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2009年4月23日 (木)

■いつだって手遅れな「僕」たちへ。 -更新第998回-

今から4年ほど前に、そんなタイトルで物語を書こうとしたことがある。

好きになった時には、いつも、もうその人はこの世にいない。

そんなやつらの話だ。

難しい話じゃない。

そいつらがいつも、既にこの世にいないひとを好きになる、ってだけなのだ。

冗談のようだが本気だ。

多分、一番欲しいものに手が届かないまま、僕は死ぬだろう。

ありもしないものを欲しがった自分たちが悪いのだ。それは分かってる。

そんな現実にばかり、真正面から向き合う覚悟ばかりある僕たちへ。

肩と首から立ちのぼる熱が、何かを殴れ、どこかを殴れとはやし立てるも、

叫ぼうがわめこうが、体のどこをかきむしったって、

しょうがない、それはどこにもない。

生み出すしかないのだ、証明するしかないのだ、自分で、自分でだ。

きんきんと痛む胸の中心にある心地よさを、

その大きさを、読みといて、読みといて、掘り起こして、掘り返して、

ものも言う、微笑みかけもする、

けれど決してどこにもいないあなたが肯いてくれるまで、

少しでもあなたが広く世界に浸透できるよう、

いつか少しでもそれが本当になるよう、

生み出し続けて、

腕が抜けて、背中がやぶれても、喉から肺から血が裂けて出ようとも。

絢辻さん、僕が今欲しいのは、あなたの心だ。

この世のどこにもない、あなたの心なのだ。

上半身が張り裂けて、頭頂からばきばきと音がたっても、

埋まったところで埋まりはしない、

心だ、心なのだ。

 

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