトシゴロの男のコ・女のコなので、
端々でカラダの方から来る欲求にドギマギしていることは描かれるのですが、
そのドキドキが、この二人には、なんだかやけに二の次のものとしか見えてこない。
悪ふざけの延長だったり、
お互いが男と女だから、仕方のない手続きの一つとしてやっている、
オマケのようなものとしか映らない。

この二人は、そんな体の仕組みから来るものを交換しているときよりも、
普段のやり取りをしているシーンの方が
心の中心にあるもので会話をしているように見え、輝いて見えて仕方がなかった。
キレイゴトでなく。
薫の立ち位置は、ヒロインというよりも梅ちゃんに近い。
そんな気がしました。

『アマガミ』はギャルゲーなのですが……
薫との恋をきっちり描こうと思ったら、
それこそ濡れ場……すなわちセックスの描写によってのみ、
実現するんではないかとオイサンは思います。
ガッツリと、男と女の肉体的な役割の差分を描かないと、この二人には差が見えない。

  ……そういう意味で、薫と近いキャラクター造形だとオイサンの思う
  『ToHeart』の志保の物語はよく出来ていたなあと思います。
  途中、志保が男に襲われそうになり、
  女であることを意識せざるをえなくなるシーンなど、
  今思うと必要にせまられて挿入されたシーンだったのだと分かります。

逆に、オイサンが以前のプレイで垣間見た薫の「ナカヨシ」ルートのシナリオでは、
薫が女の子、主人公が男の子であることがキッパリと描かれていて、
これにはまだ恋の余地が感じられました。
最後までは見ていないので、その後どう転んだか分かりませんけれど。
なんだろな、この子もナカヨシルートで輝くタイプの子なのかもしれない。

  しかしまあ……古風なオイサンの理解が及ばないだけで、
  いまどきの方々の間では、このような恋、
  このような男女の絆の在り方というのも、普通にあるのかもしれませんな。

それなので、薫の「恋ではない物語」が進展していることはもちろん分かるのですが、
主人公との恋は、「スキ」の終盤と、
ところどころピンポイントの重要なエピソードでフッと表れるくらいで、
進展しているようには見えず。

だから、恋を期待する主人公であるところのオイサンの気持ちはすっかり置いてきぼりで、
「友達・悪友としての薫」を大事にしているすがすがしさこそを感じ取れこそすれ、
恋の気配……せつなさやもどかしさ、戸惑いは、
一向に感じ取ることができませんでした。


……。


まあそんなことで、薫さんと主人公の物語は、
オイサンにとっては恋物語ではなく、
悪友・相棒で始まり、悪友・相棒の物語で終わった気がします。
けれどそれは、お互いがそれぞれ一生のパートナーを見つけるまでの刹那的な、
青春の一ページの関係ではなく、
互いが一生のパートナーとなり続ける、類稀なる悪友・相棒としての物語でした。



■距離感



『アマガミ』をプレイする時、オイサンは心とカラダの回路をほぼ全開にして、
相手のヒロインの人物像を、画面から一気呵成に読み取るようにしています。

梨穂子が相手のときは、
「幼馴染なんだ、昔から一緒にいた女の子なんだ」と強く意識をし、
フとした瞬間に見せる、その関係を逸脱した表情に心からドキリとし、
「あれ、こいつこんなんだっけ?」と、自然に不思議に思えるように。

  七咲や中多さんなら「後輩」ですし、
  森島先輩なら「アコガレのセンパイで、年上の女性」です。

そこで、薫さん。
……これがなかなか、難しかった。
上でも書いたように、結局のところ薫は恋の相手になりませんでしたから、
そうしてこちらがスタンバイしていてもなかなか心が転がっていかない。
昂ぶりも盛り上がりも感じられず、スカを食うことが多かったです。

逆に、並行していた梨穂子との関係は普通にスンナリ、
どんどん進めてしまったので、
一時期、ホントに梨穂子に乗り換えそうになりました。

ヒドイ話ではありますが、しかしある意味、当然の話でもあります。
だって、梨穂子とは恋をしている実感が主人公側にあったんですから。
薫にはそれがない。
「親しくて、女だけど、悪友」である薫に遠慮して、
恋人にクラスアップした実感のある梨穂子と恋をしないなんて、
話としては不自然過ぎます。

薫の女としての存在に気付かない主人公は、
梨穂子と恋をしてゴールインし、
薫には「え? お前、僕のコト好きだったの!?!」
とかますのが、自然な流れです。

だからここは素直に、主人公には梨穂子とハッピーエンドを迎えさせ、
薫はファイナルスターをゲットされずにクリスマスを一人で迎えて凹んでいる……
そういう画を眺めることが、オイサン的にはすごく自然な流れの筈でした。

  ……けれども今回それをやってしまうと、
  薫のスキBestはいつまで経ってもを見られそうにないので、
  心を鬼にして薫さんを優先させましたが。



■横顔



しかしそんな薫さんにも、オイサンに恋する少女の顔を見せてくれたシーンがありました。
それは、休日デートで遊園地に誘ったときと、
クリスマスデート当日の朝。

休日デートに誘ったときのはしゃぎよう。
そして、クリスマスデートの朝、遅れてきてぽつりとつぶやいた、

「一年に一度の、特別なデートなんだからさ!」

というセリフ。
この2つの場面の様子のおかげで、2度のデートの間だけは、
何故かオイサンには、薫がフツーに女の子に見えていました。

何が他と違ったのか、ちょっとまだわかりません。
状況なのか、表情なのか、声の演技なのか、それら全ての複合の、
他のシーンとのちょっとした差異なのか。

それでも明らかに、その二つの瞬間だけ、オイサンは
「あっ……今コイツ!」
と思いました、否、思わされました。

……マ、そんなことでね。

結論として……恋物語としては、薫の物語は、あっさりすぎる……というか、
高校生二人の恋としては、大人っぽすぎる気がします。

愉しいシーン、笑えるシーンの多さでは、多分、
6人のメインヒロイン中で一番だったと、オイサンは思います。
森島センパイも多かったけど、エキセントリックではない、
日常の一コマとして、安らげる笑いをくれたのは、薫。
おぬしが一番でおじゃったよ。

それと、ラストのタワーでのクライマックスでの、

  オイサン 「遠回りして、随分待たせちゃったな」
    薫    「ギリギリよ」
  オイサン 「でも、間に合ったんだ?」
    薫    「あと少し遅かったら許さなかった」

という会話が。
薫シナリオ開始時に自分が書いた記事と微妙にシンクロしてて
びっくりしたよ。

やっぱ、神様がくれた距離感……だったのかもだな。


けど、ごめんな、薫。
その分、僕、薫とは恋が出来なかった。
薫は……恋をしていたのかもしれないけど。

でも、マ、いいよな。
こういうのもさ。
僕ららしくて。



■6つの恋が、最後に象る姿



……サテ、ここまで。
メインヒロイン6人のスキBestをどうにかこうにか見てきたオイサンなのですが、
それを通して一つ、感じたことがあります。

  『アマガミ』のテーマって……実は、「家族」、なんじゃないのかなあというコト。

いや、多分全然違うとも思うんだけども、
それでもそう思わずにはいられないくらい、
どのシナリオにも、無視出来ないくらいに、
ヒロインたちの背後には彼女たちを形作るのに欠かせない、
「家族」たちの面影が見え隠れしている気がします。

  絢辻さんには言わずもがな、
  梨穂子には梨穂子ママが出てくるし、それよりも主人公とは家族のようなものです。
  それに、梨穂子ママが主人公と梨穂子を見守る眼差し。
  薫には、母と、亡き父の面影。
  中多さんには、ちょっぴり過保護なお父さん。
  七咲には、ワガママやんちゃな弟・郁夫くん。
  森島先輩には、ブルーの瞳をくれたおじいちゃん。
  ……あと、最高の妹、美也。

主人公が恋をする相手の背中には、彼女たちを作ったものが必ずあって、
そして二人の恋が成就したその先には、かならずそれらが出来上がる。
それらなくして、恋は生まれない。

 「おう、お若ぇの! いちゃいちゃラブラブすんのもイイが、
  その周りにあるモノのことを忘れちゃあなんねえぞ!」

……『アマガミ』やってて、なんだか、そんなお話を聞いてるような気分に……
オイサンはすごくなりました。

  マもう少し確信がもてるようなら、
  コレでまた一本、書きたいと思います。

さあ、次からはいよいよ隠しに突入……なのか!?

……しかし、いずれにしても。
メインヒロイン6人の中では、
絶対ヒロイン・絢辻詞の破壊力が圧倒的すぎるよなあ。



えーと、オイサン、でした。
オイサンもそろそろ、家族、作ろっかなあ。



 

|

« ■SUMMER BREAK! -更新第265回- | トップページ | ■いい玄関のお城 -更新第267回- »

アマガミ」カテゴリの記事

ゲーム」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/55967/30724682

この記事へのトラックバック一覧です: ■神様にもらったすれ違い・3 -更新第266回-:

« ■SUMMER BREAK! -更新第265回- | トップページ | ■いい玄関のお城 -更新第267回- »