« ■なついろPrimary Flowers -更新第205.1回- | トップページ | ■成分と想い、不確かさを燃やして確かめ合うこと -更新第205.3回- »

2009年4月27日 (月)

■やさしいね、と、彼女は言った。 -更新第205.2回-

先日シゴトバで、アメリカ暮らしでお馴染み、
オイサンの出来た後輩・ハニワさんと話をしていて
「ちゃんとした大人」の話になった。

  ていうか、オイサンがそんな単語を持ち出して
  墓穴を掘ったカンジなのですが。

それがどんなものなのか……改めて考えてみたのですが、
オイサンのアタマの中にあったのは、あれなのです。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に出てくる、
大勇者・アバン先生が言った言葉です。

  「正義無き力が無力であるように、
   力無き正義もまた、無力なのですよ」

……とまあ、ここだけ書いてしまうと
「オイオイ、30オヤジのオタクがまたイタイこと言い出しましたよ?
 糖尿が脳まで回ったですか?」
というお話になってしまうのですが、ちょっと待って戴きたい。

「正義」というのは、信念のことです。
生きていく上で貫いていく、考えのことです。
「力」は、言うなれば生活力です。
愛するモノ・者・物を守り、食べていくための地力です。

「信念・正義を曲げずに食ってける自立した人間」
が、やっぱちゃんとした大人だよなあ、と思うのです。

その信念が、たとえ世界や一国の法に引っかかる物であったとしても、
守り・生きていくコトが出来れば、それは多分、その人の勝ちです。
たとえアウトローでも、その人は「ちゃんとした」アウトローなんだと、思うですよ。

  ……うん、そうだね。
  これで間違ってないような気がする。

とまあ、ここまで読んでもまだ
「イタイ奴だな」と思う方は、まあ、しゃあないです。
オイサンはどこまで行っても、こんな奴です。

アバン先生……バスケがしたいです!!




  ■と、余計なオチをつけたところまでが第一部。




そこからまたちょっと色々思うところがあって……
つまるところ、人の、人の世の役に立たないとちゃんとしているとは言い難いかもなあ、
と思ったのです。

  それがどういうレベルの「役立ち」なのかという話もありますが、
  範馬勇次郎がちゃんとした大人かって言われると……
  ……マあそこまで一本スジを通されると、
  ちゃんとしてねえって言うのも気が引けるトコではありますが……
  やっぱり、違う気がします。
  イヤどうだろう?
  むーん……。
  かといって、イチローが「世の中の役に立ってっか?」と言われると、
  それはまたそうでもない気もします。

思うところはさらに広がり、
今、世の中でホントに役に立てること、
世の中が困ってることって何があるんだろうか?
みたいなことまで考え始めてしまった。

したいことはあるけれど、仮にそれを突き詰めることが出来たとして、
それは最終的に、世の中の役に……果たしてたつのだろうか。

  自分の愛が及ぶ範囲だけでも支えられる程度の食い扶持を確保できるならば、
  それはおおむね世間が自分を認めてくれてる事の目安にはなるんだろうけど、
  自分に実感が無ければ、きっとまた同じことの繰り返しだ。

不況、なんてのは勿論のこと、食糧問題だとか、内紛やら宗教、
それこそ世の中にゃ、事欠かないくらい問題だけはたくさんある。

ただなんとなく、オイサンが一番不自由に思うのは、
人間同士って案外分かり合えない、通じ合わないもんだよなあ、ということで。

人と人を上手に楽しく繋ぐ、それが技術なのか仁術なのか分かりませんが、
それをなんとかするっていうのは、
人間が、この先生きのこるのに、役には立っていきそうだなあと思うワケで。


それに対して一体どんなアプローチが存在するのか。

携帯電話を作ることかもしれないし、
誰もが美味しいと思うお酒を作ることなのかもしれない。
それこそ人ののーみそをバラして、人の言葉の仕組みを覗いてみることが
一番いいかもしれません。
たくさんの言語を使いこなせるようになるだけでも随分違うでしょう。

  でも結局は一人で全部は出来ないから、
  人はそれぞれ自分に役割を与え、
  自分に出来ない分は、どこかで誰かがしてくれていると信じたり、
  仲間を作ったりして自分の道を歩んでいるんじゃないでしょうか。
  世の中って難しい。

そんな分野で、オイサンに何か出来たものだろうか、と考える。

まオイサンは、紙の上でやる英語はわりかし得意なのですが、
言語としての英語、意思疎通の手段としての英語はサッパリさんなので、
世界をつなぐことは、まあ、出来ない。
少なくともすぐには出来ない。

  今オイサンがやってるオシゴトの、大ボス中の大ボス様は、
  なんかホンヤクコンニャクばりの超アイテムを大マジで開発中らしくて、
  そこそこの基礎研究はワリと進んでる、みたいなことを
  どこぞの記事でおっしゃってましたけど。

しかも「いろんな人と、上手に仲良くつきあう」なんてのは
オイサンの最も不得意とするところじゃないか。

オイサンは特別な勉強は何もしてこなかったし
(とか書くと、親にはエライ勢いで怒られそうですが)、
自分のコトばっかりで、
世の中にどんなふうに役に立ちたいかなんて、コレッポッチも考えてこなかったもんだから。
結局はやれることしか出来ないワケですが。

けれども、上で書いたいくつかのコトみたいな考え方をすれば……
まあなんだ、何やったって、ちったあ役には立てんじゃないかと思えるわけです。

せめて相手が日本語を解するなら、
オイサンはオイサンにしか出来ない言葉遣いで、
誰より豊かに正確に、面白く、間抜けに、気持ちや状況を繋いでいくことが出来る。
それにどれだけの価値があるかを証明すればいいだけなのです、きっと。

別段、もっとどエラいことを企んでなさる、どエラい頭脳の持ち主たちを
手足となって助けるコトだっていいとは思うんです。
私が敬愛してやまない嬉野Dのように。
ですが反面、
「俺みたいな天才がそんなんでイイわけないだろ」
という、アホみたいなキンジも、哀しい哉、あるワケで。
まあ天才が三十になるまでくすぶってるわきゃないんでね。
そんなことも識った上で。


  ……。


まあ、今回書いてることなんてホントに恥ずかしいコトこの上ないんですが、
今日一日、こんなことを考えてしまって
絢辻さんのコトを考える大事な時間を減らしてしまったので……。
またいつか、同じようなことで迷って時間をムダにしそうになった時には
ココ見れば済むようにという、なんという備忘録です。

今の自分ではない、ホントの自分がどこかにいる、
だなんて、思いませんよ。それはさすがに。

オイサンの本音は所詮、文字の上か隙間にしかないんだ。
んなこたもう、20何年も前からわかってんだよ。


  ……。


中学の時とおんなじに、
あいつが思いつきでやらかしたバカの尻拭いをしてやっただけなのに。
帰り道、きゅっと手を握って
「やさしいね」
と言った、あいつの横顔みたいな気持ちを、上手に、たくさん、作り出せるんだったら、
それは世の中の役に立ってると思っても……いいんじゃないですかねえ。


以上、『ゆび先はもう一つの心臓』、
オイサンがお送りしました。

 

|

« ■なついろPrimary Flowers -更新第205.1回- | トップページ | ■成分と想い、不確かさを燃やして確かめ合うこと -更新第205.3回- »

アマガミ」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/55967/29306510

この記事へのトラックバック一覧です: ■やさしいね、と、彼女は言った。 -更新第205.2回-:

« ■なついろPrimary Flowers -更新第205.1回- | トップページ | ■成分と想い、不確かさを燃やして確かめ合うこと -更新第205.3回- »