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2008年11月 6日 (木)

■失血死のバラード -更新第159回-

昨日適当に記事をアップしたら更新回数を一回分飛ばしちゃったので
慌てて今日も穴埋めに更新。
なので今日が159回(フォローの仕方がおかしい)。


『ドラクエ5』の話。


昨日、散歩のつもりでラストダンジョンに立ち入ったら
母親の死に目にあってワロタ。
こんなシーンあったっけか。すっかり忘れてた。
ていうか、さすがにこのシーンはここでやることじゃないと思うんですけど。

  ボブルの塔を魔界に持っていって、
  プサンに魔界への門開けを強引にやらせてしまって、
  ゲマとの最終決戦兼ねてそこでやってしまえばよかったのに。

大体、この局面でさらに母親に目の前で死なれるって、
主人公はもう、子供の前とはいえ、立ち直れなくても不思議じゃない気がするです。
ラスボス様のミルドラースさんとも、何か特別の因縁があるわけじゃなし、
なんかこう、ミルりん(オイサンはなぜかミルドラースのことをSFC版のときからこう呼んでたな)に、
「親子という関係をことさら憎む」エピソードが添えられていたなら、
伝説の勇者を痛めつけ、さらに親子・家族の絆を強く信じる主人公にたいして
いわれのない憎悪を憶えて畳み掛けてくる、
というセンが描けるので共感もできるのですが。

なんでミルりんはこんなに主人公をメの敵にするのか。

  マ天空とエルヘブンの血を引いてて
  伝説の勇者の血筋だからなんだろうけども。
  それにしても陰湿すぎる気がする。

そもそもミルりんにせよイブール教にせよ、
あまり「明確に、大きな悪いことをしていない」んですよね、この話。

自分トコの神殿を建てるのに、子供をさらって奴隷にしてたくらいで
(イヤ充分わるいけども、物語の中の大悪魔にしては
リアリティはあるけどリアリティしかない、みたいなことで)。

基本的には、主人公が父親パパスを殺された、
ミルドラースを封じるために母が魔界に縛り付けられている、
そのせいで主人公はひどい目にあい続ける、
という、かなり私怨じみた動機でもって、物語は転がり続ける。
そこに義憤みたいなものはほとんどないわけで。

  同じ奴隷にされたマリアとその兄のくだりなどはありますが、
  同じくドレイ体験をした者としてのシンパシーみたいに見えなくもないので
  難しい。

もちろん復活したら悪いことはするんだろうけども、
「大きな悪が復活しそう」
ということすら、そういうセンサーの発達した一部の人間しか認識していない。
一般人は殆ど関係ないところで、この物語は転がっているのですよねえ。
考えてみるとフシギな話です、このお話は。

もちろん、人生のうちの10(+8)年という時間と、
父と母とを奪われた主人公の哀しみ苦しみは計り知れないもので、
物語の主人公としてのモチベーションには充分すぎるわけですが、
ラスボスの前に立つヒーローの瞳に宿る光が暗い復讐の炎であるというのは
和製ファンタジーRPG史上、ちょっと稀な絵だなあと思うわけです。

  マ『ドラクエ4』の主人公も最初のきっかけは村を恋人ごと焼き払われた、
  いわば私怨ですが、
  道すがらでその目的は世界を救うことに向かっていくので
  ちょっとちがうかもですな。

もしも結婚イベントがなく、二人の子供の存在がなかったら、
この主人公はラストバトルのあと、一人密かに、世界から姿を消していたでしょう。
そういう意味では、結婚・家族・親子の絆があるから
戦いの後もこの主人公には生きていく意味があるわけで、
テーマを強調するには、これまた充分すぎる出来栄えではあると思います。

  ……子供と家族の存在によって
  生きていく意味を与えられる主人公って、
  深いトコまでしれっと、説得力をもって描きます、堀井雄二は。

17歳のオイサンには読み取れなかったたくさんの感情が、
今回は読み取れたように思います。

オイサンでした。


 

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