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2009年7月13日 (月)

■箱庭キンギョの世界地図 -更新第255回-

日曜日の最後の買い物で、小銭がキレイに無くなると、

「この週末の買い物の全ては、
 この時のためにあったのかも知れない……!」

と運命を感じてしまいます。
オイサンです。

移ろう日々の由無しことを、そこはかとなく書きつくる、
9bit目も目前の更新第255回。
だらだら日記と感想で、オーバーフローをやっつけろ!


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■狂える金魚
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休みの日に、オイサンがよくランチを食べにいく豆腐料理屋さんがあります。
以前も、ちょっとだけ記事にしたことがあります。

そのお店のカウンターには小さな、本当に小さな、
小学生が獲ってきた虫を無造作に放り込んでおくような水槽が置いてあり、
そこで一匹の金魚が飼われています。

その金魚はオイサンが初めてそのお店に行ったときからそこにおり、
水槽にも、
「H17. 3月中旬生まれ」
と書いたラベルが貼ってある。

彼……或いは彼女かもしれませんが……
その金魚は、生まれてこの方4年あまり、
20センチ四方もないようなその水槽の世界しか知らない。
果たして今この時、彼の目にこの世界はどんな風に映っているんでしょうか。

彼は情報を持ちません。
世界というものが、実はどんな姿をしているかを知りません。
もちろん、彼がどんなに大きな池や、湖や、河に生まれていたとしても
それを知ることは無いのでしょうけれど……。

しかし、彼には本能というものがあります。
金魚の世界で4歳というのは、果たしてどのような年齢なのか。
少年なのか、青年なのか、はたまた立派にオトナなのか。
老齢なのか。

教えられないとはいえ、
彼の体は、この先、何をどうすれば良いかを知っている筈です。
しかしその、体は知っているのに、
そのつがうはずの相手を見たことも、出会ったこともない。

混乱……しはしないのでしょうか。
自分の根っこが知っている筈の世界と、本当の世界は違う姿をしていた。

透明なプラスチックの水槽越し、
水草や、水底に敷かれた小砂利にむけて
口をぱくぱくとはためかせる彼の、閉じられることのない瞳は……
オイサンには、疾うに発狂しているように見えたのでした。


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■男の歌、女の歌
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……とかアオると演歌みたいですが、男性が女性に向けて書いた歌詞と、
女性が男性アニオタ向けに書いた歌詞。
そんな話です。


 ■その1:熱烈歓迎わんだーらんど


まずはこちら、現在絶賛放送中の百合ゆりオッパイ麻雀アニメ、
『咲 -Saki-』からエンディングテーマ、「熱烈歓迎わんだーらんど」。

畑亜貴さん……。
この人の意味の分からない単語を並べた歌詞は、
なんでこんなにも、毎度毎度オイサンの胸にブッ刺さるのだろうか。
他のオタクの皆さんはどうなんでしょうか? 刺さってますか?

■熱烈歓迎わんだーらんど


『Glossy:MMM』の

 ♪さめた気持ちなんて 自慢にならない
   カッコワルイね チョットズルイね
   本音があるでしょ?
   ~
   隠したって ダメだよ! Bunny! Bunny!!


が、グッサリきてしまうのは……
……身に覚えもあることなのでマア理解も出来ますし、
この言葉の羅列ならば、意味もイメージも繋がるので、
思いつくことも、マア何とか、理解の範疇ではあります
(オイサンを「子猫ちゃん」呼ばわりしたことは許せないが)。

しかし『熱烈歓迎わんだーらんど』の

 ♪見つけたユメ 探した夢 遊びの中で
   指が躍れば 熱烈歓迎

  感じてユメ 念じた夢 カタチがあるよ
  長方形 正方形 三角形のどれかだ!


って、これはなんで思いつくんだ、こんなコトバ!
前半はまだいい、後半、これはなんだ!!

コレだけ意味の分からないコトバを、どうやって思いついて、
それが人の胸に刺さるモノであることを、
何とすり合わせて、どうやって確信しているんだこの人は。
そしてさらに何故、それがオイサンにはピンポイントに刺さるんだ。

受け手にすら自覚のない感情を、一体どうやって探り当てて、
それを言い当てる言葉をどうやって構築しているのか……。
カンなのか?
リクツじゃないのか?
それにしたってすげえ。
悔しい。
底知れない。
この人だきゃあ、本当に底知れない。


  「21世紀の4コマ漫画は、ここから始まりました」


と、『あずまんが大王』の新装版コミックスの帯にアオってあった
それは確かにそうかも知れない。
オイサンも確かにそう思います。
……と同時に、21世紀のアニソンの歌詞の世界は畑亜貴から始まったと、
オイサンは思うのであります!!


 ■その2:ここはグリーン・ウッド ~少年よ、乙女の鋼の心を抱け~


土曜日。
フと立ち寄ったカメレオンクラブで見つけた、
『ここはグリーン・ウッド ボーカルベストコレクション』。
人間古いなオイサンも。

R0018990

上記の畑亜貴が新世紀萌えオタ攻略の必携アイテムなら、
こちらはアラサー~アラフォーの隠れ腐女子からやみのころもをはぎ取るための
「ひかりのたま」。
80年代中ごろから90年代初頭にかけて、
恐ろしい人気を誇った男子寮モノ少女マンガのVocalアルバムです。

「緑の乗車券」
「ノー・ブランド・ヒーローズ」
「雨やどり」

等々が聴きたくて購入したのですが……。
オイサンの聴いたことのなかった代表曲、
「ここはグリーン・ウッド」が全てを超えて素晴らしかったです。

■坂本洋 ここはグリーン・ウッド


……オイサンは、ずーっと昔から思っていたのですが。
どうして少女漫画ってやつは、少年漫画よりもずっとシビアで、心情的にリアルで、
そして少年漫画よりも、真実に近いことをサラッと言葉にするのでしょうか。
そのことは、この歌の歌詞にも、恐ろしく如実に表れているように思います。

  ♪フザけ合っても いつだって
    どこかリアルな気がしてた

  ♪たとえ君が迷い込んでも
    やさしくなれない時もあるのさ


という冷たさへの素直さを含んだ歌詞や、

  ♪どんな無邪気な笑顔よりも
    泣き顔でいたいこともあるのさ


という、弱い自分を肯定的に、現実的に迎え入れようとする歌詞。
そして何よりも、オイサンが強く打たれるのは、
自分たちの居場所を

  ♪ここは”ピカレスク”

と傲然と言い放つ、その力強さとしたたかさ。
これは、同年代の少年の心には、きっとないものだ。

  最近のお若い方には、多分ある程度当たり前に備わっているんだろうな、
  という雰囲気は、時代とともに感じるようになりましたけども。
  少なくとも、オイサンが少年だった頃の少年たちには、このセンスはなかった。

フィクション・娯楽の世界においてすら、
こういうロジックが認められるようになるのは青年誌以上の精神年齢をもったものの中で、
しかも若干の悪意を背負った人物像にのみ許されるモノのように思います。
ある意味、オッサンの中に住まう少年の心にしか許されないものです。

こういった若干の後ろ暗い歌詞のあとには、
ポジティブな単語で少女の抱く夢の中の少年像をフォローする作りになってはいますが、
それでも少年たちが、そういうリアルへの強さを獲得したものであることを
よしとする像が、歌詞の上で確実に結ばれている。

少年漫画では、それらのファクターというのは、
悪であるか、フタをしてしまって見えないものとして扱われることが大半。
オイサン的にはそういうセンスは、男でも、
若い頃・幼い頃から持っていてもいいものだと思うのですが……
この差は一体、何なんでしょうね。

マ、
「男の恋は『別名で保存』、女の恋は『上書き保存』」
なんてうまいこと言われるように、男性と女性では、
あらゆることにおいてシビアさや、リアリティのとらえ方が違うのでしょう。

思えば男は、法律や倫理を抜きにしたらば、
そもそものカラダの作りという意味では、伴侶選びに失敗しても
すぐ次を探しに出かけられるように出来てます。
構造的には、複数の女性に対して、生物本来の目的である生殖の同時進行が可能なワケで、
だから上書き保存をする必要がないし、
むしろ、別名保存が出来ないと不都合なように出来ている。

反して女性は、伴侶選びに失敗してしまったら……そしてそれが種付け後だったりすると、
1年近く、棒に振らねばならない。
だからその相手選びは慎重に行う必要があるし、
めぼしいものは確実に、貪欲に手に入れる必要がある。
だからそもそも別名保存する意味も薄いのでしょうし……
他の個体との競争も、おのずと激しく、貪欲に、リアルに、シビアに。
……ならざるを得ないのかもしれません。

だからきっと、幼い頃から、
少女の社会は男から見てもシビアで陰湿で、容赦のない世界なのでしょうね。

そこを乗り越えるための「常識」としてその倫理観は必要なものなのでしょうし、
夢に見る「少年」たちにも、その程度の強さを持ち合わせ、
そして理解を示して欲しい、という願望の表れなのかもしれません。


……オトコなんて、いつまでたってもコドモですからね。


……しかし……なんだろなー。
この曲聴いてると、
輝日東の面々全員をフィーチャーした長編が一本、
書けそうな気がしてきたぞ。
やっぱパワーのある歌は違うなー。
イヤ多分書けませんけどね(アカンがな)。


……。


えー、本当はこの後に、09年7月期のアニメで新たに見た、
『かなめも』
『うみものがたり』
『化物語』
『うみねこのなく頃に』
の感想などを書こうと思ったんですが、ちょっと時間がないのでまた別途。

マとりあえず、さっくりいくと、
『化物語』と『うみねこ』は無えな、と。
肌に合わんですバイ。


以上、夏は冷やしで冷やしGガンダム。
オイサンでした。


 

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