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2009年3月の12件の記事

2009年3月31日 (火)

■Are You Ready ?の子守歌 -更新第196回-

春です。
もうじき、4月。

桜もほのかに芽をほころばせ始め、
来週にはわあっと空を覆うのでしょうか。

春は……不思議ですね。

おかげ様で、のーみそ絶賛ピンク色のオイサンは、今、
この季節の見せる幻……独特の高揚感と喪失感とを、
余すことなく感じています。

  なんとなく文章からも感じ取れてしまうと思うのですが、
  じんわりとした寂しさを奥底に抱えながらも
  ものすごく浮かれているのです。
  こういうのを年甲斐もない、というのでしょうね。
  お恥ずかしい限りです。

しかし、目に映るものが色づき、音が良く聞こえます。
多少血の巡りも良く、いつもよりは体も動く。
そもそも、動かす気がある。

集中力にはちょっと欠けますが……
背筋に、肩に、臑に、
この3年の間失っていたエネルギーがふつふつと粟だっているのを感じます。

  今なら、毒も裏返りそうな……!!
  ……や、ここで『バキ』を持ち出すのはやめましょう。

あとは、今の状態を冷静に見つめる目があれば。

ここまでの気持ちにさせ、
そしてその状態を持続させてくれた作品は、
生涯を通してみてもさほど多くはありません。
この10年で考えてみても、4つ……いや3つ、あるかないか。

これは、チャンスだ。
そしてこんなチャンスは、またしばらく巡ってこないだろう。
否、もう二度と来ないかも知れない。

イヤまあ……世にギャルゲーの種の尽きない限り、
一生に何度かは巡ってくるかも知れませんが……。


  「せっかくだから」とは、
  かの銃聖・コンバット越前の至言。


2009年、春。
折しも、世間どころか、世界は不景気に沈んでいます。
「失われた10年」という言葉がありますが、
今、こぼれ落ちていっている物の多さ、大きさ、そしてその勢いは、
曲がりなりにも私が自分の肌で社会を知るようになって以来のものです。

それでも、不思議と世間が元気を失っているようには、
私には見えないのですが。
敵が大きいと、逆の歯車を回すチカラに元気があるのも、人間の良いトコロです。

  ……「人間の良いトコロ」だってさ。
  オイサンがですぜ?
  へへへ、笑っちゃうぜ。
  全くどうかしてます。
  それは分かってます。
  でもね。

せっかくですから。
俺は……この赤い方の扉を選ぶぜ!

 

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2009年3月30日 (月)

■生無きものに、命ある尊厳を -更新第195回-

……今回の文章は、
30代も半ばに差し掛かったいい大人の書いたものと思えばぞっとする……
……いわばものすごく「うすら寒い」内容になっているんじゃないかと思いますので、
読む気のある方はそのおつもりで。

  もしかすると、普段書いている内容とあまり変わらず見えるかも知れませんが、
  それならば私が今回そのように感じてしまったのは、
  ほかならぬ私自身が「とても本気」だからでしょう。

このページはリアルに私を知っている方もたくさん読んでいらっしゃるので、
こんなコト書いて日常に支障を来したらヤだなあ、
載せようかやめようかどうしようか、とも思ったのですが、
今日ここに書いたことは、紛れもなく私のこの十有余年を支えてきた芯の部分なので、
この機会に書いてしまいたいと思います。

  ……「この程度の芯しかないから、お前フニャフニャなんだよ」
  と言われそうな予感も十分あるワケですけども。
  マそれはそれで仕方ないと諦めます。


  ……。


私は、ワリとゲームに感動する方です。

「感動する」にとどまらず、感化され、
日常の言動や行動原理さえ左右されてしまうコトが、ままあります。

その心の動きというものは、
映像や音楽や文芸(虚構かもしれないし、成功者のドキュメントや啓蒙書の類かもしれない)、
演劇、料理、その他モロモロの芸術や娯楽に感銘を受け、行動するということと
同列であると、個人的には捉えています。

そのこと自体に大した問題はないと思っています。

  ここまででも、既に、
  「ゲームなんか表現が未熟じゃないか、他の芸術と比肩しようとは片腹痛い」
  という論をお持ちの方も多々おられるとは思いますが、
  その辺は今回は置いておきます。

……ただ、私のタチのよろしくないのは、
「物語が描くテーマ」のような、作品が伝えようとするメッセージや、
作品を作ったご本人が放つ生の脈動のようなもの
(生きざまと言い換えても良いかもしれません)に感じ入るのではなく、
その物語の中に生きるキャラクターそのものに対して
感情を預け、心を動かされてしまうということです。

  作った人間に感銘を受けるのではなく、
  架空のキャラクターの言葉や行動に感じ入り、
  心を奪われてしまう、ということです。

逆に、生身の人間の発するものから、
生活を左右されるほどのそれを受けたことは、現時点ではありません。

日々の暮らしの中で、
身近な方々の、苦労や努力、才能を見、お言葉を戴いて、
それを軽んじるわけではないですし、
「ああ素晴らしいなあ、見習わなければ」
と思うことがあっても良さそうなものなのですが……

  ……「見習わなければ」という思いがありこそすれ、
  体がついてくる、突き動かされるほどの強いものを、
  その先に感じたことはありません。

心の奥底に、ズシンと響くものを感じたことは……無いのです。
何がそうさせるのかは、正直な話、自分にもハッキリとは言えません。

生身の人間は生きることに手一杯で、
限られた時間と小さなチカラを精いっぱいに振り回していくしかない。
けれども、それを全力でやり続けられる人間はいない。
それが悪いとは思わない。
それが当然で、それだからこそ美しいのだとも思う。

ただ、現実だからこそ、どうしてもそこに存在してしまう、
心と体のウラ・生が持つ後ろ暗さ・打算・妥協・限界が、
それを素直に受け止めることにブレーキをかけているような気がします。

何故なら、その言葉も行いも、ウソであるかもしれない。
ウソ、ではないにしろ、言動と異なることを、行動のどこかでやっているかも知れない。
あるいは、一面を見ればすべてが真実でも、
光を当てる方向を変えた途端に、すべてひっくり返ってしまうかもしれない。
どこかで手を休めているかもしれない。

けれども、たとえ手を休めていたとして、
十分な成果を挙げていたならそれは問うべきことではない、
それは分かる。

何故なら、生きているんだから。
現実での出来事なのだから、それは仕方がない。
あらゆる方向から光を当てて、影が落ちないことはあり得ないし、
すべて同じ形に影が落ちることはありえない。

けれども私は、どうしてもそこに違和感を……感じてしまうのです。
私はもう、弱い人間ですから。
弱い方から勘定した方が、全然早いような人間ですので、自分が、
だから……強い人間の強さを、感じ取ることが出来ない……
もしくは、感じとることを、同じ人間として、拒否しているだけなの……でしょう。
きっと。
そんな世界があるわけはないのではないかと。


  大方の人々は、この辺りで
  「なんかもうついていけない」
  とお感じですかね。
  今回ばかりは、それでも先を読んで戴けるとありがたいのですが、
  それはこちらの都合なので……胸糞の悪い方はどうぞお気になさらず。


その反面で「尊敬に値するキャラクター」というものの存在を、
私は信じてしまいます。

  尊敬、と言い切ってしまうとまた違うのでしょうが……
  その人物の行いや言葉のありように、
  そして物語が語る世界に、近づきたいとさせられる、そんな感情のことです。
  彼の、彼女のあり方に近づきたいとする、憧憬の念です。

そして、頻繁ではないにしろ、その思いに駆られ、体が動くことがあります。
言動、生活習慣、考え方、メンタリティが一変して行動に結びつき、
「自分が変化する」感触に、これまで何度も立ち会って来ました。

もう恥も外聞もナシに言ってしまえば、
たとえば、今回『アマガミ』の中で出会った「絢辻詞」というキャラクターは、
そんな尊敬に値するキャラクターの一人だと……
第一回のレビューではヒドイ言葉で書きましたが……
今では感じているわけです。

「絢辻詞」は、ウラオモテのまーあ激しい女の子で、
勉強ができ、運動もでき、生活態度の正しい模範生で、
学校では先生の言うことをよく聞き、友人からの信頼も厚く、
人の嫌がる仕事でも自らすすんでやり、
仕事の手伝いを頼まれてはやりこなして先生さえも驚かせる……
という、まるで『あばれはっちゃく』のような人物なのですが……。

その素顔は、
腹黒く、打算的で、全ては自分のためだと画策し、
高そうな犬を見かけては手懐けて何かに使ってやろうとさえし、
ビルの影で、自分に仕事を押しつける教師を無能だとなじりながら
ゴミ箱にケリをくれて発散をする。
果てには、自分の仕事の邪魔をする県議を脅すことすら厭わないという、
恐ろしい人物として描かれます。

そんな彼女の信念は

 「自分のメリットにならないことはしない。
  それはただの無駄で、それをする人間はバカだ。
  ただ、人にしたことはすべて、自分のものとなって返ってくる」

ということでした
……分かるでしょうか。

要するに、メリットを求めながらも、別途の報酬を望むわけではなく、
したことから何かを見出して血肉にすることがメリットだと言っています。

  それって、ただのイイ奴じゃね?
  ……ということに、後になって気付くのです。
  お話がすべて終わってみて
  「このコ結局、悪ぶってたワリに、悪いこと何にもしなかったなあ。
   怖かったけど、ただのすごいやつじゃん」
  と感心させられてしまいました。

  彼女の破綻は「激しすぎるウラオモテ」だけであって、
  彼女の不幸は「ウラオモテ」が人の世のモラルにおいて嫌われるものだ、
  というコトだという種明かし。

人から任されたことや、人の嫌がる仕事を受け、それらをやりこなして、
さらには他の人間と同様の当たり前の生活も
人並み以上に仕上げて生きる。

そんな生き方に、並々ならぬ知恵や工夫があるであろうことは
実際の世の中に生きている我々には容易に分かります。

  学生時代、宿題にテストに受験に、手一杯だった私には、
  そこにさらにやれクラス委員だ、先生の手伝いだ、何やらの実行委員だと
  二重三重の荷を背負わされて、
  破綻なく物事を進められる自信はありません。

その歪みから逃れるため、
彼女は仮面をかぶることを余儀なくされていたのでしょうが……。


  ……。


とまあこんな具合に書くと、
「まあ、作り物なんだから、すごいことが出来るのは、なんちゅうかね」
「それと現実をごっちゃにするのは、ちょっとどうかね」
というお話になるのでしょう。
私も、その思考の流れは理解しますし、賛成です。

  相手は虚構です。
  作り手の都合次第で、その立場や能力はどうとでも出来る。

そんなものがいくらすごかろうと、「うまく出来た話だね」で終わらせるべきで、
そんなコトより、
制約や限界の付きまとう現実の世で、
生きていくために必要な結果を出す生身の人間の方が、えらいし、すごいに決まっている。
何しろ虚構の世界でいくらえらかろうと、腹の足しになりゃあしない。

  ……わかってるんです、そんなことも。

けれども私は、いつの間にか、こんな風に感じるようになっていました。

あちら側の世界は、プログラムされたことが世界の全てであって、
プログラムにないものは存在しない。
裏も、嘘も、間違いも。
たとえば、電源を切ったその裏側で、「あー疲れた」と舌を覗かせる……
そんな「素顔」を曝け出すこともない。
本当の素顔が、意図され、描かれたものだけに宿っている世界。
人の意図によって作られたそのモノは、たった一つの正義によって規定され、
当たる光によって影の形を変えることもない。

それはつまり、
次元をまたいだ向こうにあるのは真実であることに規定された全てが真実の世界であり、
振る舞い、言動、
意図して描かれたもの以外は存在しない、
だから、彼ら彼女らには嘘がない。

目の前で語られている内容が全てで、
真実に規定されて「全力」と描かれた彼らは、常に全力であり、道にはずれない。
そんな彼ら彼女らのココロと体は信じることができる。
だから心に響く。
瞳に吸い込まれそうになる。
そして突き動かされる。
……のではないか。

ウソかホントかわからない生身のやることなすことよりも、
虚構の人格の目が気になる。

……おかしな理屈、さみしい考えなのかも知れません。
ウラを読んだり、思いやったり、
そんなことが苦手な私が単純な世界を欲しがった結果、という気もします。

このトシになって、二次元のキャラクターに真剣に入れ込んでしまうコトが
どれだけ尋常でないかというコトは、
多分、外から見る以上に私自身が重く受け止めています。
……受け止めているつもりです。
なんともはや、子供っぽさの抜けない話なのであります。



  というところで、この話は唐突に終わります。



もとより誰かに理解を求める話ではないですし、
反省したり、修正へのアドバイスをされたいがために書いた話でもありません。

ただ今回も、『アマガミ』から「絢辻詞」というキャラクターに出会えたことによって、
一つ、違った方向へ体を動かすことが出来るきっかけをもらったような気持でいたので、
この機会に、そのココロの仕組みを……イビツな心ですが……書き留めておきたいと
思った次第です。

今の私にとって、こうした出会いの一つ一つが、心だけでなく、
体の支えにもなっているのは実感として疑いようのないことです。
たとえこの仕組みが間違いであっても、
私は今、肚の底に湧き始めたこのチカラを、なんとかうまく使っていきたい。

  作り手の皆さんが、作品に、キャラクターに、
  そのような解釈を求めているかどうかということはまた別のお話なんですけども。

あとは生身の皆さんからもこのようなものを戴ければ、
人生がより豊かになることは間違いがないと思ってはいるのですが。


  ……。


私が気にしているある作家さんは「聖なるもの」を描きたいと仰います。
ナンダソレ? とお思いになるでしょうか。
私には、それがなんなのか、その方が何を言っているのか、分かる気はします。
ちゃんとは説明できませんけど。

ただ、純粋であること、ただ美しくあること、
そんな平べったいモノでは決してない、
汚れて乱れた先に出来上がるモノの中心で、じっと、激しく、もがき続けるもの。
……そんな感じなんじゃないかと思います。



オイサンでした。


やべえゲームする時間なくなっちったよ。

 

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2009年3月29日 (日)

■大事なことは、うその中。 -更新第194回-

「はるか!
 お風呂場で大きな声出して一人エッチしないの!
 またご近所から応援FAX届いちゃってるでしょ!!」

オイサンです。

……出だしからもお分かり戴けるようにですね。
オイサンの頭の中は今、春爛漫。

  会社で用を足していると
  何故かこういうスバラシイネタを思いつくことが多い。
  マ朝の冴えてる時間帯だからでしょうけど。
  その冴えをもっと有効に活かせ。

どうせ今日も『アマガミ』と、
殊に絢辻さんがいかにスバラシイかということに
紙幅の大半を費やすつもりなのです。


================================================================
■■■━ AMAGAMI ━■■■
----------------------------------------------------------------
……とローマ字表記すると
なんとなく『IKARUGA』みたいでカッコイイ。
言ってみただけ。

今日も今日とて『アマガミ』三昧、噛んで噛まれて咬まれて咬んで。

  スーパーカミオカンデ。
  これまた言ってみただけ。
  ……言うほど、噛まれるシーンは無い……というか、
  オイサンはまだ一回も出くわしてないな、
  文字通りの甘噛みのシーンには。

■病は気から
まずはオイサンのリアルな感情の話から入ってしまいますが、
もう、精神的にかなりものすごい状態になっており、
かつてオイサンを北海道まで連れ去った
『北へ。』以来のビッグウェーブとなっております。

  現在、この発電量をなんとか有効活用しようと画策中。
  こんなイキオイでもないと、なんもしませんからね、この御仁は。
  ちったあ戦え俺。

どうにもダメなことに、
「ほなボチボチ始めよか」と心を構えた時点で心拍数が上がり始め、
コントローラを握る頃にはかなりバクバクになっています。
なんという高揚感。

OPも決して凝っていない、簡素な部類のものですが、
ぼんやり眺めて、最後の絢辻さんのアップでは
ドキッとしてしまうチェリーっぷりを毎回味わっています。

  ……嗚呼、このトシまでチェリーで良かった……!
  これが、魔法使いのチカラか!!

そしてプレーを開始する前に、
絢辻さんシナリオのシーンプレイバックを幾つか見る、
という念の入りよう。

1月の日記で、……ってな弱気なコトを書きましたが、俺はまだ、戦える……!


■ゲーム概要
この先のお話に少しでも付き合って戴けるように、
簡単にゲームの中身を説明します。

□ストーリー
 ゲームの主人公は、高校2年生の男子。
 物語は、
 2年前のクリスマスにこっぴどくふられたトラウマを持つ彼(ていうか俺)が
 今年はそれを克服するぞ! ……と一念発起するところから始まり、
 6週間後のクリスマスに終わります。

 その期間に、6人のヒロインと仲良くなりましょう、
 という、この辺の「比較的短期で女のコと仲良くなろう」という流れは、
 これまでの『TLS』『キミキス』と同じ流れです。

 ヒロインは6名。
   才色兼備文武両道、激しい裏表で人間的に問題のある仮面優等生「絢辻詞」
   幼なじみでふんわりぽっちゃりの「桜井梨穂子」、
   中学からのサバサバ系悪友の「棚町薫」、
   出るトコ出てるオカラダと裏腹に、内気な下級転校生「中田沙映」
   素っ気ないけど面倒見の良い、競泳水着の小悪魔、後輩「七咲逢」、
   天然美人の先輩、「森島はるか」

 他にも、
   お決まりの主人公の妹や、
   森島先輩のクールな親友塚原さん、
   梨穂子の部活の怪しいセンパイ、
   真面目な悩める担任の先生……
 ……などなど、アジのあるキャラてんこ盛りで、
 正直、布陣にスキが見当たりません。


□次、システム。
 ごく簡単に書いてしまいます。
 プレイヤーは、最初からいくつかのイベントを選択する事が出来ます。

 イベントには、各々
 「何日目から何日目まで、そのイベントを選択することが出来るか」と、
 「一日のどの時間帯ならば選択する事が出来るか」
 が設定されているので、
 日付と、時間帯の条件の合うものを選んでイベントを発生させます。

 でイベントを一つこなすと、その次のイベントが出現するので
 またそれを選んで……を繰り返して、物語を進めて行きます。

 基本はそんだけですが、
 イベントは各ヒロインごとに独立なので、
 日付や時間帯がかさなると、どのヒロインの話を進めるか選択が必要ですし、
 また重要なイベントを逃すと、好感度ランクが上がらなかったりします。
 その辺のジレンマが、今回のシステムのキモです。
 オイサンも、その辺にワリと胃をやられています。

 また、
 「起こせるイベントの数と、それらの賞味期限がいつまでかということが
  全てプレーヤーに開示されている」
 というのも、大きな特徴のひとつ。
 そこを敢えて開示することで、上記のジレンマを当然のものとして
 プレイヤーに納得させているわけです。

   またこの……「見えている出来事をめくっていく」感じ、
   この進行がなんとも味わい深く……
   書いた日記を、あとから読み返すような手触りなのです。

   イベントの大半には、比較的「何気ない」では済まされない、
   象徴的な出来事の数々が描かれているのですが、
   イベントには描かれない、イベントとイベントの隙間にある(であろう)、色々の、
   本当に「何気ない」出来事がふんわりと匂いたつような、
   青く、甘く、汗ばんだ息吹に満ちている。

 またイベントには、
 通常のものから、次以降の展開が分岐する物、
 会話をするものなどコマゴマありますが……
 マ大体そんな感じ。


■2周目プレイ
2周目は、とりあえずターゲットを誰とは定めずに始めて、
勝手に良い雰囲気になった3人……

 梨穂子
 薫
 森島センパイ

……をメインにふにゃふにゃしてました。

現在、ゲーム内時間の4週間目が終わって終盤に突入していますが、
梨穂子が好感度最上位の「スキ」に、
薫と森島センパイが同立「ナカヨシ」にランキングされており、
他のヒロイン3人は「ソエン」です。

  さみしい……。
  せめてみんなと「ナカヨシ」になりたい……。

……と、考えてしまいますが、今回そのせいで大変なメに遭いました。

なんとか、上位3人のうち2人は「スキ」まで連れていきたいと思っていたのですが、
途中から急に食いついてきた七咲が
バクダンイベント(放っておくと険悪になるイベント)を持ち込んできたので
その火消しに追い回されるハメに。

結果、薫の重要(と思われる)イベントを拾えず、
時間切れで薫も「ナカヨシ」に落ち着きました。

  ……まあ、別に七咲のバクダンがどうにかなったところで
  他のコたちとの関係がどうこうなるわけではない(……と思う)ので
  無視して薫のイベントを拾いにいきゃあ良かったんですが。

  七咲と塚原センパイに、ノゾキの嫌疑をかけられるのが
  キモチ的にガマン出来なかったのでした……。

  そのくらい入れ込んでやってるんだようるさいな!

恐らく、七咲とは、真剣にお付き合いする気がないのなら
登場初期からあまり構わずに、
イベントの発生を極力抑えておく必要があったのでしょう。

それなのにオイサンときたら……
「七咲が制服のスカートたくしあげて、中に着てる競泳水着を見せてくれる」
イベントが見たいばっかりに、中途ハンパに構ったせいで……

  薫を傷つける結果になってしまうなんて……
  ボクは……最低だ……ッ! (ホンマに最低や)

そんな感じです。
メイン進行中の梨穂子シナリオは
ワリと余所でも見かけがちな
「幼なじみから恋人への変化の、ふんわりほのぼのな物語」
にまとまっています。

  絢辻さんシナリオが強烈すぎたせいか、
  ちょっと物足らない気がしています。
  贅沢……というか、宗旨がえが早いオイサンです。

マこの先、また何か衝撃的な事件が起こるのかもしれませんが。
それはそれで相応しくないような気がしますな。


■褒めちぎる。
さて前回、この『アマガミ』については既に色々と褒めたわけですが。
それでもまだ褒め足りないことを色々挙げて、
ここまでのものに仕上げて下さった製作者の方々の労苦に報いたいと思うわけであります。


★★★先ずは音楽。
スバラシイ。
楽曲は『TLS』シリーズからずーっと変わらず、
岩垂徳行先生でいらっしゃいます。

なんというか……
『ドラゴンクエスト』にすぎやまこういち先生アリ、
『ファイナルファンタジー』にのびヨ先生アリ、
そしてビッツ系ギャルゲーに岩垂先生アリ、と言って良いほど、
この世界の空気を描き出していらっしゃると思いますです。ハイ。

オープニングのプレリュードなんかはもう、
聞いただけで絢辻さんの、あの何かを企むような上目遣いの目が思い出されて
ドキドキしてしまいますよ。

 また、BGMにクラシックモードなんてのがあり、
 これを選択するとなんと、BGMがFM音源調で演奏されるという代物。
 なんというオッサンホイホイ。

★★★そして驚かされるのが、キャラクター表現のパタンの多さ。
キャラクターの立ち絵のバリエーションはさほど多くない
(といっても、同系統のゲームの中では、それでも群を抜いていると思いますが)ようですが、
スゴイのがキャラクターの表情のパタンの多さ。

まパタンが多いといっても、
眉と目、瞳の位置、口、あと頬の色ですか。
これらが立ち絵に合わせて数パタンずつあり、
それを組み合わせて出しているようにお見受けするのですが……

それをホントに……これでもかコレデモカと、
細かいタイミングで一杯切り替えて魅せて下さいます。
それもしつこくならない程度に。
芸が細かいというか、妥協のない人物の描き出しだと思います。

おかげでキャラクターが生き生きしていること。
ホントに、本当に細かい。
執念の産物だと思います。

特に口の形(開き具合)のパタンは相当に多いと思います。
これは、次で書こうと思っているセリフとのシンクロの問題もあると思うのですが……。

ああそうそう、忘れるところでしたが、
立ち絵の動かし方もバリエーションが多く、凝ってます。

右に左に、数歩ずつ歩いてみせる、
小刻みに動かして身悶えを表現する、
小さく上下に動かしてうなずきを表現する……

なんだか地味で当たり前のことのようにも思えますが、
これをキチンとやってくるだけでこんなにもキャラクターの愛らしさが増すのか!
と感心させられること、しきりです。

この部分だけをとっても、かなりの力作・大作であると言えるのではないかと、
オイサンは思います。


★★★メッセージ表示とボイスのシンクロ
メッセージの表示速度と、
キャラクターボイスの出方がシンクロしているんです。
そして、ボイスの出と、キャラクターの口の動きがまた、同期しているんです。

……なにそれ、当たり前じゃん、とか思わない。
オイサンはそのご苦労はわかりませんが、これは大変な手間のはずです。

だって、キャラクターの声を収録し、
それぞれの音声を聞きながら、そのタイミングに合わせて
口の動き・メッセージ表示の演出をつけているに違いないのですよ?

作業量だけを思っても気の遠くなる思いです。
担当された皆さん、ホント心からお疲れ様でした。

しかしおかげさまで、
『アマガミ』のヒロインたちは皆、恐ろしく生き生きとしています。
正直、感動しました。


★★★シナリオの変態加減
……いや、褒めてるんですよ。
でも、今回のシナリオ作家たちは、みんな中度~重度の変態のあつまりに違いない。
だって……思いつかないでしょう、こんなの、というシチュエーションの目白押しですもの。

ヒロインの髪に顔をうずめてモフモフだとか、
茶道部の部室で、ヒロインの足の爪を切ってあげるだとか……
下手すりゃエロゲよりエロいよ!

  変態!変態!!

……と、絢辻さんがやたらと連呼すると思った。
シナリオライターがそう言われるのが好きだったから、なんだな、きっと。
かくいうオイサンも、今回で随分と「変態」と罵られることの快感を知りました。
なんか……言い知れない解放感がゲフンゲフン。

  ちなみにオイサンは、
  昨日、朝ゴハン食べに吉野家へ向かう道すがら、
  「歯磨きをして上げる」という妄想シチュエーションを思いついたのですが……。
  あの、幼稚園とかで歯磨きの下手な子がやられてたアレです。
  先生にヒザ枕されてどこが磨けてないとか言われた、アレ。
  さすがに……本編に入ってたりは……せんよな?


★★★変態!で思い出しましたが。
絢辻さんシナリオで気づいたこと。

絢辻さんは裏表のカタマリのような女ですが。
しかし逆に言えば、ウラと表しかないことが確定的なわけで。

主人公は、
「自分にメリットのないことは、決してしない」
という彼女だから、
「二人きりのときに見せる顔と態度には決してウソがない」
という解釈に、どこかのタイミングで気付いたのでしょう。

頭も良くなく、なのに人がよく、
「騙したって、なんの得もない」自分に対して
仮面を脱いだ絢辻さんが、それ以上の嘘を重ねる必要(意味?)がないことに気付き、
安心して接近していったんではないかなあと、ふと思ったのです。

  オイサンの方がそのコトに気付くの遅れてどうする、
  って話ですが。
  駄目な大人だな、俺は。

強引な抱擁に応えたり、ふざけあったり、
「一緒に帰れればそれでいい」と微笑んでみたりした素顔の数々が
何かのための謀ではなく、
全部、ホンネだというロジック。
気付いた時、主人公はさぞかし嬉しかったことであろう。

そんな、主人公だけが垣間見ることの出来るヒロインの素顔、
という真実の構造を汲み上げたシナリオライター氏に喝采を送りたい。


全然関係ないけど、「面の皮が厚い」というコトバがありますが、
絢辻さんくらい、日常の暮らしで作った表情を貼り付ける訓練がなされていれば、
顔面の筋肉が異様に発達しているのではないか?
「面の皮が厚い」というのは「厚かましい」の意味だけど、
こうして考えると
裏表が激しいと捉えるのが正しいんじゃないかという気がしてくるな。


あと何故か、絢辻さんを見ていて
「日曜の雨のように」を思い出してしまった。
これもなぜかは分からない。

■日曜の雨のように


屋上で会うことが多かったせいだろうか。


■シメ
まあそんなコトで、ほめちぎって参りました『アマガミ』ですが。
『キミキス』『アマガミ』ときて……
次回タイトルが『ソウニウ』にならないコトだけ、切に願います。

  今回のシナリオの変態ぶりからすると、
  そうなっても不思議がないのでgkbrでございますな。

オイサンでした。

……あーあとさあ、誰か知ってたら教えて欲しいんですけど。

絢辻さんに耳かきをしてもらう妄想をしていて思ったんだが(なんだお前……)、
男は膝枕をしてもらいたがって、
女は腕枕をしてもらいたがるのはなんでなんでしょうね。

 

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2009年3月25日 (水)

■ギャルゲー Hit Pa・rade -更新第193回-

どうも、脳みそバラ色33歳です。

日本、WBC連覇おめでとう!
全然見てねえけど!

……シゴトバのお昼休みに、色んな人がワンセグ見てて
ああ、こういうときはみんな使うんだなと思って感心しました。
松坂も出てたんですね。


……イイ。
やっぱギャルゲーはイイ。
風景が違って見えるもの。

「『CLANNAD』は人生」と言った男のキモチは良く分かるが、
でもそんなの普通ハタチまでしか許されないから
みんなは気をつけろ!
オイサンはいいの!

マそんなんで、最近即帰りで『アマガミ』にかぶりつきのオイサンです。
母ちゃんゴメン、俺、彼女なんか絶対できないよ。

こういう時期、
擬似人格になったキャラが頭の中に住み着いて、
自分の一挙手一投足を監視されているような状態になるので
生活に異様にハリが出る。

  オイそこのお前!
  キモイとか言っていいです!

  いや、だって……普通じゃないですもんねえ。
  分かってるんよ。
  でもしゃあないんよ。
  思春期過ぎても自然治癒しないようじゃ、もう治らんでしょ。こんなの。
  アトピーみたいに言うな。

絢辻さんに強い語調でナンダカンダ言われるのが
だんだん気持ち良くなってきてしまいました。
『アマガミ』は全ての男子のMっ気カイハツを応援します。


  ……。


ほんでまあ、こんな調子だもんですから。
帰りの電車内でも、あらぬ妄想を
モヤモヤと広げていたのですが(なんてことを)。
フッと、
「俺のリアルな青春時代には、こんなことなかったなあ」
と、今更ながらアリキタリの哀愁が押し寄せてきた瞬間に……
思い出しました。

■Space Hit Parade ! from 極上パロディウス



……あった。
オイサンの、リアルな高校時代にも、そういえばあったこういうの。
あったあった。

高校に通い始めてまだ間もない頃の数か月、
中三の時に同じクラスだったコと、同じ電車で学校に通ってた。

  オイサンは男子校なんでそのコとは高校は別だったけど、
  電車の方向が同じだったんで……
  どうして一緒の電車で通うようになったのかは忘れたけど……
  たまたまだったのか、どっちかが合わせたのか……。

ともあれ、しばらくの間同じ電車で通ってた。

中学の頃からボチボチ仲良くしてたコではあったんで、
相手のことは憎からず想っていて……
電車が揺れた時に、どさくさに紛れてギュッとか……やったなあ。
うん。
やったわ。
そしたら彼女の降りる駅でパッと逃げられて、
はにかみ気味に笑われたとか……
あった、そういうの。
確かにあった。
襟の校章がほつれてるのを見つかって咎められたりとか、
なんだ、やたらと甘酸っぺえのがあるなあ。

  あの、アレですぞ、
  いつもならこの辺で「なーんて妄想」とか、
  「実はゲームの話でした」とかいうオチに入るところだけど、
  今回ばかりは事実だ。

……不思議だ、
なんで今まで忘れてたんだろう。

別段ワザワザ宣伝する話じゃないけども、
そのコトをキレイさっぱり忘れてたコトの方が不思議で、
とりあえず書き留めた。

最終的には、オイサンの方から関係を断ったんだ。
オイサンの通っていたのが進学校で、
オイサンも余裕のある方じゃなかったんで勉強がおっつかず、
「朝の電車でも勉強するから、一緒に行けない、ごめん」
みたいな話を、電話でしたんだった。

  うあー、何やってんだ俺。

そんでしばらくしてから……
あの時一緒に行かなくなったホントの理由を教えろ、
みたいな詰め寄られ方までしたんだった。

なんでだろう。全部忘れてたぞ?!
そんで、全部思い出した。
……なんで忘れてたのか、
そしてなんで、今そのことを思い出したのかは分からないけども……。

ヒトツ確かなのは、
オイサンは生身の恋とそういう訣別の仕方をして、
即ち自分でそういう選択をして、今ここに立っているということだ。

ヒャホーィ!
待ってろ絢辻、今オイサンが行っかんなー!!(←結局絢辻さんシンパ)

オイサンでした。


……。


クドイようだけど、今回の話は全部ホントだよ?
いや、まあ、どっちでもいいコトでしょうけども。
なんでだろう、フシギだなあ……。

 

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2009年3月22日 (日)

■時にはじゃれあう仔犬のように -更新第192回-

さて、『アマガミ』。
なんだかんだで1周目、頑張ってクリアしました。
プレイ時間は……12、3時間くらいですかね。

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■絢辻さんシナリオ 感想
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ハッピーエンドのお相手は、前回での宣言通り、仮面優等生の絢辻さん。

□絢辻さん


色々と紆余曲折を経て、ランク「ナカヨシ」でのエンディングでした。

  『アマガミ』では、女性陣との関係に6つのランク、
    デアイ(出会い)・シリアイ(知り合い)・ソエン(疎遠)
    アコガレ(憧れ)・ナカヨシ(仲良し)
    スキ(好き)
  があり、物語はデアイから始まります。
  レベルは時間が経てば自動的に変化していき、
  最終的には「スキ」か「ナカヨシ」か「ソエン」に行きつきます。

今回はその中の「ナカヨシ」。
つまり上から2番目の関係でのエンディング、というわけです。

前回の記事で問題にしていた、絢辻さんの仮面優等生っぷりは
関係を深めていくにつれて徐々に曖昧なものになっていき、
最後には、今の絢辻さんが、腹黒い「裏」の顔なのか、優等生の「表」の顔なのか、
分からなくなるという流れで解決されていまして。

マなんというか、ガッツンと溜飲の下がる感じではないのですが、
一人の人格としてとても自然な落とし所になっていてビックリしました。
パンチは利いていませんが、リアリティはあって、説得力もある。
なかなか面白いことを考えなすった、というのが素直な感想です。

もちろん、反面では
「いわゆるギャルゲーっぽくはない」「煮え切らない」
という欠点を抱えることになりますが、オイサンは今のシナリオの方が好きです。

  マまだまだ1周目で、イベント的にも全然、数は見られていないので、
  どこかでパンチの利いたところも見られるのかもしれません。

ただ、結局は主人公とも懇ろになるのですが、
あそこまで完璧だった彼女が、この主人公の一体何を気に入ったのかは
全く分からず仕舞い。
ラストの告白シーンでも、
しおらしく主人公への慕情を吐露する絢辻さんの声を聞きながら、
いつ舌を出されるか、とハラハラしてしまいました。

そのくらい最後の最後まで、彼女の本心は闇の中で、
確信を持つに至らないシナリオ運びだった、というコトです。
なので、面白くはあったのですが、カタルシスには欠けました。

ドーッと泣けても良いエンディングでしたが、
「あああああ、騙されてたんじゃなかった、良かった!」
という安心感が先に立ってしまった感じです。

その他にも、煮え切らない点に

 ・結局、絢辻さんのヒミツ手帳にはどんなことが書いてあるのか?
 ・シナリオのクライマックスとなる
  「ツリー事件」の黒幕は誰で、どんなウラがあったのか?
  (大体想像はつくが)

等々については明言がなく、ちょっとアレです。
マこれらも、広大なイベントマップのどこかに埋もれているのかも?と期待したいところ。

あと、今回のは決してBestのENDではないはずなのに、
かなりBest気味のエピローグでして。
「これ以上、まだ上があんの?」というおかしな不安に苛まれてます。


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■主人公のモノスゴさ
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そんな裏と表の交錯する世界の中で、
ずっと平常心でいられる主人公を、オイサンは尊敬します。
「どうせどっちか分かンねえンだから、どっちでも一緒だ」
くらいの気持ちでいるんでしょうか、この主人公は。
心底スゲエと思います。

正直な話、主人公がどうして絢辻さんを好きになったのかも
ようワカランわけですが
(攻略しておいてなんですけども。前回オイサンの想像したような
エラそうなセリフは、案の定ありませんでした)。

絢辻さんの基本的な性格は、仮面を脱いだ瞬間とずっと同じで、
イケズもするし、高圧的なのは変わらないし、怖いときもある。
必ず、主人公の優位に立とうともする。

それに構えもせず、
翻弄されるときは普通に翻弄されるけれど、
自分のしたいようにするとき(大概はすけべえな企みですが)には突き進んで、
絢辻さんの優秀な頭脳を黙らせてしまう、
この男の器はただ事じゃありません。
「もしかして、こういうのを『包容力』っていうのか?」
と、おかしな勘ぐりをしてしまいました。

  説明がしがたいのですが、
  あの、かなり不思議な主人公像に仕上がっていると思います。
  ちょっと、珍しい。
  男らしさや積極性・力強さのかけらもないんですけど。
  一昔前の、パイオニアLDC製OVAの主人公に近い。

なんというか、ホント根っからの善人、なんでしょうね。
この御仁は。
……普段はエロっちいコトばっか考えてるみたいなんですけどね。


  ……。


ある時、ごく普通の会話モードを終えた後に、絢辻さんが
「こうして気楽に人と話せる日が来るなんて、夢にも思わなかった」
一言、言うのですが、このセリフを聞いた時に
オイサンすごく救われた気がしました。

  ああ、やっぱり仮面をかぶってるのは息が詰まるんだな、
  その息抜きに一役買えてるんだ、俺は。

……と思えると、とても嬉しい気持ちになると同時に、
主人公との一体感を得られた気がして、
このシナリオに最後まで付き合っても良いかな、という気分になれたのでした。

ウム。

……ワリと普通に、絢辻さんのことを気に入ってしまったのかもしれない。


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■システム1 行動マップについて
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新システム「行動マップ」での進行は上々。
革新的ではないかもしれませんが、とても良いと思います。

これまでのシリーズの伝統であった
  ・学校内の場所を移動
  ・キャラクターに出会えればイベント、出会えなければ空振り
  ・イベントが起これば好感度をためられる

というシステムをバッサリ簡略化して、
  ・誰との、どのイベントを見るか

というコトだけに特化しています。
イベントは選べば確実に発生する。そして、好感度もためられる。
そこまでは確実。
ただし、各イベントには
  ・何日から何日までの、どの時間帯(休み時間1・2、昼休み、放課後)に見られるか

が設定されていて、うまくスケジューリングしていかないと
他のキャラとのイベントがバッティングして見られなかったりします。

また、先のイベントは手元のイベントを消化していないと出現しなかったりするので、
うまくやりくりをしていかないと手詰まりになったりもする。

ゲームの質をガラっと変えてきたわけです。
そしてそれは成功していると思います。
素敵です。面白いです。
そしてこの改善が、会話モードの遊びやすさにバッチリ繋がっています。


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■システム2 会話モードについて
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前作『キミキス』で、オイサンが不満タラタラだった会話モードですが、
こちらも簡略化をしつつ、ゲーム性のアップをキチンとやって下さいました。
こちらも、とても良いと思います。

  前作の不満についてはこちらの記事でも見て戴くとして

今回も、まあ……
「女の子がどんな話をしたがっているか?」
を推測して、手持ちの話題の中からカードを切る、という方式は同じですが、
 ・話題のデッキを組むのではなく、固定の10個(実質9個)の話題が用意されている

という点で簡略化されている。
その分、ヒットする話題が会話のターンと相手のテンションでガンガン変わるという
複雑さもプラスされていますが、
今回、
  ・割とワンプレイの期間が長くなっているコト
  ・会話モード発生が運任せでなく、確実であるコト

が改善されているため、どの話題がヒットするのか?を見極めることが
随分やり易くなっています。

■会話モード


相変わらず、あからさまなヒント……というか、解答がバッチリ出てたりするのもご愛敬ですが、
今回は、これまでの会話の成功・失敗の履歴が残るのが親切。
また、ヒットした話題の並びから大体のアタリハズレを推測できるのは良いと思います。

……あの、正直、文句ないです。
ここまで、前作で「まずいなあ、ストレスだなあ」と思っていたことを
キレーにクリアして下さるというのは、本当に素晴らしいと思います。

そうでなくとも、
セーブ・ロードやプレイバック機能・メッセージスキップ機能が充実しているので
繰り返しプレイは苦にならず、
「繰り返してやれよ」
と言い張ることも出来たハズなのですが。
オイサンなんかは、あんまり繰り返し繰り返しやらされると
「ゲームの中とはいえ、一期一会感というか、刹那の情緒が失われる」
と感じてしまうクチなので……
この改善は非常にありがたいのです。
本当に、本当に素晴らしい。

欲を言うなら……『TLS』シリーズの伝統、「下校会話」を復活してもらいたかったです。


--------------------------------------------------------
■シナリオとシステムの齟齬
--------------------------------------------------------
ここからはちょっと苦言になるのですが。

途中までワリとイチャイチャ仲良くしていた女のコと、
あるタイミングで突然「ソエン」になってしまう矛盾……
これは、なんとか出来なかったものでしょうか。

今回、上記の「行動マップ」の中で普通のイベントをこなしていくと、
★マークを獲得できるイベントに行きあたります。
そこで★マークを獲得しておくと、
女のコとの関係レベルが変化するタイミングで、
より上位の(つまりイチャイチャな)関係になることができます。

  「デアイ」からは、
  ★を持っていない状態だと「シリアイ」へと関係が変化しますが、
  ★を持っていると「アコガレ」になれます。

  また、「シリアイ」からだと、
  ★を持っていれば「ナカヨシ」になれますが、
  ★を持っていないと「ソエン」になってしまいます。

  つまりこうです。
              ┌> スキ
              ★
      ┌> アコガレ┼> ナカヨシ
      ★      ★
   デアイ┴> シリアイ┴> ソエン

マ条件満たしてないんだから、しょうがないんじゃん?と
普通なら思うのですが、関係変化の直前まで、
ワリと普通にいちゃいちゃ出来てしまうからたちが悪い。

  今回の中盤での出来事です。

それまでワリと懇ろにしていた
梨穂子や薫のイベントが起きなくなったなあと思っていたら、
ある日突然にソエンになってしまってビックリ。

その後、隙間を埋める様に、トツゼン
"競泳水着の小悪魔"七咲 逢のイベントが起きるようになり、
本命の絢辻さんも音沙汰がなくなったので、
「このまま七咲としっぽりいくのかなあ?」
と思っていたら、七咲も突然ソエンに。

それと入れ替わりで絢辻さんが息を吹き返し、じわじわと
絢辻さんのハッピーエンドに入りましたとさ。
ビックリです。

  この辺り、たとえば、関係レベルが変化する時期を日数で固定するのではなく、
  キャラクターへのアクセスがなくなると、好感度が日を追って低下するようにして、
  好感度がある一定のラインを割るとソエンに移行する……
  というのではダメだったんでしょうか。

「昨日まで仲良しだったのに、今日から突然疎遠でなんだか気マズイ!」
という流れは、もの寂しいの通り越してなんだか滑稽で。
どうして主人公が肩身が狭そうで、
彼女らが冷たくするのか、納得がいきませんでした。

その後も、ソエンになった彼女らの、
なんとなく幸せなその後を見るだけのイベントが重層的に発生するので
傷口を抉られるようで……
……なかなか、辛かった……。

  梨穂子がアイドルになったり、
  森島先輩に年下のカレシが出来たり、
  ふかふかボディーの中田紗江がいきなり腐女子に転向したり(幸せ?)。

マこれらのイベントのおかげで、
後半も退屈せずに済んだワケですけど。

また、物語中盤以降、前半に比べて
イベント発生の頻度がガクンとペースダウンしてしまい、
やることのない時間帯が結構出てきてしまって途方に暮れたのですが……
これはやりよう次第でなんとかなるモンなんでしょうか。
うまくやったら中盤・後半も忙しく過ごせるのだろうか。


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■ジャック・ハンマーのアマガミ
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色々書いてきましたが、
昨今少ない、ゲーム性の高いギャルゲーとして、とても楽しい代物だと思います。
キャラクターの魅力も高いですし、
トチ狂ってエロっ気たっぷりのシナリオも、微笑ましいし、笑える。

キーレスポンスや設計面は文句なくユーザビリティが高いですし、
お勧めの逸品です!

  あ、ユーザビリティ面でヒトツだけ、
  行動マップの拡大・縮小が出来るとありがたかったです。

引き続き、色んなヒロインとイチャイチャしていきたい所存のオイサンでした。
はおはお。

あー、あとシナリオ面でも一点。
基本的に、エロっちさと合わせて「M度が高い」気がしたのですが……
これは、時代……なんですかね。
面白いからいいんですけど。


オイサンでした。
もっかいはおはお。

 

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2009年3月21日 (土)

■失くしてしまったのは、闘志。 -更新第191回-

はおはお。
オイサンです。


本日、隣り町からの買い物の帰り。

女子中学生がコンビニおでんのでかい容器を抱え、
思いっきりシラタキをすすりながら歩いていた。
スープ春雨ー!ってやかましいわ。

すみません、
よく食べる犬系女のコ萌えのオイサンは
ワリと萌えてしまいました。


================================================================
■■■━ ハートを噛み千切れ! ━■■■
----------------------------------------------------------------
サテ、世界25億8千万のギャルゲーファンの皆さんコンバンワ。
『アマガミ』の時間です。
時間ですったら時間です。

アマガミ(特典なし) アマガミ(特典なし)

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  『アマガミ』は皆さんもご存じの通り、
  恋愛シミュレーションアドベンチャーの金字塔
  『トゥルー・ラブストーリー』シリーズ、『キミキス』の流れを汲む
  杉山一郎プロデュースの恋愛アドベンチャーです。

■アマガミ PV




細かい話は抜きです。
現在プレイ時間は4時間程度、
ゲームの進行度はまだ1週目の中盤にさしかかったあたりです。
なかなかのボリューム。

キャラクターはどちらもなんともいえず可愛らしいのですが
ここではちょっと割愛。
とりあえず、幼馴染の桜井"ミルフィーユ桜葉"梨穂子がイチオシです。

システムも、今回はかなり変えて来ました。
こちらもデキは相当良いっぽく、
このシステムに辿り着くまでに相当の試行錯誤があったと感じさせるに足るものです。
実にスバラシイと思います。

細かい話は一周したあとにでも書きたいと思いますが、
昨今主流になってしまいつつある、
あの垂れ流しのテキスト読んで選択肢選ぶだけの
インチキアドベンチャーとは一線も二線も画した、
96年製ギャルゲーを良い意味で彷彿とさせる
手の込んだシステム周りだと申し上げておきます。


……今回こうしてプレイの手を止めてキーボードを叩いているのは、
衝撃的な展開……

  正直、予想の範囲内ではあったんですが
  思いのほかダメージがでかかった……

……に胃をやられそうになったので、
その感情だけ書き留めておこうと思った次第です。

それは、本作のメインヒロインであるところの絢辻詞(つかさ)さん。
「天下御免の仮面優等生」というフレコミのキャラクターです。

お話の序盤では、成績優秀で先生の言うこともよくきき、
人の嫌がるお仕事も進んで受けるカワイイ良い子なのですが、
マそういうマクラが付いているので、当然
「腹黒いところを隠していて、お話の途中でその辺がバレる」
という展開にはなるのです。

  彼女のヒミツ手帳を拾ってしまった主人公、
  しかしその中身もロクに見ていない主人公に対して
  自分の腹黒い秘密がばれてしまったと見るや、
  絢辻さんは良い子の仮面を脱ぎ棄てて
  「誰にも言うな。
   言ったら自分は学校にいられなくなるが、
   お前も学校にいられなくしてやる」
  と迫ります。

……あの……まあ、いいと思いますよ。
そうやって自分のホンネを隠して、世間を渡っていこうとするコトは、
間違っているとは思いません。
大なり小なり、誰だってやってることです。

ただ、それは、人を脅したり陥れたりしてまで守るものかと言われれば、
そうじゃないと思うんですけどね、オイサンは。
しかも絢辻さんは、自分が優等生であり、女であることを利用してまで
主人公を脅そうとなさる。

  ……いわゆる、
  「今ここで私が大声をあげたら……?」
  「あんたと私、周りの人間はどっちを信用すると思う……?」
  的なやりとりです。

これはね、アナタ。
都会で暮らしている成人男性にとっては、身の毛もよだつストレスの与え方です。

満員電車の中で、触ってもいないのに痴漢だと叫ばれる、
アレと同じです。
そんな卑劣な真似を振りかざしてまで
自分の歪んだ生き方を守ろうとするこのクソみたいな女を、
オイサンは今後、許せそうにありません。

恐らく今後の展開では、
主人公の説得の甲斐あってなのか、
あるいはのんきでおひとよしな主人公の生きざまを見て絢辻さんが呆れてなのかわかりませんが、
絢辻さんが少しずつ自分の素顔を出すような形で和解して
さわやかに終わっていくのでしょう。
あるいは、その手帳に書かれたヒミツがあまりにも下らなくて、
絢辻さんはやっぱり可愛いね、チャンチャン♪
みたいな終わり方をするのかも知れません。

  それにしたって、もう極力、この女に関わりない。
  死ねばいいと心から思う。
  殺せるルートがあるのなら、迷わずそちらを選びたいと思います。

物語の結末を見るために、ひとまずはこの女のルートを進むつもりではいます。
さっさと黙らせてからでないと、他のルートを楽しめそうもない。

物語の演出上とはいえ、
ここまでのキャラクター像・シナリオに仕向けてしまった、
本ルートを担当したシナリオライターの、下劣な人間性を疑います。


  ……。


……と、いうのが現時点でのキモチです。
サテ、今後の展開でこの感情をどう和やかに修正してくれるのか、
楽しみなところです。
このまま終われば正直クズなので、なんとか期待してみたいと思います。


  ……。


正直なところ、その時点でもう、手を止めてしまおうかとも思ったのです。
ただオイサン今まで、出来の良いギャルゲーには割とリアルに
感情や内臓をやられてきたよなあ、という経験もあるわけで。

この先、物語の中で、主人公はきっとこんなようなセリフを吐くと思うんです。

  「いや、絢辻さんは間違ってる。
   このままじゃきっと、いつかツケをはらう時がくるよ。
   そうならないように、唯一秘密を知ってる僕が、
   少しずつでも素を出せるようにしてあげなきゃ!」

……いや、余計なお節介だと、オイサンも思いますけどね。
多分、似たようなコト、考え始めるんじゃないかなあ。
放っといたれよと。
ヒミツを知り、それを黙ってることを忘れる位に距離をとって、
お互い、いない人間だと思える位に離れてしまえばいいと思うんですけどね。
オイサンなんか。

……でもまあ、強く優しい人間というヤツであれば、
多分、その息苦しいであろう生き方をしようとする人間(ここでは絢辻さん)を、
なんとか諫めてやろうと、近づき、関わっていくものなのでしょう。
きっと。
そしてきっと彼女の心からの柔らかな笑顔を取り戻して、
「ああ良かったね良かったね」って終わる。
そうでもないと、物語として、エエトコなしですからね。

「人と人との心の触れ合いって、やっぱり大事だよね」
みたいなことを一応語っておかないと、
娯楽物語としては格好がつかないわけです。
ゲームをやるセイショウネンにシメシがつかないわけです。

……なんというか、そういう「いわゆる人としての正しい道」を
すっかり見失ったドライなオッサンとしては、
「ああもう知らねえやこんな腐った女」といきたいところなのですが。

ここは、敢えて。

敢えて、物語の最後を見届ける、
彼女の心の再生に、正しい人の道に、闘志を燃やしてみようと思ったのでした。
その先に一体どんな感情が待ち受けているのか、
正直なトコ、ちょっと楽しみです。


……ワリとね。


そして、何より。
そうしたことへの「闘志」を失っていたことに、
こうして初めて気がついたってんですから、オイサンさすがのダメ人間です。
ンもう、ギャルゲーがないと何にもできないんだから。

ここまでのコトを感じさせ、考えさせただけでも、
このゲームは成功なんじゃないかと、既に思い始めてはいるんですけども。
既にオイサンのココロは、あり得ない方向へと、
感じ、動き始めているわけで、それすなわち「感動」なのですから。

もしも、これがストーリー・テラーの思う壺であったなら、
このアマガミは、ジャック・ハンマーも吃驚の脅威の噛みつきであることです。

そして。
この腐れ女をぶっちめたそのあと。
存ッ分に、正真正銘の砂糖菓子製女のコ、
新谷良子とイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャイチャしたいと思います!


オイサンでした。

 

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2009年3月16日 (月)

■キモイものを見てキモイと思える、あなたの心がキモイ -更新第190回-

ぬおおおぉーーッ!
に、二次元美少女が好きだーッ!!
どうも、病人です!
Gt2
みつをの何気ない言葉の端々には、
裏を返すと恐ろしい刃が潜んでいる!
諸君らは気付かねばならないッ!

================================================================
■■■━ 音もなく倒れるもの ━■■■
----------------------------------------------------------------
とても美しい風景を見ました。
今朝のことです。

オイサン家から歩いて15分ほど行ったところに、ローソンと吉野家があります。
オイサンは最近、Amazonからの荷物を、
自宅でなくそちらのローソンに届くようにしています。

  そんなことが出来るんですよ。
  ローソンじゃなく、セブンイレブンだともうちょっと便利なんですけどね。
  オイサン的には。

今日もその荷物があったので、
受取ついでに朝ゴハンも吉野家ですませてしまおうと朝早くに出かけたわけです。

デ朝定食を戴き、荷物も受け取って帰途につきました。
途中、住宅街の中に小さな畑があるのですが、
一昨日からの雨で土中に水分がたっぷりあったのでしょう、
霜が降り、一面、真っ白に光っておりました。

別段、これだけならばオイサンもわざわざここに書いたりはしません。
「ああ霜が降りてんね」
ってなもんです。

実際、その時もそう思って、さっさと帰ってゲットしたばかりの
『シューティングラブ200X』でシューティング技能検定でもやるべえ、
と思っていました。

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が、行き過ぎようとした視界のあちこちで、
フッ、フッ……と、小さな何かが蠢いているのに気が付きました。

何が動いたのか気になって、視線を畑にもどしてしばらく見つめてみました。
……特に、動きそうなものは見当たりません。
まっ白い、静の世界。
けれども、やっぱり時折、オイサンの目が捉える画面の中で、
ほんの小さな領域が、フッ、フッと音も立てずに小さく変化するのです。

その変化は、あまりにあちこちで頻繁に起きるので、
変化が起こった方を慌てて見ても捕まえる事が出来ない。
そう思い、とりあえず一点をじっと見てみることにしました。

そうすると、わかりました。
霜柱です。
その白は、土の表面に霜が降りているだけでなく、
無数の霜柱、高さ数センチの細くちいさな氷柱がひたりと立ち並んで、
日の光を反射して光る色でした。

そしてその変化とは、氷柱が日の光を受けて溶け出し、
自分の重みを支えきれなくなって、
周り数センチの柱を伴ってドミノのように倒れる光景だったのです。

よく耳をすませば、
ときどき起こる広い範囲での倒壊(といっても10センチ四方もない範囲ですが)では、
「サッ」とか「ソッ」とか、軽やかな音を立てているのが聞こえました。

それと分かって、もう一度広い範囲に目をやると、
畑の本当にあちらこちらで、
こそこそと白が茶色に変わっていくのが見えました。

これは、何というか……神秘的というのとはまた違う、
もう少し当たり前で朗らかで、
儚いという言葉が実にぴったりくる光景でありました。


  ……。


しばらくボーっとそれを見てたんですが、
遠くの方でウグイスがホケキョと鳴いたので我に返って家に帰りましたとさ。
ぽてちん。

================================================================
■■■━ 赤い仮面に燃え上がる、正義のココロ! ━■■■
----------------------------------------------------------------
そしてそのお昼のコトです。
どうしても美味しいそばが食べたくなって、
電車に乗って食べに行きました。

マ行き慣れたトコなんで新鮮味はなかったんですが、
美味しいので良しとする。

デその帰り、立ち寄ったビルの中にある映画館で、
『ヤッターマン』がかかっていた。
そして次の回の上映が、今から丁度20分後と来ている。

マいつか近いうちに見ようとは思っていたのだけれど、
これはもう、「今日見て帰れ」という山本センセイの思し召しだと感じて見てしまいました。

ヤッターマンの歌 ヤッターマンの歌
アーティスト:山本正之,山本まさゆき,
小原乃梨子,八奈見乗児,立壁和也,ピンクピッギーズ
少年少女合唱団みずうみ,
販売元:JVCエンタテインメント
発売日:2008/03/19

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『CONTINUE』にしろ、超映画批評さんにしろ、ナカナカの高評価だったので
マ大外れではないだろう、という感じで。

■感想
そこそこ満足、そこそこ物足りないで、マ普通かなと。
普通て。
しっかりきっちり『ヤッターマン』であって、それ以上でも以下でもない。
あのアニメをキチンと3次元に変換しただけでも十分な偉業だとは思いますが、
3次元だからこそ、生身の人間が演じるからこその+αが感じ難かったようにも思います。
3次元にして得たものと失ったものは、大体トントンぐらいに思ったので、
「普通」だと言ってしまいたいと思います。

……マ、前半1時間、コトあるごとにボロボロ泣いてたオッサンが言っても
説得力はないワケですが。


  以下、ちょいと細かく。


■脚本・演出
冒頭でも書いたように、
3次元にしたから生じたマイナスとプラスのバランスはとれていると思います。
ただ、原作はというと、やはりあくまでも子供向けのアニメなワケで、
「子供向け連作アニメだから許される構造」のようなものが、
やはりあるとオイサンは思います。

あの作品の根底に流れる絶対的なマンネリズムは、
必ずしもその構造に属するものではないと思いますけども、
それでもやっぱり、その構造にやや足を突っ込んでいるモノだと思うんです。

それを払拭するための、2時間映画のフォーマットとのミックスを見てみたかった。
2時間で、始まって、盛り上がって、捻くれて、大団円を全部やってみて欲しかった。

ただ、原作のバカバカしさを見事に再現しつつ、
「よくまあ3次元でこれだけバカやったな!」という感心を集めることで
再現以上の価値をつくり上げる傍らで、
ちょっとした恋愛劇や過剰なまでのお色気を盛り込んで、
「子供向けのフォーマット」から大人の目をそらさせる工夫も、
きっちりしてはあります。

オッパイミサイル発射シークエンスで悶絶するメカやら、
それを見て興奮するヤッターワンやら、
生々しく大人くさいボヤッキーの下半身やら。

  この辺は正直、「子供向け」では収まらないエッチくささで、
  お子様とご一緒に来られたお父さんお母さんたちは
  絶妙な気まずさに見舞われたことでしょう。

ドロンジョの入浴シーンも、
ヤッターマン2号の原作に忠実な変身シーンもそうだし、
ゲストキャラを演じる岡本杏里が、やたらと無用なバイオレンスを浴びたり、
大股を開いたり水に濡れたりするシーンからは
「お父ちゃんはちょっとコレ見て暇潰してて」
と言う監督の声が聞こえてくるようです。

お母ちゃんには、
鼻血をたらす美少女、
ムッチムチの純情熟女(といったら深田恭子は怒るでしょうが)、
そして(立場的に)正統派ヒロインが火花を散らし、
ジャニーズ出身イケメンヒーローがそれらをガッツリたらしこむサービス満載。

  イヤほんとに抜け目のない監督だと思います。
  熟練監督の職人芸。

ただ、ちょっとアンバランスだったなあと思うのが、
ヤッターマン2号のヤキモチの焼き方です。
終盤、色んなコトに積もり積もったストレスから、

  「私にかまわないで!」

と、ヤッターマン1号にぶちまけるヤッターマン2号。
なんかね。
ここは違うんじゃないかと。
ヤッターマン2号のヤキモチは、

  「んもーっ、ガンちゃんなんか知らない!」

というものだと思うのです。
この差は、割と大きい。
というか、もはや感情として異質。
マここばかりは、子供向けの感情から大人向けへと
置き換える必要があったのでしょうから、致し方ないのかもしれませんが、

  しかしこの微妙な差から
  「ああ、ガンちゃんとアイちゃんは割と大人の付き合いしてんだな」
  というコトが透けて見えてしまって、
  正義の味方ごっこをやってる姿とのバランスが
  取れなくなっている気がします。

あとなんといっても、
白眉はボヤッキーの複雑で哀愁に満ちた男心と変態性向。
そしてトンズラーの人の好さ。

ボヤッキーの悲しいまでの男心に涙しないお父さんはいないでしょう。
そしてそのボヤやんにつき従うトンズラーにも、
実に味わい深い影が落ちます。

  この映画の脚本で一番いい位置にいるのは
  実はトンズラーなんじゃないかと、
  オイサンなんかは見て思いましたね。

……まあそんなコトで、
すごく頑張っている部分と、色んなものとのトレードオフとで、
見ながらちょっと膝から下がガクガクしてしまう、お話になっていたような気がするのです。
一本芯でスカッと爽快、と行かないあたりが残念でした


■音楽
山本節に理解を示して、しっかりリスペクトして下さったのはありがたかった。
て言うか、音楽担当が完全にオリジナルのお三方ですもんね。
楽曲には文句の出ようがない。

ただ、その使い方がちょっと……。
後半以降の音楽がちょっとうるさい。
同じような調子の曲が、何回も切れてはかかり切れてはかかりする。
繰り返しのマンネリズムを出そうとしてるのかもしれませんが
ちょっとやかましすぎる気がします。

■ヤッターマンの歌



■役者
役者さんは皆さん、ノリノリでやってるようで結構なことです。
見た目もかなりイケてますしね。
て言うか、多分見た目で選んでるんでしょうけど。
オイサンには分かりませんが、

  ドロンジョ:深田恭子

は、割と世間を驚かせたみたいですね。
あんまりこういう役回りの女性ではないんですかね。

ボヤッキー・トンズラーは文句のつけようもなく、
三悪はもうバッチリ過ぎるくらいバッチリですが、
ヤッターマン方面には若干の難を感じます。

まずヤッターマン1号。
キメの画以外のところで、体からえらく力が抜けてるように見えるのは気のせい?
表情もかなり抜けてるような。
そもそもああいうお顔なんですかね。
もうちょっと古めの顔の、凛々しい男を選んでも良かったんじゃないでしょうか。

ヤッターマン2号は……お顔のボリュームが過剰な気がします。
逆に、ボディの方がもう少しバツン!とあってもよいかと。
あの革のつなぎがはち切れそうなのを期待したい。

デみなさん見た目とノリは良いのですが、
全員もうチョイ、動きに体のキレが欲しい所。
勝利のポーズも、天才ドロンボーのダンスも。
ただ一人、トンズラー役のケンコバだけは逆に「もうちょっと体の鈍り」が欲しいと言いたいところを
しっかりそこを満たしてくれていて満点。

あと、岡本杏里と親子役で出てくる阿部サダオという役者さん。
ドクロベエ様と考古学者の一人対決、かなり面白かったです。
腹筋善之介を彷彿とさせる一人芝居でした。
「こっ、このままでは俺のキンタマがもう持たない!」


  ……。


まあそんなんで、冒頭で書いたような感想に落ち着くわけです。
やっぱり、生身の映画でやるんだったら
「人間ならではの良さ」をもっと出して欲しい、
人間がやるから意味のある芝居を見たいと思ってしまうのです。

たとえば、
ドロンジョ様の浴室のシーンで、トンズラーがボヤッキーの背中に
食べていたお茶漬けをぶちまけてしまうシーンがありました。
アニメで同じシーンがあっても、笑ったりはしないと思うんですが、
オイサンはあそこで結構吹き出してしまったんですね。
そういう「生身がやるから笑えるシーン」を、もうちょっと増やしてほしかったです。


最後にヒトツ。
やっぱりね、一本カツーンと「正義」を描いて欲しかったなあと思うのです。
子供さんがたくさん見に来ることは想定してたと思うんです。
実際、劇場は子供だらけだったし。

もう一つ、ヤッターマンの正義が見え辛かったと思うんです。
子供向けのフォーマットを残しているのに、
勧善懲悪だけが抜け落ちていた……
そんな風に思います。

子供に対して、まっすぐに正義を謳う。
ヤッターマンにはそこははずしてもらいたくなかった。

■ヤッターキング!


赤い仮面に燃え上がる、正義の心。
このフレーズだけで泣けてしまうオイサンには、正義の欠けたヤッターマンは考えられない。

ほど良く大人になれば、いい加減、
この世に絶対的な正義なんてない、というコトをいつしか学びます。

それは正しい。
けれども同時に間違っている。

オイサンは思います。
正義はある。
いつ、どんなときでも、自分が誰で、相手が誰でも、普遍的に通用する正義が必ずあると。
正義を信じるその心こそが正義なのだと思います。

……そして、幼い自分を支えてくれたあの歌この歌を聴くたびに、
こんな素晴らしい教えを受けて育ってきたのに、
その正義が身についていない自分を恥ずかしく、悔しく思い、泣いてしまうのでした。



あとどうでもいいけど、
アタマの番宣で毎回入る映画ドロボウのマイマーさん、
あの人実は全ッ然マイムがうまくないというか、むしろ素人くさい、
社内でちょっとうまい人探してきた、みたいなカンジなんですが
実際どうなんでしょうね。

■NO MORE 映画泥棒



ちなみに、目的のそば屋ではもちろんそばを食べたのですが。
遅めの時間にも関わらずお店が混んでいて
カウンターでょぅι゛ょと隣になってしまいました。

オイサンが、自分の注文したそばがくるのを待っていると、
さっきまで勢いよくとろろそばをすすっていた隣のょぅι゛ょが、
急にうっぷと危険な音を立てて口を押えました。

「きぼぢわどぅい」

ょぅι゛ょは、オイサンとは反対側にいたご両親につれられて、
慌ててトイレへ駆けこんで行きました。

……なんでしょう。
なんか不愉快です。
それとも、オイサンの放つ負の気にあてられて、
妊娠しでもしてしまったかな?お嬢さん。
フフン(←大概にしておけ)。


まあ、そんなんでね。


「リア充な青春を送れなかった俺たち……」みたいなまとめスレを見たんです。
オイサンもそういう風に考えたコトもありましたけど、
今思い返してみると、実はそれはそんなでもないような気がします。

色々と面倒だろうし。
リア充

それより今のオイサンは、
もっとあらゆる2次元を、
数も質もあらゆる面で、
もっと深く、心から楽しめるような脳を手に入れたい。

飽きたり、醒めたりしない強い心が欲しい!
それさえ出来りゃあ、お前さん。
三次元がどうした、生身がどうしたとか、
リアルの時間が充実してないとか。
屁よ。
屁ガス。

「今のままでいい」なんて思わねえ。
今のままがいいんだ!
今のままが素敵なんだ!
否!
今と同じ方向を向いた、もっともっと、もっと太くて長い矢印になりてえ!

2009年、3月19日!
『アマガミ』発売ッ……!
恋が……始まる……ッ!!


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オイサンでした。

 

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2009年3月 8日 (日)

■とてつもSmile! -更新第189回-

『マリみて』と『苺ましまろ』を見ていたら終わる休日。
そんな贅沢があってもいいじゃないか。
オイサンです。

マどっちのDVDも、既に随分昔のモノなんですけどね。

マリア様がみてる OVA 1 子羊たちの休暇 [DVD] マリア様がみてる OVA 1 子羊たちの休暇 [DVD]

販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2006/11/29

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ところで皆さん、ご存知でしたか。

ダビング10のコンテンツって、
「9回コピー+1回ムーブ」で10回のデータいじりが出来ることは知っていましたが、
「ムーブは10回目にしか出来ない」んですね……知らなかった。

オイサンが何がしたいかっつうと……
たとえば、3回だけコピーしたデータには、
あと6回のコピーをする権利が残っているワケで。
かといって、いつまでもHDDの中に居座られると邪魔だから、
「6回のコピー権を保持したまま、BDなり他のHDDなりに
 データを動かしてしまいたい」
と思ったんです。

つまり残りの6回のコピーは、
そのムーブ先のメディアから出来ると思っていたのです。
でもそれ、出来ないぽいですね。

不完全な規格だコト。
ホントどっしょうもないな、権利者団体ってのは。

しかし天下のクズ野郎の台所にも正義のメスが入ったようで。
正しい姿に戻ってもらいたいものです。

================================================================
■■■━ 真夜中の監視社会 ━■■■
----------------------------------------------------------------
オイサンの住むマンションのドアホンが、
カメラ+モニタ付きのカッコイイやつになりました

昨日、背中に「酒POWER!」って書いたTシャツ着たニイチャンが
付け替えて行きました。

  施工日時を決めるときの電話でのしゃべりが
  えらくたどたどしくてまとまり悪くて、
  「どんなダメっぽいオッサンが来るんだ?」
  と思ってたら、弱ヤンキー風味の兄ちゃんだった。
  でも対応は控え目で感じ良かったです。
  ありがとう。

デそのドアホン。

ピンポンが押されると、モニタが自動でパッと点いて、
さらにこちらから通話ボタンを押すと、
外と室内の音声が繋がる。

それとは別に、ピンポンが押されなくても、
「モニタだけつけるボタン」を室内で押すと
外の様子が窺えて、かつ外の音声がこちらに聞こえてくる。
その時、室内の音声は外には聞こえない、
というスグレモノ。

付け替え直後の試運転をしながら、
「ああ、これで意味もなく、玄関前の監視が出来てしまうな」
と思ったのでした。

デ、時は経って、その日の晩。
寝る前ですよ。
1時くらいですかね。

さーて寝るかと思って電気を消したとき、
ふっとそのドアホンが目に入って、
ピッと、モニタボタンを押してみたんです。

パッとモニタがついて、外、ドア前の様子が画面に出た。










……誰もいません。










マ当たり前です。夜中ですし。
だけどオイサン、なんかすげえ怖くなっちゃって。

もし気まぐれにパッとつけた瞬間、
誰でもいい、なんでもいいけど、「もし誰か立ってたら」

真夜中、自分ちのドアの前に、何をするでもなく、
ただじーっと、自分ちのドアの前に立っていられたら……
なんと恐ろしいんだろうか!

それがどんなまともな格好をしていても、
大人でも子供でも、男でも女でも、
オイサンは猛烈に恐ろしいと思います。

  スーツ姿の男。……怖い。
  若い女。……怖い。
  警察官。……バリ怖。
  黒人。……怖い怖い!
  アジア系の人複数。……地獄だ!
  子供。……恐ろしすぎる!!
  でじこ。……あカワイイ。

しかも、室外の装置……いわゆるピンポンは、
パッと見、いかにもカメラ無しのものとは趣が違いって
明らかにカメラがあることがわかってしまう代物で。

そこに誰かが立つとしたら、
ゼッタイにカメラを「見る」と思うんですよ。

  オイサンなら見ます。

そうしたら、室内でモニタをつけた瞬間、
……相手から見えている・いないにかかわらず、
目が。
絶対に相手と合うわけですよ!!

……もうね、オイサン、悲鳴を上げる自信がある。

そう思うとオイサン心底恐ろしくなっちゃってね。
向こうからカメラがあることを分からなくしておかないといけない!
と思い立ち、黒いビニールテープ(外の装置も黒い)で
カメラを目立たないようにしてやりました。

さあこれで安心だと思ったのもつかの間、
室内からもカメラがフタされちゃって見えねえよ!

……なんていう今時マンガでもなかなかないオチがついてしまい、
オイサンそのとき
「あ俺、今ものすげえ取り乱してたんだな」
ってコトに気づいたのでした。

なので、今ももともとの外見のまま放置してありますけどね。
メーカーさんは、もうチョイ、外からカメラの存在を目立たなくするように
心がけて戴きたいと思うのです。

……しかし、「自分がそこにいない場所を眺める」というのは
なんでこう背徳感めいた感情が湧き上がるんでしょうね。

================================================================
■■■━ 書かれている言葉が美しければ文句はない ━■■■
----------------------------------------------------------------
見知らぬ本屋さんを見かけると、何故だか
自分の知らない本を売ってそうな気がしてしまいますよね。

実際、そんなわきゃないんですけど。
同じ関東地方なら、売ってる本なんてそう大差あるワケないんです。

……ですけども、知らない本屋で自分の
知らない本に出会ってしまうコトが多いのも、また事実(オイサン個人的調べ)。

  マこれは多分、歩き慣れない店内、
  どこのコーナーに何が並んでるか分からないので
  無闇に色々見ながら歩き回るからでしょうけども。

今日、散歩をしていて、
知らないワケではありませんがなかなか行き慣れない本屋に入ったところ……
妙な文庫を見つけてしまいました。

 ■フォア文庫

……な、なんてコトだ。
児童文学書までライトノベル化が進んでいたなんて!
マ随分と以前から、『若おかみは小学生!』なんて、
児童書の明らかな萌え化が始まっていたのは知っていたのですが……。

  若おかみは小学生!―花の湯温泉ストーリー〈1〉 (講談社青い鳥文庫)  若おかみは小学生!―花の湯温泉ストーリー〈2〉 (講談社 青い鳥文庫)  若おかみは小学生!〈PART4〉―花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)
         若おかみは小学生!〈PART5〉―花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫) 若おかみは小学生!PART11 花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫) 若おかみは小学生!PART12 花の湯温泉ストーリー (講談社青い鳥文庫)


こちとらのフォア文庫さんも、負けじと充実のラインナップ!


  はんぴらり!〈7〉まねき猫のおくりもの (フォア文庫) 黄金に輝く月―妖界ナビ・ルナ〈10〉 (フォア文庫) マジカル少女レイナ9 妖しいパティシエ (フォア文庫)
       天下無敵のお嬢さま!〈1〉けやき御殿のメリーさん (フォア文庫) カプリの恋占い〈1〉春風のネックレス (フォア文庫) 雲の迷路―リトル・リトル・プリンセス (フォア文庫)

危うく一冊買って帰ってしまうところだったぜ……。
……マ正直な気持ち、一冊買って帰って、
果たして中身がどれほどのモノか確かめてみたい気分だったんですがね。
通報されても困るので、また機会を伺うことにしました。

インタビューはムリですよぅ!―ハピ☆スタ編集部 (フォア文庫) インタビューはムリですよぅ!―ハピ☆スタ編集部 (フォア文庫)

著者:甘塩 コメコ,梨屋 アリエ
販売元:金の星社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「ムリですよぅ!」じゃねえよ!
それにしてもなあ……大丈夫なのか。
コレ、女の子だけが読むのか?
これを男児も読むのか?

30過ぎてもアニメばっかりみてるような、惨めな大人を量産しやしまいか、
オイサンは日本の将来が心配で心配で……。
今日もアニメを見て児童心理を探究する毎日なのです。

================================================================
■■■━ 怒らないでね、怒らないで。 ━■■■
----------------------------------------------------------------
……すみませんでした。

『苺ましまろ』の新刊が出たのに浮かれて、
OVA版を借りてきて見てしまいました。
vol.1と2だけ。来週vol.3いきます。

苺ましまろ 6 (6) (電撃コミックス) 苺ましまろ 6 (6) (電撃コミックス)

著者:ばらスィー
販売元:アスキー・メディアワークス
Amazon.co.jpで詳細を確認する

いや、キレイだし可愛いし、オマケによく動きますね。
さすがOVA。
内容は、色々と原作に忠実で楽しめました。

で、オーディオコメンタリで声優さんのトークがついていたので
聞いてみたのですが。

  ……vol.1には失望した。
  vol.2は絶品でした。
  ギャップがでかい!!

vol.1担当、千佳役の紗子姐さんと、みっちゃん役の折笠富美子は反省して下さい。
いやマジで。

「可愛い」だの「(映像を)見ちゃう」だの、
ちょぼちょぼと適当に呟いて、あとはダダ流しなんて恥を知りなさい。

オシゴトなんですから、しゃべる内容くらい決なさいよ!
確かに「なんでもいいから喋って下さい」で終わらせる制作サイドにも問題はあるけども
(声優さんはあくまでも俳優であって司会やパーソナリティではないですからね)、
やることが決まってるんだから、
素材にあった話題やら展開やらは、多少なりとも打ち合わせてくるべきだ。

その点、vol.2で登場した、茉莉ちゃん役の綾子川澄と
アナちゃん役の能登"かわいいよ"麻美子 の仕事ぶりは素晴らしい。

可愛い可愛くないにとどまらず、
 ・どのキャラの装いが好きで、どういうところに魅力を感じるか、
 ・今回の画のどこがどう美しいか、
 ・どこのSE・音楽が素晴らしく、演出的に優れているか、
 ・エピソードにからめた自分たちの実生活に関するトーク
など、
30分の間に実にバラエティに富んだトークを展開しておられて
まことあっぱれである。

  vol.1を聞いた時には、
  「しゃあねえな、まあ普通のオーディオコメンタリなんて
   こんなモンなのかな」
  と思っていましたが、なんのなんの。
  こんなコトでここまで差がつくとは思いませなんだ。

正直、vol.2のトークは、女性陣の可愛い・可愛くない談義における着眼点について、
若干勉強になってしまうくらいだった。
……マどこまで本音でしゃべってるのかなんてのは
オイサンには分からないワケですが。

  この器用さがあれば、
  「購買層を意識しての媚びトーク」も余裕な気がするからだ。

しかし女性ってのは、漫画のキャラクターであっても
そのファッションの可愛い・可愛くないには敏感で、熱く語ってしまえるモンなのですな。

  「アナちゃんは肌が白いから、
   白い服を着て耳をつけたらホントにウサギみたい」
  とか、とてもじゃないけどオッサンでは思いつかない発想です。

  しかし注意してよく見てみると、
  確かにアナちゃんの肌は他のキャラよりも白い。
  茉莉ちゃんも他の3人よりは白いが、アナちゃんはそれよりまだ白い。

……まあ、一般女性同士のおしゃべりの域を出ない内容ではあったかもしれないけども、
アレはアレで商品ニーズにあったしゃべりであったことですよ。

……マあれだ。
普段からただおしゃべりが好きでその延長でやったってだけの人たちと、
そうでない人たちの差かも知れませんけどな。

……だったらだったで、制作側はおしゃべりの人とそうでない人を
ミックスして配置しなさいよ。


あとチョーさん。
あなたズルイや。
『ひだまりスケッチ』といい『苺ましまろ』といい、
あなたモテモテじゃないか。

■苺ましまろ(onTV) OP いちごコンプリート


■苺ましまろ(OVA) OP あっかんberry berry


見よ、これがアタマおかしき正義だ。


あの、オイサンはもう色々マヒしていて
色んないいわるいの区別がついてませんから、
ヤバイと思ったら自分で逃げて下さい。

オイサンでした。

明日があろうと無かろうと。
ホナまた。

 

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2009年3月 5日 (木)

■碧の深さと肌理の淡さと -更新第188回-

志摩子さんのみだらな姿でアタマが一杯のオイサンです(←最低)。

クリスマスアルバム「マリア様がみてる」 クリスマスアルバム「マリア様がみてる」

アーティスト:藤堂志摩子(能登麻美子) etc
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普段の清楚なお姿と違って、こう、
随分とダイナミックなポーズ(略)ぁンぁン(以下自粛)。

最近、こういう妄想力が徐々に甦ってきているようで悦ばしい限り。
ソロモンよ、私は帰ってきた!

ソロモン「帰って来んなキモイ!」

================================================================
■■■━ 意義の程度 ━■■■
----------------------------------------------------------------
オシゴトで書面を作っているとき、
「意義が薄い」と書こうとしてハタと手が止まった。

『意義があんま無い』って……『薄い』でいいんだっけ?
じゃあその反対は?
意義が……『厚い』?『濃い』?

すっかりわかんなくなってしまったので、
世間の気持ちをGoogle先生に聞いてもらった。

  ・"意義が薄い" の検索結果 約 8,930 件
  ・"意義が濃い"の検索結果 5 件
  ・"意義が厚い"との一致はありません。

むおう、「薄い」はともかく、反対語が使われていないっぽい。
ではそもそも、『意義が薄い』が間違いなのか?

それとは別に、同じカンジで
「高意義」「低意義」という熟語はある。
ではそっち方面でアプローチしてみよう。

  ・"意義が低い" の検索結果 約 702 件
  ・"意義が高い" の検索結果 約 60,300 件

待テヨ、「意義深い」とも言うなあ。

  ・"意義深い" の検索結果 約 179,000 件
  ・"意義が深い" の検索結果 約 13,100 件
  ・"意義が浅い"の検索結果 4 件

他にもあるかはワカランが、まとめてみると

 「意義がある方面」
  ・"意義が高い" の検索結果 約 60,300 件
  ・"意義が深い" の検索結果 約 13,100 件
  ・"意義が濃い"の検索結果 5 件
  ・"意義が厚い"との一致はありません。
  ・"意義深い" の検索結果 約 179,000 件
   (意義深いは熟語なのでちょっと対象外)

 「意義が無い方面」
  ・"意義が薄い" の検索結果 約 8,930 件
  ・"意義が低い" の検索結果 約 702 件
  ・"意義が浅い"の検索結果 4 件

となって、

 「高い ⇔ 薄い」

が、どうやらヨノナカの気持ちとしては一般的らしい。
すげえな。
「薄い」の反対、「高い」か。

皆さん、どういう風に使ってます??

 

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2009年3月 4日 (水)

■その流れはひたすらに。 -更新第187回-

♪歩こー、歩こー。 私はー元気ー。
 エログロー大好きー。
 どんどんゆーこーおー♪


オイサンです。となりどろどろ。


前々回のおしまいで、
「久々に友人宅にお呼ばれした」なんて書いたわけですが。

楽しいわけです。
ええ、とても。
楽しいんですよ、ああいうの。

マ喧嘩したりすりゃフクザツな気持ちも残るんでしょうけど、
マこの歳になりゃ、遊びの中で大ゲンカしたりなんてのは、
酔っ払いか、よっぽどの大人物でないとしやしないでしょうし、
大概は「ああ楽しかった」で終わるワケです。

そう、楽しいんです。

ですけどね。
何も残らないんですよ。
ああいうの。


  それが、せつない。


遊んで、しゃべって、食べて、飲んで、笑って、
けれど、何も残るものがない。
持ち帰れるものがある場合というのは、非常に稀なんですね。

  イヤ、別にみやげを包めとか、なんかくれと言っているワケではない。

言葉でも、発想でもいい。
何か。
あとで「これは使えるな」とか「面白いな」と思える何か、
考えや発想やセンスが主になってくると思うんですが、
人との楽しい会話や遊びの中で、
そういう「後々まで残り、新しい発想のタネとなりえるモノ」を
持ち帰れることって、かなり無い。

それがあるときに「有意義だった」と思ったり、
「面白かった」と思えたりするんでしょうけど。
なにかこう、
「あー、楽しかった。
 ……はあ~あ」
みたいな、息を吐いて終わっちゃう感じになること、
あとで一人になったとき、やりきれない空気を感じてしまうコトが多いんですね。
飲み会なんか、大概そうだ。

  いや、重ね重ね、誤解されると困るんですが、
  楽しいし、楽しい事自体はとても嬉しいんですよ。

これは多分、オイサンが人と接しているときに、
そこまで感じ、取り込んでいる余裕がないということも
大きな要因としてあるのでしょうけども。
リアルタイムの処理がヘッタクソですからね。
この人。

皆さんはどうですかね。
大概の場合に新しい発見てあるもんですかね。
そいとも、人と触れ合うことにそういうものを求めること自体が
マチガイなんでしょうかね。

ほんと、しゃあねえな。
俺は。

 

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2009年3月 3日 (火)

■生麦生米立直一発 -更新第186回-

……今日はなんか、
またつまんないことで一人何となく沈んでたんですが。

そこにまた、プレイヤーから
MOTHERのメインテーマだとか、
『PrincessBride!』だとか『SledgeHammer Romance』だとか流れて来ちゃって
オートセルフ追い討ちがかかったりしてたんですが。

あー、なんか今日はこのまま終わったなー、と思ってたところに
"巫女みこナース!"がかかって……
なんか普通に吹き出しちゃったよ。

すげえな。
巫女みこナース。

■巫女みこナース 10minutes マラソンver


さすが、巫女でナースだ。

この歌い手さんは、今なにやってんだろな。
元気で頑張って、うた歌ってて欲しい。

……ただのスタッフの一人だったりしてな。
ありそうでヤだな。


……。

あー、そして大変に大変なニュースが。
ちょwwwwwwwwアフリカwwwwwwwwwwwwwwwwwww
IKaさん、おめでとうございます。
がんばれすりーさん!
しまった、GAMESIDE買って来んの忘れた。

 

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2009年3月 2日 (月)

■大人になったらザンジバル? 大人になったらランバラル。 -更新第185回-

ボヤ騒ぎの放課後。
オイサン@ただの学校火災。

……0件!!
達成!

最近の若者は『胸騒ぎの放課後』なんてご存じないんでしょうな。
オイサンだってよう知りませんが。

今発売中の雑誌『CONTINUE』。

コンティニューvol.44 コンティニューvol.44

著者:ヤッターマン,みうら じゅん,倉田 英之,押切 蓮介
販売元:太田出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

アニメ脚本家・倉田 英之氏の連載コラムに、
『魔法のプリンセス ミンキーモモ Bluray-BOX1』
の、こんな紹介が載っていました。










「約30年前の作品、しかも前半だけのBOXに4万円。
 誰が買うのかと思った。もちろん俺だった」










な ん だ と コ ノ ヤ ロ ウ!!










……。










……買ってもうた……orz

魔法のプリンセス ミンキーモモ Blu-ray Disc BOX 1 魔法のプリンセス ミンキーモモ Blu-ray Disc BOX 1

販売元:バンダイビジュアル
発売日:2009/01/23
Amazon.co.jpで詳細を確認する

「へーそんなの出てんだー」
と思ってAmazonさんを調べてみたのが運の尽き。
定価39,900円のところがなんと29,526円!










「あ、安い」。
ぽちっとな。









30,000円って別に安くねえよ。
この不況期にヨ。










……マ今まで敢えて買わずに来ましたが、
オイサンにとって『ミンキーモモ』、殊に『空モモ』と呼ばれる初代作品は
避けては通れぬ道です。

届いたお品物を再生してみたところ、
あの、カイシャに入ってから、上の方に

「そんなアニメとかゲームとか好きで、初恋とかどうだったの?」
「『ミンキーモモ』です」


と、本気:冗談 = 6:4でお答えしてきたのですが、
10:0でも全然ウソじゃなかったな、と。
今見ても、かなりときめきます。
さすがにちょっとどうかとは思いますが。

今のこのときめきが、
本放映当時、まだ小学生だったオイサンが感じたものと同じかどうか量りかねますが……

ただねえ。
ワリと近い、という確信はあります。

変身後の大人モモの、腰からヒップ、脚線にかけての無駄にセクシーなラインだとか、
甘ったるいボイスなのに強気の態度だとかに……
……かなり、やられてたんだと思いますよ。

オープニングの獣医モモを見て、なんか一瞬で悟りました。
アこれだわ、って。

■魔法のプリンセス ミンキーモモ OP

恥を恥とも思わず。35秒あたりにウワサのヒップライン。

人間、そうそう変わりはしませんて。
……或いは、その時に形成された嗜好(敢えて性癖とは書かない)が
すっかりオッサンになった今も脈々と息づいているのでしょう。

  いずれにしても微妙な子供であり、また大人であることだなオイサンは。
  昔も今も。

作品としては、あまりにも衝撃的なラスト
(オイサンはこれが最終回だと思っていたのですが、
これは前期の最終回だったらしいです。その後、15話ほど続きがあったらしい。
なんとなく見た覚えがあるようなないような)
が今も語り種になっており、オイサンもあまり覚えておりませんが、
他作品のパロディやら、
魔法少女モノのくせに合体ロボが出てくるやらで
話題には事欠かなかったようです。

  今日見てて初めて気づいたんですが、
  お供の動物がイヌ・トリ・サルで、本人がモモですから、
  あの方のお話が若干モチーフになってたんですな。
  イヤ全然気付かなかった。

  どうでもいいけどこの女、カラーリングがガンダムとほとんど一緒だな。

ついでに、90年代には続編というか、リメイク新作の『海モモ』が放映になりましたが。
オイサンは林原めぐみがあまり好きではないというコトと、
一度、モモが私利のために魔法を使っているのを見て


「こんなコトすんのはモモじゃねえ!」


と、如何にも病気持ちのアニメオタクらしいセリフを吐いたコトがあるわけですが。

……今改めて『空モモ』の方も見返してみると、
別に自分のために魔法使ったって全然フシギでないような、
勢いとお調子だけでガンガンに攻め込んでらっしゃいます
ね、
モモさん。

あらイヤだ。
こんな女だったかしら。
びっくりだわ。
マいいけど。

それにしても、昔のアニメって……
ものすごいぶっちゃけると、
プロが描くにしちゃ、画がとても下手だと思うんですが
イイんですかねコレ。

まあそんなことで、3枚のBDに話数もずいぶん入ってるコトですし、
ボチボチと楽しんでいきたいと思います。

……ついでに、一緒に『ひだまりスケッチ×365』のvol,5と6、
あと、最近個人的になんとなく再燃している『マリみて』のOVA版DVDも買ってしまったので……
ワリと大きな出費になってしまいましたとさ。
長靴下のシュッピ。


……ダメ?


ひだまりスケッチ×365 Vol.5 【完全生産限定版】 [DVD] マリア様がみてる OVA 1 子羊たちの休暇 [DVD] ひだまりスケッチ×365 Vol.6 【完全生産限定版】 [DVD] 長くつ下のピッピ (岩波少年文庫 (014))


今週は珍しく、休みに人様のお宅にお邪魔したんですが、
イヤ人と過ごすと時間てのはこんなに早く過ぎるモンなんですね。
慣れないことはするもんじゃない。
イヤ、大変に楽しかったんですけどね。

  なんか中学生くらいに戻ったような気がしました。
  バカなDVD見てお菓子食べてゲームして。

マそんなことで。
R0018654
オイサンでした。

 

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